JP7699041B2 - エチレン-ビニルアルコール共重合体を含む樹脂組成物、その製造方法及びそれからなるペレット - Google Patents
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Description
1-プロパノールの含有量が60質量%で、水の含有量が40質量%である混合溶媒を調製し、これに試料のEVOH組成物ペレットを投入し、撹拌しながら80℃で6時間かけて溶解させて5質量%のEVOH溶液を調製した。ペレットが完全に溶解したEVOH溶液を冷却して測定セル(石英製:光路長10mm)に入れ、株式会社島津製作所製分光光度計UV-2450を用い、波長350nmから600nmの25℃における光線透過率を測定し、その平均値を光線透過率(T1)とした。また、1-プロパノールの含有量が40質量%で、水の含有量が60質量%である混合溶媒を用いた以外は、上記と同様にして光線透過率(T2)を測定した。T1、T2の測定に際しては、EVOHが溶解していない溶剤のみを入れたセルを測定した時の光線透過率を100%として、相対的な光線透過率(%)を求めた。
実施例及び比較例で得られた乾燥ペレットの粒度分布は、ペレット500gを試料とし、ヴァーダー・サイエンティフィック社の「CAMSIZER XT」を用い、ISO 13322-2(2006年)に準拠した動的画像解析法によって算出された円相当径(直径)から求めた。当該円相当径は、二次元的に観察したペレット画像の面積から求められる円相当径(直径)のことをいう。得られた粒度分布から、半値幅(mm)を求めた。
実施例及び比較例で得られた乾燥ペレットを用いて単層製膜試験を行った。下記仕様の押出機及びTダイを使用して、厚さ20μmのフィルムを得た。
・押出機:株式会社プラスチック工学研究所製「GT-40-A」
・形式:単軸押出機(ノンベントタイプ)
・L/D:26
・CR:2.8
・口径:40mmφ
・スクリュー:ダブルフライトタイプ
・回転数:40rpm
・駆動機:住友重機株式会社製直流式電動機「SCR-DC218B」
・モーター容量:DC7.5KW(定格45A)
・押出機ヒーター:3分割タイプ
・C1/C2/C3=190℃/240℃/260℃
・樹脂圧力計は等間隔でシリンダーに10本設置
・ダイ幅:550mm
・ダイ内樹脂温度:260℃
・引取り速度:10m/分
A:20個未満
B:20個以上100個未満
C:100個以上500個未満
D:500個以上
(3)と同様にして単層製膜試験を行い、製膜開始から1時間後のフィルム中のストリーク(肉眼で確認できる幅約100μm以上のもの)を数え、1.0m2あたりに換算した。当該本数により、フィルムの外観を以下のように判定した。
A:2本未満
B:2本以上6本未満
C:6本以上21本未満
D:21本以上
(3)と同様にして単層製膜試験を行い、製膜開始から1時間後のフィルム中の流れ斑(フィルムを蛍光灯にかざし、屈折率の変化を肉眼で確認できる幅約1cm以上のもの)を数え、1.0m2あたりに換算した。当該個数により、フィルムの外観を以下のように判定した。
A:1か所未満
B:1か所以上3か所未満
C:3か所以上10か所未満
D:10か所以上
(3)と同様にして単層製膜試験を行い、製膜開始から8時間後に、MFR(190℃、2160g荷重)が1g/10分の低密度ポリエチレン(LDPE)で押出機内のEVOH樹脂組成物を10分かけて置換した後、ダイ内部に付着したEVOHが熱劣化した樹脂の質量を測定し、以下の基準で評価した。
A:3g未満
B:3g以上5g未満
C:5g以上10g未満
D:10g以上
(3)と同様にして単層製膜試験を行い、製膜開始1時間後から7時間後までの6時間の連続製膜において、押出機先端(10番目)の圧力計で測定される樹脂圧力P10で最大の圧力PMAXと最小の圧力PMINの差ΔPを以下の基準で評価した。
A:ΔP≦0.3
B:0.3<ΔP≦0.6
C:0.6<ΔP≦1.0
D:1.0<ΔP
エチレン単位含有率32モル%のエチレン-酢酸ビニル共重合体100質量部およびメタノール400質量部をケン化反応器に仕込み、さらに水酸化ナトリウムのメタノール溶液(80g/L)0.16質量部(水酸化ナトリウム/酢酸ビニル単位=0.4/1(モル比))を仕込んだ。この反応器内に窒素ガスを吹き込み、副生する酢酸メチルをメタノールとともに系外に除去しながら、60℃で4時間反応させた。その後、酢酸で中和して反応を停止させ、EVOH57質量部、メタノール75質量部からなるEVOHのメタノール溶液を得た。このEVOHのケン化度は99.95モル%であった。
・L/D:45.5
・口径:30mmφ
・スクリュー:同方向完全噛合型
・回転数:300rpm
・モーター容量:DC22kW
・ヒーター:13分割タイプ
合成したEVOHのエチレン単位含有量、濾過条件及びふるい分け条件を表1に示す通り変更した以外は実施例1と同様の方法で樹脂組成物ペレットを作製し評価を行った。評価結果を表1にまとめて示す。ここで、実施例2、3、5及び比較例1~6では、実施例1と同様にEVOHを合成した。実施例8で合成したEVOHは、エチレン単位含有率が44モル%で、ケン化度が99.7モル%で、MFR(190℃、2160g荷重)が4g/10分であった。比較例1では、実施例1における1回目の濾過工程を割愛した。また、比較例2では、実施例1における2回目の濾過工程を割愛した。
2,4,6 フルフライトスクリュー部
3,5 逆フライトスクリュー部
7 ベント
8 添加剤注入部
9 温度センサー
10 シリンダーバレル
11 吐出口
20 二軸押出機
Claims (10)
- エチレン単位含有量20~60モル%、ケン化度99モル%以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体を含む樹脂組成物であって;
前記樹脂組成物5質量部を1-プロパノール/水混合溶媒(1-プロパノール含有量60質量%)95質量部に溶解させた溶液の光線透過率T1が96%以上であり、かつ
前記樹脂組成物5質量部を1-プロパノール/水混合溶媒(1-プロパノール含有量40質量%)95質量部に溶解させた溶液の光線透過率T2が97%以上である樹脂組成物。 - カルボン酸、ホウ素化合物、リン酸化合物、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載の樹脂組成物からなるペレット。
- 前記ペレットの形状が円柱又は楕円体であって、前記ペレットの粒度分布の半値幅が0.7mm以下である、請求項3に記載のペレット。
- 請求項1又は2に記載の樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有する多層構造体。
- エチレン-ビニルエステル共重合体のメタノール溶液にアルカリ触媒を添加し該エチレン-ビニルエステル共重合体をケン化して、エチレン-ビニルアルコール共重合体のメタノール溶液を得る工程、ケン化後の溶液に水を添加してメタノール含有量を54~66質量%としてから1回目の濾過を行う工程、1回目の濾過後の溶液にメタノールを添加してメタノール含有量を74~86質量%としてから2回目の濾過を行う工程、及び2回目の濾過後の溶液から溶媒を除去する工程を有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物の製造方法。
- エチレン-ビニルエステル共重合体のメタノール溶液にアルカリ触媒を添加し該エチレン-ビニルエステル共重合体をケン化して、エチレン-ビニルアルコール共重合体のメタノール溶液を得る工程、ケン化後の溶液に水を添加してメタノール含有量を74~86質量%としてから1回目の濾過を行う工程、1回目の濾過後の溶液にさらに水を添加してメタノール含有量を54~66質量%としてから2回目の濾過を行う工程、及び2回目の濾過後の溶液から溶媒を除去する工程を有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物の製造方法。
- エチレン-ビニルエステル共重合体のメタノール溶液にアルカリ触媒を添加し該エチレン-ビニルエステル共重合体をケン化して、エチレン-ビニルアルコール共重合体のメタノール溶液を得る工程、ケン化後の溶液に水を添加してメタノール含有量を54~66質量%としてから1回目の濾過を行う工程、1回目の濾過後の溶液にメタノールを添加してメタノール含有量を74~86質量%としてから2回目の濾過を行う工程、2回目の濾過後の溶液から溶媒を除去する工程、切断工程、及び乾燥工程を有する、請求項3又は4に記載のペレットの製造方法。
- エチレン-ビニルエステル共重合体のメタノール溶液にアルカリ触媒を添加し該エチレン-ビニルエステル共重合体をケン化して、エチレン-ビニルアルコール共重合体のメタノール溶液を得る工程、ケン化後の溶液に水を添加してメタノール含有量を74~86質量%としてから1回目の濾過を行う工程、1回目の濾過後の溶液にさらに水を添加してメタノール含有量を54~66質量%としてから2回目の濾過を行う工程、2回目の濾過後の溶液から溶媒を除去する工程、切断工程、及び乾燥工程を有する、請求項3又は4に記載のペレットの製造方法。
- 前記乾燥工程の後にふるい分け工程を有し、当該ふるい分け工程で大き過ぎるペレットと小さ過ぎるペレットを除去する、請求項8又は9に記載のペレットの製造方法。
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| JP2015143345A (ja) | 2013-12-24 | 2015-08-06 | 日本合成化学工業株式会社 | エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレット及びエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法 |
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