関連出願の相互参照
本願は、2018年6月29日に出願された米国特許仮出願第62/692,004号(発明の名称「Systems and Methods for Providing Resuscitation Guidance Based on Physical Features of a Patient Measured During an Acute Care Event」)の優先権を主張し、その開示の全体は参照により本明細書に引用される。
本開示は、患者に蘇生動作を実行するための指導とフィードバックを提供することで、救急救助者を支援する電子デバイスに関し、いくつかの例において、急性期治療イベントに測定された患者の(1または複数の)身体的特性に少なくとも部分的に基づいて、蘇生動作を実行するための基準を決定するシステムに関する。
心肺蘇生(CPR)は、一人または複数人の救急救助者が、心臓有害イベントに見舞われ得た患者に対して、例えば、胸部圧迫および人工呼吸のような1または複数の行動を取ることで、患者を蘇生しようとし得る処理である。胸部圧迫は、身体および心臓内の血液循環維持に寄与する。したがって、胸部圧迫はCPRの重要要素である。人工呼吸は、血液循環に不可欠なガス交換(例えば、酸素供給と、二酸化炭素排出)の提供に寄与する。したがって、人工呼吸もCPRに必須の要素である。
CPRは、例えば、救急救命士(EMT)から構成されたEMS(emergency medical service)チーム、医療従事者(例えば、医師、看護師など)を含む病院チーム、および/または緊急事態に対応する通りすがりの人のような、一人または複数人の救急救助者のチームにより実行され得る。場合によっては、1人の救急救助者が患者に胸部圧迫を提供でき、別の救急救助者が患者に人工呼吸を提供できる。ここで、胸部圧迫と人工呼吸とが、適切なCPR様式にしたがって、タイミングを合わせて、および/または連携して行われ得る。EMTなどの専門家による救助の場合、人工呼吸はマウスツーマウスではなく、例えば救急救助者が圧縮する人工呼吸用バッグを介して提供され得る。CPRは、自動体外式除細動器(AED)または専用除細動器/モニタなどの体外式除細動器により患者に提供される電気ショックと連動して行うことができる。多くの場合、そのようなAEDは、(例えば、聴覚的フィードバックの形式で)「もっと強く押してください」(所望の深度に応じた胸部圧迫を救急救助者が行っていない場合)、「CPRを停止してください」、「離れてください」(ショックが提供されようとしているため)などの指導および指示を救急救助者に提供する。実行中の胸部圧迫の品質を判定するため、特定の除細動器は、1または複数の加速度計(マサチューセッツ州チェルムズフォード(Chelmsford Massachusetts)のZOLL Medical社製CPRD PADZ(登録商標)、CPRSTAT PADZ(登録商標)、およびONE STEP(商標)パッドと共に提供される加速度計など)から情報を取得し得る。これは、胸部圧迫の深度などの情報を判定するため(例えば、圧迫が浅すぎるか深すぎるかを判定するため、そして除細動器が適切な指示を出せるようにするため)のデータの提供に使用可能である。AEDはさらに、救急救助者が推奨されたとおり、または様式にしたがって、蘇生動作を行うこと促すため、フィードバックを提供することもできる。例えば、そのようなAEDは、胸部圧迫が浅すぎるか深すぎる場合に、救急救助者に伝えるように指示を出すか、アイコンを表示できる。
一方で、蘇生動作の成績について、指導、情報、およびフィードバックを救急救助者に提供する改良されたシステムは、患者にとってよりよい救助および結果を実現するのに有用であろう。本明細書に記載のデバイス、システム、および技術は、そのような利益を提供することを目的とする。
本開示の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサと、上記ユーザに対して胸部圧迫フィードバックを提供するフィードバックデバイスと、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサとに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記患者に対して、どのように上記胸部圧迫が実行されるべきかについて指導を提供するフィードバックデバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記フィードバックデバイスに、上記ユーザに対する上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を提供するための方法は、上記急性期治療イベント中に、上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記測定された複数の身体的特性に基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、上記患者に胸部圧迫を適用する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とを含む。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に患者に胸部圧迫を提供する方法は、上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階と、上記推奨胸部圧迫技術に応じて、上記患者に胸部圧迫を適用する段階とを含む。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に人工呼吸を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される人工呼吸を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの換気センサと、上記患者に対して、どのように上記人工呼吸を実行するべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの換気センサとに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標人工呼吸基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの換気パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの換気センサから、上記人工呼吸を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの換気パラメータが、上記目標人工呼吸基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの換気パラメータは上記目標人工呼吸基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に患者に人工呼吸を提供する方法は、上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記少なくとも1つの測定に基づいて目標人工呼吸基準を決定する段階と、上記患者に人工呼吸を適用する段階と、上記人工呼吸の適用中に、少なくとも1つの換気パラメータを測定するために少なくとも1つの換気センサを使用する段階と、上記少なくとも1つの換気パラメータが上記目標人工呼吸基準に合うかに基づいて、ユーザが上記患者に提供される上記人工呼吸をどのように調整すべきかについてフィードバック指導を提供する段階とを含む。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、記患者に適用される上記少なくとも1つの蘇生動作を示す信号を取得するための、胸部圧迫センサまたは換気センサのうちの少なくとも1つと、上記ユーザが上記患者に対して、どのように上記少なくとも1つの蘇生動作を適用すべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記少なくとも1つの胸部圧迫または換気センサとに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するために、上記三次元撮像システムから上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記生成された三次元表現に基づいて、目標蘇生基準を決定し、少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの蘇生動作を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に準拠するかについてのインジケーションを提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたってユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、ユーザへの上記少なくとも1つの蘇生動作、上記患者、および上記急性期治療イベントについての情報を、上記ユーザに提供するフィードバックデバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続される。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記初期目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させ、上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するため、フィードバックデバイスに上記ユーザにフィードバックを提供させる、コンピュータで実装される方法は、上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を、上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つのデバイスから受信および処理する段階と、上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定する段階と、上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信および処理する段階と、上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とを含む。
本開示の別の態様に従って、患者に人工呼吸治療を提供するためのシステムは、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記人工呼吸治療を上記患者に提供する人工呼吸デバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記人工呼吸デバイスとに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の三次元表現を生成するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記生成された三次元表現に基づいて上記人工呼吸デバイスに対する少なくとも1つの人工呼吸基準を決定し、上記少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて、上記人工呼吸デバイスに人工呼吸を提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に薬物送達を行うにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記患者に薬物を送達するための投与量情報を提供するフィードバックデバイスと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスに通信可能に接続され得る。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標薬物送達投与量を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記フィードバックデバイスに、上記患者の上記目標薬物送達投与量のインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される。
本開示の別の態様に従って、急性期治療イベント中に、患者に医療的処置を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムは、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記患者に対する急性期治療情報を提供するユーザインタフェースと、少なくとも1つのプロセッサとを備える。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと通信可能に接続される。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の体重を推定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記患者の上記推定された体重に少なくとも部分的に基づいて、上記患者に対する少なくとも1つの治療パラメータを決定し、上記ユーザインタフェースに、上記患者に対する上記少なくとも1つの治療パラメータのインジケーションを提供させるように構成される。
ここで、本発明の例を、以下の番号付き項目において説明する。
項目1:急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサと、上記ユーザに対して胸部圧迫フィードバックを提供するフィードバックデバイスと、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
項目2:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目1に記載のシステム。
項目3:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目1または2に記載のシステム。
項目4:上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を取得するための三次元撮像システムを含み、上記プロセッサは、上記三次元撮像システムから取得された上記情報に基づいて、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するように構成される、項目3に記載のシステム。
項目5:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者、上記フィードバックデバイス、または上記ユーザの少なくとも1つに取り付けられる、項目1から4のいずれかに記載のシステム。
項目6:スマートフォンまたはコンピュータタブレットをさらに備え、上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのカメラを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのプロセッサを含む、項目1から5のいずれかに記載のシステム。
項目7:上記フィードバックデバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットの視覚的ディスプレイを含む、項目6のシステム。
項目8:上記複数の身体的特性は、吸気中または呼気中に測定される、項目1から7のいずれかに記載のシステム。
項目9:上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の人体測定的特徴を含む、項目1から8のいずれかに記載のシステム。
項目10:上記患者の上記人体測定的特徴は、胸郭形状、AP距離と胸郭の横幅との比、胸郭体積、および患者の総体積のうちの少なくとも1つを含む、項目9に記載のシステム。
項目11:上記胸部圧迫センサは、単一軸加速度計、多軸加速度計、およびジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含む、項目1から10のいずれか記載のシステム。
項目12:上記フィードバックデバイスは、上記患者の胸部上に配置されるように構成されたコンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、および胸部圧迫指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目1から11のいずれかに記載のシステム。
項目13:上記フィードバックデバイスは、聴覚的、視覚的、および触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを提供するように構成される、項目1から12に記載のシステム。
項目14:上記目標胸部圧迫基準および上記測定された胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目1から13に記載のシステム。
項目15:圧迫深度についての上記目標胸部圧迫基準は、0.2インチ(0.508cm)から3.5インチ(8.89cm)の深度を含む、項目14に記載のシステム。
項目16:圧迫深度についての上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3インチ(7.62cm)未満の患者について0.2インチ(0.508cm)から0.75インチ(1.905cm)、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について0.75インチ(1.905cm)から1.25インチ(3.175cm)、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について1.25インチ(3.175cm)から1.75インチ(4.445cm)、AP距離が9.0インチ(22.86cm)から11.0インチ(27.94cm)の患者について1.75インチ(4.445cm)から2.25インチ(5.715cm)、AP距離が10インチ(25.4cm)から12インチ(30.48cm)の患者について2.25インチ(5.715cm)から2.75インチ(6.985cm)、AP距離が13インチ(33.02cm)以上の患者について2.75インチ(6.985cm)から3.5インチ(8.89cm)の深度のうちの少なくとも1つを含む、項目14または15に記載のシステム。
項目17:胸部圧迫レートについての上記目標胸部圧迫基準は、100cpmから160cpmのレートを含む、項目14から16のいずれかに記載のシステム。
項目18:圧迫レートについての上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3.0インチ(7.62cm)未満の患者について140cpmから160cpm、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について130cpmから150cpm、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について120cpmから140cpm、AP距離が9.0インチ(22.86cm)から11インチ(27.94cm)の患者について110cpmから130cpm、またはAP距離が12インチ(30.48cm)以上の患者について100cpmから120cpmのレートのうちの少なくとも1つを含む、項目14から17のいずれかに記載のシステム。
項目19:目標胸部圧迫解除速度の上記目標胸部圧迫基準は、150インチ(381cm)/分から600インチ(1524cm)/分を含む、項目14から18のいずれかに記載のシステム。
項目20:目標胸部圧迫解除速度の上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3.0インチ(7.62cm)未満の患者について150インチ(381cm)から250インチ(635cm)/分、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について200インチ(508cm)から300インチ(762cm)/分、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について250インチ(635cm)から400インチ(1016cm)/分、またはAP距離が10インチ(25.4cm)以上の患者について250インチ(635cm)から600インチ(1524cm)/分のうちの少なくとも1つを含む、項目14から19に記載のシステム。
項目21:上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域前後距離と、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つとを含み、上記目標胸部圧迫基準は上記患者についての目標胸部圧迫深度を含む、項目1から20のいずれかに記載のシステム。
項目22:上記フィードバックデバイスにより提供される上記ユーザに対する上記インジケーションは、上記胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかの上記判定に基づいて決定される、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減する、または胸部圧迫深度を維持する指示を含む、項目21に記載のシステム。
項目23:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性と、ルックアップテーブルから決定された、および/または線形回帰式により計算された値とに基づいて、上記患者の上記目標胸部圧迫基準を決定する、項目1から22のいずれかに記載のシステム。
項目24:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性に基づいて患者の種類を判定し、上記フィードバックデバイスに、上記患者の種類についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1から23のいずれかに記載のシステム。
項目25:上記患者の種類は、小児患者または成人患者を含む、項目24に記載のシステム。
項目26:上記患者の種類は、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人のうちの少なくとも1つを含む、項目24または25に記載のシステム。
項目27:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、修正された目標胸部圧迫基準を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記複数の身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかを示すインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1から26のいずれかに記載のシステム。
項目28:上記複数の身体的特性を表す上記更新された情報は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離についての更新された情報を含み、上記修正された目標胸部圧迫基準は、上記患者の心臓胸郭領域の上記前後距離についての上記更新された情報に少なくとも部分的に基づく、修正された目標胸部圧迫深度を含む、項目27に記載のシステム。
項目29:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記初期目標胸部圧迫基準を上記修正された目標胸部圧迫基準と比較し、上記修正された目標胸部圧迫基準が上記初期目標胸部圧迫基準と異なる場合、上記フィードバックデバイスに、上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目27または28に記載のシステム。
項目30:上記少なくとも1つのプロセッサは、過去の修正された目標胸部圧迫基準の記録と、上記過去の修正された目標胸部圧迫基準のそれぞれに対応する記録された胸部圧迫パラメータとを維持するように構成される、項目27から29のいずれかに記載のシステム。
項目31:上記更新された情報を受信する前の上記所定の期間は、上記複数の身体的特性を表す初期情報と、上記目標胸部圧迫基準とに基づいて決定される期間を含む、項目27から30のいずれかに記載のシステム。
項目32:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記複数の身体的特性に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目1から31のいずれかに記載のシステム。
項目33:上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目32に記載のシステム。
項目34:上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目32または33に記載のシステム。
項目35:上記推奨胸部圧迫技術は、能動的胸部減圧を含む、項目32から34に記載のシステム。
項目36:上記複数の身体的特性は胸骨前後距離を含み、上記推奨胸部圧迫技術としての上記能動的胸部減圧は上記胸骨前後距離の減少に基づく、項目35に記載のシステム。
項目37:能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスのうちの少なくとも1つを使用して胸部減圧を実行するためのインジケーション、および/上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目35または36に記載のシステム。
項目38:上記少なくとも1つのプロセッサは、救助活動中に、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていない時間の割合を判定し、上記時間の割合が所定の値を超える場合、上記フィードバックデバイスに、インジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1から37のいずれかに記載のシステム。
項目39:上記時間の割合が上記所定の値を超える場合の、上記ユーザへの上記インジケーションは、上記所定の期間に実行された初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始する指示を含む、項目38に記載のシステム。
項目40:上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目39に記載のシステム。
項目41:上記初期胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目39または40に記載のシステム。
項目42:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ユーザが上記第2胸部圧迫技術を開始する際に、上記ユーザから確認を受信するように構成される、項目39から41のいずれかに記載のシステム。
項目43:上記急性期治療イベント中に、一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、換気レートのうちの少なくとも1つを測定するように構成される、少なくとも1つの換気センサをさらに備える、項目1から42のいずれかに記載のシステム。
項目44:上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目43に記載のシステム。
項目45:上記換気センサは、上記空気流経路内の気流の流速および圧力を測定するための、流量制限器により分離された第1絶対大気圧センサおよび第2絶対大気圧センサを少なくとも含む、項目43に記載のシステム。
項目46:上記目標胸部圧迫基準は、妥当な胸部圧迫の初期範囲を含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、所定の期間後、上記複数の身体的特性の第1身体的特性とは異なる、上記患者の第2身体的特性を表す情報を受信および処理し、上記第1身体的特性および上記第2身体的特性に基づいて、妥当な胸部圧迫の更新された範囲を決定するようにさらに構成される、項目1から45のいずれかに記載のシステム。
項目47:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記妥当な胸部圧迫の上記更新された範囲内であるかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、妥当な胸部圧迫の上記更新された範囲内であるかのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目46に記載のシステム。
項目48:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、上記目標胸部圧迫基準は、上記患者の上記複数の身体的特性および上記年齢または性別に少なくとも部分的に基づいて決定される、項目1から47のいずれかに記載のシステム。
項目49:上記フィードバックデバイスは除細動器を含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記除細動器により上記患者に除細動ショックが提供されている際に、修正された目標胸部圧迫基準を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記複数の身体的特性を表す更新された情報を受信および処理するように構成される、項目1から48のいずれかに記載のシステム。
項目50:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記フィードバックデバイスに、上記除細動器ショック後に、上記ユーザに胸部圧迫を再開させる指示を提供させ、上記再開した胸部圧迫に対する少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから上記再開された胸部圧迫を示す信号を受信して処理し、上記再開した胸部圧迫に対する上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記再開した胸部圧迫に対する上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるように構成される、項目49に記載のシステム。
項目51:上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、胸郭の横幅、胸囲、胸郭体積、および胸郭形状のうちの少なくとも1つとを含み、上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目1から50のいずれかに記載のシステム。
項目52:上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、上記患者の身体領域の長さ、体積、または体重のうちの少なくとも1つとを含み、上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含み、任意で、上記患者の上記身体領域は、上記患者の胸郭領域、手、腕、足、脚、顔、または頭蓋骨の少なくとも1つを含む、項目1から51のいずれかに記載のシステム。
項目53:上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、上記患者の総サイズを示す特性または特徴とを含み、任意で、上記患者の総サイズを示す上記特性または上記特徴は、患者の身長、体重、腕を広げた長さ、身体体積、またはボディマス指数(BMI)のうちの1または複数を含む、項目1から51のいずれかに記載のシステム。
項目54:上記プロセッサは、上記患者の体重を推定するために、上記複数の身体的特性を処理するように構成される、項目1から53のいずれかに記載のシステム。
項目55:上記プロセッサは、上記推定された上記患者の体重に少なくとも部分的に基づいて、上記患者に対する治療パラメータを決定するように構成される、項目54に記載のシステム。
項目56:急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記患者に対して、どのように上記胸部圧迫が実行されるべきかについて指導を提供するフィードバックデバイスと、上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記フィードバックデバイスに、上記ユーザに対する上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供させるように構成される、システム。
項目57:上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記急性期治療イベント中に測定された、上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する、項目56に記載のシステム。
項目58:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目56または57に記載のシステム。
項目59:上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、ライトフィールドカメラ、上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目56から58のいずれかに記載のシステム。
項目60:上記少なくとも1つのデバイスは、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得するための三次元撮像システムを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記三次元センサから取得された上記情報に基づいて、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するように構成される、項目59に記載のシステム。
項目61:スマートフォンまたはコンピュータタブレットをさらに備え、
上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのカメラを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのプロセッサを含む、項目56から60のいずれかに記載のシステム。
項目62:上記フィードバックデバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットの視覚的ディスプレイを含む、項目61のシステム。
項目63:上記少なくとも1つの身体的特性は、吸気中または呼気中に測定される、項目56から61のいずれかに記載のシステム。
項目64:上記フィードバックデバイスは、上記患者の胸部上に配置されるように構成されたコンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、および胸部圧迫指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目56から63のいずれかに記載のシステム。
項目65:上記フィードバックデバイスは、聴覚的、視覚的、および触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを提供するように構成される、項目56から64のいずれかに記載のシステム。
項目66:上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサをさらに備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、項目56から65のいずれかに記載のシステム。
項目67:上記目標胸部圧迫基準および上記測定された胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目66に記載のシステム。
項目68:上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後距離と、胸郭幅または胸囲のうちの少なくとも1つとを含み、上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目67に記載のシステム。
項目69:上記フィードバックデバイスにより提供される上記ユーザに対する上記インジケーションは、上記胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかの上記判定に基づいて決定される、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減、または胸部圧迫深度を維持する指示を含む、項目68に記載のシステム。
項目70:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに少なくとも部分的に基づいて、修正された推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記ユーザに対して上記修正された推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供させるように構成される、項目66から69のいずれかに記載のシステム。
項目71:上記少なくとも1つのプロセッサは、救助活動中に、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていない時間の割合を判定し、上記時間の割合が所定の値を超える場合、上記フィードバックデバイスに、インジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目66から70のいずれかに記載のシステム。
項目72:上記時間の割合が上記所定の値を超える場合の、上記ユーザへの上記インジケーションは、初期期間に実行された上記推奨胸部圧迫技術と異なる第2推奨胸部圧迫技術の実行を開始する指示を含む、項目71に記載のシステム。
項目73:上記初期期間に実行される上記推奨胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目72に記載のシステム。
項目74:上記初期期間に実行される上記推奨胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2推奨胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目72または73に記載のシステム。
項目75:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ユーザが上記第2胸部圧迫技術を開始する際に、上記ユーザから確認を受信するように構成される、項目72から74のいずれかに記載のシステム。
項目76:上記プロセッサは、上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、修正された推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、上記フィードバックデバイスに、上記修正された推奨胸部圧迫技術のインジケーションを、上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目56から75のいずれかに記載のシステム。
項目77:上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目56から76のいずれかに記載のシステム。
項目78:上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目56から77のいずれかに記載のシステム。
項目79上記推奨胸部圧迫技術は、能動的胸部減圧を含む、項目56から78に記載のシステム。
項目80:上記少なくとも1つの身体的特性は胸骨前後距離を含み、上記推奨胸部圧迫技術としての上記能動的胸部減圧は上記胸骨前後距離の減少に基づく、項目79に記載のシステム。
項目81:能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスのうちの少なくとも1つを使用して胸部減圧を実行するためのインジケーション、および/上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目80に記載のシステム。
項目82:上記フィードバックデバイスは除細動器を含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記除細動器により上記患者に除細動ショックが提供されている際に、修正された推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理するように構成される、項目56から81のいずれかに記載のシステム。
項目83:上記急性期治療イベント中に、一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、換気レートのうちの少なくとも1つを測定するように構成される、少なくとも1つの換気センサをさらに備える、項目56から82のいずれかに記載のシステム。
項目84:上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目83に記載のシステム。
項目85:急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を提供するための方法であって、上記急性期治療イベント中に、上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記測定された複数の身体的特性に基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、上記患者に胸部圧迫を適用する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とを含む、方法。
項目86:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目85に記載の方法。
項目87:上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、ハンドヘルド電子デバイスにより、上記患者の少なくとも1つの画像を取得する段階と、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を決定するために、上記ハンドヘルド電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサにより、上記少なくとも1つの撮影画像を処理する段階とを含む、項目85または86に記載の方法。
項目88:上記ハンドヘルド電子デバイスの上記少なくとも1つのプロセッサは、上記胸部圧迫センサにより生成された信号を処理することで、上記複数の身体的特性の測定値と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータとに基づいて、上記目標胸部圧迫基準を決定する、項目87に記載の方法。
項目89:上記フィードバック指導は、上記ハンドヘルド電子デバイスのディスプレイ画面上に提供される、項目87または88に記載の方法。
項目90:上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元センサを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目85から89のいずれかに記載の方法。
項目91:上記患者の上記複数の身体的特性の上記測定値を、ユーザインタフェース上に手動入力する段階をさらに含む、項目85から90のいずれかに記載の方法。
項目92:上記複数の身体的特性は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離と、上記患者の心臓胸郭領域の幅または周囲長のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目85から91のいずれかに記載の方法。
項目93:所定の期間後、上記患者の上記複数の身体的特性について少なくとも1つの更新された測定値を記録する段階と、上記更新された測定値に基づいて、修正された目標胸部圧迫基準を決定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目85から92のいずれかに記載の方法。
項目94:上記少なくとも1つの更新された測定は、胸骨前後距離を含む、項目93に記載の方法。
項目95:上記目標胸部圧迫基準および上記測定された少なくとも1つの胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目85から94のいずれかに記載の方法。
項目96:上記フィードバック指導を提供する段階は、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減する、または胸部圧迫深度を維持するインジケーションを提供する段階を含む、項目85から95のいずれかに記載の方法。
項目97:上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目85から96のいずれかに記載の方法。
項目98:上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目97に記載の方法。
項目99:上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目97または98に記載の方法。
項目100:上記フィードバック指導は、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていないかに少なくとも部分的に基づいて、初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始するインジケーションを含む、項目85から99のいずれかに記載の方法。
項目101:上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目100に記載の方法。
項目102:上記初期胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目100または101記載の方法。
項目103:急性期治療イベント中に患者に胸部圧迫を提供する方法であって、上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階と、上記推奨胸部圧迫技術に応じて、上記患者に胸部圧迫を適用する段階とを含む、方法。
項目104:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目103に記載の方法。
項目105:上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元撮像システムを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目103または104に記載の方法。
項目106: 上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目103から105に記載の方法。
項目107:上記測定された複数の身体的特性に基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、上記ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目103から106に記載の方法。
項目108:上記目標胸部圧迫基準および上記測定された少なくとも1つの胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目107に記載の方法。
項目109:上記複数の身体的特性は、胸骨前後距離と、胸郭幅または胸囲のうちの少なくとも1つとを含み、上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目108に記載の方法。
項目110:所定の期間後、上記患者の上記複数の身体的特性について少なくとも1つの更新された測定値を記録する段階と、
上記更新された測定値に基づいて、修正された目標胸部圧迫基準を決定する段階と、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目107から109のいずれかに記載の方法。
項目111:上記フィードバック指導は、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていないかに少なくとも部分的に基づいて、初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始するインジケーションを含む、項目107から110のいずれかに記載の方法。
項目112:上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目111に記載の方法。
項目113:急性期治療イベント中に、患者に人工呼吸を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される人工呼吸を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの換気センサと、上記患者に対して、どのように上記人工呼吸を実行するべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの換気センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標人工呼吸基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの換気パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの換気センサから、上記人工呼吸を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの換気パラメータが、上記目標人工呼吸基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの換気パラメータは上記目標人工呼吸基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
項目114:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目113に記載のシステム。
項目115:上記患者の胸郭体積は、上記患者の胸郭領域の前後距離、上記患者の胸郭領域の幅、上記患者の胸郭領域の周囲長のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、項目114に記載のシステム。
項目116:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元撮像システム、三次元センサ、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目113から115のいずれかに記載のシステム。
項目117:カメラ、三次元センサ、三次元撮像システムは、上記患者、上記フィードバックデバイス、または上記ユーザの少なくとも1つに取り付けられる、項目116に記載のシステム。
項目118:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、上記目標人工呼吸基準は、上記患者の上記複数の身体的特性および上記年齢または性別に少なくとも部分的に基づいて決定される、項目113から117のいずれかに記載のシステム。
項目119:上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の胸郭の形状を含む、項目113から118のいずれかに記載のシステム。
項目120:上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目113から119のいずれかに記載のシステム。
項目121:上記フィードバックデバイスは、人工呼吸器と、上記患者との間の空気流経路内に配置されるように構成される、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、人工呼吸器、および人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目113から120のいずれかに記載のシステム。
項目122:上記目標人工呼吸基準および上記測定された換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目113から121のいずれかに記載のシステム。
項目123:上記プロセッサは、上記人工呼吸が所定の期間実行された後に、修正された目標人工呼吸基準を決定するために、上記少なくとも1つの入力デバイスから上記患者の上記身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、上記少なくとも1つの換気パラメータが上記修正された目標人工呼吸基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの換気パラメータが上記修正された目標人工呼吸基準に合うかを示すインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目113から122のいずれかに記載のシステム。
項目124:上記患者の上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の身長を含む、項目113から123のいずれかに記載のシステム。
項目125:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記身長および性別に基づいて、推奨気管内管配置深度および推奨一回換気量のうちの少なくとも1つを提供するようにさらに構成される、項目113から124のいずれかに記載のシステム。
項目126:上記目標人工呼吸基準は、少なくとも部分的に上記患者の身長および性別に基づく、項目125に記載のシステム。
項目127:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身長および性別、ならびにルックアップテーブルからの推定された気管の長さの値に基づいて、上記推奨気管内管配置深度または上記推奨一回換気量を決定するように構成される、項目126に記載のシステム。
項目128:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の年齢を受信し、上記複数の身体的特性と、上記患者の上記年齢とに基づいて、上記患者に対する上記目標人工呼吸基準を決定するようにさらに構成される、項目113から127のいずれかに記載のシステム。
項目129:上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサをさらに備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、項目113から128のいずれかに記載のシステム。
項目130:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記複数の身体的特性に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目113から129のいずれかに記載のシステム。
項目131:急性期治療イベント中に患者に人工呼吸を提供する方法であって、上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、上記少なくとも1つの測定に基づいて目標人工呼吸基準を決定する段階と、上記患者に人工呼吸を適用する段階と、上記人工呼吸の適用中に、少なくとも1つの換気パラメータを測定するために少なくとも1つの換気センサを使用する段階と、上記少なくとも1つの換気パラメータが上記目標人工呼吸基準に合うかに基づいて、ユーザが上記患者に提供される上記人工呼吸をどのように調整すべきかについてフィードバック指導を提供する段階とを含む方法。
項目132:上記複数の身体的特性の少なくとも1つは、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)を含む、項目131に記載の方法。
項目133:上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、ハンドヘルド電子デバイスにより、上記小児患者の少なくとも1つの画像を取得する段階と、上記複数の身体的特性の少なくとも1つの測定値を決定するために、上記ハンドヘルド電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサにより、上記少なくとも1つの撮影画像を処理する段階とを含む、項目131または132に記載の方法。
項目134:上記ハンドヘルド電子デバイスの上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの測定値に基づいて、上記目標人工呼吸基準を決定し、上記換気センサにより生成された信号を処理することで、上記少なくとも1つの換気パラメータを決定する、項目133に記載の方法。
項目135:上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元撮像システムを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目131から134のいずれかに記載の方法。
項目136:上記患者の上記複数の身体的特性の上記測定値を、ユーザインタフェース上に手動入力する段階をさらに含む、項目131から135のいずれかに記載の方法。
項目137:上記目標人工呼吸基準および上記測定された換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目131から136のいずれかに記載の方法。
項目138:上記患者の上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の身長を含み、上記方法は上記患者の身長に少なくとも部分的に基づいて、推奨気管内管配置深度を決定する段階をさらに含む、項目131から137のいずれかに記載の方法。
項目139:上記推奨気管内管配置深度に上記気管内管を挿入する段階をさらに含み、上記患者に人工呼吸を適用する段階は、上記挿入された気管内管を通じて上記患者に人工呼吸を適用する段階を含む、項目138に記載の方法。
項目140:上記患者の年齢と性別のうちの少なくとも1つの入力を提供する段階をさらに含み、上記推奨気管内管配置深度は上記患者の身長および性別に基づく、項目138または139に記載の方法。
項目141:上記複数の身体的特性の少なくとも1つに基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、上記ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目131から140のいずれかに記載の方法。
項目142:上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目131から141のいずれかに記載の方法。
項目143:急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記患者に適用される上記少なくとも1つの蘇生動作を示す信号を取得するための、胸部圧迫センサまたは換気センサのうちの少なくとも1つと、上記ユーザが上記患者に対して、どのように上記少なくとも1つの蘇生動作を適用すべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記少なくとも1つの胸部圧迫または換気センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するために、上記三次元撮像システムから上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記生成された三次元表現に基づいて、目標蘇生基準を決定し、少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの蘇生動作を示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に準拠するかについてのインジケーションを提供させるように構成される、システム。
項目144:上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目143に記載のシステム。
項目145:上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報は、吸気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報および/または呼気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を含む、項目143または144に記載のシステム。
項目146:上記フィードバックデバイスは、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、人工呼吸器、上記患者の胸部上に配置されるように構成された胸部圧迫指導デバイス、または人工呼吸器および上記患者の間の空気流経路内に配置されるように構成された人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目143から145のいずれかに記載のシステム。
項目147:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記フィードバックデバイスに、上記患者の上記三次元表現の少なくとも一部を、上記ユーザに表示させるように構成される、項目143から146のいずれかに記載のシステム。
項目148:上記プロセッサは、上記患者の上記生成された三次元表現に基づいて、上記患者の種類を判定し、上記フィードバックデバイスに、上記患者の種類についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目143から147のいずれかに記載のシステム。
項目149:上記患者の種類は、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人を含む、項目148に記載のシステム。
項目150:上記プロセッサは、上記患者の上記生成された三次元表現に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目143から149のいずれかに記載のシステム。
項目151:上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、または2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目150に記載のシステム。
項目152:上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記推奨胸部圧迫技術は能動的胸部減圧を含む、項目150または151に記載のシステム。
項目153:能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための提案、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目152に記載のシステム。
項目154:急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたってユーザを支援するシステムであって、上記急性期治療イベント中に測定された、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、ユーザへの上記少なくとも1つの蘇生動作、上記患者、および上記急性期治療イベントについての情報を、上記ユーザに提供するフィードバックデバイスと、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記初期目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させ、上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
項目155:上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目154に記載のシステム。
項目156:上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスは、上記身体的測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、ライトフィールドカメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、または上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目154または155に記載のシステム。
項目157:上記フィードバックデバイスは、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、スマートウォッチ、患者モニタデバイス、除細動器、人工呼吸器、上記患者の胸部上に配置されるように構成された胸部圧迫指導デバイス、または人工呼吸器および上記患者の間の空気流経路内に配置されるように構成された人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目154から156のいずれかに記載のシステム。
項目158:上記初期期間の長さは、上記急性期治療イベントの上記少なくとも1つの身体的特性と、上記初期目標蘇生基準とに基づいて選択される、項目154から157に記載のシステム。
項目159:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、上記蘇生動作に対する修正された推奨技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記蘇生動作に対する上記修正された推奨技術を実行するためのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目154から158のいずれかに記載のシステム。
項目160:上記蘇生動作は胸部圧迫を含み、上記修正された推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目159に記載のシステム。
項目161:上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記修正された胸部圧迫技術は胸部圧迫および能動的胸部減圧を含む、項目159に記載のシステム。
項目162:能動的胸部減圧を実行するための上記指示は、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための指示、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目161に記載のシステム。
項目163:上記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、上記患者に適用された上記CPRを示す信号を取得するように構成される、胸部圧迫センサおよび換気センサのうちの少なくとも1つをさらに含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記初期期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目154から162に記載のシステム。
項目164:上記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理し、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかを判定し、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目163に記載のシステム。
項目165:上記胸部圧迫センサは、単一軸加速度計、多軸加速度計、またはジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含み、上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、空気流経路内の気流センサおよび圧力センサのうちの少なくとも1つを含む、項目163または164に記載のシステム。
項目166:上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離と、上記患者の心臓胸郭領域の幅または周囲長のうちの少なくとも1つとを含み、上記初期目標蘇生基準および上記修正された目標蘇生基準はそれぞれ、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目163から165のいずれかに記載のシステム。
項目167:上記フィードバックは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較した、上記初期期間についてのインジケーションと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのインジケーションとを含む、救助活動についてのサマリレポートを含む、項目163から166のいずれかに記載のシステム。
項目168:上記サマリレポートは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較したグラフと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのグラフとを含む、項目163から167のいずれかに記載のシステム。
項目169:急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するため、フィードバックデバイスに上記ユーザにフィードバックを提供させる、コンピュータで実装される方法であって、上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を、上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つのデバイスから受信および処理する段階と、上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定する段階と、上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信および処理する段階と、上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とを含む方法。
項目170:上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目169に記載の方法。
項目171:上記初期期間の長さは、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性と、上記初期目標蘇生基準とに基づいて選択される、項目169または170に記載の方法。
項目172:上記急性期治療イベントの上記後続期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、上記蘇生動作に対する修正された技術を決定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記蘇生動作に対する上記修正された技術を実行するための指示を上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目169から171のいずれかに記載の方法。
項目173:上記蘇生動作は胸部圧迫を含み、上記修正された胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目172に記載の方法。
項目174:上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記修正された胸部圧迫技術は胸部圧迫および能動的胸部減圧を実行することを含む、項目172に記載の方法。
項目175:能動的胸部減圧を実行するための上記指示は、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための指示、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目172から174のいずれかに記載の方法。
項目176:胸部圧迫センサおよび換気センサのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの蘇生センサから、上記急性期治療イベントの上記初期期間中に上記患者に適用されたCPRを示す信号を受信および処理する段階と、上記少なくとも1つの蘇生センサからのCPRを示す上記信号に基づいて、少なくとも1つの蘇生パラメータを計算する段階と、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかを判定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目169から175のいずれかに記載の方法。
項目177:少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理する段階と、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかを判定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目176に記載の方法。
項目178:上記フィードバックデバイスに、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較した、上記初期期間についてのインジケーションと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのインジケーションとを含む、サマリレポートをユーザに提供させる段階をさらに含む、項目177に記載の方法。
項目179:上記サマリレポートは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較したグラフと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのグラフとを含む、項目178に記載の方法。
項目180:患者に人工呼吸治療を提供するためのシステムであって、
上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記人工呼吸治療を上記患者に提供する人工呼吸デバイスと、上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記人工呼吸デバイスとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の三次元表現を生成するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記生成された三次元表現に基づいて上記人工呼吸デバイスに対する少なくとも1つの人工呼吸基準を決定し、上記少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて、上記人工呼吸デバイスに人工呼吸を提供させるように構成されるシステム。
項目181:上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目180に記載のシステム。
項目182:上記胸郭体積は、上記患者の胸郭領域の前後距離、上記患者の胸郭領域の長さ、および上記胸郭領域の幅と上記胸郭領域の周囲長とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、項目181に記載のシステム。
項目183:上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報は、吸気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報および/または呼気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を含む、項目180から182のいずれかに記載のシステム。
項目184:上記換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目180から183のいずれかに記載のシステム。
項目185:上記人工呼吸デバイスは、少なくとも1つの人工呼吸基準に応じて、患者に複数の人工呼吸を提供するように構成される、自動人工呼吸器を含む、項目180から184のいずれかに記載のシステム。
項目186:上記人工呼吸デバイスは、人工呼吸ユニットを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの人工呼吸基準に応じてユーザに人工呼吸を提供するための指導を提供することで、上記人工呼吸デバイスに上記少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて人工呼吸を提供させる、項目180から185のいずれかに記載のシステム。
項目187: 上記人工呼吸ユニットは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸用バッグおよび空気流経路を含む、項目186に記載のシステム。
項目188:上記プロセッサは、所定の期間後、上記患者の更新された三次元表現を生成するため、上記三次元撮像システムから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、上記患者の上記更新された三次元表現に基づいて、少なくとも1つの修正された人工呼吸基準を決定し、上記少なくとも1つの修正された換気パラメータに基づいて、上記人工呼吸デバイスの機能を調整するようにさらに構成される、項目180から187のいずれかに記載のシステム。
項目189:上記所定の期間は、上記患者の上記初期に生成された三次元表現に基づいて決定される、項目188に記載のシステム。
項目190:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の年齢を受信し、上記患者の上記年齢に少なくとも部分的に基づいて、上記少なくとも1つの人工呼吸基準を決定するようにさらに構成される、項目180から189のいずれかに記載のシステム。
項目191:急性期治療イベント中に、患者に医療的処置を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、上記患者に対する急性期治療情報を提供するユーザインタフェースと、上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の体重を推定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、上記患者の上記推定された体重に少なくとも部分的に基づいて、上記患者に対する少なくとも1つの治療パラメータを決定し、上記ユーザインタフェースに、上記患者に対する上記少なくとも1つの治療パラメータのインジケーションを提供させるように構成される、システム。
項目192:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、二次元カメラ、立体カメラ、三次元撮像システム、三次元センサ、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目191に記載のシステム。
項目193:上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記ユーザインタフェースを含み、上記ユーザインタフェースは、上記ユーザが上記複数の身体的特性のそれぞれについての少なくとも1つの測定値を手動で入力をするように構成される、項目191または192に記載のシステム。
項目194:上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離と、上記患者の胸郭の横幅、胸囲、胴囲、臀囲、首回り、肩幅、胸郭形状、身長、ウエスト/ヒップ比、またはウエスト/身長比のうちの少なくとも1つを含む、項目191から193のいずれかに記載のシステム。
項目195:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身体の少なくとも一部の体積を推定するために、上記複数の身体的特性を表す上記情報を処理するように構成される、項目191から194のいずれかに記載のシステム。
項目196:上記少なくとも1つのプロセッサは、上記推定された体積と、身体の推定平均密度とに基づいて、上記患者の体重を推定するように構成される、項目195に記載のシステム。
項目197:上記身体の上記推定平均密度は、約900kg/m3から約1050kg/m3である、項目196に記載のシステム。
項目198:上記身体の上記推定平均密度は、個人の集団の所定の値を含む、項目196または197に記載のシステム。
項目199:上記身体の上記推定平均密度は、上記患者の上記複数の身体的特性の少なくとも1つに基づく、患者特有の値である、項目196から198のいずれかに記載のシステム。
項目200:上記推定された体積は、上記患者の胸郭体積または上記患者の総体積のいずれかを含む、項目195から199のいずれかに記載のシステム。
項目201:上記少なくとも1つの治療パラメータは、除細動器ショックエネルギー、人工呼吸一回換気量、および薬物送達投与量のうちの少なくとも1つを含む、項目191から200のいずれかに記載のシステム。
項目202:上記少なくとも1つの治療パラメータは、人工呼吸一回換気量を含み、上記人工呼吸一回換気量は、上記患者の理想体重に少なくとも部分的に基づいて計算される、項目191から201いずれかに記載のシステム。
項目203:上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者の年齢または性別のうちの少なくとも1つを提供し、上記少なくとも1つの治療パラメータは、上記複数の身体的特性と、上記患者の年齢または性別のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて決定される、項目191から202のいずれかに記載のシステム。
本開示のこれらのおよび他の特徴および特性、さらに構造の関連要素の動作の方法および機能、並びに製造部品およびコストの組み合わせは、添付の図面を参照し、以下の説明および添付の請求項の検討により明らかになるであろう。添付の図面の全ては、本明細書の一部を形成し、同様の参照符号は、様々な図面における対応する部分を示す。しかしながら、図面は、単に例示および説明の目的のためのものであり、本開示を限定する定義として意図されるものではないことが、明確に理解されたい。
各種例に係る、急性期治療状況における患者の身体的特性を記録、および/または測定し、救急救助者などのユーザに、蘇生動作を実行するための指導を提供するデバイスおよびシステムを含む、急性期治療状況の俯瞰図を示す。
本開示の例に係る、図1Aのシステムの電気コンポーネントの概略図を示す。
本開示のシステムにより測定可能な患者の身体的特性を示す、成人患者の図を示す。
図2Aの成人患者を別の視点から見た図である。
本開示のシステムにより測定可能な患者の身体的特性を示す、乳児患者の図を示す。
図3Aの乳児患者の別視点の図である。
成人患者の心臓胸郭領域横断面の概略図である。
小さな子供などの小児患者の心臓胸郭領域の横断面の概略図である。
胸部が平たい患者の心臓胸郭領域横断面の概略図である。
胸部が樽状の患者の心臓胸郭領域横断面の概略図である。
本開示の実施形態に係る蘇生指導システムを使用して、患者に両手胸部圧迫を実行する救急救助者の図である。
本開示の実施形態に係る蘇生指導システムを使用して、患者に片手胸部圧迫を実行する救急救助者の図である。
本開示の実施形態に係る蘇生指導システムを使用して乳児患者に2本指胸部圧迫を実行する救急救助者の図である。
本開示の実施形態に係る蘇生指導システムを使用して乳児患者に包込み母指胸部圧迫を実行する救急救助者の図である。
胸部圧迫により生じた、患者の胸郭の変形または形状変化を示す、胸部圧迫前の患者の断面を示す図である。
胸部圧迫により生じた、患者の胸郭の変形または形状変化を示す、胸部圧迫後の患者の断面を示す図である。
本開示の実施形態に係る、ACDデバイスを使用して、患者に能動的圧迫減圧(ACD)処置を適用している救急救助者を示す。
本開示の実施形態に係る、救急救助者に対して蘇生指導を提供するインジケータを含む、携帯医療用デバイスのディスプレイである。
本開示の実施形態に係る、救急救助者に対して人工呼吸指導を提供するインジケータを含む、携帯医療用デバイスのディスプレイである。
本開示の実施形態に係る、携帯コンピュータデバイスを含む蘇生指導システムの別の例の、電気コンポーネントの概略図である。
本開示の実施形態に係る、患者の身体的特性の測定値を判定し、患者に蘇生動作を実行する救急救助者に対してフィードバックと指導を提供する段階を示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係る、患者の身体的特性の測定値に基づいて、患者の種類と患者に実行する蘇生動作の種類を決定する段階を示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係る、患者に対して実行される蘇生動作の、修正または更新された目標蘇生基準を決定する段階を示すフローチャートである。
本開示の実施形態に係る、受信した追加の患者の身体的特性についての情報に基づいて、患者に対する目標パラメータを決定し、目標パラメータを改良する処理のフローチャートである。
本開示の実施形態に係る、患者の身体的特性に基づいて、患者に人工呼吸を提供するための人工呼吸基準を決定する患者人工呼吸システムの概略図である。
本開示の実施形態に係る、図13のシステムを使用して得られた患者の身体的特性の測定値に基づく人工呼吸基準に応じて、患者に人工呼吸を提供する処理のフローチャートである。
本明細書に用いられる場合、単数形である「一」(a)、「一」(an)、および該(the)は、別段の明確な記載がない限り、複数形のものを含む。
本明細書に用いられる場合、「右」、「左」、「上」という用語およびそれらの派生語は、図面の図形におけるその向きのように本開示の態様に関連するべきである。しかしながら、本開示の実施形態は、様々な代替的な向きを仮定し得、従って、そのような用語は、限定するものとして考慮されるべきではないことが理解されたい。また、本開示の実施形態は、反対の事項が明確に指定される場合を除き、様々な代替的な変形例および段階シーケンスを仮定し得ることが理解されたい。添付図面において示され、以下の明細書に説明される具体的な機器および処理は単に例として提供されていることも理解されたい。従って、本明細書に開示されている実施形態に関連する具体的な寸法および他の身体的特徴は、限定するものとして考慮されるべきではない。
本明細書に用いられる場合、「通信」および「通信する」という用語は、1つまたは複数の信号、メッセージ、コマンド、または他の種類のデータを受信または転送することを指す。別のユニットまたは構成要素と通信するべき1つのユニットまたは構成要素について、その1つのユニットまたは構成要素が、直接または間接的に、その別のユニットまたは構成要素からデータを受信でき、および/または、その別のユニットまたは構成要素へとデータを送信できることを意味する。これは、本質に有線および/または無線であり得る直接または間接的な接続を指し得る。さらに、送信されるデータが、第1および第2ユニットまたは構成要素の間で修正されたり、処理されたり、ルーティングされたりするなどのことがあり得るとしても、その2つのユニットまたは構成要素は、互いに通信し得る。例えば、第1ユニットが受動的にデータを受信し、データを能動的に第2ユニットへ送信しないとしても、第1ユニットは、第2ユニットと通信し得る。別の例として、中継ユニットが1つのユニットからのデータを処理し、処理されたデータを第2ユニットへ送信する場合、第1ユニットは、第2ユニットと通信し得る。多数の他の構成が可能であることは、理解されるであろう。
本開示は概して、急性期治療または救急医療の文脈で使用される、救助者または救急救助者などの医療専門家に指導を提供するシステム、方法、および技術に関する。「急性期治療」は、患者が怪我、病気の発作に対する積極的だが短期的な治療を受ける状況、緊急または突発的な病状、または予定通り行われた外科的処置後の回復期を指し得る。「救急救助者」は、そのような「急性期治療」の状況、状態、またはイベントにて、患者に短期的治療を提供する、救急救命士(EMT)、医師、看護師、介護士などの任意の個人を指し得る。
本明細書に記載のデバイスおよびシステムは、例えば、緊急事態、救急車、病院、救急処置室、および外来治療施設など、多様な環境で使用され得る。(一人または複数人の)医療専門家により治療される個人は、身体的イベントまたは停止(例えば、心拍停止、呼吸停止/困難、および/または外傷性心拍停止)に苦しむ個人などの、救助状況下の緊急処置対象者であり得る。別の例では、個人は救急処置室で治療を受ける患者などの、病院での患者であり得る。別の例では、個人はより定期的に治療を受ける入院患者(例えば、入院中の患者)であり得る。便宜上、本明細書ではあらゆる医療専門家を「救急救助者」と記載し、治療を受ける個人を「患者」と記載する。ただし、「患者」は緊急処置対象者、外傷を受けたが、まだ医療関係者に治療されていない個人、あるいは医療関係者による医学的治療または評価を要するその他に任意の個人であり得る。「救急救助者」は、本明細書にいくつか例を記載する、緊急医学的処置を求める任意の患者に治療を提供する個人を指し得る。
体形は人により大きく異なる。そのため、心肺蘇生法(CPR)が提供される急性期治療活動時に、治療を受ける人の体形に応じて、適切なCPRを適用するのに好ましい方法も異なり得る。本明細書に記載のシステムおよび方法は、患者を治療するための、推奨目標CPR基準を判定するための、患者の身体的特性測定に関する。例えば、「身体的特性」とは、患者に対する直接的な測定によるものではなく、患者の撮影画像に対する視覚的検査または分析により判定可能な、患者の態様を指し得る。そのような目標CPR基準は、例えば、目標胸部圧迫基準および/または目標人工呼吸基準であり得る。本明細書に記載の実施形態において、CPRを行う救助者に対してどのように胸部圧迫および/または人工呼吸フィードバックを提供するかを決定するための、1または複数のプロセッサへの入力として、患者の1または複数の身体的特性または複数の身体的特性が使用され得る。そのため、患者の各種身体的特性(例えば、サイズ、形状、寸法、身長)に応じて、また、時間の経過と共に(例えば、CPR中)に当該身体的特性がどれほど変化するかに応じて、CPRフィードバックのための基準は効果的に調整され得る。体重は、例えばユーザが手動で入力可能な身体的特性であり得る。
視覚的検査では確認不能な身体的態様を含み得る患者特徴も、CPR基準決定に使用可能である。例えば、特定のCPR基準を決定するのに使用される身体的特徴として、患者の体重を使用可能である。いくつかの例において、本明細書に記載のように、患者の体重は、例えば、身長、胴囲、胸囲、およびその他身体的特性(例えば、三次元スキャニング技術またはその他該当する(1または複数の)測定)などの視覚的検査で判定可能)を含む患者身体的特性から推定可能である。即ち、密度に関する(1または複数の)適切な乗算用の係数により、患者の体積が測定されるか判定される方法を使用して、患者の体重が推定可能であり得る(例えば、脂肪体積×おおよその脂肪密度、筋肉体積×おおよその筋肉密度、骨体積×おおよその骨密度など)。いくつかの例において、目標CPR基準を決定するのに、年齢および/または性別などの非身体的患者特徴も、身体的特性に追加で使用され得る。例えば、患者が小児か成人か、または男性か女性かで、(例えば、目標CPR基準に応じて)患者にどのようにCPRを適用すべきかが変わり得る。または代替的に、目標CPR基準を決定するのに使用される非身体的特性の推定に身体的特性が効果的に使用され得る。
例示的実施形態として、比較的大きい成人患者に対する、胸部圧迫を適用する推奨目標深度(あるいはレート、または解放速度など)は、例えば小さな子供または乳児に対するものよりも、大きくなり得る。このような目標深度は、患者の胸郭への外傷性損傷のリスクを抑えながら、心臓から身体の周辺組織への効果的な血液輸送につながり得る。同様に、より大きい(または身長の高い)成人患者は、例えばより小さい(または身長が低い)子供の患者よりも肺活量が大きいと予測される。患者を換気する、推奨目標一回換気量は、患者の推定肺活量に応じて異なり得る。胸部圧迫が適用される推奨技術も、患者の1または複数の身体的特性、そして場合によっては蘇生イベントの際にどのように(1または複数の)身体的特性が変化し得るかに依存し得る。
患者の身体的特性および/または非身体的特徴は、CPRフィードバックシステム(例えば、患者モニタ、除細動器、CPRデバイス、またはその他急性期治療装置)に、手動入力され得る。さらにまたはあるいは、1または複数のセンサまたはその他デバイス(例えば、患者の身体の各種部位の三次元表現を生成するための三次元センサまたはスキャニングデバイス)が、特定の身体的寸法(例えば、胸部の前後の距離、胸部の左右の距離、胸囲、胸部/胸郭のアスペクト比、患者の身長、顔の特徴など)を自動的に測定するのに使用され得る。本明細書により詳しく記載するように、そのような身体的測定値は、推奨CPR基準決定のための入力に使用され得る。
本明細書に記載のいくつかの例は、心拍停止した人へ治療を提供することに関するが、本開示の実施形態は、呼吸困難またはその他症状などの、心拍停止以外の症状に苦しむ人に提供される急性期治療に関することに留意されたい。各種実施形態では、医学的な問題に応じて、患者に対し胸部圧迫、人工呼吸、薬物送達、またはその他形式の急性期治療療法が単独で、または組み合わせて示され得る。
蘇生実行における救急救助者を指導するシステム
図1Aおよび図1Bは、胸部圧迫および人工呼吸を含むがこれらに限定されない、患者への蘇生動作を実行する救急救助者に対する指導およびフィードバック提供用のシステム10を示す。システム10は緊急状況下で、患者の身体的特性を測定することと、患者への蘇生動作実行のための基準を決定するために患者情報を処理することと、決定された基準に応じて(一人または複数人の)救急救助者が蘇生動作を実行するように促すために、救急救助者に対してフィードバックと指導を提供することを含む、患者についての情報を記録するために使用するように構成可能である。
図1Aは、蘇生指導およびフィードバックを提供するためのシステム10の要素を含む、成人患者102に対して蘇生動作を行う状況100下に、救急救助者104、106が存在する例示的救助状況100を示す。救急救助者104は、患者102の胴体に胸部圧迫を提供している。救急救助者106は、人工呼吸用バッグ112を備える手動人工呼吸ユニットを使用して、患者に人工呼吸を提供している。ここでは説明の便宜上、2人の救急救助者104、106が示されているが、急性期治療状況に救急救助者が一人しかいない場合もあり得、あるいは急性期治療チームは患者102への処置を補助するため、3人以上の救急救助者を含み得る。追加的な救急救助者は、医療用デバイスの設定または患者の生理的状態の監視(例えば患者のバイタルサイン確認)などのタスクを実行可能である。例えば、救急救助者の一人は、一人または複数人の別の救急救助者がその他蘇生動作を患者102に対して実行している間に、患者モニタまたは除細動器108などの医療用デバイスの設定を担当し得る。例えば、モニタおよび/または除細動器108の設定を行う救急救助者は、電極パッケージ110内に含まれ得る電極の、患者102への取り付けを担当し得る。除細動器108は、従来の自動体外式除細動器(AED)であってよく、マサチューセッツ州チェルムズフォードにあるZOLL Medical社製のX SERIES、R SERIES、M SERIES、またはE SERIESなどの専門家用除細動器であってよく、ZOLL Medical社製のAED PLUSまたはAED PROなどの自動体外式除細動器(AED)であってよい。
図1Aにおいて、通常の姿勢を取る患者102上に電極パッケージ110が示されている。この例において、電極パッケージ110は、患者の胴体の右上側に配置された治療および/またはECG検出電極と、患者の胴体の左下側に置かれた別個の治療および/またはECG検出電極と、患者の胸骨上に配置されたセンサパッケージとを組み合わせたアセンブリである。この例では、図において救急救助者104の両手で覆われている電極パッケージ110は、携帯コンピュータデバイスまたは除細動器108に胸部圧迫の成績を監視するためのデータを送信するように構成可能な加速度計、レーザー干渉計、磁気誘導速度センサなどの運動センサ、あるいは光または静電容量センサなどの近接センサをさらに含み得る。
別の例では、胸部圧迫の成績に関する移動情報は、患者の胸骨上に置かれた別個のデバイスにより収集可能である。「CPR Puck」と一般的に呼ばれ得るこのデバイスは、電子回路を含むプラスチック筐体と、特に運動および/または近接センサを備えることが多い。
いくつかの例において、電極(例えば、電極パッケージ110)が患者に接続されると、除細動器108は、患者の生理的事象を識別し、ショックが可能なリズムが存在するかを判定するために、患者の状態を監視可能で、ショックが可能なリズムがあれば、患者に治療を提供する。除細動器108(例えばECG電極と、適切な分析アルゴリズムを介して)などの外部式医療用デバイスで検出可能な、患者の心臓事象を非限定的に列挙すると、例えば、徐脈、心室頻拍(VT)または心室細動(VF)、房期外収縮(PAC)・多源性心房頻拍・心房粗動・心房細動などの心房性不整脈、上室性頻拍症(SVT)、接合部不整脈、頻拍、接合部調律、接合部頻拍、接合部期外収縮、および心室性期外収縮(PVC)・促進型心室固有調律などの心室性不整脈などが挙げられる。
いくつかの例において、空気流経路114を通じて患者に接続された人工呼吸用バッグ112または人工呼吸器(不図示)により、患者に人工呼吸が提供される。経路は、患者への空気流および/または呼気情報測定のための、フローセンサなどの換気センサ22を含み得る。換気センサ22により収集された情報は、例えば、一回換気量、分時換気量、換気レート、気道内圧、患者の気道内の流量、吸気流量、および/または呼気流量を含む換気パラメータを判定するのに使用可能である。救急救助者が実行する人工呼吸動作についての情報は、救急救助者にフィードバックを提供するのに使用可能で、いくつかの場合において、別の救急救助者が行っている別の蘇生動作に対し、人工呼吸動作が適切に同期しているか、および/または最適化されているかの確認にも使用可能である。いくつかの例において、患者102に人工呼吸を提供するのに、電気機械人工呼吸器が使用可能である。別の例では、患者の腹部または胴に巻かれたベルトのような、機械的人工呼吸デバイスにより、人工呼吸が実行または開始可能である。別の実施形態において、人工呼吸は、ZOLL Medical社製のRESQCPR(商標)システム、ResQGARD(登録商標)またはResQPOD(登録商標)、インピーダンス閾値弁装置(ITD)を使用して実行可能である。
システム10は、患者102に対する胸部圧迫、人工呼吸、および/または薬物送達などのその他CPR動作などの蘇生動作を実行時に、救急救助者104、106を支援するように構成される。システム10は、手動データ入力アクセサリ(例えば、キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、マウス、ボタン、またはその他コンピュータアクセサリ)などの、少なくとも1つの情報入力デバイス12を備える。図1Aにおいて、除細動器108またはモバイルデバイスのボタンまたはタッチスクリーン要素を、システム10に対して情報および測定値を手動入力するための手動データ入力アクセサリ14に使用可能である。入力デバイス12はさらに、急性期治療イベント時に測定された患者102の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供するための、カメラ16および三次元撮像システム18またはセンサをさらに備える。システム10はさらに、急性期治療イベント時に患者に実行された蘇生動作(例えば、胸部圧迫または人工呼吸)を示す信号を得るように構成された胸部圧迫センサ20または換気センサ22などの少なくとも1つの蘇生センサを備える。胸部圧迫センサ20は、例えば患者の胸部の上に配置される加速度計型センサであり得る。いくつかの例において、胸部圧迫センサ20は電極パッケージ110(図1Aに図示)内に収容される。換気センサ22は、患者の気道路114内に配置された圧力センサまたは気流センサであり得る。システム10は、例えば図1Aに示すような除細動器108によりその機能が実行可能なフィードバックデバイス24をさらに備える。例えば、除細動器108の視覚的ディスプレイ26およびスピーカ28を使用して、(一人または複数人の)救急救助者に対して蘇生指導およびフィードバックを提供可能である。視覚的ディスプレイ26およびスピーカ28は、救助状況100下における人工呼吸器または心臓モニタなどの、その他治療デバイスまたは患者モニタリングデバイスの構成要素でもあり得る。
システム10は、少なくとも1つの入力デバイス12および(1または複数の)蘇生センサ20、22に通信可能に接続されたコンピュータデバイスのコンピュータコントローラ、マイクロプロセッサ、またはバーチャルプロセッサなどの、少なくとも1つのプロセッサ30(図1Bに示す)をさらに備える。いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサ30は除細動器108(図1Aに示す)などの医療用デバイスの構成要素でもある。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ30は、救助状況100に存在する、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯電話、またはノートパソコンなどの、携帯コンピューティングデバイス32の構成要素であり得る。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ30は、救助状況10からは離れた場所にあり、救助状況100におけるセンサ20、22、携帯コンピュータデバイス32、および医療用デバイス(例えば、除細動器108)と有線または無線通信するコンピュータ端末またはサーバの構成要素であり得る。
少なくとも1つのプロセッサ30により実行されるコンピュータ処理のフローチャートを提供する図10から12および14を参照してさらに詳しく後述するように、少なくとも1つのプロセッサ30は、患者102に対する目標蘇生基準を決定するため、手動データ入力アクセサリ14、カメラ16、および/または三次元撮像システム18またはセンサなどの(1または複数の)入力デバイス12から、患者102の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信および処理し、実行中の蘇生動作に対する蘇生パラメータを計算するため、蘇生センサ(例えば、胸部圧迫センサ20および換気センサ22)から、救急救助者104、106により患者102に実行されている蘇生動作を示す信号を受信および処理し、(1または複数の)蘇生パラメータが目標蘇生基準に合っているかを判定し、フィードバックデバイス24に(1または複数の)蘇生パラメータが目標蘇生基準に合っているか否かのインジケーションを救急救助者104、106に提供させるように構成される。
特定の理論に拘束されるものではないが、異なる体格の患者、特に異なる形状の心臓胸郭領域を有する患者は、異なる基準、様式、または技術に応じて実行される蘇生動作の利益を享受し得るものと考えられる。したがって、患者の(1または複数の)身体的特性に基づいて蘇生基準を調整することは、蘇生の効果を向上し、生存率および身体状態等、患者のアウトカムがより良くなるものと考えられる。
患者の身体的特性
患者102の身体的特性は、患者の外部解剖学的構造の長さ、幅、または高さなどの患者の定量化可能な測定値を指し得(例えば、患者の身長、患者の腕または脚の長さ、患者の胸郭の横幅、患者の胸囲または胴囲、患者の胸郭の胸骨前後(AP)距離、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指の幅、手の幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先の幅、足の幅、足の大きさ、胸郭形状、ボディマス指数(BMI)など)、または患者の解剖学的構造間の距離(例えば、肩甲骨間の距離)を指し得る。本明細書に記載の身体的特性は、人体計測的特性を含み得る。これは、人の異なる身体的特性間の測定値間の関係を指し得る(例えば、胸骨AP距離と横幅との比、胸骨AP距離と胸囲、胸郭形状、胸郭体積との比など)。体重は患者102の身体的特徴である。本明細書に記載のように、体重は密度などのさらなるデータと組み合わせて、身体的特徴測定値に基づき推定可能である(さらに詳しく後述する)。ただし、体重は、推定された密度データに依存することなく、救助状況下でカメラまたは三次元センサにより記録された情報からは判定することがより困難である。体重などの特定の身体的特徴が記録された情報の分析から即座に判定可能でなければ、当該身体的特徴は、入力デバイス12に手動で入力され得る。いくつかの例において、患者102の身体的特性は、身長やその他身体的寸法など、患者の全体的な測定値を含む。別の例では、(1または複数の)身体的特性は、特定の身体の領域についての1または複数の測定値と組み合わせた全体的測定値(例えば、身長、AP距離)を含み得る。患者の年齢または性別あるいはその他非身体的特徴も、患者の蘇生基準を決定するのに関連した因子となり得る。
年齢および性別などのその他非身体的特徴は、患者の画像分析または三次元スキャニングに基づいて推定され得る。この(1または複数の)推定には、例えば、特定の身体的特性(例えば、年齢に関しては瞳孔間距離、目と鼻の間隔)または、おおよその密度(体重に関する)が使用される。いくつかの実施形態において、目標CPR基準(例えば、胸部圧迫深度/レート、人工呼吸一回換気量、気管内管深度、薬剤投与量など)を決定するための、複数の身体的特性に対するさらなる入力として、救急救助者104、106が年齢および性別などの非身体的患者特徴情報を手動で入力してもよい。
いくつかの例において、患者102の理想体重および/または患者102のボディマス指数(BMI)を計算するために、患者の身長、体重、および性別が使用可能である。ここで、当該計算のために得られた式が使用される。理想体重(IBW)は、肺気量に相関し得、そのため、特定の推奨または目標人工呼吸基準を推定するための適切なパラメータを提供し得る。以下の式1に示すように、BMIは体重および身長に基づく。以下の式2に示すように、IBWは身長および性別に基づく。このように、患者の身長、体重が、そして特定の場合には性別が分かっていれば、体格の異なる患者に対する目標換気パラメータについての有用な情報が決定され得る。なお、身長および体重以外の身体的特性が、目標人工呼吸(またはその他蘇生)基準を判定するための入力に使用され得ることを理解されたい。例えば、胸郭体積、胸囲、AP距離などは、患者の胴回り、したがって患者の肺の体積のインジケータとなり得る。したがって、複数の身体的特性が、目標換気パラメータ/基準を決定するのに使用され得る。 式1:ボディマス指数(BMI)=体重(kg)/身長2(m2)。 式2:理想体重(IBW) IBW男性=50kg+2.3*[身長(インチ)-60] IBW女性=45.5kg+2.3*[身長(インチ)-60]
図2Aから図3Bに、システム10で処置を受けることができ、システム10により記録、検出、または測定可能な身体的特性を含む、異なる種類の患者102、302の図を示す。いくつかの例において、患者102は成人患者である(図2Aおよび図2Bに示す)。別の例では、患者は小児患者302である(図3Aおよび図3Bに示す)。いくつかの例において、身体的特性は、身長(図2Aおよび図3AにおけるH1)などの、患者の全体的身体的測定値である。
別の例では、身体的特性は、患者の心臓胸郭領域118の特性である。例えば、(1または複数の)身体的特性は、患者の胸部の前部と、患者の背中の後部との間の最大距離である患者の心臓胸郭領域118の前後(AP)距離D1と、患者の心臓胸郭領域118の幅W1と、患者の心臓胸郭領域118の長さL1(例えば、患者の首の最下部から、胸郭の基部までの長さ)と、患者の心臓胸郭領域118の周囲長C1とを含み得る。本明細書に記載のように、当該測定値は手動で取得可能である(例えば、ユーザが巻き尺または測径器を使用して判定可能である)。別の例では、身体的特性に対する測定値は、カメラおよび/または三次元撮像システムにより取得された、救助状況および患者の画像を分析することで決定される。例えば、本明細書に記載のように、立体カメラおよびライトフィールドカメラが撮像した画像を、撮影画像内の物体間の距離情報を判定するために分析可能である。同様に、生成された救助状況の三次元表現から、身体的特性の測定値を判定可能である。例えば、三次元表現は、その状況における物体の位置情報と、特に患者の各種解剖学的構造の位置情報を含み得る。位置情報が分かっているため、解剖学的構造間の距離は、数学的分析により判定可能である。三次元撮像システム(例えば、センサ、カメラ、スキャニング装置)から収集された情報が、患者の三次元表現の生成に使用され得、これから身体的測定値が取得可能である。
当業者に理解されるように、例えば患者の体格は、年齢または性別以外の要因に基づき、大きく変わり得る。一般的に、AP距離D1は、新生児および乳児の場合、約2インチ(5.08cm)から約6インチ(15.24cm)の間で変動し得、大きな成人の場合、約8インチ(20.32cm)から約18インチ(45.72cm)の間で変動し得る。心臓胸郭幅W1は、小さい患者の場合(例えば新生児および子供)、約2インチ(5.08cm)から約10インチ(25.4cm)の間で変動し得、大きな成人の場合、約16インチ(40.64cm)から約24インチ(60.96cm)の間で変動し得る。患者の心臓胸郭領域の周囲長は、最小の患者の場合(例えば新生児および子供)、約4インチ(10.16cm)から約20インチ(50.8cm)の間で変動し得、大きな成人の場合、約40インチ(101.6cm)から約60インチ(152.4cm)の間で変動し得る。これらパラメータについて、一般的範囲を上述したが、AP距離、心臓胸郭幅、周囲長、およびその他寸法属性は人によってかなり変動し得ることを理解されたい。
別の例では、(1または複数の)身体的特性は、患者の心臓胸郭領域の胸郭体積または最大断面積であり得る。このような身体的特性は、肺気量の近似に使用可能である。身長および性別で表される理想体重(IBW)が、推奨人工呼吸基準(例えば、一回換気量)を判定するための関連入力パラメータとして使用され得るが、いくつかの場合において(上述で暗に示したように)、胸郭体積、断面積、胸囲、AP距離、または(1または複数の)その他測定値も、一回換気量などの人工呼吸基準に対する関連入力として使用され得る。AP距離ならびに心臓胸郭長さおよび幅に基づいて、心臓胸郭体積が推定可能である。胸郭体積の推定に、周囲長も使用され得る。胸郭領域の最大断面積は、周囲長に基づいて計算可能である。
体格の異なる患者に対する蘇生基準
一般的に、胸部圧迫を提供する場合、成人に対する推奨胸部圧迫深度は典型的には約2.0インチ(5.08cm)で、胸部圧迫深度の適切な範囲は、約2.0インチ(5.08cm)および2.4インチ(6.096cm)の間である。胸部圧迫時の目標胸部圧迫レートは、約毎分100圧迫(cpm)および120cpmの間であり得、好ましくは成人患者に対して約105cpmである。小児患者に対しては、目標圧迫レートは100cpmから120cpmであり得る。しかし、本明細書に提示の実施形態によると、目標胸部圧迫深度およびレートは異なり得る(例えば、乳児および低年齢の小児に対しては、目標胸部圧迫深度がより低くなり得、目標胸部圧迫レートがより高くなり得る)。
蘇生動作に対する現行のガイドライン(例えばアメリカ心臓協会(American Heart Association(AHA))のガイドライン)は概して、蘇生基準決定時に、患者の身体的特性を考慮していない。その代わり、現行のガイドラインは、例えば、小児患者(8歳以下)および成人患者(8歳超)など、患者年齢に基づいて、蘇生基準を決定することが一般的である。例えば、胸部圧迫に対するガイドラインは、成人患者に対する目標圧迫深度が2.0インチ(5.08cm)から2.4インチ(6.096cm)であるべきとし、成人患者に対する目標圧迫レートは毎分100から120圧迫であるべきとし、子供(1歳から8歳の間)に対する圧迫深度は、その子供の心臓胸郭領域の前後(AP)距離の3分の1であるとしている。
人工呼吸に対する目標パラメータは、換気レートおよび体積を含み得る。目標換気レートは、成人に対しては毎分約10回の人工呼吸(例えば、人工呼吸2回毎に、約30圧迫)、子供および乳児に対しては毎分約20回の人工呼吸(例えば、人工呼吸2回毎に、約15圧迫)であり得る。目標パラメータはさらに、胸部圧迫および人工呼吸の同期またはシーケンスにも関し得る。例えば救急救助者は、数回圧迫(例えば、約15圧迫または約30圧迫)を行い、所定回数の人工呼吸(例えば、2回の人工呼吸)を行っている間は圧迫を中断するように指示され得る。
当業者に理解されるように、小児および成人患者の両方について、幅広い体格および形状が存在する。場合によっては、特に大きな子供は、小さな成人と同様な身長および体重であり得る。現行のガイドラインが提供している推奨目標基準は、そのような患者の体格の違いを考慮していない。システム10は、蘇生基準決定時に、そのような患者の体格および形状の違いを考慮するように構成される。さらに、システム10は、救助活動時に、CPR技術を向上するように、蘇生基準を更新または調整し、指示を提供するように構成され得る。
胸部圧迫について、基準およびパラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止または圧迫解除のうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの例において、患者の身体的特性(例えば、身長、AP距離など)に応じて、推奨目標圧迫深度は、あらゆる人に対して0.2インチ(0.508cm)から3.5インチ(8.89cm)であり得、より小さなサブセットに対しては0.5インチ(1.27cm)から3.0インチ(7.62cm)、または、成人患者に対しては、2.0インチ(5.08cm)から2.4インチ(6.096cm)であり得る。これは、現行のAHAガイドラインに沿っている。場合によっては、患者の身体的特性に応じて、推奨目標圧迫深度の範囲はずれ得る。例えば、比較的大きな成人(例えば、AP距離が12インチ(30.48cm)から18インチ(45.72cm)の間、周囲長が50インチ(127cm)から60インチ(152.4cm)の間)については、推奨目標胸部圧迫深度は2.0インチ(5.08cm)から2.4インチ(6.096cm)から、3.0インチ(7.62cm)から3.5インチ(8.89cm)、2.8インチ(7.112cm)から3.2インチ(8.128cm)、2.5インチ(6.35cm)から3.0インチ(7.62cm)、またはその他適切な圧迫の範囲にずれ得る。比較的小さな子供(例えば、AP距離が2インチ(5.08cm)から10インチ(25.4cm)の間、周囲長が10インチ(25.4cm)から20インチ(50.8cm)の間)については、推奨目標胸部圧迫深度は逆に、1.0インチ(2.54cm)から1.5インチ(3.81cm)、0.5インチ(1.27cm)から1.0インチ(2.54cm)、0.2インチ(0.508cm)から0.5インチ(1.27cm)などへずれ得る。
目標圧迫レートも、患者の測定された身体的特性に依存し得る。例えば、推奨目標圧迫レートは、本明細書内に例を示すような比較的小さな身体的特性で示され得る小児患者について、毎分100から160圧迫(cpm)の間で変化し得る。より高年齢の患者について、推奨目標圧迫レートは、100から120cpmの間であり得る。これは、比較的大きな身体的特性により示され得る。一般的に、より低年齢の患者の自然な心拍数は、より高年齢の患者よりも高いため、より低年齢の患者の目標圧迫レートは、より高年齢の患者の目標圧迫レートよりも早くなり得る。しかし、異なる種類の患者に対して、目標圧迫レートは異なり得ることを理解されたい。
同様に、目標CCRV(胸部圧迫解除速度)は患者の測定された身体的特性に基づき変動し得る。例えば、推奨目標CCRVは、100インチ(254cm)から650インチ(1651cm)/分の間であり得る。適切なCCRVを達成することで、心臓への血液の静脈還流を改善するための、胸部の自然な反発が適切に可能となり得る。例えば、CCRVは、小さな子供について150インチ(381cm)から300インチ(762cm)/分であり得、成人について250インチ(635cm)から600インチ(1524cm)/分(例えば、250インチ(635cm)から400インチ(1016cm)/分、350インチ(889cm)から500インチ(1270cm)/分または400インチ(1016cm)から600インチ(1524cm)/分)であり得る。したがって、目標CCRVは患者の身体的属性に応じて変動する。
単純化された例では、胸郭のAP距離が、各種CPR基準に対する、1または複数の初期目標推奨を決定するための、患者102、302の身体的特性であり得る。例えば、より小さいAP距離を持つ患者に対する目標圧迫深度は、概して、より大きいAP距離を持つ患者に対する目標圧迫深度よりも小さくなり得る。しかし、さらに詳細に後述するように、単一の身体的測定値では、目標CPR基準がどのようなものとなるべきかを確定できない可能性があり、CPR基準の初期セットのみを提供し得るので、さらなる改良が必要となる。そこで、患者のAP距離は患者の体格/厚さが大きいかまたは小さいかについて、迅速かつ容易に測定可能なインジケーションとなり、推奨目標圧迫深度の初期範囲を設定するのに使用可能である。ただし、患者のその他身体的特性の測定値を、当該測定値が利用可能となれば、初期測定値と組合せで使用して、推奨深度の範囲を狭めることが可能である。本明細書にさらに説明するように、単一の身体的特性の測定は目標圧迫深度(またはその他CPR基準)を示唆する初期インジケーションを提供するのに有用となり得るが、複数の身体的特性の測定値の入力により、救助者に対してフィードバックとして出力される目標CPR基準の(1または複数の)範囲の大幅な改良が図られ得る。
例えば、患者のAP距離は、圧迫深度および/または圧迫レートまたはその他CPRパラメータの目標範囲の、初期推奨を提供可能である。説明用であって非限定的な例示的実装において、システム10は、患者のAP距離に基づいて、目標胸部圧迫深度について、下記の初期推奨を提供するように構成され得る。AP距離が3インチ(7.62cm)未満の患者(例えば、乳児または新生児)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、0.2インチ(0.508cm)から0.75インチ(1.905cm)であり得る。AP距離が4インチ(10.16cm)から5インチ(12.7cm)の患者(例えば、小さな子供)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、0.75インチ(1.905cm)から1.25インチ(3.175cm)であり得る。AP距離が6インチ(15.24cm)から8インチ(20.32cm)の患者(例えば、大きな子供または小さな成人女性)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、1.25インチ(3.175cm)から1.75インチ(4.445cm)であり得る。AP距離が9インチ(22.86cm)から11インチ(27.94cm)の患者(例えば、平均的な女性または小さな男性)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、1.75インチ(4.445cm)から2.25インチ(5.715cm)であり得る。AP距離が12インチ(30.48cm)から14インチ(35.56cm)の患者(例えば、大きな女性または平均的な男性)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、2.25インチ(5.715cm)から2.75インチ(6.985cm)であり得る。AP距離が15インチ(38.1cm)以上の患者(例えば、大きな男性)について、目標胸部圧迫深度の初期推奨は、2.75インチ(6.985cm)から3.5インチ(8.89cm)であり得る。その他情報(身体的または非身体的)が提供されることで、(1または複数の)CPRパラメータの目標範囲の初期推奨がさらに改良されるか、確認され得る。
患者のAP距離はさらに、追加の情報(身体的または非身体的)により、さらに改良または確認され得る、圧迫レートおよび解放速度に対する圧迫パラメータの初期推奨目標範囲の基にもなり得る。例えば、例示的実装において、AP距離が3インチ(7.62cm)未満の患者(例えば、乳児または新生児)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、150cpmから160cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、200インチ(508cm)から300インチ(762cm)/分であり得る。AP距離が4インチ(10.16cm)から5インチ(12.7cm)の患者(例えば、小さな子供)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、140cpmから150cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、150インチ(381cm)から250インチ(635cm)/分であり得る。AP距離が6インチ(15.24cm)から8インチ(20.32cm)の患者(例えば、大きな子供または小さな成人女性)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、120cpmから140cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、250インチ(635cm)から400インチ(1016cm)/分であり得る。AP距離が9インチ(22.86cm)から11インチ(27.94cm)の患者(例えば、平均的な女性または小さな男性)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、110cpmから130cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、250インチ(635cm)から400インチ(1016cm)/分であり得る。AP距離が12インチ(30.48cm)から14インチ(35.56cm)の患者(例えば、大きな女性または平均的な男性)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、100cpmから120cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、250インチ(635cm)から600インチ(1524cm)/分であり得る。AP距離が15インチ(38.1cm)以上の患者(例えば、大きな男性)について、目標胸部圧迫レートの初期推奨は、100cpmから120cpmであり得、目標胸部圧迫解除速度の初期推奨は、250インチ(635cm)から600インチ(1524cm)/分であり得る。
本明細書に記載のように、圧迫深度の推奨目標範囲を確認あるいは決定するため、患者の胸郭周囲長、身長、横幅の測定値などのその他身体的特性も、単独でまたはAP距離と組み合わせて使用され得る。例えば、単一の身体的測定値では不十分である場合に、患者のその他測定された身体的特性または非身体的特徴(例えば、年齢、性別)が患者の種類の確認に有用であり得る。さらに詳細に後述するように、患者の種類は、所与のAP距離(またはその他身体的特性)について大きく変動し得る。したがって、フィードバックシステムに対する入力として、複数の身体的特性の測定値または非身体的特徴を提供することが有効であり得、これによって適切なCPR基準の出力がもたらされる。
いくつかの例において、目標胸部圧迫深度は、AP距離と、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首回り、肩幅幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長という身体的特性のうちの1または複数との組み合わせに基づき得る。
別の例では、目標胸部圧迫深度は、患者の胸郭についての1または複数の身体的特性と組み合わせて、AP距離に基づき得る。患者の胸郭についての身体的特性は、胸郭の横幅、胸囲、胸郭体積、および胸郭形状のうちの1または複数を含み得る。
別の例では、目標胸部圧迫深度は、患者の身体領域の長さ、体積、および/または体重と組み合わせて、AP距離に基づき得る。患者の身体領域は、本明細書に開示の手動または自動測定技術を使用して、容易に識別および測定可能な任意の適当な身体領域であり得る。例えば、身体領域は、患者の手、腕、足、脚、顔、または頭蓋骨であり得る。
別の例では、目標胸部圧迫深度は、患者の全体的な体格を表すまたは示す身体的特性または身体的特徴と組み合わせて、AP距離に基づき得る。例えば、患者の全体的な体格を表す身体的特性または身体的特徴は、患者の身長、患者の体重、患者の腕を広げた長さ、身体体積、ウエスト/身長比またはボディマス指数(BMI)のうちの1または複数であり得る。
患者の体重は、より小さな患者とより大きな患者とを区別するための概略的インジケーションを提供するのにも使用され得る。しかし、記載のとおり、救急救助者にフィードバックを与えるための目標CPR基準を決定するための入力として、複数の身体的測定値が使用され得る。例えば、患者の体重が、初期目標胸部圧迫深度を提供するための身体的特徴として使用され得る。例示的実装において、体重が20lbs(9.07kg)未満の患者(例えば、乳児または新生児)について、初期目標胸部圧迫深度は0.2インチ(0.508cm)から0.75インチ(1.905cm)であり得る。体重が20lbs(9.07kg)から50lbs(22.7kg)の患者(例えば、小さな子供)について、初期目標胸部圧迫深度は0.75インチ(0.905cm)から1.25インチ(3.175cm)であり得る。体重が50lbs(22.7kg)から100lbs(45.4kg)の患者(例えば、大きな子供または小さい成人女性)について、初期目標胸部圧迫深度は1.25インチ(3.175cm)から1.75インチ(4.445cm)であり得る。体重が100lbs(45.4kg)から150lbs(68.0kg)の患者(例えば、平均的な成人女性または小さい成人男性)について、初期目標胸部圧迫深度は1.75インチ(4.445cm)から2.25インチ(5.715cm)であり得る。体重が150lbs(68.0kg)から50lbs(22.7kg)の患者(例えば、大きな成人女性または平均的成人男性)について、初期目標胸部圧迫深度は0.75インチ(1.905cm)から1.25インチ(3.175cm)であり得る。体重が200lbs(90.7kg)以上の患者(例えば、大きな男性)について、初期目標胸部圧迫深度は2.75インチ(6.985cm)から3.5インチ(8.89cm)であり得る。
蘇生動作により人工呼吸が提供されている場合、人工呼吸基準および換気パラメータは、急性期治療イベント時の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧または換気レートのうちの少なくとも1つであり得る。患者の目標人工呼吸基準は、患者の年齢に部分的に基づいてよい。例えば、患者が小児患者(新生児、小さな子供または青年)または成人かに基づいて、一回換気量または換気レートなどの換気パラメータが決定可能である。本開示によると、目標人工呼吸基準は、患者の身長などの、患者の1または複数の身体的特性にも基づき得る。表1は、成人男性患者に対する、患者の身長と、一回換気量との対応を示す例示的表を示す。表に対する値は、例えば過去の救助活動からの患者アウトカムデータを考慮して経験的に決定され得る。別の例では、表内の値は、肺および呼吸器の解剖学的モデリングから決定され得る。いくつかの実施形態において、成人の換気レートは一般的に、患者の身長/体重に関わらず、毎分約8から12呼吸である。しかし、いくつかの場合において、目標換気レートはこの範囲外となり得る。
表1
人工呼吸一回換気量は、性別および身長により決定される、理想体重(IBW)に基づく式に基づいて計算されてもよい。例えば、換気パラメータは、式3により、患者の理想体重(IBW)(上述の式2により計算される)に相関し得る。 式3:利用可能な一回換気量目標=(6から8mL/kg)×IBW
上述のように、各種実施形態に対して、患者の複数の身体的特性に基づいて蘇生基準を決定することで、目標蘇生基準の最適化の向上が実現可能である。例えば、身長、体重、または身体的特性寸法(例えば、胸骨前後(AP)距離、胸囲、胸郭の横幅、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、顔の特徴の間隔など)を単に個別に考慮するのではなく、蘇生パラメータはこれら特徴の2つ以上の組合せに基づいて決定され得る。患者の複数の身体的特性に基づいて目標蘇生基準を決定することが有用であり得る1つの理由として、子供と成人との間の、心臓および肺などの臓器およびその他解剖学的構造(例えば、軟組織、胸骨または脊椎)の配置の差が挙げられる。例えば、同様の体格の(例えば、同様の身長および体重の)成人と比較して、子供はより小さい心臓および肺を有し得る。そのため、前後径が同様の患者同士で圧迫深度などの最適な目標蘇生基準が異なり得る。したがって、年齢の代わりにAP距離と組み合わせるものとして、身長、頭蓋内容積、目の間隔または目と鼻の間隔などの顔の特徴の間隔、手または足の特性測定値(例えば、指またはつま先の長さ/幅、手または足の大きさ/幅)などの1または複数の身体的特性を使用することは、より正確な目標蘇生基準(例えば、圧迫深度フィードバック)に帰結し得る。各種実施形態について、Raven Pressが1986年に出版したRobert N. Hensingerによる参考文献「Standards in Pediatric Orthopaedics: Tables,Charts,and Graphs Illustrating Growth」、またはWeiyang Chenらによる参考文献「Three-dimensional human facial morphologies as robust aging markers」Cell Research(2015)Vol 25、No 5、25:574から587に記載の身体的特性を代替的に使用して、患者の年齢または性別などの非身体的特徴を推定してよい。いくつかの例において、身体的特性を測定するのに、撮像ツール(例えば、カメラ、三次元撮像システム)が使用される場合、特定の特性(例えば、手の部位)の測定値が正確に測定され得るように、視野内に参照物体またはスケールが配置され得る。一例として、目標蘇生基準を決定するための入力として使用される身体的特性を測定するため、患者の手または足の画像を撮影することが好ましくなり得る。最適な目標蘇生基準は、年齢および性別などの患者の非身体的特徴に基づいてもよい。例えば、上述のように、患者の体格に関わりなく、より低年齢の患者は、より高年齢の患者よりも心拍数が早くなり得、より早い胸部圧迫レートを要し得る。一回換気量などの目標換気パラメータも、患者の性別に少なくとも部分的に依存し得る。
これらの差異を図示するように、成人患者の心臓胸郭領域の断面400a(図4A)と、小児患者の心臓胸郭領域の断面400b(図4B)を比較する図面を示す。成人患者の断面400aは、心臓404a、肺406a、胸骨408a、および脊椎410aを含む。非圧迫状態では、心臓404aは脊椎410aから距離D2を開けて離間している。胸部圧迫の下向きストローク時に、心臓404aは脊椎410aに向かって下方向に移動され、胸郭内容積が減少し、心臓と大血管が圧迫されて、血液が順方向に移動する。
比較として、図4Bに小児患者の断面400bを示す。小児患者の臓器(心臓404bおよび肺406b)は、成人よりも小さく成り得る。したがって、心臓と脊椎との間の距離D3は、同様の形状の胸部を有する成人患者よりも大きくなり得る。そのような場合、小児(0から7歳)患者の胸郭内の心臓のサイズが相対的により小さい分を補うために、圧迫深度が増加され得る。1つの身体的特性のみを考慮したのでは、このような小児患者と成人患者との間の差が検討されることはない。一方、患者の身長、あるいは頭蓋内容積または周囲長または顔の特徴の離間間隔および体重などのその他身体的特性などの複数の身体的特性をまとめて考慮すれば、患者に対して、より狭い妥当な目標蘇生基準範囲が決定可能となる。妥当な目標蘇生基準の範囲のさらなる改善を図るため、推定または実際の患者年齢または性別などの追加的患者特徴も複数の身体的特性に加えられてよい。
いくつかの例において、患者の心臓胸郭領域のサイズおよび形状に関する複数の身体的特性についてのより詳細な検討により、より最適な目標蘇生基準が実現可能である。そのような心臓胸郭領域のサイズおよび形状についての検討は、心臓胸郭領域のサイズ、形状、および構成が、身長および体重が同様の患者間でも大いに異なり得るため、有用となり得る。
上述のように、AP距離は、胸部圧迫に対する目標深度の決定に関連し得る、患者の心臓胸郭領域の1つの身体的特性である。概して、胸部圧迫深度はAP距離に対応する。胸腔が特に大きい患者に対しては、より深い胸部圧迫が必要となり得る。したがって、身体的特性、身体的特徴(例えば、体重)、性別、および/またはその他情報と組み合わせてAP距離を考慮することで、胸部圧迫およびその他蘇生動作に対してより正確な目標基準が提供され得る。しかし、AP距離のみでは、患者の心臓胸郭領域の全周にわたって形状を完全に特徴付けるのには不十分であり得る。例えば、胸部が平たい患者もいれば、より丸みを帯びた、または樽状の胸部を持つ患者もいる。図5Aは、胸の平たい患者の心臓胸郭領域の断面500aの図である。断面500aは、患者の心臓504a、肺506a、胸骨508a、および脊椎510aを含む。距離D1は、患者の心臓胸郭領域についてのAP距離を表す。D2は、心臓504aと脊椎510aとの間の距離である。胸部圧迫時に、心臓504aは距離D2だけ移動し、脊椎510aに押し付けられる。
図5Bは、樽状胸部の患者の心臓胸郭領域の断面500bの図である。胸部が平たい患者も、樽状胸部の患者も、AP距離は同様である(図5Aおよび図5BにおいてD1で示す)。しかし、樽状胸部の患者502bの心臓504bと脊椎510bとの間の距離D3は、樽状である患者の胸部の湾曲により、胸部が平たい患者についての距離D2よりも大きい。この結果、樽状胸部の患者については、圧迫時に心臓504bが距離D3を完全に移動し、脊椎510bに押し付けられることで心臓から血液が押し出されることを保証するため、より深い胸部圧迫が必要となり得る。
目標蘇生基準の決定を目的としてより完全に患者の心臓胸郭領域の形状を特徴付けるために、AP距離と組み合わせて、その他身体的特性も考慮され得る。例えば、より完全に患者の心臓胸郭領域の形状を特徴付けるために、AP距離と組み合わせて、心臓胸郭領域の幅W1または周囲長が使用可能である。患者の三次元スキャン/画像に基づいて測定された胸郭体積も、胸郭領域の形状の判定および特徴付けに使用可能である。表2は、身長および体重が同様の成人患者に対する、胸郭幅W1と組み合わせたAP距離D1に基づく、例示的目標胸部圧迫深度を示す。表2の例示的例に示すように、目標胸部圧迫深度値は1.5インチ(3.81cm)から3.8インチ(9.652cm)の間で変動し得る。しかし、AP距離(D1)と胸郭幅(W1)の両方が考慮されるため、システムはより正確な推奨胸部圧迫深度、または少なくともより狭い推奨深度範囲を提供可能である。
表2
患者種類判定
いくつかの例において、システム10の少なくとも1つのプロセッサ30は、患者の測定された(1または複数の)身体的特性に少なくとも部分的に基づいて、患者の種類を判定するようにさらに構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ30は、患者の性別を判定するため、入力デバイス12からの情報を処理し得る。最も単純な例において、性別は例えば、手動データ入力アクセサリ14を使用して、システム10に対して手動で入力され得る。あるいは、患者の予測性別を判定するため、患者の身体的特性(例えば、患者の身長、胸郭寸法)についての情報が考慮され得る。より高度な例では、患者の性別を推定または予測するため、システム10に関連付けられたカメラ16により撮影された、救助状況100の画像に、画像処理技術が適用され得る。例えば、患者の性別を推定するため、撮影画像に顔画像処理技術が適用され得る。別の例では、性別を予測するため、患者の身体の部位間の人体測定的関係が使用され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ30は、患者の臀囲とウエスト周囲長との比(ウエスト/ヒップ比)を判定するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサはさらに、胴囲と、身長との比(ウエスト/身長比)を判定し得る。患者の性別を予測するため、判定された(1または複数の)比を、男性と女性の既知の比と比較され得る。
同様に、少なくとも1つのプロセッサ30は、システム10により提供された身体的特性の測定値に基づいて、成人患者と小児患者とを自動的に区別するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ30は患者の身長および体重に基づいて、患者が小児あるいは成人のいずれであるのが尤もらしいかを判定するように構成され得る。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ30は、測定された患者の身長および/または体重に基づいて、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人を区別するように構成され得る。
蘇生動作に対する推奨技術決定
いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサ30は、フィードバックデバイスに、患者の少なくとも1つの身体的特性に基づいて、患者についての推奨胸部圧迫技術に関するインジケーションを提供させるように構成されてもよい。さらに、場合によっては、少なくとも1つのプロセッサ30は、最初に受信した患者の身体的特性に基づいて第1胸部圧迫技術を提案し、救助活動の進展、および/または救助活動の間、患者の身体的特性の変化を監視し、またはCPR基準がどれほど準拠したかを判定し、所定の期間の後に、前に提供された胸部圧迫技術から、新たな技術に切り替える指示を提供するように構成され得る。例えば、救急救助者は第1または初期胸部圧迫技術を実行して胸部圧迫を開始し得る。多くの成人患者に対して、第1または初期技術は従来の両手胸部圧迫である。所定の期間後、システム10は適用された胸部圧迫が効果的ではない、および/または適切に実行されていないと判定すると、少なくとも1つのプロセッサ30がフィードバックデバイス24に、救急救助者に対して、能動的圧迫減圧、片手胸部圧迫、または自動機械的胸部圧迫などの、異なる胸部圧迫技術を実行するように、救急救助者に指示を提供させてよい。いくつかの場合において、手動胸部圧迫が効果的でなければ、ZOLL Medical社製のAutoPulse(商標)蘇生システム、またはフィジオコントロール社製のLucas(商標)胸部圧迫システムなどの自動機械的胸部圧迫システムに切り替えることが好ましくなり得る。これらは、手動で適用される圧迫と比較して、より一定パターンの胸部圧迫を可能とするものである。
胸部圧迫技術は、例えば、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、2本指胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫を含み得る。一般的に、どの胸部圧迫技術を適用するかの判断は、患者の体格および/または年齢に基づく。例えば、表3は、少なくとも1つのプロセッサ30が胸部圧迫技術についての初期推奨を提供するために使用し得る患者の体重と胸部圧迫技術との相関関係を示す。
表3
推奨された、または好ましい胸部圧迫技術の判定は、救急救助者またはユーザの習熟度または経験にも基づき得る。例えば、通りすがりの人や、その他訓練を受けていない個人にとっては、両手胸部圧迫の方が行いやすくなり得る。この両手技術は、一般的にCPR訓練で、未経験者に教えるものであるためである。一方で、システム10が特定の胸部圧迫技術が適切に実行されていない、および/または患者にとって所望の改善に帰結していないと判断すると、システム10は別の種類の胸部圧迫の実行を開始することを救急救助者またはユーザに推奨し得る。
両手胸部圧迫は通常、成人および年齢の高めの子供に実行される。例えば、現行のガイドラインでは、8歳以上の患者に両手胸部圧迫が実行可能と定めている。いくつかの例において、患者の身長および/または体重を使用して、患者にとって両手胸部圧迫が適切か判定してよい。例えば、システムは、50lbs(22.7kg)を超える患者に対して、両手胸部圧迫を提供するように推奨するように構成され得る。
図6Aは、患者602に対して両手胸部圧迫を実行している救急救助者604を示す。図6Aに示すように、救急救助者604は(例えば跪いて)、腕606、608を患者602に伸ばした状態で、自身を患者の胴体の隣に位置付ける。救急救助者の下側の手612の付け根が、剣状突起の数インチ上方で患者602の胸骨上に配置されている。救急救助者の上側の手610は、下側の手612上に配置されている。いくつかの場合において、救急救助者604は配置がずれないように、自身の指を組み得る。救急救助者604は、自身の体重で、患者の胸部を下方向に押すように、前傾して圧迫を実行する。救急救助者604は、胸から手を離すことで、圧迫を解除する。これにより、胸は胸壁の自然な反発によって膨張可能となる。圧迫は、患者の体格と年齢に応じて、毎分約100から120圧迫の圧迫レートで、繰り返し実行される。
片手胸部圧迫は一般的に、圧迫力で患者602を怪我させないように、特に救急救助者の体格が大きい場合に、低年齢の子供に行われる。例えば、片手圧迫は、1から8歳の子供に行われ得る。システム10は、体重が25lbsから50lbs(11.3kgから22.7kg)の子供に対して片手胸部圧迫を推奨するように構成され得る。図6Bは、患者602に片手胸部圧迫を実行している救急救助者604を示す。救急救助者604は、第1手610で、患者の頭を保持する。救急救助者の第2手612は、胸骨上の、両手胸部圧迫における下側の手612と同様の位置に置かれる。片手胸部圧迫の目標深度は、AP距離の約1/3であり得る。したがって、AP距離が3インチ(7.62cm)となる通常の体格の子供に対する目標圧迫深度は約1インチ(2.54cm)であり得る。小児患者は、通常成人患者よりも心拍数が早いため、目標圧迫レートは、毎分120から160圧迫となり得る。ただし、患者の身体的特性またはその他特徴に応じて、その他の目標圧迫深度およびレートも適切となり得ることを理解されたい。
2本指胸部圧迫および包込み母指胸部圧迫は一般的に、乳児および新生児に実行される(例えば、1歳未満および/または体重が25lbs(22.3kg)未満の患者)に対して実行される。図6Cは乳児患者602に対して、2本指胸部圧迫を実行する救急救助者604を示す。図6Cに示すように、救急救助者604は任意で、本明細書に記載の片手胸部圧迫と同様に、第1手610を患者の額に置く。あるいは、第1手606は患者の背中の下、または額以外のその他箇所に配置され得る。第2手612は患者の胸部の上側に配置される。救急救助者604は2本の指(例えば、中指と薬指)を、乳児患者の胸に押し付けて、圧迫を行う。いくつかの実施形態において、乳児患者についての目標圧迫深度は、患者の体格および年齢に応じて、約0.25インチ(0.635cm)および0.75インチ(1.905cm)の間となり得る。小児患者に対する目標圧迫レートは、毎分約120から160圧迫であり得る。
図6Dは、患者602に対して包込み母指胸部圧迫を実行している救急救助者604を示す。包込み母指胸部圧迫を実行するために、救急救助者604は手610、612の母指614が患者の胸に載せられ、指616は患者の背中に添えるようにして、自身の手で乳児患者の心臓胸郭領域を包む。場合によっては、救急救助者604は、患者602を略直立姿勢に保持しながら包込み母指胸部圧迫を実行し得る。別の例では、患者602は図6Dに示すように固い平面上に横たわり得る。圧迫を行うため、救急救助者604は自身の指616を母指614に向かって動かす。これにより、患者の胸と背中を互いに向かって圧迫する。包込み母指胸部圧迫の目標圧迫深度は、2指胸部圧迫(例えば、約0.25インチ(0.635cm)から0.75インチ(1.905cm))と同様とすべきである。小児患者に対する目標圧迫レートは、毎分約120圧迫から毎分160圧迫であり得る。
能動的減圧および胸郭の変形
少なくとも1つのプロセッサ30は、患者に対して、適時、能動的減圧の適用を開始するように、救急救助者に指示を提供するようにさらに構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ30は、胸部圧迫実行中に、AP距離などの、患者の身体的特性を連続的または定期的に監視するように構成され得る。急性期治療イベント時の(例えば胸部に繰り返し力を掛けたことで、胸部が変形したことによる)AP距離などの身体的特性の大幅な変化は(例えば、約20%以上減少)、患者の胸部の形状および/または胸腔の弾力性が変化し、血流維持のために能動的減圧が必要であることを示唆し得る。即ち、胸部が実質的により平坦になった結果、心臓に出入りする血流を促すため、目標胸部圧迫深度をより低い値に調整し、さらに能動的胸部減圧を提供することが好ましくなり得る。
一般に、能動的減圧とは、圧迫の合間に、患者の胸部を引くか、その他方法で力を掛けて、胸部を膨張状態に戻すようにすることである。これは、胸郭内圧を低減し、周辺組織から心臓に血液の静脈還流を促すという利点がある。能動的減圧が特に有利な状況としては、胸部圧迫により胸部が変形した後が挙げられる。患者の胸部に胸部圧迫を与えることで、特定の解剖学的構造(例えば、肋骨、軟組織など)の位置がずれ、および/または当該構造の弾力性が低減し得る。例えば、図7Aに示すように胸部が完全に膨張した状態では、心臓は、胸骨から距離D2を開けて離間し、僧帽弁712が全開になる。この状態で、血液は心臓に送り込まれ、胸部圧迫の度に再循環可能となる。望ましくは、胸部圧迫の合間に胸部を完全に解放することで胸部はこの膨張状態に戻る(図7Aに示す)。しかし、長い間圧迫された後は、圧迫の合間に救急救助者が胸部を解放しても、胸部は図7Bに示すように一部凹んだまたは圧縮された状態のままとなり得る。図7Bの圧縮状態では、心臓704が胸骨に押し付けられ、僧帽弁712が閉鎖または一部閉鎖となり得る。つまり、圧迫の合間に、少量の血液しか心臓に送り込まれない。圧迫の合間に血液が効果的に心臓に送り込まれないので、胸部圧迫の度に循環する血液の量は、大幅に低下する。能動的減圧は、胸腔内で胸郭内負圧を作り出すだけではなく、胸腔の弾力性の低下に抗する作用を提供し、圧迫の合間に胸部が膨張状態に戻ることを保証するように実行され得る。
図7Cに示すように、能動的減圧は、患者702の胸部に取り付けられる、プランジャデバイス750などの、吸引デバイスを使用して、実行可能である。吸引デバイス750は、患者の胸部上に配置されたドーム状の吸引カップ756に接続された、救急救助者の手用のグリップ部752、754を有するハンドルを備える。デバイス750は、ハンドルのグリップ部752、754に配置された深度インジケータ758をさらに備え得る。使用時に、救急救助者744はハンドルのグリップ部752、754を把持し、圧迫サイクルの圧迫区間では、インジケータ758が目標圧迫深度に達したと示すまで、ハンドルを下方向に押す。目標深度に達すると、圧迫サイクルの減圧段階で、救急救助者744はグリップ部752、754を上方向に引く。吸引カップ756と、患者の胸部との間の吸引力の結果、グリップ部752、754を上方向に引くことは、胸部を膨張状態に移動させることにつながり、心臓に血液が引き込まれる。
蘇生フィードバックおよび指導システム10と共に使用可能で、患者に能動的減圧を提供する例示的プランジャまたは吸引カップデバイスは、ZOLL Medical社製のResQCPR(商標)システムと共に提供されるResQPUMP(商標)である。 ResQPUMP(商標)システムは、減圧時に患者の胸部に最大10kgの揚力を印加することで、圧迫の合間に胸部を強制的に膨張状態に戻す吸引システムを含む。患者の胸部に張り付くように構成される吸引カップを含む、患者に能動的減圧を提供する例示的デバイスは、Freemanの米国特許出願公開第2017/0079876号(発明の名称「Chest Compliance Directed to Chest Compressions」)にも開示されており、本開示の実施形態に実装され得る。胸部に取り付けまたは張り付き可能で、能動的胸部減圧を実行するために上方に引き上げ可能なその他デバイスは、例えば、患者にデバイスを接続するために、面ファスナ(例えば、Velcro(登録商標))を使用するデバイス、およびデバイスを患者の胸部に取り付けて、減圧時にデバイスが胸部を持ち上げられるようにそこに結合するための接着性材料を含むデバイスを含む。
別の例では、能動的減圧は胸部圧迫の合間に、患者の身体のその他領域に圧迫を適用することで実行可能である。例えば、システム10のフィードバックデバイス24は、救急救助者に、患者の心臓胸郭領域の両側を同時に圧搾し、胸部を強制的に膨張状態に戻すように指示可能である。同様に、胸部圧迫の合間に患者の腹部に印加される圧迫により、胸腔に十分な力が掛かり得る。これにより、胸部圧迫の合間に胸腔がその膨張状態に戻り、血液が心臓に戻る静脈還流が促される。あるいは、フィードバックデバイスは、特に手動圧迫が適切でない場合に、自動機械的胸部圧迫を患者に適用するように、指示または提案し得る。
いくつかの例において、システム10は、変形が生じていることを判定するため、患者の身体的特性を表す測定値を連続的または定期的に取得するように構成され得る。例えば、システム10は、急性期治療イベントの間、患者のAP距離D1(図7Aおよび7Bに示す)を監視するように構成され得る。胸部を完全に解放した場合のAP距離が、初期(例えば、胸部圧迫開始前の)AP距離から大幅に(例えば、10%から20%)減少したと判定された場合、少なくとも1つのプロセッサ30はフィードバックデバイス24に、変形が生じたというインジケーションをユーザに提供させ、および/または能動的減圧を適用することが好ましくなり得るというさらなるインジケーションを救急救助者に提供させるように構成され得る。
救急救助者に対して、(例えば、ディスプレイ画面、オーディオスピーカ、またはその他適切な形態のフィードバックデバイスを介して)能動的圧迫減圧(ACD)処置が、技術の調整として推奨される場合、ACD処置が提供されていると確認されると、ACD種類のフィードバックに応じてフィードバックの種類が修正され得る。ACD処置は、例えば、波形分析により、手動入力または適切な(1または複数の)センサを介した検出(例えば、運動センサ、加速度計、力センサ)を介して確認され得る。ACD処置についての例示的フィードバック技術は、米国特許出願公開第2018/0092803号(発明の名称「Active Compression Decompression Cardiopulmonary Resuscitation Chest Compression Feedback」に開示されており、本開示の実施形態に組み込まれ得る。
いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサ30は、長時間の胸部圧迫適用によるAP距離の変化または変形に対応するため、圧迫深度および/またはレートに対する目標胸部圧迫基準を修正または調整するようにさらに構成されてもよい。例えば、心臓胸郭変形によるAP距離減少は、胸部が圧迫の合間に十分な距離移動しないことを意味する。同様に、心臓が脊椎により近く配置され得る。これは、脊椎に接触し、圧縮が開始される前に心臓が移動する距離がより短いことを意味するこのような変化により、胸部が圧迫の合間に十分な距離移動しないことに対応するため、目標圧迫深度および目標解放速度が低減され得る。いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサ30は、圧迫深度および/または解放速度と、AP距離との間の線形関係に基づいて、圧迫深度および解放速度に対する目標基準を低減するように構成され得る。別の例では、深度および/または解放速度との関係は非線形で、例えば、胸部圧迫効率についての実験データおよび/または患者アウトカムデータに基づき判定され得る。
蘇生指導システムの例示的電気コンポーネント
患者に対する蘇生動作実行時に、ユーザに対して指導を提供するため、救助状況100にてどのようにシステム10が使用可能かを説明した。ここでシステムの電気コンポーネントについて詳細に説明する。図1Bは、システムの実施形態の、電気コンポーネントの概略図を示す。
身体的特性測定入力デバイス
本明細書に記載のように、システム10は、手動データ入力アクセサリ14、カメラ16、および/または三次元撮像システム18またはセンサなどの、急性期治療イベント時に測定された、患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する、少なくとも1つの入力デバイス12を備える。一般的に、入力デバイス12は、患者の身体的特性を表す情報を記録または受信する、急性期治療状況に存在するコンピュータデバイス、医療用デバイス、または撮像デバイスである。例えば、上述したように、入力デバイス12は手動データ入力アクセサリ14などのデータ入力アクセサリであり得る。入力デバイス12は、救助状況100および患者102(図1Aに示す)についての情報を記録するための、カメラ16および/または三次元撮像システム18などのカメラおよびスキャナなどの、三次元撮像システムをさらに備え得る。入力デバイス12からの情報は、患者の少なくとも1つの身体的特性についての測定値を判定するために処理され得る。場合によっては、入力デバイス12のうちの1または複数は、除細動器108(図1Aに示す)などの救助状況100における医療用デバイスに配置されるか、取り付けられる。例えば、カメラ16は、患者付近に配置された除細動器108または患者モニタに接続され得、救助活動時に患者102の画像を定期的または連続的に取得するように構成され得る。別の例では、入力デバイス12は、救急救助者が持ち運ぶ、ハンドヘルドデジタルカメラまたはスマートフォンなどのハンドヘルドデバイスであり得る。別の例では、入力デバイス12はユーザに装着され得る。例えば、入力デバイス12は、救急救助者の服にクリップ留めされた、あるいは帽子またはバイザーのつばに取り付けられた例えばデジタルカメラであり得る。
手動データ入力アクセサリ14は、少なくとも1つのプロセッサ30に電子的に結合され、患者102および救助活動についてのデータが救急救助者などのユーザにより手動入力可能とするように構成され得る。例えば、データは患者102の身体的特性の測定値を含み得る。測定値は、巻き尺および/または測径器などの、従来の測定デバイスを使用して手動で取得可能である。測定値が手動で取得されると、救急救助者は手動データ入力アクセサリ14を使用して、測定値をシステム10に手動で入力可能となる。場合によっては、データ入力アクセサリは、患者102の測定値を取得する処理の間、ユーザまたは救急救助者を指導するユーザインタフェースを備える。例えば、ユーザインタフェースは、「巻き尺で胸囲を測定」、または「測径器でAP距離を測定」などの指示を表示し得る。ユーザインタフェースはさらに、救急救助者に測定値を手動で入力可能とするデータ入力欄も表示し得る。
カメラ16は、救助状況100の二次元画像を取得する従来のデジタルカメラであり得る。ベンダ間で設計差はあるが、当分野において既知のように、カメラ16などのカメラは通常、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)撮像センサ、レンズ、多機能型ビデオ制御チップ、および個別構成要素(例えば、コンデンサ、抵抗器、およびコネクタ)のセットを備える。画像は撮像センサにより記録され、ビデオ制御チップにより処理され得る。撮影画像はさらに、例えば、撮影画像内の解剖学的構造、距離、および物理的物体を識別するように構成された三次元情報および/または画像処理モジュールによって処理されてもよい。撮影画像は、入力デバイス12および/または少なくとも1つのプロセッサ30に関連付けられたコンピュータメモリ上に格納され得る。
いくつかの例において、救助状況100および患者102を撮像するカメラは、患者および急性期治療状況の視覚的情報および静止画または動画を撮影するための、デジタルカメラ、RGBカメラ、デジタルビデオカメラ、RGBセンサ、および/または深度センサのうちの1または複数を含み得る。カメラ16はさらに、急性期治療状況の立体画像を取得するため、複数の撮像機能を有してもよい。立体画像は、急性期治療状況における物体の深度情報を判定するように処理され得る。
別の例では、カメラ16は、広角または魚眼カメラ、三次元カメラ、ライトフィールドカメラ、または同様な画像取得用デバイスであり得る。ライトフィールドまたは三次元カメラは、拡張された被写界深度を有する撮像デバイスを指し得る。有利に、拡張された被写界深度とは、画像記録後の画像処理中に、ユーザが撮影画像の焦点、視点、または知覚被写界深度を変化させることが可能であることを意味する。そのため、ライトフィールドまたは三次元カメラを使用して撮像された画像は、記録された状況の三次元形式を計算するのに必要な全ての情報を含むことが推奨されている。本開示の実施形態に実装され得るライトフィールド3Dカメラの実装について記載されているChristian Perwassらの「Single Lens 3D-Camera with Extended Depth-of-Field」、Raytrix GmbH、Schauenburgerstr.116、24116 Kiel、Germany(2012)を参照されたい。
カメラ16は、患者の画像が多数取得できるように配置されていることが望ましい。場合によっては、画像は、救助活動の間に、連続的にまたは所定の間隔で自動的に撮影される。別の例では、救急救助者104、106は、カメラを備えた電子デバイスを、例えばスマートフォンまたは同様のハンドヘルド電子デバイスを患者の近くに掲げ、適切なボタンを押すか、ハンドヘルドデバイスのタッチスクリーンの特定の領域を触れて画像を取得することで、蘇生動作開始前に救助状況100および患者102のデジタル画像を取得し得る。
三次元撮像システム18またはセンサはさらに、救助状況における物体の配置、物体のサイズ、および物体間の距離に関する三次元情報を取得するように使用され得る。三次元情報は、三次元撮像システム18から物理的物体がどれほど離れているかについての距離または深度情報と、救助状況に存在する物体および個人の体格/寸法情報を含み得る。三次元撮像システム18またはセンサからの三次元情報および/または画像は、急性期治療状況の三次元表現を生成するように処理され得る。三次元表現は、例えば、患者の手、足、ひじ、ひざ、肩、首、頭、目、口、胸部、胸骨、およびその他解剖学的構造を含む、患者102の異なる解剖学的構造についての位置情報を含み得る。
いくつかの実施形態において、三次元撮像システム18は、患者の解剖学的特性を高解像度で撮像するように、マーカのグリッドを投影するように構成され得る。例えば、マイクロソフトコーポレーションが提供している、Kinectモーションセンシング入力デバイスのような技術を利用したカメラを使用してよい。当該カメラは、モノクロCMOSセンサと組み合わせた赤外線レーザープロジェクタを利用した深度センサを含み得る。これは、周囲光条件下で、3D動画データを撮影可能とする。任意の適切な三次元撮像システムが使用され得ることが理解されよう。三次元表現は、例えば3dMDthorax System(3dMD LLC(ジョージア州アトランタ))のような、解剖学的完全性を備える3D表面撮像技術により生成され得る。
三次元撮像システム18は、救助状況の視覚的情報および静止画または動画を撮影するための、デジタルカメラ、RGBカメラ、デジタルビデオカメラ、RGBセンサ、および/または深度センサのうちの1または複数を含み得る。いくつかの例において、三次元撮像システム18は、マイクロソフトのKinectモーションセンシング入力デバイス、またはアップルのTrueDepth3Dセンシングシステムと共に、赤外線カメラ、投光イルミネーター、近接センサ、周囲光センサ、スピーカ、マイク、7メガピクセルの従来のカメラ、ドットプロジェクタ(走査時に、物体に最大3万個の点を投影する)を含み得る、光学および深度センシングコンポーネントの両方を含み得る。
いくつかの例において、三次元撮像システム18は、救急救助者の視野に略対応するように配置される。別の例では、三次元撮像システム18は複数のカメラを含み得る。例えば、カメラは、救助者が患者を見ている間に、患者の三次元表現が生成されるように、救急救助者のそれぞれの眼に隣接して配置され得る。あるいは、三次元撮像システム18は、患者に向けた三脚に取り付けられるか、AEDあるいは除細動器または人工呼吸器などの蘇生デバイスに取り付けられるか組み込まれるか、三次元撮像システム18を内蔵したアップル社製のiPhoneXを使用するなどして、救助者の手に持たれてよい。
ベンダ間で設計差はあるが、カメラは通常、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)撮像センサ、レンズ、多機能型ビデオ制御チップ、および個別構成要素(例えば、コンデンサ、抵抗器、およびコネクタ)のセットを備える。画像は撮像センサにより記録され、ビデオ制御チップにより処理され得る。処理された画像は、さらなる処理と撮影画像内の物体識別のため、コントローラの画像処理モジュールに提供され得る。画像処理モジュールは、通信インタフェースによるデバイスからその他電子デバイスへの送信のため、特定の画像または三次元表現を用意してもよい。いくつかの例において、画像または三次元表現は、略リアルタイムに、遠隔電子デバイスに送信され得る。別の例では、取得された画像または三次元表現は、例えばコントローラに関連付けられたコンピュータ可読メモリ内のように、三次元撮像システム18上にローカルに格納され得る。格納された画像は、通信インタフェースにより、所定の間隔で一括ダウンロードされるように、遠隔電子デバイスに送信可能である。
患者の三次元表現は、画像処理モジュールにより分析され、例えば胸郭体積などの患者の特定の領域の体積が計算され得、または患者の総体積が計算され得る。
計算された人体の体積および平均密度(例えば、約900kg/m3から約1050kg/m3、一般的には約985kg/m3)に基づいて、患者の体重は両者の積として推定され得る。一例として、最大吸気後の人体の平均密度は、約985kg/m3から約945kg/m3に変化し得る。平均で、脂肪の密度は約0.9g/mLと推定され得る。筋肉の密度は約1.1g/mLと推定され得る。
患者の形状、またはその他人体測定的特性と各種身体の構成要素の相対的密度の分析に基づいて、患者の推定体重の計算に、より正確な平均密度が使用され得る。これは例えば参照として、Swainson MG, Batterham AM, Tsakirides, C, Rutherford ZH, Hind K(2017)「Prediction of whole-body fat percentage and visceral adipose tissue mass from five anthropometric variables」PLoS ONE 12(5): e0177175, https://doi.org/10.1371/journal.pone.0177175に記載されており、本開示の実施形態に実装され得る(以下「Swainson」と記載)。Swainsonには、以下の人体測定的測定値を利用して、平均密度を計算する、または推定することが記載されている。胴囲(「WC」)は、腸骨稜と最下位肋骨との間の中点で、0.1cm未満の端数を丸めて測定された。臀囲(「HC」)は、臀部の最も広い箇所で、0.1cm未満の端数を丸めて測定された。これにより、単純な割り算WC/HCでウエスト/ヒップ比(WHR)が計算される。次に、WC/身長によりウエスト/身長比(WHtR)が計算された。WC/身長0.5(「WHT.5R」)という指数も計算/推定された。WHT.5R指数は、WHRまたはWHtR比と比較して、優れた心臓代謝リスク予測子として提案されている。Swainsonにはさらに、以下のようにこれら比からパーセント脂肪質量(%FM)が計算可能であることが記載されている。 式4:%FM=99.7*WHtR-24.7
Swainsonには、計算された%FMと、各種体組織の相対密度に基づいて、患者の体重の比較的正確な推定が決定され得ることが記載されている。例えば、特定の身体の部位の測定値は、脂肪、筋肉、および体のその他身体組織の相対量と相関性が高い。各種身体組織の相対量が推定されると、密度を乗算用の係数として使用してこれら体組織の重さが計算され得る。
例えば、推定体重は、以下の式を使用して計算され得る。 式5:推定体重=身体の総体積*(%FM*脂肪密度+(1-%FM)*平均非脂肪組織、骨および軟骨密度)
上述のように、一般的に脂肪密度は約0.9g/mLで、平均非脂肪組織密度は約1.1g/mLである。したがって、これら妥当な密度値を代入することで、推定体重用の以下の式が使用できる。 式6:推定体重=身体の総体積*(%FM*0.9g/mL+(1-%FM)*1.1gr/mL
さらなる実施形態によると、除細動ショックエネルギー、人工呼吸一回換気量、および薬剤投与量などの治療量の決定または提案に患者の人体測定的測定値が使用され得る。即ち、体重を直接的に知ることなく、患者の体重の推定に測定可能な患者の特徴を使用して、おおよその治療パラメータが決定される。例えば、患者の推定体重は、患者の治療パラメータおよび/または除細動器、人工呼吸器またはその他医療用デバイスなどの治療医療用デバイスの動作パラメータを決定および設定するのに使用可能である。いくつかの例において、患者の推定体重を使用して、除細動ショックエネルギー(例えば患者の体重1キログラム当たり3ジュールで)、薬剤投与量(cc/kg)、人工呼吸一回換気量(mL)などが決定され得る。当業者に理解されるように、除細動ショックエネルギー、人工呼吸一回換気量、および/または薬物送達投与量は、体積および/または体重(全体または胸郭における)が比較的大きい患者に対して大きくなり得る。一方で、ショックエネルギー、人工呼吸一回換気量、および/または薬剤投与量は、体積および/または体重(全体または胸郭における)が比較的小さい患者については小さいことが多い。したがって、例えば三次元表現および密度分析を通じて患者の体格および/または体重が推定されれば、フィードバックデバイスまたはユーザインタフェースは、患者の体格および/または体重に対応する、適用すべき除細動エネルギーおよび/または薬剤投与量についての提案(例えば、視覚的または聴覚的インジケーション)をユーザに提供してよい。いくつかの例において、除細動器、人工呼吸器またはその他医療用デバイスなどの治療医療用デバイスについての動作パラメータは、計算された患者治療パラメータに基づいて自動更新され得る。上述のように、測定された、または提供された患者の身体的特性および/または身体的特徴は、人工呼吸用の患者治療パラメータの決定にも利用され得る。例えば、人工呼吸一回換気量(mL)は、上述の式3を使用して、患者の理想体重に基づいて計算され得る。式2に示すように、理想体重は、患者の身長および性別から計算される。いくつかの例において、人工呼吸一回換気量はさらに、患者の推定体重に基づいて計算または調整され得る。
さらに、圧迫深度などの最適な目標蘇生基準は、前後距離が同様な患者間でも異なり得る。したがって、年齢の代わりにAP距離と組み合わせるものとして、身長、頭蓋内容積、目の間隔または目と鼻の間隔などの顔の特徴の間隔、手または足の特性測定値(例えば、指またはつま先の長さ/幅、手または足の大きさ/幅)などの1または複数の身体的特性を利用することは、より正確な目標蘇生基準(即ち、圧迫深度フィードバック)に帰結し得る。
少なくとも1つのプロセッサ30は、生成された三次元表現に基づいて、身体的特性に対する距離値を判定するように構成されてよい。三次元撮像システム/センサがどこに配置されたかに関わらず、患者の三次元表現が適切に撮像される限り、そこから関連する身体的特性の判定が可能である。例えば、患者の三次元表現に基づいて、少なくとも1つのプロセッサは、胸郭のAP距離、胸囲、胸部の横幅、身長、その他関連する患者の身体的特性を判定し得る。本明細書に記載のように、患者のCPR治療中、患者の三次元表現は略連続的に、あるいは定期的に更新されてよい。この結果、身体的特性の経時変化(例えば変形による)に基づき、目標CPR基準、推奨CPR技術、および救急救助者に対する関連するフィードバックも変わり得る。
さらに、少なくとも1つのプロセッサ30は、救助活動の間に生じ得る患者102の身体的特性の変化を監視するため、解剖学的構造の経時移動を追跡可能である。さらに、いくつかの例において、救助状況18における物体の位置を識別および追跡するため、三次元撮像システム18またはセンサにより収集された救助状況100についての情報も使用され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ30は、患者、通りすがりの人、治療医療用デバイス、モニタリングデバイス、医療用品、ならびに道路または歩道、木、建物、電線、自動車、トラック、電車、または急性期治療状況に存在し、患者にどこでどのように治療を施すかに影響し得るその他物体などの環境物体を識別し、それについてフィードバックするために、生成された3次元表現を分析可能である。例えば、本開示の実施形態に実装され得る、米国特許出願公開第2014/0342331号(発明の名称「Camera for Emergency Rescue」)に、緊急急性期治療イベントでのカメラの使用例が開示されている。
いくつかの例において、カメラ16または三次元撮像システム18などの入力デバイス12は、撮像および深度感知機能を両方備えている。例えば、入力デバイス12は、Finisar(カリフォルニア州サニーベール)製の垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を利用した、マイクロソフトのKinectモーションセンシング入力デバイス、インテルのRealSense D415カメラ、またはアップルのTrueDepth 3Dセンシングシステムであり得る。アップルのTrueDepth 3Dセンシングシステムはさらに、赤外線カメラ、投光イルミネーター、近接センサ、周囲光センサ、スピーカ、マイク、7メガピクセルの従来のカメラ、および/またはドットまたはグリッドプロジェクタ(走査時に、視野に3万個もの点を投影する、または相当密なグリッドを投影することで、視野内で検出される実際の3D物体を効果的に追跡する)をさらに含み得る。
蘇生センサ
引き続き図1Bを参照すると、システム10はさらに、胸部圧迫センサ20または換気センサ22などの蘇生センサを備える。蘇生センサ20、22は、救急救助者が患者に行う蘇生動作を表す信号を取得するように構成される。
例えば、胸部圧迫センサ20は圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止または圧迫解除などの、胸部圧迫パラメータを測定するように構成され得る。患者に行われる圧迫についての情報を記録するための胸部圧迫センサとして、多様な異なる種類のものが知られている。上述したように、一般的な胸部圧迫センサは、筐体と、単一軸または多軸加速度計を備える、加速度計式「CPR Puck」である。「CPR Puck」は、圧迫中に患者の胸骨上に配置されるように構成される。例えば、「CPR Puck」は、救急救助者の手の下に配置され得る。いくつかの例において、「CPR Puck」は、圧迫時に救急救助者が手の配置を維持するように把持するグリップを備える。別の例では、図1Aに示すように、CPR Puckは、電極パック110内に収容される。胸部圧迫時に(1または複数の)加速度計により取得された加速度波形は、圧迫パラメータを決定するために処理される。救急救助者が、圧迫の合間にいつ患者の胸部を解放したかを示す、加速度波形内の変曲点または方向変化を識別することで、レートが判定され得る。圧迫速度または解放速度は、測定された加速度を積分することで、判定され得る。深度は、測定された加速度の、二重積分により判定される。Palazzoloらの米国特許第7,122,014号(発明の名称「Method for Determining Depth of Chest Compressions During CPR」に、測定された加速度計信号から胸部圧迫パラメータを決定する例示的システムおよび方法が開示され、本開示の実施形態に実装され得る。
一般的に、圧迫の合間に胸郭腔が膨張し、心臓内に血液が流れ込むことを保証するため、救急救助者は圧迫の合間に胸部を完全に解放するべきである。圧迫解除確認用に、「CPR Puck」は、静電容量式タッチセンサ、光センサ、または圧力センサなどの、救急救助者が圧迫の合間に胸部を解放したことを確認するための、解放センサを備え得る。例えば、光センサは、光を検出するのに使用される任意のデバイスであり得る。例示的光センサは、光が当たると抵抗が変わる光電セルまたはフォトレジスタと、電気的に帯電信号を伝送する電荷結合素子(CCD)と、光を検出し増倍する光電子増倍管などを含む。光センサは、救急救助者の手により覆われたときと、胸部圧迫の完全解除を示す、センサから手が離れた時とを検出するように構成され得る。静電容量式感知は、導電性または空気と異なる誘電性を持つものと、センサとの間の静電容量結合に基づく技術である。救急救助者の(片方または両方の)手が静電容量式センサに近付くか触れると、触れたことが静電容量の変化により識別される。静電容量のレベル、および/または静電容量の変化度は、静電容量式センサパッドへ救助者の(片方または両方の)手が近付いたことを判定するためにプロセッサまたはデバイスによって使用され得る。圧迫の完全解除が生じたかを判定するための近接センサを含む、CPR実行時に救急救助者を支援する例示的デバイスが、Elghazzawiらへの米国特許第9,387,147号(発明の名称「System for Assisting Rescuers in Performing Cardio-Pulmonary Resuscitation(CPR)on a Patient」)に開示されており、本開示の実施形態に実装され得る。
患者に提供された胸部圧迫の品質を評価するために監視可能なその他蘇生パラメータは、圧迫停止または圧迫比である。胸部圧迫が提供されている間、救助活動を通じて血液かん流が適切に維持されるように、胸部圧迫中の合間のまたは胸部圧迫中の中断は最小限にとどめるべきである。圧迫停止は、圧迫サイクルにおける圧迫の合間の時間の量を追跡するものである。同様に、圧迫比は、救助活動において、患者に対して胸部圧迫が提供されている時間の割合を追跡する。救助活動中、人工呼吸の提供、脈拍確認、および心リズム分析などのタスクにより圧迫は中断または遅延し得る。そのようなあらゆる中断が最小化されれば、患者アウトカムが大幅に改善することが確認されている。圧迫停止および圧迫比についての情報およびフィードバックは、CPR Puckにより得られた加速度波形から判定可能である。
換気センサ22は、急性期治療イベント中の、一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧、および換気レートを含む換気パラメータを測定するように構成去れる。例えば、換気センサ22は、図1Aに示すような人工呼吸用バッグ112などの、人工呼吸用バッグを備える手動人工呼吸ユニットを使用して、患者に提供される人工呼吸を監視するように構成され得る。空気流経路に配置可能な換気センサ22の一例は、差圧式センサを含む、空気流センサである。このような差圧式センサは、空気流経路内のベンチュリ機構に取り付けられ得る。差圧式センサはさらに、センサ内で空気流経路を略二分する梁と組み合わせて提供され得る。差圧式センサからのタップが、梁のそれぞれ異なる側から延在し得る。これにより、タップ間の測定圧の差により、気流の存在および体積が判定され得る。梁は、公知の方法で、より正確な測定が提供されるような配置、形状であってよい。いくつかの実施形態において、差圧式センサは、空気流経路内の気流の流速および圧力を測定するための、流量制限器により分離された絶対大気圧センサを含み得る。別の例では、換気センサ22は、バッグがどれくらいの頻度で圧搾されているか、さらに患者に提供される補助換気のレートを判定するように構成される、人工呼吸用バッグ112に設けられた歪ゲージまたは歪センサであり得る。システム10と共に使用され得る例示的換気センサは、例えばSilverらの米国特許第9,364,625号(発明の名称「Wireless Ventilator Reporting」)、およびCampanaらの米国特許出願公開第2017/0266399号(発明の名称「Flow Sensor for Ventilation」)に記載されており、本開示の実施形態に実装され得る。
フィードバックデバイス
システム10はさらに、ユーザに蘇生動作を実行するための情報、指示、および指導を提供するための、少なくとも1つのフィードバックデバイス24を備える。場合によっては、フィードバックはユーザが動作を行うための具体的な指示を含む。例えば、聴覚、視覚、および/または触覚インジケータが、救急救助者に動作を行う指示として、音を出すか、点灯するか、振動し得る。動作とは即ち、胸部圧迫開始、胸部圧迫解除、人工呼吸用バッグ圧縮、または人工呼吸用バッグ解放などである。別の例では、フィードバックは、患者に対して実行中の、またはそれまでに実行されてきた蘇生動作についての定量的情報を含む。例えば、フィードバックは、異なる蘇生パラメータについて、測定された数値を表示することを含み得る。フィードバックは、さらに蘇生パラメータの経時変化をまとめた、グラフおよびその他視覚的レポートも含み得る。
数多くの異なる種類のフィードバックデバイスが、救急救助者にフィードバックを提供するために、システム10と共に使用可能である。いくつかの例において、フィードバックデバイス24は、救急救助者が目標蘇生基準に応じて蘇生動作を提供するように促すために、救急救助者に指導を提供するように構成される、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、または携帯情報端末などの、携帯電子またはコンピュータデバイス32であり得る。携帯コンピュータデバイス32は、視覚的フィードバック(例えば、ディスプレイ画面34、LEDインジケータなど)、聴覚的フィードバック(例えば、スピーカ28)触覚的フィードバック(例えば、リニアアクチュエータ38)のコンポーネントを含み得る。いくつかの場合において、携帯コンピュータデバイス32は、システム10のその他電子コンポーネントも含み得る。例えば、入力デバイス12は、携帯コンピュータデバイス32のタッチスクリーンディスプレイおよびユーザインタフェースであり得る。同様に、システム10の少なくとも1つのプロセッサ30は、センサ20、22およびシステム10のその他電気コンポーネントと有線または無線通信する携帯コンピュータデバイス32のプロセッサであり得る。
患者102に実行される蘇生動作についての情報も、蘇生動作を実行するための追加的指導を提供するため、携帯コンピュータデバイス32または除細動器108の視覚的ディスプレイ34に表示され得る。識別情報(例えば、名前、性別、分かっているアレルギー)および生理情報(例えば、心電図、心拍数、換気パラメータなど)といった患者についての情報も、蘇生指導と共に視覚的ディスプレイ上に表示され得る。いくつかの例において、フィードバックデバイス24は、救急救助者が救助活動の間の自身の成績を振り返ることできるように、蘇生動作の停止、および/または救助活動後に、サマリレポートも提出し得る。いくつかの実施形態において、まとめレビューは、使用され、蘇生中に(例えば患者の身体的特徴に基づいて)変更され得た目標に基づく、圧迫および換気パラメータの目標を含み得る。
いくつかの場合において、視覚的フィードバックは、数値として視覚的ディスプレイ34上に提供され得る。例えば、蘇生パラメータについて測定された数値が、視覚的ディスプレイ上で同パラメータの目標蘇生基準値の隣に表示され得る。これにより、救急救助者は、自身が目標基準値に合致しているかを確認できる。別の例では、フィードバックは、救急救助者に実行中の蘇生動作のやり方を調整するように促すインジケーションまたは指示を含み得る。例えば、フィードバックデバイス24は、測定された蘇生パラメータおよび目標蘇生基準に基づいて決定されたレートおよび/または深度を上げる、このレートおよび/または深度を下げる、またはこのレートおよび/または深度を維持する指示を救急救助者に提供するように構成され得る。別の例として、フィードバックデバイス24は、(1または複数の)関連する蘇生パラメータ(例えば、胸部圧迫深度、胸部圧迫レート、人工呼吸一回換気量、換気レートなど)の(1または複数の)測定数値を表示するディスプレイを提供し得る。(1または複数の)数値が目標基準から外れていれば、ディスプレイは、救急救助者が現在の目標CPR基準(例えば、胸部圧迫深度、胸部圧迫レート、人工呼吸一回換気量、および/または換気レートの目標範囲)に合わせて実行していないことを示すインジケーションを提供し得る。このようなインジケーションは、例えばディスプレイ上のメッセージ、表示された数値の色変化、表示された数値の強調、または測定数値が範囲外であることを示すその他適切なインジケーションとして提供され得る。フィードバックデバイスはさらに、救急救助者が適切なレートを実現するのを支援するように起動され得る、(1または複数の)聴覚的および/または振動メトロノームなどの、聴覚的または触覚的フィードバックを含み得る。そのような(1または複数の)インジケーションを提供することで、救急救助者は関連するCPR基準に準拠していないことを認識し得、それにより、CPR処置の適用の仕方を変え得る。
別の例では、フィードバックデバイス24は、除細動器108(図1Aに示す)、機械的人工呼吸器、または心拍数またはECGモニタなどの患者モニタなどの、急性期治療状況における治療またはモニタリング医療用デバイスを含む。蘇生動作を実行するために情報および指示は、医療用デバイスの画面に表示され得、または医療用デバイスのスピーカから発せられる。例えば、「圧迫開始」または「完全解除」などの指示またはリマインダが、救急救助者に胸部圧迫を目標レートおよび深度で実行するように指示する画面に表示され得る。
別の例では、フィードバックデバイス24は、具体的な蘇生動作についてのフィードバックを提供する専用電子デバイスであり得る。例えば、「CPR Puck」デバイスは、触覚的フィードバックコンポーネント(例えば起動されると振動するように構成される、リニアアクチュエータまたは振動モータ)、または視覚的フィードバックコンポーネント(例えば、救急救助者にいつ圧迫を開始および/または解除するかを伝えるために点灯するLEDライト)などのフィードバックコンポーネントを含み得る。患者の気道に接続された換気センサ22も、救急救助者を目標体積およびレートで人工呼吸を提供するように指導するフィードバックコンポーネントを含み得る。例えば、換気センサ22は、換気センサ22の筐体に取り付けられた、LEDインジケータライトまたはスピーカを含み得る。インジケータライトまたはスピーカは、人工呼吸が早すぎる場合、または換気体積が目標基準に合っているまたは合っていない場合に、救急救助者にインジケーションを提供するように構成され得る。いくつかの例において、インジケータライトまたはスピーカは、目標換気体積に達すると、点灯するか、音を出すことで、救急救助者にバッグを圧縮する、または解放するように指示する。
蘇生フィードバックディスプレイ
いくつかの例において、蘇生フィードバックおよび指導は、視覚的インジケータを含む視覚的表示の形式で、救急救助者に提供される。当該形式としては、患者、蘇生動作、および救助活動についての情報を伝達する、ゲージ、数値、およびテキストなどが挙げられる。視覚的表示は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットなどの携帯コンピュータデバイス32(例を図1Bに示す)などの携帯コンピュータデバイス、または除細動器108(図1Aに示す)の画面などの、医療用デバイスの画面26上に提供され得る。例えば、視覚的表示は、救助活動(例えば、救助活動の長さ、または蘇生動作が終わるまでの時間)、救助状況(例えば、位置情報、環境危険)、および/または患者(例えば、患者年齢/体重、ダウンタイム、分かっているアレルギー、または服用している薬)についての情報を含み得る。
場合によっては、情報は手動データ入力またはキーボード14および蘇生センサ20、22から得られる。情報は、救助状況に存在するカメラ16および三次元撮像システム18などの、入力デバイスが取得した画像からも得られる。例えば、撮影画像/動画は、胸部圧迫深度、胸部圧迫レート、その他を含む蘇生品質パラメータを判定するために、処理および分析され得る。視覚的ディスプレイは、患者に接続された患者モニタ、治療医療用デバイス、および生理センサなどのその他ソースからの情報も含み得る。
図8Aに、救急救助者に対する蘇生指導およびフィードバックを提供するのに使用され得る、システム10の例示的視覚的ディスプレイ800を示す。ディスプレイ800は、患者情報セクション810、生理的状態セクション812、および蘇生指導セクション814を含む。患者情報セクション810は、患者の身体的特性についての情報を含む。例えば、患者の身長、体重、性別、AP距離、胸部(例えば、胸郭)幅、胸囲、またはその他測定値についての情報が、情報セクション810に表示され得る。患者情報は、救助状況における救急救助者の一人により、システム10に手動入力され得る。別の例では、本明細書に記載のように、患者の身体的特性は、(1または複数の)カメラおよび/または三次元スキャナなどの、三次元撮像システムにより取得された情報から判定され得る。場合によっては、患者情報セクション810は、患者のおよび/または患者の身体の部位の、画像またはグラフィカル表現も含み得る。例えば、生成された患者の三次元表現の一部が、ディスプレイ800に表示され得る。メッセージまたは通知が関連する患者の身体の部位に重ねて、または隣接して、三次元表現と共にメッセージまたは通知が表示され得る。
いくつかの例において、ディスプレイ800の生理的情報セクション812は、患者の生理的測定値を表す視覚的インジケーションを含む。例えば、生理的情報セクション812は、救急救助者により実行中の救助活動および/または蘇生動作に関連する患者の異なる生理的パラメータについてのグラフまたは波形を含み得る。例えば、図8Aに、ECG波形816と、二酸化炭素波形818を示す。生理的情報セクション812は、患者の生理的測定値を表す数値をさらに含み得る。例えば、生理的情報セクション812には、血圧、パルス酸素(SpO2)、および患者のその他関心パラメータについての数値が表示され得る。
ディスプレイ800の蘇生指導またはフィードバックセクション814は、患者に対して実行中の蘇生動作についての測定された蘇生パラメータおよび目標蘇生基準を含み得る。例えば、図8Aに示すように、ディスプレイ800は、圧迫深度を表示するインジケータ826と、目標深度範囲の下限(例えば、2.0インチ(5.08cm))および上限(例えば、2.4インチ(6.096cm))を表す目標範囲インジケータ828とを含む圧迫深度アイコン824を含む。救急救助者は、目標範囲インジケータ828により識別される領域内にインジケータ826が維持されるまで、胸部に圧力を掛け続けるように指示され得る。インジケータ826が、インジケータ828の領域内に位置すると、目標深度範囲内に圧迫深度が維持されており、救急救助者に圧迫を解除するように指示され得る。
ディスプレイに、胸部圧迫レートについての数値と共に、各圧迫深度に対応する数値が、少なくとも1/10の解像度で(図8Aに示す例では、1.8インチ(4.572cm))ディスプレイに提供されてよい。救急救助者が現在の目標CPR基準(例えば、基準は深度が2.0インチ(5.08cm)から2.4インチ(6.096cm)、レートが100から120cpmであり、これはデフォルト基準であり得る)を満たすように実行していなければ、数値はそれ自体の色が変わるか、強調され得る。これにより、胸部圧迫を実行する者に、特定パラメータが範囲外であることを警告する。図8Aおよび図8Bにおいて、1.8インチ(4.572cm)の深度は2.0インチ(5.08cm)から2.4インチ(6.096cm)という目標圧迫深度範囲外であり、154cpmのレートは、100から120cpmという目標圧迫レート範囲外である。しかし、本明細書に開示の実施形態によると、測定された患者の身体的特性に基づいて、CPR基準はデフォルト基準とは異なり得る。例えば、比較的小さな小児患者は、1.5インチ(3.81cm)から2.0インチ(5.08cm)の目標圧迫深度範囲と、140から160cpmの目標圧迫レート範囲に対応する身体的特性を有し得る。そのような場合、1.8インチ(4.572cm)の深度と、154cpmのレートは、目標基準内である。したがって、フィードバックデバイスは、(1または複数の)CPRパラメータが範囲内であるというインジケーション(視覚的、聴覚的、触覚的)を提供する。またはその代わりに、フィードバックデバイスは単純に、ディスプレイ上に(1または複数の)CPRパラメータを提供し、(1または複数の)CPRパラメータは範囲外であることを表現するインジケーションを提供しなくてよい(例えば、救助者がCPRの適用の仕方を変えるべきだと示すような、明確なメッセージ、色の変化、強調は提供されない)。
蘇生指導セクション814はさらに、ユーザを蘇生動作の異なる態様において指導するような、テキスト指示を含んでもよい。例えば、「完全に解除」するようにとのテキスト指示830、または解除することについてのリマインダが、圧迫が目標深度に達すると表示され得る。ユーザに「圧迫開始」、または「圧迫停止」するようにとのテキスト指示も、適時救急救助者に対して表示され得る。例えば、CPRインターバルの開始時に、圧迫を開始する、またはECGショック分析が発生する短い期間のために、圧迫を停止する場合である。いくつかの例において、フィードバックセクション814は、胸部圧迫の経時的品質を示す数値も含み得る。例えば、図8Aに示すように、平均圧迫深度および平均圧迫レート(毎分の圧迫)についての数値も表示され得る。深度およびレートについての目標基準範囲を、平均値の隣に比較用に表示してよい。システム10が患者の身体的特性の測定値を定期的に更新するように構成される場合、ディスプレイ800は、目標基準が更新されるまでの残り時間を示すカウントダウンタイマ836をさらに含み得る。
図8Bに、救急救助者に対して人工呼吸指導およびフィードバックを提供する、別の例示的視覚的ディスプレイ850を示す。ディスプレイ850は、患者の気道に気流が通過していることが検出されると、フィードバックデバイスのディスプレイ画面上に現れるように構成され得、例えば、患者情報852、人工呼吸履歴情報854、ならびに換気レートインジケータ856および換気体積インジケータ862などの(1または複数の)数値的換気体積インジケータを含む。ディスプレイ850はさらに、各正圧人工呼吸に対し、吸気体積および/または呼気体積についての数値860も含み得る。ディスプレイ850はさらに、目標人工呼吸基準(例えば、目標一回換気量、目標換気レート)に基づく人工呼吸成績インジケータ858を含んでもよい。
上述の例示的ディスプレイ画面同様、患者情報852は、例えば、患者の身長、AP距離、胸部(例えば、胸郭)幅、胸囲またはその他測定値についての情報を含む、患者の身体的特性についての情報を含み得る。年齢または性別など、測定不能なその他非身体的特性も含まれ得る。ただし本明細書に記載のとおり、年齢または性別などの非身体的特性を推定するのに、(1または複数の)特定の身体的特性測定値が、(1または複数の)代理として使用され得る。患者情報852は、救助状況における救急救助者の一人により、システム10に手動入力され得る。別の例では、本明細書に記載のように、患者の身体的特性は、(1または複数の)カメラおよび/または三次元スキャナなどの、三次元撮像システムにより取得された情報から判定され得る。
換気体積インジケータ962は、433mLという測定された換気体積を含む。測定値の隣に、400mLという目標換気体積も表示される。533mLという測定値が、目標値を大幅に(例えば目標から10%超)上回るため、533という測定値が強調されるか、色のついたボックス内に囲まれ、これにより、救急救助者に測定値が目標範囲外であることが示される。換気レートインジケータ8756は、毎分7呼吸という測定された換気レートを表示する。毎分7呼吸という目標レートも、測定レートの隣に表示される。毎分7呼吸という測定レートが、目標レートに合致するため、測定レートは通常のテキストで表示され、強調されたり、網掛けボックス内に囲まれたりすることはない。測定レートが、目標レートを上回る、または下回ると確認されると、レートインジケータ856は強調され得、測定値が目標値に合致しないことが救急救助者に示される。
視覚的ディスプレイ850は、患者に提供される人工呼吸の品質および/または可能性のある影響について、救急救助者にフィードバックを提供するための人工呼吸成績インジケータ858も含む。いくつかの例において、人工呼吸成績インジケータ858は、患者の気道内の気流センサにより、吸気が検出されるにつれ満たされていく、円形領域のグラフを含み得る。本明細書に開示されるシステム10および処理によって提供されたとおり、呼吸が終わると、円形領域は、検出した換気レートおよび/または体積が、患者の身体的特性に基づいて決定された目標範囲など、各換気パラメータについての目標範囲内であるかに応じて、変色し得る。場合によっては、円形領域は、測定された換気レートおよび体積の両方が、目標範囲内に収まれば、緑色、または別の適切な色を表示し得る。換気体積または換気レートのいずれかが目標範囲外であると、円形領域は1つ以上のパラメータが範囲外であることを示す、黄色、橙色、赤、または別の色などの異なる色を表示し得る。例えば、患者への換気が過少(例えば、目標範囲の下限を下回る体積が提供された)であるか、過剰(例えば、目標範囲の上限を上回る体積を提供された)であれば、人工呼吸成績インジケータ858の円形領域は、黄色またはその他適切な色の警告色を表示し得、数値的換気体積インジケータ860も同様の色に変化し得る(例えば、黄色)。同様に、測定された換気レートが生成された目標範囲に収まらなければ、人工呼吸成績インジケータ858の円形領域は、黄色またはその他適切の色の警告色を発し得、数値的換気レートインジケータ860も同様に変色し得る。
図8Bに示すように、人工呼吸成績インジケータ858は円形領域内に配置された数値的カウントダウンタイマ864を含み得る。数値的カウントダウンタイマが0までカウントダウンすると(例えば、秒単位、またはその他期間でカウントダウン)、円形領域は空になり、カウントダウンタイマ864の代わりに、「人工呼吸」というプロンプトが現れ得る。プロンプトは、患者に正圧人工呼吸を適用するように、救急救助者に指示する(例えば、人工呼吸用バッグを圧搾ことによる)。一定期間(例えば、3から5秒)後に呼吸が検出されないと、プロンプト「人工呼吸」が点滅を開始し得る。後続期間(例えば、さらに3から5秒)後に呼吸が検出されないと、円形領域そのものが点滅し、任意で変色することで、ユーザに人工呼吸すべきと警告し得る。人工呼吸動作を取るべきと、ユーザに追加で警告を発するため、アラーム(例えば、聴覚、視覚、触覚)もトリガされ得る。
携帯コンピュータデバイスを利用した蘇生指導システム
図9に、少なくとも部分的に、患者の身体的特性に基づく蘇生指導を提供する別の例示的システム910を示す。上述の例のように、システム910は、患者の身体的特性についての情報を取得し、情報を処理して、身体的特性に基づく、患者の目標蘇生基準を決定するように構成され得る。システム910は、患者に実行される蘇生動作についての蘇生パラメータを決定し、測定された蘇生パラメータが目標蘇生基準に合致するかについてフィードバックを提供するようにも構成され得る。有利に、システム910の電気コンポーネントの多くは、救急救助者が救助状況に容易に携行可能なスマートフォン、コンピュータタブレット、または携帯情報端末デバイスなどの単一のハンドヘルド電子デバイス932内に収容可能である。
システム910は、急性期治療イベント中に測定された患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供するための少なくとも1つの入力コンポーネントを備える。例えば、入力コンポーネントは、患者の身体的特性の測定値を含む、救助活動および患者についての情報を、ユーザに手動入力可能とする、デバイス910のタッチスクリーン912またはボタン914であり得る。入力コンポーネント912はさらに、携帯電子デバイス932のカメラ916を含み得る。カメラ916は、救助状況および患者の画像を取得するために使用可能である。撮影画像は、患者の身体的特性についての情報を判定するために処理され得る。場合によっては、携帯電子デバイス932は、患者の画像をどのように、いつ撮影するかについて、救急救助者に指示を提供するように構成される。例えば、蘇生動作を開始する前に、救急救助者は携帯電子デバイス932を患者の胸部から上方の特定の距離に掲げ、その特定の位置から患者の画像を取得するように指示されるか、訓練され得る。別の例では、救急救助者は、患者の動画を撮るため、カメラ916と患者との間で特定の距離を維持しながら、カメラ916を患者の身体に沿って動かすように指示されるか、訓練され得る。
システム910は、カメラ916およびタッチスクリーン914に通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサ930をさらに備える。少なくとも1つのプロセッサ930は、携帯電子デバイス932のプロセッサであり得る。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ930は携帯電子デバイス932から離れており、この遠隔の電子デバイス932とデータおよび/または信号を送受信するように構成される。例えば、携帯電子デバイス932は、患者の身体的特性決定に関連する情報、ならびに蘇生パラメータ情報および患者の生理的情報を含むデータを、遠隔プロセッサに送信するように構成され得る。遠隔プロセッサは、追加情報を得るための蘇生フィードバックおよび/または指示を、携帯電子デバイス932に送信するように構成され得る。
少なくとも1つのプロセッサ930と、システム910のその他コンポーネントとの通信をしやすくするため、携帯電子デバイス932は、携帯電子デバイス932と、その他システムコンポーネントとの間で患者情報、身体的特性情報、およびその他データを送信するように構成される、通信インタフェース938を備え得る。通信インタフェース938は、デバイス932と、その他コンポーネントとの間の無線通信のため、無線データ送受信機などの近距離および/または遠距離データ通信機能を有し得る。システム910と共に使用可能な例示的近距離無線データ送信機または送受信機は、BLUETOOTH(登録商標)またはZigBee(登録商標)などに対応した送受信機を含む。通信インタフェース938は、例えばWiFi送信機またはセルラ送信機(例えば、3Gまたは4G対応システム)などの、遠距離データ送信機または送受信機を使用した、遠距離データ送信用の回路をさらに含み得る。デバイス932により収集されたデータは、遠距離データ送信機または送受信機により、外部ソースに送信され得る。例えばデータは、携帯電子デバイス932の遠距離データ送信機能を利用して、外部電子デバイス、コンピュータネットワーク、またはデータベースに送信され得る。
システム910はさらに、救助イベント中に患者に実行される蘇生動作を示す信号を取得するように構成される、胸部圧迫センサ920または換気センサ922などの蘇生センサを少なくとも1つ含む。いくつかの例において、胸部圧迫センサ920または換気センサ922は、例えばBLUETOOTH(登録商標)などの近距離データ送信プロトコルを介して、携帯電子デバイス932および少なくとも1つのプロセッサ930と有線または無線通信する別個のデバイスである。例えば、センサ920、922は、除細動器108または人工呼吸ユニット150の一部であり得る。その場合、胸部圧迫センサ920および/または換気センサ922は、前述の実施形態に関連して説明したセンサと同様に機能する。
いくつかの例において、蘇生センサは携帯電子デバイス932のコンポーネントであり得る。例えば、蘇生センサは、デバイス932の筐体内に収容された、携帯電子デバイス932の加速度計940またはジャイロスコープ942であり得る。加速度計940およびジャイロスコープ942は、患者に実行中の蘇生動作についての情報を判定するために使用可能な、携帯電子デバイス932の移動を感知するように構成され得る。例えば、携帯電子デバイス932は、患者の胸部上に配置され、患者に実行される胸部圧迫を表す情報を検出するように使用され得る。上述の例において説明したように、加速度計940およびジャイロスコープ942により記録された加速度および方向の情報は、圧迫深度およびレートを含む、胸部圧迫のパラメータを決定するのに使用され得る。
図9をさらに参照すると、システム910はさらに、患者に対してどのように蘇生動作を実行すべきかについて指導を提供するフィードバックデバイスをさらに備える。いくつかの例において、フィードバックデバイスは、即ち、携帯電子デバイス932と有線または無線通信する、コンピュータタブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、医療用デバイス、CPR Puck、または人工呼吸フィードバックデバイスを含む、上述の例に記載のフィードバックデバイスのいずれかであり得る。その場合、携帯電子デバイス932は、フィードバックデバイスに、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが目標胸部圧迫基準に一致するかについてのインジケーションを救急救助者に提供させるように、フィードバックデバイスに指示を送信するように構成され得る。(1または複数の)フィードバックデバイスは、送信された信号を受信し、携帯電子デバイス932および/または少なくとも1つのプロセッサ930により提供された指示に応じて、実行された蘇生動作についてのフィードバックを提供するように構成され得る。
別の例では、フィードバックは携帯電子デバイス932そのものの上に提供され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサ930は、携帯電子デバイス932に、例えば、携帯電子デバイス932のタッチスクリーンディスプレイ912上に、視覚的フィードバックを提供させ得る。携帯電子デバイス932は、タッチスクリーン912に、測定された蘇生パラメータが、目標蘇生基準に合致するかのインジケーションを表示させ得る。携帯電子デバイス932はさらに、圧迫/換気レートを上げる、圧迫/換気レートを下げる、または現在の圧迫/換気レートを維持するような指示など、患者に実行中の蘇生動作の品質改善の指示を、ユーザに表示してもよい。フィードバックは、携帯電子デバイス932の別のコンポーネントから提供されてもよい。例えば、携帯電子デバイス932のスピーカ928から、聴覚的フィードバックが発せられ得る。触覚的または振動フィードバックが、携帯電子デバイス932のリニアアクチュエータ944から提供され得る。
目標蘇生基準を決定してフィードバックを提供する処理
システム10、910の少なくとも1つのプロセッサ30、930は、システムセンサおよび入力デバイスからデータを受信し、目標蘇生基準を決定するために、受信したデータを処理し、患者に実行された蘇生動作についてのフィードバックを救急救助者などのユーザに提供するため、多数の異なる処理を実行するように構成され得る。いくつかの場合において、少なくとも1つのプロセッサ30、930はさらに、定期的に蘇生基準を更新するか、患者の身体的特性の変化に基づいて実行される胸部圧迫の種類の推奨を提供するように構成されてもよい。
図10を参照すると、少なくとも1つのプロセッサにより実行される一例示的処理において、少なくとも1つのプロセッサは1010で、入力デバイスから、患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信して処理するように構成される。プロセッサにより受信される身体的特性の種類は通常、患者に対して実行中の蘇生動作の種類に依存する。例えば、胸部圧迫についてのフィードバック提供に関連する身体的特性は、患者の心臓胸郭領域の前後(AP)距離、患者の心臓胸郭領域の幅、患者の心臓胸郭領域の周囲長を含み得る。関連する身体的特性はさらに、患者の身長、または患者のその他態様を含み得る。患者の体重、年齢、または性別などの身体的特徴も、少なくとも1つのプロセッサにより受信され、目標蘇生基準を決定するのに使用され得る(例えば、年齢は、患者が成人か小児かについてのインジケーションまたは確認を提供し得、性別はインジケーションまたは目標換気体積を提供し得る)。患者に提供される人工呼吸の品質についてのフィードバック提供に関連する身体的特性は、患者の身長、体重、ボディマス指数(BMI)、および理想体重(IBW)を含み得る。関連する人工呼吸のパラメータおよび目標基準は、急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧、および換気レートを含み得る。いくつかの目標基準は、単一の患者の身体的特性に基づいて決定され得る。別の例では、目標蘇生基準値は、複数の患者パラメータに基づいて決定される。例えば、胸部圧迫深度は、AP距離と、心臓胸郭幅または周囲長のうちの少なくとも1つとの組み合わせに基づき得る。
収集されている身体的特性データの種類と、救助状況に存在するモニタリングまたは記録デバイスに応じて、少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信する入力デバイスは、カメラまたは三次元スキャナなどの、手動データ入力アクセサリまたは三次元撮像システムであり得る。システム10、910の各種実施形態に関連して説明するように、プロセッサは有線または無線接続により、(1または複数の)入力デバイスに電気的に接続され得る。システムの処理能力に応じて、入力デバイスまたはカメラの位置およびその他要素、情報が、入力デバイスから少なくとも1つのプロセッサに連続的にまたは定期的に送信され得る。これにより、(1または複数の)身体的特性、ひいては目標CPR基準および/または推奨CPR技術の更新が可能となり得る。いくつかの例において、情報転送は、ユーザにより開始される。例えば、ユーザが患者のおよび/または急性期治療状況の画像を取得するたびに、入力デバイスから少なくとも1つのプロセッサに情報が転送され得る。
1012で、プロセッサは、受信し、処理した情報を、患者の少なくとも1つの身体的特性に基づいて目標蘇生基準を決定するのに使用する。目標蘇生基準は、上述のように圧迫目標(例えば、圧迫深度、圧迫レート、または圧迫比)および/または人工呼吸目標(例えば、一回換気量およびレート)を含み得る。場合によっては、目標CPR基準を決定することは、AP距離および/または患者の身長および体重に基づいて整理されたルックアップテーブルなどのルックアップテーブルから情報を取得することを含む。表5に、AP距離、心臓胸郭幅、および圧迫深度が対応付けられた、例示的ルックアップテーブルを示す。
別の場合において、蘇生基準値は、入力としての患者の生理的特性に基づいて蘇生基準値を生成する式を使用して計算される。例えば、式(例えば、線形または非線形回帰式)を使用して、AP距離、胸囲、および/または胸郭幅などの身体的特性に基づいて最適な圧迫深度を決定し得る。例えば、身長が20インチ(50.8cm)から48インチ(121.92cm)の範囲の患者に対して目標圧迫深度を決定するのに、以下の式が使用され得る。
圧迫深度=0.75AP‐(H*AP)/96
式中、「H」は患者の身長、「AP」はAP距離を示す。いくつかの実施形態において、例えば二値を割り当てること(例えば、「0」が男性で「1」が女性)による患者の性別、または推定または実年齢などの、追加的非身体的特徴も使用され得る。
場合によっては、受信した患者の身体的特性についての情報も、処置されている患者の種類についての判定を行うのに使用され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、例えば、身長、頭囲、手または足の特徴、顔の特徴、またはその他人体測定的特性、または患者の推定または実体重などの身体的特性に基づいて、患者が小児患者または成人患者であるか認識するように構成され得る。場合によっては、少なくとも1つのプロセッサはさらに、小児患者の種類間を区別し得る。例えば、小児患者は、少なくとも1つのプロセッサにより判定された患者の身体的特性に基づいて、新生児、乳児、小さな子供、または大きな子供のうちの少なくとも1つに分類され得る。
1014で、少なくとも1つのプロセッサは、胸部圧迫センサおよび/または換気センサなどの蘇生センサから、信号を受信するようにさらに構成される。1016で、プロセッサは、患者に対して実行中の蘇生動作についての蘇生パラメータを識別するため、受信信号を処理する。信号は、例えば、患者に提供される胸部圧迫の品質についての追加的情報を提供するため、CPR Puckからの加速度計データ、および胸部が解放されたかを決定するためのセンサ(例えば近接センサ)、圧力センサまたはジャイロスコープからのデータを含み得る。換気センサからのデータは、例えば患者の気道内の圧力を示す、圧力測定値を含み得る。圧力データは、気道を通過する空気の流量または流速を計算するのに使用され得る。気道内の空気圧を表すデータは、換気レート(例えば、毎分あたりの換気回数)または最大換気圧などのパラメータ(これらも患者に提供される人工呼吸の品質判定に関連し得る)を計算するのにも使用され得る。
目標蘇生基準および蘇生パラメータが分かれば、1018で、少なくとも1つのプロセッサは測定された蘇生パラメータを目標蘇生基準と比較するように構成される。比較の結果は、患者に提供中の治療の品質を表し得る。比較の結果は、救急救助者が、自身の成績をより目標値に近付けることを促すように、救急救助者へフィードバックまたは指導を提供するのにも使用され得る。場合によっては、測定された蘇生パラメータと、目標基準との比較は、パラメータが目標に合致するかの判定である。別の場合では、少なくとも1つのプロセッサは、測定されたパラメータが目標に合致する頻度、救助活動において、救急救助者が目標に準拠している、および/または準拠していない時間の割合、または測定されたパラメータと目標との平均差分などの情報を記録するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、救助活動中に、測定された胸部圧迫パラメータが目標胸部圧迫基準に合致する、またはしない時間の割合を判定し、フィードバックデバイスに、時間の割合が所定の値を超える場合に、ユーザにインジケーションを提供させるように構成され得る。いくつかの場合において、測定された蘇生パラメータと、目標蘇生基準とは、その間の差が5%を超えると、略不一致とされる。
いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサは、例えば救急救助者が目標基準に定期的に合致しなければ、ユーザに胸部圧迫品質を改善するための推奨を提供するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、救急救助者に異なる技術を使用した胸部圧迫の適用を開始するように推奨させるように構成され得る。例えば、救急救助者が小児患者に片手胸部圧迫を提供しているが、目標圧迫深度に達するのが困難であれば、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、両手胸部圧迫に切り替えるように指示を提供させ得る。同様に、患者に両手胸部圧迫を実行している救急救助者が何度も目標圧迫深度を超えると、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに救急救助者に片手圧迫に切り替えるように指示させ得る。救急救助者が技術を切り替える指示を見て、理解することを保証するため、救急救助者は、自身が圧迫技術を切り替える指示を見て、理解したことを示すように、携帯コンピュータデバイスまたは医療用デバイスの確認ボタンを選択することが求められ得る。
少なくとも1つのプロセッサはさらに、1020に示すように、(1または複数の)蘇生パラメータと、目標蘇生基準との比較に基づいて、救急救助者に対してフィードバックを提供するようにさらに構成される。フィードバックは、蘇生動作が目標基準に合致するかの、即時インジケーションを含み得る。例えば、システムは、実行中の蘇生動作が目標値に合致するかを救急救助者に示すゲージ、アイコン、または数値などの標識を表示し得る。別の例では、フィードバックは、所定の期間、または救助活動全体において、測定された蘇生パラメータと、目標値との比較の結果を示し、救助活動または蘇生動作停止後に提供されるサマリレポートを含み得る。
図11に、患者の特性に基づいて、蘇生動作についての指導およびフィードバックを提供する、別の例示的処理を示す。1110に示すように、少なくとも1つのプロセッサは、患者の少なくとも1つの身体的特性または複数の身体的特性を表す情報を受信する。1112で、処置を受けている患者の種類を判定するために、受信された情報は処理される。例えば、患者の身長または体重に基づいて判定される患者の種類は、小児患者または成人患者であり得る。いくつかの例において、患者はさらに、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人に分類され得る。1114で、少なくとも1つのプロセッサは、患者の身体的特性に基づいて、患者に対する推奨される胸部圧迫種類または胸部圧迫技術を選択するように構成され得る。上述のように、両手胸部圧迫は、8歳以上の患者に行われることが一般的である。片手胸部圧迫は、1歳から8歳の患者に実行される。2本指または包込み母指胸部圧迫は、乳児および新生児(1歳未満)に行われることが一般的である。推奨胸部圧迫種類または技術が選択されると、1116で、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、推奨胸部圧迫種類についてのインジケーションを、ユーザに提供させる。場合によっては、指導は、実行される胸部圧迫技術を救急救助者に伝えるまたは提案する、表示されたテキストを含み得る。いくつかの場合において、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、胸部圧迫技術がどのように実行されるべきかについてのより詳細な指示を提供させ得る。場合によっては、救急救助者は、指示を肯定的に確認することを求められ得る。例えば、救急救助者は、自身が推奨胸部圧迫技術についての指示を見て、推奨技術の実行を開始することを示すように、携帯コンピュータデバイスまたは医療用デバイス上のボタンを押し得る。いくつかの例において、救急救助者は、携帯コンピュータデバイスまたは医療用デバイス上の適切なボタンを押すことで、推奨技術を拒否可能であるか、システムに新たな推奨を提供するように求め得る。
指示が確認されると、救急救助者は推奨技術を使用して胸部圧迫を提供し始め得、所定または不定期間、胸部圧迫を提供し続け得る。胸部圧迫実行中に、少なくとも1つのプロセッサは患者および/または救急救助者に関連付けられた蘇生センサから受信した信号に基づいて、患者に提供中の胸部圧迫の品質を監視するように構成され得る。所定期間後、1118で、少なくとも1つのプロセッサは、患者の少なくとも1つまたは複数の身体的特性についての新しい情報を受信するように構成され得る。患者の身体的特性についての新しい情報は、胸部圧迫の結果、患者の胸部の変形が発生したことを示し得る。1120で、少なくとも1つのプロセッサは、異なる種類の胸部圧迫が、患者に対して治療を提供するのにより効果的となるかを判定し得る。同様に、1122で、少なくとも1つのプロセッサは、患者の身体的特性を表す、受信した更新情報に基づいて、患者に能動的減圧が適用されるべきかを判定する。上述したように、能動的減圧の実行を開始する指示は、吸引カップデバイス、患者の胸部に取り付けられるように構成される接着デバイス、または面ファスナ(例えば、Velcro(登録商標))デバイスの使用を開始する指示を含み得る。場合によっては、能動的減圧を実行する指示は、患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含み得る。
図12Aを参照すると、更新された身体的特性についての情報に基づいて、または患者の1または複数の新しい身体的特性についての情報に基づいて、目標胸部圧迫基準を決定および更新する処理が示されている。1210で、患者の身体的特性を表す情報は、上述の例示的処理のとおり、システムの入力デバイスから受信される。少なくとも1つのプロセッサは、1212で、患者に対する目標蘇生基準を決定するため、受信した情報を処理するように構成される。上述の例のように、患者の身体的特性に基づいて目標蘇生基準値が入力されたルックアップテーブルから、目標蘇生基準が抽出され得る。別の例では、目標蘇生基準は、実験データから得られた式に基づいて計算される。1214で、少なくとも1つのプロセッサは、患者に実行される胸部圧迫を表す信号を測定するように構成された、胸部圧迫センサなどの少なくとも1つの蘇生センサから信号を受信する。1216で、プロセッサは、胸部圧迫センサから受信した信号に基づいて、患者に実行される胸部圧迫の蘇生パラメータを決定する。
胸部圧迫が実行されると、1218で、少なくとも1つのプロセッサはフィードバックデバイスに蘇生指導を提供させるように構成され得る。場合によっては、本明細書に記載のように、指導は救急救助者に、患者の身体的特性に基づいて決定された胸部圧迫の目標基準に、実行中の胸部圧迫が合致しているかいないかを伝える。別の例では、フィードバックは、救急救助者がより目標基準値に準拠することを促す指示(例えば、「圧迫開始」、「完全に圧迫解除」、「圧迫速度増」、「圧迫速度減」)を含み得る。
所定の期間後、少なくとも1つのプロセッサは、1220に示すように、患者についての更新された身体的特性情報を受信するように構成され得る。場合によっては、更新された身体的特性を表す情報は、プロセッサにより自動で受信される。例えば、救助状況下のカメラまたは三次元スキャナなどの三次元撮像システムは、所定のスケジュールに応じて、自動で患者の画像を取得するように構成され得る。別の場合では、救急救助者は、所定の期間、胸部圧迫を実行した後、患者の画像を手動で取得するように指示され得る。この期間は、例えば心臓胸郭領域の変形が生じるまでについての推定時間、または単純に胸部圧迫時間間隔の典型的な長さに基づく、事前選択された値であり得る。別の例では、所定の期間は、少なくとも1つのプロセッサにより選択された期間であり得る。場合によっては、所定期間の長さは、患者の身体的特性または、患者に実行中の蘇生動作の種類に基づき得る。例えば、換気体積およびレート(例えば、患者の身長および体重)などの換気パラメータの決定に関連した身体的特性は、救助活動中に変化しない。したがって、人工呼吸が患者に実行中であれば、定期的に新しい身体的特性情報を取得し、目標値を再計算することは不要となり得る。一方、胸部圧迫を実行すると、胸郭腔の変形が生じ得る。当該変形の結果として、定期的に胸部圧迫に対する目標蘇生基準の再計算が必要となり得る。更新された身体的特性情報受信間の所定の期間の長さも、患者の身体的特性に基づき得る。例えば、より身長の低いまたは体重の軽い患者(例えば、身長に対して体重の低い、AP距離が短い、および/または胸囲が小さい患者)に対しての方が、胸部圧迫による変形の影響は顕著になり得る。より身長が高く、重く、または頑健な患者の方が、変形が起きにくくなり得る。したがって、身体的特性情報を更新する必要のある頻度が低い(例えば、更新間の所定の期間がより長くなり得る)。
1222で、患者の身体的特性を表す更新された情報が受信されると、少なくとも1つのプロセッサは、患者に対する受信した更新された身体的特性情報に基づいて、修正された目標胸部圧迫基準を計算するように構成され得る。1224で、少なくとも1つのプロセッサは、救急救助者により実行された圧迫の胸部圧迫パラメータが、修正された目標胸部圧迫基準に合うかを判定するように構成される。1226で、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが修正された目標胸部圧迫基準に合うかを示すインジケーションをユーザに提供させるように構成され得る。フィードバックデバイスは、目標胸部圧迫パラメータの変更についてのフィードバックを救急救助者に提供するようにも構成され得る。例えば、修正された目標胸部圧迫基準が初期目標胸部圧迫基準と異なる場合、プロセッサは、フィードバックデバイスに、救急救助者にインジケーションを提供させ得る。
別の例では、少なくとも1つのプロセッサは、患者の新しいまたは異なる身体的特性についての情報を受信し、修正された胸部圧迫目標基準を決定するのに新しい情報を使用するように構成され得る。例えば、システムの初期設定時に、少なくとも1つのプロセッサは身長および/または体重などの患者の身体的特性を受信し得る。少なくとも1つのプロセッサは、目標胸部圧迫基準の、広い妥当な範囲を決定し得る。救助イベントの間、少なくとも1つのプロセッサは、入力デバイスから、患者のその他身体的特性(例えば、AP距離、胸囲、胸部の横幅)を表す情報を受信し得る。追加情報が受信されるか、身体的特性の既存の測定値が更新されると、少なくとも1つのプロセッサは、例えば初期受信身体的特性と、急性期治療イベント中に受信したその他身体的特性情報との組み合わせに基づいて、より狭い範囲の妥当な目標値を含む、修正された目標蘇生基準を決定し得る。
いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサは、過去の修正された目標胸部圧迫基準の記録と、過去の修正された目標胸部圧迫基準のそれぞれに対応する記録された胸部圧迫パラメータを、救助イベントの間に、生成し維持するように構成され得る。例えば、修正された目標胸部圧迫基準および記録された胸部圧迫パラメータ情報は、少なくとも1つのプロセッサに関連付けられたコンピュータ可読メモリに格納され得る。記録された情報は、さらなる処理、および/または長期格納のため、連続的または定期的に遠隔コンピュータデバイスまたはサーバに送信されてもよい。過去の目標胸部圧迫基準および/または目標基準と測定されたパラメータとの比較についての情報を利用して、救助活動中の救急救助者の成績の視覚的まとめを生成し得る。例えば、このまとめは、救助活動中の異なる期間に対する目標基準を示すグラフと、異なる期間について、救急救助者が目標に準拠したかを含み得る。当該グラフは、最も高い頻度で準拠できた目標がどれか、どの目標が準拠するのが困難だったかを、救急救助者が確認しやすくし得る。グラフはさらに、例えば、救助活動の間の、救助者の疲労が、患者への処置の品質に及ぼす影響を示し得る。
図12Bは、患者に対する適切な目標パラメータを決定、向上、または絞り込む処理を示すフローチャートを示す。図12Bに示す処理は、本明細書に記載の、胸部圧迫を実行するユーザを支援するシステムの少なくとも1つのプロセッサにより実行可能である。目標パラメータ値と、目標パラメータ値の信頼水準と、患者の種類(例えば、小児または成人)の推定、および患者についての身体的特性測定値を含む処理の結果が、本明細書に記載の適切なユーザインタフェースディスプレイまたはフィードバックデバイスを使用して、ユーザに表示され得る。表示された情報は、救助イベントの間に、患者についての追加的な情報が利用可能となれば、更新され得る。ユーザインタフェースまたはフィードバックデバイスはさらに、救急救助者により実行された胸部圧迫の値が、目標範囲外であるか、実質的に目標範囲外(例えば、目標範囲に対して5%超、または10%超異なる)場合に、救急救助者に対してアラートまたは警告を提供するように構成され得る。ただし、図12Bに示すフローチャートに表示された値は、例示的な患者に対する目標胸部圧迫パラメータの例示的な値であることを理解されたい。図12Bに示す値に、本明細書に記載の指導システムにより提供され得る、フィードバックまたは胸部圧迫指導の種類を限定する意図はない。
図12Bに示すように、初期状態で、1230に示すように、少なくとも1つのプロセッサには小児患者と、成人患者との間を区別するのに十分な情報が与えられていない。さらに、1232に示すように、深度およびレートに対する目標パラメータ値が分かっていない。胸部圧迫またはその他蘇生動作についてパラメータ値を決定するまたは推定するため、患者のAP距離についての情報が提供される。例えば、1234に示すように、センサおよび/または患者の生成された三次元表現からの情報を処理して、患者のAP距離が12cmであると決定し得る。1236で、12cmのAP距離に基づいて、プロセッサは患者が小児患者であり、乳児、幼児、または子供のうちのいずれかであり得ると判定し得る。さらに、1238で、プロセッサは、75%の信頼水準で、目標圧迫深度が3cmから5cm、好ましくは約4cmであると推定する。プロセッサは、目標圧迫レートが90cpmから110cpm、好ましくは約100cpmであると推定する。AP距離および目標圧迫パラメータについての情報は、フィードバックデバイスのディスプレイ画面またはユーザインタフェース上に表示され得る。1240で、目標パラメータ値をさらに向上するため、患者の身長(例えば、80cm)がプロセッサに受信され得る。1242で、受信した患者の身長に基づいて、プロセッサは、子供が一般的に80cm超であることから、小児患者が乳児または幼児かを判定する。1244で、受信した患者の身長に基づいて、プロセッサは、95%の信頼水準で、目標深度が2cmから4cmで、好ましくは約3cmであり、目標レートが100cpmから120cpmで、好ましくは約110cpmであると判定する。ディスプレイ画面またはユーザインタフェースは、受信した患者の特性と新しく計算されたパラメータ値を含むように更新され得る。例えば、ディスプレイ画面またはユーザインタフェースは、患者の種類(例えば、小児または幼児)、患者の身体的特性(例えば、AP距離および身長)、目標圧迫パラメータを表示するように更新され得る。1246で、患者の胸郭幅(図12BでLL距離として示す)(15cm)についての測定値が受信される。1248で、受信したLL距離に基づいて、プロセッサは患者が乳児であると判定する。さらに、ボックス1250において、プロセッサは、99%の信頼水準で、目標圧迫深度が2cmから4cmで、好ましくは約3cmであり、目標圧迫レートが110cpmから130cpmで、好ましくは約120cpmであると判定する。ディスプレイ画面またはユーザインタフェースは、上述のように新しく計算された値および患者のLL距離を表示するように更新され得る。
患者に人工呼吸を提供するためのシステム
本開示の別の態様によると、患者に対して手動での換気(例えば人工呼吸)を実行するための指導を提供するように、または電気機械的患者人工呼吸器デバイスを動作するための設定を提供するように、本明細書に記載のシステムおよび方法は適用され得る。
図13を参照すると、救助状況で測定された患者の身体的特性に基づいて目標患者人工呼吸基準を決定するように構成される患者人工呼吸システム1310が示される。システム1310は、患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得するための、三次元撮像システム1318またはセンサなどの少なくとも1つの入力デバイス1312を備える。例えば、身体的特性は、上述のように患者の身長、患者の胸郭体積、またはその他身体的特性であり得る。胸郭体積は、肺気量を表し得、したがって、一回換気量などのパラメータについて目標基準を決定するのに関連し得る。胸郭体積は、患者の胸郭領域のAP距離、患者の胸郭領域の長さ、および胸郭領域の幅と胸郭領域の周囲長のうちの少なくとも1つに基づいて計算され得る。本明細書に記載のように、目標基準を決定するために、年齢および性別などのその他非身体的特徴も入力されてよく、または身体的特性がその推定値または決定値として入力され得る。別の例では、上述の式3を利用して、患者の理想体重(IBW)に基づいて一回換気量の目標基準が計算され得る。上述したように、式3は、IBWに基づいて、患者の利用可能な一回換気量を推定する。男性または女性についてのIBWが、患者の身長に基づいて、式2から計算される。目標人工呼吸一回換気量は、人工呼吸が心拍停止または非心拍停止状態で施されるかに応じて変化し得る。例えば、心拍停止状態で施される蘇生(CPR)の場合、目標人工呼吸一回換気量は6から10mL/kgの範囲内であり得る。一方、非心拍停止状態では、目標人工呼吸一回換気量は6から8mL/kgの範囲内であり得る)。フィードバックシステムは、患者が心拍停止となっているか否かを判定するための入力を含み得、当該入力に応じて、目標人工呼吸一回換気量が調整され得る。
システム1310はさらに、患者に人工呼吸治療を提供するための人工呼吸デバイス1350を含み得る。図13に示すように、人工呼吸デバイス1350は、空気流経路1356を通じて患者人工呼吸マスク1354に接続される、人工呼吸用バッグ1352を含む手動人工呼吸ユニットである。手動での換気を患者に提供するため、いくつかの例において、救急救助者は自身の(片方または両方の)母指が、バッグ1352の頂部付近に配置され、自身の指がバッグ1352下に配置されるように、自身の(片方または両方の)手で人工呼吸用バッグ1352を把持する。救急救助者は、自身の(片方または両方の)母指と、(1または複数の)指を共に動かすことで、バッグ1352を圧縮する。
別の例では、人工呼吸デバイス1350は、少なくとも1つの人工呼吸基準に応じて患者に複数の人工呼吸を送り込むように構成される電気機械的および/または自動人工呼吸器(不図示)を含む。電気機械的および/または自動機械的人工呼吸デバイスは、当分野において公知のように、患者の気道と流体連通する、上述の気道路1356などの、空気流経路を介して、患者に正圧強制空気人工呼吸を送りこむ、機械的デバイスである。機械的人工呼吸デバイスは、設定に時間がかかり得るため、救助状況に到着した救急救助者は、人工呼吸器の設定中に患者に手動で人工呼吸を提供し得る。人工呼吸器が利用可能になると、救急救助者は、自動人工呼吸が患者に提供可能となるように、患者の気道1356に人工呼吸器を取り付け得る。
図13をさらに参照すると、システム1310はさらに、少なくとも1つの三次元センサ1318と、人工呼吸デバイス1350とに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサ1330を備える。場合によっては、少なくとも1つのプロセッサ1330は、機械的人工呼吸器などの、救助状況下の医療用デバイスの電子コンポーネントである。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ1330は、上述のシステムの場合と同様、救助状況下での携帯コンピュータデバイスのコンポーネントであり得る。別の例では、少なくとも1つのプロセッサ1330は、救助状況下のデバイスと有線または無線通信する、同状況から離れた場所にあってよい。少なくとも1つのプロセッサ1330は、患者の三次元表現を生成するため、患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信および処理するように構成され得る。上述の例のように、患者の身体的特性の測定値を判定するため、患者の三次元表現が処理され得る。少なくとも1つのプロセッサ1330は、生成された三次元表現に基づいて、人工呼吸デバイス1350に対する少なくとも1つの人工呼吸基準を決定するようにさらに構成され得る。
少なくとも1つのプロセッサは、人工呼吸デバイス1350に、少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて、患者に人工呼吸を提供させるようにさらに構成される。自動機械的人工呼吸器の場合、計算された目標人工呼吸基準に応じて、人工呼吸デバイスに人工呼吸を提供させることは、所望の人工呼吸が患者に提供されるように、人工呼吸器設定を自動調整することを含み得る。
人工呼吸デバイス1350が手動人工呼吸ユニットであるシステムについて、図13に示すように、目標基準に応じて、人工呼吸デバイス1350に人工呼吸を患者に提供させることは、救助状況における人工呼吸デバイス1350に関連付けられたフィードバックデバイスに、目標値に応じて、人工呼吸を提供することを(一人または複数人の)救急救助者に指示するように、救急救助者にフィードバックを提供させることを含み得る。例えば、フィードバックは、上述の例に関連して説明したように、携帯コンピュータデバイスまたは医療用デバイスなどのフィードバックデバイス1332の視覚的ディスプレイ1334、スピーカ1336、またはリニアアクチュエータ1338により提供され得る。あるいは、またはさらに、フィードバックは、人工呼吸用バッグ1352または空気流経路1356に取り付けられた人工呼吸フィードバックデバイスにより提供され得る。例えば、人工呼吸フィードバックデバイスは、いつ人工呼吸用バッグの圧縮を開始するか、いつ人工呼吸用バッグを解放するかをユーザに伝える、リニアアクチュエータまたは振動モータを含み得る。あるいは、またはさらに、人工呼吸フィードバックデバイスにより提供されたフィードバックは、聴覚的フィードバック(例えば、フィードバックデバイスのスピーカからの、圧縮、圧搾、または解放という指示)または視覚的フィードバック(例えば、フィードバックデバイス上のLEDインジケータが、バッグ1352を圧縮または解放するように救急救助者に伝えるように点滅または点灯し得る)であり得る。
いくつかの例において、システム1310はさらに、決定された人工呼吸基準に応じて人工呼吸が提供されていることを確認するため、患者に提供された気流を測定する、換気センサ1322などのセンサをさらに含む。機械的人工呼吸器を使用したシステム1310について、通常センサ1322は不要である。人工呼吸器の設定から換気パラメータが決定可能であるためである。しかし、状況によっては、人工呼吸器により患者に提供された人工呼吸が人工呼吸器設定に合致していることを確認するために、患者の気道1356内に換気センサ1322が配置され得る。
手動患者人工呼吸ユニットを含むシステム1310について、手動人工呼吸ユニットを使用して患者に提供されている人工呼吸が決定された人工呼吸基準に合致していることを確認するため、換気センサ1322からの測定値が使用され得る。少なくとも1つのプロセッサ1330が、患者に提供されている人工呼吸の換気パラメータが人工呼吸基準に合致しないと判定すると、少なくとも1つのプロセッサ1330は、フィードバックに、測定されたパラメータと目標基準値との間の差についてのフィードバックを救急救助者に提供させてもよい。さらに、いくつかの例において、少なくとも1つのプロセッサ1330が、提供されている人工呼吸により、流量および圧力が目標人工呼吸基準よりも大幅に高くなっていると判定すると、少なくとも1つのプロセッサ1330は、システム1310のフィードバックデバイス1332に、患者に対して人工呼吸が過剰であることの潜在的危険性を救急救助者に警告するように、インジケーションを救急救助者に提供させ得る。具体的に、より小さいまたはより低年齢の患者には、高流量および/または圧力で提供される人工呼吸は不適切であり得る。
本明細書に開示の人工呼吸システム1310の別の用途として、ユーザによる気管内管または呼吸管の配置を支援することが挙げられる。気管内管または呼吸管を患者に挿入するにあたって課題となるのは、適切な挿入深度を決定することである。気管内管または呼吸管の先端は、咽頭外傷のリスクを避けるため、声帯の下に挿入されるのが望ましい。しかし、気管内管の先端は、気管支内挿管のリスクを避けるため、少なくとも2.0cmの距離を開けて、気管の竜骨から離間するべきである。システム1310により決定された患者の身体的特性を、気管内管の適切な挿入距離を決定するのに使用してよい。例えば、挿入深度は、患者の身長または胸部の長さなどの患者の身体的特性に基づき得る。少なくとも1つのプロセッサ1330は、患者の身長についての情報を受信し、推定挿入管距離を決定するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサはさらに、自動人工呼吸器のディスプレイ画面などのフィードバックデバイスに、決定された推定気管内管挿入深度を表示させ得る。例示的実装において、システム1310は、患者の身長に基づいて、気管内管深度についての以下の初期推奨を提供し得る。本明細書に用いられる場合、気管内管深度とは、患者の口と、気管内管の先端との間で測定された、気管内管の挿入深度を指し得る。身長が20インチ(50.8cm)未満の患者(例えば、乳児/新生児)について、推奨管挿入深度は4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)であり得る。身長が20インチ(50.8cm)から40インチ(101.6cm)の患者(例えば、小さな子供)について、推奨管挿入深度は5.0インチ(12.7cm)から6.0インチ(15.24cm)であり得る。身長が40インチ(101.6cm)から60インチ(152.4cm)の患者(例えば、大きな子供または小さな成人女性)について、推奨管挿入深度は6.0インチ(15.24cm)から7.5インチ(19.05cm)であり得る。身長が60インチ(152.4cm)から68インチ(172.72cm)の患者(例えば、平均的成人女性または小さな成人男性)について、推奨管挿入深度は7.5インチ(19.05cm)から8.25インチ(20.955cm)であり得る。身長が68インチ(172.72cm)から75インチ(190.5cm)の患者(例えば、大きな成人女性または平均的成人男性)について、推奨管挿入深度は8.25インチ(20.955cm)から9.0インチ(22.86cm)であり得る。身長が75インチ(190.5cm)以上の患者(例えば、大きな成人男性)について、推奨管挿入深度は9.0インチ(22.86cm)から10.0インチ(25.4cm)であり得る。
図14は、システム1310を使用して、患者に人工呼吸を提供するための少なくとも1つのプロセッサが実行する処理を示すフローチャートを示す。1410で、プロセッサは、三次元撮像システムなどの入力デバイスから、患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信するように構成される。ボックス1412で、少なくとも1つのプロセッサは、三次元撮像システムにより記録された患者の三次元スキャンから、患者の三次元表現を生成するように構成される。本明細書に記載のとおり、三次元表現は、患者の心臓胸郭領域の生成された三次元表現などの、患者の身体の部位についてのものであり得る。この場合、AP距離または心臓胸郭幅などの心臓胸郭測定値を識別するため、三次元表現が処理され得る。別の例では、三次元表現は患者の身体全体のものとなる。この場合、三次元表現は、心臓胸郭測定と、患者の身長、胸郭体積などの全体的身体的特性情報の両方を判定するように処理され得る。
1414で、任意で少なくとも1つのプロセッサは、患者の生成された三次元表現から判定または抽出された患者の身体的特性に基づいて、気管内管の配置(または、目標CPR基準およびCPR技術などのその他不フィードバック指示)についての推奨を提供し得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、患者の身長などの患者の身体的特性に基づいて、推奨気管内管配置深度を提供するように構成され得る。患者の身長と、管挿入深度との間に相関関係があることは研究で分かっている。管は、管の先端が、竜骨上方の少なくとも2cm、声帯下方の少なくとも2cmに来るように、患者に挿入されることが望ましい。場合によっては、少なくとも1つのプロセッサは、患者の身長および性別に基づいて整理されたルックアップテーブルから、最適な気管内管深度を得るように構成され得る。
1416で、少なくとも1つのプロセッサは、フィードバックデバイスに、推奨管配置深度についてのインジケーションを救急救助者に提供するように構成され得る。例えば、推奨深度は、フィードバックデバイスの画面上に表示され得る。場合によっては、救急救助者は、推定管深度値を自身が見たことを確認するようにボタンを押すか、その他行動をとるように求められ得る。その後、救急救助者は、推奨深度で管を患者に挿入可能となる。従来、救急救助者は管そのもののグラデーションまたはマーキングに基づいて、管深度を監視可能である。別の例では、気管内管は、管挿入深度についての情報を救急救助者に提供するセンサまたはモニタを含み得る。その場合、救急救助者は、いつ所望の深度に達したかを判定するため、管の挿入についての検知された情報を監視可能である。
1418で、少なくとも1つのプロセッサは、生成された三次元表現、および/または生成された三次元表現から抽出された患者の身体的特性に基づいて、人工呼吸デバイスに対する少なくとも1つの人工呼吸基準を決定するようにさらに構成される。本明細書に記載のように、身体的特性および/または生成された三次元表現から計算可能な換気パラメータは、例えば急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧、および換気レートを含む。例えば、上述のように、式3を利用して、患者の理想体重(IBW)に基づいて使用可能な一回換気量が計算され得る。
1420で、少なくとも1つのプロセッサは、人工呼吸デバイスに、少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて、人工呼吸を提供させるように構成される。本明細書に記載のとおり、電気機械的人工呼吸器に関して、人工呼吸デバイスに決定された基準に応じて人工呼吸を提供させることは、適切な人工呼吸を提供するために、機械的人工呼吸器の設定を自動で調整することを含み得る。手動人工呼吸ユニットに関して、人工呼吸デバイスに決定された基準に応じて人工呼吸を提供させることは、決定された人工呼吸基準に応じて、手動での換気を実行するためのフィードバックおよび指導を救急救助者に提供することを含み得る。フィードバックはさらに、患者に対して実行中の人工呼吸が、決定された基準に合致するか、または実質的に合致するかについての指示または指導を含み得る。
上述の例のように、決定された人工呼吸基準に応じて、救助活動の間、患者に対して人工呼吸が提供され続け得る。患者の生理的評価が、人工呼吸をこれ以上続ける必要がないと示すと、人工呼吸は停止され得る。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、救助活動の間、患者の身体的特性についての更新された情報を定期的に受信し、患者の更新された三次元表現を生成するように構成され得る。修正された人工呼吸基準は、更新された三次元表現から決定され得、機械的人工呼吸器の設定を調整するか、救急救助者に提供されているフィードバックを変更するために使用され得る。これにより、患者は、修正された人工呼吸基準に応じて人工呼吸を受ける。
現在もっとも効果的と考えられている例に基づき、患者の身体的特性に基づいて、蘇生指導を提供するシステム、方法、および技術が例示的目的で詳細に説明された。ただし、これら詳細は、あくまでその目的のためであって、本開示は開示された例に限定されず、むしろ、変形例や、均等の構成を網羅する意図であることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の例の1または複数の特徴が任意の別の例の1または複数の特徴と組み合わせ可能であることを意図していることが理解されよう。他の可能な項目
(項目1)
急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、
上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、
上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサと、
上記ユーザに対して胸部圧迫フィードバックを提供するフィードバックデバイスと、
上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
(項目2)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目3)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目1に記載のシステム。
(項目4)
上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を取得するための三次元撮像システムを含み、上記プロセッサは、上記三次元撮像システムから取得された上記情報に基づいて、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するように構成される、項目3に記載のシステム。
(項目5)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者、上記フィードバックデバイス、または上記ユーザの少なくとも1つに取り付けられる、項目1に記載のシステム。
(項目6)
スマートフォンまたはコンピュータタブレットをさらに備え、
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記スマートフォンまたは上記コンピュータタブレットのカメラを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは上記スマートフォンまたは上記コンピュータタブレットのプロセッサを含む、項目1に記載のシステム。
(項目7)
上記フィードバックデバイスは、上記スマートフォンまたは上記コンピュータタブレットの視覚的ディスプレイを含む、項目6に記載のシステム。
(項目8)
上記複数の身体的特性は、吸気中または呼気中に測定される、項目1に記載のシステム。
(項目9)
上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の人体測定的特徴を含む、項目1に記載のシステム。
(項目10)
上記患者の上記人体測定的特徴は、胸郭形状、AP距離と胸郭の横幅との比、胸郭体積、および患者の総体積のうちの少なくとも1つを含む、項目9に記載のシステム。
(項目11)
上記胸部圧迫センサは、単一軸加速度計、多軸加速度計、およびジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目12)
上記フィードバックデバイスは、上記患者の胸部上に配置されるように構成されたコンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、および胸部圧迫指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目13)
上記フィードバックデバイスは、聴覚的、視覚的、および触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを提供するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目14)
上記目標胸部圧迫基準および上記測定された胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目15)
圧迫深度についての上記目標胸部圧迫基準は、0.2インチ(0.508cm)から3.5インチ(8.89cm)の深度を含む、項目14に記載のシステム。
(項目16)
圧迫深度についての上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3インチ(7.62cm)未満の患者について0.2インチ(0.508cm)から0.75インチ(1.905cm)、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について0.75インチ(1.905cm)から1.25インチ(3.175cm)、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について1.25インチ(3.175cm)から1.75インチ(4.445cm)、AP距離が9.0インチ(22.86cm)から11.0インチ(27.94cm)の患者について1.75インチ(4.445cm)から2.25インチ(5.715cm)、AP距離が10インチ(25.4cm)から12インチ(30.48cm)の患者について2.25インチ(5.715cm)から2.75インチ(6.985cm)、AP距離が13インチ(33.02cm)以上の患者について2.75インチ(6.985cm)から3.5インチ(8.89cm)の深度のうちの少なくとも1つを含む、項目14に記載のシステム。
(項目17)
胸部圧迫レートについての上記目標胸部圧迫基準は、100cpmから160cpmのレートを含む、項目14に記載のシステム。
(項目18)
圧迫レートについての上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3.0インチ(7.62cm)未満の患者について140cpmから160cpm、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について130cpmから150cpm、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について120cpmから140cpm、AP距離が9.0インチ(22.86cm)から11インチ(27.94cm)の患者について110cpmから130cpm、またはAP距離が12インチ(30.48cm)以上の患者について100cpmから120cpmのレートのうちの少なくとも1つを含む、項目14に記載のシステム。
(項目19)
目標胸部圧迫解除速度の上記目標胸部圧迫基準は、150インチ(381cm)/分から600インチ(1524cm)/分を含む、項目14に記載のシステム。
(項目20)
目標胸部圧迫解除速度の上記目標胸部圧迫基準は、AP距離が3.0インチ(7.62cm)未満の患者について150インチ(381cm)から250インチ(635cm)/分、AP距離が4.0インチ(10.16cm)から5.0インチ(12.7cm)の患者について200インチ(508cm)から300インチ(762cm)/分、AP距離が6.0インチ(15.24cm)から8.0インチ(20.32cm)の患者について250インチ(635cm)から400インチ(1016cm)/分、またはAP距離が10インチ(25.4cm)以上の患者について250インチ(635cm)から600インチ(1524cm)/分のうちの少なくとも1つを含む、項目14に記載のシステム。
(項目21)
上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域前後距離と、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は上記患者についての目標胸部圧迫深度を含む、項目1に記載のシステム。
(項目22)
上記フィードバックデバイスにより提供される上記ユーザに対する上記インジケーションは、上記胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかの上記判定に基づいて決定される、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減する、または胸部圧迫深度を維持する指示を含む、項目21に記載のシステム。
(項目23)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性と、ルックアップテーブルから決定された、および/または線形回帰式により計算された値とに基づいて、上記患者の上記目標胸部圧迫基準を決定する、項目1に記載のシステム。
(項目24)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の身体的特性に基づいて患者の種類を判定し、上記フィードバックデバイスに、上記患者の種類についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1に記載のシステム。
(項目25)
上記患者の種類は、小児患者または成人患者を含む、項目24に記載のシステム。
(項目26)
上記患者の種類は、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人のうちの少なくとも1つを含む、項目24に記載のシステム。
(項目27)
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、
修正された目標胸部圧迫基準を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記複数の身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかを示すインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1に記載のシステム。
(項目28)
上記複数の身体的特性を表す上記更新された情報は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離についての更新された情報を含み、上記修正された目標胸部圧迫基準は、上記患者の心臓胸郭領域の上記前後距離についての上記更新された情報に少なくとも部分的に基づく、修正された目標胸部圧迫深度を含む、項目27に記載のシステム。
(項目29)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記初期目標胸部圧迫基準を上記修正された目標胸部圧迫基準と比較し、上記修正された目標胸部圧迫基準が上記初期目標胸部圧迫基準と異なる場合、上記フィードバックデバイスに、上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目27に記載のシステム。
(項目30)
上記少なくとも1つのプロセッサは、過去の修正された目標胸部圧迫基準の記録と、上記過去の修正された目標胸部圧迫基準のそれぞれに対応する記録された胸部圧迫パラメータとを維持するように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目31)
上記更新された情報を受信する前の上記所定の期間は、上記複数の身体的特性を表す初期情報と、上記目標胸部圧迫基準とに基づいて決定される期間を含む、項目27に記載のシステム。
(項目32)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記複数の身体的特性に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目1に記載のシステム。
(項目33)
上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目32に記載のシステム。
(項目34)
上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目32に記載のシステム。
(項目35)
上記推奨胸部圧迫技術は、能動的胸部減圧を含む、項目32に記載のシステム。
(項目36)
上記複数の身体的特性は胸骨前後距離を含み、上記推奨胸部圧迫技術としての上記能動的胸部減圧は上記胸骨前後距離の減少に基づく、項目35に記載のシステム。
(項目37)
能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスのうちの少なくとも1つを使用して胸部減圧を実行するためのインジケーション、および/上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目35に記載のシステム。
(項目38)
上記少なくとも1つのプロセッサは、救助活動中に、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていない時間の割合を判定し、上記時間の割合が所定の値を超える場合、上記フィードバックデバイスに、インジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目1に記載のシステム。
(項目39)
上記時間の割合が上記所定の値を超える場合の、上記ユーザへの上記インジケーションは、上記所定の期間に実行された初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始する指示を含む、項目38に記載のシステム。
(項目40)
上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目39に記載のシステム。
(項目41)
上記初期胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目39に記載のシステム。
(項目42)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ユーザが上記第2胸部圧迫技術を開始する際に、上記ユーザから確認を受信するように構成される、項目39に記載のシステム。
(項目43)
上記急性期治療イベント中に、一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、換気レートのうちの少なくとも1つを測定するように構成される、少なくとも1つの換気センサをさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目44)
上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目43に記載のシステム。
(項目45)
上記換気センサは、上記空気流経路内の気流の流速および圧力を測定するための、流量制限器により分離された第1絶対大気圧センサおよび第2絶対大気圧センサを少なくとも含む、項目43に記載のシステム。
(項目46)
上記目標胸部圧迫基準は、妥当な胸部圧迫の初期範囲を含み、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
所定の期間後、上記複数の身体的特性の第1身体的特性とは異なる、上記患者の第2身体的特性を表す情報を受信および処理し、
上記第1身体的特性および上記第2身体的特性に基づいて、妥当な胸部圧迫の更新された範囲を決定するようにさらに構成される、項目1に記載のシステム。
(項目47)
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記妥当な胸部圧迫の上記更新された範囲内であるかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、妥当な胸部圧迫の上記更新された範囲内であるかのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目46に記載のシステム。
(項目48)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、
上記目標胸部圧迫基準は、上記患者の上記複数の身体的特性および上記年齢または性別に少なくとも部分的に基づいて決定される、項目1に記載のシステム。
(項目49)
上記フィードバックデバイスは除細動器を含み、
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記除細動器により上記患者に除細動ショックが提供されている際に、修正された目標胸部圧迫基準を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記複数の身体的特性を表す更新された情報を受信および処理するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目50)
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記フィードバックデバイスに、上記除細動器ショックが提供された後に、上記ユーザに胸部圧迫を再開させる指示を提供させ、
上記再開した胸部圧迫に対する少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから上記再開された胸部圧迫を示す信号を受信して処理し、
上記再開した胸部圧迫に対する上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された胸部圧迫基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記再開した胸部圧迫に対する上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるように構成される、項目49に記載のシステム。
(項目51)
上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、胸郭の横幅、胸囲、胸郭体積、および胸郭形状のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目1に記載のシステム。
(項目52)
上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、上記患者の身体領域の長さ、体積、または体重のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目1に記載のシステム。
(項目53)
上記患者の上記複数の身体的特性は、上記患者の胸郭領域の前後距離と、上記患者の総サイズを示す特性または特徴とを含む、項目1に記載のシステム。
(項目54)
上記プロセッサは、上記患者の体重を推定するために、上記複数の身体的特性を処理するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目55)
上記プロセッサは、上記患者の上記推定された体重に少なくとも部分的に基づいて、上記患者に対する治療パラメータを決定するように構成される、項目54に記載のシステム。
(項目56)
急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、
上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、
上記患者に対して、どのように上記胸部圧迫が実行されるべきかについて指導を提供するフィードバックデバイスと、
上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記フィードバックデバイスに、上記ユーザに対する上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供させるように構成される、システム。
(項目57)
上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記急性期治療イベント中に測定された、上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する、項目56に記載のシステム。
(項目58)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目56に記載のシステム。
(項目59)
上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、ライトフィールドカメラ、上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目56に記載のシステム。
(項目60)
上記少なくとも1つのデバイスは、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得するための三次元撮像システムを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記三次元センサから取得された上記情報に基づいて、上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するように構成される、項目59に記載のシステム。
(項目61)
スマートフォンまたはコンピュータタブレットをさらに備え、
上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのカメラを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットのプロセッサを含む、項目56に記載のシステム。
(項目62)
上記フィードバックデバイスは、上記スマートフォンまたはコンピュータタブレットの視覚的ディスプレイを含む、項目61に記載のシステム。
(項目63)
上記少なくとも1つの身体的特性は、吸気中または呼気中に測定される、項目56に記載のシステム。
(項目64)
上記フィードバックデバイスは、上記患者の胸部上に配置されるように構成されたコンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、および胸部圧迫指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目56に記載のシステム。
(項目65)
上記フィードバックデバイスは、聴覚的、視覚的、および触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを提供するように構成される、項目56に記載のシステム。
(項目66)
上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサをさらに備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、項目56に記載のシステム。
(項目67)
上記目標胸部圧迫基準および上記測定された胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目66に記載のシステム。
(項目68)
上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後距離と、胸郭幅または胸囲のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目67に記載のシステム。
(項目69)
上記フィードバックデバイスにより提供される上記ユーザに対する上記インジケーションは、上記胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかの上記判定に基づいて決定される、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減、または胸部圧迫深度を維持する指示を含む、項目68に記載のシステム。
(項目70)
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに少なくとも部分的に基づいて、修正された推奨胸部圧迫技術を決定し、
上記フィードバックデバイスに、上記ユーザに対して上記修正された推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供させるように構成される、項目66に記載のシステム。
(項目71)
上記少なくとも1つのプロセッサは、救助活動中に、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていない時間の割合を判定し、上記時間の割合が所定の値を超える場合、上記フィードバックデバイスに、インジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目66に記載のシステム。
(項目72)
上記時間の割合が上記所定の値を超える場合の、上記ユーザへの上記インジケーションは、初期期間に実行された上記推奨胸部圧迫技術と異なる第2推奨胸部圧迫技術の実行を開始する指示を含む、項目71に記載のシステム。
(項目73)
上記初期期間に実行される上記推奨胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目72に記載のシステム。
(項目74)
上記初期期間に実行される上記推奨胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2推奨胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目72に記載のシステム。
(項目75)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記ユーザが上記第2胸部圧迫技術を開始する際に、上記ユーザから確認を受信するように構成される、項目72に記載のシステム。
(項目76)
上記プロセッサは、
上記胸部圧迫が所定の期間実行された後に、修正された推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、
上記フィードバックデバイスに、上記修正された推奨胸部圧迫技術のインジケーションを、上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目56に記載のシステム。
(項目77)
上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性上記の変化に基づく、項目56に記載のシステム。
(項目78)
上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目56に記載のシステム。
(項目79)
上記推奨胸部圧迫技術は、能動的胸部減圧を含む、項目56に記載のシステム。
(項目80)
上記少なくとも1つの身体的特性は胸骨前後距離を含み、上記推奨胸部圧迫技術としての上記能動的胸部減圧は上記胸骨前後距離の減少に基づく、項目79に記載のシステム。
(項目81)
能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスのうちの少なくとも1つを使用して胸部減圧を実行するためのインジケーション、および/上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目80に記載のシステム。
(項目82)
上記フィードバックデバイスは除細動器を含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記除細動器により上記患者に除細動ショックが提供されている際に、修正された推奨胸部圧迫技術を決定するために、上記少なくとも1つのデバイスから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理するように構成される、項目56に記載のシステム。
(項目83)
上記急性期治療イベント中に、一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、換気レートのうちの少なくとも1つを測定するように構成される、少なくとも1つの換気センサをさらに備える、項目56に記載のシステム。
(項目84)
上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目83に記載のシステム。
(項目85)
急性期治療イベント中に、患者に胸部圧迫を提供するための方法であって、
上記急性期治療イベント中に、上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、
上記測定された上記複数の身体的特性に基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、
上記患者に胸部圧迫を適用する段階と、
少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とを含む、方法。
(項目86)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目85に記載の方法。
(項目87)
上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、ハンドヘルド電子デバイスにより、上記患者の少なくとも1つの画像を取得する段階と、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を決定するために、上記ハンドヘルド電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサにより、上記少なくとも1つの撮影画像を処理する段階とを含む、項目85に記載の方法。
(項目88)
上記ハンドヘルド電子デバイスの上記少なくとも1つのプロセッサは、上記胸部圧迫センサにより生成された信号を処理することで、上記複数の身体的特性の測定値と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータとに基づいて、上記目標胸部圧迫基準を決定する、項目87に記載の方法。
(項目89)
上記フィードバック指導は、上記ハンドヘルド電子デバイスのディスプレイ画面上に提供される、項目87に記載の方法。
(項目90)
上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元センサを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目85に記載の方法。
(項目91)
上記患者の上記複数の身体的特性の上記測定値を、ユーザインタフェース上に手動入力する段階をさらに含む、項目85に記載の方法。
(項目92)
上記複数の身体的特性は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離と、上記患者の心臓胸郭領域の幅または周囲長のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目85に記載の方法。
(項目93)
所定の期間後、上記患者の上記複数の身体的特性について少なくとも1つの更新された測定値を記録する段階と、
上記更新された測定値に基づいて、修正された目標胸部圧迫基準を決定する段階と、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目85に記載の方法。
(項目94)
上記少なくとも1つの更新された測定は、胸骨前後距離を含む、項目93に記載の方法。
(項目95)
上記目標胸部圧迫基準および上記測定された少なくとも1つの胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目85に記載の方法。
(項目96)
上記フィードバック指導を提供する段階は、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、胸部圧迫深度を増加する、胸部圧迫深度を低減する、または胸部圧迫深度を維持するインジケーションを提供する段階を含む、項目85に記載の方法。
(項目97)
上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目85に記載の方法。
(項目98)
上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目97に記載の方法。
(項目99)
上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目97に記載の方法。
(項目100)
上記フィードバック指導は、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていないかに少なくとも部分的に基づいて、初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始するインジケーションを含む、項目85に記載の方法。
(項目101)
上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目100に記載の方法。
(項目102)
上記初期胸部圧迫技術は片手胸部圧迫または両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は2本指胸部圧迫を含む、項目100に記載の方法。
(項目103)
急性期治療イベント中に患者に胸部圧迫を提供する方法であって、
上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、
上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、
上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階と、
上記推奨胸部圧迫技術に応じて、上記患者に胸部圧迫を適用する段階とを含む、方法。
(項目104)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも2つを含む、項目103に記載の方法。
(項目105)
上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元撮像システムを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目103に記載の方法。
(項目106)
上記推奨胸部圧迫技術は、所定の期間の間の、上記患者の上記複数の身体的特性のうちの上記少なくとも1つの変化に基づく、項目103に記載の方法。
(項目107)
上記測定された複数の身体的特性に基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、上記ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目103に記載の方法。
(項目108)
上記目標胸部圧迫基準および上記測定された少なくとも1つの胸部圧迫パラメータは、圧迫深度、圧迫レート、圧迫解除速度、圧迫停止、および圧迫解除のうちの少なくとも1つを含む、項目107に記載の方法。
(項目109)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後距離と、胸郭幅または胸囲のうちの少なくとも1つとを含み、
上記目標胸部圧迫基準は、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目108に記載の方法。
(項目110)
所定の期間後、上記患者の上記複数の身体的特性について少なくとも1つの更新された測定値を記録する段階と、
上記更新された測定値に基づいて、修正された目標胸部圧迫基準を決定する段階と、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかに基づいて、ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目107に記載の方法。
(項目111)
上記フィードバック指導は、上記測定された胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合っていないかに少なくとも部分的に基づいて、初期胸部圧迫技術と異なる第2胸部圧迫技術の実行を開始するインジケーションを含む、項目107に記載の方法。
(項目112)
上記初期胸部圧迫技術は両手胸部圧迫を含み、上記第2胸部圧迫技術は能動的胸部減圧と共に胸部圧迫を実行することを含む、項目111に記載の方法。
(項目113)
急性期治療イベント中に、患者に人工呼吸を実行するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、
上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、
上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される人工呼吸を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの換気センサと、
上記患者に対して、どのように上記人工呼吸を実行するべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、
上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと、上記少なくとも1つの換気センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者に対する目標人工呼吸基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
少なくとも1つの換気パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの換気センサから、上記人工呼吸を示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの換気パラメータが、上記目標人工呼吸基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの換気パラメータは上記目標人工呼吸基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
(項目114)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目113に記載のシステム。
(項目115)
上記患者の胸郭体積は、上記患者の胸郭領域の前後距離、上記患者の胸郭領域の幅、上記患者の胸郭領域の周囲長のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、項目114に記載のシステム。
(項目116)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記身体的特性の少なくとも1つの測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、三次元撮像システム、三次元センサ、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目113に記載のシステム。
(項目117)
カメラ、三次元センサ、または三次元撮像システムは、上記患者、上記フィードバックデバイス、または上記ユーザの少なくとも1つに取り付けられる、項目116に記載のシステム。
(項目118)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、上記目標人工呼吸基準は、上記患者の上記複数の身体的特性および上記年齢または性別に少なくとも部分的に基づいて決定される、項目113に記載のシステム。
(項目119)
上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の胸郭の形状を含む、項目113に記載のシステム。
(項目120)
上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸ユニットの空気流経路内に配置された、気流センサおよび/または圧力センサを含む、項目113に記載のシステム。
(項目121)
上記フィードバックデバイスは、人工呼吸器と、上記患者との間の空気流経路内に配置されるように構成される、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、人工呼吸器、および人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目113に記載のシステム。
(項目122)
上記目標人工呼吸基準および上記測定された換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目113に記載のシステム。
(項目123)
上記プロセッサは、
上記人工呼吸が所定の期間実行された後に、修正された目標人工呼吸基準を決定するために、上記少なくとも1つの入力デバイスから上記患者の上記身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、
上記少なくとも1つの換気パラメータが上記修正された目標人工呼吸基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの換気パラメータが上記修正された目標人工呼吸基準に合うかを示すインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目113に記載のシステム。
(項目124)
上記患者の上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の身長を含む、項目113に記載のシステム。
(項目125)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスはさらに、上記患者の年齢または性別を提供し、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記身長および性別に基づいて、推奨気管内管配置深度および推奨一回換気量のうちの少なくとも1つを提供するようにさらに構成される、項目113または124に記載のシステム。
(項目126)
上記目標人工呼吸基準は、少なくとも部分的に上記患者の身長および性別に基づく、項目125に記載のシステム。
(項目127)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身長および性別、ならびにルックアップテーブルからの推定された気管の長さの値に基づいて、上記推奨気管内管配置深度または上記推奨一回換気量を決定するように構成される、項目126に記載のシステム。
(項目128)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の年齢を受信し、上記複数の身体的特性と、上記患者の上記年齢とに基づいて、上記患者に対する上記目標人工呼吸基準を決定するようにさらに構成される、項目113に記載のシステム。
(項目129)
上記急性期治療イベント中に上記患者に実行される上記胸部圧迫を示す信号を取得するように構成される少なくとも1つの胸部圧迫センサをさらに備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者に対する目標胸部圧迫基準を決定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの胸部圧迫センサから、上記胸部圧迫を示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが、上記目標胸部圧迫基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかについてのインジケーションを、上記ユーザに提供させるように構成される、項目113に記載のシステム。
(項目130)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の上記複数の身体的特性に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目113に記載のシステム。
(項目131)
急性期治療イベント中に患者に人工呼吸を提供する方法であって、
上記急性期治療イベント中に上記患者の複数の身体的特性を測定する段階と、
上記少なくとも1つの上記測定に基づいて目標人工呼吸基準を決定する段階と、
上記患者に人工呼吸を適用する段階と、
上記人工呼吸の適用中に、少なくとも1つの換気パラメータを測定するために少なくとも1つの換気センサを使用する段階と、
上記少なくとも1つの換気パラメータが上記目標人工呼吸基準に合うかに基づいて、ユーザが上記患者に提供される上記人工呼吸をどのように調整すべきかについてフィードバック指導を提供する段階とを含む方法。
(項目132)
上記複数の身体的特性の少なくとも1つは、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)を含む、項目131に記載の方法。
(項目133)
上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、ハンドヘルド電子デバイスにより、上記小児患者の少なくとも1つの画像を取得する段階と、上記複数の身体的特性の少なくとも1つの測定値を決定するために、上記ハンドヘルド電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサにより、上記少なくとも1つの撮影画像を処理する段階とを含む、項目131に記載の方法。
(項目134)
上記ハンドヘルド電子デバイスの上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの測定値に基づいて、上記目標人工呼吸基準を決定し、上記換気センサにより生成された信号を処理することで、上記少なくとも1つの換気パラメータを決定する、項目133に記載の方法。
(項目135)
上記急性期治療イベント中に上記患者の上記複数の身体的特性を測定する段階は、三次元撮像システムを使用して、上記複数の身体的特性を表す情報を取得する段階を含む、項目131に記載の方法。
(項目136)
上記患者の上記複数の身体的特性の上記測定値を、ユーザインタフェース上に手動入力する段階をさらに含む、項目131に記載の方法。
(項目137)
上記目標人工呼吸基準および上記測定された換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目131に記載の方法。
(項目138)
上記患者の上記複数の身体的特性のうちの少なくとも1つは、上記患者の身長を含み、上記方法は上記患者の身長に少なくとも部分的に基づいて、推奨気管内管配置深度を決定する段階をさらに含む、項目131に記載の方法。
(項目139)
上記推奨気管内管配置深度に上記気管内管を挿入する段階をさらに含み、上記患者に人工呼吸を適用する段階は、上記挿入された気管内管を通じて上記患者に人工呼吸を適用する段階を含む、項目138に記載の方法。
(項目140)
上記患者の年齢と性別のうちの少なくとも1つの入力を提供する段階をさらに含み、上記推奨気管内管配置深度は上記患者の身長および性別に基づく、項目138に記載の方法。
(項目141)
上記複数の身体的特性の少なくとも1つに基づいて目標胸部圧迫基準を決定する段階と、少なくとも1つの胸部圧迫センサを使用して、上記適用された胸部圧迫の間、少なくとも1つの胸部圧迫パラメータを測定する段階と、上記少なくとも1つの胸部圧迫パラメータが上記目標胸部圧迫基準に合うかに基づいて、上記ユーザがどのように、上記患者に適用される上記胸部圧迫を調整すべきかについてのフィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目131に記載の方法。
(項目142)
上記測定された複数の身体的特性に基づいて、推奨胸部圧迫技術を決定する段階と、上記ユーザに対して、上記推奨胸部圧迫技術のインジケーションを提供するために、フィードバック指導を提供する段階とをさらに含む、項目131に記載の方法。
(項目143)
急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、
上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、
上記患者に適用される上記少なくとも1つの蘇生動作を示す信号を取得するための、胸部圧迫センサまたは換気センサのうちの少なくとも1つと、
上記ユーザが上記患者に対して、どのように上記少なくとも1つの蘇生動作を適用すべきかについて、指導を提供するフィードバックデバイスと、
上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記少なくとも1つの胸部圧迫または換気センサとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者の身体の少なくとも一部の三次元表現を生成するために、上記三次元撮像システムから上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記生成された三次元表現に基づいて、目標蘇生基準を決定し、
少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記少なくとも1つの蘇生動作を示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記目標蘇生基準に準拠するかについてのインジケーションを提供させるように構成される、システム。
(項目144)
上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目143に記載のシステム。
(項目145)
上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報は、吸気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報および/または呼気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を含む、項目143に記載のシステム。
(項目146)
上記フィードバックデバイスは、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、患者モニタデバイス、除細動器、人工呼吸器、上記患者の胸部上に配置されるように構成された胸部圧迫指導デバイス、または人工呼吸器と上記患者との間の空気流経路内に配置されるように構成された人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目143に記載のシステム。
(項目147)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記フィードバックデバイスに、上記患者の上記三次元表現の少なくとも一部を、上記ユーザに表示させるように構成される、項目143に記載のシステム。
(項目148)
上記プロセッサは、上記患者の上記生成された三次元表現に基づいて、上記患者の種類を判定し、上記フィードバックデバイスに、上記患者の種類についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目143に記載のシステム。
(項目149)
上記患者の種類は、新生児、乳児、小さな子供、大きな子供、小さな成人、平均的体格の成人、または大きな成人を含む、項目148に記載のシステム。
(項目150)
上記プロセッサは、上記患者の上記生成された三次元表現に基づいて上記患者に対する推奨胸部圧迫技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記推奨胸部圧迫技術を実行するように上記ユーザにインジケーションを提供させるようにさらに構成される、項目143に記載のシステム。
(項目151)
上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、または2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目150に記載のシステム。
(項目152)
上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記推奨胸部圧迫技術は能動的胸部減圧を含む、項目150に記載のシステム。
(項目153)
能動的胸部減圧を実行するための上記インジケーションは、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための提案、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目152に記載のシステム。
(項目154)
急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたってユーザを支援するシステムであって、
上記急性期治療イベント中に測定された、上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、
ユーザへの上記少なくとも1つの蘇生動作、上記患者、および上記急性期治療イベントについての情報を、上記ユーザに提供するフィードバックデバイスと、
上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定し、
上記フィードバックデバイスに、上記初期目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させ、
上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定し、
上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させるように構成される、システム。
(項目155)
上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目154に記載のシステム。
(項目156)
上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つのデバイスは、上記身体的測定値を手動入力するためのユーザインタフェース、二次元カメラ、立体カメラ、ライトフィールドカメラ、三次元センサ、三次元撮像システム、または上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目154に記載のシステム。
(項目157)
上記フィードバックデバイスは、コンピュータタブレット、スマートフォン、携帯情報端末、スマートウォッチ、患者モニタデバイス、除細動器、人工呼吸器、上記患者の胸部上に配置されるように構成された胸部圧迫指導デバイス、または人工呼吸器と上記患者との間の空気流経路内に配置されるように構成された人工呼吸指導デバイスのうちの少なくとも1つを含む、項目154に記載のシステム。
(項目158)
上記初期期間の長さは、上記急性期治療イベントの上記少なくとも1つの身体的特性と、上記初期目標蘇生基準とに基づいて選択される、項目154に記載のシステム。
(項目159)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、上記蘇生動作に対する修正された推奨技術を決定し、上記フィードバックデバイスに、上記蘇生動作に対する上記修正された推奨技術を実行するためのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目154に記載のシステム。
(項目160)
上記蘇生動作は胸部圧迫を含み、上記修正された推奨胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目159に記載のシステム。
(項目161)
上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記修正された胸部圧迫技術は胸部圧迫および能動的胸部減圧を含む、項目159に記載のシステム。
(項目162)
能動的胸部減圧を実行するための上記指示は、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための指示、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目161に記載のシステム。
(項目163)
上記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、上記患者に適用された上記CPRを示す信号を取得するように構成される、胸部圧迫センサおよび換気センサのうちの少なくとも1つをさらに含み、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記初期期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目154に記載のシステム。
(項目164)
上記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理し、
上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかを判定し、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させるようにさらに構成される、項目163に記載のシステム。
(項目165)
上記胸部圧迫センサは、単一軸加速度計、多軸加速度計、またはジャイロスコープのうちの少なくとも1つを含み、上記換気センサは、上記患者の気道と流体連通する、空気流経路内の気流センサおよび圧力センサのうちの少なくとも1つを含む、項目163に記載のシステム。
(項目166)
上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性は、上記患者の心臓胸郭領域の前後距離と、上記患者の心臓胸郭領域の幅または周囲長のうちの少なくとも1つとを含み、
上記初期目標蘇生基準および上記修正された目標蘇生基準はそれぞれ、上記患者に対する目標胸部圧迫深度を含む、項目163に記載のシステム。
(項目167)
上記フィードバックは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較した、上記初期期間についてのインジケーションと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのインジケーションとを含む、救助活動についてのサマリレポートを含む、項目163に記載のシステム。
(項目168)
上記サマリレポートは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較したグラフと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのグラフとを含む、項目163に記載のシステム。
(項目169)
急性期治療イベント中に、患者に少なくとも1つの心肺蘇生(CPR)動作を提供するにあたり、ユーザを支援するため、フィードバックデバイスに上記ユーザにフィードバックを提供させる、コンピュータで実装される方法であって、
上記急性期治療イベントの初期期間中に測定された上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を、上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つのデバイスから受信および処理する段階と、
上記初期期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、初期目標蘇生基準を決定する段階と、
上記急性期治療イベントの後続期間に測定された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を受信および処理する段階と、
上記後続期間中の上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、修正された目標蘇生基準を決定する段階と、
上記フィードバックデバイスに、上記修正された目標蘇生基準についてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とを含む方法。
(項目170)
上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目169に記載の方法。
(項目171)
上記初期期間の長さは、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性と、上記初期目標蘇生基準とに基づいて選択される、項目169に記載の方法。
(項目172)
上記急性期治療イベントの上記後続期間中に測定された上記少なくとも1つの身体的特性に基づいて、上記蘇生動作に対する修正された技術を決定する段階と、上記フィードバックデバイスに、上記蘇生動作に対する上記修正された技術を実行するための指示を上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目169に記載の方法。
(項目173)
上記蘇生動作は胸部圧迫を含み、上記修正された胸部圧迫技術は、両手胸部圧迫、片手胸部圧迫、包込み母指胸部圧迫、および2本指胸部圧迫のうちの少なくとも1つを含む、項目172に記載の方法。
(項目174)
上記蘇生動作は胸部圧迫であり、上記修正された胸部圧迫技術は胸部圧迫および能動的胸部減圧を実行することを含む、項目172に記載の方法。
(項目175)
能動的胸部減圧を実行するための上記指示は、吸引カップデバイス、接着デバイス、面ファスナデバイスを使用して胸部減圧を実行するための指示、および/または上記患者の側部または腹部に圧迫を行う指示を含む、項目172に記載の方法。
(項目176)
胸部圧迫センサおよび換気センサのうちの少なくとも1つを含む、少なくとも1つの蘇生センサから、上記急性期治療イベントの上記初期期間中に上記患者に適用されたCPRを示す信号を受信および処理する段階と、
上記少なくとも1つの蘇生センサからのCPRを示す上記信号に基づいて、少なくとも1つの蘇生パラメータを計算する段階と、
上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかを判定する段階と、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記初期目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目169に記載の方法。
(項目177)
少なくとも1つの蘇生パラメータを計算するために、上記急性期治療イベントの上記後続期間中に上記患者に適用された上記CPRを示す上記信号を受信および処理する段階と、
上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかを判定する段階と、
上記フィードバックデバイスに、上記少なくとも1つの蘇生パラメータが上記修正された目標蘇生基準に合うかについてのインジケーションを上記ユーザに提供させる段階とをさらに含む、項目176に記載の方法。
(項目178)
上記フィードバックデバイスに、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較した、上記初期期間についてのインジケーションと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのインジケーションとを含む、サマリレポートをユーザに提供させる段階をさらに含む、項目177に記載の方法。
(項目179)
上記サマリレポートは、上記初期期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記初期目標蘇生基準と比較したグラフと、上記後続期間中に測定された上記蘇生パラメータを、上記修正された目標蘇生基準と比較した、上記後続期間についてのグラフとを含む、項目178に記載の方法。
(項目180)
患者に人工呼吸治療を提供するためのシステムであって、
上記患者の少なくとも1つの身体的特性を表す情報を取得する少なくとも1つの三次元撮像システムと、
上記人工呼吸治療を上記患者に提供する人工呼吸デバイスと、
上記少なくとも1つの三次元撮像システムと、上記人工呼吸デバイスとに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者の三次元表現を生成するために、上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記生成された三次元表現に基づいて上記人工呼吸デバイスに対する少なくとも1つの人工呼吸基準を決定し、
上記少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて、上記人工呼吸デバイスに人工呼吸を提供させるように構成されるシステム。
(項目181)
上記少なくとも1つの身体的特性は、胸骨前後(AP)距離、胸郭の横幅、胸囲、患者の総体積、胸郭体積、胴囲、首のサイズ、肩幅、頭蓋内容積、瞳孔間距離、目と鼻の間隔、指の長さ、指幅、手幅、手の大きさ、つま先の長さ、つま先幅、足幅、足の大きさ、胸郭形状、身長、体重、およびボディマス指数(BMI)のうちの少なくとも1つを含む、項目180に記載のシステム。
(項目182)
上記胸郭体積は、上記患者の胸郭領域の前後距離、上記患者の胸郭領域の長さ、および上記胸郭領域の幅と上記胸郭領域の周囲長とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、項目181に記載のシステム。
(項目183)
上記少なくとも1つの身体的特性を表す上記情報は、吸気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報および/または呼気中に記録された上記少なくとも1つの身体的特性を表す情報を含む、項目180に記載のシステム。
(項目184)
上記換気パラメータは、上記急性期治療イベント中の一回換気量、分時換気量、吸気終末圧、最大換気圧力、および換気レートのうちの少なくとも1つを含む、項目180に記載のシステム。
(項目185)
上記人工呼吸デバイスは、少なくとも1つの人工呼吸基準に応じて、患者に複数の人工呼吸を提供するように構成される、自動人工呼吸器を含む、項目180に記載のシステム。
(項目186)
上記人工呼吸デバイスは、人工呼吸ユニットを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つの人工呼吸基準に応じてユーザに人工呼吸を提供するための指導を提供することで、上記人工呼吸デバイスに上記少なくとも1つの人工呼吸基準に基づいて人工呼吸を提供させる、項目180に記載のシステム。
(項目187)
上記人工呼吸ユニットは、上記患者の気道と流体連通する、人工呼吸用バッグおよび空気流経路を含む、項目186に記載のシステム。
(項目188)
上記プロセッサは、
所定の期間後、上記患者の更新された三次元表現を生成するため、上記三次元撮像システムから上記患者の上記少なくとも1つの身体的特性を表す更新された情報を受信および処理し、
上記患者の上記更新された三次元表現に基づいて、少なくとも1つの修正された人工呼吸基準を決定し、
上記少なくとも1つの修正された換気パラメータに基づいて、上記人工呼吸デバイスの機能を調整するようにさらに構成される、項目180に記載のシステム。
(項目189)
上記所定の期間は、上記患者の上記初期に生成された上記三次元表現に基づいて決定される、項目188に記載のシステム。
(項目190)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の年齢を受信し、上記患者の上記年齢に少なくとも部分的に基づいて、上記少なくとも1つの人工呼吸基準を決定するようにさらに構成される、項目180に記載のシステム。
(項目191)
急性期治療イベント中に、患者に医療的処置を提供するにあたり、ユーザを支援するシステムであって、
上記急性期治療イベント中に測定された上記患者の複数の身体的特性を表す情報を提供する少なくとも1つの入力デバイスと、
上記患者に対する急性期治療情報を提供するユーザインタフェースと、
上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスと通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
上記少なくとも1つのプロセッサは、
上記患者の体重を推定するために、上記患者の上記複数の身体的特性を表す上記情報を受信および処理し、
上記患者の上記推定された体重に少なくとも部分的に基づいて、上記患者に対する少なくとも1つの治療パラメータを決定し、
上記ユーザインタフェースに、上記患者に対する上記少なくとも1つの治療パラメータのインジケーションを提供させるように構成される、システム。
(項目192)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、二次元カメラ、立体カメラ、三次元撮像システム、三次元センサ、ライトフィールドカメラ、および上記患者上に配置された位置センサまたはマーカのうちの少なくとも1つを備える、項目191に記載のシステム。
(項目193)
上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記ユーザインタフェースを含み、上記ユーザインタフェースは、上記ユーザが上記複数の身体的特性のそれぞれについての少なくとも1つの測定値を手動で入力をするように構成される、項目191に記載のシステム。
(項目194)
上記複数の身体的特性は、胸骨前後(AP)距離と、上記患者の胸郭の横幅、胸囲、胴囲、臀囲、首回り、肩幅、胸郭形状、身長、ウエスト/ヒップ比、またはウエスト/身長比のうちの少なくとも1つを含む、項目191に記載のシステム。
(項目195)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記患者の身体の少なくとも一部の体積を推定するために、上記複数の身体的特性を表す上記情報を処理するように構成される、項目191に記載のシステム。
(項目196)
上記少なくとも1つのプロセッサは、上記推定された体積と、身体の推定平均密度とに基づいて、上記患者の体重を推定するように構成される、項目195に記載のシステム。
(項目197)
上記身体の上記推定平均密度は、約900kg/m3から約1050kg/m3である、項目196に記載のシステム。
(項目198)
上記身体の上記推定平均密度は、個人の集団の所定の値を含む、項目196に記載のシステム。
(項目199)
上記身体の上記推定平均密度は、上記患者の上記複数の身体的特性の少なくとも1つに基づく、患者特有の値である、項目196に記載のシステム。
(項目200)
上記推定された体積は、上記患者の胸郭体積または上記患者の総体積のいずれかを含む、項目195に記載のシステム。
(項目201)
上記少なくとも1つの治療パラメータは、除細動器ショックエネルギー、人工呼吸一回換気量、および薬物送達投与量のうちの少なくとも1つを含む、項目191に記載のシステム。
(項目202)
上記少なくとも1つの治療パラメータは、人工呼吸一回換気量を含み、上記人工呼吸一回換気量は、上記患者の体重に少なくとも部分的に基づいて計算される、項目191に記載のシステム。
(項目203)
上記患者の上記複数の身体的特性を表す情報を提供する上記少なくとも1つの入力デバイスは、上記患者の年齢または性別のうちの少なくとも1つを提供し、上記少なくとも1つの治療パラメータは、上記複数の身体的特性と、上記患者の上記年齢または性別のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて決定される、項目191に記載のシステム。