この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態のラベル付き物品を概略的に示す図である。図1に示されるように、ラベル付き物品5は、物品Bと、ラベル3と、を備えている。図1には、物品Bとして、液体等を収容可能な容器が示されている。ただし、物品Bは、容器に限られない。物品Bは、光透過性を有していてもよい。
ラベル3は、物品Bの表面に貼り付けられている。図2には、複数のラベル3を含むラベル連続体2が示されている。ラベル連続体2は、一方向に並ぶように配置された複数のラベル3を有している。ラベル連続体2は、剥離紙(ライナー)を具備しない、いわゆるライナーレスラベルである。ラベル原反1は、ラベル連続体2がロール状となるように巻き重ねられることにより形成されている。ライナーレスラベルは、物品Bに貼り付けられる際に剥離紙が廃棄物として生じないため、SDGsに適した環境によいラベルである。
図3に示されるように、ラベル3は、下基材12と、接合層20と、上基材32と、印刷層35と、オーバーコート層40と、接着層50と、を備えている。
下基材12は、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等の合成樹脂からなる。下基材12は、光透過性を有する材料からなる。本明細書においては、「光透過性を有する」とは、ヘイズ値が20%未満であることを意味する。下基材12のヘイズ値は、10%であることが好ましく、7%未満であることがより好ましい。下基材12の厚みは、9μm~50μm程度である。
上基材32は、接合層20を介して下基材12の表面に設けられている。接合層20の接着強度は、3N/25mm以上であることが好ましく、5N/25mm以上であることがより好ましい。上基材32は、下基材12の外形よりも小さな外形を有している。上基材32は、下基材12の光透過性よりも低い光透過性を有していてもよいし、下基材12の光透過性と同程度の光透過性を有していてもよい。上基材32は、合成樹脂や紙等からなる。上基材32の厚みは、30μm~100μm程度が好ましい。
上基材32は、第1上基材部32aと、第2上基材部32bと、を有している。第2上基材部32bは、前記一方向に第1上基材部32aから離間した位置に設けられている。第2上基材部32bの外形は、第1上基材部32aの外形よりも大きくてもよい。物品Bが容器である場合、例えば、第1上基材部32aは、ポップの意匠部として用いられることが可能であり、第2上基材部32bは、物品Bの胴部の意匠部として用いられることが可能である。
下基材12は、第1上基材部32aを支持する第1下基材部12aと、第2上基材部32bを支持する第2下基材部12bと、第1下基材部12aと第2下基材部12bとを連結する連結下基材部12cと、を有している。第1下基材部12aは、下基材12のうち積層方向に第1上基材部32aと重なる部位を意味し、第2下基材部12bは、下基材12のうち積層方向に第2上基材部32bと重なる部位を意味する。なお、積層方向は、下基材12上に上基材32が積層されている方向(図3における左右方向)を意味する。図1及び図3に示されるように、ラベル3のうち第1上基材部32aと第2上基材部32bとの間の部位(連結下基材部12cを含む部位)には、ミシン目等の切断誘導部CLが設けられてもよい。
図3に示されるように、下基材12の表面には、第1上基材部32a及び第2上基材部32bの外形に沿った凹部12dが形成されている。凹部12dは、下基材12の表面から裏面に向かって窪む形状を有している。凹部12dは、ラベル3の平面視において第1上基材部32aの外縁部と一致する位置、及び、第2上基材部32bの外縁部と一致する位置に形成されている。
印刷層35は、上基材32の表面に設けられている。本実施形態では、印刷層35は、第1上基材部32aの表面と第2上基材部32bの表面とに設けられている。印刷層35は、デザイン等を表示する層である。印刷層35は、省略されてもよい。
オーバーコート層40は、下基材12の表面及び上基材32の表面に設けられている。オーバーコート層40は、下基材12の表面及び上基材32の表面を保護している。オーバーコート層40は、剥離性を有する材料を含んでいる。例えば、オーバーコート層40は、アクリル酸エステル系樹脂にシリコーン系樹脂やフッ素系樹脂が添加された材料からなる。オーバーコート層40は、光透過性を有している。
図3に示されるように、オーバーコート層40は、下基材被覆部42と、上基材被覆部44と、側面被覆部46と、を有している。
下基材被覆部42は、下基材12の連結下基材部12cのうち第1上基材部32aの周囲の部位の表面及び第2上基材部32bの周囲の部位の表面を被覆している。下基材被覆部42と第1上基材部32aとの間、及び、下基材被覆部42と第2上基材部32bとの間には、隙間が形成されている。
上基材被覆部44は、第1上基材部32aの表面及び第2上基材部32bの表面を被覆している。ここで、「第1上基材部32aの表面」は、第1上基材部32aの表面に印刷層35が設けられている場合、印刷層35の表面を意味し、印刷層35が省略されている場合、第1上基材部32aの表面を意味する。このことは、「第2上基材部32bの表面」についても同様である。
側面被覆部46は、第1上基材部32aの側面及び第2上基材部32bの側面を被覆している。側面被覆部46は、上基材被覆部44とつながっている。側面被覆部46の下端部は、下基材12の表面に接していてもよいし、下基材12の表面から離間していてもよい。側面被覆部46と下基材被覆部42との間に前記隙間が形成されている。ただし、第1上基材部32aと下基材被覆部42との間に前記隙間が形成され、かつ、第2上基材部32bと下基材被覆部42との間に前記隙間が形成されるのであれば、側面被覆部46の下端部は、下基材被覆部42とつながっていてもよい。
接着層50は、下基材12の裏面に設けられている。接着層50は、物品Bの表面に接する層である。接着層50は、光透過性を有する材料からなる。接着層50は、粘着性を有する材料で構成されていてもよい。接着層50の厚みは、20μm程度である。
接着層50は、前記一方向において第2上基材部32bが位置する側(図3における下側)の端部から第1上基材部32aが位置する側(図3における上側)に向かって延びる形状を有している。図3に示されるように、接着層50は、支持接着部52を有している。支持接着部52は、接着層50のうち前記一方向において第1上基材部32aに近い側(図3における上側)の端部で構成されている。支持接着部52は、第1上基材部32aのうち第2上基材部32bと対向する側(図3における下側)の端部のみと積層方向に重なる領域に形成されている。
接着層50は、紫外線や赤外線等の光エネルギーにより活性化する材料や、熱風等の熱エネルギーにより活性化する材料からなる。本実施形態では、接着層50は、紫外線硬化樹脂を含む材料、すなわち、光エネルギーにより活性化する材料からなる。接着層50を構成する材料の主成分として、特に制限されないが、オレフィンゴム、スチレン系樹脂、粘着付与剤等が挙げられる。この主成分に、添加剤として、可塑剤、オレフィンワックス、アミド系樹脂、セルロース系樹脂等が添加されてもよい。
接着層50の接着力は、接着層50の活性化前において、特殊ボールタック試験でボールNo.4以下であり、接着層50の活性化直後において、特殊ボールタック試験でボールNo.8以上であり、接着層50の活性化から5秒後において、特殊ボールタック試験でボールNo.6以上である。接着層50の接着力は、接着層50の活性化から15秒後において、特殊ボールタック試験でボールNo.5以上であることが好ましい。
特殊ボールタック試験は、通常の傾斜式ボールタック試験と類似する試験である。特殊ボールタック試験は、傾斜式ボールタック試験における助走区間を省略したものに相当する。すなわち、図4に示されるように、特殊ボールタック試験では、傾斜式ボールタック試験で用いられる転球装置300が用いられ、転球装置300は、傾斜角が30°の傾斜面310を有しており、その傾斜面310上に、幅10mm、長さ70mm以上の大きさを有する試料320が設置される。具体的に、試料320の表面は接着層50で構成されており、その接着層50が上を向く姿勢で試料320が傾斜面310に設置される。この特殊ボールタック試験では、通常の傾斜式ボールタック試験とは異なり、接着層50を加圧しないように試料320の上端部にボール330が載置される。そして、自重で転がり、接着層50上で停止した最大のボールナンバーが測定値とされる。
図3に示されるように、ラベル3は、重なり領域A10と、非重なり領域A20と、を有している。
重なり領域A10は、下基材12及び上基材32の積層方向(図3における左右方向)に第1上基材部32a又は第2上基材部32bと重なる領域である。非重なり領域A20は、積層方向に第1上基材部32a及び第2上基材部32bと重ならない領域である。換言すれば、非重なり領域A20は、ラベル3の平面視において、第1上基材部32a及び第2上基材部32bの周囲の領域である。
重なり領域A10のヘイズ値は、非重なり領域A20のヘイズ値よりも大きい。非重なり領域A20のヘイズ値は、15.0未満であることが好ましく、10.0未満であることがより好ましい。
非重なり領域A20は、外側領域A21と、内側領域A22と、を有している。外側領域A21は、積層方向に下基材被覆部42と重なる領域である。内側領域A22は、積層方向に下基材被覆部42と重ならない領域である。内側領域A22は、ラベル3の平面視において外側領域A21の内側でかつ重なり領域A10の周囲に形成されている。内側領域A22のヘイズ値は、外側領域A21のヘイズ値よりも小さい。
次に、図5を参照しながら、ラベル付き物品5の製造方法について説明する。ラベル付き物品5の製造方法は、準備工程と、繰り出し工程と、切断工程と、活性化工程と、搬送工程と、貼り付け工程と、を含んでいる。
準備工程は、ラベル連続体2がロール状となるように巻き重ねられたラベル原反1を準備する工程である。
繰り出し工程は、ラベル原反1からラベル連続体2を繰り出す工程である。ラベル原反1からのラベル連続体2の繰り出し時におけるブロッキング値は、1.0N/15mm以下であることが好ましく、0.7N/15mm以下であることがより好ましい。
ブロッキング値は、次のようにして測定される。まず、ラベル3の第1試験片(幅15mm)におけるオーバーコート層40の表面にラベル3の第2試験片(幅15mm)における接着層50が接するように、第1試験片上に第2試験片を重ね合わせる。そして、ヒートシール試験機において、第1試験片及び第2試験片を80℃、0.5MPaで10秒間加圧した後、第1試験片と第2試験片のT型剥離強度を測定する。このときの引張り強度(接着強度)がブロッキング値に相当する。
切断工程は、繰り出されたラベル連続体2を単一の上基材32(第1上基材部32a及び第2上基材部32b)を有するラベル3ごとに切断する工程である。図5に示されるように、この工程では、切断ユニット110によりラベル連続体2が切断される。図6に示されるように、切断ユニット110は、互いに隣接する一対の上基材32間に設けられた下基材被覆部42に位置する切断予定ラインL1に沿ってラベル連続体2を切断する。なお、ラベル連続体2には、切断予定ラインL1を示す表示等が設けられてもよいし、設けられなくてもよい。
活性化工程は、ラベル3の接着層50を活性化させる工程である。図5に示されるように、この工程では、エネルギー照射部120から接着層50に向けて、接着層50を活性化させる光エネルギー(紫外線等)が照射される。これにより、ラベル3の接着層50が活性化する。ラベル3は、光エネルギーを吸収するエネルギー吸収材を含んでいてもよい。エネルギー吸収材は、接着層50やオーバーコート層40に好ましく添加される。本実施形態では、接着層50及びオーバーコート層40の少なくとも一方にエネルギー吸収材として紫外線吸収材が添加されており、エネルギー照射部120は、紫外線を照射する。なお、接着層50が熱エネルギーにより活性化する材料からなる場合、エネルギー照射部120は、接着層50に向けて熱風等の熱エネルギーを与える。
搬送工程は、活性化した状態の接着層50を有するラベル3である活性化ラベル3Aを搬送する工程である。図5に示されるように、この工程では、コンベア130が活性化ラベル3Aを搬送する。コンベア130による搬送速度は、起動時等における比較的低い第1速度と、量産時等における比較的高い第2速度と、の間の任意の速度に調整可能である。コンベア130のうちエネルギー照射部120よりも下流側の領域では、光エネルギーが照射されない。つまり、搬送工程では、接着層50が活性化した活性化位置(エネルギー照射部120により光エネルギーが照射された位置)から、前記活性化位置から離間した離間位置まで、活性化ラベル3Aをその接着層50が活性化しない状態で搬送する。換言すれば、搬送工程では、活性化ラベル3Aをその接着層50の接着力を低下させながら活性化位置から離間位置まで搬送する。
貼り付け工程は、エネルギー照射部120から離間した離間位置において活性化ラベル3Aを物品Bに貼り付ける工程である。物品Bは、コンベア等によって搬送される。貼り付け工程は、コンベア130の搬送速度が前記第1速度のときは、活性化工程から例えば15秒以内、すなわち、接着層50の接着力が特殊ボールタック試験でボールNo.5以上であるときに実施されてもよく、コンベア130の搬送速度が前記第2速度のときは、活性化工程から例えば5秒以内、すなわち、接着層50の接着力が特殊ボールタック試験でボールNo.6以上であるときに実施されてもよい。
続いて、図7~図14を参照しながら、ラベル原反1の製造方法について説明する。ラベル原反1の製造方法は、積層工程と、印刷工程と、カット工程と、除去工程と、コーティング工程と、接着層形成工程と、を備えている。
積層工程は、下基材シート10の表面に接合層20を介して上基材シート30を積層する工程である。下基材シート10は、複数の下基材12を含むシートであって、一方向に延びる形状を有している。下基材シート10のうち一対の切断予定ラインL1間の部位が下基材12を構成する。上基材シート30は、一方向に間隔を置いて並ぶように配置された複数の上基材32を含むシートであって、一方向に延びる形状を有している。
図7~図9に示されるように、積層工程は、下基材シート10の表面に接合材供給ユニット20Aが接合材を供給することによって下基材シート10上に接合層20を形成する接合層形成工程と、接合層20上に上基材シート30を載置する載置工程と、を有している。接合材供給ユニット20Aは、例えば、印刷によって接合層20を形成する。接合材供給ユニット20Aによる印刷方式として、レタープレス方式、フレキソ方式、グラビア方式等が挙げられる。
印刷工程は、上基材シート30の表面に印刷層35を形成する工程である。印刷層35には、文字や図形等の表示が含まれる。図7及び図10に示されるように、印刷工程では、印刷ユニット35Aによって上基材シート30の表面に印刷層35が形成される。印刷ユニット35Aによる印刷方式として、レタープレス方式、フレキソ方式、グラビア方式等が挙げられる。なお、別工程で上基材シート30の表面及び裏面の少なくとも一方に印刷が施された上基材シート30が用いられる場合、印刷工程は、省略されてもよい。
カット工程は、一方向に間隔を置いて並ぶ複数の上基材32(第1上基材部32a及び第2上基材部32b)が形成されるように、上基材シート30を複数の上基材32の外形に沿ってカットする工程である。図7及び図11に示されるように、カット工程では、各第1上基材部32a及び第2上基材部32bの外形に沿って上基材シート30がカットユニット210によってカットされる。カットユニット210は、第1上基材部32a及び第2上基材部32bの外形に沿う形状を有する刃型を有していてもよい。本実施形態におけるカット工程では、下基材シート10の表面に各第1上基材部32a及び各第2上基材部32bの外形に沿った凹部12d(図12を参照)が形成されるように、上基材シート30の表面から下基材シート10に向かって上基材シート30がカットされる。
除去工程は、上基材シート30のうち複数の上基材32以外の部位を下基材シート10から除去する工程である。本実施形態の除去工程では、図7及び図12に示されるように、上基材シート30及び印刷層35のうち積層方向に各上基材32と重なる部位以外の部位が剥離される。この剥離された部位は、ローラにより巻き取られる。この工程後、図12に示されるように、下基材シート10の表面のうち各第1上基材部32a及び各第2上基材部32bの周囲の部位に凹部12dが形成される。
コーティング工程は、下基材シート10の表面及び複数の上基材32の表面にコーティング材を供給することによって下基材シート10の表面及び複数の上基材32の表面にオーバーコート層40を形成する工程である。図7に示されるように、コーティング工程では、コーティング材供給ユニット40Aによって下基材シート10の表面及び複数の上基材32の表面にコーティング材が供給される。図13に示されるように、このコーティング工程では、下基材被覆部42と上基材被覆部44とが形成され、かつ、下基材被覆部42と各上基材32との間に隙間が形成されるように、下基材シート10の表面及び複数の上基材32の表面にコーティング材が供給される。本実施形態では、コーティング工程では、下基材被覆部42及び上基材被覆部44に加えて側面被覆部46も形成され、かつ、下基材被覆部42と側面被覆部46との間に前記隙間が形成されるようにコーティング材が供給される。なお、前記隙間は、下基材シート10の表面のうち下基材被覆部42の端部と上基材32の縁部との間の空間を意味する。このため、前記隙間が形成されるのであれば、側面被覆部46の下端部が下基材被覆部42の端部とつながっていてもよい。コーティング材供給ユニット40Aは、例えば、印刷によってオーバーコート層40を形成する。特にロール版を用いた印刷手法では、上基材32の厚みを利用して隙間を容易に形成することができる。
接着層形成工程は、下基材シート10の裏面に接着材を供給することによって下基材シート10の裏面に接着層50を形成する工程である。図7に示されるように、接着層形成工程では、接着材供給ユニット50Aによって下基材シート10の裏面に接着材が供給される。接着材供給ユニット50Aは、例えば、印刷によって接着層50を形成する。図14に示されるように、接着層50は、第1上基材部32aと第2上基材部32bとを結ぶ方向(前記一方向)における第2上基材部32bの外端部(図14における下端部)と積層方向(上基材32の厚み方向)に重なる部位よりも外側の部位から、第1上基材部32aのうち第2上基材部32bと対向する側の端部と積層方向に重なる部位に至るように延びている。この接着層50のうち第1上基材部32aと積層方向に重なっている部位が支持接着部52を構成する。
以上に説明したように、本実施形態のラベル原反1の製造方法では、除去工程において上基材シート30のうち複数の上基材32以外の部位が下基材シート10から除去され、その後、コーティング工程においてコーティング材が供給されることにより、オーバーコート層40の下基材被覆部42と各第1上基材部32a及び各第2上基材部32bとの間に隙間が形成される。よって、各第1上基材部32a及び各第2上基材部32bの輪郭が明確になるため、各第1上基材部32a及び各第2上基材部32bの意匠が立体的にかつ際立って視認される。
また、上記実施形態におけるラベル付き物品5の製造方法では、活性化位置から離間した離間位置まで活性化ラベル3Aが搬送され、そこで貼り付け工程が行われるため、接着層50を活性化させる装置(エネルギー照射部120)を活性化ラベル3Aを物品に貼り付ける装置から分離することにより、汎用性を高めることが可能となる。換言すれば、ラベル3の接着層50は、活性化後のオープンタイムが比較的長いため、このラベル付き物品5の製造方法の貼り付け工程では、例えば、従来のタックラベラーのような簡便な装置によって活性化ラベル3Aを物品Bに貼り付けることが可能となる。
また、上記実施形態におけるラベル3では、下基材12及び接着層50が光透過性を有し、非重なり領域A20のヘイズ値が10.0未満であるため、当該ラベル3が物品Bに貼り付けられた際、ラベル3の平面視において下基材12及び接着層50のうち上基材32の周囲の領域が物品Bと実質的に同化することにより、上基材32の外形が明確となる。さらに、上基材32は、下基材12の表面に設けられているため、ラベル3の平面視においてラベル3のうち上基材32と重なる領域が主な意匠部として明確に立体的にかつ際立って視認される。
上記実施形態において、図15に示されるように、接着層50は、接着領域50aと、非接着領域50bと、を有していてもよい。接着領域50aは、物品Bへの接着力を有している。非接着領域50bは、接着領域50aの接着力よりも小さな接着力を有している。接着領域50aは、上基材32の厚み方向(前記積層方向)に上基材32の一端部のみと重なる領域に形成されている。図15に示される例では、接着領域50aは、下基材12の下端部から第1上基材部32aの下端部に至る領域、すなわち、厚み方向に第2上基材部32bの全域及び第1上基材部32aの下端部と重なる領域に形成されている。非接着領域50bは、厚み方向に上基材32のうち前記一端部以外の部位と重なる領域、すなわち、下基材12の裏面のうち接着領域50a以外の部位に形成されている。非接着領域50bは、接着層50に、接着層50の接着力を低減させるマスキング55が施されることによって形成されている。なお、上記実施形態では、接着層50の形成された領域(物品Bに貼り付けられる領域)が接着領域50aに相当し、接着層50の形成されていない領域(物品Bから離間している領域)が非接着領域50bに相当する。図16に示されるように、非接着領域50bは、接着層形成工程後、接着層50の裏面にマスキング55が施されることによって形成される。
図17に示されるように、接合材供給ユニット20Aは、第1上基材部32a又は第2上基材部32bの外形と対応する外形を有する中央接合部21と、中央接合部21の周囲に形成された周縁接合部22と、を有する接合層20を下基材シート10上に形成してもよい。周縁接合部22は、第1上基材部32a又は第2上基材部32bの外形よりも大きな外形を有し、かつ、中央接合部21の接着力よりも小さな接着力を有している。周縁接合部22は、例えば、グラデーション印刷によって形成される。
このようにすれば、図18に示されるように、カット工程において、第1上基材部32aの正規のカット位置から僅かにずれた位置で印刷層35及び第1上基材部32aがカットされた場合においても、第1上基材部32aの縁部が下基材12から剥離することが抑制される。このことは、第2上基材部32b側についても同様である。なお、図18では、正規のカット位置が二点鎖線で示されている。
また、第2上基材部32bが省略され、上基材32は、ポップの意匠部として機能する第1上基材部32aのみで構成されてもよい。
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
上記実施形態におけるラベル連続体は、一方向に沿って並ぶように配置された複数のラベルを含むラベル連続体であって、一方向に延びる形状を有し、光透過性を有する下基材シートと、前記下基材シートの裏面に設けられており、光透過性を有する接着層と、前記下基材シートの表面に設けられており、それぞれが前記複数のラベルにおける各ラベルの一部を構成する複数の上基材と、を備え、前記複数の上基材における各上基材は、前記下基材シートの外形よりも小さな外形を有するとともに前記下基材シート及び前記接着層の光透過性よりも低い光透過性を有し、前記接着層は、接着力を有する接着領域と、前記接着領域の接着力よりも小さな接着力を有する非接着領域と、を有し、前記接着領域は、各前記上基材の厚み方向に各前記上基材の一端部のみと重なる領域に形成されており、前記非接着領域は、前記厚み方向に各前記上基材のうち前記一端部以外の部位と重なる領域に形成されている。
このラベル連続体では、互いに隣接する上基材間で切断することによりラベルが形成され、そのラベルは、上基材の外形よりも大きな外形を有する下基材とその裏面に設けられた接着層とを有するため、上基材の外形に関わらず当該ラベルを容器等の物品に貼り付けることが可能である。さらに、このラベルでは、下基材及び接着層が光透過性を有し、かつ、上基材の光透過性が下基材及び接着層の光透過性よりも低いため、当該ラベルが物品に貼り付けられた際、ラベルの平面視において下基材及び接着層のうち上基材の周囲の領域が物品と実質的に同化することにより、ラベルの平面視においてラベルのうち上基材と重なる領域が主な意匠部として立体的に視認される。よって、意匠を立体的に視認可能でかつ複雑な外形とすることが可能となる。加えて、物品が容器である場合において、接着層における接着領域が物品に貼り付けられるとともに、非接着領域が物品から上方に突出するように当該ラベルが物品に貼り付けられることにより、ラベルが物品により支持されるため、ラベルの折れ曲がりを抑制しつつ当該ラベルをポップとして利用することが可能となる。
また、上記実施形態におけるラベルは、光透過性を有する下基材と、前記下基材の裏面に設けられており、光透過性を有する接着層と、前記下基材の表面に設けられており、前記下基材の外形よりも小さな外形を有するとともに前記下基材及び前記接着層の光透過性よりも低い光透過性を有する上基材と、を備え、前記接着層は、接着力を有する接着領域と、前記接着領域の接着力よりも小さな接着力を有する非接着領域と、を有し、前記接着領域は、前記上基材の厚み方向に前記上基材の一端部のみと重なる領域に形成されており、前記非接着領域は、前記厚み方向に前記上基材のうち前記一端部以外の部位と重なる領域に形成されている。
このラベルでは、下基材及び接着層が光透過性を有しているため、当該ラベルが物品に貼り付けられた際、ラベルの平面視において下基材及び接着層のうち上基材の周囲の領域が物品と実質的に同化することにより、上基材の外形が明確となる。さらに、上基材は、下基材の表面に設けられているため、ラベルの平面視においてラベルのうち上基材と重なる領域が主な意匠部として明確に立体的に視認される。加えて、物品が容器である場合において、接着層における接着領域が物品に貼り付けられるとともに、非接着領域が物品から上方に突出するように当該ラベルが物品に貼り付けられることにより、ラベルが物品により支持されるため、ラベルの折れ曲がりを抑制しつつ当該ラベルをポップとして利用することが可能となる。
また、前記上基材は、第1上基材部と、前記第1上基材部から離間した位置に設けられた第2上基材部と、を有し、前記下基材は、前記第1上基材部を支持する第1下基材部と、前記第2上基材部を支持する第2下基材部と、前記第1下基材部と前記第2下基材部とを連結する連結下基材部と、を有していてもよい。この場合において、前記上基材の前記一端部のみと重なる前記領域は、前記第1上基材部と前記第2上基材部とを結ぶ方向における前記第2上基材部の外端部と前記厚み方向に重なる部位から、前記第1上基材部のうち前記第2上基材部と対向する側の端部と前記厚み方向に重なる部位に至るように延びていることが好ましい。
この態様では、例えば、第1上基材部及び第2上基材部を含むラベルを一工程で物品に貼り付けることが可能となる。また、物品が容器である場合、第2上基材部が物品の胴部の意匠として機能し、第1上基材部がポップとして機能するようにこのラベルを物品に貼り付けることが可能となる。この場合、ポップと胴部に貼り付けられるラベルとが互いに別体である場合に比べ、物品からポップが剥がれることが抑制される。
また、上記実施形態におけるラベル付き物品は、物品と、前記物品に貼り付けられたラベルと、を備え、前記ラベルは、光透過性を有する下基材と、前記下基材の裏面に設けられており、光透過性を有する接着層と、前記下基材の表面に設けられており、前記下基材の外形よりも小さな外形を有するとともに前記下基材及び前記接着層の光透過性よりも低い光透過性を有する上基材と、を有し、前記接着層は、接着力を有する接着領域と、前記接着領域の接着力よりも小さな接着力を有する非接着領域と、を有し、前記接着領域は、前記上基材の厚み方向に前記上基材の一端部のみと重なる領域に形成されており、かつ、前記物品に接着されており、前記非接着領域は、前記厚み方向に前記上基材のうち前記一端部以外の部位と重なる領域に形成されており、かつ、前記物品から上方に突出している。
このラベル付き物品では、意匠を立体的に視認可能でかつ複雑な外形とすることが可能であるとともに、ラベルの折れ曲がりが抑制される。
なお、今回開示された実施形態及び実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態及び実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。