JP7776104B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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Description

本発明は、印刷された用紙を切断するカッター刃にオイルを塗布するプリンタに関する。
例えば、長尺の用紙を一方向に送り出す過程で印刷を行い、印刷した用紙部分をカッター刃により切断して排出するプリンタが提供されている。このようなプリンタでは、カッター刃に紙粉や用紙の接着層の接着剤(糊)がカッター刃の刃面に付着して、カッター刃の切れ味が鈍化する、又はカッター刃が錆びることを防止するために、スポンジや不織布等のオイル含浸体を用いてカッター刃にオイルを塗布することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012-192955号公報
特許文献1では、切断手段を構成する固定刃及び可動刃のうち、例えば固定刃にオイル保持体を固定し、例えば搬送される用紙の切断時に、固定刃に固定されたオイル保持体に可動刃の刃先を押圧させて、オイル保持体が保持したオイルを可動刃の刃先に塗布するものである。特許文献1に開示されるプリンタでは、ラベル用紙の切断が実行されるたびに、固定刃に保持されたオイル保持体による可動刃の刃先へのオイルの塗布が行われる。したがって、切断手段によるラベル用紙の切断回数が多ければ多いほど、オイル保持体が保持するオイルの減りは早い。また、切断手段によるラベル用紙の切断回数が少ない場合であっても、プリンタの使用頻度が低い場合には、オイル保持体が保持するオイルは気化してしまう。なお、特許文献1においては、オイル保持体に保持されるオイルが消費された場合についての対策は明示されていない。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、用紙を切断する切断手段に塗布されるオイルの補充を簡易で且つ安価な方法で行うことができるようにした技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のプリンタは、印字した長尺の用紙を切断手段により切断して排出するプリンタにおいて、前記切断手段に塗布するオイルを保持するオイル保持手段を有し、前記オイル保持手段は、前記切断手段に前記オイルを塗布するオイル塗布部と、前記オイルを収納した収納容器を着脱自在に保持する容器保持部と、を備えることを特徴とする。
本発明を実施したプリンタの外観の一例を示す図である。 図1に示すプリンタにおいて、上部蓋及びカッターユニットを開いた状態の一例を示す図である。 プリンタ本体及びオイル塗布ユニット近傍の構成の一例を示す図である。 (a)はローラ保持部及びオイル塗布ユニット近傍の構成の一例を示す一部断面図、(b)は(a)に示す領域Dを拡大して示す拡大図である。 オイル塗布ユニットが交換位置に回動したときの、オイル塗布ユニット近傍の構成の一例を示す一部断面図である。 (a)はオイル塗布ユニットの正面図、(b)はオイル塗布ユニットの上面図、(c)はオイル塗布ユニットの底面図、(d)はオイル塗布ユニットの左側面図、(e)はオイル塗布ユニットの右側面図、(f)はオイル塗布ユニットの背面図、(g)は(a)におけるA-A断面図である。 (a)は図6(b)におけるB-B断面図、(b)はオイル収納容器が装着される前のオイル塗布ユニットのB-B断面図である。 (a)はオイル収納容器が保持されたオイル塗布ユニットの背面側の斜視図、(b)はオイル収納容器を取り外した状態のオイル塗布ユニットの背面側の斜視図である。 プリンタの電気的構成を示す図である。 可動刃へのオイル塗布及びオイル収納容器の交換に関わる処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を適用したプリンタの実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1から図3に示すように、プリンタ10は、例えばプリンタ本体16に保持される用紙ロール(不図示)から繰り出された用紙P(図4参照)を搬送しながら印字を行い、印字を行った用紙Pの後端部を、後述するカッターユニット45により切断して、例えばプリンタ10の前面に設けた排紙口18から排出する装置である。
プリンタ10は、上部蓋15、プリンタ本体16及びハンドル17を含む。上部蓋15は、プリンタ本体16の背面側に軸支される。上部蓋15がプリンタ本体16の背面側に軸支されることで、上部蓋15は、プリンタ本体16の上面を被覆する閉じ位置(図1参照)と、プリンタ本体16の上面を露呈する開き位置(図2参照)との間で回動することが可能である。
上部蓋15は、回動中心となるプリンタ10の後端部に設けたばね(不図示)により開き位置へと付勢され、上部蓋15が閉じ位置まで回動すると、後述する係止片43,44が、ヘッドユニット25を軸支する軸部材32に係止されて、上部蓋15は閉じ位置に保持される。
また、上部蓋15が閉じ位置にあるときに、プリンタ本体16の側面に設けた操作レバー20,21を操作すると、上記係止片43,44による軸部材32への係止が解除される。上述したように、上部蓋15は開き位置へと付勢されているので、係止片43,44による係止が解除されると、上部蓋15は閉じ位置から開き位置へと回動する。
上部蓋15は、上面に操作パネル19を有する。操作パネル19は、例えばタッチパネルディスプレイである。操作パネル19は、プリンタ10における各種設定画面の表示や、操作パネル19における入力操作に基づく表示を行う。
上部蓋15は、上部蓋15の下面側に、ヘッドユニット25や補助ローラ26を有する。ヘッドユニット25は、ユニット本体27及び支持扉28を有する。
ユニット本体27は、プリンタ10の前後方向において、上部蓋15の前端部に配置される。ユニット本体27は、軸部材32により上部蓋15に取り付けられる。この状態では、ユニット本体27は上部蓋15に対して揺動可能である。ユニット本体27が上部蓋15に対して揺動可能とすることで、上部蓋15が閉じ位置に回動したときに、ヘッドユニット25に保持されたサーマルヘッド30が、プラテンローラ42に確実に圧接される。
支持扉28は、開閉自在にユニット本体27に軸支される。支持扉28を開くと、サーマルヘッド30の交換を行うことができる。また、支持扉28を閉じると、支持扉28は、サーマルヘッド30をユニット本体27へと押圧して、ユニット本体27に設けた接触端子とサーマルヘッド30の接点部との接触を維持する。この状態で、プリンタ10の主電源がオンとなると、サーマルヘッド30への給電が行われる。
サーマルヘッド30は、詳細については省略するが、複数の発熱素子を一方向に配置した発熱素子列や接点部を含む回路を有する回路基板を備え、複数の発熱素子の各々の発熱により、用紙Pの印字面に印字を行うものである。なお、サーマルヘッド30は、ヘッド制御部94(図9参照)により駆動制御される。
補助ローラ26は、上部蓋15を閉じたときに、後述するローラ保持部36に保持された送込みローラ41に圧接される。用紙ロールから繰り出される用紙Pは、補助ローラ26及び送込みローラ41により挟持され、送込みローラ41の回転によりサーマルヘッド30及びプラテンローラ42に向けて送り出される。
プリンタ本体16は、用紙保持部35、ローラ保持部36及びカッターユニット45を有する。カッターユニット45は、請求項に記載の切断手段に相当する。用紙保持部35は、軸支部38,39を有する。軸支部38,39は、プリンタ10の幅方向において、軸支部38,39の相対位置を変更することが可能である。したがって、用紙保持部35に長尺状の用紙Pを巻回した用紙ロールを挿入した後、軸支部38,39を互いに近接させることで、用紙ロールを軸支することが可能となる。
ローラ保持部36は、用紙保持部35の前方に配置される。ローラ保持部36は、送込みローラ41及びプラテンローラ42を含む。ローラ保持部36は、送込みローラ41及びプラテンローラ42の回転軸が平行となるように保持する。送込みローラ41やプラテンローラ42は、駆動機構99(図9参照)の駆動に伴なって各々回転する。
ローラ保持部36は、上部蓋15が閉じ位置まで回動したときに、上部蓋15のヘッドユニット25に対面するように、プリンタ本体16の内部に配置される。したがって、図4に示すように、上部蓋15が閉じ位置に保持されると、ローラ保持部36の送込みローラ41には、上部蓋15に軸支された補助ローラ26が圧接され、プラテンローラ42には、ヘッドユニット25に保持されたサーマルヘッド30の発熱素子列が圧接される。
また、ローラ保持部36は、係止片43,44を有する。係止片43,44は、上部蓋15を閉じ位置へと回動したときに、ヘッドユニット25を上部蓋15に軸支する軸部材32の端部に各々係止され、上部蓋15を閉じ位置に保持する。なお、係止片43,44の軸部材32への係止は、操作レバー20,21の操作により解除される。
カッターユニット45は、プリンタ本体16の前端部に配置される。カッターユニット45は、プリンタ本体16の前面に回動自在に軸支される。カッターユニット45は、通常、閉じ位置に保持され、メンテナンス作業を行う際に、閉じ位置から開き位置へと回動される。なお、メンテナンス作業としては、例えばカッターユニット45の交換やカッターユニット45を構成する部品の交換の他、後述するオイル塗布ユニット61に装着されるオイル収納容器68の交換などが挙げられる。
図1、図2又は図4に示すように、カッターユニット45は、外装体46、枠体47、ガイド板48、固定刃49及び可動刃50などを含む。外装体46は、下端部において、プリンタ本体16に軸支される。外装体46は、プリンタ本体16に軸支される下端部を回動中心として、閉じ位置(図1参照)と開き位置(図2参照)との間で回動する。
外装体46は、自由端側となる上端部で、且つ、外装体46の幅方向における両端部に係止片46a,46bを有する。係止片46a,46bは、外装体46が閉じ位置まで回動したときに、プリンタ本体16の係合部(不図示)に係止される。これにより、カッターユニット45が閉じ位置に保持される。また、カッターユニット45が閉じ位置に保持された状態で、係止片46a,46bを弾性変形させると、係止片46a,46bとプリンタ本体16の係合部との係止が解除される。これにより、カッターユニット45を閉じ位置から開き位置へと回動させることができる。
枠体47は、外装体46の背面側に固定されて、外装体46の補強材として機能する。枠体47は、排紙口18に向けて送り出される用紙Pが挿通される通紙口52を有する。また、枠体47は、外装体46に対峙する面側に、固定刃49、可動刃50の他、可動刃50を移動させる駆動機構100(図9参照)などを備える。
ガイド板48は、枠体47の後面側、すなわち、ローラ保持部36側の面で、後述する窓部48bを枠体47の通紙口52の下端側に対面させた状態で枠体47に固定される。ガイド板48は、上端部がローラ保持部36側に屈曲した案内片48aを有する。案内片48aは、プラテンローラ42の回転によって送り出される用紙Pを下方から支持して、枠体47に設けた通紙口52へと案内する。ガイド板48は、窓部48bを有する。窓部48bは、後述するオイル塗布ユニット61の塗布部61aを挿通させる。
固定刃49は、刃先が枠体47の通紙口52の上端部に重畳されるように枠体47に固定される。可動刃50は、枠体47に対して、例えば固定刃49の厚み分の隙間を開けて配置される。可動刃50は、通紙口52の下方に位置する初期位置(図4(b)参照)に保持され、駆動機構99の駆動によって上下動する。例えば可動刃50が初期位置にある時、固定刃49の刃先と、可動刃50の刃先との間に空間が生じており、通紙口52に挿通された用紙Pは、上記空間を通過する。そして、可動刃50が上下動すると、通紙口52及び当該空間に挿通された用紙Pが、可動刃50と固定刃49とにより切断される。
オイル塗布ユニット61は、カッターユニット45の可動刃50の刃先にオイルを塗布するために設けられる。オイル塗布ユニット61は、請求項に記載のオイル保持手段に相当する。図4(a)及び図4(b)に示すように、オイル塗布ユニット61は、通常、カッターユニット45の可動刃50に対して離れた位置(以下、基準位置)で保持される。塗布ユニット61が基準位置にあるとき、オイル塗布ユニット61の塗布部61aは、ガイド板48の窓部48b及び枠体47の通紙口52に挿入された状態となる。このとき、オイル塗布ユニット61の塗布部61aは、可動刃50の刃先には当接していない状態で保持される。
なお、図4(a)及び図4(b)において、塗布ユニット61が基準位置にあるとき、オイル塗布ユニット61の塗布部61aは、ガイド板48の窓部48b及び枠体47の通紙口52に挿入された状態としているが、ガイド板48の窓部48b及び枠体47の通紙口52に挿入されていない状態とし、後述する回動機構101(図9参照)により可動刃50に向けて回動したときに、オイル塗布ユニット61の塗布部61aが、ガイド板48の窓部48b及び枠体47の通紙口52に挿入されてもよい。
オイル塗布ユニット61は、塗布制御部96(図9参照)が回動機構101(図9参照)を駆動すると、図4(b)中R1方向に回動して、オイル塗布ユニット61の塗布部61aに浸含したオイルを初期位置にある可動刃50の刃先に塗布した後、図4(b)中R2方向に回動して基準位置に戻る。ここで、オイル塗布ユニット61は、例えば用紙Pの切断回数が予め設定した所定回数に到達する、又はオイルを塗布してから予め設定した所定時間経過する毎に、可動刃50の刃先にオイルを塗布する。
なお、オイル塗布ユニット61の塗布部61aが基準位置にあるとき、初期位置にある可動刃50から離れた位置に保持されているが、オイル塗布ユニット61の塗布部61aが基準位置にあるとき、初期位置にある可動刃50に当接させ、可動刃50が上下動するとき、オイル塗布ユニット61の塗布部61aが初期位置にある可動刃50から離間するようにオイル塗布ユニット61を回動させるようにしてもよい。
図3に戻って説明すると、オイル塗布ユニット61は、後述するケース本体71の下面に設けた把持部75がプリンタ本体16の下面に設けた軸部63に、ケース本体71の下面に設けた把持部76がプリンタ本体16の下面に設けた軸部64に各々嵌合することで、プリンタ本体16に軸支される。オイル塗布ユニット61がプリンタ本体16に軸支されることで、オイル塗布ユニット61は、ローラ保持部36の前面を遮蔽する使用位置(図4(a)参照)と、プリンタ10の前面側に傾斜される交換位置(図5参照)との間で回動する。ここで、使用位置が請求項の第1の位置、交換位置が請求項に記載の第2の位置に相当する。なお、オイル塗布ユニット61は、上部蓋15及びカッターユニット45の各々が開き位置へと回動することで、使用位置から交換位置へと回動させることが可能となる。
オイル塗布ユニット61は、装着されたオイル収納容器68に収納されるオイルを、収納したオイル含浸体66に含浸することで保持して、保持したオイルをカッターユニット45の可動刃50に塗布する。図6,図7及び図8に示すように、オイル塗布ユニット61は、ケース65、オイル含浸体66、緩衝材67及びオイル収納容器68を含む。ここで、ケース65は、請求項に記載の容器保持部に相当する。なお、オイル収納容器68は、オイル塗布ユニット61の構成としてもよいし、オイル塗布ユニット61とは別の構成としてもよい。
ケース65は、ケース本体71とカバー72とを有する。ケース本体71は、上面が開口された箱型形状で、前面の上端部に、オイル含浸体66が巻き掛けられる巻掛け部71aを有する。また、巻掛け部71aの下方には、オイル含浸体66が挿通される挿通孔71bが設けられる。
また、ケース本体71は、把持部75,76を下面に有する。把持部75は、プリンタ本体16の軸部63を把持する。また、把持部76は、プリンタ本体16の軸部64を把持する。
カバー72は、遮蔽部72aと、押圧部72bとを有する略L字形状の部材である。カバー72は、ケース本体71の上面に、例えばねじ75などにより固定される。カバー72がケース本体71の上面に固定されると、遮蔽部72aは、ケース本体71の上面の開口部分を遮蔽する。
カバー72は、遮蔽部72aと押圧部72bとに跨って、補強板部72c,72dを備える。なお、補強板部72c,72dは、ケース65の幅方向(図8(a)又は図8(b)中W方向)に所定の間隔を空けて設けられる。所定の間隔とは、例えばケース65に装着されたオイル収納容器68を着脱する際に、補強板部72cとオイル収納容器68との間、及び補強板部72dとオイル収納容器68との間に、オイル収納容器68を指により摘まんだ状態で挿入できる間隔である。補強板部72cと補強板部72dとの間において、遮蔽部72aの上面には凹部72eが設けられる。そして、凹部72eは、ケース65の幅方向における中央に、例えば楕円筒管部77が設けられる。楕円筒管部77は、上面が開口されており、楕円筒管部77の中空部分がオイル収納容器68を挿入する挿入口78として機能する。有する。挿入口78は、オイル収納容器68を先端(ノズル部68c)側からケース65の内部に挿入するために設けられる。なお、カバー72の上方に、オイル収納容器68と、オイル収納容器68を摘まんだ指とが移動できる空間が存在しているのであれば、カバー72において凹部72eの構成は必ずしも必要ではない。
押圧部72bは、カバー72をケース本体71に固定したときに、ケース本体71の内壁面に沿って配置されるオイル含浸体66をケース本体71の内壁面に向けて押圧する。押圧部72bは、上端部に係止部72fを有する。係止部72fは、ケース本体71の挿通孔71bに挿通された後、巻掛け部71aに巻き掛けられたオイル含浸体66の一端部に係止し、該オイル含浸体66の一端部を巻掛け部71aに向けて押圧する。この押圧により、オイル含浸体66の一端が巻掛け部71aから逸脱することを防止する。オイル含浸体66の一端部が巻掛け部71aに巻き掛けられた状態で保持されることで、塗布部61aが形成される。
また、押圧部72bは、係止部79を有する。係止部79は、ケース65にオイル収納容器68が装着されたときに、オイル収納容器68の底面の外周縁部の一部に係止して、オイル収納容器68のノズル部68cの先端がオイル含浸体66に当接された状態を保持する。
オイル含浸体66は、一例として不織布である。オイル含浸体66は、ケース65の底面において、オイル収納容器68のノズル部68cに当接され、オイル収納容器68に収納されたオイルを含浸することで、オイルを保持する。オイル含浸体66は、一端部がケース本体71の挿通孔71bに挿通された状態で巻掛け部71aに巻き掛けられ、他端部がケース本体71の内壁面から底面に沿って配置される。
緩衝材67は、ケース本体71の底面から内壁面に沿って配置されたオイル含浸体66の上部に配置される。緩衝材67は、一例としてスポンジである。緩衝材67は、上面から下面にかけて、段付き孔80を有する。段付き孔80は、上面側から、大径筒部80a、小径筒部80bの順で配置される。オイル収納容器68をケース65に装着すると、大径筒部80aにはオイル収納容器68の首部68bが、小径筒部80bにはオイル収納容器68のノズル部68cが各々挿入された状態で、オイル収納容器68を支持する。なお、大径筒部80aの深さは、オイル収納容器68の首部68bの長さよりも短く設定される。したがって、オイル収納容器68をケース65に装着すると、オイル収納容器68の肩部68dが、段付き孔80の周縁部において緩衝材67を押圧する。その結果、緩衝材67は、段付き孔80の周縁部が弾性変形した状態で保持される。このとき、オイル収納容器68のノズル部68cの先端は、オイル含浸体66に当接された状態となる。
なお、ケース本体71は、突当て部71dを底面に有しており、ケース本体71の底面に沿って配置されるオイル含浸体66は、突当て部71dにより上方に浮いた状態で保持される。これにより、オイル収納容器68をケース65に装着すると、オイル収納容器68のノズル部68cの先端がオイル含浸体66に確実に当接される。その結果、オイル収納容器68に収納されるオイルが、オイル含浸体66に含浸される。
オイル収納容器68は、内部にオイルを収納する。オイル収納容器68は、オイル収納部68a、首部68b及びノズル部68cを有する。オイル収納部68aは、一例として、上面及び底面が閉口された楕円筒形状である。なお、オイル収納部68aの形状は、楕円筒形状ではなく、矩形状であっても、球形状であってもよい。また、首部68bは、一例として、円筒形状で、オイル収納部68aの上面から外方に突出する。したがって、オイル収納部68aの上面には、首部68bとの断面形状の違いにより肩部81が形成される。ノズル部68cは、首部68bよりも小さい外径からなる円筒形状で、首部68bに連なって形成される。
なお、オイル収納容器68は、例えば、オイル収納容器68の内部が視認できるように、半透明又は透明な合成樹脂などの材質から形成される。なお、オイル収納容器68に収納されるオイルとして、一例として、人体に触れるなどしても人体に悪影響を及ぼさない食品添加物であるシリコン100%のオイルなどが用いられる。
オイル収納容器68の交換は、以下の手順で行われる。まず、閉じ位置にある上部蓋15が開き位置へと回動され、閉じ位置にあるカッターユニット45が開き位置へと回動される。これにより、オイル塗布ユニット61の回動が許容されるので、使用位置にあるオイル塗布ユニット61が交換位置まで回動される。オイル塗布ユニット61が交換位置まで回動されると、オイル塗布ユニット61の上面が露呈される(図2参照)。オイル塗布ユニット61の上面が露呈された後、ケース65に装着されているオイル収納容器68がケース65から取り外される。上述したように、ケース65は、ケース65の上面、すなわち、カバー72の遮蔽部72aに凹部77eを有し、また、凹部77eは、幅方向における中央に挿入口78を有する。したがって、オイル収納容器68は、ノズル部68c側から、挿入口78に挿入された状態でケース65に保持される。この状態では、ケース65の幅方向における凹部77eの両端部が露呈されている。したがって、使用者は、凹部77eの両端部に指を各々挿入してオイル収納容器68を摘まみ、オイル収納容器68をケース65から取り外す。このとき、オイル収納容器68は、カバー72の上面に垂直な方向(図7(b)中矢印で示す方向)に移動される。
オイル収納容器68をケース65から取り外した後、使用者は、オイルを収納した新たなオイル収納容器68を摘まんでケース65に装着する。すなわち、オイル収納容器68のノズル部68cを、ケース65のカバー72の遮蔽部72aに設けた挿入口78に挿入して、ケース65に装着する。このとき、オイル収納容器68は、詳細には、カバー72の上面に垂直な方向(図7(b)中矢印で示す方向)に移動される。このとき、オイル収納容器68を摘まんだ使用者の指は、凹部77eの両端部に各々挿入される。これにより、オイル収納容器68をカバー72の遮蔽部72aに設けた挿入口78へと押し込むことができる。
新たなオイル収納容器68をケース65に装着した後、オイル塗布ユニット61が交換位置から使用位置まで回動される。そして、開き位置にあるカッターユニット45が閉じ位置に回動され、最後に、開き位置にある上部蓋15が閉じ位置に回動される。
これによれば、例えば、オイル収納容器68に収納されたオイルを全て消費したときに、オイル塗布ユニット61全体を交換するのではなく、オイル収納容器68のみを交換するだけで済むので、交換に係るコストを抑えることができ、また、オイル塗布ユニット61の他の構成部品を繰り返し使用することになる。したがって、オイルの補充として、オイル収納容器68のみを交換すればよいので、オイルの補充時に係るコストを抑制することができる。
次に、プリンタ10の電気的構成について説明する。図9に示すように、プリンタ10は、主制御部91、パネル制御部92、搬送制御部93、ヘッド制御部94、切断制御部95、塗布制御部96及びメモリ97などを有し、これらがバス98を介して電気的に接続される。
主制御部91は、メモリ97に記憶された制御プログラムの実行に伴い、また、パネル制御部92、ヘッド制御部94又は不図示の用紙センサからの信号を受けて、パネル制御部92、搬送制御部93、ヘッド制御部94、切断制御部95及び塗布制御部96の各々に制御信号を出力する。例えば、主制御部91は、カッターユニット45における用紙Pの切断回数を計数している。また、主制御部91は、塗布制御部96に、可動刃50に対するオイルの塗布を指示する指令を出力してからの経過時間、すなわち、オイル塗布ユニット61が可動刃50にオイルを塗布してからの経過時間を計時している。したがって、主制御部91は、上述した切断回数が所定数に到達したとき、又は経過時間が予め設定された時間経過したときに、オイルの塗布を指示する指令を塗布制御部96に出力する。
パネル制御部92は、操作パネル19における表示制御を行う他、使用者の操作パネル19の操作に基づく信号を主制御部91に出力する。搬送制御部93は、ローラ保持部36に設けられた駆動機構99の動作を制御する。ヘッド制御部94は、サーマルヘッド30の動作を制御し、また、サーマルヘッド30の動作に基づいた信号を主制御部91に出力する。切断制御部95は、カッターユニット45が有する駆動機構100の動作を制御する。
塗布制御部96は、回動機構101を駆動して、基準位置にあるオイル塗布ユニット61を可動刃50に向けて回動させた後、オイル塗布ユニット61を基準位置へと回動させる。なお、回動機構101は、ギヤ及びモータなどの機構や、ソレノイドなど、オイル塗布ユニット61を回動させることができる機構であれば適宜の構成を用いることが可能である。
メモリ97は、主制御部91により読み出される制御プログラムや、制御プログラムを実行する際に必要となる各種演算子などが記憶される。また、メモリ97は、オイル収納容器68の交換の目安となる、オイル塗布ユニット61が可動刃50にオイルを塗布した回数(塗布回数)や、実際にオイル塗布ユニット61が可動刃50にオイルを塗布した回数を記憶する。また、この他に、メモリ97は、実際にカッターユニット45が用紙Pを切断した切断回数や、オイル塗布ユニット61が可動刃50にオイルを塗布してからの経過時間の他、オイル塗布ユニット61が可動刃50にオイルを塗布する指令を出力するための目安となる用紙Pの切断回数(上記所定回数)やオイルを塗布してからの経過時間(上記所定時間)などの情報を記憶する。
次に、オイル収納容器68の交換に係るプリンタ10の内部の処理の流れの一例について、図10のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS101において、使用者による操作パネル19の操作により印刷の指示を受けると、パネル制御部92は主制御部91に対して印刷指示を示す信号を出力する。これを受けて、主制御部91は、ステップS101の処理からステップS102の処理に進む。一方、使用者による操作パネル19の操作による印刷の指示を受けない場合には、パネル制御部92は主制御部91に印刷指示を示す信号を出力しない。したがって、主制御部91は、後述するステップS105の処理に進む。
ステップS102において、使用者による操作パネル19の操作により印刷の指示を受けると、パネル制御部92から主制御部91に印刷指示を示す信号が出力される。これを受けて、主制御部91は、搬送制御部93、ヘッド制御部94に対して駆動開始を示す信号を出力する。このとき、主制御部91は、ヘッド制御部94に対して、用紙Pに印刷する印刷内容を示す印刷情報をヘッド制御部94に出力する。
搬送制御部93は、駆動開始の指示を受けて、駆動機構99を駆動する。その結果、送込みローラ41及びプラテンローラ42が回転する。その結果、例えば送込みローラ41と補助ローラ26とに挟持された用紙Pがプラテンローラ42及びサーマルヘッド30に向けて搬送される。これに伴い、用紙保持部35に保持された用紙ロールから用紙Pが繰り出される。
また、ヘッド制御部94は、駆動開始を示す信号及び印刷情報が入力されると、印刷情報に基づいて、サーマルヘッド30における発熱素子列の各発熱素子を制御する。これにより、サーマルヘッド30による用紙Pへの印字が行われる。このとき、ローラ保持部36に設けた駆動機構99が駆動しているので、サーマルヘッド30により印字された用紙Pは、回転するプラテンローラ42により排紙口18に向けて送り出される。その結果、用紙Pが排紙口18から外部に排出される。そして、サーマルヘッド30による用紙Pへの印字が終了すると、ヘッド制御部94は、主制御部91に向けて、印字終了の信号を出力する。
主制御部91は、ヘッド制御部94からの印字終了の信号が入力された後、所定のタイミングで、搬送制御部93に対して、駆動停止の信号を出力する。これを受けて、搬送制御部93は、駆動機構99の駆動を停止する。これにより、送込みローラ41及びプラテンローラ42の回転が停止、すなわち、用紙Pの搬送が停止される。
搬送制御部93に対して駆動停止の信号を出力すると同時に、主制御部91は、切断制御部95に対して駆動開始の信号を出力する。切断制御部95は、駆動開始の信号を受けて、カッターユニット45の駆動機構100を駆動する。これにより、初期位置にある可動刃50が固定刃49に向けて移動して、固定刃49と初期位置にある可動刃50の間に挿通された用紙Pを切断する。
ステップS103において、主制御部91は、メモリ97に記憶されたカッターユニット45による切断回数の情報を更新する。切断回数の情報を更新した後、主制御部91は、ステップS104において、更新した切断回数が所定回数に到達したか否かを判定する。主制御部91は、更新した切断回数が所定回数に到達したと判定した場合、ステップS106に進む。一方、主制御部91は、更新した切断回数が所定回数に到達していないと判定した場合、ステップS105の処理に進む。
印刷指示がない、すなわちステップS101においてNoとなる場合や、切断回数が所定回数に到達していない、すなわち、ステップS104においてNoとなる場合、ステップS105において、主制御部91は、オイルの塗布から所定時間経過したか否かを判断する。
例えばオイルの塗布から所定時間経過している場合、主制御部91は、ステップS106の処理に進む。一方、オイルの塗布から所定時間経過していない場合、主制御部91は、ステップS101又はステップS105においてYesとなるまで、待機状態となる。
ステップS106において、主制御部91は、塗布制御部96に対して、可動刃50に対してオイルを塗布する指令を出力する。可動刃50に対してオイルを塗布する指令を受けると、塗布制御部96は、回動機構101を駆動して、基準位置にあるオイル塗布ユニット61を初期位置にある可動刃50に向けて回動させる。この回動により、オイル塗布ユニット61の塗布部61aが可動刃50の刃先に当接されて、オイル塗布ユニット61の塗布部61aに浸含したオイルが可動刃50の刃先に塗布される。なお、オイル塗布ユニット61は、塗布部61aが可動刃50の刃先に当接した後、基準位置へと回動する。
ステップS107において、主制御部91は、メモリ97に記憶されたオイルの塗布回数の情報を更新する。塗布回数の情報を更新した後、主制御部91は、ステップS108において、更新した塗布回数が所定回数に到達したか否かを判定する。主制御部91は、更新した塗布回数が所定回数に到達したと判定した場合、ステップS109に進む。一方、主制御部91は、更新した切断回数が所定回数に到達していないと判定した場合、ステップS101又はステップS105の判定がYesとなるまで、待機状態となる。
ステップS109において、主制御部91は、パネル制御部92に対して、オイル収納容器68の交換を促す報知を行う信号を出力する。これを受けて、パネル制御部92は、操作パネル19にオイル収納容器68の交換を促すコメント(例えば「オイル塗布ユニットのオイル収納容器を交換してください」など)を表示させる。なお、このとき、プリンタ内部にスピーカ等を配置しておき、操作パネル19にオイル収納容器68の交換を促すことを音声により報知してもよい。
ステップS110において、主制御部91は、パネル制御部92からオイル収納容器68の交換完了を示す信号が入力したか否かを判定する。オイル収納容器68の交換が終了した後、使用者による操作パネル19の操作が行われると、パネル制御部92から、主制御部91に交換完了を示す信号が入力される。交換完了を示す信号が入力されると、主制御部91は、ステップS111に進む。一方、使用者による操作パネル19の操作が行われない場合、パネル制御部92から主制御部91に交換完了を示す信号が入力されないので、主制御部91は、パネル制御部92から主制御部91に交換完了を示す信号が入力されるまで、待機状態となる。
なお、使用者による操作パネル19の操作は、ステップS109において、操作パネル19にオイル収納容器68の交換を促す文章を操作パネル19に表示した際に、例えば、交換終了後に押圧操作する交換完了ボタン(確認ボタン)を表示しておき、使用者がオイル収納容器68を交換した後で、交換完了ボタンを操作することが挙げられる。また、上部蓋15又はプリンタ本体16のいずれかに内部にスイッチを有する交換完了ボタンを設け、オイル収納容器68を交換した時に操作するようにしてもよい。また、上部蓋15が閉じ位置へと回動したときに上部蓋15により押圧されるスイッチ、又は閉じ位置へと上部蓋15が回動されたことを検知するセンサを設け、上記スイッチ又はセンサにより上部蓋15が閉じ位置へと回動されたことを受けて、主制御部91は、オイル収納容器68の交換を完了したと判断してもよい。
ステップS111において、主制御部91は、メモリに記憶した塗布回数の情報をリセットする。この処理の後、主制御部91は、ステップS101における印刷指示を受けるまで待機状態となる。
このように、オイル塗布ユニット61による可動刃50の刃先へのオイルの塗布回数が予め設定した回数に到達したことを受けて、オイル収納容器68の交換を促す表示を操作パネル19に表示することで、オイル収納容器68に収納されたオイルが全て消費した状態でのプリンタ10の使用が防止される。その結果、可動刃50の刃先に紙粉などが付着して、カッターユニット45における切断能力が低下することを防止できる。
なお、図10に示したフローチャートにおいては、オイル塗布ユニット61による可動刃50の刃先へのオイルの塗布回数が予め設定した回数に到達したことを受けて、オイル収納容器68の交換を使用者に促すようにしているが、排紙された用紙Pの枚数、サーマルヘッド30による用紙Pへの印字の長さ(又は繰り出される用紙Pの長さ)、或いはオイル収納容器68をケース65に装着してからの経過時間などに基づいて、オイル収納容器68の交換を使用者に促すことも可能である。
上記説明では、オイル収納容器68に収納されるオイルが全て消費されるタイミングで、オイル収納容器68の交換を促すコメントを操作パネル19に表示するようにしているが、オイル収納容器68に収納されるオイルが所定量以下となる場合(又は所定量以下であると想定される場合)に、オイル収納容器68の交換を促す文章を操作パネル19に表示することも可能である。オイル収納容器68に収納されるオイルが所定量以下となるときにオイル収納容器68の交換を促す文章を操作パネル19に表示することで、プリンタ10の使用者は、未使用のオイル収納容器を前もって購入する、又はサービス業者に前もって注文することができる。
図10に示すフローチャートにおいては、印字された用紙Pを連続して排紙する場合について想定していないが、プリンタ10において、例えば印字された用紙Pを複数連続して排紙する場合もある。印字された複数の用紙Pを排紙する過程で、上記切断回数が規定回数に到達した場合には、プリンタ10における処理を、オイル収納容器68の交換が完了するまで、停止させることも可能である。
上記の説明において、カバー72に設けられる挿入口78の位置を、カバー72の上面に設けた凹部72eにおいて、ケース65の幅方向における中央としているが、オイル収納容器68をケース65に装着したときに、オイル収納容器68のノズル部68cの先端がオイル含浸体66に当接されればよいので、カバー72に設けられる挿入口78の位置は、ケース65の幅方向における中央に限定されるものではない。例えば、使用者によってオイル収納容器68に収納されるオイルの残量を直接確認できるように、カバー72に設けられる挿入口78の位置を、ケース65の幅方向における中央ではなく、ケース65の幅方向における中央から一方の端部にずらした位置に設けることも可能である。
また、オイル収納容器68に収納されるオイルの残量を操作パネル19に表示することについては触れていないが、オイル収納容器68に収納されるオイルの残量を操作パネル19に表示することも可能である。この場合、オイル収納容器68に収納されるオイルの残量は、例えばカッターユニットによる用紙Pの切断回数、用紙Pの発行枚数、オイル収納容器を装着してからの経過時間のいずれかに基づいて算出してもよいし、オイル収納容器68に収納されるオイルの残量を、センサにより計測してもよい。
上記の説明においては、ケース65にオイル収納容器68を装着したときにカバー72に設けた係止部79がオイル収納容器68の底面の外周縁部に係止されるようにしている。しかしながら、オイル収納容器68の交換時に、カバー72に設けた係止部79がオイル収納容器68の底面の外周縁部に係止されない状態で、オイル塗布ユニット61が交換位置から使用位置まで回動される場合もある。このような場合、オイル収納容器68のノズル部68cの先端が、オイル含浸体66に当接されず、オイル収納容器68に収納されるオイルが、オイル含浸体66に含浸されない場合も想定される。したがって、カバー72に設けた係止部79がオイル収納容器68の底面の外周縁部に係止されずに、オイル塗布ユニット61が使用位置まで回動される場合には、オイル塗布ユニット61が使用位置まで回動できないようにしてもよい。
上記の説明においては、カバー72の上面に直交する方向にオイル収納容器68を移動させて、オイル収納容器68をケース65に装着する場合を説明しているが、オイル収納容器68のノズル部68cの先端部がオイル含浸体66に当接されるのであれば、オイル収納容器68をケース65に装着する際のオイル収納容器68の移動方向は、カバー72の上面に直交する方向に限定する必要はなく、例えばカバー72の上面に直交する方向に対して所定の角度傾斜した方向であってもよい。
<本実施形態の総括>
例えば、長尺の用紙を一方向に送り出す過程で印刷を行い、印刷した用紙部分をカッター刃により切断して排出するプリンタが提供されている。このようなプリンタでは、カッター刃に紙粉や用紙の接着層の接着剤(糊)がカッター刃の刃面に付着して、カッター刃の切れ味が鈍化する、又はカッター刃が錆びることを防止するために、スポンジや不織布等のオイル含浸体を用いてカッター刃にオイルを塗布することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1では、切断手段を構成する固定刃及び可動刃のうち、例えば固定刃にオイル保持体を固定し、例えば搬送される用紙の切断時に、固定刃に固定されたオイル保持体に可動刃の刃先を押圧させて、オイル保持体が保持したオイルを可動刃の刃先に塗布するものである。特許文献1に開示されるプリンタでは、ラベル用紙の切断が実行されるたびに、固定刃に保持されたオイル保持体による可動刃の刃先へのオイルの塗布が行われる。したがって、切断手段によるラベル用紙の切断回数が多ければ多いほど、オイル保持体が保持するオイルの減りは早い。また、切断手段によるラベル用紙の切断回数が少ない場合であっても、プリンタの使用頻度が低い場合には、オイル保持体が保持するオイルは気化してしまう。なお、特許文献1においては、オイル保持体に保持されるオイルが消費された場合についての対策は明示されていない。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、用紙を切断する切断手段に塗布されるオイルの補充を簡易で且つ安価な方法で行うことができるようにした技術を提供するものである。
上記に説明した実施の形態では、印字した長尺の用紙Pをカッターユニット45により切断して排出するプリンタ10において、カッターユニット45に塗布するオイルを保持するオイル塗布ユニット61を有し、オイル塗布ユニット61は、カッターユニット45にオイルを塗布する塗布部61aと、オイルを収納したオイル収納容器68を着脱自在に保持するケース65と、を備えるものである。
これによれば、オイル収納容器68に収納されたオイルを全て消費したときに、オイル収納容器68を取り外して新たなオイル収納容器68をオイル塗布ユニット61に取り付けることができる。すなわち、オイル塗布ユニット61全体を交換せずに、オイル収納容器68のみを交換してオイルを補充することになるので、オイル塗布ユニット61は繰り返し使用することができる。したがって、必要最小限の構成部品の交換でオイルの補充を行うことができ、その結果、オイルの補充に係るコストを抑制することができる。
また、ケース65は、ケース65の上面に凹部77eを有し、凹部77eは、ケース65の幅方向における中央にオイル収納容器68が挿入される挿入口78を有し、オイル収納容器68は、オイル収納容器68の一部を挿入口78からケース65に挿入した状態で、ケース65に保持されるものである。
これによれば、オイル収納容器68は、ケース65の上面に設けた凹部77eに設けた挿入口78からケース65の内部に挿入された状態で保持される。このとき、挿入口78は、ケース65の幅方向における凹部77eの中央に設けられているので、オイル収納容器68がケース65に装着された状態では、オイル収納容器68と凹部77eの両側壁面との間には、例えばオイル収納容器68を摘まむ空間が設けられる。したがって、例えば装着されたオイル収納容器68を取り外すときには、オイル塗布ユニット61に装着されたオイル収納容器68を確実に掴むことができる。また、新なオイル収納容器68を装着するときに、オイル収納容器68をしっかりとオイル塗布ユニット61に押し込むことができる。
また、オイル塗布ユニット61は、塗布部61aによるカッターユニット45へのオイルの塗布を行う使用位置に保持され、オイル塗布ユニット61は、使用位置から、ケース65及びケース65に保持されたオイル収納容器68を露呈する交換位置に移動したときに、ケース65に保持されたオイル収納容器68の着脱が可能となる。
これによれば、オイル収納容器68の交換時に、オイル塗布ユニット61は交換位置へと移動して、オイル塗布ユニット61の上面が露呈された状態となる。その結果、オイル収納容器68の交換を容易に行うことができる。また、使用時には、オイル塗布ユニット61は使用位置へと移動する。使用位置では、オイル塗布ユニットを取り外すことはないので、オイル収納容器68が誤って取り外されることがなくなる。
10…プリンタ
45…カッターユニット
61…オイル塗布ユニット
61a…塗布部
65…ケース
68…オイル収納容器
72e…凹部

Claims (3)

  1. 印字した長尺の用紙を切断手段により切断して排出するプリンタにおいて、
    前記切断手段に塗布するオイルを保持するオイル保持手段を有し、
    前記オイル保持手段は、
    前記切断手段に前記オイルを塗布するオイル塗布部と、
    前記オイルを収納した収納容器を着脱自在に保持する容器保持部と、
    を備え
    前記容器保持部には、前記オイルを含浸するオイル含浸体を備えている、
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1に記載のプリンタにおいて、
    前記容器保持部は、当該容器保持部の上面に凹部を有し、
    前記凹部は、前記容器保持部の幅方向における中央に前記収納容器が挿入される挿入口を有し、
    前記収納容器は、前記収納容器の一部を前記挿入口から突出した状態で、前記容器保持部に保持される
    ことを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプリンタにおいて、
    前記オイル保持手段は、前記オイル塗布部による前記切断手段への前記オイルの塗布を行う第1の位置に保持され、
    前記オイル保持手段は、前記第1の位置から、前記容器保持部に保持された前記収納容器を露呈する第2の位置に移動したときに、前記容器保持部に保持された前記収納容器の着脱が可能となる
    ことを特徴とするプリンタ。
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