JPH04303759A - 電子捕獲検出器 - Google Patents

電子捕獲検出器

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JPH04303759A
JPH04303759A JP6742391A JP6742391A JPH04303759A JP H04303759 A JPH04303759 A JP H04303759A JP 6742391 A JP6742391 A JP 6742391A JP 6742391 A JP6742391 A JP 6742391A JP H04303759 A JPH04303759 A JP H04303759A
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chamber
electron capture
electrons
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスクロマトグラフィ
ー、液体クロマトグラフィー、超臨界クロマトグラフィ
ー等に使用する検出器に関し、とくに電子親和度の大き
いヘテロ原子を含む化合物に選択性が大きく高感度であ
る電子捕獲検出器(以下ECDと称す)に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフィー、液体クロマト
グラフィーには、測定対象となる成分に応じて各種の検
出器が用いられている。近年とくに微量の有機ハロゲン
化物のガスクロマトグラフィーによる検出の要望が高ま
っているが、有機ハロゲン化物に代表される電子親和度
の大きなヘテロ原子を含む物質に対して選択性が高く、
また高感度である検出器としてECDが用いられている
【0003】ECDは、図8に示すように、検出器61
の検出セル62中には、3H、63Ni、147Pm、
226Rm等を含む放射線同位元素の線源63が設けら
れており、線源から放出されるα線あるいはβ線などに
よってガスクロマトグラフィーの分離カラムから送られ
てくる窒素やヘリウムなどのキャリアーガス64をイオ
ン化して電子を生成させている。分極電極66には、パ
ルス電流または直流を印加すると生成した電子によって
バックグランド電流がコレクター電極67に流れるが、
検出セル中に有機ハロゲン化物等の電子と結合しやすい
試料が導入されると電子が被測定物質と結合し、その結
果電子の数が減少しバックグランド電流が低下するので
、電流の減少から被測定物質の量を検出することが可能
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような放射線同位
元素を使用したECDは、有機ハロゲン化物に対して選
択性が大きく、しかも高感度であるのでDDT、BHC
等の残留農薬の量あるいは地下水、土壌中等の有機ハロ
ゲン系溶剤の検出に利用されてきた。
【0005】ところが、キャリアーガスのイオン化に放
射線同位元素を使用しているので、生成する電子は極め
て大きな約60keVのエネルギーを有している。例え
ば、キャリアーガスとして窒素を用い、放射同位元素と
して63Niを用いた場合には、β線によってC(N2
)+β−  →  C(N2)+  +  e−  と
表されるように(C(N2)はキャリアーガスを示す。 )電子を生成する。窒素のイオン化に必要なエネルギー
は15.58eVであるので、生成した電子は、63N
iから放出されたエネルギーとの差のエネルギーである
59.98keVという大きなエネルギーを有しており
、被測定物質から見た場合には非常に高いところにある
ので、被測定物質による電子の捕獲は困難となり、電子
捕獲効率すなわち感度が低くなる。そこで、電子のエネ
ルギーを吸収して捕獲効率の向上をはかるために、メタ
ンをキャリヤーガス中に混合することが行われるが、測
定に際してキャリアーガス以外にもスカベンジャーガス
としてアルゴンにメタンを10%混合したガスを流すこ
とが必要であった。また、検出器は構造的にも、ECD
セル内のデッドボリュームが大きいのでキャリアーガス
の量も多く必要とし、キャピラリーカラムの利用が困難
であった。
【0006】また、放射線同位元素を使用しているため
に、電離放射線取扱規則により測定装置の取扱が、該規
則による有資格者に限定され、機器の設置場所も届け出
ることが必要である。機器の無届けでの移動はできない
ので、近年要望が高まっている地下水あるいは土壌ガス
などを屋外において測定することは事実上不可能である
【0007】さらに、キャリアーガス中の不純物や被測
定物質中の水分によって放射性同位体の表面が汚染され
るとβ−の粒子発生量が大きく変動し、感度の低下ある
いはノイズの原因となるが、放射線同位元素を使用して
いるので特定の認可を受けた施設でないと洗浄等を行う
ことができず、また、検出器を交換した場合あるいは装
置の運転を数日間停止した後に再度運転した場合にはす
ぐに測定を開始することができず、安定な状態となるま
で1日ないし2日の予備運転が必要である。
【0008】そこで、放射線同位元素を使用しないEC
Dとして、キャリアーガスのイオン化を放電エネルギー
によって行う放電イオン化電子捕獲検出器(D−ECD
)と光エネルギーで行う光イオン化電子捕獲検出器(P
−ECD)が提案された。
【0009】放電イオン化ECDの一例を図9に示すが
、検出器71の放電室72内には、陽極73と陰極74
が対向して設けられており、両極間には200V程度の
電圧を印加して陽極側を接地している。放電室内にヘリ
ウムを供給して放電を行うと、放電によって発生した電
子は、検出室75に設けたコレクター76に集められる
。コレクターには放電電極の平均電位である−100V
よりも高い電圧が印加されている。そして、コレクター
に集められる電子によって流れるバッククランド電流を
分極グリッド77によって電流が最大となるように調整
したのちに、キャリアーガスに二酸化炭素を混合して検
出部に送るとともに、カラムから被測定物質を供給して
、検出されるバックグランド電流の減少値から被測定物
質の量を測定するものである。
【0010】放電イオン化ECDは、放電によって生成
する電子を利用しているので、放電の強度によって発生
する電子の量は影響を受けるが、放電の強度に影響を与
える放電ギャップの調整は難しくバックグランド電流を
一定に保持しにくい。
【0011】また、放電室と検出室が分離しているので
、放電室で発生した電子を検出部に送り込むために放電
室内を与圧して大流量の気体を送る必要が生じるが、気
体の大量の導入は動作を不安定とするとともに、検出感
度を低下させる。
【0012】さらに、検出器では高圧の電気を使用して
いるので、絶縁構造あるいは安全対策を講じる必要があ
り、検出器が大型化するという問題点を有していた。
【0013】他の非放射線型のECD検出器である光イ
オン化ECDは、図10(A)には光源81を示すよう
に、低圧の水素またはアルゴンが流れているガラス管8
2をマイクロ波キャビティー83内に設けてマイクロ波
を照射して120nmの水素の共鳴線あるいは105n
mないし107nmのアルゴンの共鳴線を発生させ、フ
ッ化リチウムの窓84から検出セルに供給する。図8(
B)は検出セル85の構造を示したものである。検出セ
ルには窓84の前面に網状のグリッド電極86を設け、
リード線87を取り出すとともに対極88の間に低電圧
が印加されている。そして、カラムから導入した被測定
物質と電子が結合し、その結果発生電子によって流れる
バックグランド電流が減少するので、減少量を計測して
被測定物質の測定を行っている。
【0014】ところが、このような光イオン化ECDは
、被測定物質と結合する電子を発生させるために使用す
る遠紫外線を、ガラス管中を流れる気体をマイクロ波に
よって励起して行っているので、気体の供給装置、真空
ポンプ、マイクロ波の発生装置等の各種の装置が必要と
なり装置が大型となり、携帯式あるいは移動式の装置と
して屋外で利用することは不可能であった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、放射線同位元
素を用いないECDであり、電子を発生させるために遠
紫外線によるイオン化を利用し、遠紫外線には水素の共
鳴線である120nmを放射するシールド型の遠紫外線
ランプを用いている。シールド型の遠紫外線ランプから
放射される120nmの波長の遠紫外線は10.2eV
のエネルギーを有するが、このエネルギーではキャリア
ーガスであるヘリウムや窒素をイオン化することはでき
ない。したがって、このようなエネルギーの低い遠紫外
線を使用してイオン化によって電子を生成するためには
、十分にイオン化ポテンシャルの低い物質をキャリアー
ガスとともに検出器中に供給し、イオン化ポテンシャル
の低い物質を遠紫外線によってイオン化し、電子を得る
ことを特徴としている。
【0016】光イオン化による電子の生成は、電子生成
物質(CEP)は遠紫外線(hν)により、次のように
反応する。
【0017】 CEP  +  hν(10.2eV)  →  CE
P++  e−10.2eVと等しいかそれより低いイ
オン化ポテンシャルをもった物質は数多くあるが、とく
に有機アミン類は炭化水素類、含硫黄有機物質よりもイ
オン化ポテンシャルが低いので、本発明では、イオン化
ポテンシャルがそれぞれ7.5eV、7.23eVのト
リエチルアミンおよびトリノルマルプロピルアミンを用
いた。これらによって生成する電子のエネルギーは、吸
収した遠紫外線のエネルギーとイオン化ポテンシャルと
の差である2.7eVおよび2.97eVである。した
がって、これらの電子の持つエネルギーは、63Niに
よって生成した電子のエネルギーの5.97keVに比
べて非常に小さく熱電子のエネルギーレベルにほぼ等し
いものであるために、ヘテロ原子による電子捕獲は容易
となるので、電子捕獲検出器には極めて適したものであ
る。また、生成する電子のエネルギーは照射した遠紫外
線のエネルギーと電子生成物質のイオン化ポテンシャル
によって決まるので、生成する電子のエネルギーを正確
に知ることが可能であり、また電子生成物質を選択する
ことによって測定対象に適したエネルギーを有する電子
を生成することが可能となる。
【0018】以下に図面を参照して本発明を更に詳細に
説明する。
【0019】図1は、本発明の検出器の1実施例を示す
断面図である。検出器1には、波長が120nmの共鳴
線を発する遠紫外線ランプ2がランプケース3内に設け
られている。遠紫外線ランプは高圧電極4とアース側電
極5を有しており、アース側電極は検出器上部ボデー6
に銀製のガスケット7を介してコイルバネ8によって押
さえられて、電気的結合とランプの固定を行っている。 ランプには高圧端子9と検出器本体のアース側から高電
圧(1500V)を供給して放電を行い遠紫外線を発生
する。
【0020】遠紫外線ランプには、120nm以外の波
長の遠紫外線を発生する107nm(11.7eV)、
130nm(9.5eV)、150nm(8.3eV)
のランプを使用することができる。
【0021】表1に電子生成物質と遠紫外線ランプの組
み合わせの例を示す。表1より電子のエネルギーを任意
に選択することができ、被測定物質の電子親和性すなわ
ち電子捕獲効率の最適条件を容易に選ぶことが可能であ
る。
【0022】
【表1】
【0023】遠紫外線ランプの下部には発生した遠紫外
線を透過するフッ化マグネシウム、フッ化リチウム等の
窓10が設けられており、この窓からECDチャンバー
11内に照射される。ECDチャンバー内にはコレクタ
ー電極12とセラミックスからなる下部ECDボディー
13の表面に金を蒸着した分極用電極14が設けられて
いる。遠紫外線ランプは、コイルバネによって取り付け
られているので、遠紫外線を透過する窓の部分が汚染さ
れた場合でも取り外して窓を有機溶剤で洗浄することが
できるので、保守管理が容易である。
【0024】イオン化によって生成した電子による電流
を測定するコレクター電極には高感度エレクトロメータ
ー15を接続しバックグラウンド電流を測定する。また
、分極電極には−1.2Vの直流電圧またはピーク値が
20Vないし50Vの方形波電流が印加されている。 印加した電圧は余剰のプラスイオンを吸収する作用と、
電子を反撥しECDチャンバー内に浮遊させる作用を持
果たしている。バックグラウンド電流は分極用電極に印
加する電圧、方形波のパルス幅によって変化するので、
これらを調整することによって最適な状態に設定するこ
とができる。ECDチャンバーはECDヒートブロック
16内部に設けられており、ヒーター17および温度セ
ンサー18によってECDチャンバー内部を所定の温度
に設定することができる。また、ECDヒートブロック
は熱絶縁体19中に設けてECDチャンバーが周囲の温
度変化の影響を受けないようにしている。
【0025】ヘリウム、窒素などのキャリアーガス20
を圧力調節器21によって、所定の流量に調整して、供
給管22からECDチャンバー内へ供給するとともにス
カベンジャーガス供給管23によって電子生成物質供給
装置24からトリエチルアミン、トリノルマルプロピル
アミン等の電子生成物質を供給する。また、電子生成物
質にはECDチャンバー内での過剰の光子の量を制限す
るために、余剰光子抑制物質を混合して供給することが
できる。
【0026】バックグラウンド電流が安定となった状態
で、キャリアーガス中へインジェクター25から被検試
料を注入する。被検試料をともなったキャリアーガスは
オーブン26内において所望の温度に設定された分離カ
ラム27に送られ、目的成分が分離されてキャリアーガ
スとともにECDチャンバーへ送られる。その結果、分
離されたヘテロ原子を含んだトリクロルエチレン、テト
ラクロルエチレン、四塩化炭素等の電子親和性の大きな
物質がECDチャンバー内に充満している電子を捕獲し
、ECDチャンバー内の電子の減少によってバックグラ
ウンド電流が減少するので、その減少量から目的成分の
濃度を知ることが可能となる。ECDチャンバー内へは
T字型流路28によって供給されて、ECDチャンバー
からは排気口29からキャリアーガス等の気体が排出さ
れる。
【0027】図2はECDチャンバー内への試料の導入
部分の拡大図である。セラミックスからなる下部ECD
ボディー13には、気体導入用の管路が形成されており
、その中央にはキャリアーガスと試料をECDチャンバ
ー内へ供給する供給管22が設けられている。供給管の
周囲にはスカベンジャーガス供給管から送られる電子生
成物質および余剰光子吸収物質のスカベンジャーガス管
路23が設けられており、それらの先端部はT字型流路
28から両側へ分かれてECDチャンバー内へと供給さ
れる。
【0028】とくに、ECDチャンバー内へのキャリア
ーガス、電子生成物質および被検試料の供給部分が、ガ
スの管路からT字型に両側に広がるので、遠紫外線の照
射によって生成する電子雲が局在化せず、広がりを持っ
た静かな状態の電子雲が生成され、電子親和性の被検試
料による電子の捕獲効率が高くなる。また、チャンバー
内へ導入された被検試料などが直接に遠紫外線ランプの
窓に衝突しないので遠紫外線ランプの窓の汚れが少なく
装置の保守管理が容易となる。
【0029】また、電子生成物質の供給は、一般にはド
ライアイスなどによって冷却されたジャー内に電子生成
物質を入れて、キャリアーガスによって一定量の電子生
成物質を蒸発させることによって供給していたが、図3
に示すような電子生成物質を充填したカートリッジ型の
カラム31を使用することが好ましい。電子生成物質を
吸着したシリカゲル、アルミナ等の吸着剤32を充填し
たカラム31の出口側には流量を制限する細管を抵抗管
33として取り付け、カラムの入り口側にはキャリアー
ガスを圧力調整装置34によって調整して供給する。ま
た、カラムの両端にはガラスウールなどを充填し吸着剤
が移動しないようにし、両端は袋ナットで脱着可能とす
ることが好ましい。このようなカラムを使用することに
よって長時間にわたり一定量の電子生成物質を供給する
ことが可能であるとともに、装置の構成が簡単となり、
取扱も容易となる。また、余剰光子吸収剤も従来は二酸
化炭素やメタンが用いられていたが、本発明の装置では
メタノールを電子生成物質に1%程度混合して電子生成
物質と同時に供給することができる。
【0030】また、本発明の検出器はシールド型の小型
の遠紫外線ランプを用いているので、検出器は小型であ
り、ガスクロマトグラフィーのカラムのオーブンの上部
に設置することが可能となる。したがって、ガスクロマ
トグラフィー測定装置を小型化でき、携帯式あるいは可
搬式の測定装置を得ることできる。
【0031】さらに、本発明の電子捕獲検出器は、遠紫
外線によるイオン化を利用する光イオン化検出器(PI
D)と類似した構造を有している。そのために、本発明
のECDは一部の構成を変更することによって、瞬時に
して光イオン化検出器として切り換えることが可能であ
るという大きな特徴を有している。
【0032】すなわち、図4に示すように、検出器35
の遠紫外線ランプにはECDとして動作させる場合と同
様に高圧電源36から放電用の高電圧を供給する。分極
用電極端子37と結合した電圧切換装置38によって電
子捕獲検出器として使用する場合には、−1.2Vの直
流電圧ないしは方形波電圧をECD用電源39より供給
し、PIDとして用いる場合には分極用電極にPID電
源40より+100Vの電圧を供給し、スカベンジャー
ガス供給管41にはガス切換装置42を設けて、電子生
成物質と余剰光子吸収剤の供給管路43から光イオン化
検出器用のメークアップガスの供給管路44へと切り換
えて、ヘリウムガス45のみをメークアップガス供給管
路とカラム46へ供給する。メークアップガス供給管へ
は2ml/分ないし10ml/分の流量を供給し、バッ
クグラウンド電流が得られた状態でインジェクター47
から被検試料を注入し、コレクター電流を高感度エレク
トロメーター48で測定し記録計49で記録することが
できる。
【0033】したがって、本発明の装置では、同一の分
析カラムを使用した同一のクロマトグラフィーの条件に
おいてECDとPIDの異なる検出器による測定が可能
となる。
【0034】さらに、ECDチャンバー内部には、図5
に示すようにチャンバー51内部に2種類の分極用電極
52および53とイオンコレクター54、電子コレクタ
ー55、電子生成物質供給管路56、スカベンジャーガ
スとして使用するヘリウム供給管路57およびチャンバ
ー内部を分離する分離壁58を設けている。共通の遠紫
外線ランプ59を使用してECDチャンバー内部をEC
DとPIDの2種類の検出器として働かせると、1個の
カラムにおいて分離される物質をリアルタイムで特性の
異なる2種類の検出器で測定することが可能となる。ま
た、図6には図5に示したECDとPIDの検出器を設
けたECDチャンバーの気体導入部分の拡大図を示す。
【0035】また、本発明の検出器はガスクロマトグラ
フィー、液体クロマトグラフィー、超臨界クロマトグラ
フィー等に限らず、有機ハロゲン化物用のガスセンサー
としても使用することができる。
【0036】
【作用】シールド型の遠紫外線ランプ、遠紫外線によっ
てイオン化し電子を生成する電子生成物質供給装置、生
成した電子によって流れる電流を測定する測定電極を有
する電子捕獲検出器であって、電子生成物質供給装置は
固体状のカラムとしたので長時間にわたり定量的に供給
することが可能であり、また分極用電極への印加電圧と
電子生成物質の供給管路を切換ることによって瞬時に光
イオン化検出器としての動作が可能となる。
【0037】
【実施例】以下に本発明の電子捕獲検出器による実施例
を示し本発明を更に詳細に説明する。
【0038】実施例1 遠紫外線ランプとして、HNU社製の10.2eVの水
素の共鳴線を発光するランプ(型番80−101102
)を用いて、高圧電極には1500Vを印加し、一方の
電極を接地した。チャンバーの内部の容積は175μl
とし、チャンバー内の下部ECDボディーのセラミック
面に金を蒸着して分極用電極とし、上部ECDボディー
には、同様なセラミック面に金蒸着したコレクター電極
を設け、分極用電極には−1.2Vの電圧を印加した。 分離カラムには内径0.53mmのキャピラリーカラム
(Supelco製  Vocol  Capilla
ryColumn)を30m用い、キャリアーガスには
ヘリウムを使用し、15ml/分の流量で供給した。分
離カラムの温度は100℃、インジェクターとECDチ
ャンバーの温度は200℃に設定した。
【0039】電子生成物質としてトリノルマルプロピル
アミンを使用し、トリノルマルプロピルアミンに1.0
重量%のメタノールを混合した溶液7mlを50メッシ
ュないし100メッシュのシリカゲル10gに吸着させ
内径10mm、長さ23cmのステンレス管に充填した
カートリッジの一端からアルゴンガスを1ml/分で供
給し、トリノルマルプロピルアミンを含有するアルゴン
ガスをECDチャンバー内へ導入した。
【0040】コレクター電極に結合したエレクトロメー
ターで測定したバックグラウンド電流が安定した時点で
、インジェクターからそれぞれ50ppbのトリクロル
エチレンとテトラクロルエチレン、およびトルエンの飽
和した気体をインジェクターから注入したところ、図7
の(1)で示すトリクロルエチレンのピークとは反対方
向の(2)のトルエンのピークが得られ、また、(3)
にはテトラクロルエチレンのピークが得られた。 これらのピーク値の比較から、50ppbのトリクロル
エチレンあるいはテトラクロルエチレンと100%のト
ルエンとからなる試料を測定することが可能であり、有
機ハロゲン系の物質の炭化水素系の物質に対する選択比
が108という大きな値であり、有機ハロゲン系の物質
に対して十分な選択性を有している。
【0041】実施例2 実施例1と同一の条件で、1,1,1−トリクロルエタ
ン、トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン、トル
エンおよびo−キシレンをそれぞれ200ppbの濃度
を含むメタノールをインジェクターから注入して、得ら
れた測定結果を図8(A)に示す。
【0042】一方、分極用電極に印加する電圧を+10
0Vとし、電子生成物質の供給系をヘリウムのみの供給
系に切り替えて2ml/分の流量でヘリウムを供給し、
光イオン化検出器(PID)として動作させ、ECDに
よる測定に使用したものと同一の試料を注入した。得ら
れた測定結果を図8(B)に示す。
【0043】これらの、ピークのうち、トリクロルエチ
レンとテトラクロルエチレンについて比較した結果を表
2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】この表より、本発明の電子捕獲検出器によ
るトリクロルエチレンとテトラクロルエチレンのピーク
値の比が塩素数の比に合致しており、電子捕獲検出器と
して機能していることが明かである。
【0046】
【発明の効果】シールド型の遠紫外線ランプ、遠紫外線
によってイオン化し電子を生成する電子生成物質供給装
置、生成した電子によって流れる電流を測定する測定電
極を有する電子捕獲検出器であって、電子生成物質供給
装置は電子生成物質と余剰光子吸収物質とを吸着した固
体状のカラムとしたので長時間にわたり定量的に供給す
ることが可能であり、また分極用電極への印加電圧と電
子生成物質の供給管路を切換ることによって瞬時に光イ
オン化検出器としての動作が可能である小型の検出器で
あり、携帯式あるいは可搬式の測定装置の検出器として
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出器の1実施例を示す断面図を示す
【図2】ECDチャンバー内への試料の導入部分の拡大
図である。
【図3】電子生成物質供給装置を示す図。
【図4】ECDとPIDの両者の切換機構を備えた装置
【図5】ECDとPIDの検出を同時に行う検出器を示
す断面図。
【図6】ECDとPIDの検出を同時に行う検出器の試
料の導入部分の拡大図。
【図7】ハロゲン化有機物と炭化水素との選択性を説明
する図。
【図8】各種のハロゲン化有機物に対する測定結果を示
す図。
【図9】放射線式のECDを示す。
【図10】放電式のECDを示す。
【図11】光イオン化ECDを示す。
【符号の説明】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘテロ原子によって捕獲された電子によっ
    て検出する電子捕獲検出器において、シールド型の遠紫
    外線ランプ、照射された遠紫外線によってイオン化し電
    子を生成する電子生成物質の供給装置、分極用電極、生
    成した電子による電流を測定するコレクター電極からな
    ることを特徴とする電子獲検出器。
  2. 【請求項2】電子生成物質がアミン類であることを特徴
    とする請求項1記載の電子捕獲検出器。
  3. 【請求項3】電子生成物質の供給装置が一端に不活性ガ
    スの配管が結合した電子生成物質を吸着したカラムから
    なり、不活性ガスの供給によってカラム中の電子生成物
    質の一定量を検出器に供給することを特徴とする請求項
    1記載の電子捕獲検出器。
  4. 【請求項4】分極用電極の電圧の切換手段および電子生
    成物質の供給装置を光イオン化検出器用メークアップガ
    スの流路への切り換え手段を有し、検出器を光イオン化
    検出器および電子捕獲検出器として切り換え動作させる
    ことが可能であることを特徴とする電子捕獲検出器。
  5. 【請求項5】検出器のチャンバー内に、電子捕獲検出器
    用の分極用電極、コレクター電極とともに、光イオン化
    検出器用の分極用電極、コレクター電極、電子生成物質
    供給装置、光イオン化検出器用メークアップガスの供給
    装置を有し電子捕獲検出器および光イオン化検出器とし
    ての測定を同時に行うことが可能であることを特徴とす
    る電子捕獲検出器。
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