JPH05212539A - コンタクトウェルド用鋼管の製造方法 - Google Patents
コンタクトウェルド用鋼管の製造方法Info
- Publication number
- JPH05212539A JPH05212539A JP1889192A JP1889192A JPH05212539A JP H05212539 A JPH05212539 A JP H05212539A JP 1889192 A JP1889192 A JP 1889192A JP 1889192 A JP1889192 A JP 1889192A JP H05212539 A JPH05212539 A JP H05212539A
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- JP
- Japan
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- welding
- steel
- steel pipe
- toughness
- welded
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- Arc Welding In General (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 現地溶接性の優れた、かつ接合部の低温靭性
の優れたコンタクトウェルド用鋼管の製造方法を提供す
ること。 【構成】 低合金または炭素鋼管の両管端に肉盛り溶接
によりステンレス、9%Ni鋼またはNi基高合金を2
0mm以上溶接し、両管端を突合せ現地溶接をすることを
特徴とする。
の優れたコンタクトウェルド用鋼管の製造方法を提供す
ること。 【構成】 低合金または炭素鋼管の両管端に肉盛り溶接
によりステンレス、9%Ni鋼またはNi基高合金を2
0mm以上溶接し、両管端を突合せ現地溶接をすることを
特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は現地溶接性の優れた、か
つ接合部の低温靭性の優れたコンタクトウェルド用鋼管
の製造方法に関する。この方法は天然ガス、原油輸送用
大径ラインパイプの現地溶接に用いられる。
つ接合部の低温靭性の優れたコンタクトウェルド用鋼管
の製造方法に関する。この方法は天然ガス、原油輸送用
大径ラインパイプの現地溶接に用いられる。
【0002】
【従来の技術】大径ラインパイプの現地での中継溶接に
は、高能率でしかも安定した溶接部を得ることが可能で
あることから、コンタクトウェルド方式が採用されつつ
ある。しかし、コンタクトウェルドを行った接合部や溶
接熱影響部(HAZ)における低温靭性の確保が困難で
あるという問題がある。即ち、この溶接方法では鋼管端
部が溶融状態になるまで加熱され、その後圧着されるた
め接合部の組織が粗大化し、低温靭性が著しく劣化す
る。また、接合部の溶接欠陥も問題となる。
は、高能率でしかも安定した溶接部を得ることが可能で
あることから、コンタクトウェルド方式が採用されつつ
ある。しかし、コンタクトウェルドを行った接合部や溶
接熱影響部(HAZ)における低温靭性の確保が困難で
あるという問題がある。即ち、この溶接方法では鋼管端
部が溶融状態になるまで加熱され、その後圧着されるた
め接合部の組織が粗大化し、低温靭性が著しく劣化す
る。また、接合部の溶接欠陥も問題となる。
【0003】特開平1−92320号公報では、コンタ
クトウェルド後の熱処理(PWHT:post weld heat t
reatment)による接合部の靭性改善を図っているが、0
℃における靭性値の評価であり、十分な低温靭性が得ら
れているとは言えない。加えて、低温靭性の要求される
寒冷地使用におけるPWHTにおいて、800℃から5
00℃までの冷速を5〜15℃/sに規定しており作業
上困難(冷却水の凍結等)であり、空冷による処理が望
まれている。
クトウェルド後の熱処理(PWHT:post weld heat t
reatment)による接合部の靭性改善を図っているが、0
℃における靭性値の評価であり、十分な低温靭性が得ら
れているとは言えない。加えて、低温靭性の要求される
寒冷地使用におけるPWHTにおいて、800℃から5
00℃までの冷速を5〜15℃/sに規定しており作業
上困難(冷却水の凍結等)であり、空冷による処理が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
タクトウェルド部のHAZを含めた接合部において、溶
接まま(以後As-welded )で高靭性を得る有効な方法を
提案するところにある。すなわち、ラインパイプ用鋼管
として通常用いられる低合金、または炭素鋼の鋼管に、
熱影響により低温靭性の劣化を受けにくいステンレス、
9%Ni鋼またはNi基高合金を溶接することにより、
コンタクトウェルド部の近傍のミクロ組織を改善し、優
れた接合部低温靭性を得ようとするものである。
タクトウェルド部のHAZを含めた接合部において、溶
接まま(以後As-welded )で高靭性を得る有効な方法を
提案するところにある。すなわち、ラインパイプ用鋼管
として通常用いられる低合金、または炭素鋼の鋼管に、
熱影響により低温靭性の劣化を受けにくいステンレス、
9%Ni鋼またはNi基高合金を溶接することにより、
コンタクトウェルド部の近傍のミクロ組織を改善し、優
れた接合部低温靭性を得ようとするものである。
【0005】さらに、本発明の目的は、鋼管製造時に事
前に靭性改善を行うことにより、コンタクトウェルド後
に靭性改善のために行うPWHTを省略できることにあ
る。すなわち、現地溶接において作業性に優れ、コンタ
クトウェルド部の高靭化を得ようとするものである。特
に、寒冷地、オフショアラインパイプの現地溶接に効果
を発揮する。
前に靭性改善を行うことにより、コンタクトウェルド後
に靭性改善のために行うPWHTを省略できることにあ
る。すなわち、現地溶接において作業性に優れ、コンタ
クトウェルド部の高靭化を得ようとするものである。特
に、寒冷地、オフショアラインパイプの現地溶接に効果
を発揮する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は低合金または炭
素鋼管の両管端に肉盛り溶接によりステンレス、9%N
i鋼またはNi基高合金を20mm以上溶接し、両管端を
突合せ現地溶接をすることを特徴とするコンタクトウェ
ルド用鋼管の製造方法である。
素鋼管の両管端に肉盛り溶接によりステンレス、9%N
i鋼またはNi基高合金を20mm以上溶接し、両管端を
突合せ現地溶接をすることを特徴とするコンタクトウェ
ルド用鋼管の製造方法である。
【0007】
【作用】本発明において、鋼種の違いによるコンタクト
ウェルド接合部靭性の関係において、詳しく調査した結
果次の事実が判明した。 通常の低合金または炭素鋼においては溶接ままではフ
ェライトサイドプレートが生成し、コンタクトウェルド
接合部の靭性の改善は不可能である。 一方、ステンレスまたはNi基高合金鋼においては熱
影響によるコンタクトウェルド接合部の低温靭性は劣化
は認められず、良好な靭性値が得られる。
ウェルド接合部靭性の関係において、詳しく調査した結
果次の事実が判明した。 通常の低合金または炭素鋼においては溶接ままではフ
ェライトサイドプレートが生成し、コンタクトウェルド
接合部の靭性の改善は不可能である。 一方、ステンレスまたはNi基高合金鋼においては熱
影響によるコンタクトウェルド接合部の低温靭性は劣化
は認められず、良好な靭性値が得られる。
【0008】すなわち、溶接部が高温にさらされ組織の
粗大化が顕著で、溶着金属の酸素量も高いような組織に
おける靭性改善はNi添加(重量%で9%以上)が最も
よい方法である。しかしながら、高Niでラインパイプ
のような大径鋼管を製造すると経済的メリットが得られ
ない。よって、コンタクトウェルド突合せ部のみ高Ni
鋼にするため低合金または普通鋼の鋼管の管端部の長手
方向に高Ni鋼の溶接余盛りをすることを見いだした。
なお、溶着金属の組成は望ましくはオーステナイト系の
ステンレスおよびNi基高合金にする方がよい。また、
管端部の余盛りは潜弧溶接または手溶接が望ましい。
粗大化が顕著で、溶着金属の酸素量も高いような組織に
おける靭性改善はNi添加(重量%で9%以上)が最も
よい方法である。しかしながら、高Niでラインパイプ
のような大径鋼管を製造すると経済的メリットが得られ
ない。よって、コンタクトウェルド突合せ部のみ高Ni
鋼にするため低合金または普通鋼の鋼管の管端部の長手
方向に高Ni鋼の溶接余盛りをすることを見いだした。
なお、溶着金属の組成は望ましくはオーステナイト系の
ステンレスおよびNi基高合金にする方がよい。また、
管端部の余盛りは潜弧溶接または手溶接が望ましい。
【0009】なお、本発明における靭性の改善方法では
主に大径ラインパイプの中継溶接に有用であるが、鋼
板、型鋼等の溶接にも可能である。また、現地溶接とし
てコンタクトウェルド以外の溶接(例えばshielded act
ive gas welding )の靭性改善、PWHT工程の省略化
にも有効である。
主に大径ラインパイプの中継溶接に有用であるが、鋼
板、型鋼等の溶接にも可能である。また、現地溶接とし
てコンタクトウェルド以外の溶接(例えばshielded act
ive gas welding )の靭性改善、PWHT工程の省略化
にも有効である。
【0010】肉盛りの長さに関してはコンタクトウェル
ド溶接が十分行われる長さでなければならないので下限
を20mm(全寄り代+10mm程度)とする。また、あま
り長いと経済的なメリットがなくなるので100mm以下
とすることが望ましい。
ド溶接が十分行われる長さでなければならないので下限
を20mm(全寄り代+10mm程度)とする。また、あま
り長いと経済的なメリットがなくなるので100mm以下
とすることが望ましい。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。表
1に示すようなサイズの低合金または炭素鋼の鋼管2に
同径、同厚のステンレス、9%Ni鋼およびNi基高合
金を肉盛り溶接1しその後、図1に示すような試験片3
を切り出しコンタクトウェルドを実施した。溶接部5か
らHAZ4を含むシャルピー試験片6を図2に示すよう
に採取した。
1に示すようなサイズの低合金または炭素鋼の鋼管2に
同径、同厚のステンレス、9%Ni鋼およびNi基高合
金を肉盛り溶接1しその後、図1に示すような試験片3
を切り出しコンタクトウェルドを実施した。溶接部5か
らHAZ4を含むシャルピー試験片6を図2に示すよう
に採取した。
【0012】鋼Hは通常の低合金鋼をそのままコンタク
トウェルドを行いた溶接ままの靭性は著しく悪かった。
また、H鋼に特開平1−92320号公報のPWHTを
行った後の靭性に改善は見られたものの5kgf・m 以下で
不足であった。鋼JはNi量が少なく靭性が不足であっ
た。一方、鋼A〜Gは溶接ままで5kgf・m 以上を示し良
好なコンタクトウェルド部靭性が得られた。
トウェルドを行いた溶接ままの靭性は著しく悪かった。
また、H鋼に特開平1−92320号公報のPWHTを
行った後の靭性に改善は見られたものの5kgf・m 以下で
不足であった。鋼JはNi量が少なく靭性が不足であっ
た。一方、鋼A〜Gは溶接ままで5kgf・m 以上を示し良
好なコンタクトウェルド部靭性が得られた。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明により、コンタクトウェルド溶接
を行った鋼管のHAZを含む接合部の靭性を有効に改善
することが可能となり、寒冷地における作業性を害する
PWHT工程の省略化が可能となり、安全性に優れたラ
インパイプの設置が可能となった。
を行った鋼管のHAZを含む接合部の靭性を有効に改善
することが可能となり、寒冷地における作業性を害する
PWHT工程の省略化が可能となり、安全性に優れたラ
インパイプの設置が可能となった。
【図1】コンタクトウェルド試験片の略式説明図であ
る。
る。
【図2】シャルピー試験片の略式説明図である。
1 肉盛り溶接 2 低合金または炭素鋼の鋼管 3 コンタクトウェルド試験片 4 HAZ 5 溶接部 6 シャルピー試験片
Claims (1)
- 【請求項1】 低合金または炭素鋼管の両管端に肉盛り
溶接によりステンレス、9%Ni鋼またはNi基高合金
を20mm以上溶接し、両管端を突合せ現地溶接をするこ
とを特徴とするコンタクトウェルド用鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1889192A JPH05212539A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | コンタクトウェルド用鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1889192A JPH05212539A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | コンタクトウェルド用鋼管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212539A true JPH05212539A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11984195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1889192A Withdrawn JPH05212539A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | コンタクトウェルド用鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05212539A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010519053A (ja) * | 2007-02-27 | 2010-06-03 | エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー | 軸方向の大きい塑性歪みに適応する炭素鋼構造およびパイプライン中の耐食合金溶接部 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1889192A patent/JPH05212539A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010519053A (ja) * | 2007-02-27 | 2010-06-03 | エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー | 軸方向の大きい塑性歪みに適応する炭素鋼構造およびパイプライン中の耐食合金溶接部 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |