JPH05254522A - 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル - Google Patents

無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル

Info

Publication number
JPH05254522A
JPH05254522A JP5059692A JP5059692A JPH05254522A JP H05254522 A JPH05254522 A JP H05254522A JP 5059692 A JP5059692 A JP 5059692A JP 5059692 A JP5059692 A JP 5059692A JP H05254522 A JPH05254522 A JP H05254522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone water
bottle
nozzle
orifice
sterilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5059692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2663784B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Kato
信行 加藤
Hidekazu Nozawa
英一 野沢
Muneki Yamada
宗機 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4050596A priority Critical patent/JP2663784B2/ja
Publication of JPH05254522A publication Critical patent/JPH05254522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2663784B2 publication Critical patent/JP2663784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オゾン水が容器内面に供給されるまでの間に
おけるオゾンの分解を防止し、少ない流量で、しかも短
時間の内に、容器内面全体を殺菌し得る殺菌方法及びこ
れに用いる殺菌用スプレーノズルを提供する。 【構成】 ボトル内面の各部分に指向するように設けら
れた多数のオリフィスを備えた自己回転ノズルをボトル
内に挿入し、この回転ノズルにオゾン水を供給し、オゾ
ン水のスプレーを回転下にボトル内面に散布し、この際
オゾン水の平均流速をV(cm/sec)、回転ノズル
のオリフィス合計断面積をA(cm2 )としたとき、式
140≦A×V≦600,A≦0.85、及びV≦10
00を満足するようにスプレーを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無菌充填(アセプティッ
ク)用容器のオゾン水による殺菌方法及びこれに用いる
スプレーノズルに係り、より詳細にはオゾン水が容器内
面に供給されるまでの間におけるオゾンの分解を防止
し、少ない流量で、しかも短時間の内に、容器内面全体
を殺菌し得る殺菌方法及びこれに用いる殺菌用スプレー
ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密封包装食品の製造に際しては容
器内部に内容物を充填した後、密封し、この密封包装体
をレトルトと呼ばれる装置内で加熱殺菌する方法や、容
器内に内容物を熱間で充填し密封する方法(ホットパッ
ク)が広く行われているが、これ等の方法では内容物の
加熱のしすぎによる組織の破壊、ビタミン類、色素等の
崩壊、褐変等の変質を生じるという問題がある。
【0003】この問題を解決するものとして内容物を包
装容器外において熱交換等の手段により高温短時間殺菌
し、殺菌後の内容物を、殺菌乃至は滅菌処理された包装
容器内に充填し、密封する方法が知られている。
【0004】アセプティック容器の殺菌処理には過酸化
水素水や過酢酸を含む水溶液が商業的に使用されている
が、この場合にはすすぎ等に大量の無菌水を使用しなけ
ればならないという問題がある。
【0005】また、オゾン含有ガスやオゾン水が殺菌能
力を有することもすでに知られているが、殺菌処理に長
時間を有することから、オゾン含有ガスは冷蔵庫内の殺
菌や空調設備の殺菌に、またオゾン水は上下水道、し尿
処理、医療機器等の分野で実用化されている。
【0006】本発明者等は先に、無菌充填容器の殺菌に
は、用いるオゾン濃度が極めて重要な因子となってお
り、一定の臨界濃度以上のオゾンを含有する水を、容器
の少なくとも内面に接触させることにより、殺菌が短時
間でしかも確実に行われること、及びオゾン水を包装容
器の殺菌に使用すると、内容品に影響を与えること無し
に、洗浄処理を省略しながら、内容物の充填工程に供し
得ることを提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】ボトル内の殺菌にオ
ゾン水を使用する場合、少ない使用量で、ボトル内面を
均一且つ一様にオゾン水と接触させることが商業的に重
要となるが、この目的に、オゾン水をスプレーノズルを
介してボトル内面に噴霧する事が考えられる。
【0008】しかしながら、噴霧水量が少ないときに
は、ボトル内面の決まった道筋をオゾン水が流下するた
め、ボトル内面を均一且つ一様にオゾン水と接触させる
ことが困難となる。噴霧水量を多くすれば、この問題は
解消されるが、殺菌に要するオゾン水コストが増大し、
また排水処理に要するコストが増大するというコスト上
の問題がある。
【0009】更に、オゾン水をスプレーノズルを介して
ボトル内面に噴霧する場合に生じる大きな問題は、オゾ
ン水がスプレーノズルを通過する際にオゾンの分解を生
じ、オゾン濃度の低下を来し、このため殺菌効率の低下
がもたらされることである。この傾向は、オゾン水を微
細な液滴として噴霧する場合に特に著しい。
【0010】従って、本発明の目的は、従来のオゾン水
のスプレーの際生じる上記欠点を解消し、オゾン水が容
器内面に供給されるまでの間におけるオゾンの分解を防
止し、少ない流量で、しかも短時間の内に、容器内面全
体を殺菌し得る殺菌方法及びこれに用いる殺菌用スプレ
ーノズルを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ボトル
内面の各部分に指向するように設けられた多数のオリフ
ィスを備えた自己回転ノズルをボトル内に挿入し、この
回転ノズルにオゾン水を供給し、オゾン水のスプレーを
回転下にボトル内面に散布し、この際オゾン水の平均流
速をV(cm/sec)、回転ノズルのオリフィス合計
断面積をA(cm2 )としたとき、式 「数1」140≦A×V≦600 「数2」A≦0.85 及び 「数3」V≦1000 を満足するようにスプレーを行うことを特徴とするオゾ
ン水による無菌充填用容器の殺菌方法が提供される。
【0012】本発明によればまた、ボトル内に挿入し
て、オゾン水をボトル内面にスプレーするのに使用する
殺菌用スプレーノズルにおいて、内部に流路を有する給
液管と、給液管先端部にベアリングを介して回転可能に
設けられ且つ内部に給液管流路につながる液溜部を備え
た回転ノズル本体と、回転ノズル本体に、液溜部から外
面に通ずるように設けられ且つボトル内に挿入されたと
きボトル内面の各部分に指向するように設けられた多数
のオリフィスとからなり、上記オリフィスの内水平方向
或いは斜め方向に指向しているオリフィスはオゾン水が
噴出されるとき、ノズル本体の回転を生じるようにその
取付方向が指向しており、且つ各オリフィスの合計断面
積が、オゾン水の平均流速をV(cm/sec)、回転
ノズルのオリフィス合計断面積をA(cm2 )としたと
き、式 「数1」140≦A×V≦600 「数2」A≦0.85 及び 「数3」V≦1000 を満足するように設定されていることを特徴とするオゾ
ン水殺菌用スプレーノズルが提供される。
【0013】
【作用】本発明によれば、殺菌すべきボトル内にスプレ
ーノズルを挿入して、オゾン水をボトル内面にスプレー
し、ボトルの殺菌を行うが、このスプレーノズルとし
て、自己回転ノズル、オゾン水の噴霧時の反力によりノ
ズルが回転するノズルを使用することが第一の特徴であ
る。
【0014】ボトルとスプレーノズルとを相対的に回転
させることにより、少ないオゾン水の使用量で、ボトル
内面を均一且つ一様にオゾン水と接触させることが可能
となるが、ボトルを回転させるには、ボトルの把持と回
転駆動力の伝達に複雑な機構が必要となり、更にこれに
スプレーノズルの挿入−引き出し機構を組み合わせる場
合にはその機構はますます複雑なものとなる。これに対
して、自己回転ノズルを用いると、格別の回転伝達機構
や、駆動機構が不要となると共に、オゾン水の供給及び
遮断でノズルの回転を制御できるので、操作及び装置が
著しく簡略化される。
【0015】ところで、オゾン水を、スプレーノズルで
ボトル内面に噴霧する場合に生じる問題は、既に指摘し
た通り、オゾン水がスプレーノズルを通過する際にオゾ
ンの分解を生じ、オゾン濃度の低下を来し、このため殺
菌効率の低下がもたらされることである。本発明では、
オゾン水の平均流速をV(cm/sec)、回転ノズル
のオリフィス合計断面積をA(cm2 )としたとき、こ
れらを、「数1」「数2」及び「数3」を満足するよう
に定めることが第二の特徴である。この特徴により、オ
ゾン水が容器内面に供給されるまでの間におけるオゾン
の分解を防止し、少ない流量で、しかも短時間の内に、
効率のよい殺菌を行うことができる。
【0016】「数1」におけるA×Vの値は、オゾン水
の流量 Q(cm3 /sec)に相当するものである。
本発明におけるノズルの設定条件を示す「図1」におい
て、横軸はVを、縦軸はAを示す。本発明範囲の条件
は、下記式
【数4】A=0.85
【数5】A=140/V
【数6】A=600/V及び
【数7】V=1000 で囲まれた範囲である。
【0017】即ち、流量(A×V)が上記範囲よりも少
ないと、ノズルを円滑に回転させることが困難となり、
ボトル全面に均一且つ一様にオゾン水を施すことが困難
となる。一方、流量(A×V)が上記範囲よりも多い
と、同一殺菌効果で比較して、オゾン水の消費量が増加
し、オゾン水発生装置も大型化するなど不都合を生じ
る。
【0018】平均流速が上記範囲よりも大きくなると、
ノズルを通過する際のオゾン水の分解が大きくなり、オ
ゾン水濃度が低下して殺菌効果が低下する。この傾向
は、流量(A×V)が上記範囲よりも大きい場合にも同
様に認められる。また、オリフィス断面積が上記範囲よ
りも大きくなると、同一殺菌効果で比較して、オゾン水
の消費量が増加し、オゾン水発生装置も大型化するなど
不都合を生じる。
【0019】本発明のノズルでは、内部に流路を有する
給液管の先端部に、ベアリングを介して、回転ノズル本
体を設ける。これにより、回転ノズル本体の円滑な回転
が可能となる。回転ノズル本体の内面側に給液管流路に
つながる液溜部を形成すると共に、回転ノズル本体に、
多数のオリフィスを、液溜部から外面に通ずるように且
つボトル内に挿入されたときボトル内面の各部分に指向
するように設ける。これにより、給液管流路を通して、
ノズル内に供給されるオゾン水は、液溜部を介して、各
オリフィスに分配され、ボトル内面の各部分、例えば、
底部、底部コーナー部、側壁部、肩部等に噴霧される。
尚、上記液溜部は、回転ノズル本体が回転している場合
にも、各オリフィスへのオゾン水の分配供給を安定にす
るものである。
【0020】本発明の殺菌用スプレーノズルでは、上記
多数のオリフィスの内、水平方向或いは斜め方向に指向
しているオリフィスは、オゾン水が噴出されるとき、ノ
ズル本体の回転を生じるようにその取付方向を指向(整
合)させる。これにより、噴霧されるオゾン水の量が比
較的少ない場合にも、オゾン水噴霧時の反力が有効に回
転ノズル本体に伝達され、回転ノズル本体の有効な回転
と、これによるボトル内面への均一且つ一様なオゾン水
の施用が可能となる。
【0021】
【実施例】本発明のオゾン水殺菌用スプレーノズルの側
面断面構造を示す「図2」及び「図2」の線A−Aにお
ける平面構造を示す「図3」のA、B−B及びC−Cに
おける平面断面構造を示す「図3」のB及びCにおい
て、このノズル1は、大まかに言って、給液管2と、回
転ノズル本体3と、給液管2に対して回転ノズル本体3
を回転可能に且つ液密状に接続するベアリング4からな
る。給液管2は、中空に形成されていて、内部に軸方向
に延びている流路5を有している。この給液管2の下端
には、接続用のテーパ部6が、またその上端にはベアリ
ング係止用の段差部7が設けられている。
【0022】回転ノズル本体3は、一端が開いた円筒状
体からなり、上壁8、側壁部9及び下部10からなり、
上壁8と側壁部9との間にはコーナ部12が設けられて
いる。その内部には給液管流路5に連なる液溜部13が
ある。また、側壁部9及び下部10の接続部には、ベア
リング係止用の凹部14が設けられている。
【0023】回転ノズル本体3には、その内面から外面
に通じる多数のオリフィスが設けられている。即ち、こ
の具体例では、上壁8のほぼ中心には上方向きのオリフ
ィス15、側壁部9には水平方向のオリフィス16、下
部10には斜め下方向きのオリフィス17及びコーナ部
12には斜め上方向きのオリフィス18が夫々設けられ
ている。上方向きのオリフィス15は、大口径オリフィ
ス19と小口径オリフィス20とがだるま状断面となる
ように隣接関係で設けられたオリフィス形状を有してお
り、上方向きのオリフィス15から噴霧されるオゾン水
流がその軸を中心としてその周囲に触れるようにしてあ
る。
【0024】上方向きのオリフィス15以外のオリフィ
ス、即ち水平方向のオリフィス16、下方向きのオリフ
ィス17及び斜め上方向きのオリフィス18は、夫々複
数個、回転ノズル本体2に周方向に等間隔に、しかもこ
れらのオリフィスを水平面に投影したとき、径方向から
傾斜した方向を指すように設けられている。
【0025】これらのオリフィス16、17、18の各
々の数は、一般に2乃至8個程度であるのが好ましい。
また、オリフィス16、17、18の各々は、水平面に
投影したとき、回転ノズル本体3の内周面の径(R0 )
とほぼ同等或いはこれより小さい径(R1 )の円に対し
て接線方向に延びているのが好ましい。R1 /R0 の比
は一般に0.7乃至1の範囲にあるのが好ましい。回転
ノズル本体3の外径が、ボトルの口部に容易に挿入し得
るものでなければならないのは当然のことである。
【0026】本発明では、既に述べたとおり、各オリフ
ィス15、16、17、18の合計断面積を、オゾン水
の平均流速をV(cm/sec)、回転ノズルのオリフ
ィス合計断面積をA(cm^2)としたとき、「数
1」、「数2」及び「数3」が満足されるように設定す
る。上方向きオリフィス15の断面積(A1 )オリフィ
ス合計断面積にたいする割合(A1 /A)は、一般に
0.08乃至0.25の範囲にあることが好ましい。
【0027】「図4」及び「図5」は、本発明のオゾン
水殺菌法を説明するための概略配置図であり、「図4」
は殺菌終了時の状態を、「図5」はスプレー開始時の状
態を示す。殺菌すべきボトル21は、底部22、底部コ
ーナー部23、側壁部24、肩部25及び首部26から
なり、首部26にはボトルを把持するためのサポートリ
ング27が設けられている。ボトル21は、倒立状態
で、ロータリー型殺菌装置28に供給され、支持台36
に取り付けられた把持具29によりサポートリング27
が把持されて、装置28内を旋回し、殺菌処理後装置外
に排出されるようになっている。
【0028】把持具29と対となって、これと同軸に、
オゾン水殺菌用スプレーノズル1が設けられる。このノ
ズル1は、継ぎ手37aを介して給液管38の一端に固
定されており、給液管38の他端は、継ぎ手37bを介
してホース39に接続されている。このホース39は、
開閉弁及びポンプを経て、オゾン水貯槽(何れも図示せ
ず)に接続されている。ノズル1を昇降駆動させるため
に、支持台36には垂直方向に延びるレール40が設け
られ、このレール上に直動式ベアリング41を介して給
液管支持板42が昇降動可能に設けられており、給液管
38はこの支持板42に固定されている。支持台36に
は、給液管支持板42をレール40に沿って昇降動させ
るための駆動軸30を備えたノズル移動用エアシリンダ
ー43が設けられている。これらのノズル昇降駆動機構
43等は、ノズル1をボトル21内に挿入し、必要な上
下スキャン操作を行った後、ボトル1外の引き出すよう
に駆動される。ボトル21の口部35は開口しており、
排水が容易に行われるようになっている。尚、図面で
は、単純化のため、単一の把持具とノズルの対が示され
ているが、実際の装置では、回転駆動軸の回りに、多数
の対が周状に配置されていることが理解されるべきであ
る。
【0029】ボトル21が装置28内に搬入されると、
エアシリンダー43が駆動され、ノズル1をボトル21
内に挿入する(「図5」スプレー開始時)。次いで、開
閉弁が開いて、ポンプにより、オゾン水貯槽からの高濃
度オゾン水が一連の給液管を通して、ノズル1に供給さ
れる。これにより、ノズル1の各オリフィスからオゾン
水がボトル1の内面に噴霧されると共に、その反力でノ
ズル1の回転ノズル本体3が回転する。
【0030】上方向きのオリフィス15からの噴霧は容
器底部22に対して、水平方向のオリフィス16からの
噴霧は容器側壁部24に対して、斜め下方向きのオリフ
ィス17からの噴霧は容器肩部25に対して、及び斜め
上方向きのオリフィス18からの噴霧は容器底部コーナ
ー部23に対して夫々行われる。上方向きのオリフィス
15は、大口径オリフィス19と小口径オリフィス20
とが隣接関係で設けられているため、スプレーの方向が
微妙に変化し、しかもノズル本体も回転して、容器底部
24に対して、万遍なく噴霧が行われる。容器の他の部
分に対しては、回転ノズル本体3の回転により、一様な
噴霧が行われる。この回転ノズル本体3の回転に加え
て、ノズル1の昇降走査動が組み合わされることによ
り、ボトル21内面全体の一様且つ均一な殺菌が比較的
短時間の内に少ない量のオゾン水で可能となる。
【0031】本発明では、噴霧されたオゾン水は、ボト
ル21内に滞留することなく、ボトル内壁に沿って流下
してその口部35よりボトル外に排出されるため、使用
済みオゾン水の排出に格別の時間を必要としないことも
利点の一つである。所定量のオゾン水をスプレーした
後、開閉弁を閉じ、エアシリンダー43を駆動してノズ
ル1をボトル21外に排出する(「図4」殺菌終了
時)。所望により、エアノズル(図示せず)により、ボ
トル21内に無菌エアを吹き付けて、水切りを行わせる
こともできる。殺菌処理が終了したボトル21は、装置
28から無菌充填装置(図示せず)等に送られる。
【0032】本発明によるオゾン水による殺菌法では、
オゾン濃度が10ppm以上、特に20ppm以上のオ
ゾン水を使用する。オゾン水の濃度は、従来最高でも2
〜3ppmの濃度のものであったが、最近20〜30p
pmの高濃度のオゾン水の製造が可能になった。例え
ば、本発明に用いる高濃度オゾン水は、特開平2−11
9991号公報に記載のオゾン水製造装置を使用するこ
とによって得ることができる。
【0033】ボトルとしては、金属製、ガラス製、プラ
スチック製等の各種ボトルを挙げることができる。本発
明は加熱殺菌によって容易に熱変形を生じ易いプラスチ
ック製ボトルの殺菌に特に有効である。この様なプラス
チックの適当な例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アクリルエステル共重合体、アイ
オノマー、エチレンビニルアルコール共重合体等のオレ
フィン系樹脂:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、エチレンテレフタレート/イソフ
タレート共重合体等のポリエステル:ナイロン6、ナイ
ロン6,6、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミ
ド:ポリ塩化ビニル:ポリ塩化ビニリデン等である。こ
のボトルは、単独の樹脂からなっていても、二種以上の
ブレンド物からなっていてもよく、また単層のもので
も、或いは多層のものでもよい。また、このボトルは未
延伸のものでも、一軸或いは二軸延伸のものでもよい。
ボトルの内容積は、一般に500乃至2000mlの範
囲にあるのが一般的である。
【0034】本発明のオゾン水によるスプレー殺菌法
は、容器内面を、殺菌価2D乃至8D、特に3D乃至6
Dに殺菌するのに有用である。殺菌価における3D(d
ecimal)とは、殺菌数が103 個/ボトルである
ことを意味する。必要な、殺菌時間は、ボトルの内容積
やオゾン水の流量、要求される殺菌価によっても相違す
る。一般には、5乃至30秒のオーダで殺菌を終了させ
ることができる。本発明の効果を、次の実施例で説明す
る。
【0035】
【実施例】実施例1 本案の回転ノズルは、図2に示すように外径φ28m
m、高さ25mmのアルミ合金製の円筒形をしており、
そのオリフィスは、ノズル上面の回転中心に真上方向に
φ2.7mmとそれに隣接してφ2mmをそれぞれ1個
づつ設け、さらにその外側に斜め上方60°に向いたφ
2mmを4個、ノズル側面に真横に向いたφ2mmを4
個、さらにノズル下面に斜め下方45°に向いたφ2m
mを4個を、回転力が発生するように同一方向に捩って
設けてある。その合計断面積は0.5cm2 となる。こ
のノズルを用いて、内容量2リットルの角型PETボトルの
殺菌テストを実施した。該ノズルを図2に示すようにボ
トル内に190mm挿入してから20ppmの濃度のオ
ゾン水をスプレーした。スプレー開始17秒後にボトル
口部へ向かってノズルを下降させ(下降速度;50mm
/秒)、スプレー開始20秒後にスプレーを停止した。
この時のオゾン水の流量は1250ml/5秒であり、
平均流速は500cm/秒であった。図には示さない
が、その後直ちに、無菌エアーをボトル内に吹いて、残
留オゾン水の水滴およびオゾンガスを排出し、さらにこ
のボトルに無菌水を注入して生残菌数を洗い出し、培養
したのち生残菌数を計算し殺菌価(D値)を求めた。そ
の結果を表1に示す。また、スプレー中のボトルから排
出される殺菌後のオゾン水を採取してそのオゾン水濃度
を測定した。その結果も表1に示す。
【0036】実施例2 オゾン水の流量を2160ml/5秒(平均流速;86
0cm/秒)とした以外は、実施例1と同様にスプレー
殺菌して、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0037】実施例3 オゾン水の流量を700ml/5秒(平均流速;280
cm/秒)とした以外は、実施例1と同様にスプレー殺
菌して、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0038】実施例4 実施例1のノズルで13個のφ2のオリフィス径を全て
φ1にしたノズルを製作した。この時のオリフィスの合
計断面積は0.159cm2 であった。このノズルを用
いてオゾン水の流量を700ml/5秒(平均流速;8
80cm/秒)とした以外は、実施例1と同様にスプレ
ー殺菌して、同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0039】比較例1 ノズル上面の中心にφ1.5mmのオリフィスを1個
と、その両側に5°傾けたφ3mmのオリフィスを2個
設け、その合計断面積が0.161cm2 となる非回転
ノズルを用いて、ボトルの口下20mmの位置から流量
1250ml/5秒(平均流速;1550cm/秒)の
オゾン水を20秒間スプレーした。実施例1と同様に評
価した。その結果を表1に示す。
【0040】比較例2 比較例1で用いたノズルを実施例1と同様にボトル内1
90mm挿入して流量1250ml/5秒(平均流速;
1550cm/秒)のオゾン水を20秒間スプレーし
た。ボトル内面に均一に散水できなかった。実施例1と
同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0041】比較例3 オゾン水の流量を650ml/5秒(平均流速;260
cm/秒)とした以外は、実施例1と同様にスプレーし
たが、ノズルが回転せずボトル内面に均一な散水ができ
なかった。実施例1と同様に評価した。その結果を表1
に示す。
【0042】
【表1】 初菌数:2.0×106 (菌種:Bacillus subtilis) 供給オゾン水濃度:20±2ppm ※ 採取オゾン水濃度は、供給オゾン水濃度に対する比
率を%表示した。 ※ 殺菌価:D値は、1ボトル当たりの殺菌数を表わし
ており、10のDの乗個の菌を殺すことを意味してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるノズルの設定条件を示すグラ
フであって、横軸はVを、縦軸はAを示す。
【図2】 本発明のオゾン水殺菌用スプレーノズルの側
面断面構造を示す断面図である。
【図3】 (A)は本発明のオゾン水殺菌用スプレーノ
ズルの線A−Aにおける平面構造を示す平面図、(B)
は本発明のオゾン水殺菌用スプレーノズルの線B−Bに
おける平面断面構造を示す断面図、(C)は本発明のオ
ゾン水殺菌用スプレーノズルの線C−Cにおける平面断
面構造を示す断面図である。
【図4】 本発明のオゾン水殺菌法における殺菌終了時
の状態を示す概略配置図である。
【図5】 本発明のオゾン水殺菌法におけるスプレー開
始時の状態を示す概略配置図である。
【符号の説明】
1はノズル、2は給液管、3は回転ノズル本体、4はベ
アリング、5は流路、6はテーパ部、7はベアリング係
止用の段差部、8はノズル上壁、9はノズル側壁部、1
0はノズル下部、12はノズルコーナ部、13は液溜
部、14はベアリング係止用凹部、15は上方向きのオ
リフィス、16は水平方向のオリフィス、17は斜め下
方向きのオリフィス、18は斜め上方向きのオリフィ
ス、19は大口径オリフィス、20は小口径オリフィ
ス、21はボトル、22はボトル底部、23はボトル底
部コーナー部、24はボトル側壁部、25はボトル肩
部、26はボトル首部、27はサポートリング、28は
ロータリー型殺菌装置、29は把持具、30はノズル昇
降駆動軸、35はボトル口部、36は支持台、37a及
び37bは継ぎ手、38は給液管、39はホース、40
はレール、41は直動式ベアリング、42は給液管支持
板、43はノズル移動用エアシリンダー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトル内面の各部分に指向するように設
    けられた多数のオリフィスを備えた自己回転ノズルをボ
    トル内に挿入し、この回転ノズルにオゾン水を供給し、
    オゾン水のスプレーを回転下にボトル内面に散布し、こ
    の際オゾン水の平均流速をV(cm/sec)、回転ノ
    ズルのオリフィス合計断面積をA(cm2 )としたと
    き、式 【数1】140≦A×V≦600 【数2】A≦0.85及び 【数3】V≦1000 を満足するようにスプレーを行うことを特徴とするオゾ
    ン水による無菌充填用容器の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 オゾン水が10ppm以上のオゾンを含
    有する水である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 スプレーによる殺菌処理を30秒以内に
    完了させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 回転ノズルをボトル内で上下にスキャン
    して、オゾン水をボトル内にスプレーする請求項1記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 ボトル内に挿入して、オゾン水をボトル
    内面にスプレーするのに使用する殺菌用スプレーノズル
    において、内部に流路を有する給液管と、給液管先端部
    にベアリングを介して回転可能に設けられ且つ内部に給
    液管流路につながる液溜部を備えた回転ノズル本体と、
    回転ノズル本体に、液溜部から外面に通ずるように設け
    られ且つボトル内に挿入されたときボトル内面の各部分
    に指向するように設けられた多数のオリフィスとからな
    り、上記オリフィスの内水平方向或いは斜め方向に指向
    しているオリフィスはオゾン水が噴出されるとき、ノズ
    ル本体の回転を生じるようにその取付方向が指向してお
    り、且つ各オリフィスの合計断面積が、オゾン水の平均
    流速をV(cm/sec)、回転ノズルのオリフィス合
    計断面積をA(cm2 )としたとき、式 「数1」140≦A×V≦600 「数2」A≦0.85 及び 「数3」V≦1000 を満足するように設定されていることを特徴とするオゾ
    ン水殺菌用スプレーノズル。
JP4050596A 1992-03-09 1992-03-09 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル Expired - Lifetime JP2663784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4050596A JP2663784B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4050596A JP2663784B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05254522A true JPH05254522A (ja) 1993-10-05
JP2663784B2 JP2663784B2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=12863359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4050596A Expired - Lifetime JP2663784B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2663784B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182509A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 大日本印刷株式会社 無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル
SE2250343A1 (en) * 2022-03-18 2023-09-19 Wayout Int Ab The use of ozone in cleaning reusable water containers

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130074A (en) * 1974-09-04 1976-03-13 Shibuya Kogyo Co Ltd Pin no senjohoho
JPH03256829A (ja) * 1990-02-20 1991-11-15 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd オゾンによる容器の殺菌方法及び装置
JPH04189727A (ja) * 1990-11-26 1992-07-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 容器の殺菌方法及び装置
JPH04197483A (ja) * 1990-11-28 1992-07-17 House Food Ind Co Ltd ボトル処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130074A (en) * 1974-09-04 1976-03-13 Shibuya Kogyo Co Ltd Pin no senjohoho
JPH03256829A (ja) * 1990-02-20 1991-11-15 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd オゾンによる容器の殺菌方法及び装置
JPH04189727A (ja) * 1990-11-26 1992-07-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 容器の殺菌方法及び装置
JPH04197483A (ja) * 1990-11-28 1992-07-17 House Food Ind Co Ltd ボトル処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182509A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 大日本印刷株式会社 無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル
SE2250343A1 (en) * 2022-03-18 2023-09-19 Wayout Int Ab The use of ozone in cleaning reusable water containers
SE546397C2 (en) * 2022-03-18 2024-10-22 Wayout Int Ab Water filling system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2663784B2 (ja) 1997-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4526820B2 (ja) Petボトルの殺菌方法及び殺菌装置
JP4012653B2 (ja) Pet製ボトルの殺菌方法及び装置
JP5739101B2 (ja) 包装体の製造装置
TWI405625B (zh) 容器殺菌和洗淨方法及裝置
JP6498637B2 (ja) 容器の殺菌に用いられる3流体ノズル
JP2847590B2 (ja) ボトルを殺菌及び/又は洗浄するための装置及び方法
CN1589158A (zh) 高速、低温灭菌和消毒装置及方法
US11655133B2 (en) Cap sterilizer, content filling system, cap sterilization method, and content filling method
JP2010235209A (ja) 飲料充填方法及び装置
EP0436042A1 (en) Method of sterilization of container for sterile packing
WO2021112152A1 (ja) キャップ殺菌装置及び内容物充填システム
JP2663784B2 (ja) 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法及びオゾン水殺菌用スプレーノズル
JP2003175917A (ja) 物品の殺菌方法
JP6394644B2 (ja) キャップ殺菌装置および内容物充填システム
JP2003524560A (ja) 容器を充填するための装置および方法
JPH07242217A (ja) 無菌充填用容器のオゾン水による殺菌方法
JP2018016365A (ja) キャップ殺菌装置、内容物充填システムおよびキャップ殺菌方法
JPH08323312A (ja) ボトルを洗浄及び/又は殺菌する方法
JP2006103803A (ja) 物品の殺菌方法
JP6807056B2 (ja) キャップ殺菌装置および内容物充填システム
JPH11321822A (ja) 容器の滅菌装置及びその滅菌方法
JPH07100071B2 (ja) 乾式殺菌装置及びその方法
JPH04239435A (ja) 無菌充填用容器の殺菌方法
JP2006124037A (ja) 容器の殺菌方法
JP2001163311A (ja) ペットボトルの殺菌、洗浄システム