JPH0598038A - ポリビニルアルコール成形物 - Google Patents
ポリビニルアルコール成形物Info
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- JPH0598038A JPH0598038A JP3263963A JP26396391A JPH0598038A JP H0598038 A JPH0598038 A JP H0598038A JP 3263963 A JP3263963 A JP 3263963A JP 26396391 A JP26396391 A JP 26396391A JP H0598038 A JPH0598038 A JP H0598038A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pva
- heat
- molded product
- metal salt
- film
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリビニルアルコール1g当り0.01〜3ミリ
モルの金属塩を含有するポリビニルアルコールを熱溶融
して得られるフィルム、シート等を、熱処理したもので
ある。このフィルム、シートは単層でも多層でもよく、
多層の場合は共押出成形物が好ましい。 【効果】 金属塩を特定量含むため熱溶融成形が可能で
あり、得られた熱処理成形物は高湿度下でもガスバリヤ
ー性に優れている。
モルの金属塩を含有するポリビニルアルコールを熱溶融
して得られるフィルム、シート等を、熱処理したもので
ある。このフィルム、シートは単層でも多層でもよく、
多層の場合は共押出成形物が好ましい。 【効果】 金属塩を特定量含むため熱溶融成形が可能で
あり、得られた熱処理成形物は高湿度下でもガスバリヤ
ー性に優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリビニルアルコール
(以後PVAと略称する)と特定量の金属塩との組成物
からなる溶融成形物を熱処理して得られたPVA成形物
又は該成形物からなる層を少くとも1層含む積層成形物
に関する。
(以後PVAと略称する)と特定量の金属塩との組成物
からなる溶融成形物を熱処理して得られたPVA成形物
又は該成形物からなる層を少くとも1層含む積層成形物
に関する。
【0002】
【従来の技術】PVAは透明性、ガスバリヤー性、耐油
性、強度などの点で非常に優れた性質を有している樹脂
であり、広く工業的に利用されている。しかし、PVA
は結晶融点が熱分解開始温度より高いためポリエチレン
やポリ塩化ビニル、或いはポリプロピレン等では容易に
採用できた簡単な溶融成形法をPVAへ適用することは
困難であった。この問題に対して、本発明者等は先に特
願平2-338796号において、PVAへの特定量の金属塩の
添加が、従来は溶融加工が特に難しいとされた高けん化
度のPVAでも、その高ガスバリヤー性を低下させるこ
となくPVAの溶融成形を可能にすることを示した。
性、強度などの点で非常に優れた性質を有している樹脂
であり、広く工業的に利用されている。しかし、PVA
は結晶融点が熱分解開始温度より高いためポリエチレン
やポリ塩化ビニル、或いはポリプロピレン等では容易に
採用できた簡単な溶融成形法をPVAへ適用することは
困難であった。この問題に対して、本発明者等は先に特
願平2-338796号において、PVAへの特定量の金属塩の
添加が、従来は溶融加工が特に難しいとされた高けん化
度のPVAでも、その高ガスバリヤー性を低下させるこ
となくPVAの溶融成形を可能にすることを示した。
【0003】しかし、かくして得られた金属塩を含有す
るPVA溶融成形物も金属塩を含まないPVA成形物と
同様に湿度の影響を受けやすく、吸湿することにより気
体透過性が著しく増加する傾向があった。
るPVA溶融成形物も金属塩を含まないPVA成形物と
同様に湿度の影響を受けやすく、吸湿することにより気
体透過性が著しく増加する傾向があった。
【0004】一方、PVAフィルムに耐湿性を付与する
方法として、表面保護性を有する高分子物質の溶液を塗
布して溶剤を蒸散させ、フィルム表面に保護膜を形成す
る方法(特公昭 48-1238号公報)が提案されているが、
PVAそのものの耐湿性を改善するものではなく、また
有機溶剤溶液の塗布工程や溶剤蒸散工程などの複雑な工
程が必要であった。
方法として、表面保護性を有する高分子物質の溶液を塗
布して溶剤を蒸散させ、フィルム表面に保護膜を形成す
る方法(特公昭 48-1238号公報)が提案されているが、
PVAそのものの耐湿性を改善するものではなく、また
有機溶剤溶液の塗布工程や溶剤蒸散工程などの複雑な工
程が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、金属
塩をある特定の割合で含有した上記PVA溶融成形物の
耐湿性、即ち高湿度下でのガスバリヤー性を向上せし
め、熱溶融成形が容易でかつ耐湿性の優れたPVA成形
物を提供することにある。
塩をある特定の割合で含有した上記PVA溶融成形物の
耐湿性、即ち高湿度下でのガスバリヤー性を向上せし
め、熱溶融成形が容易でかつ耐湿性の優れたPVA成形
物を提供することにある。
【0006】そして、本発明者等は鋭意研究を重ねた結
果、このPVA溶融成形物を成形後に熱処理することに
よって、高湿度下でのガスバリヤー性が顕著に向上する
ことを知見し、本発明に到達した。
果、このPVA溶融成形物を成形後に熱処理することに
よって、高湿度下でのガスバリヤー性が顕著に向上する
ことを知見し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、PVA1
g当り0.01〜3.0 ミリモルの金属塩を含有したPVAか
らなる溶融成形物を熱処理して得られる本発明のPVA
成形物および該成形物からなる層を少なくとも1層有す
る積層成形物によって達成される。
g当り0.01〜3.0 ミリモルの金属塩を含有したPVAか
らなる溶融成形物を熱処理して得られる本発明のPVA
成形物および該成形物からなる層を少なくとも1層有す
る積層成形物によって達成される。
【0008】本発明で用いられるPVAは一般に、重合
度 200以上、けん化度80%以上、好ましくは90%以上、
さらに好ましくは95%以上のものである。けん化度が80
%未満では十分なガスバリヤー性が得られず、また、重
合度が 200未満では、粘度が低くなり、通常の成形装置
の使用に適さない。
度 200以上、けん化度80%以上、好ましくは90%以上、
さらに好ましくは95%以上のものである。けん化度が80
%未満では十分なガスバリヤー性が得られず、また、重
合度が 200未満では、粘度が低くなり、通常の成形装置
の使用に適さない。
【0009】金属塩はPVAの分解開始温度(Td)を
その流動開始温度(Tf)より高くするものであればい
かなる金属塩であっても良いが、例示すればリチウム、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウ
ム、マグネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類
金属、コバルト、スズ、マンガン、ニッケル、鉄、チタ
ン、などの2〜4価の重金属の塩化物、臭化物、ヨウ化
物などのハロゲン化物や炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの
無機酸塩、酢酸塩、乳酸塩、ステアリン酸塩などの有機
酸塩が好適である。
その流動開始温度(Tf)より高くするものであればい
かなる金属塩であっても良いが、例示すればリチウム、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウ
ム、マグネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類
金属、コバルト、スズ、マンガン、ニッケル、鉄、チタ
ン、などの2〜4価の重金属の塩化物、臭化物、ヨウ化
物などのハロゲン化物や炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの
無機酸塩、酢酸塩、乳酸塩、ステアリン酸塩などの有機
酸塩が好適である。
【0010】また、これらの金属塩は単独であっても、
混合物であっても良い。金属塩の量は金属塩の種類によ
って異なるがPVA1gに対し0.01ミリモル〜 3.0ミリ
モル、好ましくは 0.1〜 2.0ミリモルが用いられる。0.
01ミリモルよりも少ないとTdを上昇させる効果が低下
し、 3.0ミリモルを超えると却ってTdが低下してTd
>Tfの条件が得られ難くなり、熱分解による着色が顕
著となる。 0.1〜2.0ミリモルの範囲ではPVAのガス
バリヤー性を更に向上させることができるので、高ガス
バリヤー性を利用する用途には特に好ましい。
混合物であっても良い。金属塩の量は金属塩の種類によ
って異なるがPVA1gに対し0.01ミリモル〜 3.0ミリ
モル、好ましくは 0.1〜 2.0ミリモルが用いられる。0.
01ミリモルよりも少ないとTdを上昇させる効果が低下
し、 3.0ミリモルを超えると却ってTdが低下してTd
>Tfの条件が得られ難くなり、熱分解による着色が顕
著となる。 0.1〜2.0ミリモルの範囲ではPVAのガス
バリヤー性を更に向上させることができるので、高ガス
バリヤー性を利用する用途には特に好ましい。
【0011】本発明の目的及び効果を阻害しない範囲内
で、PVAと金属塩の組成物にポリエチレン、マレイン
酸グラフトポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体等の変性ポリオレフィン、アイオノマーで
示される熱可塑性樹脂、エラストマー及び可塑剤、安定
剤、滑剤、抗酸化剤、無機フィラー、顔料等の無機及び
有機添加物を添加することができる。
で、PVAと金属塩の組成物にポリエチレン、マレイン
酸グラフトポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体等の変性ポリオレフィン、アイオノマーで
示される熱可塑性樹脂、エラストマー及び可塑剤、安定
剤、滑剤、抗酸化剤、無機フィラー、顔料等の無機及び
有機添加物を添加することができる。
【0012】このようなPVA−金属塩組成物は熱プレ
ス成形、射出、押出成形(T−ダイ、ブロー、インフレ
ーション成形)等の溶融成形によりフィルム、シート、
チューブ、容器等の任意の成形品に成形される。
ス成形、射出、押出成形(T−ダイ、ブロー、インフレ
ーション成形)等の溶融成形によりフィルム、シート、
チューブ、容器等の任意の成形品に成形される。
【0013】このようにして得られたPVA溶融成形物
はガラス転移温度(Tg)以上、好ましくは 100℃以上
で、且つTf以下の温度で熱処理される。熱処理時間は
PVA中の金属塩の種類や量と密接な関係があり、例え
ばLiClの場合、添加量が多い程酸素透過度を改善す
るのに長時間の熱処理を要する。一般に熱処理時間の増
加と共に成形物のガスバリヤー性は向上するがあまり長
すぎると工業上不利なため、成形物の材料や成形方法に
よって、もっとも適当な熱処理時間を選択することが好
ましい。熱処理時間は一般に2秒〜90分、更に好ましく
は5秒〜1分の範囲とされ得る。
はガラス転移温度(Tg)以上、好ましくは 100℃以上
で、且つTf以下の温度で熱処理される。熱処理時間は
PVA中の金属塩の種類や量と密接な関係があり、例え
ばLiClの場合、添加量が多い程酸素透過度を改善す
るのに長時間の熱処理を要する。一般に熱処理時間の増
加と共に成形物のガスバリヤー性は向上するがあまり長
すぎると工業上不利なため、成形物の材料や成形方法に
よって、もっとも適当な熱処理時間を選択することが好
ましい。熱処理時間は一般に2秒〜90分、更に好ましく
は5秒〜1分の範囲とされ得る。
【0014】熱処理は、溶融成形後であれば任意の段階
で行なうことができる。例えば、前記溶融成形物を溶融
状態から室温に冷却する過程で前記の所定温度に保持し
て行なってもよく、或いは溶融成形物を一旦冷却した後
に前記の所定温度に昇温して行なってもよい。
で行なうことができる。例えば、前記溶融成形物を溶融
状態から室温に冷却する過程で前記の所定温度に保持し
て行なってもよく、或いは溶融成形物を一旦冷却した後
に前記の所定温度に昇温して行なってもよい。
【0015】また、熱処理は1段で行なっても、或いは
多段で行なってもよく、熱処理手段としては赤外線、電
熱、熱水、熱風、高周波などの加熱手段を例示し得る。
熱処理によって、ガスバリヤー性が向上する理由はPV
Aの分子鎖の結晶化が進むためと考えられる。
多段で行なってもよく、熱処理手段としては赤外線、電
熱、熱水、熱風、高周波などの加熱手段を例示し得る。
熱処理によって、ガスバリヤー性が向上する理由はPV
Aの分子鎖の結晶化が進むためと考えられる。
【0016】このようにして得られた金属塩添加PVA
溶融成形物の熱処理物は単層あるいは多層の成形物とし
て好ましくはシート、フィルムあるいはカップやボトル
などの容器に使用される。
溶融成形物の熱処理物は単層あるいは多層の成形物とし
て好ましくはシート、フィルムあるいはカップやボトル
などの容器に使用される。
【0017】本発明の積層成形物は、前記熱処理成形物
のシート、フィルムに他の樹脂からなるシートあるいは
フィルムを貼り合わせて形成してもよく、或いはPVA
−金属塩組成物と他の樹脂を複数の押出機を用いて多層
用のダイから共押出積層して、多層フィルムや容器等に
成形した後、それを熱処理すれば得られる。この積層成
形物の層構成は任意であるが、少なくとも1層は本発明
のPVA−金属塩組成物を熱処理した層とされ、その熱
処理層の厚みは1〜100 μm 好ましくは3〜50μm であ
ることが好ましい。
のシート、フィルムに他の樹脂からなるシートあるいは
フィルムを貼り合わせて形成してもよく、或いはPVA
−金属塩組成物と他の樹脂を複数の押出機を用いて多層
用のダイから共押出積層して、多層フィルムや容器等に
成形した後、それを熱処理すれば得られる。この積層成
形物の層構成は任意であるが、少なくとも1層は本発明
のPVA−金属塩組成物を熱処理した層とされ、その熱
処理層の厚みは1〜100 μm 好ましくは3〜50μm であ
ることが好ましい。
【0018】多層を形成する他の層としては共押出可能
な熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、アイオノマーなど
のオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート等を例示し得る。これらの樹脂
は、必要に応じて共押出し可能な接着剤の層を層間に設
けて、PVA−金属塩組成物と共押出しして積層成形さ
れる。そして、得られた多層の溶融成形物を熱処理する
と、本発明の共押出積層成形物となる。
な熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、アイオノマーなど
のオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート等を例示し得る。これらの樹脂
は、必要に応じて共押出し可能な接着剤の層を層間に設
けて、PVA−金属塩組成物と共押出しして積層成形さ
れる。そして、得られた多層の溶融成形物を熱処理する
と、本発明の共押出積層成形物となる。
【0019】共押出積層成形物の層構成としては、PV
A−金属塩組成物の層を芯層となし、両外層に上記の熱
可塑性樹脂の層を配した構成が好ましく、特に熱可塑性
樹脂がオレフィン樹脂である場合には、両外層で水分の
侵入が抑制されるので、熱処理によるPVA層の耐湿性
の向上と相俟って高湿度下でも高いガスバリヤー性能を
保持し得、特に好ましい層構成が達成される。
A−金属塩組成物の層を芯層となし、両外層に上記の熱
可塑性樹脂の層を配した構成が好ましく、特に熱可塑性
樹脂がオレフィン樹脂である場合には、両外層で水分の
侵入が抑制されるので、熱処理によるPVA層の耐湿性
の向上と相俟って高湿度下でも高いガスバリヤー性能を
保持し得、特に好ましい層構成が達成される。
【0020】また、本発明の単層もしくは多層の熱処理
シートなしいフィルムはその対向する端縁部分をエポキ
シ系やイソシアネート系等の接着剤、或いはヒートシー
ルや高周波シール等の接合手段によって貼り合わせてパ
ウチ(袋)状の容器とすることができる。
シートなしいフィルムはその対向する端縁部分をエポキ
シ系やイソシアネート系等の接着剤、或いはヒートシー
ルや高周波シール等の接合手段によって貼り合わせてパ
ウチ(袋)状の容器とすることができる。
【0021】
【実施例】実施例1〜7、比較例1〜2 金属塩水溶液をPVA(クラレ(株)製ポバール(登録
商標)PVA105 、重合度500 、けん化度98.5%)に対
し、金属塩含量が表1に示される量になるように重量比
で1対1に混合し、室温で1晩含浸させた後、 120℃で
3時間乾燥させ、金属塩添加PVAを得た。これらの金
属塩含有PVAをT−ダイをセットした30φ単軸スクリ
ュー押出機(L/D=22)で溶融押出しし、厚さ30μm
の未処理フィルムを得た(比較例1〜2)。ダイス温度
は塩化リチウム 1.0ミリモル/g添加PVA組成物の場
合は 200℃、塩化カリウム 0.5ミリモル/g添加PVA
組成物の場合は 230℃であった。また、塩化リチウム
1.0ミリモル/g添加PVA組成物、塩化カリウム 0.5
ミリモル/g添加PVA組成物のTfは夫々 181℃、21
1℃であり、Tgは夫々80℃、64℃であった。Tfは高
化式フローテスター(島津製作所製)を用い加熱速度6
℃/分、加重50kg、ノズル径1mmφの条件でサンプルが
溶融流動する温度で示される。またTgはASTMD84
18に従い、昇温速度20℃/分、サンプル量約10mgの条件
で測定した。用いた熱量計はパーキンエルマー(株)製
DSC7型であった。
商標)PVA105 、重合度500 、けん化度98.5%)に対
し、金属塩含量が表1に示される量になるように重量比
で1対1に混合し、室温で1晩含浸させた後、 120℃で
3時間乾燥させ、金属塩添加PVAを得た。これらの金
属塩含有PVAをT−ダイをセットした30φ単軸スクリ
ュー押出機(L/D=22)で溶融押出しし、厚さ30μm
の未処理フィルムを得た(比較例1〜2)。ダイス温度
は塩化リチウム 1.0ミリモル/g添加PVA組成物の場
合は 200℃、塩化カリウム 0.5ミリモル/g添加PVA
組成物の場合は 230℃であった。また、塩化リチウム
1.0ミリモル/g添加PVA組成物、塩化カリウム 0.5
ミリモル/g添加PVA組成物のTfは夫々 181℃、21
1℃であり、Tgは夫々80℃、64℃であった。Tfは高
化式フローテスター(島津製作所製)を用い加熱速度6
℃/分、加重50kg、ノズル径1mmφの条件でサンプルが
溶融流動する温度で示される。またTgはASTMD84
18に従い、昇温速度20℃/分、サンプル量約10mgの条件
で測定した。用いた熱量計はパーキンエルマー(株)製
DSC7型であった。
【0022】次いでこの未処理フィルを枠に挟んで緊張
固定しながらギャオーブン中に入れ、表1に示すように
熱処理条件(温度及び時間)を変えて熱処理し熱処理フ
ィルムを得た(実施例1〜7)。熱処理の前後で、フィ
ルムの厚さに変化はみられなかった。
固定しながらギャオーブン中に入れ、表1に示すように
熱処理条件(温度及び時間)を変えて熱処理し熱処理フ
ィルムを得た(実施例1〜7)。熱処理の前後で、フィ
ルムの厚さに変化はみられなかった。
【0023】得られたPVAフィルムの酸素透過度を表
1に示す。未処理のフィルムに比べ、熱処理フィルムの
酸素透過度が非常に小さくなることが判る。
1に示す。未処理のフィルムに比べ、熱処理フィルムの
酸素透過度が非常に小さくなることが判る。
【0024】フィルムの酸素透過度はASTM D3985
-81 に従って、モダンコントロール社製MOCON(登
録商標)OXTRAN(登録商標)−100 型を用い、30
℃、80%RHの条件で測定した。
-81 に従って、モダンコントロール社製MOCON(登
録商標)OXTRAN(登録商標)−100 型を用い、30
℃、80%RHの条件で測定した。
【0025】
【表1】
【0026】実施例8、比較例3 塩化リチウム 1.0ミリモル/gを添加したPVA組成物
を実施例1と同様にして得た。第1層のエチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカ(株)製NCU3190)、第
5層のアイオノマー樹脂(三井・デュポン(株)製ハイ
ミラン)、第2層及び第4層の接着樹脂(三井石油化学
工業(株)製アドマーSF750 )並びに第3層の上記塩
化リチウム添加PVAをそれぞれの押出機を通して幅35
0mm のT−ダイからダイス温度 220℃でPVA−金属塩
組成物が芯層となるように共押出した。押出量は 200g
/分でありダイス直下で冷却ロールにより冷却し5層の
積層フィルムを製造した。各層の厚みは第1層12μm 、
第2層及び第4層は各々2μm 、第3層15μm 、第5層
28μm であり全層の厚みは59μm であった。
を実施例1と同様にして得た。第1層のエチレン−酢酸
ビニル共重合体(日本ユニカ(株)製NCU3190)、第
5層のアイオノマー樹脂(三井・デュポン(株)製ハイ
ミラン)、第2層及び第4層の接着樹脂(三井石油化学
工業(株)製アドマーSF750 )並びに第3層の上記塩
化リチウム添加PVAをそれぞれの押出機を通して幅35
0mm のT−ダイからダイス温度 220℃でPVA−金属塩
組成物が芯層となるように共押出した。押出量は 200g
/分でありダイス直下で冷却ロールにより冷却し5層の
積層フィルムを製造した。各層の厚みは第1層12μm 、
第2層及び第4層は各々2μm 、第3層15μm 、第5層
28μm であり全層の厚みは59μm であった。
【0027】溶融押出成形性は良好であり、発泡や着色
はみられなかった。この積層フィルムを緊張固定下オー
ブン中に入れ 160℃で30分間熱処理を行った。未処理積
層フィルム(比較例3)と、熱処理積層フィルム(実施
例8)の酸素透過度は実施例1と同様に30℃、80%RH
の条件で測定され、夫々 400cc/m2 ・day ・atm 及び
290cc/m2 ・day ・atm であり、熱処理積層フィルム
の酸素透過度が、未処理積層フィルムに比し非常に改善
されていることが判る。
はみられなかった。この積層フィルムを緊張固定下オー
ブン中に入れ 160℃で30分間熱処理を行った。未処理積
層フィルム(比較例3)と、熱処理積層フィルム(実施
例8)の酸素透過度は実施例1と同様に30℃、80%RH
の条件で測定され、夫々 400cc/m2 ・day ・atm 及び
290cc/m2 ・day ・atm であり、熱処理積層フィルム
の酸素透過度が、未処理積層フィルムに比し非常に改善
されていることが判る。
【0028】
【発明の効果】PVAに特定量の金属塩を加え、溶融成
形後、熱処理することによって、従来困難とされてきた
高湿度下でのガスバリヤー性に優れたPVA成形物を得
ることができる。
形後、熱処理することによって、従来困難とされてきた
高湿度下でのガスバリヤー性に優れたPVA成形物を得
ることができる。
【0029】本発明の成形物は溶融成形物であるため、
流延法などに比較し、工業的に製造が容易である。
流延法などに比較し、工業的に製造が容易である。
【0030】また、本発明のシートないしフィルム及び
容器の如き成形物はガスバリヤー性に優れているため、
酸素ガスによって変質しやすい食品、例えば、畜肉、ハ
ム、ソーセージあるいは炭酸ガスが透過することによっ
て、商品価値が低下する炭酸飲料等の包装材料に適して
いる。
容器の如き成形物はガスバリヤー性に優れているため、
酸素ガスによって変質しやすい食品、例えば、畜肉、ハ
ム、ソーセージあるいは炭酸ガスが透過することによっ
て、商品価値が低下する炭酸飲料等の包装材料に適して
いる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/04 LGN 6904−4J // B29K 29:00 B29L 7:00 9:00 4F C08L 29:04
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール1g当り0.01〜
3.0ミリモルの金属塩を含有するポリビニルアルコール
の溶融成形物を熱処理してなるポリビニルアルコール成
形物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のポリビニルアルコール
成形物からなる層を少くとも1層有する積層成形物。 - 【請求項3】 請求項1に記載のポリビニルアルコール
成形物からなる層を少くとも1層有する共押出し積層成
形物。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3263963A JPH0598038A (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | ポリビニルアルコール成形物 |
| AU87978/91A AU641570B2 (en) | 1990-11-30 | 1991-11-19 | Polyvinyl alcohol product and multi-layer product containing the same |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006219638A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | ポリビニルアルコール系フィルム、およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3263963A patent/JPH0598038A/ja active Pending
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