JPH06105562B2 - 接地引下げ用電線及びその製造装置 - Google Patents

接地引下げ用電線及びその製造装置

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JPH06105562B2
JPH06105562B2 JP2140527A JP14052790A JPH06105562B2 JP H06105562 B2 JPH06105562 B2 JP H06105562B2 JP 2140527 A JP2140527 A JP 2140527A JP 14052790 A JP14052790 A JP 14052790A JP H06105562 B2 JPH06105562 B2 JP H06105562B2
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雄一 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電柱上の各種電気機器等から引出される接地
引下げ用電線及びその製造装置に関する。
〔従来の技術とその課題〕
第15図、第16図に示すように、電柱Hの各種電気機器等
からは接地引下げ用電線P′が引き下げられ、その電線
P′には、パイプ状又は断面凹形の硬質塩化ビニル(PV
C)製アースモールMがかぶせられる。この作業は、パ
イプ状の場合、アースモールMに電線P′を引き通し
て、これを電柱Hに添設し、断面凹状の場合、電線P′
を電柱Hに添設してその上にアースモールMを被せ(第
16図)、両者共に、アースモールMをスチールバンド等
で締結しており、その作業は繁雑で、改善が望まれてい
た。
一方、電線において、添わせ易くしたものとして、外被
横断面形状を三角状とする技術(実開昭58−159007号公
報、実開昭61−193635号公報)、添い面を円弧状とした
技術(実開昭61−1212号公報)がある。
このような状況の下、本出願人は、実願昭63−101445号
(実開平2−24458号)において、第13図に示すよう
に、「導体1aに絶縁被覆1bを施した絶縁心線1上に、底
面を円弧とした偏平台形状の保護シース(外被)2を施
してなる接地引下げ用電線P″」を提案した。この電線
P″は、外被2の横断面底辺側2aを電柱Hに当てがって
付設する。
しかし、この考案の電線P″は、保護外被2を形成す
る樹脂の量が多く必要とする、保護外被2を剥取って
の端末・接続処理が仕難い、等の問題がある。
また、この考案の電線P″(外被)を押出成形すること
は極めて困難である。具体的には、絶縁心線1の断面が
円形であるのに対し、外被2の断面形状が偏平台形状又
は三日月状となっているので、絶縁心線1の周りに被る
外被2の厚さは絶縁心線1の上下では薄く、両側は極端
に厚くなる。
一方、その電線P″を製造する際、絶縁心線1への外被
2の従来の押出成形被覆は、第14図に示すように、押出
成形機のクロスヘッド(図示せず)に、内面横断形状が
三日月状又は偏平台形状をしたランド4を形成したダイ
ス5をダイスホルダー(図示せず)に装着し、そのダイ
ス5内に、ニップル6を、その周囲ダイス5間に所要の
樹脂流路7が形成されるように配置し、そのニップル6
の中心線上に絶縁心線1を通過させるとともに、流路7
に樹脂aを供給して行われる。
このため、外被2の絶縁心線1の上下部分の厚さと、そ
の両側部分の厚さの差が流路7のほぼ全長に亘って生じ
ているため、絶縁心線1の上下部分と両側部分におい
て、外被押出成形時(樹脂流路7内)の樹脂aの流れ
と、押出されてからの樹脂aの膨張度合(絶対量)とが
それぞれ極端に相違することとなり、ダイスランド4の
内面形状を所望の三日月状あるいは偏平台形状に形成し
ていても、押出成形される外被2は、第13図鎖線のごと
く、絶縁心線1の近傍では樹脂aの膨張は見られない
が、絶縁心線1の両側では、樹脂厚さが大きいので、押
出圧力から解放されたその部分の樹脂aは膨張して良好
な形状に仕上がらないという問題がある。
第13図鎖線の形状では、その底面2aが電柱H表面にぴっ
たり沿わず、美観上、好ましくないうえに、浮き上がっ
た空隙に棒を突っこんでいたずらされ易い。
ところで、上述の外被2の厚さを薄くする手段として
は、空洞とするものがあり(実開昭54−71681号公
報)、また、この空洞を有する電線を製造する装置もあ
る(特開昭57−95019号公報)。
また、一般に電線の接続処理においては、絶縁心線から
外被を剥すが、その際、外被が絶縁心線の全周に接して
被っていると、外被の切断時に絶縁心線を傷付ける恐れ
もある。
本発明は、上述の技術的背景の下、前述の断面三日月状
又は偏平台形状の外被が、絶縁心線の周りに押出成形後
に理想的な形状となるようにすること、外被の樹脂量を
極力少なくすること、接続処理をする際の絶縁心線に傷
がつきにくくすること、及びそれらの利点を有する電線
の製造装置を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明に係る接地引下げ用
電線にあっては、前記第13図に示した電線において、そ
の外被の横断面を枠状として、絶縁心線の両側に空孔を
形成するとともに、その空孔の外被内面に絶縁心線を挾
む保持リブを設けて、そのリブを対向面に連続しない構
成としたのである。
本発明に係る製造装置にあっては、前述の接地引下げ用
電線の製造装置において、ニップルに、ダイスにそのニ
ップルを装着した際、ダイスランド内面とほぼ同一の間
隙をもつ対の横断面三角形状の樹脂流抑制翼を、絶縁心
線に対して対称かつ絶縁心線にその全長に亘り接して設
けるとともに、ニップル前面からダイランド前端より下
流側に突出した構成としたのである。
上記の樹脂流抑制翼にはその先端に開口する長さ方向の
空気送給孔を形成したものとし、その送給孔をニップル
内孔及びニップルホルダー内孔を通じて外気に連通した
構成とすることもできる。
空気送給孔は、絶縁心線に接する面にその先端に開口さ
せて長さ方向全長に亘って形成した空気送給溝としても
よい。空気送給孔、空気送給溝を形成する場合には、樹
脂流抑制翼はかならずしもダイスランドから突出させる
必要はない。また、ニップルホルダー後端には、その内
孔に連通する送気治具を嵌着し、その治具に、空気供給
源、除湿手段及び定圧レギュレータを付設することもで
きる。
押出成形用ダイスの下流側は、サイジングダイスを近接
して配置することができ、そのサイジングダイスは、前
記押出成形用ダイスのランドと同一軸で同一横断形状の
ランドが形成されているとともに、冷却管が付設されて
なるものとすることができる。
さらに、サイジングダイスの下流側には、そのサイジン
グダイスからの電線引取機、その引取機からの電線が連
続的に送り込まれる定尺切断機を順々に備えることがで
き、その定尺切断機置は下記の構成のものとすることが
できる。
上記引取機からの電線が送り込まれて貫通する案内孔を
有する案内治具をフレームに取付け、この治具の前記電
線貫通方向後段のフレーム上に、走行する該電線を切断
する切断機を設け、この切断機の前記電線貫通方向下流
フレームには、断面が下向き開口又は横向き開口のコ字
状の前記貫通方向の函軌条を設け、この函軌条の背奥面
は前記電線貫通方向軸心上に位置するとともに、函軌条
の開口部には電線の滞留手段を設け、前記切断機には、
前記案内治具の貫通孔を電線が所要長さ貫通した際その
カッターを函軌条の開口方向に移動させる手段を備えて
成る定尺切断機。
〔作用〕
このように構成される電線にあっては、空孔の存在によ
り、外被の厚みが全域に亘ってほぼ同じものとすること
ができ、絶縁心線の両側のふくらみが生じない。
電柱上の電気機器等からの接地線に接続する等の端末処
理に際しては、外被の両側から前記空孔に至る切り目を
長さ方向に所要長さ入れ、その切り目を介して保護外被
を二分割して絶縁導体を露出させ、その露出絶縁導体を
電柱上の電気機器等からの接地線に接続する。その切り
目の形成時、空孔の存在により、刃物が絶縁導体に至っ
て傷が入ることが少ない。また、絶縁心線を露出させる
際、リブが対向面に連続していないため、二分割した外
被をそれぞれ反対側に反らすことにより、リブ部分が絶
縁心線から容易に剥れる。
製造装置にあっては、樹脂流抑制翼によってダイスを出
た樹脂圧が抑制されて絶縁心線の両側に空孔を有する電
線が製造される。このとき、樹脂流抑制翼に、空気供給
孔又は供給溝を形成したものは、その孔又は溝を介して
空孔内に円滑に空気が流入する。
サイジングダイスを設けたものは、そのダイスによって
押出成形された電線が整形されながら冷却硬化され、よ
り理想的な形状となる。
また、引取機、定尺切断機を設ければ、サイジングダイ
スからの電線は、引取機を介して定尺切断機の案内治具
に送り込まれ、切断機を通って函軌条内を進行する。そ
の進行量が所要長さになると、カッターが移動して電線
を切断する。このとき、電線は、函軌条の開口方向に押
されるため、函軌条内の電線の切断機側はその開口側に
移動し、電線の送り込み軸上に空間が生じる。このた
め、つぎに送り込まれた電線はその空間に入り込んで、
前にある電線を押しながら進行する。この作用が繰り返
されて、函軌条の開口に至った電線はその開口から下方
に払い出される。
〔実施例〕
接地引下げ用電線 まず、接地引下げ用電線について説明する。
第1図にその実施例を示し、その図において、1は導体
1a上に塩化ビニル(PVC)の絶縁被覆1bを施した絶縁心
線で、この絶縁心線1周りに断面三日月枠状又は、偏平
台形枠状をした外被2が設けてある。この外被2の絶縁
心線1両側は、横断面ほぼ三角形状の空孔3とし、この
空孔3周囲の外被2の厚さはほぼ同一になっている。外
被2としては硬質ポリエチレン、PVC(HDPE)等の種々
の公知の素材を採用し得る。
外被2の空孔3内面の上下には絶縁心線1を挾むように
保持リブ2bが長さ方向に連続して設けられており、上下
のリブ2b、2bは連続していないため(リブ2bは対向面に
連続していないため)、後述のごとく、外被2を上下に
二分割すると、そのリブ2b、2bから絶縁心線1が簡単に
はずれる(剥れる)。
この実施例は、以上の構成であり、工場において、例え
ば、予め全長3.3m前後に切断するとともに、両端15cm内
側の処で外被2を除去し、更に絶縁心線1の絶縁被覆1b
を約2cm程剥取る。この剥取り時、第2図鎖線のごと
く、外被2の両端部に長さ方向(紙面前後方向)所要の
長さにスリット(切り目)2cを入れると、外被2は上下
に割ることができる。このため、絶縁心線1を、保持リ
ブ2b間からはずして横にずらすことができる。この状態
にして、外被2を前記スリット2cの端において、長さ方
向に直交して切断すると、絶縁心線1に全く傷を入れる
ことなく端末処理をすることができる。
この端末処理をした電線Pを現場に持ち込み、従来と同
様に、配電線系統から引下げられた接地線に、通行人の
手の届く高さより高い位置で接続し、その接続部は絶縁
処理する。そののち、電線Pは、その外被横断面底辺側
2aを電柱表面に当てがいながら引き下げ、スチールバン
ドにより適宜間隔で締付け固定し、下端を接地棒に接続
する。
電線製造装置 つぎに、前記電線Pの製造装置について説明する。
この実施例は、第2図に示すように、サプライAから絶
縁心線1を押出成形機Bに送り込んで外被2を被覆して
電線Pとし、その電線Pを、サイジングダイスC、冷却
槽D、引取機E、定尺切断機Fと走行させて、定尺の接
地引下げ用電線Pを製造するものであり、その工程は、
制御盤Gによって制御される。
上記押出成形機Bは、第3図に示すように、押出成形機
のクロスヘッドCHのダイスホルダーDHに、内面横断形状
が三日月状又は偏平台形状をした、すなわち、第1図の
断面形状をしたランド30を形成した押出成形用ダイス31
が装着されている。このダイス31は周囲等間隔位置のボ
ルトfのねじ込み量の調節によって調芯を行う。
ダイス31及びダイスホルダーDH内には、中心を絶縁心線
1が通過するニップル32が、その周囲ダイス31及びダイ
スホルダーDH間に所要の樹脂流路33が形成されるように
配置される。このニップル32はニップルホルダーNHにね
じ込み固定されており、ニップルホルダーNHのボルトf
のねじ込み量の調節により、ニップル32の先端位置を調
整する。このため、同図a矢印のごとく、ニップル32を
前後に移動させれば、前記樹脂流路33の大きさが調整で
き、その大きさは、樹脂の種類、外被2の厚み等を考慮
して適宜に設定する。
ニップル32の前面には、第4図に示す横断面三角形状の
対の樹脂流抑制翼34が突設され、この抑制翼34は、ニッ
プル32をニップルホルダーNHに装着した際、その対向面
が全長に亘って絶縁心線1に接するとともにダイスラン
ド30内面とほぼ同一の間隙tをもち、その先端がランド
30前端より下流側に突出する。この抑制翼34の突出量b
は、樹脂aの温度、押出圧等を考慮して実験等により適
宜に設定する。その設定は、樹脂流抑制翼34を嵌入等に
よりニップル32に対して軸方向に移動可能にしてそれの
みを軸方向に移動する、または、翼34と一体のニップル
32をその軸方向に移動させて行なう。樹脂流抑制翼34に
はその先端に開口する長さ方向の空気送給孔39が形成さ
れている。
ニップルホルダーNHの後端には送気治具40が取付けられ
ており、パッキング41を介して、この送気治具40に気密
に絶縁心線1が挿入されて、ニップルホルダーNHの内孔
42、ニップル42の内孔43を経て下流側に導かれる。送気
治具40には、定圧レギュレータ44、除湿エアーフィルタ
ー45を介してコンプレッサー46が接続されており、この
コンプレッサー46から、空気が、矢印のごとく、送気治
具40、ニップルホルダー内孔42、ニップル内孔43を通っ
て、空気送給孔39に送り込まれ、外被2の空孔3に給気
される。
前記押出成形用ダイス31の下流側には、サイジングダイ
スCが近接して配置されている。このダイスCは、前記
ダイス31のランド30と同一軸で同一横断形状のランド36
が形成されているとともに、冷却管37が付設されてい
る。冷却管37には適温の水が流通しており、この温水に
よりダイスCの冷却がなされる。また、ランド36には、
四フッ化エチレン重合体(例えば、米国、デュポン社
製:商品名テフロン)38がコーティングされており、こ
のコーティング層によって押出成形後の電線Pがスムー
スに移動する。
この押出成形機Bは以上の構成であり、いま、引取機E
の引取りにより、第3図、第4図に示すように、ニップ
ル32の中心軸上に絶縁心線1が送り込まれるとともに、
流路33に樹脂aが供給されると、一般の押出成形機と同
様に、絶縁心線1上に、ランド30の内面横断形状の外被
2が被覆される。
このとき、樹脂流抑制翼34によって、ダイス31を出た樹
脂aの圧力が抑制され、さらに、ダイス31を出た樹脂a
(外被2)は、その内に送給孔39から空気が送り込まれ
るとともにサイジングダイスCで整形されながら冷却硬
化して、第1図に示す絶縁心線1の両側に空孔3を有す
る所要横断面形状の電線Pが得られる。
第5図、第6図に示す押出成形機Bは、第3図、第4図
の押出成形機Bにおいて、空気送給孔39を、樹脂流抑制
翼34の絶縁心線1に接する面に開口する溝としたもので
あり、この空気送給溝39を通して、空孔3に空気が送り
込まれる以外、前述と同様な作用によって、第1図の電
線Pが製造される。
第7図、第8図に示す押出成形機Bは、空気供給孔39、
空気供給溝39を形成していないものであり、この場合に
は、ニップル32の内孔43を通って、ニップル32の先端か
ら空孔3に給気されることとなる。このとき、樹脂流抑
制翼34をサイジングダイスCまで至らさなくても所要の
横断面の形状の外被2が得られれば、第9図に示すよう
に、その抑制翼23の長さ(突出量b)が短くてもよい。
前記第3図、第5図の樹脂流抑制翼34においても同様で
ある。
以上のようにして押出成形機Bおよびサイジングダイス
Cによって成形された電線Pは冷却槽Dを経て引取機E
によって引取られる。すなわち、この引取機Eは周知の
構造であって、前述のように、この引取作用により、サ
プライAから押出成形機Bのニップル32の中心軸上に絶
縁心線1が送り込まれて前述の押出成形がなされる。
その引取機Eにより引取られた電線Pは下流の定尺切断
機Fに送り込まれる。この定尺切断機Fは、第10図に示
すように機台(装置フレーム)11の一端に電線Pの出・
入口を開放した角形箱柱12が設けられ、この角形箱柱12
の開放部12a内面のベース12bに切断函13が電線Pの進路
(矢印方向)に対し前後に摺動可能に設けられている。
切断函13の電線P進路上流側には、前記電線Pを受け入
れる案内治具となる刃受け15がクリアランス調整ナット
18により前後進調節可能に嵌入されている。尚、18aは
ワッシャー、18bはロックナットで、後記刃17と刃受け1
5とのクリアランスを調整後、ロックナット18bで刃受け
15を固定する。
切断函13中心垂直方向には刃支持桿14を摺動可能に受入
れる角孔13aがあけられている。刃支持桿14は、第12図
に示す形状で、角孔13aの下部から嵌挿され、下部の張
出し14aが切断函13下面に当って通り抜けないようにし
ている。
刃支持桿14を切断函13に嵌挿すると、ピン19aを刃支持
桿14のピン孔14bに嵌通し、そのピン19aの両突出端と切
断函13上面との間にトーションスプリング19が介装され
て、刃支持桿14が引き上げられる。刃支持桿14の刃受け
15に対する面には蟻溝14cが刻られて蟻の外径を持つ
刃17が嵌装されている。尚、16はアンビルである。
上記切断函13の下流側には断面コ字状の電線案内函軌条
22(以下、函軌条という)が連設されていて、その長さ
方向の適宜の間隔で電線Pを函軌条22内に滞留させるた
めのスプリング27が函軌条22の開口を挟めるように装着
されている。この函軌条22内面一端側(第10図右側の刃
受け15側)には、第11図(a)に示すように、背奥面か
ら、電線Pの厚みr分(第1図参照)離れてリブ26が設
けられており、このリブ26により、後述の刃17による電
線P下降時の上方への復帰が阻止される。また、函軌条
22の他端側には切断条長設定片25が長さ方向に移動固定
可能に設けられており、この設定片25は所要位置でビス
止めされ、電線Pが函軌条22に送り込まれてその先端が
設定片25にあたると、電線Pの進行につれて函軌条22及
び切断函13が移動する。なお、図中23は函軌条22の支え
ローラである。
角形箱柱12の上部にはクロスストローク機構21が設けら
れて、この機構21によってハンマー20が常時上下に往復
動する。クロスストローク機構21は、常時回転のフライ
ホイールWの軸心軸21aに固着された偏心軸21cが前記ハ
ンマー20のブロック20a内摺動子21bの孔に嵌入されてお
り、その偏心軸21cの回転により、第10図鎖線のごとく
摺動子21bが横方向に移動するとともに上下方向に移動
してブロック20a、すなわちハンマー20を押し下げる。
このため、このハンマー20の下方に前記アンビル16上面
が対向した時(第10図鎖線状態)、その上面がハンマー
20により叩かれてアンビル16すなわち刃支持桿14が下降
し、電線Pが切断される。
この定尺切断機Fは以上の構成であり、始業に際して
は、まず第11図(a)(b)に示すように予め定尺切断
された電線Pを函軌条22内に充てん、滞留させ、次に送
り込まれる電線Pの先端が切断条長設定片25に突き当っ
たとき電線が屈曲しないようにしている。
この状態から、いま、引取機Eから刃受け15に電線Pが
送り込まれると、その電線Pは函軌条22内に入って切断
条長設定片25に当たり、その設定片25を介しスプリング
24に抗して函軌条22及び切断函13を第10図左方に移動さ
せる。この移動は、外被2が硬質樹脂のため、電線Pが
屈曲することなく行われる。その移動量が一定量、すな
わち、例えば、刃17からの送り出し長さが3.3mとなる
と、同図鎖線のごとくアンビル16がハンマー20の下方に
位置して叩かれ、刃支持桿14が下降して、刃17及び刃受
け15により電線Pが定尺に切断される。
この切断時、刃17が電線Pを下方に押すため、第14図
(a)のごとく、函軌条22内の電線Pの切断函13側は下
降して、その状態がリブ26により維持され、電線Pの送
り込みレベルに空間Sが生じる。このため、切断後、ス
プリング24により、函軌条22及び切断函13が復帰する
が、それにつれてつぎに送りこまれた電線Pはその空間
Sに入り込んで(第11図(a)鎖線の状態)、前にある
電線Pを押し下げながら進行する。この作用が繰り返さ
れると、函軌条22の下面開口に臨む電線Pはその開口か
らスプリング27の爪27aを押し開いて順々に機台11内に
払い出される(第11図鎖線状態)。
この定尺切断機Fにおいて、クロスストローク機構21に
代えて、エアシリンダ、電磁プランジャ等の往復駆動機
を採用することができる。
また、電線Pがその長辺を垂直(上下)にして押出成形
されるときは、この定尺切断機Fを横にしてクロススト
ローク機構21を水平にし、函軌条22の開口を横向きとす
る。
〔発明の効果〕
本発明に係る接地引下げ用電線は、以上のように構成し
て外被内に空孔を形成したので、その形状を電柱にぴっ
たり沿わせ得るものとすることができ、このため、美観
上も良く、いたずら等もされにくい。さらに、空孔があ
る分、外被用樹脂の節約効果もあるうえに、絶縁心線を
リブにより挟んで支持しているため、絶縁心線が外被か
ら容易にはずれ、端末処理が仕易く、絶縁心線を傷付け
る恐れも少ない利点がある。
また、本発明に係る製造装置は、そのような好ましい形
状の電線を円滑かつ変形をともなうことなく、製造し得
る効果がある。
さらに、引取機、定尺切断機を設ければ、その電線を定
尺なもので得ることができ、この際、定尺切断機を函軌
条等を有するものとすれば、函軌条内で切断された電線
を支持して適宜に払い出すこととなり、人が常に付く必
要もなく、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る接地引下げ用電線の一実施例の横
断面図、第2図は同実施例の製造装置の一実施例の概略
図、第3図は第2図の押出成形機の要部断面図、第4図
(a)は第3図のニップルの斜視図、同図(b)は同図
の樹脂流抑制翼の左側面図、第5図、第7図、第9図は
第2図の押出成形機の他の各例の概略断面図、第6図
(a)は第5図のニップルの斜視図、同図(b)は同図
の樹脂流抑制翼の左側面図、第8図は第7図のニップル
の斜視図、第10図は第2図の定尺切断機の要部切断正面
図、第11図は第10図の切断右側面図であり、同図(a)
はA−A断面、同図(b)はB−B断面、第12図は第10
図の刃支持桿及び刃の斜視図、第13図は従来の接地引下
げ用電線の横断面図、第14図は押出成形機の従来例の要
部断面図、第15図は電柱における接地引下げ用電線の付
設説明図、第16図は第15図のX−X線断面図である。 P……接地引下げ用電線、M……アースモール、 H……電柱、A……サプライ、 B……押出成形機、C……サイジングダイス、 D……冷却槽、E……引取機、 F……定尺切断機、G……制御盤、 CH……クロスヘッド、DH……ダイスホルダー、 NH……ニップルホルダー、 1……絶縁心線、1a……導体、 1b……絶縁被覆、2……外被、 2b……保持リブ、3……空孔、 4……ダイスランド、5……ダイス、 6……ニップル、11……フレーム、 12……角形箱柱、13……切断函、 14……刃支持桿、15……刃受け、 16……アンビル、17……刃、 18……調整ナット、19……トーションスプリング、 20……ハンマー、21……クロスストローク機構、 22……函軌条、24……スプリング、 25……切断条長設定片、26……リブ、 27……スプリング、27a……爪、 30……ダイスランド、31……ダイス、 32……ニップル、33……樹脂流路、 34……樹脂流抑制翼、36……サイジングダイスランド、 37……冷却管、38……コーティング、 39……空気送給孔(空気送給溝)、40……送気治具、 42……ニップルホルダー内孔、43……ニップル内孔、 44……定圧レギュレータ、45……除湿エアーフィルタ
ー、 46……コンプレッサー、47……切欠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 孝 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−95019(JP,A) 実開 昭51−28514(JP,U) 実開 昭54−71681(JP,U) 実開 昭58−159007(JP,U) 実開 昭61−1212(JP,U) 実開 昭61−48606(JP,U) 実開 昭61−193635(JP,U) 実開 平2−24458(JP,U) 実開 平3−28613(JP,U) 実開 平3−28656(JP,U)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁心線1の上に合成樹脂製外被2を設け
    てなり、電柱Hの表面長さ方向に沿って配設される接地
    引下げ用電線Pにおいて、 上記外被2は、その横断面を三日月枠状または偏平台形
    枠状として、内部を空孔3としたものであり、その空孔
    3の中心に上記絶縁心線1があって、前記外被の横断面
    底辺2aを前記電柱Hの横断面周囲円弧に沿う弧状とし、
    かつ、前記空孔3内の外被2内面に、前記絶縁心線1を
    挾んで支持する保持リブ2bを設け、この保持リブ2bは対
    向面に連続していないことを特徴とする接地引下げ用電
    線。
  2. 【請求項2】押出成形機BのクロスヘッドCHに、内面横
    断形状が三日月状又は偏平台形状をしたランド30を形成
    した押出成形用ダイス31を装着し、そのダイス31内に、
    中心を絶縁心線1が通過するニップル32を、その周囲ダ
    イス31間に所要の樹脂流路33が形成されるように配置
    し、そのニップル32には、前記ダイスランド30内面とほ
    ぼ同一の間隙tをもった横断面三角形状の対の樹脂流抑
    制翼34が、絶縁心線1に対し対称に設けられ、この樹脂
    流抑制翼34は、その全長に亘り絶縁心線1に接して前記
    ニップル32前面からダイスランド30前端より下流側に突
    出してなることを特徴とする接地引下げ用電線の製造装
    置。
  3. 【請求項3】押出成形機BのクロスヘッドCHに、内面横
    断形状が三日月状又は偏平台形状をしたランド30を形成
    した押出成形用ダイス31を装着し、そのダイス31内に、
    中心を絶縁心線1が通過するニップル32を、その周囲ダ
    イス31間に所要の樹脂流路33が形成されるように配置
    し、そのニップル32には、前記ダイスランド30内面とほ
    ぼ同一の間隙tをもった横断面三角形状の対の樹脂流抑
    制翼34が、絶縁心線1に対し対称かつ絶縁心線1にその
    全長に亘り、接して設けられ、この樹脂流抑制翼34にそ
    の先端に開口する長さ方向の空気送給孔39を形成し、こ
    の空気送給孔39を前記ニップル内孔43及びニップルホル
    ダー内孔42を通じて外気に連通してなることを特徴とす
    る接地引下げ用電線の製造装置。
  4. 【請求項4】請求項(3)記載の接地引下げ用電線の製
    造装置において、樹脂流抑制翼34を、上記ニップル32前
    面からダイスランド30前端より下流側に突出してなるこ
    とを特徴とする接地引下げ用電線の製造装置。
  5. 【請求項5】請求項(2)乃至(4)のいずれか1つに
    記載の接地引下げ用電線の製造装置において、ニップル
    ホルダーNH後端に、その内孔42に連通する送気治具40を
    装着し、この治具40に、空気供給源46、除湿手段45及び
    定圧レギュレータ44を付設してなることを特徴とする接
    地引下げ用電線の製造装置。
  6. 【請求項6】請求項(2)乃至(5)のいずれか1つに
    記載の接地引下げ用電線の製造装置において、上記押出
    成形用ダイス31の下流側にサイジングダイスCを近接し
    て配置し、そのサイジングダイスCは、前記ダイス31の
    ランド30と同一軸で同一横断形状のランド36が形成され
    ているとともに、冷却管37が付設されてなることを特徴
    とする接地引下げ用電線の製造装置。
  7. 【請求項7】請求項(6)記載の接地引下げ用電線の製
    造装置において、樹脂流抑制翼34は、サイジングダイス
    Cのランド36内に至っていることを特徴とする接地引下
    げ用電線の製造装置。
  8. 【請求項8】請求項(6)又は(7)に記載の接地引下
    げ用電線の製造装置において、サイジングダイスCの下
    流側に、そのサイジングダイスCからの電線引取機E、
    その引取機Eからの電線Pが連続的に送り込まれる定尺
    切断機Fを順々に備えてなる接地引下げ用電線の製造装
    置。
  9. 【請求項9】上記定尺切断機Fを下記の構成としてなる
    請求項(8)記載の接地引下げ用電線の製造装置。 上記引取機Eからの電線Pが送り込まれて貫通する案内
    孔を有する案内治具をフレーム11に取付け、この治具の
    前記電線貫通方向後段のフレーム11上に、走行する該電
    線Pを切断する切断機を設け、この切断機の前記電線貫
    通方向下流フレーム11には、断面が下向き開口又は横向
    き開口のコ字状の前記貫通方向の函軌条22を設け、この
    函軌条22の背奥面は前記電線貫通方向軸心上に位置する
    とともに、函軌条22の開口部には電線の滞留手段を設
    け、前記切断機には、前記案内治具の貫通孔を電線が所
    要長さ貫通した際そのカッター17を函軌条22の開口方向
    に移動させる手段を備えて成る定尺切断機。
JP2140527A 1989-09-26 1990-05-29 接地引下げ用電線及びその製造装置 Expired - Lifetime JPH06105562B2 (ja)

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