JPH06118207A - レンズシート - Google Patents

レンズシート

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Publication number
JPH06118207A
JPH06118207A JP20800893A JP20800893A JPH06118207A JP H06118207 A JPH06118207 A JP H06118207A JP 20800893 A JP20800893 A JP 20800893A JP 20800893 A JP20800893 A JP 20800893A JP H06118207 A JPH06118207 A JP H06118207A
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JP
Japan
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lens
resin
active energy
energy ray
curable resin
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Pending
Application number
JP20800893A
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English (en)
Inventor
Masao Hamada
雅郎 濱田
Hiroshi Kitagawa
浩 北川
Osamu Kotani
修 小谷
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズシートに形成されたレンズパターンの
有する本来の光学特性を十分に発揮することができると
ともに、気泡の発生や厚さ斑等もない優れたレンズシー
トを得る。 【構成】 透明基材1と、透明基材1上に形成された活
性エネルギー線硬化樹脂からなるレンズ部2とからな
り、前記レンズ部2が第1の活性エネルギー線硬化樹脂
から形成されたレンズ先端層3と、第2の活性エネルギ
ー線硬化樹脂から形成されたレンズ基部層4とから構成
され、前記レンズ先端層3と前記レンズ基部層4との界
面5が比較的平滑な面からなることを特徴とするレンズ
シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクションテレ
ビやマイクロフィルムリーダー等の画面として用いられ
る投写スクリーンに使用されるフレネルレンズやレンチ
キュラーレンズ等のレンズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレネルレンズやレンチキュラーレンズ
等のレンズシートを製造する方法としては、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン
樹脂等の透明樹脂材料を用いて、これらの樹脂を射出成
型する方法、樹脂板とレンズ型とを当接させ、これを加
熱加圧することによりレンズ型のレンズパターンを転写
する押圧成型法、樹脂板を直接切削加工するダイレクト
カット法等が知られている。また、最近では活性エネル
ギー線硬化型樹脂をレンズ型内に注入した後、活性エネ
ルギー線を照射して該樹脂を硬化させる方法等も提案さ
れている。
【0003】しかしながら、射出成型法においては大き
なサイズの成型物の成型は難しく、比較的小さなサイズ
の成型物の成型にしか使用できない。また、押圧成型法
では樹脂板および成型型の加熱冷却サイクルに長時間を
要するため、樹脂成型物の大量生産のためには多数の成
型型が必要となり、大型の樹脂成型物を製造するために
は生産装置に莫大な費用がかかる。
【0004】一方、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
を用いる方法は、成型時間を短縮でき生産性が向上でき
るものの、レンズ型内へ樹脂組成物を注入する際に泡等
の巻き込み等の問題点を有しており、これを解決するた
めには、別途脱泡処理を行ったり、ゆっくりと注入する
等の方法を採用する必要があり、大量生産には未だ十分
なものではなかった。特に、同心円状のレンズパターン
を有するフレネルレンズを製造する場合には、同心円状
というレンズ型のパターン形状によって溝部に気泡が閉
じこめられるために、気泡が発生し易く、一旦発生した
気泡は容易に除去できなく、気泡によるレンズ欠陥をま
ねくという問題点を有していた。このような気泡の発生
を防止する方法として特開平1−192529号公報に
記載されているように、低粘度の紫外線硬化型樹脂(第
1の樹脂)をレンズ型に塗布した後、比較的高粘度の紫
外線硬化型樹脂(第2の樹脂)を注入して、透明基材を
重ね合わせて紫外線を照射して硬化させ脱型する方法が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法によって製造されたレンズシートは、図10の
部分断面図に示したように重合時の収縮等によって、レ
ンズ凸部において第2の樹脂層28が第1の樹脂層27
に食込んだようになり、その界面29は円弧状となって
しまう。このように第1の樹脂層28と第2の樹脂層2
7との界面29が円弧状に形成された場合には、その界
面29がレンズの作用をして、レンズシート本来の光学
特性が損なわれてしまうという問題点を有している。
【0006】また、その製造過程でレンズ型に塗布した
第1の樹脂に盛り上がった部位が生じていると、第2の
樹脂を注入して硬化させた後でもレンズシートの厚さ斑
として残り、画像の歪み等のレンズ品質低下の原因とな
る等の問題点をも有している。そこで、本発明の目的
は、光学特性に優れ、気泡等によるレンズ欠陥や厚さ斑
のない高品質のレンズシートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記従来
技術の有する問題点を鑑み、活性エネルギー線硬化樹脂
を用いたレンズシートについて鋭意検討を行った結果、
本発明に到達したものである。すなわち、本発明のレン
ズシートは、透明基材と、透明基材上に形成された活性
エネルギー線硬化樹脂からなるレンズ部とからなり、前
記レンズ部が第1の活性エネルギー線硬化樹脂から形成
されたレンズ先端層と、第2の活性エネルギー線硬化樹
脂から形成されたレンズ基部層とから構成され、前記レ
ンズ先端層と前記レンズ基部層との界面が比較的平滑な
面からなることを特徴とするものである。
【0008】図1に本発明のレンズシートの部分断面図
を示した。図中1は透明基材であり、透明基材1上に活
性エネルギー線からなるレンズ部2が形成されている。
レンズ部2は、第1の活性エネルギー線硬化樹脂からな
り、レンズ先端部を形成するレンズ先端層3と、第2の
活性エネルギー線硬化樹脂からなり、レンズ基部を形成
するレンズ基部層4との2層構造となっており、レンズ
先端層3とレンズ基部層4との界面5は比較的平滑な面
で形成されている。
【0009】本発明のレンズシートを構成する透明基材
1としては、厚さならびに材料については特に限定され
るものではないが、着色や濁り等によって著しく光線透
過率が低下するものは好ましくない。使用できる材料と
しては、プラスチックやガラス等が挙げられ、具体的に
はアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂
あるいはこれら樹脂のコポリマーやポリマーアロイ等が
挙げられる。透明基材2の厚さは、活性エネルギー線の
透過性や取扱い性等の観点から3mm以下であることが
好ましい。特に、フレネルレンズやレンチキュラーレン
ズ等の投写スクリーン用のレンズ等に使用される場合に
は、多重像や虹色の色斑等の光学特性を考慮すると1m
m以下であることが好ましい。
【0010】本発明のレンズ先端層3を形成する第1の
活性エネルギー線硬化樹脂およびレンズ基部層4を形成
する第2の活性エネルギー線硬化樹脂は、同一組成のも
のでも、異なる組成のものであってもよい。同一組成の
場合でも、粘度等の物性の異なるものを使用することも
できる。例えば、第1の樹脂としては、レンズ型のレン
ズパーターンの再現性のよい樹脂を、第2の樹脂として
は、透明基材との密着性のよい樹脂を使用することがで
きる。特に、第1の樹脂としては、注入時の粘度が10
0cps以下と低く、硬化後の透明性が高いものが好ま
しい。注入時の粘度が100cpsを超えると、注入ノ
ズル通過時のカピテーション等の原因によって、気泡が
発生する可能性が高くなるためである。また、空気存在
下での硬化性が劣り、第2の樹脂組成物との密着性を向
上させることがでることから、メタクリレート成分を主
成分としたものが好ましい。
【0011】第1および第2の活性エネルギー線硬化樹
脂としては、取扱い性や硬化性等の点で、多価アクリレ
ートおよび/または多価メタクリレート(以下、多価
(メタ)アクリレートと記載)、モノアクリレートおよ
び/またはモノメタクリレート(以下、モノ(メタ)ア
クリレートと記載)、および活性エネルギー線による光
重合開始剤を主成分とすものが好ましい。代表的な多価
(メタ)アクリレートとしては、ポリオールポリ(メ
タ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレ
ート、エポキシポリ(メタ)アクリレート、ウレタンポ
リ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、単
独あるいは2種以上の混合物として使用される。また、
モノ(メタ)アクリレートとしては、モノアルコールの
モノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリオールのモノ
(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられるが、後者の
場合には、遊離の水酸基の影響であると思われるが、金
属型との離型性が悪くなるので金属型を使用する場合に
は多量に使用しないほうがよい。また、(メタ)アクリ
ル酸およびその金属塩についても、高い極性を有してい
ることから、金属型を使用する場合には多量に使用しな
いほうがよい。
【0012】本発明において、活性エネルギー線硬化型
樹脂には、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄
変防止剤、ブルーイング剤、顔料、拡散剤等の添加剤を
硬化を妨げない範囲で配合してもよい。本発明のレンズ
シートでは、レンズ先端層3とレンズ基部層4との界面
5が、比較的平滑な面で形成されていることが重要であ
り、これによってレンズシートのレンズパーターンによ
って得られる本来の光学特性を十分に発揮できるものと
なる。このような界面5は、レンズシート自体に凹凸状
の微細なレンズパターンを形成するために、活性エネル
ギー線硬化樹脂の重合時の収縮等によって形成される若
干の凹凸は避けることはできないが、本発明では界面の
若干の凹凸はレンズシートの光学特性を大幅に損なわな
い程度であれば特に問題となならない。すなわち、本発
明でいう比較的平滑な面とは、レンズシートの有する本
来の光学特性を大きく損なわない程度を意味するもので
ある。より具体的には、界面5の凹凸の変化の幅が20
0μm以下の範囲、好ましくは100μm以下の範囲で
あればよい。
【0013】このように、レンズ先端層3とレンズ基部
層3との界面5が比較的平滑な面から形成されたレンズ
シートは、例えば、第1の樹脂をレンズ型に注入した後
に平滑化処理を行ったり、さらにその後で第1の樹脂を
硬化または半硬化させるべく活性エネルギー線を照射す
ることによって得ることができる。以下、平滑化処理お
よび第1の樹脂への活性エネルギー線照射を用いた本発
明のレンズシートの製造方法を図面に従って詳細に説明
する。
【0014】図2は、本発明の第1の活性エネルギー線
硬化樹脂の別の注入方法を示す概略図であり、レンズパ
ターンを形成したレンズ型6を傾斜させて設置し、その
上流側端部から注入ノズル7を用いて活性エネルギー線
硬化樹脂液8を注入する。注入ノズル6への樹脂液8の
供給は、樹脂液タンクから定量ポンプ9を通して行う。
樹脂液8の注入には、樹脂液8の流下速度が極端に速く
ならないように注意するとともに、レンズ型6の面積を
Amm2 とした時に10Amm3 以上の過剰量の樹脂液
を流下させることが望ましい。このように過剰の樹脂液
8を流下させることによって、注入時初期に発生する気
泡を押し流し、レンズ型6中への気泡の残存を防止する
ことができる。余剰の樹脂液8は、脱泡、濾過等の処理
を施した後、樹脂液タンクに戻して再度注入に使用する
ことができる。なお、レンズ型6の傾斜角度10は、樹
脂液の粘度や流下速度等とを考慮して15度以下とする
ことが好ましい。
【0015】また、第1の活性エネルギー線硬化樹脂の
注入は、多孔ノズルやスリットノズル等の注入ノズルを
用いて、注入ノズルをレンズ型の形状に合わせて移動さ
せながら注入することもできる。この場合には、注入ノ
ズルのノズル穴部での流速から計算されるレイノルズ数
が層流領域から極端に離れないように、使用する樹脂液
の粘度とノズル穴部のL/D(Lはノズル穴部の長さ、
Dは直径を表す。)あるいはスリット幅を決定する必要
がある。
【0016】本発明で使用されるレンズ型6としては、
内面に適宜のレンズパターンを形成したものであり、ガ
ラス製、アルミニウム、黄銅、鋼等の金属製、シリコン
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、フッ
ソ樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等の合成樹脂製のもの
等が使用できる。また、このような材料に各種金属粉を
混合したものや、メッキを施したものであってもよい。
【0017】第1の樹脂注入工程を終えたレンズ型6
は、図4に概略を示した平滑化工程を行う。第1の樹脂
8がレンズパターン部から盛り上がったように注入され
たレンズ型6は、搬送装置11によって気体を吹出す吹
出ノズル12を設置した平滑化装置によって、樹脂液8
がレンズ型6のレンズパターン凹部14のみ残留し、樹
脂液8の液面が平滑となるように平滑化処理を行う。平
滑化装置は、吹出す気体の広がりが少なく斑のない形状
の吹出口を有する吹出ノズル12が、吹出用ファン16
に接続されて設置されたものであり、吹出しノズル12
から吹出したエアーによって余剰の樹脂液15を除去し
て平滑化を行うものである。余剰の樹脂15は、レンズ
型6の周辺部からオーバーフローさせ、レンズ型6の周
囲に設置された樹脂液受から回収し、脱泡、濾過等の処
理を施した後に再度注入に使用することができる。
【0018】また、本発明の平滑化装置においては、図
4に示したように、吹出ノズル12と対面する位置に幅
5mm程度のスリットを有する吸引ノズル13を吸引用
ファン17に接続して設置し、吹出ノズル12から吹出
されたエアーおよび樹脂液15を吸引することもでき
る。このような吸引ノズル13を設置することによっ
て、吹出しノズル12から吹出したエアーによって飛散
させた余剰の樹脂液15を吸引ノズル13から吸引し
て、微粒子状となった余剰の樹脂液15が飛散して平滑
化された樹脂液の表面への付着を防止することができる
ものである。余剰の樹脂液15の飛散はレンズシートの
厚さ斑の原因となるので吸引ノズル13を併設すること
が好ましいが、吹出ノズル12の移動速度やエアーの吹
出量を制御することによって防止することもできる。
【0019】平滑化工程に次いで第1の硬化工程を行
う。注入された第1の樹脂液8を平滑化したレンズ型6
は、活性エネルギー線照射装置によって活性エネルギー
線を照射され、注入された第1の樹脂液8は硬化または
半硬化される。活性エネルギー線としては、電子線、イ
オン線等の粒子線、γ線、紫外線、可視光線、赤外線等
の電磁波線等が挙げられるが、硬化速度や生産設備等の
点から紫外線が好ましい。活性エネルギー線照射装置と
しては、紫外線を照射する場合には、高圧水銀灯、ケミ
カルランプ、殺菌灯等の紫外線ランプが使用できる。
【0020】第1の硬化工程で照射される活性エネルギ
ー線は、照射量が320〜390nmの積算照射量で1
0〜1000mJ/cm2 であることが好ましい。これ
は、照射量が10mJ/cm2 未満では、樹脂の硬化反
応が進行せず、第2の樹脂の注入による厚さ斑や気泡発
生の原因となるためである。逆に、照射量が1000m
J/cm2 を超えると、第2の樹脂との密着性が低下し
たり、第2の樹脂注入後の活性エネルギー線の照射によ
って着色するおそれがあるためである。この範囲の照射
量で活性エネルギー線を照射することによって、第1の
樹脂の内面のみを硬化あるいは半硬化状態とすることが
できるため、第2の樹脂との密着性に優れ、その界面も
光学的に均一なものにできる。
【0021】なお、上記のような第1の硬化工程は必要
に応じて施せばよく、平滑化工程を行った後に硬化工程
を経ずに直接第2の樹脂注入工程へ移ってもよい。しか
し、第1の樹脂を硬化または半硬化させないで第2の樹
脂を注入する場合には、第1の樹脂が第2の樹脂に押さ
れる形で移動して、第1の樹脂と第2の樹脂との間にレ
ンズ型の形状に起因する気泡が発生したり、第1の樹脂
層と第2の樹脂層との界面が比較的平滑な面を形成でき
なくなるおそれがあり、第1の硬化工程を施した後に第
2の樹脂を注入することが好ましい。
【0022】平滑化工程後あるいは第1の硬化工程後の
レンズ型6には、第2の樹脂注入工程を行う。図5に、
第2の樹脂注入工程の概略図を示した。第2の活性エネ
ルギー線硬化型樹脂液18の注入は、ロールコーター1
9等の定厚塗布装置を用いて第1の樹脂層8上に一定の
厚さで注入する。なお、ロールコーター19の代わり
に、シルクスクリーン印刷機等の他の定厚塗布装置を使
用してもよいし、第1の樹脂液の注入と同様に多孔ノズ
ルやスリットノズルを用いて注入してもよい。また、第
2の樹脂液18として比較的粘度の高いものを使用する
場合には、レンズ型6端部の第1の樹脂層8上に第2の
樹脂液18の樹脂溜まりを形成して、その上に透明基材
2を介して加圧ロールで展延しながら塗布することもで
きる。さらに、予め第2の樹脂を塗布した透明基材2を
用意して、これを第1の樹脂層8上に重ね合わせること
もできる。また、第2の樹脂液として比較的低粘度のも
のを注入する場合には、第1の樹脂注入後に行ったと同
様に、平滑化工程を施してもよい。
【0023】第2の樹脂を注入したレンズ型6には、図
6に概略を示したように透明基材2を重ね合わせる。レ
ンズ型6の端部20に透明基材2の端部21を合致さ
せ、ロール22を用いて重ね合わせていく。この場合、
余剰の樹脂液は、ロールの進行方向あるいは周辺部から
オーバーフローさせ、レンズ型6の下方に設置した余剰
の樹脂液受23から回収し、脱泡、濾過等の処理を施し
た後に再度注入に使用することができる。透明基材2
は、ロール22に沿わせるように配置して重ね合わせる
ことが好ましい。また、使用するロール22は、直径2
50mm以下程度の大きさが好ましい。透明基材2がロ
ール22から離れて配置されたり、ロール22の直径が
250mmを超える大きさのものを使用した場合には、
第2の樹脂液18の表面に生じた凸部と透明基材2が、
ロール22による透明基材2と第2の樹脂液18との本
来の重ね合わせ位置から外れた位置で接触して重ね合わ
され、透明基材2と樹脂液18との間に気泡が発生する
おそれがあるためである。
【0024】透明基材2を重ね合わせた後、透明基材2
の上方から活性エネルギー線を照射して樹脂液を硬化さ
せる。この硬化工程においては、活性エネルギー線の照
射量は、樹脂液が完全に硬化するに十分な量であり、使
用する活性エネルギー線硬化型樹脂の種類によって適宜
決定される。樹脂の硬化終了後、透明基材2の端部を保
持してレンズ型6から脱型して、レンズシートを得る。
【0025】
【実施例】以下、図7〜図9に基づいて、本発明の実施
例を具体的に説明する。図7に示したように、厚さ3m
mの1200mm×800mmの大きさの黄銅製の板に
フレネルレンズパターンを形成したレンズ型6を用意し
た。このレンズ型6を枠24に載置して、枠24が10
度の傾斜を有するように脚25を立てた。さらに、一辺
が開放された枠24と樹脂液受23とを、枠24の開放
辺が下方側に位置し、その下端に樹脂液受23が接する
ようにレンズ型6の周囲に設置した。
【0026】注入ノズル7としては、長さ1300mm
のSUS304TP15Aのステンレス製管に直径1m
mのノズル穴を10mm間隔で設けたものを使用し、こ
れに第1の紫外線硬化樹脂液を供給するためのギアポン
プ9を、ラインフィルター26を接続した。レンズ型6
から3mmの間隔をおいて、レンズ型6の上流から下流
に注入ノズル7を移動させながら、20リットル/分の
注入速度で第1の樹脂液8をレンズ型6に注入した。
【0027】第1の紫外線硬化樹脂の組成は次の通りで
あり、室温での粘度は40cpsであった。 <樹脂組成> ファンクリルFA−321M 50重量% (日立化成社製、エチレンオキシド変性 ビスフェノールAジメタクリレート) ダイヤビーム4117 10重量% (三菱レイヨン社製、ビスフェノールA 系アクリレート) ダイヤビーム2106 40重量% (三菱レイヨン社製、テトラヒドロフル フリルアクリレート) ダロキュアー5117 1.5重量% (メルクジャパン社製、2−ヒドロキシ (上記樹脂の和に対して) −2−メチル−1−フェニルプロパン −1−オン) 次いで、図8に示したように、レンズ型6の幅とほぼ等
しい長さのスリット状にエアーを吹出す吹出ノズル12
と吸引ノズル13とを設置した平滑化装置を準備した。
吹出ノズル12として、エアノズル(キクチ社製、DN
−300型Daicoエアノズル)を4本設置して、こ
れと対向する位置に吸引ノズル7を設置した。
【0028】これらノズル先端から5mm離れた位置
を、搬送装置11によってレンズ型6を2m/分の速度
で移動させて、レンズ型6のレンズパターン凹部14に
のみ第1の樹脂液8が注入されているように平滑化を行
った。なお、吹出ノズル12にはリングブロワー16を
接続して、1200mmAqで空気を送り込み、吸引ノ
ズル13には真空掃除機17を接続して余剰の樹脂液1
5を吸引した。
【0029】平滑化を行った後、8本のケミカルランプ
を平行に配列した第1の紫外線照射装置中を、ケミカル
ランプとレンズ型6との間隔を100mmとして、搬送
速度3m/分でレンズ型6を通過させ、第1の樹脂液が
半硬化状態となるように硬化させた。この時、320〜
390nmの積算紫外線照射量は、150mJ/cm2
であった。半硬化させた第1の樹脂層上に、バンコラン
スキージCB−60−A(メッシュ工業社製定量塗布装
置)を用いて、第1の樹脂液と同一の第2の樹脂液をほ
ぼ均一な厚さとなるように展延した。次いで、図9に示
したように、透明基材2として、レンズ型6とほぼ同一
の大きさで、厚さ1mmのアクリル樹脂製シート(三菱
レイヨン社製アクリライト#000)を、その端部がレ
ンズ型6の端部に接するように設置して、ロール22に
沿って配置するように保持しながらロール22を降下さ
せた。1m/分の速度でロール22を、レンズ型6の一
端部から他端部に向けて移動させて、透明基材2を第2
の樹脂液上に重ね合わせた。オーバーフローした余剰樹
脂液は、レンズ型6の下方に設置した樹脂液受23に回
収した。そして、ロール22が、レンズ型6の他端部ま
で移動した時点でロール22を上昇させて、重ね合わせ
を終了した。ロール22としては、直径160mmの金
属ロールに、JISゴム硬度40度のNBRシートを巻
き付けたものを使用した。
【0030】透明基材2を重ね合わせたレンズ型6を、
80W/cmの照射強度6.4kWの紫外線ランプ3本
を配置した紫外線照射装置を用いて、紫外線を照射して
樹脂液を完全に硬化させた。硬化終了後、レンズ6から
脱型して、フレネルレンズシートを得た。得られたフレ
ネルレンズシートは、図1に示したように、透明基材1
上に第1の紫外線硬化樹脂からなるレンズ先端層3と第
2の紫外線硬化樹脂からなるレンズ基部層4とからなる
2層構造のレンズ部2が形成され、レンズ先端層3とレ
ンズ基部層4との界面5は、凹凸の変化が55μm以下
の比較的平滑な面から形成されており、レンズ中への気
泡の残存もなく、厚さ斑もない均一な高品質のもので、
その光学特性も優れたものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明のレンズシートは、以上詳述した
通りの構成からなるものであるから、レンズシートに形
成されたレンズパターンの有する本来の光学特性を十分
に発揮することができるとともに、気泡の発生や厚さ斑
等もない優れたものであり、特に投写スクリーン等に使
用されるフレネルレンズあるいはレンチキュラーレンズ
等に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズシートの部分断面図である。
【図2】本発明のレンズシートの製造工程を示す概略図
である。
【図3】本発明のレンズシートの製造工程を示す概略図
である。
【図4】本発明のレンズシートの製造工程を示す概略図
である。
【図5】本発明のレンズシートの製造工程を示す概略図
である。
【図6】本発明のレンズシートの製造工程を示す概略図
である。
【図7】本発明の実施例の製造工程を示す概略図であ
る。
【図8】本発明の実施例の製造工程を示す概略図であ
る。
【図9】本発明の実施例の製造工程を示す概略図であ
る。
【図10】従来のレンズシートの部分断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 透明基材 2 ・・・ レンズ部 3 ・・・ レンズ先端層 4 ・・・ レンズ基部層 5 ・・・ 界面 6 ・・・ レンズ型 7 ・・・ 注入ノズル 8 ・・・ 第1の活性エネルギー線硬化樹脂 9 ・・・ 定量ポンプ(ギアポンプ) 10・・・ レンズ型傾斜角度 11・・・ 搬送装置 12・・・ 吹出ノズル 13・・・ 吸引ノズル 14・・・ レンズパターン凹部 15・・・ 余剰樹脂 16・・・ 吹出用ファン(リングブロワー) 17・・・ 吸引用ファン(真空掃除機) 18・・・ 第2の活性エネルギー線硬化型樹脂 19・・・ ロールコーター 20・・・ レンズ型端部 21・・・ 透明基材端部 22・・・ ロール 23・・・ 樹脂液受 24・・・ 枠 25・・・ 脚 26・・・ ラインフィルター 27・・・ 第1の樹脂層 28・・・ 第2の樹脂層 29・・・ 界面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材と、透明基材上に形成された活
    性エネルギー線硬化樹脂からなるレンズ部とからなり、
    前記レンズ部が第1の活性エネルギー線硬化樹脂から形
    成されたレンズ先端層と、第2の活性エネルギー線硬化
    樹脂から形成されたレンズ基部層とから構成され、前記
    レンズ先端層と前記レンズ基部層との界面が比較的平滑
    な面からなることを特徴とするレンズシート。
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