JPH06158439A - 摩擦紡績法により糸を紡績する方法と装置 - Google Patents

摩擦紡績法により糸を紡績する方法と装置

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JPH06158439A
JPH06158439A JP17787093A JP17787093A JPH06158439A JP H06158439 A JPH06158439 A JP H06158439A JP 17787093 A JP17787093 A JP 17787093A JP 17787093 A JP17787093 A JP 17787093A JP H06158439 A JPH06158439 A JP H06158439A
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spinning
fiber
friction
fibers
yarn
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JP17787093A
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English (en)
Inventor
Robert Hartel
ハルテル ローベルト
Udo Papenfuss
パーペンフース ウド
Karl-Josef Brockmanns
ブロックマンス カール−ヨーゼフ
Thomas Massen
マーセン トーマス
Hans-Walter Jansen
ヤンゼン ハンス−ヴァルター
Heinz-Georg Wassenhoven
ヴァッセンホーフェン ハインツ−ゲオルク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oerlikon Textile GmbH and Co KG
Original Assignee
W Schlafhorst AG and Co
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H4/00Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
    • D01H4/04Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques imparting twist by contact of fibres with a running surface
    • D01H4/16Friction spinning, i.e. the running surface being provided by a pair of closely spaced friction drums, e.g. at least one suction drum

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適にドラフトをかけた形で繊維を糸形成ゾ
ーン内へ搬入すること。 【構成】 搬送面への給繊前に繊維を解繊装置において
繊維スライバから解繊してばらばらにほぐし、搬送面の
回転軸線と円形の周縁との間で、前記楔形紡績部内で糸
引出し方向とは逆方向に回転する搬送面に対して実質的
に接線方向に前記繊維を空気流によって給繊し、繊維供
給点において前記搬送面を、該搬送面に当接する繊維と
少なくとも等しい速度で回転させ、遠心力によって繊維
を、前記搬送面の周縁に対して実質的に半径方向に方位
づけ、前記周縁を踏み超えた繊維端部を、前記楔形紡績
部内で形成される糸によって先ず捕捉させ、かつ、前記
搬送面との摩擦作用と楔形紡績部内に支配するサクショ
ン作用とに基づいて、実質的に楔形紡績部の長手方向で
糸引出し方向とは逆方向に前記繊維を糸形成ゾーン内へ
引き下ろす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転する搬送面に繊維
を給繊し、かつ、エンドレスの摩擦紡績面によって形成
される楔形紡績部内へ搬送する形式の摩擦紡績法により
糸を紡績する方法並びに該方法を実施するための摩擦紡
績装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦紡績によって生産される糸は、概ね
糸強度と糸構造の点では満足できない糸品質を有してい
る。これは、より高い糸繊度を得ようとする場合にネガ
ティブな影響を及ぼす。この理由から摩擦紡績糸の使用
はごく狭い範囲に局限されている。
【0003】摩擦紡績時の難点は、大抵は個々の単繊維
の糸条への最適な搦み込みが欠如している点にある。繊
維スライバを先ず個々の単繊維にばらばらに解繊した上
で、該単繊維を摩擦紡績面に給繊する形式の摩擦紡績法
において特に、前記の問題が生じる。個々の単繊維は概
して高速度の空気流によって摩擦紡績面へ搬送される
が、この摩擦紡績面において個々の単繊維は強く制動さ
れるので、ドラフトをかけた形で該単繊維を糸形成ゾー
ン内へ搬送して、そこで形成中の糸内へ搦み込ませるこ
とを保証することができないのは勿論である。
【0004】また単繊維への解繊処理の施されていない
繊維スライバを用いて紡績する場合も、微細な糸番手へ
の突破口はまだ得られていない。それというのは、糸ス
ライバの安定性すなわち断面積当りの繊維本数がドラフ
ト時に制限を受けるからである。
【0005】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3421
204号明細書に基づいて、摩擦紡績糸を製造する方法
と装置が公知になっている。この場合先ず繊維スライバ
がドラフト装置にかけられてドラフトされ、次いでこの
ドラフトされた繊維スライバは、回転する搬送面に供給
される。多孔周面を有するドラムが設けられており、該
多孔周面には細い条溝が形成されており、該条溝内へ、
ドラフトのかけられた繊維スライバが供給される。前記
ドラムは、その周面が糸引出し方向で見て摩擦紡績装置
の楔形紡績部内に位置するように配置されている。楔形
紡績部内におけるドラムの回転方向は糸引出し方向とは
逆方向である。繊維スライバは、上方で糸引出し方向
に、サクション空気の作用する搬送面に載せられ、前記
楔形紡績部に到達する前にブロー空気流に曝されて、繊
維スライバから個々の単繊維がばらばらに解繊され、か
つ前記楔形紡績部において、互いに逆方向に回転する2
つの摩擦紡績面間の糸形成ゾーン内へ落下する。しかし
ながら搬送面から剥離する際に繊維が湾曲することに基
づいて、繊維の均等な平行配向を保証することはできな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、最適にドラフトをかけた形で繊維を糸形成ゾーン内
へ搬入することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の方法上の構成手段は請求項1に、また装置上の構成
手段は請求項2に記載した通りである。すなわち:繊維
スライバが先ず解繊装置にかけて個々の単繊維にばらば
らに解繊される。解繊装置は、ロータによるオープンエ
ンド紡績の際の従来技術に基づいて公知である。本発明
によれば、ばらばらに解繊された繊維は、回転する搬送
面に給繊される。公知のように1つのドラムの周面に繊
維を供給するのではなくて、繊維は、糸引出し方向に対
して垂直方向の回転軸線を有する回転搬送面に給繊され
るのである。該回転搬送面への繊維供給点は、該回転搬
送面の回転軸線と円形の周縁との間に位置している。搬
送面の回転方向は、該搬送面が侵入している楔形紡績部
内においては糸引出し方向とは逆方向である。繊維に、
可能な限りドラフトをかけた状態を得るために、前記搬
送面は、繊維供給点においては少なくとも供給繊維の搬
送速度に等しくなるような周速度で回転する。繊維供給
点における前記搬送面の周速度は、供給繊維速度よりも
大であるのが最適である。それというのは、周速度が供
給繊維速度よりも大であれば、繊維が搬送面に当接する
際に早くも繊維にはドラフト作用が及ぼされるからであ
る。
【0008】前記搬送面は、楔形紡績部内へ進入運動を
行なう方の摩擦紡績面寄りに位置していることができ
る。回転する搬送面上で繊維は実質的に遠心力を受ける
ので、この遠心力に基づいて搬送面の周縁へ向かって移
動することになる。その際に繊維は、周縁へ向かってか
つ該周縁を踏み超えて半径方向に配向される。楔形紡績
部内における両摩擦紡績面間の最低点に搬送面が達する
と、各繊維の一端は、糸形成ゾーンにおいて両摩擦紡績
面間で形成されている糸に衝突するほど搬送面の周縁を
踏み超えなければならない。しかし又、繊維端部は、楔
形紡績部内へ進入運動を行なう方の、しかもサクション
作用を有する、摩擦紡績面に当接することもできる。
【0009】当接する繊維の座屈を避けるために、該繊
維の他端部は、更に搬送面と接触した状態を保ち、かつ
当該繊維は、引出すべき糸にほぼ平行な位置に達するま
で前記搬送面によって連行されねばならない。
【0010】搬送面の周縁を踏み超えた繊維端部がすで
に糸形成ゾーンに到達し形成中の糸に達して繊維の運動
方向が変向されると、搬送面は、繊維がドラフトのかか
った状態で糸形成ゾーン、つまり楔形紡績部内において
糸引出し方向に対して平行な位置を占めるまで繊維に対
してなお力を及ぼさねばならないない。この要件が有利
に達成できるのは、搬送面が摩擦係数の高い表面を有し
ている場合である。
【0011】本発明の有利な実施態様では搬送面は、楔
形紡績部内へ進入回転する方の摩擦紡績面寄りに配置さ
れている。この手段によって、すべての供給される繊維
を確実に楔形紡績部内の糸形成ゾーンへ到達させること
が保証される。
【0012】本発明の更に有利な実施態様では回転軸線
と周縁との間の繊維供給点は、楔形紡績部内へ進入運動
する方の搬送面の領域内に位置している。該繊維供給点
の位置は、繊維特性に関連して選択される。それという
のは例えば短繊維(ステイプルファイバー)糸の平滑な
繊維は、それ自体ですでに牽伸されているので半径方向
に配向するためには、長い木綿繊維よりも遥かに短い回
転角度しか必要としないからである。因みに長い木綿繊
維は、先ずドラフトのかかった状態にした上で、半径方
向に配向されねばならない。
【0013】搬送面はその賦形の点から見れば、オープ
ンエンド紡績機の高杯形ロータの内面に相応しており、
しかも該搬送面は繊維供給点に凸面湾曲部分を有してい
る。搬送面は、ロータでは繊維集合溝が始まる所で終っ
ている。前記湾曲部分の凸面は、搬送面に当接する繊維
を先ず搬送面によって連行し、次いで実質的に当該繊維
に作用する遠心力の影響によって搬送面の周縁の方に向
かって半径方向に配向するように、成形されている。
【0014】本発明の更に有利な実施態様では、楔形紡
績部の糸引出し点側とは反対の側に、糸引出し方向とは
逆方向に作用する付加的なサクション部を設けることに
よって、所望の繊維配向を付加的に助成することが可能
である。この場合のサクション作用の強さは、繊維を方
向づけはするが繊維吸出は行なわない程度の大きさでな
ければならない。
【0015】本発明の有利な実施態様では、摩擦紡績面
を截頭円錐形に成形しておくことも可能である。この場
合、該截頭円錐形の大径部は楔形紡績部の糸引出し点に
位置している。糸形成ゾーンの内部では、摩擦紡績面の
直径の増大に基づいて該摩擦紡績面の周速度も増大す
る。これによって、形成中の糸に働く加撚作用も増大
し、しかも究極的な撚りは糸引出し速度によって決定さ
れる。
【0016】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0017】但し図1では、本発明を理解する上で必要
と認められる構成要素だけを図示するに留めた。
【0018】本発明による摩擦紡績装置1は2つのエン
ドレスのローラ状摩擦紡績面、つまり2本の摩擦ローラ
2及び3から成っている(図2)。図1に示した本実施
例では両摩擦ローラ2,3は共に円筒形であり、かつ、
両摩擦ローラ2,3の軸線は図2から判るように互いに
平行に位置している。摩擦ローラの軸支は片持ち式であ
る。図1では摩擦ローラ2の軸受4が図示されている。
該軸受4の背位で摩擦ローラ2のローラ軸5上にはベル
トプリー6が装着されており、該ベルトプリーを介して
駆動ベルト7が循環する。該駆動ベルトは、図示を省い
たベルト駆動装置に達しており、かつ、摩擦ローラ2を
楔形紡績部10(図2)から矢印9の方向に進出運動さ
せるように矢印8の方向に駆動される。
【0019】前記駆動ベルト7は、図1及び図2では図
示を省いたが、摩擦ローラ3のベルトプリーへ導かれて
いる。該摩擦ローラ3は、矢印11の方向で楔形紡績部
10内へ進入運動するように駆動される。要するに両摩
擦ローラ2及び3の回転運動は楔形紡績部10に対して
は逆向きである。
【0020】両摩擦ローラは、穿穴された摩擦紡績面を
有することができる。本発明の摩擦紡績装置1では、少
なくとも前記楔形紡績部10内へ進入運動を行なう方の
摩擦紡績面は、穿穴されていなければならない。本実施
例では各摩擦ローラ2及び3の摩擦紡績面は共に多数の
穴12を有している。これによって、少なくとも楔形紡
績部10の領域において両摩擦ローラ2,3の摩擦紡績
面にサクション動作を行なわせることが可能である。こ
のサクション動作は少なくとも糸形成ゾーン13の領域
内において行なわれねばならない。吸出のために2つの
調整可能なスクリーンが摩擦ローラの内部へ達してい
る。摩擦ローラ2内へはスクリーン14が、また摩擦ロ
ーラ3内へはスクリーン15が入り込んでいる。両スク
リーンは、摩擦紡績面における負圧作用範囲を制限す
る。楔形紡績部10の領域内で摩擦ローラ2には、矢印
16で示した方向の負圧が作用し、また摩擦ローラ3に
は、矢印17で示した方向の負圧が作用している(図
2)。両摩擦ローラ2,3の内部で開いているスクリー
ン14,15は、摩擦ローラの外部では閉じた管を形成
し、該管は負圧源(図示せず)に連通している。図1で
は、摩擦ローラ2から出ている前記の閉じた管18が図
示されている。
【0021】楔形紡績部10の内部で繊維を最適に配列
するためのサクション作用を付加的に高めるために、摩
擦ローラの駆動側端部、つまり糸引出し点Aに対向した
方の端部には、両摩擦ローラ2と3との間の楔形紡績部
10の領域で別のサクション作用部19が設けられてい
る。該サクション作用部19は、横断面(図2)で見て
楔形紡績部10に適合された形状のサクション管19と
して構成されており、かつ楔形紡績部10の領域で両摩
擦ローラ間へ僅かな寸法だけ入り込んでいるにすぎな
い。該サクション管19内で作用する負圧20は、繊維
を配向しはするが繊維を決して吸出することがない程度
の大きさでなければならない。
【0022】両摩擦ローラ2,3は図2から判るように
互いに平行に位置している。摩擦ローラ2の軸線21は
摩擦ローラ3の軸線22に平行に位置している。
【0023】摩擦紡績糸は本発明によれば次のようにし
て紡績される:オープンエンド紡績法によって公知にな
っているような解繊装置(図示せず)において、該解繊
装置に供給された繊維スライバは個々の単繊維にばらば
らに解繊される。ばらばらに解繊された繊維24は、ロ
ータ式紡績の場合のように繊維案内通路23を介して糸
形成ゾーン13へ供給される。ばらばらに解繊された繊
維24は該繊維案内通路内を空気流25によって摩擦紡
績装置1へ搬送される。図1に示した摩擦紡績装置1は
全体的に、ここでは図示を省いた気密なケーシング内に
収納されているので、ケーシング内に支配する負圧は、
スクリーン14及び15に作用する矢印16,17の方
向の負圧並びに、サクション管19で作用する負圧20
によって発生される。
【0024】繊維案内通路23内を搬送されて来るばら
ばらに解繊された繊維24は搬送面26に当接する。該
搬送面26は、摩擦紡績装置の、本発明にとって重要な
必須構成部分である。搬送面26は、ロータ式紡績にお
いて公知になっているような、高杯形ロータ27の内面
に相当する。該ロータ27は、糸引出し方向Fに対して
垂直にかつ摩擦ローラ2,3の軸線21,22に対して
垂直に直交するロータ軸28を中心として回転する。そ
の駆動装置はここでは図示を省かれている。周縁29は
円形である。
【0025】ロータ27は、その周縁29が楔形紡績部
10内へ可能な限り入り込むように配置されている。ロ
ータ27の回転方向30は楔形紡績部10の領域内では
糸引出し方向Fとは逆向きである。搬送面26は、楔形
紡績部10内へ進入運動を行なう方の摩擦紡績面、つま
り摩擦ローラ3の周面に対面している。更にまた搬送面
26の周縁29は僅かに、摩擦ローラ3の前記摩擦紡績
面寄りに近接配置されている。本実施例では周縁29の
前記近接量Zは、糸44の中点から測定して約1mm乃
至2mmである。
【0026】本発明の課題を解決するに当たって要求さ
れることは、繊維が回転する搬送面26に当接する際
に、かつ又、糸形成ゾーン13において、いわば座屈
(圧縮)されず、むしろ繊維に可能な限りのドラフトが
かけられることである。これが達成され得るのは、ロー
タの回転数、すなわち繊維供給点31における搬送面の
速度が、供給される繊維速度に少なくとも正確に合致す
る場合である。前記繊維供給点31は、ロータ軸28と
周縁29との間に位置している。該繊維供給点31の位
置は、繊維特性と、繊維24が搬送面26へ搬送される
搬送速度とに関連して、選定される。
【0027】前記繊維供給点31の位置はロータ軸28
と周縁29との間で可変であるばかりでなく、周縁29
の最低点Tからの繊維供給点31の距離も選択すること
が可能である。この距離は、楔形紡績部10内へ最も深
く入り込んでいる周縁29上の最低点Tと繊維供給点3
1との間でロータ軸28を頂点として形成される角度3
2を関数として決定される。繊維案内通路23は、繊維
24が搬送面26に対して出来るだけほぼ接線方向に、
かつ周方向で、要するに該搬送面の回転方向26で接線
方向に当接するように配置されている。
【0028】繊維供給点31において搬送面26がより
速く回転し、繊維供給点31における搬送面26の速度
が、該搬送面に当接する繊維24の速度よりも大であれ
ば、該繊維24にはドラフトがかけられる。本実施例で
は繊維供給点における搬送面の速度は、当接する繊維速
度よりも1.2倍高い。
【0029】繊維24は搬送面26の凸面湾曲部分33
上へ供給される。これによって、周縁29に対して垂直
方向に供給繊維に作用する遠心力34の働きが助成され
る。該遠心力34は、当接する繊維が前記角度32内
で、要するに繊維供給点31と周縁29の最低点Tとの
間で該周縁29に対して可能な限りほぼ垂直方向に配向
されるような大きさでなければならない。
【0030】繊維24の最適な配向を得るために、搬送
面26は、高い摩擦係数をもった表面を有している。こ
のような表面を得るために例えば、該表面にはガラス球
によるショットブラスト加工が施されかつニッケル−ダ
イヤモンド層でコーティングが施されている。該ニッケ
ル−ダイヤモンド層は、ミクロン粒度のダイヤモンド細
砕粒子の埋込まれているニッケル硬質層である。このよ
うな表面コーティングは例えばドイツ連邦共和国特許出
願公開第3339852号明細書に開示された紡績ロー
タに基づいて公知である。このような「粗い」表面によ
って、当接する繊維と搬送面との間に空気層が形成され
て、所謂「境界層流」に乗って繊維が制御不能に搬送面
上を漂遊するような事態は実質的に防止される。しかも
前記の粗面にも拘らず繊維が最適に配向され得るように
するためには、前記遠心力が発生摩擦力よりも大でなけ
ればならない。
【0031】図1から判るように、繊維案内通路23か
ら進出して搬送面26上に供給される繊維35に対して
は、周縁29に対して接線方向の力36と、該接線方向
の力36の方向に垂直な方向の遠心力34とが作用す
る。前記接線方向の力36及び遠心力34並びに摩擦力
に基づいて、搬送面26上に供給された繊維は周縁29
へ向かって半径方向に配向される。図1では、搬送面2
6上でこのような配向中の繊維37が示されている。繊
維案内通路23から最初に進出する方の繊維端部は周縁
29の方へ向かって移動する。繊維38はすでに周縁2
9を踏み超えて周縁29に対してほぼ垂直方向に配向さ
れた状態にある。繊維39は、周縁29を超えた端部が
すでに糸形成ゾーン13内に到達した状態にありかつ形
成中の糸内へ丁度紡ぎ込まれるところである。該繊維3
9の他端部はなお搬送面26上に位置しておりかつ繊維
運動は該搬送面26によって影響される。
【0032】この影響がどのように作用するかは、前記
繊維39に後続して図示した繊維を見れば判る。但し、
ここでは繊維40及び41だけを抽出して説明する。前
記周縁29を超えて張出している方の繊維40の端部が
糸形成ゾーン13においてすでに糸条内へ紡ぎ込まれる
のに対して、搬送面26上に残留している方の繊維端部
は、搬送面26による連行によって楔形紡績部10内へ
移動させられて糸引出し方向Fに平行に配向される。こ
の作用は、繊維端部が搬送面26の周縁29だけの力作
用を受ける繊維41において特に顕著である。図2から
判るように、楔形紡績部10内へ進入回転する方の摩擦
ローラ3の摩擦紡績面寄りの方向に搬送面26を僅かな
近接量Zだけ近づけることによって、搬送面26の周縁
29をすでに超えている繊維は、摩擦ローラ3の内部の
負圧17によって捕捉される。これによって摩擦紡績面
への繊維の接触が、繊維40によって略示したように可
能になる。摩擦ローラ3の摩擦紡績面は矢印11の方向
に楔形紡績部10内へ進入運動を行なうので、これによ
って繊維は糸形成ゾーン13内へもたらされる。いまや
遠心力と摩擦力とに加えて、摩擦ローラ3の摩擦紡績面
に働く吸込み力17並びに該摩擦紡績面による連行力が
繊維に対して付加的に作用することになる。糸条内へす
でに搦み込まれた糸端部が糸引出し方向Fの力を受けて
いるのに対して、搬送面26の周縁29から出る繊維端
部は負圧16及び17の作用以外にまた、楔形紡績部1
0内へ侵入しているサクション管19の負圧20による
吸込み作用も受けている。負圧20による吸込み作用
は、図1に繊維42及び43によって示したように、ま
だ紡ぎ込まれていない繊維端部を糸引出し方向Fとは逆
方向に方位づけるので、糸44内への繊維の搦み込み
が、可能な限り糸長手方向に行なわれる。
【0033】本発明の摩擦紡績装置を用いて本発明の方
法を実施すれば、Nm10〜Nm40の糸範囲において
毎分当り500mの糸引出し速度で良好な結果が得られ
た。搬送面26の直径は、紡績すべき繊維の特性と摩擦
ローラ直径とに応じて50mm〜120mmの範囲内に
ある。摩擦ローラ2,3の摩擦紡績面の直径は45mm
であった。繊維案内通路23から出てくる繊維速度は繊
維供給点31において秒当り30m〜50mである。繊
維供給点31では搬送面26は、繊維速度に等しい周速
度を少なくとも有していなければならない。つまり最適
の周速度は例えば繊維速度の1.2倍である。木綿の場
合には例えば18mm〜25mmの短繊維長の繊維を極
めて良好に加工することが可能である。
【0034】図3に示した本発明の摩擦紡績装置の第2
実施例では、両摩擦紡績面は截頭円錐形ローラによって
構成されている。この場合、前述の第1実施例の構成要
素に合致した構成部分には同一の符号を付して図示し
た。
【0035】摩擦紡績装置50は、矢印52の方向に楔
形紡績部10から進出運動する方の摩擦紡績面51を有
している。該摩擦紡績面51は截頭円錐形であり、該截
頭円錐形の小径部53は軸受4寄りに位置している。截
頭円錐形の大径部53は、糸引出し方向Fで見て、楔形
紡績部10を糸が離れる糸引出し点Aに位置している。
摩擦紡績面51に隣接した他方の摩擦紡績面は、図3で
は図示されていないが、楔形紡績部10を通る平面に対
して鏡映対称の構造を有している。
【0036】摩擦紡績面の直径の増大に伴って、楔形紡
績部における摩擦紡績面の周速度は連続的に増大する。
従って糸引出し速度に調和して糸の撚りに影響を及ぼす
ことが可能である。
【0037】糸引出し方向に周速度を増大させることに
よって、糸形成ゾーン内へ一端が侵入してくる繊維に対
して、前記の第1実施例の場合よりも高い力成分が糸引
出し方向Fで作用する。これによって繊維に対するドラ
フト作用が高められる。
【0038】第1実施例の糸44に対比して、図3に示
した実施例のによって生産される糸55は、等しい糸引
出し速度の場合でも、より高い加撚度を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】楔形紡績部を縦断面して示した本発明の摩擦紡
績装置の概略図である。
【図2】搬送面の軸線を通って糸引出し方向に対して垂
直方向に断面した図である。
【図3】截頭円錐形の摩擦ローラを備えた実施例の概略
図である。
【符号の説明】
1 摩擦紡績装置、 2,3 摩擦紡績面を構成し
ている摩擦ローラ、4 軸受、 5 ローラ軸、
6 ベルトプリー、 7 駆動ベルト、8 駆動
ベルトの運動方向を示す矢印、 9 摩擦ローラの進
出運動方向を示す矢印、 10 楔形紡績部、 11
摩擦ローラの進入運動方向を示す矢印、 12
穴、 13 糸形成ゾーン、 14,15 スクリ
ーン、 16,17 負圧の作用方向を示す矢印、
18 閉じた管、 19サクション管として構成され
たサクション部、 20 負圧、 21,22摩擦ロ
ーラの軸線、 23 繊維案内通路、 24 ばら
ばらに解繊された繊維、 25 空気流、 26
搬送面、 27 高杯形ロータ、28 ロータ軸、
29 周縁、 30 ロータ回転方向を示す矢
印、31 繊維供給点、 32 角度、 33
凸面湾曲部分、 34 遠心力、 35 搬送面上
に供給される繊維、 36 周縁に対して接線方向の
力、 37 配向中の繊維、 38 周縁を踏み超
えて配向された繊維、39 糸形成ゾーンに端部が到
達した繊維、 40,41 紡績中の繊維、44
糸、 50 摩擦紡績装置、 51 摩擦紡績面、
52 摩擦ローラの進出運動方向を示す矢印、 5
3 小径部、 54 大径部、55 糸、 A
引出し点、 F 糸引出し方向、 T 周縁の最
低点、 Z 近接量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ヨーゼフ ブロックマンス ドイツ連邦共和国 ヴィリッヒ 2 ヤー コプ−クレープス−シュトラーセ 80 (72)発明者 トーマス マーセン ドイツ連邦共和国 エルケレンツ イン ゲナイケン 37 (72)発明者 ハンス−ヴァルター ヤンゼン ドイツ連邦共和国 ヴェークベルク 11 ヴィーネンヴェーク 51 (72)発明者 ハインツ−ゲオルク ヴァッセンホーフェ ン ドイツ連邦共和国 メンヒェングラートバ ッハ 1 ヒンデンブルクシュトラーセ 117

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する搬送面に繊維を給繊し、かつ、
    エンドレスの摩擦紡績面によって形成される楔形紡績部
    内へ搬送する形式の摩擦紡績法により糸を紡績する方法
    において、搬送面への給繊前に繊維を解繊装置にかけて
    繊維スライバから解繊してばらばらにほぐし、搬送面の
    回転軸線と円形の周縁との間で、前記楔形紡績部内で糸
    引出し方向とは逆方向に回転する搬送面に対して、実質
    的に接線方向に前記繊維を空気流によって給繊し、繊維
    供給点において前記搬送面を、該搬送面に当接する繊維
    と少なくとも等しい速度で回転させ、遠心力によって繊
    維を、前記搬送面の周縁に対して実質的に半径方向に方
    位づけ、前記周縁を踏み超えた繊維端部を、前記楔形紡
    績部内で形成される糸によって先ず捕捉させ、かつ、前
    記搬送面との摩擦作用と楔形紡績部内に支配するサクシ
    ョン作用とに基づいて、実質的に楔形紡績部の長手方向
    で糸引出し方向とは逆方向に前記繊維を糸形成ゾーン内
    へ引き下ろすことを特徴とする、摩擦紡績法により糸を
    紡績する方法。
  2. 【請求項2】 楔形紡績部内で互いに逆方向に回転可能
    な2つのエンドレスの摩擦紡績面と、給繊される1つの
    回転する搬送面と、前記の両摩擦紡績面によって形成さ
    れていて前記搬送面によって搬送されてくる繊維を紡績
    する楔形紡績部とを有する、請求項1記載の紡績法を実
    施するための摩擦紡績装置において、搬送面への給繊前
    に繊維スライバから繊維をばらばらにほぐす解繊装置が
    設けられており、ばらばらに解繊された繊維(24,3
    5)の繊維供給点(31)が、回転する搬送面(26)
    上で該搬送面の回転軸線(28)と円形の周縁(29)
    との間に位置し、前記回転軸線(28)が糸引出し方向
    (F)に対して垂直方向に位置し、楔形紡績部(10)
    における前記搬送面(26)の回転方向(30)が、糸
    (44)の引出し方向(F)とは逆向きであり、前記の
    回転する搬送面(26)が、前記繊維供給点(31)に
    おいて少なくとも供給繊維(24,35)速度に等しく
    なるような周速度で駆動可能であり、前記繊維が、該繊
    維に対して働く力(34,36)の作用によって、前記
    搬送面(26)の周縁(29)に対して垂直方向又はほ
    ぼ垂直な方向に方位づけられており、かつ、前記周縁
    (29)は、個々の繊維(39,40,41)の、前記
    周縁(29)を踏み超えた方の端部がすでに、前記楔形
    紡績部(10)において形成される糸(44)によって
    捕捉されているのに対して、該繊維(39,40,4
    1)の他端部がなお前記搬送面(26)上に位置してい
    るように、前記楔形紡績部(10)に対して近接して配
    置されていることを特徴とする、摩擦紡績装置。
  3. 【請求項3】 搬送面(26)が、楔形紡績部(10)
    内へ進入回転する方の摩擦紡績面(3)寄りに位置して
    いる、請求項2記載の摩擦紡績装置。
  4. 【請求項4】 搬送面(26)が、楔形紡績部(10)
    内へ進入回転する方の摩擦紡績面(3)に対して所定の
    近接量(Z)を有している、請求項2又は3記載の摩擦
    紡績装置。
  5. 【請求項5】 回転軸線(28)と周縁(29)との間
    の繊維供給点(31)が、楔形紡績部(10)内へ進入
    運動する搬送面の領域内に位置し、しかも前記繊維供給
    点(31)の位置が、繊維(24)の特性と搬送速度
    (25)とに関連して選択可能である、請求項2から4
    までのいずれか1項記載の摩擦紡績装置。
  6. 【請求項6】 搬送面(26)が、高杯形ロータ(2
    7)の内面であり、かつ該搬送面(26)が繊維供給点
    (31)に凸面湾曲部分(33)を有している、請求項
    2から5までのいずれか1項記載の摩擦紡績装置。
  7. 【請求項7】 搬送面(26)が、摩擦係数の高い表面
    を有し、該搬送面(26)によって繊維(35)に作用
    する力(34,36)が、摩擦力よりも大きくなるよう
    に、かつ繊維(38,39,40)を周縁(29)に対
    して実質的に垂直方向に方位づけ得るように設定され
    る、請求項2から6までのいずれか1項記載の摩擦紡績
    装置。
  8. 【請求項8】 楔形紡績部(10)の、糸引出し点(A)と
    は反対の側に、糸引出し方向(F)とは逆方向(20)
    に作用する付加的なサクション部(19)が設けられて
    いる、請求項2から7までのいずれか1項記載の摩擦紡
    績装置。
  9. 【請求項9】 摩擦紡績面(51)が截頭円錐形に成形
    されており、かつ、該截頭円錐形の大径部(54)が糸
    引出し点(A)に位置している、請求項2から8までの
    いずれか1項記載の摩擦紡績装置。
JP17787093A 1992-07-20 1993-07-19 摩擦紡績法により糸を紡績する方法と装置 Pending JPH06158439A (ja)

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DE19924223833 DE4223833A1 (de) 1992-07-20 1992-07-20 Verfahren und Vorrichtung zum Spinnen eines Garnes nach einem Friktionsspinnverfahren
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