JPH06258613A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH06258613A
JPH06258613A JP34206393A JP34206393A JPH06258613A JP H06258613 A JPH06258613 A JP H06258613A JP 34206393 A JP34206393 A JP 34206393A JP 34206393 A JP34206393 A JP 34206393A JP H06258613 A JPH06258613 A JP H06258613A
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JP
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liquid crystal
pixel
pulse
display
writing
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Withdrawn
Application number
JP34206393A
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Inventor
Shinjiro Okada
伸二郎 岡田
Yutaka Inaba
豊 稲葉
Kazunori Katakura
一典 片倉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な液晶材料を用いずとも、1つの画素へ
の複数回書き込みによる階調表示精度の低下を避け、良
好な階調表示を実現できる液晶表示素子を提供すること
にある。 【構成】 本発明は、対向して配置した2枚の電極基板
間に液晶を挟持して上下電極の交叉部で画素を構成して
階調表示を行う液晶表示素子において、同一フレーム内
で同一画素を複数回選択して書き込むことにより、階調
情報を表示する場合に、少なくとも2回目以降の書き込
み波形を正負同型の双極性パルスで行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの端末,
テレビ受像機,ワードプロセッサ,タイプライター等に
用いられる表示装置やプロジェクターの光バルブ,ビデ
オカメラレコーダーのビューファインダー等に用いられ
る液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子としては、ツイスティッド
ネマチック(TN)液晶を用いたもの、ゲスト・ホスト
型のもの、スメクチック(Sm)液晶を用いたもの等が
知られている。
【0003】これらの液晶は一対の基板間に配され、印
加電圧に応じて光の透過率が変化する。よって、基板間
隔いわゆる液晶層の厚みによって、印加される電界強度
が異なる。
【0004】クラーク(Clark)とラガーウォル
(Lagerwall)はApplied Physi
cs Letters 第36巻、第11号(1980
年6月1日発行)P.899〜901、特開昭56−1
07216号公報、米国特許第4,367,924号明
細書、米国特許第4,563,059号明細書等で、表
面安定化強誘電性液晶(Surface−stabil
ized ferroelectric liquid
crystal)による双安定性強誘電性液晶素子を
明らかにした。この双安定性強誘電性液晶素子は、バル
ク状態のカイラルスメクチックC相(SmC *)、H相
(SmH *)等における液晶分子のらせん配列構造の形
成を制御するのに十分に小さい間隔に設定した一対の基
板間に液晶を配置させ、かつ、複数の液晶分子で組織さ
れた垂直分子層を一方向に配列させることによって実現
された。
【0005】また、このような強誘電性液晶(FLC)
を用いた表示素子に関しては、米国特許第4,639,
089号、米国特許第4,655,561号、米国特許
第4,681,404号の明細書などにも示されている
ように、1〜3μm位のセルギャップを保って2枚の内
面に透明電極を形成し配向処理を施したガラス基板を向
かい合わせて構成した液晶セルに、強誘電性液晶を注入
したものが知られている。
【0006】強誘電性液晶を用いた上記表示素子の特徴
は、強誘電性液晶が自発分極を持つことにより外部電界
と自発分極の結合力をスイッチングに使えることと、強
誘電性液晶分子の長軸方向が自発分極の分極方向と1対
1に対応しているため外部電界の極性によってスイッチ
ングできることである。すなわち、前記カイラルスメク
チック相の状態において、印加された電界に応答して第
1の光学的安定状態と第2の光学的安定状態とのいずれ
かをとり、かつ電界が印加されないときはその状態を維
持する性質、すなわち双安定性を有し、また電界の変化
に対する応答が速やかで、高速かつ記憶型の表示装置等
の分野における広い利用が期待されている。
【0007】強誘電性液晶は、上述のように、一般にカ
イラル・スメクチック液晶(SmC*,SmH*)を用
いるので、バルク状態では液晶分子長軸がねじれた配向
を示すが、上述の1〜3μm位のセルギャップのセルに
いれることによって液晶分子長軸のねじれを解消するこ
とができる(P213−P234 N.A.CLARK
et al,MCLC,1983,Vol 94)。
【0008】かかる強誘電性液晶素子で形成した表示パ
ネルを備えた液晶表示装置は、例えば神辺らの米国特許
第4,655,561号明細書などに記載されたマルチ
プレクシング駆動方式を用いることによって大容量画素
の表示画面に画像を形成することができる。上述の液晶
表示装置は、ワード・プロセッサ,パーソナル・コンピ
ュータ,マイクロ・プリンタ,テレビジョンなどの表示
画面に利用することができる。
【0009】強誘電性液晶素子は2つの安定状態を光透
過および遮断状態とし、主として2値(白・黒)の表示
素子として利用されているが、多値すなわち中間調表示
も可能である。中間調表示法の1つは画素内の双安定状
態の面積比を制御することにより中間的な光透過状態を
作るものである。以下、この方法(面積変調法)につい
て詳しく説明する。
【0010】図1は強誘電性液晶素子のスイッチングパ
ルス振幅と透過率の関係を模式的に示した図で、はじめ
完全な光遮断(黒)状態にあったセル(素子)に一方極
性の単発パルスを印加した後の透過光量Iを単発パルス
の振幅Vの関数としてプロットしたグラフである。パル
ス振幅が閾値Vth以下(V<Vth)のときは透過光量は
変化せず、パルス印加後の透過状態は図2(b)に示す
ように印加前の状態を示す同図(a)と変わらない。パ
ルス振幅が閾値を超えると(Vth<V<Vsat)画素内
の一部分が他方の安定状態、すなわち同図(c)に示す
光透過状態に遷移し全体として中間的な透過光量を示
す。さらにパルス振幅が大きくなり、飽和値Vsat 以上
(Vsat <V)になると同図(d)に示すように画素全
部が光透過状態になるので光量は一定値に達する。すな
わち、面積変調法は電圧をパルス振幅VがVth<V<V
sat となるように制御して中間調を表示するものであ
る。
【0011】しかし、このような単純な駆動方式によれ
ば、図1の電圧と透過光量の関係がセル厚と温度にも依
存するため、表示パネル内にセル厚分布や温度分布があ
ると、同じ電圧振幅の印加パルスに対して異なった階調
レベルが表示されてしまうという問題がある。
【0012】図3は、このことを説明するための図で、
図1と同じく電圧振幅Vと透過光量Iの関係を示したグ
ラフであるが、異なった温度すなわち高温および低温で
の関係をそれぞれ表わす曲線Hおよび曲線Lの2本の曲
線を示してある。すなわち、表示サイズの大きいディス
プレイ(表示素子)では同一パルス(表示部)内に温度
分布が生じてくることは珍しくなく、したがって、ある
電圧Vapで中間調を表示させようとしても、図3に示す
ようにI1からI2までの範囲にわたって中間調レベルが
ばらついてしまい、均一な表示が得られないのである。
【0013】そこで考え出されたのが、本発明者が19
91年4月8日に米国出願No.681,993号とし
て出願した「4パルス法」である。この駆動方法は、図
4および図5に示すようにパルス内の同一走査線上の低
閾値部用と高閾値部用に複数のパルス(図中、A,B,
C,D)を印加することにより、最終的には等しい反転
面積を得るようにしたものである(図中(D))。
【0014】本発明者らは、複数の走査信号線に、同時
に異なる走査信号を入力して、選択することにより、複
数の走査線にまたがった、電界強度の分布を作り階調表
示をする方式(以下画素シフト法と称す)を1992年
12月2日に米国出願No.984,694号として出
願した。
【0015】画素シフト法の概略を次に説明する。
【0016】使用できる液晶セルは、図6にその一例を
示してあるように、1画素内の閾値が分布を有するもの
である。図6に示したセルでは、電極間のFLC層55
の層厚が変化しているのでFLCのスイッチングの閾値
も分布を持つことになる。このような画素への印加電圧
を増加していくとセル厚が薄い部分から順にスイッチン
グしていくことになる。
【0017】この様子を図7(a)に示した。図7
(a)中、T1 、T2 、T3はパネル内の観察している
部分の温度を示している。FLCのスイッチングの閾値
電圧は、温度が高くなるにつれ低くなるが、上記3つの
温度における印加電圧と光透過率との関係を3本の曲線
で示している。
【0018】なお、閾値変動の原因は温度変化以外にも
あるが、説明の便宜上主として温度の変化を用いて本発
明の態様を説明する。
【0019】図7(a)から分かるように、まず画素全
体を暗状態にリセットして温度T1でViの電圧を画素に
印加したときにはX%の透過率を得ることができるが、
温度がT2もしくはT3まで上昇すると、同じViの電圧
を画素に印加したときには透過率が100%になってし
まい、階調表示が正しく行われなくなる。図7(c)
は、上記各温度における書き込み後の画素の反転状態を
示している。このような条件では、温度変動によって書
き込んだ階調情報が失われるので、表示素子としての用
途範囲が極めて限られたものとなってしまう。
【0020】そこで、図7(d)に示したように、1画
素の情報を2つの走査信号線S1、S2にまたがって表
示することにより、温度変動に対して安定した階調表示
が可能となる。
【0021】以下、この駆動方式について詳しく説明す
る。
【0022】画素内に連続的な閾値分布を持つ強誘電
性液晶セルを用意する:液晶セルの構成は、図6に示す
ような、画素内のセル厚が連続的に分布したものを用い
ることができる。また、本出願人が特開昭63−186
215号公報中で提案しているような画素内に電位の勾
配を有する構成、または容量勾配を持つ構成でも良い。
いずれにせよ、画素内の閾値を連続的に分布させること
により、明状態に対応した領域(ドメイン)と暗状態に
対応した領域(ドメイン)を画素内に混在させることが
でき、これらのドメインの面積比によって階調表示を可
能としている。
【0023】この方法は光量をステップ的に変調する場
合(例えば16階調など)でも使用できるがアナログ的
な階調表示のためには連続的な光量変化が必要である。
【0024】2つの走査信号線を同時に選択する:こ
の操作について図8を用いて説明する。図8(a)は、
2つの走査信号線上の画素をひとまとめにしたときの透
過率−印加電圧特性を示す。図8(a)中では、透過率
0%〜100%を走査線2上の画素Bの表示領域とし、
透過率100%〜200%を走査信号線1上の画素Aの
表示領域として示している。すなわち、走査信号線1本
につき1つの画素を構成するので、2本同時に走査した
場合には、画素A、画素Bの両方が全部光透過状態にな
った時の透過率を200%としている。ここでは、1つ
の階調情報に対して同時に2つの走査信号線を選択する
のだが、1つの階調情報を表示するために1画素分の面
積を持つ領域を割り当てるようにしている。これについ
て図8(b)を用いて説明する。
【0025】温度T1では入力した階調情報は印加電圧
0のとき0%、V100のとき100%に対応する範囲に
書き込まれる。図から分かるように温度T では、こ
の範囲(画素領域)はすべて走査信号線2上にある(図
8(b)中、斜線部参照)。ところが、温度がT1から
2に上昇すると液晶の閾値電圧が下がっているため、
同じ電圧を画素に印加した場合に画素内で、温度T1
ときよりも大きな領域が反転してしまう。
【0026】これを補正するために、温度T2のときの
画素領域を走査信号線1と走査信号線2にまたがって設
定する(図8(b)の温度Tの場合を示した斜線部)。
【0027】次に、温度がさらに上昇してT3になった
ときには、印加電圧をV0〜V100まで変化させて描画さ
れる画素領域を、走査信号線1上のみに設定する(図8
(b)の温度T3の場合を示した斜線部)。
【0028】以上のように温度によって階調表示をする
画素領域を、2つの走査信号線上でずらして設定するこ
とにより、T1からT3の温度範囲において正しい階調表
示を保つことができるようになる。
【0029】同時に選択した2本の走査信号線に印加
する走査信号を互いに異なるものとする:上記で説明
したように、温度変化による液晶反転の閾値変動を、2
つの走査信号線を同時に選択することによって補償する
ためには、2つの選択された走査信号線に印加される走
査信号を互いに異なるものとしなければならない。この
点について図7を用いて説明する。
【0030】走査信号線1と走査信号線2に印加される
走査信号は、走査信号線2上の画素Bと走査信号線1上
の画素Aの閾値が連続的に変化するように設定する。図
7(b)において、温度がT1のときの透過率−電圧曲
線は、透過率100%までは走査信号線2上の領域で表
示されることを示し、その後200%までが走査信号線
1上の領域で表示されることを示す。このように透過率
−電圧曲線が画素Bから画素Aにかけて連続的、かつ等
しい勾配で設定する必要がある。
【0031】したがって図9に示すように走査信号線1
上の画素Aと走査信号線2上の画素Bのセル形状(図9
(b)参照)を等しく設定しても、実質的に画素A、画
素Bに連続的な閾値特性を与えた場合(図7(b)のセ
ル)と同様の表示が可能となる。
【0032】画素シフト法,4パルス法で階調表示を行
おうとする場合には、1つの画像情報に対して複数回の
書き込みを必要とする。前出の図5は4パルス法の例で
パルス(B),パルス(C),パルス(D)が書き込み
パルスである。
【0033】複数回の書き込みによって適正な階調表示
がなされるためには、「階調の濃度(反転領域)の加算
性」が必要である。このことを図10を用いて説明する
と、図10(c)に示した駆動波形の3パルスを、前出
の図6に示したような画素内で閾値分布をもったセルに
入力した場合に、図10(a)に示したように第一パル
ス(1)で消去して画素を黒方向にリセットして次に逆
極性のパルス(2)を印加して、c点まで白ドメインを
形成させる。次に、パルス(3)を入力して黒ドメイン
をb点まで形成する。このようにすることで、この画素
の階調濃度は、a点からd点までの幅を1としてcb/
ad×100[%]ということになる。
【0034】この動作で重要なことは、a点からb点ま
での黒ドメインを形成するとき(パルス(3)を印加す
るとき)に、cの位置に存在するドメイン・ウォールが
移動しないことである。ところが本発明者らの実験によ
れば実際には、図10(b)に示すように、パルス
(3)の入力によって画素内に形成されていたドメイン
・ウォールは、cの位置からc’の位置へ移動する現象
がみられた。これは、ドメイン・ウォールの移動に関す
る閾値がドメインとなる核の発生からドメイン・ウォー
ルの形成に至る閾値よりも低いことから生じる現象だと
考えられる。図10(b)のような現象があると、従来
技術の項で説明した3パルス法,4パルス法及び画素シ
フト法を行っても、再現性に優れた階調表示を行うこと
が容易ではなかった。
【0035】勿論、液晶材料を改良することで、ドメイ
ン・ウォールの移動を抑えることも試みたが、まだ充分
な特性を得るには至っていない。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した技術的課題を解決し、特別な液晶材料を用いずと
も、再現性に優れた階調表示を行うことのできる液晶表
示素子を提供することにある。
【0037】本発明の別の目的は、駆動法を改良するこ
とでドメイン・ウォールの移動を抑制し、再現性に優れ
た階調表示を行うことのできる液晶表示素子を提供する
ことにある。
【0038】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、対向
して配置した2枚の電極基板間に液晶を挟持して上下電
極の交叉部で画素を構成して階調表示を行う液晶表示素
子において、同一フレーム内で同一画素を複数回選択し
て書き込むことにより階調情報を表示する場合に、少な
くとも2回目以降の書き込み波形を正負同型の双極性パ
ルスで行うことを特徴とする液晶表示素子である。
【0039】即ち、1走査線上の少なくとも1つの画素
に対して複数回の書き込みを行うに際して2回目以降の
書き込みにおいては、書き込みパルスと同型かつ逆極性
の電圧パルスを先行して印加した後、書き込みパルスを
印加して書き込む。
【0040】ここで、2回目以降とは、画素内に既にド
メイン・ウォールが形成されている時に、更に該画素に
書き込みを行う時のことである。逆に1回目とは、リセ
ット後のように全黒又は全白で画素内にドメイン・ウォ
ールが形成されていない時に書き込む場合である。
【0041】また、ドメイン・ウォールの形成とは、換
言すれば画素内に部分的に反転領域が形成されているこ
とでもある。
【0042】上述した本発明の実施例のパルスにおいて
は、別の見方をすれば、2回目以降の書き込みに正負同
型のバイポーラパルスを用いることである。更に、先行
する正又は負のパルスを先行して印加された例えば1回
目のパルスと逆極性に設定することが必要である。
【0043】画素内に既にドメイン・ウォールが存在す
る場合に、そのドメイン・ウォールの位置を動かさない
ように他のドメイン・ウォールを形成するためには、正
負対称な書き込み波形を用いることが必要であり、この
ようにすることで、画素内でのドメイン・ウォールの加
算性が成り立ち、3パルス法だけでなく画素シフト法や
4パルス法のような1画素を複数回書き込む方法に適用
されて多大な効果をもたらす。
【0044】このような加算性が成り立つ原因は、完全
には明らかにされていないが、考え方としては、第2書
き込みで画素内に既に形成されているドメイン・ウォー
ルが動く量を予め逆方向に動かしておくというものであ
るが、現実には本発明のような交流パルスを入力すると
ドメイン・ウォールの移動自体が生じないようなので、
ドメイン・ウォールの移動と、反転核の新たな形成と、
その消失という現象も含んだ複合プロセスであることが
考えられる。
【0045】図11は本発明の一実施態様を示す模式図
であり、前出の図10と対比させると理解し易い。
【0046】本例においては、補償パルス(2’)を印
加している。この補償パルス(2’)を印加すると、ド
メイン・ウォールが、瞬間的或いは安定的に図11の矢
印のように白ドメインをc”の点まで拡大するように動
くことがわかっている。この動きにより、次のパルス
(3)を印加しても図10の(b)のような黒ドメイン
の不要な増大(白ドメインの不要な減少)は実質的に生
じない。
【0047】このような現象を再現性よく生ぜしめる為
には、補償パルス(2’)をパルス(3)と同じパルス
巾で且つ同じ波高値(絶対値)をもち、極性のみが反対
であるパルスとなるように設計することが望ましい。ま
た、各パルス(1)、(2)、(2’)、(3)は互い
に連続的に印加されてもよいし、間に休止期間を設けて
不連続なものとしてもよい。
【0048】望ましくは、図11のようにリセットパル
ス(1)と第1回目の書き込みパルス(2)は連続的な
ものとして、パルス(2)と補償パルス(2’)との間
に休止期間を設ける。また、各パルスの実効値は図11
のようにリセットパルス、第1回目の書き込みパルス、
補償パルス(又は第2回目の書き込みパルス)の順で小
さくなるように設定することが望ましい。
【0049】本発明に用いられる液晶材料としては、好
ましくは周知の強誘電性液晶が用いられるが、反強誘電
性液晶やその他の反転閾値をもち面積階調法が適用でき
る液晶であれば、ネマチック液晶やコレステリック液晶
を用いたものであってもよい。
【0050】図12は本発明の表示装置のブロック構成
図であり、図13はそこで用いられる画像情報の通信タ
イミングチャートである。
【0051】以下、図面にしたがって動作を説明する。
グラフィックスコントローラ102は、走査電極を指定
する走査線アドレス情報とそのアドレス情報により指定
される走査線上の画像情報(PD0〜PD3)を、走査
線駆動回路104と情報線駆動回路105とによって構
成される液晶表示装置101の表示駆動回路104/1
05に転送する。本実施例では、走査線アドレス情報と
表示情報とを有する画像情報を同一伝送路にて転送する
ため、前記2種類の情報を区別しなければならない。こ
の識別のための信号がAH/DLであり、このAH/D
L信号がHiレベルのときは、走査線アドレス情報であ
ることを示し、Loレベルのときは、表示情報であるこ
とを示している。
【0052】走査線アドレス情報は、液晶表示装置10
1内の駆動制御回路111側で、画像情報PD0〜PD
3として転送されてくる画像情報から抽出されたのち、
指定された走査線を駆動するタイミングに合わせて走査
線駆動回路104に出力される。この走査線アドレス情
報は、走査線駆動回路104内のデコーダ106に入力
され、デコーダ106を介して、表示パネル103の指
定された走査電極が走査信号発生回路107によって駆
動される。一方、表示情報は情報線駆動回路105内の
シフトレジスタ108へ導かれ、転送クロックにて4画
素単位でシフトされる。シフトレジスタ108にて水平
方向の一走査線分のシフトが完了すると、1280画素
分の表示情報は併設されたラインメモリ109に転送さ
れ、一水平走査期間の間に亘って記憶され、情報信号発
生回路110から各情報電極に表示情報信号として出力
される。
【0053】また、本実施例では液晶表示装置101に
おける表示パネル103の駆動とグラフィックスコント
ローラ102における走査線アドレス情報及び表示情報
の発生とが非同期で行われているため、画像情報転送時
に装置間(101/102)の同期をとる必要がある。
この同期を司る信号がSYNCであり、一水平走査期間
ごとに液晶表示装置101内の駆動制御回路111で発
生する。グラフィックスコントローラ102側は常にS
YNC信号を監視しており、SYNC信号がLoレベル
であれば画像情報の転送を行い、逆にHiレベルのとき
には一水平走査線分の画像情報の転送終了後は転送を行
わない。すなわち、図12において、グラフィックスコ
ントローラ102側はSYNC信号がLoレベルになっ
たことを検知すると、直ちにAH/DL信号をHiレベ
ルにし一水平走査線分の画像情報の転送を開始する。液
晶表示装置101内の駆動制御回路111は、SYNC
信号を画像情報転送期間中にHiレベルにする。所定の
一水平走査期間を経て表示パネル103への書き込みが
終了したのち駆動制御回路(FLCDコントローラ)1
11は、SYNC信号を再びLoレベルに戻し、次の走
査線の画像情報を受け取ることができる。
【0054】図11を用いて説明した本発明の補償パル
スは、走査信号発生回路107内と情報信号発生回路1
10内に設けられた補償パルス発生回路120、121
によって生成される。該回路はゲート回路を含み、所定
のタイミングでゲートを開閉して、第2回目のパルスの
基準電圧と逆極性ではあるが波高値(絶対値)の等しい
基準電圧を供給する回路であり得る。
【0055】
【実施例】
(実施例1)図14は、液晶セル101の断面を示す。
液晶セル101を構成するには、下側のガラス基板11
1上に所定形状にUV硬化樹脂112を塗布した後、紫
外線照射により硬化させてセル厚を変化させ、更にその
上にITO透明電極113を設ける。そして、ITO透
明電極113上に絶縁層としてのTa2 5 をスパッタ
形成した後、配向膜114として東レ社製LP−64
(商品名)を塗布して下側の基板とする。一方、上側の
ガラス基板111には、UV硬化樹脂112を塗布しな
い点以外は下側の基板と同様の処置を施す。そして、上
下基板の配向膜にそれぞれ一定方向にラビング処理を施
し下側の基板とする。上下基板111の配向膜114に
対し、セルの表面から見て、上基板のラビング方向から
下基板のラビング方向へ約10°右ねじの向きに回転す
るような関係となるように配向処理を施す。そして、表
1に示す物性を有する液晶を用いる。セル厚の変化は約
1.10〜1.65μmである。使用した液晶材料を表
1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】本例では、図12に示したシステムによ
り、図15に示す信号を表示パネルに供給して、表示を
行った。
【0058】図15において、S1,S2,S3は走査
信号であり、(1)はリセットパルス,(2)は第1回
目の書き込みパルス,(2’)は補償パルス,(3)は
第2回目の書き込みパルスである。パルス(2’)や
(3)に付加されている微小パルス(5)は補償パルス
であり、DC電圧成分の印加を抑制する為のものであ
る。
【0059】また、Iは情報信号であり、表示すべき階
調ステップに応じて波高値(電圧)が異なっている。
【0060】S1−Iは液晶に印加される合成電圧信号
であり、(11)がリセット,(12)が第1回目の書
き込み,(12’)が補償,(13)が第2回目の書き
込み、信号成分である。図15の通り、信号成分(1
2’)と(13)とは、極性のみが異なっている。
【0061】図15において、|V1 |=20.0V,
|V2 |=17.2V,|Vi |=3.4V〜−3.4
V,dt1 =40μs,dt2 =27μs,dt3 =1
3μs,|V3 |=4Vとした。ここでの情報信号の変
調方式は、電圧変調方法とした。(Vs +Vi )が1
3.8Vで0%を表示し、20.6Vで100%を表示
し、その中間電圧で中間調を表示する。S2−Iは、S
2ラインにかかる合成信号を示す。
【0062】図15の駆動波形で、図14のセルを駆動
したときのドメインの形成を図16に示す。図16中、
αの部分はセル厚(液晶の厚み)が約1.65μmに設
定されていて、βの部分のセル厚は約1.1μmに設定
されているため、図15の選択信号パルス(2)の入力
で全面黒状態にリセットされた状態から白方向に書き込
まれ、残余の部分としてα部の黒ドメインが形成され
る。その後、図15における選択信号パルス(3)の入
力によってβ部から2回目の書き込みを発生させるわけ
であるが、このとき、A選択による第1回目の書き込み
でできたドメイン・ウォールが動かないことが望まし
い。図15の駆動法によって駆動したときに〜のど
の階調レベルを表示するときもドメイン・ウォールは動
いていなかった。このことは図15の駆動法によれば良
好な階調表示が実現できたことを示す。ところが図17
に示す比較例の駆動波形を用いた場合(電圧設定域は図
15のものと同様)、選択信号パルス(2)の入力(第
1回書き込み)によってできたドメイン・ウォールは選
択信号パルス(3)の入力によって変動していた。
【0063】この様子を図18に示した。図18におい
て、α点はセル厚の厚い部分(約1.65μm)でβ点
がセル厚の薄い部分(約1.1μm)である。α上の部
分は「黒」リセット後、図17中の選択信号(2)の入
力によって(第1回書き込み)白方向に書き込まれて、
結果として生成される黒ドメイン・ウォールであり、そ
の後、図17の選択パルス(3)による2回目の書き込
みが行われることになる。
【0064】ここで図18のα部上のドメイン・ウォー
ルの幅に着目してみると、図18の,,の順でド
メイン・ウォールが拡大している。これは、もし前述し
た画素シフト法を適用した場合には、次走査線上の情報
内容が温度変動に応じて当該走査線上にシフトしてくる
はずのものが、そのシフト量をコントロールできないこ
とを示す。次走査線上の画素に印加される電圧が高い
と、既に画素上にあったドメイン・ウォールの位置の変
動量が大きくなり、可算性に線型性がなくなり、制御が
著しく困難になるか、階調表示の精度を落とす原因とも
なってしまう。
【0065】上述した実施例では、液晶の厚み(セル
厚)に勾配をつけることで画素内の反転閾値に勾配をも
たせたが、別の方法としては画素内に微小な凹凸を形成
し該凹凸の配置密度に分布をもたせることで、上記セル
厚に勾配をつけた場合と同等な閾値の勾配をつくること
ができる。また、本発明の駆動によるドメインの拡がり
は1次元状に限らず2次元状であってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とで1つの画素への複数回書き込みによる階調表示精度
の低下を避け、良好な階調表示を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の面積変調法における電圧と透過率の関係
を模式的に示した図である。
【図2】従来の面積変調法における電圧と画素の光透過
状態を示した図である。
【図3】図1の関係図に異なった温度での関係を示す図
である。
【図4】従来の4パルス法の駆動方法の説明図である。
【図5】従来の4パルス法の駆動方法の説明図である。
【図6】液晶セルの一例を示す模式的断面図である。
【図7】従来の画素シフト法の説明図である。
【図8】従来の画素シフト法の説明図である。
【図9】従来の画素シフト法の説明図である。
【図10】従来の3パルス法による画素の表示状態を説
明する為の模式図である。
【図11】本発明による画素の表示状態を説明する為の
模式図である。
【図12】本発明に適用可能な駆動回路ブロック図であ
る。
【図13】図12の駆動回路の説明のためのタイミング
・チャートである。
【図14】本発明に適用可能な液晶セルの概略図であ
る。
【図15】実施例1に係る駆動波形を示す図である。
【図16】本発明の実施例1による表示状態の一例を示
す模式図である。
【図17】比較例による駆動波形を示す図である。
【図18】比較例による表示状態の一例を示す模式図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置した2枚の電極基板間に液
    晶を挟持して上下電極の交叉部で画素を構成して階調表
    示を行う液晶表示素子において、同一フレーム内で同一
    画素を複数回選択して書き込むことにより、階調情報を
    表示する場合に、少なくとも2回目以降の書き込み波形
    を正負同型の双極性パルスで行うことを特徴とする液晶
    表示素子。
  2. 【請求項2】 前記液晶は強誘電性液晶であることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 対向して配置した2枚の電極基板間に液
    晶を挟持して上下電極の交叉部で画素を構成して階調表
    示を行う液晶表示素子の駆動方法において、同一フレー
    ム内で同一画素を複数回選択して書き込むことにより、
    階調情報を表示する場合に、少なくとも2回目以降の書
    き込み波形を正負同型の双極性パルスで行うことを特徴
    とする液晶表示素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記液晶は強誘電性液晶であることを特
    徴とする請求項3に記載の液晶表示素子の駆動方法。
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