JPH06315602A - アオコの浮上処理剤および浮上処理方法 - Google Patents
アオコの浮上処理剤および浮上処理方法Info
- Publication number
- JPH06315602A JPH06315602A JP12842793A JP12842793A JPH06315602A JP H06315602 A JPH06315602 A JP H06315602A JP 12842793 A JP12842793 A JP 12842793A JP 12842793 A JP12842793 A JP 12842793A JP H06315602 A JPH06315602 A JP H06315602A
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- bloom
- treatment agent
- floating
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- Physical Water Treatments (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アオコ、特に藍藻類ミクロキスチスを多量に
含む用水から効率よくアオコを凝集浮上処理できる処理
剤および浮上処理方法を提供する。 【構成】 アオコの処理剤として、酸および水溶性アル
ミニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分とする凝集浮上
処理剤、およびこの処理剤を使用してアオコを含む用水
を効率よく凝集浮上処理することを特徴としている。
含む用水から効率よくアオコを凝集浮上処理できる処理
剤および浮上処理方法を提供する。 【構成】 アオコの処理剤として、酸および水溶性アル
ミニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分とする凝集浮上
処理剤、およびこの処理剤を使用してアオコを含む用水
を効率よく凝集浮上処理することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湖沼等の用水に発生す
るアオコと呼ばれる藍藻類ミクロキスチスを多量に含有
する用水の浮上処理剤および浮上処理方法に関するもの
である。
るアオコと呼ばれる藍藻類ミクロキスチスを多量に含有
する用水の浮上処理剤および浮上処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、富栄養化の進んだ湖沼等の閉鎖性
の強い水域においてアオコが発生し、その除去が課題と
なっている。特に、アオコを構成する藍藻類ミクロキス
チスは、夏から秋にかけて大量発生し、いわゆる「水の
華」を形成して美観を損ねたり、悪臭を発したり、生息
する魚類を死滅させたりすると同時に、凝集阻害やろ過
閉塞さらにはカビ臭発生など多くの浄水障害を引き起こ
している。
の強い水域においてアオコが発生し、その除去が課題と
なっている。特に、アオコを構成する藍藻類ミクロキス
チスは、夏から秋にかけて大量発生し、いわゆる「水の
華」を形成して美観を損ねたり、悪臭を発したり、生息
する魚類を死滅させたりすると同時に、凝集阻害やろ過
閉塞さらにはカビ臭発生など多くの浄水障害を引き起こ
している。
【0003】従来、アオコを含む用水の処理方法は次の
とおり提案されている。 1.無機凝集剤で凝集沈澱させ、ろ過する方法 2.殺藻して除去する方法 3.無機凝集剤を多量に使用し、浮上分離する方法 しかしながら、いずれの方法においてもアオコを効率よ
く除去できるまでには至っていない。
とおり提案されている。 1.無機凝集剤で凝集沈澱させ、ろ過する方法 2.殺藻して除去する方法 3.無機凝集剤を多量に使用し、浮上分離する方法 しかしながら、いずれの方法においてもアオコを効率よ
く除去できるまでには至っていない。
【0004】すなわち、1.についてはたとえば、第3
9回全国水道研究発表会講演集484ページ(昭和63
年)のように、前塩素処理後の凝集処理では藍藻類ミク
ロキスチスが多量に存在すると濁質分の効率的な除去は
困難になり、多量の凝集剤の注入を余儀なくされ発生汚
泥量が増加する。また、第37回全国水道研究発表会講
演集164ページ(昭和61年)によれば前塩素中止し
た場合では2段凝集法で最終的には95%の沈澱除去率
を得ているが、ろ過工程の目詰まりは通常より激しくろ
過持続時間が半減したという。
9回全国水道研究発表会講演集484ページ(昭和63
年)のように、前塩素処理後の凝集処理では藍藻類ミク
ロキスチスが多量に存在すると濁質分の効率的な除去は
困難になり、多量の凝集剤の注入を余儀なくされ発生汚
泥量が増加する。また、第37回全国水道研究発表会講
演集164ページ(昭和61年)によれば前塩素中止し
た場合では2段凝集法で最終的には95%の沈澱除去率
を得ているが、ろ過工程の目詰まりは通常より激しくろ
過持続時間が半減したという。
【0005】2.については、古くは硫酸銅などの殺藻
剤を散布してアオコを死滅させる方法が行われた時もあ
ったが、二次汚染の問題や魚類への影響もあって一般的
でない。特開昭63−126589および特開平2−4
3986のように紫外線やオゾンを用いてアオコを死滅
させる方法が提案されているが、藍藻類ミクロキスチス
は死滅すると群体が壊されて個々の細胞に分離するため
凝集しにくくなると同時に、取り残しが多くなりろ過障
害を起こす。
剤を散布してアオコを死滅させる方法が行われた時もあ
ったが、二次汚染の問題や魚類への影響もあって一般的
でない。特開昭63−126589および特開平2−4
3986のように紫外線やオゾンを用いてアオコを死滅
させる方法が提案されているが、藍藻類ミクロキスチス
は死滅すると群体が壊されて個々の細胞に分離するため
凝集しにくくなると同時に、取り残しが多くなりろ過障
害を起こす。
【0006】3.については、たとえば特開昭63−1
79809あるいは1989年農業土木学会大会講演要
旨集88ページに、アオコを浮上分離する方法が提案さ
れているが、少量の無機凝集剤で浮上処理しても微細な
アオコが浮上せず除去率が低下する問題が生ずるため
に、多量の無機凝集剤(前者ではアルミニウム換算で
0.2〜0.8mmol/l、後者では0.2mmol
/l以上)を添加してアオコを凝集させ多量のフロック
として浮上させているので、凝集剤が多くコスト高であ
りスラッジ量も多く処理が過多になりスラッジ含水率が
高いために通常のろ過脱水工程では負荷が大き過ぎシス
テムとしては限定される、などの欠点がある。
79809あるいは1989年農業土木学会大会講演要
旨集88ページに、アオコを浮上分離する方法が提案さ
れているが、少量の無機凝集剤で浮上処理しても微細な
アオコが浮上せず除去率が低下する問題が生ずるため
に、多量の無機凝集剤(前者ではアルミニウム換算で
0.2〜0.8mmol/l、後者では0.2mmol
/l以上)を添加してアオコを凝集させ多量のフロック
として浮上させているので、凝集剤が多くコスト高であ
りスラッジ量も多く処理が過多になりスラッジ含水率が
高いために通常のろ過脱水工程では負荷が大き過ぎシス
テムとしては限定される、などの欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来提案
されてきたアオコの処理方法はいずれも満足し得るもの
でなく、アオコが発生して汚濁の進んだ湖沼等の浄化
は、試験的な実施に留まっているのが実状である。本発
明の目的は、アオコ特に藍藻類ミクロキスチスを多量に
含む用水から、浮上分離方法において少量の金属イオン
(約0.1mmol/l以下)によりアオコを除去でき
る処理剤、およびその処理剤を使用したアオコを含む用
水の浮上分離処理方法を提供することにある。
されてきたアオコの処理方法はいずれも満足し得るもの
でなく、アオコが発生して汚濁の進んだ湖沼等の浄化
は、試験的な実施に留まっているのが実状である。本発
明の目的は、アオコ特に藍藻類ミクロキスチスを多量に
含む用水から、浮上分離方法において少量の金属イオン
(約0.1mmol/l以下)によりアオコを除去でき
る処理剤、およびその処理剤を使用したアオコを含む用
水の浮上分離処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らのうちの一人
は、すでにアオコの処理剤および処理方法を提供した
(特許出願中)。その発明をさらに発展検討した結果、
本発明に至った。
は、すでにアオコの処理剤および処理方法を提供した
(特許出願中)。その発明をさらに発展検討した結果、
本発明に至った。
【0009】アオコの浮上処理剤の発明は、酸および、
水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分と
し、その成分比率(モル比)が3.4<H/M<40
(ただし、Hは本処理剤を中和するのに要する水酸イオ
ンのモル数を、Mはアルミニウム分または鉄分のモル数
を示す)の範囲の組成よりなることを特徴とするアオコ
の凝集浮上処理剤にある。
水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分と
し、その成分比率(モル比)が3.4<H/M<40
(ただし、Hは本処理剤を中和するのに要する水酸イオ
ンのモル数を、Mはアルミニウム分または鉄分のモル数
を示す)の範囲の組成よりなることを特徴とするアオコ
の凝集浮上処理剤にある。
【0010】また、アオコの浮上処理方法の発明は、酸
および、水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩を有効
成分とし、その成分比率(モル比)が3.4<H/M<
40(ただし、Hは本処理剤を中和するのに要する水酸
イオンのモル数を、Mはアルミニウム分または鉄分のモ
ル数を示す)の範囲の組成よりなる処理剤を、アオコを
含む用水にアルミニウム分または鉄分換算で0.02〜
0.12mmol/lの範囲の割合で添加して処理する
ことを要旨とする。
および、水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩を有効
成分とし、その成分比率(モル比)が3.4<H/M<
40(ただし、Hは本処理剤を中和するのに要する水酸
イオンのモル数を、Mはアルミニウム分または鉄分のモ
ル数を示す)の範囲の組成よりなる処理剤を、アオコを
含む用水にアルミニウム分または鉄分換算で0.02〜
0.12mmol/lの範囲の割合で添加して処理する
ことを要旨とする。
【0011】この発明の構成において、浮上処理剤の有
効成分を、用水にそれぞれ別々に添加しても同等であ
る。
効成分を、用水にそれぞれ別々に添加しても同等であ
る。
【0012】浮上処理剤の添加量は、処理液のpHが6
〜7になるとき最適な凝集効果が得られる。
〜7になるとき最適な凝集効果が得られる。
【0013】
【作用】富栄養化の進んだ湖沼等に発生するアオコは、
夜間はリン・窒素などの栄養塩類を吸収し昼間は日照に
より活発な光合成を行って大量に増殖し、いわゆる「水
の華」を形成するようになるとともに、用水のpHを上
昇せしめてアルカリ性を呈するようになる。用水のpH
が9を越えることもめずらしくない。本発明の「アオコ
を含む用水」とは、藍藻類ミクロキスチスを多量に含む
(数千個/ml以上)用水を対象とする。藍藻類ミクロ
キスチスは個々には数μmと非常に微小な細胞である
が、通常は数十μm〜数百μmの群体を形成している。
しかもガス胞を有するため比重が軽く、浮きやすい性質
をもっている。本発明は、アオコを含む用水に凝集剤と
酸との混合物を添加すると藍藻類ミクロキスチスが効率
よく凝集することを見いだし、その凝集フロックは取り
残し少なく浮上させやすいことに基づいてなされてい
る。
夜間はリン・窒素などの栄養塩類を吸収し昼間は日照に
より活発な光合成を行って大量に増殖し、いわゆる「水
の華」を形成するようになるとともに、用水のpHを上
昇せしめてアルカリ性を呈するようになる。用水のpH
が9を越えることもめずらしくない。本発明の「アオコ
を含む用水」とは、藍藻類ミクロキスチスを多量に含む
(数千個/ml以上)用水を対象とする。藍藻類ミクロ
キスチスは個々には数μmと非常に微小な細胞である
が、通常は数十μm〜数百μmの群体を形成している。
しかもガス胞を有するため比重が軽く、浮きやすい性質
をもっている。本発明は、アオコを含む用水に凝集剤と
酸との混合物を添加すると藍藻類ミクロキスチスが効率
よく凝集することを見いだし、その凝集フロックは取り
残し少なく浮上させやすいことに基づいてなされてい
る。
【0014】本浮上処理剤を添加し微細な気泡を供給す
ると、藍藻類ミクロキスチスが効率よく凝集浮上し、高
い除去率が得られる。
ると、藍藻類ミクロキスチスが効率よく凝集浮上し、高
い除去率が得られる。
【発明の構成】まず本発明の、酸および、水溶性アルミ
ニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分とするアオコの浮
上処理剤の構成成分について説明する。本発明に使用す
る酸は有機酸でも効果はあるが、工業的には硫酸、塩
酸、硝酸などの無機酸が好ましい。
ニウム塩または水溶性鉄塩を有効成分とするアオコの浮
上処理剤の構成成分について説明する。本発明に使用す
る酸は有機酸でも効果はあるが、工業的には硫酸、塩
酸、硝酸などの無機酸が好ましい。
【0015】水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩と
いうのは、硫酸アルミニウムおよびポリ塩化アルミニウ
ムなどのアルミニウム塩と、硫酸第二鉄および塩化第二
鉄などの鉄塩より選んだ1種または2種以上の混合物を
いう。これらの塩は一般に無機凝集剤として利用されて
おり、工業的に生産され容易に入手できる化合物であ
る。
いうのは、硫酸アルミニウムおよびポリ塩化アルミニウ
ムなどのアルミニウム塩と、硫酸第二鉄および塩化第二
鉄などの鉄塩より選んだ1種または2種以上の混合物を
いう。これらの塩は一般に無機凝集剤として利用されて
おり、工業的に生産され容易に入手できる化合物であ
る。
【0016】次に本発明の浮上処理剤の成分比について
説明する。酸および、水溶性アルミニウム塩または水溶
性鉄塩を有効成分とするアオコの処理剤の成分比率(モ
ル比)は、3.4<H/M<40(ただし、Hは本処理
剤を中和するのに要する水酸イオンのモル数を、Mはア
ルミニウム分または鉄分のモル数を示す)の範囲の場合
に限定されるものとする。
説明する。酸および、水溶性アルミニウム塩または水溶
性鉄塩を有効成分とするアオコの処理剤の成分比率(モ
ル比)は、3.4<H/M<40(ただし、Hは本処理
剤を中和するのに要する水酸イオンのモル数を、Mはア
ルミニウム分または鉄分のモル数を示す)の範囲の場合
に限定されるものとする。
【0017】成分比率H/Mが3.4より小となると、
酸を含有しない組成に近くなり(例えば硫酸アルミニウ
ムはこの比率が3を示す)、従来品と同様に凝集能力が
低下し、アオコの取り残しが多い浮上処理剤となる。成
分比率H/Mが40より大となると、酸成分が過剰にな
り凝集効果が悪い、または処理液のpH低下が過大で処
理後pH調整を必要とする浮上処理剤となる。なお、本
発明の浮上処理剤を調製する場合は、酸と凝集剤が反応
して沈澱を生じない組み合わせが望ましい。例えば、硫
酸と硫酸アルミニウム、塩酸とポリ塩化アルミニウムな
どである。
酸を含有しない組成に近くなり(例えば硫酸アルミニウ
ムはこの比率が3を示す)、従来品と同様に凝集能力が
低下し、アオコの取り残しが多い浮上処理剤となる。成
分比率H/Mが40より大となると、酸成分が過剰にな
り凝集効果が悪い、または処理液のpH低下が過大で処
理後pH調整を必要とする浮上処理剤となる。なお、本
発明の浮上処理剤を調製する場合は、酸と凝集剤が反応
して沈澱を生じない組み合わせが望ましい。例えば、硫
酸と硫酸アルミニウム、塩酸とポリ塩化アルミニウムな
どである。
【0018】また本発明の浮上処理剤の用水への必要な
添加量について説明する。本発明のアオコの浮上処理剤
は酸成分を含有しているためアオコを含む用水に少量添
加し混合、攪拌するだけで用水のpHは適度に低下し、
アオコは適度なフロックに成長し、かつ微細な取り残し
の少ない処理水が容易に得られる。この際の浮上処理剤
の添加量は、用水1lに対しアルミニウム分または鉄分
換算で、0.02〜0.12mmol(例えば、ポリ塩
化アルミニウムを有効成分とする処理剤の場合、アルミ
ニウムとして0.5〜3mg/l)の範囲で十分であ
る。
添加量について説明する。本発明のアオコの浮上処理剤
は酸成分を含有しているためアオコを含む用水に少量添
加し混合、攪拌するだけで用水のpHは適度に低下し、
アオコは適度なフロックに成長し、かつ微細な取り残し
の少ない処理水が容易に得られる。この際の浮上処理剤
の添加量は、用水1lに対しアルミニウム分または鉄分
換算で、0.02〜0.12mmol(例えば、ポリ塩
化アルミニウムを有効成分とする処理剤の場合、アルミ
ニウムとして0.5〜3mg/l)の範囲で十分であ
る。
【0019】この添加量が0.02mmol/l未満で
は、処理剤が不足となり凝集が起こらないし、逆に0.
12mmol/lを越えると生成する凝集フロックが過
剰となり後工程に悪影響を及ぼす。
は、処理剤が不足となり凝集が起こらないし、逆に0.
12mmol/lを越えると生成する凝集フロックが過
剰となり後工程に悪影響を及ぼす。
【0020】浮上処理剤の添加量は、凝集処理液のpH
が8〜5の広い範囲において効果が発現するが、pHが
7〜6の範囲のときに特に効果が著しい。この発明の構
成において、浮上処理剤の有効成分を用水にそれぞれ別
々に添加することもできる。この場合酸成分を先に添加
し、アルミニウム塩または鉄塩を後に加える方が効果が
確実である。
が8〜5の広い範囲において効果が発現するが、pHが
7〜6の範囲のときに特に効果が著しい。この発明の構
成において、浮上処理剤の有効成分を用水にそれぞれ別
々に添加することもできる。この場合酸成分を先に添加
し、アルミニウム塩または鉄塩を後に加える方が効果が
確実である。
【0021】本発明によるアオコを含む用水の浮上処理
方法を説明すると、たとえば第1図に示すフローシート
のような凝集浮上処理である。すなわち、アオコを含む
用水は原水ポンプ1により取水され、処理剤タンク21
から供給される所定量のアオコ処理剤と混和されてか
ら、攪拌機22のあるフロック生成槽2に移送され、凝
集フロックを生成する。フロックが生成した原水は、浮
上槽3の下部において、コンプレッサー31から空気が
供給された加圧水槽32で加圧溶解された微細気泡と接
触混合されて、気泡を付着したフロックが槽上部に浮上
される。
方法を説明すると、たとえば第1図に示すフローシート
のような凝集浮上処理である。すなわち、アオコを含む
用水は原水ポンプ1により取水され、処理剤タンク21
から供給される所定量のアオコ処理剤と混和されてか
ら、攪拌機22のあるフロック生成槽2に移送され、凝
集フロックを生成する。フロックが生成した原水は、浮
上槽3の下部において、コンプレッサー31から空気が
供給された加圧水槽32で加圧溶解された微細気泡と接
触混合されて、気泡を付着したフロックが槽上部に浮上
される。
【0022】浮上し濃縮されたアオコスラッジは分離槽
4からオーバーフローして系外に取り出され、脱水・ろ
過等で別途に処理される。一方、アオコが除去された処
理水は、分離槽4の下部から取り出されて放流される。
4からオーバーフローして系外に取り出され、脱水・ろ
過等で別途に処理される。一方、アオコが除去された処
理水は、分離槽4の下部から取り出されて放流される。
【0023】
実施例1 アオコの発生している諏訪湖より採取した水(pH9.
2、濁度16度、アルカリ度37ppm)に、硫酸アル
ミニウムに硫酸を加えた浮上処理剤(H/M=15、A
l=2.7%)を用水に対しアルミニウムとして0.1
mmol/l加え攪拌し、フロックを形成した後、浮上
分離槽に導き加圧水を放出しアオコのフロックと処理水
を分離した。処理水のpH、濁度はそれぞれ6.3、
0.8度であり、濁度除去率は95%であった。
2、濁度16度、アルカリ度37ppm)に、硫酸アル
ミニウムに硫酸を加えた浮上処理剤(H/M=15、A
l=2.7%)を用水に対しアルミニウムとして0.1
mmol/l加え攪拌し、フロックを形成した後、浮上
分離槽に導き加圧水を放出しアオコのフロックと処理水
を分離した。処理水のpH、濁度はそれぞれ6.3、
0.8度であり、濁度除去率は95%であった。
【0024】比較例 硫酸アルミニウム(Al=4.3%)を実施例1と同じ
原水に、アルミニウムとして同量加え、同様の操作を行
ったところ、処理水はpH7.4、濁度3.5度、除去
率78%であった。
原水に、アルミニウムとして同量加え、同様の操作を行
ったところ、処理水はpH7.4、濁度3.5度、除去
率78%であった。
【0025】実施例2 アオコを含む霞ヶ浦より採取した水(pH8.7、濁度
13度、アルカリ度53ppm)に、ポリ塩化アルミニ
ウムに塩酸を加えた浮上処理剤(H/M=7、Al=
3.4%)を用水に対しアルミニウムとして0.04m
mol/l加え攪拌し、フロックを形成した後、浮上分
離槽に導き加圧水を放出しアオコのフロックと処理水を
分離した。処理水のpH、濁度はそれぞれ6.5、1.
0度であり、濁度除去率は92%であった。
13度、アルカリ度53ppm)に、ポリ塩化アルミニ
ウムに塩酸を加えた浮上処理剤(H/M=7、Al=
3.4%)を用水に対しアルミニウムとして0.04m
mol/l加え攪拌し、フロックを形成した後、浮上分
離槽に導き加圧水を放出しアオコのフロックと処理水を
分離した。処理水のpH、濁度はそれぞれ6.5、1.
0度であり、濁度除去率は92%であった。
【0026】実施例3 アオコを含む天竜川水(pH8.8、濁度23度、アル
カリ度38ppm)を採取し、硫酸第二鉄に硫酸を加え
た浮上処理剤(H/M=15、Fe=6.0%)を用水
に対し鉄として0.06mmol/l加え攪拌し、フロ
ックを形成した後、浮上分離槽に導き加圧水を放出しア
オコのフロックと処理水を分離した。処理水のpH、濁
度はそれぞれ6.3、2.1度であり、濁度除去率は9
1%であった。
カリ度38ppm)を採取し、硫酸第二鉄に硫酸を加え
た浮上処理剤(H/M=15、Fe=6.0%)を用水
に対し鉄として0.06mmol/l加え攪拌し、フロ
ックを形成した後、浮上分離槽に導き加圧水を放出しア
オコのフロックと処理水を分離した。処理水のpH、濁
度はそれぞれ6.3、2.1度であり、濁度除去率は9
1%であった。
【0027】
【発明の効果】本発明によるアオコの浮上処理剤は、市
販されている一般的な凝集剤よりも少量の注入ですむ利
点がある。また、本発明の浮上処理技術を利用すれば、
凝集したアオコは生きた状態でフロックとなって浮上す
るので、死滅したアオコのような悪臭を発生することが
ないし、しかも、適正凝集pHで処理されるため清澄な
処理水を得ることができ、環境保全および水質浄化の点
で優れた利点がある。
販されている一般的な凝集剤よりも少量の注入ですむ利
点がある。また、本発明の浮上処理技術を利用すれば、
凝集したアオコは生きた状態でフロックとなって浮上す
るので、死滅したアオコのような悪臭を発生することが
ないし、しかも、適正凝集pHで処理されるため清澄な
処理水を得ることができ、環境保全および水質浄化の点
で優れた利点がある。
【図1】本発明で使用した装置の断面図と全体のフロー
を示す。
を示す。
1 原水ポンプ 2 フロック生成槽 3 浮上槽 4 分離槽 21 処理剤タンク 22 攪拌機 31 コンプレッサー 32 加圧水槽 33 気泡出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 秀樹 長野県上伊那郡南箕輪村3685番地の2 大 明化学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 アオコを含む用水を浮上分離槽に導き、
槽下部より加圧水を放出することにより微細気泡をアオ
コに付着させ水面に浮上させて除去するさいに使用する
水処理剤で、酸および、水溶性アルミニウム塩または水
溶性鉄塩を有効成分とし、その成分比率(モル比)が
3.4<H/M<40(ただし、Hは本処理剤を中和す
るのに要する水酸イオンのモル数を、Mはアルミニウム
分または鉄分のモル数を示す)の範囲の組成よりなるこ
とを特徴とするアオコの処理剤。 - 【請求項2】 アオコを含む用水を浮上分離槽に導き、
槽下部より加圧水を放出することにより微細気泡をアオ
コに付着させ、水面に浮上させて除去するさいに、酸お
よび、水溶性アルミニウム塩または水溶性鉄塩を有効成
分とし、その成分比率(モル比)が3.4<H/M<4
0(ただし、Hは本処理剤を中和するのに要する水酸イ
オンのモル数を、Mはアルミニウム分または鉄分のモル
数を示す)の範囲の組成よりなる処理剤を、アルミニウ
ム分または鉄分換算で0.02〜0.12mmol/l
の範囲の割合で添加して処理することを特徴とするアオ
コを含む用水の処理方法。 - 【請求項3】 処理剤の有効成分を、アオコを含む用水
に別々に添加することを特徴とする請求項2記載のアオ
コを含む用水の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12842793A JPH06315602A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | アオコの浮上処理剤および浮上処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12842793A JPH06315602A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | アオコの浮上処理剤および浮上処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06315602A true JPH06315602A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14984486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12842793A Pending JPH06315602A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | アオコの浮上処理剤および浮上処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06315602A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003251365A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-09 | Japan Organo Co Ltd | アオコ含有水処理装置および処理方法 |
| JP2008049236A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
| JP2008049227A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
| JP2009113041A (ja) * | 2009-01-28 | 2009-05-28 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP12842793A patent/JPH06315602A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003251365A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-09 | Japan Organo Co Ltd | アオコ含有水処理装置および処理方法 |
| JP2008049236A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
| JP2008049227A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
| JP2009113041A (ja) * | 2009-01-28 | 2009-05-28 | Kurita Water Ind Ltd | 加圧浮上分離装置 |
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