JPH07135782A - 3レベルインバータの制御回路 - Google Patents

3レベルインバータの制御回路

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JPH07135782A
JPH07135782A JP5304838A JP30483893A JPH07135782A JP H07135782 A JPH07135782 A JP H07135782A JP 5304838 A JP5304838 A JP 5304838A JP 30483893 A JP30483893 A JP 30483893A JP H07135782 A JPH07135782 A JP H07135782A
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茂 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無負荷時、軽負荷時にも直流入力コンデンサ
の平衡化制御を有効にし、回路素子に過大な電圧が印加
されるのを防ぐ。コンデンサ電圧の不平衡が助長される
のを防ぐ。 【構成】 直流電源回路に両端が接続された第1ないし
第4の半導体スイッチング素子の直列回路と第1、第2
の結合ダイオードとを三相分備え、例えばPWM制御さ
れる3レベルインバータの制御回路に関する。インバー
タの各相出力電圧指令に基本周波数の偶数次調波(6次
調波や2次調波)を加算するためのテーブル13、乗算
器14R,14S,14T、加算器15R,15S,15T
と、直流電源回路の中性点の電位変動に基づいて出力電
圧指令に加算する偶数次調波の大きさを決定する加算器
11、調節器12、乗算器14R,14S,14T等と、イ
ンバータの出力力率に応じて出力電圧指令と偶数次調波
との位相差αを変化させる演算手段16,17、加算器
18R,18S,18T等を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力電圧が正、負及び零
の3つの状態をとる3レベルインバータの制御回路に関
し、詳しくは、インバータの直流電源回路の中性点(中
間電位点)における電位変動を抑制するための制御回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高圧大容量化を比較的容易に実現
でき、出力高調波が少ない等の理由から、3レベルイン
バータが注目されてきている。図23はこの3レベルイ
ンバータの基本回路を示しており、図において、EDC
直流電源、C1,C2は直流入力コンデンサ、Pは正電位
点、Nは負電位点、0は中性点、GU1,GU2,GX1,GX2,
V1,GV2,GY1,GY2,GW1,GW2,GZ1,GZ2はGTOか
らなる半導体スイッチング素子、DU0,DX0,DV0,D
Y0,DW0,DZ0は結合ダイオード、Mは誘導電動機等の
交流電動機である。
【0003】ここで、スイッチング素子GU1,GU2,
X1,GX2からなる直列回路と、GV1,GV2,GY1,GY2
からなる直列回路と、GW1,GW2,GZ1,GZ2からなる直
列回路の各両端は、直流電源回路の正電位点P及び負電
位点Nに接続されている。また、スイッチング素子
U2,GX2の相互接続点と、GV2,GY2の相互接続点と、
W2,GZ2の相互接続点は、インバータ出力端子として
交流電動機Mに接続されている。更に、結合ダイオード
U0,DX0,DV0,DY0,DW0,DZ0は、中性点0とス
イッチング素子GU1,GU2、GX1,GX2、GV1,GV2、G
Y1,GY2、GW1,GW2、GZ1,GZ2の相互接続点との間に
それぞれ接続されている。なお、フライホイールダイオ
ードは便宜上、図示を省略してある。
【0004】上記構成の3レベルインバータでは、スイ
ッチングパターンにより、中性点0がスイッチング素子
及びダイオードを介して交流電動機Mに接続される期間
があり、この期間に中性点0を流れる電流(中性点電
流)によって、中性点電位がインバータの基本周波数の
3倍で変動する場合があることが知られている(棚町ほ
か「3レベルインバータの中性点電圧の交流的変動の抑
制法」平成4年電気学会産業応用全国大会NO.91
参照)。また、この中性点電流は特定条件のもとで直流
成分を持ち、その場合の中性点電位は正または負に大き
く偏ることがある(沢田ほか「中性点クランプ電圧形P
WMインバータ」平成3年電気学会全国大会NO.5
33 参照)。このような中性点電位の変動は、スイッ
チング素子への過大な電圧印加を招くおそれがある。
【0005】上記不都合を防止するための一つの方法と
して、以下に述べる従来技術(嶋村ほか「NPCインバ
ータの直流入力コンデンサ電圧の平衡化制御」電気学会
半導体電力変換研究会資料 SPC−91−37)があ
る。図24は上記文献に記載されたコンデンサ電圧平衡
化制御回路を、また、図25はこの制御回路により制御
される3レベルインバータをそれぞれ示している。
【0006】その動作を略述すると、図24において、
図25のコンデンサ電圧ED1,ED2からその差分信号S
EDを作り出し、この信号SEDを一次遅れフィルタに通し
て直流成分信号SEDIを取り出す。更に、信号SEDとS
EDIとから交流成分信号SEAIを作る。また、有効・無効
電力検出回路101によって検出したインバータの出力
有効・無効電力PM1,QM1と電流制御回路103からの
インバータ出力周波数(指令)FIとに基づき、極性判
断回路102により極性切替信号POL1を作り出す。
【0007】一方、前記直流成分信号SEDI及び交流成
分信号SEAIには帰還係数KDI,KAIがそれぞれ掛けら
れ、その和である補償量SBI1は極性切替信号POL1によ
り制御されるスイッチ104により必要に応じ極性変換
されて最終的な補償量SBI2が生成される。この補償量
BI2は電流制御回路103からのインバータの各相出
力電圧指令VUI1 *,VVI1 *,VWI1 *に加算され、最終的
な出力電圧指令VUI2 *,VVI2 *,VWI2 *となる。
【0008】これらの出力電圧指令VUI2 *,VVI2 *,V
WI2 *に基づいてインバータを制御することにより、コン
デンサ電圧ED1,ED2の不平衡が解消され、換言すれば
中性点電位の変動が抑制される。なお、図25におい
て、LSは直流リアクトル、DU1,DU2,DX1,DX2,D
V1,DV2,DY1,DY2,DW1,DW2,DZ1,DZ2はフラ
イホイールダイオード、IMは誘導電動機をそれぞれ示
す。
【0009】さて、上記従来技術では、図24から明ら
かなように、極性切替信号POL1を作り出すために電動
機IMの各相電圧eUI,eVI,eWI及び電流iUI,iVI,i
WIを検出している。これは、電動機IMの運転モードが
駆動モード(力率>0)か制動モード(力率<0)かを
判定するためであり、この運転モードの判定は、中性点
電流の直流成分の極性が駆動/制動モードで異なるの
で、その極性を考慮して電圧指令値に加算しなくてはな
らないという理由による。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、次
のような問題がある。 力率=0(完全無負荷)の状態では、補償量SBI2
どれだけ加算しても中性点電流の直流成分が発生しない
ので、制御自体が無効になる。 力率=0付近の軽負荷時においては、電動機電圧や電
流を検出する計器用変圧器、変流器の誤差や、電流脈動
分に起因する電流検出の困難さ等により、駆動/制動モ
ードの正確な判定が困難であり、極性切替信号POL1
切り替わる可能性が高い。極性切替信号POL1が切り替
わると補償量SBI2の極性が変わるため補償極性も本来
ものとは逆になってしまい、かえってコンデンサ電圧の
不平衡を助長してしまうおそれがある。
【0011】同じく力率=0付近の軽負荷時には、図
24における帰還係数KDI,KAIを掛けた後の信号S
DI1,SAI1の大きさに対し、これらにより発生する中性
点電流の直流成分の大きさの割合が小さくなり、制御の
効きが悪くなる。これを改善するために帰還係数KDI
AIを大きくするとしても、インバータが出力できる電
圧には上限があるため、この方法にも限界がある。結
局、例えば力率0.2以下では有効に制御できないとい
った軽負荷時における制御の限界がある。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、無負荷時や軽負
荷時においても制御を有効にして直流入力コンデンサの
電圧を平衡化し、半導体スイッチング素子等の回路素子
を保護できるようにした3レベルインバータの制御回路
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明にかかる制御回路は、直流電源両端の正電
位点及び負電位点とこれらの間の中性点との間に接続さ
れた直流入力コンデンサを有する直流電源回路を備え、
第1ないし第4の半導体スイッチング素子からなる3つ
の直列回路の両端が前記正電位点及び負電位点にそれぞ
れ接続されると共に、第2及び第3の半導体スイッチン
グ素子の相互接続点がインバータ出力端子にそれぞれ接
続され、第1及び第2の半導体スイッチング素子の相互
接続点と前記中性点との間に第1の結合ダイオードがそ
れぞれ接続され、かつ、第3及び第4の半導体スイッチ
ング素子の相互接続点と前記中性点との間に第2の結合
ダイオードがそれぞれ接続されてなる3レベルインバー
タにおいて、インバータの各相出力電圧指令にインバー
タ基本周波数の偶数次調波を加算する手段と、前記中性
点の電位変動に基づいて前記偶数次調波の大きさを決定
する手段と、インバータの出力力率に応じて各相出力電
圧指令と前記偶数次調波との位相差を変化させる手段と
を備える。
【0014】第2発明にかかる制御回路は、インバータ
の各相出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調
波を加算する第1のバランス制御手段と、前記中性点の
電位変動に基づいて前記偶数次調波の大きさを決定する
手段と、インバータの各相出力電圧指令に直流成分を加
算する第2のバランス制御手段と、前記中性点の電位変
動に基づいて前記直流成分の大きさを決定する手段と、
インバータの出力力率に応じて第1または第2のバラン
ス制御手段の何れか一方を選択する手段とを備える。
【0015】第3発明にかかる制御回路は、インバータ
の各相出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調
波を加算する手段と、前記中性点を流れる電流に基づい
て前記偶数次調波の大きさを決定する手段とを備える。
【0016】第4発明にかかる制御回路は、インバータ
の各相出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調
波を加算する手段と、前記中性点を流れる電流に基づい
て前記偶数次調波の大きさを決定する手段と、インバー
タの出力力率に応じて各相出力電圧指令と前記偶数次調
波との位相差を変化させる手段とを備える。
【0017】第5発明にかかる制御回路は、インバータ
の各相出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調
波を加算する第1のバランス制御手段と、前記中性点を
流れる電流に基づいて前記偶数次調波の大きさを決定す
る手段と、インバータの各相出力電圧指令に直流成分を
加算する第2のバランス制御手段と、前記中性点を流れ
る電流に基づいて前記直流成分の大きさを決定する手段
と、インバータの出力力率に応じて第1または第2のバ
ランス制御手段の何れか一方を選択する手段とを備え
る。
【0018】
【作用】まず、最初に、インバータの出力電圧指令が直
流成分あるいは交流成分(インバータ基本周波数のn次
調波成分)を含む場合について、中性点電流の直流成分
の特性を求めてみる。図19は、この解析に用いたPW
Mの方法を示しており、電圧指令信号と三角波搬送波と
の比較により、スイッチング素子に対する点弧パルスを
生成して図示のようなインバータ出力相電圧を得るもの
とする。
【0019】いま、インバータの出力相電圧が0の期間
で“1”、+ED1か−ED2の期間で“0”となるスイッ
チング関数SNXを定義し、搬送波周波数がインバータ出
力周波数に比べて十分に高いと仮定すると、搬送波周波
数成分は無視され、SNXは数式1により定義される。
【0020】
【数1】 SNX=1−{λsinθ+d+kλsin n(θ−α)} (0≦θ≦π) =1+{λsinθ+d+kλsin n(θ−α)} (π≦θ≦2π)
【0021】但し、数式1において、 λ:変調率(電圧指令の波高値) d:直流成分の大きさ k:一定値 α:インバータ出力電圧指令とn次調波成分との位相差 n:1,2,3,4,5,…… である。
【0022】一相分の中性点電流iN'は、インバータ出
力相電圧が0の期間にのみ流れるので、数式2により表
すことができる。
【0023】
【数2】iN'=SNX・iM
【0024】但し、数式2において、 iM:電動機電流(=√2IM sin(θ−φ)) IM:電動機電流実効値 φ:力率角
【0025】上記数式2をフーリエ級数に展開すると、
数式3となる。なお、数式3において、Amc,Amsは係
数である。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、一相分の中性点電流iN'に含まれ
る直流成分A0'を、以下のように場合分けして求める。 (1)電圧指令が直流成分dを含む場合(数式1におい
てk=0の場合)。この場合、直流成分A0'は数式4の
ように求められる。
【0028】
【数4】
【0029】(2)電圧指令が奇数次調波を含む場合
(数式1においてd=0、n=1,3,5,……の場
合)。この場合、直流成分A0'は数式5すなわち0とな
る。
【0030】
【数5】A0'=0
【0031】(3)電圧指令が偶数次調波を含む場合
(数式1においてd=0、n=2,4,6,……の場
合)。この場合、直流成分A0'は数式6のように求めら
れる。
【0032】
【数6】
【0033】次に、上記直流成分A0'について検討す
る。電圧指令が直流成分を含む場合、数式4により、直
流成分の大きさdが一定値のときには│A0'│はcosφ
に比例するので、力率(cosφ)=±1の時に最大とな
り、直流成分A0'の極性は駆動/制動モードにより変わ
る。電圧指令が奇数次調波を含む場合、数式5により直
流成分A0'は0である。
【0034】電圧指令が偶数次調波を含む場合、電圧指
令とn次調波成分との位相差αにより性質が異なる。す
なわち、数式6において、kが一定値であれば、│A0'
│はα=0またはα=π/n〔rad〕のときsinφに
比例(A0'はα=0のときsinφに比例し、α=π/n
〔rad〕のとき−sinφに比例)し、力率=0のとき
最大となり、その極性は駆動/制動モードに関わらず同
じである。また、kが一定値であれば、│A0'│はα=
±π/(2n)〔rad〕のときcosφに比例(A0'は
α=π/(2n)〔rad〕のとき−cosφに比例し、
α=−π/(2n)〔rad〕のときcosφに比例)す
るので、力率=±1のとき最大となり、その極性は駆動
/制動モードによって変わる。
【0035】ここで、位相差αと偶数次調波の極性との
関係を説明する。位相差αの偶数次調波をXとし、位相
差がα−(π/n)〔rad〕の偶数次調波をYとする
と、位相角の定義から、数式7の関係が成り立つ。つま
り、位相差αの偶数次調波Xと位相差がα−(π/n)
〔rad〕の偶数次調波Yとは逆極性になる。
【0036】
【数7】X=−Y
【0037】なお、中性点電流(三相分)の直流成分
は、上述の(1)〜(3)の何れの場合も3・A0'とし
て得られる。
【0038】以上の解析結果から、インバータの出力電
圧指令に直流成分または偶数次調波を加算すれば、直流
成分の極性や偶数次調波の位相角(極性)等を変えるこ
とにより、思い通りの方向に中性点電流の直流成分を発
生させることができ、これにより中性点電流の変動ない
し中性点電位の変動を抑制できることがわかる。このよ
うな点から、先の従来技術では出力電圧指令に直流成分
を加算して中性点電流に直流成分を発生させ、それによ
り中性点電位の変動を抑制するものであった。
【0039】これに対し、まず第1及び第4発明では、
インバータの出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶
数次調波を加算することにより、コンデンサ電圧の変動
を抑制するようにした。ここで、位相差αは、インバー
タの出力力率に応じて変化させるものとする。すなわ
ち、位相差αを数式8に従って変化させる。
【0040】
【数8】α=(1/n)・φ−π/(2n)
【0041】数式8において、φは前述のごとく力率角
である。位相差αを数式8に従って変化させた場合の中
性点電流の直流成分A0'は、数式6に数式8を代入すれ
ば得ることができる。これを数式9に示す。
【0042】
【数9】
【0043】偶数次が2次(n=2)の場合の数式9に
よる直流成分A0'を図21(a)に示す。なお、図21
において、A0'の値はφ=π/4〔rad〕にてノーマ
ライズされている。
【0044】また、上記偶数次調波の極性が逆の場合、
位相差αからπ/nを減じて数式10を得、この数式1
0を数式6に代入することにより、数式11に示すよう
に中性点電流の直流成分A0'を得る。
【0045】
【数10】α=(1/n)・φ−3π/(2n)
【0046】
【数11】
【0047】数式11による直流成分A0'を図21
(b)に示す。図21(a),(b)より、力率cosφ
=0(φ=π/2〔rad〕)の時でもA0'≠0である
ため、抑制制御が可能である。また、A0'の極性は、駆
動/制動モードで同じになり、インバータの二つの直流
入力コンデンサの電圧偏差に応じた極性(あるいは中性
点電流の極性に応じた極性)にて偶数次調波(位相差α
は力率に応じて可変)を加算すれば、コンデンサ電圧の
変動を抑制する方向にA0'を流せることがわかる。
【0048】次に、第2及び第5発明では、インバータ
の出力電圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調波を
加算してコンデンサ電圧の変動を抑制する方法と、イン
バータの出力電圧指令に直流成分を加算してコンデンサ
電圧の変動を抑制する方法とをインバータの出力力率に
応じて使い分ける。ここで、偶数次調波加算(位相差α
=0またはπ/n〔rad〕)の内容は、次の第3発明
の作用において説明する。
【0049】インバータの出力電圧指令に直流成分dを
加算する場合、中性点電流の直流成分A0'は、加算する
直流成分dの極性が正のときに−cosφに比例し、負の
ときにcosφに比例する。従って、駆動/制動モードの
違い、及び、インバータの二つの直流入力コンデンサの
電圧偏差に応じた極性(あるいは中性点電流の極性に応
じた極性)で直流成分dを加算すれば、コンデンサ電圧
の変動を抑制する方向に中性点電流の直流成分A0'を流
すことができる。
【0050】ところで、直流成分dを加算する場合、力
率=0の場合に制御不能となる。そこで、例えば力率角
φ≦π/4〔rad〕かφ≧(3π)/4〔rad〕の
場合には直流成分dを加算することとし、π/4〔ra
d〕≦φ≦(3π)/4〔rad〕の場合には偶数次調
波を加算することとする。この場合の中性点電流の直流
成分A0'の様子を、図22に示す。図22(a),
(b)より、力率cosφ=0(φ=π/2〔rad〕)
の時でもA0'≠0であるため、抑制制御が可能である。
なお、図22において、A0'はφ=0,πとφ=π/2
とによりノーマライズされている。
【0051】正極性のA0'を流したい場合(図22
(a))には、力率角φに応じて、 φ≦π/4ならば直流成分dを加算(d<0) π/4≦φ≦(3π)/4ならば偶数次調波を加算
(α=0) φ≧(3π)/4ならば直流成分dを加算(d>0) のようにすればよい。また、負極性のA0'を流したい場
合(同図(b))には、力率角φに応じて、 φ≦π/4ならば直流成分dを加算(d>0) π/4≦φ≦(3π)/4ならば偶数次調波を加算
(α=0) φ≧(3π)/4ならば直流成分dを加算(d<0) すればよい。
【0052】更に、第3発明では、インバータの出力電
圧指令にインバータ基本周波数の偶数次調波(位相差α
=0またはπ/n〔rad〕)を加算することにより、
コンデンサ電圧の変動を抑制する。すなわち、前記数式
6により、直流成分A0'は、図20(a)に示すように
偶数次調波(2次調波)が出力電圧指令と同位相(α=
0)の場合には+sinφに比例し、また、図20(b)
に示すように逆位相(α=π/n=π/2〔rad〕)
の場合には−sinφに比例する。従って、中性点電流の
極性に応じた極性(同位相または逆位相)にて偶数次調
波を加算すれば、コンデンサ電圧の変動を抑制する方向
に直流成分A0'を流すことができる。
【0053】なお、第3発明において、直流成分A0'は
sinφまたは−sinφに比例するので、力率=0のときに
最大となり、その極性は駆動/制動モード何れも同じに
なる。これにより、無負荷時や軽負荷時においても運転
モードに関わらず有効な、コンデンサ電圧の平衡化制御
を行うことが可能になる。
【0054】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。図1は第1発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。図において、制御回路201は、直流入力コンデン
サ(図23におけるコンデンサC1,C2)の電圧ED1,E
D2が入力される加算器11と、加算器11からの偏差S
1が入力されるP調節器、PI調節器等の調節器12
と、インバータ各相出力電圧指令の位相角θR *S *
T *と位相差αとの差である(θR *−α),(θS *−α),
(θT *−α)に対応するsin(6θ)の値が格納されたsin
(6θ)テーブル13と、このテーブル13の出力信号で
あるsin6(θR *−α),sin6(θS *−α),sin6(θT *
α)と調節器12の出力信号S2とを各々乗算する乗算器
14R,14S,14Tと、乗算器14R,14S,14T
出力信号をインバータ各相出力電圧指令vR *,vS *,vT *
に各々加算する加算器15R,15S,15Tとを備えて
いる。そして、加算器15R,15S,15Tの出力が最
終的な各相出力電圧指令vR **,vS **,vT **となる。
【0055】ここで、インバータ各相出力電圧指令
R *,vS *,vT *に加算するインバータ基本周波数の偶
数次調波として、6次調波を選んだ理由を以下に説明す
る。すなわち、2,4,8,10,……次調波は逆相な
いし正相であるためインバータ線間電圧に現われるが、
6,12,24,……次調波は零相であるためインバー
タ線間電圧に影響を与えない。この中で、6次調波はA
0'が最も大きくなるため、加算するべき偶数次調波とし
て選択したものである。
【0056】また、制御回路201において、16は力
率角演算手段であり、インバータの出力相電圧eRI,e
SI,eTI及び出力電流iRI,iSI,iTI(図23ないし
図25におけるeUI,eVI,eWI及び出力電流iUI,i
VI,iWIと実質的に同一)に基づき、例えば以下の演算
を行ってインバータの出力力率角φを求める。すなわ
ち、出力相電圧eRI,eSI,eTIを三相二相変換し、e
α,eβを求める。ここで、eαは出力相電圧のα軸成
分を表わし、eβはβ軸成分を表わす。α軸、β軸は任
意の直交座標系における軸である。次に、出力相電圧ベ
クトルがα軸との間になす角度θ1を、数式12により
求める。
【0057】
【数12】θ1=tan-1(eβ/eα
【0058】また、インバータの出力電流iRI,iSI
TIも三相二相変換し、iα,iβを求める。次に、i
α,iβに対し数式13に示す回転座標変換を行い、i
M,iTを求める。なお、iMはインバータ出力電流ベク
トルの出力相電圧ベクトル方向成分を表わし、iTは出
力相電圧ベクトルと直交する方向成分を表わす。
【0059】
【数13】iM=iα・cosθ1+iβ・sinθ1T=−iα・sinθ1+iβ・cosθ1
【0060】最後に、数式14によりインバータの出力
力率角φを求める。
【0061】
【数14】φ=−tan-1(iT/iM
【0062】こうして求められた力率角φは位相角演算
手段17に入力される。位相角演算手段17では、前記
数式8におけるnを6次調波に対応させて6とおくこと
により得た数式15により、位相差αを演算する。
【0063】
【数15】α=φ/6−π/12
【0064】この位相差αは、sin(6θ)テーブル13
の前段の加算器18R,18S,18Tによりインバータ
各相出力電圧指令の位相角θR *,θS *,θT *から各々減
算され、その差がsin(6θ)テーブル13に入力されて
対応する値sin6(θR *−α),sin6(θS *−α),sin6
T *−α)が出力されることになる。
【0065】つまりこの実施例では、インバータの出力
力率に応じて出力電圧指令と偶数次調波との位相差αを
変化させ、この偶数次調波をもとの出力電圧指令に加算
して最終的な各相出力電圧指令を得るものであり、これ
により発生する中性点電流の直流成分A0'は先の数式
9、数式11に示したとおりとなる。
【0066】次に、図2は第1発明の第2実施例を示し
ている。この実施例は、第1実施例における一方のコン
デンサ電圧ED1を用いず、一定値であるEDC/2
(EDC:3レベルインバータの直流中間電圧(電源電圧))
をED1の代わりに加算器11の一方の入力としたもので
あり、その他については第1実施例と同様である。この
実施例によれば、電圧検出器が1つで済むため、回路構
成の簡略化が可能である。
【0067】図3は第1発明の第3実施例を示してい
る。この実施例は、第1実施例における他方のコンデン
サ電圧ED2を用いず、一定値であるEDC/2をED2の代
わりに加算器11の一方の入力としたものであり、その
他については第1実施例と同様である。この実施例にお
いても、第2実施例と同一の効果を得ることができる。
【0068】図4は第1発明の第4実施例を示してい
る。この実施例は、第1実施例のsin(6θ)テーブル1
3の代わりに、制御回路202内にsin(2θ)テーブル
19を備えたもので、その他については第1実施例と同
様である。なお、この実施例では、位相角演算手段17
により演算される位相角αがφ/2−π/4〔rad〕
となる。この実施例において、インバータ各相出力電圧
指令vR *,vS *,vT *に加算するインバータ基本周波数
の偶数次調波として2次調波を選んだ理由は次のとおり
である。
【0069】第1実施例に関連して述べたように、2次
調波はインバータ線間電圧に現われる。しかるに、線間
電圧に2次調波が現われても問題とならないような用途
(例えばただ単にファンが回転すれば良いといったよう
な用途)であれば、本発明を適用しても何ら支障がない
と言える。しかも、数式6から明らかなように、2次調
波を用いれば直流成分A0'の大きさが偶数次調波の中で
最も大きいので、中性点電位の変動抑制効果も最も大き
くなるためである。
【0070】図5、図6はそれぞれ第1発明の第5、第
6実施例を示しており、前記第2、第3実施例において
sin(6θ)テーブル13の代わりにsin(2θ)テーブル1
9を用いるものである。これらの実施例においても、第
2、第3実施例並びに第4実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0071】次に、図7は第2発明の第1実施例を示し
ている。図7において、制御回路203内の加算器1
1、調節器12、切替スイッチ26、乗算器14R,1
S,14T及びsin(6θ)テーブル13は第1のバラン
ス制御手段を構成しており、このバランス制御手段は、
実質的に図1の実施例において位相差α=0の場合に相
当している。図7の実施例は、上記第1のバランス制御
手段と以下に述べる第2のバランス制御手段とを力率角
に応じ使い分けてコンデンサ電圧を平衡化しようとする
ものである。
【0072】第2のバランス制御手段の構成は次のとお
りである。すなわち、このバランス制御手段は、二つの
直流入力コンデンサ電圧ED1,ED2が図示の極性で入力
される加算器20と、その出力である偏差S3が入力さ
れるP調節器、PI調節器等の調節器21と、その出力
側の切替スイッチ22と、調節器21の出力信号S4
極性を切り替える極性反転器23と、その出力側の切替
スイッチ24とを備えている。そして、インバータの出
力相電圧eRI,eSI,eTI及び出力電流iRI,iSI,i
TIが入力される力率角演算手段25により駆動/制動信
号A及びバランス制御手段切替信号Bが生成され、駆動
/制動信号Aによって切替スイッチ24が、また、バラ
ンス制御手段切替信号Bによって切替スイッチ22,2
6が連動して切り替えられるようになっている。
【0073】第2のバランス制御手段では、コンデンサ
電圧ED1,ED2の偏差S3を求め、調節器21により適
当な調節演算を行って出力信号S4を得る。一方、力率
角演算手段25の出力である駆動/制動信号Aにより切
替スイッチ24を切り替えることにより、出力信号S4
の極性を切り替えることができ、ここでは、駆動モード
では出力信号S4の極性をそのままにして出力させ(S5
=S4)、また、制動モードでは出力信号S4の極性を極
性反転器23を介し反転して出力させる(S5=−S4
ように切替スイッチ24を制御する。なお、出力信号S
5は、前記数式4における直流成分dに相当する。
【0074】こうして得た出力信号S5を加算器15R
15S,15Tにより各相出力電圧指令vR *,vS *,vT *
加算し、これらを新たな電圧指令vR **,vS **,vT **
する。 ここで、駆動時、制動時それぞれの場合におけ
る、各信号と中性点電流の直流成分A0'及びコンデンサ
電圧の関係を以下の表1及び表2に示す。なお、表1は
駆動時、表2は制動時のものである。これらの表から、
駆動時、制動時共にコンデンサ電圧ED1,ED2の変動を
抑制するように直流成分A0'が流れることがわかる。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】上記第1及び第2のバランス制御手段は、
バランス制御手段切替信号Bによる切替スイッチ22,
26の切り替えによって何れか一方が選択される。切替
信号Bは、例えば演算した力率角φがφ≦π/4または
φ≧(3/4)πの範囲にあるときは切替スイッチ22
により出力信号S4(S5)を各相出力電圧指令vR *,vS
*,vT *に加算し、切替スイッチ26により出力信号S2
を0とする。つまり、第2のバランス制御手段を使用す
る。
【0078】また、演算した力率角φがπ/4≦φ≦
(3/4)πの範囲にあるときは切替スイッチ22によ
り出力信号S4(S5)を0とし、切替スイッチ26によ
り出力信号S2を各相出力電圧指令vR *,vS *,vT *に加
算する。つまり、第1のバランス制御手段を使用する。
なお、力率角演算手段25における力率角φの演算方法
は、図1における演算手段16での演算方法と同じで良
い。
【0079】上述のように、この実施例ではインバータ
の出力力率に応じて直流成分または偶数次調波成分を各
相出力電圧指令に加算するものであり、これによってコ
ンデンサ電圧の変動を抑制する任意極性の中性点電流の
直流成分A0'を流すことが可能になる。
【0080】図8は第2発明の第2実施例を示してい
る。この実施例は、第1実施例における一方のコンデン
サ電圧ED1を用いず、一定値であるEDC/2をED1の代
わりに加算器11,20の一方の入力としたものであ
り、その他については第1実施例と同様である。この実
施例によれば、電圧検出器の一方を省略できる利点があ
る。図9は第2発明の第3実施例を示している。この実
施例は、第1実施例における他方のコンデンサ電圧ED2
を用いず、一定値であるEDC/2をED2の代わりに加算
器11,20の一方の入力としたものであり、その他に
ついては第1実施例と同様である。
【0081】図10、図11、図12はそれぞれ第2発
明の第4、第5、第6実施例を示しており、第1、第
2、第3実施例におけるsin(6θ)テーブル13の代わ
りに、制御回路204内にsin(2θ)テーブル19を備
えたもので、その他については第1、第2、第3実施例
とそれぞれ同様である。
【0082】次いで、図13は第3発明の第1実施例を
示している。この実施例は、3レベルインバータの中性
点電流iNの極性に応じた極性で偶数次調波を出力電圧
指令に加算することにより、コンデンサ電圧の変動を抑
制する方向に中性点電流の直流成分A0'を流すようにし
たものである。図13において、中性点電流iNは制御
回路205内の極性反転器27に入力されて出力信号S
1が得られる。この信号S1を入力とする調節器12によ
り適当な調節演算が行われ、出力信号S2となる。この
出力信号S2とsin(6θ)テーブル13の出力信号とがそ
れぞれ乗算され、その結果がもとの出力電圧指令vR *,
S *,vT *に加算されて最終的な出力電圧指令vR **,vS
**,vT **が得られる。なお、偶数次調波として6次調波
とした理由は先に述べたとおりである。
【0083】この実施例において、中性点電流iNの極
性が正の場合、信号S1,S2の極性は負となり、インバ
ータの出力電圧指令と偶数次調波との位相差αはπ/6
〔rad〕となる。従って、中性点電流の直流成分A0'
は−sinφに比例し、その極性は負となる。また、中性
点電流iNの極性が負の場合、信号S1,S2の極性は正
となり、インバータの出力電圧指令と偶数次調波との位
相差αは0となる。従って、中性点電流の直流成分A0'
はsinφに比例し、その極性は正となる。これにより、
直流入力コンデンサの電圧変動を抑制する方向に直流成
分A0'が流れる。
【0084】図14は第3発明の第2実施例であり、第
1実施例におけるsin(6θ)テーブル13をsin(2θ)テ
ーブル19に変えた点以外は第1実施例と同様である。
偶数次調波を2次調波とした理由は前述のとおりであ
る。なお、図中、206は制御回路を示す。
【0085】次に、図15は第4発明の第1実施例であ
り、図1の実施例においてコンデンサ電圧ED1,ED2
検出する代わりに中性点電流iNを検出し、制御回路2
07内の極性反転器27によりその極性を反転したもの
を信号S1としている。また、図16は第4発明の第2
実施例であり、第1実施例におけるsin(6θ)テーブル
13をsin(2θ)テーブル19に変えた点以外は第1実
施例と同様である。図中、208は制御回路を示す。な
お、これらの実施例の動作は基本的に第1発明の実施例
等と同一であるため、説明を省略する。
【0086】図17は第5発明の第1実施例であり、図
7の実施例においてコンデンサ電圧ED1,ED2を検出す
る代わりに中性点電流iNを検出し、制御回路209内
の極性反転器27,28によりその極性を反転したもの
を信号S1,S3とするものである。また、図18は第5
発明の第2実施例であり、第1実施例におけるsin(6
θ)テーブル13をsin(2θ)テーブル19に変えた点以
外は第1実施例と同様である。図中、210は制御回路
を示す。なお、これらの実施例についてもその動作は基
本的に第2発明の実施例等と同一であるため、説明を省
略する。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、完全
無負荷時や軽負荷時にもコンデンサ電圧の不平衡を有効
に抑制して回路素子への過大な電圧印加を防止すること
ができる。また、コンデンサ電圧の平衡化制御にあた
り、力率=0付近での制御極性の切り換えをなくしたこ
とにより、従来のようにコンデンサ電圧の不平衡をかえ
って助長するような不都合もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】第1発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】第1発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】第1発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】第1発明の第5実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】第1発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】第2発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】第2発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】第2発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】第2発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】第2発明の第5実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】第2発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図13】第3発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】第3発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図15】第4発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図16】第4発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】第5発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図18】第5発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図19】本発明の解析に用いたPWMの説明図であ
る。
【図20】第3発明における電圧指令と偶数次調波との
位相差を示す図である。
【図21】第1及び第4発明における中性点電流の直流
成分を示す図である。
【図22】第2及び第5発明における中性点電流の直流
成分を示す図である。
【図23】3レベルインバータの基本回路図である。
【図24】従来技術としてのコンデンサ電圧平衡化制御
回路を示す図である。
【図25】図24の制御回路により制御される3レベル
インバータの回路図である。
【符号の説明】
11,15R,15S,15T,18R,18S,18T,2
0 加算器 14R,14S,14T 乗算器 12,21 調節器 13 sin(6θ)テーブル 16,25 力率角演算手段 17 位相角演算手段 19 sin(2θ)テーブル 22,24,26 切替スイッチ 23,27,28 極性反転器 201,202,203,204,205,206,2
07,208,209, 210 制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータにおいて、 インバータの各相出力電圧指令にインバータ基本周波数
    の偶数次調波を加算する手段と、 前記中性点の電位変動に基づいて前記偶数次調波の大き
    さを決定する手段と、 インバータの出力力率に応じて各相出力電圧指令と前記
    偶数次調波との位相差を変化させる手段と、 を備えたことを特徴とする3レベルインバータの制御回
    路。
  2. 【請求項2】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータにおいて、 インバータの各相出力電圧指令にインバータ基本周波数
    の偶数次調波を加算する第1のバランス制御手段と、 前記中性点の電位変動に基づいて前記偶数次調波の大き
    さを決定する手段と、 インバータの各相出力電圧指令に直流成分を加算する第
    2のバランス制御手段と、 前記中性点の電位変動に基づいて前記直流成分の大きさ
    を決定する手段と、 インバータの出力力率に応じて第1または第2のバラン
    ス制御手段の何れか一方を選択する手段と、 を備えたことを特徴とする3レベルインバータの制御回
    路。
  3. 【請求項3】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータにおいて、 インバータの各相出力電圧指令にインバータ基本周波数
    の偶数次調波を加算する手段と、 前記中性点を流れる電流に基づいて前記偶数次調波の大
    きさを決定する手段と、 を備えたことを特徴とする3レベルインバータの制御回
    路。
  4. 【請求項4】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータにおいて、 インバータの各相出力電圧指令にインバータ基本周波数
    の偶数次調波を加算する手段と、 前記中性点を流れる電流に基づいて前記偶数次調波の大
    きさを決定する手段と、 インバータの出力力率に応じて各相出力電圧指令と前記
    偶数次調波との位相差を変化させる手段と、 を備えたことを特徴とする3レベルインバータの制御回
    路。
  5. 【請求項5】 直流電源両端の正電位点及び負電位点と
    これらの間の中性点との間に接続された直流入力コンデ
    ンサを有する直流電源回路を備え、第1ないし第4の半
    導体スイッチング素子からなる3つの直列回路の両端が
    前記正電位点及び負電位点にそれぞれ接続されると共
    に、第2及び第3の半導体スイッチング素子の相互接続
    点がインバータ出力端子にそれぞれ接続され、第1及び
    第2の半導体スイッチング素子の相互接続点と前記中性
    点との間に第1の結合ダイオードがそれぞれ接続され、
    かつ、第3及び第4の半導体スイッチング素子の相互接
    続点と前記中性点との間に第2の結合ダイオードがそれ
    ぞれ接続されてなる3レベルインバータにおいて、 インバータの各相出力電圧指令にインバータ基本周波数
    の偶数次調波を加算する第1のバランス制御手段と、 前記中性点を流れる電流に基づいて前記偶数次調波の大
    きさを決定する手段と、 インバータの各相出力電圧指令に直流成分を加算する第
    2のバランス制御手段と、 前記中性点を流れる電流に基づいて前記直流成分の大き
    さを決定する手段と、 インバータの出力力率に応じて第1または第2のバラン
    ス制御手段の何れか一方を選択する手段と、 を備えたことを特徴とする3レベルインバータの制御回
    路。
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