JPH07139969A - ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法 - Google Patents
ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法Info
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- JPH07139969A JPH07139969A JP28542893A JP28542893A JPH07139969A JP H07139969 A JPH07139969 A JP H07139969A JP 28542893 A JP28542893 A JP 28542893A JP 28542893 A JP28542893 A JP 28542893A JP H07139969 A JPH07139969 A JP H07139969A
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 正弦波状のA相及びB相の2相の信号を内挿
分割するロータリエンコーダに用いられ、周期波信号を
回転角度信号に変換する変換テーブルを効率的に作成す
る方法を得る。 【構成】 製造エンコーダは、マスターエンコーダと連
結され、同期して回転する。マスターエンコーダからの
出力信号が変化するタイミングで、製造エンコーダの2
相の正弦波状信号がメモリに記憶される。この正弦波状
信号に基づき、製造エンコーダの内挿分割しきい値θが
算出される。内挿分割しきい値以外の角度値に対応する
周期波信号の値に対しては、内挿分割しきい値θに対応
する変換後の回転角度信号を変換値として変換テーブル
に書き込む。従って、周期波信号の採りうる全ての値に
対してサンプリングをしなくとも、変換テーブルの構築
が可能である。
分割するロータリエンコーダに用いられ、周期波信号を
回転角度信号に変換する変換テーブルを効率的に作成す
る方法を得る。 【構成】 製造エンコーダは、マスターエンコーダと連
結され、同期して回転する。マスターエンコーダからの
出力信号が変化するタイミングで、製造エンコーダの2
相の正弦波状信号がメモリに記憶される。この正弦波状
信号に基づき、製造エンコーダの内挿分割しきい値θが
算出される。内挿分割しきい値以外の角度値に対応する
周期波信号の値に対しては、内挿分割しきい値θに対応
する変換後の回転角度信号を変換値として変換テーブル
に書き込む。従って、周期波信号の採りうる全ての値に
対してサンプリングをしなくとも、変換テーブルの構築
が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転角度の検出に用い
られるロータリエンコーダに関する。特に、回転に伴っ
て発生する正弦波状信号を、A/D(アナログ−ディジ
タル)変換することによって、回転角度のディジタル値
を出力するロータリエンコーダに関する。
られるロータリエンコーダに関する。特に、回転に伴っ
て発生する正弦波状信号を、A/D(アナログ−ディジ
タル)変換することによって、回転角度のディジタル値
を出力するロータリエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸の回転速度、回転角度等を検出
するために、ロータリエンコーダが広く用いられてい
る。このロータリエンコーダは、大別するとアブソリュ
ート型と、インクリメンタル型とに分類される。
するために、ロータリエンコーダが広く用いられてい
る。このロータリエンコーダは、大別するとアブソリュ
ート型と、インクリメンタル型とに分類される。
【0003】インクリメンタル型は、軸の回転に伴って
変化する矩形波・正弦波などの周期波信号を出力するも
のであり、この矩形波の信号の周波数を測定することに
より、軸の回転速度が求められ、矩形波の信号のパルス
をカウントすることにより、軸の回転角度の相対値が求
められる。
変化する矩形波・正弦波などの周期波信号を出力するも
のであり、この矩形波の信号の周波数を測定することに
より、軸の回転速度が求められ、矩形波の信号のパルス
をカウントすることにより、軸の回転角度の相対値が求
められる。
【0004】アブソリュート型は、軸の回転角度の値
(以下、回転角度値という)の絶対値を出力するロータ
リエンコーダであり、通常は、軸の回転角度値を表すコ
ードをパターンとして形成された円板が軸に取り付けら
れている。そして、光学センサ等によりこのパターンが
読みとられ、軸の回転角度値がディジタルデータとして
出力される。
(以下、回転角度値という)の絶対値を出力するロータ
リエンコーダであり、通常は、軸の回転角度値を表すコ
ードをパターンとして形成された円板が軸に取り付けら
れている。そして、光学センサ等によりこのパターンが
読みとられ、軸の回転角度値がディジタルデータとして
出力される。
【0005】アブソリュート型は、回転角度値のビット
数を増やすと、各ビットのセンサの検出遅れが問題とな
り、高速回転時の検出が難しくなる。
数を増やすと、各ビットのセンサの検出遅れが問題とな
り、高速回転時の検出が難しくなる。
【0006】そこで、数ビットのアブソリュート信号を
上位ビットとし、その下に、正弦波状の90度位相差信
号(A相、B相の2相信号)を電気的に分割した角度分
割したデータを下位ビットとして組み合わせた高速応答
可能なアブソリュート型ロータリエンコーダを特願平4
−219233号において提案した。ここで提案したロ
ータリエンコーダは、回転角に対して90度位相の違う
正弦波状の出力信号(A相、B相の2相信号)をROM
を用いて多ビットの絶対値デジタル信号に変換してより
精度を向上させたものである。
上位ビットとし、その下に、正弦波状の90度位相差信
号(A相、B相の2相信号)を電気的に分割した角度分
割したデータを下位ビットとして組み合わせた高速応答
可能なアブソリュート型ロータリエンコーダを特願平4
−219233号において提案した。ここで提案したロ
ータリエンコーダは、回転角に対して90度位相の違う
正弦波状の出力信号(A相、B相の2相信号)をROM
を用いて多ビットの絶対値デジタル信号に変換してより
精度を向上させたものである。
【0007】尚、その他、特開平1ー305316号公
報には、アブソリュート型によるアブソリュート信号を
上位ビットとし、インクリメンタル型によるインクリメ
ンタル信号を下位ビットとしたロータリエンコーダが示
されている。
報には、アブソリュート型によるアブソリュート信号を
上位ビットとし、インクリメンタル型によるインクリメ
ンタル信号を下位ビットとしたロータリエンコーダが示
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8に、理想的な正弦
波の場合のA相B相センサ出力と、そのA/D変換後の
データ、及び対応するエンコーダ出力が示されている。
ここに挙げた例においては、8ビットのA/D変換器を
用いた場合の例が示されている。また、A相B相の出力
信号は、それらの波形の中心がA/D変換器のフルスケ
ールの1/2になるように設定され、振幅はA相B相の
大きさが一定となるように合わせられている。理想的な
正弦波の2相信号が得られる場合、A相B相信号から回
転角度値(エンコーダ出力)への変換は、ROMテーブ
ルなどを用いて実現される。このROMテーブルには、
正接関数の逆関数が構築されている。すなわち、このR
OMテーブルのアドレスには、以下のようなデータDA
TAが格納されている。
波の場合のA相B相センサ出力と、そのA/D変換後の
データ、及び対応するエンコーダ出力が示されている。
ここに挙げた例においては、8ビットのA/D変換器を
用いた場合の例が示されている。また、A相B相の出力
信号は、それらの波形の中心がA/D変換器のフルスケ
ールの1/2になるように設定され、振幅はA相B相の
大きさが一定となるように合わせられている。理想的な
正弦波の2相信号が得られる場合、A相B相信号から回
転角度値(エンコーダ出力)への変換は、ROMテーブ
ルなどを用いて実現される。このROMテーブルには、
正接関数の逆関数が構築されている。すなわち、このR
OMテーブルのアドレスには、以下のようなデータDA
TAが格納されている。
【0009】ここで、上位アドレスDA は、A相信号の
A/D変換値とし、下位アドレスDをB相信号のA/D
変換値とする。
A/D変換値とし、下位アドレスDをB相信号のA/D
変換値とする。
【0010】Data=tan-1((DA −128)/
(DB −128)) このようなROMテーブルを用い、軸の回転角度値に対
し正弦波のように変化する信号をこのROMテーブルに
対し、アドレス信号として与え、このROMテーブルか
らデータを読み出すことにより、回転角度信号値を得る
ことが可能である。
(DB −128)) このようなROMテーブルを用い、軸の回転角度値に対
し正弦波のように変化する信号をこのROMテーブルに
対し、アドレス信号として与え、このROMテーブルか
らデータを読み出すことにより、回転角度信号値を得る
ことが可能である。
【0011】しかし、軸の回転に伴って正確に変化する
理想的な正弦波の信号を得ることは光学的に難しく、一
般には正弦波に近似した正弦波状信号が用いられる。従
って、実際には、上記ROMテーブルに書き込まれてい
る値は、正接関数の逆関数に所定の補正データを加えた
値とすることが望ましい。
理想的な正弦波の信号を得ることは光学的に難しく、一
般には正弦波に近似した正弦波状信号が用いられる。従
って、実際には、上記ROMテーブルに書き込まれてい
る値は、正接関数の逆関数に所定の補正データを加えた
値とすることが望ましい。
【0012】ロータリエンコーダが出力する周期波信号
が正確に正弦波とはならない原因について説明する。
が正確に正弦波とはならない原因について説明する。
【0013】(1)まず、A相、B相の2相出力が正し
く正弦波とならない理由は、以下の通りである。 (a)LEDの光量分布が均一でなく、明るい部分と、
暗い部分ができてしまう。 (b)回転スリットの開口部のエッジからの光は回析さ
れる。また、LEDから発せられる光は完全な平行光で
はないので、スリット通りの遮光ができない。 (c)受光素子の感度分布が均一でない。
く正弦波とならない理由は、以下の通りである。 (a)LEDの光量分布が均一でなく、明るい部分と、
暗い部分ができてしまう。 (b)回転スリットの開口部のエッジからの光は回析さ
れる。また、LEDから発せられる光は完全な平行光で
はないので、スリット通りの遮光ができない。 (c)受光素子の感度分布が均一でない。
【0014】このような理由により、出力信号を完全な
正弦波の信号とすることは一般に困難である。従って、
A相、B相の2相出力信号としては一般に疑似正弦波状
の信号が出力される。
正弦波の信号とすることは一般に困難である。従って、
A相、B相の2相出力信号としては一般に疑似正弦波状
の信号が出力される。
【0015】(2)上述したように、A相、B相の2相
出力信号は疑似正弦波となるが、最終的には、この出力
信号はROMなどの変換テーブルを介して回転位置に変
換できればよいのであるから、疑似正弦波だからという
理由のみで、高精度なロータリエンコーダではないとは
言えない。しかし、もし、生産された各ロータリエンコ
ーダのセンサ出力波形が、個々のロータリエンコーダで
ばらつく場合には、それらのロータリエンコーダに対し
共通の内容を持つROMを適用すると、上記センサ出力
波形のばらつきが、個々のロータリエンコーダの出力信
号にそのまま現れ、高精度なロータリエンコーダの歩留
まりが悪化してしまう。
出力信号は疑似正弦波となるが、最終的には、この出力
信号はROMなどの変換テーブルを介して回転位置に変
換できればよいのであるから、疑似正弦波だからという
理由のみで、高精度なロータリエンコーダではないとは
言えない。しかし、もし、生産された各ロータリエンコ
ーダのセンサ出力波形が、個々のロータリエンコーダで
ばらつく場合には、それらのロータリエンコーダに対し
共通の内容を持つROMを適用すると、上記センサ出力
波形のばらつきが、個々のロータリエンコーダの出力信
号にそのまま現れ、高精度なロータリエンコーダの歩留
まりが悪化してしまう。
【0016】生産されたロータリエンコーダのセンサ出
力波形が、個々のロータリエンコーダでばらつく理由
は、以下の通りである。これらの理由は、センサ出力信
号である疑似正弦波の一周期の波形がばらつく理由であ
る。 (a)LEDの光量分布が製品毎にばらつく。 (b)LEDの取り付けの位置及び傾き調整(誤差)が
組み付け時にばらつく。 (c)回転スリットと、受光素子の距離が製品毎にばら
つく。 (d)受光素子の位置あわせ(誤差)が組み付け時にば
らつく。
力波形が、個々のロータリエンコーダでばらつく理由
は、以下の通りである。これらの理由は、センサ出力信
号である疑似正弦波の一周期の波形がばらつく理由であ
る。 (a)LEDの光量分布が製品毎にばらつく。 (b)LEDの取り付けの位置及び傾き調整(誤差)が
組み付け時にばらつく。 (c)回転スリットと、受光素子の距離が製品毎にばら
つく。 (d)受光素子の位置あわせ(誤差)が組み付け時にば
らつく。
【0017】このような理由により、センサ出力波形が
ロータリエンコーダ個々でばらついてしまう。その結
果、近似正弦波のROMテーブルを共通ROMにする
と、ばらつきによる誤差が生じてしまう。
ロータリエンコーダ個々でばらついてしまう。その結
果、近似正弦波のROMテーブルを共通ROMにする
と、ばらつきによる誤差が生じてしまう。
【0018】(3)上述したように、センサ出力信号は
個々のロータリエンコーダにおいてばらついてしまう。
また、センサ出力信号は、ロータリエンコーダの軸が一
回転する間にも変動する。このような一回転におけるセ
ンサ出力信号も、上述した疑似正弦波の一周期における
センサ波形がばらつくのと同様に、個々のロータリエン
コーダでばらついてしまう。
個々のロータリエンコーダにおいてばらついてしまう。
また、センサ出力信号は、ロータリエンコーダの軸が一
回転する間にも変動する。このような一回転におけるセ
ンサ出力信号も、上述した疑似正弦波の一周期における
センサ波形がばらつくのと同様に、個々のロータリエン
コーダでばらついてしまう。
【0019】軸の一回転におけるセンサ出力波形が個々
のロータリエンコーダでばらつく理由は、以下の通りで
ある。 (a)回転スリットの面ふれによる受光素子−スリット
間のギャップ変動。なお、この場合の面ふれの原因は、
主軸端面の加工精度、組み付け・接着時の傾きである。 (b)回転スリットの偏心。なお、この場合の偏心の原
因は、回転スリット組み付け、接着時のずれである。
のロータリエンコーダでばらつく理由は、以下の通りで
ある。 (a)回転スリットの面ふれによる受光素子−スリット
間のギャップ変動。なお、この場合の面ふれの原因は、
主軸端面の加工精度、組み付け・接着時の傾きである。 (b)回転スリットの偏心。なお、この場合の偏心の原
因は、回転スリット組み付け、接着時のずれである。
【0020】以上のような原因によって、エンコーダ精
度が悪化する。すなわち、これらの要因が、ロータリエ
ンコーダの出力信号に対し、悪影響を与える。例えば、
ギャップ変動によって、このエンコーダの出力信号には
一回転を周期とした誤差が現れる。この誤差は回転量に
対して一般にリニアではないので、数式でその誤差を表
すことは一般に困難である。また、偏心によって、この
エンコーダの出力信号には一回転を周期として正弦波状
に値が変化する誤差が発生してしまう。
度が悪化する。すなわち、これらの要因が、ロータリエ
ンコーダの出力信号に対し、悪影響を与える。例えば、
ギャップ変動によって、このエンコーダの出力信号には
一回転を周期とした誤差が現れる。この誤差は回転量に
対して一般にリニアではないので、数式でその誤差を表
すことは一般に困難である。また、偏心によって、この
エンコーダの出力信号には一回転を周期として正弦波状
に値が変化する誤差が発生してしまう。
【0021】このように、ロータリエンコーダの出力す
る正弦波状信号には多くの原因による複雑な誤差が生じ
るだけでなく、その誤差の値自体も、各個別のロータリ
エンコーダにおいてばらつきが生じる。従って、理想的
には個々のロータリエンコーダ毎に異なる値を記憶した
ROMを個別に用意することが望ましく、これによっ
て、理論的にはばらつきを抑制することが可能となる。
る正弦波状信号には多くの原因による複雑な誤差が生じ
るだけでなく、その誤差の値自体も、各個別のロータリ
エンコーダにおいてばらつきが生じる。従って、理想的
には個々のロータリエンコーダ毎に異なる値を記憶した
ROMを個別に用意することが望ましく、これによっ
て、理論的にはばらつきを抑制することが可能となる。
【0022】誤差を打ち消すデータを求めるための古典
的な手法は、高精度のマスターエンコーダを用意してお
き、その回転角度値と、製造の対象となる製造エンコー
ダの回転角度値とを比較することである。ロータリエン
コーダにおけるこのようないわゆる「校正」は、マスタ
ーエンコーダの軸と、製造エンコーダの軸とを連結し、
軸を回転させながら、両者の出力値を比較することによ
って達成される。
的な手法は、高精度のマスターエンコーダを用意してお
き、その回転角度値と、製造の対象となる製造エンコー
ダの回転角度値とを比較することである。ロータリエン
コーダにおけるこのようないわゆる「校正」は、マスタ
ーエンコーダの軸と、製造エンコーダの軸とを連結し、
軸を回転させながら、両者の出力値を比較することによ
って達成される。
【0023】特に、上述したようなROMテーブルを備
えたロータリエンコーダにおいては、この校正は、マス
ターエンコーダの出力値をそのまま上記ROMテーブル
に書き込むことである。これによって、同一の回転角度
に対し、マスターエンコーダと同じように回転角度値を
出力する製造エンコーダが得られる。
えたロータリエンコーダにおいては、この校正は、マス
ターエンコーダの出力値をそのまま上記ROMテーブル
に書き込むことである。これによって、同一の回転角度
に対し、マスターエンコーダと同じように回転角度値を
出力する製造エンコーダが得られる。
【0024】しかし、ロータリエンコーダが高精度にな
ればなるほど上記ROMテーブルの容量は増大してしま
う。従って、このROMテーブルに書き込むべき全ての
データをマスターエンコーダから読み出すには長時間必
要となってしまう。更に問題なのは、マスターエンコー
ダと連結した製造エンコーダを高精度で所定の角度ステ
ップ毎に回転させなければならないことである。すなわ
ち、全てのROMテーブルの欄を埋めるために、正確に
所定の回転角度位置に回転させる必要がある。そのた
め、軸の回転を制御するための特別な装置が必要とな
る。
ればなるほど上記ROMテーブルの容量は増大してしま
う。従って、このROMテーブルに書き込むべき全ての
データをマスターエンコーダから読み出すには長時間必
要となってしまう。更に問題なのは、マスターエンコー
ダと連結した製造エンコーダを高精度で所定の角度ステ
ップ毎に回転させなければならないことである。すなわ
ち、全てのROMテーブルの欄を埋めるために、正確に
所定の回転角度位置に回転させる必要がある。そのた
め、軸の回転を制御するための特別な装置が必要とな
る。
【0025】従って、従来は、特別注文品等を除いて全
てのロータリエンコーダについて同一の(内容が記憶さ
れた)ROMテーブルが適用されている。
てのロータリエンコーダについて同一の(内容が記憶さ
れた)ROMテーブルが適用されている。
【0026】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、A相、B相の2相信号を
電気的に内挿分割するロータリエンコーダに用いられ、
周期波信号を回転角度を表す量に変換する変換テーブル
を効率的に作成する方法を得ることである。
れたものであり、その目的は、A相、B相の2相信号を
電気的に内挿分割するロータリエンコーダに用いられ、
周期波信号を回転角度を表す量に変換する変換テーブル
を効率的に作成する方法を得ることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明は、軸の回転に伴って周期波信号を
発生する信号発生手段と、前記周期波信号を軸の回転角
度を表す回転角度信号に変換するために、前記周期波信
号に対応する回転角度信号を記憶した変換テーブルと、
を備えたロータリエンコーダの前記変換テーブルの記憶
内容を作成する方法において、前記ロータリエンコーダ
の軸を校正用エンコーダの軸と連結し、前記ロータリエ
ンコーダと前記校正用エンコーダとを同期して回転させ
る連結回転工程と、前記校正用エンコーダの出力信号の
値を監視し、この出力信号の値が変化するのと同期して
前記周期波信号をサンプリングし、そのサンプリング値
に対し、前記校正用エンコーダの出力信号の値を、前記
回転角度信号として前記変換テーブル内に記憶する書き
込むサンプリング値書き込み工程と、前記サンプリング
値以外の前記周期波信号の所定の値に対し、下記の回転
角度信号書き込み工程を繰り返す繰り返し工程と、前記
所定の値に隣接するいずれかの前記サンプリング値を選
択し、この選択されたサンプリング値に対し記憶されて
いる前記回転角度信号を、前記所定の値に対する回転角
度信号として、前記変換テーブル内に書き込む回転角度
信号書き込み工程と、を含むことを特徴とするロータリ
エンコーダ用変換テーブル作成方法である。
するために、本発明は、軸の回転に伴って周期波信号を
発生する信号発生手段と、前記周期波信号を軸の回転角
度を表す回転角度信号に変換するために、前記周期波信
号に対応する回転角度信号を記憶した変換テーブルと、
を備えたロータリエンコーダの前記変換テーブルの記憶
内容を作成する方法において、前記ロータリエンコーダ
の軸を校正用エンコーダの軸と連結し、前記ロータリエ
ンコーダと前記校正用エンコーダとを同期して回転させ
る連結回転工程と、前記校正用エンコーダの出力信号の
値を監視し、この出力信号の値が変化するのと同期して
前記周期波信号をサンプリングし、そのサンプリング値
に対し、前記校正用エンコーダの出力信号の値を、前記
回転角度信号として前記変換テーブル内に記憶する書き
込むサンプリング値書き込み工程と、前記サンプリング
値以外の前記周期波信号の所定の値に対し、下記の回転
角度信号書き込み工程を繰り返す繰り返し工程と、前記
所定の値に隣接するいずれかの前記サンプリング値を選
択し、この選択されたサンプリング値に対し記憶されて
いる前記回転角度信号を、前記所定の値に対する回転角
度信号として、前記変換テーブル内に書き込む回転角度
信号書き込み工程と、を含むことを特徴とするロータリ
エンコーダ用変換テーブル作成方法である。
【0028】
【作用】本発明におけるサンプリング書き込み工程にお
いて書き込まれた周期波信号のサンプリング値は、いわ
ば、この製造エンコーダの最終的な出力信号においてそ
の出力される回転角度信号が切り替わるべきタイミング
を表す。
いて書き込まれた周期波信号のサンプリング値は、いわ
ば、この製造エンコーダの最終的な出力信号においてそ
の出力される回転角度信号が切り替わるべきタイミング
を表す。
【0029】そして、サンプリング値以外の各周期波信
号に対する角度信号は、その周期波信号に隣接するサン
プリング値における回転角度信号と等しいことは明らか
である。なぜならば、最終的に出力されるべき、回転角
度信号はサンプリング値においてのみ変化するので合る
から、その他の周期波信号の値の場合は、隣接するサン
プリング値における回転角度値のいずれか一方と必ず等
しいからである。
号に対する角度信号は、その周期波信号に隣接するサン
プリング値における回転角度信号と等しいことは明らか
である。なぜならば、最終的に出力されるべき、回転角
度信号はサンプリング値においてのみ変化するので合る
から、その他の周期波信号の値の場合は、隣接するサン
プリング値における回転角度値のいずれか一方と必ず等
しいからである。
【0030】従って、全ての周期波信号の値に対して、
変換すべき回転角度信号をマスターエンコーダからサン
プリングしなくとも、全ての周期波信号の値に対して変
換すべき回転角度信号を求めることができ、変換テーブ
ルが完成する。
変換すべき回転角度信号をマスターエンコーダからサン
プリングしなくとも、全ての周期波信号の値に対して変
換すべき回転角度信号を求めることができ、変換テーブ
ルが完成する。
【0031】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施
例を説明する。
例を説明する。
【0032】図1には、本実施例の変換テーブル作成方
法を実現するための装置の全体構成図が示されている。
図1に示されているように、製造の対象となる製造エン
コーダ10は、その軸が、高精度のマスターエンコーダ
12の軸に連結されている。これによって、製造エンコ
ーダ10とマスターエンコーダ12とは同期して回転
し、マスターエンコーダ12の出力信号を参照すること
により、製造エンコーダ10に適用できる変換テーブル
を構築することが可能である。なお、製造エンコーダ1
0及びマスターエンコーダ12は、モータ13によって
回転駆動される。
法を実現するための装置の全体構成図が示されている。
図1に示されているように、製造の対象となる製造エン
コーダ10は、その軸が、高精度のマスターエンコーダ
12の軸に連結されている。これによって、製造エンコ
ーダ10とマスターエンコーダ12とは同期して回転
し、マスターエンコーダ12の出力信号を参照すること
により、製造エンコーダ10に適用できる変換テーブル
を構築することが可能である。なお、製造エンコーダ1
0及びマスターエンコーダ12は、モータ13によって
回転駆動される。
【0033】製造エンコーダ10と、マスターエンコー
ダ12の出力信号は、両方ともデータ収集部14に供給
されている。このデータ収集部14は、通信制御部16
と、カウンタ18と、タイミング制御部20と、メモリ
22とを含んでいる。
ダ12の出力信号は、両方ともデータ収集部14に供給
されている。このデータ収集部14は、通信制御部16
と、カウンタ18と、タイミング制御部20と、メモリ
22とを含んでいる。
【0034】マスターエンコーダ12からは高分解能の
パルス信号が出力されている。このマスターエンコーダ
12は、一回転あたり8192(=213)個のパルスを
発生する。このマスターエンコーダ12のパルス信号
は、カウンタ18によってカウントされ、軸の回転角度
値を表す13ビットの信号が得られる。
パルス信号が出力されている。このマスターエンコーダ
12は、一回転あたり8192(=213)個のパルスを
発生する。このマスターエンコーダ12のパルス信号
は、カウンタ18によってカウントされ、軸の回転角度
値を表す13ビットの信号が得られる。
【0035】製造エンコーダ10からは、A相とB相と
の2相の正弦波状信号が出力されている。このA相とB
相との正弦波状信号は、疑似正弦波信号であり、この製
造エンコーダは、この正弦波状信号を回転角度信号に変
換する変換テーブルをROM内に備えている。本実施例
においては、この変換テーブルによって変換される前の
A相とB相との正弦波信号をマスターエンコーダ12の
出力信号と比較することにより、変換テーブルの内容、
すなわちROM内に書き込むべき内容を高速に求める方
法について説明する。
の2相の正弦波状信号が出力されている。このA相とB
相との正弦波状信号は、疑似正弦波信号であり、この製
造エンコーダは、この正弦波状信号を回転角度信号に変
換する変換テーブルをROM内に備えている。本実施例
においては、この変換テーブルによって変換される前の
A相とB相との正弦波信号をマスターエンコーダ12の
出力信号と比較することにより、変換テーブルの内容、
すなわちROM内に書き込むべき内容を高速に求める方
法について説明する。
【0036】A相とB相との2相の正弦波状信号は、製
造エンコーダ内のA/D変換器であって、A/D接続さ
れ、データ収集部14の通信制御部16へシリアル送信
される。この送信されたデータはA相B相とも、8ビッ
トのディジタルデータである。
造エンコーダ内のA/D変換器であって、A/D接続さ
れ、データ収集部14の通信制御部16へシリアル送信
される。この送信されたデータはA相B相とも、8ビッ
トのディジタルデータである。
【0037】メモリ22は、製造エンコーダ10から読
み出された上記A相とB相との信号を記憶するメモリで
あり、書き込むタイミングはタイミング制御部20によ
って決定され、書き込むべきアドレスはカウンタ18の
出力信号が使用される。
み出された上記A相とB相との信号を記憶するメモリで
あり、書き込むタイミングはタイミング制御部20によ
って決定され、書き込むべきアドレスはカウンタ18の
出力信号が使用される。
【0038】タイミング制御部20は、カウンタ18の
出力値が変化するタイミングを検出し、メモリ22にデ
ータを書き込むタイミングを表す信号をメモリ22に供
給する。これによって、マスターエンコーダ12の出力
信号が変化したタイミングにおける製造エンコーダ10
の出力信号をメモリ22に書き込むことが可能となる。
出力値が変化するタイミングを検出し、メモリ22にデ
ータを書き込むタイミングを表す信号をメモリ22に供
給する。これによって、マスターエンコーダ12の出力
信号が変化したタイミングにおける製造エンコーダ10
の出力信号をメモリ22に書き込むことが可能となる。
【0039】本実施例において特徴的なことは、このよ
うな構成により、製造エンコーダ10の最終的な出力信
号が変化すべきタイミングにおける製造エンコーダ10
のいわば「生の」(変換前の)正弦波状信号の値を得た
ことである。そして、そのデータが書き込まれるアドレ
スは、上述したように、マスターエンコーダの出力信号
(をカウントした値)、すなわち、その(変換前の)正
弦波状信号が変換されるべき回転角度信号の値である。
従って、メモリ22においては、最終的な変換テーブル
が書き込まれるROMテーブルとはそのアドレスとデー
タが逆になっている。すなわち、メモリ22に書き込ま
れたデータ(正弦波状信号)をアドレスとして、そのデ
ータのアドレスを新たにデータとして、所定のROMに
書き込むことにより、所望の変換テーブルが書き込まれ
たROMテーブルが得られる。
うな構成により、製造エンコーダ10の最終的な出力信
号が変化すべきタイミングにおける製造エンコーダ10
のいわば「生の」(変換前の)正弦波状信号の値を得た
ことである。そして、そのデータが書き込まれるアドレ
スは、上述したように、マスターエンコーダの出力信号
(をカウントした値)、すなわち、その(変換前の)正
弦波状信号が変換されるべき回転角度信号の値である。
従って、メモリ22においては、最終的な変換テーブル
が書き込まれるROMテーブルとはそのアドレスとデー
タが逆になっている。すなわち、メモリ22に書き込ま
れたデータ(正弦波状信号)をアドレスとして、そのデ
ータのアドレスを新たにデータとして、所定のROMに
書き込むことにより、所望の変換テーブルが書き込まれ
たROMテーブルが得られる。
【0040】本実施例においては上記サンプリングされ
た正弦波状信号の値をしきい値と呼ぶ。そして、このよ
うにして求めたしきい値に挟まれた他の正弦波状信号に
おいては、隣接するしきい値に対する変換後の回転角度
信号が出力されるように、ROMテーブルにその値が書
き込まれるのである。
た正弦波状信号の値をしきい値と呼ぶ。そして、このよ
うにして求めたしきい値に挟まれた他の正弦波状信号に
おいては、隣接するしきい値に対する変換後の回転角度
信号が出力されるように、ROMテーブルにその値が書
き込まれるのである。
【0041】本実施例において特徴的なことは、このよ
うに変換値が変化するタイミングにおけるデータのみを
サンプリングし、そのいわばしきい値の間の他のデータ
は、各しきい値におけるデータをそのまま使用したこと
である。
うに変換値が変化するタイミングにおけるデータのみを
サンプリングし、そのいわばしきい値の間の他のデータ
は、各しきい値におけるデータをそのまま使用したこと
である。
【0042】この原理の説明図が図2に示されている。
図2には、A相B相の信号波形の1周期のリサージュ波
形が示されている。図2において、横軸は、A相信号の
A/D変換値であり、縦軸はB相信号のA/D変換値で
ある。そして、図2において実線で示されているのが、
製造エンコーダ10のリサージュ波形である。
図2には、A相B相の信号波形の1周期のリサージュ波
形が示されている。図2において、横軸は、A相信号の
A/D変換値であり、縦軸はB相信号のA/D変換値で
ある。そして、図2において実線で示されているのが、
製造エンコーダ10のリサージュ波形である。
【0043】マスターエンコーダ12の出力信号が「0
0」から「01」に変化した場合、その変化した瞬間の
製造エンコーダ10の出力をDAa(A相信号のA/D
変換値)、DBb(B相信号のA/D変換値)とする
と、図中のa点の逆正接関数は、以下の式で表される。 θa={tan-1((θBa−80h )/(θAa−80h ))}−90度 ・・・(a) ここで、「−90度」とあるのは、製造エンコーダ10
のシステムに起因するオフセット位相である。同じよう
に、マスターエンコーダ12の出力信号が「01」から
「02」に変化した瞬間の製造エンコーダの出力信号
を、DAb、DBb、θb={tan-1((θBb−80
h )/(θAa−80h ))}−90度とする。
0」から「01」に変化した場合、その変化した瞬間の
製造エンコーダ10の出力をDAa(A相信号のA/D
変換値)、DBb(B相信号のA/D変換値)とする
と、図中のa点の逆正接関数は、以下の式で表される。 θa={tan-1((θBa−80h )/(θAa−80h ))}−90度 ・・・(a) ここで、「−90度」とあるのは、製造エンコーダ10
のシステムに起因するオフセット位相である。同じよう
に、マスターエンコーダ12の出力信号が「01」から
「02」に変化した瞬間の製造エンコーダの出力信号
を、DAb、DBb、θb={tan-1((θBb−80
h )/(θAa−80h ))}−90度とする。
【0044】ここで、a点からb点へ、製造エンコーダ
10が回転するまでの間のマスターエンコーダ12の出
力信号は、当然「01h」が出力される。よって、点N
の製造エンコーダ10の出力信号をDAN、DBN、θ
N={tan-1((θBN−80h )/(θAN−80h
))}−90度とした場合に、 θa≦θN<θb ・・・(b) が成り立てば、点Nのマスターエンコーダ12の出力信
号は、「01h」であるといえる。
10が回転するまでの間のマスターエンコーダ12の出
力信号は、当然「01h」が出力される。よって、点N
の製造エンコーダ10の出力信号をDAN、DBN、θ
N={tan-1((θBN−80h )/(θAN−80h
))}−90度とした場合に、 θa≦θN<θb ・・・(b) が成り立てば、点Nのマスターエンコーダ12の出力信
号は、「01h」であるといえる。
【0045】次に、製造エンコーダ10のA相及びB相
の出力信号の振幅が変動した場合、例えば、振幅が1/
2になった場合(図2中、破線ロで示す)について説明
する。製造エンコーダ10のA相及びB相の信号波形の
上述した各種変動要因は、変わらずに、LEDの出力信
号のみが1/2になった場合、A相とB相との信号のリ
サージュ図形は振幅が大きい場合と相似形になるはずで
ある(図2中、実線イと、破線ロとを比較されたい)。
その理由は、A相とB相との信号を出力する光センサ
は、両方とも、単一のLEDによって照射されているか
らである。従って、マスターエンコーダ12の出力信号
が「00」から「01」に変化するポイント点a´、
「01」から「02」に変化するポイント点b´の逆正
接関数θa´、θb´は、θa=θa´、θb=θb´
という関係を有する。
の出力信号の振幅が変動した場合、例えば、振幅が1/
2になった場合(図2中、破線ロで示す)について説明
する。製造エンコーダ10のA相及びB相の信号波形の
上述した各種変動要因は、変わらずに、LEDの出力信
号のみが1/2になった場合、A相とB相との信号のリ
サージュ図形は振幅が大きい場合と相似形になるはずで
ある(図2中、実線イと、破線ロとを比較されたい)。
その理由は、A相とB相との信号を出力する光センサ
は、両方とも、単一のLEDによって照射されているか
らである。従って、マスターエンコーダ12の出力信号
が「00」から「01」に変化するポイント点a´、
「01」から「02」に変化するポイント点b´の逆正
接関数θa´、θb´は、θa=θa´、θb=θb´
という関係を有する。
【0046】従って、点N´のθN´が θa´≦θN<θb ・・・(c) という条件を満足すれば、 θa≦θN´<θb ・・・(d) が成り立つことを意味する。従って、点O、点a、点b
の扇形の部分の領域は、マスターエンコーダ12が「0
1h」を出力すると言える。また、同様のことが、振幅
が大きくなる場合にも言えるので、点a´´、点b´
´、点Oで囲まれる三角形の領域が「01h」が出力さ
れる領域となる。その結果、製造エンコーダ10の出力
信号に合致させるのであるから、ROMの内容も点a´
´、点b´´、点Oで囲まれるアドレスの領域のデータ
に「01」を格納しておくことにより、高精度の内挿分
割が可能となる。
の扇形の部分の領域は、マスターエンコーダ12が「0
1h」を出力すると言える。また、同様のことが、振幅
が大きくなる場合にも言えるので、点a´´、点b´
´、点Oで囲まれる三角形の領域が「01h」が出力さ
れる領域となる。その結果、製造エンコーダ10の出力
信号に合致させるのであるから、ROMの内容も点a´
´、点b´´、点Oで囲まれるアドレスの領域のデータ
に「01」を格納しておくことにより、高精度の内挿分
割が可能となる。
【0047】従って、本実施例によれば、A相B相の正
弦波状信号の全ての値に対するマスターエンコーダの出
力値を全て取り出すような校正方法と比較して変換テー
ブルの構築が、容易に、かつ短時間で可能である。
弦波状信号の全ての値に対するマスターエンコーダの出
力値を全て取り出すような校正方法と比較して変換テー
ブルの構築が、容易に、かつ短時間で可能である。
【0048】なお、本実施例では、正弦波状信号を所定
の時間ステップで区切り、その各時間タイミングにおけ
る変換値はいわば内挿によって求めている。従って、本
実施例では変換値、すなわち回転角度信号を、内挿分割
データと呼ぶ。
の時間ステップで区切り、その各時間タイミングにおけ
る変換値はいわば内挿によって求めている。従って、本
実施例では変換値、すなわち回転角度信号を、内挿分割
データと呼ぶ。
【0049】求められた変換テーブルの値(内挿分割デ
ータ)は、A相B相の正弦波状信号の値とともに、パー
ソナルコンピュータ24を介して、ROMライタ26に
送出される。ROMライタ26は、このデータを用い
て、A相B相の正弦波状信号の値をアドレスとして、上
記変換テーブルの値(内挿分割データ)を、ROMに書
き込む。このROMをその製造エンコーダに備え付けれ
ばきわめて精度の高いロータリエンコーダが得られる。
ータ)は、A相B相の正弦波状信号の値とともに、パー
ソナルコンピュータ24を介して、ROMライタ26に
送出される。ROMライタ26は、このデータを用い
て、A相B相の正弦波状信号の値をアドレスとして、上
記変換テーブルの値(内挿分割データ)を、ROMに書
き込む。このROMをその製造エンコーダに備え付けれ
ばきわめて精度の高いロータリエンコーダが得られる。
【0050】以下、このような装置を用いて、本発明に
係る方法が実現される様子を説明する。
係る方法が実現される様子を説明する。
【0051】1.原点合わせ まず、いわゆる原点合わせを行う。すなわち、製造エン
コーダ10と、マスターエンコーダ12との出力信号の
原点を一致させるのである。これを行うには、マスター
エンコーダ12の出力信号が「0」に変化したタイミン
グで、製造エンコーダ10も「0」に変化するように調
節するのである。
コーダ10と、マスターエンコーダ12との出力信号の
原点を一致させるのである。これを行うには、マスター
エンコーダ12の出力信号が「0」に変化したタイミン
グで、製造エンコーダ10も「0」に変化するように調
節するのである。
【0052】本実施例における製造エンコーダ10のセ
ンサ出力は、アブソリュート出力6ビットと、A相及び
B相の2相の出力信号を有するロータリエンコーダであ
る。アブソリュート出力信号を、上位とし、A相及びB
相の2相出力信号を内挿分割した8ビットのディジタル
信号を組み合わせ、最終的に13ビットのアアブソリュ
ート信号を得ている。従って、上述した原点合わせで
は、製造エンコーダ10の上位6ビットが全て「1」で
あり、上記A相とB相との正弦波状信号をA/D変換し
た後の値が、A相が128(80h)、B相が128
(70h)以上である場合に、上記カウンタ18をリセ
ットすることによって行われる。このように調節するこ
とにより、マスターエンコーダ12の出力信号が「0」
に変化したタイミングで、製造エンコーダ10の出力信
号も「0」に変化する。
ンサ出力は、アブソリュート出力6ビットと、A相及び
B相の2相の出力信号を有するロータリエンコーダであ
る。アブソリュート出力信号を、上位とし、A相及びB
相の2相出力信号を内挿分割した8ビットのディジタル
信号を組み合わせ、最終的に13ビットのアアブソリュ
ート信号を得ている。従って、上述した原点合わせで
は、製造エンコーダ10の上位6ビットが全て「1」で
あり、上記A相とB相との正弦波状信号をA/D変換し
た後の値が、A相が128(80h)、B相が128
(70h)以上である場合に、上記カウンタ18をリセ
ットすることによって行われる。このように調節するこ
とにより、マスターエンコーダ12の出力信号が「0」
に変化したタイミングで、製造エンコーダ10の出力信
号も「0」に変化する。
【0053】2.内挿分割データの作成 (1)マスターエンコーダ12の出力データは、カウン
タ18によってカウントされ、13ビットのディジタル
データとなる。本実施例ではこの13ビットのディジタ
ルデータがメモリ22にアドレス信号として供給されて
いる。また、通信制御部16は製造エンコーダ10から
のA/D変換された正弦波状信号を受信し、A相とB相
とのそれぞれ8ビット(計16ビット)のデータを出力
している。この16ビットのデータはメモリ22にデー
タとして供給されている。
タ18によってカウントされ、13ビットのディジタル
データとなる。本実施例ではこの13ビットのディジタ
ルデータがメモリ22にアドレス信号として供給されて
いる。また、通信制御部16は製造エンコーダ10から
のA/D変換された正弦波状信号を受信し、A相とB相
とのそれぞれ8ビット(計16ビット)のデータを出力
している。この16ビットのデータはメモリ22にデー
タとして供給されている。
【0054】一方、タイミング制御部20は、カウンタ
18の出力値(13ビット)を監視しており、その値が
変化することを検出した場合には、メモリ22に書き込
みパルスを印可する。
18の出力値(13ビット)を監視しており、その値が
変化することを検出した場合には、メモリ22に書き込
みパルスを印可する。
【0055】このように、製造エンコーダ10とマスタ
ーエンコーダ12とを連結し、それらを同期して回転さ
せるだけで、データ収集部14の内部のメモリ22に
は、マスタエンコーダの出力信号が変化したタイミング
における製造エンコーダの出力信号(のA/D変換値)
が自動的にサンプリングされ、記憶される。
ーエンコーダ12とを連結し、それらを同期して回転さ
せるだけで、データ収集部14の内部のメモリ22に
は、マスタエンコーダの出力信号が変化したタイミング
における製造エンコーダの出力信号(のA/D変換値)
が自動的にサンプリングされ、記憶される。
【0056】本実施例において特徴的なことは変化した
タイミングにおいてのみデータをサンプリングしたこと
である。このような構成により、製造エンコーダ10の
正弦波信号の全ての採りうる値に対してデータをサンプ
リングするのに比較して、メモリ22に記憶すべきデー
タの個数を少なくすることが可能である。
タイミングにおいてのみデータをサンプリングしたこと
である。このような構成により、製造エンコーダ10の
正弦波信号の全ての採りうる値に対してデータをサンプ
リングするのに比較して、メモリ22に記憶すべきデー
タの個数を少なくすることが可能である。
【0057】更に、製造エンコーダ10の回転にはモー
タ13が使用されるが、この回転速度の正確さや、回転
速度の安定性などは、本実施例においては全く要求され
ない。その理由はタイミング制御部20が、カウンタ1
8の出力信号を監視し、変化があった場合には自動的に
書き込みパルスがメモリ22に印可されるので、回転の
速度などは理論的にはサンプリングされるデータとは関
係がないからである。
タ13が使用されるが、この回転速度の正確さや、回転
速度の安定性などは、本実施例においては全く要求され
ない。その理由はタイミング制御部20が、カウンタ1
8の出力信号を監視し、変化があった場合には自動的に
書き込みパルスがメモリ22に印可されるので、回転の
速度などは理論的にはサンプリングされるデータとは関
係がないからである。
【0058】本実施例においてはモータ13により回転
を行ったが、上述した理由により人の「手」による回転
であってもかまわない。
を行ったが、上述した理由により人の「手」による回転
であってもかまわない。
【0059】このようにして、カウンタ18の出力信号
の上位13ビットをアドレスとして、製造エンコーダの
A相A/D変換データ8ビット、B相A/D変換データ
8ビットのデータが1回転分メモリ22に記憶される。
の上位13ビットをアドレスとして、製造エンコーダの
A相A/D変換データ8ビット、B相A/D変換データ
8ビットのデータが1回転分メモリ22に記憶される。
【0060】これによって、一回転分のいわば「生」
(変換前)の出力データが記憶されるのである。
(変換前)の出力データが記憶されるのである。
【0061】なお、本実施例における製造エンコーダ1
0は一回転の間に32波形の正弦波状の信号(A相及び
B相)を出力する。これは、本実施例における製造エン
コーダ10のアブソリュート型の部分が5ビットの出力
信号を有しており、一回転の間に「0」〜「31」の値
を採りうるからである。すなわち、製造エンコーダ10
のA相B相の出力信号の部分は、上位のアブソリュート
型の部分に対して下位ビットの信号を生成するために、
一回転あたり32波形の正弦波状信号を出力するのであ
る。この正弦波状信号(A相及びB相)は最終的にはR
OMに記憶された変換テーブルによって8ビットのディ
ジタル信号に変換され、更に上位5ビットと合成され
る。このようにして、製造エンコーダ10は、実際の使
用に当たっては13ビットのディジタル信号を最終的に
出力する。
0は一回転の間に32波形の正弦波状の信号(A相及び
B相)を出力する。これは、本実施例における製造エン
コーダ10のアブソリュート型の部分が5ビットの出力
信号を有しており、一回転の間に「0」〜「31」の値
を採りうるからである。すなわち、製造エンコーダ10
のA相B相の出力信号の部分は、上位のアブソリュート
型の部分に対して下位ビットの信号を生成するために、
一回転あたり32波形の正弦波状信号を出力するのであ
る。この正弦波状信号(A相及びB相)は最終的にはR
OMに記憶された変換テーブルによって8ビットのディ
ジタル信号に変換され、更に上位5ビットと合成され
る。このようにして、製造エンコーダ10は、実際の使
用に当たっては13ビットのディジタル信号を最終的に
出力する。
【0062】さて、上述したようにして得られた一回転
分のいわば「生」の出力データには、マスタエンコーダ
の出力データ13ビット分、213=8192個のデータ
が記憶されている。つまり、256点(一波形分)のデ
ータが、32波形分記憶されているのである(256×
32=8192)。
分のいわば「生」の出力データには、マスタエンコーダ
の出力データ13ビット分、213=8192個のデータ
が記憶されている。つまり、256点(一波形分)のデ
ータが、32波形分記憶されているのである(256×
32=8192)。
【0063】このようにしてサンプリングされた出力デ
ータの表の例が図3に示されている。図3においては、
マスタエンコーダ12の出力信号が「N−1」から
「N」に変化するタイミングにおける製造エンコーダ1
0のA相及びB相の正弦波状信号のA/D変換値が、そ
れぞれAN-1,N ,BN-1,N と表されている。例えば、マ
スタエンコーダ12の出力信号が「0」から「1」に変
化するタイミングにおける製造エンコーダ10のA相及
びB相の正弦波状信号のA/D変換値が、それぞれA
0,1 ,B0,1 と表されている。
ータの表の例が図3に示されている。図3においては、
マスタエンコーダ12の出力信号が「N−1」から
「N」に変化するタイミングにおける製造エンコーダ1
0のA相及びB相の正弦波状信号のA/D変換値が、そ
れぞれAN-1,N ,BN-1,N と表されている。例えば、マ
スタエンコーダ12の出力信号が「0」から「1」に変
化するタイミングにおける製造エンコーダ10のA相及
びB相の正弦波状信号のA/D変換値が、それぞれA
0,1 ,B0,1 と表されている。
【0064】このようにして、マスターエンコーダ12
の出力信号が「8191」から「0」に変化するタイミ
ングまで、すなわち、一周分のデータがサンプリングさ
れ、メモリ22に記憶される。
の出力信号が「8191」から「0」に変化するタイミ
ングまで、すなわち、一周分のデータがサンプリングさ
れ、メモリ22に記憶される。
【0065】(2)上記(1)で記憶した全ての(81
92組の)データに対して、そのA相B相のデータに対
する角度θの計算を行う。この計算は、図1に示された
パーソナルコンピュータ24で行われる。すなわち、以
下の計算は、パーソナルコンピュータ24内のプログラ
ムと、マイクロプロセッサによって、実行される。角度
θN+1 の計算は以下の式によって行われる。 θN =[tan-1((BN-1,N −128 )/(AN-1,N −128 ))]−90度 ・・・(a) ここで、0≦θ≦360度であり、AN-1,N ,は、A相
A/D変換データ(0≦AN-1,N ≦255)であり、B
N-1,N は、B相A/D変換データ(0≦BN-1, N ≦25
5)である。
92組の)データに対して、そのA相B相のデータに対
する角度θの計算を行う。この計算は、図1に示された
パーソナルコンピュータ24で行われる。すなわち、以
下の計算は、パーソナルコンピュータ24内のプログラ
ムと、マイクロプロセッサによって、実行される。角度
θN+1 の計算は以下の式によって行われる。 θN =[tan-1((BN-1,N −128 )/(AN-1,N −128 ))]−90度 ・・・(a) ここで、0≦θ≦360度であり、AN-1,N ,は、A相
A/D変換データ(0≦AN-1,N ≦255)であり、B
N-1,N は、B相A/D変換データ(0≦BN-1, N ≦25
5)である。
【0066】上記(a)式による計算はメモリ22に格
納されている全てのデータについて行われ、得られた8
192個のθN (0≦n≦8192)は、パーソナルコ
ンピュータ24内のメモリ、ディスク装置等に記憶され
る。
納されている全てのデータについて行われ、得られた8
192個のθN (0≦n≦8192)は、パーソナルコ
ンピュータ24内のメモリ、ディスク装置等に記憶され
る。
【0067】(3)上記(2)において計算されたデー
タを用いて、内挿分割しきい値データを計算する。
タを用いて、内挿分割しきい値データを計算する。
【0068】まず、上記(2)で得られたθの32波形
分の平均をとる。上述したように、上記(1)でサンプ
リングされたA相及びB相の正弦波状信号は32波形分
記憶されている。そこで、各波形において同位相と認め
られる位置における上記θの平均値を求めるのである。
上述したように、一波形当たり256個のサンプリング
点が得られており、各サンプリング点に対して32波形
の平均値が求められる。
分の平均をとる。上述したように、上記(1)でサンプ
リングされたA相及びB相の正弦波状信号は32波形分
記憶されている。そこで、各波形において同位相と認め
られる位置における上記θの平均値を求めるのである。
上述したように、一波形当たり256個のサンプリング
点が得られており、各サンプリング点に対して32波形
の平均値が求められる。
【0069】この平均値は、以下の処理を繰り返すこと
により達成される。
により達成される。
【0070】(3−A)変数Mを「0」に設定する。 (3−B)アドレスの下位8ビットが「M」であるサン
プリングデータ(32波形分存在する)から求められる
θの平均値を取る。 (3−C)Mに「1」を加算する。 (3−D)Mが、「255」以下ならば、上記ステップ
(3−B)に戻り、平均値の算出を続ける。 以上のような計算によって、平均値が256個算出され
る。これらの平均値をθ0 〜θ255 と記す。
プリングデータ(32波形分存在する)から求められる
θの平均値を取る。 (3−C)Mに「1」を加算する。 (3−D)Mが、「255」以下ならば、上記ステップ
(3−B)に戻り、平均値の算出を続ける。 以上のような計算によって、平均値が256個算出され
る。これらの平均値をθ0 〜θ255 と記す。
【0071】本実施例において特徴的なことは、マスタ
ーエンコーダ12の出力値が変化するタイミングでのみ
製造エンコーダ10の出力信号をサンプリングしたこと
である。この値は、完成後の製造エンコーダ10が出力
する回転角度信号値の値が切り替わるべきタイミングに
おける、前記製造エンコーダ10の内挿分割前の正弦波
状信号である。本実施例においては、この切り替わるべ
きタイミングにおける製造エンコーダ10の内挿分割
(変換)前の正弦波状信号を、しきい値または境界値と
呼ぶ。
ーエンコーダ12の出力値が変化するタイミングでのみ
製造エンコーダ10の出力信号をサンプリングしたこと
である。この値は、完成後の製造エンコーダ10が出力
する回転角度信号値の値が切り替わるべきタイミングに
おける、前記製造エンコーダ10の内挿分割前の正弦波
状信号である。本実施例においては、この切り替わるべ
きタイミングにおける製造エンコーダ10の内挿分割
(変換)前の正弦波状信号を、しきい値または境界値と
呼ぶ。
【0072】さて、上述したようにして算出された(平
均の)θ0 〜θ255 は、角度を256個の区間に区分け
する。本実施例ではこれらの(平均の)θ0 〜θ255 を
内挿分割しきい値と呼ぶ。そして、本実施例において
は、内挿分割しきい値θ0 〜θ1 で区切られた角度範囲
をΘ0 と呼び、内挿分割しきい値θ1 〜θ2 で区切られ
た角度範囲をΘ1 と呼ぶ。
均の)θ0 〜θ255 は、角度を256個の区間に区分け
する。本実施例ではこれらの(平均の)θ0 〜θ255 を
内挿分割しきい値と呼ぶ。そして、本実施例において
は、内挿分割しきい値θ0 〜θ1 で区切られた角度範囲
をΘ0 と呼び、内挿分割しきい値θ1 〜θ2 で区切られ
た角度範囲をΘ1 と呼ぶ。
【0073】上述したように、内挿分割しきい値θ0 に
おいては、マスターエンコーダ12の出力信号が「81
91」から「0」に変化し、内挿分割しきい値θ1 にお
いては、マスターエンコーダ12の出力信号が「0」か
ら「1」に変化している。従って、角度範囲Θ0 におい
ては、マスターエンコーダ12は、「0」を出力し続け
ており、角度範囲Θ1 においては、マスターエンコーダ
12は、「1」を出力し続けていることが理解されよ
う。つまり、角度範囲Θn においては、マスタエンコー
ダ12は、「n」を出力し続けているのである。
おいては、マスターエンコーダ12の出力信号が「81
91」から「0」に変化し、内挿分割しきい値θ1 にお
いては、マスターエンコーダ12の出力信号が「0」か
ら「1」に変化している。従って、角度範囲Θ0 におい
ては、マスターエンコーダ12は、「0」を出力し続け
ており、角度範囲Θ1 においては、マスターエンコーダ
12は、「1」を出力し続けていることが理解されよ
う。つまり、角度範囲Θn においては、マスタエンコー
ダ12は、「n」を出力し続けているのである。
【0074】このように、本実施例においては、出力信
号が切り替わるべきタイミングを表す内挿分割しきい
値、すなわち同一の出力信号を出力すべき範囲である角
度範囲Θの境界値を、まず算出したのである。
号が切り替わるべきタイミングを表す内挿分割しきい
値、すなわち同一の出力信号を出力すべき範囲である角
度範囲Θの境界値を、まず算出したのである。
【0075】そして、同一の角度範囲Θにおいては、同
一の出力信号が出力されなければならない。そのため、
上記A相及びB相の正弦波状信号からそのまま、上記
(a)式の逆正接関数により算出される角度が、所定の
角度範囲Θn に属する場合には、その内挿分割データ
(変換値)として、「n」を変換テーブルに記憶させる
のである。
一の出力信号が出力されなければならない。そのため、
上記A相及びB相の正弦波状信号からそのまま、上記
(a)式の逆正接関数により算出される角度が、所定の
角度範囲Θn に属する場合には、その内挿分割データ
(変換値)として、「n」を変換テーブルに記憶させる
のである。
【0076】このように、本実施例においてはまずしき
い値を算出したので、変換テーブルに含まれる全ての内
挿分割データ(変換値)を測定する必要がない。従っ
て、極めて迅速に変換テーブル(の内容の)構築が可能
である。つぎの(4)において、具体的な変換テーブル
の構築について説明する。
い値を算出したので、変換テーブルに含まれる全ての内
挿分割データ(変換値)を測定する必要がない。従っ
て、極めて迅速に変換テーブル(の内容の)構築が可能
である。つぎの(4)において、具体的な変換テーブル
の構築について説明する。
【0077】(4)ROMテーブルの各欄に格納する内
挿分割データを作成する。
挿分割データを作成する。
【0078】ROMテーブルは、アドレス線が16ビッ
トであり、データ線が8ビットのROM上に構築され
る。すなわち、このROMのアドレス線には、上記A相
及びB相の8ビットの信号AN-1,N ,BN-1,N が並列に
加えられるのである。すなわち、AN-1,N ,BN-1,N が
採りうる値の全てに対しテーブルの(内挿分割データが
記憶されている)欄が設けられている。
トであり、データ線が8ビットのROM上に構築され
る。すなわち、このROMのアドレス線には、上記A相
及びB相の8ビットの信号AN-1,N ,BN-1,N が並列に
加えられるのである。すなわち、AN-1,N ,BN-1,N が
採りうる値の全てに対しテーブルの(内挿分割データが
記憶されている)欄が設けられている。
【0079】本実施例に係るROMテーブルの記憶領域
の模式図が図4に示されている。この図は、A相のディ
ジタルデータを横軸に、B相のディジタルデータを縦軸
に表したものであり、テーブルに記憶されている値が四
角形の内部に示されている。図4中、原点を中心として
描かれているが複数の扇形は、上述した角度範囲Θをそ
れぞれ表す。そして、それぞれの角度範囲Θにおいて示
された数値はその角度範囲Θに割り当てられた代表値を
表す。但し、図4においてはこの代表値は16進数で示
されている。例えば、図4中、「3Eh」と示された扇
形は、Θ62を表す。
の模式図が図4に示されている。この図は、A相のディ
ジタルデータを横軸に、B相のディジタルデータを縦軸
に表したものであり、テーブルに記憶されている値が四
角形の内部に示されている。図4中、原点を中心として
描かれているが複数の扇形は、上述した角度範囲Θをそ
れぞれ表す。そして、それぞれの角度範囲Θにおいて示
された数値はその角度範囲Θに割り当てられた代表値を
表す。但し、図4においてはこの代表値は16進数で示
されている。例えば、図4中、「3Eh」と示された扇
形は、Θ62を表す。
【0080】このように、A相の入力信号と,B相の入
力信号との、図4上におけるいわば交点がΘ62に属して
いれば、その内挿分割データ(変換値)として、「3E
h(=62)」がその欄に記憶されている。
力信号との、図4上におけるいわば交点がΘ62に属して
いれば、その内挿分割データ(変換値)として、「3E
h(=62)」がその欄に記憶されている。
【0081】ROMテーブルの各欄に記憶すべき内挿分
割データは、以下のように算出される。
割データは、以下のように算出される。
【0082】まず、各欄に対応するA相B相の正弦波状
信号が正確な正弦波信号や余弦波信号である場合に算出
される回転角度信号を求める。これは、上記(a)式を
計算することに他ならない。全ての欄に対し上記(a)
式を計算する。
信号が正確な正弦波信号や余弦波信号である場合に算出
される回転角度信号を求める。これは、上記(a)式を
計算することに他ならない。全ての欄に対し上記(a)
式を計算する。
【0083】そして、この求められた値を、上記(3)
で求められた内挿分割しきい値と比較することによっ
て、どの角度範囲に属するか否かが検査される。例え
ば、この検査によって、求められた値θが内挿分割しき
い値θn とθn+1 との間に存在していることが判明する
と、θは角度範囲Θn に属すると判断されて、その結果
上述したようにその(θを算出した)入力信号に対する
内挿分割データ(変換値)として角度範囲Θn の代表値
「n」がその欄に格納される。
で求められた内挿分割しきい値と比較することによっ
て、どの角度範囲に属するか否かが検査される。例え
ば、この検査によって、求められた値θが内挿分割しき
い値θn とθn+1 との間に存在していることが判明する
と、θは角度範囲Θn に属すると判断されて、その結果
上述したようにその(θを算出した)入力信号に対する
内挿分割データ(変換値)として角度範囲Θn の代表値
「n」がその欄に格納される。
【0084】以上のようにして全ての欄に対する内挿分
割データが求められ、格納される。これらの演算は、全
てパーソナルコンピュータ24上で行われ、求められた
全ての内挿分割データは、パーソナルコンピュータ24
内部のメモリや、またはディスク装置などに一旦格納さ
れる。
割データが求められ、格納される。これらの演算は、全
てパーソナルコンピュータ24上で行われ、求められた
全ての内挿分割データは、パーソナルコンピュータ24
内部のメモリや、またはディスク装置などに一旦格納さ
れる。
【0085】3.周回補正データの作成 上記2.において個別の製造エンコーダ10が有する誤
差を補正するように内挿分割データを容易に算出するこ
とができ、それぞれ専用の変換テーブルの内容が迅速に
構築可能である。従って、ここで求められた内挿分割デ
ータをROMに書き込めば、誤差が好適に補正された性
能の良いロータリエンコーダが得られる。 しかし、上
記2.においては、一回転分のデータに含まれる32波
形を平均して内挿分割データを得た。従って、製造エン
コーダ10が32波形においてそれぞれ異なる値の誤差
を有している場合、すなわち一回転に亘って変動する誤
差を有している場合には、その誤差は完全には補正しき
れていない。
差を補正するように内挿分割データを容易に算出するこ
とができ、それぞれ専用の変換テーブルの内容が迅速に
構築可能である。従って、ここで求められた内挿分割デ
ータをROMに書き込めば、誤差が好適に補正された性
能の良いロータリエンコーダが得られる。 しかし、上
記2.においては、一回転分のデータに含まれる32波
形を平均して内挿分割データを得た。従って、製造エン
コーダ10が32波形においてそれぞれ異なる値の誤差
を有している場合、すなわち一回転に亘って変動する誤
差を有している場合には、その誤差は完全には補正しき
れていない。
【0086】そこで、本実施例においては、更に誤差を
少なくするために、一回転に亘って変動している誤差を
も補正すべく、以下の処理を行って、周回補正データを
得ている。
少なくするために、一回転に亘って変動している誤差を
も補正すべく、以下の処理を行って、周回補正データを
得ている。
【0087】(1)上記2.で作成した内挿分割データ
を用いて、製造エンコーダ10の出力信号を変換した値
をパーソナルコンピュータ24上で仮想的に算出する。
製造エンコーダ10の出力信号としては、上記2.でサ
ンプリングしたA相B相の正弦波状信号をA/D変換し
た値AN-1,N ,BN-1,N が用いられる。
を用いて、製造エンコーダ10の出力信号を変換した値
をパーソナルコンピュータ24上で仮想的に算出する。
製造エンコーダ10の出力信号としては、上記2.でサ
ンプリングしたA相B相の正弦波状信号をA/D変換し
た値AN-1,N ,BN-1,N が用いられる。
【0088】このようにして得られた仮想的な出力値か
ら、マスターエンコーダ12の出力値を減算する。上述
したように、マスターエンコーダの出力値はAN-1,N ,
BN- 1,N をメモリ22に記憶する際のアドレスとして用
いられたので、マスターエンコーダ12の出力値は、A
N-1,N ,BN-1,N のアドレスをそのまま用いればよい。
ら、マスターエンコーダ12の出力値を減算する。上述
したように、マスターエンコーダの出力値はAN-1,N ,
BN- 1,N をメモリ22に記憶する際のアドレスとして用
いられたので、マスターエンコーダ12の出力値は、A
N-1,N ,BN-1,N のアドレスをそのまま用いればよい。
【0089】この減算値が、いうまでもなく誤差データ
であり、誤差データの補数が周回補正データとなる。こ
の補数(符号を反転した値)を、上記2.で求めた内挿
分割データに加えることによって、周回補正をも考慮し
た内挿分割データが得られる。
であり、誤差データの補数が周回補正データとなる。こ
の補数(符号を反転した値)を、上記2.で求めた内挿
分割データに加えることによって、周回補正をも考慮し
た内挿分割データが得られる。
【0090】ここで留意すべきことは、上記2.で求め
た内挿分割データは1/32回転分しかないということ
である。すなわち、上記2.で求めたのは軸の一回転に
おける32波形の正弦波状信号の平均値である一波形分
に対するものである。上記2.においては、この平均値
に対する変換テーブルを32波形全てに対して適用した
のである。
た内挿分割データは1/32回転分しかないということ
である。すなわち、上記2.で求めたのは軸の一回転に
おける32波形の正弦波状信号の平均値である一波形分
に対するものである。上記2.においては、この平均値
に対する変換テーブルを32波形全てに対して適用した
のである。
【0091】一方、この3.で求めた周回補正データは
軸の一回転に及ぶものであるため、変換テーブルの入力
アドレスのビット数が異なってしまう。従って、ここで
求めた周回補正データを加算し、一回転における誤差を
も補償した内挿分割データを記憶するには、より大きな
容量のROMが必要となる。具体的には、1/32波形
分から、一回転分の変換テーブルが必要となるのである
から、32倍の容量のROMが必要である。すなわち、
アドレス線が16本から、5本増加し21本必要であ
る。この増えた5本のアドレス線に対しては、本実施例
の製造エンコーダ10のアブソリュート型の部分から出
力される5ビットのアブソリュート信号が供給される。
軸の一回転に及ぶものであるため、変換テーブルの入力
アドレスのビット数が異なってしまう。従って、ここで
求めた周回補正データを加算し、一回転における誤差を
も補償した内挿分割データを記憶するには、より大きな
容量のROMが必要となる。具体的には、1/32波形
分から、一回転分の変換テーブルが必要となるのである
から、32倍の容量のROMが必要である。すなわち、
アドレス線が16本から、5本増加し21本必要であ
る。この増えた5本のアドレス線に対しては、本実施例
の製造エンコーダ10のアブソリュート型の部分から出
力される5ビットのアブソリュート信号が供給される。
【0092】この5ビットのアブソリュート信号によっ
て、32波形のうちのどの波形であるかが指定される。
換言すれば、上記2.において一回転の32波形を一つ
の変換テーブルで共用していたのに対し、32波形それ
ぞれについて専用の変換テーブルを用意したとも言えよ
う。
て、32波形のうちのどの波形であるかが指定される。
換言すれば、上記2.において一回転の32波形を一つ
の変換テーブルで共用していたのに対し、32波形それ
ぞれについて専用の変換テーブルを用意したとも言えよ
う。
【0093】このようにして決定された最終的な変換テ
ーブルの内容(内挿分割データ)は、パーソナルコンピ
ュータ24からROMライタ26に転送され、ROMラ
イタ26において所定のROMに書き込まれる。
ーブルの内容(内挿分割データ)は、パーソナルコンピ
ュータ24からROMライタ26に転送され、ROMラ
イタ26において所定のROMに書き込まれる。
【0094】こうして作成されたROMを製造エンコー
ダ10に備え付けることにより、各製造エンコーダ10
毎にばらつきが補正されたロータリエンコーダが得られ
る。そして、製造エンコーダ10に一回転周期で変化
し、エンコーダ毎にばらつく誤差も上述したように周回
補正データを加味することによって補正することがで
き、精度の高い、出力データのばらつきの少ないロータ
リエンコーダが得られるという効果を有する。
ダ10に備え付けることにより、各製造エンコーダ10
毎にばらつきが補正されたロータリエンコーダが得られ
る。そして、製造エンコーダ10に一回転周期で変化
し、エンコーダ毎にばらつく誤差も上述したように周回
補正データを加味することによって補正することがで
き、精度の高い、出力データのばらつきの少ないロータ
リエンコーダが得られるという効果を有する。
【0095】(2)ところで、この誤差データは軸の一
回転によって例えば、図5に示されたグラフのように変
化する。このグラフにおいて横軸は回転角度であり、そ
の単位は、製造エンコーダ10のアブソリュート型の部
分からの出力信号で表されている。すなわち、アブソリ
ュート型の部分は上述したように5ビットの出力信号を
有しており、軸の一回転によって「0」から「31」ま
での値を採るのである。縦軸は、上述した誤差データで
ある。図5のグラフに示されているように、この誤差デ
ータには一般にオフセットが含まれている。上記2.に
おける原点合わせが正確に行われていれば、このような
オフセットは生じないのであるが、現実には原点合わせ
が正確に行われるとは限らないので、一定のオフセット
が生じる。上記(1)においては、このようなオフセッ
トも含めて補正データを作成した。しかし、オフセット
の値があまり大きな値であると、変換テーブル内の有効
桁数が大きくなり、その結果、変換テーブルを格納する
ROMが大きな容量となってしまう。そこで、ROM内
の変換テーブル内の内挿分割データの絶対値を小さくす
るために、このオフセットを取り除いた値を周回補正デ
ータとして採用することも好適である。図5のグラフに
示されている誤差データからオフセットが取り除かれた
補正データのグラフが図6に示されている。図6に示さ
れているグラフにおいても、横軸は軸の回転角度を表
し、縦軸は(オフセットを取り除かれた)誤差データを
表す。このように、オフセットを取り除くことによっ
て、誤差データの最小値は「0」になる。オフセットを
取り除いた後の誤差データの補数(符号を反転させた値
=補正データ)を上記2.で求めた内挿分割データに加
えることによって、最終的な変換テーブルの内容(内挿
分割データ)が決定される。
回転によって例えば、図5に示されたグラフのように変
化する。このグラフにおいて横軸は回転角度であり、そ
の単位は、製造エンコーダ10のアブソリュート型の部
分からの出力信号で表されている。すなわち、アブソリ
ュート型の部分は上述したように5ビットの出力信号を
有しており、軸の一回転によって「0」から「31」ま
での値を採るのである。縦軸は、上述した誤差データで
ある。図5のグラフに示されているように、この誤差デ
ータには一般にオフセットが含まれている。上記2.に
おける原点合わせが正確に行われていれば、このような
オフセットは生じないのであるが、現実には原点合わせ
が正確に行われるとは限らないので、一定のオフセット
が生じる。上記(1)においては、このようなオフセッ
トも含めて補正データを作成した。しかし、オフセット
の値があまり大きな値であると、変換テーブル内の有効
桁数が大きくなり、その結果、変換テーブルを格納する
ROMが大きな容量となってしまう。そこで、ROM内
の変換テーブル内の内挿分割データの絶対値を小さくす
るために、このオフセットを取り除いた値を周回補正デ
ータとして採用することも好適である。図5のグラフに
示されている誤差データからオフセットが取り除かれた
補正データのグラフが図6に示されている。図6に示さ
れているグラフにおいても、横軸は軸の回転角度を表
し、縦軸は(オフセットを取り除かれた)誤差データを
表す。このように、オフセットを取り除くことによっ
て、誤差データの最小値は「0」になる。オフセットを
取り除いた後の誤差データの補数(符号を反転させた値
=補正データ)を上記2.で求めた内挿分割データに加
えることによって、最終的な変換テーブルの内容(内挿
分割データ)が決定される。
【0096】このようにすれば、内挿分割データの桁数
を増加させることなく、精度の高いロータリエンコーダ
が得られる。
を増加させることなく、精度の高いロータリエンコーダ
が得られる。
【0097】(3)上記(1)や(2)においては、上
記2.で求めた内挿分割データに、この3.で求めた周
回誤差データの補数を加えることにより、より正確な内
挿分割データを得た。しかし、その結果、32倍の変換
テーブルの容量が必要となってしまった。
記2.で求めた内挿分割データに、この3.で求めた周
回誤差データの補数を加えることにより、より正確な内
挿分割データを得た。しかし、その結果、32倍の変換
テーブルの容量が必要となってしまった。
【0098】ところで、上述したように、軸の一回転に
おいては32波形の正弦波状信号が出力されるが、この
中の一波形の間程度であるならば、上記誤差データはほ
ぼ同一の値を採ることが期待される。従って、上記誤差
データとして、一波形に対し唯一個の誤差データのみを
準備し、一波形の間はその一個の誤差データのみを用い
ることも好適である。
おいては32波形の正弦波状信号が出力されるが、この
中の一波形の間程度であるならば、上記誤差データはほ
ぼ同一の値を採ることが期待される。従って、上記誤差
データとして、一波形に対し唯一個の誤差データのみを
準備し、一波形の間はその一個の誤差データのみを用い
ることも好適である。
【0099】このような一波形に対して一個の誤差デー
タを用いる場合の誤差データの作成法を以下に示す。 (a)アブソリュート出力が「0」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が128〜383(十進
数)の場合の誤差の平均値を求めることにより、誤差デ
ータが算出される。 (b)アブソリュート出力が「1」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が384〜639(十進
数)の場合の誤差の平均値を求めることにより、誤差デ
ータが算出される。 : (c)アブソリュート出力が「n」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が128+256*n〜3
83+256*n(十進数)の範囲における誤差の平均
値を求めることにより、誤差データが算出される。 (d)アブソリュート出力が「31」のときの周回誤差
データを計算する。アドレス値が8064〜8191
と、0〜127までの範囲における誤差の平均値を求め
ることにより、誤差データが算出される。
タを用いる場合の誤差データの作成法を以下に示す。 (a)アブソリュート出力が「0」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が128〜383(十進
数)の場合の誤差の平均値を求めることにより、誤差デ
ータが算出される。 (b)アブソリュート出力が「1」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が384〜639(十進
数)の場合の誤差の平均値を求めることにより、誤差デ
ータが算出される。 : (c)アブソリュート出力が「n」のときの周回誤差デ
ータを計算する。アドレス値が128+256*n〜3
83+256*n(十進数)の範囲における誤差の平均
値を求めることにより、誤差データが算出される。 (d)アブソリュート出力が「31」のときの周回誤差
データを計算する。アドレス値が8064〜8191
と、0〜127までの範囲における誤差の平均値を求め
ることにより、誤差データが算出される。
【0100】このように、一波形の間における誤差デー
タの平均値の補数を補正データとした場合、補正データ
としては、一波形当たり一個、つまり一回転32個の補
正データで済み、記憶容量の大幅な低減が期待される。
タの平均値の補数を補正データとした場合、補正データ
としては、一波形当たり一個、つまり一回転32個の補
正データで済み、記憶容量の大幅な低減が期待される。
【0101】32個の補正データのみで構成した場合の
構成図が図7に示されている。図7に示されているよう
に、上記2.における内挿分割データを記憶したROM
30と、32個の補正データ(誤差データの補数)のみ
を記憶したROM32と、8ビットの加算器34とが必
要となる。これらの構成を含み、製造エンコーダ10か
らのA相及びB相の正弦波信号波は、8ビットのディジ
タル信号にA/D変換される。この2相の8ビットの信
号が一波形分の内挿分割データのみを記憶するROM3
0にアドレス信号として供給され、5ビットのアブソリ
ュート信号は、32個の周回補正データを記憶するRO
M32にアドレス信号として供給される。
構成図が図7に示されている。図7に示されているよう
に、上記2.における内挿分割データを記憶したROM
30と、32個の補正データ(誤差データの補数)のみ
を記憶したROM32と、8ビットの加算器34とが必
要となる。これらの構成を含み、製造エンコーダ10か
らのA相及びB相の正弦波信号波は、8ビットのディジ
タル信号にA/D変換される。この2相の8ビットの信
号が一波形分の内挿分割データのみを記憶するROM3
0にアドレス信号として供給され、5ビットのアブソリ
ュート信号は、32個の周回補正データを記憶するRO
M32にアドレス信号として供給される。
【0102】そして、ROM30からは、上記2.にお
いて計算された(32波形の平均値である)内挿分割デ
ータが出力される。ROM32からは、32個の周回補
正データの内いずれか一個が出力される。この周回補正
データは、加算器34において内挿分割データと加算さ
れ、周回補正が施された最終出力信号が加算器34から
出力される。
いて計算された(32波形の平均値である)内挿分割デ
ータが出力される。ROM32からは、32個の周回補
正データの内いずれか一個が出力される。この周回補正
データは、加算器34において内挿分割データと加算さ
れ、周回補正が施された最終出力信号が加算器34から
出力される。
【0103】このように構成すれば、一回転分の変換テ
ーブルを構築するのに比較して、より少ない記憶容量の
ROMで構成できるので、装置の小型化、低コスト化が
可能となる。
ーブルを構築するのに比較して、より少ない記憶容量の
ROMで構成できるので、装置の小型化、低コスト化が
可能となる。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、校
正用エンコーダの出力信号が変化するタイミングでロー
タリエンコーダの出力する周期波信号をサンプリングし
たので、ロータリエンコーダの周期波信号の全ての値に
対してデータをサンプリングする必要がなく、容易に、
かつ迅速に変換テーブルの作成が可能である。
正用エンコーダの出力信号が変化するタイミングでロー
タリエンコーダの出力する周期波信号をサンプリングし
たので、ロータリエンコーダの周期波信号の全ての値に
対してデータをサンプリングする必要がなく、容易に、
かつ迅速に変換テーブルの作成が可能である。
【0105】従って、個々のロータリエンコーダの誤差
を補償するような変換テーブルの構築が容易になるた
め、個々のロータリエンコーダにあった変換テーブルを
個々のロータリエンコーダに備えさせることが安価に可
能となる。
を補償するような変換テーブルの構築が容易になるた
め、個々のロータリエンコーダにあった変換テーブルを
個々のロータリエンコーダに備えさせることが安価に可
能となる。
【図1】本発明に係る変換テーブル構成方法を実行する
補償データ検出・作成装置のブロック構成図である。
補償データ検出・作成装置のブロック構成図である。
【図2】本発明に係る変換テーブル構成方法の原理を表
す説明図である。
す説明図である。
【図3】図1に示された装置によって、サンプリングさ
れた製造エンコーダ10のA相及びB相の正弦波状信号
をサンプリングした値等を示す表の説明図である。
れた製造エンコーダ10のA相及びB相の正弦波状信号
をサンプリングした値等を示す表の説明図である。
【図4】内挿分割テーブルが構築されるROMの記憶領
域を模式的に表した模式図である。
域を模式的に表した模式図である。
【図5】周回誤差データの回転量に対する変化を表すグ
ラフを表すグラフ図である。
ラフを表すグラフ図である。
【図6】図5に示されている周回誤差データからオフセ
ットが取り除かれた後の周回誤差データを示すグラフ図
である。
ットが取り除かれた後の周回誤差データを示すグラフ図
である。
【図7】周回誤差データを32波形毎に平均し、その平
均値の補数を周回補正データとした場合の、製造エンコ
ーダを補償する装置の構成を表す構成図である。
均値の補数を周回補正データとした場合の、製造エンコ
ーダを補償する装置の構成を表す構成図である。
【図8】ロータリエンコーダのA相B相出力信号が理想
的な正弦波信号の場合のA相B相センサ出力と、そのA
/D変換値と、エンコーダ出力との関係を示す図であ
る。
的な正弦波信号の場合のA相B相センサ出力と、そのA
/D変換値と、エンコーダ出力との関係を示す図であ
る。
10 製造エンコーダ 12 マスターエンコーダ 13 モータ 14 データ収集部 16 通信制御部 18 カウンタ 20 タイミング制御部 22 メモリ 24 パーソナルコンピュータ 26 ROMライタ
Claims (1)
- 【請求項1】 軸の回転に伴って周期波信号を発生する
信号発生手段と、 前記周期波信号を軸の回転角度を表す回転角度信号に変
換するために、前記周期波信号に対応する回転角度信号
を記憶した変換テーブルと、 を備えたロータリエンコーダの前記変換テーブルの記憶
内容を作成する方法において、 前記ロータリエンコーダの軸を校正用エンコーダの軸と
連結し、前記ロータリエンコーダと前記校正用エンコー
ダとを同期して回転させる連結回転工程と、 前記校正用エンコーダの出力信号の値を監視し、この出
力信号の値が変化するのと同期して前記周期波信号をサ
ンプリングし、そのサンプリング値に対し、前記校正用
エンコーダの出力信号の値を、前記回転角度信号として
前記変換テーブル内に書き込むサンプリング値書き込み
工程と、 前記サンプリング値以外の前記周期波信号の所定の値に
対し、下記の回転角度信号書き込み工程を繰り返す繰り
返し工程と、 前記所定の値に隣接するいずれかの前記サンプリング値
を選択し、この選択されたサンプリング値に対し記憶さ
れている前記回転角度信号を、前記所定の値に対する回
転角度信号として、前記変換テーブル内に書き込む回転
角度信号書き込み工程と、 を含むことを特徴とするロータリエンコーダ用変換テー
ブル作成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28542893A JPH07139969A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28542893A JPH07139969A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07139969A true JPH07139969A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17691399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28542893A Pending JPH07139969A (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | ロータリエンコーダ用変換テーブル作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07139969A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003502650A (ja) * | 1999-06-15 | 2003-01-21 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 絶対角センサの角度エラー補正方法 |
| JP2003090741A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-28 | Koizumi Sokki Seisakusho:Kk | ロータリエンコーダ |
| JP2004264155A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Koyo Seiko Co Ltd | 回転角度検出装置及びトルク検出装置 |
| JP2010019825A (ja) * | 2008-02-14 | 2010-01-28 | Nsk Ltd | 位置検出装置および位置検出方法、並びに回転角度位置検出装置および回転角度位置検出方法 |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP28542893A patent/JPH07139969A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003502650A (ja) * | 1999-06-15 | 2003-01-21 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 絶対角センサの角度エラー補正方法 |
| JP2003090741A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-28 | Koizumi Sokki Seisakusho:Kk | ロータリエンコーダ |
| JP2004264155A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Koyo Seiko Co Ltd | 回転角度検出装置及びトルク検出装置 |
| JP2010019825A (ja) * | 2008-02-14 | 2010-01-28 | Nsk Ltd | 位置検出装置および位置検出方法、並びに回転角度位置検出装置および回転角度位置検出方法 |
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