JPH0726069U - プラズマ溶接装置とこの溶接装置により溶接される被溶接部の構造 - Google Patents
プラズマ溶接装置とこの溶接装置により溶接される被溶接部の構造Info
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- JPH0726069U JPH0726069U JP5316293U JP5316293U JPH0726069U JP H0726069 U JPH0726069 U JP H0726069U JP 5316293 U JP5316293 U JP 5316293U JP 5316293 U JP5316293 U JP 5316293U JP H0726069 U JPH0726069 U JP H0726069U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 防水を目的としてシーラが塗布されたヘミン
グ処理部のプラズマ溶接にあたり、シーラが加熱されて
その気化ガスが溶融金属部に溜まって爆飛を起こす場合
があるが、この爆飛を確実に防止して良好なプラズマ溶
接を行えるようにする。 【構成】 インナパネル20の接合部20aに突起20
bを形成しておき、この接合部20aにアウタパネル2
1の折返し部21aを重ねた時に、突起20bとアウタ
パネル21の折返し部21aとの間からシーラ25が排
除されて、突起20bと折返し部21aが直接接触した
状態とする一方、プラズマ溶接装置10にはすり鉢状の
凹部13aと集束孔13bを備えた補助ノズル13を取
り付けてプラズマアークを小径に集束した状態で、前記
突起20bとアウタパネル21の折返し部21aとの直
接接触した部位に集中的に照射可能な構成とする。
グ処理部のプラズマ溶接にあたり、シーラが加熱されて
その気化ガスが溶融金属部に溜まって爆飛を起こす場合
があるが、この爆飛を確実に防止して良好なプラズマ溶
接を行えるようにする。 【構成】 インナパネル20の接合部20aに突起20
bを形成しておき、この接合部20aにアウタパネル2
1の折返し部21aを重ねた時に、突起20bとアウタ
パネル21の折返し部21aとの間からシーラ25が排
除されて、突起20bと折返し部21aが直接接触した
状態とする一方、プラズマ溶接装置10にはすり鉢状の
凹部13aと集束孔13bを備えた補助ノズル13を取
り付けてプラズマアークを小径に集束した状態で、前記
突起20bとアウタパネル21の折返し部21aとの直
接接触した部位に集中的に照射可能な構成とする。
Description
【0001】
本考案は、例えばドアパネルの周縁部にみられるヘミング処理部等の被溶接部 にシーラが塗布されている場合に好適なプラズマ溶接装置とこの溶接装置により 溶接される前記被溶接部の構造に関する。
【0002】
従来より、自動車ボディの、例えば図3(a) に示すドアパネル1のようないわ ゆるフタ物において、図3(b) に示すようにアウタパネル1aとインナパネル1 bの接合部2は通常ヘミング処理が施され、然る後この接合部2の溶接が行われ るのであるが、これは通常図4に示すようなアフタヘムスポット溶接により行わ れる。図4(a) はシリーズ方式によるアフタヘムスポット溶接装置3を示し、図 中3aは溶接トランス、3bは電極、3cはバックアップ電極を示す。また、図 4(b) はインダイレクト方式によるアフタヘムスポット溶接を示し、図中4aは 溶接トランス、4bは電極、4cはバックアップ電極を示している。
【0003】 ところが、上記2方式による溶接はいずれも抵抗溶接であるため、接合部2を 電極3cまたは4cとバックアップ電極3cまたは4cとの間に挟んで加圧しつ つ溶接をする必要がある。このため接合部2に歪みを生じてしまい、溶接後にこ の歪みを修正する作業をする必要があった。
【0004】 この修正作業をなくすためには、接合部2の加圧を廃止して歪みの発生を回避 すればよく、この条件を満足する溶接方法としてレーザ溶接あるいは通常のプラ ズマ溶接が考えられる。これによれば、接合部2の片側からレーザ光線あるいは プラズマアークを照射して溶接を行うことができるので、この接合部2を挟んで 加圧する必要はなく、従って歪みのない溶接を行うことができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ここで、通常ドアパネル1等を構成するアウタあるいはインナパネル1a,1 bには亜鉛メッキ鋼板を素材としており、またこれらの接合部2には、主として 防水を目的としてシーラが塗布される。このため、溶接にあたって接合部2が加 熱されるとZnOガスやシーラの気化ガスが発生する。ところが、このガスは溶 融金属部に集中して大気中に放散しようするため溶接部がいわゆる爆飛してしま い、現実にはレーザ溶接あるいはプラズマ溶接によっては、シーラの塗布された 接合部2の溶接は不可能であった。
【0006】 本考案はこの問題を解決すべくなされたもので、歪みの発生を回避すべくプラ ズマ溶接によって接合部の溶接を行うのであるが、接合部にシーラが塗布されて いても爆飛を起こすことなく良好な溶接を行うことのできるプラズマ溶接装置と この溶接装置により溶接される被溶接部の構造を提供することを目的とする。
【0007】
このため、請求項1記載の考案では、溶接される一方の鋼板の溶接面には予め その一部が折曲されて小径の突起が形成され、他方の鋼板の溶接面をこの一方の 鋼板の溶接面に重ね合わせた状態において、前記突起の周囲に前記両溶接面間の 隙間が形成されて、当該両溶接面間に塗布されたシーラが前記他方の鋼板と前記 突起の先端との間から排除されて前記他方の鋼板の溶接面が前記突起に直接接触 した状態とされた被溶接部を溶接するためのプラズマ溶接装置であって、プラズ マトーチの前方には、このプラズマトーチ側に向けて開拡するすり鉢状の凹部と この凹部の中心に形成された小径の集束孔を有する補助ノズルを備え、この補助 ノズルを被溶接部に押圧した状態において、前記プラズマトーチから照射された プラズマアークを前記補助ノズルの凹部および集束孔を経て小径に集束して、前 記他方の鋼板の溶接面と前記突起との接触部分にのみ集中して照射可能な構成と したことを特徴とするプラズマ溶接装置を案出した。
【0008】 また、請求項2記載の考案では、請求項1記載のプラズマ溶接装置により溶接 される被溶接部であって、溶接される一方の鋼板の溶接面には予めその一部が折 曲されて小径の突起が形成され、他方の鋼板の溶接面をこの一方の鋼板の溶接面 に重ね合わせた状態において、前記突起の周囲に前記両溶接面間の隙間が形成さ れて、当該両溶接面間に塗布されたシーラが前記他方の鋼板と前記突起の先端と の間から排除されて前記他方の鋼板の溶接面が前記突起に直接接触した状態とさ れて、前記プラズマ溶接装置の補助ノズルが、前記他方の鋼板の溶接面を間にし て前記一方の鋼板の溶接面に押圧された状態で、前記プラズマトーチから照射さ れたプラズマアークが前記補助ノズルの凹部および集束孔を経て小径に集束され て、前記他方の鋼板の溶接面と前記突起との接触部分にのみ集中して照射される 構成としたことを特徴とする被溶接部の構造を案出した。
【0009】 さらに、請求項3記載の考案では、請求項1記載のプラズマ溶接装置により溶 接される被溶接部であって、溶接される一方の鋼板の溶接面には予めその一部が 折曲されて小径の突起が形成され、他方の鋼板の溶接面の端部がこの突起に重ね 合わせられて、当該他方の鋼板の溶接面の端部と前記一方の鋼板の溶接面との間 に開口部が形成され、この開口部を経て大気に連通して前記突起の周囲に両溶接 面間の隙間が形成され、当該両溶接面間に塗布されたシーラが前記他方の鋼板と 前記突起の先端との間から排除されて前記他方の鋼板の溶接面が前記突起に直接 接触した状態とされて、前記プラズマ溶接装置の補助ノズルが、前記他方の鋼板 の溶接面を間にして前記一方の鋼板の溶接面に押圧された状態で、前記プラズマ トーチから照射されたプラズマアークが前記補助ノズルの凹部および集束孔を経 て小径に集束されて、前記他方の鋼板の溶接面と前記突起との接触部分にのみ集 中して照射され、かつ前記隙間内に発生したガスが前記開口部を経て大気に解放 される構成としたことを特徴とする被溶接部の構造を案出した。
【0010】
請求項1記載の構成によれば、プラズマアークは補助ノズルによって小径に集 束され、この状態でシーラが排除された、一方の鋼板の突起と他方の鋼板とが直 接接触した部分にのみ集中して照射される。このため、シーラの加熱は抑制され るのでその気化ガスの発生は低減され、従って溶融部の爆飛は防止される。
【0011】 請求項2記載の構成によれば、被溶接部において一方の鋼板の突起と他方の鋼 板の溶接面とは直接接触した状態とされるので、両鋼板の溶接面間に塗布された シーラはこの突起と他方の鋼板の溶接面との接触部分から排除されている。この ため、請求項1記載のプラズマ溶接装置により小径に集束された状態のプラズマ アークが上記接触部分にのみ照射されると、この接触部分は十分に加熱されて溶 融状態となるのであるが、この接触部分から排除されたシーラの加熱は抑制され る。シーラの加熱が抑制されるのでその気化ガスの発生は低減され、従って上記 接触部すなわち溶融部の爆飛は防止される。
【0012】 さらに、請求項3記載の構成によれば、請求項2記載の構成に加えて、両鋼板 の溶接面間の隙間が開口部を経て大気に連通した状態とされる。このため、上記 と同じくシーラの気化ガスの発生は低減されるのであるが、わずかに発生した気 化ガスも上記開口部を経て大気に放出される。従って、上記気化ガスが両鋼板の 溶接面間すなわち溶融部周辺に留まることはなく、これにより当該溶融部の爆飛 は確実に防止される。
【0013】
次に、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。 本例のプラズマ溶接装置10は、図1に示すように多軸制御されるロボットハ ンド11の先端にプラズマトーチ12と補助ノズル13を備えた構成とされてい る。ロボットハンド11は、図示省略した制御装置によって予め定められた軌跡 に沿ってプラズマトーチ12および補助ノズル13を移動させるようプログラム されている。プラズマトーチ12は、従来より一般的に用いられているもので足 り、本考案の実施にあたって特に変更を要しない。
【0014】 このプラズマトーチ12は、ブラケット14を介してロボットハンド11の先 端に取付けられている。また、補助ノズル13は、ブラケット15を介してプラ ズマトーチ12の前方(図示下方)に固定されている。
【0015】 補助ノズル13は銅板を素材として形成されており、すり鉢状の凹部13aと 小径の集束孔13bを有している。凹部13aは、プラズマトーチ12側に開拡 する向きに形成されている。この凹部13aの中心に集束孔13bが形成されて おり、その径は概ね3mm〜5mm程度で小径孔に形成されている。この凹部1 3aおよび集束孔13bの中心は、プラズマトーチ12の照射ノズル12aの中 心に合わせられている。このため、この照射ノズル12aから照射されたプラズ マアークは、先ず凹部13aに向けて照射されるので徐々に集束され、最終的に 集束孔13bを経てごく小径(3mm〜5mm)のプラズマアークに集束される 。なお、上記補助ノズル13は、熱伝導性の大きい銅板を素材としているのでプ ラズマアークが照射されても溶融することはない。
【0016】 一方、本例のプラズマ溶接装置10によって溶接される被溶接部としては、特 にヘミング処理部が適している。このヘミング処理部(被溶接部、以下同じ)は 、図示するようにインナパネル20の溶接面20aを、アウタパネル21の溶接 面を折り返してなる折返し面21aと外板21bとの間に挟み込んでなるもので 、この処理によりインナパネル20とアウタパネル21が一体化されている。従 って、本例においてインナパネル20が請求の範囲に記載した「一方の鋼板」に 相当し、アウタパネル21が「他方の鋼板」に相当している。
【0017】 インナパネル20の溶接面20aには、図示するように小径の突起20bが形 成されている。この突起20bは、ヘミング処理に先立ってすなわちインナパネ ル20のプレス成形時に同時に形成されるもので、溶接面20aに沿ってスポッ ト溶接がなされるべき複数箇所に形成されている。なお、この突起20bは、ヘ ミング処理前であれば、上記プレス成形とは別工程で形成してもよい。
【0018】 インナパネル20の溶接面20aに突起20b〜20bを形成した後、ヘミン グ処理を施すことにより、アウタパネル21の折返し面21aは、インナパネル 20の溶接面20aに押し付けられ、これによりこの折返し面21aには突起2 0bに整合して突起21cが形成される。この突起21cによって被溶接部の位 置を簡単に視認できる。
【0019】 また、図示するようにヘミング処理にあたってインナパネル20の溶接面20 aとアウタパネル21の外板21bおよび折返し面21aとの間には、主として 防水を目的としてシーラ25が塗布される。しかしながら、図示するようにイン ナパネル20の溶接面20aには上記した突起20bが形成され、この突起20 bがアウタパネル21の折返し面21aに直接接触した状態となっている。この ため、突起20bの周囲であって溶接面21aと折返し面21aとの間には一定 の隙間が強制的に形成され、この隙間内にのみシーラ25が充填された状態とな る。すなわち、突起20bの先端と折返し面21aとの接触部からシーラ25は 排除されている。一方、溶接面20aと外板21bとの間には全面にわたってシ ーラ25が充填された状態となっている。
【0020】 本例のプラズマ溶接装置10によれば、上記ヘミング処理部に対してスポット 溶接が以下のようにして行われる。 先ず、ロボットハンド11が作動されてプラズマトーチ12および補助ノズル 13が一箇所の溶接箇所すなわちある一つの突起21cの上方に移動される。こ れにより、プラズマトーチ12の照射ノズル12aと集束孔13bと突起21c が一直線上に位置される。然る後、ロボットハンド11が下方に作動されて、プ ラズマトーチ12および補助ノズル13がヘミング処理部に向けて接近される。 そして、最終的に補助ノズル13がアウタパネル21の折返し面21aに押し当 てられる。この時点で、図示するように集束孔13bには突起21cがほぼ嵌ま り込んだ状態となっている。
【0021】 以上により溶接装置10のセッティングが完了し、次にプラズマトーチ12の 照射ノズル12aからプラズマアークが照射される。照射されたプラズマアーク は、先ず補助プレート13の凹部13aに照射されて徐々に集束され、最終的に 集束孔13bを経て概ね3mm〜5mm程度の小径のアークに集束される。
【0022】 このように、凹部13aおよび集束孔13bを経て十分に集束されたプラズマ アークが、突起21cすなわち突起20bと折返し面21aとの接触部分に向け て集中的に照射される。
【0023】 一方、上記接触部分からシーラ25は排除されており、シーラ25は突起20 bの周囲であって、溶接面20aと折返し面21aとの間の隙間内にのみ充填さ れている。このため、上記のようにして集中的に照射されたプラズマアークによ り突起20bと折返し面21aとの接触部分は十分に加熱されて溶融状態となる のであるが、この接触部分の周囲に対してはプラズマアークは照射されず、従っ てシーラ25の充填部位は直接加熱されない。すなわち、突起20bと折返し面 21aとの接触部分は加熱溶融されて接合され、これによりインナパネル20の 溶接面20aとアウタパネル21の折返し面21aが溶接される一方、シーラ2 5は加熱されないのでその気化ガスは発生しない。
【0024】 本例のプラズマ溶接装置10は以上のように構成したものであるので、次のよ うな作用効果を奏する。 プラズマトーチ12から照射されたプラズマアークは、3mm〜5mm程度の 小径のアークの集束されて突起21cに向けて照射され、これにより両突起21 c,20bが加熱溶融されて溶接面20aと折返し面21a、すなわちインナパ ネル20とアウタパネル21が溶接される。
【0025】 一方、プラズマアークは小径に集束されて突起20bと折返し面21aとの接 触部分にのみ向けて集中的に照射され、しかも、プラズマアークにより加熱され る上記接触部分からシーラ25は排除されている。このため、プラズマアークの 照射によってはシーラ25は直接加熱されず、従ってその気化ガスの発生は低減 される。このことから、従来、シーラの気化ガスが溶融金属中に混入して爆飛を 発生していたのであるが、本例のプラズマ溶接装置10によれば、シーラ25の 気化ガスは発生しないのでこのような問題はない。
【0026】 なお、折返し面21aには銅板製の補助ノズル13が接触されているので、突 起20bと折返し面21aとの接触部分の周囲の熱はこの補助ノズル13を経て 放熱され、この点においてもシーラ25の加熱が抑制される。
【0027】 さらに、プラズマアークの照射による溶接であるので、従来のシリーズ方式あ るいはインダイレクト方式によるスポット溶接のように溶接部(本例の場合、ヘ ミング処理部)を挟み込むことがないので、溶接歪みがアウタパネル21の外板 21bに現れることはなく、従って歪み取り等の修正作業は必要ない。
【0028】 しかも、本例のようにヘミング処理部をプラズマ溶接することにより、三層に 重なった溶接面20aと折返し面21aと外板21bのうち溶接面20aと折返 し面21aだけが溶接されるので、外板21bにはなんら溶接痕(溶接歪み)は 現れず、この点においても修正等の後工程を必要としない溶接を行うことができ る。
【0029】 次に、請求項3記載の考案の実施例を説明する。本例は、上記例示した被溶接 部としてのヘミング処理部の別態様の実施例である。以下、変更を要しない点に ついては説明を省略し、同一の符号を用いる。
【0030】 本例のヘミング処理部は、図2の分図(a) または(c) に示すようにアウタパネ ル21の折返し面21a′が前記例示した折返し面21aよりも短尺(折返し長 さが短い)に形成されている。この短尺に形成された折返し部21a′の端縁を 突起20bの先端またはほぼ先端近傍に揃えた状態に、アウタパネル21の溶接 面が折り曲げられている。従って、この折返し面21a′によっては突起20b の全体が覆われず、一部露出した状態となっており、このため、分図(b) に示す ように突起20bの周囲に形成される隙間は開口部26を経て大気に連通した状 態となっている。
【0031】 なお、インナパネル20の溶接面20aに形成された突起20bの先端は折返 し面21a′に直接接触した状態とされて、この接触部からシーラが排除されて いる点については前記実施例と同様である。但し、図2ではシーラは図示省略し てある。
【0032】 このようなヘミング処理部によれば、前記と同様にプラズマ溶接装置10がセ ッティングされ、然る後、小径のプラズマアークが突起20bと折返し部21a ′との接触部に集中的に照射され、これにより同接触部においてインナパネル2 0の溶接面20aとアウタパネル21の折返し面21a′が溶接される。そして 、局所的な加熱であるので前記したと同様にシーラの加熱は抑制されてその気化 ガスの発生が低減されるのであるが、わずかに気化ガスが発生した場合であって も、開口部26を経て大気に放出されるので溶融金属中に留まることはなく、こ の点において爆飛の発生がさらに確実に防止される。
【0033】 さらに、インナパネル20あるいはアウタパネル21に亜鉛メッキ処理が施さ れている場合には加熱によりメッキ層が気化してZnOガスが発生する場合があ るが、このZnOガスも上記開口部26を経て大気中に放出されるので爆飛が発 生するおそれはなくなり、良好なプラズマ溶接を確実に行えるようになる。
【0034】 以上、本例ではヘミング処理部を溶接する場合を例示して説明したがこれに限 定されることなく、例えば単に二枚の鋼板を接合する場合にも適用可能であり、 両鋼板間にシーラを塗布した場合であっても従来のような爆飛を起こすことなく 溶接することができる。
【0035】
本考案によれば、シーラが塗布された部位を溶接する場合であっても、爆飛を 発生することなく良好なプラズマ溶接を確実に行うことができるようになる。
【0036】 また、シリーズ方式等のスポット溶接のように溶接部位を挟み込むことがない ので溶接歪みが少なく、このため歪み取り等の後処理を必要とせず、特にヘミン グ処理部の溶接に適用した場合には外板に全く歪みを発生させることなく溶接を することができるので、溶接作業の大幅な簡素化を図ることができる。
【図1】本考案の実施例を示し、プラズマ溶接装置の要
部およびヘミング処理部の側面図である。
部およびヘミング処理部の側面図である。
【図2】被溶接部の別態様を示し、分図(a) は縦断面
図、分図(b) は分図(a) のA−A線断面図、分図(c) は
さらに別態様の被溶接部の縦断面図である。
図、分図(b) は分図(a) のA−A線断面図、分図(c) は
さらに別態様の被溶接部の縦断面図である。
【図3】分図(a) はドアパネルの全体斜視図である。ま
た、分図(b) は分図(a) のA−A線断面図であって、ヘ
ミング処理部の横断面図である。
た、分図(b) は分図(a) のA−A線断面図であって、ヘ
ミング処理部の横断面図である。
【図4】分図(a) はシリーズ方式によるスポット溶接装
置の概略図である。分図(b) はインダイレクト方式によ
るスポット溶接装置の概略図である。
置の概略図である。分図(b) はインダイレクト方式によ
るスポット溶接装置の概略図である。
1…ドアパネル 1a…アウタパネル、1b…インナパネル 2…溶接面 3…シリーズ方式によるスポット溶接装置 4…インダイレクト方式によるスポット溶接装置 10…プラズマ溶接装置 11…ロボットハンド 12…プラズマトーチ 13…補助ノズル 13a…凹部、13b…集束孔 20…インナパネル 20a…溶接面、20b…突起 21…アウタパネル 21a…折返し面、21b…外板、21c…突起 25…シーラ
Claims (3)
- 【請求項1】 溶接される一方の鋼板の溶接面には予め
その一部が折曲されて小径の突起が形成され、他方の鋼
板の溶接面をこの一方の鋼板の溶接面に重ね合わせた状
態において、前記突起の周囲に前記両溶接面間の隙間が
形成されて、当該両溶接面間に塗布されたシーラが前記
他方の鋼板と前記突起の先端との間から排除されて前記
他方の鋼板の溶接面が前記突起に直接接触した状態とさ
れた被溶接部を溶接するためのプラズマ溶接装置であっ
て、 プラズマトーチの前方には、このプラズマトーチ側に向
けて開拡するすり鉢状の凹部とこの凹部の中心に形成さ
れた小径の集束孔を有する補助ノズルを備え、この補助
ノズルを被溶接部に押圧した状態において、前記プラズ
マトーチから照射されたプラズマアークを前記補助ノズ
ルの凹部および集束孔を経て小径に集束して、前記他方
の鋼板の溶接面と前記突起との接触部分にのみ集中して
照射可能な構成としたことを特徴とするプラズマ溶接装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のプラズマ溶接装置により
溶接される被溶接部であって、 溶接される一方の鋼板の溶接面には予めその一部が折曲
されて小径の突起が形成され、他方の鋼板の溶接面をこ
の一方の鋼板の溶接面に重ね合わせた状態において、前
記突起の周囲に前記両溶接面間の隙間が形成されて、当
該両溶接面間に塗布されたシーラが前記他方の鋼板と前
記突起の先端との間から排除されて前記他方の鋼板の溶
接面が前記突起に直接接触した状態とされて、前記プラ
ズマ溶接装置の補助ノズルが、前記他方の鋼板の溶接面
を間にして前記一方の鋼板の溶接面に押圧された状態
で、前記プラズマトーチから照射されたプラズマアーク
が前記補助ノズルの凹部および集束孔を経て小径に集束
されて、前記他方の鋼板の溶接面と前記突起との接触部
分にのみ集中して照射される構成としたことを特徴とす
る被溶接部。 - 【請求項3】 請求項1記載のプラズマ溶接装置により
溶接される被溶接部であって、 溶接される一方の鋼板の溶接面には予めその一部が折曲
されて小径の突起が形成され、他方の鋼板の溶接面の端
部がこの突起に重ね合わせられて、当該他方の鋼板の溶
接面の端部と前記一方の鋼板の溶接面との間に開口部が
形成され、この開口部を経て大気に連通して前記突起の
周囲に両溶接面間の隙間が形成され、当該両溶接面間に
塗布されたシーラが前記他方の鋼板と前記突起の先端と
の間から排除されて前記他方の鋼板の溶接面が前記突起
に直接接触した状態とされて、前記プラズマ溶接装置の
補助ノズルが、前記他方の鋼板の溶接面を間にして前記
一方の鋼板の溶接面に押圧された状態で、前記プラズマ
トーチから照射されたプラズマアークが前記補助ノズル
の凹部および集束孔を経て小径に集束されて、前記他方
の鋼板の溶接面と前記突起との接触部分にのみ集中して
照射され、かつ前記隙間内に発生したガスが前記開口部
を経て大気に解放される構成としたことを特徴とする被
溶接部の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993053162U JP2591848Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | プラズマ溶接装置とこの溶接装置により溶接される被溶接部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993053162U JP2591848Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | プラズマ溶接装置とこの溶接装置により溶接される被溶接部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726069U true JPH0726069U (ja) | 1995-05-16 |
| JP2591848Y2 JP2591848Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12935164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993053162U Expired - Fee Related JP2591848Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | プラズマ溶接装置とこの溶接装置により溶接される被溶接部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591848Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012218614A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| JP2012218616A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| JP2012218615A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| KR20210125219A (ko) * | 2020-04-08 | 2021-10-18 | 한국항공우주산업 주식회사 | 플라즈마 아크 토치의 정렬 기구 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993053162U patent/JP2591848Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012218614A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| JP2012218616A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| JP2012218615A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 車両用ドア |
| KR20210125219A (ko) * | 2020-04-08 | 2021-10-18 | 한국항공우주산업 주식회사 | 플라즈마 아크 토치의 정렬 기구 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2591848Y2 (ja) | 1999-03-10 |
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