JPH07268459A - Fe−Ni系合金の製造方法 - Google Patents
Fe−Ni系合金の製造方法Info
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内部酸化の発生を抑えることができ、材料歩
留を著しく高めるとともに作業工数も減少できるFe−
Ni系合金の製造方法を提供する。 【構成】 本発明は、重量%で実質的にNiおよびFe
よりなるスラブを800℃以下に加熱し、スラブ表面に
予備酸化膜を形成した後、1000℃以上の熱間圧延温
度に加熱して熱間圧延を行なうことを特徴とするFe−
Ni系合金の製造方法である。また本発明においては、
上述の予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布した後、熱間圧
延を行なうことが望ましいものである。
留を著しく高めるとともに作業工数も減少できるFe−
Ni系合金の製造方法を提供する。 【構成】 本発明は、重量%で実質的にNiおよびFe
よりなるスラブを800℃以下に加熱し、スラブ表面に
予備酸化膜を形成した後、1000℃以上の熱間圧延温
度に加熱して熱間圧延を行なうことを特徴とするFe−
Ni系合金の製造方法である。また本発明においては、
上述の予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布した後、熱間圧
延を行なうことが望ましいものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Fe−Ni系合金の製
造方法に関し、特に内部酸化を抑えたFe−Ni系合金
の製造方法に関する。
造方法に関し、特に内部酸化を抑えたFe−Ni系合金
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Fe−Ni系合金は低熱膨張特性を有す
るため、リードフレーム材を初めとする各種封着材料と
して広く使用されている。また大型の高品位テレビある
いはコンピュータ等のディスプレイに用いられるシャド
ウマスク材料として、アンバー合金(Fe−36%Ni
合金)がその低熱膨張特性を有することから利用されて
いる。最近は、リードフレーム材やシャドウマスク材に
対して、より精度の高い加工が求められ、微細なエッチ
ング加工に適する材料が求められている。このような微
細加工を可能にする材料には、従来よりもはるかに高純
度とすることが要求されている。
るため、リードフレーム材を初めとする各種封着材料と
して広く使用されている。また大型の高品位テレビある
いはコンピュータ等のディスプレイに用いられるシャド
ウマスク材料として、アンバー合金(Fe−36%Ni
合金)がその低熱膨張特性を有することから利用されて
いる。最近は、リードフレーム材やシャドウマスク材に
対して、より精度の高い加工が求められ、微細なエッチ
ング加工に適する材料が求められている。このような微
細加工を可能にする材料には、従来よりもはるかに高純
度とすることが要求されている。
【0003】たとえば、特公平5−87585号公報に
よれば、リードフレームやシャドウマスク素材に対し
て、C量を0.01重量%以下に規定することによっ
て、エッチング速度を速め、エッチング加工精度を高め
る技術が知られている。また、特公平1−11095号
公報によれば、C、S、O、Nを低減してエッチング性
とプレス成形性を兼ね備えることが開示されている。こ
のように、本発明が対象とするFe−Ni系合金は、高
純度化の達成によって、現在の優れたエッチング性やそ
の他の特性が得られているのである。
よれば、リードフレームやシャドウマスク素材に対し
て、C量を0.01重量%以下に規定することによっ
て、エッチング速度を速め、エッチング加工精度を高め
る技術が知られている。また、特公平1−11095号
公報によれば、C、S、O、Nを低減してエッチング性
とプレス成形性を兼ね備えることが開示されている。こ
のように、本発明が対象とするFe−Ni系合金は、高
純度化の達成によって、現在の優れたエッチング性やそ
の他の特性が得られているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような高純度のF
e−Ni系合金を製造する際に、従来の純度の低いFe
−Ni系合金では、発生しなかった新たな問題が注目さ
れるようになった。その問題とは、合金が高純度である
ため、合金自体が非常に活性であり、このため合金表面
が酸化され易く、熱間圧延時に、内部酸化が深く進行す
ることである。そのため、熱間圧延後にその内部酸化を
完全に除去するために多大の工数を費やすばかりか、高
度な精錬技術を要して得られた合金の一部が無駄になる
ことであり、また局部的に内部酸化が残留した場合は著
しく表面品質を損なう問題があり、極めて好ましくな
い。
e−Ni系合金を製造する際に、従来の純度の低いFe
−Ni系合金では、発生しなかった新たな問題が注目さ
れるようになった。その問題とは、合金が高純度である
ため、合金自体が非常に活性であり、このため合金表面
が酸化され易く、熱間圧延時に、内部酸化が深く進行す
ることである。そのため、熱間圧延後にその内部酸化を
完全に除去するために多大の工数を費やすばかりか、高
度な精錬技術を要して得られた合金の一部が無駄になる
ことであり、また局部的に内部酸化が残留した場合は著
しく表面品質を損なう問題があり、極めて好ましくな
い。
【0005】本発明は、高純度のFe−Ni系合金に対
しても、内部酸化の進行を抑えることができ、材料歩留
を著しく高めると共に、作業工数も減少できるFe−N
i系合金の製造方法を提供することである。
しても、内部酸化の進行を抑えることができ、材料歩留
を著しく高めると共に、作業工数も減少できるFe−N
i系合金の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Fe−N
i系合金の酸化膜の生成と加熱温度の関係を調査し、8
00℃以下の温度で生成した酸化膜は緻密であるが、こ
れより高温で生成する酸化膜は合金の結晶粒界内に深く
浸入するとともに硬質で脆い酸化スケールとなることを
知見した。発明者らが、この酸化膜の性質を検討したと
ころ、800℃以下でいったん生成した酸化膜は、その
後に1000℃以上の熱間加工温度に加熱しても、直接
1000℃以上に加熱した場合に比べて、内部酸化を著
しく少なくできることを見出した。そして、この800
℃以下で酸化膜を生成させる処理を、Fe−Ni系合金
スラブに適用すれば、熱間圧延時の内部酸化の進行を著
しく抑制できることを見出し、本発明に到達した。
i系合金の酸化膜の生成と加熱温度の関係を調査し、8
00℃以下の温度で生成した酸化膜は緻密であるが、こ
れより高温で生成する酸化膜は合金の結晶粒界内に深く
浸入するとともに硬質で脆い酸化スケールとなることを
知見した。発明者らが、この酸化膜の性質を検討したと
ころ、800℃以下でいったん生成した酸化膜は、その
後に1000℃以上の熱間加工温度に加熱しても、直接
1000℃以上に加熱した場合に比べて、内部酸化を著
しく少なくできることを見出した。そして、この800
℃以下で酸化膜を生成させる処理を、Fe−Ni系合金
スラブに適用すれば、熱間圧延時の内部酸化の進行を著
しく抑制できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、実質的にNiおよびF
eよりなるスラブを800℃以下に加熱し、スラブ表面
に予備酸化膜を形成した後、1000℃以上の熱間圧延
温度に加熱して熱間圧延を行なうことを特徴とするFe
−Ni系合金の製造方法である。また本発明において
は、上述の予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布した後、熱
間圧延を行なうことが望ましいものである。
eよりなるスラブを800℃以下に加熱し、スラブ表面
に予備酸化膜を形成した後、1000℃以上の熱間圧延
温度に加熱して熱間圧延を行なうことを特徴とするFe
−Ni系合金の製造方法である。また本発明において
は、上述の予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布した後、熱
間圧延を行なうことが望ましいものである。
【0008】
【作用】上述したように、本発明の最大の特徴は、Fe
−Ni系合金に800℃以下の低温で予備酸化膜を形成
したことである。このような低温で生成した酸化膜は、
マグネタイト系を主体とする緻密な酸化膜となる。この
緻密な酸化膜によって、1000℃以上の熱間加工温度
にさらされた際に、活性である内部のFe−Ni系合金
素地への酸素の拡散が抑制され、結果として内部酸化の
発生を抑えることが可能になったと考えられる。予備酸
化処理は、800℃以下と規定したのは、これ以上に加
熱した場合は、予備酸化処理を施さない場合と大きな差
がないためである。工業的な生産においては、あまり低
温で長時間の予備酸化処理を行なうのは不適であるた
め、実質的な製造条件としては、400℃〜800℃温
度範囲において1時間から10時間の保持を行なうのが
好ましい。温度と保持時間はFe−Ni系合金の大きさ
により選択される。
−Ni系合金に800℃以下の低温で予備酸化膜を形成
したことである。このような低温で生成した酸化膜は、
マグネタイト系を主体とする緻密な酸化膜となる。この
緻密な酸化膜によって、1000℃以上の熱間加工温度
にさらされた際に、活性である内部のFe−Ni系合金
素地への酸素の拡散が抑制され、結果として内部酸化の
発生を抑えることが可能になったと考えられる。予備酸
化処理は、800℃以下と規定したのは、これ以上に加
熱した場合は、予備酸化処理を施さない場合と大きな差
がないためである。工業的な生産においては、あまり低
温で長時間の予備酸化処理を行なうのは不適であるた
め、実質的な製造条件としては、400℃〜800℃温
度範囲において1時間から10時間の保持を行なうのが
好ましい。温度と保持時間はFe−Ni系合金の大きさ
により選択される。
【0009】本発明は、特にエッチング加工に適用され
る不純物を低減したFe−Ni系合金の薄板の製造に適
用するのが好ましく、組成としては例えば重量%でNi
30〜50%、残部実質的にFeよりなり、不純物と
してC 0.01%以下、Si 0.1%以下、Mn
0.5%以下、Cr 0.02%以下、Al 0.01%
以下の高純度の合金に適用するのが好ましい。また、本
発明において予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布すれば、
さらに内部酸化の発生を抑制することができ好ましいも
のとなる。酸化防止剤としては、Cr2O3等の金属酸化
物の粉末が使用できる。
る不純物を低減したFe−Ni系合金の薄板の製造に適
用するのが好ましく、組成としては例えば重量%でNi
30〜50%、残部実質的にFeよりなり、不純物と
してC 0.01%以下、Si 0.1%以下、Mn
0.5%以下、Cr 0.02%以下、Al 0.01%
以下の高純度の合金に適用するのが好ましい。また、本
発明において予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布すれば、
さらに内部酸化の発生を抑制することができ好ましいも
のとなる。酸化防止剤としては、Cr2O3等の金属酸化
物の粉末が使用できる。
【0010】
【実施例】表1に示す組成を有するFe−Ni系合金ス
ラブを製造し、グラインダによって、表層部を除去した
後、表2に示す予備酸化処理を施した。予備酸化処理に
よって得られた予備酸化膜の膜厚を光学顕微鏡により測
定した結果を表2に示す。予備酸化膜を形成した後、1
100℃ないし1250℃に加熱し、熱間圧延を施し3
mm厚さのFe−Ni系合金フープを得た。得られたフ
ープに生成した内部酸化の形態を光学顕微鏡で観察し、
進行深さを測定した。その結果を表2に示す。また、予
備酸化膜を形成後、Cr2O3とAl2O3とSiO2を主
成分とする酸化防止剤を塗布したスラブを同一条件で熱
間圧延処理した場合の測定結果を表2に示す。
ラブを製造し、グラインダによって、表層部を除去した
後、表2に示す予備酸化処理を施した。予備酸化処理に
よって得られた予備酸化膜の膜厚を光学顕微鏡により測
定した結果を表2に示す。予備酸化膜を形成した後、1
100℃ないし1250℃に加熱し、熱間圧延を施し3
mm厚さのFe−Ni系合金フープを得た。得られたフ
ープに生成した内部酸化の形態を光学顕微鏡で観察し、
進行深さを測定した。その結果を表2に示す。また、予
備酸化膜を形成後、Cr2O3とAl2O3とSiO2を主
成分とする酸化防止剤を塗布したスラブを同一条件で熱
間圧延処理した場合の測定結果を表2に示す。
【0011】
【0012】
【表2】
【0013】表2に示すように、予備酸化処理を行なわ
ない試料No.1に比べて、800℃以下の予備酸化処
理を施した本発明の試料No.2〜6は、酸化防止剤を
塗布しなくても合金の結晶粒界を通って合金の深層部に
達する酸化の進行が少なく、除去の必要な内部酸化層の
厚さを著しく少ないものとできることがわかる。また、
予備酸化処理に加えて、酸化防止剤を塗布することによ
り、さらに内部酸化の発生を防止できることがわかる。
また、900℃予備酸化した試料No.7は、高い熱間
加工時の加熱温度が適用された場合に、内部酸化層の厚
さが予備酸化を行なわない試料No.1と差がないほど
厚くなっており、900℃での予備酸化処理は好ましく
ないことがわかる。
ない試料No.1に比べて、800℃以下の予備酸化処
理を施した本発明の試料No.2〜6は、酸化防止剤を
塗布しなくても合金の結晶粒界を通って合金の深層部に
達する酸化の進行が少なく、除去の必要な内部酸化層の
厚さを著しく少ないものとできることがわかる。また、
予備酸化処理に加えて、酸化防止剤を塗布することによ
り、さらに内部酸化の発生を防止できることがわかる。
また、900℃予備酸化した試料No.7は、高い熱間
加工時の加熱温度が適用された場合に、内部酸化層の厚
さが予備酸化を行なわない試料No.1と差がないほど
厚くなっており、900℃での予備酸化処理は好ましく
ないことがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、Fe−Ni系合金の著
しい内部酸化の発生を抑えることができ、材料歩留を著
しく高めるとともに作業工数も低減できる。また、高純
度化にともなう内部酸化発生の悪影響を考慮することな
く、Fe−Ni系合金の不純物をエッチング性などの使
用特性本位で低減することができる。したがって、本発
明は高度な精錬技術を使用する不純物の少ないエッチン
グ加工用のFe−Ni系合金薄板を製造するために極め
て有効である。
しい内部酸化の発生を抑えることができ、材料歩留を著
しく高めるとともに作業工数も低減できる。また、高純
度化にともなう内部酸化発生の悪影響を考慮することな
く、Fe−Ni系合金の不純物をエッチング性などの使
用特性本位で低減することができる。したがって、本発
明は高度な精錬技術を使用する不純物の少ないエッチン
グ加工用のFe−Ni系合金薄板を製造するために極め
て有効である。
Claims (2)
- 【請求項1】 実質的にNiおよびFeよりなるスラブ
を800℃以下に加熱し、スラブ表面に予備酸化膜を形
成した後、1000℃以上の熱間圧延温度に加熱して熱
間圧延を行なうことを特徴とするFe−Ni系合金の製
造方法。 - 【請求項2】 予備酸化膜上に酸化防止剤を塗布した
後、熱間圧延を行なうことを特徴とする請求項1に記載
のFe−Ni系合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5744394A JPH07268459A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | Fe−Ni系合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5744394A JPH07268459A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | Fe−Ni系合金の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07268459A true JPH07268459A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13055809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5744394A Pending JPH07268459A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | Fe−Ni系合金の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07268459A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021088739A (ja) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 日本製鉄株式会社 | ステンレス鋼熱処理用薬剤、ステンレス鋼熱処理部材およびステンレス鋼熱処理部材の製造方法 |
| CN115558881A (zh) * | 2022-10-11 | 2023-01-03 | 华能国际电力股份有限公司 | 一种提高M-Cr-Al基合金高温抗氧化性能的方法 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5744394A patent/JPH07268459A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021088739A (ja) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 日本製鉄株式会社 | ステンレス鋼熱処理用薬剤、ステンレス鋼熱処理部材およびステンレス鋼熱処理部材の製造方法 |
| CN115558881A (zh) * | 2022-10-11 | 2023-01-03 | 华能国际电力股份有限公司 | 一种提高M-Cr-Al基合金高温抗氧化性能的方法 |
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