JPH07308866A - 締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置 - Google Patents
締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置Info
- Publication number
- JPH07308866A JPH07308866A JP9946494A JP9946494A JPH07308866A JP H07308866 A JPH07308866 A JP H07308866A JP 9946494 A JP9946494 A JP 9946494A JP 9946494 A JP9946494 A JP 9946494A JP H07308866 A JPH07308866 A JP H07308866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation angle
- axial force
- tightening
- nut
- impact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】締結進行に伴って被締結体のみかけの剛性が変
化する場合でも、締付け軸力発生から締付け終了までの
全範囲について締付け軸力を精度良く測定できる測定装
置を提供する。 【構成】インパクト式ねじ締め装置の出力軸の回転角度
を検出する回転角検出部201と、インパクトごとのナ
ットの回転角が「着座判定上限回転角と着座判定下限回
転角との間の範囲」の値となった時点を着座時点と判定
し、「着座時点における着座以降のナットの回転角」を
「着座時点のインパクトによるナットの回転角の関数」
に基づいて求め、以降はインパクトごとのナットの回転
角を順次加算して着座以降のナットの回転角を検出し、
かつ被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化
する場合についての「ナットの着座以降の回転角と締付
け軸力との関係についてのデータ」に基づいて締付け軸
力を演算する演算装置120と、を備えた構成。
化する場合でも、締付け軸力発生から締付け終了までの
全範囲について締付け軸力を精度良く測定できる測定装
置を提供する。 【構成】インパクト式ねじ締め装置の出力軸の回転角度
を検出する回転角検出部201と、インパクトごとのナ
ットの回転角が「着座判定上限回転角と着座判定下限回
転角との間の範囲」の値となった時点を着座時点と判定
し、「着座時点における着座以降のナットの回転角」を
「着座時点のインパクトによるナットの回転角の関数」
に基づいて求め、以降はインパクトごとのナットの回転
角を順次加算して着座以降のナットの回転角を検出し、
かつ被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化
する場合についての「ナットの着座以降の回転角と締付
け軸力との関係についてのデータ」に基づいて締付け軸
力を演算する演算装置120と、を備えた構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衝撃力を利用してね
じ締め作業を行うねじ締め装置、例えばインパクト・レ
ンチやインパクト式ナット・ランナなどを用いてねじ締
めを行う際に、ボルトに発生する締付け軸力(以下、軸
力と記す)を測定する技術に関し、特に、ボルトやナッ
ト(以下、代表してボルトと略記する)の回転角から軸
力を測定する技術に関するものである。
じ締め作業を行うねじ締め装置、例えばインパクト・レ
ンチやインパクト式ナット・ランナなどを用いてねじ締
めを行う際に、ボルトに発生する締付け軸力(以下、軸
力と記す)を測定する技術に関し、特に、ボルトやナッ
ト(以下、代表してボルトと略記する)の回転角から軸
力を測定する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インパクトねじ締めの際にボルトの回転
角を検出することによってボルトに発生する軸力(以下
の説明では締結力と記述)を測定する従来の装置として
は、特願平4−238616号に記載の装置がある。図
16(a)は上記の装置の断面図、図16(b)は回転
角検出部の円板42の平面図である。図16において、
インパクト・レンチ本体40の主軸15には該主軸15
と共に回転する円板42が固定されている。この円板4
2にはスリット43が設けられており、該円板42を挾
み込むように設けられた回転センサ44(フォト・イン
タラプタや磁気センサ等)とで回転角検出部41が構成
されている。また、該主軸15は磁歪効果を有する材料
で構成されている。そしてねじ締めの際に、インパクト
発生に対応したトルク・パルス(以下、インパクト・ト
ルクと略記する)に伴う主軸15表面の透磁率変化をト
ルク検出部11の検出コイル26a、26bのインダク
タンス変化として検出することにより、トルクの変化を
検出する。さらに、上記のインパクト・レンチ本体40
には制御装置110が接続されており、上記の回転角検
出部41およびトルク検出部11からの信号に基づいて
図17に示すフローチャートの手順で締結力を演算し、
目標とする締結力に達したところで、制御装置110か
らの制御信号により、シャット・オフ・バルブ12を閉
じてエア・モータ部13への圧縮空気を遮断し、これに
よって油圧パルス発生部14および主軸15の駆動を停
止させるように構成されている。
角を検出することによってボルトに発生する軸力(以下
の説明では締結力と記述)を測定する従来の装置として
は、特願平4−238616号に記載の装置がある。図
16(a)は上記の装置の断面図、図16(b)は回転
角検出部の円板42の平面図である。図16において、
インパクト・レンチ本体40の主軸15には該主軸15
と共に回転する円板42が固定されている。この円板4
2にはスリット43が設けられており、該円板42を挾
み込むように設けられた回転センサ44(フォト・イン
タラプタや磁気センサ等)とで回転角検出部41が構成
されている。また、該主軸15は磁歪効果を有する材料
で構成されている。そしてねじ締めの際に、インパクト
発生に対応したトルク・パルス(以下、インパクト・ト
ルクと略記する)に伴う主軸15表面の透磁率変化をト
ルク検出部11の検出コイル26a、26bのインダク
タンス変化として検出することにより、トルクの変化を
検出する。さらに、上記のインパクト・レンチ本体40
には制御装置110が接続されており、上記の回転角検
出部41およびトルク検出部11からの信号に基づいて
図17に示すフローチャートの手順で締結力を演算し、
目標とする締結力に達したところで、制御装置110か
らの制御信号により、シャット・オフ・バルブ12を閉
じてエア・モータ部13への圧縮空気を遮断し、これに
よって油圧パルス発生部14および主軸15の駆動を停
止させるように構成されている。
【0003】以下、図17に示すフローチャートに基づ
いて締結力の演算および制御の手順を説明する。まず、
ステップS201で目標締結力cFcの値を設定し、また
ステップS202で計算開始判定しきい値回転角sAを
設定した後、ステップS203でインパクト数のカウン
タをリセットし<カウントi=0>、さらにステップS
204およびステップS205でそれまでの累積回転角
および締結力の値をそれぞれリセットする<A(0)=
0、F(0)=0>。ここで、累積回転角A(i)は、i
番目のインパクト後の締結開始時を起点とするボルトの
回転角であり、計算開始判定しきい値回転角sAは、イ
ンパクトごとのボルトの回転角A(i)−A(i−1)か
ら着座、すなわち締結力計算開始時点を判定するための
しきい値である。
いて締結力の演算および制御の手順を説明する。まず、
ステップS201で目標締結力cFcの値を設定し、また
ステップS202で計算開始判定しきい値回転角sAを
設定した後、ステップS203でインパクト数のカウン
タをリセットし<カウントi=0>、さらにステップS
204およびステップS205でそれまでの累積回転角
および締結力の値をそれぞれリセットする<A(0)=
0、F(0)=0>。ここで、累積回転角A(i)は、i
番目のインパクト後の締結開始時を起点とするボルトの
回転角であり、計算開始判定しきい値回転角sAは、イ
ンパクトごとのボルトの回転角A(i)−A(i−1)か
ら着座、すなわち締結力計算開始時点を判定するための
しきい値である。
【0004】次に、ステップS206では、ねじ締めを
開始する。また、ステップS207〜ステップS209
はループを形成しており、着座まではインパクトごとに
着座判定すなわち計算開始判定を行う。まず、ステップ
S207でカウントiを1だけ増加させた後、ステップ
S208で回転角検出部41の信号から累積回転角A
(i)を求める。次に、ステップS209では、インパ
クトごとのボルトの回転角A(i)−A(i−1)が計
算開始判定しきい値回転角sA以下か否かを判断し、N
Oすなわち未着座であればステップS207に戻ってス
テップS209までを繰返す。
開始する。また、ステップS207〜ステップS209
はループを形成しており、着座まではインパクトごとに
着座判定すなわち計算開始判定を行う。まず、ステップ
S207でカウントiを1だけ増加させた後、ステップ
S208で回転角検出部41の信号から累積回転角A
(i)を求める。次に、ステップS209では、インパ
クトごとのボルトの回転角A(i)−A(i−1)が計
算開始判定しきい値回転角sA以下か否かを判断し、N
Oすなわち未着座であればステップS207に戻ってス
テップS209までを繰返す。
【0005】一方、ステップS209でYESになる
と、すなわち着座と判定すると、ステップS210〜ス
テップS213およびステップS214よりなるループ
に進み、インパクトごとに締結力の計算を行う。まず、
ステップS210では、トルクセンサの信号からインパ
クトに対応したトルク・パルスのピーク値(以下、ピー
ク・トルク値と記す)TP(i)を求めて記憶する。次
に、ステップS211では、F(i−1)におけるトル
ク−締結力変換係数CTF(i)を、締結力データ・メモ
リ部のテーブル(図18に一例を示す)に基づいて計算
する。ただし、CTF(i)=CTF[F(i−1)]。次
に、ステップS212では、インパクトによる締結力の
増加分δF(i)=CTF(i)×TP(i)を計算し、さら
にこのインパクト後の締結力F(i)を、それまでの締
結力すなわち1回前のインパクト後の締結力F(i−
1)に上記の増加分δF(i)を加算することにより計
算する。したがって、F(i)はF(i)=F(i−1)
+CTF(i)×TP(i)。次に、ステップS213で
は、インパクト後の締結力F(i)が目標締結力cFc以
上か否かを判断し、NOであればステップS214でカ
ウントiを1だけ増加させた後、ステップS210に戻
ってステップS213までを繰返す。一方、ステップS
213でYESになると、ステップS215へ進み、そ
の時点でカット・オフ命令が出される。これによって圧
縮空気のバルブが閉じられる。次に、ステップS216
では、終了するか否かを判断し、YESであればそのま
ま終了し、NOであればステップS203へ戻って次の
ねじ締めを行う。なお、上記の従来技術の説明は、イン
パクト・レンチを例として説明したが、インパクト式ナ
ット・ランナ等においても同様である。
と、すなわち着座と判定すると、ステップS210〜ス
テップS213およびステップS214よりなるループ
に進み、インパクトごとに締結力の計算を行う。まず、
ステップS210では、トルクセンサの信号からインパ
クトに対応したトルク・パルスのピーク値(以下、ピー
ク・トルク値と記す)TP(i)を求めて記憶する。次
に、ステップS211では、F(i−1)におけるトル
ク−締結力変換係数CTF(i)を、締結力データ・メモ
リ部のテーブル(図18に一例を示す)に基づいて計算
する。ただし、CTF(i)=CTF[F(i−1)]。次
に、ステップS212では、インパクトによる締結力の
増加分δF(i)=CTF(i)×TP(i)を計算し、さら
にこのインパクト後の締結力F(i)を、それまでの締
結力すなわち1回前のインパクト後の締結力F(i−
1)に上記の増加分δF(i)を加算することにより計
算する。したがって、F(i)はF(i)=F(i−1)
+CTF(i)×TP(i)。次に、ステップS213で
は、インパクト後の締結力F(i)が目標締結力cFc以
上か否かを判断し、NOであればステップS214でカ
ウントiを1だけ増加させた後、ステップS210に戻
ってステップS213までを繰返す。一方、ステップS
213でYESになると、ステップS215へ進み、そ
の時点でカット・オフ命令が出される。これによって圧
縮空気のバルブが閉じられる。次に、ステップS216
では、終了するか否かを判断し、YESであればそのま
ま終了し、NOであればステップS203へ戻って次の
ねじ締めを行う。なお、上記の従来技術の説明は、イン
パクト・レンチを例として説明したが、インパクト式ナ
ット・ランナ等においても同様である。
【0006】この従来例は、インパクト式ねじ締め機本
体の主軸のトルク変化を検出し、インパクトごとにピー
ク・トルク値を用いて締結力の増加量を演算して順次締
結力を求め、目標とする締結力を実現するように動力源
を制御するインパクト式ねじ締め装置において、締結力
計算の開始時点を判断するために、ボルトの回転角を検
出するものである。したがって、ボルトの回転角の検出
精度はそれほど高くなくてもよいが、締結力を精度良く
計測するためにはトルク検出器が不可欠である、という
問題があった。
体の主軸のトルク変化を検出し、インパクトごとにピー
ク・トルク値を用いて締結力の増加量を演算して順次締
結力を求め、目標とする締結力を実現するように動力源
を制御するインパクト式ねじ締め装置において、締結力
計算の開始時点を判断するために、ボルトの回転角を検
出するものである。したがって、ボルトの回転角の検出
精度はそれほど高くなくてもよいが、締結力を精度良く
計測するためにはトルク検出器が不可欠である、という
問題があった。
【0007】また、本出願人は、インパクトねじ締め時
に、ボルトの回転角を検出することにより、ボルトの締
付け軸力を測定する装置を既に出願している(特願平5
−333988号 未公開)。図19および図20は、
該装置の構成図である。図19は、全体の構成を示すブ
ロック図であり、回転角検出器201は、インパクトね
じ式締め機本体220と、締結部204との間に配置さ
れている。また、上記インパクト式ねじ締め機本体22
0は、電気または圧縮空気を動力源とするモータ202
と、該モータの回転力をパルス状のトルクに変換するイ
ンパクト・トルク発生器203と、出力軸231とから
なり、上記締結部204は、被締結体241とボルト2
42およびナット243からなる。上記回転角検出器2
01の出力は信号処理回路215へ送られ、締付け軸力
として出力される。また、図20は、回転角検出器20
1の構成を示す断面図である。図20において、ソケッ
ト211は、インパクト・トルク発生器203の出力軸
231に発生したパルス状のトルクをナット243に伝
える部材であり、このソケット211には、ロータリ・
エンコーダのコード・ホイール212が固定されてい
る。また、ソケット211を回転自在に支持する第1の
ハウジング214aと、この第1のハウジング214a
が固定され、かつ図示されていない支持体に固定されて
いる第2のハウジング214bと、この第2のハウジン
グ214bに固定されたロータリ・エンコーダの検出ヘ
ッド213とが設けられている。
に、ボルトの回転角を検出することにより、ボルトの締
付け軸力を測定する装置を既に出願している(特願平5
−333988号 未公開)。図19および図20は、
該装置の構成図である。図19は、全体の構成を示すブ
ロック図であり、回転角検出器201は、インパクトね
じ式締め機本体220と、締結部204との間に配置さ
れている。また、上記インパクト式ねじ締め機本体22
0は、電気または圧縮空気を動力源とするモータ202
と、該モータの回転力をパルス状のトルクに変換するイ
ンパクト・トルク発生器203と、出力軸231とから
なり、上記締結部204は、被締結体241とボルト2
42およびナット243からなる。上記回転角検出器2
01の出力は信号処理回路215へ送られ、締付け軸力
として出力される。また、図20は、回転角検出器20
1の構成を示す断面図である。図20において、ソケッ
ト211は、インパクト・トルク発生器203の出力軸
231に発生したパルス状のトルクをナット243に伝
える部材であり、このソケット211には、ロータリ・
エンコーダのコード・ホイール212が固定されてい
る。また、ソケット211を回転自在に支持する第1の
ハウジング214aと、この第1のハウジング214a
が固定され、かつ図示されていない支持体に固定されて
いる第2のハウジング214bと、この第2のハウジン
グ214bに固定されたロータリ・エンコーダの検出ヘ
ッド213とが設けられている。
【0008】次に作用を説明する。自動車のシャシ部品
の締結に多く用いられる戻り止めナットが使われている
部位で、インパクト式ねじ締め機で締結を行う場合、未
着座の状態でインパクトごとに「ナットの戻り止め部と
ボルトのねじ面との摩擦力が発生するためにインパクト
が発生し、最大静止摩擦トルクを越えるとナットはフリ
ーランニング状態となって、大きな角度回転し、最後は
動摩擦のために減速・停止する」という単位運動が繰返
された後、着座に至る。着座すると、ボルトに発生した
締付け軸力のために、ねじ面および座面での摩擦力が増
加し、インパクトごとのナットの回転角は急激に減少す
るが、厳密に見ると着座時点ではナットの回転角が着座
判定上限回転角sθMAXと着座判定下限回転角sθMINとの
間の値となる。そして、この着座時点におけるインパク
トによるナットの回転角をθLとすると、着座時点にお
ける着座以降のナットの回転角θFLは、下記の数式で求
めることができる。 θFL=sθMIN×(sθMAX−θL)/(sθMAX−sθMIN) したがって、その後はインパクトごとのナットの回転角
を順次加算していくことにより、着座以降のナットの回
転角θFを求めることが出来るので、ナットの回転角θF
と締付け軸力Fとの比例関係に基づいて、精度の高い軸
力の測定ができる。
の締結に多く用いられる戻り止めナットが使われている
部位で、インパクト式ねじ締め機で締結を行う場合、未
着座の状態でインパクトごとに「ナットの戻り止め部と
ボルトのねじ面との摩擦力が発生するためにインパクト
が発生し、最大静止摩擦トルクを越えるとナットはフリ
ーランニング状態となって、大きな角度回転し、最後は
動摩擦のために減速・停止する」という単位運動が繰返
された後、着座に至る。着座すると、ボルトに発生した
締付け軸力のために、ねじ面および座面での摩擦力が増
加し、インパクトごとのナットの回転角は急激に減少す
るが、厳密に見ると着座時点ではナットの回転角が着座
判定上限回転角sθMAXと着座判定下限回転角sθMINとの
間の値となる。そして、この着座時点におけるインパク
トによるナットの回転角をθLとすると、着座時点にお
ける着座以降のナットの回転角θFLは、下記の数式で求
めることができる。 θFL=sθMIN×(sθMAX−θL)/(sθMAX−sθMIN) したがって、その後はインパクトごとのナットの回転角
を順次加算していくことにより、着座以降のナットの回
転角θFを求めることが出来るので、ナットの回転角θF
と締付け軸力Fとの比例関係に基づいて、精度の高い軸
力の測定ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図16
に示した従来の装置においては、軸力を精度良く計測す
るためにはトルク検出器が不可欠である、という問題が
あった。また、図19および図20に示した本出願人の
先行発明においては、ボルトの回転角と軸力との比例係
数が着座後において一定である場合には精度の高い軸力
の測定ができるが、後記図14に示すブッシュ・ブラケ
ット・タイプの締結部位におけるように、締結の進行に
伴って被締結体のみかけの剛性が変化(詳細後述)し、
そのためナットの回転角θFと締付け軸力Fとの比例関
係における比例定数が変化する場合には、軸力が発生し
始めてから締結を終了するまでの全範囲について、軸力
を精度良く測定することが困難である、という問題があ
った。
に示した従来の装置においては、軸力を精度良く計測す
るためにはトルク検出器が不可欠である、という問題が
あった。また、図19および図20に示した本出願人の
先行発明においては、ボルトの回転角と軸力との比例係
数が着座後において一定である場合には精度の高い軸力
の測定ができるが、後記図14に示すブッシュ・ブラケ
ット・タイプの締結部位におけるように、締結の進行に
伴って被締結体のみかけの剛性が変化(詳細後述)し、
そのためナットの回転角θFと締付け軸力Fとの比例関
係における比例定数が変化する場合には、軸力が発生し
始めてから締結を終了するまでの全範囲について、軸力
を精度良く測定することが困難である、という問題があ
った。
【0010】本発明は上記のごとき従来技術および先行
技術のもつ問題を解決するためになされたものであり、
締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性が変化し、
ボルトの回転角と軸力との比例係数が変化する場合で
も、締付け軸力が発生し始めてから締結を終了するまで
の全範囲について、締付け軸力を精度良く測定できる締
付け軸力の測定装置、およびそれを用いたインパクト式
ねじ締め装置を提供することを目的とする。
技術のもつ問題を解決するためになされたものであり、
締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性が変化し、
ボルトの回転角と軸力との比例係数が変化する場合で
も、締付け軸力が発生し始めてから締結を終了するまで
の全範囲について、締付け軸力を精度良く測定できる締
付け軸力の測定装置、およびそれを用いたインパクト式
ねじ締め装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、インパクト式ねじ締め装置の出力軸、または該
出力軸に発生するパルス状のトルクを締結部のボルトま
たはナットに伝えるためのソケット部分、の回転角度を
検出する回転角検出手段と、上記回転角検出手段の検出
結果に基づいて、インパクトごとのボルトまたはナット
の回転角が予め設定した「着座判定上限回転角と着座判
定下限回転角との間の範囲」の値となった時点を着座時
点と判定し、「着座時点における着座以降のボルトまた
はナットの回転角」を予め求めてある「着座時点のイン
パクトによるボルトまたはナットの回転角の関数」に基
づいて求め、以降はインパクトごとのボルトまたはナッ
トの回転角を順次加算していくことによって着座以降の
ボルトまたはナットの回転角を検出し、かつ、予め求め
てある被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変
化する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降
の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」に基
づいて締付け軸力を演算する演算手段と、を備えてい
る。なお、上記の回転角検出手段は、例えば後記図1の
実施例における回転角検出器201に相当し、上記の演
算手段は、例えば演算装置120に相当する。
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、インパクト式ねじ締め装置の出力軸、または該
出力軸に発生するパルス状のトルクを締結部のボルトま
たはナットに伝えるためのソケット部分、の回転角度を
検出する回転角検出手段と、上記回転角検出手段の検出
結果に基づいて、インパクトごとのボルトまたはナット
の回転角が予め設定した「着座判定上限回転角と着座判
定下限回転角との間の範囲」の値となった時点を着座時
点と判定し、「着座時点における着座以降のボルトまた
はナットの回転角」を予め求めてある「着座時点のイン
パクトによるボルトまたはナットの回転角の関数」に基
づいて求め、以降はインパクトごとのボルトまたはナッ
トの回転角を順次加算していくことによって着座以降の
ボルトまたはナットの回転角を検出し、かつ、予め求め
てある被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変
化する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降
の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」に基
づいて締付け軸力を演算する演算手段と、を備えてい
る。なお、上記の回転角検出手段は、例えば後記図1の
実施例における回転角検出器201に相当し、上記の演
算手段は、例えば演算装置120に相当する。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の締付け軸力の測定装置において、上記演算手段
を下記のように構成したものである。すなわち、インパ
クトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部の
複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座面同士
が接触していない状態、部分的に接触している状態、完
全に接触している状態のいずれであるかを判定し、それ
らの状態に応じて上記の「ボルトまたはナットの着座以
降の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」を
補正するように構成したものである。なお、上記の演算
手段は、例えば後記図5の実施例における演算装置13
0に相当する。
に記載の締付け軸力の測定装置において、上記演算手段
を下記のように構成したものである。すなわち、インパ
クトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部の
複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座面同士
が接触していない状態、部分的に接触している状態、完
全に接触している状態のいずれであるかを判定し、それ
らの状態に応じて上記の「ボルトまたはナットの着座以
降の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」を
補正するように構成したものである。なお、上記の演算
手段は、例えば後記図5の実施例における演算装置13
0に相当する。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、駆動出力
にパルス成分を有する駆動手段と、一端にねじとの継手
部を有し、上記駆動手段によって駆動されることによっ
てねじを締付ける主軸と、上記主軸の回転角を検出する
回転角検出手段と、を有するインパクト式ねじ締め機本
体と、上記回転角検出手段の検出結果に基づいて締付け
軸力を演算する請求項1または請求項2に記載の演算手
段とにより、インパクト式ねじ締め装置を構成したもの
である。また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記
載のインパクト式ねじ締め装置において、上記演算手段
で求めた締付け軸力に基づいて、目標とする締付け軸力
を実現するように上記駆動手段へ供給される動力源を制
御する制御手段を追加したものである。なお、請求項3
および請求項4に記載の各手段は、例えば後記図10の
実施例における下記の手段に相当する。すなわち、イン
パクト式ねじ締め機本体はインパクト式ねじ締め機本体
100(詳細は図11に表示)に、駆動手段はモータ1
02とインパクト・トルク発生器103の部分に、主軸
は主軸104に、回転角検出手段は回転角検出部101
に、制御手段は制御装置140に、それぞれ相当する。
にパルス成分を有する駆動手段と、一端にねじとの継手
部を有し、上記駆動手段によって駆動されることによっ
てねじを締付ける主軸と、上記主軸の回転角を検出する
回転角検出手段と、を有するインパクト式ねじ締め機本
体と、上記回転角検出手段の検出結果に基づいて締付け
軸力を演算する請求項1または請求項2に記載の演算手
段とにより、インパクト式ねじ締め装置を構成したもの
である。また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記
載のインパクト式ねじ締め装置において、上記演算手段
で求めた締付け軸力に基づいて、目標とする締付け軸力
を実現するように上記駆動手段へ供給される動力源を制
御する制御手段を追加したものである。なお、請求項3
および請求項4に記載の各手段は、例えば後記図10の
実施例における下記の手段に相当する。すなわち、イン
パクト式ねじ締め機本体はインパクト式ねじ締め機本体
100(詳細は図11に表示)に、駆動手段はモータ1
02とインパクト・トルク発生器103の部分に、主軸
は主軸104に、回転角検出手段は回転角検出部101
に、制御手段は制御装置140に、それぞれ相当する。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、着座後の回転角を
検出し、その値と、被締結体のみかけの剛性が締結の進
行に伴って変化する場合についての「ボルトまたはナッ
トの着座以降の回転角と締付け軸力との関係についての
データ」とに基づいて締付け軸力を演算するように構成
している。上記の「ボルトまたはナットの着座以降の回
転角と締付け軸力との関係についてのデータ」は、例え
ば実験などによって予め求めた数値をデータ・テーブル
などに記憶しておき、その値を読み出して用いる。その
ため、締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性が変
化する場合にも、締付け軸力が発生し始めてから締結を
終了するまでの全範囲について、締付け軸力を精度良く
測定することが出来る。
検出し、その値と、被締結体のみかけの剛性が締結の進
行に伴って変化する場合についての「ボルトまたはナッ
トの着座以降の回転角と締付け軸力との関係についての
データ」とに基づいて締付け軸力を演算するように構成
している。上記の「ボルトまたはナットの着座以降の回
転角と締付け軸力との関係についてのデータ」は、例え
ば実験などによって予め求めた数値をデータ・テーブル
などに記憶しておき、その値を読み出して用いる。その
ため、締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性が変
化する場合にも、締付け軸力が発生し始めてから締結を
終了するまでの全範囲について、締付け軸力を精度良く
測定することが出来る。
【0015】また、請求項2に記載の発明においては、
インパクトごとのボルトまたはナットの回転角から、締
結部の複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座
面同士が接触していない状態(後記の領域1に相当)、
部分的に接触している状態(後記の領域2に相当)、完
全に接触している状態(後記の領域3に相当)のいずれ
であるかを判定し、その結果に応じて上記の「ボルトま
たはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係に
ついてのデータ」を補正するように構成している。その
ため、被締結部の部材の寸法バラツキによって、上記の
座面同士の接触状態の移行タイミング、特に、座面同士
が接触していない状態から部分的に接触している状態へ
の移行タイミングが、標準データ・テーブルで設定され
ているボルトまたはナットの着座以降の回転角からずれ
てしまった場合でも、締付け軸力を精度良く測定するこ
とが出来る。
インパクトごとのボルトまたはナットの回転角から、締
結部の複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座
面同士が接触していない状態(後記の領域1に相当)、
部分的に接触している状態(後記の領域2に相当)、完
全に接触している状態(後記の領域3に相当)のいずれ
であるかを判定し、その結果に応じて上記の「ボルトま
たはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係に
ついてのデータ」を補正するように構成している。その
ため、被締結部の部材の寸法バラツキによって、上記の
座面同士の接触状態の移行タイミング、特に、座面同士
が接触していない状態から部分的に接触している状態へ
の移行タイミングが、標準データ・テーブルで設定され
ているボルトまたはナットの着座以降の回転角からずれ
てしまった場合でも、締付け軸力を精度良く測定するこ
とが出来る。
【0016】ここで、締結の進行に伴って被締結体のみ
かけの剛性が変化する場合について、締付け軸力および
インパクトごとのボルトまたはナットの回転角の締結の
進行に伴う変化を説明する。図14は、ブッシュ・ブラ
ケット・タイプの締結部位の一例の側面図であり、図1
5は、図14に示した締結部位を例として、ボルトに発
生する締付け軸力Fおよびインパクトごとのナットの回
転角θIとナットの着座以降の回転角θFとの関係につい
て模式的に示した特性図である。図14において、24
2はボルト、243はナット、244はブッシュ、24
5はブラケットである。この構成においては、初期状態
ではブッシュ244とブラケット255とは座面が接触
していないが、ボルト242とナット243を締め付け
ることにより、ブラケット245が次第に変形し、最終
的にはブッシュ244とブラケット255との座面が接
触するようになる。図15に示したように、締結プロセ
スは、締結部の部材の座面の接触状態によって領域1〜
3の3領域に分けられる。まず、領域1では、ボルト2
42およびナット243とブラケット245とはそれぞ
れ座面同士が接触しているが、ブッシュ244とブラケ
ット255とは座面が接触していないため、締付け軸力
Fはブラケットの曲げ変形に応じて増加する。そのた
め、ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの
比例係数、すなわち被締結体のみかけの剛性は小さく、
また、締付け軸力Fが小さいためにねじ面あるいは座面
に発生する摩擦力が小さいので、インパクトごとのナッ
トの回転角θIは大きい。これに対して、領域3では、
ボルト242、ナット243、ブッシュ244およびブ
ラケット245はそれぞれ座面同士が完全に接触してい
るため、ボルトに発生する締付け軸力Fは被締結体の圧
縮変形によって増加する。そのため、被締結体のみかけ
の剛性は大きく、また、締付け軸力Fが大きいためにね
じ面あるいは座面に発生する摩擦力が大きいので、イン
パクトごとのナットの回転角θIは小さい。また、領域
2は、領域1から領域3への遷移過程であり、この領域
2で被締結体のみかけの剛性は急激に増加する。上記の
ことから、領域1から領域2への移行タイミングの判定
を誤ると領域3において軸力測定に大きな誤差を発生さ
せてしまうことになるため、上記の移行タイミングを正
確に判定することが不可欠となる。
かけの剛性が変化する場合について、締付け軸力および
インパクトごとのボルトまたはナットの回転角の締結の
進行に伴う変化を説明する。図14は、ブッシュ・ブラ
ケット・タイプの締結部位の一例の側面図であり、図1
5は、図14に示した締結部位を例として、ボルトに発
生する締付け軸力Fおよびインパクトごとのナットの回
転角θIとナットの着座以降の回転角θFとの関係につい
て模式的に示した特性図である。図14において、24
2はボルト、243はナット、244はブッシュ、24
5はブラケットである。この構成においては、初期状態
ではブッシュ244とブラケット255とは座面が接触
していないが、ボルト242とナット243を締め付け
ることにより、ブラケット245が次第に変形し、最終
的にはブッシュ244とブラケット255との座面が接
触するようになる。図15に示したように、締結プロセ
スは、締結部の部材の座面の接触状態によって領域1〜
3の3領域に分けられる。まず、領域1では、ボルト2
42およびナット243とブラケット245とはそれぞ
れ座面同士が接触しているが、ブッシュ244とブラケ
ット255とは座面が接触していないため、締付け軸力
Fはブラケットの曲げ変形に応じて増加する。そのた
め、ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの
比例係数、すなわち被締結体のみかけの剛性は小さく、
また、締付け軸力Fが小さいためにねじ面あるいは座面
に発生する摩擦力が小さいので、インパクトごとのナッ
トの回転角θIは大きい。これに対して、領域3では、
ボルト242、ナット243、ブッシュ244およびブ
ラケット245はそれぞれ座面同士が完全に接触してい
るため、ボルトに発生する締付け軸力Fは被締結体の圧
縮変形によって増加する。そのため、被締結体のみかけ
の剛性は大きく、また、締付け軸力Fが大きいためにね
じ面あるいは座面に発生する摩擦力が大きいので、イン
パクトごとのナットの回転角θIは小さい。また、領域
2は、領域1から領域3への遷移過程であり、この領域
2で被締結体のみかけの剛性は急激に増加する。上記の
ことから、領域1から領域2への移行タイミングの判定
を誤ると領域3において軸力測定に大きな誤差を発生さ
せてしまうことになるため、上記の移行タイミングを正
確に判定することが不可欠となる。
【0017】ここで、領域1から領域2への移行に伴う
インパクトごとのナットの回転角θIについてみると、
ブラケット245の座面がブッシュ244に接触するこ
とによって、ブラケット245のみかけの曲げ剛性が急
激に増加するために、ナットの着座以降の回転角θFが
領域移行回転角sθFRとなった時点でインパクトごとの
ナットの回転角θIが不連続的に急減する。このため、
図15に示すように、領域判定しきい値回転角sθIRを
決定することができ、θIをsθIRと比較判定すること
で、領域1か、領域2かの正確な判定が可能となる。し
たがって、請求項2のように構成することにより、被締
結部の部材の寸法バラツキによって、上記の座面同士の
接触状態の移行タイミング、特に、座面同士が接触して
いない状態から部分的に接触している状態への移行タイ
ミングが、標準のデータ・テーブルで設定されているボ
ルトまたはナットの着座以降の回転角からずれてしまっ
た場合でも、締付け軸力を精度良く測定することができ
る。
インパクトごとのナットの回転角θIについてみると、
ブラケット245の座面がブッシュ244に接触するこ
とによって、ブラケット245のみかけの曲げ剛性が急
激に増加するために、ナットの着座以降の回転角θFが
領域移行回転角sθFRとなった時点でインパクトごとの
ナットの回転角θIが不連続的に急減する。このため、
図15に示すように、領域判定しきい値回転角sθIRを
決定することができ、θIをsθIRと比較判定すること
で、領域1か、領域2かの正確な判定が可能となる。し
たがって、請求項2のように構成することにより、被締
結部の部材の寸法バラツキによって、上記の座面同士の
接触状態の移行タイミング、特に、座面同士が接触して
いない状態から部分的に接触している状態への移行タイ
ミングが、標準のデータ・テーブルで設定されているボ
ルトまたはナットの着座以降の回転角からずれてしまっ
た場合でも、締付け軸力を精度良く測定することができ
る。
【0018】また、請求項3に記載の発明においては、
インパクト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、
その検出結果に基づいて、請求項1または請求項2に記
載の演算手段によって締付け軸力を求めるように構成し
ているので、インパクトねじ締めの際にボルトに発生す
る締付け軸力をインパクトごとに精度良く測定すること
ができる。このようにして測定した締付け軸力は、例え
ば表示装置で表示して作業者に示すことにより、容易に
正確なねじ締めを行なうことが出来る。また、請求項4
に記載の発明においては、請求項3に記載のインパクト
式ねじ締め装置において、目標とする締付け軸力を実現
するように駆動手段へ供給される動力源を制御するよう
にしている。そのため、締付け軸力をインパクトごとに
精度良く測定しながら、目標とする締結力まで精密にね
じ締めを行うことができる。
インパクト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、
その検出結果に基づいて、請求項1または請求項2に記
載の演算手段によって締付け軸力を求めるように構成し
ているので、インパクトねじ締めの際にボルトに発生す
る締付け軸力をインパクトごとに精度良く測定すること
ができる。このようにして測定した締付け軸力は、例え
ば表示装置で表示して作業者に示すことにより、容易に
正確なねじ締めを行なうことが出来る。また、請求項4
に記載の発明においては、請求項3に記載のインパクト
式ねじ締め装置において、目標とする締付け軸力を実現
するように駆動手段へ供給される動力源を制御するよう
にしている。そのため、締付け軸力をインパクトごとに
精度良く測定しながら、目標とする締結力まで精密にね
じ締めを行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。第1の実施例は、被締結体のみかけの剛性が締結
の進行に伴って変化する場合についての「ボルトまたは
ナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係につい
てのデータ」を予め求めておき、測定した回転角と上記
のデータから締付け軸力を演算するように構成した例で
ある。
する。第1の実施例は、被締結体のみかけの剛性が締結
の進行に伴って変化する場合についての「ボルトまたは
ナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係につい
てのデータ」を予め求めておき、測定した回転角と上記
のデータから締付け軸力を演算するように構成した例で
ある。
【0020】図1および図2は本発明の第1の実施例図
であり、図1は本実施例のブロック図、図2は演算処理
を示すフローチャートである。まず、図1において、回
転角検出器201は、図20に示した先行例と同様の構
成のものであり、略記したインパクトねじ式締め機本体
(インパクト・トルク発生器203、出力軸231)と
締結部(ナット243)との間に配置されている。ま
た、上記回転角検出器201と電気的に接続された演算
装置120は、回転角検出器201から発せられる信号
を入力として回転角信号をつくる回転角信号処理部12
1と、被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変
化する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降
の回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデー
タ」が記録されている軸力データ・メモリ部123と、
軸力演算部124とからなる。図3は、軸力データ・メ
モリ部123に記録されているデータ(関数)の一例図
である。このデータの具体的な値は、ボルトと被締結体
の組合せでそれぞれ異なる。このようなデータが使用対
象であるボルトと被締結体の組合せごとに関数として用
意され、例えばデータ・テーブルの形で記憶されてい
る。軸力演算部122では後述するようにこのデータに
基づいて締付け軸力が演算される。
であり、図1は本実施例のブロック図、図2は演算処理
を示すフローチャートである。まず、図1において、回
転角検出器201は、図20に示した先行例と同様の構
成のものであり、略記したインパクトねじ式締め機本体
(インパクト・トルク発生器203、出力軸231)と
締結部(ナット243)との間に配置されている。ま
た、上記回転角検出器201と電気的に接続された演算
装置120は、回転角検出器201から発せられる信号
を入力として回転角信号をつくる回転角信号処理部12
1と、被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変
化する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降
の回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデー
タ」が記録されている軸力データ・メモリ部123と、
軸力演算部124とからなる。図3は、軸力データ・メ
モリ部123に記録されているデータ(関数)の一例図
である。このデータの具体的な値は、ボルトと被締結体
の組合せでそれぞれ異なる。このようなデータが使用対
象であるボルトと被締結体の組合せごとに関数として用
意され、例えばデータ・テーブルの形で記憶されてい
る。軸力演算部122では後述するようにこのデータに
基づいて締付け軸力が演算される。
【0021】次に、図2に示すフローチャートに基づい
て第1の実施例の作用を説明する。まず、ステップS1
およびステップS2において着座判定上限回転角sθMAX
および着座判定下限回転角sθMINの値をそれぞれ設定す
る。次に、ステップS3でインパクト数のカウンタをリ
セットする<カウントi=0>。次に、ステップS4で
は、ねじ締めを開始する。ステップS5〜ステップS1
3において、ステップS6は回転角処理部121におけ
る処理内容であり、その他は軸力演算部122における
処理内容である。
て第1の実施例の作用を説明する。まず、ステップS1
およびステップS2において着座判定上限回転角sθMAX
および着座判定下限回転角sθMINの値をそれぞれ設定す
る。次に、ステップS3でインパクト数のカウンタをリ
セットする<カウントi=0>。次に、ステップS4で
は、ねじ締めを開始する。ステップS5〜ステップS1
3において、ステップS6は回転角処理部121におけ
る処理内容であり、その他は軸力演算部122における
処理内容である。
【0022】また、ステップS5〜ステップS7はルー
プを形成しており、着座まではインパクトごとに着座判
定を行う。まず、ステップS5でカウントiを1だけ増
加させた後、ステップS6でインパクトごとのナットの
回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ステップS
7では、インパクトごとのボルトの回転角θI(i)が着
座判定上限回転角sθMAX以下か否かを判断し、NOすな
わち未着座であれば、ステップS5に戻ってステップS
7までを繰返す。一方、ステップS7でYESになる
と、すなわち着座と判断すると、ステップS8に進み、
着座時点における着座以降のナットの回転角θFLを下記
の数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。
プを形成しており、着座まではインパクトごとに着座判
定を行う。まず、ステップS5でカウントiを1だけ増
加させた後、ステップS6でインパクトごとのナットの
回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ステップS
7では、インパクトごとのボルトの回転角θI(i)が着
座判定上限回転角sθMAX以下か否かを判断し、NOすな
わち未着座であれば、ステップS5に戻ってステップS
7までを繰返す。一方、ステップS7でYESになる
と、すなわち着座と判断すると、ステップS8に進み、
着座時点における着座以降のナットの回転角θFLを下記
の数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。
【0023】次に、ステップS9〜ステップS13のル
ープに進み、軸力の計算を行う。まず、ステップS9で
カウントiを1だけ増加させた後、ステップS10でイ
ンパクトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶
する。次に、ステップS11では、着座以降のナットの
回転角θF(i)を計算して記憶する。ただし、θF(i)
=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステップS12で
は、軸力データ・メモリ部123に記録されている「ナ
ットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの関係に
ついてのデータ」に基づいて締付け軸力F(i)を求め
て記憶する。次に、ステップS13では、終了するか否
かを判断し、YESであれば、すなわち終了条件を満足
していれば、そのまま終了し、NOであれば軸力測定を
継続する、すなわち、ステップS9に戻ってステップS
13までを繰返す。
ープに進み、軸力の計算を行う。まず、ステップS9で
カウントiを1だけ増加させた後、ステップS10でイ
ンパクトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶
する。次に、ステップS11では、着座以降のナットの
回転角θF(i)を計算して記憶する。ただし、θF(i)
=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステップS12で
は、軸力データ・メモリ部123に記録されている「ナ
ットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの関係に
ついてのデータ」に基づいて締付け軸力F(i)を求め
て記憶する。次に、ステップS13では、終了するか否
かを判断し、YESであれば、すなわち終了条件を満足
していれば、そのまま終了し、NOであれば軸力測定を
継続する、すなわち、ステップS9に戻ってステップS
13までを繰返す。
【0024】図4は、上記実施例と比較例(先行例)と
の軸力測定精度についての特性を示す特性図である。図
4において、○印は本実施例の特性、●印および■印は
先行例の特性を示す。なお、上記の先行例の特性は、■
印が着座判定下限回転角sθM INおよび着座判定上限回転
角sθMAXを本実施例と同じ値に設定した場合の特性であ
り、●印は着座判定下限回転角sθMINの設定値を、図1
5において領域1から領域2へ移行するときのインパク
トごとのナットの回転角とし、それより少し大きい値に
着座判定上限回転角sθMAXを設定した場合の結果を示
す。また、図4の特性は、cFc=40kNとしてM12
のボルトおよびナットを用いて着座時の座面間距離が4
0mmの被締結体を締結した場合の結果であり、実施例
および■印の比較例では、sθMIN=120deg、sθ
MAX=180degとし、「ナットの着座以降の回転角
θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」につい
ては、図3に示したものを用いている。一方、●印の比
較例では、先行技術の方式においてsθMIN=15de
g、sθMAX=30degとし、ナットの着座以降の回転
角θFと締付け軸力Fとの比例係数については、図3の
領域3における傾きを用いている。図4の特性において
は、横軸に示した歪ゲージで測定した軸力FG(kN)
を基準としており、それと縦軸に示した回転角で測定し
た軸力FR(kN)とを比較している。したがって横軸
の値と縦軸の値が一致していれば、測定が正確であるこ
とを示す。また、横軸において、0〜4kN程度の範囲
が前記の領域1に相当し、4〜10kN程度の範囲が領
域2に、10kN以上の範囲が領域3相当する。図4に
おいて、■印の比較例は、領域1(データが重なってい
るため、図では)○印のみを示している)では良く一致
しているが、領域2および領域3では誤差が大きく、ま
た、●印の比較例は、領域3では良く一致しているが、
領域1および領域2では測定出来ない。それに対して○
印(本実施例)では、領域1〜領域3の全ての範囲につ
いて一致している。
の軸力測定精度についての特性を示す特性図である。図
4において、○印は本実施例の特性、●印および■印は
先行例の特性を示す。なお、上記の先行例の特性は、■
印が着座判定下限回転角sθM INおよび着座判定上限回転
角sθMAXを本実施例と同じ値に設定した場合の特性であ
り、●印は着座判定下限回転角sθMINの設定値を、図1
5において領域1から領域2へ移行するときのインパク
トごとのナットの回転角とし、それより少し大きい値に
着座判定上限回転角sθMAXを設定した場合の結果を示
す。また、図4の特性は、cFc=40kNとしてM12
のボルトおよびナットを用いて着座時の座面間距離が4
0mmの被締結体を締結した場合の結果であり、実施例
および■印の比較例では、sθMIN=120deg、sθ
MAX=180degとし、「ナットの着座以降の回転角
θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」につい
ては、図3に示したものを用いている。一方、●印の比
較例では、先行技術の方式においてsθMIN=15de
g、sθMAX=30degとし、ナットの着座以降の回転
角θFと締付け軸力Fとの比例係数については、図3の
領域3における傾きを用いている。図4の特性において
は、横軸に示した歪ゲージで測定した軸力FG(kN)
を基準としており、それと縦軸に示した回転角で測定し
た軸力FR(kN)とを比較している。したがって横軸
の値と縦軸の値が一致していれば、測定が正確であるこ
とを示す。また、横軸において、0〜4kN程度の範囲
が前記の領域1に相当し、4〜10kN程度の範囲が領
域2に、10kN以上の範囲が領域3相当する。図4に
おいて、■印の比較例は、領域1(データが重なってい
るため、図では)○印のみを示している)では良く一致
しているが、領域2および領域3では誤差が大きく、ま
た、●印の比較例は、領域3では良く一致しているが、
領域1および領域2では測定出来ない。それに対して○
印(本実施例)では、領域1〜領域3の全ての範囲につ
いて一致している。
【0025】上記のように、本実施例においては、被締
結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化する場合
についての、予め求めてある「ボルトまたはナットの着
座以降の回転角と締付け軸力との関係についてのデー
タ」に基づいて締付け軸力を測定するようにしている。
そのため、締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性
が変化する場合でも、締付け軸力が発生し始めてから締
結を終了するまでの全範囲について、締付け軸力を精度
良く測定できる。
結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化する場合
についての、予め求めてある「ボルトまたはナットの着
座以降の回転角と締付け軸力との関係についてのデー
タ」に基づいて締付け軸力を測定するようにしている。
そのため、締結の進行に伴って被締結体のみかけの剛性
が変化する場合でも、締付け軸力が発生し始めてから締
結を終了するまでの全範囲について、締付け軸力を精度
良く測定できる。
【0026】次に、図5〜図7は、本発明の第2の実施
例であり、図5はブロック図、図6および図7は演算処
理を示すフローチャートである。この実施例は、インパ
クトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部の
複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座面同士
が接触していない状態(領域1)、部分的に接触してい
る状態(領域2)、完全に接触している状態(領域3)
のいずれであるかを判定し、それらの状態に応じて、上
記の「ボルトまたはナットの着座以降の回転角と締付け
軸力との関係についてのデータ」を補正(具体的には、
例えば後記図8の特性)するように構成した例である。
例であり、図5はブロック図、図6および図7は演算処
理を示すフローチャートである。この実施例は、インパ
クトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部の
複数の部材の座面同士の接触状態、すなわち、座面同士
が接触していない状態(領域1)、部分的に接触してい
る状態(領域2)、完全に接触している状態(領域3)
のいずれであるかを判定し、それらの状態に応じて、上
記の「ボルトまたはナットの着座以降の回転角と締付け
軸力との関係についてのデータ」を補正(具体的には、
例えば後記図8の特性)するように構成した例である。
【0027】まず、図6に基づいて構成を説明する。図
6において、回転角検出器201は、図20に示した先
行例と同様の構成のものであり、略記したインパクトね
じ式締め機本体(インパクト・トルク発生器203、出
力軸231)と締結部(ナット243)との間に配置さ
れている。また、上記回転角検出器201と電気的に接
続された演算装置130は、回転角検出器201から発
せられる信号を入力として回転角信号をつくる、第1の
実施例と同様の回転角信号処理部121と、「ボルトま
たはナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの
関係についてのデータ」が記録されており、かつ、後述
のように上記のデータを補正する機能をもつ軸力データ
・メモリ部133と、第1の実施例とは少し異なる軸力
演算部132とからなる。
6において、回転角検出器201は、図20に示した先
行例と同様の構成のものであり、略記したインパクトね
じ式締め機本体(インパクト・トルク発生器203、出
力軸231)と締結部(ナット243)との間に配置さ
れている。また、上記回転角検出器201と電気的に接
続された演算装置130は、回転角検出器201から発
せられる信号を入力として回転角信号をつくる、第1の
実施例と同様の回転角信号処理部121と、「ボルトま
たはナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力Fとの
関係についてのデータ」が記録されており、かつ、後述
のように上記のデータを補正する機能をもつ軸力データ
・メモリ部133と、第1の実施例とは少し異なる軸力
演算部132とからなる。
【0028】次に、図6および図7に示すフローチャー
トに基づいて第2の実施例の作用を説明する。なお、図
6および図7において、は同じ符号の個所が接続され
ていることを示す。まず、図6のステップS21および
ステップS22において着座判定上限回転角sθMAXおよ
び着座判定下限回転角sθMINの値を、またステップS2
3において領域判定しきい値回転角sθIRの値をそれぞ
れ設定する。次に、ステップS24でインパクト数のカ
ウンタをリセットする<カウントi=0>。次に、ステ
ップS25では、ねじ締めを開始する。ステップS26
〜ステップS42において、ステップS27、ステップ
S31およびステップS39は回転角処理部121にお
ける処理内容、ステップS35は軸力データ・メモリ部
133における処理内容であり、その他は軸力演算部1
32における処理内容である。また、ステップS26〜
ステップS28はループを形成しており、着座まではイ
ンパクトごとに着座判定を行う。まず、ステップS26
でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS27で
インパクトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記
憶する。次に、ステップS28では、インパクトごとの
ボルトの回転角θI(i)が着座判定上限回転角sθMAX以
下か否かを判断し、NOすなわち未着座であれば、ステ
ップS26に戻ってステップS28までを繰返す。
トに基づいて第2の実施例の作用を説明する。なお、図
6および図7において、は同じ符号の個所が接続され
ていることを示す。まず、図6のステップS21および
ステップS22において着座判定上限回転角sθMAXおよ
び着座判定下限回転角sθMINの値を、またステップS2
3において領域判定しきい値回転角sθIRの値をそれぞ
れ設定する。次に、ステップS24でインパクト数のカ
ウンタをリセットする<カウントi=0>。次に、ステ
ップS25では、ねじ締めを開始する。ステップS26
〜ステップS42において、ステップS27、ステップ
S31およびステップS39は回転角処理部121にお
ける処理内容、ステップS35は軸力データ・メモリ部
133における処理内容であり、その他は軸力演算部1
32における処理内容である。また、ステップS26〜
ステップS28はループを形成しており、着座まではイ
ンパクトごとに着座判定を行う。まず、ステップS26
でカウントiを1だけ増加させた後、ステップS27で
インパクトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記
憶する。次に、ステップS28では、インパクトごとの
ボルトの回転角θI(i)が着座判定上限回転角sθMAX以
下か否かを判断し、NOすなわち未着座であれば、ステ
ップS26に戻ってステップS28までを繰返す。
【0029】一方、ステップS28でYESになると、
すなわち着座と判断すると、ステップS29に進み、着
座時点における着座以降のナットの回転角θFLを下記の
数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。次に、
ステップS30〜ステップS32、ステップS33およ
びステップS34よりなるループに進み、領域1におけ
る締付け軸力の計算、および領域1から領域2への移行
タイミングの判定を行う。まず、ステップS30でカウ
ントiを1だけ増加させた後、ステップS31でインパ
クトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶す
る。次に、ステップS32では、インパクトごとのナッ
トの回転角θI(i)が領域判定しきい値回転角sθIR以
下か否かを判断し、NOであれば、すなわち締結の進行
状態が領域1にあれば、ステップS33に進み、着座以
降のナットの回転角θF(i)を計算して記憶する。ただ
し、θF(i)=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステッ
プS34では、軸力データ・メモリ部133に記録され
ている「ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力F
との関係についてのデータ」の領域1における傾きを用
いて締付け軸力F(i)を求めて記憶した後、ステップ
S30に戻ってステップS32までを繰返す。
すなわち着座と判断すると、ステップS29に進み、着
座時点における着座以降のナットの回転角θFLを下記の
数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。次に、
ステップS30〜ステップS32、ステップS33およ
びステップS34よりなるループに進み、領域1におけ
る締付け軸力の計算、および領域1から領域2への移行
タイミングの判定を行う。まず、ステップS30でカウ
ントiを1だけ増加させた後、ステップS31でインパ
クトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶す
る。次に、ステップS32では、インパクトごとのナッ
トの回転角θI(i)が領域判定しきい値回転角sθIR以
下か否かを判断し、NOであれば、すなわち締結の進行
状態が領域1にあれば、ステップS33に進み、着座以
降のナットの回転角θF(i)を計算して記憶する。ただ
し、θF(i)=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステッ
プS34では、軸力データ・メモリ部133に記録され
ている「ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力F
との関係についてのデータ」の領域1における傾きを用
いて締付け軸力F(i)を求めて記憶した後、ステップ
S30に戻ってステップS32までを繰返す。
【0030】一方、ステップS32でYESになると、
図7のステップS35に進み(→)、軸力データ・
メモリ部133に記録されている「ナットの着座以降の
回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」
を補正する。具体的には、図8に示すように、この時点
における着座以降のナットの回転角θF(i)を領域移行
回転角sθFRとして、領域2および領域3の特性線を平
行移動することによってデータの補正を行う。なお、図
8において、Aは標準データ・テーブルの特性、Bはs
θFRが標準データ・テーブルにおける値より小さい場合
の補正特性、CはsθFRが標準データ・テーブルにおけ
る値より大きい場合の補正特性である。次に、ステップ
S36では、着座以降のナットの回転角θF(i)を計算
して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)+θ
I(i)。次に、ステップS37で、ステップS35にお
いて補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)を求
めて記憶した後、ステップS38〜ステップS42のル
ープに進み、領域2および領域3における締付け軸力の
計算を行う。まず、ステップS38でカウントiを1だ
け増加させた後、ステップS39でインパクトごとのナ
ットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ステ
ップS40では、着座以降のナットの回転角θF(i)を
計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)+
θI(i)。次に、ステップS41で、ステップS35に
おいて補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)を
求めて記憶する。次に、ステップS42では、終了する
か否かを判断し、YESであれば、すなわち終了条件を
満足していれば、そのまま終了し、NOであれば軸力測
定を継続する、すなわち、ステップS38に戻ってステ
ップS42までを繰返す。
図7のステップS35に進み(→)、軸力データ・
メモリ部133に記録されている「ナットの着座以降の
回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」
を補正する。具体的には、図8に示すように、この時点
における着座以降のナットの回転角θF(i)を領域移行
回転角sθFRとして、領域2および領域3の特性線を平
行移動することによってデータの補正を行う。なお、図
8において、Aは標準データ・テーブルの特性、Bはs
θFRが標準データ・テーブルにおける値より小さい場合
の補正特性、CはsθFRが標準データ・テーブルにおけ
る値より大きい場合の補正特性である。次に、ステップ
S36では、着座以降のナットの回転角θF(i)を計算
して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)+θ
I(i)。次に、ステップS37で、ステップS35にお
いて補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)を求
めて記憶した後、ステップS38〜ステップS42のル
ープに進み、領域2および領域3における締付け軸力の
計算を行う。まず、ステップS38でカウントiを1だ
け増加させた後、ステップS39でインパクトごとのナ
ットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ステ
ップS40では、着座以降のナットの回転角θF(i)を
計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)+
θI(i)。次に、ステップS41で、ステップS35に
おいて補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)を
求めて記憶する。次に、ステップS42では、終了する
か否かを判断し、YESであれば、すなわち終了条件を
満足していれば、そのまま終了し、NOであれば軸力測
定を継続する、すなわち、ステップS38に戻ってステ
ップS42までを繰返す。
【0031】図9は、上記実施例と比較例との軸力測定
精度についての比較図であり、○印は本実施例の特性、
●印は比較例の特性(本実施例のデータについて補正処
理を施さなかったとした場合の結果)を示す。この例
は、第1の実施例と同一の締結部位についての結果であ
り、実施例、比較例とも、sθMIN=120deg、sθ
MAX=180degとし、「ナットの着座以降の回転角
θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」につい
ては、図3に示したものを用いている。図9の特性から
明らかなように、ブッシュとブラケットの座面同士が接
触していない状態、すなわち領域1においては、実施例
と比較例との差はないが(データが重なっているために
図では○印のみとなっている)、ブッシュとブラケット
の座面が部分的接触している状態(領域2)あるいは完
全に接触している状態(領域3)においては、実施例で
は補正の効果によって軸力測定精度が著しく向上してい
る。
精度についての比較図であり、○印は本実施例の特性、
●印は比較例の特性(本実施例のデータについて補正処
理を施さなかったとした場合の結果)を示す。この例
は、第1の実施例と同一の締結部位についての結果であ
り、実施例、比較例とも、sθMIN=120deg、sθ
MAX=180degとし、「ナットの着座以降の回転角
θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」につい
ては、図3に示したものを用いている。図9の特性から
明らかなように、ブッシュとブラケットの座面同士が接
触していない状態、すなわち領域1においては、実施例
と比較例との差はないが(データが重なっているために
図では○印のみとなっている)、ブッシュとブラケット
の座面が部分的接触している状態(領域2)あるいは完
全に接触している状態(領域3)においては、実施例で
は補正の効果によって軸力測定精度が著しく向上してい
る。
【0032】上記のように、本実施例においては、イン
パクトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部
の複数の部材の座面同士の接触状態を判定し、「ボルト
またはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係
についてのデータ」を補正するようにしている。そのた
め、被締結部の部材の寸法バラツキによって、上記の座
面同士の接触状態の移行タイミング、特に、座面同士が
接触していない状態から部分的に接触している状態への
移行タイミングが、標準データで設定されているボルト
またはナットの着座以降の回転角からずれてしまった場
合でも、締付け軸力を精度良く測定できる。
パクトごとのボルトまたはナットの回転角から、締結部
の複数の部材の座面同士の接触状態を判定し、「ボルト
またはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関係
についてのデータ」を補正するようにしている。そのた
め、被締結部の部材の寸法バラツキによって、上記の座
面同士の接触状態の移行タイミング、特に、座面同士が
接触していない状態から部分的に接触している状態への
移行タイミングが、標準データで設定されているボルト
またはナットの着座以降の回転角からずれてしまった場
合でも、締付け軸力を精度良く測定できる。
【0033】次に、図10〜図13は、本発明の第3の
実施例であり、図10は本実施例のブロック図、図11
は圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチ本体の断
面図、図12および図13は演算処理を示すフローチャ
ートである。この実施例は、インパクト式ねじ締め機本
体の主軸の回転角を検出し、その検出結果に基づいて、
前記第2の実施例に示した測定方法によって締付け軸力
を測定し、目標とする締付け軸力を実現するように駆動
手段へ供給される動力源を制御するように構成した例で
ある。まず、図10において、インパクト式ねじ締め機
本体100は、モータ102と、該モータ102の出力
軸に接続され、該モータ102の連続的な回転力をイン
パクト・トルクに変換するインパクト・トルク発生器1
03と、該インパクト・トルク発生器103の出力軸す
なわち主軸104の回転角を検出する回転角検出部10
1と、上記主軸104に取付けられた締付けソケット
(継手部)105とからなる。なお、モータ102は電
動モータ、エア・モータなどのように駆動力を発生する
ものであればいずれの形式のものでもよい。上記のイン
パクト式ねじ締め機本体100には制御装置140が接
続されている。この制御装置140は、上記回転角検出
部101からの信号を回転角信号に変換する、第1の実
施例と同様の回転角信号処理部121と、第2の実施例
と同様の軸力データ・メモリ部133および締結力演算
部132のほかに、動力制御部145を備えている。
実施例であり、図10は本実施例のブロック図、図11
は圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチ本体の断
面図、図12および図13は演算処理を示すフローチャ
ートである。この実施例は、インパクト式ねじ締め機本
体の主軸の回転角を検出し、その検出結果に基づいて、
前記第2の実施例に示した測定方法によって締付け軸力
を測定し、目標とする締付け軸力を実現するように駆動
手段へ供給される動力源を制御するように構成した例で
ある。まず、図10において、インパクト式ねじ締め機
本体100は、モータ102と、該モータ102の出力
軸に接続され、該モータ102の連続的な回転力をイン
パクト・トルクに変換するインパクト・トルク発生器1
03と、該インパクト・トルク発生器103の出力軸す
なわち主軸104の回転角を検出する回転角検出部10
1と、上記主軸104に取付けられた締付けソケット
(継手部)105とからなる。なお、モータ102は電
動モータ、エア・モータなどのように駆動力を発生する
ものであればいずれの形式のものでもよい。上記のイン
パクト式ねじ締め機本体100には制御装置140が接
続されている。この制御装置140は、上記回転角検出
部101からの信号を回転角信号に変換する、第1の実
施例と同様の回転角信号処理部121と、第2の実施例
と同様の軸力データ・メモリ部133および締結力演算
部132のほかに、動力制御部145を備えている。
【0034】次に、図11は、本実施例の具体的な実施
例であり、圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチ
として構成した場合の断面図を示す。図11において、
10はインパクト・レンチ本体(図1の100の部分に
相当)であり、このインパクト・レンチ本体10内に
は、給気部16、エア.モータ部13、油圧パルス発生
部14および回転角検出部50が設けられている。給気
部16には、エア・モータ部13に連通するエア通路1
7が形成され、その途中にはメイン・バルブ18および
切替えバルブ19がこの順に設けられている。メイン・
バルブ18は、バルブ操作レバー20を引くことによっ
て開き、切替えバルブ19は回転切替えレバー21を所
定の回転位置まで回すことによって開くようになってい
る。エア・モータ部13は偏心したシリンダ内に配置さ
れた回転駆動軸22を備えており、この回転駆動軸22
は、ベーン23に圧縮空気が作用することによって回転
するようになっている。油圧パルス発生部14は、エア
・モータ部13の回転駆動軸22に直結されたライナ・
ケース24内に設けられた主軸15と、この主軸15に
外装されたドライビング・ブレード25とからなり、ラ
イナ・ケース24内には油液が充満されている。主軸1
5は、一定以上の負荷がないときはライナ・ケース24
内面とドライビング・ブレード25の抵抗によってエア
・モータ部13の回転駆動軸22とともに回り、一定以
上の負荷があるときはリリーフ・バルブ28を介してド
ライビング・ブレード25の内面に作用する油圧が変動
することによって衝撃的に回るようになっている。この
主軸15の先端部は、ソケット(ボックス・レンチ)を
介してねじに接続するような形状になっており、この先
端部を所望のねじに合わせることによって、ねじ締めを
行うことができる。回転角検出部50は、主軸15に固
定されて該主軸15と共に回転するロータリ・エンコー
ダのコード・ホイール212と、該コード・ホイール4
2を挾み込むように設けられたロータリ・エンコーダの
検出ヘッド213とで構成されており、主軸15の回転
角を検出する。圧縮空気の遮断機構の構成については、
エア・モータ部13へ送られる圧縮空気を供給・遮断す
るためのシャット・オフ・バルブ12が、切替えバルブ
19とエア・モータ部13とを連絡するエア通路17の
途中に設けられている。
例であり、圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチ
として構成した場合の断面図を示す。図11において、
10はインパクト・レンチ本体(図1の100の部分に
相当)であり、このインパクト・レンチ本体10内に
は、給気部16、エア.モータ部13、油圧パルス発生
部14および回転角検出部50が設けられている。給気
部16には、エア・モータ部13に連通するエア通路1
7が形成され、その途中にはメイン・バルブ18および
切替えバルブ19がこの順に設けられている。メイン・
バルブ18は、バルブ操作レバー20を引くことによっ
て開き、切替えバルブ19は回転切替えレバー21を所
定の回転位置まで回すことによって開くようになってい
る。エア・モータ部13は偏心したシリンダ内に配置さ
れた回転駆動軸22を備えており、この回転駆動軸22
は、ベーン23に圧縮空気が作用することによって回転
するようになっている。油圧パルス発生部14は、エア
・モータ部13の回転駆動軸22に直結されたライナ・
ケース24内に設けられた主軸15と、この主軸15に
外装されたドライビング・ブレード25とからなり、ラ
イナ・ケース24内には油液が充満されている。主軸1
5は、一定以上の負荷がないときはライナ・ケース24
内面とドライビング・ブレード25の抵抗によってエア
・モータ部13の回転駆動軸22とともに回り、一定以
上の負荷があるときはリリーフ・バルブ28を介してド
ライビング・ブレード25の内面に作用する油圧が変動
することによって衝撃的に回るようになっている。この
主軸15の先端部は、ソケット(ボックス・レンチ)を
介してねじに接続するような形状になっており、この先
端部を所望のねじに合わせることによって、ねじ締めを
行うことができる。回転角検出部50は、主軸15に固
定されて該主軸15と共に回転するロータリ・エンコー
ダのコード・ホイール212と、該コード・ホイール4
2を挾み込むように設けられたロータリ・エンコーダの
検出ヘッド213とで構成されており、主軸15の回転
角を検出する。圧縮空気の遮断機構の構成については、
エア・モータ部13へ送られる圧縮空気を供給・遮断す
るためのシャット・オフ・バルブ12が、切替えバルブ
19とエア・モータ部13とを連絡するエア通路17の
途中に設けられている。
【0035】また、インパクト・レンチ本体10と電気
的に接続された制御装置30は図10の140に相当す
る部分であり、回転角検出部50から発せられる信号を
入力として回転角信号をつくる回転角信号処理部121
と、「ボルトまたはナットの着座以降の回転角θFと締
付け軸力Fとの関係についてのデータ」が記録されてお
り、かつ、上記のデータを補正する機能をもつ軸力デー
タ・メモリ部133と、軸力演算部132と、締付け軸
力が適正範囲にあるか否かを判定して、シャット・オフ
・バルブ12への開閉制御信号を送出する動力制御部1
45とからなる。なお、上記の121、132、133
および145は、図10と同じ構成であるため、図示を
省略している。
的に接続された制御装置30は図10の140に相当す
る部分であり、回転角検出部50から発せられる信号を
入力として回転角信号をつくる回転角信号処理部121
と、「ボルトまたはナットの着座以降の回転角θFと締
付け軸力Fとの関係についてのデータ」が記録されてお
り、かつ、上記のデータを補正する機能をもつ軸力デー
タ・メモリ部133と、軸力演算部132と、締付け軸
力が適正範囲にあるか否かを判定して、シャット・オフ
・バルブ12への開閉制御信号を送出する動力制御部1
45とからなる。なお、上記の121、132、133
および145は、図10と同じ構成であるため、図示を
省略している。
【0036】次に、図12および図13に示すフローチ
ャートに基づいて第3の実施例の作用を説明する。な
お、図12および図13において、およびはそれぞ
れ同符号の部分が接続されることを示す。図11に示し
たバルブ操作レバー20が引かれることによって給気部
16からシャット・オフ・バルブ12を介してエア・モ
ータ部13に送られた圧縮空気により、エア・モータ部
13の回転駆動軸22が回転し、その回転力は油圧パル
ス発生部14において衝撃的な回転力に変換され、主軸
15に伝達されて、ねじ締め作業が行われる。まず、図
12のステップS51において目標締結力cFcの値を設
定し、またステップS52、ステップS53およびステ
ップS54において、着座判定上限回転角sθMAX、着座
判定下限回転角sθMINおよび領域判定しきい値回転角s
θIRの値をそれぞれ設定した後、ステップS55でイン
パクト数のカウンタをリセットする<カウントi=0
>。次に、ステップS56では、ねじ締めを開始する。
ステップS57〜ステップS74において、ステップS
58、ステップS62およびステップS70は回転角処
理部121における処理内容、ステップS66は軸力デ
ータ・メモリ部133における処理内容、ステップS7
3およびステップS74は動力制御部145における処
理内容であり、その他は軸力演算部132における処理
内容である。
ャートに基づいて第3の実施例の作用を説明する。な
お、図12および図13において、およびはそれぞ
れ同符号の部分が接続されることを示す。図11に示し
たバルブ操作レバー20が引かれることによって給気部
16からシャット・オフ・バルブ12を介してエア・モ
ータ部13に送られた圧縮空気により、エア・モータ部
13の回転駆動軸22が回転し、その回転力は油圧パル
ス発生部14において衝撃的な回転力に変換され、主軸
15に伝達されて、ねじ締め作業が行われる。まず、図
12のステップS51において目標締結力cFcの値を設
定し、またステップS52、ステップS53およびステ
ップS54において、着座判定上限回転角sθMAX、着座
判定下限回転角sθMINおよび領域判定しきい値回転角s
θIRの値をそれぞれ設定した後、ステップS55でイン
パクト数のカウンタをリセットする<カウントi=0
>。次に、ステップS56では、ねじ締めを開始する。
ステップS57〜ステップS74において、ステップS
58、ステップS62およびステップS70は回転角処
理部121における処理内容、ステップS66は軸力デ
ータ・メモリ部133における処理内容、ステップS7
3およびステップS74は動力制御部145における処
理内容であり、その他は軸力演算部132における処理
内容である。
【0037】また、ステップS57〜ステップS59は
ループを形成しており、着座まではインパクトごとに着
座判定を行う。まず、ステップS57でカウントiを1
だけ増加させた後、ステップS58でインパクトごとの
ナットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ス
テップS59では、インパクトごとのボルトの回転角θ
I(i)が着座判定上限回転角sθMAX以下か否かを判断
し、NOすなわち未着座であれば、ステップS57に戻
ってステップS59までを繰返す。一方、ステップS5
9でYESになると、すなわち着座と判断すると、ステ
ップS60に進み、着座時点における着座以降のナット
の回転角θFLを下記の数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。次に、
ステップS61〜ステップS63、ステップS64およ
びステップS65よりなるループに進み、領域1におけ
る締付け軸力の計算、および領域1から領域2への移行
タイミングの判定を行う。まず、ステップS61でカウ
ントiを1だけ増加させた後、ステップS62でインパ
クトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶す
る。次に、ステップS63では、インパクトごとのナッ
トの回転角θI(i)が領域判定しきい値回転角sθIR以
下か否かを判断し、NOであれば、すなわち締結の進行
状態が領域1にあれば、ステップS64に進み、着座以
降のナットの回転角θF(i)を計算して記憶する。ただ
し、θF(i)=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステッ
プS65では、軸力データ・メモリ部133に記録され
ている「ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力F
との関係についてのデータ」の領域1における傾きを用
いて締付け軸力F(i)を求めて記憶した後、ステップ
S61に戻ってステップS63までを繰返す。
ループを形成しており、着座まではインパクトごとに着
座判定を行う。まず、ステップS57でカウントiを1
だけ増加させた後、ステップS58でインパクトごとの
ナットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、ス
テップS59では、インパクトごとのボルトの回転角θ
I(i)が着座判定上限回転角sθMAX以下か否かを判断
し、NOすなわち未着座であれば、ステップS57に戻
ってステップS59までを繰返す。一方、ステップS5
9でYESになると、すなわち着座と判断すると、ステ
ップS60に進み、着座時点における着座以降のナット
の回転角θFLを下記の数式によって計算する。 θFL=sθMIN×〔sθMAX−θI(i)〕/(sθMAX−sθ
MIN) そして、この回転角θFLの値を着座以降のナットの回転
角θF(i)として記憶する<θF(i)=θFL>。次に、
ステップS61〜ステップS63、ステップS64およ
びステップS65よりなるループに進み、領域1におけ
る締付け軸力の計算、および領域1から領域2への移行
タイミングの判定を行う。まず、ステップS61でカウ
ントiを1だけ増加させた後、ステップS62でインパ
クトごとのナットの回転角θI(i)を計算して記憶す
る。次に、ステップS63では、インパクトごとのナッ
トの回転角θI(i)が領域判定しきい値回転角sθIR以
下か否かを判断し、NOであれば、すなわち締結の進行
状態が領域1にあれば、ステップS64に進み、着座以
降のナットの回転角θF(i)を計算して記憶する。ただ
し、θF(i)=θF(i−1)+θI(i)。次に、ステッ
プS65では、軸力データ・メモリ部133に記録され
ている「ナットの着座以降の回転角θFと締付け軸力F
との関係についてのデータ」の領域1における傾きを用
いて締付け軸力F(i)を求めて記憶した後、ステップ
S61に戻ってステップS63までを繰返す。
【0038】一方、ステップS63でYESになると、
図7のステップS66に進み(→)、軸力データ・
メモリ部133に記録されている「ナットの着座以降の
回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」
を補正する。具体的には、図8に示すように、この時点
における着座以降のナットの回転角θF(i)を領域移行
回転角sθFRとして、領域2および領域3の特性線を平
行移動することによってデータの補正を行う。次に、ス
テップS67では、着座以降のナットの回転角θF(i)
を計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)
+θI(i)。次に、ステップS68で、ステップS66
において補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)
を求めて記憶した後、ステップS69〜ステップS73
のループに進み、領域2および領域3における締付け軸
力の計算を行う。まず、ステップS69でカウントiを
1だけ増加させた後、ステップS70でインパクトごと
のナットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、
ステップS71では、着座以降のナットの回転角θ
F(i)を計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i
−1)+θI(i)。次に、ステップS72で、ステップ
S66において補正したデータに基づいて締付け軸力F
(i)を求めて記憶する。次に、ステップS73では、
締付け軸力F(i)が目標軸力cFc以上か否かを判断
し、NOであればステップS69に戻ってステップS7
3までを繰返す。一方、ステップS73でYESになる
と、ステップS74に進み、カット・オフ命令が出され
る。これによって圧縮空気のバルブが閉じられる。次
に、ステップS75では、終了するか否かを判断し、Y
ESであればそのまま終了し、NOであればステップS
55に戻って次のねじ締めを行う。これにより、図9と
同様の結果が得られる。
図7のステップS66に進み(→)、軸力データ・
メモリ部133に記録されている「ナットの着座以降の
回転角θFと締付け軸力Fとの関係についてのデータ」
を補正する。具体的には、図8に示すように、この時点
における着座以降のナットの回転角θF(i)を領域移行
回転角sθFRとして、領域2および領域3の特性線を平
行移動することによってデータの補正を行う。次に、ス
テップS67では、着座以降のナットの回転角θF(i)
を計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i−1)
+θI(i)。次に、ステップS68で、ステップS66
において補正したデータに基づいて締付け軸力F(i)
を求めて記憶した後、ステップS69〜ステップS73
のループに進み、領域2および領域3における締付け軸
力の計算を行う。まず、ステップS69でカウントiを
1だけ増加させた後、ステップS70でインパクトごと
のナットの回転角θI(i)を計算して記憶する。次に、
ステップS71では、着座以降のナットの回転角θ
F(i)を計算して記憶する。ただし、θF(i)=θF(i
−1)+θI(i)。次に、ステップS72で、ステップ
S66において補正したデータに基づいて締付け軸力F
(i)を求めて記憶する。次に、ステップS73では、
締付け軸力F(i)が目標軸力cFc以上か否かを判断
し、NOであればステップS69に戻ってステップS7
3までを繰返す。一方、ステップS73でYESになる
と、ステップS74に進み、カット・オフ命令が出され
る。これによって圧縮空気のバルブが閉じられる。次
に、ステップS75では、終了するか否かを判断し、Y
ESであればそのまま終了し、NOであればステップS
55に戻って次のねじ締めを行う。これにより、図9と
同様の結果が得られる。
【0039】上記のように、本実施例においては、イン
パクト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、その
検出結果に基づいて、前記第2の実施例に示した測定方
法によって締付け軸力を測定し、目標とする締付け軸力
を実現するように駆動手段へ供給される動力源を制御す
るようにしている。そのため、インパクトねじ締めの際
にボルトに発生する締付け軸力をインパクトごとに精度
良く測定することができるので、目標とする締結力まで
精密にねじ締めを行うことができる。また、被締結部の
部材の寸法バラツキによって、上記の座面同士の接触状
態の移行タイミング、特に、座面同士が接触していない
状態から部分的に接触している状態への移行タイミング
が、標準データで設定されているボルトまたはナットの
着座以降の回転角からずれてしまった場合でも、締付け
軸力を精度良く測定できる。
パクト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、その
検出結果に基づいて、前記第2の実施例に示した測定方
法によって締付け軸力を測定し、目標とする締付け軸力
を実現するように駆動手段へ供給される動力源を制御す
るようにしている。そのため、インパクトねじ締めの際
にボルトに発生する締付け軸力をインパクトごとに精度
良く測定することができるので、目標とする締結力まで
精密にねじ締めを行うことができる。また、被締結部の
部材の寸法バラツキによって、上記の座面同士の接触状
態の移行タイミング、特に、座面同士が接触していない
状態から部分的に接触している状態への移行タイミング
が、標準データで設定されているボルトまたはナットの
着座以降の回転角からずれてしまった場合でも、締付け
軸力を精度良く測定できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明においては、予め求めてある被締結体のみかけ
の剛性が締結の進行に伴って変化する場合についての
「ボルトまたはナットの着座以降の回転角と締付け軸力
との関係についてのデータ」に基づいて締付け軸力を演
算するように構成したことにより、締結の進行に伴って
被締結体のみかけの剛性が変化する場合でも、締付け軸
力が発生し始めてから締結を終了するまでの全範囲につ
いて、締付け軸力を精度良く測定することができる、と
いう効果が得られる。また、請求項2に記載の発明にお
いては、インパクトごとのボルトまたはナットの回転角
から、締結部の複数の部材の座面同士の接触状態を判定
し、それに応じて上記の「ボルトまたはナットの着座以
降の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」を
補正するように構成したことにより、被締結部の部材の
寸法バラツキによって、上記の座面同士の接触状態の移
行タイミング、特に、座面同士が接触していない状態か
ら部分的に接触している状態への移行タイミングが、標
準データで設定されているボルトまたはナットの着座以
降の回転角からずれてしまった場合でも、締付け軸力を
精度良く測定することができる、という効果が得られ
る。また、請求項3に記載の発明においては、インパク
ト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、その検出
結果に基づいて、請求項1または請求項2に記載の演算
手段によって締付け軸力を測定するように構成したこと
により、インパクトねじ締めの際にボルトに発生する締
付け軸力をインパクトごとに精度良く測定することがで
きる、という効果が得られる。また、請求項4に記載の
発明においては、請求項3に記載のインパクト式ねじ締
め装置において、目標とする締付け軸力を実現するよう
に駆動手段へ供給される動力源を制御するように構成し
たことにより、締付け軸力をインパクトごとに精度良く
測定しながら、目標とする締結力まで精密にねじ締めを
行うことができる、という効果が得られる。
載の発明においては、予め求めてある被締結体のみかけ
の剛性が締結の進行に伴って変化する場合についての
「ボルトまたはナットの着座以降の回転角と締付け軸力
との関係についてのデータ」に基づいて締付け軸力を演
算するように構成したことにより、締結の進行に伴って
被締結体のみかけの剛性が変化する場合でも、締付け軸
力が発生し始めてから締結を終了するまでの全範囲につ
いて、締付け軸力を精度良く測定することができる、と
いう効果が得られる。また、請求項2に記載の発明にお
いては、インパクトごとのボルトまたはナットの回転角
から、締結部の複数の部材の座面同士の接触状態を判定
し、それに応じて上記の「ボルトまたはナットの着座以
降の回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」を
補正するように構成したことにより、被締結部の部材の
寸法バラツキによって、上記の座面同士の接触状態の移
行タイミング、特に、座面同士が接触していない状態か
ら部分的に接触している状態への移行タイミングが、標
準データで設定されているボルトまたはナットの着座以
降の回転角からずれてしまった場合でも、締付け軸力を
精度良く測定することができる、という効果が得られ
る。また、請求項3に記載の発明においては、インパク
ト式ねじ締め機本体の主軸の回転角を検出し、その検出
結果に基づいて、請求項1または請求項2に記載の演算
手段によって締付け軸力を測定するように構成したこと
により、インパクトねじ締めの際にボルトに発生する締
付け軸力をインパクトごとに精度良く測定することがで
きる、という効果が得られる。また、請求項4に記載の
発明においては、請求項3に記載のインパクト式ねじ締
め装置において、目標とする締付け軸力を実現するよう
に駆動手段へ供給される動力源を制御するように構成し
たことにより、締付け軸力をインパクトごとに精度良く
測定しながら、目標とする締結力まで精密にねじ締めを
行うことができる、という効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図。
【図2】第1の実施例における演算処理を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図3】軸力データ・メモリ部123に記録されてい
る、被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化
する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降の
回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」の一例
図。
る、被締結体のみかけの剛性が締結の進行に伴って変化
する場合についての「ボルトまたはナットの着座以降の
回転角と締付け軸力との関係についてのデータ」の一例
図。
【図4】第1の実施例と比較例(先行例)との軸力測定
精度についての比較特性図。
精度についての比較特性図。
【図5】本発明の第2の実施例のブロック図。
【図6】第2の実施例における演算処理を示すフローチ
ャートの一部。
ャートの一部。
【図7】第2の実施例における演算処理を示すフローチ
ャートの他の一部。
ャートの他の一部。
【図8】「ボルトまたはナットの着座以降の回転角と締
付け軸力との関係についてのデータ」の補正特性を示す
特性図。
付け軸力との関係についてのデータ」の補正特性を示す
特性図。
【図9】第2の実施例と比較例との軸力測定精度につい
ての比較特性図。
ての比較特性図。
【図10】本発明の第3の実施例のブロック図。
【図11】圧縮空気を動力源とするインパクト・レンチ
として構成した場合の断面図。
として構成した場合の断面図。
【図12】第3の実施例における演算処理を示すフロー
チャートの一部。
チャートの一部。
【図13】第3の実施例における演算処理を示すフロー
チャートの他の一部。
チャートの他の一部。
【図14】ブッシュ・ブラケット・タイプの締結部位を
示す側面図。
示す側面図。
【図15】締付け軸力Fおよびインパクトごとのナット
の回転角θIとナットの着座以降の回転角θFとの関係に
ついての模式的な特性図。
の回転角θIとナットの着座以降の回転角θFとの関係に
ついての模式的な特性図。
【図16】従来装置の一例の断面図。
【図17】従来例における演算処理を示すフローチャー
ト。
ト。
【図18】従来例において用いられるトルク−締結力変
換係数と締結力との関係を示す関数の一例図。
換係数と締結力との関係を示す関数の一例図。
【図19】先行例における軸力測定の全体構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図20】先行例の回転角検出器201の構成を示す断
面図。
面図。
10…インパクト・レンチ本体 15…主軸 11…トルク検出部 16…給気部 12…シャット・オフ・バルブ 17…エア通路 13…エア・モータ部 18…メイン・
バルブ 14…油圧パルス発生部 19…切替えバ
ルブ 20…バルブ操作レバー 25…ドライビ
ング・ブレード 21…回転切替えレバー 26a、26b
…検出コイル 22…回転駆動軸 27a、27b
…溝列 23…ベーン 28…リリーフ
・バルブ 24…ライナ・ケース 30…制御装置 40…インパクト・レンチ本体 44…回転セン
サ 41…回転角検出部 50…回転角検
出部 42…円板 100…インパクト式ねじ締め機本体 121…回転角
信号処理部 101…回転角検出部 122…軸力演
算部 102…モータ 123…軸力デ
ータ・メモリ部 103…インパクト・トルク発生器 130…演算装
置 104…主軸 132…軸力演
算部 105…締付けソケット 133…軸力デ
ータ・メモリ部 110…制御装置 140…制御装
置 120…演算装置 145…動力制
御部 201…回転角検出器 220…インパ
クトねじ締め機本体 202…モータ 231…出力軸 203…インパクト・トルク発生器 241…被締結
体 204…締結部 242…ボルト 211…ソケット 243…ナット 212…ロータリ・エンコーダのコード・ホイール 213…ロータリ・エンコーダの検出ヘッド 214a…第1のハウジング 214b…第2のハウジング 244…ブッシ
ュ 215…信号処理回路 245…ブラケ
ット
バルブ 14…油圧パルス発生部 19…切替えバ
ルブ 20…バルブ操作レバー 25…ドライビ
ング・ブレード 21…回転切替えレバー 26a、26b
…検出コイル 22…回転駆動軸 27a、27b
…溝列 23…ベーン 28…リリーフ
・バルブ 24…ライナ・ケース 30…制御装置 40…インパクト・レンチ本体 44…回転セン
サ 41…回転角検出部 50…回転角検
出部 42…円板 100…インパクト式ねじ締め機本体 121…回転角
信号処理部 101…回転角検出部 122…軸力演
算部 102…モータ 123…軸力デ
ータ・メモリ部 103…インパクト・トルク発生器 130…演算装
置 104…主軸 132…軸力演
算部 105…締付けソケット 133…軸力デ
ータ・メモリ部 110…制御装置 140…制御装
置 120…演算装置 145…動力制
御部 201…回転角検出器 220…インパ
クトねじ締め機本体 202…モータ 231…出力軸 203…インパクト・トルク発生器 241…被締結
体 204…締結部 242…ボルト 211…ソケット 243…ナット 212…ロータリ・エンコーダのコード・ホイール 213…ロータリ・エンコーダの検出ヘッド 214a…第1のハウジング 214b…第2のハウジング 244…ブッシ
ュ 215…信号処理回路 245…ブラケ
ット
Claims (4)
- 【請求項1】インパクト式ねじ締め装置の出力軸、また
は該出力軸に発生するパルス状のトルクを締結部のボル
トまたはナットに伝えるためのソケット部分、の回転角
度を検出する回転角検出手段と、 上記回転角検出手段の検出結果に基づいて、インパクト
ごとのボルトまたはナットの回転角が予め設定した「着
座判定上限回転角と着座判定下限回転角との間の範囲」
の値となった時点を着座時点と判定し、「着座時点にお
ける着座以降のボルトまたはナットの回転角」を予め求
めてある「着座時点のインパクトによるボルトまたはナ
ットの回転角の関数」に基づいて求め、以降はインパク
トごとのボルトまたはナットの回転角を順次加算してい
くことによって着座以降のボルトまたはナットの回転角
を検出し、かつ、予め求めてある被締結体のみかけの剛
性が締結の進行に伴って変化する場合についての「ボル
トまたはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関
係についてのデータ」に基づいて締付け軸力を演算する
演算手段と、 を備えたことを特徴とする締付け軸力の測定装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の締付け軸力の測定装置に
おいて、 上記演算手段は、インパクトごとのボルトまたはナット
の回転角から、締結部の複数の部材の座面同士の接触状
態、すなわち、座面同士が接触していない状態、部分的
に接触している状態、完全に接触している状態のいずれ
であるかを判定し、それらの状態に応じて上記の「ボル
トまたはナットの着座以降の回転角と締付け軸力との関
係についてのデータ」を補正するように構成したもので
ある、ことを特徴とする締付け軸力の測定装置。 - 【請求項3】駆動出力にパルス成分を有する駆動手段
と、一端にねじとの継手部を有し、上記駆動手段によっ
て駆動されることによってねじを締付ける主軸と、上記
主軸の回転角を検出する回転角検出手段と、を有するイ
ンパクト式ねじ締め機本体と、 上記回転角検出手段の検出結果に基づいて締付け軸力を
演算する請求項1または請求項2に記載の演算手段と、 を備えたことを特徴とするインパクト式ねじ締め装置。 - 【請求項4】請求項3に記載のインパクト式ねじ締め装
置において、 上記演算手段で求めた締付け軸力に基づいて、目標とす
る締付け軸力を実現するように上記駆動手段へ供給され
る動力源を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
インパクト式ねじ締め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9946494A JPH07308866A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9946494A JPH07308866A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07308866A true JPH07308866A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14248038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9946494A Pending JPH07308866A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07308866A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013108883A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Toyota Motor East Japan Inc | ボルト締付け軸力推定装置およびボルト締付け軸力推定方法 |
| KR20150050034A (ko) * | 2013-10-31 | 2015-05-08 | 주식회사다스 | 위치센서를 이용한 볼트 체결 검사방법 |
| KR20200086092A (ko) * | 2019-01-08 | 2020-07-16 | 한국항공우주산업 주식회사 | 정밀한 축력 측정이 가능한 토크렌치 |
| KR102170360B1 (ko) * | 2019-05-17 | 2020-10-27 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 축력 예측장치 및 그를 이용한 축력 예측방법 |
| WO2021241111A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 工機ホールディングス株式会社 | 締め付け工具 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP9946494A patent/JPH07308866A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013108883A (ja) * | 2011-11-22 | 2013-06-06 | Toyota Motor East Japan Inc | ボルト締付け軸力推定装置およびボルト締付け軸力推定方法 |
| KR20150050034A (ko) * | 2013-10-31 | 2015-05-08 | 주식회사다스 | 위치센서를 이용한 볼트 체결 검사방법 |
| KR20200086092A (ko) * | 2019-01-08 | 2020-07-16 | 한국항공우주산업 주식회사 | 정밀한 축력 측정이 가능한 토크렌치 |
| KR102170360B1 (ko) * | 2019-05-17 | 2020-10-27 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 축력 예측장치 및 그를 이용한 축력 예측방법 |
| WO2021241111A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 工機ホールディングス株式会社 | 締め付け工具 |
| JPWO2021241111A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08294875A (ja) | インパクト式ねじ締め装置 | |
| KR100760450B1 (ko) | 차량용 조타 장치 | |
| US4023406A (en) | Tightening system with torque-time control | |
| KR930004046B1 (ko) | 사출성형기의 사출 제어방법 및 그 장치 | |
| US3974883A (en) | Tightening system | |
| CA1091329A (en) | Simplified apparatus for and method of tightening fasteners | |
| US6968262B2 (en) | Steering angle correction device | |
| JPS6144635B2 (ja) | ||
| WO1998043139A1 (en) | Shift command correction method and servo control system in which shift command is corrected | |
| JPH02132341A (ja) | ダイナモメータ | |
| JPH09141566A (ja) | ねじ部材締付方法 | |
| JP2014119853A (ja) | 移動体が反転するときの位置誤差を補正するサーボ制御装置 | |
| JPH07308866A (ja) | 締付け軸力の測定装置とそれを用いたインパクト式ねじ締め装置 | |
| JP2953211B2 (ja) | インパクト式ねじ締め装置 | |
| JP2519610B2 (ja) | 電動プレス方法 | |
| JPH0544897B2 (ja) | ||
| WO2016156388A1 (en) | Power tool with output torque compensation and method therefore | |
| CN113389538B (zh) | 车身回转控制方法以及系统 | |
| JPH07308865A (ja) | インパクト式ねじ締め装置 | |
| KR101904712B1 (ko) | 조향시스템의 고장 감지장치 및 방법 | |
| JPH06285726A (ja) | ボルトの締付状態検出方法 | |
| JP2677181B2 (ja) | インパクト式ねじ締め装置 | |
| JPH07124827A (ja) | ねじ締め装置 | |
| JPS63189914A (ja) | 自己調整弁の圧力調整装置 | |
| JP2698069B2 (ja) | ポールねじの熱変位補正装置 |