JPH07309282A - 内燃エンジン付自転車のエンジン起動機構 - Google Patents

内燃エンジン付自転車のエンジン起動機構

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Publication number
JPH07309282A
JPH07309282A JP12833294A JP12833294A JPH07309282A JP H07309282 A JPH07309282 A JP H07309282A JP 12833294 A JP12833294 A JP 12833294A JP 12833294 A JP12833294 A JP 12833294A JP H07309282 A JPH07309282 A JP H07309282A
Authority
JP
Japan
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slider
driving gear
gear
engine
sprocket
Prior art date
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Pending
Application number
JP12833294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Araki
恒雄 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kyoritsu Noki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造簡単安価且つ信頼性に優れた内燃エンジ
ン付自転車のエンジン起動機構を提供する。 【構成】 ペダル軸1に第一の一方向クラッチ2を介し
て取り付けられたスプロケット3と、軸線X方向に移動
可能なスライダ5と、隣接せしめて同心的に設けられた
原動歯車8と、スライダ5側から前記原動歯車8側へは
動力を伝達するがその逆方向へは伝達しない爪11,1
2と、前記スライダ5をX方向に移動操作するスライダ
操作手段Aと、前記原動歯車8と駆動上連結され内燃エ
ンジン22の出力軸23に第二の一方向クラッチ25を
介して取り付けられた従動歯車24と、エンジン22の
回転数が所定値以上となったときにその回転を前記従動
歯車24側へ伝達する遠心クラッチ26と、前記従動歯
車24と駆動上連結されるとともに前記スプロケット3
と第三の一方向クラッチ31を介して同心的に係合せし
められた駆動歯車29とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃エンジン付自転車
のエンジン起動機構に関し、詳しくは、足踏動力によっ
てエンジンを起動せしめるエンジン起動機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃エンジン付自転車におけるエ
ンジンの起動方式として、いわゆるキック式のものと、
足踏動力を用いて行うものとが知られている。
【0003】前記キック式のものは、自転車を足踏駆動
するためのクランクペダルとは別に、前記エンジンを起
動するための専用のキックペダルを設けたものである。
このキックペダルは、通常の自動二輪車の場合と同様
に、エンジン起動専用として設けた複数の歯車を介して
前記エンジンのクランク軸と連結されている。そして、
前記キックペダルを瞬間的に強く踏むことにより前記エ
ンジンに起動力を与えるものである。
【0004】また、前記足踏動力を用いて前記エンジン
を起動するものとして、例えば、特開昭54−1623
45号公報に記載された如きものが知られている。
【0005】すなわち、図5に示すように、自転車に搭
載された小形空冷二サイクルガソリンエンジン22の出
力軸(クランク軸)23に駆動プーリ51(スプロケッ
トでもよい)が固着され、この駆動プーリ51はベルト
52(チェーンでもよい)を介して後輪53側に設けた
従動プーリ54(スプロケットでもよい)と連絡されて
いる。この従動プーリ54は前記自転車の幅方向に延び
る支軸59に対して回転自由に取り付けられている。
【0006】前記従動プーリ54は、前記支軸59に回
転自由に取り付けられた摩擦ローラ56と二段式遠心ク
ラッチ55を介して連係されている。このため、前記従
動プーリ54が高速回転すればその遠心力で第一のクラ
ッチウエイト57が第一のクラッチドラム58の内面に
圧接し、該第一のクラッチドラム58と一体の前記摩擦
ローラ56も回転せしめられる。一方、該摩擦ローラ5
6が高速回転すればその遠心力で第二のクラッチウエイ
ト60が第二のクラッチドラム61の内面に圧接し、該
第二のクラッチドラム61と一体の前記従動プーリ54
も回転せしめられるようになっている。
【0007】さらに、前記摩擦ローラ56は、例えば操
作レバーの操作等により前記後輪53と接離自在となっ
ている。
【0008】そして、足踏動力のみで走行する場合に
は、前記操作レバーを操作して前記摩擦ローラ56を前
記後輪53から離しておく。このとき、ペダル62を踏
めば、ペダル軸1,前部スプロケット3,チェーン4,
後部スプロケット63,後輪53の順に足踏動力が伝わ
り、自転車としての走行が可能である。
【0009】一方、前記エンジン22の動力で走行する
場合には、前記操作レバーを操作して前記摩擦ローラ5
6を前記後輪53に接触させる。そして、前記ペダル6
2を踏むと、ペダル軸1,前部スプロケット3,チェー
ン4,後部スプロケット63,後輪53,摩擦ローラ5
6,二段式遠心クラッチ55,従動プーリ54,ベルト
52,駆動プーリ51,エンジン22の出力軸23へと
足踏動力が伝達される。該出力軸23の回転で前記エン
ジン22が起動されると、該エンジン22の高速動力
は、逆に、出力軸23,駆動プーリ51,ベルト52,
従動プーリ54,二段式遠心クラッチ55,摩擦ローラ
56,後輪53の順に伝達され、エンジン22の動力に
よる自転車の走行が可能となる。
【0010】なお、周知のように、前記後部スプロケッ
ト63と後輪軸64との間には図示しないラチェット装
置が介装され、前記後部スプロケット63から前記後輪
53への動力伝達は許容するが、前記後輪53側から前
記後部スプロケット63への動力伝達は不能となってい
るので、前記エンジン22が起動してもその回転が前記
前部スプロケット3に伝達されることはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記キック式
のものでは、エンジン起動専用の多くの歯車等を設ける
必要があるので、構造が複雑にならざるを得なかった。
このため、コスト高となる欠点があった。
【0012】一方、前記従来の足踏動力を用いるもの
は、構造の簡素化という面ではキック式のものより優れ
ているものの、足踏動力を一旦後輪53に伝達し、該後
輪53の回転を二段式遠心クラッチ55を介して前記エ
ンジン22に伝達する方式であるため、動力伝達効率が
悪く、構成上のまとまりにも欠ける欠点があった。すな
わち、前記エンジン22を起動する際には、前記ペダル
軸1の回転を直接的に前記エンジン22の前記出力軸2
3に伝達する方が合理的である。
【0013】本発明は前記のような事情に鑑みてなされ
たもので、前記ペダル軸の回転を前記エンジンに直接伝
達して該エンジンを起動できるエンジン起動機構であっ
て、構造簡単にして安価且つ信頼性に優れた内燃エンジ
ン付自転車のエンジン起動機構を提供することを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る内燃エンジン付自転車のエンジン起動
機構は、ペダル軸に取り付けられたスプロケットと、前
記ペダル軸と前記スプロケットとの間に介在して前記ペ
ダル軸側から前記スプロケット側へは動力を伝達するが
その逆方向へは伝達しない第一の一方向クラッチと、前
記ペダル軸に取り付けられ該ペダル軸と一体回転すると
ともに該ペダル軸の軸線方向に移動可能なスライダと、
このスライダに隣接せしめて前記ペダル軸と同心的に回
転自由に設けられた原動歯車と、この原動歯車と前記ス
ライダとの相互対向面側にそれぞれ設けられ該スライダ
側から前記原動歯車側へは動力を伝達するがその逆方向
へは伝達しない爪と、前記スライダを前記ペダル軸の軸
線方向に移動操作するスライダ操作手段と、前記原動歯
車と駆動上連結され内燃エンジンの出力軸に取り付けら
れた従動歯車と、この従動歯車と前記内燃エンジンの出
力軸との間に介在して前記従動歯車側から前記出力軸側
へは動力を伝達するがその逆方向へは伝達しない第二の
一方向クラッチと、前記内燃エンジンの回転数が所定値
以上となったときにその回転を前記従動歯車側へ伝達す
る遠心クラッチと、前記従動歯車と駆動上連結されると
ともに前記スプロケットと同心的に係合せしめられた駆
動歯車と、この駆動歯車と前記スプロケットとの間に介
在して前記駆動歯車側から前記駆動スプロケット側へは
動力を伝達するがその逆方向へは伝達しない第三の一方
向クラッチとから構成したものである。
【0015】また、請求項2に係るエンジン起動機構
は、前記スライダ操作手段が、前記スライダの回転を邪
魔することなく且つ該スライダを前記原動歯車に近づく
方向に移動せしめ得るように前記スライダに係合された
係合部材と、前記スライダを前記原動歯車から離れる方
向に付勢する第一のばね部材と、前記原動歯車へ近づく
方向への移動力を前記係合部材に伝達する移動力伝達手
段と、この移動力伝達手段と前記係合部材との間に介在
せしめられた第二のばね部材とから構成されてなるもの
である。
【0016】
【作用】本発明によれば、足踏動力のみで自転車を走行
せしめる場合には、前記スライダ操作手段を操作して前
記スライダを前記原動歯車から離れる方向に移動させ、
前記スライダと前記原動歯車の爪同士の噛み合いを解除
しておく。
【0017】この状態でペダルを踏んで前記ペダル軸を
自転車の前進方向へ回転駆動させれば、第一の一方向ク
ラッチを介して前記前部スプロケットが回転駆動され、
通常の自転車としての走行が可能となる。
【0018】一方、前記内燃エンジンの動力で自転車を
走行せしめる場合には、前記スライダ操作手段を操作し
て前記スライダを前記原動歯車に近づく方向に移動さ
せ、前記スライダと前記原動歯車の爪同士を互いに噛み
合わせ状態に保持する。
【0019】この状態でペダルを踏んで前記ペダル軸を
回転駆動させれば、このペダル軸と一体回転する前記ス
ライダの回転に伴って前記原動歯車が回転駆動せしめら
れる。この原動歯車の回転駆動力は、前記従動歯車と前
記第二の一方向クラッチとを介して前記内燃エンジンの
出力軸に伝達され、前記内燃エンジンが起動される。
【0020】前記内燃エンジンが起動すると、前記遠心
クラッチを介して前記従動歯車が回転駆動せしめられ
る。前記エンジンの出力軸と前記従動歯車との間には前
記第二の一方向クラッチが介在するとともに、前記出力
軸の高速回転は前記遠心クラッチを介して前記従動歯車
へ緩やかに伝達されるようになっているので、前記エン
ジンの動力の伝達がスムーズである。
【0021】前記従動歯車に伝達された前記エンジンの
回転駆動力は前記駆動歯車へと伝達され、この駆動歯車
と前記前部スプロケットとの間に介在する前記第三の一
方向クラッチを介して前記前部スプロケットが回転せし
められる。
【0022】前記エンジンの回転駆動力は前記従動歯車
から前記原動歯車へも伝達されるが、この原動歯車が回
転しても前記爪が離間するのみで前記スライダは回転駆
動されないので、前記ペダル軸が回転することはない。
【0023】さらに、前記請求項2に係るものによれ
ば、前記スライダ操作手段による前記スライダの移動の
制御が次のようにして行われる。
【0024】すなわち、前記係合部材が前記移動力伝達
手段によって前記原動歯車に近づく方向へと移動せしめ
られると、前記係合部材の移動に伴って前記スライダが
前記原動歯車側へと移動せしめられ、それらの爪同士が
噛み合わされる。
【0025】一方、前記移動力伝達手段を戻して前記係
合部材を解放すれば、前記スライダが第一のばね部材に
よって前記原動歯車から離れる方向へ移動させられ、前
記スライダと前記原動歯車の爪同士の噛み合いが解除さ
れる。
【0026】なお、前記係合部材と前記移動力伝達手段
との間には前記第二のばね部材が設けられている。この
ため、前記スライダと前記原動歯車の爪同士が噛み合っ
て前記エンジンが起動され該エンジンの回転動力によっ
て前記原動歯車が回転したときに、前記移動力伝達手段
が戻されていなくても、前記スライダが前記原動歯車か
ら離れる方向に逃げることができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例に係るエンジン
起動機構を示す一部切欠断面図である。
【0029】図において、1はペダル軸である。図1に
は示していないが、このペダル軸1の左右両端部には図
5のものと同様のペダルクランクがそれぞれ一体結合さ
れ、ペダル62を踏むことにより前記ペダル軸1が回転
する。
【0030】前記ペダル軸1には、第一の一方向クラッ
チ2を介して、前部スプロケット3が取り付けられてい
る。前記第一の一方向クラッチ2は、前記ペダル軸1側
から前記前部スプロケット3側へは前進回転動力を伝達
するが、その逆方向へは伝達しない作用を有するもので
ある。
【0031】前記前部スプロケット3には無端チェーン
4が巻き掛けられている。このチェーン4は、自転車の
後方へ引き延ばされて、図5に示す従来例と同様に後輪
53側の後部スプロケット63に巻き掛けられている。
【0032】前記ペダル軸1には、該ペダル軸1と一体
回転するとともに該ペダル軸1の軸線X方向に移動可能
なスライダ5が装着されている。具体的には、図2に示
すように、前記ペダル軸1の一部分にその軸線X方向に
延びる数条のキー6が前記ペダル軸1の回りを取り巻く
ように設けられるとともに、前記スライダ5の内周に沿
って、前記キー6と適合するキー溝7が設けられてい
る。
【0033】前記スライダ5の隣には、前記ペダル軸1
の軸線X方向には移動しないが回転自由なエンジン起動
用原動歯車8が前記ペダル軸1と同心的に設けられてい
る。この原動歯車8は、図示例では、前記スライダ5の
方向へ向けて長く延びた前記前部スプロケット3のボス
部9との間に軸受10を介して設けられている。もっと
も、前記原動歯車8は、前記ペダル軸1との間に前記軸
受10を介在させて、前記ペダル軸1に直接取り付ける
こととしてもよい。
【0034】前記スライダ5と前記原動歯車8との互い
に対向する面側には、前記スライダ5が前記原動歯車8
側へ移動することにより互いに噛み合う爪11,12が
それぞれ設けられている。これらの爪11,12は、図
3に示すように、前記ペダル軸1の前進方向への回転に
伴って前記スライダ5が前方(図の矢印方向)へ回転駆
動されると、それに伴って前記原動歯車8が前記スライ
ダ5側の爪11の直立面11aに押されて前進方向(図
の矢印方向)へ回転せしめられるが、逆に、図4に示す
ように、前記原動歯車8が前進方向へ回転駆動されたと
きには、前記爪12の斜面12aによって前記スライダ
5が前記原動歯車8から離れる方向に退けられて、前記
スライダ5は回転しないような形状となっている。
【0035】すなわち、互いに噛み合う爪11,12を
それぞれ有する前記スライダ5と前記原動歯車8とは、
それ自体周知の一方向かみ合いクラッチを形成してい
る。
【0036】前記スライダ5には、該スライダ5を前記
ペダル軸1の軸線X方向に自在に移動操作するためのス
ライダ操作手段Aが連係されている。
【0037】このスライダ操作手段Aは、前記スライダ
5の回転を邪魔することなく且つ該スライダ5を前記原
動歯車8に近づく方向に移動せしめ得るように前記スラ
イダ5に係合された係合部材と、前記スライダ5を前記
原動歯車8から離れる方向に付勢する第一のばね部材
と、前記原動歯車8へ近づく方向への移動力を前記係合
部材に伝達する移動力伝達手段と、この移動力伝達手段
と前記係合部材との間に介在せしめられた第二のばね部
材とから構成されている。
【0038】図示例では、前記スライダ5の外周に沿っ
て溝13が形成され、この外周溝13には、前記係合部
材としての係合棒14の先端部が滑動自在に係合せしめ
られている。この係合棒14の先端部は前記外周溝13
内に突入しているだけであり前記スライダ5に固着され
てはいないので、前記係合棒14の存在によって前記ス
ライダ5の回転が妨げられることはない。
【0039】なお、前記係合部材としては、前記係合棒
14に代えて、前記スライダ5の前記外周溝13に遊び
をもって嵌り込む円弧状部を有する部材等を採用するこ
ともできる。
【0040】前記係合棒14の外端部は第一のレバー部
材15の揺動端部に固着され、この第一のレバー部材1
5の基端部は、前記ペダル軸1の軸線X方向と直交方向
に延びて回動自在に固定されたレバー支軸16の一端に
固着されている。このレバー支軸16には、前記第一の
ばね部材としての戻し用ねじりばね17が巻着されてい
る。このねじりばね17の一端は、前記第一のレバー部
材15の前記原動歯車8側の一側に係止されている。そ
の結果、前記ねじりばね17により、前記係合棒14及
び前記第一のレバー部材15を介して、前記スライダ5
が前記原動歯車8から離れる方向に常時付勢されてい
る。
【0041】前記レバー支軸16の他端側には、前記第
一のレバー部材15とほぼ同一形状の第二のレバー部材
18の基端部が固着されている。この第二のレバー部材
18の揺動端部には、前記第二のばね部材としての引っ
張りコイルばね19を介して、前記移動力伝達手段とし
てのコントロールワイヤ20が接続されている。このコ
ントロールワイヤ20は、自転車のハンドル(図示せ
ず)に取り付けられた図示しない動力切換操作レバーに
接続されている。この動力切換操作レバーは、手を離す
と自然に元の位置に復帰する方式のものではなく、一旦
切換操作すれば、運転者が次の切換操作を行うかエンジ
ンが始動するまで所定位置にとどまり続ける摩擦保持方
式等のものである。
【0042】前記のような構成において、前記コントロ
ールワイヤ20を引っ張る方向に前記動力切換操作レバ
ーを操作すると、その引っ張り力が前記引っ張りコイル
ばね19を介して前記第二のレバー部材18の揺動端部
に伝わる。そして、前記第一のレバー部材15と前記係
合棒14とが前記戻し用ねじりばね17の付勢力に抗し
て前記レバー支軸16を中心として前記原動歯車8側へ
回動変位せしめられる。前記係合棒14は前記スライダ
5の前記外周溝13内に突入しているので、前記係合棒
14の移動に伴い、前記スライダ5も前記原動歯車8に
近づく方向に摺動せしめられ、前記スライダ5の爪11
と前記原動歯車8の爪12とが互いに噛み合う。
【0043】逆に、前記コントロールワイヤ20を緩め
る方向に前記動力切換操作レバーを操作すると、前記戻
し用ねじりばね17の作用によって前記第一のレバー部
材15が戻し回動せしめられ、前記スライダ5が前記原
動歯車8から離れる方向に戻される。その結果、前記ス
ライダ5と前記原動歯車8との爪11,12同士の噛合
状態が解除される。
【0044】前記原動歯車8は、適宜の中間歯車21を
介して、自転車に搭載された内燃エンジン22の出力軸
23と駆動上連結されている。
【0045】すなわち、前記内燃エンジン22の前記出
力軸(クランク軸)23には、前記原動歯車8と駆動上
連結される従動歯車24が取り付けられている。この従
動歯車24と前記出力軸23との間には、前記従動歯車
24側から前記出力軸23側へは動力を伝達するが、そ
の逆方向へは伝達しない第二の一方向クラッチ25が介
在せしめられている。
【0046】また、前記従動歯車24と前記エンジン2
2の出力軸23とは、遠心クラッチ26を介して互いに
連係されている。この遠心クラッチ26は、前記エンジ
ン22の回転数が所定値以上となったときに該エンジン
22の動力を前記従動歯車24側へ滑らかに伝達するも
のである。
【0047】具体的には、前記従動歯車24の外側面
に、該従動歯車24と同心的にクラッチドラム27が固
着されている。一方、前記エンジン22の前記出力軸2
3の端部には、該出力軸23の回転数が所定値以上にな
ったときにその遠心力で外方へ広がるクラッチウエイト
28が設けられている。そして、前記エンジン22の回
転数が所定値以上となると、前記クラッチウエイト28
が外方へ広がって前記クラッチドラム27の内周面に密
着し、前記出力軸23の回転に伴って前記従動歯車24
が回転駆動せしめられるようになっている。
【0048】前記従動歯車24は、前記前部スプロケッ
ト3に同心的に配設せしめられた駆動歯車29と適宜の
減速用歯車30を介して駆動上連結されている。前記駆
動歯車29と前記前部スプロケット3との間には、前記
駆動歯車29側から前記前部スプロケット3側へは動力
を伝達するが、その逆方向へは伝達しない第三の一方向
クラッチ31が介在せしめられている。前記駆動歯車2
9は、図示例では、前記前部スプロケット3の長く延び
た前記ボス部9に取り付けられている。
【0049】なお、前記中間歯車21と前記減速用歯車
30とは軸受32を介して互いに回動自在に同心的に配
置されている。また、前記原動歯車8は、前記中間歯車
21だけでなく前記減速用歯車30とも噛み合ってい
る。
【0050】次に、前記のように構成される本実施例に
係るエンジン起動機構の作動について説明する。
【0051】前記エンジン22の動力を使わず、通常の
自転車と同様に足踏動力のみで走行する場合には、前記
コントロールワイヤ20を緩めるように前記動力切換操
作レバーを操作する。すると、前記戻し用ねじりばね1
7の作用で前記第一のレバー部材15が前記レバー支軸
16を中心として回動し、前記係合棒14を介して前記
スライダ5が前記原動歯車8から離れる方向に移動せし
められて前記スライダ5と前記原動歯車8とが分離され
る。
【0052】この状態でペダル62を踏めば、前記ペダ
ル軸1が回転し、それに伴って前記第一の一方向クラッ
チ2を介して前記前部スプロケット3が回転する。この
前部スプロケット3の回転は前記チェーン4を介して前
記後部スプロケット63に伝達され、自転車の後輪53
に駆動力が与えられる。このようにして、通常の自転車
と同様に足踏動力による走行が可能となる。
【0053】前記エンジン22の動力で走行する場合に
は、前記コントロールワイヤ20を引っ張るように前記
動力切換操作レバーを操作する。すると、前記戻し用ね
じりばね17の戻し力に抗して前記第一のレバー部材1
5が前記レバー支軸16を中心として回動し、前記係合
棒14を介して前記スライダ5が前記原動歯車8に近づ
く方向に移動せしめられ、前記スライダ5と前記原動歯
車8との爪11,12同士が互いに噛み合う。
【0054】この状態でペダルを踏むと、前記前部スプ
ロケット3が回転して自転車が前進するとともに、前記
スライダ5が前記ペダル軸1と一体に回転し、前記スラ
イダ5と噛み合っている前記原動歯車8が回転する。
【0055】該原動歯車8の回転は前記中間歯車21を
介して前記従動歯車24に伝達され、この従動歯車24
の回転によって前記エンジン22の前記出力軸23が回
転せしめられる。このとき、前記エンジン22の燃焼室
内に適正な混合気を供給し、かつ点火プラグに適正なタ
イミングで点火火花を発生させれば、前記エンジン22
が起動する。
【0056】前記エンジン22が起動してその動力で前
記出力軸23が回転し始めると、遠心力によって前記ク
ラッチウエイト28が外方へ広がり、前記クラッチドラ
ム27の内周面に接触し始め、該クラッチドラム27が
徐々に回転し始める。そして、前記エンジン22の回転
数が所定値以上になると、前記クラッチウエイト28が
前記クラッチドラム27に密着してそれらが一体回転
し、該クラッチドラム27と一体の前記従動歯車24が
高速で回転し始める。
【0057】前記従動歯車24の高速回転は、前記中間
歯車21,前記原動歯車8,前記減速用歯車30,前記
駆動歯車29,前記第三の一方向クラッチ31の順に伝
達され、最後に前記前部スプロケット3へと伝達され
る。このとき、前記前部スプロケット3と前記ペダル軸
1との間には前記第一の一方向クラッチ2が介在せしめ
られているので、前記前部スプロケット3の高速回転は
前記ペダル軸1には伝達されない。
【0058】なお、前記エンジン22の起動に伴い、前
記従動歯車24の高速回転は前記中間歯車21を介して
前記原動歯車8へも伝達されてくる。しかし、図4に示
すように、該原動歯車8が回転すると、その爪12の斜
面12aによって、前記原動歯車8から離れる方向に前
記スライダ5が押し退けられる。ここで、前記スライダ
操作手段Aを構成する前記係合棒14と前記コントロー
ルワイヤ20との間には、前記引っ張りコイルばね19
が介在しているので、このコイルばね19の伸びによっ
て前記スライダ5は前記原動歯車8から離れる方向に容
易に逃げることができる。よって、前記エンジン22の
起動後に前記動力切換操作レバーを戻し忘れても、機構
が破損する等の悪影響はない。
【0059】以上のように構成され作用する本実施例に
係るエンジン起動機構は、従来のキック式等のものと異
なり、エンジン起動専用の歯車等を特別に備えたもので
なく、エンジン起動専用のパーツは、前記原動歯車8の
爪12と噛み合う爪11をもったスライダ5と、このス
ライダ5を移動せしめるスライダ操作手段Aのみであ
る。このように、構造が単純であるので、作動に信頼性
があり、故障が少なく、コストも抑えられる。
【0060】また、前記原動歯車8と前記従動歯車24
との間、及び該従動歯車24と前記駆動歯車29との間
に介在させる歯車21,30を適宜に変更することによ
り、歯車比を自由に選択できる。
【0061】
【発明の効果】請求項1及び2に係るエンジン起動機構
は、構造簡単にして安価且つ信頼性に優れている等の効
果がある。
【0062】さらに、請求項2に係るものによれば、動
力の切換が容易かつ確実であるほか、エンジンが駆動し
始めた後にスライダを戻し忘れても、内部機構が損傷す
る等の問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジン起動機構を示
す一部切欠断面図である。
【図2】図1に示すエンジン駆動機構におけるスライダ
及び原動歯車の構造を示す斜視図である。
【図3】スライダと原動歯車の爪の形状を示す説明図で
ある。
【図4】原動歯車が回転したときにスライダが退けられ
る様子を示す説明図である。
【図5】従来のエンジン起動機構の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ペダル軸 2,25,31 一方向クラッチ 3 スプロケット 5 スライダ 8 原動歯車 11,12 爪 14 係合部材(係合棒) 17 第一のばね部材 19 第二のばね部材 20 移動力伝達手段 22 内燃エンジン 23 出力軸 24 従動歯車 26 遠心クラッチ 29 駆動歯車 A スライダ操作手段 X ペダル軸の軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダル軸(1)に取り付けられたスプロ
    ケット(3)と、前記ペダル軸(1)と前記スプロケッ
    ト(3)との間に介在して前記ペダル軸(1)側から前
    記スプロケット(3)側へは動力を伝達するがその逆方
    向へは伝達しない第一の一方向クラッチ(2)と、前記
    ペダル軸(1)に取り付けられ該ペダル軸(1)と一体
    回転するとともに該ペダル軸(1)の軸線(X)方向に
    移動可能なスライダ(5)と、このスライダ(5)に隣
    接せしめて前記ペダル軸(1)と同心的に回転自由に設
    けられた原動歯車(8)と、この原動歯車(8)と前記
    スライダ(5)との相互対向面側にそれぞれ設けられ該
    スライダ(5)側から前記原動歯車(8)側へは動力を
    伝達するがその逆方向へは伝達しない爪(11),(1
    2)と、前記スライダ(5)を前記ペダル軸(1)の軸
    線(X)方向に移動操作するスライダ操作手段(A)
    と、前記原動歯車(8)と駆動上連結され内燃エンジン
    (22)の出力軸(23)に取り付けられた従動歯車
    (24)と、この従動歯車(24)と前記内燃エンジン
    (22)の出力軸(23)との間に介在して前記従動歯
    車(24)側から前記出力軸(23)側へは動力を伝達
    するがその逆方向へは伝達しない第二の一方向クラッチ
    (25)と、前記内燃エンジン(22)の回転数が所定
    値以上となったときにその回転を前記従動歯車(24)
    側へ伝達する遠心クラッチ(26)と、前記従動歯車
    (24)と駆動上連結されるとともに前記スプロケット
    (3)と同心的に係合せしめられた駆動歯車(29)
    と、この駆動歯車(29)と前記スプロケット(3)と
    の間に介在して前記駆動歯車(29)側から前記スプロ
    ケット(3)側へは動力を伝達するがその逆方向へは伝
    達しない第三の一方向クラッチ(31)とを備えてなる
    内燃エンジン付自転車のエンジン起動機構。
  2. 【請求項2】 前記スライダ操作手段(A)が、前記ス
    ライダ(5)の回転を邪魔することなく且つ該スライダ
    (5)を前記原動歯車(8)に近づく方向に移動せしめ
    得るように前記スライダ(5)に係合された係合部材
    (14)と、前記スライダ(5)を前記原動歯車(8)
    から離れる方向に付勢する第一のばね部材(17)と、
    前記原動歯車(8)へ近づく方向への移動力を前記係合
    部材(14)に伝達する移動力伝達手段(20)と、こ
    の移動力伝達手段(20)と前記係合部材(14)との
    間に介在せしめられた第二のばね部材(19)とからな
    る、請求項1記載の内燃エンジン付自転車のエンジン起
    動機構。
JP12833294A 1994-05-18 1994-05-18 内燃エンジン付自転車のエンジン起動機構 Pending JPH07309282A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014026414A1 (zh) * 2012-08-16 2014-02-20 Li Yunling 一种扭矩传递接头
WO2014026412A1 (zh) * 2012-08-16 2014-02-20 Li Yunling 一种力矩转换装置
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