JPH0762212A - ポリエステル水分散体及び易接着性ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステル水分散体及び易接着性ポリエステルフイルム

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JPH0762212A
JPH0762212A JP20942393A JP20942393A JPH0762212A JP H0762212 A JPH0762212 A JP H0762212A JP 20942393 A JP20942393 A JP 20942393A JP 20942393 A JP20942393 A JP 20942393A JP H0762212 A JPH0762212 A JP H0762212A
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JP
Japan
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polyester
film
dispersion
aqueous
polyester film
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Application number
JP20942393A
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Inventor
Tomoki Nakamura
知基 中村
Tetsuo Ichihashi
哲夫 市橋
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電の少ない表面性に優れた易接着性塗膜
(プライマー層)を形成し得るポリエステル水分散体及
びこれを塗布した易接着性ポリエステルフィルムを提供
する。 【構成】 グリコール成分の一部がスルホ芳香族グリコ
ール成分からなり且つガラス転移温度が55℃未満であ
る非晶性共重合ポリエステルの微粒子の水分散体からな
るポリエステル水分散体及び上記非晶性共重合ポリエス
テルからなる層を少なくとも片面上に有する易接着性ポ
リエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル水分散体及
びこれを塗布した易接着性ポリエステルフィルムに関す
る。更に詳しくは、帯電の低く、表面性が良好で、更に
易接着性に優れた塗膜(易接着層)を形成し得るポリエ
ステル水分散体及びこれを塗布した、包装材料、磁気カ
ード、磁気テープ、磁気ディスク、印刷材料等に有用な
易接着性ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル、例えばポリエチ
レンテレフタレートもしくはその共重合体、ポリエチレ
ンナフタレンジカルボキシレートもしくはその共重合
体、あるいはこれらと小割合の他の樹脂とのブレンド物
を溶融押出しし、二軸延伸後、熱固定して得られたポリ
エステルフィルムは、機械強度、耐熱性、耐薬品性等に
優れており、産業上種々の分野で利用されている。しか
し、その表面は高度に配向されているため、インク、磁
気塗料等の受容性に乏しいという欠点を有している。
【0003】ポリエステルフィルム表面の受容性を高め
る方法として、予めフィルム表面に合成樹脂によるプラ
イマー層(易接着下塗り層)を設けて、ベースフィルム
とは異質の表面プライマー層を薄く形成する方法があ
る。プライマー層の形成は、合成樹脂の有機溶媒溶液ま
たは水性液(水溶液、水分散体)を用い、これをフィル
ム表面に塗設することによって実施される。
【0004】このプライマー層形成のための樹脂水性液
としては、ポリエステル系ポリマーの水性液、アクリル
系ポリマーの水性液等が知られている。このうち、ポリ
エステル系ポリマーの水性液は、特公昭56−5476
号公報及び特開昭60−248232号公報に提案され
ている。しかし、従来技術の実施例に開示されたポリエ
ステル系ポリマーの水性液より形成されたプライマー層
を塗設したフィルムは、帯電性が大きく、再巻き返し時
に電荷が蓄積し、蓄積された電荷の放電により爆発火災
が発生するような危険性を有し、更に、蓄積された電荷
によりほこり等が吸着され、例えば磁気用途においてド
ロップアウトの原因となるといった欠点を有している。
また、ポリマー微粒子の水分散体を使用する場合には、
該ポリマー微粒子が製品フィルムにおいて粒子状の形状
を維持すると、フィルム表面を荒れさせる欠点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来技術
の欠点を解消し、帯電性が小さく、平滑で、更に易接着
性に優れたプライマー層の素材を開発すべく鋭意研究を
行った結果、従来のポリエステル系ポリマーの水性液よ
り形成されたプライマー層の帯電性は、該ポリエステル
系ポリマーに親水性を付与するために共重合された5−
ナトリウムスルホイソフタル酸等のスルホン酸金属塩を
含む芳香族ジカルボン酸成分に起因することを究明し、
これらの知見の下に帯電が少なく、表面性の良好な易接
着性プライマー層を与える本発明のポリエステル水分散
体に到達した。
【0006】それ故、本発明の目的は、帯電の少ない、
表面の平滑性及び易接着性に優れた塗膜(プライマー
層:易接着層)を形成し得るポリエステル水分散体及び
これを塗布した易接着性ポリエステルフィルムを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、第1に、グリコール成分の一部がスル
ホ芳香族グリコール成分からなり且つガラス転移温度が
55℃未満である非晶性共重合ポリエステルの微粒子の
水分散体からなることを特徴とするポリエステル水分散
体によって達成される。
【0008】本発明における非晶性共重合ポリエステル
はグリコール成分の一部がスルホ芳香族グリコール成分
からなる。スルホ芳香族グリコール成分としては、例え
ば下記式(1)
【0009】
【化1】
【0010】ここで、X1は水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基であり、Yは単結合、−CH2−、−C
(CH32−または−SO2−であり、M1は一当量の陽
イオンであり、Zは水素原子または−SO31(M1
定義は前記に同じ)であり、nとmは零ではなく、n+
m=2〜50を満足する数である、
【0011】で表わされるスルホビスフェノール類の低
級アルキレンオキサイド付加体、下記式(2)
【0012】
【化2】
【0013】ここで、X2は水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基であり、M2は一当量の陽イオンであ
り、pとqは零ではなく、p+q=2〜50を満足する
数である、
【0014】で表わされるスルホハイドロキノンの低級
アルキレンオキサイド付加体を好ましいものとして挙げ
ることができる。
【0015】上記式(1)および(2)中、炭素数1〜
5のアルキル基は直鎖状であっても分岐鎖状であっても
よい。また、一当量の陽イオンとしては、例えばアルカ
リ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオンの1/2あ
るいはホスホニウムイオン等を好ましく挙げることがで
きる。
【0016】スルホ芳香族グリコール成分の割合は、好
ましくは全グリコール成分の0.1モル%以上であり、
より好ましくは0.1〜10モル%である。スルホ芳香
族グリコール成分が0.1モル%未満では、得られたポ
リエステルの均一な水分散化が困難となり、また、10
モル%を越えても水分散性の向上はそれ以上見られない
ようになる。
【0017】スルホ芳香族グリコール以外のグリコール
としては、例えばエチレングリコール、直鎖脂肪族グリ
コール、ポリ(アルコキシ)グリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ビスフェノール類の低級アルキレンオ
キサイド付加体、ネオペンチルグリコールを挙げること
ができる。これらのグリコールは単独であるいは2種以
上一緒に用いることができる。
【0018】本発明における非晶性共重合ポリエステル
を形成するジカルボン酸成分としては、例えばテレフタ
ル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、フェニ
ルインダンジカルボン酸及びアジピン酸の如き脂肪族ジ
カルボン酸を挙げることができる。かかるジカルボン酸
成分も単独であるいは2種以上一緒に用いることができ
る。
【0019】非晶性共重合ポリエステルのガラス転移温
度は55℃未満である。非晶性共重合ポリエステルのガ
ラス転移温度が55℃未満になると、フィルムに水分散
体を塗布した後乾燥工程において、ポリマー微粒子同士
が融着を起こし表面の平滑性が良好になる。
【0020】本発明でいう非晶性共重合ポリエステルと
は、示差熱分析計Du PontDSC2100を用い
20℃/minの昇温速度で測定したとき、融点ピーク
を全くあるいは殆ど示さないポリエステルのことであ
る。ポリエステルが融点ピークを示すと、ポリマーの親
水性有機溶媒への溶解性が著しく悪化し、水分散不能と
なり、好ましくない。
【0021】ガラス転移温度が55℃未満の共重合体と
しては、好ましくは直鎖脂肪族ジカルボン酸、直鎖脂肪
族グリコール、ポリアルコキシグリコール、ビスフェノ
ールAの低級アルキレンオキサイド多モル(4モル以
上)付加体等の共重合及びこれらの組合せ等が好ましく
例示できる。また、数種のジカルボン酸及びグリコール
を組合せて使用した共重合体も好ましい。帯電性を損な
わない範囲であれば5−ナトリウムスルホイソフタル酸
等のスルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸を少量共
重合することも可能である。
【0022】本発明のポリエステル水分散体、殊にポリ
エステルフィルムに塗布するためのポリエステル水分散
体は、例えば以下の方法で製造できる。
【0023】非晶性共重合ポリエステルをまず、20℃
で1リットルの水に対する溶解度が20g以上で且つ沸
点が100℃以下であるか100℃以下で水と共沸する
親水性の有機溶媒に溶解する。この有機溶媒としては、
ジオキサン、アセトン、テトラヒドロフラン、メチルエ
チルケトン等を例示することができる。かかる溶液に更
に少量の界面活性剤を添加することもできる。
【0024】非晶性共重合ポリエステルを溶解した有機
溶媒には次いで、攪拌下、好ましくは加温高速攪拌下で
水を添加し、青白色から乳白色の分散体とする。また攪
拌下の水に前記有機溶媒を添加する方法によっても青白
色から乳白色の分散体とすることができる。
【0025】得られた分散体を、更に常圧または減圧下
に蒸留し、親水性の有機溶媒を留去すると目的のポリエ
ステル水分散体が得られる。有機溶媒として、水と共沸
する親水性の有機溶媒を用いた場合には、該有機溶媒留
去時に水が共沸するので水の減量分(共沸分)を考慮
し、前もって多めの水に分散しておくことが望ましい。
【0026】本発明のポリエステル水分散体は40重量
%以下の固形分濃度を有するのが好ましい。固形分濃度
が40重量%を越えると水に分散する非晶性共重合ポリ
エステルの微粒子の再凝集が起こり易くなり、水分散体
の安定性が低下する。一方、固形分濃度の下限は特にな
いが、濃度が小さすぎると乾燥に要する時間が長くなる
ため、0.1重量%以上とするのが好ましい。前記共重
合ポリエステル微粒子の平均粒径は、通常1μm以下で
あり、好ましくは0.8μm以下である。かくして得ら
れるポリエステル水分散体は、後述するポリエステルフ
ィルムの片面または両面に塗布し、乾燥することによっ
て該フィルムに易接着性を付与することができる。
【0027】ポリエステル水分散体には、塗布に際して
アニオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤等の界面
活性剤を適宜含有させて用いることができる。有効な界
面活性剤としては、ポリエステル水分散体の表面張力を
40dyne/cm以下に低下でき、ポリエステルフィ
ルムの濡れを促進するものである。公知の多くの界面活
性剤を使用することができる。その一例として、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸
塩、第四級アンモニウムクロライド、アルキルアミン塩
酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ塩等を挙げる
ことができる。また、ポリエステル水分散体には、必要
に応じて帯電防止剤、充填剤、紫外線吸収剤、滑剤、着
色剤等を添加してもよい。
【0028】本発明においてポリエステルフィルムの好
ましい例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポ
リブチレンテレフタレート、またはこれらに他の共重合
成分を共重合させたコポリマーからなるフィルムが挙げ
られる。ポリエステルフィルムは未延伸フィルム、一軸
延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれでもよいが、
一軸または二軸延伸フィルムが好適である。
【0029】ポリエステル水分散体をポリエステルフィ
ルムに塗布する工程は任意に選定しうる。未延伸フィル
ムまたは一軸延伸フィルムにポリエステル水分散体を塗
布した後、加熱乾燥してから更に延伸するか、二軸延伸
フィルムに塗布し乾燥する。これらのうち、一軸延伸フ
ィルムに塗布するのが好ましい。塗布は常法により可能
であり、例えばキスコート、リバースコート、グラビヤ
コート、ダイコート等が用いられる。塗布量は0.01
〜5μm(dry)が好ましく、更に好ましくは0.0
1〜2μm(dry)、最も好ましくは0.01〜3μ
m(dry)である。
【0030】かくして、本発明によれば、グリコール成
分の一部がスルホ芳香族グリコール成分からなり且つガ
ラス転移温度が55℃未満である非晶性共重合ポリエス
テルからなる層を少なくとも片面上に有することを特徴
とする易接着性ポリエステルフィルムが同様に提供され
る。
【0031】本発明の易接着性ポリエステルフィルム
は、接着力が高く、帯電が低く、且つ表面特性に優れる
ため、例えば磁気カード、磁気テープ、磁気ディスク、
印刷材料、グラフィック材料、感光材料等に有用であ
る。中でも、蒸着磁気テープに特に有用である。
【0032】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。なお、実施例中の「部」は重量部を意味する。 (1)共重合ポリエステルのガラス転移温度と融点 Du Pont社製示差熱分析計タイプ2100を用い
て0℃から20℃/分の昇温速度で測定した。
【0033】(2)接着性 (プライマー被覆処理した)ポリエステルフィルムに下
記の磁気塗料を所定の条件においてコーティングし、ス
コッチテープNo.600(スリーM社製)巾19.4m
m、長さ8cmを気泡の入らないように粘着し、この上
をJIS.C2701(1975)記載の手動式荷重ロ
ールでならし粘着積層部5cm間を東洋ボールドウィン
社製テンシロンUM−IIを使用してヘッド速度300
mm/分で、この試料をT字剥離し、この際の剥離強さ
を求め、これをテープ巾で除してg/cmとして求め
る。なお、T字剥離において積層体はテープ側を下にし
て引取りチャック間を5cmとする。
【0034】評価用磁気塗料の調製:塗料用ラッカーシ
ンナーにニトロセルローズRS1/2(イソプロパノー
ル25%含有フレークス:ダイセル(株)製)を溶解し
て40重量%溶液を調製し、該液を43.9部、続いて
ポリエステル樹脂(デスモフェン#1700:バイエル
社製)32.5部、二酸化クロム磁性粉末26.0部、分
散剤・湿潤剤として大豆油脂肪酸(レシオンP:理研ビ
タミン(株)製)、カチオン系界面活性剤(カチオンA
B:日本油脂(株)製)及びスクワレン(鮫肝油)を夫
々1部、0.5部及び0.8部ボールミルに投入する。メ
チルエチルケトン/シクロヘキサノン/トルエン=3/
4/3(重量比)からなる混合溶液282部を更に追加
混合し、十分微粉化して母液塗料(45重量%)を調製
する。この母液50部に対し、トリメチロールプロパン
とトルレインジイソシアナートとの付加反応物(コロネ
ートL:日本ポリウレタン工業(株)製)48部と酢酸
ブチル6.25部を加え、最終的に42.75重量%の評
価用磁気塗料を得た。
【0035】(3)帯電性 (プライマー被覆処理した)ポリエステルフィルムを2
cm×10cmの大きさにカットし、イオン化風送風機
(ヒューグルエレクトロニクス(株)製MODEL12
0)で除電の後、クロムメッキ処理を施した鉄製ロール
で5回摩擦後の帯電量を静電気測定装置(シシド静電気
(株)製スタチロン−TL)を用い測定した。
【0036】(4)フイルム表面性 (プライマー被覆処理した)ポリエステルフィルムの表
面を電子顕微鏡を用いて10万倍で観察し、共重合ポリ
マーの水分散性に起因する微粒子がないものを合格とし
た。
【0037】実施例1 <共重合ポリエステルの製造>テレフタル酸ジメチル1
00部、イソフタル酸ジメチル18部、3,3’−ジナ
トリウムスルホビスフェノールAエチレンオキサイド2
モル付加体4部、テトラメチレングリコール64部及び
ビスフェノールAのエチレンオキサイド4モル付加物5
5部をエステル交換反応器に仕込み、これにテトラブト
キシチタン0.07部を添加して窒素雰囲気下で温度を
230℃にコントロールして加熱し、生成するメタノー
ルを留去させてエステル交換反応を行った。次いで、こ
の反応系に、イルガノックス1010(チバガイギー社
製)を0.6部添加した後、温度を徐々に255℃まで
上昇させ、系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を
行い、固有粘度0.60、ガラス転移温度27℃の非晶
性共重合ポリエステルを得た。該共重合ポリエステルの
組成を表1に示す。
【0038】<ポリエステル水分散体の調製>この共重
合ポリエステル20部をテトラヒドロフラン80部に溶
解し、得られた溶液に10,000回転/分の高速攪拌
下で水180部を滴下して青みがかった乳白色の分散体
を得た。次いでこの分散体を20mmHgの減圧下で蒸
留し、テトラヒドロフランを留去した。かくして固形分
濃度10重量%のポリエステル水分散体を得た。
【0039】更に、該ポリエステル水分散体180部に
ノニオン系界面活性剤:ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル(HLB=12.8)2部を加え、更に水
618部を加えて塗布液を調製した。
【0040】<易接着性ポリエステルフィルムの製造>
35℃のo−クロロフェノール中で測定した固有粘度
0.65のポリエチレンテレフタレートを溶融押出しし
て厚み158μmの未延伸フィルムを得、次いでこれを
機械軸方向に3.5倍延伸した後前記で調製した塗布液
を一軸延伸フィルムの片面に塗布した。その後、105
℃で3.9倍に横方向に延伸し、200℃で4.2秒間熱
処理を施し、平均塗布量20mg/m2で厚さ12.2μ
mの二軸延伸プライマー被膜ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの処理面の接着性、帯電性を測定し
た。その結果をまとめて表1に示す。
【0041】実施例2〜4 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体及びエチレングリコ−ルの共
重合量を変える以外は、実施例1と同様に行って表1に
示す組成のガラス転移温度28〜31℃の非晶性共重合
ポリエステルを得た。次いで、これら共重合ポリエステ
ルを用いる以外は、実施例1と同様に行ってポリエステ
ル水分散体、更には塗布液を調製した。更にこれらの塗
布液を用いる以外は、実施例1と同様に行って二軸延伸
プライマー被膜ポリエステルフィルムを得た。このフィ
ルムの処理面の接着性、帯電性及び表面性を測定した。
その結果をまとめて表1に示す。
【0042】実施例5〜8 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体をナトリウムスルホハイドロ
キノンエチレンオキサイド2モル付加体に変更する以外
は、実施例1と同様に行って表1に示す組成のガラス転
移温度30〜31℃の非晶性共重合ポリエステルを得
た。次いで、これら共重合ポリエステルを用いる以外
は、実施例1と同様に行ってポリエステル水分散体、更
には塗布液を調製した。更にこれらの塗布液を用いる以
外は、実施例1と同様に行って二軸延伸プライマー被膜
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の
接着性、帯電性及び表面性を測定した。その結果をまと
めて表1に示す。
【0043】実施例9、10 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体をナトリウム塩からリチウム
塩及びスルホニウム塩に変更する以外は、実施例1と同
様に行って表1に示す組成のガラス転移温度31℃の非
晶性共重合ポリエステルを得た。次いで、これら共重合
ポリエステルを用いる以外は、実施例1と同様に行って
ポリエステル水分散体、更には塗布液を調製した。更に
これらの塗布液を用いる以外は、実施例1と同様に行っ
て二軸延伸プライマー被膜ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの処理面の接着性、帯電性及び表面性
を測定した。その結果をまとめて表1に示す。
【0044】実施例11〜13 使用するジカルボン酸及びグリコール成分ならびに共重
合量を変更する以外は実施例1と同様に行って表1に示
す組成のガラス転移温度10〜53℃の非晶性共重合ポ
リエステルを得た。次いで、これら共重合ポリエステル
を用いる以外は、実施例1と同様に行ってポリエステル
水分散体、更には塗布液を調製した。更にこれらの塗布
液を用いる以外は、実施例1と同様に行って二軸延伸プ
ライマー被膜ポリエステルフィルムを得た。このフィル
ムの処理面の接着性、帯電性及び表面性を測定した。そ
の結果をまとめて表1に示す。
【0045】比較例1 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体を使用しない以外は、実施例
1と同様に行って表1に示す組成のガラス転移温度29
℃の共重合ポリエステルを得た。次いで、これら共重合
ポリエステルを用いる以外は、実施例1と同様に行って
ポリエステル水分散体の調製を試みたが、水分散化でき
なかった。
【0046】比較例2〜4 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体のかわりに5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸ジメチルを用い且つこの共重合割合を
変更する以外は、実施例1と同様に行って表1に示す組
成のガラス転移温度29℃の共重合ポリエステルを得
た。次いで、これら共重合ポリエステルを用いる以外
は、実施例1と同様に行ってポリエステル水分散体、更
には塗布液を調製した。更にこれらの塗布液を用いる以
外は、実施例1と同様に行って二軸延伸プライマー被膜
ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の
接着性、帯電性及び表面性を測定した。その結果をまと
めて表1に示す。帯電量大きく実用に不適であった。
【0047】比較例5 3,3’−ジナトリウムスルホビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加体のかわりに5−リチウムスル
ホイソフタル酸ジメチルを用い且つこの共重合割合を変
更する以外は、実施例1と同様に行って表1に示す組成
のガラス転移温度27℃の共重合ポリエステルを得た。
次いで、これら共重合ポリエステルを用いる以外は、実
施例1と同様に行ってポリエステル水分散体、更には塗
布液を調製した。更にこれらの塗布液を用いる以外は、
実施例1と同様に行って二軸延伸プライマー被膜ポリエ
ステルフィルムを得た。このフィルムの処理面の接着
性、帯電性及び表面性を測定した。その結果をまとめて
表1に示す。帯電量大きく実用に不適であった。
【0048】比較例6、7 使用するジカルボン酸、グリコール成分およびそれらの
共重合割合を変更する以外は、実施例1と同様に行って
表1に示す組成のガラス転移温度56℃及び65℃の共
重合ポリエステルを得た。次いで、これら共重合ポリエ
ステルを用いる以外は、実施例1と同様に行ってポリエ
ステル水分散体、更には塗布液を調製した。更にこれら
の塗布液を用いる以外は、実施例1と同様に行って二軸
延伸プライマー被膜ポリエステルフィルムを得た。この
フィルムの処理面の接着性、帯電性及び表面性を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0049】比較例8 使用するジカルボン酸、グリコール成分およびそれらの
共重合割合を変更する以外は、実施例1と同様に行って
表1に示す組成のガラス転移温度26℃、融点223℃
の共重合ポリエステルを得た。次いで、これら共重合ポ
リエステルを用いる以外は、実施例1と同様に行ってポ
リエステル水分散体を得ようと試みたが、該共重合ポリ
エステルがテトラヒドロフランに不溶のため、水分散体
を得ることができなかった。
【0050】比較例9 実施例1においてコーティングをせずに得た二軸配向ポ
リエステルフィルムの特性を表1に示す。接着力が低く
実用的に不満足であった。
【0051】
【表1】
【0052】註: *1 3,3’−ジナトリウムスルホ
ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加体 *2 ナトリウムスルホハイドロキノンエチレンオキサ
イド2モル付加体 *3 3,3’−ジリチウムスルホビスフェノールAエチ
レンオキサイド2モル付加体 *4 3,3’−ジホスホニウムスルホビスフェノールA
エチレンオキサイド2モル付加体 *5 5−ナトリウムスルホイソフタル酸 *6 5−リチウムスルホイソフタル酸 *7 テレフタル酸 *8 イソフタル酸 *9 セバチン酸 *10 エチレングリコール *11 トリメチレングリコール *12 ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加体 *13 磁気塗料接着性:○ 90g/cm以上 × 90g/cm未満
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、帯電の少ない、表面性
に優れた易接着性塗膜(プライマー層)を形成し得るポ
リエステル水分散体及びこれを塗布した易接着性ポリエ
ステルフィルムを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコール成分の一部がスルホ芳香族グ
    リコール成分からなり且つガラス転移温度が55℃未満
    である非晶性共重合ポリエステルの微粒子の水分散体か
    らなることを特徴とするポリエステル水分散体。
  2. 【請求項2】 グリコール成分の一部がスルホ芳香族グ
    リコール成分からなり且つガラス転移温度が55℃未満
    である非晶性共重合ポリエステルからなる層を少なくと
    も片面上に有することを特徴とする易接着性ポリエステ
    ルフィルム。
JP20942393A 1993-08-24 1993-08-24 ポリエステル水分散体及び易接着性ポリエステルフイルム Withdrawn JPH0762212A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999009102A1 (en) * 1997-08-19 1999-02-25 Mitsubishi Plastics Inc. Resin composition for cards, and sheets and cards
WO2011043299A2 (ja) 2009-10-09 2011-04-14 サンノプコ株式会社 消泡剤
JP2023091452A (ja) * 2021-12-20 2023-06-30 共同印刷株式会社 構造体形成用複合フィルム及び自立袋

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WO2011043299A2 (ja) 2009-10-09 2011-04-14 サンノプコ株式会社 消泡剤
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