JPH08266770A - ミシンの釜 - Google Patents
ミシンの釜Info
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- JPH08266770A JPH08266770A JP7563595A JP7563595A JPH08266770A JP H08266770 A JPH08266770 A JP H08266770A JP 7563595 A JP7563595 A JP 7563595A JP 7563595 A JP7563595 A JP 7563595A JP H08266770 A JPH08266770 A JP H08266770A
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- Japan
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- hook
- sewing machine
- pot
- lubricating oil
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速回転のミシンにおいて潤滑油を供給しな
くとも外釜および中釜が発熱したり焼付いたり、あるい
は摩耗してがたを生じたりしないようにすること。 【構成】 中釜16のガイド突起17を耐熱性樹脂に強
化材を混合してなる材料により形成し、高温酸化雰囲気
中での劣化速度を遅くなるようにしたもの。
くとも外釜および中釜が発熱したり焼付いたり、あるい
は摩耗してがたを生じたりしないようにすること。 【構成】 中釜16のガイド突起17を耐熱性樹脂に強
化材を混合してなる材料により形成し、高温酸化雰囲気
中での劣化速度を遅くなるようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンにおいて下軸の
端部に外釜を支持するとともに、この外釜の内側にボビ
ンを収納した中釜を外釜の回転中にも静止しうるように
相対回転可能に支持してなるミシンの釜に係り、特に、
回転数の高い工業用ミシンに使用されるのに好適なミシ
ンにおける釜に関する。
端部に外釜を支持するとともに、この外釜の内側にボビ
ンを収納した中釜を外釜の回転中にも静止しうるように
相対回転可能に支持してなるミシンの釜に係り、特に、
回転数の高い工業用ミシンに使用されるのに好適なミシ
ンにおける釜に関する。
【0002】
【従来の技術】前述した工業用ミシンにおいては、針が
最高1分間当り5500回程度往復動するので、この針
の動作に関連した動作を行う各箇所は最高1分間当り1
1000回程度回転することになる。そこで、このよう
に高速回転する各箇所の軸受には、ポンプにより潤滑油
を強制供給しないと、部品が過熱して焼付いたり、摩耗
したりするおそれがある。ところで、ミシンにおける釜
は、一般に、針を挿通している上糸に下糸を引掛けるた
めのものであるため、下糸を巻回してなるボビンを収納
している中釜は針の往復動にもかかわらず静止している
のに対し、上糸を引掛るフックを備えている外釜は針の
往復動に関連して高速回転することになる。
最高1分間当り5500回程度往復動するので、この針
の動作に関連した動作を行う各箇所は最高1分間当り1
1000回程度回転することになる。そこで、このよう
に高速回転する各箇所の軸受には、ポンプにより潤滑油
を強制供給しないと、部品が過熱して焼付いたり、摩耗
したりするおそれがある。ところで、ミシンにおける釜
は、一般に、針を挿通している上糸に下糸を引掛けるた
めのものであるため、下糸を巻回してなるボビンを収納
している中釜は針の往復動にもかかわらず静止している
のに対し、上糸を引掛るフックを備えている外釜は針の
往復動に関連して高速回転することになる。
【0003】そこで、外釜と相対的に摺動する中釜の摺
動面としては、摺動抵抗を減少する必要があるが、この
ため従来から潤滑油を外釜を支持している下軸に形成さ
れている潤滑油通路から外釜に形成されている他の潤滑
油通路を介して中釜のレ―ス面に供給するようになって
いた。
動面としては、摺動抵抗を減少する必要があるが、この
ため従来から潤滑油を外釜を支持している下軸に形成さ
れている潤滑油通路から外釜に形成されている他の潤滑
油通路を介して中釜のレ―ス面に供給するようになって
いた。
【0004】まず、このようなミシンにおける釜の従来
のものを図2により説明する。
のものを図2により説明する。
【0005】図2において、図示しないモ―タのような
駆動手段により高速回転されうる下軸1が配設されてお
り、この下軸1は、軸方向に間隔を隔てて配設された1
対のメタル2(一方のみ図示)に組込まれたスラスト受
け3に軸方向の動きを規制され支持されている。この下
軸1の中心部には、軸方向に延在する第1潤滑油通路4
が形成されており、この第1潤滑油通路4内には、図示
を省略した下軸1の基端側から潤滑油が供給されうるよ
うになっている。
駆動手段により高速回転されうる下軸1が配設されてお
り、この下軸1は、軸方向に間隔を隔てて配設された1
対のメタル2(一方のみ図示)に組込まれたスラスト受
け3に軸方向の動きを規制され支持されている。この下
軸1の中心部には、軸方向に延在する第1潤滑油通路4
が形成されており、この第1潤滑油通路4内には、図示
を省略した下軸1の基端側から潤滑油が供給されうるよ
うになっている。
【0006】前記下軸1の先端部には外釜5が固定され
ている。この外釜5は、前記下軸1の先端部の外周に嵌
合される円盤状の基部6と、この基部6の先端側に連設
されたほぼ円筒系の外釜本体10とを有しており、前記
基部6は、前記下軸1の先端部が比較的密に挿入されう
る中心孔7を有している。また、前記基部6には、その
外周面6aから前記中心孔7に連通する半径方向のねじ
孔8が形成されており、このねじ孔8にねじ9を螺合し
てそのねじ9の先端を下軸1の外周面1aに圧接するこ
とにより外釜5は下軸1と一体的に回転しうることにな
る。
ている。この外釜5は、前記下軸1の先端部の外周に嵌
合される円盤状の基部6と、この基部6の先端側に連設
されたほぼ円筒系の外釜本体10とを有しており、前記
基部6は、前記下軸1の先端部が比較的密に挿入されう
る中心孔7を有している。また、前記基部6には、その
外周面6aから前記中心孔7に連通する半径方向のねじ
孔8が形成されており、このねじ孔8にねじ9を螺合し
てそのねじ9の先端を下軸1の外周面1aに圧接するこ
とにより外釜5は下軸1と一体的に回転しうることにな
る。
【0007】前記外釜本体10は、前記基部6の先端に
同心的に突設され基部6より大径の基板11と、この基
板11の先端側に連設されたほぼ円筒形の外周壁12と
を有しており、この外周壁12の外周面12aには、比
較的薄肉のフック部材13が図示しないねじにより被着
されている。さらに、前記外釜5の外周壁12の内周面
には円環状のガイド溝14が形成されている。
同心的に突設され基部6より大径の基板11と、この基
板11の先端側に連設されたほぼ円筒形の外周壁12と
を有しており、この外周壁12の外周面12aには、比
較的薄肉のフック部材13が図示しないねじにより被着
されている。さらに、前記外釜5の外周壁12の内周面
には円環状のガイド溝14が形成されている。
【0008】前記外釜5の内部空所15内には、この外
釜5に対し相対回転可能な中釜16が配設されている。
この中釜16は、全体的にほぼ円筒形に形成されてお
り、この中釜16の外周面16aには、前記外釜5のガ
イド溝14内に嵌合し、かつ相対的に円周方向に摺動し
うるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける部位を除
いて周設されている。このガイド突起17の外周面はレ
ース面と称されている。また、前記中釜16の基端部に
は、その直径方向に架け渡された支持板18が一体に取
付けられており、この支持板18の長手方向の中央部に
は中釜16の軸方向に延在する支持ピン19が同軸的に
突設されている。この支持ピン19には、下糸を巻回し
た図示しないボビンが装着されるようになっている。
釜5に対し相対回転可能な中釜16が配設されている。
この中釜16は、全体的にほぼ円筒形に形成されてお
り、この中釜16の外周面16aには、前記外釜5のガ
イド溝14内に嵌合し、かつ相対的に円周方向に摺動し
うるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける部位を除
いて周設されている。このガイド突起17の外周面はレ
ース面と称されている。また、前記中釜16の基端部に
は、その直径方向に架け渡された支持板18が一体に取
付けられており、この支持板18の長手方向の中央部に
は中釜16の軸方向に延在する支持ピン19が同軸的に
突設されている。この支持ピン19には、下糸を巻回し
た図示しないボビンが装着されるようになっている。
【0009】前記外釜5の外釜本体10の基板11に
は、前記中心孔7に連通し中心孔7より大径の円形凹部
20が形成されており、この円形凹部20には、前記外
釜5内を延在する第2潤滑油通路21が連通されてい
る。この第2潤滑油通路21は、ほぼ放射方向に延在す
るように前記基板11に形成され、前記円形凹部20に
連通されている放射方向通路22と、この放射方向通路
22の外端に連通されかつ基板11から外周壁12にか
けてほぼ軸方向に延在するように形成されている軸方向
通路23とにより構成されている。
は、前記中心孔7に連通し中心孔7より大径の円形凹部
20が形成されており、この円形凹部20には、前記外
釜5内を延在する第2潤滑油通路21が連通されてい
る。この第2潤滑油通路21は、ほぼ放射方向に延在す
るように前記基板11に形成され、前記円形凹部20に
連通されている放射方向通路22と、この放射方向通路
22の外端に連通されかつ基板11から外周壁12にか
けてほぼ軸方向に延在するように形成されている軸方向
通路23とにより構成されている。
【0010】前記軸方向通路23の先端は、前記ガイド
溝14の近傍にまで到達しており、この部位の前記外周
壁12内には、前記ガイド溝14および軸方向通路23
にそれぞれ連通する円形の濾過室24が形成されてい
る。なお、この濾過室24は、前記外周壁12の外周面
12aに開放されており、図示しない蓋体により開閉可
能に被覆されるようになっている。そして、前記濾過室
24内には、フェルト等からなる繊維を不織布のように
固めてなる濾過部材が収納されている。
溝14の近傍にまで到達しており、この部位の前記外周
壁12内には、前記ガイド溝14および軸方向通路23
にそれぞれ連通する円形の濾過室24が形成されてい
る。なお、この濾過室24は、前記外周壁12の外周面
12aに開放されており、図示しない蓋体により開閉可
能に被覆されるようになっている。そして、前記濾過室
24内には、フェルト等からなる繊維を不織布のように
固めてなる濾過部材が収納されている。
【0011】一方、前記下軸1の先端部には、油量を制
限するための油量制限部材たる濾過部材26を保持する
保持スリ―ブ27が装着されるようになっている。この
保持スリ―ブ27は、前記下軸1の第1潤滑油通路4を
なす内周面に形成された図示しないねじ部に螺合される
ねじ部を外周面に形成されたスリ―ブ本体28と、この
スリ―ブ本体28に連設され前記第1潤滑油通路4より
大径のフランジ29とにより構成されており、このフラ
ンジ29には、前記スリ―ブ本体28の内側と前記円形
凹部20とを連通する連通孔30が形成されている。前
記スリ―ブ本体28の内端には、前記連通孔30と連通
し、連通孔30側が小径の円錐台形に形成された凹部3
1が形成されている。そして、前記スリ―ブ本体28内
に装着される前記濾過部材26は、前述したフェルト等
からなる繊維を不織布のように固めてスリ―ブ本体28
の内径とほぼ等しい円柱状に構成されている。
限するための油量制限部材たる濾過部材26を保持する
保持スリ―ブ27が装着されるようになっている。この
保持スリ―ブ27は、前記下軸1の第1潤滑油通路4を
なす内周面に形成された図示しないねじ部に螺合される
ねじ部を外周面に形成されたスリ―ブ本体28と、この
スリ―ブ本体28に連設され前記第1潤滑油通路4より
大径のフランジ29とにより構成されており、このフラ
ンジ29には、前記スリ―ブ本体28の内側と前記円形
凹部20とを連通する連通孔30が形成されている。前
記スリ―ブ本体28の内端には、前記連通孔30と連通
し、連通孔30側が小径の円錐台形に形成された凹部3
1が形成されている。そして、前記スリ―ブ本体28内
に装着される前記濾過部材26は、前述したフェルト等
からなる繊維を不織布のように固めてスリ―ブ本体28
の内径とほぼ等しい円柱状に構成されている。
【0012】なお、その材質はポリエステル、焼結材な
ど緩衡効果をもつものであればよい。
ど緩衡効果をもつものであればよい。
【0013】つぎに、前述した構成からなる従来のもの
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0014】下軸1が外釜5とともに高速回転し、図示
しない針により縫製が行われている間、下軸1の第1潤
滑油通路4内には、図示しないポンプにより潤滑油が高
圧で供給されるようになっている。
しない針により縫製が行われている間、下軸1の第1潤
滑油通路4内には、図示しないポンプにより潤滑油が高
圧で供給されるようになっている。
【0015】ところで、高圧の潤滑油がそのまま外釜5
のガイド溝14から噴射されると縫製中の布などを潤滑
油で汚してしまうことになるが、第1潤滑油通路4内に
は濾過部材26が配設されており、この濾過部材26を
潤滑油が通過する際の濾過部材26の抵抗により、濾過
部材26を通過する潤滑油はその油圧ならびに油量を減
少されることになる。そして、高速回転している外釜本
体10の放射方向通路22を通過する際に遠心力により
ある程度の潤滑油の加速が行われ、外釜5のガイド溝1
4からは適量の潤滑油が中釜16のガイド突起17に供
給されることになる。
のガイド溝14から噴射されると縫製中の布などを潤滑
油で汚してしまうことになるが、第1潤滑油通路4内に
は濾過部材26が配設されており、この濾過部材26を
潤滑油が通過する際の濾過部材26の抵抗により、濾過
部材26を通過する潤滑油はその油圧ならびに油量を減
少されることになる。そして、高速回転している外釜本
体10の放射方向通路22を通過する際に遠心力により
ある程度の潤滑油の加速が行われ、外釜5のガイド溝1
4からは適量の潤滑油が中釜16のガイド突起17に供
給されることになる。
【0016】ところで、潤滑油には、縫製品の布くずや
各種摩耗粉等の異物が混入することがあるが、これらの
異物は濾過部材26において濾過されることになるた
め、濾過部材26を長期にわたって使用しつづけると、
濾過部材26が目詰りを起こし、潤滑油が中釜16のガ
イド突起17に供給されなくなってしまうことになる。
すると、外釜5および中釜16が発熱したり焼付いたり
したり、あるいは摩耗してがたを生じたりするおそれが
ある。
各種摩耗粉等の異物が混入することがあるが、これらの
異物は濾過部材26において濾過されることになるた
め、濾過部材26を長期にわたって使用しつづけると、
濾過部材26が目詰りを起こし、潤滑油が中釜16のガ
イド突起17に供給されなくなってしまうことになる。
すると、外釜5および中釜16が発熱したり焼付いたり
したり、あるいは摩耗してがたを生じたりするおそれが
ある。
【0017】したがって、このような事故が発生した
ら、外釜5、中釜16および濾過部材26を交換しなけ
ればならないが、濾過部材26を交換するためには、保
持スリ―ブ27を取外さなければならず面倒であるた
め、使用者は、濾過部材26を交換せずに単に外釜5お
よび中釜16のみを交換してしまうことが多い。する
と、運転を再開しても、濾過部材26は相変わらず目詰
まり状態にあるため、短期間のうちに外釜5および中釜
16の事故が再発してしまうおそれがある。
ら、外釜5、中釜16および濾過部材26を交換しなけ
ればならないが、濾過部材26を交換するためには、保
持スリ―ブ27を取外さなければならず面倒であるた
め、使用者は、濾過部材26を交換せずに単に外釜5お
よび中釜16のみを交換してしまうことが多い。する
と、運転を再開しても、濾過部材26は相変わらず目詰
まり状態にあるため、短期間のうちに外釜5および中釜
16の事故が再発してしまうおそれがある。
【0018】このため従来から潤滑油を供給することな
くミシンの高速回転を可能とするいわゆる無給油回転釜
の開発が行われていた。このような無給油回転釜の従来
のものの1例としては特開昭5−317559号に記載
のものがあり、この公報記載のものは、外釜、中釜など
のミシン部品を液晶ポリマーにより形成したものであ
る。
くミシンの高速回転を可能とするいわゆる無給油回転釜
の開発が行われていた。このような無給油回転釜の従来
のものの1例としては特開昭5−317559号に記載
のものがあり、この公報記載のものは、外釜、中釜など
のミシン部品を液晶ポリマーにより形成したものであ
る。
【0019】また、従来、釜の材質として前記液晶ポリ
マーや高密度ポリエチレンなどにフッ素樹脂などの充填
剤を添加したものも開発されていた。
マーや高密度ポリエチレンなどにフッ素樹脂などの充填
剤を添加したものも開発されていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の材質からなる釜においては、1分間当り80
00回転程度の回転数で外釜が回転する場合には、外釜
および中釜が発熱したり焼付いたりしたり、あるいは摩
耗してがたを生じたりしないが、針が最高1分間当り5
500回程度往復動する高速の工業用ミシンにおける外
釜のように最高1分間当り11000回程度回転する釜
の場合、外釜、中釜が発熱したり焼付いたり、あるいは
摩耗してがたを生じたりするおそれがあった。
うな従来の材質からなる釜においては、1分間当り80
00回転程度の回転数で外釜が回転する場合には、外釜
および中釜が発熱したり焼付いたりしたり、あるいは摩
耗してがたを生じたりしないが、針が最高1分間当り5
500回程度往復動する高速の工業用ミシンにおける外
釜のように最高1分間当り11000回程度回転する釜
の場合、外釜、中釜が発熱したり焼付いたり、あるいは
摩耗してがたを生じたりするおそれがあった。
【0021】これは、1分間当り11000回程度回転
する釜の場合、外釜および中釜の摺動する部位における
温度は200℃以上に達するが、液晶ポリマーのような
高分子材料は高温酸素雰囲気中において酸化劣化を起す
ことに起因していると推定される。
する釜の場合、外釜および中釜の摺動する部位における
温度は200℃以上に達するが、液晶ポリマーのような
高分子材料は高温酸素雰囲気中において酸化劣化を起す
ことに起因していると推定される。
【0022】本発明は、このような点に鑑み、外釜が最
高1分間当り11000回程度回転する高速回転のミシ
ンに適用するのに好適で、潤滑油を供給しなくとも外釜
および中釜が発熱したり焼付いたり、あるいは摩耗して
がたを生じたりしないようにしたミシンの釜を提供する
ことを目的とする。
高1分間当り11000回程度回転する高速回転のミシ
ンに適用するのに好適で、潤滑油を供給しなくとも外釜
および中釜が発熱したり焼付いたり、あるいは摩耗して
がたを生じたりしないようにしたミシンの釜を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明の請求項1に記載のミシンの釜は、回転また
は揺動駆動される下軸の端部に内周面にガイド溝が形成
された外釜を支持し、この外釜の内側にボビンを収納し
外釜のガイド溝に嵌合するガイド突起が形成されている
中釜を外釜に対し相対回転可能に支持したミシンの釜に
おいて、前記中釜のガイド突起を耐熱性樹脂に強化材を
混合してなる材料により形成したことを特徴としてい
る。
ため本発明の請求項1に記載のミシンの釜は、回転また
は揺動駆動される下軸の端部に内周面にガイド溝が形成
された外釜を支持し、この外釜の内側にボビンを収納し
外釜のガイド溝に嵌合するガイド突起が形成されている
中釜を外釜に対し相対回転可能に支持したミシンの釜に
おいて、前記中釜のガイド突起を耐熱性樹脂に強化材を
混合してなる材料により形成したことを特徴としてい
る。
【0024】また、請求項2に記載のミシンの釜は、回
転または揺動駆動される下軸の端部に外釜を支持し、こ
の外釜の内側にボビンを収納した中釜を外釜に対し相対
回転可能に支持したミシンの釜において、前記中釜を耐
熱性樹脂に強化材を混合してなる材料により形成したこ
とを特徴としている。
転または揺動駆動される下軸の端部に外釜を支持し、こ
の外釜の内側にボビンを収納した中釜を外釜に対し相対
回転可能に支持したミシンの釜において、前記中釜を耐
熱性樹脂に強化材を混合してなる材料により形成したこ
とを特徴としている。
【0025】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、外釜の
ガイド溝に嵌合する中釜のガイド突起あるいは中釜全体
を酸化雰囲気中での劣化速度の遅い耐熱性樹脂に強化材
を混合してなる材料により形成したので、ミシンを無給
油で高速回転しても、外釜および中釜が発熱したり焼付
いたり、あるいは摩耗してがたを生じたりしない。
ガイド溝に嵌合する中釜のガイド突起あるいは中釜全体
を酸化雰囲気中での劣化速度の遅い耐熱性樹脂に強化材
を混合してなる材料により形成したので、ミシンを無給
油で高速回転しても、外釜および中釜が発熱したり焼付
いたり、あるいは摩耗してがたを生じたりしない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
する。
【0027】図1は、本発明に係る釜の中釜16を示す
ものであり、この中釜16の外周面16aには、図示し
ない外釜のガイド溝内に嵌合し、かつ相対的に円周方向
に摺動しうるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける
部位を除いて周設されている。また、前記中釜16の中
心には、下糸を巻回した図示しないボビンが装着される
支持ピンが19が突設されている。
ものであり、この中釜16の外周面16aには、図示し
ない外釜のガイド溝内に嵌合し、かつ相対的に円周方向
に摺動しうるほぼ円環状のガイド突起17が糸の抜ける
部位を除いて周設されている。また、前記中釜16の中
心には、下糸を巻回した図示しないボビンが装着される
支持ピンが19が突設されている。
【0028】そして、本実施例において、図示しない外
釜のガイド溝と摺動することになる中釜16のガイド突
起17は、耐熱性樹脂を基材とし、これに炭素繊維等の
強化材を添加した材料により形成されている。
釜のガイド溝と摺動することになる中釜16のガイド突
起17は、耐熱性樹脂を基材とし、これに炭素繊維等の
強化材を添加した材料により形成されている。
【0029】この材料としては、 1.耐熱性樹脂としてポリイミドを基材とし、これに強
化材として炭素繊維を20−30重量%添加したもの 2.耐熱性樹脂としてポリイミドを基材とし、これに強
化材として炭素繊維を20−30重量%添加するととも
に、さらに潤滑特性を改良するために黒鉛およびポリテ
トラフルオロエチレンの少なくとも一方を5−10重量
%添加したもの 3.耐熱性樹脂としてポリエーテル・エーテルケトンを
基材とし、これに強化材として炭素繊維を20−30重
量%添加したもの 4.耐熱性樹脂としてポリエーテル・エーテルケトンを
基材とし、これに強化材として炭素繊維を20−30重
量%添加するとともに、さらに潤滑特性を改良するため
に黒鉛およびポリテトラフルオロエチレンの少なくとも
一方を5−10重量%添加したもの の4種を例示することができる。なお、前記ガイド突起
17を除いた中釜16の他の部位は、本実施例において
は鉄あるいはステンレスなどの金属により形成されてい
る。
化材として炭素繊維を20−30重量%添加したもの 2.耐熱性樹脂としてポリイミドを基材とし、これに強
化材として炭素繊維を20−30重量%添加するととも
に、さらに潤滑特性を改良するために黒鉛およびポリテ
トラフルオロエチレンの少なくとも一方を5−10重量
%添加したもの 3.耐熱性樹脂としてポリエーテル・エーテルケトンを
基材とし、これに強化材として炭素繊維を20−30重
量%添加したもの 4.耐熱性樹脂としてポリエーテル・エーテルケトンを
基材とし、これに強化材として炭素繊維を20−30重
量%添加するとともに、さらに潤滑特性を改良するため
に黒鉛およびポリテトラフルオロエチレンの少なくとも
一方を5−10重量%添加したもの の4種を例示することができる。なお、前記ガイド突起
17を除いた中釜16の他の部位は、本実施例において
は鉄あるいはステンレスなどの金属により形成されてい
る。
【0030】前述した構成によれば、ポリイミドやポリ
エーテル・エーテルケトンといった耐熱性樹脂は、高温
酸素雰囲気中における劣化速度が遅いし、また、強化材
としての炭素繊維により高温中における剛性を確保でき
るので、外釜が最高1分間当り11000回程度回転す
る高速回転のミシンにこの中釜を適用すれば、潤滑油を
供給しなくとも外釜および中釜が発熱したり焼付いた
り、あるいは摩耗してがたを生じたりしない。
エーテル・エーテルケトンといった耐熱性樹脂は、高温
酸素雰囲気中における劣化速度が遅いし、また、強化材
としての炭素繊維により高温中における剛性を確保でき
るので、外釜が最高1分間当り11000回程度回転す
る高速回転のミシンにこの中釜を適用すれば、潤滑油を
供給しなくとも外釜および中釜が発熱したり焼付いた
り、あるいは摩耗してがたを生じたりしない。
【0031】下記の表1および表2は前述した中釜のガ
イド突起の材料として前述した4種の例示のうち第2番
目のものを使用した場合の実験結果を示すものであり、
前記ガイド突起17の材料は、具体的にはポリイミド6
5重量%、炭素繊維30重量%、黒鉛5重量%により構
成されている。
イド突起の材料として前述した4種の例示のうち第2番
目のものを使用した場合の実験結果を示すものであり、
前記ガイド突起17の材料は、具体的にはポリイミド6
5重量%、炭素繊維30重量%、黒鉛5重量%により構
成されている。
【0032】表1は、ミシンの駆動に伴って外釜を高速
回転させたときの中釜のガイド突起の摩耗量を示すもの
であり、この表1における摺動距離は外釜のガイド溝と
中釜のガイド突起との摺動総距離を示すものである。
回転させたときの中釜のガイド突起の摩耗量を示すもの
であり、この表1における摺動距離は外釜のガイド溝と
中釜のガイド突起との摺動総距離を示すものである。
【0033】 この表1によれば、高速回転させても中釜のガイド突起
の摩耗量がそれほどでもないことは明らかである。
の摩耗量がそれほどでもないことは明らかである。
【0034】つぎに、表2は、表1に示すように駆動し
たときの中釜の表面温度をサチュレート温度として示す
ものである。
たときの中釜の表面温度をサチュレート温度として示す
ものである。
【0035】 この表2によれば、サチュレート温度は、外気温が21
℃のときに40℃程度にまでしか上昇しないので、外釜
と中釜の焼付きが生じるおそれはない。
℃のときに40℃程度にまでしか上昇しないので、外釜
と中釜の焼付きが生じるおそれはない。
【0036】なお、本発明は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0037】例えば、前述した実施例においては中釜の
ガイド突起のみを、耐熱性樹脂を基材とし、これに炭素
繊維等の強化材を添加した材料により形成したように説
明したが、中釜の全体を、耐熱性樹脂を基材とし、これ
に炭素繊維等の強化材を添加した材料により形成するよ
うにしてもよい。
ガイド突起のみを、耐熱性樹脂を基材とし、これに炭素
繊維等の強化材を添加した材料により形成したように説
明したが、中釜の全体を、耐熱性樹脂を基材とし、これ
に炭素繊維等の強化材を添加した材料により形成するよ
うにしてもよい。
【0038】また、前述した実施例においては全回転釜
について説明したが、本発明は半回転釜にも適用可能で
ある。この半回転釜の場合、下軸は揺動することにな
る。
について説明したが、本発明は半回転釜にも適用可能で
ある。この半回転釜の場合、下軸は揺動することにな
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、潤
滑油を供給せずに外釜を10000回転を越える高速回
転で外釜を駆動しても外釜および中釜が発熱したり焼付
いたり、あるいは摩耗してがたを生じたりしないようで
き、長期にわたってミシンの高速回転を行うことができ
る。
滑油を供給せずに外釜を10000回転を越える高速回
転で外釜を駆動しても外釜および中釜が発熱したり焼付
いたり、あるいは摩耗してがたを生じたりしないようで
き、長期にわたってミシンの高速回転を行うことができ
る。
【図1】本発明の釜における内釜の実施例を示す斜視図
【図2】従来の釜を示す縦断面図
5 外釜 14 ガイド溝 16 中釜 17 ガイド突起
Claims (2)
- 【請求項1】 回転または揺動駆動される下軸の端部に
内周面にガイド溝が形成された外釜を支持し、この外釜
の内側にボビンを収納し外釜のガイド溝に嵌合するガイ
ド突起が形成されている中釜を外釜に対し相対回転可能
に支持したミシンの釜において、前記中釜のガイド突起
を耐熱性樹脂に強化材を混合してなる材料により形成し
たことを特徴とするミシンの釜。 - 【請求項2】 回転または揺動駆動される下軸の端部に
外釜を支持し、この外釜の内側にボビンを収納した中釜
を外釜に対し相対回転可能に支持したミシンの釜におい
て、前記中釜を耐熱性樹脂に強化材を混合してなる材料
により形成したことを特徴とするミシンの釜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7563595A JPH08266770A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ミシンの釜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7563595A JPH08266770A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ミシンの釜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08266770A true JPH08266770A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13581919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7563595A Pending JPH08266770A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ミシンの釜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08266770A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014008094A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-20 | Hirose Mfg Co Ltd | 全回転かま |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7563595A patent/JPH08266770A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014008094A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-20 | Hirose Mfg Co Ltd | 全回転かま |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040726 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |