【発明の詳細な説明】
イメージプロジェクタにおいて使用されるガンマ補正回路
発明の背景
本発明は、一般に非線形光変調器とイメージプロジェクタに係り、詳しくは非
線形光変調器およびイメージプロジェクタに使用され、イメージプロジェクタ等
により表示されたイメージのグレースケールの直線性・線形度(grey scale lin
earity)を補正するガンマ補正回路に関するものである。
ガンマ補正回路は、イメージプロジェクタ(その内部でガンマ補正回路が使用
される)のグレースケールの直線性を補正するために用いられる。もしガンマ補
正回路が使用されないと、イメージプロジェクタのグレースケール直線性が比較
的貧弱になり、ビデオイメージ(画像)が「洗いざらされた」「色あせた」よう
な貧弱な色彩表現に見える。特にグレースケールは非線形あるいは不平衡であり
、これは、良好な画質をもたらすには不充分な恐れのある低いグレー暗度(shad
e)に変換されてしまう。
従来のガンマ補正回路は、ダイオード回路の使用に基づいている。ダイオード
に基礎を置いた回路は、ダイオードの電圧低下を補うためにより高い電圧の振り
(voltage swing)が必要となるので、一般に不利である。このため、帯域幅が
狭まり、また、より多くの電力が消費される。ダイオードに基礎を置く補正回路
により、いくらか不連続な転送機能に結び付く鋭い区切り点(breakpoint)がも
たらされる。またダイオードに基礎を置く補正回路は温度補償型でない(されて
いない)。
ダイオードの電圧降下は温度と共に変化し、区切り点がシフトされる。ダイオ
ードに基礎を置く補正回路は、ダイオードかフィードバック構成で使用された場
合、帯域幅が低くなってしまう。そのようなフィードバック構成は温度ドリフト
という問題を解決するかもしれないが、区切り点は一層鋭くなり、転送機能が不
連続になる。
ガンマ補正回路の従来の例では、アナログ−デジタルコンバータ,メモリ,デ
ジタル−アナログコンバータを用いたデジタル技術が使用されて来た。これらの
回路は組み立てるのに比較的費用がかかり、特に高速度および大帯域幅回路が望
まれる場合は高価になる。
結果として、従来のダイオードに基礎をおく、デジタルガンマ補正回路に連関
する上記問題を解決するガンマ補正回路を使用したイメージ光プロジェクタを提
供することは、この技術における改良発明となるであろう。
発明の開示
本発明は、イメージプロジェクタ、特に非線形光変調器のガンマ補正をもたら
す非線形システム転送機能(ゲイン)を発揮・実行する電子回路に関するもので
ある。ガンマ補正回路の非線形性は、光変調器あるいはイメージプロジェクタの
非線形性を補整するように設計される。ガンマ補正回路は例えば、液晶光弁イメ
ージプロジェクタと共に使用される。このガンマ補正回路の非直線性が、イメー
ジプロジェクタ内で使用される液晶光弁およびイメージ源(例えば陰極線管)の
非線形性を補整する。
一般に、本発明のガンマ補正回路は、非線形制御を用いている如何なるシステ
ムのシステム転送機能をも補整する手段を備えている。そのようなシステムには
、正弦波形成回路、対数増幅器(アンプ)、液晶に基礎を置くシステム、アナロ
グセンサシステム(例えば熱電対に基礎を置くトランスデューサー等)、直線性
補正を必要とする偏向回路、および直線性制御を必要とするフィードバック回路
が含まれる。本発明のガンマ補正回路は、変形膜あるいは圧電光トランスデュー
サー等のほかの非線形装置と共に使用されてもよい。
さらに詳しく言えば、本発明のガンマ補正回路は複合出力電流を供給するため
各出力電流を合算(加算)するべく連結された複数のアンプからなる。複数のア
ンプの各々は一般に、第1および第2エミッタ結合ペアートランジスタ(トラン
ジスタの対)から構成される。複数アンプの各々は所定の転送機能を実行する。
複数の電流源は、各々のアンプに異なったレベルの電流を供給するべく、複数ア
ンプの各々に接続される。複数の電流源は、所定の各転送機能をもたらすべく複
数のアンプと協働する。オプションとして、複合出力電流を回路の対応出力電圧
に変換するための出力レジスタを設けてもよい。アンプと電流源は協働して、陰
極線管と液晶光弁の組み合わせに起因するイメージプロジェクタの非直線性を補
整するよう構成されている。
本発明のガンマ補正回路は、液晶光弁に基礎を置くイメージプロジェクタにお
いて主に適用されるように開発されてきたが、ビデオイメージプロジェクション
に関する他の使用に付されてもよい。液晶光弁プロジェクタにおいて使用される
場合、本発明のガンマ補正回路の非線形転送機能は、イメージを液晶光弁に入力
するために使われる液晶光弁および陰極線管の応答機能と複合し、陰極線管のみ
の場合のシステム転送機能と同等のシステム転送機能を発揮する。これは本発明
のガンマ補正回路使用に伴う望ましい結果である。
本発明は特に、複数の相互接続されたエミッタ結合ペアーアンプからのコレク
タ電流を総和することにより非直線ゲイン機能を発揮・実行する。本発明は、イ
メージプロジェクタで使用されるグレースケール直線性を補正する。本発明のガ
ンマ補正回路のアンプ構成はフィードバックを必要としないので、その処理帯域
幅を高く保持することができる。本発明のガンマ補正回路はまた「ソフトな」区
切り点を持ち、比較的円滑な転送機能を発揮する。
本発明のガンマ補正回路は、非線形アンプを必要とする応用例において有用で
ある。本発明のガンマ補正回路は特に、本発明の譲受人(本出願人)により製作
されたモデル300プロジェクタでの使用のため開発してある。本発明のガンマ
補正回路は、いかなるプロジェクタあるいは液晶(もしくは他の非線形)結像技
術を用いているディスプレイにおいても使用し得る。
図面の簡単な説明
本発明の様々な特徴および利点は、添付図面に関連してなされる以下の詳細な
説明を参照することより容易に理解されよう。ここで、同様の構成要素には同じ
様な参照番号を付してある。
図1は、本発明が採用される液晶光弁イメージプロジェクタの主要なディスプ
レイ構成要素を示す。
図2aは、図1で示されるイメージプロジェクタにおいて使用される陰極線管
と液晶光弁の組合せの電圧に対する光出力応答曲線を示す。
図2bは、図1で示される陰極線管電圧に対する光出力の応答曲線を示す。
図2cは、本発明のガンマ補正回路によりもたらされる電圧に対する光出力の
望ましい応答曲線を示す。
図3aは、図2cで示される転送機能を発揮するため使用される従来のダイオ
ードレジスタアンプ回路を示す。
図3bは、図3aで示される回路の応答を示す。
図4aは、図2cで示される転送機能を発揮するため使用される第2の従来の
ダイオードレジスタアンプ回路を示す。
図4bは、図4aで示される回路の応答を示す。
図5aは、図2cで示される転送機能を発揮するため使用される従来のフィー
ドバックループアンプ回路を示す。
図5bは、図5aで示される回路の応答を示す。
図6aは、図2cで示される転送機能を発揮するため使用される従来の多段(
マルチステージ)アンプ回路を示す。
図6bは図6aで示される回路の応答を示す。
図7aは、図1のプロジェクタにおいて使用されてよい本発明の思想に基づく
第1のガンマ補正回路を示す。
図7bは図7aで示されるガンマ回路の転送機能を示す。
図8aは、図1のプロジェクタにおいて使用されてよい本発明の第2のガンマ
補正回路を示す。
図8bは、図8aで示されるガンマ回路の転送機能を示す。
図9aは、図1のプロジェクタにおいて使用されてよい本発明の第3のガンマ
補正回路を示す。
図9bは、図9aで示されるガンマ回路の転送機能を示す。
図10は、本発明の譲受人により製作された液晶光弁イメージプロジェクタ内
での使用のため適応させてある本発明の第4のガンマ補正回路を示す。
図11aおよひ図11bは、図10のガンマ補正回路の出力応答を示す。
図12はガンマ補正回路の出力応答を電圧の点から示す。
図13は、本発明の譲受人により製作されたイメージプロジェクタにおいて実
行される本発明のガンマ補正回路の実施例の詳細を示す。
図14は、本発明の包括的実施例を示す。
詳細な説明
図面を参照すると、図1は、本発明の技術思想に基づいたガンマ補正回路20
が用いられている液晶光弁イメージプロジェクタ10の主要なディスプレイ部品
を示す。本発明は液晶光弁イメージプロジェクタ10について説明されるが、本
発明はいかなる非線形光変調器もしくはイメージプロジェクタに用いられてよい
し、液晶光弁イメージプロジェクタのみにその使用が限られる訳でもない。
一般にイメージプロジェクタ10には、イメージプロジェクタ10により表示
されるべきイメージ12をもたらす陰極線管(CRT)11が含まれる。リレー
レンズ13が、イメージ12を液晶光弁14の入力表面上に集束させる。バイア
スドライブ回路22は、液晶光弁14の出力を制御するための液晶光弁14を駆
動する。
アーク灯16はレンズ16aにより偏光ビームスプリッタ15上に集束され、
偏光ビームスプリッタはアーク灯16からの光を液晶光弁14の出力表面上に転
送する。この光は液晶光弁14の出力表面から反射され、偏光ビームスプリッタ
15を通って戻る。イメージ12は液晶光弁14によって、アーク灯16により
生成された光に「移し変え」られる。映写レンズ17が反射光をイメージスクリ
ーン18上に結像し、その結果イメージ12のレプリカが観察者にイメージ19
として現れる。一般に、液晶光弁14及びプロジェクタ10の構成及び作動作用
は当該技術分野では周知である。
本発明のガンマ補正回路20は、例えばビデオテープレコーダ等からの入力ビ
デオ信号を含む入力駆動信号を受信するように構成されている。ガンマ補正回路
は、アンプ21を介して陰極線管11の入力に接続されている。アンプ21は、
ガンマ補正回路20の出力が陰極線管11に印加される前に、この出力の信号強
度を増加させるためのゲインステージ(gain stage)を提供する。ガンマ補正回
路20は、エミッタ結合されたペアアンプ(対になっているアンプ)(これらの
コレクタ同志は連結されている)を用いて非線形転送機能を作成・実行する。こ
れについては以下図10を参照しつつ詳述される。エミッタ結合ペアアンプのコ
レクタを連結することにより、ガンマ補正回路20出力は各アンプステージから
の電流の総和となり、複合(合成)応答を形成する。
本発明を更によく理解するために、背景事項が以下に提示される。液晶光弁1
4の応答は線形でない。その入力サイドをイメージと共に”プログラミング”す
ることにより作用するのは光増幅装置であり、これが装置の出力サイドの可変ミ
ラーを調整する。このミラーは、アーク灯16から投射された異なる量のプロジ
ェクション光を反射することにより、光アンプを形成する。液晶光弁14の入力
サイドのイメージは、陰極線管11を用いて投射される。陰極線管11及び液晶
光弁14の組み合わせによる入出力間での転送機能が図2aに示されている。図
2αに示されているように、転送機能は非常に非線形的である。
陰極線管11及び液晶光弁14の組み合わせを使用して構成されたイメージプ
ロジェクタ10の転送機能は補正される必要がある。放送用もしくはあらゆる従
来の発信源からのビデオ信号は普通、陰極線管11の応答に関してすでに補正が
なされている。陰極線管11に関する転送機能が図2bに示されている。転送機
能はVINの2.5乗(VIN 2.5)に大体等しい。適切なグレースケール影像のた
めには、図2βに示される適切な表示転送機能がイメージプロジェクタ10に備
わっていなければならない。適切な表示特徴を有するイメージプロジェクタ10
を作成するためには、陰極線管11及び液晶光弁14の組み合わせが用いられる
場合、ガンマ補正が使用される。再び図1を参照すると、本発明のガンマ補正(
補償)回路20で施行される。非線形アンプを使用してビデオ入力信号が補正さ
れるので、この入力信号が陰極線管11及び液晶光弁14の組み合わせに印加
されるときには、全システムの転送機能が正しく、図2bで示される形となる。
図cは、本発明のガンマ補正回路20によりもたらされ、かつ図2bのシステム
転送機能を発揮するに必要な補正機能を示す。
図2cで示されるシステム転送機能を発揮するガンマ補正回路を作る方法は、
従来幾つか存在するが、それらによるシステム転送機能作成の成功の程度は様々
である。図3aは単純なダイオードレジスタの例であり、図3bに示される非線
形応答を有する。図4aに示される回路はもう1つの例で、その応答曲線は図4
bに示されている。これら2つの回路の抱える問題は、その内部に使用されるダ
イオードゆえ、温度と共に区切り点がシフトすることである。また、もし低いVIN
値で区切り点が発生すべき場合、高いVIN最大値が必要になる。ゲルマニウム
あるいはショットキーダイオードを用いた場合、利用可能なダイオード効果(di
ode drop)最低値は約0.3ボルトである。もし第1の区切り点がVINの10%
ならば、最大信号値VINは約3ボルトとなる。この値を高速アンプで達成するの
は困難である。信号経路を高速に保つには低インピーダンス装置が使用されねば
ならず、これによりまた3ボルトという高値の運転電圧が要求される。
ダイオードを演算増幅器のフィードバックループ内に入れるのが、もう1つの
従来の試みである。図5aはこれを達成する従来回路の1例を示し、この回路は
図5bで示される転送機能を有する。この回路の出力は、しきい値に達するまで
は一定で、その後直線的に増加する。区切り点は極端に鋭く、イメージ光アンプ
プロジェクタの応用例にとって良いとは言えない。このタイプ回路は、負帰還(
負のフィードバック)を使用するため帯域値が低い。
幾つかのアンプステージ(段)を使用すると、所望の転送機能が達成されよう
。図6aは、これを達成する、3個の演算増幅器を有する回路を示す。最初の2
個の演算増幅器は、図5bで示されたのと動揺の転送機能を発揮するべくそのフ
ィードバックにおいてダイオードを使用する。これらの転送機能は、図6bで示
された複合(合成)転送機能を得るべく、入力電圧と共に様々な割合で総和され
る。区切り点と各ステージのゲインは意図した通りの形を得るようプログラムで
きる。フィードバックを用いることで電圧の振れを大きくする必要がなくなり、
またダ
イオード電圧の特徴である温度依存性も除去される。しかし、この回路における
主要な欠点は、その区切り点が鋭いこと及び帯域幅(値)が低いことである。
上記回路に関連した諸問題を解決するため、本発明のガンマ補正回路20は、
相互接続されたエミッタ結合ペアアンプ30を複数有する。そのようなアンプ3
0の最も単純な1形態が図7aに示されており、スイッチとして作用するエミッ
タ結合組アンプ30が図示される。エミッタ結合ぺアアンプ30は第1および第
2トランジスタ31,32から構成され、これらトランジスタのエミッタは互い
に接続されている。電流IEEは、エミッタ接続ペアアンプ30のレジスタ31の
コレクタ34を流れることも、レジスタ32のコレクタ35を流れることもある
。しかし、コレクタ34,35の両方が電流を共有する小さな線形作動区域があ
る。VINが実質的にVREFに等しい場合、コレクタ34,35は(トランジスタ
31,32がマッチしていると仮定すると)電流を均等に共有する。互いに反対
の極性を有する信号を供給するため、出力信号はコレクタ34,35のどちらか
から取り出されても、あるいはその両方から取り出されてもよい。コレクタ34
,35が互いに連結していないという点が鍵である。コレクタレジスタ33(R
C)は、制御電流に比例する電圧を発生させる。この回路20の転送機能は図7
bに示されている。その直線範囲はおよIVREF -0.1ボルトからVREF +0.1
ボルトである。端点はいくらか滑らかで余り鋭くない。これは、本発明のガンマ
補正回路20の有利な特徴である。VINが一旦直線域(範囲)外にでると、出力
電流あるいはコレクタレジスタ(Rc)33にかかる電圧は一定である。図8a
は、図7aのガンマ補正回路20に類似した、修正されたガンマ補正回路20a
(変形例)を示す。この変形例20aでは、より大きな(広い)直線域(範囲)
が得られる。エミッタ34,35に接続されたレジスタ36,37を使用するこ
とで、範囲(レンジ)が拡張される。図9aのガンマ補正回路20aの転送機能
が図8bに示されている。直線域はVREF(IEE)(RE)−0.1ボルトからVREF
+(IEE)(RE)+0.1ボルトになる。直線域外では、出力は一定になる
。
ガンマ補正回路20のもう1つの変形例が図9aに示されている。このガンマ
補正回路20bは、電流源IEEとしてレジスタ38を使用する。負の電圧供給が
電圧値において無限である場合、レジスタ38により供給される電流源は一定で
ある。低い供給電圧値を用いた場合、電流は直線域に出ると一定でなくなるが、
これは、回路20bの選択された入力サイドにあるコレクタ34,35において
しか生じない。図9bは、直線域外でI01は一定であるがI02は一定でないこと
を示す。VIN値が低い場合I02は一定であるが、VIN値が高いとI02はIEEに等
しくかつIEEは変化する。回路20bの右側は実質的にエミッタフォロワアンプ
になり、ここでエミッタ抵抗は(RF+REE)である。これは転送機能の遷移領
域を更に滑らかにするのに使用され得る。
図10は、本発明の譲受人により製作されたモデル300イメージプロジェク
タにおいて使用されるガンマ補正回路20Cの実施例を示す。このガンマ補正回
路20cは、図10で示される転送機能により図示される出力を生成する3個の
アンプ30a,30b,30cを使用している。3個のアンプ30a,30b,
30cは出力電流に電圧アンプライアンスを供給するので、これらアンプは、出
力電流を総和すべく連結される。この総和が複合出力電流であり、コレクタレジ
スタ33(Rc)にかかる電圧に変換される。各アンプ30a,30b,30c
は、自身のゲイン、自身の直線域、そしてレジスタ38a,38b,38cによ
り作られる自身の基準電圧を有するようプログラムできる。このガンマ補正回路
20cは、図2cで示されるような意図した通りの転送機能を発揮するために使
用できる。このガンマ補正回路は、また、アンプ30a,30b,30cの内選
択されたもののどれでも、その左側コレクタ越しに取られた電流を選択的に総和
することにより多くの異なった非線形転送機能を発揮できるように、修正し得る
。選択されたアンプ(30a,30b,30cのどれか1つ)の左側の転送機能
はその右側の機能と反対の極性を有し、ゲイン全体の一部を「キャンセル」する
のに使用され得る。例えば、もし選択されたアンプ(30a,30b,30cの
どれか1つ)の両コレクタが連結していると仮定すると、そこからの出力は一定
電流であり、選択されたアンプ(30a,30b,30cのどれか1つ)の左右
両側からの貢献・作用は相殺されてしまうだろう。1つのアンプ(30a,30
b,
30cのどれか1つ)の左側は、別のアンプ(30a,30b,30cのどれか
)の右側の転送機能により得られたゲインの1部を構成的に・建設的(castruct
ively)に相殺する目的で使用され得る。ゆえに、本発明の技術思想に基づき多
くのアンプ30を使用することによって実質的にいかなる転送機能をも発揮しう
るのであり、また本発明は上記3個のアンプ(30a,30b,30c)に制限
されるものではない。この点もまた、本発明の核心である。
図10のガンマ補正回路20cは図11aおよび図11bで示される出力応答
を有する。個々のアンプ30ba,30b,30cの応答は図11aに示され、
それら3個の複合和は図11bに示されている。コレクタレジスタ33(Rc)
にかかる出力電圧は、図2cに示されるような正確な形および極性を有するもの
となる。図12はまた、ガンマ補正30の電圧面からの出力応答を示し、これは
図2cに示される意図された通りの機能に一致する。電流値を計算するための公
式は、以下によって与えられる。
IEE=[(ゲイン)×2×(VH−VR)]/Rc
RE=(VH−VR−0.1)/IEE
転送機能の意図された通りの出力形状が決定されると、それを直線的に近似値
するため数多くのラインセグメント・直線区分が作り出されてもよい。これによ
り区切り点の数およびアンプ30数が決定される。そして各直線区分のゲインお
よび各アンプ30の範囲(レンジ)が決定される。ゲインは、意図されたシステ
ム転送機能の傾きに関するパラメータで、VO/VINに対応する。近似直線が決
定されると、ゲインが設定され、VHおよひVRも設定される。そして上記方程式
が意図された数値を得るべく適用される。上記方程式では直線部分の高端点とし
てVHを、またVREFとしてVRを用いる。
上記アンプは一般に当該技術においてよく知られており、本発明の教示に対応
した様々なガンマ補正回路20を構成するように容易に設計できることは理解さ
れるべきである。
図12は、図10グラフの出力応答を電圧の点から示す。
ガンマ補正回路20の利点は、高帯域能力、滑らかな区切り点、温度補償、低
電圧区切り点能力、および多くの異なった転送機能形状をプログラムできること
である。高帯域は、各差動増幅器30が固定したゲインを有しそれを設定するた
めのフィードバックを必要とせず、ゆえに開ループアンプを構成するという事実
から帰着する。各アンプにおいて2個のトランジスタ31,32を用いることに
より、演算増幅器を用いるより速度を速くできる。本発明は集積回路製造のため
にも大変適している。
図11aのガンマ補正回路20cは、よく知られたSPICEシミュレーショ
ンプログラムを用いてシミュレートされた。このシミュレーションから得られた
転送機能は非常に滑らかな区切り点を備えほとんど完璧であった。SPICEシ
ミュレーションプログラムを用いて開発されたガンマ補正回路20dが設計され
、テストデータが測定された。このガンマ補正回路20dは図13に示され、こ
の図はまた回路内に使用されたトランジスタのモデルと共に諸構成用に関するレ
ジスタおよびコンデンサ値を示す。設計されたガンマ補正回路20dを用いたテ
スト結果は、SPICEシュミレーションの出力と実質同一である。図13で示
されるガンマ補正回路20dは、本発明の譲受人により製作されたモデル300
イメージプロジェクタにおいて使用されるようになっている。
図14は、本発明のガンマ補正回路20の包括的実施例を示す。図14で示さ
れるガンマ補正回路20には複数のアンプステージ(段)30a−30nが含ま
れ、同アンプの左右両側にあるトランジスタのうち選択されたものからの出力(
複数)が、オプションの出力レジスタ33越しに適当な総和電流出力を供給する
よう連結される。各アンプステージ30a−30nのうち未使用だった側の出力
は、矢印で示されている。包括的ガンマ補正回路20は一般に、他の図面に関し
て説明されたのと同様、2個のトランジスタ、2個のレジスタおよび1個の電流
源を有する。
かくして、非線形光変調器およびイメージプロジェクタと共に使用され、それ
らにより表示されるイメージのグレースケール直線性を補正する、新しく改良さ
れたガンマ補正回路の説明がなされた。上記の実施例は、本発明の技術思想の応
用例を表す多くの特別な実施例のいくつかを図示するに過ぎぬことを理解された
い。当業者ならば、本発明の範囲から逸脱することなく数多くの他の構成を容易
に工夫できることは明らかである。
例えば、本発明のガンマ補正回路は、非線形制御を用いているどんなシステム
のシステム転送機能をも補正するように適応させられる。そのようなシステムに
は、例えば、正弦波形成回路、対数増幅器(アンプ)、液晶に基礎を置くシステ
ム、(例えば熱電対に基礎を置くトランスデューサー等の)アナログセンサシス
テム、直線性補正を必要とする偏向回路、および線形制御を必要とするフィード
バック回路、変形膜(deformable membrane)あるいは圧電光トランスデューサ
ー等の他の非線形装置が含まれる。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1994年5月9日
【補正内容】
補正書の写し(翻訳文)
(1)請求項1,9及び16を補正する。その他の請求項は出願当初のままであ
る。
「1.イメージ源と非線形光変調器からなるイメージプロジェクタにおいて使用
されるガンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するために、各々の出力電流を加算するべく互いに接
続される複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが、前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給する
と共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、ま
た前記アンプと前記電流源が、イメージ源と非線形光変調器との組み合わせに起
因するイメージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
2.前記複数のアンプの各々が、第1および第2エミッタ結合トランジスタか
らなる請求項1記載のガンマ補正装置。
3.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項1記載のガンマ補正装置
。
4.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項2記載のガンマ補正装置
。
5.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項2記載
のガンマ補正装置。
6.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項3記載のガンマ
補正装置。
7.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項4記載のガンマ
補正装置。
8.非線形光変調器が液晶光弁からなる請求項1記載のガンマ補正装置。
9.陰極線管と液晶光弁からなるイメージプロジェクタにおいて使用されるガ
ンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するために各々の出力電流を加算するべく互いに接続
された複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが、前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給する
と共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、ま
た前記アンプと前記電流源が、陰極線管と液晶光弁との組み合わせに起因するイ
メージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
10.前記複数のアンプの各々が、第1および第2エミッタ結合トランジスタか
らなる請求項9記載のガンマ補正装置。
11.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項9記載のガンマ補正装置
。
12.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項10記載のガンマ補正装
置。
13.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項10記
載のガンマ補正装置。
14.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項11記載のガン
マ補正装置。
15.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項12記載のガン
マ補正装置。
16.陰極線管と液晶光弁からなるイメージプロジェクタにおいて使用されるガ
ンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するため各々の出力電流を加算するべく互いに接続さ
れた第1および第2エミッタ結合トランジスタとからなる複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給すると
共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、また
前記アンプと前記電流源が、陰極線管と液晶光弁との組み合わせに起因するイメ
ージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
17.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項16記載のガンマ補正装
置。
18.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項16記
載のガンマ補正装置。」
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1994年6月29日
【補正内容】
補正書の写し(翻訳文)
「1.イメージ源と非線形光変調器からなるイメージプロジェクタにおいて使用
されるガンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するために、各々の出力電流を加算するべく互いに接
続される複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが、前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給する
と共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、ま
た前記アンプと前記電流源が、イメージ源と非線形光変調器との組み合わせに起
因するイメージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
2.前記複数のアンプの各々が、第1および第2エミッタ結合トランジスタか
らなる請求項1記載のガンマ補正装置。
3.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項1記載のガンマ補正装置
。
4.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項2記載のガンマ補正装置
。
5.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項2記載
のガンマ補正装置。
6.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項3記載のガンマ
補正装置。
7.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項4記載のガンマ
補正装置。
8.非線形光変調器が液晶光弁からなる請求項1記載のガンマ補正装置。
9.陰極線管と液晶光弁からなるイメージプロジェクタにおいて使用されるガ
ンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するために各々の出力電流を加算するべく互いに接続
された複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが、前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給する
と共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、ま
た前記アンプと前記電流源が、陰極線管と液晶光弁との組み合わせに起因するイ
メージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
10.前記複数のアンプの各々が、第1および第2エミッタ結合トランジスタか
らなる請求項9記載のガンマ補正装置。
11.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項9記載のガンマ補正装置
。
12.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項10記載のガンマ補正装
置。
13.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項10記
載のガンマ補正装置。
14.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項11記載のガン
マ補正装置。
15.前記第1および第2エミッタ結合トランジスタのうち選択された1つから
の前記出力電流を前記出力レジスタに選択的にカップリングすることにより所定
の異なった転送機能がもたらされ、この選択的カップリングにより、異なった転
送機能が選択された前記トランジスタに応じて作成される請求項12記載のガン
マ補正装置。
16.陰極線管と液晶光弁からなるイメージプロジェクタにおいて使用されるガ
ンマ補正装置であって、前記装置が、
複合出力電流を供給するため各々の出力電流を加算するべく互いに接続さ
れた第1および第2エミッタ結合トランジスタとからなる複数のアンプと、
前記複合出力電流を前記装置の対応出力電圧に変換する出力手段とを含み
、
複数の前記アンプの各々が独自の所定の転送機能を実施し、また複数の前
記アンプが前記複合出力電流を形成するため異なったレベルの電流を供給すると
共に各独自の所定の転送機能を供給すべく協働する複数の電流源からなり、また
前記アンプと前記電流源が、陰極線管と液晶光弁との組み合わせに起因するイメ
ージプロジェクタの非線形性を相殺すべく組合されており、
上記複数のアンプを少なくとも2つのアンプからなる組に分け、各組が付
随する個々のアンプ伝送機能を選択的に変化させるために基準電圧印加用の別個
の基準電圧入力ノードを有し、これにより、上記複数のアンプがスロープにおい
て正及び負の変化の双方の区域を有するかなりスムースで連続的なガンマ補正伝
送機能を発揮できるようになることを特徴とするガンマ補正装置。
17.前記複数の電流源の各々がレジスタを含む請求項16記載のガンマ補正装
置。
18.選択された前記トランジスタに応じて異なった転送機能を作成するため、
前記第1および第2エミッタ結合トランジスタからの前記出力電流を選択的にカ
ップリングすることにより所定の異なった転送機能がもたらされる請求項16記
載のガンマ補正装置。」