JPH09206596A - 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 - Google Patents
燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法Info
- Publication number
- JPH09206596A JPH09206596A JP8046578A JP4657896A JPH09206596A JP H09206596 A JPH09206596 A JP H09206596A JP 8046578 A JP8046578 A JP 8046578A JP 4657896 A JP4657896 A JP 4657896A JP H09206596 A JPH09206596 A JP H09206596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- combustion exhaust
- catalyst
- aldehyde
- oxidation catalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】燃焼排ガス中のアルデヒドが微量であっても優
れたアルデヒド酸化性能を示し、その作用温度が約11
0〜240℃程度の範囲で有効な酸化触媒を得るととも
に、これを用いて燃焼排ガス中の微量アルデヒドを酸化
し脱臭する。 【解決手段】(1)燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸
化触媒であって、二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成
分として含有してなることを特徴とする燃焼排ガス中の
微量アルデヒドの酸化触媒、(2)微量のアルデヒドを
含有する燃焼排ガスを二酸化マンガン及び酸化第二銅を
主成分とするアルデヒド酸化触媒の層に通すことを特徴
とする燃焼排ガスの脱臭方法及び(3)その酸化脱臭用
の触媒層ユニット。
れたアルデヒド酸化性能を示し、その作用温度が約11
0〜240℃程度の範囲で有効な酸化触媒を得るととも
に、これを用いて燃焼排ガス中の微量アルデヒドを酸化
し脱臭する。 【解決手段】(1)燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸
化触媒であって、二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成
分として含有してなることを特徴とする燃焼排ガス中の
微量アルデヒドの酸化触媒、(2)微量のアルデヒドを
含有する燃焼排ガスを二酸化マンガン及び酸化第二銅を
主成分とするアルデヒド酸化触媒の層に通すことを特徴
とする燃焼排ガスの脱臭方法及び(3)その酸化脱臭用
の触媒層ユニット。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、(1)二酸化マン
ガン及び酸化第二銅を主成分とする燃焼排ガス中の微量
アルデヒドの酸化触媒、(2)この酸化触媒を使用して
燃焼排ガス中に含まれる微量アルデヒドを酸化し、燃焼
排ガスを脱臭する方法及び(3)その酸化触媒を充填配
置してなる燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニットに関する。
ガン及び酸化第二銅を主成分とする燃焼排ガス中の微量
アルデヒドの酸化触媒、(2)この酸化触媒を使用して
燃焼排ガス中に含まれる微量アルデヒドを酸化し、燃焼
排ガスを脱臭する方法及び(3)その酸化触媒を充填配
置してなる燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガス等を燃料とするガスファンヒー
ター、或いはコージェネレーションシステムやGHP
(Gas Heat Pomp)システムなどから排出さ
れる燃焼排ガスには燃料ガス中の一部の炭化水素が完全
酸化されずにホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなど
として微量含まれている。これらのアルデヒドは生活空
間における悪臭の原因となり、環境汚染の原因となるた
め、それら排ガス中に含まれるアルデヒドは無害にして
除去する必要がある。
ター、或いはコージェネレーションシステムやGHP
(Gas Heat Pomp)システムなどから排出さ
れる燃焼排ガスには燃料ガス中の一部の炭化水素が完全
酸化されずにホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなど
として微量含まれている。これらのアルデヒドは生活空
間における悪臭の原因となり、環境汚染の原因となるた
め、それら排ガス中に含まれるアルデヒドは無害にして
除去する必要がある。
【0003】空気や排ガス(燃焼排ガス等)などの気体
中に含まれるアルデヒドを除去し、脱臭する法として
は、これまで吸着法や酸化法など幾つかの提案がなされ
ているが、このうち特に酸化法はアルデヒド類を下記式
(1)〜(2)のように炭酸ガスと水とに変え、無臭且
つ無害とするため特に注目される。
中に含まれるアルデヒドを除去し、脱臭する法として
は、これまで吸着法や酸化法など幾つかの提案がなされ
ているが、このうち特に酸化法はアルデヒド類を下記式
(1)〜(2)のように炭酸ガスと水とに変え、無臭且
つ無害とするため特に注目される。
【化 1】 HCHO + O2 → CO2 + H2O (1)
【化 2】 2CH3CHO + 5O2 → 4CO2 + 4H2O (2)
【0004】例えば特開平7ー171341号には、空
気中の微量のアセトアルデヒドを除去する方法が紹介さ
れている。この方法によればアセトアルデヒドを含有す
る空気をまず吸着剤に接触させることによりその中のア
セトアルデヒドを吸着させ、次いでその吸着剤を加熱し
て吸着アセトアルデヒドを脱着させ、さらにここで脱着
されたアセトアルデヒドを加熱された二酸化マンガンに
より接触酸化させることにより除去するというものであ
る。しかしこのような方法では、吸着剤へのアセトアル
デヒドの吸着、その脱着、さらには加熱下の接触酸化と
いう数段の工程が必要であり、しかもここでは各種アル
デヒド類のうちでもアセトアルデヒドだけがその対象と
されている。
気中の微量のアセトアルデヒドを除去する方法が紹介さ
れている。この方法によればアセトアルデヒドを含有す
る空気をまず吸着剤に接触させることによりその中のア
セトアルデヒドを吸着させ、次いでその吸着剤を加熱し
て吸着アセトアルデヒドを脱着させ、さらにここで脱着
されたアセトアルデヒドを加熱された二酸化マンガンに
より接触酸化させることにより除去するというものであ
る。しかしこのような方法では、吸着剤へのアセトアル
デヒドの吸着、その脱着、さらには加熱下の接触酸化と
いう数段の工程が必要であり、しかもここでは各種アル
デヒド類のうちでもアセトアルデヒドだけがその対象と
されている。
【0005】また、特開平7ー155611号において
は、アセトアルデヒド等の悪臭物質を、オゾンを用いる
ことなく、空気中の酸素により酸化分解できる触媒が提
案されている。この酸化触媒は吸着性多孔質担体に銀及
び/又は銀化合物を担持したもので、この担体としては
具体的にはゼオライト及び/又はアルミナが使用されて
いる。しかしこの触媒は、低温活性の脱臭触媒に関する
もので、タバコの煙りや油脂類の分解ガスに含まれるア
ルデヒドを対象としており、その実施例をみても温度2
0℃での効果如何が紹介されているだけである。
は、アセトアルデヒド等の悪臭物質を、オゾンを用いる
ことなく、空気中の酸素により酸化分解できる触媒が提
案されている。この酸化触媒は吸着性多孔質担体に銀及
び/又は銀化合物を担持したもので、この担体としては
具体的にはゼオライト及び/又はアルミナが使用されて
いる。しかしこの触媒は、低温活性の脱臭触媒に関する
もので、タバコの煙りや油脂類の分解ガスに含まれるア
ルデヒドを対象としており、その実施例をみても温度2
0℃での効果如何が紹介されているだけである。
【0006】これらの技術は、何れも空気中のアルデヒ
ドを酸化し除去するためのものであり、しかも主として
常温域での除去処理を念頭にしたものであるが、前述都
市ガス等を燃料とするガスファンヒーター、或いはGH
Pシステムやコージェネレーションシステムにおけるガ
スエンジンなどからの燃焼排ガスは、そこでの希薄燃焼
ガスエンジンなどの作動条件等如何にもよるが、通常、
温度300〜500℃程度で排出される。
ドを酸化し除去するためのものであり、しかも主として
常温域での除去処理を念頭にしたものであるが、前述都
市ガス等を燃料とするガスファンヒーター、或いはGH
Pシステムやコージェネレーションシステムにおけるガ
スエンジンなどからの燃焼排ガスは、そこでの希薄燃焼
ガスエンジンなどの作動条件等如何にもよるが、通常、
温度300〜500℃程度で排出される。
【0007】図2〜図3は、アルデヒド類を含む燃焼排
ガス発生源の一例としてGHPのシステムフローの概略
を示す図である。このGHPシステムにおいては、通
常、都市ガス等の燃料を使用し、希薄燃焼ガスエンジン
などのガスエンジンの駆動力を利用して圧縮式冷凍機
(ヒートポンプ)を駆動させ、またガスエンジンから出
る燃焼排ガスやエンジン冷却水から回収した熱も利用し
て冷暖房が行われる。図2はそのGHPシステムうち暖
房を行う場合の概略を示すものでり、図2中、室外機は
室内機に対して相対的に拡大して示している。
ガス発生源の一例としてGHPのシステムフローの概略
を示す図である。このGHPシステムにおいては、通
常、都市ガス等の燃料を使用し、希薄燃焼ガスエンジン
などのガスエンジンの駆動力を利用して圧縮式冷凍機
(ヒートポンプ)を駆動させ、またガスエンジンから出
る燃焼排ガスやエンジン冷却水から回収した熱も利用し
て冷暖房が行われる。図2はそのGHPシステムうち暖
房を行う場合の概略を示すものでり、図2中、室外機は
室内機に対して相対的に拡大して示している。
【0008】図2中、1は希薄燃焼ガスエンジン等のガ
スエンジンであり、ここで生成した燃焼排ガスは導管2
から熱交換器3へ導入された後、導管4を経て排出され
る。この熱交換器3では排出ガスからの熱回収が行わ
れ、導管5、ラジエーター6、排熱回収器7、ガスエン
ジン用冷却器8及び熱媒体循環用のポンプPからなる閉
回路が形成されている。一方、図2中太い線はヒートポ
ンプの回路を示し、矢印(→)は熱媒体の流れを示して
おり、熱媒体を介して家屋等の室内に設置された室内機
へ温風を送り出すようになっている。図2中、9及び1
0はコンプレッサー、11は四方弁、12は膨張弁、1
3は電磁弁、14は室外熱交換器であり、コンプレッサ
ー9及び/又は10の駆動は、通常ガスエンジン1の駆
動力が利用されるが、必要に応じこれとは別にモーター
その他の駆動源を利用しても行われる。なお図2中、符
号Fは図示の各箇所に配置されたファンを示している。
スエンジンであり、ここで生成した燃焼排ガスは導管2
から熱交換器3へ導入された後、導管4を経て排出され
る。この熱交換器3では排出ガスからの熱回収が行わ
れ、導管5、ラジエーター6、排熱回収器7、ガスエン
ジン用冷却器8及び熱媒体循環用のポンプPからなる閉
回路が形成されている。一方、図2中太い線はヒートポ
ンプの回路を示し、矢印(→)は熱媒体の流れを示して
おり、熱媒体を介して家屋等の室内に設置された室内機
へ温風を送り出すようになっている。図2中、9及び1
0はコンプレッサー、11は四方弁、12は膨張弁、1
3は電磁弁、14は室外熱交換器であり、コンプレッサ
ー9及び/又は10の駆動は、通常ガスエンジン1の駆
動力が利用されるが、必要に応じこれとは別にモーター
その他の駆動源を利用しても行われる。なお図2中、符
号Fは図示の各箇所に配置されたファンを示している。
【0009】図3は、図2中に示すような室外機中にお
けるガスエンジンを中心としたサイクル部分を示し、図
2と共通する部分は同一の符号を使用している。図3に
おいて、例えば都市ガスを燃料としてガスエンジン1を
作動させると、ここで生成した燃焼排ガスは導管2から
(燃焼条件等の如何にもよるが)温度300〜500℃
程度で排出され、導管2を経て熱交換器3へ導入され
る。この熱交換器3では熱回収が行われ、導管4からの
排出ガス自体は熱が奪われて温度が低下し、温度240
℃程度以下で排出導管17を経て排出される。なお図3
中、15はドレン管、16はマフラーであり、このマフ
ラー16は必要に応じて設けられる。
けるガスエンジンを中心としたサイクル部分を示し、図
2と共通する部分は同一の符号を使用している。図3に
おいて、例えば都市ガスを燃料としてガスエンジン1を
作動させると、ここで生成した燃焼排ガスは導管2から
(燃焼条件等の如何にもよるが)温度300〜500℃
程度で排出され、導管2を経て熱交換器3へ導入され
る。この熱交換器3では熱回収が行われ、導管4からの
排出ガス自体は熱が奪われて温度が低下し、温度240
℃程度以下で排出導管17を経て排出される。なお図3
中、15はドレン管、16はマフラーであり、このマフ
ラー16は必要に応じて設けられる。
【0010】このようにGHPシステムにおいては、そ
のガスエンジンでの燃焼時以降、燃焼排ガスの温度は漸
次低下して行き、排出導管17を経て排出される排ガス
の温度は240℃程度以下には下がってはいるが、なお
高温であり、このためその中に含まれる微量のアルデヒ
ドを触媒を使用して酸化し脱臭する場合、ただ常温域や
低温域だけで有効な触媒は使用できないし、逆に例えば
300〜500℃というような高温域で有効な触媒では
ガスエンジンの排気口に直結して配置、使用する必要が
あるなど著しく不都合である。
のガスエンジンでの燃焼時以降、燃焼排ガスの温度は漸
次低下して行き、排出導管17を経て排出される排ガス
の温度は240℃程度以下には下がってはいるが、なお
高温であり、このためその中に含まれる微量のアルデヒ
ドを触媒を使用して酸化し脱臭する場合、ただ常温域や
低温域だけで有効な触媒は使用できないし、逆に例えば
300〜500℃というような高温域で有効な触媒では
ガスエンジンの排気口に直結して配置、使用する必要が
あるなど著しく不都合である。
【0011】そこで本発明者は、GHPシステム等から
そのように可成りの高温で排出される燃焼排ガス中のア
ルデヒドを有効に酸化する触媒、就中、でき得れば上記
のように温度240℃程度以下の領域で有効な触媒及び
これを使用したアルデヒドの酸化、脱臭法に関し各種多
方面から実験、検討を進めているうち、この触媒として
二酸化マンガンと酸化第二銅という特定の組合せからな
る触媒がその温度領域でのアルデヒドの酸化用触媒とし
てきわめて有効に作用し、優れた酸化性能を示すことを
見い出し、本発明に到達するに至ったものである。
そのように可成りの高温で排出される燃焼排ガス中のア
ルデヒドを有効に酸化する触媒、就中、でき得れば上記
のように温度240℃程度以下の領域で有効な触媒及び
これを使用したアルデヒドの酸化、脱臭法に関し各種多
方面から実験、検討を進めているうち、この触媒として
二酸化マンガンと酸化第二銅という特定の組合せからな
る触媒がその温度領域でのアルデヒドの酸化用触媒とし
てきわめて有効に作用し、優れた酸化性能を示すことを
見い出し、本発明に到達するに至ったものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、以
上のような諸事実ないし問題点に鑑みてなされたもので
あり、(1)都市ガス等の燃料を使用するGHPシステ
ムやコージェネレーションシステム、或いはガスファン
ヒーターシステムなどから240℃程度以下の温度で排
出される、アルデヒド類を微量に含有する燃焼排ガス中
のアルデヒドの酸化用触媒、(2)この酸化触媒を使用
することにより燃焼排ガス中の微量アルデヒドを酸化し
脱臭する方法及び(3)その触媒を充填配置してなる燃
焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化脱臭用触媒ユニット
を提供することを目的とする。
上のような諸事実ないし問題点に鑑みてなされたもので
あり、(1)都市ガス等の燃料を使用するGHPシステ
ムやコージェネレーションシステム、或いはガスファン
ヒーターシステムなどから240℃程度以下の温度で排
出される、アルデヒド類を微量に含有する燃焼排ガス中
のアルデヒドの酸化用触媒、(2)この酸化触媒を使用
することにより燃焼排ガス中の微量アルデヒドを酸化し
脱臭する方法及び(3)その触媒を充填配置してなる燃
焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化脱臭用触媒ユニット
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】まず、本発明は、燃焼排
ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒であって、二酸化マ
ンガン及び酸化第二銅を主成分として含有してなること
を特徴とする燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒
を提供するものである。
ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒であって、二酸化マ
ンガン及び酸化第二銅を主成分として含有してなること
を特徴とする燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒
を提供するものである。
【0014】また本発明は、微量のアルデヒドを含有す
る燃焼排ガスを二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分
とするアルデヒド酸化触媒の層に通すことを特徴とする
燃焼排ガスの脱臭方法を提供し、さらに本発明は筒状容
器内に二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分とするア
ルデヒド酸化触媒を層状に充填してなることを特徴とす
る燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニットを提供する。
る燃焼排ガスを二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分
とするアルデヒド酸化触媒の層に通すことを特徴とする
燃焼排ガスの脱臭方法を提供し、さらに本発明は筒状容
器内に二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分とするア
ルデヒド酸化触媒を層状に充填してなることを特徴とす
る燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニットを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明によれば、微量のアルデヒ
ドを含み、約110℃から240℃程度以下の範囲の温
度で排出される燃焼排ガスであれば、GHPシステムや
コージェネレーションシステム、或いはガスファンヒー
ターシステムなどの何れからの燃焼排ガスに対しても有
効に適用することができる。またこれら燃焼排ガスには
水ないし水蒸気が含まれているが、本発明によれば、水
蒸気(水)の有無に拘わらず、またそれが多量に含まれ
ていても、優れた効果が得られる。
ドを含み、約110℃から240℃程度以下の範囲の温
度で排出される燃焼排ガスであれば、GHPシステムや
コージェネレーションシステム、或いはガスファンヒー
ターシステムなどの何れからの燃焼排ガスに対しても有
効に適用することができる。またこれら燃焼排ガスには
水ないし水蒸気が含まれているが、本発明によれば、水
蒸気(水)の有無に拘わらず、またそれが多量に含まれ
ていても、優れた効果が得られる。
【0016】本発明の酸化触媒は、二酸化マンガン(M
nO2 )及び酸化第二銅(CuO)を主成分とするが、
マンガンと銅とが83:17〜60:40(重量比)程
度の割合で含む場合に有効であり、この割合はより好ま
しくは75:25〜65:35、さらに好ましくは7
3:27〜68:32の範囲である。またこの触媒の形
状としては粉状、粒状、球状、ペレット状、タブレット
状、或いはハニカム状等適宜の形状として使用すること
ができる。
nO2 )及び酸化第二銅(CuO)を主成分とするが、
マンガンと銅とが83:17〜60:40(重量比)程
度の割合で含む場合に有効であり、この割合はより好ま
しくは75:25〜65:35、さらに好ましくは7
3:27〜68:32の範囲である。またこの触媒の形
状としては粉状、粒状、球状、ペレット状、タブレット
状、或いはハニカム状等適宜の形状として使用すること
ができる。
【0017】次に、上記アルデヒド酸化触媒の製造法と
しては、最終的に二酸化マンガンと酸化第二銅とを含有
させ得る手法であれば特に限定はなく、混練法や沈澱法
等により製造することができる。このうち二酸化マンガ
ン自体は過マンガン酸カリウムを硝酸で分解する、
硫酸マンガンを硝酸や硫酸等の酸性水溶液中で過マンガ
ン酸カリウムで酸化する、過マンガン酸カリウムと過
酸化水素水とを水溶液中で反応させる、沈澱水酸化マ
ンガン〔Mn(OH)2 〕を酸化する、硫酸マンガン
を硫酸浴中(MnSO4 + H2SO4 )で電解する等、
従来の各種手法により得られるものが使用される。
しては、最終的に二酸化マンガンと酸化第二銅とを含有
させ得る手法であれば特に限定はなく、混練法や沈澱法
等により製造することができる。このうち二酸化マンガ
ン自体は過マンガン酸カリウムを硝酸で分解する、
硫酸マンガンを硝酸や硫酸等の酸性水溶液中で過マンガ
ン酸カリウムで酸化する、過マンガン酸カリウムと過
酸化水素水とを水溶液中で反応させる、沈澱水酸化マ
ンガン〔Mn(OH)2 〕を酸化する、硫酸マンガン
を硫酸浴中(MnSO4 + H2SO4 )で電解する等、
従来の各種手法により得られるものが使用される。
【0018】混練法による場合、これら各種方法により
得られた二酸化マンガンに例えば酸化第二銅や水酸化第
二銅を混練した後、粒状その他の形状に成形し、必要に
応じて加熱することにより得ることができる。また沈澱
法による場合には、例えば酸化第二銅の製造過程中の適
宜の箇所で二酸化マンガンを加えて製造することができ
る。この沈澱法の一例を述べると、沈澱法により得た二
酸化マンガンの沈澱を酸素中で温度150℃程度に加熱
した後、これを所定量の硝酸銅水溶液に混合して懸濁液
とする。次いでこの懸濁液に例えば炭酸ナトリウムを加
えて炭酸塩として沈澱させ、この沈澱物を温度150℃
程度の空気中で加熱乾燥させる。必要に応じてさらに乾
燥物を純水中に懸濁させた後、同様な条件で加熱乾燥さ
せ、得られた二酸化マンガン及び酸化第二銅からなる粉
末を造粒し、或いは押出成形し、押出成形の場合には所
定長さに切断してペレット化する。なお本触媒は、その
造粒或いは成形等に際してバインダーは特には必要とし
ないが、有機系又は無機系の少量のバインダーを添加し
ても差し支えない。
得られた二酸化マンガンに例えば酸化第二銅や水酸化第
二銅を混練した後、粒状その他の形状に成形し、必要に
応じて加熱することにより得ることができる。また沈澱
法による場合には、例えば酸化第二銅の製造過程中の適
宜の箇所で二酸化マンガンを加えて製造することができ
る。この沈澱法の一例を述べると、沈澱法により得た二
酸化マンガンの沈澱を酸素中で温度150℃程度に加熱
した後、これを所定量の硝酸銅水溶液に混合して懸濁液
とする。次いでこの懸濁液に例えば炭酸ナトリウムを加
えて炭酸塩として沈澱させ、この沈澱物を温度150℃
程度の空気中で加熱乾燥させる。必要に応じてさらに乾
燥物を純水中に懸濁させた後、同様な条件で加熱乾燥さ
せ、得られた二酸化マンガン及び酸化第二銅からなる粉
末を造粒し、或いは押出成形し、押出成形の場合には所
定長さに切断してペレット化する。なお本触媒は、その
造粒或いは成形等に際してバインダーは特には必要とし
ないが、有機系又は無機系の少量のバインダーを添加し
ても差し支えない。
【0019】本発明の酸化触媒は、排ガス温度が110
℃程度を下回ると所期のアルデヒド酸化効果は得られ
ず、また250℃程度を上回ると酸化作用は急速に低下
し、触媒としての機能自体がなくなってしまい、冷却後
再び使用しても所期の触媒効果は奏しない。このため本
発明の触媒は排ガス温度が110〜250℃の範囲、好
ましくは110〜240℃の範囲の燃焼排ガスに対して
特に有効に適用される。例えばGHPシステムにおいて
は、排出導管(図3〜4中、符号17参照)中又はこの
導管を経た燃焼排ガスは温度240℃以下程度で排出さ
れるため、本酸化触媒の触媒層はその排出導管(17)
中やその出口など排出導管17以降の箇所に設置する必
要があり、またそれらの箇所に設置すれば足りる。
℃程度を下回ると所期のアルデヒド酸化効果は得られ
ず、また250℃程度を上回ると酸化作用は急速に低下
し、触媒としての機能自体がなくなってしまい、冷却後
再び使用しても所期の触媒効果は奏しない。このため本
発明の触媒は排ガス温度が110〜250℃の範囲、好
ましくは110〜240℃の範囲の燃焼排ガスに対して
特に有効に適用される。例えばGHPシステムにおいて
は、排出導管(図3〜4中、符号17参照)中又はこの
導管を経た燃焼排ガスは温度240℃以下程度で排出さ
れるため、本酸化触媒の触媒層はその排出導管(17)
中やその出口など排出導管17以降の箇所に設置する必
要があり、またそれらの箇所に設置すれば足りる。
【0020】図4は、本発明におけるその触媒層の設置
態様を示す図である。図4中、図3中の箇所と共通する
部分には同じ符号を使用している。本アルデヒド酸化触
媒を使用する触媒層としては、図4のとおり、排出導管
17中に符号A又はBで示す何れの箇所に設置しても差
し支えない。この点、前述本酸化触媒の温度特性すなわ
ち本酸化触媒は250℃以下、特に240℃程度以下の
温度で有効であることから、図4中、熱交換器3よりも
前の導管2や熱交換器3の直後の高温部に設置するので
はなく、そのように排出導管17の途中、或いはそれ以
降の箇所に設置するだけで足りるから、本発明の触媒は
この点できわめて有利である。
態様を示す図である。図4中、図3中の箇所と共通する
部分には同じ符号を使用している。本アルデヒド酸化触
媒を使用する触媒層としては、図4のとおり、排出導管
17中に符号A又はBで示す何れの箇所に設置しても差
し支えない。この点、前述本酸化触媒の温度特性すなわ
ち本酸化触媒は250℃以下、特に240℃程度以下の
温度で有効であることから、図4中、熱交換器3よりも
前の導管2や熱交換器3の直後の高温部に設置するので
はなく、そのように排出導管17の途中、或いはそれ以
降の箇所に設置するだけで足りるから、本発明の触媒は
この点できわめて有利である。
【0021】次に、図5及び図6は、本発明において好
ましく使用し得る触媒層の構造例すなわち燃焼排ガスの
脱臭用触媒ユニットを示す図である。このうち図5は図
4中Aの箇所に設置する場合の構造例、図6は図4中B
の箇所に設置する構造例を示している。図5中、18は
触媒層容器であり、断熱材(例えばカオール等)で保温
される。この触媒層容器18の形状としては、筒状であ
れば、矩形、長方形、多角形その他適宜の断面形状で構
成することができるが、好ましくは円筒状に構成され、
図5〜図6においてはこの態様を示している。
ましく使用し得る触媒層の構造例すなわち燃焼排ガスの
脱臭用触媒ユニットを示す図である。このうち図5は図
4中Aの箇所に設置する場合の構造例、図6は図4中B
の箇所に設置する構造例を示している。図5中、18は
触媒層容器であり、断熱材(例えばカオール等)で保温
される。この触媒層容器18の形状としては、筒状であ
れば、矩形、長方形、多角形その他適宜の断面形状で構
成することができるが、好ましくは円筒状に構成され、
図5〜図6においてはこの態様を示している。
【0022】触媒層容器18中には触媒層Zが層状に配
置される。図中19、20はその触媒層Zを保持、固定
するための部材であり、多孔板、網目体その他適宜の部
材で構成され、その周縁部は容器の内壁に固定される。
また符号21はその容器外面を覆って巻かれた断熱テー
プ、22はGHPシステムからの排ガス管17への接合
部、23は処理済排ガスの排出管である。なお、断熱テ
ープ21は一例としてのもので、断熱機能を有する手段
であれば適宜の手段が適用でき、また図示のように容器
外面の全面とは限らず、一部に適用しても差し支えな
い。
置される。図中19、20はその触媒層Zを保持、固定
するための部材であり、多孔板、網目体その他適宜の部
材で構成され、その周縁部は容器の内壁に固定される。
また符号21はその容器外面を覆って巻かれた断熱テー
プ、22はGHPシステムからの排ガス管17への接合
部、23は処理済排ガスの排出管である。なお、断熱テ
ープ21は一例としてのもので、断熱機能を有する手段
であれば適宜の手段が適用でき、また図示のように容器
外面の全面とは限らず、一部に適用しても差し支えな
い。
【0023】図5のとおり、図4中Aの箇所に設置され
るこの形式の構造例では、シースヒーター等のヒーター
24が設けられる。このヒーター24は排ガス温度が低
いときに作動するようにしてあり、図中符号25はその
ための電源である。図5の構造形式の触媒層ユニットで
は、GHPシステムの排ガス管17の先端部に設置する
ことになるため、接合部22は、排ガス管17の出口端
部開口27への差込み形式で直接結合するようにしてあ
る。この場合の触媒層ユニットの設置は差込み部26を
触媒層を上方から下方へ向けて移動させながら排ガス管
17の出口端部開口27へ嵌挿するだけで設置すること
ができる。
るこの形式の構造例では、シースヒーター等のヒーター
24が設けられる。このヒーター24は排ガス温度が低
いときに作動するようにしてあり、図中符号25はその
ための電源である。図5の構造形式の触媒層ユニットで
は、GHPシステムの排ガス管17の先端部に設置する
ことになるため、接合部22は、排ガス管17の出口端
部開口27への差込み形式で直接結合するようにしてあ
る。この場合の触媒層ユニットの設置は差込み部26を
触媒層を上方から下方へ向けて移動させながら排ガス管
17の出口端部開口27へ嵌挿するだけで設置すること
ができる。
【0024】次に、図6は図4中Bの箇所に設置する燃
焼排ガスの脱臭用触媒ユニットの構造例であり、図6
中、図5との共通部分には同じ符号を使用している。こ
の構造例においては排出導管17の出口開口端部ではな
く、その途中に設置することになるため、上下両方に別
途連結部が必要であり、図6中、符号28及び29はそ
れらの連結部を示している。この連結は例えば耐熱性の
ゴム管等で行うことができる。この構造例ではGHPシ
ステムにおける室外機の中に設置することになるため、
排ガスの温度はAの設置箇所よりは低くなく、通常11
0℃前後以上である。このため図5の構造例のようなシ
ースヒーター21は特には必要でないが、必要があれば
配置しても差し支えない。以上、脱臭用触媒ユニットを
GHPシステムに適用する場合について説明したが、こ
れら触媒ユニットはGHPシステムと同種又は類似のシ
ステムからの燃焼排ガス導管についても同様に適用でき
るものである。
焼排ガスの脱臭用触媒ユニットの構造例であり、図6
中、図5との共通部分には同じ符号を使用している。こ
の構造例においては排出導管17の出口開口端部ではな
く、その途中に設置することになるため、上下両方に別
途連結部が必要であり、図6中、符号28及び29はそ
れらの連結部を示している。この連結は例えば耐熱性の
ゴム管等で行うことができる。この構造例ではGHPシ
ステムにおける室外機の中に設置することになるため、
排ガスの温度はAの設置箇所よりは低くなく、通常11
0℃前後以上である。このため図5の構造例のようなシ
ースヒーター21は特には必要でないが、必要があれば
配置しても差し支えない。以上、脱臭用触媒ユニットを
GHPシステムに適用する場合について説明したが、こ
れら触媒ユニットはGHPシステムと同種又は類似のシ
ステムからの燃焼排ガス導管についても同様に適用でき
るものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
がこれらの実施例に限定されるものでないことは勿論で
ある。まず実施例1では、本発明に係る触媒を含む各種
酸化触媒によるアセトアルデヒドの転化率評価試験及び
その結果を記載し、実施例2〜3としては本発明の微量
アルデヒド酸化触媒による性能試験及びその結果を記載
している。
がこれらの実施例に限定されるものでないことは勿論で
ある。まず実施例1では、本発明に係る触媒を含む各種
酸化触媒によるアセトアルデヒドの転化率評価試験及び
その結果を記載し、実施例2〜3としては本発明の微量
アルデヒド酸化触媒による性能試験及びその結果を記載
している。
【0026】《実施例1》図1は、本発明に係る触媒を
含む各種酸化触媒によるアセトアルデヒドの転化率評価
試験の結果を示している。図1中の各使用触媒のうち、
まずMnーCu系酸化触媒は、二酸化マンガンと酸化第
二銅に適量の水を加えて混練した後、温度150℃で乾
燥させて得られたもの(Mn:72wt%、Cu:28
wt%)を使用した。また硝酸銀/アルミナ系触媒は、
γーアルミナに硝酸銀水溶液を硝酸銀が各種濃度となる
よう含浸させた後、乾燥させ、温度500℃で5時間焼
成することにより得られた固形物を粉砕し、平均粒径
0.36〜0.71mmに整粒して製造したものであ
り、酢酸銀/アルミナ系触媒についても硝酸銀/アルミ
ナ系触媒の場合と同様にして製造した。
含む各種酸化触媒によるアセトアルデヒドの転化率評価
試験の結果を示している。図1中の各使用触媒のうち、
まずMnーCu系酸化触媒は、二酸化マンガンと酸化第
二銅に適量の水を加えて混練した後、温度150℃で乾
燥させて得られたもの(Mn:72wt%、Cu:28
wt%)を使用した。また硝酸銀/アルミナ系触媒は、
γーアルミナに硝酸銀水溶液を硝酸銀が各種濃度となる
よう含浸させた後、乾燥させ、温度500℃で5時間焼
成することにより得られた固形物を粉砕し、平均粒径
0.36〜0.71mmに整粒して製造したものであ
り、酢酸銀/アルミナ系触媒についても硝酸銀/アルミ
ナ系触媒の場合と同様にして製造した。
【0027】試験装置としては通常の固定床流通型反応
器を使用し、その反応管は内径10mmのステンレス鋼
製の管で、その中に上記各使用触媒4.5mlを層状に
充填した。試験ガスとしては圧縮空気を一定流量で反応
管に導入しながら、途中アセトアルデヒドを水溶液とし
て定量ポンプで供給し、気化させて空気と混合し、その
組成がアセトアルデヒド100ppm、酸素21%、窒
素79%(以上乾燥基準)、水10%となるようにし
た。試験条件としては、ペレット状の各種触媒を管状反
応器中に層状に充填し、空間速度(SV)を40000
h-1とし、温度を100℃から400℃にわたる範囲で
変化させて実施した。図1中◇印は触媒としてMnーC
u系酸化触媒を用いた場合、○印は酢酸銀(5wt%)
/アルミナを使用した場合、黒△印は硝酸銀(5wt
%)/アルミナを使用した場合、また黒□印は硝酸銀
(1wt%)/アルミナを使用した場合の結果を示して
いる。
器を使用し、その反応管は内径10mmのステンレス鋼
製の管で、その中に上記各使用触媒4.5mlを層状に
充填した。試験ガスとしては圧縮空気を一定流量で反応
管に導入しながら、途中アセトアルデヒドを水溶液とし
て定量ポンプで供給し、気化させて空気と混合し、その
組成がアセトアルデヒド100ppm、酸素21%、窒
素79%(以上乾燥基準)、水10%となるようにし
た。試験条件としては、ペレット状の各種触媒を管状反
応器中に層状に充填し、空間速度(SV)を40000
h-1とし、温度を100℃から400℃にわたる範囲で
変化させて実施した。図1中◇印は触媒としてMnーC
u系酸化触媒を用いた場合、○印は酢酸銀(5wt%)
/アルミナを使用した場合、黒△印は硝酸銀(5wt
%)/アルミナを使用した場合、また黒□印は硝酸銀
(1wt%)/アルミナを使用した場合の結果を示して
いる。
【0028】図1のとおり、酢酸銀(5wt%)/アル
ミナ(○印)や硝酸銀(5wt%)/アルミナ(黒△
印)の場合では、その触媒作用は温度130℃〜350
℃の範囲で変動し、アセトアルデヒドの転化率は300
℃以上で90%を超えるが、硝酸銀(1wt%)/アル
ミナ(黒□印)での有効触媒作用域はさらに高温側にシ
フトし、転化率80%以上を得るには350℃以上の温
度が必要であることを示している。これに対してMnー
Cu系の酸化触媒(◇印)では温度110℃前後から酸
化能が現われ、その転化率は120℃程度以降で急速に
増大し、温度130℃程度以降240℃前後まではその
転化率はほぼ100%を維持している。
ミナ(○印)や硝酸銀(5wt%)/アルミナ(黒△
印)の場合では、その触媒作用は温度130℃〜350
℃の範囲で変動し、アセトアルデヒドの転化率は300
℃以上で90%を超えるが、硝酸銀(1wt%)/アル
ミナ(黒□印)での有効触媒作用域はさらに高温側にシ
フトし、転化率80%以上を得るには350℃以上の温
度が必要であることを示している。これに対してMnー
Cu系の酸化触媒(◇印)では温度110℃前後から酸
化能が現われ、その転化率は120℃程度以降で急速に
増大し、温度130℃程度以降240℃前後まではその
転化率はほぼ100%を維持している。
【0029】《実施例2》本実施例2においては、図3
中、Bとして示す箇所に固定床流通型反応器を設置し、
その中に触媒層を配置して実施した。そしてこの点は、
後述実施例3でも同じである。
中、Bとして示す箇所に固定床流通型反応器を設置し、
その中に触媒層を配置して実施した。そしてこの点は、
後述実施例3でも同じである。
【0030】〈供試触媒の調製〉供試触媒を以下のよう
にして製造した。硝酸水溶液中で硫酸マンガンを過マン
ガン酸カリウムと反応させて得られた二酸化マンガンの
沈澱400gを1000mlの硝酸第二銅水溶液〔硝酸
第二銅含量:Cu(NO3)2として275g〕に混合し
て懸濁液とした。次いでこの懸濁液に炭酸ナトリウム1
55gを添加し、二酸化マンガンとともに、銅を炭酸塩
として沈澱させ、この沈澱物を温度約150℃の空気中
で加熱し乾燥させた。この乾燥物をさらに蒸留水800
ml中に懸濁させた後、同様な条件で加熱して乾燥さ
せ、得られた粉末を細円筒状に押出成形し、切断して直
径1/4インチ、厚さ1/8インチ(=6.35mm×
3.175mm)のタブレット状に成形して供試触媒と
した。この供試触媒をEDXにより分析した結果、その
組成はMn:72.4wt%、Cu:26.5wt%、
K:0.9wt%であった。
にして製造した。硝酸水溶液中で硫酸マンガンを過マン
ガン酸カリウムと反応させて得られた二酸化マンガンの
沈澱400gを1000mlの硝酸第二銅水溶液〔硝酸
第二銅含量:Cu(NO3)2として275g〕に混合し
て懸濁液とした。次いでこの懸濁液に炭酸ナトリウム1
55gを添加し、二酸化マンガンとともに、銅を炭酸塩
として沈澱させ、この沈澱物を温度約150℃の空気中
で加熱し乾燥させた。この乾燥物をさらに蒸留水800
ml中に懸濁させた後、同様な条件で加熱して乾燥さ
せ、得られた粉末を細円筒状に押出成形し、切断して直
径1/4インチ、厚さ1/8インチ(=6.35mm×
3.175mm)のタブレット状に成形して供試触媒と
した。この供試触媒をEDXにより分析した結果、その
組成はMn:72.4wt%、Cu:26.5wt%、
K:0.9wt%であった。
【0031】〈性能試験〉次いで、上記供試触媒を使用
してアルデヒドの酸化試験を実施した。試験装置は通常
の固定床流通型反応器を使用した。その反応管は内径1
0mmのステンレス鋼製で、その中に供試触媒4.5m
lを層状に充填した。試験ガスとしては、圧縮空気を一
定流量で反応管に導入しながら、途中、アセトアルデヒ
ド又はホルムアルデヒドを水溶液として定量ポンプで供
給し、気化させて空気と混合し、その組成がアセトアル
デヒド又はホルムアルデヒド120〜200ppm、酸
素21%、窒素79%(以上乾燥基準)、水10%とな
るようにした。
してアルデヒドの酸化試験を実施した。試験装置は通常
の固定床流通型反応器を使用した。その反応管は内径1
0mmのステンレス鋼製で、その中に供試触媒4.5m
lを層状に充填した。試験ガスとしては、圧縮空気を一
定流量で反応管に導入しながら、途中、アセトアルデヒ
ド又はホルムアルデヒドを水溶液として定量ポンプで供
給し、気化させて空気と混合し、その組成がアセトアル
デヒド又はホルムアルデヒド120〜200ppm、酸
素21%、窒素79%(以上乾燥基準)、水10%とな
るようにした。
【0032】表1は、これらの試験の結果である。ここ
では空間速度(SV)を16000h-1、温度を150
℃とした場合と、空間速度を27000h-1とし、温度
を200℃とした場合とを示している。表1のとおり、
本発明の触媒によれば、空間速度を16000h-1と
し、温度を150℃とした場合には、アセトアルデヒド
及びホルムアルデヒドとも、ほぼ完全に酸化されている
ことが分かる。また空間速度を27000h-1、温度を
200℃という可成り苛酷な条件下とした場合にも、ア
ルデヒド類がきわめて有効に酸化され、例えばアセトア
ルデヒド120ppmであったものが5ppmにも減少
している。
では空間速度(SV)を16000h-1、温度を150
℃とした場合と、空間速度を27000h-1とし、温度
を200℃とした場合とを示している。表1のとおり、
本発明の触媒によれば、空間速度を16000h-1と
し、温度を150℃とした場合には、アセトアルデヒド
及びホルムアルデヒドとも、ほぼ完全に酸化されている
ことが分かる。また空間速度を27000h-1、温度を
200℃という可成り苛酷な条件下とした場合にも、ア
ルデヒド類がきわめて有効に酸化され、例えばアセトア
ルデヒド120ppmであったものが5ppmにも減少
している。
【0033】
【表 1】
【0034】また、圧縮空気にアセトアルデヒド又はホ
ルムアルデヒドの水溶液を供給、気化させて混合した上
記試験ガスは目にしみるほどの臭いがしたが、本酸化触
媒により空間速度16000h-1、温度150℃の条件
で処理した後のガスでは臭いは全くなく、また空間速度
27000h-1、温度200℃の条件下で処理した後の
ガスの場合は、有るか無いか判別できない程度の、ほん
のかすかな臭いが認められるだけであった。
ルムアルデヒドの水溶液を供給、気化させて混合した上
記試験ガスは目にしみるほどの臭いがしたが、本酸化触
媒により空間速度16000h-1、温度150℃の条件
で処理した後のガスでは臭いは全くなく、また空間速度
27000h-1、温度200℃の条件下で処理した後の
ガスの場合は、有るか無いか判別できない程度の、ほん
のかすかな臭いが認められるだけであった。
【0035】《実施例3》本実施例3における供試触媒
を次のようにして調製した。まず硫酸第一マンガンの硫
酸酸性水溶液に過マンガン酸カリウムを添加して酸化さ
せた後、加温熟成し、得られた沈澱物を水洗し、温度1
00℃にて乾燥させて二酸化マンガンを得た。一方、硝
酸第二銅の水溶液と炭酸ナトリウムの水溶液とを混合
し、得られた沈澱を水洗、乾燥して酸化第二銅を得た。
かくして得られた二酸化マンガンと酸化第二銅とに適当
量の水を加えて混練した後、直径6.25mm、厚さ
3.25mmのタブレット状に成形し、温度150℃で
乾燥した。
を次のようにして調製した。まず硫酸第一マンガンの硫
酸酸性水溶液に過マンガン酸カリウムを添加して酸化さ
せた後、加温熟成し、得られた沈澱物を水洗し、温度1
00℃にて乾燥させて二酸化マンガンを得た。一方、硝
酸第二銅の水溶液と炭酸ナトリウムの水溶液とを混合
し、得られた沈澱を水洗、乾燥して酸化第二銅を得た。
かくして得られた二酸化マンガンと酸化第二銅とに適当
量の水を加えて混練した後、直径6.25mm、厚さ
3.25mmのタブレット状に成形し、温度150℃で
乾燥した。
【0036】反応容器、試験方法については実施例2の
場合と同様にして、上記のようにして製造した供試触媒
を使用して性能試験をしたところ、実施例2の結果とほ
ぼ同様の結果が得られた。このように本発明の触媒によ
る微量アセトアルデヒドやホルムアルデヒドに対する有
効な優れた酸化効果、脱臭効果は明らかである。
場合と同様にして、上記のようにして製造した供試触媒
を使用して性能試験をしたところ、実施例2の結果とほ
ぼ同様の結果が得られた。このように本発明の触媒によ
る微量アセトアルデヒドやホルムアルデヒドに対する有
効な優れた酸化効果、脱臭効果は明らかである。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るアルデヒド
の酸化触媒は、各種燃焼排ガス中のアルデヒドが微量で
あっても優れた酸化性能を示し、燃焼排ガス中の微量ア
ルデヒドをきわめて有効に酸化除去し、脱臭することが
できる。また本触媒はその作用温度が約110〜240
℃程度の範囲で有効であるため、都市ガス等を燃料とす
るGHPシステムやコージェネレーションシステムにお
けるガスエンジンからの燃焼排ガス、特に希薄燃焼ガス
エンジンからの燃焼排ガスの脱臭処理用触媒としてもき
わめて有効であり、さらに本酸化触媒を組み込んだ触媒
層ユニットは、それらシステムの最終段階に配置すれば
足りるため、その設置や交換等が簡便であり、また保守
が容易であるなど実用上も優れた利点を有している。
の酸化触媒は、各種燃焼排ガス中のアルデヒドが微量で
あっても優れた酸化性能を示し、燃焼排ガス中の微量ア
ルデヒドをきわめて有効に酸化除去し、脱臭することが
できる。また本触媒はその作用温度が約110〜240
℃程度の範囲で有効であるため、都市ガス等を燃料とす
るGHPシステムやコージェネレーションシステムにお
けるガスエンジンからの燃焼排ガス、特に希薄燃焼ガス
エンジンからの燃焼排ガスの脱臭処理用触媒としてもき
わめて有効であり、さらに本酸化触媒を組み込んだ触媒
層ユニットは、それらシステムの最終段階に配置すれば
足りるため、その設置や交換等が簡便であり、また保守
が容易であるなど実用上も優れた利点を有している。
【図1】各種酸化触媒のアセトアルデヒド転化率評価試
験の結果を示す図。
験の結果を示す図。
【図2】GHPシステムの概略を示す図。
【図3】アルデヒド類を含む排ガス発生源の一例として
GHPのシステムフローの概略を示した図。
GHPのシステムフローの概略を示した図。
【図4】本発明におけるその触媒層の設置態様を示す
図。
図。
【図5】図3中Aの箇所に設置する場合の触媒層の構造
例(触媒ユニット)。
例(触媒ユニット)。
【図6】図3中Bの箇所に設置する場合の触媒層の構造
例(触媒ユニット)。
例(触媒ユニット)。
1 ガスエンジン(希薄燃焼ガスエンジン等) 2、4、17 排ガス導管 3 熱交換器 5 熱媒体導管 6 ラジエーター 7 排熱回収器 8 冷却器 9、10 コンプレッサー 11 四方弁 12 膨張弁 13 電磁弁 14 室外熱交換器 F ファン 15 ドレン管 16 マフラー 18 触媒層容器 Z 触媒層 19、20 触媒層Zを保持、固定するための部材 21 容器外面を覆って巻かれた断熱テープ 22 GHPの排ガス管17への接合部 23 処理済排ガスの排出管 24 シースヒーター 25 シースヒーター用電源 26 差込み部 27 排ガス管17の出口端部開口 28、29 上下の連結部
Claims (12)
- 【請求項1】燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒
であって、二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分とし
て含有してなることを特徴とする燃焼排ガス中の微量ア
ルデヒドの酸化触媒。 - 【請求項2】上記アルデヒドがホルムアルデヒド又はア
セトアルデヒドである請求項1記載の燃焼排ガス中の微
量アルデヒドの酸化触媒。 - 【請求項3】上記酸化触媒が粒状、球状、ペレット状、
タブレット状又はハニカム状である請求項1又は2記載
の燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒。 - 【請求項4】微量のアルデヒドを含有する燃焼排ガスを
二酸化マンガン及び酸化第二銅を主成分とするアルデヒ
ド酸化触媒の層に通すことを特徴とする燃焼排ガスの脱
臭方法。 - 【請求項5】上記アルデヒドがホルムアルデヒド又はア
セトアルデヒドである請求項4記載の燃焼排ガスの脱臭
方法。 - 【請求項6】上記酸化触媒が粒状、球状、ペレット状、
タブレット状又はハニカム状である請求項4又は5記載
の燃焼排ガスの脱臭方法。 - 【請求項7】上記アルデヒドを含有する燃焼排ガスがガ
スエンジンからの燃焼排ガスを熱交換器へ通した後、温
度240℃程度以下で排出される排ガスである請求項
4、5又は6記載の燃焼排ガスの脱臭方法。 - 【請求項8】上記ガスエンジンからの燃焼排ガスがGH
Pシステムにおけるガスエンジンからの燃焼排ガスであ
る請求項7記載の燃焼排ガスの脱臭方法。 - 【請求項9】筒状容器内に二酸化マンガン及び酸化第二
銅を主成分とするアルデヒド酸化触媒を層状に充填して
なることを特徴とする燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニッ
ト。 - 【請求項10】上記酸化触媒が粒状、球状、ペレット
状、タブレット状又はハニカム状である請求項9記載の
燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニット。 - 【請求項11】上記触媒ユニットが、GHPシステムに
おけるガスエンジンからの燃焼排ガスを熱交換器へ通し
た後、温度240℃程度以下で排出される排ガス処理用
のものである請求項9又は10記載の燃焼排ガスの脱臭
用触媒ユニット。 - 【請求項12】上記筒状容器が温度保持用のヒーターを
備えてなる筒状容器である請求項9、10又は11記載
の燃焼排ガスの脱臭用触媒ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8046578A JPH09206596A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8046578A JPH09206596A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206596A true JPH09206596A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12751193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8046578A Pending JPH09206596A (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09206596A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004020153A (ja) * | 2002-06-20 | 2004-01-22 | Yanmar Co Ltd | エンジンヒートポンプ |
| WO2005088752A1 (ja) | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 燃料電池システム |
| JP2009090224A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Tosoh Corp | パティキュレート燃焼触媒及びそれを用いたパティキュレートの燃焼除去方法 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP8046578A patent/JPH09206596A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004020153A (ja) * | 2002-06-20 | 2004-01-22 | Yanmar Co Ltd | エンジンヒートポンプ |
| WO2005088752A1 (ja) | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 燃料電池システム |
| US7670705B2 (en) | 2004-03-12 | 2010-03-02 | Panasonic Corporation | Fuel cell system with purifying apparatus |
| JP2009090224A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Tosoh Corp | パティキュレート燃焼触媒及びそれを用いたパティキュレートの燃焼除去方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101762718B1 (ko) | 다공성 구리-망간 필터메디아 및 그 제조방법 | |
| WO1997011779A1 (fr) | Agent d'elimination de gaz toxiques | |
| JP3404739B2 (ja) | フィルタ、並びにそれを用いた空気清浄機及びエアーコンディショナー | |
| JPH08296992A (ja) | 脱臭機能付き熱交換器 | |
| JPH09206596A (ja) | 燃焼排ガス中の微量アルデヒドの酸化触媒及びその脱臭方法 | |
| JPH10309443A (ja) | 燃焼排ガスの脱臭方法、そのための触媒及び触媒ユニット | |
| EP0893128B1 (en) | Composite space deodorizing filter | |
| JPH0584441A (ja) | 脱臭触媒及びそれを用いた応用機器 | |
| JPH0824572A (ja) | 臭化メチル含有排ガスの処理方法 | |
| JPH09285720A (ja) | 燃焼排ガスの脱臭方法、そのための触媒及び触媒ユニット | |
| JPH11104491A (ja) | COおよびNOxの酸化触媒 | |
| JPH07155611A (ja) | 悪臭物質除去用触媒と除去方法 | |
| JPH0780299A (ja) | 金属酸化物添着活性炭触媒 | |
| JP3357137B2 (ja) | 脱臭方法 | |
| JP3634795B2 (ja) | 窒素酸化物および/または硫黄酸化物の吸着剤 | |
| JP2670972B2 (ja) | 空気中の微量のアセトアルデヒドを除去する方法 | |
| JPH06327967A (ja) | ハニカム状吸着体 | |
| JPH09154928A (ja) | 脱臭剤の製造方法 | |
| CN218012069U (zh) | 一种自动消烟除味排气装置 | |
| JPH1176746A (ja) | 有害性排気ガス処理装置 | |
| JPH10192656A (ja) | 燃焼排ガスの脱臭方法及び脱臭装置 | |
| JP2903731B2 (ja) | 有臭成分と共に低級脂肪酸を含む生活環境の気体の脱臭方法 | |
| JP2000192854A (ja) | SOx脱離モ―ドを有する脱硝兼脱臭用銀担持アルミナ触媒付GHPシステム | |
| JPS629377B2 (ja) | ||
| JPH07100327A (ja) | 悪臭の除去方法と悪臭成分吸着剤 |