JPH09278787A - 新規なイスタマイシン誘導体とその製造法 - Google Patents
新規なイスタマイシン誘導体とその製造法Info
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- JPH09278787A JPH09278787A JP11303696A JP11303696A JPH09278787A JP H09278787 A JPH09278787 A JP H09278787A JP 11303696 A JP11303696 A JP 11303696A JP 11303696 A JP11303696 A JP 11303696A JP H09278787 A JPH09278787 A JP H09278787A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緑膿菌を含む広範囲の細菌に高い抗菌活性を
有して且つ安定である新規なイスタマイシン誘導体を提
供することを目的とする。 【解決手段】 一般式(Ia): (式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)の各種のグリコシル基を
表わし、R2は各種のアミノ酸残基を表わす)で示され
る新規なイスタマイシン誘導体が合成された。このイス
タマイシン誘導体はグラム陽性および陰性の細菌、緑膿
菌および各種の耐性菌を含む広範囲の細菌に高い抗菌活
性を示す。また、一般式(Ia)でR2が水素である化合
物に相当して若干の抗菌活性を有する新規なイスタマイ
シンB0誘導体も中間体として合成された。前記の新規
イスタマイシン誘導体は一連の反応工程からなる製造法
で得られる。
有して且つ安定である新規なイスタマイシン誘導体を提
供することを目的とする。 【解決手段】 一般式(Ia): (式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)の各種のグリコシル基を
表わし、R2は各種のアミノ酸残基を表わす)で示され
る新規なイスタマイシン誘導体が合成された。このイス
タマイシン誘導体はグラム陽性および陰性の細菌、緑膿
菌および各種の耐性菌を含む広範囲の細菌に高い抗菌活
性を示す。また、一般式(Ia)でR2が水素である化合
物に相当して若干の抗菌活性を有する新規なイスタマイ
シンB0誘導体も中間体として合成された。前記の新規
イスタマイシン誘導体は一連の反応工程からなる製造法
で得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緑膿菌を含む広範囲
な細菌に対して高い抗菌活性を有する新規イスタマイシ
ン化合物に関し、さらに詳しくは、既知のアミノグリコ
シド抗生物質イスタマイシンBの3位のメチル基を種々
に修飾されたデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル基に変換して且つイスタマイシンBの4-N-グリシル
基を場合によっては修飾してなる抗菌性の新規なイスタ
マイシンB誘導体に関する。本発明はまた、ある種の細
菌に若干の抗菌活性を示し且つ前記の新規なイスタマイ
シンB誘導体の合成に原料中間体として有用である新規
なイスタマイシンB0誘導体に関する。
な細菌に対して高い抗菌活性を有する新規イスタマイシ
ン化合物に関し、さらに詳しくは、既知のアミノグリコ
シド抗生物質イスタマイシンBの3位のメチル基を種々
に修飾されたデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル基に変換して且つイスタマイシンBの4-N-グリシル
基を場合によっては修飾してなる抗菌性の新規なイスタ
マイシンB誘導体に関する。本発明はまた、ある種の細
菌に若干の抗菌活性を示し且つ前記の新規なイスタマイ
シンB誘導体の合成に原料中間体として有用である新規
なイスタマイシンB0誘導体に関する。
【0002】さらに本発明は前記の新規なイスタマイシ
ン誘導体の製造法にも関する。
ン誘導体の製造法にも関する。
【0003】
【従来の技術】既知のアミノグリコシド抗生物質である
イスタマイシンBは次式(A) で表される化合物であり、このイスタマイシンBおよび
イスタマイシンAは広い抗菌活性を有するが緑膿菌に対
しては抗菌活性が弱い(特公平1-42960号および
英国特許第2,048,855号)。本発明者らはこれを
改善すべく3-O-デメチルイスタマイシンB(特公昭6
3-2271号および欧州特許第0048549号)、
3-デメトキシイスタマイシンB(特公平3-875号お
よび米国特許第4,479,943号)、3-O-デメチル
-3-O-グリシルイスタマイシンB(特開昭62-703
86号)を合成した。これらはいずれも緑膿菌に対する
活性を改善することができたが、その安定性あるいは急
性毒性などの点において満足すべきものではなかった。
イスタマイシンBは次式(A) で表される化合物であり、このイスタマイシンBおよび
イスタマイシンAは広い抗菌活性を有するが緑膿菌に対
しては抗菌活性が弱い(特公平1-42960号および
英国特許第2,048,855号)。本発明者らはこれを
改善すべく3-O-デメチルイスタマイシンB(特公昭6
3-2271号および欧州特許第0048549号)、
3-デメトキシイスタマイシンB(特公平3-875号お
よび米国特許第4,479,943号)、3-O-デメチル
-3-O-グリシルイスタマイシンB(特開昭62-703
86号)を合成した。これらはいずれも緑膿菌に対する
活性を改善することができたが、その安定性あるいは急
性毒性などの点において満足すべきものではなかった。
【0004】また、イスタマイシンBに匹敵する抗菌活
性を有するが低毒性である4-N-β-アラニル-2′-デ
アミノ-2′-ヒドロキシ-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0および2′-デアミノ-2′-ヒドロキシイスタマイ
シンBなどの2′-デアミノ-2′-ヒドロキシイスタマ
イシンB0誘導体も合成された(特公平6-31295号
および米国特許第4,795,743号)。
性を有するが低毒性である4-N-β-アラニル-2′-デ
アミノ-2′-ヒドロキシ-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0および2′-デアミノ-2′-ヒドロキシイスタマイ
シンBなどの2′-デアミノ-2′-ヒドロキシイスタマ
イシンB0誘導体も合成された(特公平6-31295号
および米国特許第4,795,743号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から低毒性で特に
緑膿菌に対して高い抗菌活性を有する化学療法剤として
のアミノグリコシド抗生物質の出現が期待されている。
緑膿菌に対して高い抗菌活性を有する化学療法剤として
のアミノグリコシド抗生物質の出現が期待されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に応えるべく研究を行なって、次式(B) で表される3-O-デメチルイスタマイシンBの3位の水
酸基に数種の糖基又はアミノ糖基を導入し且つ4位のメ
チルアミノ基上のグリシル基を場合により種々に修飾し
た形の誘導体にすることにより、緑膿菌に対する抗菌活
性を改善し且つ安定な新規イスタマイシン誘導体を合成
できることを見いだした。これにより本発明を完成し
た。
題に応えるべく研究を行なって、次式(B) で表される3-O-デメチルイスタマイシンBの3位の水
酸基に数種の糖基又はアミノ糖基を導入し且つ4位のメ
チルアミノ基上のグリシル基を場合により種々に修飾し
た形の誘導体にすることにより、緑膿菌に対する抗菌活
性を改善し且つ安定な新規イスタマイシン誘導体を合成
できることを見いだした。これにより本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、詳しく述べれば本発明者らは先
に、次式(C) で表わされる3-O-デメチルイスタマイシンB0を、イ
スタマイシンB0(特公昭63-32798号および英国
特許第2,048,855号)の3位のメトキシ基の脱メ
チル化によって合成した(特公昭63-2271号の実
施例1および欧州特許第0048549号、参照)。こ
の3-O-デメチルイスタマイシンB0の2個のアミノ基
および2個のイミノ基を、公知のアミノ保護基導入剤と
の反応により保護し、これにより次式(V) (式中、A1はアミノ保護基であり、A2はA1と同じ又
は異なるアミノ保護基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0のテトラ−N−保護体を合成し、
この式(V)の化合物の3位の水酸基に次式(VI) (式中、T1はヒドロキシル保護基であり、X1はアミノ
保護基で保護されたアミノ基、ヒドロキシル保護基で保
護された水酸基、又は水素原子であり、Y1はヒドロキ
シル保護基で保護された水酸基、又はアミノ保護基で保
護されたアミノ基である)で示されるD-アラビノ-ある
いはエリスロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体をグリ
カール法で縮合させるか、あるいは次式(VI′) (式中、T1、X1及びY1は前記と同じ意味をもち、W
は臭素、塩素又はヨウ素であるハロゲン原子あるいはス
ルホニルオキシ基又は水酸基である)で示されるD-ア
ラビノあるいはエリスロ-ヘキソピラノシル・ハライド
誘導体を通常のグリコシル化法で縮合させると、次式
(VII) (式中、A1、A2、T1、X1及びY1は前記と同じ意味
をもつ)で示される3-O-(置換-α-D-アラビノ-ヘキ
ソピラノシル又は置換-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成で
きることを認め、さらに上記の式(VII)の化合物か
ら、ヒドロキシル保護基を脱離し、またアミノ保護基を
脱離すると、これによって次式(Ib′) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生成
できることを認めた。
に、次式(C) で表わされる3-O-デメチルイスタマイシンB0を、イ
スタマイシンB0(特公昭63-32798号および英国
特許第2,048,855号)の3位のメトキシ基の脱メ
チル化によって合成した(特公昭63-2271号の実
施例1および欧州特許第0048549号、参照)。こ
の3-O-デメチルイスタマイシンB0の2個のアミノ基
および2個のイミノ基を、公知のアミノ保護基導入剤と
の反応により保護し、これにより次式(V) (式中、A1はアミノ保護基であり、A2はA1と同じ又
は異なるアミノ保護基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0のテトラ−N−保護体を合成し、
この式(V)の化合物の3位の水酸基に次式(VI) (式中、T1はヒドロキシル保護基であり、X1はアミノ
保護基で保護されたアミノ基、ヒドロキシル保護基で保
護された水酸基、又は水素原子であり、Y1はヒドロキ
シル保護基で保護された水酸基、又はアミノ保護基で保
護されたアミノ基である)で示されるD-アラビノ-ある
いはエリスロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体をグリ
カール法で縮合させるか、あるいは次式(VI′) (式中、T1、X1及びY1は前記と同じ意味をもち、W
は臭素、塩素又はヨウ素であるハロゲン原子あるいはス
ルホニルオキシ基又は水酸基である)で示されるD-ア
ラビノあるいはエリスロ-ヘキソピラノシル・ハライド
誘導体を通常のグリコシル化法で縮合させると、次式
(VII) (式中、A1、A2、T1、X1及びY1は前記と同じ意味
をもつ)で示される3-O-(置換-α-D-アラビノ-ヘキ
ソピラノシル又は置換-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成で
きることを認め、さらに上記の式(VII)の化合物か
ら、ヒドロキシル保護基を脱離し、またアミノ保護基を
脱離すると、これによって次式(Ib′) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生成
できることを認めた。
【0008】またさらに上記の式(Ib′)の化合物に存
在する4位メチルアミノ基以外のすべてのアミノ基を再
びアミノ保護基導入剤との反応により選択的に保護する
と、次式(VIII) 〔式中、A3は式(V)で示されるアミノ保護基A1及び
A2と同じ又は異なるアミノ保護基であり、X2はアミノ
保護基A3で保護されたアミノ基、又は水酸基又は水素
原子であり、Y2は水酸基、又はアミノ保護基A3で保護
されたアミノ基である〕で示されるN-保護-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生
成できることを認めた。
在する4位メチルアミノ基以外のすべてのアミノ基を再
びアミノ保護基導入剤との反応により選択的に保護する
と、次式(VIII) 〔式中、A3は式(V)で示されるアミノ保護基A1及び
A2と同じ又は異なるアミノ保護基であり、X2はアミノ
保護基A3で保護されたアミノ基、又は水酸基又は水素
原子であり、Y2は水酸基、又はアミノ保護基A3で保護
されたアミノ基である〕で示されるN-保護-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生
成できることを認めた。
【0009】上記の式(VIII)の化合物の4位メチルア
ミノ基を次式(IX) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は1
個又はそれ以上の水酸基及び/又はアミノ基で置換され
た炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル
基であり、A4は水素原子であるか又はアミノ保護基A3
と同じ又は異なるアミノ保護基であり、nは0、1、
2、3又は4の整数である)で示されれるN-保護又は
非保護-α-又は-ω-アミノ酸又はこれの反応性誘導体、
例えば活性エステル又は酸ハライドでアシル化すると、
次式(X) 〔式中、A3、X2及びY2は前記と同じ意味をもち、R4
は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH-A4(但しR3、A
4及びnは前記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又
は非保護-アミノ酸残基である〕で示されるN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体を生成できることを認めた。
ミノ基を次式(IX) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は1
個又はそれ以上の水酸基及び/又はアミノ基で置換され
た炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル
基であり、A4は水素原子であるか又はアミノ保護基A3
と同じ又は異なるアミノ保護基であり、nは0、1、
2、3又は4の整数である)で示されれるN-保護又は
非保護-α-又は-ω-アミノ酸又はこれの反応性誘導体、
例えば活性エステル又は酸ハライドでアシル化すると、
次式(X) 〔式中、A3、X2及びY2は前記と同じ意味をもち、R4
は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH-A4(但しR3、A
4及びnは前記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又
は非保護-アミノ酸残基である〕で示されるN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体を生成できることを認めた。
【0010】さらに上記の式(X)の誘導体からすべて
のアミノ保護基を脱離すると、次の一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3およびnは前記の意味をもつ)を有するア
ミノ酸残基である〕で総括的に表わされる各種の新規イ
スタマイシン誘導体が製造できることが認められた。
のアミノ保護基を脱離すると、次の一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3およびnは前記の意味をもつ)を有するア
ミノ酸残基である〕で総括的に表わされる各種の新規イ
スタマイシン誘導体が製造できることが認められた。
【0011】上記の一般式(Ia)の新規イスタマイシン
誘導体に包含される各例の化合物、ならびにその塩類は
いずれもグラム陽性および陰性の細菌ならびに緑膿菌、
各種耐性菌を含む広範囲の病原微生物の発育を阻止する
高い抗菌活性を示すことが認められた。
誘導体に包含される各例の化合物、ならびにその塩類は
いずれもグラム陽性および陰性の細菌ならびに緑膿菌、
各種耐性菌を含む広範囲の病原微生物の発育を阻止する
高い抗菌活性を示すことが認められた。
【0012】さらに、前記の一般式(Ib′)で示される
3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル
化誘導体は、新規な化合物であり、ある種の細菌に対し
て若干の抗菌活性を示し、また上記の一般式(Ia)の新
規イスタマイシン誘導体を合成するのに原料中間体とし
て有用であると認められた。
3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル
化誘導体は、新規な化合物であり、ある種の細菌に対し
て若干の抗菌活性を示し、また上記の一般式(Ia)の新
規イスタマイシン誘導体を合成するのに原料中間体とし
て有用であると認められた。
【0013】従って、第1の本発明の要旨とするところ
は、一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基、あるいは1個又はそれ以上の水酸基及び/又
はアミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好ましく
は1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、
nは0、1、2、3又は4の整数である)を有するアミ
ノ酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン誘導体又
はそれらの薬理学的に許容される塩が提供される。
は、一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基、あるいは1個又はそれ以上の水酸基及び/又
はアミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好ましく
は1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、
nは0、1、2、3又は4の整数である)を有するアミ
ノ酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン誘導体又
はそれらの薬理学的に許容される塩が提供される。
【0014】一般式(Ia)のイスタマイシン誘導体にお
けるアミノ酸残基R2の好ましい例は、グリシル基、あ
るいは置換されたグリシル基としてL-アラニル基、L-
バリル基、L-ロイシル基、L-イソロイシル基、セリル
(seryl)基、イソセリル基又はL-フェニルアラニル基
の如きα-アミノ酸残基であることができる。また基R2
がω-アミノ酸残基である場合に、それらは例えばβ-ア
ラニル基、4-アミノブチリル基又は4-アミノ-2,2-
ジメチルブチリル基であることができる。
けるアミノ酸残基R2の好ましい例は、グリシル基、あ
るいは置換されたグリシル基としてL-アラニル基、L-
バリル基、L-ロイシル基、L-イソロイシル基、セリル
(seryl)基、イソセリル基又はL-フェニルアラニル基
の如きα-アミノ酸残基であることができる。また基R2
がω-アミノ酸残基である場合に、それらは例えばβ-ア
ラニル基、4-アミノブチリル基又は4-アミノ-2,2-
ジメチルブチリル基であることができる。
【0015】本発明による上記の一般式(Ia)の化合物
は、遊離塩基または水和物として得ることができるが、
これを通常の方法により薬学的に許容できる酸と反応さ
せて、その任意の無毒性の酸付加塩とすることができ
る。付加すべき酸としては、炭酸、塩酸、臭化水素酸、
硫酸、燐酸、硝酸などの無機酸、あるいは酢酸、リンゴ
酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸など
の有機酸が用いられる。
は、遊離塩基または水和物として得ることができるが、
これを通常の方法により薬学的に許容できる酸と反応さ
せて、その任意の無毒性の酸付加塩とすることができ
る。付加すべき酸としては、炭酸、塩酸、臭化水素酸、
硫酸、燐酸、硝酸などの無機酸、あるいは酢酸、リンゴ
酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸など
の有機酸が用いられる。
【0016】第1の本発明による一般式(Ia)のイスタ
マイシン誘導体は、それの具体的な例として下記の化合
物を包含するが、これらに限定されるものではない。
マイシン誘導体は、それの具体的な例として下記の化合
物を包含するが、これらに限定されるものではない。
【0017】(1)次式(Ia-1) で示される3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB〔一般式(Ia)でR1が3-アミノ-2,3-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示し且つR
2がグリシル基を示す化合物〕。
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB〔一般式(Ia)でR1が3-アミノ-2,3-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示し且つR
2がグリシル基を示す化合物〕。
【0018】(2)次式(Ia-2) で示される3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔一般式
(Ia)でR1が2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基を示し且つR2がグリシル基を示す化合物〕。
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔一般式
(Ia)でR1が2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基を示し且つR2がグリシル基を示す化合物〕。
【0019】(3)次式(Ia-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔一般式(Ia)でR1が2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル基を示し且つR2がグリシル基を示
す化合物〕。
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔一般式(Ia)でR1が2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル基を示し且つR2がグリシル基を示
す化合物〕。
【0020】(4)次式(Ia-4) で示される3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB〔一般式(Ia)でR1が4-アミノ-2,4-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示し且つR
2がグリシル基を示す化合物〕。
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB〔一般式(Ia)でR1が4-アミノ-2,4-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示し且つR
2がグリシル基を示す化合物〕。
【0021】第1の本発明による上記の式(Ia-1)、
(Ia-2)、(Ia-3)および(Ia-4)の例示的の化合物の
比旋光度、質量分析、融点、核磁気共鳴スペクトルおよ
び赤外線吸収スペクトルは後記の実施例の項において示
す。
(Ia-2)、(Ia-3)および(Ia-4)の例示的の化合物の
比旋光度、質量分析、融点、核磁気共鳴スペクトルおよ
び赤外線吸収スペクトルは後記の実施例の項において示
す。
【0022】さらに第1の本発明による一般式(Ia)の
化合物の抗菌活性を示すために、式(Ia-1)、(Ia-
2)、(Ia-3)および(Ia-4)の各化合物について、標準
の倍数希釈法で測定した各種の細菌に対する本発明化合
物の最低発育阻止濃度(MIC,mcg/ml)を測定し、そ
の結果を以下の表1に示す。なお、比較としてイスタマ
イシンB(ISMB)のMICも示した。
化合物の抗菌活性を示すために、式(Ia-1)、(Ia-
2)、(Ia-3)および(Ia-4)の各化合物について、標準
の倍数希釈法で測定した各種の細菌に対する本発明化合
物の最低発育阻止濃度(MIC,mcg/ml)を測定し、そ
の結果を以下の表1に示す。なお、比較としてイスタマ
イシンB(ISMB)のMICも示した。
【0023】
【0024】
【0025】さらに第2の本発明によると、次の一般式
(Ib) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わす〕で示される3-O-デメチルイス
タマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体が提供され
る。
(Ib) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わす〕で示される3-O-デメチルイス
タマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体が提供され
る。
【0026】第2の本発明による3-O-デメチルイスタ
マイシンB0の3-O-グリコシル誘導体の例には、後記
の化合物が包含される。
マイシンB0の3-O-グリコシル誘導体の例には、後記
の化合物が包含される。
【0027】(1)次式(Ib-1) で示される3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0〔一般式(Ib)でR1が3-アミノ-2,3-ジデ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す化合
物〕。
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0〔一般式(Ib)でR1が3-アミノ-2,3-ジデ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す化合
物〕。
【0028】(2)次式(Ib-2) で示される3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔一般
式(Ib)でR1が2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル基を示す化合物〕。
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔一般
式(Ib)でR1が2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル基を示す化合物〕。
【0029】(3)次式(Ib-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔一般式(Ib)でR1が2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル基を示す化合物〕。
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔一般式(Ib)でR1が2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル基を示す化合物〕。
【0030】(4)次式(Ib-4) で示される3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0〔一般式(Ib)でR1が4-アミノ-2,4-ジデ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す化合
物〕。
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0〔一般式(Ib)でR1が4-アミノ-2,4-ジデ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す化合
物〕。
【0031】第2の本発明による一般式(Ib)の化合物の
各例の比旋光度、質量分析、融点、核磁気共鳴スペクト
ルおよび赤外線吸収スペクトルは後記の実施例の項にお
いて示す。
各例の比旋光度、質量分析、融点、核磁気共鳴スペクト
ルおよび赤外線吸収スペクトルは後記の実施例の項にお
いて示す。
【0032】また、第2の本発明による一般式(Ib)の化
合物に包含される上記の式(Ib-1)、(Ib-2)、(Ib-3)お
よび(Ib-4)の各化合物についても、標準の倍数希釈法
で測定した各種の細菌に対する本発明化合物の最低発育
阻止濃度(MIC,mcg/ml)を測定し、その結果を以下
の表2に示す。なお、比較としてイスタマイシンB(I
SMB)のMICも示した。
合物に包含される上記の式(Ib-1)、(Ib-2)、(Ib-3)お
よび(Ib-4)の各化合物についても、標準の倍数希釈法
で測定した各種の細菌に対する本発明化合物の最低発育
阻止濃度(MIC,mcg/ml)を測定し、その結果を以下
の表2に示す。なお、比較としてイスタマイシンB(I
SMB)のMICも示した。
【0033】
【0034】
【0035】第3の本発明においては、次式(IV) で表わされる3-O-デメチルイスタマイシンB0を化学
変換することから成る、前記の一般式(Ia)で示される
抗菌性抗生物質イスタマイシン誘導体の製造法が提供さ
れる。
変換することから成る、前記の一般式(Ia)で示される
抗菌性抗生物質イスタマイシン誘導体の製造法が提供さ
れる。
【0036】第3の本発明の方法において、式(IV)の
3-O-デメチルイスタマイシンB0から一般式(Ia)の
イスタマイシン誘導体への化学変換は、後述される第4
の本発明の方法で行われる各々の反応工程によって遂行
できる。
3-O-デメチルイスタマイシンB0から一般式(Ia)の
イスタマイシン誘導体への化学変換は、後述される第4
の本発明の方法で行われる各々の反応工程によって遂行
できる。
【0037】第4の本発明によると、次式(V) (式中、A1はアミノ保護基であり、A2はA1と同じ又
は異なるアミノ保護基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3位の水酸
基に次式(VI) (式中、T1はヒドロキシル保護基であり、X1はアミノ
保護基で保護されたアミノ基、ヒドロキシル保護基で保
護された水酸基、又は水素原子であり、Y1はヒドロキ
シル保護基で保護された水酸基、又はアミノ保護基で保
護されたアミノ基である)で示されるD-アラビノ又は
エリスロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体、あるいは
次式(VI′) (式中、T1、X1及びY1は前記と同じ意味をもち、W
は臭素、塩素又はヨウ素であるハロゲン原子又はスルホ
ニルオキシ基又は水酸基である)で示されるD-アラビ
ノ又はエリスロ-ヘキソピラノース誘導体を縮合させて
次式(VII) (式中、A1、A2、T1、X1及びY1は前記と同じ意味
をもつ)で示される3-O-(置換-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル又は置換-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成
し、次いで式(VII)の化合物から、ヒドロキシル保護
基を脱離し、またアミノ保護基を脱離し、これによって
次式(Ib′) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生成
し、さらに式(Ib′)の化合物に存在する4位メチルア
ミノ基以外のすべてのアミノ基を再びアミノ保護基導入
剤との反応により保護して次式(VIII) 〔式中、A3は式(V)で示されるアミノ保護基A1及び
A2と同じ又は異なるアミノ保護基であり、X2はアミノ
保護基A3で保護されたアミノ基、又は水酸基又は水素
原子であり、Y2は水酸基、又はアミノ保護基A3で保護
されたアミノ基である〕で示されるN-保護-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生
成し、次に式(VIII)の化合物の4位メチルアミノ基を
次式(IX) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基であるか又は1個又はそれ以上の水酸基及び/
又はアミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好まし
くは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であ
り、A4は水素原子であるか又はアミノ保護基A3と同じ
又は異なるアミノ保護基であり、nは0、1、2、3又
は4の整数である)で示されれるアミノ酸又はこれの反
応性誘導体でアシル化して次式(X) 〔式中、A3、X2及びY2は前記と同じ意味をもち、R4
は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH-A4(但しR3、A
4及びnは前記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又
は非保護-アミノ酸残基である〕で示されるN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体を生成し、さらに式(X)の誘導体
からすべてのアミノ保護基を脱離して次の一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、あるいは1個
又はそれ以上の水酸基及び/又はアミノ基で置換された
炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基
であり、nは0、1、2、3又は4の整数である)を有
するアミノ酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン
誘導体を生成することから成ることを特徴とする、一般
式(Ia)のイスタマイシン誘導体の製造法が提供され
る。
は異なるアミノ保護基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3位の水酸
基に次式(VI) (式中、T1はヒドロキシル保護基であり、X1はアミノ
保護基で保護されたアミノ基、ヒドロキシル保護基で保
護された水酸基、又は水素原子であり、Y1はヒドロキ
シル保護基で保護された水酸基、又はアミノ保護基で保
護されたアミノ基である)で示されるD-アラビノ又は
エリスロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体、あるいは
次式(VI′) (式中、T1、X1及びY1は前記と同じ意味をもち、W
は臭素、塩素又はヨウ素であるハロゲン原子又はスルホ
ニルオキシ基又は水酸基である)で示されるD-アラビ
ノ又はエリスロ-ヘキソピラノース誘導体を縮合させて
次式(VII) (式中、A1、A2、T1、X1及びY1は前記と同じ意味
をもつ)で示される3-O-(置換-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル又は置換-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成
し、次いで式(VII)の化合物から、ヒドロキシル保護
基を脱離し、またアミノ保護基を脱離し、これによって
次式(Ib′) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生成
し、さらに式(Ib′)の化合物に存在する4位メチルア
ミノ基以外のすべてのアミノ基を再びアミノ保護基導入
剤との反応により保護して次式(VIII) 〔式中、A3は式(V)で示されるアミノ保護基A1及び
A2と同じ又は異なるアミノ保護基であり、X2はアミノ
保護基A3で保護されたアミノ基、又は水酸基又は水素
原子であり、Y2は水酸基、又はアミノ保護基A3で保護
されたアミノ基である〕で示されるN-保護-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生
成し、次に式(VIII)の化合物の4位メチルアミノ基を
次式(IX) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基であるか又は1個又はそれ以上の水酸基及び/
又はアミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好まし
くは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であ
り、A4は水素原子であるか又はアミノ保護基A3と同じ
又は異なるアミノ保護基であり、nは0、1、2、3又
は4の整数である)で示されれるアミノ酸又はこれの反
応性誘導体でアシル化して次式(X) 〔式中、A3、X2及びY2は前記と同じ意味をもち、R4
は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH-A4(但しR3、A
4及びnは前記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又
は非保護-アミノ酸残基である〕で示されるN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体を生成し、さらに式(X)の誘導体
からすべてのアミノ保護基を脱離して次の一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、あるいは1個
又はそれ以上の水酸基及び/又はアミノ基で置換された
炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基
であり、nは0、1、2、3又は4の整数である)を有
するアミノ酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン
誘導体を生成することから成ることを特徴とする、一般
式(Ia)のイスタマイシン誘導体の製造法が提供され
る。
【0038】次に、第4の本発明方法を実施する要領を
説明する。第4の本発明方法で出発化合物として用いら
れる式(V)の3-O-デメチルイスタマイシンB0のテ
トラ-N-保護体は、イスタマイシンB0の3位メトキシ
基から特公昭63-2271号又は欧州特許第0048
549号明細書に示された方法で脱メチル化して3-O-
デメチルイスタマイシンB0を作り(後記の参考例1、参
照)、この3-O-デメチルイスタマイシンB0に慣用の
アミノ保護基導入剤を反応させることにより調製でき
る。
説明する。第4の本発明方法で出発化合物として用いら
れる式(V)の3-O-デメチルイスタマイシンB0のテ
トラ-N-保護体は、イスタマイシンB0の3位メトキシ
基から特公昭63-2271号又は欧州特許第0048
549号明細書に示された方法で脱メチル化して3-O-
デメチルイスタマイシンB0を作り(後記の参考例1、参
照)、この3-O-デメチルイスタマイシンB0に慣用の
アミノ保護基導入剤を反応させることにより調製でき
る。
【0039】上記の式(V)の化合物のアミノ基および
アルキルアミノ基のためのアミノ保護基A1、A2として
は、公知の1価のアミノ保護基を用いるのが好ましい。
例えば、t-ブトキシカルボニル基などのアルコキシカ
ルボニル基、あるいはシクロヘキシルオキシカルボニル
基などのシクロアルキルオキシカルボニル基、あるいは
ベンジルオキシカルボニル基などのアラルキルオキシカ
ルボニル基、あるいはトリフロロアセチル基などのトリ
ハロ低級アルカノイル基又はアセチル基などの低級アル
カノイル基あるいはベンゾイル基などのアシル基が用い
られる。これらのアミノ保護基の導入は、ペプチド合成
などで用いられる公知のアミノ保護方法により、例えば
酸ハライド、酸アジド、活性エステル、酸無水物などの
形でアミノ保護基導入剤を用いて行なうことができる。
アルキルアミノ基のためのアミノ保護基A1、A2として
は、公知の1価のアミノ保護基を用いるのが好ましい。
例えば、t-ブトキシカルボニル基などのアルコキシカ
ルボニル基、あるいはシクロヘキシルオキシカルボニル
基などのシクロアルキルオキシカルボニル基、あるいは
ベンジルオキシカルボニル基などのアラルキルオキシカ
ルボニル基、あるいはトリフロロアセチル基などのトリ
ハロ低級アルカノイル基又はアセチル基などの低級アル
カノイル基あるいはベンゾイル基などのアシル基が用い
られる。これらのアミノ保護基の導入は、ペプチド合成
などで用いられる公知のアミノ保護方法により、例えば
酸ハライド、酸アジド、活性エステル、酸無水物などの
形でアミノ保護基導入剤を用いて行なうことができる。
【0040】また、式(V)の化合物の3位の水酸基に
縮合される式(VI)又は式(VI′)の糖誘導体にアミノ
基がある場合、そのアミノ基は、上記のアミノ保護基A
1、A2と同じ又は異なるアミノ保護基で保護できる。さ
らに式(VI)又は式(VI′)の糖誘導体の水酸基のため
のヒドロキシル保護基(T1など)はアセチル基などの
低級アルカノイル基、あるいはベンゾイル基などのアロ
イル基、あるいはトリメチルシリル基又はt-ブチルジ
フェニルシリル基などのトリ置換シリル基を含めて、慣
用のヒドロキシル保護基であることができる。
縮合される式(VI)又は式(VI′)の糖誘導体にアミノ
基がある場合、そのアミノ基は、上記のアミノ保護基A
1、A2と同じ又は異なるアミノ保護基で保護できる。さ
らに式(VI)又は式(VI′)の糖誘導体の水酸基のため
のヒドロキシル保護基(T1など)はアセチル基などの
低級アルカノイル基、あるいはベンゾイル基などのアロ
イル基、あるいはトリメチルシリル基又はt-ブチルジ
フェニルシリル基などのトリ置換シリル基を含めて、慣
用のヒドロキシル保護基であることができる。
【0041】式(V)の化合物の3位の水酸基に式(V
I)のD-アラビノ又はエリスロ-ヘキス-1-エノピラノ
ース誘導体を縮合させる反応は、パラトルエンスルホン
酸ピリジン塩(PPTSと略す)又はパラトルエンスル
ホン酸又はカンファースルホン酸の存在下に室温又は高
められた温度で行うことができる。一般に、この縮合反
応はベンゼン、トルエン、ジオキサン、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
塩化メチレンなどの非プロトン性有機溶媒、あるいはこ
れらの混合溶媒中で行なわれる。本反応は通常、室温か
ら加熱還流の温度の範囲で行なわれるが、場合によって
は、冷却(0〜20℃)して行なうこともできる。また
本反応に要する時間は1〜3日間である。
I)のD-アラビノ又はエリスロ-ヘキス-1-エノピラノ
ース誘導体を縮合させる反応は、パラトルエンスルホン
酸ピリジン塩(PPTSと略す)又はパラトルエンスル
ホン酸又はカンファースルホン酸の存在下に室温又は高
められた温度で行うことができる。一般に、この縮合反
応はベンゼン、トルエン、ジオキサン、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
塩化メチレンなどの非プロトン性有機溶媒、あるいはこ
れらの混合溶媒中で行なわれる。本反応は通常、室温か
ら加熱還流の温度の範囲で行なわれるが、場合によって
は、冷却(0〜20℃)して行なうこともできる。また
本反応に要する時間は1〜3日間である。
【0042】前記の式(VI′)のヘキソピラノース誘導
体がハライドの形(Wがハロ基)又はスルホネートの形
(Wがスルホニルオキシ基)である場合、これを式
(V)の化合物に縮合させる反応はトリエチルアミンの
ような塩基あるいはシアン化水銀又は炭酸銀などの存在
下に上記の有機溶媒中で前記と同様な温度で行うことが
できる。また、式(VI′)のヘキソピラノース誘導体が
アルコールの形(Wが水酸基)である場合、これを式
(V)の化合物に縮合させる反応はトリフェニルホスフ
ィン-ジエチルアゾジカルボキシレートの存在下に上記
有機溶媒中で前記と同様な温度で行うことができる。上
記の縮合反応によって、前記の式(VII)の3-O-グリ
コシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体が生成
できる。
体がハライドの形(Wがハロ基)又はスルホネートの形
(Wがスルホニルオキシ基)である場合、これを式
(V)の化合物に縮合させる反応はトリエチルアミンの
ような塩基あるいはシアン化水銀又は炭酸銀などの存在
下に上記の有機溶媒中で前記と同様な温度で行うことが
できる。また、式(VI′)のヘキソピラノース誘導体が
アルコールの形(Wが水酸基)である場合、これを式
(V)の化合物に縮合させる反応はトリフェニルホスフ
ィン-ジエチルアゾジカルボキシレートの存在下に上記
有機溶媒中で前記と同様な温度で行うことができる。上
記の縮合反応によって、前記の式(VII)の3-O-グリ
コシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体が生成
できる。
【0043】次に、式(VII)の化合物からヒドロキシ
ル保護基を脱離する反応を行うが、この脱離反応は、ヒ
ドロキシル保護基がアシル基の型である場合には、メタ
ノール中でナトリウムメトキシド又はエタノール中でナ
トリウムエトキシドなどによる加溶媒分解、あるいは含
水溶媒中で水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどによ
る加水分解により行うことができる。また、ヒドロキシ
ル保護基が置換シリル基の型である場合、それの脱離反
応は、テトラヒドロフラン中でテトラブチルアンモニウ
ムフロリドなどによる脱シリル化などの脱保護方法を用
いることができる。
ル保護基を脱離する反応を行うが、この脱離反応は、ヒ
ドロキシル保護基がアシル基の型である場合には、メタ
ノール中でナトリウムメトキシド又はエタノール中でナ
トリウムエトキシドなどによる加溶媒分解、あるいは含
水溶媒中で水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどによ
る加水分解により行うことができる。また、ヒドロキシ
ル保護基が置換シリル基の型である場合、それの脱離反
応は、テトラヒドロフラン中でテトラブチルアンモニウ
ムフロリドなどによる脱シリル化などの脱保護方法を用
いることができる。
【0044】さらに、式(VII)の化合物からヒドロキ
シル保護基を脱離して得られた生成物から、アミノ保護
基を脱離する反応を行う。アミノ保護基がアルコキシカ
ルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基又はア
ルカノイル基の型である場合には、そのようなアミノ保
護基の脱離はメタノール、エタノール、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどの極性有機溶媒と水の混合溶媒の
なかで、塩酸、硫酸などの無機酸による酸加水分解、あ
るいは水酸化ナトリウム、水酸化バリウムなどによるア
ルカリ加水分解によって行うことができる。また、アミ
ノ保護基がアラルキルオキシカルボニル基である場合に
は、そのようなアミノ保護基の脱離は、常圧または加圧
下にパラジウム−黒、パラジウム−炭素などの金属触媒
を用いる加水素分解などで行うことができる。
シル保護基を脱離して得られた生成物から、アミノ保護
基を脱離する反応を行う。アミノ保護基がアルコキシカ
ルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基又はア
ルカノイル基の型である場合には、そのようなアミノ保
護基の脱離はメタノール、エタノール、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなどの極性有機溶媒と水の混合溶媒の
なかで、塩酸、硫酸などの無機酸による酸加水分解、あ
るいは水酸化ナトリウム、水酸化バリウムなどによるア
ルカリ加水分解によって行うことができる。また、アミ
ノ保護基がアラルキルオキシカルボニル基である場合に
は、そのようなアミノ保護基の脱離は、常圧または加圧
下にパラジウム−黒、パラジウム−炭素などの金属触媒
を用いる加水素分解などで行うことができる。
【0045】上記のようなヒドロキシル保護基とアミノ
保護基の脱離によって、前記の式(Ib′)又は式(Ib)
で示される3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-
グリコシル誘導体が生成できる。
保護基の脱離によって、前記の式(Ib′)又は式(Ib)
で示される3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-
グリコシル誘導体が生成できる。
【0046】次に、式(Ib′)又は(Ib)の化合物に適当な
アミノ保護基導入剤、例えばN-(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)コハク酸イミドのようなN-(アラルキルオ
キシカルボニルオキシ)コハク酸イミド、あるいはアラ
ルキルオキシカルボニル・クロライド、あるいはジ-t-
ブチルジカーボネートのような低級アルキルジカーボネ
ート、あるいはエトキシカルボニル・クロライドのよう
な低級アルコキシカルボニル・クロライドを適当な量比
で室温で反応させることによって、式(Ib′)又は(Ib)
の化合物に存在する4位メチルアミノ基より以外のすべ
てのアミノ基を選択的に保護することができる。このア
ミノ基の選択的な再保護反応は、メタノール、エタノー
ル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどの極性有機溶媒中にて室温でジ-t-ブチルジ
カーボネートなどのBoc化試薬、N-(ベンジルオキシカ
ーボニルオキシ)コハク酸イミドなどのZ化試薬、ある
いはトリフロロ酢酸エチルなどのアシル化試薬を室温に
て反応させて行うと便利である。
アミノ保護基導入剤、例えばN-(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)コハク酸イミドのようなN-(アラルキルオ
キシカルボニルオキシ)コハク酸イミド、あるいはアラ
ルキルオキシカルボニル・クロライド、あるいはジ-t-
ブチルジカーボネートのような低級アルキルジカーボネ
ート、あるいはエトキシカルボニル・クロライドのよう
な低級アルコキシカルボニル・クロライドを適当な量比
で室温で反応させることによって、式(Ib′)又は(Ib)
の化合物に存在する4位メチルアミノ基より以外のすべ
てのアミノ基を選択的に保護することができる。このア
ミノ基の選択的な再保護反応は、メタノール、エタノー
ル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどの極性有機溶媒中にて室温でジ-t-ブチルジ
カーボネートなどのBoc化試薬、N-(ベンジルオキシカ
ーボニルオキシ)コハク酸イミドなどのZ化試薬、ある
いはトリフロロ酢酸エチルなどのアシル化試薬を室温に
て反応させて行うと便利である。
【0047】なお、式(VIII)の化合物のアミノ保護基
A3がアラルキルオキシカルボニル基又はアルコキシカ
ルボニル基である場合、式(VIII)の化合物の4位メチ
ルアミノ基をアラルキルオキシカルボニル化又はアルコ
キシカルボニル化し更に水酸化バリウムで処理すると、
式(VIII)の化合物の4位イミノ基と5位の水酸基との
間で4,5-N,O-カルバメート環が形成できるから、こ
のカルバメート化によって4位メチルアミノ基を保護で
きる。その後に所望のN-保護反応を行ってから、再び
水酸化バリウム処理で該カルバメート環を開環すること
が可能である〔本明細書の後記の実施例8(ロ)、参
照〕。又、式(VIII)の化合物を無水トルエン中でN,
N-カルボニルジイミダゾールで処理することによって
も、4,5-N,O-カルバメート環を形成できる(特公平
6-31295号参照)。
A3がアラルキルオキシカルボニル基又はアルコキシカ
ルボニル基である場合、式(VIII)の化合物の4位メチ
ルアミノ基をアラルキルオキシカルボニル化又はアルコ
キシカルボニル化し更に水酸化バリウムで処理すると、
式(VIII)の化合物の4位イミノ基と5位の水酸基との
間で4,5-N,O-カルバメート環が形成できるから、こ
のカルバメート化によって4位メチルアミノ基を保護で
きる。その後に所望のN-保護反応を行ってから、再び
水酸化バリウム処理で該カルバメート環を開環すること
が可能である〔本明細書の後記の実施例8(ロ)、参
照〕。又、式(VIII)の化合物を無水トルエン中でN,
N-カルボニルジイミダゾールで処理することによって
も、4,5-N,O-カルバメート環を形成できる(特公平
6-31295号参照)。
【0048】このようにして、前記の式(VIII)のN-
保護-3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-グリコ
シル誘導体を製造できる。
保護-3-O-デメチルイスタマイシンB0の3-O-グリコ
シル誘導体を製造できる。
【0049】さらに、式(VIII)の化合物の4位のメチ
ルアミノ基を式(IX)のアミノ酸、例えばグリシンなど
のアミノ酸でアシル化する。このアシル化反応は、既知
のN-アシル化法を適用して式(XI)のアミノ酸または
そのカルボキシル基における反応性誘導体、例えば活性
エステル又は酸ハライドを作用させて実施できる。この
アミノ酸のアミノ基は、この反応のためには、あらかじ
め通常のアミノ保護基で保護されていることが好ましい
が、保護していなくともよい。
ルアミノ基を式(IX)のアミノ酸、例えばグリシンなど
のアミノ酸でアシル化する。このアシル化反応は、既知
のN-アシル化法を適用して式(XI)のアミノ酸または
そのカルボキシル基における反応性誘導体、例えば活性
エステル又は酸ハライドを作用させて実施できる。この
アミノ酸のアミノ基は、この反応のためには、あらかじ
め通常のアミノ保護基で保護されていることが好ましい
が、保護していなくともよい。
【0050】上記のように式(VIII)の化合物の4位メ
チルアミノ基を式(IX)のアミノ酸又はこれの反応性誘
導体でアシル化すると、前記の式(X)のN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体が製造できる。
チルアミノ基を式(IX)のアミノ酸又はこれの反応性誘
導体でアシル化すると、前記の式(X)のN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体が製造できる。
【0051】次いで、式(X)のアシル化誘導体からす
べてのアミノ保護基を常法で脱離させると、抗菌活性を
有する一般式(Ia)のイスタマイシン誘導体が得られ
る。この場合に、式(X)のアシル化誘導体からのアミ
ノ保護基の脱離反応は、アミノ保護基がアラルキルオキ
シカルボニル基の場合には、パラジウム、酸化白金など
の触媒の存在下に水素による加水素分解法によって、ま
たそのほかの種類のアミノ保護基の場合には、一般に、
トリフロロ酢酸などの水溶液又は塩酸などの希薄水溶液
で処理する加水分解法によって行われる。第4の本発明
方法を実施する具体的な手法は後記される実施例1+実
施例2および実施例3+実施例4、ならびに実施例7+
実施例8に例示される。
べてのアミノ保護基を常法で脱離させると、抗菌活性を
有する一般式(Ia)のイスタマイシン誘導体が得られ
る。この場合に、式(X)のアシル化誘導体からのアミ
ノ保護基の脱離反応は、アミノ保護基がアラルキルオキ
シカルボニル基の場合には、パラジウム、酸化白金など
の触媒の存在下に水素による加水素分解法によって、ま
たそのほかの種類のアミノ保護基の場合には、一般に、
トリフロロ酢酸などの水溶液又は塩酸などの希薄水溶液
で処理する加水分解法によって行われる。第4の本発明
方法を実施する具体的な手法は後記される実施例1+実
施例2および実施例3+実施例4、ならびに実施例7+
実施例8に例示される。
【0052】なお、第1の本発明による一般式(Ia)の
イスタマイシン誘導体のうち、後記の式(I-a-i)で示
されるイスタマイシン誘導体は、前記の第4の本発明の
方法と異なる後記の第5の本発明方法によっても製造で
きる。
イスタマイシン誘導体のうち、後記の式(I-a-i)で示
されるイスタマイシン誘導体は、前記の第4の本発明の
方法と異なる後記の第5の本発明方法によっても製造で
きる。
【0053】すなわち、第5の本発明によると、次式
(V-2) (式中、A5は加水素分解により脱離できるアミノ保護
基であり、A6は加水分解により脱離できて且つアミノ
保護基A5と異なるアミノ保護基である)で示される3-
O-デメチルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3
位の水酸基に次式(VI-2) (式中、T2は置換シリル基の型のヒドロキシル保護基で
ある)で示される3,4,6-トリ-O-保護-1,2-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノースを縮合
させて次式(VII-2) (式中、A5、A6及びT2は前記と同じ意味をもつ)で示
されるテトラ-N-保護-3-O-(4,6-ジ-O-保護-2,3
-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラシノ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0を生成し、次い
で式(VII-2)の化合物からヒドロキシル保護基(T2)
を脱離して次式(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示され
る3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成し、
式(VII-3)の誘導体から、4位メチルアミノ基上のア
ミノ保護基(A6)を選択的に脱離して次式(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0誘導体を生成し、次に式(VIII-2)の化合物の4
位メチルアミノ基を次式(IX′) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は1
個又はそれ以上のアミノ基及び/又はヒドロキシル基で
置換された炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状ア
ルキル基であり、A7は式(V-2)に示されるA5と同じア
ミノ保護基又は水素原子であり、nは0、1、2、3又
は4の整数である)で示されるN-保護又は非保護-アミ
ノ酸又はこれの反応性誘導体でアシル化して次式(X-
2) 〔式中、A5は前記と同じ意味をもち、R5は式-OC-C
H(R3)-(CH2)n-NH-A7(但しR3、A7及びnは前
記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又は非保護-ア
ミノ酸残基を示す〕で示されるN-保護-3-O-置換-3-
O-デメチルイスタマイシンB0の4-N-アシル化誘導体
を生成し、さらに(X-2)の誘導体を接触的な水素還元
反応にかけてすべてのアミノ保護基A5を脱離すると共
に3位の糖基中の2重結合を還元して次の一般式(I-a-
i) (式中、R2は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH2のア
ミノ酸残基であり、但しR3とnは前記と同じ意味をも
つ)で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0誘導体を生成することから成る、上記の一般式(I-a
-i)のイスタマイシン誘導体の製造法が提供される。
(V-2) (式中、A5は加水素分解により脱離できるアミノ保護
基であり、A6は加水分解により脱離できて且つアミノ
保護基A5と異なるアミノ保護基である)で示される3-
O-デメチルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3
位の水酸基に次式(VI-2) (式中、T2は置換シリル基の型のヒドロキシル保護基で
ある)で示される3,4,6-トリ-O-保護-1,2-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノースを縮合
させて次式(VII-2) (式中、A5、A6及びT2は前記と同じ意味をもつ)で示
されるテトラ-N-保護-3-O-(4,6-ジ-O-保護-2,3
-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラシノ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0を生成し、次い
で式(VII-2)の化合物からヒドロキシル保護基(T2)
を脱離して次式(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示され
る3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成し、
式(VII-3)の誘導体から、4位メチルアミノ基上のア
ミノ保護基(A6)を選択的に脱離して次式(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0誘導体を生成し、次に式(VIII-2)の化合物の4
位メチルアミノ基を次式(IX′) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は1
個又はそれ以上のアミノ基及び/又はヒドロキシル基で
置換された炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状ア
ルキル基であり、A7は式(V-2)に示されるA5と同じア
ミノ保護基又は水素原子であり、nは0、1、2、3又
は4の整数である)で示されるN-保護又は非保護-アミ
ノ酸又はこれの反応性誘導体でアシル化して次式(X-
2) 〔式中、A5は前記と同じ意味をもち、R5は式-OC-C
H(R3)-(CH2)n-NH-A7(但しR3、A7及びnは前
記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又は非保護-ア
ミノ酸残基を示す〕で示されるN-保護-3-O-置換-3-
O-デメチルイスタマイシンB0の4-N-アシル化誘導体
を生成し、さらに(X-2)の誘導体を接触的な水素還元
反応にかけてすべてのアミノ保護基A5を脱離すると共
に3位の糖基中の2重結合を還元して次の一般式(I-a-
i) (式中、R2は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH2のア
ミノ酸残基であり、但しR3とnは前記と同じ意味をも
つ)で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0誘導体を生成することから成る、上記の一般式(I-a
-i)のイスタマイシン誘導体の製造法が提供される。
【0054】次に、第5の本発明方法を実施する要領を
説明する。第5の本発明方法で出発化合物として用いる
式(V-2)の化合物におけるアミノ保護基A5は、パラジ
ウム又は白金などの触媒の存在下に加水素分解により脱
離できるアミノ保護基、例えばベンジルオキシカルボニ
ル基のようなアラルキルオキシカルボニル基であること
ができる。また、アミノ保護基A6はエトキシカルボニ
ル基などのアルコキシカルボニル基、シクロアルキルオ
キシカルボニル基又はトリフルオロアセチル基のような
加水分解で脱離できるアミノ保護基であることができ
る。式(V-2)の化合物は、先づ3-O-デメチルイスタマ
イシンB0にN-(アラルキシオキシカルボニルオキシ)コ
ハク酸イミドを適当な量比で室温で反応させ、これによ
り3-O-デメチルイスタマイシンB0の1位及び2´位
のアミノ基ならびに6′位のメチルアミノ基のみをアラ
ルキルオキシカルボニル基で保護し、このように得られ
たトリ-N-保護体の4位メチルアミノ基に低級アルコキ
シカルボニル・クロライド又は低級アルキルジカーボネ
ートを反応させて該メチルアミノ基を低級アルコキシカ
ルボニル基で保護することによって製造できる。
説明する。第5の本発明方法で出発化合物として用いる
式(V-2)の化合物におけるアミノ保護基A5は、パラジ
ウム又は白金などの触媒の存在下に加水素分解により脱
離できるアミノ保護基、例えばベンジルオキシカルボニ
ル基のようなアラルキルオキシカルボニル基であること
ができる。また、アミノ保護基A6はエトキシカルボニ
ル基などのアルコキシカルボニル基、シクロアルキルオ
キシカルボニル基又はトリフルオロアセチル基のような
加水分解で脱離できるアミノ保護基であることができ
る。式(V-2)の化合物は、先づ3-O-デメチルイスタマ
イシンB0にN-(アラルキシオキシカルボニルオキシ)コ
ハク酸イミドを適当な量比で室温で反応させ、これによ
り3-O-デメチルイスタマイシンB0の1位及び2´位
のアミノ基ならびに6′位のメチルアミノ基のみをアラ
ルキルオキシカルボニル基で保護し、このように得られ
たトリ-N-保護体の4位メチルアミノ基に低級アルコキ
シカルボニル・クロライド又は低級アルキルジカーボネ
ートを反応させて該メチルアミノ基を低級アルコキシカ
ルボニル基で保護することによって製造できる。
【0055】式(V-2)の化合物に縮合される式(VI-
2)の糖誘導体におけるヒドロキシル保護基T2は、トリ
低級アルキルシリル基および低級アルキル-ジフェニル
シリル基のような公知のトリ置換シリル基の型のヒドロ
キシル保護基であるのがよい。式(V-2)の化合物の3位
の水酸基に式(VI-2)の糖誘導体を縮合させる反応は、
第4の本発明方法における対応する糖の縮合反応工程と
同様にして行いうる。これにより、式(VII-2)の化合
物を製造できる。
2)の糖誘導体におけるヒドロキシル保護基T2は、トリ
低級アルキルシリル基および低級アルキル-ジフェニル
シリル基のような公知のトリ置換シリル基の型のヒドロ
キシル保護基であるのがよい。式(V-2)の化合物の3位
の水酸基に式(VI-2)の糖誘導体を縮合させる反応は、
第4の本発明方法における対応する糖の縮合反応工程と
同様にして行いうる。これにより、式(VII-2)の化合
物を製造できる。
【0056】また、この際に、次式(VII-2′) (式中、A5、A6およびT2は前記と同じ意味をもつ)
で示されるテトラ-N-保護-3-O-(3,4,6-トリ-O-
保護-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
3-O-デメチルイスタマイシンB0が別の縮合反応生成
物として生成される。なお、この式(VII-2′)の化合
物は、前述した第4の本発明の方法において、式(V)
の3-O-デメチルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護
体に縮合させるべき式(VI)のD-アラビノ又はエリス
ロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体として、前記の式
(VI-2)のα-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノース
誘導体を用いた場合には、式(VII)の3-O-デメチル
イスタマイシンB0誘導体の一種として生成されるもの
である。
で示されるテトラ-N-保護-3-O-(3,4,6-トリ-O-
保護-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
3-O-デメチルイスタマイシンB0が別の縮合反応生成
物として生成される。なお、この式(VII-2′)の化合
物は、前述した第4の本発明の方法において、式(V)
の3-O-デメチルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護
体に縮合させるべき式(VI)のD-アラビノ又はエリス
ロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体として、前記の式
(VI-2)のα-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノース
誘導体を用いた場合には、式(VII)の3-O-デメチル
イスタマイシンB0誘導体の一種として生成されるもの
である。
【0057】第5の本発明方法では、前記のように式(V
II-2)の化合物を製造した後には、式(VII-2)の化合
物からヒドロキシル保護基T2を前記したと同様な慣用
の脱保護法で脱離する。これによって、式(VII-3)の
化合物が生成できる。さらに、式(VII-3)の化合物か
ら、その4位メチルアミノ基上のアミノ保護基A6を選
択的に脱離する反応を行うが、この反応は加水分解によ
る慣用のアミノ保護基脱離法によって行いうる。
II-2)の化合物を製造した後には、式(VII-2)の化合
物からヒドロキシル保護基T2を前記したと同様な慣用
の脱保護法で脱離する。これによって、式(VII-3)の
化合物が生成できる。さらに、式(VII-3)の化合物か
ら、その4位メチルアミノ基上のアミノ保護基A6を選
択的に脱離する反応を行うが、この反応は加水分解によ
る慣用のアミノ保護基脱離法によって行いうる。
【0058】このようにして式(VIII-2)の化合物を得
ることができる。次いで、式(VIII-2)の化合物の4位
メチルアミノ基を式(IX′)のアミノ酸又はこれの反応
性誘導体との反応によりN-アシル化させる。このN-ア
シル化反応は、第4の本発明方法における式(IX)のア
ミノ酸を用いる対応のN-アシル化工程と同様にして実
施できる。
ることができる。次いで、式(VIII-2)の化合物の4位
メチルアミノ基を式(IX′)のアミノ酸又はこれの反応
性誘導体との反応によりN-アシル化させる。このN-ア
シル化反応は、第4の本発明方法における式(IX)のア
ミノ酸を用いる対応のN-アシル化工程と同様にして実
施できる。
【0059】このようにして得られた式(X-2)の4-N
-アシル化誘導体を次に接触的な水素還元反応にかけ
る。この還元反応は、パラジウム−黒又は酸化白金−黒
のような公知の触媒の存在下に室温又は高められた温度
で有機溶媒又は水の中で常圧又は加圧下に行いうる。こ
の還元反応によって、加水素分解で脱離できるアミノ保
護基A5はすべて式(X-2)の化合物から脱離でき、しか
もそれと共に式(X-2)の化合物の3-O-(2,3-ジデオ
キシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)基の
2重結合が還元される。こうして、前記の一般式(I-a-
i)のイスタマイシン誘導体が製造できる。第5の本発
明方法を実施する具体的な手法は後記される実施例3
(ハ)+実施例5(イ)+実施例6に例示される。
-アシル化誘導体を次に接触的な水素還元反応にかけ
る。この還元反応は、パラジウム−黒又は酸化白金−黒
のような公知の触媒の存在下に室温又は高められた温度
で有機溶媒又は水の中で常圧又は加圧下に行いうる。こ
の還元反応によって、加水素分解で脱離できるアミノ保
護基A5はすべて式(X-2)の化合物から脱離でき、しか
もそれと共に式(X-2)の化合物の3-O-(2,3-ジデオ
キシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)基の
2重結合が還元される。こうして、前記の一般式(I-a-
i)のイスタマイシン誘導体が製造できる。第5の本発
明方法を実施する具体的な手法は後記される実施例3
(ハ)+実施例5(イ)+実施例6に例示される。
【0060】第2の本発明による一般式(Ib)のイスタ
マイシンB0誘導体は、第4の本発明方法で中間体とし
て製造できる。しかし、一般式(Ib)の化合物のうち、
後記の式(Ib-3)で示される3-O-(2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0は、第5の本発明方法で中間体として
得られた式(VII-2)の化合物から出発して、後記され
る第6の本発明方法によっても製造できる。
マイシンB0誘導体は、第4の本発明方法で中間体とし
て製造できる。しかし、一般式(Ib)の化合物のうち、
後記の式(Ib-3)で示される3-O-(2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0は、第5の本発明方法で中間体として
得られた式(VII-2)の化合物から出発して、後記され
る第6の本発明方法によっても製造できる。
【0061】すなわち、第6の本発明によると、次式
(VII-2) (式中、A5は加水素分解で脱離できるアミノ保護基で
あり、A6は加水分解で脱離できて且つA5と異なるアミ
ノ保護基であり、T2は置換シリル基の型のヒドロキシ
ル保護基である)で示されるテトラ-N-保護-3-O-(4,
6-ジ-O-保護-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキ
ス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0から、ヒドロキシル保護基(T2)を脱離して次式
(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示される
テトラ-N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリ
スロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイス
タマイシンB0を生成し、次に式(VII-3)の化合物から
4位メチルアミノ基上のアミノ保護基(A6)を加水分
解により脱離して、次式(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0を生成し、さらに式(VIII-2)の化合物を水素で
接触的還元してアミノ保護基A5を脱離すると共に3位
の糖基中の2重結合を還元することから成る、次式(Ib
-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
の製造法が提供される。
(VII-2) (式中、A5は加水素分解で脱離できるアミノ保護基で
あり、A6は加水分解で脱離できて且つA5と異なるアミ
ノ保護基であり、T2は置換シリル基の型のヒドロキシ
ル保護基である)で示されるテトラ-N-保護-3-O-(4,
6-ジ-O-保護-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキ
ス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0から、ヒドロキシル保護基(T2)を脱離して次式
(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示される
テトラ-N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリ
スロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイス
タマイシンB0を生成し、次に式(VII-3)の化合物から
4位メチルアミノ基上のアミノ保護基(A6)を加水分
解により脱離して、次式(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0を生成し、さらに式(VIII-2)の化合物を水素で
接触的還元してアミノ保護基A5を脱離すると共に3位
の糖基中の2重結合を還元することから成る、次式(Ib
-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
の製造法が提供される。
【0062】第6の本発明方法において、式(VII-2)の
化合物からヒドロキシル保護基T2を脱離する反応、及
び式(VII-3)の化合物のアミノ保護基A6を脱離する反
応、ならびに式(VIII-2)の化合物を水素で接触還元す
る反応は、それぞれに第5の本発明方法の対応する反応
工程と同じ要領で実施できる。第6の本発明方法を実施
する具体的な手法は後記の実施例5に例示される。
化合物からヒドロキシル保護基T2を脱離する反応、及
び式(VII-3)の化合物のアミノ保護基A6を脱離する反
応、ならびに式(VIII-2)の化合物を水素で接触還元す
る反応は、それぞれに第5の本発明方法の対応する反応
工程と同じ要領で実施できる。第6の本発明方法を実施
する具体的な手法は後記の実施例5に例示される。
【0063】さらに、第1の本発明による一般式(Ia)
のイスタマイシン誘導体又はこれの製薬学的に許容でき
る塩は、製薬学的に許容できる慣用の固体又は液体状の
担体と混和することによって、抗菌剤組成物の形に調合
できる。
のイスタマイシン誘導体又はこれの製薬学的に許容でき
る塩は、製薬学的に許容できる慣用の固体又は液体状の
担体と混和することによって、抗菌剤組成物の形に調合
できる。
【0064】従って、第7の本発明によると、一般式
(Ia)のイスタマイシン誘導体又はこれの製薬学的に許
容できる塩を有効成分として含み、またこれと混和され
た製薬学的に許容できる固体又は液体状の担体を含むこ
とから成る抗菌剤組成物が提供される。この抗菌剤組成
物で用いられる担体は、例えばスターチ、シュクロー
ス、水又は生理食塩水である。また、該組成物は錠剤、
散剤又は注射剤として常法で製剤化できる。
(Ia)のイスタマイシン誘導体又はこれの製薬学的に許
容できる塩を有効成分として含み、またこれと混和され
た製薬学的に許容できる固体又は液体状の担体を含むこ
とから成る抗菌剤組成物が提供される。この抗菌剤組成
物で用いられる担体は、例えばスターチ、シュクロー
ス、水又は生理食塩水である。また、該組成物は錠剤、
散剤又は注射剤として常法で製剤化できる。
【0065】
【発明の実施の形態】次に、本発明方法に用いる原料物
質の調製を例示する参考例、ならびに本発明の具体的な
実施を例示する実施例を示して、本発明を例示的に説明
する。なお、後記の参考例と実施例に示される化学式に
おいて、Zはベンジルオキシカルボニル基、Acはアセ
チル基、Bocはt−ブトキシカルボニル基、Cbeは
エトキシカルボニル基、TBDPSはt−ブチルジフェ
ニルシリル基、またTFAはトリフルオロアセチル基を
示す。
質の調製を例示する参考例、ならびに本発明の具体的な
実施を例示する実施例を示して、本発明を例示的に説明
する。なお、後記の参考例と実施例に示される化学式に
おいて、Zはベンジルオキシカルボニル基、Acはアセ
チル基、Bocはt−ブトキシカルボニル基、Cbeは
エトキシカルボニル基、TBDPSはt−ブチルジフェ
ニルシリル基、またTFAはトリフルオロアセチル基を
示す。
【0066】参考例1 3-O-デメチルイスタマイシンB0の合成 イスタマイシンB0・一炭酸塩500mg(1.27ミリモル)を4
8%臭化水素酸50mlに溶かし、その溶液を封管中90〜93
℃で4時間加熱した。反応液を減圧下に乾固したのち、
50mlの水に溶かし、7Mアンモニア水でpH8.5とし、そ
のアルカリ性水溶液をCM-セファデックスC-25(スエー
デン・ファルマシア社製、NH4型)200mlを充填した塔に
かけ、続いて0.15Mアンモニア水(1120ml)によるグラ
ジエント溶出を行なった。溶出液を16mlづつ分画し、フ
ラクションNo.85〜102を集めて減圧下に濃縮乾固して3
-O-デメチルイスタマイシンB0・二炭酸塩の白色粉末2
75mgを得た。収率49%。
8%臭化水素酸50mlに溶かし、その溶液を封管中90〜93
℃で4時間加熱した。反応液を減圧下に乾固したのち、
50mlの水に溶かし、7Mアンモニア水でpH8.5とし、そ
のアルカリ性水溶液をCM-セファデックスC-25(スエー
デン・ファルマシア社製、NH4型)200mlを充填した塔に
かけ、続いて0.15Mアンモニア水(1120ml)によるグラ
ジエント溶出を行なった。溶出液を16mlづつ分画し、フ
ラクションNo.85〜102を集めて減圧下に濃縮乾固して3
-O-デメチルイスタマイシンB0・二炭酸塩の白色粉末2
75mgを得た。収率49%。
【0067】実施例1 3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔式(Ib-1)の化合物〕の合成 (イ)1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
1)の合成
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔式(Ib-1)の化合物〕の合成 (イ)1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
1)の合成
【0068】3-O-デメチルイスタマイシンB0の1.00g
(3.14ミリモル)をメタノール20mlに溶解し、その溶液
に氷冷下で、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)コ
ハク酸イミド(以下、Z-OSuと表わす)3.444g(13.8
ミリモル、4.4当量)とトリエチルアミン1.93ml(13.8
ミリモル、4.4当量)を加え、室温にて2時間攪拌し
た。反応液から減圧下に溶媒を留去した後、飽和食塩水
20mlを加え、クロロホルム20mlで2回抽出した。合わせ
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶
媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル175g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,1:
1)で精製し、表題の化合物1を固体として1.913g得
た。収率71%。[α]D 26 +64.7°(c 1,クロロホル
ム)。FAB-MS m/z 855(MH+)。
(3.14ミリモル)をメタノール20mlに溶解し、その溶液
に氷冷下で、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)コ
ハク酸イミド(以下、Z-OSuと表わす)3.444g(13.8
ミリモル、4.4当量)とトリエチルアミン1.93ml(13.8
ミリモル、4.4当量)を加え、室温にて2時間攪拌し
た。反応液から減圧下に溶媒を留去した後、飽和食塩水
20mlを加え、クロロホルム20mlで2回抽出した。合わせ
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶
媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル175g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,1:
1)で精製し、表題の化合物1を固体として1.913g得
た。収率71%。[α]D 26 +64.7°(c 1,クロロホル
ム)。FAB-MS m/z 855(MH+)。
【0069】(ロ)3-O-(3-アセタミド-4,6-ジ-O
-アセチル-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシ
カルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
2)の合成
-アセチル-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシ
カルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
2)の合成
【0070】1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキ
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物1)400mg(0.468ミリモル)と次式 で示される3-アセタミド-4,6-ジ-O-アセチル-1,
2,3-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピ
ラノース508mg(1.87ミリモル、4当量)を乾燥ベンゼ
ン8mlに溶解した。その溶液にアルゴン雰囲気下、パラ
トルエンスルホン酸ピリジン塩(以下、PPTSと表わ
す)29.4mg(0.117ミリモル、0.15当量)を加え、50℃
にて40.5時間攪拌した。反応液にクロロホルム10mlを加
え、水 20mlで洗浄し、水層をクロロホルム10mlで抽出
した後、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエン−
酢酸エチル,1:2→酢酸エチル)で精製し、表題の化
合物2を固体として495mg得た。収率94%。[α]D 28+7
8.9°(c 1.14,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1126(M
H+)。
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物1)400mg(0.468ミリモル)と次式 で示される3-アセタミド-4,6-ジ-O-アセチル-1,
2,3-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピ
ラノース508mg(1.87ミリモル、4当量)を乾燥ベンゼ
ン8mlに溶解した。その溶液にアルゴン雰囲気下、パラ
トルエンスルホン酸ピリジン塩(以下、PPTSと表わ
す)29.4mg(0.117ミリモル、0.15当量)を加え、50℃
にて40.5時間攪拌した。反応液にクロロホルム10mlを加
え、水 20mlで洗浄し、水層をクロロホルム10mlで抽出
した後、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエン−
酢酸エチル,1:2→酢酸エチル)で精製し、表題の化
合物2を固体として495mg得た。収率94%。[α]D 28+7
8.9°(c 1.14,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1126(M
H+)。
【0071】(ハ)3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB0〔式(Ib-1)の化合物〕の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB0〔式(Ib-1)の化合物〕の合成
【0072】3-O-(3-アセタミド-4,6-ジ-O-アセ
チル-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカル
ボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物2)
の451mg(0.400ミリモル)をメタノール9mlに溶解し、
その溶液に氷冷下、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液23μl(0.12ミリモル、0.3当量)を加え、室温
にて30分攪拌してO-アセチル基の脱離を行った。反応
終了後、酢酸9.2μl(0.16ミリモル、0.4当量)を加えて
減圧下、溶媒を留去した。
チル-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカル
ボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物2)
の451mg(0.400ミリモル)をメタノール9mlに溶解し、
その溶液に氷冷下、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液23μl(0.12ミリモル、0.3当量)を加え、室温
にて30分攪拌してO-アセチル基の脱離を行った。反応
終了後、酢酸9.2μl(0.16ミリモル、0.4当量)を加えて
減圧下、溶媒を留去した。
【0073】得られた残渣は次式 で示される3-O-(3-アセタミド-2,3-ジデオキシ-α
-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,2′,6′-テ
トラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物3)を含有した。この残渣をメ
タノール9mlに溶解し、10%パラジウム/炭素225mgを
加え、水素ガス雰囲気下、常圧にて1.5時間攪拌して化
合物3からベンジルオキシカルボニル基を脱離した。反
応終了後、反応混合物から不溶物をろ過し、減圧下に濾
液から、溶媒を留去した。残渣として3-O-(3-アセタ
ミド-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物4)
を得た。この残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液9mlに
溶解し、75℃にて5.5時間攪拌して化合物4からN-アセ
チル基を脱離した。反応終了後、2N塩酸水溶液にてp
H8に調整し、アンバーライトCG-50 (NH4 +)80ml(水
で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶
出)にて精製し、表題の化合物(Ib-1)を無定形固体と
して147mg得た。収率78%。
-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,2′,6′-テ
トラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物3)を含有した。この残渣をメ
タノール9mlに溶解し、10%パラジウム/炭素225mgを
加え、水素ガス雰囲気下、常圧にて1.5時間攪拌して化
合物3からベンジルオキシカルボニル基を脱離した。反
応終了後、反応混合物から不溶物をろ過し、減圧下に濾
液から、溶媒を留去した。残渣として3-O-(3-アセタ
ミド-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物4)
を得た。この残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液9mlに
溶解し、75℃にて5.5時間攪拌して化合物4からN-アセ
チル基を脱離した。反応終了後、2N塩酸水溶液にてp
H8に調整し、アンバーライトCG-50 (NH4 +)80ml(水
で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶
出)にて精製し、表題の化合物(Ib-1)を無定形固体と
して147mg得た。収率78%。
【0074】次の反応に、またFAB-MS 測定用サンプル
には、この固体をそのまま使用したが、その他の機器分
析用および生物活性測定用サンプルは、この固体をアン
バーライト(Amberlite)IRA-400(SO4 2-))で精製して
得られた硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物性を示し
た。[α]D 24 +74°(c 0.11,水)。M.p.215-220℃(分
解)。FAB-MS m/z 464(MH+)。
には、この固体をそのまま使用したが、その他の機器分
析用および生物活性測定用サンプルは、この固体をアン
バーライト(Amberlite)IRA-400(SO4 2-))で精製して
得られた硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物性を示し
た。[α]D 24 +74°(c 0.11,水)。M.p.215-220℃(分
解)。FAB-MS m/z 464(MH+)。
【0075】1H-NMR(D2O, pD4.5, 400MHz)δ1.
68(1H, m, H-4'ax),1.95〜2.10(5H, m, H-2ax, H-3'eq,
H-3'ax, H-4'eq and H-2'''ax),2.32(1H, dd, J=13.2,
4.4Hz, H-2'''eq), 2.58(1H,dt,J=12.2,3.9Hz,H-2eq),
2.80(3H, s, 6'-NCH3), 2.88(3H, s, 4-NCH3),3.23(1H,
dd, J=13.2, 7.4Hz,H-6'), 3.33(1H, dd, J=13.2, 2.9
Hz, H-6'),3.56(1H, dd, J=10.2, 2.9Hz, H-4),3.60〜
3.75(3H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),3.75〜3.85(2
H, m, H-3''' and H-6'''),3.92(1H, dd, J=12.2, 1.5H
z, H-6'''),4.00(1H, dt, J=12.7, 3.4Hz, H-1), 4.14
(1H, m, H-5'),4.25(1H, dt, J=3.9, 10.3Hz, H-3), 4.
36(1H, t, J=2.9Hz, H-6),5.43(1H, d, J=3.4Hz, H-
1'''), 5.52(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
68(1H, m, H-4'ax),1.95〜2.10(5H, m, H-2ax, H-3'eq,
H-3'ax, H-4'eq and H-2'''ax),2.32(1H, dd, J=13.2,
4.4Hz, H-2'''eq), 2.58(1H,dt,J=12.2,3.9Hz,H-2eq),
2.80(3H, s, 6'-NCH3), 2.88(3H, s, 4-NCH3),3.23(1H,
dd, J=13.2, 7.4Hz,H-6'), 3.33(1H, dd, J=13.2, 2.9
Hz, H-6'),3.56(1H, dd, J=10.2, 2.9Hz, H-4),3.60〜
3.75(3H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),3.75〜3.85(2
H, m, H-3''' and H-6'''),3.92(1H, dd, J=12.2, 1.5H
z, H-6'''),4.00(1H, dt, J=12.7, 3.4Hz, H-1), 4.14
(1H, m, H-5'),4.25(1H, dt, J=3.9, 10.3Hz, H-3), 4.
36(1H, t, J=2.9Hz, H-6),5.43(1H, d, J=3.4Hz, H-
1'''), 5.52(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0076】13C-NMR(D2O, pD6.0, 500MHz)δ2
1.5(C-3'), 26.2(C-4'), 27.3(C-2),31.3(4-NCH3), 33.
6(C-2'''), 34.3(6'-NCH3), 46.9(C-1), 49.0(C-2'),5
0.1(C-3'''), 52.7(C-6'), 59.8(C-4), 60.9(C-6'''),
61.8(C-5),66.9(C-5'), 67.3(C-4'''), 68.8(C-3), 71.
7(C-6), 74.0(C-5'''),92.2(C-1'), 92.7(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3450, 3000, 1200, 1140, 1050。
1.5(C-3'), 26.2(C-4'), 27.3(C-2),31.3(4-NCH3), 33.
6(C-2'''), 34.3(6'-NCH3), 46.9(C-1), 49.0(C-2'),5
0.1(C-3'''), 52.7(C-6'), 59.8(C-4), 60.9(C-6'''),
61.8(C-5),66.9(C-5'), 67.3(C-4'''), 68.8(C-3), 71.
7(C-6), 74.0(C-5'''),92.2(C-1'), 92.7(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3450, 3000, 1200, 1140, 1050。
【0077】実施例2 3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔式(Ia-1)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(3-t-ブトキシカルボニルアミノ-2,3-
ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,
2′,6′-トリ-N-t-ブトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物5)の合成
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔式(Ia-1)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(3-t-ブトキシカルボニルアミノ-2,3-
ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,
2′,6′-トリ-N-t-ブトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物5)の合成
【0078】3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタ
マイシンB0〔式(Ib-1)の化合物〕の95.0mg(0.205ミ
リモル)をメタノール3.8mlに溶解し、その溶液へ氷冷
下でジ-t-ブチルジカーボネート(以下(Boc)2Oと表
わす)0.125ml(0.522ミリモル、2.5当量)を加え、同
温度にて30分攪拌してt-ブトキシカルボニル基(Boc基
と略す)を導入する反応を行った。氷冷下に反応液にさ
らに(Boc)2O 42μl(0.183ミリモル、0.9当量)を加
え、室温にて4.5時間攪拌した。減圧下、反応液から溶
媒を留去した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル18g、展開溶媒;クロロホルム−メタール,10:1→
クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶液, 8
0:10:1)で精製し、表題の化合物5を無定形固体とし
て110mg得た。収率78%。[α]D 26 +83.2°(c 1,クロ
ロホルム)。FAB-MS m/z 864 (MH+)。
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタ
マイシンB0〔式(Ib-1)の化合物〕の95.0mg(0.205ミ
リモル)をメタノール3.8mlに溶解し、その溶液へ氷冷
下でジ-t-ブチルジカーボネート(以下(Boc)2Oと表
わす)0.125ml(0.522ミリモル、2.5当量)を加え、同
温度にて30分攪拌してt-ブトキシカルボニル基(Boc基
と略す)を導入する反応を行った。氷冷下に反応液にさ
らに(Boc)2O 42μl(0.183ミリモル、0.9当量)を加
え、室温にて4.5時間攪拌した。減圧下、反応液から溶
媒を留去した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル18g、展開溶媒;クロロホルム−メタール,10:1→
クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶液, 8
0:10:1)で精製し、表題の化合物5を無定形固体とし
て110mg得た。収率78%。[α]D 26 +83.2°(c 1,クロ
ロホルム)。FAB-MS m/z 864 (MH+)。
【0079】(ロ)3-O-(3-t-ブトキシカルボニル
アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-t-ブトキシカ
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物
6)の合成
アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-t-ブトキシカ
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物
6)の合成
【0080】N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン(以
下、Boc-Glyと表わす)22.0mg(0.126ミリモル、2.0
当量)を乾燥テトラヒドロフラン0.44 mlに溶解し、氷
冷下、N-ヒドロキシコハク酸イミド(HOSuと略す)
16.0mg(0.139ミリモル、Boc-Glyに対し1.1当量)およ
びN,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DC
Cと略す)28.6mg(0.139ミリモル、Boc-Glyに対し
1.1当量)を加え、冷却下、1.5時間攪拌した。得られ
た反応液から不溶物をろ過して、Boc-Gly-OSuの溶
液を得た。次に、3-O-(3-t-ブトキシカルボニルア
ミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-1,2′,6′-トリ-N-t-ブトキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物5)54.4mg
(63.0μmol)を乾燥テトラヒドロフラン0.56mlに溶解
して得られた溶液に対して、先に調製したBoc-Gly-O
Su溶液およびトリエチルアミン19μl(0.14ミリモル、
2.2当量)を加え、50℃にて3時間攪拌して縮合反応を
行った。
下、Boc-Glyと表わす)22.0mg(0.126ミリモル、2.0
当量)を乾燥テトラヒドロフラン0.44 mlに溶解し、氷
冷下、N-ヒドロキシコハク酸イミド(HOSuと略す)
16.0mg(0.139ミリモル、Boc-Glyに対し1.1当量)およ
びN,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DC
Cと略す)28.6mg(0.139ミリモル、Boc-Glyに対し
1.1当量)を加え、冷却下、1.5時間攪拌した。得られ
た反応液から不溶物をろ過して、Boc-Gly-OSuの溶
液を得た。次に、3-O-(3-t-ブトキシカルボニルア
ミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノ
シル)-1,2′,6′-トリ-N-t-ブトキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物5)54.4mg
(63.0μmol)を乾燥テトラヒドロフラン0.56mlに溶解
して得られた溶液に対して、先に調製したBoc-Gly-O
Su溶液およびトリエチルアミン19μl(0.14ミリモル、
2.2当量)を加え、50℃にて3時間攪拌して縮合反応を
行った。
【0081】その反応液から溶媒を減圧下に留去した
後、残渣をメタノール1mlに溶解し、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液0.13ml(0.13ミリモル、2.0当量)を加え、
室温にて、20分攪拌した。溶媒を減圧下に留去した後、
残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlを加え、クロ
ロホルム2mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
5g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール,30:1→2
5:1)で精製し、表題の化合物6を無定形固体として5
0.3mg得た。収率78%。[α]D 28 +74.0°(c 1, クロロ
ホルム)。FAB-MS m/z 1043(MNa+)。
後、残渣をメタノール1mlに溶解し、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液0.13ml(0.13ミリモル、2.0当量)を加え、
室温にて、20分攪拌した。溶媒を減圧下に留去した後、
残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlを加え、クロ
ロホルム2mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
5g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール,30:1→2
5:1)で精製し、表題の化合物6を無定形固体として5
0.3mg得た。収率78%。[α]D 28 +74.0°(c 1, クロロ
ホルム)。FAB-MS m/z 1043(MNa+)。
【0082】(ハ)3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB〔式(Ia-1)の化合物〕の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB〔式(Ia-1)の化合物〕の合成
【0083】3-O-(3-t-ブトキシカルボニルアミノ-
2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′,2″-テトラ-N-t-ブトキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物6)の50.3mg
を氷冷下、トリフロロ酢酸0.5mlに溶解した。その溶液
を同温度にて1時間攪拌してBoc基の脱離反応を行っ
た。溶媒を減圧下に留去した後、残渣を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液2mlに溶解し、アンバーライトCG-50(N
H4 +)10ml(水で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア
水溶液にて溶出)にて精製し、表題の化合物(Ia-1)の遊
離塩基を得た。これをさらにアンバーライトIRA-400(S
O4 2-)を用いて精製し、表題の化合物を硫酸塩として3
2.0mg得た。収率85%。
2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′,2″-テトラ-N-t-ブトキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物6)の50.3mg
を氷冷下、トリフロロ酢酸0.5mlに溶解した。その溶液
を同温度にて1時間攪拌してBoc基の脱離反応を行っ
た。溶媒を減圧下に留去した後、残渣を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液2mlに溶解し、アンバーライトCG-50(N
H4 +)10ml(水で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア
水溶液にて溶出)にて精製し、表題の化合物(Ia-1)の遊
離塩基を得た。これをさらにアンバーライトIRA-400(S
O4 2-)を用いて精製し、表題の化合物を硫酸塩として3
2.0mg得た。収率85%。
【0084】なお、FAB-MS測定用サンプルには前記の遊
離塩基を使用し、その他の機器分析用および生物活性測
定用サンプルは、前記の硫酸塩を用いた。この硫酸塩は
次の物性を示した。
離塩基を使用し、その他の機器分析用および生物活性測
定用サンプルは、前記の硫酸塩を用いた。この硫酸塩は
次の物性を示した。
【0085】[α]D 24 +95°(c 0.48,水)。M.p.180-18
5℃(分解)。FAB-MS m/z 521(MH+)。
5℃(分解)。FAB-MS m/z 521(MH+)。
【0086】1H-NMR(D2O, pD4, 400MHz) δ1.6
6(1H, dq, J=3.9, 13.2Hz, H-4'ax),1.95〜2.20(5H, m,
H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, H-4'eq and H-2'''ax),2.22
(1H, dd, J=12.7, 4.4Hz, H-2'''eq),2.57(1H, dt, J=1
2.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.78(3H, s, 6'-NCH3),3.17(3H,
s,4-NCH3), 3.22(1H, dd, J=13.2, 5.4Hz, H-6'),3.31
(1H, dd, J=13.2, 2.9Hz, H-6'), 3.50(1H, m, H-
3'''),3.60〜3.70(1H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),
3.83(1H, dd, J=12.3, 3.9Hz, H-6'''),3.88(1H, dd, J
=12.3, 1.5Hz, H-6'''),3.93(1H, dt, J=12.7, 2.9Hz,
H-1), 4.13(2H, s, H-2''),4.17(1H, m, H-5'), 4.19(1
H, t, J=2.9Hz, H-6),4.43(1H, t, J=2.9Hz, H-5), 4.4
5(1H, dt, J=4.9, 10.7Hz, H-3),4.60(1H, dd, J=11.2,
2.5Hz, H-4), 5.38(1H, d, J=2.9Hz, H-1'''),5.46(1
H, d, J=3.4Hz, H-1')。
6(1H, dq, J=3.9, 13.2Hz, H-4'ax),1.95〜2.20(5H, m,
H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, H-4'eq and H-2'''ax),2.22
(1H, dd, J=12.7, 4.4Hz, H-2'''eq),2.57(1H, dt, J=1
2.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.78(3H, s, 6'-NCH3),3.17(3H,
s,4-NCH3), 3.22(1H, dd, J=13.2, 5.4Hz, H-6'),3.31
(1H, dd, J=13.2, 2.9Hz, H-6'), 3.50(1H, m, H-
3'''),3.60〜3.70(1H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),
3.83(1H, dd, J=12.3, 3.9Hz, H-6'''),3.88(1H, dd, J
=12.3, 1.5Hz, H-6'''),3.93(1H, dt, J=12.7, 2.9Hz,
H-1), 4.13(2H, s, H-2''),4.17(1H, m, H-5'), 4.19(1
H, t, J=2.9Hz, H-6),4.43(1H, t, J=2.9Hz, H-5), 4.4
5(1H, dt, J=4.9, 10.7Hz, H-3),4.60(1H, dd, J=11.2,
2.5Hz, H-4), 5.38(1H, d, J=2.9Hz, H-1'''),5.46(1
H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0087】13C-NMR(D2O, pD4, 500MHz)δ21.
4(C-3'), 26.7(C-4'), 30.0(C-2),32.1(4-NCH3), 34.3
(C-2'''), 34.3(6'-NCH3), 41.3(C-2''), 46.9(C-1),4
9.5(C-2'), 50.3(C-3'''), 53.0(C-6'), 55.2(C-4), 6
0.9(C-6'''),66.4(C-5'), 67.4(C-4'''), 68.0(C-3), 6
8.5(C-5), 73.4(C-6),74.2(C-5'''), 92.8(C-1'), 93.7
(C-1'''), 169.0(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3420, 2950, 1650, 1500, 1130, 1
040。
4(C-3'), 26.7(C-4'), 30.0(C-2),32.1(4-NCH3), 34.3
(C-2'''), 34.3(6'-NCH3), 41.3(C-2''), 46.9(C-1),4
9.5(C-2'), 50.3(C-3'''), 53.0(C-6'), 55.2(C-4), 6
0.9(C-6'''),66.4(C-5'), 67.4(C-4'''), 68.0(C-3), 6
8.5(C-5), 73.4(C-6),74.2(C-5'''), 92.8(C-1'), 93.7
(C-1'''), 169.0(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3420, 2950, 1650, 1500, 1130, 1
040。
【0088】実施例3 3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-2)の
化合物〕の合成 (イ)1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニ
ル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物7)の合
成
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-2)の
化合物〕の合成 (イ)1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニ
ル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物7)の合
成
【0089】3-O-デメチルイスタマイシンB0 650mg
(2.04ミリモル)をメタノール13mlに溶解し、その溶液
に酢酸亜鉛二水塩2.239g(10.2ミリモル、5当量)をキ
レート化剤として加え、室温にて30分攪拌した。次い
で、氷冷下にてZ-OSu 1.678g(6.73ミリモル、3.3当
量)とトリエチルアミン1.14ml(8.17ミリモル、4当
量)を加え、室温にて5.5時間攪拌してベンジルオキシ
カルボニル基の導入反応を行った。反応液から減圧下に
溶媒を留去した後、1Nアンモニア水30mlを加え、クロ
ロホルム30mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル65g、展
開溶媒;クロロホルム−メタノール−17%アンモニア
水, 80:10:1)で精製し、表題の化合物7を固体とし
て800mg得た。収率54%。[α]D 24 +74°(c 0.85, クロ
ロホルム)。FAB-MS m/z 721(MH+)。
(2.04ミリモル)をメタノール13mlに溶解し、その溶液
に酢酸亜鉛二水塩2.239g(10.2ミリモル、5当量)をキ
レート化剤として加え、室温にて30分攪拌した。次い
で、氷冷下にてZ-OSu 1.678g(6.73ミリモル、3.3当
量)とトリエチルアミン1.14ml(8.17ミリモル、4当
量)を加え、室温にて5.5時間攪拌してベンジルオキシ
カルボニル基の導入反応を行った。反応液から減圧下に
溶媒を留去した後、1Nアンモニア水30mlを加え、クロ
ロホルム30mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル65g、展
開溶媒;クロロホルム−メタノール−17%アンモニア
水, 80:10:1)で精製し、表題の化合物7を固体とし
て800mg得た。収率54%。[α]D 24 +74°(c 0.85, クロ
ロホルム)。FAB-MS m/z 721(MH+)。
【0090】(ロ)1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物8)の合成
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物8)の合成
【0091】1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
7)の783mg(1.07ミリモル)と炭酸ナトリウム136mg
(1.29ミリモル、1.2当量)をジオキサン7.6mlと水7.6m
lの混合溶液に溶解し、氷冷下、クロロ炭酸エチル(ClC
OOC2H5)の0.12ml(1.28ミリモル、1.2当量)を加え、
室温にて1時間攪拌して4-N-エトキシカルボニル化反
応を行った。反応溶液に水20mlを加えた後、クロロホル
ム20mlで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル50g、展開溶媒;トルエ
ン−酢酸エチル, 2:3)で精製し、表題の化合物8を固
体として792mg得た。収率93%。[α]D 24 +67.3°(c
1.11, クロロホルム)。FAB-MS m/z 793 (MH+)。
ルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物
7)の783mg(1.07ミリモル)と炭酸ナトリウム136mg
(1.29ミリモル、1.2当量)をジオキサン7.6mlと水7.6m
lの混合溶液に溶解し、氷冷下、クロロ炭酸エチル(ClC
OOC2H5)の0.12ml(1.28ミリモル、1.2当量)を加え、
室温にて1時間攪拌して4-N-エトキシカルボニル化反
応を行った。反応溶液に水20mlを加えた後、クロロホル
ム20mlで2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル50g、展開溶媒;トルエ
ン−酢酸エチル, 2:3)で精製し、表題の化合物8を固
体として792mg得た。収率93%。[α]D 24 +67.3°(c
1.11, クロロホルム)。FAB-MS m/z 793 (MH+)。
【0092】(ハ)3-O-{3,4,6-トリ-O-(t-ブチ
ルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘ
キソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキ
シカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0(化合物9)および3-O-{4,6-
ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル}-1,2′,
6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-エトキ
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物10)の合成
ルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘ
キソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキ
シカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0(化合物9)および3-O-{4,6-
ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル}-1,2′,
6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-エトキ
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物10)の合成
【0093】1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物8)519mg(0.655ミリモル)
と、次式 で示される3,4,6-トリ-O-(t-ブチルジフェニルシ
リル)-1,2-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エ
ノピラノース2.258g(2.62ミリモル、4当量)を乾燥ベ
ンゼン10mlに溶解した。その溶液へアルゴン雰囲気下、
PPTSの41.2 mg(0.164ミリモル、0.25当量)を加
え、50℃にて96時間攪拌して縮合反応を行った。
ルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物8)519mg(0.655ミリモル)
と、次式 で示される3,4,6-トリ-O-(t-ブチルジフェニルシ
リル)-1,2-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エ
ノピラノース2.258g(2.62ミリモル、4当量)を乾燥ベ
ンゼン10mlに溶解した。その溶液へアルゴン雰囲気下、
PPTSの41.2 mg(0.164ミリモル、0.25当量)を加
え、50℃にて96時間攪拌して縮合反応を行った。
【0094】その反応液にクロロホルム50mlを加え、水
50mlで洗浄し、水層をクロロホルム50mlで抽出した後、
合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチ
ル,5:1)で精製し、3-O-{3,4,6-トリ-O-(t-ブ
チルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物9)を固体として351m
g、また3-O-{4,6-ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリ
ル)-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノ
ピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物10)を固体として251mg得た。
収率はそれぞれ32%、27%であった。
50mlで洗浄し、水層をクロロホルム50mlで抽出した後、
合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチ
ル,5:1)で精製し、3-O-{3,4,6-トリ-O-(t-ブ
チルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物9)を固体として351m
g、また3-O-{4,6-ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリ
ル)-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノ
ピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカ
ルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物10)を固体として251mg得た。
収率はそれぞれ32%、27%であった。
【0095】3-O-{3,4,6-トリ-O-(t-ブチルジフ
ェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカル
ボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイス
タマイシンB0(化合物9):[α]D 22 +26.2°(c 1,
クロロホルム)。FAB-MS m/z 1675(MNa+)。
ェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピ
ラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカル
ボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイス
タマイシンB0(化合物9):[α]D 22 +26.2°(c 1,
クロロホルム)。FAB-MS m/z 1675(MNa+)。
【0096】3-O-{4,6-ジ-O-(t-ブチルジフェニ
ルシリル)-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-
2-エノピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物10):[α]D 24 +57.4
°(c 1, クロロホルム)。FAB-MS m/z 1419(MNa+)。
ルシリル)-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-
2-エノピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物10):[α]D 24 +57.4
°(c 1, クロロホルム)。FAB-MS m/z 1419(MNa+)。
【0097】(ニ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物11)の合成
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物11)の合成
【0098】前記(ハ)で得られた3-O-{3,4,6-トリ
-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3
-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物9)の343mg
(0.208ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラン3.4mlに溶
解し、その溶液へ氷冷下、テトラブチルアンモニウムフ
ロリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.56ml(1.56
ミリモル、7.5当量)を加え、室温にて24時間攪拌し
た。テトラブチルアンモニウムフロリド(1.0Mテトラ
ヒドロフラン溶液)1.56ml(1.56ミリモル、7.5当量)
をさらに加え、室温にて16時間攪拌した。化合物9から
t-ブチルジフェニルシリル基が脱離された。その反応
液から溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル75g、展開溶媒;クロロホル
ム-メタノール,20:1→15:1)で精製し、表題の化合
物11を固体として178mg得た。収率91%。 [α]D 21 +88
°(c 0.87,クロロホルム)。FAB-MS m/z 939(MH+)。
-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2-デオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル}-1,2′,6′-トリ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3
-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物9)の343mg
(0.208ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラン3.4mlに溶
解し、その溶液へ氷冷下、テトラブチルアンモニウムフ
ロリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.56ml(1.56
ミリモル、7.5当量)を加え、室温にて24時間攪拌し
た。テトラブチルアンモニウムフロリド(1.0Mテトラ
ヒドロフラン溶液)1.56ml(1.56ミリモル、7.5当量)
をさらに加え、室温にて16時間攪拌した。化合物9から
t-ブチルジフェニルシリル基が脱離された。その反応
液から溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル75g、展開溶媒;クロロホル
ム-メタノール,20:1→15:1)で精製し、表題の化合
物11を固体として178mg得た。収率91%。 [α]D 21 +88
°(c 0.87,クロロホルム)。FAB-MS m/z 939(MH+)。
【0099】(ホ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビ
ノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0〔式(Ib-2)の化合物〕の合成 3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-
4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0(化合物11)の9.4mgをメタノール0.2mlに溶
解し、10%パラジウム/炭素5mgを加え、水素ガス雰囲
気下、常圧にて4時間攪拌した。ベンジルオキシカルボ
ニル基の脱離反応が行われた。反応終了後、不溶物をろ
過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を2N水酸化ナト
リウム水溶液0.2mlに溶解し、95℃にて3時間攪拌し
た。反応終了後、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)5ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
表題の化合物(Ib-2)(遊離塩基として)を無定型固体
として4.5mg得た。収率97%。
ノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0〔式(Ib-2)の化合物〕の合成 3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-
4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0(化合物11)の9.4mgをメタノール0.2mlに溶
解し、10%パラジウム/炭素5mgを加え、水素ガス雰囲
気下、常圧にて4時間攪拌した。ベンジルオキシカルボ
ニル基の脱離反応が行われた。反応終了後、不溶物をろ
過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を2N水酸化ナト
リウム水溶液0.2mlに溶解し、95℃にて3時間攪拌し
た。反応終了後、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)5ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
表題の化合物(Ib-2)(遊離塩基として)を無定型固体
として4.5mg得た。収率97%。
【0100】なお、機器分析用および生物活性測定用サ
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400 (S
O4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 21 +134°(c 0.16, 水)。M.p.173
-178℃(分解)。FAB-MS m/z465(MH+)。
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400 (S
O4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 21 +134°(c 0.16, 水)。M.p.173
-178℃(分解)。FAB-MS m/z465(MH+)。
【0101】1H-NMR(D2O, pD4.0, 400MHz)δ1.
70(1H, m, H-4'ax),1.83(1H, m, H-2'''ax),1.90〜2.10
(4H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, and H-4'eq),2.18(1
H, dd, J=4.9, 13.7Hz, H-2'''eq),2.57(1H, dt, J=12.
2, 3.9Hz, H-2eq), 2.81(3H, s, 4-NCH3),2.88(3H, s,
6'-NCH3), 3.25(1H, dd, J=7.3, 13.2Hz, H-6'),3.33(1
H, dd, J=3.5, 13.2Hz, H-6'), 3.42(1H, t, J=9.8Hz,
H-4'''),3.51(1H, dd, J=2.9, 9.8Hz, H-4), 3.60〜3.7
0(2H, m, H-2' and H-5'''),3.81(1H, dd, J=5.9, 12.2
Hz, H-6'''),3.92(1H, dd, J=2.4, 12.2Hz, H-6'''),3.
95〜4.05(2H, m, H-1 and H-3'''), 4.15(1H, m, H-
5'),4.24(1H, td, J=10.2, 4.4Hz, H-3), 4.34(1H, t,
J=3.0Hz, H-6),4.79(1H, m, H-5), 5.36(1H, d, J=4.4
Hz, H-1'''),5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
70(1H, m, H-4'ax),1.83(1H, m, H-2'''ax),1.90〜2.10
(4H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, and H-4'eq),2.18(1
H, dd, J=4.9, 13.7Hz, H-2'''eq),2.57(1H, dt, J=12.
2, 3.9Hz, H-2eq), 2.81(3H, s, 4-NCH3),2.88(3H, s,
6'-NCH3), 3.25(1H, dd, J=7.3, 13.2Hz, H-6'),3.33(1
H, dd, J=3.5, 13.2Hz, H-6'), 3.42(1H, t, J=9.8Hz,
H-4'''),3.51(1H, dd, J=2.9, 9.8Hz, H-4), 3.60〜3.7
0(2H, m, H-2' and H-5'''),3.81(1H, dd, J=5.9, 12.2
Hz, H-6'''),3.92(1H, dd, J=2.4, 12.2Hz, H-6'''),3.
95〜4.05(2H, m, H-1 and H-3'''), 4.15(1H, m, H-
5'),4.24(1H, td, J=10.2, 4.4Hz, H-3), 4.34(1H, t,
J=3.0Hz, H-6),4.79(1H, m, H-5), 5.36(1H, d, J=4.4
Hz, H-1'''),5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0102】13C-NMR(D2O, pD4.0, 500MHz)δ2
1.5(C-3'), 26.2(C-4'), 27.4(C-2),31.4(4-NCH3), 34.
3(6'-NCH3), 37.2(C-2'''), 46.9(C-1), 49.0(C-2'),5
2.7(C-6'), 59.9(C-4), 61.5(C-6'''), 61.9(C-5), 66.
8(C-5'),68.5(C-3'''), 68.9(C-3), 71.5(C-4'''), 71.
7(C-6), 74.2(C-5'''),92.2(C-1'), 94.4(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3420, 2950, 1620, 1470, 1130, 1
040, 970。
1.5(C-3'), 26.2(C-4'), 27.4(C-2),31.4(4-NCH3), 34.
3(6'-NCH3), 37.2(C-2'''), 46.9(C-1), 49.0(C-2'),5
2.7(C-6'), 59.9(C-4), 61.5(C-6'''), 61.9(C-5), 66.
8(C-5'),68.5(C-3'''), 68.9(C-3), 71.5(C-4'''), 71.
7(C-6), 74.2(C-5'''),92.2(C-1'), 94.4(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3420, 2950, 1620, 1470, 1130, 1
040, 970。
【0103】実施例4 3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔式(Ia-2)の化
合物〕の合成 (イ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物12)
の合成
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔式(Ia-2)の化
合物〕の合成 (イ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物12)
の合成
【0104】実施例3の(ニ)で得られた3-O-(2-デ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,
6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-エトキ
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物11)140mg(0.149ミリモル)をジオキサン2.8mlと水
1.4mlの混合溶液に溶解し、水酸化バリウム8水塩94.0m
g(0.298ミリモル、2.0当量)を加え、95℃にて3時間攪
拌した。化合物11から4-N-エトキシカルボニル基が
脱離された。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和
し、生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル14
g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール,10:1→クロ
ロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶液,60:1
0:1)で精製し、表題の化合物12を無定形固体として
77.0mg得た。収率60%。[α]D 21 +96.8°(c 1,クロロ
ホルム)。FAB-MS m/z 867(MH+)。
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,
6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-エトキ
シカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合
物11)140mg(0.149ミリモル)をジオキサン2.8mlと水
1.4mlの混合溶液に溶解し、水酸化バリウム8水塩94.0m
g(0.298ミリモル、2.0当量)を加え、95℃にて3時間攪
拌した。化合物11から4-N-エトキシカルボニル基が
脱離された。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和
し、生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル14
g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール,10:1→クロ
ロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶液,60:1
0:1)で精製し、表題の化合物12を無定形固体として
77.0mg得た。収率60%。[α]D 21 +96.8°(c 1,クロロ
ホルム)。FAB-MS m/z 867(MH+)。
【0105】(ロ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル3-O-デメチルイスタマイシン
B(化合物13)の合成
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル3-O-デメチルイスタマイシン
B(化合物13)の合成
【0106】N-ベンジルオキシカルボニルグリシン(以
下、Z-Glyと略す)32.2mg(0.154ミリモル、2.0当量)
を乾燥テトラヒドロフラン0.6mlに溶解し、その溶液へ
氷冷下、HOSu 19.6mg(0.170ミリモル、Z-Glyに対
し1.1当量)およびDCC35.1mg(0.170ミリモル、Z-Gl
yに対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。不
溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得た。
下、Z-Glyと略す)32.2mg(0.154ミリモル、2.0当量)
を乾燥テトラヒドロフラン0.6mlに溶解し、その溶液へ
氷冷下、HOSu 19.6mg(0.170ミリモル、Z-Glyに対
し1.1当量)およびDCC35.1mg(0.170ミリモル、Z-Gl
yに対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。不
溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得た。
【0107】次に、3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビ
ノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
0(化合物12)の67.0mg(77.3μmol)を乾燥テトラヒ
ドロフラン0.7mlに溶解した。その溶液に対して、先に
調製したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチルアミン23.
7μl(0.170ミリモル、2.2当量)を加え、50℃にて3時
間攪拌して縮合反応を行った。反応液から溶媒を減圧下
に留去した後、残渣をメタノール1.3mlに溶解し、1N
水酸化ナトリウム水溶液0.30ml(0.30ミリモル、4.0当
量)を加え、室温にて、15分攪拌した。反応液に飽和食
塩水溶液10mlを加え、クロロホルム10mlで2回抽出し
た。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去し、カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル6g、展開溶媒;クロロホルム−メタノー
ル,20:1→15:1)で精製し、表題の化合物13を無定
形固体として64.0mg得た。収率78%。[α]D 23 +77.9
°(c 1,クロロホルム)。FAB-MSm/z 1058(MH+)。
ノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
0(化合物12)の67.0mg(77.3μmol)を乾燥テトラヒ
ドロフラン0.7mlに溶解した。その溶液に対して、先に
調製したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチルアミン23.
7μl(0.170ミリモル、2.2当量)を加え、50℃にて3時
間攪拌して縮合反応を行った。反応液から溶媒を減圧下
に留去した後、残渣をメタノール1.3mlに溶解し、1N
水酸化ナトリウム水溶液0.30ml(0.30ミリモル、4.0当
量)を加え、室温にて、15分攪拌した。反応液に飽和食
塩水溶液10mlを加え、クロロホルム10mlで2回抽出し
た。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去し、カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル6g、展開溶媒;クロロホルム−メタノー
ル,20:1→15:1)で精製し、表題の化合物13を無定
形固体として64.0mg得た。収率78%。[α]D 23 +77.9
°(c 1,クロロホルム)。FAB-MSm/z 1058(MH+)。
【0108】(ハ)3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビ
ノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B〔式(Ia-2)の化合物〕の合成
ノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B〔式(Ia-2)の化合物〕の合成
【0109】3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキ
ソピラノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
(化合物13)の58.8mg(55.6μmol)をメタノール1.2
mlに溶解し、10%パラジウム/炭素60mgを加え、水素ガ
ス雰囲気下、常圧にて4時間攪拌した。化合物13から
ベンジルオキシカルボニル基が脱離された。反応終了
後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
水5mlに溶解し、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)12ml(水で洗浄した後、
0.1N→0.4Nアンモニア水溶液に溶出)にて精製し、表
題の化合物(Ia-2)(遊離塩基として)を無定形固体と
して22.8mg得た。収率79%。
ソピラノシル)-1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
(化合物13)の58.8mg(55.6μmol)をメタノール1.2
mlに溶解し、10%パラジウム/炭素60mgを加え、水素ガ
ス雰囲気下、常圧にて4時間攪拌した。化合物13から
ベンジルオキシカルボニル基が脱離された。反応終了
後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
水5mlに溶解し、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)12ml(水で洗浄した後、
0.1N→0.4Nアンモニア水溶液に溶出)にて精製し、表
題の化合物(Ia-2)(遊離塩基として)を無定形固体と
して22.8mg得た。収率79%。
【0110】なお、機器分析用および生物活性測定用サ
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400(SO
4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 24 +125°(c 0.17,水)。M.p.1
65-170℃(分解)。FAB-MSm/z 522(MH+)。
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400(SO
4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 24 +125°(c 0.17,水)。M.p.1
65-170℃(分解)。FAB-MSm/z 522(MH+)。
【0111】1H-NMR(D2O, pD6.0,400MHz)δ1.
65(1H, m, H-4'ax),1.77(1H, m, H-2'''ax),1.90〜2.20
(5H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, H-4'eq and H-2'''e
q),2.58(1H, dt, J=12.8, 4.8Hz, H-2eq), 2.78(3H, s,
6'-NCH3),3.16(3H, s, 4-NCH3), 3.20(1H, dd, J=7.8,
13.2Hz, H-6'),3.31(1H, dd, J=2.9, 13.2Hz, H-6'),
3.39(1H, t, J=10.2Hz, H-4'''),3.54(1H, ddd, J=2.4,
4.8, 10.2Hz, H-5'''),3.65(1H, dt, J=11.2, 3.4Hz,
H-2'),3.75〜3.85(2H, m, H-3''' and H-6'''),3.86(1
H, dd, J=2.4, 12.2Hz, H-6'''),3.92(1H, dt, J=12.8,
3.5Hz, H-1),4.05〜4.20(4H, m, H-6, H-5' and H-
2''),4.85〜5.00(2H, m, H-3 and H-5), 4.58(1H, dd,
J=11.3, 3.2Hz, H-4),5.31(1H, d, J=3.2Hz, H-1'''),
5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
65(1H, m, H-4'ax),1.77(1H, m, H-2'''ax),1.90〜2.20
(5H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax, H-4'eq and H-2'''e
q),2.58(1H, dt, J=12.8, 4.8Hz, H-2eq), 2.78(3H, s,
6'-NCH3),3.16(3H, s, 4-NCH3), 3.20(1H, dd, J=7.8,
13.2Hz, H-6'),3.31(1H, dd, J=2.9, 13.2Hz, H-6'),
3.39(1H, t, J=10.2Hz, H-4'''),3.54(1H, ddd, J=2.4,
4.8, 10.2Hz, H-5'''),3.65(1H, dt, J=11.2, 3.4Hz,
H-2'),3.75〜3.85(2H, m, H-3''' and H-6'''),3.86(1
H, dd, J=2.4, 12.2Hz, H-6'''),3.92(1H, dt, J=12.8,
3.5Hz, H-1),4.05〜4.20(4H, m, H-6, H-5' and H-
2''),4.85〜5.00(2H, m, H-3 and H-5), 4.58(1H, dd,
J=11.3, 3.2Hz, H-4),5.31(1H, d, J=3.2Hz, H-1'''),
5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0112】13C-NMR(D2O, pD6.0, 500MHz)δ2
1.2(C-3'), 26.6(C-4'), 29.8(C-2),32.0(4-NCH3), 34.
1(6'-NCH3), 37.7(C-2'''), 41.1(C-2''), 46.7(C-1),4
9.4(C-2'), 52.8(C-6'), 55.6(C-4), 61.3(C-6'''), 6
6.2(C-5),63.4(C-3), 68.3(C-5'), 68.6(C-3'''), 71.3
(C-4'''), 73.2(C-6),74.1(C-5'''), 92.7(C-1'), 94.9
(C-1'''), 168.8(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1640, 1500, 1120, 1
040, 980。
1.2(C-3'), 26.6(C-4'), 29.8(C-2),32.0(4-NCH3), 34.
1(6'-NCH3), 37.7(C-2'''), 41.1(C-2''), 46.7(C-1),4
9.4(C-2'), 52.8(C-6'), 55.6(C-4), 61.3(C-6'''), 6
6.2(C-5),63.4(C-3), 68.3(C-5'), 68.6(C-3'''), 71.3
(C-4'''), 73.2(C-6),74.1(C-5'''), 92.7(C-1'), 94.9
(C-1'''), 168.8(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1640, 1500, 1120, 1
040, 980。
【0113】実施例5 3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソピラ
ノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-
3)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス
-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デ
メチルイスタマイシンB0(化合物14)の合成
ノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-
3)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス
-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デ
メチルイスタマイシンB0(化合物14)の合成
【0114】実施例3の(ハ)で得られた3-O-{4,6
-ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2,3-ジデオキ
シ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル}-1,
2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-
エトキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0
(化合物10)の251mg(0.180ミリモル)を乾燥テトラヒ
ドロフラン2.5mlに溶解し、氷冷下、テトラブチルアン
モニウムフロリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.35
ml(1.35ミリモル、7.5当量)を加え、室温にて23時間攪
拌した。化合物10からt-ブチルジフェニルシリル基
が脱離された。その反応液から溶媒を減圧下に溶媒を留
去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル100g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール=20:
1)で精製し、表題の化合物14を無定形固体として155m
g得た。収率93%。[α]D 22 +59°(c 0.86,クロロホ
ルム)。FAB-MS m/z 921(MH+)。
-ジ-O-(t-ブチルジフェニルシリル)-2,3-ジデオキ
シ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラノシル}-1,
2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N-
エトキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0
(化合物10)の251mg(0.180ミリモル)を乾燥テトラヒ
ドロフラン2.5mlに溶解し、氷冷下、テトラブチルアン
モニウムフロリド(1.0Mテトラヒドロフラン溶液)1.35
ml(1.35ミリモル、7.5当量)を加え、室温にて23時間攪
拌した。化合物10からt-ブチルジフェニルシリル基
が脱離された。その反応液から溶媒を減圧下に溶媒を留
去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル100g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール=20:
1)で精製し、表題の化合物14を無定形固体として155m
g得た。収率93%。[α]D 22 +59°(c 0.86,クロロホ
ルム)。FAB-MS m/z 921(MH+)。
【0115】(ロ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エ
リスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0〔式(Ib-3)の化合物〕の合成
リスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0〔式(Ib-3)の化合物〕の合成
【0116】3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ
-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3
-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物14)の10.5m
gをメタノール0.21mlに溶解し、10%パラジウム/炭素
5mgを加え、水素ガス雰囲気下、常圧にて3.5時間攪拌
した。化合物14からベンジルオキシカルボニル基が脱
離された。それと共に、糖基の2重結合も還元された。
反応終了後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液0.21mlに溶解
し、95℃にて5時間攪拌した。4-N-エトキシカルボニ
ル基が脱離された。反応終了後、2N塩酸水溶液にてp
H8に調整し、アンバーライトCG-50(NH4 +)5ml(水で
洗浄した後、0.1N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)
にて精製し、表題の化合物(Ib-3)(遊離塩基として)を
無定形固体として4.5mg得た。収率88%。
-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3
-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物14)の10.5m
gをメタノール0.21mlに溶解し、10%パラジウム/炭素
5mgを加え、水素ガス雰囲気下、常圧にて3.5時間攪拌
した。化合物14からベンジルオキシカルボニル基が脱
離された。それと共に、糖基の2重結合も還元された。
反応終了後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液0.21mlに溶解
し、95℃にて5時間攪拌した。4-N-エトキシカルボニ
ル基が脱離された。反応終了後、2N塩酸水溶液にてp
H8に調整し、アンバーライトCG-50(NH4 +)5ml(水で
洗浄した後、0.1N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)
にて精製し、表題の化合物(Ib-3)(遊離塩基として)を
無定形固体として4.5mg得た。収率88%。
【0117】なお、機器分析用および生物活性測定用サ
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400 (S
O4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 22+106°(c 0.51,水)。M.p.188-193
℃(分解)。FAB-MS m/z 449(MH+)。
ンプルは、前記の遊離塩基をアンバーライトIRA-400 (S
O4 2-)で精製した硫酸塩を用いた。この硫酸塩は次の物
性を示した。[α]D 22+106°(c 0.51,水)。M.p.188-193
℃(分解)。FAB-MS m/z 449(MH+)。
【0118】1H-NMR(D2O, pD4.0, 400MHz)δ1.
60〜2.10(9H, m, H-2ax, H-3', H-4', H-2''' and H-
3'''),2.55(1H, dt, J=12.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.80(3H,
s, 4-NCH3),2.89(3H, s, 6'-NCH3), 3.25(1H, dd, J=
7.3, 13.2Hz, H-6'),3.33(1H, dd, J=3.4, 13.2Hz, H-
6'), 3.49(1H, dd, J=2.9, 9.8Hz, H-4),3.60〜3.70(3
H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),3.76(1H, dd, J=5.8,
12.2Hz, H-6'''),3.87(1H, dd, J=2.0, 12.2Hz, H-
6'''),4.00(1H, dt, J=12.2, 3.4Hz, H-1),4.10〜4.20
(1H, m, H-5'), 4.26(1H, td, J=10.3, 3.9Hz, H-3),4.
34(1H, t, J=3.4Hz, H-6), 4.76(1H, t, J=3.4Hz, H-
5),5.20(1H, s, H-1'''), 5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-
1')。
60〜2.10(9H, m, H-2ax, H-3', H-4', H-2''' and H-
3'''),2.55(1H, dt, J=12.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.80(3H,
s, 4-NCH3),2.89(3H, s, 6'-NCH3), 3.25(1H, dd, J=
7.3, 13.2Hz, H-6'),3.33(1H, dd, J=3.4, 13.2Hz, H-
6'), 3.49(1H, dd, J=2.9, 9.8Hz, H-4),3.60〜3.70(3
H, m, H-2', H-4''' and H-5'''),3.76(1H, dd, J=5.8,
12.2Hz, H-6'''),3.87(1H, dd, J=2.0, 12.2Hz, H-
6'''),4.00(1H, dt, J=12.2, 3.4Hz, H-1),4.10〜4.20
(1H, m, H-5'), 4.26(1H, td, J=10.3, 3.9Hz, H-3),4.
34(1H, t, J=3.4Hz, H-6), 4.76(1H, t, J=3.4Hz, H-
5),5.20(1H, s, H-1'''), 5.51(1H, d, J=3.4Hz, H-
1')。
【0119】13C-NMR(D2O, pD6.0, 500MHz)δ2
1.5(C-3'), 26.2(C-3'''),26.4(C-4'), 27.8(C-2), 28.
6(C-2'''), 31.5(4-NCH3), 34.3(6'-NCH3),46.9(C-1),
49.0(C-2'), 52.7(C-6'), 60.1(C-4), 61.6(C-6'''),6
1.9(C-5), 65.6(C-4'), 66.8(C-5'), 69.0(C-3), 71.7
(C-6),75.7(C-5'''), 92.1(C-1'), 93.8(C-1''')。 IR(KBr, cm-1)3430, 2950, 1630, 1460, 1130, 10
40, 980。
1.5(C-3'), 26.2(C-3'''),26.4(C-4'), 27.8(C-2), 28.
6(C-2'''), 31.5(4-NCH3), 34.3(6'-NCH3),46.9(C-1),
49.0(C-2'), 52.7(C-6'), 60.1(C-4), 61.6(C-6'''),6
1.9(C-5), 65.6(C-4'), 66.8(C-5'), 69.0(C-3), 71.7
(C-6),75.7(C-5'''), 92.1(C-1'), 93.8(C-1''')。 IR(KBr, cm-1)3430, 2950, 1630, 1460, 1130, 10
40, 980。
【0120】実施例6 3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソピラ
ノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔式(Ia-3)
の化合物〕の合成 (イ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス
-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
0(化合物15)の合成
ノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB〔式(Ia-3)
の化合物〕の合成 (イ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス
-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジル
オキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB
0(化合物15)の合成
【0121】実施例5の(イ)で得られた化合物である
3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-
エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキ
シカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0(化合物14)の104mgを(0.112
ミリモル)をジオキサン2mlと水1mlの混合溶液に溶解
した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩88.3mg(0.280
ミリモル、2.5当量)を加え、95℃にて4.5時間攪拌し
た。化合物14から4-N-エトキシカルボニル基が脱離
された。その反応液を放冷後、ドライアイスを加え反応
液を中和し、生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を
留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル10g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール, 10:
1→クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶
液,80:10:1)で精製し、表題の化合物15を無定形
固体として49.2mg得た。収率52%。 [α]D 22 +59°(c
0.52,クロロホルム)。FAB-MS m/z 849(MH+)。
3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-
エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキ
シカルボニル-4-N-エトキシカルボニル-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0(化合物14)の104mgを(0.112
ミリモル)をジオキサン2mlと水1mlの混合溶液に溶解
した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩88.3mg(0.280
ミリモル、2.5当量)を加え、95℃にて4.5時間攪拌し
た。化合物14から4-N-エトキシカルボニル基が脱離
された。その反応液を放冷後、ドライアイスを加え反応
液を中和し、生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を
留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル10g、展開溶媒;クロロホルム−メタノール, 10:
1→クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水溶
液,80:10:1)で精製し、表題の化合物15を無定形
固体として49.2mg得た。収率52%。 [α]D 22 +59°(c
0.52,クロロホルム)。FAB-MS m/z 849(MH+)。
【0122】(ロ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エ
リスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′,2″
-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチル
イスタマイシンB(化合物16)の合成
リスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′,2″
-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチル
イスタマイシンB(化合物16)の合成
【0123】Z-Gly 21.3mg(0.102ミリモル、2.0当
量)を乾燥テトラヒドロフラン0.4mlに溶解し、氷冷
下、HOSu 12.9mg(0.112ミリモル、Z-Glyに対し1.
1当量)およびDCC 23.1mg(0.112ミリモル、Z-Gly
に対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。不
溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得た。
量)を乾燥テトラヒドロフラン0.4mlに溶解し、氷冷
下、HOSu 12.9mg(0.112ミリモル、Z-Glyに対し1.
1当量)およびDCC 23.1mg(0.112ミリモル、Z-Gly
に対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。不
溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得た。
【0124】次に、3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エ
リスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ
-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタ
マイシンB0(化合物15)の43.2mg(77.3μmol)を乾
燥テトラヒドロフラン0.4mlに溶解し、その溶液に対し
て、先に調製したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチル
アミン16μl(0.11ミリモル、2.2当量)を加え、50℃に
て3時間攪拌した。縮合反応が行われた。反応液にメタ
ノール0.8mlを加え、2N水酸化ナトリウム水溶液0.10m
l(0.20ミリモル、4.0当量)を加え、室温にて、10分攪
拌した。反応液に飽和食塩水溶液5mlを加え、クロロホ
ルム5mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル7.5g、展開溶媒;
クロロホルム−メタノール,30:1)で精製し、表題の
化合物16を無定形固体として42.2mg得た。収率80%。
[α]D 24 +59.1°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1
040(MH+)。
リスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′-トリ
-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタ
マイシンB0(化合物15)の43.2mg(77.3μmol)を乾
燥テトラヒドロフラン0.4mlに溶解し、その溶液に対し
て、先に調製したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチル
アミン16μl(0.11ミリモル、2.2当量)を加え、50℃に
て3時間攪拌した。縮合反応が行われた。反応液にメタ
ノール0.8mlを加え、2N水酸化ナトリウム水溶液0.10m
l(0.20ミリモル、4.0当量)を加え、室温にて、10分攪
拌した。反応液に飽和食塩水溶液5mlを加え、クロロホ
ルム5mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル7.5g、展開溶媒;
クロロホルム−メタノール,30:1)で精製し、表題の
化合物16を無定形固体として42.2mg得た。収率80%。
[α]D 24 +59.1°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1
040(MH+)。
【0125】(ハ)3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エ
リスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイ
シンB〔式(Ia-3)の化合物〕の合成
リスロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイ
シンB〔式(Ia-3)の化合物〕の合成
【0126】3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ
-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′,2″-テト
ラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイス
タマイシンB(化合物16)の43.1mgをメタノール0.86
mlに溶解し、10%パラジウム/炭素43mgを加え、水素ガ
ス雰囲気下、常圧にて4.5時間攪拌した。化合物16か
らベンジルオキシカルボニル基が脱離された。反応終了
後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
水4mlに溶解し、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)8ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
次いでアンバーライトIRA-400(SO4 2-)にて精製した。
表題の化合物(Ia-3)が硫酸塩として13.3mg得られた。
収率46%。[α]D 22+107°(c 0.48,水)。M.p.171-177℃
(分解)。FAB-MS m/z 506(MH+)。
-ヘキス-2-エノピラノシル)-1,2′,6′,2″-テト
ラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイス
タマイシンB(化合物16)の43.1mgをメタノール0.86
mlに溶解し、10%パラジウム/炭素43mgを加え、水素ガ
ス雰囲気下、常圧にて4.5時間攪拌した。化合物16か
らベンジルオキシカルボニル基が脱離された。反応終了
後、不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を
水4mlに溶解し、2N塩酸水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)8ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
次いでアンバーライトIRA-400(SO4 2-)にて精製した。
表題の化合物(Ia-3)が硫酸塩として13.3mg得られた。
収率46%。[α]D 22+107°(c 0.48,水)。M.p.171-177℃
(分解)。FAB-MS m/z 506(MH+)。
【0127】1H-NMR(D2O, pD6.0, 400MHz)δ1.
58(2H, m, H-4'ax and H-3'''ax),1.70〜2.10(7H, m, H
-3'eq, H-3'ax, H-4'eq, H-2ax, H-2'''eq, H-2'''axan
d H-3'''eq), 2.51(1H, dt, J=12.2, 4.8Hz, H-2eq),
2.74(3H, s, 6'-NCH3), 3.11(1H, dd, J=13.2, 8.8Hz,
H-6'),3.15(3H, s, 4-NCH3), 3.24(1H, dd, J=13.2, 3.
5Hz, H-6'),3.45〜3.55(2H,m, H-2' and H-5'''), 3.61
(1H, td, J=9.8, 3.9Hz, H-4'''),3.70〜3.80(2H, m, H
-1 and H-6'''),3.81(1H, dd, J=12.2, 2.5Hz, H-
6'''),4.00〜4.15(3H, m, H-6 and H-2''), 4.29(1H,
m, H-5'),4.35〜4.45(2H, m, H-3 and H-5), 4.57(1H,
dd, J=10.7,1.6Hz, H-4), 5.16(1H, s, H-1'''), 5.36
(1H,d,J=3.4Hz,H-1')。
58(2H, m, H-4'ax and H-3'''ax),1.70〜2.10(7H, m, H
-3'eq, H-3'ax, H-4'eq, H-2ax, H-2'''eq, H-2'''axan
d H-3'''eq), 2.51(1H, dt, J=12.2, 4.8Hz, H-2eq),
2.74(3H, s, 6'-NCH3), 3.11(1H, dd, J=13.2, 8.8Hz,
H-6'),3.15(3H, s, 4-NCH3), 3.24(1H, dd, J=13.2, 3.
5Hz, H-6'),3.45〜3.55(2H,m, H-2' and H-5'''), 3.61
(1H, td, J=9.8, 3.9Hz, H-4'''),3.70〜3.80(2H, m, H
-1 and H-6'''),3.81(1H, dd, J=12.2, 2.5Hz, H-
6'''),4.00〜4.15(3H, m, H-6 and H-2''), 4.29(1H,
m, H-5'),4.35〜4.45(2H, m, H-3 and H-5), 4.57(1H,
dd, J=10.7,1.6Hz, H-4), 5.16(1H, s, H-1'''), 5.36
(1H,d,J=3.4Hz,H-1')。
【0128】13C-NMR(D2O, pD6.0,500MHz)δ2
1.9(C-3'), 26.6(C-4'),26.9(C-3'''), 29.4(C-2'''),
31.3(C-2), 32.2(4-NCH3), 34.2(6'-NCH3),41.3(C-
2″), 46.9(C-1), 49.0(C-2'), 53.0(C-6'), 55.4(C-
4),61.7(C-6'''), 65.7(C-4'''), 66.1(C-5'), 67.4(C-
3), 68.8(C-5),74.3(C-6), 75.5(C-5'''), 93.4(C-1'),
93.8(C-1'''), 169.2(C-1″)。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1650, 1500, 1130, 1
040, 980。
1.9(C-3'), 26.6(C-4'),26.9(C-3'''), 29.4(C-2'''),
31.3(C-2), 32.2(4-NCH3), 34.2(6'-NCH3),41.3(C-
2″), 46.9(C-1), 49.0(C-2'), 53.0(C-6'), 55.4(C-
4),61.7(C-6'''), 65.7(C-4'''), 66.1(C-5'), 67.4(C-
3), 68.8(C-5),74.3(C-6), 75.5(C-5'''), 93.4(C-1'),
93.8(C-1'''), 169.2(C-1″)。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1650, 1500, 1130, 1
040, 980。
【0129】参考例2 (イ)4-アセタミド-2,3,6-トリ-O-アセチル-4
-デオキシ-α-D-グルコピラノシルブロミド(化合物1
7)の合成
-デオキシ-α-D-グルコピラノシルブロミド(化合物1
7)の合成
【0130】次式 で示される4-アセタミド-1,2,3,6-テトラ-O-
アセチル-4-デオキシ-α-D-グルコピラノース3.080g
(7.91ミリモル)を無水酢酸4.3mlに溶解した。この溶液
へ氷冷下で30%臭化水素-酢酸溶液17.3mlを加え、室温
にて4時間攪拌した。反応液を氷冷し、冷水50mlを加え
た後、クロロホルム50mlで3回抽出した。合わせた有機
層を水150mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下にて溶媒を留去して表題の化合物17を
泡状固体として2.362g得た。収率73%。[α]D 26 +162
°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 410(MH+)。
アセチル-4-デオキシ-α-D-グルコピラノース3.080g
(7.91ミリモル)を無水酢酸4.3mlに溶解した。この溶液
へ氷冷下で30%臭化水素-酢酸溶液17.3mlを加え、室温
にて4時間攪拌した。反応液を氷冷し、冷水50mlを加え
た後、クロロホルム50mlで3回抽出した。合わせた有機
層を水150mlで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下にて溶媒を留去して表題の化合物17を
泡状固体として2.362g得た。収率73%。[α]D 26 +162
°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 410(MH+)。
【0131】(ロ)4-アセタミド-3,6-ジ-O-アセチ
ル-1,2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-
エノピラノース(化合物18)の合成
ル-1,2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-
エノピラノース(化合物18)の合成
【0132】酢酸ナトリウム3水塩9.406g(69.1ミリモ
ル、12当量)、硫酸銅5水塩0.489g(1.96ミリモル、0.
34当量)を水17.7mlに溶解し、亜鉛末5.273g(80.6ミリ
モル、14当量)を加え、−5℃に冷却した。この冷却さ
れた混合物に対して、4-アセタミド-2,3,6-トリ-O
-アセチル-4-デオキシ-α-D-グルコピラノシルブロミ
ド(化合物17)の2.362gの(5.76ミリモル)を酢酸1
7.7mlに溶解した溶液を同温度にて加え、0〜5℃にて
4時間攪拌した。その反応液から不溶物をろ過後、反応
液をクロロホルム20mlで4回抽出し、合わせた有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下にて留
去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル90g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,2:3→酢
酸エチル)で精製し、表題の化合物18を無定形固体と
して1.480g得た。収率95%。[α]D 23 -31.6°(c 1,
クロロホルム)。FAB-MS m/z 272(MH+)。
ル、12当量)、硫酸銅5水塩0.489g(1.96ミリモル、0.
34当量)を水17.7mlに溶解し、亜鉛末5.273g(80.6ミリ
モル、14当量)を加え、−5℃に冷却した。この冷却さ
れた混合物に対して、4-アセタミド-2,3,6-トリ-O
-アセチル-4-デオキシ-α-D-グルコピラノシルブロミ
ド(化合物17)の2.362gの(5.76ミリモル)を酢酸1
7.7mlに溶解した溶液を同温度にて加え、0〜5℃にて
4時間攪拌した。その反応液から不溶物をろ過後、反応
液をクロロホルム20mlで4回抽出し、合わせた有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下にて留
去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル90g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,2:3→酢
酸エチル)で精製し、表題の化合物18を無定形固体と
して1.480g得た。収率95%。[α]D 23 -31.6°(c 1,
クロロホルム)。FAB-MS m/z 272(MH+)。
【0133】(ハ)4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-ブ
チルジフェニルシリル)-1,2,4-トリデオキシ-α-D
-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノース(化合物19)の
合成
チルジフェニルシリル)-1,2,4-トリデオキシ-α-D
-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノース(化合物19)の
合成
【0134】4-アセタミド-3,6-ジ-O-アセチル-1,
2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピ
ラノース(化合物18)の106.5mg(0.393ミリモル)を
メタノール2mlに溶解した。その溶液へ氷冷下、28%ナ
トリウムメトキシドメタノール溶液23μl(0.12ミリモ
ル、0.3当量)を加え、室温にて30分攪拌した。酢酸9.0
μl(0.16ミリモル、0.4当量)を加え、減圧下にて溶媒
を留去した後、残渣を得た。
2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピ
ラノース(化合物18)の106.5mg(0.393ミリモル)を
メタノール2mlに溶解した。その溶液へ氷冷下、28%ナ
トリウムメトキシドメタノール溶液23μl(0.12ミリモ
ル、0.3当量)を加え、室温にて30分攪拌した。酢酸9.0
μl(0.16ミリモル、0.4当量)を加え、減圧下にて溶媒
を留去した後、残渣を得た。
【0135】この残渣をジメチルホルムアミド2mlに溶
解し、イミダゾール107.0mg(1.57ミリモル、4当量)
とt-ブチルジフェニルシリルクロリド0.41ml(1.58ミ
リモル、4当量)を加え、室温にて66時間攪拌した。反
応溶液に水10mlを加え、クロロホルム10mlで2回抽出し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
にて留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル30g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,15:
1→10:1)で精製し、表題の化合物19を無定形固体と
して221.3mg得た。収率85%。[α]D 24 +4.5°(c 1,ク
ロロホルム)。FAB-MS m/z 686(MNa+)。
解し、イミダゾール107.0mg(1.57ミリモル、4当量)
とt-ブチルジフェニルシリルクロリド0.41ml(1.58ミ
リモル、4当量)を加え、室温にて66時間攪拌した。反
応溶液に水10mlを加え、クロロホルム10mlで2回抽出し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
にて留去した後、残渣をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル30g、展開溶媒;トルエン−酢酸エチル,15:
1→10:1)で精製し、表題の化合物19を無定形固体と
して221.3mg得た。収率85%。[α]D 24 +4.5°(c 1,ク
ロロホルム)。FAB-MS m/z 686(MNa+)。
【0136】実施例7 3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔式(Ib-4)の化合物〕の合成 (イ)3-O-{4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-ブチル
ジフェニルシリル)-2,4-ジデオキシ-α-アラビノ-ヘ
キソピラノシル}-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジ
ルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0
(化合物20)の合成
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
〔式(Ib-4)の化合物〕の合成 (イ)3-O-{4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-ブチル
ジフェニルシリル)-2,4-ジデオキシ-α-アラビノ-ヘ
キソピラノシル}-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジ
ルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0
(化合物20)の合成
【0137】実施例1の(イ)で得られた1,4,2′,
6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物1)の1.032g(1.21ミ
リモル)と4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-ブチルジフ
ェニルシリル)-1,2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ
-ヘキス-1-エノピラノース(化合物19)の3.209g
(4.83ミリモル、4当量)を乾燥ベンゼン20mlに溶解し
た。その溶液へアルゴン雰囲下、PPTS 76.0mg(0.3
02ミリモル、0.25当量)を加え、50℃にて54時間攪拌し
た。縮合反応が行われた。反応液にクロロホルム100ml
を加え、水100mlで洗浄し、水層をクロロホルム100mlで
抽出した後、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエ
ン-酢酸エチル,3:1)で精製し、表題の化合物20を
固体として975mg得た。収率53%。[α]D 24+55.0°(c
1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1519(MH+)。
6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0(化合物1)の1.032g(1.21ミ
リモル)と4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-ブチルジフ
ェニルシリル)-1,2,4-トリデオキシ-α-D-アラビノ
-ヘキス-1-エノピラノース(化合物19)の3.209g
(4.83ミリモル、4当量)を乾燥ベンゼン20mlに溶解し
た。その溶液へアルゴン雰囲下、PPTS 76.0mg(0.3
02ミリモル、0.25当量)を加え、50℃にて54時間攪拌し
た。縮合反応が行われた。反応液にクロロホルム100ml
を加え、水100mlで洗浄し、水層をクロロホルム100mlで
抽出した後、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル100g、展開溶媒;トルエ
ン-酢酸エチル,3:1)で精製し、表題の化合物20を
固体として975mg得た。収率53%。[α]D 24+55.0°(c
1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1519(MH+)。
【0138】(ロ)3-O-(4-アセタミド-2,4-ジデ
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,
2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O
-デメチルイスタマイシンB0(化合物21)の合成
オキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,
2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O
-デメチルイスタマイシンB0(化合物21)の合成
【0139】3-O-{4-アセタミド-3,6-ジ-O-(t-
ブチルジフェニルシリル)-2,4-ジデオキシ-α-アラビ
ノ-ヘキソピラノシル}-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0(化合物20)の975mg(0.642ミリモル)を乾燥
テトラヒドロフラン20mlに溶解した。その溶液へ氷冷
下、テトラブチルアンモニウムフロリド(1.0Mテトラヒ
ドロフラン溶液)3.2ml(3.2ミリモル、5当量)を加
え、室温にて5時間攪拌した。ヒドロキシル保護基(T
BDPS)が脱離された。溶媒を減圧下に留去した後、
残渣をカラムクロマトクラフィー(シリカゲル150g、
展開溶媒;クロロホルム−メタノール,15:1)で精製
し、表題の化合物21を固体として580mg得た。収率87
%。[α]D 24+79.7°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m
/z 1042(MH+)。
ブチルジフェニルシリル)-2,4-ジデオキシ-α-アラビ
ノ-ヘキソピラノシル}-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベ
ンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0(化合物20)の975mg(0.642ミリモル)を乾燥
テトラヒドロフラン20mlに溶解した。その溶液へ氷冷
下、テトラブチルアンモニウムフロリド(1.0Mテトラヒ
ドロフラン溶液)3.2ml(3.2ミリモル、5当量)を加
え、室温にて5時間攪拌した。ヒドロキシル保護基(T
BDPS)が脱離された。溶媒を減圧下に留去した後、
残渣をカラムクロマトクラフィー(シリカゲル150g、
展開溶媒;クロロホルム−メタノール,15:1)で精製
し、表題の化合物21を固体として580mg得た。収率87
%。[α]D 24+79.7°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m
/z 1042(MH+)。
【0140】(ハ)3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0〔式(Ib-4)の化合物〕の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0〔式(Ib-4)の化合物〕の合成
【0141】3-O-(4-アセタミド-2,4-ジデオキシ-
α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,2′,6′-
テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチル
イスタマイシンB0(化合物21)の566mgをメタノール
11.2mlに溶解し、10%パラジウム/炭素565mgを加え、
水素ガス雰囲気下、常圧にて3.5時間攪拌した。
α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,4,2′,6′-
テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチル
イスタマイシンB0(化合物21)の566mgをメタノール
11.2mlに溶解し、10%パラジウム/炭素565mgを加え、
水素ガス雰囲気下、常圧にて3.5時間攪拌した。
【0142】反応終了後、反応液から不溶物をろ過し、
減圧下、溶媒を留去した。残渣を2N水酸化ナトリウム
水溶液11.2mlに溶解し、95℃にて2時間攪拌した。N-
アセチル基が脱離された。反応終了後、2N HCl水溶
液にてpH8に調整し、アンバーライトCG-50(NH4 +)10
0ml(水で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア水溶液
にて溶出)にて精製し、表題の化合物(Ib-4)(遊離塩
基として)無定形固体として201mg得た。収率80%。
減圧下、溶媒を留去した。残渣を2N水酸化ナトリウム
水溶液11.2mlに溶解し、95℃にて2時間攪拌した。N-
アセチル基が脱離された。反応終了後、2N HCl水溶
液にてpH8に調整し、アンバーライトCG-50(NH4 +)10
0ml(水で洗浄した後、0.2N→0.4Nアンモニア水溶液
にて溶出)にて精製し、表題の化合物(Ib-4)(遊離塩
基として)無定形固体として201mg得た。収率80%。
【0143】次の反応に、またFAB-MS測定用サンプルに
は、前記の固体をそのまま使用したが、その他の機器分
析用および生物活性測定用サンプルは、アンバーライト
IRA-400(SO4 2-)を用いて精製した硫酸塩を用いた。この
硫酸塩は次の物性を示した。[α]D 26+88°(c 0.13,
水)。M.p.172-175℃(分解)。FAB-MS m/z 464(MH+)。
は、前記の固体をそのまま使用したが、その他の機器分
析用および生物活性測定用サンプルは、アンバーライト
IRA-400(SO4 2-)を用いて精製した硫酸塩を用いた。この
硫酸塩は次の物性を示した。[α]D 26+88°(c 0.13,
水)。M.p.172-175℃(分解)。FAB-MS m/z 464(MH+)。
【0144】1H-NMR(D2O, pD4.0, 400MHz)δ1.
69(1H, m, H-4'ax),1.90〜2.05(3H, m, H-2ax, H-3'ax
and H-2'''ax),2.05〜2.15(2H, m, H-3'eq and H-4'e
q),2.28(1H, dd, J=4.9, 13, 2Hz, H-2'''eq),2.58(1H,
dt, J=12.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.81(3H, s, 6'-NCH3),
2.89(3H, s, 4-NCH3), 3.25(3H, t, J=10.2Hz, H-
4'''),3.25(1H, dd, J=7.3, 13.1Hz, H-6'), 3.34(1H,
dd, J=2.9, 13.1Hz, H-6'),3.55(1H, dd, J=3.4, 10.7H
z, H-4), 3.67(1H, m, H-2'),3.86(1H, dd, J=4.9, 12.
2Hz, H-6'''),3.92(1H, dd, J=3.4, 12.2Hz, H-6'''),
3.95〜4.05(2H, m, H-1 and H-5'''), 4.15(1H, m, H-
5'),4.25(1H, td, J=10.7, 4.9Hz, H-3),4.28(1H, td,
J=10.2, 4.9Hz, H-3'''), 4.36(1H, t, J=3.4Hz, H-6),
4.74(1H, m, H-5), 5.46(1H, d, J=3.4Hz, H-1'''),5.5
3(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
69(1H, m, H-4'ax),1.90〜2.05(3H, m, H-2ax, H-3'ax
and H-2'''ax),2.05〜2.15(2H, m, H-3'eq and H-4'e
q),2.28(1H, dd, J=4.9, 13, 2Hz, H-2'''eq),2.58(1H,
dt, J=12.2, 3.9Hz, H-2eq), 2.81(3H, s, 6'-NCH3),
2.89(3H, s, 4-NCH3), 3.25(3H, t, J=10.2Hz, H-
4'''),3.25(1H, dd, J=7.3, 13.1Hz, H-6'), 3.34(1H,
dd, J=2.9, 13.1Hz, H-6'),3.55(1H, dd, J=3.4, 10.7H
z, H-4), 3.67(1H, m, H-2'),3.86(1H, dd, J=4.9, 12.
2Hz, H-6'''),3.92(1H, dd, J=3.4, 12.2Hz, H-6'''),
3.95〜4.05(2H, m, H-1 and H-5'''), 4.15(1H, m, H-
5'),4.25(1H, td, J=10.7, 4.9Hz, H-3),4.28(1H, td,
J=10.2, 4.9Hz, H-3'''), 4.36(1H, t, J=3.4Hz, H-6),
4.74(1H, m, H-5), 5.46(1H, d, J=3.4Hz, H-1'''),5.5
3(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0145】13C-NMR(D2O, pD4.0, 400MHz)δ2
1.6(C-3'), 26.3(C-4'), 27.4(C-2),31.5(4-NCH3), 34.
4(6'-NCH3), 37.7(C-2'''), 47.0(C-1), 49.1(C-2'),5
2.8(C-6'), 54.6(C-4'''), 60.0(C-4), 61.5(C-6'''),
61.9(C-5),64.9(C-3'''), 67.0(C-5'), 69.1(C-3), 70.
5(C-5'''), 71.8(C-6),92.3(C-1'), 94.2(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3450, 3000, 1620, 1120, 1050, 1
030。
1.6(C-3'), 26.3(C-4'), 27.4(C-2),31.5(4-NCH3), 34.
4(6'-NCH3), 37.7(C-2'''), 47.0(C-1), 49.1(C-2'),5
2.8(C-6'), 54.6(C-4'''), 60.0(C-4), 61.5(C-6'''),
61.9(C-5),64.9(C-3'''), 67.0(C-5'), 69.1(C-3), 70.
5(C-5'''), 71.8(C-6),92.3(C-1'), 94.2(C-1''')。 IR(KBr, cm-1) 3450, 3000, 1620, 1120, 1050, 1
030。
【0146】実施例8 3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔式(Ia-4)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-2,
4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物22)
の合成
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB
〔式(Ia-4)の化合物〕の合成 (イ)3-O-(4-ベンジルオキシカルボニルアミノ-2,
4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物22)
の合成
【0147】実施例7で得られた3-O-(4-アミノ-2,
4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-
O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-4)の化合物〕
の201mg(0.434ミリモル)をメタノール4mlに溶解し
た。その溶液へ氷冷下にて、Z-OSu 595mg(2.39ミリ
モル、5.5当量)とトリエチルアミン0.33ml(2.4ミリモ
ル、5.5当量)を加え、室温にて30分攪拌した。ベンジ
ルカルボニル基の導入反応が行われた。反応終了後、溶
媒を留去し、残渣に水10mlを加え、クロロホルム10mlで
2回抽した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル40g、展開溶媒;クロロホ
ルム-メタノール,40:1)で精製し、表題の化合物22
を無定形固体として415mg得た。収率84%。[α]D 23+7
1.0°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1134(M
H+)。
4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-
O-デメチルイスタマイシンB0〔式(Ib-4)の化合物〕
の201mg(0.434ミリモル)をメタノール4mlに溶解し
た。その溶液へ氷冷下にて、Z-OSu 595mg(2.39ミリ
モル、5.5当量)とトリエチルアミン0.33ml(2.4ミリモ
ル、5.5当量)を加え、室温にて30分攪拌した。ベンジ
ルカルボニル基の導入反応が行われた。反応終了後、溶
媒を留去し、残渣に水10mlを加え、クロロホルム10mlで
2回抽した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル40g、展開溶媒;クロロホ
ルム-メタノール,40:1)で精製し、表題の化合物22
を無定形固体として415mg得た。収率84%。[α]D 23+7
1.0°(c 1,クロロホルム)。FAB-MS m/z 1134(M
H+)。
【0148】(ロ)3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-
トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N,5-O-カル
ボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物2
3)の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-
トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-4-N,5-O-カル
ボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物2
3)の合成
【0149】3-O-(4-ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物22)
の415mg(0.366ミリモル)をジオキサン8.2mlと水4.0mlの
混合溶液に溶解した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩
173mg(0.548ミリモル、1.5当量)を加え、95℃にて1時
間攪拌した。化合物22の5位水酸基と4位イミノ基と
の間でベンジルオキシカルボニル基の遊離と共にカルバ
メート化が起って環化することで4位イミノ基が保護さ
れた。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和し、生
成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した後、残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、展開
溶媒;クロロホルム−メタノール,10:1→クロロホル
ム−メタノール−17%アンモニア水溶液,80:10:1)で
精製し、表題の化合物23を無定形固体として271mg得
た。収率83%。[α]D 21+53.0°(c 1,クロロホルム)。
FAB-MS m/z 892(MH+)。
ノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシ
ル)-1,4,2′,6′-テトラ-N-ベンジルオキシカルボ
ニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物22)
の415mg(0.366ミリモル)をジオキサン8.2mlと水4.0mlの
混合溶液に溶解した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩
173mg(0.548ミリモル、1.5当量)を加え、95℃にて1時
間攪拌した。化合物22の5位水酸基と4位イミノ基と
の間でベンジルオキシカルボニル基の遊離と共にカルバ
メート化が起って環化することで4位イミノ基が保護さ
れた。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和し、生
成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した後、残
渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、展開
溶媒;クロロホルム−メタノール,10:1→クロロホル
ム−メタノール−17%アンモニア水溶液,80:10:1)で
精製し、表題の化合物23を無定形固体として271mg得
た。収率83%。[α]D 21+53.0°(c 1,クロロホルム)。
FAB-MS m/z 892(MH+)。
【0150】(ハ)3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-
トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物24)の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-
トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0(化合物24)の合成
【0151】3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N
-ベンジルオキシカルボニル-4-N,5-O-カルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物23)の235mg
(0.264ミリモル)をジオキサン4.7mlと水3.6mlの混合溶
液に溶解した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩167mg
(0.528ミリモル、2.0当量)を加え、95℃にて4.5時間攪
拌した。化合物23から4-N,5-O-カルボニル基が脱
離した。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和し、
生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル23g、展
開溶媒;クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水
溶液,80:10:1→40:10:1)で精製し、表題の化合物
24を無定形固体として150mg得た。収率66%。[α]D 26
+94°(c 0.9,クロロホルム)。FAB-MS m/z 866(M
H+)。
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N
-ベンジルオキシカルボニル-4-N,5-O-カルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB0(化合物23)の235mg
(0.264ミリモル)をジオキサン4.7mlと水3.6mlの混合溶
液に溶解した。その溶液へ水酸化バリウム8水塩167mg
(0.528ミリモル、2.0当量)を加え、95℃にて4.5時間攪
拌した。化合物23から4-N,5-O-カルボニル基が脱
離した。放冷後、ドライアイスを加え反応液を中和し、
生成した沈殿をろ過した。減圧下に溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル23g、展
開溶媒;クロロホルム−メタノール−17%アンモニア水
溶液,80:10:1→40:10:1)で精製し、表題の化合物
24を無定形固体として150mg得た。収率66%。[α]D 26
+94°(c 0.9,クロロホルム)。FAB-MS m/z 866(M
H+)。
【0152】(ニ)3-O-(2,4-ジデオキシ-4-トリ
フロロアセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-
O-デメチルイスタマイシンB0(化合物25)の合成
フロロアセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオキシカルボニル-3-
O-デメチルイスタマイシンB0(化合物25)の合成
【0153】3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N
-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0(化合物24)の141mg(0.163ミリモル)をN,N-
ジメチルホルムアミド28mlに溶解した。その溶液へトリ
フロロ酢酸エチル23.3μl(0.196ミリモル、1.2当量)を
加え、室温にて1時間攪拌した。化合物24の遊離アミ
ノ基がトリフロロアセチル化された。減圧下に反応液か
ら溶媒を留去し、表題の化合物25をオイル状液体とし
て178mg得た。この化合物は精製を行わずに次の反応に
用いた。
D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N
-ベンジルオキシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイ
シンB0(化合物24)の141mg(0.163ミリモル)をN,N-
ジメチルホルムアミド28mlに溶解した。その溶液へトリ
フロロ酢酸エチル23.3μl(0.196ミリモル、1.2当量)を
加え、室温にて1時間攪拌した。化合物24の遊離アミ
ノ基がトリフロロアセチル化された。減圧下に反応液か
ら溶媒を留去し、表題の化合物25をオイル状液体とし
て178mg得た。この化合物は精製を行わずに次の反応に
用いた。
【0154】(ホ)3-O-(2,4-ジデオキシ-4-トリ
フロロアセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニ
ル-3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物26)の
合成
フロロアセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-
1,2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニ
ル-3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物26)の
合成
【0155】Z-Gly 72.4mg(0.346ミリモル、2.0当
量)を乾燥テトラヒドロフラン1.4mlに溶解し、氷冷
下、HOSu 43.8mg(0.381ミリモル、Z-Glyに対し1.1
当量)およびDCC78.5mg(0.380ミリモル、Z-Glyに
対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。その
反応液から不溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得
た。
量)を乾燥テトラヒドロフラン1.4mlに溶解し、氷冷
下、HOSu 43.8mg(0.381ミリモル、Z-Glyに対し1.1
当量)およびDCC78.5mg(0.380ミリモル、Z-Glyに
対し1.1当量)を加え、氷冷下、1.5時間攪拌した。その
反応液から不溶物をろ過して、Z-Gly-OSu溶液を得
た。
【0156】次に、前記(ニ)で得られた3-O-(2,4
-ジデオキシ-4-トリフロロアセタミド-α-D-アラビノ
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化
合物25)の167mg(0.173ミリモル)を乾燥テトラヒドロ
フラン1.9mlに溶解した。この溶液に対して、先に調製
したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチルアミン53μl
(0.14ミリモル、2.2当量)を加え、50℃にて3時間攪拌
した。縮合反応が行われた。その反応液から溶媒を減圧
下に留去した後、残渣をメタノール3.3mlに溶解し、2
N水酸化ナトリウム水溶液0.35ml (0.70ミリモル、4.0
当量)を加え、室温にて、10分攪拌した。
-ジデオキシ-4-トリフロロアセタミド-α-D-アラビノ
-ヘキソピラノシル)-1,2′,6′-トリ-N-ベンジルオ
キシカルボニル-3-O-デメチルイスタマイシンB0(化
合物25)の167mg(0.173ミリモル)を乾燥テトラヒドロ
フラン1.9mlに溶解した。この溶液に対して、先に調製
したZ-Gly-OSu溶液およびトリエチルアミン53μl
(0.14ミリモル、2.2当量)を加え、50℃にて3時間攪拌
した。縮合反応が行われた。その反応液から溶媒を減圧
下に留去した後、残渣をメタノール3.3mlに溶解し、2
N水酸化ナトリウム水溶液0.35ml (0.70ミリモル、4.0
当量)を加え、室温にて、10分攪拌した。
【0157】反応液に飽和食塩水溶液20mlを加え、クロ
ロホルム20mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g、展開溶
媒;クロロホルム-メタノール,30:1)で精製し、表題
の化合物26を無定形固体として104mg得た。収率52
%。[α]D 22 +71°(c 0.82,クロロホルム)。FAB-MS
m/z 1153(MH+)。
ロホルム20mlで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し、
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g、展開溶
媒;クロロホルム-メタノール,30:1)で精製し、表題
の化合物26を無定形固体として104mg得た。収率52
%。[α]D 22 +71°(c 0.82,クロロホルム)。FAB-MS
m/z 1153(MH+)。
【0158】(ヘ)3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキ
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB〔式(Ia-4)の化合物〕の合成
シ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチル
イスタマイシンB〔式(Ia-4)の化合物〕の合成
【0159】3-O-(2,4-ジデオキシ-4-トリフロロ
アセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,
2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物26)の83.4mg
をジオキサン17mlに溶解した。その溶液へ8Nアンモニ
ア水溶液1.7mlを加え、室温にて24時間攪拌して化合物
26からTFA基を脱離させた。その反応液から減圧下
に溶媒を留去し後、残渣をメタノール1.7mlに溶解し、1
0%パラジウム/炭素80mgを加え、水素ガス雰囲気下、
常圧にて4時間攪拌した。これによりベンジルオキシカ
ルボニル基の脱離反応を行った。反応終了後、反応液か
ら不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を水
5mlに溶解し、2N HCl水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)15ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
次にアンバーライトIRA-400(SO4 2-)にて精製し、表題
の化合物(Ia-4)を硫酸塩として46.1mg得た。収率83
%。この硫酸塩は次の物性を示した。[α]D 24+69°(c
0.29,水)。M.p.168-172℃(分解)。FAB-MS m/z 521(M
H+)。
アセタミド-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル)-1,
2′,6′,2″-テトラ-N-ベンジルオキシカルボニル-
3-O-デメチルイスタマイシンB(化合物26)の83.4mg
をジオキサン17mlに溶解した。その溶液へ8Nアンモニ
ア水溶液1.7mlを加え、室温にて24時間攪拌して化合物
26からTFA基を脱離させた。その反応液から減圧下
に溶媒を留去し後、残渣をメタノール1.7mlに溶解し、1
0%パラジウム/炭素80mgを加え、水素ガス雰囲気下、
常圧にて4時間攪拌した。これによりベンジルオキシカ
ルボニル基の脱離反応を行った。反応終了後、反応液か
ら不溶物をろ過し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を水
5mlに溶解し、2N HCl水溶液にてpH8に調整し、
アンバーライトCG-50(NH4 +)15ml(水で洗浄した後、
0.2N→0.4Nアンモニア水溶液にて溶出)にて精製し、
次にアンバーライトIRA-400(SO4 2-)にて精製し、表題
の化合物(Ia-4)を硫酸塩として46.1mg得た。収率83
%。この硫酸塩は次の物性を示した。[α]D 24+69°(c
0.29,水)。M.p.168-172℃(分解)。FAB-MS m/z 521(M
H+)。
【0160】1H-NMR(D2O, pD6.0, 400MHz)δ1.
62(1H, m, H-4'ax),1.86(1H, m, H-2''ax), 1.95〜2.20
(5H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax H-4'eqand H-2'''eq),
2.56(1H, dt, J=11.7, 4.9Hz, H-2eq),2.76(3H, s, 6'
-NCH3), 3.14(3H, s, 4-NCH3),3.10〜3.20(2H, m, H-
4''' and H-6'),3.27(1H, dd, J=3.0, 12.7Hz, H-6'),
3.62(1H, dt, J=11.7, 3.4Hz, H-2'),3.80〜3.95(4H,
m, H-1, H-5''' and H-6'''),4.02(1H, td, J=11.3, 3.
9Hz, H-3'''),4.05〜4.25(4H, m, H-6, H-5' and H-
2''),4.40〜4.50(2H, m, H-3 and H-5), 4.58(1H, dd,
J=2.4, 10.7Hz, H-4),5.38(1H, d, J=3.0Hz, H-1'''),
5.45(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
62(1H, m, H-4'ax),1.86(1H, m, H-2''ax), 1.95〜2.20
(5H, m, H-2ax, H-3'eq, H-3'ax H-4'eqand H-2'''eq),
2.56(1H, dt, J=11.7, 4.9Hz, H-2eq),2.76(3H, s, 6'
-NCH3), 3.14(3H, s, 4-NCH3),3.10〜3.20(2H, m, H-
4''' and H-6'),3.27(1H, dd, J=3.0, 12.7Hz, H-6'),
3.62(1H, dt, J=11.7, 3.4Hz, H-2'),3.80〜3.95(4H,
m, H-1, H-5''' and H-6'''),4.02(1H, td, J=11.3, 3.
9Hz, H-3'''),4.05〜4.25(4H, m, H-6, H-5' and H-
2''),4.40〜4.50(2H, m, H-3 and H-5), 4.58(1H, dd,
J=2.4, 10.7Hz, H-4),5.38(1H, d, J=3.0Hz, H-1'''),
5.45(1H, d, J=3.4Hz, H-1')。
【0161】13C-NMR(D2O, pD6.0, 500MHz)δ2
1.3(C-3'), 26.7(C-4'), 30.0(C-2),32.6(4-NCH3), 34.
3(6'-NCH3), 38.5(C-2'''), 41.3(C-2''), 46.9(C-1),4
9.5(C-2'), 52.9(C-6'), 54.7(C-4'''), 55.3(C-4), 6
1.5(C-6'''),65.1(C-3'''), 66.4(C-5'), 68.2(C-3), 6
8.5(C-5), 70.6(C-5'''),73.4(C-6), 92.9(C-1'), 95.4
(C-1'''), 169.0(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1640, 1490, 1120, 1
030。
1.3(C-3'), 26.7(C-4'), 30.0(C-2),32.6(4-NCH3), 34.
3(6'-NCH3), 38.5(C-2'''), 41.3(C-2''), 46.9(C-1),4
9.5(C-2'), 52.9(C-6'), 54.7(C-4'''), 55.3(C-4), 6
1.5(C-6'''),65.1(C-3'''), 66.4(C-5'), 68.2(C-3), 6
8.5(C-5), 70.6(C-5'''),73.4(C-6), 92.9(C-1'), 95.4
(C-1'''), 169.0(C-1'')。 IR(KBr, cm-1) 3430, 2950, 1640, 1490, 1120, 1
030。
フロントページの続き (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5丁目1番11号 ニ ューフジマンション701
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基、あるいは1個又はそれ以上の水酸基及び/又
はアミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好ましく
は1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、
nは0、1、2、3又は4の整数である)を有するアミ
ノ酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン誘導体又
はそれらの薬理学的に許容される塩。 - 【請求項2】 請求項1に記載される一般式(Ia)のイ
スタマイシン誘導体は、(i)一般式(Ia)でR1が3-
アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基を示し且つR2がグリシル基を示す化合物であ
り、すなわち次式(Ia-1) で示される3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンBであるか、又は(ii)一般式(Ia)でR1が2-
デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示し且
つR2がグリシル基を示す化合物であり、すなわち次式
(Ia-2) で示される3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンBである
か、又は(iii)一般式(Ia)でR1が2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシル基を示し且つR2が
グリシル基を示す化合物であり、すなわち次式(Ia-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンBで
あるか、又は(iv)一般式(Ia)でR1が4-アミノ-2,
4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を
示し且つR2がグリシル基を示す化合物であり、すなわ
ち次式(Ia-4) で示される3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンBである、請求項1に記載のイスタマイシン誘導
体又はそれの薬理学的に許容できる塩。 - 【請求項3】 一般式(Ib) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わす〕で示される3-O-デメチルイス
タマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体。 - 【請求項4】 請求項3に記載される一般式(Ib)のイ
スタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体は、(i)
一般式(Ib)でR1が3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-
D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す化合物であり、
すなわち次式(Ib-1) で示される3-O-(3-アミノ-2,3-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0であるか、又は(ii)一般式(Ib)でR1が2
-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基を示す
化合物であり、すなわち次式(Ib-2) で示される3-O-(2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0である
か、又は(iii)一般式(Ib)でR1が2,3-ジデオキシ
-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシル基を示す化合物であ
り、すなわち次式(Ib-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
であるか、又は(iv)一般式(Ib)でR1が4-アミノ-
2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基
を示す化合物であり、すなわち次式(Ib-4) で示される3-O-(4-アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-
アラビノ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマ
イシンB0である、請求項3に記載のイスタマイシンB0
の3-O-グリコシル誘導体。 - 【請求項5】 次式(IV) で表わされる3-O-デメチルイスタマイシンB0を化学
変換することから成る、請求項1に示される一般式(I
a)で示される抗菌性抗生物質イスタマイシン誘導体の
製造法。 - 【請求項6】 次式(V) (式中、A1はアミノ保護基であり、A2はA1と同じ又
は異なるアミノ保護基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3位の水酸
基に次式(VI) (式中、T1はヒドロキシル保護基であり、X1はアミノ
保護基で保護されたアミノ基、ヒドロキシル保護基で保
護された水酸基、又は水素原子であり、Y1はヒドロキ
シル保護基で保護された水酸基、又はアミノ保護基で保
護されたアミノ基である)で示されるD-アラビノ-ある
いはエリスロ-ヘキス-1-エノピラノース誘導体、ある
いは次式(VI′) (式中、T1、X1及びY1は前記と同じ意味をもち、W
は臭素、塩素又はヨウ素であるハロゲン原子、あるいは
スルホニルオキシ基又は水酸基である)で示されるD-
アラビノあるいはエリスロ-ヘキソピラノース誘導体を
縮合させて次式(VII) (式中、A1、A2、T1、X1及びY1は前記と同じ意味
をもつ)で示される3-O-(置換-α-D-アラビノ-ヘキソ
ピラノシル又は置換-α-D-エリスロ-ヘキソピラノシ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成
し、次いで式(VII)の化合物から、ヒドロキシル保護
基を脱離し、またアミノ保護基を脱離し、これによって
次式(Ib′) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)で示される3-O-デメチ
ルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生成
し、さらに式(Ib′)の化合物に存在する4位メチルア
ミノ基以外のすべてのアミノ基を再びアミノ保護基導入
剤との反応により保護して次式(VIII) 〔式中、A3は式(V)で示されるアミノ保護基A1及び
A2と同じ又は異なるアミノ保護基であり、X2はアミノ
保護基A3で保護されたアミノ基、又は水酸基又は水素
原子であり、Y2は水酸基、又はアミノ保護基A3で保護
されたアミノ基である〕で示されるN-保護-3-O-デメ
チルイスタマイシンB0の3-O-グリコシル誘導体を生
成し、次に式(VIII)の化合物の4位メチルアミノ基を
次式(IX) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は1
個又はそれ以上の水酸基及び/又はアミノ基で置換され
た炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル
基であり、A4は水素原子であるか又はアミノ保護基A3
と同じ又は異なるアミノ保護基であり、nは0、1、
2、3又は4の整数である)で示されれるアミノ酸又は
これの反応性誘導体でアシル化して次式(X) 〔式中、A3、X2及びY2は前記と同じ意味をもち、R4
は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH-A4(但しR3、A
4及びnは前記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又
は非保護-アミノ酸残基である〕で示されるN-保護-3-
O-グリコシル-3-O-デメチルイスタマイシンB0の4-
N-アシル化誘導体を生成し、さらに式(X)の誘導体
からすべてのアミノ保護基を脱離して次の一般式(Ia) 〔式中、R1は次式(II) (式中、Xはアミノ基、水酸基又は水素原子であり、Y
は水酸基又はアミノ基である)を有する3-アミノ-2,
3-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、
2-デオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル基、4-
アミノ-2,4-ジデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラ
ノシル基又は2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキソ
ピラノシル基を表わし、またR2は次式(III) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜1
0個、好ましくは1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアル
キル基、あるいは1個又はそれ以上の水酸基及び/又は
アミノ基で置換された炭素数が1〜10個、好ましくは
1〜6個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、n
は0、1、2、3又は4の整数である)を有するアミノ
酸残基を表わす〕で示されるイスタマイシン誘導体を生
成することから成ることを特徴とする、一般式(Ia)の
イスタマイシン誘導体の製造法。 - 【請求項7】 次式(V-2) (式中、A5は加水素分解により脱離できるアミノ保護
基であり、A6は加水分解により脱離できて且つアミノ
保護基A5と異なるアミノ保護基である)で示される3-
O-デメチルイスタマイシンB0のテトラ-N-保護体の3
位の水酸基に次式(VI-2) (式中、T2は置換シリル基の型のヒドロキシル保護基で
ある)で示される3,4,6-トリ-O-保護-1,2-ジデオ
キシ-α-D-アラビノ-ヘキス-1-エノピラノースを縮合
させて次式(VII-2) (式中、A5、A6及びT2は前記と同じ意味をもつ)で示
されるテトラ-N-保護-3-O-(4,6-ジ-O-保護-2,3
-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘキス-2-エノピラシノ
ル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0を生成し、次い
で式(VII-2)の化合物からヒドロキシル保護基(T2)
を脱離して次式(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示され
る3-O-デメチルイスタマイシンB0誘導体を生成し、
式(VII-3)の誘導体から、4位メチルアミノ基上のア
ミノ保護基(A6)を選択的に脱離して次式(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0誘導体を生成し、次に式(VIII-2)の化合物の4
位メチルアミノ基を次式(IX′) (式中、R3は水素原子であるかあるいは炭素数が1〜
10個の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であるか又は
1個又はそれ以上のアミノ基及び/又はヒドロキシル基
で置換された炭素数が1〜10個の直鎖状又は分岐鎖状
のアルキル基であり、A7は式(V-2)に示されるA5と
同じアミノ保護基又は水素原子であり、nは0、1、
2、3又は4の整数である)で示されるN-保護又は非
保護-アミノ酸又はこれの反応性誘導体でアシル化して
次式(X-2) 〔式中、A5は前記と同じ意味をもち、R5は式-OC-C
H(R3)-(CH2)n-NH-A7(但しR3、A7及びnは前
記と同じ意味をもつ)で示されるN-保護又は非保護-ア
ミノ酸残基を示す〕で示されるN-保護-3-O-置換-3-
O-デメチルイスタマイシンB0の4-N-アシル化誘導体
を生成し、さらに(X-2)の誘導体を接触的な水素還元
反応にかけてすべてのアミノ保護基A5を脱離すると共
に3位の糖基中の2重結合を還元して次の一般式(I-a-
i) (式中、R2は式-OC-CH(R3)-(CH2)n-NH2のア
ミノ酸残基であり、但しR3とnは前記と同じ意味をも
つ)で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリス
ロ-ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシン
B0誘導体を生成することから成る、上記の一般式(I-a
-i)のイスタマイシン誘導体の製造法。 - 【請求項8】 次式(VII-2) (式中、A5は加水素分解で脱離できるアミノ保護基で
あり、A6は加水分解で脱離できて且つA5と異なるアミ
ノ保護基であり、T2は置換シリル基の型のヒドロキシ
ル保護基である)で示されるテトラ-N-保護-3-O-
(4,6-ジ-O-保護-2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキス-2-エノピラノシル)-O-デメチルイスタマイシ
ンB0から、ヒドロキシル保護基(T2)を脱離して次式
(VII-3) (式中、A5及びA6は前記と同じ意味をもつ)で示され
るテトラ-N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エ
リスロ-ヘキス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイ
スタマイシンB0を生成し、次に式(VII-3)の化合物か
ら4位メチルアミノ基上のアミノ保護基(A6)を加水
分解により脱離して(VIII-2) (式中、A5は前記と同じ意味をもつ)で示されるトリ-
N-保護-3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-ヘ
キス-2-エノピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシ
ンB0を生成し、さらに式(VIII-2)の化合物を水素で
接触的還元してアミノ保護基A5を脱離すると共に3位
の糖基中の2重結合を還元することから成る、次式(Ib
-3) で示される3-O-(2,3-ジデオキシ-α-D-エリスロ-
ヘキソピラノシル)-3-O-デメチルイスタマイシンB0
の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11303696A JPH09278787A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 新規なイスタマイシン誘導体とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11303696A JPH09278787A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 新規なイスタマイシン誘導体とその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278787A true JPH09278787A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14601861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11303696A Pending JPH09278787A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 新規なイスタマイシン誘導体とその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09278787A (ja) |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP11303696A patent/JPH09278787A/ja active Pending
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