JPH09292293A - 手動式電動車椅子の人力検出装置 - Google Patents

手動式電動車椅子の人力検出装置

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JPH09292293A
JPH09292293A JP8109938A JP10993896A JPH09292293A JP H09292293 A JPH09292293 A JP H09292293A JP 8109938 A JP8109938 A JP 8109938A JP 10993896 A JP10993896 A JP 10993896A JP H09292293 A JPH09292293 A JP H09292293A
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JP
Japan
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core
human power
wheel
electric wheelchair
hand rim
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Application number
JP8109938A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Sugano
信之 菅野
Shinya Naito
真也 内藤
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力部材に加えられる周方向の人力のみを高
精度に検出することができる手動式電動車椅子の人力検
出装置を提供すること。 【構成】 手動式電動車椅子においてハンドリム(入力
部材)13に加えられる人力を検出する人力検出装置に
おいて、前記ハンドリム13の相対回転を該ハンドリム
13に径方向に長孔係合する回転変位伝達部材21に伝
達し、該回転変位伝達部材21と車輪2との相対回転を
カム機構によってコア23の軸方向変位に変換し、該コ
ア23の軸方向変位を固定側に設けられたコイル24,
25の自己インダクタンスの変化量に変換することによ
って人力を検出する。本発明によれば、ハンドリム13
と回転変位伝達部材21とが径方向に長孔係合している
ため、差動トランスを構成するコア23の軸方向変位に
はハンドリム13に加えられる横方向の力等の外乱の影
響が含まれず、ハンドリム13に加えられる周方向の人
力のみを高精度に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の車輪に加え
られる人力の大きさに応じた補助動力を各車輪に与えて
これを回転駆動する手動式電動車椅子の人力検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】手動車椅子と電動車椅子の中間的な存在
として手動式電動車椅子が従来より提案されている。こ
の手動式電動車椅子は、左右の車輪に間欠的に加えられ
る人力を検出し、検出された人力に応じた補助動力を各
車輪に加えることによって歩行の不自由な乗員の肉体的
な負担を軽減するものであって、これによれば乗員は手
動車椅子の感覚で操作することができる。
【0003】ところで、斯かる手動式電動車椅子にあっ
ては、例えば入力部材であるハンドリムを車輪に対して
双方向に相対回転可能に弾性支持し、該ハンドリムと車
輪との相対回転量をワイヤーを介してポテンショメータ
等の検知手段に伝達してこれを検知することによって、
ハンドリムに加えられる人力の大きさと方向を検出して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手動式電動車椅子にあっては、ハンドリムと車輪と
の相対回転量を検知するポテンショメータ等の検知手段
を固定側に設け、ハンドリムと車輪との相対回転量をワ
イヤーを介して検知していたため、ハンドリムに加えら
れる横力も同時に検出されてしまい、乗員がハンドリム
に加える周方向の力(車輪を回転させようとする力)の
みを正確に検出することができなかった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、入力部材に加えられる周方向
の人力(車輪を回転させようとする力)のみを高精度に
検出することができる手動式電動車椅子の人力検出装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、入力部材を車輪に対して双
方向に相対回転可能に弾性支持し、入力部材に入力され
る人力を該入力部材と車輪との相対回転量に基づいて検
出し、検出された人力に応じた補助動力を車輪に加えて
これを回転駆動する手動式電動車椅子に設けられる人力
検出装置において、前記入力部材の回転を該入力部材に
径方向に長孔係合する回転変位伝達部材に伝達し、該回
転変位伝達部材と車輪との相対回転をカム機構によって
コアの軸方向変位に変換し、該コアの軸方向変位を固定
側に設けられたコイルの自己インダクタンスの変化量に
変換することによって人力を検出することを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記カム機構を、前記回転変位伝達部材に
形成されたカム溝と、前記コアに設けられて前記カム溝
に係合するピン部材とで構成するとともに、前記カム溝
の中立点に周方向の不感帯域を形成したことを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記コイルを2つ設け、該コイルの
自己インダクタンスの変化量の差分に基づいて人力を検
出することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記コアの外面又は内面の何れか一方で、
軸方向に互いに離間した位置に一対の突極を形成すると
ともに、各突極に対向するよう2つのコイルを配置し、
コアの各軸方向変位における前記2つのコイルの自己イ
ンダクタンスの変化量が一方は増加し、他方は減少する
ようにしたことを特徴とする。
【0010】従って、請求項1又は2記載の発明によれ
ば、入力部材と回転変位伝達部材とが径方向に長孔係合
しているため、差動トランスを構成するコアの軸方向変
位には入力部材に加えられる横方向の力等の外乱の影響
分が含まれず、入力部材に加えられる周方向の人力(車
輪を回転させようとする力)のみを高精度に検出するこ
とができる。
【0011】又、請求項2記載の発明によれば、中立点
付近においてコアの軸方向変位に不感帯域が機械的に形
成されることとなるため、該コアとコイルとで構成され
る差動トランスの零点調整を容易に行うことができる。
【0012】更に、請求項3又は4記載の発明によれ
ば、差動トランスを構成するコアの軸方向変位に対する
コイルの自己インダクタンスの変化量が増幅されて検出
されるため、入力部材に加えられる人力の大きさを高感
度、且つ、高精度に検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明に係る人力検出装置を備える
手動式電動車椅子の側面図、図2は同車椅子の平面図、
図3は同車椅子の背面図、図4は同車椅子の車輪のハブ
部分のカバーを取り外した状態を示す正面図、図5は図
4のA−A線断面図、図6は本発明に係る人力検出装置
を構成する差動トランスの詳細断面図、図7は本発明に
係る人力検出装置の回路構成図、図8は手動式電動車椅
子の車輪のハブ部分の背面図、図9は差動トランスにお
けるコアとコイルの相対位置関係を示す断面図、図10
はコア変位量に対するコイルの自己インダクタンスの変
化を示す図、図11はハンドリムと車輪との相対回転量
に対するコア変位量の関係を示す図である。
【0015】本実施の形態に係る手動式電動車椅子1
は、既存の折り畳み式手動車椅子の車体の左右に駆動輪
である車輪2を脱着自在に取り付けて構成され、これの
パイプ枠状のフレーム3の前後部は左右一対のキャスタ
4と車輪2によって移動自在に支持されている。
【0016】又、上記フレーム3の中央部には、乗員が
着座すべき布製のシート5(図2及び図3参照)が張設
されている。尚、フレーム3は図3に示すように前後一
対のクロス部材3aを有しており、X字状を成す2本の
クロス部材3aはその交点を軸6によって枢着されてい
る。
【0017】更に、フレーム3の後部には左右一対のバ
ックパイプ3bが立設されており、各バックパイプ3b
の上端部は後方に折曲され、その折曲部には介助者用の
グリップ7が取り付けられている。
【0018】又、フレーム3の上記バックパイプ3bの
中間高さ位置から車体前方に水平に延びる左右一対の肘
パイプ3cは、その前端部が略直角に折り曲げられて垂
直下方に延び、その下端部に前記キャスタ4が回転自在
に支持されているが、右側(シート5に着座した乗員に
とって右側)の肘パイプ3cの直角に折り曲げられた部
分(垂直部分の上部)にはメインスイッチ8が取り付け
られている。そして、前記肘パイプ3cの下方に配され
た左右一対のシートパイプ3dの前側部分は車体前方に
向かって斜め下方に延出しており、その延出端(前端
部)には左右一対のステップ9が取り付けられている。
【0019】ところで、前記左右一対の車輪2の各々
は、図5に示すように、フレーム3に溶接されたボス部
10に支持された車軸11にボールベアリング12を介
して回転自在に支承されており、各車輪2の外側には、
乗員が手でこれを回すべきリング状のハンドリム13が
設けられている。このハンドリム13は、車輪2のハブ
2aに形成されたボス部2a−1に回動自在に支持され
た円板状のディスク14に3本のスポーク15を介して
ボルト16によって取り付けられており、従って、該ハ
ンドリム13は車輪2に対して独立に回転し得る。尚、
本実施の形態においては、図5に示すように、車輪2の
ハブ2aとディスク14との間には弾性体から成るシー
ルリング17が介設されており、ディスク14はこれに
結着されたカバー18によって覆われている。尚、シー
ルリング17はシール機能と共にディスク14の慣性に
伴う周方向の振動を抑制するフリクションダンパーとし
ての機能も果たす。
【0020】而して、上記ハンドリム13は、その全周
の3箇所が図4に示す構造によって車輪2に対して双方
向に相対回転可能に弾性的に支持されている。
【0021】即ち、図4に示すように、ディスク14の
3箇所には同一形状及び同一寸法の孔14aが形成され
ており、各孔14aにはスプリング19が縮装されてい
る。そして、各スプリング19はハブ2aに固定された
保持部材20によってその脱落が防がれている。従っ
て、ディスク14に取り付けられたハンドリム13は前
述のように車輪2に対して双方向に相対回転自在に弾性
支持されることとなる。
【0022】次に、本発明に係る人力検出装置について
説明する。
【0023】ハンドリム13と車輪2との相対回転量は
ハンドリム13に加えられる人力(トルク)の大きさに
比例するため、本発明に係る人力検出装置においては、
ハンドリム13の回転をピン31を介して図5に示す回
転変位伝達部材21に伝達し、この回転変位伝達部材2
1と車輪2との相対回転を図6に示すカム機構22によ
って円筒状のコア23の軸方向変位に変換し、このコア
23の軸方向変位を固定側に設けられた2つのコイル
(コアとボビンとで構成されている)24,25の自己
インダクタンスL1,L2の変化量に変換して検出し、
その差分を求めることによって、ハンドリム13に加え
られる人力(トルク)の大きさを検出するようにしてい
る。ここで、コア23とコイル24,25はコアとボビ
ンにより構成されており、これらは差動トランスを構成
し、コア23は強磁性体で構成されている。
【0024】ここで、人力検出装置の構成の詳細を図4
乃至図6に基づいて説明する。
【0025】図5に示すように、各車輪2のハブ2aの
ボス部2a−2の外周には前記回転変位伝達部材21が
回動自在に嵌合保持されており、該回転変位伝達部材2
1の2箇所には図6に示すようにカム溝26が形成さ
れ、各カム溝26には前記コア23に取り付けられたピ
ン27が係合している。ここで、カム溝26とピン27
とは前記カム機構22を構成しており、カム溝26は軸
方向に斜めに形成された溝26a,26bを含んで構成
されており、その中立点には周方向の不感帯域26cが
形成されている。
【0026】一方、図4及び図5に示すように、前記デ
ィスク14には略リング状のプレート29が回動自在に
嵌合保持されており、該プレート29の2箇所に形成さ
れた周方向の長孔29aでディスク14にネジ30で固
定されている。そして、図4に示すように、ディスク1
4の2箇所には略矩形の2つの孔14bが形成されてお
り、プレート29の外周の一部に形成された径方向に長
い長孔29bとナット部29cはディクス14に形成さ
れた前記各孔14b内に突出している。
【0027】而して、前記回転変位伝達部材21はプレ
ート29を介してディスク14に長孔係合しており、デ
ィスク14と共に一体的に回転する。即ち、プレート2
9に形成された前記長孔29bには、前記回転変位伝達
部材21の外周の一部に突設されたピン31が周方向に
密に係合し、径方向には大きなクリアランスが存在して
いる。尚、ピン31は長孔29bに対して径方向には自
由に移動し得る。
【0028】又、プレート29に形成された前記ナット
部29cには、図4に示すように、調整ボルト33が進
退自在に螺合しており、該調整ボルト33の先部はディ
スク14に形成された前記孔14bの一方の内壁に当接
している。この調整ボルト33を調整することによって
ディスク14とプレート29の周方向の位置関係を調整
し、この調整によって人力検出装置の零点調整を行う。
そして、零点調整後に前記ネジ30でプレート29とデ
ィスク14を固定する。
【0029】他方、前記コア23は車輪2のハブ2aの
ボス部2a−2と回転変位伝達部材21の各外周に軸方
向(図5の左右方向)に摺動自在、且つ、車輪2(ボス
部2a−2)と一体に回転すべく嵌合保持されており、
図6に詳細に示すように、その外周には2つの凹部23
aが軸方向に適当な間隔で形成されている。従って、該
コア23の外周の軸方向中央部には所定幅の凸部23b
が相対的に形成されている。尚、コア23は、これと回
転変位伝達部材21との間に縮装された不図示のスプリ
ングによって内方(図5の左方)に付勢されている。
【0030】而して、図5及び図6に示すように、上記
コア23の外周側には軸方向に2列に配列された前記コ
イル24,25がコア23との間に適当な隙間を設けて
配置されている。即ち、後述の固定プレート41には、
図5に示すように、円筒状の保持部材34が車輪2のハ
ブ2aのボス部2a−2を覆うように取り付けられてお
り、該保持部材34の内周側に前記コイル24,25が
軸方向に2列に配列されて保持されている。
【0031】ここで、コア23とコイル24,25とで
構成される差動トランスを含む人力検出回路の構成を図
7に示す。尚、図7において、35は後述のコントロー
ラ42に内蔵されたCPU、36はトランジスタアン
プ、37は差動増幅回路、38はサンプルホールド回路
(S/H)、R1,R2は抵抗である。
【0032】ところで、図5及び図8に示すように、左
右一対の車輪2の各ハブ2aの車幅方向内側には円板状
の固定プレート41が車軸11に結着されており、該固
定プレート41の車体内側面には制御手段を構成するコ
ントローラ42が取り付けられている。そして、固定プ
レート41の車体外側面には、図8に示すように、駆動
モータ43と車輪側カプラー44が取り付けられてい
る。
【0033】又、各車輪2のハブ2aの内部には前記固
定プレート41で囲まれる空間が形成されるが、該空間
はリング状の隔壁44Aによって室S1と室S2とに区
画されており、室S1内には前記コントローラ42が収
納されている。
【0034】而して、前記駆動モータ43によって発生
する補助動力は動力伝達手段を経て車輪2に伝達される
が、この動力伝達手段は、ベルト伝動機構G1とギヤG
2,G3を含んで構成されている。
【0035】以上説明した人力検出装置、コントローラ
42、駆動モータ43及び動力伝達手段が補助動力系を
構成しているが、この補助動力系は各車輪2のハブ2a
の車軸11周りに径方向及び軸方向に亘って集約的に配
置されており、このように補助動力系をハブ2aに配置
して成る車輪2は左右が同一構造に構成され、前述のよ
うに各車輪2は車体に対して脱着自在に取り付けられて
いる。
【0036】ところで、本実施の形態に係る手動式電動
車椅子1にあっては、図1乃至図3に示すように右側の
車輪2の固定プレート41にはバッテリホルダー71が
固定されており、該バッテリホルダー71にはバッテリ
45が脱着可能に取り付けられており、車体(フレーム
3)側にはワイヤーハーネス46が設置されている。
【0037】而して、前述のように左右の車輪2はバッ
テリホルダー71を除けば同一構造を有しているため、
これらを車体に取り付けると、これらは車体前後方向中
心廻りに点対称となる位置関係を保って配置されること
となる。
【0038】尚、左右の車輪2を車体に取り付けた後
は、各車輪2の固定プレート41に取り付けられた前記
カプラー44に車体側に設置された前記ワイヤーハーネ
ス46のカプラー46Aを接続すれば(図8参照)、右
側の車輪2に配置された前記バッテリ45から左側の車
輪2に設けられた駆動モータ43やコントローラ42等
への給電がワイヤーハーネス46を介してなされる。
【0039】次に、本手動式電動車椅子1の作用を説明
する。
【0040】乗員が車椅子1を前進させるために左右一
対のハンドリム13に力を加えてこれを回すと、ディス
ク14と車輪2のハブ2a間に介装されたスプリング1
9が圧縮変形され、該スプリング19の圧縮反力がハブ
2aに伝達されるため、車輪2に人力が伝達される。
【0041】而して、ハンドリム13の回転はディスク
14及びプレート29に形成された長孔29bに係合す
るピン31を介して回転変位伝達部材21に伝達され、
該回転変位伝達部材21がスプリング19の圧縮変形量
に見合う角度だけ車輪2(ハブ2a)に対して相対回転
し、該回転変位伝達部材21の相対回転はカム機構22
によってコア23の軸方向変位に変換される。即ち、図
6に示すように、カム機構22においてピン27がカム
溝26の不感帯域26cに係合している中立状態(ハン
ドリム13に人力が入力されていない状態)から、ハン
ドリム13を前進側に回転させると、回転変位伝達部材
21に形成されたカム溝26の斜め部分26aがピン2
7に係合するため、ピン27を取り付けて成るコア23
が図6の矢印a方向に移動し、その移動量(変位量)は
ハンドリム13に加えられる人力の大きさに比例する。
【0042】又、乗員が車椅子1を後進させるために左
右一対のハンドリム13に力を加えてこれを逆方向に回
すと、該ハンドリム13の回転は回転変位伝達部材21
に伝達され、該回転変位伝達部材21がスプリング19
の圧縮変形量に見合う角度だけ車輪2(ハブ2a)に対
して逆方向に相対回転し、該回転変位伝達部材21の相
対回転はカム機構22によってコア23の軸方向変位に
変換される。即ち、図6に示すように、カム機構22に
おいてピン27がカム溝26の不感帯域26cに係合し
ている中立状態(ハンドリム13に人力が入力されてい
ない状態)から、ハンドリム13を後進側に回転させる
と、回転変位伝達部材21に形成されたカム溝26の斜
め部分26bがピン27に係合するため、ピン27を取
り付けて成るコア23が図6の矢印b方向に移動し、そ
の移動量(変位量)はハンドリム13に加えられる人力
の大きさに比例する。
【0043】ここで、本発明に係る人力検出装置による
人力の検出について説明する。
【0044】ハンドリム13に人力が入力されていない
中立状態においては、図9(a)に示すように、コア2
3の軸方向両端に形成された凸部23c,23dは2つ
のコイル24,25に対して対称位置にあり、コイル2
4,25のコアと凸部23c,23dとはそれぞれ軸方
向に同じ量δだけオーバーラップしている。
【0045】そして、前進時にはコア23はコイル2
4,25に対して図6の矢印a方向に最大δだけ移動
し、このとき、図9(b)に示すように、コイル24,
25のコアの一方の凸部23dとのオーバーラップ量は
2δとなり、他方の凸部23cとのオーバーラップ量は
0となる。
【0046】又、後進時にはコア23はコイル24,2
5に対して図6の矢印b方向に最大δだけ移動し、この
とき、図9(c)に示すように、コイル24,25のコ
アの一方の凸部23dとのオーバーラップ量は0とな
り、他方の凸部23cとのオーバーラップ量は2δとな
る。
【0047】而して、前後進時にハンドリム13と車輪
2との相対回転量(人力の大きさ)に応じて上述のよう
にコア23が軸方向に移動すると、コイル24,25の
自己インダクタンスL1,L2の変化により図7に示す
過渡電流i1,i2が変化し、これに伴い抵抗R1,R
2による電圧降下(出力電圧)は図10に破線にて示す
ように変化する。従って、両コイル24,25の少なく
とも一方の出力電圧を検出することによって人力の大き
さを検出することができるが、本実施の形態では、両コ
イル24,25の出力電圧を検出するようにしている。
【0048】ところで、本実施の形態では、コア23の
各軸方向変位における両コイル24,25の自己インダ
クタンスL1,L2の一方が増加し、他方が減少する位
置にコア23の凸部23c,23dが形成されている。
【0049】即ち、各コイル24,25の自己インダク
タンスL1,L2はコア23の変位量に対してそれぞれ
変化するが、自己インダクタンスL1とL2とは互いに
逆特性を示す。つまり、前進時にはコア23の変位量の
増大に伴ってL1は増大し、L2は減少し、後進時には
逆にL1は減少し、L2は増大するため、各コイル2
4,25の出力電圧の差分は図10に実線にて示すよう
に増幅された特性を示す。従って、各コイル24,25
の出力電圧の差分を検出すれば、コア23の変位、延て
はハンドリム13に加えられる人力の大きさを高感度、
且つ、高精度に求めることができる。
【0050】実際の検出においては、図7に示す検出回
路において、CPU35はトランジスタアンプ36に対
して所定周波数の矩形パルス信号を出力し、トランジス
タアンプ36はパルス信号を増幅してコイル24,25
に対して周期的に変動する電圧を印加する。すると、各
コイル24,25にはコア23の変位に対して決定され
る自己インダクタンスL1,L2(図10参照)に応じ
た過渡電流i1,i2が流れ、差動増幅回路37によっ
て電圧i1×R1,i2×R2の差分(i1×R1−i
2×R2)に応じた信号が出力される。この信号はサン
プルホールド回路38によって所定の周期でサンプリン
グされ、その周期の間保持される。尚、サンプルホール
ド回路38は、CPU35から出力されるクロック信号
に従ってサンプリングを行う。
【0051】而して、サンプルホールド回路38によっ
て保持された信号はCPU35に入力される。すると、
CPU35は両コイル24,25の自己インダクタンス
L1,L2の出力の差分に比例する信号に基づいてハン
ドリム13に加えられる人力の大きさと方向を求める。
【0052】以上説明した人力の検出においては、ディ
スク14と共に回転するプレート29と回転変移伝達部
材21とが径方向に長孔係合しているため、差動トラン
スを構成するコア23の軸方向変位にはハンドリム13
に加えられる横方向の力等の外乱の影響分が含まれず、
ハンドリム13に加えられる周方向の人力(車輪2を回
転させようとする力)のみを高精度に検出することがで
きる。
【0053】尚、本実施の形態では、コア23とコイル
24,25によって構成される差動トランスの中立点で
の零点調整は、図4に示す調整ボルト33を回してプレ
ート29とディスク14との相対回転角度を調整するこ
とによってなされるが、カム機構22を構成するカム溝
26には中立点において周方向の不感帯域26cが形成
されているため、図11に示すように、人力に比例する
ハンドリム13と車輪2との相対回転量に対するコア2
3の軸方向変位には中立点付近で不感帯域が機械的に形
成され、従って、差動トランスの零点調整を容易に行う
ことができる。
【0054】而して、前述のようにCPU35によって
人力が求められると、コントローラ42はその人力の大
きさに応じた制御信号を不図示のパワー部に送信し、検
出された人力(トルク)に応じた電力(電流)を駆動モ
ータ43に供給し、該駆動モータ43を回転駆動して所
要の補助動力を発生せしめる。
【0055】上述のように駆動モータ43が駆動される
と、その回転はベルト電動機構G1とギヤG2,G3を
含んで構成される動力伝達手段を経て車輪2に伝達さ
れ、該車輪2が人力に補助動力を加えた大きさの駆動力
によって回転駆動され、これによって車椅子1が前進せ
しめられ、乗員は全駆動力の例えば約1/2程度の小さ
な人力で楽に車椅子1を操作することができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
又は2記載の発明によれば、入力部材と回転変位伝達部
材とが径方向に長孔係合しているため、差動トランスを
構成するコアの軸方向変位には入力部材に加えられる横
方向の力等の外乱の影響分が含まれず、入力部材に加え
られる周方向の人力(車輪を回転させようとする力)の
みを高精度に検出することができるという効果が得られ
る。
【0057】又、請求項2記載の発明によれば、中立点
付近においてコアの軸方向変位に不感帯域が機械的に形
成されることとなるため、該コアとコイルとで構成され
る差動トランスの零点調整を容易に行うことができると
いう効果が得られる。
【0058】更に、請求項3又は4記載の発明によれ
ば、差動トランスを構成するコアの軸方向変位に対する
コイルの自己インダクタンスの変化量が増幅されて検出
されるため、入力部材に加えられる人力の大きさを高感
度、且つ、高精度に検出することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人力検出装置を備える手動式電動
車椅子の側面図である。
【図2】本発明に係る人力検出装置を備える手動式電動
車椅子の平面図である。
【図3】本発明に係る人力検出装置を備える手動式電動
車椅子の背面図である。
【図4】本発明に係る人力検出装置を備える手動式電動
車椅子の車輪のハブ部分のカバーを取り外した状態を示
す正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明に係る人力検出装置を構成する差動トラ
ンスの詳細断面図である。
【図7】本発明に係る人力検出装置の回路構成図であ
る。
【図8】本発明に係る人力検出装置を備える手動式電動
車椅子の車輪のハブ部分の背面図である。
【図9】差動トランスにおけるコアとコイルの相対位置
関係を示す断面図である。
【図10】コア変位量に対するコイルの出力電圧の変化
を示す図である。
【図11】ハンドリムと車輪との相対回転量に対するコ
ア変位量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 手動式電動車椅子 2 車輪 13 ハンドリム(入力部材) 19 スプリング 21 回転変位伝達部材 22 カム機構 23 コア 23a コアの凹部 23b コアの凸部 24,25 コイル 26 カム溝 26c カム溝の不感帯域 27 ピン(ピン部材) 29 プレート 29b 長孔 31 ピン L1,L2 コイルの自己インダクタンス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材を車輪に対して双方向に相対回
    転可能に弾性支持し、入力部材に入力される人力を該入
    力部材と車輪との相対回転量に基づいて検出し、検出さ
    れた人力に応じた補助動力を車輪に加えてこれを回転駆
    動する手動式電動車椅子に設けられる装置であって、 前記入力部材の相対回転を該入力部材に径方向に長孔係
    合する回転変位伝達部材に伝達し、該回転変位伝達部材
    と車輪との相対回転をカム機構によってコアの軸方向変
    位に変換し、該コアの軸方向変位を固定側に設けられた
    コイルの自己インダクタンスの変化量に変換することに
    よって人力を検出することを特徴とする手動式電動車椅
    子の人力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記カム機構を、前記回転変位伝達部材
    に形成されたカム溝と、前記コアに設けられて前記カム
    溝に係合するピン部材とで構成するとともに、前記カム
    溝の中立点に周方向の不感帯域を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の手動式電動車椅子の人力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記コイルを2つ設け、該コイルの自己
    インダクタンスの変化量を検出し、その差分に基づいて
    人力を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の
    手動式電動車椅子の人力検出装置。
  4. 【請求項4】 前記コアの外面又は内面の何れか一方
    で、軸方向に互いに離間した位置に一対の突極を形成す
    るとともに、各突極に対向するよう2つのコイルを配置
    し、コアの各軸方向変位における前記2つのコイルの自
    己インダクタンスの変化量が一方は増加し、他方は減少
    するようにしたことを特徴とする請求項3記載の手動式
    電動車椅子の人力検出装置。
JP8109938A 1996-04-30 1996-04-30 手動式電動車椅子の人力検出装置 Pending JPH09292293A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294491A (ja) * 2002-03-04 2003-10-15 Independence Technology Llc センサ
JP2007127253A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
JP2015013009A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 ヤマハ発動機株式会社 補助動力付車椅子、補助動力付車椅子の設定方法

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