JPH10128141A - 粉砕装置 - Google Patents

粉砕装置

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JPH10128141A
JPH10128141A JP29392896A JP29392896A JPH10128141A JP H10128141 A JPH10128141 A JP H10128141A JP 29392896 A JP29392896 A JP 29392896A JP 29392896 A JP29392896 A JP 29392896A JP H10128141 A JPH10128141 A JP H10128141A
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pressure
roller
control valve
hydraulic
hydraulic medium
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JP29392896A
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English (en)
Inventor
Eiji Murakami
英治 村上
Hidekazu Nishida
英一 西田
Kazunori Satou
一教 佐藤
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Teruaki Tatsuma
照章 立間
Hideo Mitsui
秀雄 三井
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被粉砕物の厚さに急激な大きな変化が生じて
も、油圧シリンダ内の圧力媒体の異常な圧力の低下が発
生しないようにする。 【解決手段】 油圧シリンダ20内のピストン21の上
側の部屋(加圧された油圧媒体26を送り込むことによ
ってローラ2を粉砕リング1上に加圧できる側)には、
配管31(31a,31b)、圧力制御弁33、アキュ
ムレータ27で構成される高速油圧媒体供給系統と、配
管32(32a,32b)、流量制御弁23、アキュム
レータ35で構成される減衰付与系統の2種類の系統が
接続されており、両系統は油圧源36から供給される加
圧された油圧媒体26を油圧シリンダ20内に送り込む
ことができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉砕装置に係り、
特に粉砕時に発生する激しい自励振動を防止し、かつ、
被粉砕物の層厚の大きな変化に対しても油圧シリンダ内
の圧力の異常な低下を回避可能な粉砕装置の加圧機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のローラ式粉砕装置の全体的な概略
構成を図8に示す。ヨーク10は減速機11の出力軸上
に回転可能なように取り付けられ、ヨーク10上に環状
の粉砕リング1が固定されている。粉砕リング1上のく
ぼみ部には、ローラブラケット3に軸5及びベアリング
により回転可能に取り付けられたローラ2が等間隔で3
組設置されている。
【0003】ローラブラケット3の上部及び加圧フレー
ム9の下面には、ピボットピン4が入る溝が加工されて
おり、ローラブラケット3及びローラ2は、ピボットピ
ン4を介して加圧フレーム9により粉砕リング1上に加
圧されると共に、ピボットピン4を中心にローラ2が振
り子運動できるようになっている。
【0004】加圧フレーム9にはピボットアーム12が
取り付けられ、ピボットアーム12のもう一方の端は油
圧シリンダ17に固定されたローディングロッド13に
連結されている。
【0005】モータにより減速機11の入力軸を回転さ
せると、減速機11の出力軸に取り付けられたヨーク1
0、及びヨーク10に固定された粉砕リング1が回転す
る。このとき、油圧シリンダ17はローディングロッド
13を下方向に引っ張っており、この引張力はピボット
アーム12を介して加圧フレーム9を下方向に押し付け
る。
【0006】この機構により、加圧フレーム9、ピボッ
トピン4、ローラブラケット3を介してローラ2が粉砕
リング1上に強く押し付けられ、粉砕リング1上の被粉
砕物18(図9参照)の粉砕が効率よく行われる。
【0007】一方、被粉砕物(例えば石炭)は中央上部
の供給管14から投下され、ローラ2と粉砕リング1に
挟まれて圧壊作用により粉砕される。粉砕物(例えば、
微粉炭)は熱風に吹き上げられて分級器15を通り、所
定の粒度のものは出口管16へ、それより粒度の大きい
ものは粉砕部へ落下し、再び粉砕される。符号19はハ
ウジングを示す。
【0008】図9にこのローラ式粉砕装置の加圧機構の
側面図を示す。粉砕リング1上のくぼみ部には、ローラ
2が回転可能に配置されている。ローラブラケット3の
上部及び加圧フレーム9の下面には、ピボットピン4が
入る溝が形成されており、ローラブラケット3及びロー
ラ2は、ピボットピン4を介して加圧フレーム9により
粉砕リング1上に押し付けられ、ローラ2が転倒しない
ようになっている。
【0009】加圧フレーム9にはピボットアーム12が
取り付けられ、ピボットアーム12のもう一方の端はロ
ーディングロッド13に連結されている。ローディング
ロッド13のもう一方の端部は、油圧シリンダ20内の
ピストン21に連結されている。
【0010】油圧シリンダ20には管路27が接続さ
れ、この管路27を通して油圧媒体26をポンプで供給
することによりローディングロッド13を引っ張り、ロ
ーラ2を粉砕リング1上に加圧する。また管路27には
アキュムレータ22が取り付けられ、油圧媒体26の圧
力変動をある程度吸収できるように考慮されている。
【0011】上記の従来装置では、低負荷時や停止時
に、粉砕装置内へ供給される被粉砕物が少量になると、
粉砕テーブル上の被粉砕物の量が少なくなると共に粒度
が細かくなり、ローラと被粉砕物との間に滑りが発生
し、これに伴い激しい自励振動が発生するという問題点
があった。
【0012】ローラと被粉砕物に滑りが発生した場合、
ローラに上下方向の振動が誘発され、この振動が自励的
に成長し、非常に激しい振動となるので、粉砕装置の運
転を継続できない等の支障を来すことになる。
【0013】こうした問題を解決するため、発明者らに
よる図10(特願平7−201202号)に示す提案が
なされている。同図に示す粉砕装置は、油圧媒体26に
流れ抵抗を与える手段として、流量制御弁23を油圧管
路27に設け、流量制御弁23の開度を変えて、油圧媒
体26に対する流れ抵抗値を最適な値に設定することに
より油式ダンパを構成し、粉砕部の振動を吸収低減させ
るものである。
【0014】粉砕装置の運転中にローラ2と被粉砕物1
8の間に滑りが発生し、ローラ2が上下方向に激しく振
動すると、ローラブラケット3、加圧フレーム9、ピボ
ットアーム12、ローディングロッド13、ピストン2
1も同様に上下動し、油圧シリンダ20内の油圧媒体2
6が油圧シリンダ20から流出/流入する。これに伴っ
て、管路27中の油圧媒体26も動き、油圧媒体26は
流量制御弁23を通過し、アキュムレータ22に流出/
流入することになる。
【0015】この装置によれば、流量制御弁23の開度
を調整して油圧媒体26の流れに適当な抵抗を与えるこ
とにより、流量制御弁23が油式ダンパとして機能し、
油圧媒体26の振動エネルギを吸収することができ、ひ
いてはローラ2の振動成長を防止することが可能であ
る。
【0016】この装置は、ローラブラケット23に粉砕
部の振動をモニタするためのセンサ25が取り付けら
れ、制御装置24で流量制御弁23の流れ抵抗値を振動
吸収効果が常に最大となるように調整することができる
ようになっている。
【0017】図10に示す発明と類似した提案として、
図11に示す実開昭60−35753号記載の提案があ
る。同図において、111はアーム、114は油圧シリ
ンダ、115はロッド、117は配管、118は流量制
御弁、119は逆止弁、120はダンパ装置、121は
アキュムレータ、122は弁、123は逆止弁、124
は安全弁である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の粉砕装
置は、被粉砕物の粒径が小さくなった場合に発生する自
励振動を防止することが可能であるが、粉砕リング上の
被粉砕物の厚さが急激に大きく減少し、これに伴ってロ
ーラ及びシリンダ内のピストンが急激に下降した場合に
は、ポンプから油圧シリンダへの圧力媒体の流入が追い
つかず、油圧シリンダ内の圧力が急激に低下する場合が
あるという問題点があった。
【0019】図12に粉砕装置運転中のローラの上下変
位を模式的に示す。同図において、A〜Bは起動後の被
粉砕物供給量の増加により、粉砕リング上の被粉砕物の
層厚が増加してローラが上側に移動している範囲、B〜
Cは被粉砕物供給量が一定で、粉砕リング上の被粉砕物
の層厚も一定となっている範囲、C〜Dは被粉砕物供給
量が減少し、これに伴い粉砕リング上の被粉砕物の層厚
も減少している範囲、D〜Eは自励振動が発生している
範囲である。
【0020】E点は再び被粉砕物供給量を増加した点、
F点は粉砕装置に何らかの異常が発生し粉砕装置内に被
粉砕物を残したまま緊急に停止した点、G点は粉砕装置
内に被粉砕物を残したまま再起動した点、H点は粉砕装
置内の被粉砕物を全て粉砕装置外に吐き出した後に停止
した点である。
【0021】G点で再起動された後は急速に粉砕装置内
の被粉砕物の量が減少するので、粉砕リング上の被粉砕
物の層厚も急速に減少し、これに伴いローラ及びピスト
ンも下降する。このときのローラの下降速度は最大で1
30mm/sに達する場合もある。
【0022】図10に示す装置では、ピストン21の下
降によって生じる油圧媒体22の不足分はポンプから供
給できるように配慮されている。しかし、ポンプからの
油圧媒体22の供給量は少なく、図12のC〜Dの被粉
砕物のゆっくりした層厚の変化に対しては対応可能であ
るが、G〜Hのような非常に速い層厚の変化に対しては
ポンプからの油圧媒体22の供給が追いつかず、油圧シ
リンダ20内の圧力が異常に低下し、最悪の場合には油
圧シリンダ20内が真空になるという現象が発生して、
粉砕装置の運転が継続できない場合がある。
【0023】図11に示す装置はこのような現象を防止
するために、流量制御弁118に並列に逆止弁119を
設けている。油圧シリンダ114内の圧力が上がり、油
圧シリンダ114から油圧媒体が流出するときには、油
圧媒体が流量制御弁118を通り、油圧シリンダ114
内の圧力が下がり、油圧シリンダ114内に油圧媒体が
流れ込むときには油圧媒体の逆止弁119を通ることに
なる。
【0024】しかしこの装置では、油圧媒体の油圧シリ
ンダ114への流入が追いつかず、圧力が以上に低下す
ることはないが、油圧シリンダ114から油圧媒体が流
出するときのみしか流量制御弁118による流れ抵抗が
働かないため、振動防止効果が半減する。
【0025】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、振動防止効果を維持し、かつ、被粉砕物の
厚さに急激な大きな変化が生じても、油圧シリンダ内の
圧力媒体の異常な圧力の低下が発生しない粉砕装置を提
供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は、粉砕用ロー
ラを粉砕リング上に加圧するための油圧シリンダに油圧
媒体を供給するための供給手段として、可変流量制御弁
とアキュムレータ及びこれらを接続する配管で構成され
る減衰付与系統と、圧力制御弁または開閉弁とアキュム
レータ及びこれらを接続する配管で構成される高速油圧
媒体供給系統の2種類の系統を設け、シリンダ内の圧力
変化、シリンダ内ピストンの変位または速度、粉砕部ま
たはローラの振動、被粉砕物の供給量のうち少なくとも
一つを用いて、高速油圧媒体供給系統の圧力制御弁また
は開閉弁の開閉を制御することにより達成される。
【0027】
【発明の実施の形態】上記の手段において、通常、高速
油圧媒体供給系統の圧力制御弁または開閉弁は閉じられ
ており、ローラ及び粉砕部に振動が発生すると、ローラ
を加圧している油圧シリンダ内のピストンも振動し、こ
れに伴って減衰付与系統内のみの油圧媒体が振動するこ
とになる。減衰付与系統には、油圧媒体の流れに抵抗を
与える流量制御弁を設けており、この抵抗により振動エ
ネルギを吸収し、ローラ及び粉砕部の激しい自励振動を
防止することができる。
【0028】また、シリンダ内の圧力変化、シリンダ内
ピストンの変位または速度、粉砕部またはローラの振
動、被粉砕物の供給量のうち少なくとも一つを用いて、
シリンダ内の油圧媒体の圧力の異常な低下の兆候を検知
し、高速油圧媒体供給系統の圧力制御弁または開閉弁を
開くことにより、高速油圧媒体供給系統のアキュムレー
タ内の油圧媒体がシリンダ内に流入するため、シリンダ
内の異常な圧力の下降を未然に防止することが可能とな
る。
【0029】本発明になるローラ式粉砕装置の加圧機構
の第1の実施の形態の構成を図1に示す。粉砕リング1
上のくぼみ部には、ローラブラケット3に軸5及びベア
リングにより回転可能に支持されたローラ2が設置され
ている。ローラブラケット3の上部及び加圧フレーム9
の下面にはピボットピン4が入る溝が形成され、ローラ
ブラケット3及びローラ2は、ピボットピン4を介して
加圧フレーム9により粉砕リング1上に押し付けられ、
ローラ2がピボットピン4を中心に振り子運動できるよ
うになっている。
【0030】加圧フレーム9にはピボットアーム12が
取り付けられ、ピボットアーム12のもう一方の端部は
ローディングロッド13と繋がっている。ローディング
ロッド13のもう一方の端部は、油圧シリンダ20内に
収容されたピストン21に連結されている。
【0031】油圧シリンダ20内のピストン21の上側
の部屋(加圧された油圧媒体26を送り込むことによっ
てローラ2を粉砕リング1上に加圧できる側)には、配
管31(31a,31b)、圧力制御弁33、アキュム
レータ34で構成される高速油圧媒体供給系統と、配管
32(32a,32b)、流量制御弁23、アキュムレ
ータ35で構成される減衰付与系統の2種類の系統が接
続されており、両系統は油圧源36から供給される加圧
された油圧媒体26を油圧シリンダ20内に送り込むこ
とができるようになっている。
【0032】高速油圧媒体供給系統の配管31の内径や
アキュムレータ34の容量は、油圧シリンダ20の断面
積や発生するピストン21の変位量などから、シリンダ
20へ充分な速度で油圧媒体26を供給できるように決
定されている。
【0033】高速油圧媒体供給系統の圧力制御弁33
は、油圧シリンダ20側の配管31a内の圧力によって
開閉する機構になっており、配管31a内の圧力、すな
わち油圧シリンダ20内の圧力が所定の限界圧力以上で
あれば閉じ、所定の限界圧力以下になれば開くようにな
っている。
【0034】そのため、油圧シリンダ20内の圧力が所
定の限界圧力以下に低下した場合には、アキュムレータ
34内に蓄えられた油圧媒体26を油圧シリンダ20内
に速やかに供給することが可能である。
【0035】一方、減衰付与系統の流量制御弁23は、
ピストン21の振動によって発生した油圧媒体26の流
れに対して、広範囲に抵抗値を変えられるようになって
いる。流量制御弁23を通過した油圧媒体26はアキュ
ムレータ35に蓄積することが可能である。
【0036】本発明は、粉砕装置の加圧機構に減衰付与
系統と高速油圧媒体供給系統の2系統を設けたことが特
徴であり、従来装置において提案された振動防止効果を
維持しつつ、被粉砕物の厚さが急激に減少しても油圧シ
リンダ内の圧力媒体の異常な圧力の低下の発生を未然に
回避することが可能である。以下、その理由について述
べる。
【0037】まず、圧力の異常な低下の回避について述
べる。図1において、前述した図12のG〜H間のよう
な異常に速い速度で被粉砕物18の層厚が減少し、これ
に伴ってローラ2が急激に下降した場合、ローラ2とピ
ボット4、加圧フレーム9、ピボットアーム12、ロー
ディングロッド13を介して繋がっているピストン21
も下降する。ピストン21が下降すると、油圧シリンダ
20内の油圧媒体26の圧力が急激に低下し始める。
【0038】本発明に係る加圧機構では、油圧シリンダ
20内の油圧媒体26の圧力が所定圧力以下になると圧
力制御弁33が開くようになっているので、このとき圧
力制御弁33が開き、アキュムレータ34内に蓄えられ
た油圧媒体26が配管31を通って油圧シリンダ20内
に供給される。
【0039】ピストン21の下降によって、不足した量
の油圧シリンダ20内の油圧媒体26が補われ、再び圧
力が所定圧力まで上昇すると、圧力制御弁33が閉じ
て、配管31からの油圧媒体26の供給が止まるため、
油圧シリンダ20内の圧力は所定圧力に保たれる。
【0040】これに対して、図10に示す従来の粉砕装
置では、ポンプのみから油圧媒体26を供給するため、
油圧シリンダ20内への油圧媒体26の供給が追いつか
ず、油圧シリンダ20内の圧力が急激に低下することに
なる。
【0041】次に自励振動の防止について述べる。ロー
ラ2と被粉砕物18に滑りが発生し、ローラ2が上下方
向に激しく振動すると、ローラブラケット3、加圧フレ
ーム9、ピボットアーム12、ローディングロッド1
3、及びピストン21も同様に上下動することになる。
【0042】自励振動の変位は微少(変位振幅:1mm
程度、周波数:約20Hz)であり、油圧シリンダ20
内の圧力変動に異常な上昇または低下は生じないので、
圧力制御弁33は閉じている。
【0043】そのため、油圧シリンダ20内のピストン
21が上下動し、油圧シリンダ20内の油圧媒体26が
油圧シリンダ20から流出/流入すると、配管32、流
量制御弁23、アキュムレータ35で構成される減衰付
与系統内のみの油圧媒体26に流れが発生する。このと
き、流量制御弁23は油圧媒体26に対して流れ抵抗と
して働き、流量制御弁23の開度、すなわち流れ抵抗値
を適切に設定することによって、減衰付与系統を油式ダ
ンパとして働かせ、粉砕部の振動エネルギを熱エネルギ
に換えて振動を吸収低減させることが可能である。
【0044】次に、油圧媒体26に流れ抵抗を与えるこ
とにより振動を吸収できることについて説明する。図2
は、流量制御弁23の開度を変化させることにより油圧
媒体26の流れ抵抗値を変化させたときの振動吸収低減
効果を示す特性図である。
【0045】横軸は流れ抵抗値R(Ns/mm5 )、縦
軸はローラ2を上下方向に加振したときの振動変位の大
きさを示している。流量制御弁23を通過する油圧媒体
26の流量Q(mm3 /s)、油圧シリンダ20及び配
管32aの圧力Pa(N/mm2 )、配管32bの圧力
Pb(N/mm2 )、流れ抵抗値R(Ns/mm5 )は
次式の関係がある。
【0046】Q=(Pa−Pb)/R 図2に示すように、流れ抵抗値を変化させるとローラ2
の振動変位量も変化し、最も振動変位量が小さくなる流
れ抵抗値、すなわち振動吸収効果が最も大きくなる流れ
抵抗値が存在する。
【0047】以下、代表的な3つの流れ抵抗値の領域に
おけるローラ2及びピストン21の動きについて説明す
る。図中の領域RA 〜RB は流れ抵抗値が小さ過ぎる領
域であり、油圧媒体26は流量制御弁23を抵抗なく通
過する。この場合、ピストン21はローラ2の振動に伴
って自由に上下動できることになり、ローラ2の振動を
吸収低減することはできない。
【0048】一方、領域RD 〜RE は流れ抵抗値が大き
過ぎる領域であり、油圧媒体26は流量制御弁23を殆
ど通過しないことになる。油圧媒体26が流量制御弁2
3を通過しないと、ローラ2に発生した振動により、軸
5、ピボットピン4、ローディングロッド13及び油圧
シリンダ20内の油圧媒体26が弾性体として振動する
ため、ローラ2の振動も成長し、振動を吸収低減するこ
とはできない。
【0049】領域RB 〜RD は振動を吸収低減できる流
れ抵抗値である。この場合、ローラ2及びピストン21
の上下動によって生じた油圧媒体26の振動は、流量制
御弁23の流れ抵抗によって吸収することができるの
で、ローラ2の上下動を吸収低減することが可能であ
る。
【0050】RC が最も振動を吸収低減できる流れ抵抗
値であり、流量制御弁23の流れ抵抗値をRC に設定す
れば、ローラ2及び粉砕部の振動を最も吸収低減するこ
とができ、自励振動の発生を防止できる。
【0051】以上のように、本発明に係る粉砕装置の加
圧機構は、振動防止効果を維持し、かつ、被粉砕物18
の厚さの急激な大きな変化が生じても、油圧シリンダ2
0内の圧力媒体の異常な圧力の低下が発生することがな
い。
【0052】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
加圧機構の構成図である。この実施の形態は、油圧配管
31に圧力センサ25を取り付け、圧力センサ25で油
圧シリンダ20内の異常な圧力の低下の兆候を検知し
て、制御装置24で開閉弁37の開閉を行うものであ
る。
【0053】本実施の形態も、その作用、効果は前記第
1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態は制御装
置24により開閉弁37を開閉するため、開閉弁37を
開閉する圧力の大きさやタイミングを精度よく設定でき
るという特徴がある。
【0054】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
加圧機構の構成図である。この実施の形態は、粉砕部の
自励振動の発生を検知するために、ローラブラケット3
に振動計38を取り付け、自励振動の発生の有無により
開閉弁30の開閉を行うものである。より具体的には、
通常は開閉弁37を開けておき、振動計38により自励
振動の兆候を検知した場合に、開閉弁37を閉じて、ア
キュムレータ35と流量制御弁23で構成される減衰付
与油圧媒体供給系統で自励振動を防止しようとするもの
である。
【0055】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
加圧機構の構成図である。この実施の形態は、ローディ
ングロッド13に取り付けた変位計39で計測した変位
量、または変位量の時間微分値である速度から被粉砕物
18の厚さまたは厚さの変化量を推定して、粉砕部の自
励振動の発生の兆候を検知し、開閉弁37の開閉を行う
ようにしたものである。
【0056】発明者らの研究から、被粉砕物18の厚さ
が薄くなると自励振動が発生することが明らかとなって
おり、被粉砕物18がある値より薄くなったときに開閉
弁37を閉じることにより、自励振動を防止することが
できる。
【0057】図6は、本発明の第5の実施の形態に係る
加圧機構の構成図である。この実施の形態は、分級器の
分級度合い、被粉砕物18の供給量、被粉砕物18の性
状から開閉弁37の開閉を行うものである。粉砕部の自
励振動は、分級器の分級度合いが大きいほど、すなわち
被粉砕物18をより微粉に粉砕しようとしたときや、被
粉砕物18の供給量が少ないときに発生する。また自励
振動の発生しやすさは被粉砕物18の性状の影響を大き
く受ける。
【0058】本実施の形態では、通常は開閉弁37を開
けておき、分級器の分級度合い、被粉砕物18の供給
量、被粉砕物18の性状から自励振動の発生を予測し
て、開閉弁37を閉じることにより自励振動を防止す
る。
【0059】図7は、本発明の第6の実施の形態に係る
加圧機構の構成図である。この実施の形態では、同図に
示すようにアキュームレータ35と配管32bの間に流
量制御弁23が介在されている。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る粉砕装置は、自励振動の発
生を防止し、かつ、被粉砕物の層厚が急激に変化した場
合においても、油圧シリンダ内の圧力の異常な低下を未
然に回避することが可能である。
【0061】そのため、振動発生により運転範囲が限定
されるようなことはなく、安定な粉砕が可能となる。ま
た従来振動発生により実現できなかった被粉砕物の超微
粉化も可能であり、例えば、本発明を石炭焚火力発電ボ
イラの石炭粉砕装置に適用した場合には、石炭の超微粉
化により燃焼効率が向上するなど、多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図2】粉砕部の振動変位と油圧媒体の流れ抵抗値の関
係を示す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るローラ式粉砕
装置の加圧機構の構成図である。
【図8】従来のローラ式粉砕装置の全体構成図である。
【図9】従来のローラ式粉砕装置の加圧機構の構成図で
ある。
【図10】先の提案に係るローラ式粉砕装置の加圧機構
の構成図である。
【図11】従来の他の粉砕装置の加圧機構を示す構成図
である。
【図12】ローラの上下変位の変化を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 粉砕リング 2 ローラ 3 ローラブラケット 4 ピボットピン 5 軸 9 加圧フレーム 12 ピボットアーム 13 ローディングロッド 18 被粉砕物 19 ハウジング 20 油圧シリンダ 21 ピストン 23 流量制御弁 24 制御装置 25 圧力センサ 26 油圧媒体 31,32 配管 33 圧力制御弁 34,35 アキュムレータ 36 油圧源 37 開閉弁 38 振動計 39 変位計
フロントページの続き (72)発明者 廻 信康 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 立間 照章 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 長谷川 忠 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された粉砕リング上に、
    粉砕用ローラを粉砕リング回転方向に沿って所定間隔に
    配置し、加圧用油圧機構を用いて粉砕用ローラを粉砕リ
    ング上に加圧し、被粉砕物を粉砕ローラと粉砕リングで
    粉砕する粉砕装置において、 加圧用油圧機構の油圧シリンダに、減衰付与系統と、高
    速油圧媒体供給系統の2系統を接続したことを特徴とす
    る粉砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記減衰付与系
    統は、可変流量制御弁とアキュムレータ及びこれらを接
    続する油圧配管で構成され、前記高速油圧媒体供給系統
    は、圧力制御弁または開閉弁とアキュムレータ及びこれ
    らを接続する配管で構成されることを特徴とする粉砕装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記高速油圧媒
    体供給系統の圧力制御弁または開閉弁が、油圧シリンダ
    内の圧力、ピストンの変位または速度、粉砕部の振動の
    うちの少なくとも一つを用いて開閉制御されるように構
    成されていることを特徴とする粉砕装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載において、前記高速油圧媒
    体供給系統の圧力制御弁または開閉弁が、被粉砕物の性
    状、被粉砕物供給量、分級器の分級度合いのうちの少な
    くとも一つを用いて開閉制御されるように構成されてい
    ることを特徴とする粉砕装置。
JP29392896A 1996-11-06 1996-11-06 粉砕装置 Pending JPH10128141A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013058395A1 (ja) * 2011-10-20 2013-04-25 株式会社Ihi 堅型ローラミル

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JPWO2013058395A1 (ja) * 2011-10-20 2015-04-02 株式会社Ihi 竪型ローラミル
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