JPH10139539A - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JPH10139539A JPH10139539A JP8290396A JP29039696A JPH10139539A JP H10139539 A JPH10139539 A JP H10139539A JP 8290396 A JP8290396 A JP 8290396A JP 29039696 A JP29039696 A JP 29039696A JP H10139539 A JPH10139539 A JP H10139539A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1200℃以下で低温焼成でき、良好な内部電
極を形成し、絶縁性の劣化を防止し、さらに信頼性を向
上できる誘電体磁器組成物を提供する。 【解決手段】組成式を〔(Ba1-x Cax )O〕k (T
i1-y Zry )O2 と表した時、x、yおよびkがそれ
ぞれ0.02≦x≦0.12、0.05≦y≦0.2
4、1.00≦k≦1.03を満足する主成分と、該主
成分100重量部に対して、Li2 O−SiO2 ガラス
を0.15〜0.80重量部含有するとともに、Li2
O−SiO2 ガラス中のLi2 Oが5〜70モル%であ
る。
極を形成し、絶縁性の劣化を防止し、さらに信頼性を向
上できる誘電体磁器組成物を提供する。 【解決手段】組成式を〔(Ba1-x Cax )O〕k (T
i1-y Zry )O2 と表した時、x、yおよびkがそれ
ぞれ0.02≦x≦0.12、0.05≦y≦0.2
4、1.00≦k≦1.03を満足する主成分と、該主
成分100重量部に対して、Li2 O−SiO2 ガラス
を0.15〜0.80重量部含有するとともに、Li2
O−SiO2 ガラス中のLi2 Oが5〜70モル%であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温焼成が可能な
高誘電率系誘電体磁器組成物に関するもので、とりわけ
高誘電率系セラミックコンデンサや積層型セラミックコ
ンデンサ、更にはアキシャルコンデンサ、ディスクコン
デンサ、厚膜コンデンサ等の誘電体材料として好適な誘
電体磁器組成物に関するものである。
高誘電率系誘電体磁器組成物に関するもので、とりわけ
高誘電率系セラミックコンデンサや積層型セラミックコ
ンデンサ、更にはアキシャルコンデンサ、ディスクコン
デンサ、厚膜コンデンサ等の誘電体材料として好適な誘
電体磁器組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高誘電率系セラミックコンデンサ
や積層型セラミックコンデンサに用いられる誘電体材料
としては、比誘電率が6000〜10000程度のチタ
ン酸バリウム(BaTiO3 )系の誘電体磁器組成物が
あり、なかでも前記誘電体磁器組成物を用いたものとし
て電気容量の観点から積層型セラミックコンデンサに多
く適用されてきた。
や積層型セラミックコンデンサに用いられる誘電体材料
としては、比誘電率が6000〜10000程度のチタ
ン酸バリウム(BaTiO3 )系の誘電体磁器組成物が
あり、なかでも前記誘電体磁器組成物を用いたものとし
て電気容量の観点から積層型セラミックコンデンサに多
く適用されてきた。
【0003】積層型セラミックコンデンサは、一般に誘
電体磁器組成物から成るグリーンシート上に電極ペース
トを塗布し、該グリーンシートを所定の電気容量となる
ように複数枚積層して前記電極を同時に焼成一体化し、
複数の誘電体層の間に内部電極を形成して構成されてい
た。
電体磁器組成物から成るグリーンシート上に電極ペース
トを塗布し、該グリーンシートを所定の電気容量となる
ように複数枚積層して前記電極を同時に焼成一体化し、
複数の誘電体層の間に内部電極を形成して構成されてい
た。
【0004】しかしながら、チタン酸バリウム(BaT
iO3 )系の誘電体磁器組成物は、焼成温度が1300
〜1400℃程度と高く、しかも積層型セラミックコン
デンサの誘電体材料として使用するためには、同時焼成
する内部電極材料として高融点、高温還元性の貴金属で
あるパラジウム(Pd)や白金(Pt)等を使用しなけ
ればならず、安価で小型・大容量の積層型セラミックコ
ンデンサを製造することが困難であるという欠点があっ
た。
iO3 )系の誘電体磁器組成物は、焼成温度が1300
〜1400℃程度と高く、しかも積層型セラミックコン
デンサの誘電体材料として使用するためには、同時焼成
する内部電極材料として高融点、高温還元性の貴金属で
あるパラジウム(Pd)や白金(Pt)等を使用しなけ
ればならず、安価で小型・大容量の積層型セラミックコ
ンデンサを製造することが困難であるという欠点があっ
た。
【0005】そこで、従来、上記欠点を解決した非還元
性誘電体磁器組成物として、特公昭56ー46641公
報が知られている。
性誘電体磁器組成物として、特公昭56ー46641公
報が知られている。
【0006】この公報に開示される非還元性誘電体磁器
組成物は、〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zr
y )O2 と表され、0.02≦x≦0.22、0<y≦
0.20、1.005≦k≦1.03を満足するするも
ので、このような誘電体磁器組成物では、還元雰囲気中
で1300℃〜1370℃で焼成され、比誘電率が10
00以上、絶縁抵抗1×104 MΩ以上、誘電損失3.
5%以下の特性を有する。
組成物は、〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zr
y )O2 と表され、0.02≦x≦0.22、0<y≦
0.20、1.005≦k≦1.03を満足するするも
ので、このような誘電体磁器組成物では、還元雰囲気中
で1300℃〜1370℃で焼成され、比誘電率が10
00以上、絶縁抵抗1×104 MΩ以上、誘電損失3.
5%以下の特性を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭56ー46641号公報に開示される誘電体磁器組
成物により、Niからなる内部電極を有する積層セラミ
ックコンデンサを作製する場合には、還元雰囲気におい
て1300℃以上の温度で焼成する必要があり、Niペ
ースト中のNi粒子が粒成長すると同時に粒子の凝集が
生じ、良好な内部電極を形成することが困難であった。
公昭56ー46641号公報に開示される誘電体磁器組
成物により、Niからなる内部電極を有する積層セラミ
ックコンデンサを作製する場合には、還元雰囲気におい
て1300℃以上の温度で焼成する必要があり、Niペ
ースト中のNi粒子が粒成長すると同時に粒子の凝集が
生じ、良好な内部電極を形成することが困難であった。
【0008】また、焼成温度が1300℃以上であるた
め、Niが誘電体磁器中に拡散し、誘電体磁器の絶縁性
が劣化するという問題があった。さらに、この誘電体磁
器組成物では、信頼性が低く、寿命が短いという問題が
あった。
め、Niが誘電体磁器中に拡散し、誘電体磁器の絶縁性
が劣化するという問題があった。さらに、この誘電体磁
器組成物では、信頼性が低く、寿命が短いという問題が
あった。
【0009】本発明の誘電体磁器組成物は、焼成温度を
1200℃以下に低下させることができ、良好な内部電
極を形成し、絶縁性の劣化を防止し、さらに信頼性を向
上できる誘電体磁器組成物を提供することを目的とす
る。
1200℃以下に低下させることができ、良好な内部電
極を形成し、絶縁性の劣化を防止し、さらに信頼性を向
上できる誘電体磁器組成物を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体磁器組成
物は、金属元素として少なくともBa、Ca、Tiおよ
びZrを含有し、これらの金属元素酸化物の組成式を
〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と
表した時、前記x、yおよびkがそれぞれ0.02≦x
≦0.12、0.05≦y≦0.24、1.00≦k≦
1.03を満足する主成分と、該主成分100重量部に
対して、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.8
0重量部含有するとともに、前記Li2 O−SiO2 ガ
ラス中のLi2 Oが5〜70モル%である。
物は、金属元素として少なくともBa、Ca、Tiおよ
びZrを含有し、これらの金属元素酸化物の組成式を
〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と
表した時、前記x、yおよびkがそれぞれ0.02≦x
≦0.12、0.05≦y≦0.24、1.00≦k≦
1.03を満足する主成分と、該主成分100重量部に
対して、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.8
0重量部含有するとともに、前記Li2 O−SiO2 ガ
ラス中のLi2 Oが5〜70モル%である。
【0011】
【作用】本発明の誘電体磁器組成物によれば、低融点の
Li2 O−SiO2 ガラスを含有することにより、12
00℃以下での還元雰囲気中における低温焼成が可能と
なる。よって、Ni等の卑金属の電極材料を同時焼結し
ても、ほぼ完全な内部電極を得ることができる。
Li2 O−SiO2 ガラスを含有することにより、12
00℃以下での還元雰囲気中における低温焼成が可能と
なる。よって、Ni等の卑金属の電極材料を同時焼結し
ても、ほぼ完全な内部電極を得ることができる。
【0012】さらに、低温で焼成した場合でも、比誘電
率が8000以上、誘電損失tanδが3.5%以下、
CR積が5000MΩ・μF以上の優れた誘電特性を有
することができる。
率が8000以上、誘電損失tanδが3.5%以下、
CR積が5000MΩ・μF以上の優れた誘電特性を有
することができる。
【0013】特に、本願発明では、Li2 OーSiO2
ガラスを0.15〜0.8重量部含有することにより、
優れた誘電特性を有しながら、1200℃以下での低温
焼成化が可能となるため、高温負荷寿命を向上し、信頼
性を向上できる。これは、還元雰囲気中での誘電体磁器
において酸素空孔の生成が抑制されるとともに、Li2
Oの存在により焼成時における粒成長が均一となり、5
μm以上の異常粒成長が抑制されるためと考えられる。
ガラスを0.15〜0.8重量部含有することにより、
優れた誘電特性を有しながら、1200℃以下での低温
焼成化が可能となるため、高温負荷寿命を向上し、信頼
性を向上できる。これは、還元雰囲気中での誘電体磁器
において酸素空孔の生成が抑制されるとともに、Li2
Oの存在により焼成時における粒成長が均一となり、5
μm以上の異常粒成長が抑制されるためと考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体磁器組成物は、組
成式を〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1- y Zry )
O2 と表した時、x、yおよびkがそれぞれ0.02≦
x≦0.12、0.05≦y≦0.24、1.00≦k
≦1.03を満足する主成分と、該主成分100重量部
に対して、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.
80重量部含有するとともに、Li2 O−SiO2 ガラ
ス中のLi2 Oが5〜70モル%のものである。
成式を〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1- y Zry )
O2 と表した時、x、yおよびkがそれぞれ0.02≦
x≦0.12、0.05≦y≦0.24、1.00≦k
≦1.03を満足する主成分と、該主成分100重量部
に対して、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.
80重量部含有するとともに、Li2 O−SiO2 ガラ
ス中のLi2 Oが5〜70モル%のものである。
【0015】本発明において、チタンジルコン酸バリウ
ムカルシウムから成る複合酸化物を〔(Ba1-x C
ax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と表した時、xを
0.02〜0.12としたのは、モル分率xが0.02
未満の場合には誘電損失tanδが3.5%よりも大き
くなり、CR積が小さくなるからである。モル分率xが
0.12を越える場合には、室温における比誘電率εr
が8000未満と小さくなり、CR積が小さくなるから
である。xは、誘電損失tanδが3.5%よりも小さ
く、CR積を大きく、比誘電率εrを8000以上とす
るためには、0.02〜0.08であることが望まし
い。
ムカルシウムから成る複合酸化物を〔(Ba1-x C
ax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と表した時、xを
0.02〜0.12としたのは、モル分率xが0.02
未満の場合には誘電損失tanδが3.5%よりも大き
くなり、CR積が小さくなるからである。モル分率xが
0.12を越える場合には、室温における比誘電率εr
が8000未満と小さくなり、CR積が小さくなるから
である。xは、誘電損失tanδが3.5%よりも小さ
く、CR積を大きく、比誘電率εrを8000以上とす
るためには、0.02〜0.08であることが望まし
い。
【0016】また、yを0.05〜0.24としたの
は、モル分率yが0.05未満の場合には誘電損失ta
nδが3.5%よりも大きくなり、CR積が小さく、さ
らに比誘電率が小さくなるからであり、0.24よりも
大きくなると、CR積が小さく、比誘電率が小さくなる
からである。yは、誘電損失tanδの低下という点か
ら、0.15〜0.24であることが望ましい。
は、モル分率yが0.05未満の場合には誘電損失ta
nδが3.5%よりも大きくなり、CR積が小さく、さ
らに比誘電率が小さくなるからであり、0.24よりも
大きくなると、CR積が小さく、比誘電率が小さくなる
からである。yは、誘電損失tanδの低下という点か
ら、0.15〜0.24であることが望ましい。
【0017】さらに、AサイトとBサイトの比であるk
を1〜1.03としたのは、kが1より小さい場合には
誘電損失tanδが3.5%よりも大きく、CR積が小
さく、1.03よりも大きい場合には比誘電率が小さ
く、CR積が小さくなるからである。kは誘電損失ta
nδが3.5%よりも小さく、CR積を大きく、比誘電
率εrを8000以上とするためには、1〜1.01で
あることが望ましい。
を1〜1.03としたのは、kが1より小さい場合には
誘電損失tanδが3.5%よりも大きく、CR積が小
さく、1.03よりも大きい場合には比誘電率が小さ
く、CR積が小さくなるからである。kは誘電損失ta
nδが3.5%よりも小さく、CR積を大きく、比誘電
率εrを8000以上とするためには、1〜1.01で
あることが望ましい。
【0018】また、上記した主成分100重量部に対し
て、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.80重
量部含有したのは、Li2 O−SiO2 ガラスが0.1
5重量部よりも少ない場合には、焼結性が低下し、焼成
温度が高くなり、0.80重量部よりも多い場合には比
誘電率が低下するからである。Li2 O−SiO2 ガラ
スは、焼結性および比誘電率を向上するとためには0.
20〜0.65重量部含有することが望ましい。
て、Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.80重
量部含有したのは、Li2 O−SiO2 ガラスが0.1
5重量部よりも少ない場合には、焼結性が低下し、焼成
温度が高くなり、0.80重量部よりも多い場合には比
誘電率が低下するからである。Li2 O−SiO2 ガラ
スは、焼結性および比誘電率を向上するとためには0.
20〜0.65重量部含有することが望ましい。
【0019】Li2 O−SiO2 ガラス中のLi2 Oを
5〜70モル%としたのは、5モル%よりも少ない場合
には、高温負荷寿命が短くなるからである。一方、70
モル%よりも多くなると比誘電率が小さく、CR積が小
さくなるからである。Li2O−SiO2 ガラス中のL
i2 Oは、比誘電率を大きく、CR積を大きくするため
には、10〜60モル%含有することが望ましい。
5〜70モル%としたのは、5モル%よりも少ない場合
には、高温負荷寿命が短くなるからである。一方、70
モル%よりも多くなると比誘電率が小さく、CR積が小
さくなるからである。Li2O−SiO2 ガラス中のL
i2 Oは、比誘電率を大きく、CR積を大きくするため
には、10〜60モル%含有することが望ましい。
【0020】本発明の誘電体磁器組成物は、金属元素と
して少なくともBa、Ca、TiおよびZrを含有し、
これらの金属元素酸化物の組成式を〔(Ba1-x C
ax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と表した時、前記
x、yがそれぞれ0.02≦x≦0.08、0.15≦
y≦0.24、1.00≦k≦1.01を満足する主成
分と、該主成分100重量部に対して、Li2 O−Si
O2 ガラスを0.20〜0.65重量部含有するととも
に、前記Li2 O−SiO2 ガラス中のLi2 Oが10
〜60モル%であることが望ましい。
して少なくともBa、Ca、TiおよびZrを含有し、
これらの金属元素酸化物の組成式を〔(Ba1-x C
ax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と表した時、前記
x、yがそれぞれ0.02≦x≦0.08、0.15≦
y≦0.24、1.00≦k≦1.01を満足する主成
分と、該主成分100重量部に対して、Li2 O−Si
O2 ガラスを0.20〜0.65重量部含有するととも
に、前記Li2 O−SiO2 ガラス中のLi2 Oが10
〜60モル%であることが望ましい。
【0021】本発明の誘電体磁器組成物からなる磁器
は、通常、結晶相として、〔(Ba1- x Cax )O〕k
(Ti1-y Zry )O2 相が主結晶相となり、この主結
晶相の粒界にLi2 O−SiO2 ガラスが存在する。
尚、Li2 O、SiO2 は、主結晶相中に固溶すること
もある。
は、通常、結晶相として、〔(Ba1- x Cax )O〕k
(Ti1-y Zry )O2 相が主結晶相となり、この主結
晶相の粒界にLi2 O−SiO2 ガラスが存在する。
尚、Li2 O、SiO2 は、主結晶相中に固溶すること
もある。
【0022】また、主結晶の平均結晶粒径は、2〜4μ
mであることが、信頼性試験における初期故障を抑制す
るという観点から望ましい。
mであることが、信頼性試験における初期故障を抑制す
るという観点から望ましい。
【0023】さらに、本発明の誘電体磁器組成物は、誘
電損失低下のためにMnOを添加しても良く、また不純
物として、SrO、MgO、Fe2 O3 、Cr2 O3 等
が混入する場合があり、また、粉砕ボールからAl2 O
3 やZrO2 等が混入する場合もある。
電損失低下のためにMnOを添加しても良く、また不純
物として、SrO、MgO、Fe2 O3 、Cr2 O3 等
が混入する場合があり、また、粉砕ボールからAl2 O
3 やZrO2 等が混入する場合もある。
【0024】本発明の誘電体磁器組成物は、モル分率x
が0.02≦x≦0.12、モル分率yが0.05≦y
≦0.24、1.00≦k≦1.03で平均粒径が1μ
m以下である〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Z
ry )O2 粉末を用い、この粉末100重量部に対し
て、Li2 O−SiO2 ガラス粉末を0.15〜0.8
0重量部添加し、それらの混合粉末を、例えばZrO2
ボールを用いたボールミルにて湿式混合粉砕する。
が0.02≦x≦0.12、モル分率yが0.05≦y
≦0.24、1.00≦k≦1.03で平均粒径が1μ
m以下である〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Z
ry )O2 粉末を用い、この粉末100重量部に対し
て、Li2 O−SiO2 ガラス粉末を0.15〜0.8
0重量部添加し、それらの混合粉末を、例えばZrO2
ボールを用いたボールミルにて湿式混合粉砕する。
【0025】次いで、前記混合粉砕物に有機系粘結剤と
媒体から成るバインダーを添加して攪拌してセラミック
泥漿を調製した後、得られたセラミック泥漿を脱泡し、
該泥漿を用いてドクターブレード法により台板上に所定
厚さの誘電体層の成形膜を作製した。この工程を繰り返
し誘電体層の成形膜を塗り重ね、積層成形体を作製し、
該積層体を還元雰囲気中で1100〜1200℃の範囲
の各温度で1〜4時間焼成することにより得られる。
媒体から成るバインダーを添加して攪拌してセラミック
泥漿を調製した後、得られたセラミック泥漿を脱泡し、
該泥漿を用いてドクターブレード法により台板上に所定
厚さの誘電体層の成形膜を作製した。この工程を繰り返
し誘電体層の成形膜を塗り重ね、積層成形体を作製し、
該積層体を還元雰囲気中で1100〜1200℃の範囲
の各温度で1〜4時間焼成することにより得られる。
【0026】
【実施例】先ず、モル分率xが0〜0.15、モル分率
yが0〜0.26、AサイトとBサイトの比であるkが
0.99〜1.05で平均粒径が1μm以下である
〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 か
らなる主成分を作製する。出発原料としてBaCO3 、
CaCO3 、TiO2 、ZrO2 を、表1に示す組成と
なるように秤量し、これを20時間湿式混合し、粉砕し
た後乾燥し、大気中1200℃で2時間仮焼し、主成分
を作製した。
yが0〜0.26、AサイトとBサイトの比であるkが
0.99〜1.05で平均粒径が1μm以下である
〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 か
らなる主成分を作製する。出発原料としてBaCO3 、
CaCO3 、TiO2 、ZrO2 を、表1に示す組成と
なるように秤量し、これを20時間湿式混合し、粉砕し
た後乾燥し、大気中1200℃で2時間仮焼し、主成分
を作製した。
【0027】この主成分100重量部に対して、表1に
示す割合となるように平均粒径3μmのLi2 O−Si
O2 ガラス粉末を秤量した。このガラス粉末を主成分中
に添加し、有機バインダーと水とを加え、ZrO2 ボー
ルを用いたボールミルにて粉砕、混合し、スリップを作
製した。
示す割合となるように平均粒径3μmのLi2 O−Si
O2 ガラス粉末を秤量した。このガラス粉末を主成分中
に添加し、有機バインダーと水とを加え、ZrO2 ボー
ルを用いたボールミルにて粉砕、混合し、スリップを作
製した。
【0028】
【表1】
【0029】そして、本発明の誘電体磁器組成物を用い
て積層コンデンサを作製した。先ず、上記スリップを脱
泡処理した後、このスリップを用いてシートキャスティ
ング方式によりグリーンシートを作製した。このシート
に、ニッケルを主成分とする導電ペーストを印刷し、導
電ペーストが印刷されたグリーンシートを積層し、熱圧
着して一体化し、積層成形体を作製した。
て積層コンデンサを作製した。先ず、上記スリップを脱
泡処理した後、このスリップを用いてシートキャスティ
ング方式によりグリーンシートを作製した。このシート
に、ニッケルを主成分とする導電ペーストを印刷し、導
電ペーストが印刷されたグリーンシートを積層し、熱圧
着して一体化し、積層成形体を作製した。
【0030】この積層成形体を加熱炉に入れ、100℃
/Hr以下の昇温速度で室温から400℃まで空気中で
加熱し、有機バインダーを燃焼させ、この後、加熱炉の
雰囲気を空気から中性または還元性の非酸化性雰囲気に
変え、加熱炉の加熱温度を400℃から表1に示す焼成
温度まで、100℃/Hrの昇温速度で上昇させ、中性
あるいは還元性雰囲気中で2時間保持し、焼結した。こ
の後、中性または還元性の非酸化性雰囲気を保ったま
ま、加熱炉の温度を焼成温度から900℃まで、100
℃/Hrの降温速度で下げ、加熱炉の雰囲気を中性ある
いは酸化性雰囲気に変え、3時間保持し、その後空気雰
囲気中で冷却した。
/Hr以下の昇温速度で室温から400℃まで空気中で
加熱し、有機バインダーを燃焼させ、この後、加熱炉の
雰囲気を空気から中性または還元性の非酸化性雰囲気に
変え、加熱炉の加熱温度を400℃から表1に示す焼成
温度まで、100℃/Hrの昇温速度で上昇させ、中性
あるいは還元性雰囲気中で2時間保持し、焼結した。こ
の後、中性または還元性の非酸化性雰囲気を保ったま
ま、加熱炉の温度を焼成温度から900℃まで、100
℃/Hrの降温速度で下げ、加熱炉の雰囲気を中性ある
いは酸化性雰囲気に変え、3時間保持し、その後空気雰
囲気中で冷却した。
【0031】その後、Cuから成る外部取り出し電極を
焼き付け、評価用のチップコンデンサを作製した。尚、
前記評価用チップコンデンサの誘電体層一層の厚さは、
いずれも10μmであり、有効電極面積は2.5m
m2 、有効積層数20層であった。
焼き付け、評価用のチップコンデンサを作製した。尚、
前記評価用チップコンデンサの誘電体層一層の厚さは、
いずれも10μmであり、有効電極面積は2.5m
m2 、有効積層数20層であった。
【0032】かくして得られた評価用チップコンデンサ
を用い、室温25℃、1kHz、1Vrms の条件にて、
静電容量(Cp)を測定した。誘電体磁器の比誘電率
を、静電容量(Cp)と誘電体層の厚みおよび有効電極
面積から算出した。また、絶縁抵抗(IR)は、DC1
6Vで1分間印加したときの値を測定した。静電容量
(Cp)と絶縁抵抗(IR)の積で表されるCR積を算
出し、その結果を表2に示した。
を用い、室温25℃、1kHz、1Vrms の条件にて、
静電容量(Cp)を測定した。誘電体磁器の比誘電率
を、静電容量(Cp)と誘電体層の厚みおよび有効電極
面積から算出した。また、絶縁抵抗(IR)は、DC1
6Vで1分間印加したときの値を測定した。静電容量
(Cp)と絶縁抵抗(IR)の積で表されるCR積を算
出し、その結果を表2に示した。
【0033】次に、初期値を測定したチップコンデンサ
を基板の電極上に半田で固定し、温度150℃、直流電
圧64Vの印加電圧を保持する加速高温負荷試験を行
い、初期故障の発生状況を観察した。この試験は、チッ
プコンデンサ100個について行い、10個(10%)
のチップコンデンサに故障が生じた時間を測定すること
により判断した。加速高温負荷試験において、10%の
チップコンデンサに故障が生じる時間が2.5時間以上
である場合を本発明の範囲内とした。この結果も表2に
記載した。
を基板の電極上に半田で固定し、温度150℃、直流電
圧64Vの印加電圧を保持する加速高温負荷試験を行
い、初期故障の発生状況を観察した。この試験は、チッ
プコンデンサ100個について行い、10個(10%)
のチップコンデンサに故障が生じた時間を測定すること
により判断した。加速高温負荷試験において、10%の
チップコンデンサに故障が生じる時間が2.5時間以上
である場合を本発明の範囲内とした。この結果も表2に
記載した。
【0034】
【表2】
【0035】表1、2から明らかなように、本願発明の
誘電体磁器組成物では、いずれも焼成温度が1200℃
以下と低く、かつ誘電損失も3.5%以下と小さく、チ
ップコンデンサを作製した場合においてCR積が580
0MΩ・μF以上の優れた特性を示すことが判る。
誘電体磁器組成物では、いずれも焼成温度が1200℃
以下と低く、かつ誘電損失も3.5%以下と小さく、チ
ップコンデンサを作製した場合においてCR積が580
0MΩ・μF以上の優れた特性を示すことが判る。
【0036】また、Li2 Oを含有しない(SiO2 の
み含有)試料No.27では、低温焼成できるものの、加
速高温負荷試験においても10%の故障が生じる時間が
0.15時間であり、初期故障の発生する確率が非常に
高いことが判る。これに対して、本発明の誘電体磁器組
成物を用いたチップコンデンサでは、加速高温負荷試験
においても10%の故障が生じる時間が3.1時間以上
であり、初期故障の発生する確率が少ないことが判る。
み含有)試料No.27では、低温焼成できるものの、加
速高温負荷試験においても10%の故障が生じる時間が
0.15時間であり、初期故障の発生する確率が非常に
高いことが判る。これに対して、本発明の誘電体磁器組
成物を用いたチップコンデンサでは、加速高温負荷試験
においても10%の故障が生じる時間が3.1時間以上
であり、初期故障の発生する確率が少ないことが判る。
【0037】本発明者等は、本発明の試料No.3と比較
例の試料No.27の誘電体層を走査型電子顕微鏡(SE
M)により観察することにより、粒径を測定した。この
結果、本発明の試料No.3では粒径が2〜4μmであっ
たが、比較例の試料No.27では粒径が5μm異常の異
常粒成長が見られた。
例の試料No.27の誘電体層を走査型電子顕微鏡(SE
M)により観察することにより、粒径を測定した。この
結果、本発明の試料No.3では粒径が2〜4μmであっ
たが、比較例の試料No.27では粒径が5μm異常の異
常粒成長が見られた。
【0038】また、TEM(2000倍)によりNo.3
とNo.28のコンデンサの断面を観察したところ、No.
3では良好な内部電極層が形成されていたが、No.28
ではNi粒子が粒成長し、凝集し、不連続な内部電極層
が形成されていた。
とNo.28のコンデンサの断面を観察したところ、No.
3では良好な内部電極層が形成されていたが、No.28
ではNi粒子が粒成長し、凝集し、不連続な内部電極層
が形成されていた。
【0039】
【発明の効果】本発明の誘電体磁器組成物は、チタンジ
ルコン酸バリウムカルシウムから成る複合酸化物を主成
分とし、Li2 OーSiO2 を含有させたことから、1
200℃以下での還元雰囲気中における低温焼成が可能
となるとともに、高温負荷寿命を向上できる。よって、
Ni等の卑金属の電極材料を同時焼結しても、ほぼ完全
な内部電極を得ることができるとともに、信頼性を向上
できる。
ルコン酸バリウムカルシウムから成る複合酸化物を主成
分とし、Li2 OーSiO2 を含有させたことから、1
200℃以下での還元雰囲気中における低温焼成が可能
となるとともに、高温負荷寿命を向上できる。よって、
Ni等の卑金属の電極材料を同時焼結しても、ほぼ完全
な内部電極を得ることができるとともに、信頼性を向上
できる。
【0040】しかも、比誘電率が8000以上、還元雰
囲気中で1200℃未満の低温焼成が可能で、コンデン
サを作製した場合においてCR積が5800MΩ・μF
以上の優れた特性を有することができ、安価な内部電極
材料を用いた小型・大容量の積層型セラミックコンデン
サをはじめ、各種コンデンサに適用できる誘電体磁器組
成物を得ることができる。
囲気中で1200℃未満の低温焼成が可能で、コンデン
サを作製した場合においてCR積が5800MΩ・μF
以上の優れた特性を有することができ、安価な内部電極
材料を用いた小型・大容量の積層型セラミックコンデン
サをはじめ、各種コンデンサに適用できる誘電体磁器組
成物を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】金属元素として少なくともBa、Ca、T
iおよびZrを含有し、これらの金属元素酸化物の組成
式を 〔(Ba1-x Cax )O〕k (Ti1-y Zry )O2 と表した時、前記x、yおよびkがそれぞれ 0.02≦x≦0.12 0.05≦y≦0.24 1.00≦k≦1.03 を満足する主成分と、該主成分100重量部に対して、
Li2 O−SiO2 ガラスを0.15〜0.80重量部
含有するとともに、前記Li2 O−SiO2 ガラス中の
Li2 Oが5〜70モル%であることを特徴とする誘電
体磁器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8290396A JPH10139539A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8290396A JPH10139539A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10139539A true JPH10139539A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17755477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8290396A Pending JPH10139539A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10139539A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006213575A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Tdk Corp | 耐還元性誘電体磁器組成物、電子部品および積層セラミックコンデンサ |
| JP2012036080A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 耐還元性誘電体組成物及びこれを含むセラミック電子部品 |
| US8638544B2 (en) | 2010-08-06 | 2014-01-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Reduction-resistant dielectric composition and ceramic electronic component including the same |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP8290396A patent/JPH10139539A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006213575A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Tdk Corp | 耐還元性誘電体磁器組成物、電子部品および積層セラミックコンデンサ |
| JP2012036080A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 耐還元性誘電体組成物及びこれを含むセラミック電子部品 |
| US8638544B2 (en) | 2010-08-06 | 2014-01-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Reduction-resistant dielectric composition and ceramic electronic component including the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040622 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040914 |