JPH10221525A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
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- JPH10221525A JPH10221525A JP2356497A JP2356497A JPH10221525A JP H10221525 A JPH10221525 A JP H10221525A JP 2356497 A JP2356497 A JP 2356497A JP 2356497 A JP2356497 A JP 2356497A JP H10221525 A JPH10221525 A JP H10221525A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レターデーション値が高精度に均一で、略全
域にわたり均一な光学補償が可能な位相差フィルムを溶
融押出製膜法により得られるフィルムから製造する。 【解決手段】 溶融押出製膜法により製膜された熱可塑
性樹脂フィルム同士を、該熱可塑性樹脂の溶媒を含む溶
剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を介してラミネート接
合した後に延伸することを特徴としている。
域にわたり均一な光学補償が可能な位相差フィルムを溶
融押出製膜法により得られるフィルムから製造する。 【解決手段】 溶融押出製膜法により製膜された熱可塑
性樹脂フィルム同士を、該熱可塑性樹脂の溶媒を含む溶
剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を介してラミネート接
合した後に延伸することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子フィルムを
延伸・配向することにより、複屈折を有する位相差フィ
ルムを製造する方法に関するものである。
延伸・配向することにより、複屈折を有する位相差フィ
ルムを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサーの液晶表示装置に、表示容量の増大、画面
の大型化に対応でき、高コントラストを実現できるST
N液晶が用いられてきている。STN液晶を用いた表示
装置は、STN液晶の複屈折性による楕円偏光で表示色
が主として青色や黄色に着色する。そのため、STN液
晶の複屈折による位相差を補償することにより、表示色
を白黒表示にすることが検討されている。
プロセッサーの液晶表示装置に、表示容量の増大、画面
の大型化に対応でき、高コントラストを実現できるST
N液晶が用いられてきている。STN液晶を用いた表示
装置は、STN液晶の複屈折性による楕円偏光で表示色
が主として青色や黄色に着色する。そのため、STN液
晶の複屈折による位相差を補償することにより、表示色
を白黒表示にすることが検討されている。
【0003】位相差を補償する手段としては、液晶表示
セルと同じ構成で位相差のみを逆位相とした補償液晶セ
ルを用いるD−STN方式、複屈折性フィルムを用いる
F−STN方式などがある。F−STN方式は、D−S
TN方式に比べて、軽量化、薄型化が図れ、コストメリ
ットも含めて望ましい表示装置である。
セルと同じ構成で位相差のみを逆位相とした補償液晶セ
ルを用いるD−STN方式、複屈折性フィルムを用いる
F−STN方式などがある。F−STN方式は、D−S
TN方式に比べて、軽量化、薄型化が図れ、コストメリ
ットも含めて望ましい表示装置である。
【0004】F−STN方式の位相差補償板は、従来よ
り、非結晶性の熱可塑性樹脂フィルムもしくはシートを
延伸することにより作製されている。使用される熱可塑
性樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、セルロース
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、
スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリサルホン樹脂
などがある。これらの熱可塑性樹脂を溶液流延法、カレ
ンダー法、溶融押出法等によりフィルムもしくはシート
に成形し、縦方向または横方向に延伸して複屈折性フィ
ルムを得て位相差補償板とする。
り、非結晶性の熱可塑性樹脂フィルムもしくはシートを
延伸することにより作製されている。使用される熱可塑
性樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、セルロース
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、
スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリサルホン樹脂
などがある。これらの熱可塑性樹脂を溶液流延法、カレ
ンダー法、溶融押出法等によりフィルムもしくはシート
に成形し、縦方向または横方向に延伸して複屈折性フィ
ルムを得て位相差補償板とする。
【0005】F−STN方式の液晶表示素子の一般的な
セル構成は、平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に、液
晶セルと、1枚ないし2枚の位相差補償板がサンドイッ
チされた構造を有しており、偏光板、位相差補償板、液
晶セルのガラス面のそれぞれの界面を接着剤層を介して
接着することにより液晶表示装置が構成されている。
セル構成は、平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に、液
晶セルと、1枚ないし2枚の位相差補償板がサンドイッ
チされた構造を有しており、偏光板、位相差補償板、液
晶セルのガラス面のそれぞれの界面を接着剤層を介して
接着することにより液晶表示装置が構成されている。
【0006】位相差補償板の位相差補償性能は、いわゆ
るレターデーション値で表される。レターデーション値
Rは、高分子フィルムの屈折率の異方性(すなわち、複
屈折)をΔn、フィルムの厚みをdとしたときに、 R=Δn×d …式1 で表される。
るレターデーション値で表される。レターデーション値
Rは、高分子フィルムの屈折率の異方性(すなわち、複
屈折)をΔn、フィルムの厚みをdとしたときに、 R=Δn×d …式1 で表される。
【0007】液晶表示装置では、ディスプレイの全面に
わたり色ムラやコントラストのムラが生じ難いことが強
く求められており、このような均一な表示を可能にする
には、位相差補償板においても、レターデーション値が
全面にわたり均一であることが必要である。
わたり色ムラやコントラストのムラが生じ難いことが強
く求められており、このような均一な表示を可能にする
には、位相差補償板においても、レターデーション値が
全面にわたり均一であることが必要である。
【0008】従来は、レターデーション値が均一な位相
差フィルムを得るため、流延製膜法による熱可塑性樹脂
フィルムが使用されている。このような流延製膜法によ
れば、厚み精度及び表面平滑性に優れ、光学的均一性の
高い位相差フィルムを製造することができる。特開平4
−204503号公報には、流延製膜法の溶媒含有量を
固形分基準で2〜10重量%にして延伸する方法が記載
されている。また、特開平5−113506号公報に
は、ポリカーボネートの塩化メチレン溶液を流延製膜
し、膜の溶媒含有量を固形分基準で3〜10重量%とし
た後、155〜175℃の雰囲気下でフィルムの進行方
向に延伸する方法が記載されている。
差フィルムを得るため、流延製膜法による熱可塑性樹脂
フィルムが使用されている。このような流延製膜法によ
れば、厚み精度及び表面平滑性に優れ、光学的均一性の
高い位相差フィルムを製造することができる。特開平4
−204503号公報には、流延製膜法の溶媒含有量を
固形分基準で2〜10重量%にして延伸する方法が記載
されている。また、特開平5−113506号公報に
は、ポリカーボネートの塩化メチレン溶液を流延製膜
し、膜の溶媒含有量を固形分基準で3〜10重量%とし
た後、155〜175℃の雰囲気下でフィルムの進行方
向に延伸する方法が記載されている。
【0009】しかしながら、流延製膜法は、多量の溶剤
を使用する必要があり、製造コストが高くなり、環境衛
生上も好ましくないという問題がある。また、一般に流
延基材となるベースフィルムを使用する必要があり、製
造工程が複雑である。
を使用する必要があり、製造コストが高くなり、環境衛
生上も好ましくないという問題がある。また、一般に流
延基材となるベースフィルムを使用する必要があり、製
造工程が複雑である。
【0010】安価で、かつ環境共生的な位相差フィルム
用の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法として、溶融押出
製膜法がある。特開平2−256003号公報では、こ
のような溶融押出製膜法を用いた位相差フィルムの製造
方法が記載されており、該公報では、長さ方向に連続的
に厚みの変化を測定したときに、50mm以下のピッチ
で、かつ厚さの振幅が0.5μm以上である正弦波状の
厚さ変動が存在しない熱可塑性高分子フィルムを押出方
向に対して直角方向に一軸延伸または二軸延伸して位相
差フィルムを製造する方法が提案されている。このよう
にして得られる位相差フィルムのレターデーション値
は、1200nm以下であり、かつレターデーション値
の振幅は10%以下であると記載されている。
用の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法として、溶融押出
製膜法がある。特開平2−256003号公報では、こ
のような溶融押出製膜法を用いた位相差フィルムの製造
方法が記載されており、該公報では、長さ方向に連続的
に厚みの変化を測定したときに、50mm以下のピッチ
で、かつ厚さの振幅が0.5μm以上である正弦波状の
厚さ変動が存在しない熱可塑性高分子フィルムを押出方
向に対して直角方向に一軸延伸または二軸延伸して位相
差フィルムを製造する方法が提案されている。このよう
にして得られる位相差フィルムのレターデーション値
は、1200nm以下であり、かつレターデーション値
の振幅は10%以下であると記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置における色ムラやコントラストムラは、液晶表示装置
に位相差補償板を組み込んで評価した場合、近接した2
点間のレターデーション値の差が判別し易いか否かによ
り評価することができる。位相差補償板におけるムラの
評価基準としては、ムラとして視認できない条件として
位相差ムラが1nm/cm以下であることが一つの基準
となっている。
置における色ムラやコントラストムラは、液晶表示装置
に位相差補償板を組み込んで評価した場合、近接した2
点間のレターデーション値の差が判別し易いか否かによ
り評価することができる。位相差補償板におけるムラの
評価基準としては、ムラとして視認できない条件として
位相差ムラが1nm/cm以下であることが一つの基準
となっている。
【0012】上記特開平2−256003号公報に開示
された熱可塑性高分子フィルムは、50mmのピッチで
厚さの振幅は0.5μmであり、0.1μm/cmの厚
み変動となる。現在実用化されている位相差補償板の厚
みは50μm程度であり、上記式1からも明らかなよう
に位相差変動は厚み変動に比例するので、実用化されて
いる400〜2000nmの位相差では、0.8〜4.
0nm/cmとなり、大半のものが位相差ムラとして満
足できないものとなる。
された熱可塑性高分子フィルムは、50mmのピッチで
厚さの振幅は0.5μmであり、0.1μm/cmの厚
み変動となる。現在実用化されている位相差補償板の厚
みは50μm程度であり、上記式1からも明らかなよう
に位相差変動は厚み変動に比例するので、実用化されて
いる400〜2000nmの位相差では、0.8〜4.
0nm/cmとなり、大半のものが位相差ムラとして満
足できないものとなる。
【0013】従って、溶融押出製膜法による位相差フィ
ルムの製造方法では、現在のところ、レターデーション
値が実用上十分に満足し得るレベルに均一化されておら
ず、液晶表示装置にこのような位相差補償板を組み込ん
だ場合、目視で判別し得る程度の細かいピッチの色ムラ
が存在していた。
ルムの製造方法では、現在のところ、レターデーション
値が実用上十分に満足し得るレベルに均一化されておら
ず、液晶表示装置にこのような位相差補償板を組み込ん
だ場合、目視で判別し得る程度の細かいピッチの色ムラ
が存在していた。
【0014】本発明の目的は、上述した従来の技術の問
題点に鑑み、レターデーション値が高精度に均一で、略
全域にわたり均一な光学補償が可能な位相差フィルムを
溶融押出製膜法により製造する方法を提供することにあ
る。
題点に鑑み、レターデーション値が高精度に均一で、略
全域にわたり均一な光学補償が可能な位相差フィルムを
溶融押出製膜法により製造する方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解消するため鋭意検討した結果、溶融押出製膜法によ
り製膜された熱可塑性樹脂フィルム同士をラミネート接
合した後に延伸する方法において、該熱可塑性樹脂の溶
媒を含む溶剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を介してラ
ミネート接合させることにより、上述した目的を達成し
得ることを見出した。
を解消するため鋭意検討した結果、溶融押出製膜法によ
り製膜された熱可塑性樹脂フィルム同士をラミネート接
合した後に延伸する方法において、該熱可塑性樹脂の溶
媒を含む溶剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を介してラ
ミネート接合させることにより、上述した目的を達成し
得ることを見出した。
【0016】すなわち、本発明は、溶融押出製膜法によ
り製膜された熱可塑性樹脂フィルム同士を、該熱可塑性
樹脂の溶媒を含む溶剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を
介してラミネート接合した後に延伸することを特徴とし
ている。
り製膜された熱可塑性樹脂フィルム同士を、該熱可塑性
樹脂の溶媒を含む溶剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を
介してラミネート接合した後に延伸することを特徴とし
ている。
【0017】本発明においては、ラミネート接合する際
に介在させる上記溶剤中に、熱可塑性樹脂を溶解させて
おいてもよい。溶剤に溶解させる樹脂は、熱可塑性樹脂
フィルムと同種の熱可塑性樹脂であることが好ましい
が、位相差フィルムとしての機能に支障がなければ、異
種の熱可塑性樹脂を溶剤中に溶解させてもよい。溶剤中
に溶解する熱可塑性樹脂の含有量としては、40重量%
以下が好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が多すぎると、
接合する溶液の粘度が高いため塗布ムラを生じたり、平
滑性を損なったりするため、接合後の厚み精度を悪化さ
せる原因となる。
に介在させる上記溶剤中に、熱可塑性樹脂を溶解させて
おいてもよい。溶剤に溶解させる樹脂は、熱可塑性樹脂
フィルムと同種の熱可塑性樹脂であることが好ましい
が、位相差フィルムとしての機能に支障がなければ、異
種の熱可塑性樹脂を溶剤中に溶解させてもよい。溶剤中
に溶解する熱可塑性樹脂の含有量としては、40重量%
以下が好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が多すぎると、
接合する溶液の粘度が高いため塗布ムラを生じたり、平
滑性を損なったりするため、接合後の厚み精度を悪化さ
せる原因となる。
【0018】また、本発明においては、上記溶剤中に、
該熱可塑性樹脂の貧溶媒を溶解させておいてもよい。貧
溶媒の添加量としては、30重量%以下が好ましい。貧
溶媒の添加量が多くなると、フィルムの接着面の白化等
が生じ光線透過率の低下をまねく。
該熱可塑性樹脂の貧溶媒を溶解させておいてもよい。貧
溶媒の添加量としては、30重量%以下が好ましい。貧
溶媒の添加量が多くなると、フィルムの接着面の白化等
が生じ光線透過率の低下をまねく。
【0019】また、本発明においては、ラミネート接合
の際に介在させる可塑剤に、上記のような熱可塑性樹脂
または熱可塑性樹脂の貧溶媒を添加してもよい。好まし
い添加量は、上記溶剤の場合と同様である。さらに、本
発明においては、上記溶剤と上記可塑剤とを混合して用
いてもよい。
の際に介在させる可塑剤に、上記のような熱可塑性樹脂
または熱可塑性樹脂の貧溶媒を添加してもよい。好まし
い添加量は、上記溶剤の場合と同様である。さらに、本
発明においては、上記溶剤と上記可塑剤とを混合して用
いてもよい。
【0020】本発明において用いる熱可塑性樹脂フィル
ムは、位相差フィルムとして用いることができるもので
あれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、
ポリ塩化ビニル、スチレン・アクリロニトリル共重合
体、ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリサルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ジ
アセチルセルロース、トリアセチルセルロース等が挙げ
られる。これらの中でも、特に、ポリカーボネート及び
ポリサルホンが、より位相差を均一化することができる
ので望ましい。
ムは、位相差フィルムとして用いることができるもので
あれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、
ポリ塩化ビニル、スチレン・アクリロニトリル共重合
体、ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリサルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ジ
アセチルセルロース、トリアセチルセルロース等が挙げ
られる。これらの中でも、特に、ポリカーボネート及び
ポリサルホンが、より位相差を均一化することができる
ので望ましい。
【0021】本発明で用いられる溶媒は、熱可塑性樹脂
を溶解することができるものであれば特に限定されない
が、例えば、熱可塑性樹脂がポリカーボネート及びポリ
サルホンの場合、塩化メチレン、アニソール、アセトフ
ェノン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。また、
貧溶媒としては、アセトン、酢酸エチル、メチルエチル
ケトン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
を溶解することができるものであれば特に限定されない
が、例えば、熱可塑性樹脂がポリカーボネート及びポリ
サルホンの場合、塩化メチレン、アニソール、アセトフ
ェノン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。また、
貧溶媒としては、アセトン、酢酸エチル、メチルエチル
ケトン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
【0022】本発明において用いられる可塑剤は、熱可
塑性樹脂との相溶性等を考慮して選定されるべきもので
あるが、例えば、フタル酸系、リン酸系、アジピン酸
系、クエン酸系、グリコール酸系などの可塑剤が挙げら
れる。2種類以上の可塑剤を混合して用いてもよい。
塑性樹脂との相溶性等を考慮して選定されるべきもので
あるが、例えば、フタル酸系、リン酸系、アジピン酸
系、クエン酸系、グリコール酸系などの可塑剤が挙げら
れる。2種類以上の可塑剤を混合して用いてもよい。
【0023】本発明において、溶剤または可塑剤を熱可
塑性樹脂フィルム同士のラミネート接合の際に介在させ
る方法としては、ラミネート接合の直前に、熱可塑性樹
脂フィルムの接合する内面上に、溶剤または可塑剤を、
噴霧、コーティング、ディッピング等の方法により塗布
する方法を挙げることができる。塗布量は特に限定され
るものではないが、ラミネート接合の直後において、
0.5〜10重量%の重量増加となる範囲が好ましく、
さらに好ましくは1〜5重量%の重量増加となる範囲で
ある。溶剤及び可塑剤の塗布量が少ない場合、接合面に
おける接合の信頼性が不足し、デラミネーション等が生
じる場合がある。また、塗布量が多すぎると、膨潤によ
ってフィルムの形態保持が困難になる場合がある。
塑性樹脂フィルム同士のラミネート接合の際に介在させ
る方法としては、ラミネート接合の直前に、熱可塑性樹
脂フィルムの接合する内面上に、溶剤または可塑剤を、
噴霧、コーティング、ディッピング等の方法により塗布
する方法を挙げることができる。塗布量は特に限定され
るものではないが、ラミネート接合の直後において、
0.5〜10重量%の重量増加となる範囲が好ましく、
さらに好ましくは1〜5重量%の重量増加となる範囲で
ある。溶剤及び可塑剤の塗布量が少ない場合、接合面に
おける接合の信頼性が不足し、デラミネーション等が生
じる場合がある。また、塗布量が多すぎると、膨潤によ
ってフィルムの形態保持が困難になる場合がある。
【0024】本発明において、溶剤または可塑剤の塗布
は、接合させるフィルムのそれぞれの内面に施されるこ
とが好ましいが、場合によっては、接合されるフィルム
の一方の内面にのみ塗布してもよい。
は、接合させるフィルムのそれぞれの内面に施されるこ
とが好ましいが、場合によっては、接合されるフィルム
の一方の内面にのみ塗布してもよい。
【0025】本発明においては、ラミネート接合した
後、延伸前に乾燥することが好ましい。乾燥は、熱媒、
蒸気等の熱源により加熱された熱風による方法、パネル
ヒーター等による輻射熱を利用する方法などがある。
後、延伸前に乾燥することが好ましい。乾燥は、熱媒、
蒸気等の熱源により加熱された熱風による方法、パネル
ヒーター等による輻射熱を利用する方法などがある。
【0026】本発明における延伸方法は、特に限定され
るものではなく、ロールによる縦一軸延伸及びテンター
による横一軸延伸のいずれの方法も適用することができ
る。また、これらの組み合わせによる逐次二軸延伸、同
時二軸延伸を行ってもよい。
るものではなく、ロールによる縦一軸延伸及びテンター
による横一軸延伸のいずれの方法も適用することができ
る。また、これらの組み合わせによる逐次二軸延伸、同
時二軸延伸を行ってもよい。
【0027】また、延伸は、製膜装置に直結して延伸装
置を備えたインラインで行う方法、及び製膜した後に一
旦フィルムまたはシートを巻き取って保管し、改めて延
伸装置にかける方法のいずれの方法を用いてもよいが、
好ましくは後者の方法が採用される。これは、ラミネー
ト後、溶媒等のフィルム全体への拡散がより完全に行わ
れるからであり、このことにより延伸後の位相差ムラが
より効率的に解消できる。
置を備えたインラインで行う方法、及び製膜した後に一
旦フィルムまたはシートを巻き取って保管し、改めて延
伸装置にかける方法のいずれの方法を用いてもよいが、
好ましくは後者の方法が採用される。これは、ラミネー
ト後、溶媒等のフィルム全体への拡散がより完全に行わ
れるからであり、このことにより延伸後の位相差ムラが
より効率的に解消できる。
【0028】本発明に従う製造方法によって、位相差ム
ラの少ない位相差フィルムを製造することができる詳細
な理由については明らかでないが、2枚の熱可塑性樹脂
フィルムをラミネート接合する際に接合面に溶剤または
可塑剤を塗布しておくことにより、接合の界面部分に溶
剤または可塑剤を含んだ層が形成されるが、これら溶剤
等はフィルム全体に拡散することとなる。この接合フィ
ルムが延伸工程に先立つ乾燥工程もしくは延伸前の予備
加熱工程を経ることにより、接合フィルムの表層部分の
溶剤等が揮発し、溶剤等をほとんど含まない層を形成す
る。この表層部分が延伸後、フィルムまたはシート全体
の位相差を支配する層となり、かつこの層が均一な厚み
をもっているため、全体としての位相差ムラが均一化さ
れるものと推測される。
ラの少ない位相差フィルムを製造することができる詳細
な理由については明らかでないが、2枚の熱可塑性樹脂
フィルムをラミネート接合する際に接合面に溶剤または
可塑剤を塗布しておくことにより、接合の界面部分に溶
剤または可塑剤を含んだ層が形成されるが、これら溶剤
等はフィルム全体に拡散することとなる。この接合フィ
ルムが延伸工程に先立つ乾燥工程もしくは延伸前の予備
加熱工程を経ることにより、接合フィルムの表層部分の
溶剤等が揮発し、溶剤等をほとんど含まない層を形成す
る。この表層部分が延伸後、フィルムまたはシート全体
の位相差を支配する層となり、かつこの層が均一な厚み
をもっているため、全体としての位相差ムラが均一化さ
れるものと推測される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
らに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
【0030】実施例1 280℃の溶融温度で溶融押出製膜法によって得られ
た、厚さ35μmのポリカーボネートフィルム2枚を、
ラミネーターを用いて接合した。この接合の際、それぞ
れのフィルムの内面に塩化メチレンを噴霧することによ
り塗布した。塩化メチレンの塗布量は、2重量%であっ
た。フィルム接合後、一旦巻き取って保管し、24時間
後に延伸機を用いて縦一軸延伸を施し位相差フィルムを
得た。
た、厚さ35μmのポリカーボネートフィルム2枚を、
ラミネーターを用いて接合した。この接合の際、それぞ
れのフィルムの内面に塩化メチレンを噴霧することによ
り塗布した。塩化メチレンの塗布量は、2重量%であっ
た。フィルム接合後、一旦巻き取って保管し、24時間
後に延伸機を用いて縦一軸延伸を施し位相差フィルムを
得た。
【0031】得られた位相差フィルムの590nmにお
ける位相差を、回転検光子法により5mmピッチで測定
した。また、同時に厚み計で5mmピッチで厚みを測定
した。表1に、延伸後の位相差の平均値、位相差ムラ及
び厚みムラの実測値の最大値を示した。
ける位相差を、回転検光子法により5mmピッチで測定
した。また、同時に厚み計で5mmピッチで厚みを測定
した。表1に、延伸後の位相差の平均値、位相差ムラ及
び厚みムラの実測値の最大値を示した。
【0032】実施例2 350℃の溶融温度で溶融押出製膜法によって得られ
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルム2枚を用いる
ことと、塩化メチレンに代えて、可塑剤であるフタル酸
ジエチルを噴霧すること以外は、実施例1と同様にラミ
ネート接合した後、縦一軸延伸を行って位相差フィルム
を得た。なお、フタル酸ジエチルの塗布量は、4.5重
量%であった。得られた位相差フィルムについて、実施
例1と同様の測定を行い、測定結果を表1に示した。
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルム2枚を用いる
ことと、塩化メチレンに代えて、可塑剤であるフタル酸
ジエチルを噴霧すること以外は、実施例1と同様にラミ
ネート接合した後、縦一軸延伸を行って位相差フィルム
を得た。なお、フタル酸ジエチルの塗布量は、4.5重
量%であった。得られた位相差フィルムについて、実施
例1と同様の測定を行い、測定結果を表1に示した。
【0033】実施例3 350℃の溶融温度で溶融押出製膜法によって得られ
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルム2枚を用いる
ことと、塩化メチレンに代えて、ポリサルホンのアニソ
ール10重量%溶液を噴霧する以外は、実施例1と同様
にラミネート接合した後、縦一軸延伸を行って位相差フ
ィルムを得た。なお、アニソール溶液の塗布量は、1.
0重量%であった。得られた位相差フィルムについて、
実施例1と同様の測定を行い、測定結果を表1に示し
た。
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルム2枚を用いる
ことと、塩化メチレンに代えて、ポリサルホンのアニソ
ール10重量%溶液を噴霧する以外は、実施例1と同様
にラミネート接合した後、縦一軸延伸を行って位相差フ
ィルムを得た。なお、アニソール溶液の塗布量は、1.
0重量%であった。得られた位相差フィルムについて、
実施例1と同様の測定を行い、測定結果を表1に示し
た。
【0034】比較例1 280℃の溶融温度で溶融押出製膜法によって得られ
た、厚さ70μmのポリカーボネートフィルムを、延伸
機を用いて縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得ら
れたフィルムについて、実施例1と同様の測定を行い、
測定結果を表1に示した。
た、厚さ70μmのポリカーボネートフィルムを、延伸
機を用いて縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得ら
れたフィルムについて、実施例1と同様の測定を行い、
測定結果を表1に示した。
【0035】比較例2 350℃の溶融温度で溶融押出製膜法によって得られ
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルムを、延伸機を
用いて縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得られた
フィルムについて、実施例1と同様の測定を行った。な
お、測定はフィルム1枚とフィルム2枚とについてそれ
ぞれ行い、測定結果を表1に示した。
た、厚さ35μmのポリサルホンフィルムを、延伸機を
用いて縦一軸延伸し、位相差フィルムを得た。得られた
フィルムについて、実施例1と同様の測定を行った。な
お、測定はフィルム1枚とフィルム2枚とについてそれ
ぞれ行い、測定結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果から明らかなように、本発明に
従い製造された実施例1〜3の位相差フィルムは、厚み
ムラが比較例1及び比較例2のフィルムと同程度である
にもかかわらず、位相差ムラが著しく小さくなってお
り、ムラとして視認できない基準である、1nm/cm
以下であることがわかる。
従い製造された実施例1〜3の位相差フィルムは、厚み
ムラが比較例1及び比較例2のフィルムと同程度である
にもかかわらず、位相差ムラが著しく小さくなってお
り、ムラとして視認できない基準である、1nm/cm
以下であることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、レターデー
ション値が高精度に均一化された位相差フィルムを、安
価に、かつ環境共生的に得ることができる。従って、略
全域にわたり均一な表示品質を有する液晶表示装置を安
価に製造することができる。
ション値が高精度に均一化された位相差フィルムを、安
価に、かつ環境共生的に得ることができる。従って、略
全域にわたり均一な表示品質を有する液晶表示装置を安
価に製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 11:00
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融押出製膜法により製膜された熱可塑
性樹脂フィルム同士を、該熱可塑性樹脂の溶媒を含む溶
剤または該熱可塑性樹脂の可塑剤を介してラミネート接
合した後に延伸することを特徴とする位相差フィルムの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2356497A JPH10221525A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 位相差フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2356497A JPH10221525A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 位相差フィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10221525A true JPH10221525A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12114032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2356497A Withdrawn JPH10221525A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 位相差フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10221525A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002098830A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Nitto Denko Corp | 光学フィルム素材の製造方法およびそれにより得られる光学フィルム素材 |
| JP2007261277A (ja) * | 2000-03-16 | 2007-10-11 | Colorlink Inc | 多数のポリカーボネイトフィルムをラミネートする方法および装置 |
| US7510280B2 (en) | 2005-08-30 | 2009-03-31 | Real D | High yield bonding process for manufacturing polycarbonate polarized lenses |
| JP2020049746A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 日油株式会社 | 反射防止機能付き熱可塑性シート及びその製造方法、並びにこれを用いた画像表示装置 |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP2356497A patent/JPH10221525A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007261277A (ja) * | 2000-03-16 | 2007-10-11 | Colorlink Inc | 多数のポリカーボネイトフィルムをラミネートする方法および装置 |
| JP2002098830A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-05 | Nitto Denko Corp | 光学フィルム素材の製造方法およびそれにより得られる光学フィルム素材 |
| US7510280B2 (en) | 2005-08-30 | 2009-03-31 | Real D | High yield bonding process for manufacturing polycarbonate polarized lenses |
| JP2020049746A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 日油株式会社 | 反射防止機能付き熱可塑性シート及びその製造方法、並びにこれを用いた画像表示装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051027 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20060901 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |