JPH10325019A - 分割型複合繊維 - Google Patents
分割型複合繊維Info
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- JPH10325019A JPH10325019A JP12948397A JP12948397A JPH10325019A JP H10325019 A JPH10325019 A JP H10325019A JP 12948397 A JP12948397 A JP 12948397A JP 12948397 A JP12948397 A JP 12948397A JP H10325019 A JPH10325019 A JP H10325019A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 伸縮性、柔軟性、バルキ−性に優れた高品質
の分割フィブリル化物を提供する。 【解決手段】 2種の非相溶性の繊維形成性ポリマ−か
らなり、一種のポリマ−が他種のポリマ−により複数個
に分割されてなり、該繊維形成性ポリマ−同志の接合部
の長さと、該接合部を挟んで位置する2種の繊維形成性
ポリマ−の厚さとの比が1〜10の範囲であって、一種
の繊維形成性ポリマ−が特定の構造のポリエステルエス
テルブロック共重合体である分割型複合繊維および該分
割型複合繊維を分割フィブリル化処理してなる繊維。
の分割フィブリル化物を提供する。 【解決手段】 2種の非相溶性の繊維形成性ポリマ−か
らなり、一種のポリマ−が他種のポリマ−により複数個
に分割されてなり、該繊維形成性ポリマ−同志の接合部
の長さと、該接合部を挟んで位置する2種の繊維形成性
ポリマ−の厚さとの比が1〜10の範囲であって、一種
の繊維形成性ポリマ−が特定の構造のポリエステルエス
テルブロック共重合体である分割型複合繊維および該分
割型複合繊維を分割フィブリル化処理してなる繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分割型複合繊維、該
分割型複合繊維を分割フィブリル化してなる繊維、およ
び該分割型複合繊維を用いて製造した布帛または繊維製
品を分割フィブリル化処理してなる分割フィブリル化物
に関する。より詳細には、本発明の分割型複合繊維およ
び該複合繊維からなる布帛、繊維製品を分割フィブリル
化処理すると、柔軟性、伸縮性、バルキ−性に富んだ分
割フィブリル化繊維および分割フィブリル化物を得るこ
とができる。
分割型複合繊維を分割フィブリル化してなる繊維、およ
び該分割型複合繊維を用いて製造した布帛または繊維製
品を分割フィブリル化処理してなる分割フィブリル化物
に関する。より詳細には、本発明の分割型複合繊維およ
び該複合繊維からなる布帛、繊維製品を分割フィブリル
化処理すると、柔軟性、伸縮性、バルキ−性に富んだ分
割フィブリル化繊維および分割フィブリル化物を得るこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】2種以上の互いに非相溶性の繊維形成性
ポリマ−がサイドバイサイド型に接合している分割型複
合繊維からなる糸を使用して織編物や不織布等を製造
し、それを分割フィブリル化すると、分割型複合繊維の
各接合単位にまで分割されて極細繊維化し、柔軟性、バ
ルキ−性等に富む、肌触りや清掃機能に優れる分割フィ
ブリル化物が得られることは知られている。そして、そ
の分割フィブリル化物はその優れた特性を活かして各種
の衣料品、スポ−ツ用品、衛生用品(紙おむつ、生理ナ
プキン等)、清掃用品(ワイパ−、ワイピングクロス
等)、フィルタ−、マスク、ディスポ−ザブル手術衣、
合成皮革基布などの多くの用途で使用されており、消費
者のニ−ズにマッチしていることによってその需要がま
すます増加している。
ポリマ−がサイドバイサイド型に接合している分割型複
合繊維からなる糸を使用して織編物や不織布等を製造
し、それを分割フィブリル化すると、分割型複合繊維の
各接合単位にまで分割されて極細繊維化し、柔軟性、バ
ルキ−性等に富む、肌触りや清掃機能に優れる分割フィ
ブリル化物が得られることは知られている。そして、そ
の分割フィブリル化物はその優れた特性を活かして各種
の衣料品、スポ−ツ用品、衛生用品(紙おむつ、生理ナ
プキン等)、清掃用品(ワイパ−、ワイピングクロス
等)、フィルタ−、マスク、ディスポ−ザブル手術衣、
合成皮革基布などの多くの用途で使用されており、消費
者のニ−ズにマッチしていることによってその需要がま
すます増加している。
【0003】需要の増加に伴い、用途によっては今以上
に機能が要求される。その1つに伸縮性がある。低応力
でも伸長し、弾性回復性に優れた伸縮性である。かかる
機能を付与するためには弾性回復性に優れたポリマ−を
一成分とした分割型複合繊維を提供することが検討され
得る。該弾性回復性に優れたポリマ−として一般にポリ
ウレタンやポリエ−テルエステル系ブロック共重合体が
使用され得る。しかしながら、これらの弾性回復性に優
れたポリマ−は耐光性が非常に劣るため、分割型複合繊
維の一成分としての使用は制限があるのが実情である。
に機能が要求される。その1つに伸縮性がある。低応力
でも伸長し、弾性回復性に優れた伸縮性である。かかる
機能を付与するためには弾性回復性に優れたポリマ−を
一成分とした分割型複合繊維を提供することが検討され
得る。該弾性回復性に優れたポリマ−として一般にポリ
ウレタンやポリエ−テルエステル系ブロック共重合体が
使用され得る。しかしながら、これらの弾性回復性に優
れたポリマ−は耐光性が非常に劣るため、分割型複合繊
維の一成分としての使用は制限があるのが実情である。
【0004】このような耐光性を改良する目的で脂肪族
ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステルエ
ステルブロック共重合体を採用することも行われている
が、該ブロック共重合体は紡糸時の押出機内での溶融滞
留により、該ブロック共重合体の重合体構造にランダム
化が生じ、ブロック共重合構造が損なわれる。その結
果、得られる分割型複合繊維は弾性性能が劣ったものと
なり、このような分割型複合繊維を用いて製造された繊
維製品を分割フィブリル化処理してなる分割フィブリル
化製品は伸縮性ばかりか柔軟性にも劣ったものとなりや
すい。
ポリエステルをソフトセグメントとするポリエステルエ
ステルブロック共重合体を採用することも行われている
が、該ブロック共重合体は紡糸時の押出機内での溶融滞
留により、該ブロック共重合体の重合体構造にランダム
化が生じ、ブロック共重合構造が損なわれる。その結
果、得られる分割型複合繊維は弾性性能が劣ったものと
なり、このような分割型複合繊維を用いて製造された繊
維製品を分割フィブリル化処理してなる分割フィブリル
化製品は伸縮性ばかりか柔軟性にも劣ったものとなりや
すい。
【0005】また、上記の溶融滞留によるポリエステル
エステルブロック共重合体のランダム化を抑制するため
にリン酸、亜リン酸、それらのエステル、アンモニウム
塩、金属塩等を重合体に添加する方法、チタン系触媒の
存在下にリン化合物を添加する方法などが提案されてい
るが、これらの化合物は得られる分割フィブリル化繊
維、分割フィブリル化製品の耐久性を著しく低下させる
ものである。
エステルブロック共重合体のランダム化を抑制するため
にリン酸、亜リン酸、それらのエステル、アンモニウム
塩、金属塩等を重合体に添加する方法、チタン系触媒の
存在下にリン化合物を添加する方法などが提案されてい
るが、これらの化合物は得られる分割フィブリル化繊
維、分割フィブリル化製品の耐久性を著しく低下させる
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分割
型複合繊維および該分割型複合繊維を用いて製造された
繊維製品を分割フィブリル化処理することにより、伸縮
性、柔軟性、バルキ−性に優れた高品質の分割フィブリ
ル化物を提供することである。また、分割型複合繊維よ
りなる糸の紡糸・延伸時、捲縮加工時、製織編時、短繊
維への切断時、不織布の製造時などに分割型複合繊維が
分割してフィブリル化することがなく、そのため装置へ
のフィブリルの巻き付き、付着、断糸等のトラブルが生
じることなく、それらの工程を円滑に行うことができる
分割型複合繊維を提供することにある。
型複合繊維および該分割型複合繊維を用いて製造された
繊維製品を分割フィブリル化処理することにより、伸縮
性、柔軟性、バルキ−性に優れた高品質の分割フィブリ
ル化物を提供することである。また、分割型複合繊維よ
りなる糸の紡糸・延伸時、捲縮加工時、製織編時、短繊
維への切断時、不織布の製造時などに分割型複合繊維が
分割してフィブリル化することがなく、そのため装置へ
のフィブリルの巻き付き、付着、断糸等のトラブルが生
じることなく、それらの工程を円滑に行うことができる
分割型複合繊維を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するために種々研究を行ったところ、分割型複合
繊維の一成分として特定のポリエステルエステルブロッ
ク共重合体を用いてなる複合繊維が、紡糸温度が高い繊
維形成性ポリマ−と複合化が可能で、分割フィブリル化
工程が良好であり、得られた分割フィブリル化物は伸縮
性、柔軟性、バルキ−性に優れ、高品質であることを見
出だした。
を達成するために種々研究を行ったところ、分割型複合
繊維の一成分として特定のポリエステルエステルブロッ
ク共重合体を用いてなる複合繊維が、紡糸温度が高い繊
維形成性ポリマ−と複合化が可能で、分割フィブリル化
工程が良好であり、得られた分割フィブリル化物は伸縮
性、柔軟性、バルキ−性に優れ、高品質であることを見
出だした。
【0008】すなわち、本発明は、2種の非相溶性の繊
維形成性ポリマ−からなり、一種のポリマ−が他種のポ
リマ−により複数個に分割されてなり、該繊維形成性ポ
リマ−同志の接合部の長さ(L)と、該接合部を挟んで
位置する2種の繊維形成性ポリマ−の厚さ(W1、W
2)との比(L/W1、L/W2)が1〜10の範囲で
あって、一種の繊維形成性ポリマ−が下記に示すポリエ
ステルエステルブロック共重合体であることを特徴とす
る分割型複合繊維である。 (i)芳香族ポリエステルセグメント(A)および脂肪
族ポリエステルセグメント(B)からなっていて、
(a)芳香族ポリエステルセグメント(A)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなり、該ジカ
ルボン酸単位の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
位であって、かつ該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭
素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単位および1,4
−シクロヘキサンジメタノ−ル単位から選ばれる少なく
とも1種のジオ−ル単位であり、(b)脂肪族ポリエス
テルセグメント(B)がジカルボン酸単位およびジオ−
ル単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメント
(B1)およびヒドロキシカルボン酸単位から主として
なる脂肪族ポリエステルセグメント(B2)の少なくと
も一方からなり、該脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)におけるジカルボン酸単位の60モル%以上が炭素
数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸単位であってかつ
ジオ−ル単位の70モル%以上が炭素数5〜12の脂肪
族ジオ−ル単位であり、そして該脂肪族ポリエステルセ
グメント(B2)におけるヒドロキシカルボン酸単位の
60モル%以上が炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸単位であり、(ii)前記芳香族ポリエステ
ルセグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)が重量比で95/5〜30/70であり、(iii)
水酸基濃度が10μ当量/g以下であり、そして、(i
v)カルボキシル基濃度が20μ当量/g以下であるポ
リエステルエステルブロック共重合体。
維形成性ポリマ−からなり、一種のポリマ−が他種のポ
リマ−により複数個に分割されてなり、該繊維形成性ポ
リマ−同志の接合部の長さ(L)と、該接合部を挟んで
位置する2種の繊維形成性ポリマ−の厚さ(W1、W
2)との比(L/W1、L/W2)が1〜10の範囲で
あって、一種の繊維形成性ポリマ−が下記に示すポリエ
ステルエステルブロック共重合体であることを特徴とす
る分割型複合繊維である。 (i)芳香族ポリエステルセグメント(A)および脂肪
族ポリエステルセグメント(B)からなっていて、
(a)芳香族ポリエステルセグメント(A)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなり、該ジカ
ルボン酸単位の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
位であって、かつ該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭
素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単位および1,4
−シクロヘキサンジメタノ−ル単位から選ばれる少なく
とも1種のジオ−ル単位であり、(b)脂肪族ポリエス
テルセグメント(B)がジカルボン酸単位およびジオ−
ル単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメント
(B1)およびヒドロキシカルボン酸単位から主として
なる脂肪族ポリエステルセグメント(B2)の少なくと
も一方からなり、該脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)におけるジカルボン酸単位の60モル%以上が炭素
数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸単位であってかつ
ジオ−ル単位の70モル%以上が炭素数5〜12の脂肪
族ジオ−ル単位であり、そして該脂肪族ポリエステルセ
グメント(B2)におけるヒドロキシカルボン酸単位の
60モル%以上が炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸単位であり、(ii)前記芳香族ポリエステ
ルセグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)が重量比で95/5〜30/70であり、(iii)
水酸基濃度が10μ当量/g以下であり、そして、(i
v)カルボキシル基濃度が20μ当量/g以下であるポ
リエステルエステルブロック共重合体。
【0009】
【発明の実施形態】上述のポリエステルエステルブロッ
ク共重合体についてまず説明する。該共重合体を構成す
る芳香族ポリエステルセグメント(A)において、芳香
族ジカルボン酸単位の割合が、芳香族ポリエステルセグ
メント(A)を構成する全ジカルボン酸単位に基づいて
70モル%未満であると、ポリエステルエステルブロッ
ク共重合体の耐熱性が低下して物性の良好なポリエステ
ルエステルブロック共重合体を得ることができず、ひい
ては該ポリエステルエステルブロック共重合体を一成分
とする複合繊維を溶融紡糸することができにくくなる。
該ポリエステルエステルブロック共重合体の耐熱性を良
好なものとし、該共重合体を一成分とする分割型複合繊
維(以下、単に複合繊維と称する場合がある)を満足に
溶融紡糸するためには、ジカルボン酸単位の80モル%
以上が芳香族ジカルボン酸単位であることが好ましく、
90モル%以上が芳香族ジカルボン酸単位であることが
より好ましい。
ク共重合体についてまず説明する。該共重合体を構成す
る芳香族ポリエステルセグメント(A)において、芳香
族ジカルボン酸単位の割合が、芳香族ポリエステルセグ
メント(A)を構成する全ジカルボン酸単位に基づいて
70モル%未満であると、ポリエステルエステルブロッ
ク共重合体の耐熱性が低下して物性の良好なポリエステ
ルエステルブロック共重合体を得ることができず、ひい
ては該ポリエステルエステルブロック共重合体を一成分
とする複合繊維を溶融紡糸することができにくくなる。
該ポリエステルエステルブロック共重合体の耐熱性を良
好なものとし、該共重合体を一成分とする分割型複合繊
維(以下、単に複合繊維と称する場合がある)を満足に
溶融紡糸するためには、ジカルボン酸単位の80モル%
以上が芳香族ジカルボン酸単位であることが好ましく、
90モル%以上が芳香族ジカルボン酸単位であることが
より好ましい。
【0010】かかる芳香族ジカルボン酸単位としては、
分子量が400以下の芳香族ジカルボン酸に由来する芳
香族ジカルボン酸単位であればいずれでもよく、とくに
制限されるものではない。具体的にはフタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフ
ェニルジカルボン酸、ジフェニルエ−テルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケト
ンジカルボン酸、スルホイソフタル酸ナトリウム等の芳
香族ジカルボン酸に由来する単位を挙げることができ
る。これらの芳香族ジカルボン酸は1種または2種以上
を併用することもできる。上述の芳香族ポリエステルセ
グメント(A)は、必要に応じて、30モル%未満、好
ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以
下の他のジカルボン酸単位、たとえば1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸単位等の脂環式ジカルボン酸単位、
琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボン酸よりなる脂肪族ジカルボ
ン酸単位の1種または2種以上を併用することもでき
る。
分子量が400以下の芳香族ジカルボン酸に由来する芳
香族ジカルボン酸単位であればいずれでもよく、とくに
制限されるものではない。具体的にはフタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフ
ェニルジカルボン酸、ジフェニルエ−テルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケト
ンジカルボン酸、スルホイソフタル酸ナトリウム等の芳
香族ジカルボン酸に由来する単位を挙げることができ
る。これらの芳香族ジカルボン酸は1種または2種以上
を併用することもできる。上述の芳香族ポリエステルセ
グメント(A)は、必要に応じて、30モル%未満、好
ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以
下の他のジカルボン酸単位、たとえば1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸単位等の脂環式ジカルボン酸単位、
琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボン酸よりなる脂肪族ジカルボ
ン酸単位の1種または2種以上を併用することもでき
る。
【0011】また、芳香族ポリエステルセグメント
(A)において、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−
ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル単位
から選択される少なくとも1種のジオ−ル単位の割合
が、芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成する全
ジオ−ル単位に基づいて、70モル%未満であると、得
られる複合繊維の低応力での伸縮性が低下することにな
る。かかる点において、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−
ジオ−ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル単位から選択される少なくとも1種のジオ−ル単位の
割合が芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成する
全ジオ−ル単位の80モル%以上であることが好まし
く、とくに90モル%以上であることが好ましい。
(A)において、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−
ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル単位
から選択される少なくとも1種のジオ−ル単位の割合
が、芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成する全
ジオ−ル単位に基づいて、70モル%未満であると、得
られる複合繊維の低応力での伸縮性が低下することにな
る。かかる点において、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−
ジオ−ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル単位から選択される少なくとも1種のジオ−ル単位の
割合が芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成する
全ジオ−ル単位の80モル%以上であることが好まし
く、とくに90モル%以上であることが好ましい。
【0012】炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単
位としては、1,4−ブタンジオ−ル、1,3−プロパ
ンジオ−ル、1,2−エチレングリコ−ルからなる単位
を挙げることができる。芳香族ポリエステルセグメント
(A)はこれらのジオ−ル単位および1,4−シクロヘ
キサンジメタノ−ル単位のうちの1種のみを有していて
も、2種以上を有していてもよい。
位としては、1,4−ブタンジオ−ル、1,3−プロパ
ンジオ−ル、1,2−エチレングリコ−ルからなる単位
を挙げることができる。芳香族ポリエステルセグメント
(A)はこれらのジオ−ル単位および1,4−シクロヘ
キサンジメタノ−ル単位のうちの1種のみを有していて
も、2種以上を有していてもよい。
【0013】さらに、芳香族ポリエステルセグメント
(A)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは2
0モル%以下、より好ましくは10モル%以下の他のジ
オ−ル単位、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,
6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、3−
メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,
8オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジオ−ル等の脂肪族ジオ−ル;シクロヘキサ
ンジオ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレングリコ−ル
等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位の1種ま
たは2種以上を併用してもよい。また芳香族ポリエステ
ルセグメント(A)は少量(好ましくは全ポリオ−ルの
1モル%以下)であれば、必要に応じて、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、1,
2−ヘキサントリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多
価アルコ−ルからなる単位を含んでいてもよい。
(A)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは2
0モル%以下、より好ましくは10モル%以下の他のジ
オ−ル単位、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,
6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、3−
メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,
8オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジオ−ル等の脂肪族ジオ−ル;シクロヘキサ
ンジオ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレングリコ−ル
等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位の1種ま
たは2種以上を併用してもよい。また芳香族ポリエステ
ルセグメント(A)は少量(好ましくは全ポリオ−ルの
1モル%以下)であれば、必要に応じて、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、1,
2−ヘキサントリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多
価アルコ−ルからなる単位を含んでいてもよい。
【0014】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は、その芳香族ポリエステルセグメント
(A)がポリ(テトラメチレンテレフタレ−ト)セグメ
ント、ポリ(テトラメチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−ト)セグメントおよびポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレ−ト)セグメントのう
ちの1種または2種以上から構成されていることが、該
共重合体の紡糸性の点、複合繊維の低応力での伸縮性の
点で好ましい。
ック共重合体は、その芳香族ポリエステルセグメント
(A)がポリ(テトラメチレンテレフタレ−ト)セグメ
ント、ポリ(テトラメチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−ト)セグメントおよびポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレ−ト)セグメントのう
ちの1種または2種以上から構成されていることが、該
共重合体の紡糸性の点、複合繊維の低応力での伸縮性の
点で好ましい。
【0015】そして、該共重合体では、その脂肪族ポリ
エステルセグメント(B)がジカルボン酸単位およびジ
オ−ル単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメ
ント(B1)、およびヒドロキシカルボン酸単位から主
としてなる脂肪族ポリエステルセグメント(B2)の少
なくとも一方からなることにも特徴を有する。
エステルセグメント(B)がジカルボン酸単位およびジ
オ−ル単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメ
ント(B1)、およびヒドロキシカルボン酸単位から主
としてなる脂肪族ポリエステルセグメント(B2)の少
なくとも一方からなることにも特徴を有する。
【0016】該脂肪族ポリエステルセグメント(B1)
において、炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸の
割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を構成
する全ジカルボン酸単位に基づいて60モル%未満であ
ると、得られる複合繊維の低応力での伸縮性が低下する
とともに柔軟性も低下する。250℃以上、とくに27
0℃以上といった高温下での溶融滞留時におけるブロッ
ク共重合構造のランダム構造化の抑制効果の点、得られ
る複合繊維の低応力下での伸縮性、柔軟性などの特性を
より良好なものとするために、炭素数6〜14の飽和脂
肪族ジカルボン酸単位の割合は70モル%以上であるこ
とが好ましく、80モル%以上であることがより好まし
い。
において、炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸の
割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を構成
する全ジカルボン酸単位に基づいて60モル%未満であ
ると、得られる複合繊維の低応力での伸縮性が低下する
とともに柔軟性も低下する。250℃以上、とくに27
0℃以上といった高温下での溶融滞留時におけるブロッ
ク共重合構造のランダム構造化の抑制効果の点、得られ
る複合繊維の低応力下での伸縮性、柔軟性などの特性を
より良好なものとするために、炭素数6〜14の飽和脂
肪族ジカルボン酸単位の割合は70モル%以上であるこ
とが好ましく、80モル%以上であることがより好まし
い。
【0017】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)における炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸
単位としては、たとえばアジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、モノデカン二酸、
ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸等の
飽和脂肪族ジカルボン酸からなる単位を挙げることがで
き、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)はこれらの
飽和脂肪族ジカルボン酸単位の1種または2種以上を併
用することができる。
1)における炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸
単位としては、たとえばアジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、モノデカン二酸、
ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸等の
飽和脂肪族ジカルボン酸からなる単位を挙げることがで
き、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)はこれらの
飽和脂肪族ジカルボン酸単位の1種または2種以上を併
用することができる。
【0018】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)は、必要に応じて40モル%未満、好ましくは30
モル%以下、より好ましくは20モル%以下の他のジカ
ルボン酸単位、たとえばシクロヘキサンジカルボン酸等
の飽和脂環式ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、
イソフテル酸等の芳香族ジカルボン酸;マレイン酸、フ
タ−ル酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸;
テトラブロモフタル酸等のハロゲン含有ジカルボン酸な
どからなるジカルボン酸単位の1種または2種以上を有
していることができる。該脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B1)は、上記したジカルボン酸単位と共に少量
(好ましくは全酸単位の1モル%以下)であればトリメ
リット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリカルバ
リル酸等の多価カルボン酸からなる単位を含んでいても
よい。
1)は、必要に応じて40モル%未満、好ましくは30
モル%以下、より好ましくは20モル%以下の他のジカ
ルボン酸単位、たとえばシクロヘキサンジカルボン酸等
の飽和脂環式ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、
イソフテル酸等の芳香族ジカルボン酸;マレイン酸、フ
タ−ル酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸;
テトラブロモフタル酸等のハロゲン含有ジカルボン酸な
どからなるジカルボン酸単位の1種または2種以上を有
していることができる。該脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B1)は、上記したジカルボン酸単位と共に少量
(好ましくは全酸単位の1モル%以下)であればトリメ
リット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリカルバ
リル酸等の多価カルボン酸からなる単位を含んでいても
よい。
【0019】さらに該脂肪族ポリエステルセグメント
(B1)において、炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単
位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を
構成する全ジオ−ル単位に基づいて70モル%未満であ
ると、250℃以上、とくに270℃以上の高温下での
溶融滞留時におけるブロック共重合構造のランダム構造
化の抑制効果が低下し、しかも複合繊維の低応力下での
伸縮性、柔軟性などが低下する。かかる点より、炭素数
5〜12の脂肪族ジオ−ル単位の割合が80モル%以上
であることが好ましく、90モル%以上であることがよ
り好ましい。
(B1)において、炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単
位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を
構成する全ジオ−ル単位に基づいて70モル%未満であ
ると、250℃以上、とくに270℃以上の高温下での
溶融滞留時におけるブロック共重合構造のランダム構造
化の抑制効果が低下し、しかも複合繊維の低応力下での
伸縮性、柔軟性などが低下する。かかる点より、炭素数
5〜12の脂肪族ジオ−ル単位の割合が80モル%以上
であることが好ましく、90モル%以上であることがよ
り好ましい。
【0020】該炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位と
しては、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオ−ル、1,7−ヘプタンジオ−ル、1,8
−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジ−ル、1,11−モノデカンジオ−ル、
1,12−ドデカンジオ−ルからなる直鎖状の脂肪族ジ
オ−ル単位;ネオペンチルグリコ−ル、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、3−メチル−1,5−
ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,8−オクタンジオ
−ル等の分岐を有する脂肪族ジオ−ル単位を挙げること
ができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)は前記
した脂肪族ジオ−ル単位の1種のみを有していても、ま
たは2種以上を有していてもよい。複合繊維の低応力下
での伸縮性、柔軟性を良好なものとするために、該炭素
数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位のうち、分岐を有する
炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位の割合が30モル
%以上であることが好ましく、40モル%以上、とくに
50モル%以上であることが好ましい。
しては、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオ−ル、1,7−ヘプタンジオ−ル、1,8
−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジ−ル、1,11−モノデカンジオ−ル、
1,12−ドデカンジオ−ルからなる直鎖状の脂肪族ジ
オ−ル単位;ネオペンチルグリコ−ル、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、3−メチル−1,5−
ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,8−オクタンジオ
−ル等の分岐を有する脂肪族ジオ−ル単位を挙げること
ができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)は前記
した脂肪族ジオ−ル単位の1種のみを有していても、ま
たは2種以上を有していてもよい。複合繊維の低応力下
での伸縮性、柔軟性を良好なものとするために、該炭素
数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位のうち、分岐を有する
炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位の割合が30モル
%以上であることが好ましく、40モル%以上、とくに
50モル%以上であることが好ましい。
【0021】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは20
モル%以下、とくに10モル%以下の他のジオ−ル単位
の1種または2種以上を有していてもよくい。他にジオ
−ル単位としてはシクロヘキサンジオ−ル、シクロヘキ
サンジメタノ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレング
リコ−ル等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位
を挙げることができる。また少量(好ましくは全ポリオ
−ルの1モル%以下)であれば、トリメチロ−ルエタン
トリメチロ−ルウロパン、グリセリン、1,2−ヘキサ
ントリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多価アルコ−
ルからなる単位を含んでいてもよい。
1)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは20
モル%以下、とくに10モル%以下の他のジオ−ル単位
の1種または2種以上を有していてもよくい。他にジオ
−ル単位としてはシクロヘキサンジオ−ル、シクロヘキ
サンジメタノ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレング
リコ−ル等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位
を挙げることができる。また少量(好ましくは全ポリオ
−ルの1モル%以下)であれば、トリメチロ−ルエタン
トリメチロ−ルウロパン、グリセリン、1,2−ヘキサ
ントリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多価アルコ−
ルからなる単位を含んでいてもよい。
【0022】脂肪族ポリエステルセグメント(B2)に
おいては、炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカル
ボン酸単位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント
(B2)を構成する全ヒドロキシカルボン酸単位に基づ
いて60モル%未満であると、複合繊維の低応力下での
伸縮性、柔軟性等が低下する。250℃以上、とくに2
70℃以上の高温下での溶融滞留時におけるブロック共
重合体構造のランダム構造化の抑制効果の点、上述の複
合繊維の諸物性の改良の点において、炭素数6〜10の
飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位の割合が80モル
%以上、とくに90モル%以上であることが好ましい。
おいては、炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカル
ボン酸単位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント
(B2)を構成する全ヒドロキシカルボン酸単位に基づ
いて60モル%未満であると、複合繊維の低応力下での
伸縮性、柔軟性等が低下する。250℃以上、とくに2
70℃以上の高温下での溶融滞留時におけるブロック共
重合体構造のランダム構造化の抑制効果の点、上述の複
合繊維の諸物性の改良の点において、炭素数6〜10の
飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位の割合が80モル
%以上、とくに90モル%以上であることが好ましい。
【0023】脂肪族ポリエステルセグメント(B2)に
おける炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン
酸単位としては、ε−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒド
ロキシエナント酸、7−ヒドロキシカプリル酸等の飽和
脂肪族ヒドロキシカルボン酸から誘導される単位を挙げ
ることができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B2)
はこれらの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位の1種
または2種以上を有していることができる。
おける炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン
酸単位としては、ε−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒド
ロキシエナント酸、7−ヒドロキシカプリル酸等の飽和
脂肪族ヒドロキシカルボン酸から誘導される単位を挙げ
ることができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B2)
はこれらの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位の1種
または2種以上を有していることができる。
【0024】そして、本発明に係わる脂肪族ポリエステ
ルセグメント(B)は、上述した脂肪族ポリエステルセ
グメント(B1)のみであっても、脂肪族ポリエステル
セグメント(B2)のみであっても、または脂肪族ポリ
エステルセグメント(B1)と脂肪族ポリエステルセグ
メント(B2)の両方から構成されていてもよく、脂肪
族ポリエステルセグメント(B1)を有していることが
高温下での熱分解しにくい点で好ましい。
ルセグメント(B)は、上述した脂肪族ポリエステルセ
グメント(B1)のみであっても、脂肪族ポリエステル
セグメント(B2)のみであっても、または脂肪族ポリ
エステルセグメント(B1)と脂肪族ポリエステルセグ
メント(B2)の両方から構成されていてもよく、脂肪
族ポリエステルセグメント(B1)を有していることが
高温下での熱分解しにくい点で好ましい。
【0025】そして、本発明に係わるポリエステルエス
テルブロック共重合体は、上述した芳香族ポリエステル
セグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)の割合が重量比で、前者/後者=95/5〜30
/70であることが必要である。芳香族ポリエステルセ
グメント(A)の割合が95重量%を越えると、複合繊
維の伸縮性、柔軟性が劣ったものとなる。一方、芳香族
ポリエステルセグメント(A)の割合が30重量%未満
になると、該共重合体の耐熱性が劣ったものとなり、紡
糸時の複合繊維間の膠着性に問題が生じる場合がある。
かかる点より芳香族ポリエステルセグメント(A)/脂
肪族ポリエステルセグメント(B)の割合は、前者/後
者=90/10〜40/60(重量比)であることが好
ましく、とくに80/20〜40/60(重量比)であ
ることが好ましい。
テルブロック共重合体は、上述した芳香族ポリエステル
セグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)の割合が重量比で、前者/後者=95/5〜30
/70であることが必要である。芳香族ポリエステルセ
グメント(A)の割合が95重量%を越えると、複合繊
維の伸縮性、柔軟性が劣ったものとなる。一方、芳香族
ポリエステルセグメント(A)の割合が30重量%未満
になると、該共重合体の耐熱性が劣ったものとなり、紡
糸時の複合繊維間の膠着性に問題が生じる場合がある。
かかる点より芳香族ポリエステルセグメント(A)/脂
肪族ポリエステルセグメント(B)の割合は、前者/後
者=90/10〜40/60(重量比)であることが好
ましく、とくに80/20〜40/60(重量比)であ
ることが好ましい。
【0026】さらに、本発明の複合繊維の強伸度、弾性
回復性等の点を良好なものとするために、該共重合体を
構成する芳香族ポリエステルセグメント(A)の数平均
分子量が約500〜10000、脂肪族ポリエステルセ
グメント(B)の数平均分子量が約500〜10000
であることが好ましい。
回復性等の点を良好なものとするために、該共重合体を
構成する芳香族ポリエステルセグメント(A)の数平均
分子量が約500〜10000、脂肪族ポリエステルセ
グメント(B)の数平均分子量が約500〜10000
であることが好ましい。
【0027】また、該共重合体の固有粘度は、フェノ−
ル/テトラクロロエタン混合溶媒(等重量比)中、30
℃で測定したときに、1.0dl/g以上であることが
好ましく、1.2dl/g以上、とくに1.4dl/g
以上であることが好ましい。
ル/テトラクロロエタン混合溶媒(等重量比)中、30
℃で測定したときに、1.0dl/g以上であることが
好ましく、1.2dl/g以上、とくに1.4dl/g
以上であることが好ましい。
【0028】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体はその水酸基濃度が10μ当量/g以下で
あることが極めて重要な特徴である。該共重合体の水酸
基濃度が10μ当量/gを越えると、270℃以上の高
温で溶融滞留させた際に、芳香族ポリエステルセグメン
ト(A)と脂肪族ポリエステルセグメント(B)との間
のエステル交換反応が生じて、そのブロック共重合構造
が失われてランダム構造化し、ポリエステルエステルブ
ロック共重合体本来の特性が失われ、複合繊維の低応力
下での伸縮性が低下する。高温で溶融状態に滞留させた
際のブロック共重合構造の消失を一層効果的に抑制する
ためには該共重合体の水酸基濃度が5μ当量/g以下で
あることが好ましく、とくに3μ当量/g以下であるこ
とが好ましい。なお、本発明でいう「水酸基濃度」とは
下記に示す実施例に記載した方法によって測定した水酸
基濃度をいう。
ック共重合体はその水酸基濃度が10μ当量/g以下で
あることが極めて重要な特徴である。該共重合体の水酸
基濃度が10μ当量/gを越えると、270℃以上の高
温で溶融滞留させた際に、芳香族ポリエステルセグメン
ト(A)と脂肪族ポリエステルセグメント(B)との間
のエステル交換反応が生じて、そのブロック共重合構造
が失われてランダム構造化し、ポリエステルエステルブ
ロック共重合体本来の特性が失われ、複合繊維の低応力
下での伸縮性が低下する。高温で溶融状態に滞留させた
際のブロック共重合構造の消失を一層効果的に抑制する
ためには該共重合体の水酸基濃度が5μ当量/g以下で
あることが好ましく、とくに3μ当量/g以下であるこ
とが好ましい。なお、本発明でいう「水酸基濃度」とは
下記に示す実施例に記載した方法によって測定した水酸
基濃度をいう。
【0029】さらに、上述の共重合体はそのカルボキシ
ル基濃度が20μ当量/g以下であることも重要な特徴
である。該共重合体のカルボキシル基濃度が20μ当量
/gを越えると、高温で溶融状態に滞留させた際に、芳
香族ポリエステルセグメント(A)と脂肪族ポリエステ
ルセグメント(B)との間のエステル交換反応が助長さ
れる傾向にあり、該共重合体の本来の特性が失われ、複
合繊維の低応力下での伸縮性が低下する。しかも、カル
ボキシル基濃度が20μ当量/gを越えると、該共重合
体の耐加水分解性等の耐久性も低下する。かかる点より
該共重合体のカルボキシル基濃度は10μ当量/g以
下、とくに5μ当量/g以下であることが好ましい。な
お、本発明でいう「カルボキシル基濃度」とは下記に示
す実施例に記載した方法によって測定したカルボキシル
基濃度をいう。
ル基濃度が20μ当量/g以下であることも重要な特徴
である。該共重合体のカルボキシル基濃度が20μ当量
/gを越えると、高温で溶融状態に滞留させた際に、芳
香族ポリエステルセグメント(A)と脂肪族ポリエステ
ルセグメント(B)との間のエステル交換反応が助長さ
れる傾向にあり、該共重合体の本来の特性が失われ、複
合繊維の低応力下での伸縮性が低下する。しかも、カル
ボキシル基濃度が20μ当量/gを越えると、該共重合
体の耐加水分解性等の耐久性も低下する。かかる点より
該共重合体のカルボキシル基濃度は10μ当量/g以
下、とくに5μ当量/g以下であることが好ましい。な
お、本発明でいう「カルボキシル基濃度」とは下記に示
す実施例に記載した方法によって測定したカルボキシル
基濃度をいう。
【0030】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は上述したように(i)〜(iv)の要件を
満足していることが重要であり、かかる要件を満足する
ことによって該共重合体を一成分とする複合繊維、とく
にポリエステルと高温下で複合紡糸しても、ブロック共
重合構造が保持されてランダム構造化せず、したがって
該複合繊維は良好な伸縮性、柔軟性を有し、該複合繊維
を分割フィブリル化処理した後の伸縮性、柔軟性を有す
るのである。
ック共重合体は上述したように(i)〜(iv)の要件を
満足していることが重要であり、かかる要件を満足する
ことによって該共重合体を一成分とする複合繊維、とく
にポリエステルと高温下で複合紡糸しても、ブロック共
重合構造が保持されてランダム構造化せず、したがって
該複合繊維は良好な伸縮性、柔軟性を有し、該複合繊維
を分割フィブリル化処理した後の伸縮性、柔軟性を有す
るのである。
【0031】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエ
ステルをエステル交換反応させることにより得られる
が、芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエステルの少
なくとも一方にシュウ酸チタンカリウムを触媒として用
いて製造されたポリエステルを使用すると、耐加水分解
性等の耐久性や色調に優れたポリエステルエステルブロ
ック共重合体が得られる。ひいては耐久性の向上した複
合繊維を得ることができるのである。とくに、芳香族ポ
リエステルとしてポリブチレンテレフタレ−トを用いる
場合には、シュウ酸チタンカリウムを触媒として用いて
製造されたものを使用することにより、より一層の効果
に優れたポリエステルエステルブロック共重合体、複合
繊維を得ることができるのである。
ック共重合体は芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエ
ステルをエステル交換反応させることにより得られる
が、芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエステルの少
なくとも一方にシュウ酸チタンカリウムを触媒として用
いて製造されたポリエステルを使用すると、耐加水分解
性等の耐久性や色調に優れたポリエステルエステルブロ
ック共重合体が得られる。ひいては耐久性の向上した複
合繊維を得ることができるのである。とくに、芳香族ポ
リエステルとしてポリブチレンテレフタレ−トを用いる
場合には、シュウ酸チタンカリウムを触媒として用いて
製造されたものを使用することにより、より一層の効果
に優れたポリエステルエステルブロック共重合体、複合
繊維を得ることができるのである。
【0032】ここでいうシュウ酸チタンカリウムとは、
シュウ酸のカルボキシル基がチタンおよびカリウムによ
って塩の形態になっているものをいい、一般にシュウ酸
1モル当たり、チタン原子が約0.5モルおよびカリウ
ム原子が約1モル結合しており、典型的には化学式:K
2 Ti(C2 O4 )・nH2 Oで表される。そのような
シュウ酸チタンカリウムは、たとえばシュウ酸を十分に
加水分解させたチタン酸カリウムと反応させることによ
り製造することができるが、もちろんその製造法は限定
されるものではなく、前記した化学式で表されるシュウ
酸チタンカリウムがいずれも使用できる。
シュウ酸のカルボキシル基がチタンおよびカリウムによ
って塩の形態になっているものをいい、一般にシュウ酸
1モル当たり、チタン原子が約0.5モルおよびカリウ
ム原子が約1モル結合しており、典型的には化学式:K
2 Ti(C2 O4 )・nH2 Oで表される。そのような
シュウ酸チタンカリウムは、たとえばシュウ酸を十分に
加水分解させたチタン酸カリウムと反応させることによ
り製造することができるが、もちろんその製造法は限定
されるものではなく、前記した化学式で表されるシュウ
酸チタンカリウムがいずれも使用できる。
【0033】本発明の分割型複合繊維の複合形状は、繊
維横断面でみたときに、2種類の非相溶性繊維形成性ポ
リマ−からなり、一種のポリマ−が他種のポリマ−によ
り複数個に分割されていればいずれでもよく、代表例と
して互いに非相溶性の繊維形成性ポリマ−A、Bとが図
1の(イ)(ロ)に示されるように平行状またはほぼ平
行状に接合しているもの、(ハ)に示されるように放射
状に接合されているもの、(ニ)に示されるようにラン
ダム状に接合されているものなどを挙げることができる
が、これらの複合形状に限定されるものではない。
維横断面でみたときに、2種類の非相溶性繊維形成性ポ
リマ−からなり、一種のポリマ−が他種のポリマ−によ
り複数個に分割されていればいずれでもよく、代表例と
して互いに非相溶性の繊維形成性ポリマ−A、Bとが図
1の(イ)(ロ)に示されるように平行状またはほぼ平
行状に接合しているもの、(ハ)に示されるように放射
状に接合されているもの、(ニ)に示されるようにラン
ダム状に接合されているものなどを挙げることができる
が、これらの複合形状に限定されるものではない。
【0034】本発明の複合繊維は繊維横断面において、
非相溶性の2種のポリマ−の接合部の長さ(L)と、該
接合部を挟んで位置する2種のポリマ−の厚さ(W1、
W2)とのそれぞれの比(L/W1、L/W2)がいず
れも1〜10の範囲であることが分割フィブリル化後の
繊維あるいは繊維製品の柔軟性等の風合、バルキ−性、
拭き取り性などの点で必要であり、とくに1.0〜8.
0の範囲であることが好ましい。具体例として図2の
(イ)、(ロ)を挙げて説明する。非相溶性の2種類の
ポリマ−AとBとが接合している接合部lの長さをLと
し、該接合部を挟んで位置するポリマ−Aの厚さをW
1、該接合部を挟んで位置するポリマ−Bの厚さをW2
とするとL/W1=1〜10であり、L/W2=1〜1
0であることを意味する。これらの値が1より小さいと
柔軟性、バルキ−性等に優れた分割フィブリル化物が得
られず、一方これらの値が10を越えると接合部におけ
るポリマ−間の剥離性が低下して、満足な分割フィブリ
ル化が行えなくなる。
非相溶性の2種のポリマ−の接合部の長さ(L)と、該
接合部を挟んで位置する2種のポリマ−の厚さ(W1、
W2)とのそれぞれの比(L/W1、L/W2)がいず
れも1〜10の範囲であることが分割フィブリル化後の
繊維あるいは繊維製品の柔軟性等の風合、バルキ−性、
拭き取り性などの点で必要であり、とくに1.0〜8.
0の範囲であることが好ましい。具体例として図2の
(イ)、(ロ)を挙げて説明する。非相溶性の2種類の
ポリマ−AとBとが接合している接合部lの長さをLと
し、該接合部を挟んで位置するポリマ−Aの厚さをW
1、該接合部を挟んで位置するポリマ−Bの厚さをW2
とするとL/W1=1〜10であり、L/W2=1〜1
0であることを意味する。これらの値が1より小さいと
柔軟性、バルキ−性等に優れた分割フィブリル化物が得
られず、一方これらの値が10を越えると接合部におけ
るポリマ−間の剥離性が低下して、満足な分割フィブリ
ル化が行えなくなる。
【0035】ここでポリマ−Aの厚さW1およびポリマ
−Bの厚さW2は、図1の(イ)に示すようにポリマ−
Aとポリマ−Bとが互いに平行またはほぼ平行に多数接
合している場合には、接合部に直角またはほぼ直角に交
わる直線の距離として簡便に求められる。ポリマ−Aと
ポリマ−Bの接合が図1の(ハ)または(ニ)に示され
るように互いに平行またはほぼ平行に接合していない場
合には、接合部lを挟んで位置するポリマ−Aの厚さW
1、ポリマ−Bの厚さW2は、図2(ロ)に示されるよ
うに、その接合部lの繊維の外周部に位置する点bから
それぞれ隣接する別の接合部に下ろした垂線の長さとす
る。
−Bの厚さW2は、図1の(イ)に示すようにポリマ−
Aとポリマ−Bとが互いに平行またはほぼ平行に多数接
合している場合には、接合部に直角またはほぼ直角に交
わる直線の距離として簡便に求められる。ポリマ−Aと
ポリマ−Bの接合が図1の(ハ)または(ニ)に示され
るように互いに平行またはほぼ平行に接合していない場
合には、接合部lを挟んで位置するポリマ−Aの厚さW
1、ポリマ−Bの厚さW2は、図2(ロ)に示されるよ
うに、その接合部lの繊維の外周部に位置する点bから
それぞれ隣接する別の接合部に下ろした垂線の長さとす
る。
【0036】本発明においては、図1の複合断面形状に
見られるように、2種類のポリマ−の接合部lの長さL
および厚みW1、W2は異なるが、L/W1、L/W2
の値の80%以上が1〜10の範囲になっていれば、分
割フィブリル化処理が勘弁に円滑に行われ、分割フィブ
リル化物も柔軟性、バルキ−性に優れたものとなる。な
お、本発明においては、フィラメント間の複合形状がラ
ンダムに異なる分割型複合繊維をも包含するが、かかる
場合も各々のフィラメントのL/W1、L/W2の値の
80%以上が1〜10の範囲になっていればよい。
見られるように、2種類のポリマ−の接合部lの長さL
および厚みW1、W2は異なるが、L/W1、L/W2
の値の80%以上が1〜10の範囲になっていれば、分
割フィブリル化処理が勘弁に円滑に行われ、分割フィブ
リル化物も柔軟性、バルキ−性に優れたものとなる。な
お、本発明においては、フィラメント間の複合形状がラ
ンダムに異なる分割型複合繊維をも包含するが、かかる
場合も各々のフィラメントのL/W1、L/W2の値の
80%以上が1〜10の範囲になっていればよい。
【0037】後述する実施例ではかかる値は分割フィブ
リル化処理後の複合繊維の接合部の長さ、各ポリマ−の
厚みを測定して上述のL/W1、L/W2を算出してい
るが、分割フィブリル化処理を行った後の各価を測定す
るほうが測定が簡単に行えるからである。分割フィブリ
ル化手段としては各種あるが、アルカリ水溶液による減
量に程度によっては上述のL/W1、L/W2は多少の
影響を受けるが、アルカリ減量率が15重量%以下であ
れば、これらの値はアルカリ減量前とほとんど変わらな
い。
リル化処理後の複合繊維の接合部の長さ、各ポリマ−の
厚みを測定して上述のL/W1、L/W2を算出してい
るが、分割フィブリル化処理を行った後の各価を測定す
るほうが測定が簡単に行えるからである。分割フィブリ
ル化手段としては各種あるが、アルカリ水溶液による減
量に程度によっては上述のL/W1、L/W2は多少の
影響を受けるが、アルカリ減量率が15重量%以下であ
れば、これらの値はアルカリ減量前とほとんど変わらな
い。
【0038】本発明の分割型複合繊維の繊維横断面にお
ける非相溶性のポリマ−の分割数、すなわち貼合わせ数
は3以上であればとくに制限されないが、分割型複合繊
維の製造の容易性、分割フィブリル化処理により形成さ
れる極細繊維の繊度等により3〜15程度の貼合わせ数
であることが好ましい。また、分割型複合繊維の単繊維
繊度は通常約1〜15デニ−ル程度であることが紡糸・
延伸工程性、製織編性、不織布の製造性、分割フィブリ
ル化処理の容易性等の点で好ましい。そして分割フィブ
リル化処理後に形成される極細繊維の単繊維繊度が0.
9デニ−ル以下、とくに0.6デニ−ル以下になるよう
に分割型複合繊維の単繊維繊度、貼合わせ数などを設定
す伸縮性、柔軟性、バルキ−性に優れた分割フィブリル
化製品を得ることができる。
ける非相溶性のポリマ−の分割数、すなわち貼合わせ数
は3以上であればとくに制限されないが、分割型複合繊
維の製造の容易性、分割フィブリル化処理により形成さ
れる極細繊維の繊度等により3〜15程度の貼合わせ数
であることが好ましい。また、分割型複合繊維の単繊維
繊度は通常約1〜15デニ−ル程度であることが紡糸・
延伸工程性、製織編性、不織布の製造性、分割フィブリ
ル化処理の容易性等の点で好ましい。そして分割フィブ
リル化処理後に形成される極細繊維の単繊維繊度が0.
9デニ−ル以下、とくに0.6デニ−ル以下になるよう
に分割型複合繊維の単繊維繊度、貼合わせ数などを設定
す伸縮性、柔軟性、バルキ−性に優れた分割フィブリル
化製品を得ることができる。
【0039】上述の分割型複合繊維を分割フィブリル化
処理して得られる繊維は、繊維の横断面形状がフィラメ
ント間で不規則に異なっている。たとえば、図1(イ)
(ロ)(ハ)に示される複合形状の分割型複合繊維2本
以上からなる糸条を分割フィブリル化処理して得られる
極細繊維群は、同じ断面形状の極細繊維も存在するし、
異なった断面形状の極細繊維も存在する。また、上述し
たような、フィラメント間で異なったランダムな複合形
状をしている分割型複合繊維2本以上からなる糸条を分
割フィブリル化処理して得られる極細繊維群は一本一本
が異なった断面形状を呈している。目的に応じて複合繊
維の複合形状を設定すればよい。
処理して得られる繊維は、繊維の横断面形状がフィラメ
ント間で不規則に異なっている。たとえば、図1(イ)
(ロ)(ハ)に示される複合形状の分割型複合繊維2本
以上からなる糸条を分割フィブリル化処理して得られる
極細繊維群は、同じ断面形状の極細繊維も存在するし、
異なった断面形状の極細繊維も存在する。また、上述し
たような、フィラメント間で異なったランダムな複合形
状をしている分割型複合繊維2本以上からなる糸条を分
割フィブリル化処理して得られる極細繊維群は一本一本
が異なった断面形状を呈している。目的に応じて複合繊
維の複合形状を設定すればよい。
【0040】本発明の分割型複合繊維の繊維断面形状も
とくに制限されず、円形;楕円形;三角形、方形、多角
形、多葉形、アレイ形、T字形、V字形等の異形などを
挙げることができる。また中実繊維であっても、中空繊
維であってもよい。
とくに制限されず、円形;楕円形;三角形、方形、多角
形、多葉形、アレイ形、T字形、V字形等の異形などを
挙げることができる。また中実繊維であっても、中空繊
維であってもよい。
【0041】本発明の複合繊維を構成する2種の非相溶
性ポリマ−のうち、1種は上述のポリエステルエステル
ブロック共重合体であるが、他種のポリマ−としては、
該ポリエステルエステルブロック共重合体とは非相溶性
のポリマ−であればとくに制限されるものではないが、
ポリエステル、ポリアミド等の汎用の繊維形成性ポリマ
−を用いることが好ましい。
性ポリマ−のうち、1種は上述のポリエステルエステル
ブロック共重合体であるが、他種のポリマ−としては、
該ポリエステルエステルブロック共重合体とは非相溶性
のポリマ−であればとくに制限されるものではないが、
ポリエステル、ポリアミド等の汎用の繊維形成性ポリマ
−を用いることが好ましい。
【0042】ポリエステルを用いる場合は、テレフタル
酸単位と少なくとも1種のグリコ−ル単位、好ましくは
エチレングリコ−ル、トリメチレングリコ−ル、テトラ
メチレングリコ−ルから選択される1種以上のアルキレ
ングリコ−ルからなる単位から主としてなるポリエステ
ルが好ましい。該ポリエステルには必要に応じてテレフ
タル酸単位とともに少量の他のジカルボン酸単位やオキ
シカルボン酸単位を有していてもよい。他のジカルボン
酸単位、オキシカルボン酸単位としてはイソフタル酸、
スルホイソフタル酸ナトリウム、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキ
シ安息香酸等の芳香族ジカルボン酸や芳香族オキシカル
ボン酸;アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカ
ルボン酸などからなる単位を挙げることができる。
酸単位と少なくとも1種のグリコ−ル単位、好ましくは
エチレングリコ−ル、トリメチレングリコ−ル、テトラ
メチレングリコ−ルから選択される1種以上のアルキレ
ングリコ−ルからなる単位から主としてなるポリエステ
ルが好ましい。該ポリエステルには必要に応じてテレフ
タル酸単位とともに少量の他のジカルボン酸単位やオキ
シカルボン酸単位を有していてもよい。他のジカルボン
酸単位、オキシカルボン酸単位としてはイソフタル酸、
スルホイソフタル酸ナトリウム、ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキ
シ安息香酸等の芳香族ジカルボン酸や芳香族オキシカル
ボン酸;アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカ
ルボン酸などからなる単位を挙げることができる。
【0043】さらには、該ポリエステルには上述のグリ
コ−ル単位とともに少量の他のグリコ−ル単位を有して
いてもよい。他のグリコ−ル単位としてはシクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルS等のジオ−ル単
位;ポリオキシアルキレングリコ−ル単位等を挙げるこ
とができる。また、該ポリエステルはその線状構造を実
質的に損なわない範囲内でトリメリット酸、ピロメリッ
ト酸等のポリカルボン酸;グリセリン、トリメチロ−ル
プロパン、ペンタエリスリト−ル等のポリオ−ルを挙げ
ることができる。本発明においては、上述したポリエス
テルのうち、繰り返し単位の80モル%以上がエチレン
テレフタレ−ト単位からなるポリエステルを使用するこ
とが好ましく、固有粘度が0.50〜0.75の範囲の
ポリエステルを使用することが好ましい。
コ−ル単位とともに少量の他のグリコ−ル単位を有して
いてもよい。他のグリコ−ル単位としてはシクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルS等のジオ−ル単
位;ポリオキシアルキレングリコ−ル単位等を挙げるこ
とができる。また、該ポリエステルはその線状構造を実
質的に損なわない範囲内でトリメリット酸、ピロメリッ
ト酸等のポリカルボン酸;グリセリン、トリメチロ−ル
プロパン、ペンタエリスリト−ル等のポリオ−ルを挙げ
ることができる。本発明においては、上述したポリエス
テルのうち、繰り返し単位の80モル%以上がエチレン
テレフタレ−ト単位からなるポリエステルを使用するこ
とが好ましく、固有粘度が0.50〜0.75の範囲の
ポリエステルを使用することが好ましい。
【0044】ポリアミドを用いる場合は、たとえばナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11
等の繊維形成性ポリアミドを使用することができる。中
でも品質、取扱性、価格の点でナイロン6が好ましい。
また固有粘度が1.0〜1.4のポリアミドが好まし
い。
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11
等の繊維形成性ポリアミドを使用することができる。中
でも品質、取扱性、価格の点でナイロン6が好ましい。
また固有粘度が1.0〜1.4のポリアミドが好まし
い。
【0045】本発明の分割型複合繊維における各々のポ
リマ−の複合割合は、ポリエステルエステルブロック共
重合体と他のポリマ−の種類、用途等に応じて調整し得
るが、ポリエステルエステルブロック共重合体:他のポ
リマ−=15:85〜85:15、とくに25:75〜
75:25(重量比)であることが好ましい。他のポリ
マ−としてポリエステルを使用する場合は、ポリエステ
ルエステルブロック共重合体:ポリエステル=25:7
5〜75:25、とくに30:70〜60:40(重量
比)であることが好ましく、他のポリマ−がポリアミド
を使用する場合は、ポリエステルエステルブロック共重
合体:ポリエステル=25:75〜75:25、とくに
25:75〜70:30(重量比)であることが好まし
い。
リマ−の複合割合は、ポリエステルエステルブロック共
重合体と他のポリマ−の種類、用途等に応じて調整し得
るが、ポリエステルエステルブロック共重合体:他のポ
リマ−=15:85〜85:15、とくに25:75〜
75:25(重量比)であることが好ましい。他のポリ
マ−としてポリエステルを使用する場合は、ポリエステ
ルエステルブロック共重合体:ポリエステル=25:7
5〜75:25、とくに30:70〜60:40(重量
比)であることが好ましく、他のポリマ−がポリアミド
を使用する場合は、ポリエステルエステルブロック共重
合体:ポリエステル=25:75〜75:25、とくに
25:75〜70:30(重量比)であることが好まし
い。
【0046】上述した本発明の分割型複合繊維は分割フ
ィブリル化処理を施した際に、完全に分割処理されてい
ることが好ましいが、一部しか分割処理されていなくて
も本発明においては十分本発明の目的を達成することが
できる。
ィブリル化処理を施した際に、完全に分割処理されてい
ることが好ましいが、一部しか分割処理されていなくて
も本発明においては十分本発明の目的を達成することが
できる。
【0047】本発明の分割型複合繊維は公知の複合紡糸
方法で製造することができる。たとえば、複合形状がフ
ィラメント間で異なる分割型複合繊維は適切に選択され
た混合素子数を有するスタチックミキサ−を備えた紡糸
機を使用して紡糸することにより得られる。また紡糸さ
れた未延伸糸は一旦巻き取られて、あるいはそのまま連
続的に延伸が施される。この場合、3000m/分以上
の紡糸速度で複合紡糸する高速紡糸法を採用することも
できる。また紡出糸条を紡糸口金直下で一旦50℃以下
に冷却し、ついで加熱帯域を通過させて糸条温度を50
℃以上で熱延伸した後2000m/分以上の速度で巻き
取る直接紡糸延伸法を採用することもできる。
方法で製造することができる。たとえば、複合形状がフ
ィラメント間で異なる分割型複合繊維は適切に選択され
た混合素子数を有するスタチックミキサ−を備えた紡糸
機を使用して紡糸することにより得られる。また紡糸さ
れた未延伸糸は一旦巻き取られて、あるいはそのまま連
続的に延伸が施される。この場合、3000m/分以上
の紡糸速度で複合紡糸する高速紡糸法を採用することも
できる。また紡出糸条を紡糸口金直下で一旦50℃以下
に冷却し、ついで加熱帯域を通過させて糸条温度を50
℃以上で熱延伸した後2000m/分以上の速度で巻き
取る直接紡糸延伸法を採用することもできる。
【0048】紡糸・延伸された糸条(分割型複合繊維)
は製織編工程を経て編物や織物を製造するか、長繊維状
のままでまたは短繊維状にして不織布を製造したり、あ
るいは紡績工程を経て紡績糸にした後にその糸を用いて
編物や織物等を製造することができる。そして、そのよ
うにして得られた織編物、不織布化された後分割フィブ
リル化処理が施される。本発明においては、分割フィブ
リル化処理が施されるまでの工程で、分割型複合繊維を
構成するポリエステルエステルブロック共重合体と他の
ポリマ−、たとえばポリエステル、ポリアミドとが分割
剥離することなくそれらの工程性を円滑に実施すること
ができ、織編物、不織布等の繊維製品にしたのちの分割
フィブリル化処理時に個々の最小単位まで円滑にほとん
ど完全に分割が可能な分割型複合繊維が得られるのであ
る。不織布の場合には、不織布を製造した後に分割フィ
ブリル化処理を施してもよいし、不織布を製造する前に
分割フィブリル化処理を施してもよい。
は製織編工程を経て編物や織物を製造するか、長繊維状
のままでまたは短繊維状にして不織布を製造したり、あ
るいは紡績工程を経て紡績糸にした後にその糸を用いて
編物や織物等を製造することができる。そして、そのよ
うにして得られた織編物、不織布化された後分割フィブ
リル化処理が施される。本発明においては、分割フィブ
リル化処理が施されるまでの工程で、分割型複合繊維を
構成するポリエステルエステルブロック共重合体と他の
ポリマ−、たとえばポリエステル、ポリアミドとが分割
剥離することなくそれらの工程性を円滑に実施すること
ができ、織編物、不織布等の繊維製品にしたのちの分割
フィブリル化処理時に個々の最小単位まで円滑にほとん
ど完全に分割が可能な分割型複合繊維が得られるのであ
る。不織布の場合には、不織布を製造した後に分割フィ
ブリル化処理を施してもよいし、不織布を製造する前に
分割フィブリル化処理を施してもよい。
【0049】分割フィブリル化処理は、ポリエステルエ
ステルブロック共重合体と他のポリマ−との組み合わせ
等、種々の状況に応じて薬剤処理法、高圧流体噴射法、
仮撚加工法、ニ−ドルパンチ法、加熱処理法等の中から
適宜選択することができる。たとえば、他のポリマ−と
してポリエステルを使用する場合には、薬剤処理法、具
体的にはアルカリ水溶液によるアルカリ減量法を用いる
ことができる。また他のポリマ−がポリアミドの場合に
は薬剤処理法、仮撚加工法、高圧流体噴射法等の方法を
用いることができる。
ステルブロック共重合体と他のポリマ−との組み合わせ
等、種々の状況に応じて薬剤処理法、高圧流体噴射法、
仮撚加工法、ニ−ドルパンチ法、加熱処理法等の中から
適宜選択することができる。たとえば、他のポリマ−と
してポリエステルを使用する場合には、薬剤処理法、具
体的にはアルカリ水溶液によるアルカリ減量法を用いる
ことができる。また他のポリマ−がポリアミドの場合に
は薬剤処理法、仮撚加工法、高圧流体噴射法等の方法を
用いることができる。
【0050】上述したように分割フィブリル化処理され
てなる繊維製品は、そのままかまたは縫製した後に必要
に応じて染色処理を施すことができる。他のポリマ−が
ポリエステルの場合には分散染料で染色することがで
き、他のポリマ−がポリアミドの場合には分散染料と含
金属染料を併用して染色することができる。
てなる繊維製品は、そのままかまたは縫製した後に必要
に応じて染色処理を施すことができる。他のポリマ−が
ポリエステルの場合には分散染料で染色することがで
き、他のポリマ−がポリアミドの場合には分散染料と含
金属染料を併用して染色することができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。実施例において、各物性値は以下の方法により測定
・算出された値である。 (1)ポリエステルエステルブロック共重合体の固有粘
度 該共重合体をフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重量
混合溶媒に溶解し、30℃で測定した。 (2)ポリエステルの固有粘度 ポリエステルをフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重
量混合溶媒に溶解して30℃で測定した。 (3)ポリアミドの固有粘度 ポリアミドをフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重量
混合溶媒に溶解して30℃で測定した。 (4)ポリエステルエステルブロック共重合体の水酸基
濃度 該共重合体の水酸基濃度を、プロトンNMR[日本電子
社製、JEOLGX−500NMR]の測定により求め
た。 (5)ポリエステルエステルブロック共重合体のカルボ
キシル基濃度 該共重合体のペレットを乾燥し、ベンジルアルコ−ルに
215℃の温度で3分間かけて溶解させ、溶解後にクロ
ロホルムを溶解液に投入した後、水酸化カリウムのメタ
ノ−ル溶液を用いてフェノ−ルレッドを指示薬として滴
定を行って中和点を求め、カルボキシル基濃度を算出し
た。
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。実施例において、各物性値は以下の方法により測定
・算出された値である。 (1)ポリエステルエステルブロック共重合体の固有粘
度 該共重合体をフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重量
混合溶媒に溶解し、30℃で測定した。 (2)ポリエステルの固有粘度 ポリエステルをフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重
量混合溶媒に溶解して30℃で測定した。 (3)ポリアミドの固有粘度 ポリアミドをフェノ−ル/テトラクロロエタンの等重量
混合溶媒に溶解して30℃で測定した。 (4)ポリエステルエステルブロック共重合体の水酸基
濃度 該共重合体の水酸基濃度を、プロトンNMR[日本電子
社製、JEOLGX−500NMR]の測定により求め
た。 (5)ポリエステルエステルブロック共重合体のカルボ
キシル基濃度 該共重合体のペレットを乾燥し、ベンジルアルコ−ルに
215℃の温度で3分間かけて溶解させ、溶解後にクロ
ロホルムを溶解液に投入した後、水酸化カリウムのメタ
ノ−ル溶液を用いてフェノ−ルレッドを指示薬として滴
定を行って中和点を求め、カルボキシル基濃度を算出し
た。
【0052】(6)紡糸・延伸工程性 断糸数/トンで評価した。1回以下の断糸/トンは良
好、10回以上の断糸/トンは不良と判定した。 (7)複合繊維のL/Wの測定 分割処理後の繊維をSEM観察で実施した。50個の試
料の平均値で示した。 (8)複合繊維の伸縮性 延伸糸を長さ10cmに切断し、引取り速度200mm
/分で50%伸張し、伸張後3秒間保持した後、応力を
解舒し、応力を解舒した瞬間の糸条の長さL2(cm)
を測定し、下記式により弾性回復率を算出した。 弾性回復率(%)=[{5−(L2−10)}/5]×
100 (9)分割フィブリル化性 フィブリル分割処理後の織物、筒編地より試料を採取
し、その試料を引き伸ばして引き揃えた状態にしてパラ
フィンで1つに固め、糸の長さ方向に直角にミクロト−
ムで切断して薄片を作製し、その薄片を電子顕微鏡で観
察してその切断面における各繊維単位の総数(完全に分
割された繊維単位、未分割または不完全分割の状態の繊
維単位の合計数)に対する最小単位の1層にまで分割さ
れている繊維単位の合計数を百分率で算出して評価し
た。 ○:分割率が80%以上 △:分割率が50%以上80%未満 ×:分割率が50%未満
好、10回以上の断糸/トンは不良と判定した。 (7)複合繊維のL/Wの測定 分割処理後の繊維をSEM観察で実施した。50個の試
料の平均値で示した。 (8)複合繊維の伸縮性 延伸糸を長さ10cmに切断し、引取り速度200mm
/分で50%伸張し、伸張後3秒間保持した後、応力を
解舒し、応力を解舒した瞬間の糸条の長さL2(cm)
を測定し、下記式により弾性回復率を算出した。 弾性回復率(%)=[{5−(L2−10)}/5]×
100 (9)分割フィブリル化性 フィブリル分割処理後の織物、筒編地より試料を採取
し、その試料を引き伸ばして引き揃えた状態にしてパラ
フィンで1つに固め、糸の長さ方向に直角にミクロト−
ムで切断して薄片を作製し、その薄片を電子顕微鏡で観
察してその切断面における各繊維単位の総数(完全に分
割された繊維単位、未分割または不完全分割の状態の繊
維単位の合計数)に対する最小単位の1層にまで分割さ
れている繊維単位の合計数を百分率で算出して評価し
た。 ○:分割率が80%以上 △:分割率が50%以上80%未満 ×:分割率が50%未満
【0053】参考例1 窒素気流下に、炭素数が10であるセバシン酸(Sb
A)20.2kgおよび炭素数が6である3−メチル−
1,5ペンタンジオ−ル(MPD)14.2kgを反応
器に仕込み、常圧下に200℃の温度で生成する水を系
外に留去しながらエステル化反応を行った。反応物の酸
価が10以下になった時点で、シュウ酸チタンカリウム
触媒11gを加えて250℃の温度で、200mmHg
から100mmHgまで徐々に減圧しながら反応を続け
た。反応物の酸価が1.0になった時点で真空ポンプで
徐々に真空度を上げて反応を完結させた(ポリエステル
Bと略称する)。固有粘度0.80のポリブチレンテレ
フタレ−ト6000gと上述のポリエステルB4000
gおよびセバシン酸(SbA)20gを用いて240℃
の温度で0.3mmHgの減圧下に150分間反応さ
せ、ついで固相重合を行った。その結果、表1に示され
るように、固有粘度1.7dl/g、水酸基濃度3μ当
量/g、カルボキシル基濃度5μ当量/gのポリエステ
ルエステルブロック共重合体を得た。
A)20.2kgおよび炭素数が6である3−メチル−
1,5ペンタンジオ−ル(MPD)14.2kgを反応
器に仕込み、常圧下に200℃の温度で生成する水を系
外に留去しながらエステル化反応を行った。反応物の酸
価が10以下になった時点で、シュウ酸チタンカリウム
触媒11gを加えて250℃の温度で、200mmHg
から100mmHgまで徐々に減圧しながら反応を続け
た。反応物の酸価が1.0になった時点で真空ポンプで
徐々に真空度を上げて反応を完結させた(ポリエステル
Bと略称する)。固有粘度0.80のポリブチレンテレ
フタレ−ト6000gと上述のポリエステルB4000
gおよびセバシン酸(SbA)20gを用いて240℃
の温度で0.3mmHgの減圧下に150分間反応さ
せ、ついで固相重合を行った。その結果、表1に示され
るように、固有粘度1.7dl/g、水酸基濃度3μ当
量/g、カルボキシル基濃度5μ当量/gのポリエステ
ルエステルブロック共重合体を得た。
【0054】参考例2〜4 表1に示す酸成分およびジオ−ル成分ならびに触媒を用
いた以外は参考例1と同様にしてポリエステルエステル
ブロック共重合体を得た。得られた共重合体の固有粘
度、水酸基濃度、カルボキシル基濃度を表1に示す。た
だし、参考例2においてはポリエステルBとしてポリエ
チレンテレフタレ−トを使用しているので、共重合体を
重合する温度を265℃とし、反応時間を適宜変更して
表1に示す物性のブロック共重合体を得た。
いた以外は参考例1と同様にしてポリエステルエステル
ブロック共重合体を得た。得られた共重合体の固有粘
度、水酸基濃度、カルボキシル基濃度を表1に示す。た
だし、参考例2においてはポリエステルBとしてポリエ
チレンテレフタレ−トを使用しているので、共重合体を
重合する温度を265℃とし、反応時間を適宜変更して
表1に示す物性のブロック共重合体を得た。
【0055】実施例1 ポリエステルエステルブロック共重合体として表1に示
されるTPEE−1を使用し、他方のポリマ−としてナ
イロン6[固有粘度1.23、宇部興産社製1013B
K−1]を使用した。それぞれ別々の押出機にて溶融押
出し、TPEE−1とナイロン6の重量比が50/50
になるようにそれぞれギアポンプで計量した後、ケ−ニ
ックス社製の4エレメントスタチックミキサ−を装備し
た紡糸パック内に上述の2種類のポリマ−を供給して層
状分割ポリマ流を形成させ、分配路を12個有する分配
板を通過させた後、24ホ−ルの丸孔ノズルより口金温
度270℃で吐出し、速度1000m/分で巻き取っ
た。
されるTPEE−1を使用し、他方のポリマ−としてナ
イロン6[固有粘度1.23、宇部興産社製1013B
K−1]を使用した。それぞれ別々の押出機にて溶融押
出し、TPEE−1とナイロン6の重量比が50/50
になるようにそれぞれギアポンプで計量した後、ケ−ニ
ックス社製の4エレメントスタチックミキサ−を装備し
た紡糸パック内に上述の2種類のポリマ−を供給して層
状分割ポリマ流を形成させ、分配路を12個有する分配
板を通過させた後、24ホ−ルの丸孔ノズルより口金温
度270℃で吐出し、速度1000m/分で巻き取っ
た。
【0056】得られた紡糸原糸を通常のロ−ラプレ−ト
方式の延伸機により、ホットロ−ラ65℃、ホットプレ
−ト120℃、倍率3.1倍で延伸を施し、75デニ−
ル/24フィラメントの延伸糸を得た。紡糸性、延伸性
は共に良好であった。該延伸糸を経糸および緯糸として
使用し、経糸密度85本/インチ、緯糸密度81本/イ
ンチの平織物を作製した。ついで乾燥プレセットした
後、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH濃度40g/リ
ットル、温度98℃)で分割フィブリル化処理(減量率
8%)を施し、水洗をして乾燥し、分割フィブリル化後
の極細繊維における接合部に相当する部分の長さと幅の
比を算出した。結果を表2に示す。
方式の延伸機により、ホットロ−ラ65℃、ホットプレ
−ト120℃、倍率3.1倍で延伸を施し、75デニ−
ル/24フィラメントの延伸糸を得た。紡糸性、延伸性
は共に良好であった。該延伸糸を経糸および緯糸として
使用し、経糸密度85本/インチ、緯糸密度81本/イ
ンチの平織物を作製した。ついで乾燥プレセットした
後、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH濃度40g/リ
ットル、温度98℃)で分割フィブリル化処理(減量率
8%)を施し、水洗をして乾燥し、分割フィブリル化後
の極細繊維における接合部に相当する部分の長さと幅の
比を算出した。結果を表2に示す。
【0057】実施例2 実施例1において、ナイロン6に代えて固有粘度0.6
5のポリエチレンテレフタレ−トを使用し、紡糸口金温
度290℃、ホットロ−ラ温度80℃、ホットプレ−ト
温度130℃、延伸倍率3.3倍にした以外は実施例1
と同様にして複合繊維を得、延伸糸を得た。得られた延
伸糸を使用して実施例1と同様の平織物を作製し、分割
フィブリル化処理を施した。該処理条件はNaOH濃度
40g/リットル、温度98℃で、減量率は10%であ
った。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部に
相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に
示す。
5のポリエチレンテレフタレ−トを使用し、紡糸口金温
度290℃、ホットロ−ラ温度80℃、ホットプレ−ト
温度130℃、延伸倍率3.3倍にした以外は実施例1
と同様にして複合繊維を得、延伸糸を得た。得られた延
伸糸を使用して実施例1と同様の平織物を作製し、分割
フィブリル化処理を施した。該処理条件はNaOH濃度
40g/リットル、温度98℃で、減量率は10%であ
った。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部に
相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に
示す。
【0058】実施例3 実施例1において、ポリエステルエステルブロック共重
合体として表1に示されるTPEE−2を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。
合体として表1に示されるTPEE−2を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。
【0059】実施例4 実施例2において、ポリエステルエステルブロック共重
合体として表1に示されるTPEE−2を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。
合体として表1に示されるTPEE−2を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。
【0060】比較例1 実施例1において、ポリエステルエステルブロック共重
合体として表1に示されるTPEE−4を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。TPEE−4の水酸基濃度およびカルボキシル
基濃度が高く、紡糸、延伸は可能であったが、単糸切れ
が生じ、良好とはいい難かった。また、得られた延伸糸
のTPEE−4をNMRで構造分析したところ、ブロッ
ク性は保持されておらず、ランダム共重合体に近い構造
であることがわかった。繊維化工程性および分割フィブ
リル化工程性は不良であり、得られた平織物も伸縮性が
十分とはいえず、柔軟性も持ち合わせていなかった。
合体として表1に示されるTPEE−4を使用した以外
は同様にして紡糸、延伸を施し、平織物を製織した。つ
いで分割フィブリル処理を同条件で施し、水洗、乾燥を
施した。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部
に相当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2
に示す。TPEE−4の水酸基濃度およびカルボキシル
基濃度が高く、紡糸、延伸は可能であったが、単糸切れ
が生じ、良好とはいい難かった。また、得られた延伸糸
のTPEE−4をNMRで構造分析したところ、ブロッ
ク性は保持されておらず、ランダム共重合体に近い構造
であることがわかった。繊維化工程性および分割フィブ
リル化工程性は不良であり、得られた平織物も伸縮性が
十分とはいえず、柔軟性も持ち合わせていなかった。
【0061】実施例5 表1に示されるTPEE−3を使用し、他方のポリマ−
としてナイロン6[固有粘度1.23、宇部興産社製1
013BK−1]を使用し、それぞれ別々の押出機にて
溶融押出して、TPEE−1とナイロン6の重量比が5
0/50になるようにそれぞれギアポンプで計量した
後、紡糸パック内に供給し、口金温度270℃、100
0m/分の速度で巻き取った。糸条の断面は縦割分割型
断面(11層交互貼合わせ型)構造とした。得られた紡
糸原糸を実施例1と同様の条件で延伸を施し、75デニ
−ル/24フィラメントの延伸糸を得た。続いて該延伸
糸に仮撚数3390T/M、150℃で仮撚を施し、分
割フィブリル化処理を行った。処理後の糸条を使用して
メリヤス編地の筒編地を作製し、リラックス、精練を行
った。筒編地中の極細繊維における接合部に相当する部
分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に示す。
としてナイロン6[固有粘度1.23、宇部興産社製1
013BK−1]を使用し、それぞれ別々の押出機にて
溶融押出して、TPEE−1とナイロン6の重量比が5
0/50になるようにそれぞれギアポンプで計量した
後、紡糸パック内に供給し、口金温度270℃、100
0m/分の速度で巻き取った。糸条の断面は縦割分割型
断面(11層交互貼合わせ型)構造とした。得られた紡
糸原糸を実施例1と同様の条件で延伸を施し、75デニ
−ル/24フィラメントの延伸糸を得た。続いて該延伸
糸に仮撚数3390T/M、150℃で仮撚を施し、分
割フィブリル化処理を行った。処理後の糸条を使用して
メリヤス編地の筒編地を作製し、リラックス、精練を行
った。筒編地中の極細繊維における接合部に相当する部
分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に示す。
【0062】実施例6 実施例5において、ナイロン6に代えて固有粘度0.6
5のポリエチレンテレフタレ−トを使用し、紡糸口金温
度290℃、ホットロ−ラ温度80℃、ホットプレ−ト
温度130℃、延伸倍率3.3倍にした以外は実施例5
と同様にして複合繊維を得、延伸糸を得た。得られた延
伸糸を使用してメリヤス編地の筒編地を作製し、分割フ
ィブリル化処理を施した。該処理条件はNaOH濃度4
0g/リットル、温度98℃で、減量率は11%であっ
た。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部に相
当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に示
す。
5のポリエチレンテレフタレ−トを使用し、紡糸口金温
度290℃、ホットロ−ラ温度80℃、ホットプレ−ト
温度130℃、延伸倍率3.3倍にした以外は実施例5
と同様にして複合繊維を得、延伸糸を得た。得られた延
伸糸を使用してメリヤス編地の筒編地を作製し、分割フ
ィブリル化処理を施した。該処理条件はNaOH濃度4
0g/リットル、温度98℃で、減量率は11%であっ
た。分割フィブリル化後の極細繊維における接合部に相
当する部分の長さと幅の比を算出した。結果を表2に示
す。
【0063】比較例2 実施例5においてTPEE−3に代えて、TPEE−4
を使用した以外は同様にして紡糸、延伸を施し、分割フ
ィブリル化処理を施し、筒編地を製編した。分割フィブ
リル化後の極細繊維における接合部に相当する部分の長
さと幅の比を算出した。結果を表2に示す。TPEE−
4の水酸基濃度およびカルボキシル基濃度が高く、紡
糸、延伸は可能であったが、単糸切れが生じ、良好とは
いい難かった。また、得られた延伸糸のTPEE−4を
NMRで構造分析したところ、ブロック性は保持されて
おらず、ランダム共重合体に近い構造であることがわか
った。繊維化工程性および分割フィブリル化工程性が不
良であり、得られた平織物も伸縮性が十分とはいえず、
柔軟性も持ち合わせていなかった。
を使用した以外は同様にして紡糸、延伸を施し、分割フ
ィブリル化処理を施し、筒編地を製編した。分割フィブ
リル化後の極細繊維における接合部に相当する部分の長
さと幅の比を算出した。結果を表2に示す。TPEE−
4の水酸基濃度およびカルボキシル基濃度が高く、紡
糸、延伸は可能であったが、単糸切れが生じ、良好とは
いい難かった。また、得られた延伸糸のTPEE−4を
NMRで構造分析したところ、ブロック性は保持されて
おらず、ランダム共重合体に近い構造であることがわか
った。繊維化工程性および分割フィブリル化工程性が不
良であり、得られた平織物も伸縮性が十分とはいえず、
柔軟性も持ち合わせていなかった。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明により、伸縮性、柔軟性、バルキ
−性に富んだ布帛または繊維製品を得ることができる分
割型複合繊維を提供することができる。
−性に富んだ布帛または繊維製品を得ることができる分
割型複合繊維を提供することができる。
【図1】本発明の分割型複合繊維の横断面構造の例を示
す図である。
す図である。
【図2】分割型複合繊維における非相溶性の2種類のポ
リマ−同士の接合部の長さ(L)と、該接合部を挟んで
位置する2種類のポリマ−の厚さ(W1、W2)の測定
法を示す図である。
リマ−同士の接合部の長さ(L)と、該接合部を挟んで
位置する2種類のポリマ−の厚さ(W1、W2)の測定
法を示す図である。
A:ポリエステルエステルブロック共重合体 B:繊維形成性ポリマ−
Claims (3)
- 【請求項1】2種の非相溶性の繊維形成性ポリマ−から
なり、一種のポリマ−が他種のポリマ−により複数個に
分割されてなり、該繊維形成性ポリマ−同志の接合部の
長さ(L)と、該接合部を挟んで位置する2種の繊維形
成性ポリマ−の厚さ(W1、W2)との比(L/W1、
L/W2)が1〜10の範囲であって、一種の繊維形成
性ポリマ−が下記に示すポリエステルエステルブロック
共重合体であることを特徴とする分割型複合繊維。 (i)芳香族ポリエステルセグメント(A)および脂肪
族ポリエステルセグメント(B)からなっていて、 (a)芳香族ポリエステルセグメント(A)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなり、該ジカ
ルボン酸単位の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
位であって、かつ該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭
素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単位および1,4
−シクロヘキサンジメタノ−ル単位から選ばれる少なく
とも1種のジオ−ル単位であり、 (b)脂肪族ポリエステルセグメント(B)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなる脂肪族ポ
リエステルセグメント(B1)およびヒドロキシカルボ
ン酸単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B2)の少なくとも一方からなり、該脂肪族ポリエ
ステルセグメント(B1)におけるジカルボン酸単位の
60モル%以上が炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボ
ン酸単位であってかつジオ−ル単位の70モル%以上が
炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位であり、そして該
脂肪族ポリエステルセグメント(B2)におけるヒドロ
キシカルボン酸単位の60モル%以上が炭素数6〜10
の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位であり、(ii)
前記芳香族ポリエステルセグメント(A)/脂肪族ポリ
エステルセグメント(B)が重量比で95/5〜30/
70であり、(iii)水酸基濃度が10μ当量/g以下で
あり、そして、(iv)カルボキシル基濃度が20μ当量
/g以下であるポリエステルエステルブロック共重合
体。 - 【請求項2】請求項1記載の分割型複合繊維を分割フィ
ブリル化処理してなる繊維であって、横断面における外
形がフィラメント相互間で不規則に異なっており、フィ
ラメントの平均繊度が0.9デニ−ル以下であり、かつ
該フィラメントの一部が下記に示すポリエステルエステ
ルブロック共重合体で構成されていることを特徴とする
分割フィブリル化繊維。 (i)芳香族ポリエステルセグメント(A)および脂肪
族ポリエステルセグメント(B)からなっていて、 (a)芳香族ポリエステルセグメント(A)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなり、該ジカ
ルボン酸単位の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
位であって、かつ該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭
素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単位および1,4
−シクロヘキサンジメタノ−ル単位から選ばれる少なく
とも1種のジオ−ル単位であり、 (b)脂肪族ポリエステルセグメント(B)がジカルボ
ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなる脂肪族ポ
リエステルセグメント(B1)およびヒドロキシカルボ
ン酸単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B2)の少なくとも一方からなり、該脂肪族ポリエ
ステルセグメント(B1)におけるジカルボン酸単位の
60モル%以上が炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボ
ン酸単位であってかつジオ−ル単位の70モル%以上が
炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位であり、そして該
脂肪族ポリエステルセグメント(B2)におけるヒドロ
キシカルボン酸単位の60モル%以上が炭素数6〜10
の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位であり、(ii)
前記芳香族ポリエステルセグメント(A)/脂肪族ポリ
エステルセグメント(B)が重量比で95/5〜30/
70であり、(iii)水酸基濃度が10μ当量/g以下で
あり、そして、(iv)カルボキシル基濃度が20μ当量
/g以下であるポリエステルエステルブロック共重合
体。 - 【請求項3】請求項1記載の分割型複合繊維を用いて製
造した布帛または繊維製品を分割フィブリル化処理して
得られる分割フィブリル化物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12948397A JP3647600B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 分割型複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12948397A JP3647600B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 分割型複合繊維 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10325019A true JPH10325019A (ja) | 1998-12-08 |
| JP3647600B2 JP3647600B2 (ja) | 2005-05-11 |
Family
ID=15010608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12948397A Expired - Fee Related JP3647600B2 (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 分割型複合繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3647600B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001038619A1 (en) * | 1999-11-25 | 2001-05-31 | Kanebo, Limited | Sliver comprising extra fine fibers |
| US6475618B1 (en) | 2001-03-21 | 2002-11-05 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Compositions for enhanced thermal bonding |
| JP2003073981A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Kuraray Co Ltd | 皮革様シート |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP12948397A patent/JP3647600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001038619A1 (en) * | 1999-11-25 | 2001-05-31 | Kanebo, Limited | Sliver comprising extra fine fibers |
| US6475618B1 (en) | 2001-03-21 | 2002-11-05 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Compositions for enhanced thermal bonding |
| US6946195B2 (en) | 2001-03-21 | 2005-09-20 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Compositions for enhanced thermal bonding |
| JP2003073981A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Kuraray Co Ltd | 皮革様シート |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3647600B2 (ja) | 2005-05-11 |
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|---|---|---|---|
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Effective date: 20050117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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