JPH10335065A - 有機薄膜el素子 - Google Patents

有機薄膜el素子

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JPH10335065A
JPH10335065A JP9140036A JP14003697A JPH10335065A JP H10335065 A JPH10335065 A JP H10335065A JP 9140036 A JP9140036 A JP 9140036A JP 14003697 A JP14003697 A JP 14003697A JP H10335065 A JPH10335065 A JP H10335065A
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Japan
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organic thin
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Application number
JP9140036A
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English (en)
Inventor
Kazukiyo Nagai
一清 永井
Tomoyuki Shimada
知幸 島田
Mitsutoshi Anzai
光利 安西
Akihiro Imai
章博 今井
Katsuhiro Morooka
勝宏 諸岡
Chihaya Adachi
千波矢 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hodogaya Chemical Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた有機薄膜EL素子を提供する
こと。 【解決手段】 有機薄膜EL素子において、有機化合物
薄膜層として特定の構造を有する芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な有機薄膜EL
素子に関するものである。さらに詳しく言えば、本発明
は耐熱性、機械的強度、経時変化に優れたポリカーボネ
ート樹脂からなる有機薄膜EL素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、有機薄膜EL素子は自己発光型で
あるために視野角依存性に富み、視認性が高く、さらに
は薄膜型の完全固体素子であるために省スペース等の観
点から注目され、実用化研究への展開が開始されてい
る。しかしながらエネルギー変換効率、発光量子効率の
さらなる向上や、経時での有機薄膜の安定性の付与など
解決すべき問題が多数ある。
【0003】これまで有機薄膜EL素子は低分子を利用
したものと高分子を利用したものが報告されている。低
分子系においては種々の積層構造の採用により高効率化
の実現が、またドーピング法をうまくコントロールする
ことにより耐久性の向上が報告されている。ただし、低
分子集合体の場合、長時間における経時での膜状態の変
化が生じることが報告されており膜の安定性に関し、本
質的な問題点を抱えている。一方、高分子系材料におい
てはこれまで主にPPV(poly−p−phenyl
enevinylene)系列やpoly−thiop
hene等について精力的に検討が行われてきた。しか
しながら、これらの材料系は純度を上げることが困難で
あることや、本質的に蛍光量子収率が低いことが挙げら
れ、高性能なEL素子は得られていないのが現状であ
る。高分子材料の場合、本質的にガラス状態が安定であ
ることを考慮した場合、高蛍光量子効率を付与するとが
できれば、優れたEL素子の構築が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の現状に鑑みてなされたものであり、有機層を構成する
成分として、特に電荷輸送性を有し耐熱性に優れる芳香
族ポリカーボネート樹脂を含有した耐久性に優れる有機
EL素子を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、下記式に示される特定の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂を含有する有機層を有するEL素子が優れた発光
特性を有することを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、 (1)互いに対向する陽極と陰極間に、1層または複数
層の有機化合物薄膜よりなる発光層を備えた有機薄膜E
L素子において、少なくとも1層が下記式(I)に示さ
れる構成単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂を含
有する層であることを特徴とする有機薄膜EL素子、
【0006】
【化12】
【0007】〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,A
6は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリレン基
を表わし、Ar2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、Yはエチレン基またはビ
ニレン基を表わす。〕 (2)互いに対向する陽極と陰極間に、少なくとも1層
以上のホール注入輸送層を有する複数層の有機化合物薄
膜よりなる発光層を備えた有機薄膜EL素子において、
少なくともホール注入輸送層の1層が下記式(I)に示
される構成単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂を
含有する層であることを特徴とする有機薄膜EL素子、
【0008】
【化13】
【0009】〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,A
6は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリレン基
を表わし、Ar2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、Yはエチレン基またはビ
ニレン基を表わす。〕 (3)上記(1)項における発光層のうち少なくとも1
層が、下記式(I)に示される構成単位を有する芳香族
ポリカーボネート樹脂と電子輸送性物質の混合膜とから
なることを特徴とする有機薄膜EL素子、
【0010】
【化14】
【0011】〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,A
6は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリレン基
を表わし、Ar2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、Yはエチレン基またはビ
ニレン基を表わす。〕 (4)上記(1)項における発光層のうち少なくとも1
層が、下記式(I)に示される構成単位を有する芳香族
ポリカーボネート樹脂と電子輸送性物質と発光性物質の
混合膜とからなることを特徴とする有機薄膜EL素子、
【0012】
【化15】
【0013】〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,A
6は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリレン基
を表わし、Ar2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、Yはエチレン基またはビ
ニレン基を表わす。〕 (5)互いに対向する陽極と陰極間に、複数層の有機化
合物薄膜よりなる発光層を備えた有機薄膜EL素子にお
いて、発光層が下記式(I)に示される構成単位を有す
る芳香族ポリカーボネート樹脂を含有する層と少なくと
も1層以上のホール注入輸送層もしくは1層以上の電子
注入郵送層もしくは少なくとも1層以上の両注入輸送層
から構成されていることを特徴とする有機薄膜EL素
子、
【0014】
【化16】
【0015】〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,A
6は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリレン基
を表わし、Ar2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、Yはエチレン基またはビ
ニレン基を表わす。〕 (6)芳香族ポリカーボネート樹脂が上記一般式(I)
及び下記一般式(II)で表される構成単位からなり、一
般式(I)で表される構成単位の組成比をk、一般式
(II)で表される構成単位の組成比をjとしたときに組
成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボ
ネート樹脂とであることを特徴とする(1)〜(5)項
記載の有機薄膜EL素子、
【0016】
【化17】
【0017】〔式中、Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族
の2価基、芳香族の2価基又はこれらを連結してできる
2価基、又は、
【0018】
【化18】
【0019】(ここで、R1,R2,R3,R4は各々独立
して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアリール基またはハロゲン原子であり、a及びb
は各々独立して0〜4の整数であり、c及びdは各々独
立して0〜3の整数であり、Aは単結合、炭素原子数2
〜12の直鎖状のアルキレン基、−O−、−S−、−S
O−、−SO2−、−CO−、
【0020】
【化19】
【0021】から選ばれ、Z1,Z2は置換もしくは無置
換の脂肪族の2価基又は置換もしくは無置換のアリレン
基を表わし、R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11
各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の
置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換
もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換の
アリール基を表わし、又、R5とR6は結合して炭素数5
〜12の炭素環または複素環を形成してもよく、又、R
5,R6はR1,R2と共同で炭素環または複素環を形成し
てもよく、R12,R13は単結合又は炭素数1〜4のアル
キレン基を表わし、R14,R15は各々独立して炭素数1
〜5の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0
〜20の整数、gは0〜2000の整数を表わす。)を
表わす。〕 (7)芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一般式(II
I)で表わされる繰り返し単位からなるポリカーボネー
ト樹脂であることを特徴とする(1)〜(5)項記載の
有機薄膜EL素子、
【0022】
【化20】
【0023】〔式中、Ar1〜Ar7、X、Yは前定義と
同一であり、nは繰り返し数で2〜5000の整数を表
わす。〕 (8)芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一般式(IV)
で表わされる構成単位を含有したポリカーボネート樹脂
であることを特徴とする(1)〜(5)項記載の有機薄
膜EL素子、
【0024】
【化21】
【0025】〔式中、Ar2,Ar4、Ar7、Yは前定
義と同一である。〕 (9)芳香族ポリカーボネート樹脂が上記一般式(IV)
及び上記一般式(II)で表わされる構成単位からなり、
一般式(IV)で表わされる構成単位の組成比をk、一般
式(II)で表わされる構成単位の組成比をjとしたとき
に組成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカ
ーボネート樹脂であることを特徴とする(1)〜(5)
項記載の有機薄膜EL素子、 (10)芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一般式
(V)で表わされる繰り返し単位からなるポリカーボネ
ート樹脂であることを特徴とする(1)〜(5)項記載
の有機薄膜EL素子である。
【0026】
【化22】
【0027】〔式中、Ar2,Ar4、Ar7、X、Yは
前定義と同一であり、nは繰り返し数で2〜5000の
整数を表わす。〕 以下、本発明に用いる芳香族ポリカーボネート樹脂につ
いてさらに詳細に説明する。
【0028】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
は従来ポリカーボネート樹脂の製造法として公知の、ビ
スフェノールと炭酸誘導体との重合と同様の方法で製造
できる。すなわち、下記一般式(VI),(VII)で表わ
される電荷輸送能を有するジオールを少なくとも1種以
上使用し、ビスアリールカーボネートとのエステル交換
法やホスゲン等のハロゲン化カルボニル化合物との溶液
又は界面重合法あるいはジオールから誘導されるビスク
ロロホーメート等のクロロホーメートを用いる方法等に
より製造される。ハロゲン化カルボニル化合物としては
ホスゲンの代わりにホスゲンの2量体であるトリクロロ
メチルクロロホーメートやホスゲンの3量体であるビス
(トリクロロメチル)カーボネートも有用であり、塩素
以外のハロゲンより誘導されるハロゲン化カルボニル化
合物、例えば、臭化カルボニル、ヨウ化カルボニル、フ
ッ化カルボニルも有用である。これら公知の製造法につ
いては例えば「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」
(編者:本間精一、発行:日刊工業新聞社)等に記載さ
れている。又、一般式(VI),(VII)で表わされる電
荷輸送能を有するジオール1種以上と併用して下記一般
式(VIII)で表わされるジオールを使用し、機械的特性
等の改良された共重合とすることができる。この場合、
一般式(VIII)で表わされるジオールを1種あるいは複
数併用してもよい。一般式(VI),(VII)で表わされ
る電荷輸送能を有するジオールと一般式(VIII)で表わ
されるジオールとの割合は所望の特性により広い範囲か
ら選択することができる。又、適当な重合操作を選択す
ることによって共重合体の中でもランダム共重合体、交
互共重合体、ブロック共重合体、ランダム交互共重合
体、ランダムブロック共重合体等を得ることができる。
例えば、一般式(VI),(VII)で表わされる電荷輸送
能を有するジオールと一般式(VIII)で表わされるジオ
ールをはじめから均一に混合してホスゲンとの縮合反応
を行えば一般式(I)あるいは(IV)で表わされる構成
単位と一般式(II)で表わされる構成単位とからなるラ
ンダム共重合体が得られる。又、幾種類かのジオールを
反応の途中から加えることによりランダムブロック共重
合体が得られる。又、一般式(VIII)で表わされるジオ
ールから誘導されるビスクロロホーメートと一般式(V
I),(VII)で表わされる電荷輸送能を有するジオール
との縮合反応を行えば一般式(III),(V)で表わさ
れる繰り返し単位からなる交互共重合体が得られる。こ
の場合、逆に一般式(VI),(VII)で表わされる電荷
輸送能を有するジオールから誘導されるビスクロロホー
メートと一般式(VIII)で表わされるジオールとの縮合
反応によっても同様に一般式(III),(V)で表わさ
れる繰り返し単位からなる交互共重合体が得られる。
又、これらビスクロロホーメートとジオールとの縮合反
応の際、ビスクロロホーメート及びジオールを複数使用
することによりランダム交互共重合体が得られる。
【0029】
【化23】
【0030】 HO−X−OH (VIII) 〔各式中のAr1〜Ar7、X及びYは前定義と同じ。〕 以上すべての重合操作において分子量を調節するために
分子量調節剤として末端停止剤を用いることが望まし
く、従って本発明で使用されるポリカーボネート樹脂の
末端には停止剤にもとずく置換基が結合してもよい。使
用される末端停止剤は、1価の芳香族ヒドロキシ化合
物、1価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホーメート誘
導体、1価のカルボン酸または1価のカルボン酸のハラ
イド誘導体等でよい。これらの末端封止剤は単独で使用
してもよく、又、複数併用してもよい。末端停止剤は、
好ましくは1価の芳香族ヒドロキシ化合物であり、より
好ましくはフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル又はp−クミルフェノールである。本発明の有機薄膜
EL素子に有効成分として使用される一般式(I)で示
される構成単位を含有するポリカーボネート樹脂の好ま
しい分子量はポリスチレン換算数平均分子量で1000
〜500000であり、より好ましくは2000〜20
0000である。
【0031】又、機械的特性を改良するために重合時に
分岐化剤を少量加えることもできる。使用される分岐化
剤は、芳香族性ヒドロキシ基、ハロホーメート基、カル
ボン酸基、カルボン酸ハライド基または活性なハロゲン
原子等から選ばれる反応基を3つ以上(同種でも異種で
もよい)有する化合物である。これらの分岐化剤は単独
で使用してもよく、又、複数併用してもよい。
【0032】以上のようにして得られた少なくとも前記
一般式(I)で示される構成単位を含有するポリカーボ
ネート樹脂は重合中に使用した触媒や酸化防止剤、又、
未反応のジオールや末端停止剤、又、重合中に発生した
無機塩等の不純物を除去して本発明の有機層に使用され
る。これら精製操作も先の「ポリカーボネート樹脂ハン
ドブック」(編者:本間精一、発行:日刊工業新聞社)
等に記載されている従来公知の方法を使用できる。
【0033】又、上記の方法に従って製造された芳香族
ポリカーボネート樹脂には、必要に応じて酸化防止剤、
光安定剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤などの添加剤を加え
ることができる。次に本発明の有機薄膜EL素子の主要
な構成単位である一般式(I)についてさらに詳細に説
明する。前記一般式(I)中、Ar2,Ar7は置換もし
くは無置換のアリール基を表わす。
【0034】具体的にはアリール基としてはフェニル
基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、
ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテニリデン
フェニル基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル
基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル基、ピリジニル
基、ピロリジル基、オキサゾリル基、下記一般式(IX)
で表わされる基等が挙げられる。これらの置換基として
はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換もしくは無置換
のアルキル基、アルコキシ基、下記一般式で表わされる
アミノ基が挙げられる。置換もしくは無置換のアルキル
基としては以下のものを挙げることができる。炭素数1
〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基は更にフッ素原子、シアノ基、フェニル基又は
ハロゲン原子もしくは炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基で置換されたフェニル基を含有してもよい。
具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、is
o−プロピル基、tert−ブチル基、sec−ブチル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、トリフルオロメ
チル基、2−シアノエチル基、ベンジル基、4−クロロ
ベンジル基、4−メチルベンジル基等が挙げられる。
又、置換もしくは無置換のアルコシ基のアルキル基は前
に定義した置換もしくは無置換のアルキル基と同じであ
る。
【0035】
【化24】
【0036】〔式中、Bは−O−,−S−,−SO−,
−SO2−,−CO−及び以下の2価基から選ばれる。
【0037】
【化25】
【0038】(ここで、R16は水素原子、前に定義され
た置換もしくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、前に定義された置換もしくは無置換のアリ
ール基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基を表わし、R17
は水素原子、前に定義された置換もしくは無置換のアル
キル基、前に定義された置換もしくは無置換のアリール
基を表わし、hは1〜12の整数、iは1〜3の整数を
表わす。)〕
【0039】
【化26】
【0040】〔式中、R18,R19は前に定義された置換
もしくは無置換のアルキル基、前に定義された置換もし
くは無置換のアリール基を表わすと共にR18とR19が共
同で環を形成したり、アリール基上の炭素原子と共同で
環を形成してもよい。このような具体例としてピペリジ
ノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。〕 Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6のアリレン基とし
てはAr2,Ar7で定義された置換もしくは無置換のア
リール基から誘導される2価基を挙げることができる。
以上一般式(I)の構成単位について説明したが同一の
記号については他の一般式中でも同じ定義である。
【0041】本発明では電荷輸送能を有する前記一般式
(I)の構成単位のみからなるポリカーボネート樹脂を
有効成分として含有させることもできるが、特性を調節
するためのそれ以外の構成単位との共重合体を含有させ
ることができる。それ以外の構成単位としては従来公知
のポリカーボネート樹脂の構成単位をそのまま利用する
ことができる。例えば「ポリカーボネート樹脂ハンドブ
ック」(編者:本間精一、発行:日刊工業新聞社)に記
載されている基本単位を利用することができる。このよ
うな従来公知の構成単位のうち、好ましい例として前記
一般式(II)で表わされる構成単位を挙げることができ
る。以下にもう一つの主要な構成単位である一般式(I
I)についてその原料となる前記一般式(VIII)の例を
挙げて詳細に説明する。
【0042】一般式(VIII)のXが脂肪族の2価基、環
状脂肪族の2価基である場合のジオールの代表的具体例
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、
1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−
1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパン、キシリレンジオール、1,4−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス(3−ヒドロキ
シプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシ
ブチル)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヒドロキシペン
チル)ベンゼン、1,4−ビス(6−ヒドロキシヘキシ
ル)ベンゼン等である。
【0043】又、Xが芳香族の2価基である場合として
はAr2,Ar7で定義された置換もしくは無置換のアリ
ール基から誘導される2価基を挙げることができる。
又、Xは以下に示される2価基を表わす。
【0044】
【化27】
【0045】(ここで、R1,R2,R3,R4は独立して
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基またはハロゲン原子であり、a及びbは各
々独立して0〜4の整数であり、c及びdは各々独立し
て0〜3の整数であり、Aは単結合、炭素原子数2〜1
2の直鎖状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−CO−、
【0046】
【化28】
【0047】から選ばれ、Z1,Z2は置換もしくは無置
換の脂肪族の2価基又は置換もしくは無置換のアリレン
基を表わし、R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11
各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の
置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換
もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換の
アリール基を表わし、又、R5とR6は結合して炭素数5
〜12の炭素環または複素環を形成してもよく、又、R
5,R6はR1,R2と共同で炭素環または複素環を形成し
てもよく、R12,R13は単結合又は炭素数1〜4のアル
キレン基を表わし、R14,R15は各々独立して炭素数1
〜5の置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0
〜20の整数、gは0〜2000の整数を表わす。)を
表わす。〕 これらの中で、置換もしくは無置換のアルキル基、置換
もしくは無置換のアリール基はいずれも前に定義された
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基と同様である。又、ハロゲン原子はフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表わす。又、
1,Z2が置換もしくは無置換の脂肪族の2価基である
場合としてはXが脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基
である場合のジオールからヒドロキシル基を除いた2価
基を挙げることができる。又、Z1,Z2が置換もしくは
無置換のアリレン基である場合としてはAr2,Ar7
定義された置換もしくは無置換のアリール基から誘導さ
れる2価基を挙げることができる。
【0048】これらXが芳香族の2価基である場合の好
ましいジオールの代表的具体例としては、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェ
ニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、1,3−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−ジメチルプロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2
−メチルプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ヘキサン、4,4−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ノナン、ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ノルボルナン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)アダマンタン、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−
ジメチルジフェニルエーテル、エチレングリコールビス
(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホキシド、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’
−ジフェニル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケ
トン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ケ
トン、3,3,3’,3’−テトラメチル−6,6’−
ジヒドロキシスピロ(ビス)インダン、3,3’,4,
4’−テトラヒドロ−4,4,4’,4’−テトラメチ
ル−2,2’−スピロビ(2H−1−ベンゾピラン)−
7,7’−ジオール、トランス−2,3−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−2−ブテン、9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)キサンテン、1,6−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,6−ヘキサンジオン、α,
α,α’,α’−テトラメチル−α,α’−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−p−キシレン、α,α,α’,
α’−テトラメチル−α,α’−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−m−キシレン、2,6−ジヒドロキシジベ
ンゾ−p−ジオキサン、2,6−ジヒドロキシチアント
レン、2,7−ジヒドロキシフェノキサチイン、9,1
0−ジメチル2,7−ジヒドロキシフェナジン、3,6
−ジヒドロキシジベンゾフラン、3,6−ジヒドロキシ
ジベンゾチオフェン、4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル、1,4−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒド
ロキシピレン、ハイドロキノン、レゾルシン、エチレン
グリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、ジ
エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエー
ト)、トリエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシ
ベンゾエート)、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−テトラメチルジシロキサン、フェノール変性シリ
コーンオイル等が挙げられる。又、ジオール2モルとイ
ソフタロイルクロライドまたはテレフタロイルクロライ
ド1モルとの反応により製造されるエステル結合を含む
芳香族ジオールも有用である。
【0049】以上一般式(II)の構成単位についてその
原料となる一般式(VIII)の例を挙げて説明したが同一
の記号については他の一般式中でも同じ定義である。一
般式(I)の構成単位と一般式(II)の構成単位との共
重合ポリカーボネート樹脂において一般式(I)の構成
単位の含有する割合は任意の範囲で選択することができ
るが、一般式(I)の構成単位の含有率はポリカーボネ
ート樹脂の電荷輸送性に対応しているので、好ましくは
全構成単位中5モル%以上、より好ましくは20モル%
以上含有することが望ましい。
【0050】
【発明の実施の形態】以下の実施例により本発明をさら
に説明する。なお下記において部はすべて重量部であ
る。 製造例1 出発物質として、下記構造の第3級アミノ基を有する化
合物を用いた。
【0051】
【化29】
【0052】乾燥THF50mlに1,4−ビス{4−
〔N−フェニル−N−(4−ヒドロキシフェニル)アミ
ノ〕フェネチル}ベンゼン6.52g(0.01mo
l)、トリエチルアミン3.04g(0.03mol)
を溶解した。この溶液にジエチレングリコールビスクロ
ロフォーメート2.31g(0.01mol)を乾燥T
HF8mlに溶かしたものを、水冷下、30分かけて滴
下した。滴下終了後、粘稠混合物をさらに15分間撹拌
し、0.1gのフェノールを5mlの乾燥THFに溶か
したものを加えた。5分間撹拌の後、得られた粘稠混合
物をメタノール中に沈殿させ、粗生成物を濾取した。こ
のものにTHF溶解−メタノール沈殿の処理を2回施
し、沈殿物を濾取、乾燥して下記構造式のポリカーボネ
ート樹脂(No.1)を得た。得られた目的物は7.31
gで収率は90.2%であり、ガラス転移点は103℃
であった。
【0053】
【化30】
【0054】この物の分子量をゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定したところ、ポリスチレン
換算の分子量は以下のようであった。 数平均分子量 40500 重量平均分子量 203700 この物の赤外吸収スペクトル(フィルム)により、17
60cm-1にカーボネートのC=O伸縮振動に基づく吸
収が認められた。また、元素分析結果は以下のとおりで
あった。
【0055】 製造例2 出発物質として、下記構造の第3級アミノ基を有する化
合物を用いた。
【0056】
【化31】
【0057】乾燥THF50mlに1,4−ビス{4−
〔N−フェニル−N−(4−ヒドロキシフェニル)アミ
ノ〕スチリル}ベンゼン6.48g(0.01mo
l)、トリエチルアミン3.04g(0.03mol)
を溶解した。この溶液にジエチレングリコールビスクロ
ロフォーメート2.31g(0.01mol)を乾燥T
HF8mlに溶かしたものを、水冷下、30分かけて滴
下した。滴下終了後、粘稠混合物をさらに15分間撹拌
し、0.1gのフェノールを5mlの乾燥THFに溶か
したものを加えた。5分間撹拌の後、得られた粘稠混合
物をメタノール中に沈殿させ、粗生成物を濾取した。こ
のものに塩化メチレン溶解−メタノール沈殿の処理を2
回施し、沈殿物を濾取、乾燥して下記構造式の芳香族ポ
リカーボネート樹脂(化合物No.2)を得た。得られた
目的物は6.61gで収率は82.0%であり、ガラス
転移点は142℃であった。
【0058】
【化32】
【0059】この物の分子量をゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより測定したところ、ポリスチレン
換算の分子量は以下のようであった。 数平均分子量 41100 重量平均分子量 177300 この物の赤外吸収スペクトル(フィルム)により、17
60cm-1にカーボネートのC=O伸縮振動に基づく吸
収が認められた。また、元素分析結果は以下のとおりで
あった。
【0060】 製造例3〜15 又、同様にして表1に示す芳香族ポリカーボネート樹脂
(No.3〜15)を得た。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】以上で説明した芳香族ポリカーボネート樹
脂はホール輸送性と蛍光性を併せ持つので有機薄膜EL
素子においては電荷輸送材あるいは発光材として使用で
きる。
【0065】本発明の有機薄膜EL素子における有機層
のうち上記の芳香族ポリカーボネート樹脂を含有する層
は、スピンコート法やキャスト法等の公知の方法によっ
て薄膜化することができる。上記芳香族ポリカーボネー
ト樹脂はジクロロメタンやテトラヒドロフラン等の有機
溶媒に容易に溶解する。従って上記芳香族ポリカーボネ
ート樹脂を溶解できる適当な溶媒により適当な濃度の溶
液を作製し、これを用いて上記方法等により塗工し薄膜
を作製できる。電子輸送性物質や発光性物質との混合膜
を作製する場合は上記芳香族ポリカーボネート樹脂溶液
にそれらを共に溶解させて塗工すれば作製できる。又、
異種のポリマーは相溶しにくい性質を利用して一種のポ
リマー媒体中に他種のポリマー微小分散相を形成するよ
うな膜を作製することもできる。この場合樹脂種の組み
合わせや混合比を変えた混合溶液を作製し、これを用い
て同様な湿式成膜法で塗工すればよい。この様な膜にお
いては前記式(I)に示される芳香族ポリカーボネート
樹脂をポリマー媒体として使用しても良いし、微小分散
相として使用しても良い。これらの膜は通常20μm以
下と薄いので、塗工前に孔径0.45μm以下、より好
ましくは孔径0.1μm以下のフィルターで溶液を濾過
して使用するのが好ましい。有機薄膜EL素子における
有機層が複数の有機層からなり低分子化合物層を有する
場合には湿式成膜法以外に真空蒸着法やスパッタ法等の
乾式成膜法を利用することができる。有機EL素子を構
成する有機層は有機層単層もしくは複数層から構成され
てもよい。有機層が単層から構成される場合、その層が
ポリカーボネート樹脂単独から構成されても良いし、場
合によっては電子輸送性を有する低分子化合物の分散や
高分子とのブレンドまたは他の電荷輸送性ポリマーとの
ブレンド、さらには蛍光量子効率の極めて高い蛍光分子
を微量ドーピングすることも高効率化に有効である。電
子輸送性物質としては電子を輸送する能力を持つ既存の
材料を使用することができる。例えばフルオレノン、ア
ントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオ
キシド、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデン
メタン、アントラキノジメタン、アントロン等とその誘
導体やこれまで優れた電子輸送性を有することが報告さ
れているオキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体
を利用することが可能である。蛍光量子効率の極めて高
い蛍光分子としては溶液状態において強い蛍光を示すレ
ーザー色素等やこれまで有機EL素子に発光材として使
用されてきた既存の低分子蛍光性材料を利用することが
可能である。例えばアントラセン、ナフタレン、フェナ
ントレン、ピレン、テトラセン、コロネン、クリセン、
フルオレセイン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロ
ペリレン、ペリノン、フタロペリノン、ナフタロペリノ
ン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエ
ン、クマリン、オキサジアゾール、アルダジン、ビスベ
ンゾキサゾリン、ビススチリル、ピラジン、シクロペン
タジエン、キノリン金属錯体、アミノキノリン金属錯
体、ベンゾキノリン金属錯体、イミン、ジフェニルエチ
レン、ビニルアントラセン、ジアミノカルバゾール、ピ
ラン、チオピラン、ポリメチン、メロシアニン、イミダ
ゾールキノレート化オキシノイド化合物、キナクリド
ン、ルブレン等およびそれらの誘導体がある。
【0066】さらに必要であれば有機層を複数層から構
成することも可能である。ポリカーボネート樹脂含有層
の上部にさらにスピンコート法や真空蒸着法により電子
注入輸送層や発光層等を積層することが可能である。
又、ポリカーボネート樹脂含有層を形成する前にホール
注入輸送層を形成することも性能向上に有効な場合があ
る。ホール注入輸送層を構成する材料としては、これま
で有機EL素子において機能することが報告されている
フタロシアニン系化合物、ポルフィリン系化合物、オキ
サジアゾール、トリアゾール、トリフェニルアミン系化
合物、ポリシラン等の既存材料を利用することが可能で
ある。
【0067】この様にして形成された有機層の膜厚につ
いては特に制限はなく、通常5nmから20μmの範囲
で選ばれる。更に好ましくは5nmから0.2μmの範
囲である。膜厚はピンホール等の膜欠陥の発生や発光波
長での素子内での光干渉や膜厚増加による印加電圧の上
昇等を加味して調整される。
【0068】本発明における有機薄膜EL素子の陽極と
しては4eV好ましくは4.8eVより大きな仕事関数
を持つ金属、合金、酸化金属等が利用される。このよう
な電極材料の具体例としては金、白金、パラジウム、
銀、タングステン、ニッケル、コバルト、ITO、Cu
I、SnO2、ZnO等の透明電極の利用が挙げられ
る。特に好ましくはITO基板が好適である。ITO基
板の場合表面の平滑なものが好ましく、また表面の汚れ
を良く洗浄して使用する。洗浄法としては既知の方法で
よいがオゾン雰囲気下での紫外線照射や酸素雰囲気下で
のプラズマ処理を行ったものが好適である。一方、陰極
としては仕事関数の4eVより小さい金属、合金等が利
用される。このような物質の具体例としては、ナトリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、リチウム、アルミニウ
ム、サマリウム及びこれらの合金等が利用できる。
【0069】有機薄膜EL素子を面発光素子として使用
する場合は、これらの電極は少なくとも一方が素子の発
光波長領域において十分透明であり、その反対側は発光
波長領域において十分反射率が大きいことが望まれる。
端面発光の場合には透明である必要はない。透明電極と
しては先に述べたITOが好ましく、その基板も透明な
ガラス板やプラスチック板が使用される。得られた有機
薄膜EL素子の環境の温湿度、雰囲気に対する安定性向
上のために素子の表面に保護層を設けたり、シリコンオ
イル等を封入して素子全体を保護することが有効であ
る。
【0070】このようにして得られた本発明の有機薄膜
EL素子に陽極にプラスを陰極にマイナスを接続し、電
圧を印加するとEL発光が観測できる。有機薄膜EL素
子では通電によりジュール熱が発生し、その熱により有
機層の再結晶化、凝集の進行等や低分子材料の拡散が生
じ、これらはいずれも素子の耐久性を低下させる。本発
明の有機薄膜EL素子では有機層に融点温度の高くアモ
ルファス状態の安定な芳香族ポリカーボネート樹脂を使
用するため、結晶化や凝集による素子劣化や拡散による
素子劣化を抑制することができ良好な耐久性を有する素
子を得ることができる。
【0071】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定
されるものではない。
【0072】実施例1 2mmのストライプ状にエッチングを行ったITO基板
を煮沸アルコールにより洗浄し、さらに表面を酸素プラ
ズマにより表面処理した。前記化合物No.2の芳香族ポ
リカーボネート樹脂の1.0wt%ジクロロメタン溶液
を作製し、孔径0.1μmのメンブランフィルターで濾
過した。この溶液を使用してITO基板上にスピンコー
ト法により100nmの膜厚で有機発光層を形成した。
十分乾燥を行った後に、蒸着装置内部に基板をセット
し、10-4Paの真空度にてマスクを介しMgAg合金
層を200nm形成した。発光面のサイズは2mm×2
mmであった。このようにして作成したEL素子にIT
Oを陽極にMgAgを陰極に接続したところ、印加電圧
10Vにて緑色発光が観測された。又、この有機層は結
晶化等の変質は起こさなかった。
【0073】実施例2 実施例1と同様にEL素子の作成を行った。ただし、こ
の場合さらにジクロロメタン溶液内に電子輸送性物質と
して下記に示す2−(4−Biphenylyl)−5
−(4−t−butylphenyl)−1,3,4−
oxadiazole(PBD)を固形分の30wt%
なるように溶解させ、有機発光層を形成した。このよう
にして作成したEL素子にITOを陽極に、MgAgを
陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発光が
観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は起こ
さなかった。
【0074】
【化33】
【0075】実施例3 実施例1と同様にEL素子の作成を行った。ただし、塩
化メチレン溶液内に電子輸送性物質として2−(4−B
iphenylyl)−5−(4−t−butylph
enyl)−1,3,4−oxadiazole(PB
D)を固形分の30wt%と、発光性物質として下記に
示すペリレン誘導体(B)を固形分の3%溶解させ、有
機発光層を形成した。このようにして作成したEL素子
にITOを陽極に、MgAgを陰極に接続したところ、
印加電圧10Vにてオレンジ色の発光が観測された。ま
た、この有機層は結晶化等の変質は起こさなかった。
【0076】
【化34】
【0077】実施例4 実施例1と同様に処理したITO基板上に実施例1と同
じジクロロメタン溶液を用いてdipping法により
ホール注入輸送層として実施例1と同様な膜を50nm
形成した。十分乾燥を行った後に、蒸着装置内部に基板
をセットし、10-4Paの真空度にて両注入輸送層とし
ての下記構造(C)のトリス(8−ヒドロキシキノリナ
ート)アルミニウム(Alq)分子堆積膜を50nm形
成し、さらにマスクを介しMgAg合金層を200nm
形成した。発光面のサイズは2mm×2mmであった。
このようにして作成したEL素子にITOを陽極に、M
gAgを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑
色発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変
質は起こさなかった。
【0078】
【化35】
【0079】実施例5 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.4を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0080】実施例6 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.6を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0081】実施例7 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.8を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0082】実施例8 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.11を用いた。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色
発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質
は起こさなかった。
【0083】実施例9 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.12を用いた。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色
発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質
は起こさなかった。
【0084】実施例10 実施例2と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.13を用いた。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色
発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質
は起こさなかった。
【0085】実施例11 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.1を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0086】実施例12 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.3を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0087】実施例13 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.5を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0088】実施例14 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.7を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0089】実施例15 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.9を用いた。この
ようにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgA
gを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発
光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は
起こさなかった。
【0090】実施例16 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.14を用いた。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色
発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質
は起こさなかった。
【0091】実施例17 実施例4と同様にEL素子の作成を行った。ただし、ポ
リカーボネート成分として化合物No.15を用いた。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色
発光が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質
は起こさなかった。
【0092】実施例18 2mmのストライプ状にエッチングを行ったITO基板
を煮沸アルコールにより洗浄し、さらに表面を酸素プラ
ズマにより表面処理した。この上にホール注入輸送層と
して銅フタロシアニンを10nmの膜厚で真空蒸着によ
り作成した。この上に実施例1で使用した化合物No.2
の芳香族ポリカーボネート樹脂溶液を用いて90nmの
膜厚でスピンコート法により有機発光層を形成した。十
分乾燥を行った後に、蒸着装置内部に基板をセットし、
10-4Paの真空度にてマスクを介しMgAg合金層を
200nm形成した。発光面のサイズは2mm×2mm
であった。このようにして作成したEL素子にITOを
陽極に、MgAgを陰極に接続したところ、印加電圧1
0Vにて緑色発光が観測された。また、この有機層は結
晶化等の変質は起こさなかった。
【0093】実施例19 実施例18と同様にしてITO基板上にホール注入輸送
層としてフタロシアニン層と第2のホール注入輸送層と
して化合物No.2の芳香族ポリカーボネート層を作製し
た。この上に実施例4と同じように真空蒸着法により両
注入輸送層としてAlq分子堆積膜を50nm形成し、
さらにマスクを介しMgAg合金層を200nm形成し
た。発光面のサイズは2mm×2mmであった。このよ
うにして作成したEL素子にITOを陽極に、MgAg
を陰極に接続したところ、印加電圧10Vにて緑色発光
が観測された。また、この有機層は結晶化等の変質は起
こさなかった。
【0094】実施例20 実施例18と同様にしてITO基板に銅フタロシアニン
層を作製した。この上に実施例3で用いた化合物No.2
の芳香族ポリカーボネート樹脂とPBDとペリレン誘導
体(B)の混合溶液を用いてスピンコート法で有機発光
層を作製した。さらに下記構造(C)のオキサジアゾー
ル化合物を真空蒸着法で30nmの電子輸送層を作製し
た。さらにマスクを介しMgAg合金層を200nm形
成した。発光面のサイズは2mm×2mmであった。こ
のようにして作成したEL素子にITOを陽極に、Mg
Agを陰極に接続したところ、印加電圧10Vにてオレ
ンジ色の発光が観測された。また、この有機層は結晶化
等の変質は起こさなかった。
【0095】
【化36】
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明の有機薄膜E
L素子は、有機薄膜構成材として特定の芳香族ポリカー
ボネート樹脂を選択したことにより、安定性に優れ結晶
化等の変質を起こさないので、高耐久性とすることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安西 光利 神奈川県川崎市幸区掘川町66番地2 保土 谷化学工業株式会社内 (72)発明者 今井 章博 神奈川県川崎市幸区掘川町66番地2 保土 谷化学工業株式会社内 (72)発明者 諸岡 勝宏 神奈川県川崎市幸区掘川町66番地2 保土 谷化学工業株式会社内 (72)発明者 安達 千波矢 長野県上田市常入1−1−13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する陽極と陰極間に、1層ま
    たは複数層の有機化合物薄膜よりなる発光層を備えた有
    機薄膜EL素子において、少なくとも1層が下記式
    (I)に示される構成単位を有する芳香族ポリカーボネ
    ート樹脂を含有する層であることを特徴とする有機薄膜
    EL素子。 【化1】 〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6は同一又
    は異なる置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、A
    2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリ
    ール基を表わし、Yはエチレン基またはビニレン基を表
    わす。〕
  2. 【請求項2】 互いに対向する陽極と陰極間に、少なく
    とも1層以上のホール注入輸送層を有する複数層の有機
    化合物薄膜よりなる発光層を備えた有機薄膜EL素子に
    おいて、少なくともホール注入輸送層の1層が下記式
    (I)に示される構成単位を有する芳香族ポリカーボネ
    ート樹脂を含有する層であることを特徴とする有機薄膜
    EL素子。 【化2】 〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6は同一又
    は異なる置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、A
    2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリ
    ール基を表わし、Yはエチレン基またはビニレン基を表
    わす。〕
  3. 【請求項3】 請求項1における発光層のうち少なくと
    も1層が、下記式(I)に示される構成単位を有する芳
    香族ポリカーボネート樹脂と電子輸送性物質の混合膜と
    からなることを特徴とする有機薄膜EL素子。 【化3】 〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6は同一又
    は異なる置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、A
    2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリ
    ール基を表わし、Yはエチレン基またはビニレン基を表
    わす。〕
  4. 【請求項4】 請求項1における発光層のうち少なくと
    も1層が、下記式(I)に示される構成単位を有する芳
    香族ポリカーボネート樹脂と電子輸送性物質と発光性物
    質の混合膜とからなることを特徴とする有機薄膜EL素
    子。 【化4】 〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6は同一又
    は異なる置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、A
    2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリ
    ール基を表わし、Yはエチレン基またはビニレン基を表
    わす。〕
  5. 【請求項5】 互いに対向する陽極と陰極間に、複数層
    の有機化合物薄膜よりなる発光層を備えた有機薄膜EL
    素子において、発光層が下記式(I)に示される構成単
    位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂を含有する層と
    少なくとも1層以上のホール注入輸送層もしくは1層以
    上の電子注入輸送層もしくは少なくとも1層以上の両注
    入輸送層から構成されていることを特徴とする有機薄膜
    EL素子。 【化5】 〔式中、Ar1,Ar3,Ar4,Ar5,Ar6は同一又
    は異なる置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、A
    2,Ar7は同一又は異なる置換もしくは無置換のアリ
    ール基を表わし、Yはエチレン基またはビニレン基を表
    わす。〕
  6. 【請求項6】 芳香族ポリカーボネート樹脂が上記一般
    式(I)及び下記一般式(II)で表される構成単位から
    なり、一般式(I)で表される構成単位の組成比をk、
    一般式(II)で表される構成単位の組成比をjとしたと
    きに組成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリ
    カーボネート樹脂であることを特徴とする請求項1〜5
    項記載の有機薄膜EL素子。 【化6】 〔式中、Xは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、芳
    香族の2価基又はこれらを連結してできる2価基、又
    は、 【化7】 (ここで、R1,R2,R3,R4は各々独立して置換もし
    くは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリー
    ル基またはハロゲン原子であり、a及びbは各々独立し
    て0〜4の整数であり、c及びdは各々独立して0〜3
    の整数であり、Aは単結合、炭素原子数2〜12の直鎖
    状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO
    2−、−CO−、 【化8】 から選ばれ、Z1,Z2は置換もしくは無置換の脂肪族の
    2価基又は置換もしくは無置換のアリレン基を表わし、
    5,R6,R7,R8,R9,R10,R11は各々独立して
    水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の置換もしくは
    無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換もしくは無置
    換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を
    表わし、又、R5とR6は結合して炭素数5〜12の炭素
    環または複素環を形成してもよく、又、R5,R6
    1,R2と共同で炭素環または複素環を形成してもよ
    く、R12,R13は単結合又は炭素数1〜4のアルキレン
    基を表わし、R14,R15は各々独立して炭素数1〜5の
    置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
    のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0〜20
    の整数、gは0〜2000の整数を表わす。)を表わ
    す。〕
  7. 【請求項7】 芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一般
    式(III)で表わされる繰り返し単位からなるポリカー
    ボネート樹脂であることを特徴とする請求項1〜5項記
    載の有機薄膜EL素子。 【化9】 〔式中、Ar1〜Ar7、X、Yは前定義と同一であり、
    nは繰り返し数で2〜5000の整数を表わす。〕
  8. 【請求項8】 芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一般
    式(IV)で表わされる構成単位を含有したポリカーボネ
    ート樹脂であることを特徴とする請求項1〜5項記載の
    有機薄膜EL素子。 【化10】 〔式中、Ar2,Ar4、Ar7、Yは前定義と同一であ
    る。〕
  9. 【請求項9】 芳香族ポリカーボネート樹脂が上記一般
    式(IV)及び上記一般式(II)で表わされる構成単位か
    らなり、一般式(IV)で表わされる構成単位の組成比を
    k、一般式(II)で表わされる構成単位の組成比をjと
    したときに組成比の割合が0<k/(k+j)≦1であ
    るポリカーボネート樹脂であることを特徴とする請求項
    1〜5項記載の有機薄膜EL素子。
  10. 【請求項10】 芳香族ポリカーボネート樹脂が下記一
    般式(V)で表わされる繰り返し単位からなるポリカー
    ボネート樹脂であることを特徴とする請求項1〜5項記
    載の有機薄膜EL素子。 【化11】 〔式中、Ar2,Ar4、Ar7、X、Yは前定義と同一
    であり、nは繰り返し数で2〜5000の整数を表わ
    す。〕
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