JPH11133482A - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置

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JPH11133482A
JPH11133482A JP23710198A JP23710198A JPH11133482A JP H11133482 A JPH11133482 A JP H11133482A JP 23710198 A JP23710198 A JP 23710198A JP 23710198 A JP23710198 A JP 23710198A JP H11133482 A JPH11133482 A JP H11133482A
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shutter
opening
shutter blades
blades
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Kou Aosaki
耕 青崎
Naoyuki Nishino
直行 西納
Yukitaka Takeshita
幸孝 竹下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタを確実に開き、露光が行われずに撮
影が完了してしまうことを防止する。 【解決手段】 シャッタ羽根は、ソレノイドによって開
き方向にスライド移動する。この移動中にシャッタ羽根
が基準位置に達するとタイマによって計時が開始され、
露出値EVによって決まるタイマ時間Tが経過した時点
で駆動信号が停止されて、閉じ方向にスライド移動され
るように制御される。露出値EVの上限値には、「0」
のタイマ時間Tが用いられ、基準位置に達すると同時に
駆動信号が停止される。基準位置は、シャッタ羽根等の
慣性などによるシャッタ羽根の動作特性のバラツキを考
慮して、基準位置に達すると同時に駆動信号が停止して
も、少なくとも露出値EVの上限値に対応した最小開口
径の開口を得ることができる位置に調節されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに用いられ
るシャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラやインスタントカメラ
等では、絞り羽根をシャッタ羽根に兼用させたプログラ
ムシャッタを用いたものがある。このプログラムシャッ
タでは、露出値毎に予め決められた絞り値とシャッタ速
度との組み合わせで露出を行うものであり、一般に2枚
以上のシャッタ羽根を組み合わせ、これらをモータやソ
レノイド等のアクチュエータで一斉に開閉させている。
そして、このようなプログラムシャッタでは、露出値に
対応させてシャッタ羽根の開き時間を決定し、絞り値に
相当するシャッタ羽根による開口径は、開き時間によっ
て決まるシャッタ羽根の移動量にしたがって増減される
のが一般的であり、また簡便な方法である。
【0003】図15は、従来の制御方式でプログラムシ
ャッタを駆動したときの様子を示し、時間の経過にとも
なうシャッタ羽根の移動位置(量)の変化を特性曲線S
4として表している。なお、移動位置D0は、シャッタ
羽根によって開口の形成が開始されるシャッタ羽根の位
置である。測光によりEV値が算出されると、これに対
応して開き時間T0 が一義的に決定される。シャッタレ
リーズ操作により、トリガ信号が与えられて、例えばモ
ータが正転を開始すると、これによりシャッタ羽根が開
き方向に移動してゆく。また、モータが正転を開始した
時点から開き時間T0 の計時が開始される。
【0004】シャッタ羽根の移動量が増加して、それが
移動位置D0となると、シャッタ羽根が開口の形成を開
始し、さらに移動量が増加することで開口径が増大す
る。そして開き時間T0 の計時が完了した時点でシャッ
タ閉じ信号が発生される。このシャッタ閉じ信号に応答
してモータが逆転を開始し、それまで開き方向に移動し
ていたシャッタ羽根が閉じ方向に移動して、閉じ位置に
戻って1回の露出動作が完了する。なお、シャッタ閉じ
信号の発生直後も、慣性などの影響でシャッタ羽根は開
き方向に移動し、またシャッタ羽根が閉じてゆく間にも
露出が継続されるが、これらによる露光量を見込んで開
き時間T0 が決められている。上記によれば、EV値に
対応して開き時間T0 を決めるだけで種々の露光量が得
られ、比較的構成が簡単となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した制
御方式のシャッタ装置では、シャッタ羽根が常に同じ条
件で移動する限り問題はないが、実際には例えばカメラ
の撮影姿勢を変更したような場合、シャッタ羽根相互
間、さらにはシャッタ基板との間の摩擦力が変化した
り、またシャッタ羽根の個体差や経時変化,周囲環境の
変化,アクチュエータの応答性等により、シャッタ羽根
の開閉時の動作状態が変動しやすい。特に、シャッタ羽
根が開き方向へ移動を開始する動作開始時には、シャッ
タ羽根を静止状態から移動状態に変移させるため、その
ときの動作開始タイミングや移動速度が変動しやすい。
【0006】例えばシャッタ羽根の動作開始時に、動作
開始タイミングが遅くなったり移動速度が遅くなった場
合には、図15の特性曲線S5に示すようになる。この
ような特性曲線S5で作動するシャッタ羽根に対して、
測光で得られたEV値に対応する開き時間T0 で露出を
行うと、特性曲線S4のもとで露出を行った場合と比較
して露出不足になることが分る。また、最悪の場合に
は、特性曲線S6のように、シャッタ羽根は開口を形成
することなく閉じ方向にシャッタ羽根が移動を開始しま
うといった現象が生じる。この現象は、特に被写体輝度
が高輝度の場合に発生確率が高くなる。これは、被写体
輝度が高輝度の場合には、開口径を小さくするために開
き時間T0 を短くして、シャッタ羽根の移動量を小さく
するからである。結果、シャッタが開かれず撮影が完了
してしまい、撮影によって露光が行われないといった問
題があった。なお、この現象の発生を防止するには、開
き時間T0 を一定時間よりも短くしないで開口が形成さ
れるように余裕をもたせればよいが、このようにすると
本来可能である高輝度域における露出制御を無効にして
しまう。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、確実にシャッタを開いて良好な露光を
行うことができるシャッタ装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のシャッタ装置では、被写体輝度に応
じて決められた露出値に対応する開き時間に達した時点
でシャッタ閉じ信号を発生して、アクチュエータの駆動
を制御してシャッタ羽根を閉じ方向に移動させるように
したときに、開き時間の計時を開始するためのシャッタ
羽根の基準位置は、前記シャッタ羽根がこの基準位置に
達すると同時に前記シャッタ閉じ信号が発生された際
に、シャッタ羽根の開閉移動で得られる開口の開口径が
変化される所定の範囲内の少なくとも最小開口径の開口
を前記シャッタ羽根によって得ることができる位置に調
節したものである。
【0009】請求項2記載のシャッタ装置では、アクチ
ュエータをモータとし、シャッタ羽根に連結されてこれ
を開閉移動するための駆動部材に前記モータの回転軸を
直接に連結し前記シャッタ羽根を前記モータでダイレク
トドライブするようにしたものである。また、請求項3
記載のシャッタ装置では、シャッタ羽根の開き方向への
移動速度を遅くするための速度調節機構を備えたもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のシャッタ装置を内蔵した
インスタントカメラを図2に示す。カメラ本体10に
は、ファインダ11,ストロボ発光部12,撮影レンズ
13を保持した鏡胴14等が設けられている。この鏡胴
14内には、撮影レンズ13を被写体までの撮影距離に
応じて繰り出す繰り出し機構、本発明のシャッタ装置等
が組み込まれている。また、鏡胴14の前面にはオート
フォーカスのための測距用投光窓15及び測距用受光窓
16と、被写体輝度を測定するための測光窓17と、ス
トロボ光の光量を測定するためのストロボ測光窓18と
が設けられている。
【0011】カメラ本体10内には、その背面側にフイ
ルムパック収納室(図示せず)が形成されており、この
フイルムパック収納室にモノシートタイプのフイルムユ
ニット20を複数枚積層したフイルムパックが装填され
る。グリップ部21に設けられたレリーズボタン22を
押圧操作して撮影を行うと、積層されたフイルムユニッ
ト20のうちの露光された最上層のフイルムユニット2
0がカメラ本体10の上部の排出口23より排出され
る。この排出の際に、フイルムユニット20は、その現
像液ポッド20aが排出口23内に設けられた一対の展
開ローラにより裂開され、この現像液ポッド20aに内
蔵された現像処理液が拡布されてから排出される。これ
により、フイルムユニット20に必要な現像処理が完了
され、所定時間の経過後にプリント写真が得られる。
【0012】図3に示すように、シャッタ装置は、被写
体輝度を測定する測光部60と、測光部60からの被写
体輝度に応じてアクチュエータの駆動を制御して、シャ
ッタ羽根の開閉を制御するコントローラ70とを含んで
いる。
【0013】撮影レンズ13の背後には、撮影レンズ1
3からの撮影光をフイルムパック収納室に導くための露
光開口30が設けられている。この露光開口30を開閉
するために、絞り羽根として兼用される2枚のシャッタ
羽根31,32が用いられている。これらのシャッタ羽
根31,32は、それぞれガイド部31a,32aと、
露光開口30を覆うための羽根部31b,32bとから
なり、各羽根部31b,32bには略「V」字形状に切
り欠かれた開口形成部31c,32cが形成されてい
る。各シャッタ羽根31,32は、それぞれガイド部3
1a,32aに細長く形成されたガイド孔35にガイド
ピン35aが通されることによって、図中左右方向にス
ライド自在にされている。
【0014】回動レバー37は、腕37a,37bを有
し、軸37cを中心にして回動自在とされている。この
回動レバー37は、各腕37a,37bの端部に設けら
れた連結ピン38a,38bがガイド部31a,32a
の一端に設けられた連結孔41,42に嵌合されること
により、各シャッタ羽根31,32と連結されている。
回動レバー37の一方の腕37bには、アクチュエータ
としてのソレノイド45のプランジャ45aが連結板4
6を介して連結され、他方の腕37aは例えばコイルバ
ネ47の一端が取り付けられ、このコイルバネ47によ
って、回動レバー37が図中反時計方向に付勢されてい
る。
【0015】ソレノイド45は、コントローラ70によ
って制御されるドライバ48で駆動される。ドライバ4
8は、コントローラ70からの駆動信号が入力されてい
る間に、ソレノイド45のコイル部45bに駆動電流を
流す。ソレノイド45は、駆動電流が流れると、プラン
ジャ45aをコイル部45bに引き込むことにより、コ
イルバネ47の付勢に抗して回動レバー37を図中時計
方向に回転させる。
【0016】この回動レバー37の時計方向への回転に
より、一方のシャッタ羽根31が図中右方向、他方のシ
ャッタ羽根32が図中左方向の開き方向にスライド移動
し、各羽根部31b,32bの開口形成部31c,32
cが露光開口30の前面で重なって開口を形成する。そ
して、シャッタ羽根31,32の開き方向へのスライド
移動量が増加することによって形成される開口径が大き
くなる。
【0017】また、駆動信号が停止して駆動電流が遮断
されると、コイルバネ47の付勢力によって、回動レバ
ー37がプランジャ45aをコイル部45bから引き出
しながら反時計方向に回転される。この回動レバー37
の反時計方向の回転により、各シャッタ羽根31,32
は、それぞれ開き方向と逆向きの閉じ方向にスライド移
動し、各羽根部31b,32bが重なって露光開口30
を閉じる。なお、この例では、駆動信号の停止がシャッ
タ閉じ信号となっている。また、ソレノイド45の応答
性,回動レバー37や各シャッタ羽根31,32の慣性
により、駆動信号が絶たれた瞬間から遅れてシャッタ羽
根31,32が閉じ方向にスライド移動を開始する。
【0018】このシャッタ装置では、シャッタが開かず
に露光が行われないといった不都合を防止するととも
に、本来の露出値の上限値まで露出制御可能とするため
に、シャッタ羽根31,32が開き方向へのスライド移
動を開始して、詳細を後述する基準位置に達した時点か
らの時間を計時し、露出値に対応する時間が経過した時
点で駆動信号が停止されるとともに、露出値の上限値に
ついてはシャッタ羽根31,32が基準位置に達すると
同時に駆動信号を停止しても、開口が得られるようにし
てある。
【0019】シャッタ羽根31,32が基準位置に達し
たことを検知するために、突起部50と、フォトインタ
ラプタ51とが設けられている。突起部50は、一方の
シャッタ羽根31の上側の縁部に矩形に突出させて形成
され、フォトインタラプタ51は、突起部50の通過域
を挟むようにして受光部と投光部が配置されている。
【0020】シャッタ羽根31,32が開き方向にスラ
イド移動を開始する前では、フォトインタラプタ51の
受光部と投光部との間、すなわち検出位置51aに突起
部50が位置し、シャッタ羽根31,32が基準位置に
達したときに突起部50の図中左側の辺50aが検出位
置51aに位置するようにすることによって、フォトイ
ンタラプタ51からの光電信号が「Lレベル」から「H
レベル」に変化する。この光電信号の「Lレベル」から
「Hレベル」への変化がシャッタ羽根31,32が基準
位置に達したことを示す基準位置検出信号となってい
る。この基準位置検出信号は、コントローラ70に送ら
れ、駆動信号を停止するまでの時間の計時開始用として
用いられる。
【0021】前述の基準位置は、シャッタ羽根31,3
2の移動速度、駆動信号の停止からシャッタ羽根31,
32が閉じ方向にスライド移動を開始するまでの応答性
(以下、これらを総称して動作特性という)が考慮され
て決められ、開き方向に移動中の各シャッタ羽根31,
32が基準位置に達したと同時に駆動信号を停止(シャ
ッタ閉じ信号を発生)しても、少なくとも規定された最
小開口径の開口がシャッタ羽根31,32によって形成
される位置に調節されている。
【0022】より具体的には、シャッタ羽根31,32
のスライド移動が開き方向から閉じ方向に変わる瞬間に
一連のシャッタ開閉動作における最大の開口径が得られ
るが、動作特性のバラツキの範囲内でシャッタ羽根3
1,32の移動速度が一番遅い場合に、シャッタ羽根3
1,32が基準位置に達するのと同時に駆動信号を停止
しても、この一連のシャッタ開閉動作における最大の開
口径が規定された最小開口径となるように基準位置が調
節されている。なお、最小開口径は、各露出値毎に決め
られた露光時間に対応させて決められたシャッタ羽根3
1,32によって形成される絞り値に相当する開口径の
うちの最小のものである。
【0023】この例では、インスタントカメラの撮影姿
勢の違いによるプランジャ45aや各シャッタ羽根3
1,32への重力の作用方向の違い、シャッタ羽根相互
間等の摩擦力のバラツキ、所定範囲での温度や湿度によ
る影響、一定範囲内の経時変化の度合い等に基づいて動
作特性のバラツキを実験的に求め、この動作特性のバラ
ツキのもとで上記条件に合った基準位置を調節してい
る。そして、例えば、図4に示すように、各シャッタ羽
根31,32が開き方向にスライド移動している間に各
開口形成部31c,32cが重なってピンホールを形成
する位置が基準位置とされ、突起部50の辺50aがフ
ォトセンサ51の検出位置51aに対峙するようにされ
ている。もちろん、この基準位置は一例であって、動作
特性のバラツキによって基準位置は変わる。
【0024】なお、最小開口径が形成されるか否かを問
わずに単に開口を形成することで、露光がされないとい
った現象を簡易的に防止するだけであるのならば、突起
部50の1辺50aとフォトセンサ51の検出位置51
aとの位置関係を変更して、図5に示すようにシャッタ
羽根31,32が開口の形成を開始する時点の位置を基
準位置としてもよい。このようにすれば、基準位置に達
したと同時に駆動信号を停止してもシャッタ羽根31,
32,回動レバー37,プランジャ45a等の慣性によ
ってシャッタ羽根31,32が開き方向にスライド移動
することにより、開口が形成される。また、このように
簡易的に基準位置を調節する場合には、基準位置をシャ
ッタ羽根31,32が開口の形成を開始する時点の位置
よりも進んだ位置にしてもよいが、閉じ方向へのスライ
ド移動の開始は遅れるだけであり、また露出量が過多に
オーバとならないようにすることを考慮すると、基準位
置は最大でも最小開口径が形成される位置までとすべき
である。
【0025】また、シャッタ羽根31,32が基準位置
に達したことを検出する構成はシャッタ羽根の位置、あ
るいは移動量を検出できるものであれば、上記のものに
限らないが、非接触で検出するのがよい。また、直接に
シャッタ羽根31の位置を検出するのではなく、例えば
シャッタ羽根と連結されたプランジャ45aや回動レバ
ー37等の位置、あるいは移動量を検出することで間接
的にシャッタ羽根31,32が基準位置に達したことを
検出してもよい。
【0026】測光部60は、受光素子60aと、輝度変
換回路60bとから構成されている。受光素子60a
は、測光窓17の背後に設けられており、被写体からの
被写体光を受光し、この被写体光の強度、すなわち被写
体輝度に比例した光電信号を輝度変換回路60bに出力
する。この輝度変換回路60bは、受光素子60aから
の光電信号に基づいた被写体輝度LVを出力する。得ら
れた被写体輝度LVは、コントローラ70に送られる。
【0027】コントローラ70は、演算回路71と、タ
イマ72と、駆動信号発生回路73とから構成されてい
る。演算回路71は、レリーズボタン22が押圧操作さ
れる毎に、撮影シーケンスを管制するマイクロコンピュ
ータからレリーズ信号が入力され、その時点で入力され
ている被写体輝度LVを取り込み、この被写体輝度LV
と、カメラに装填されたフイルムユニット20のフイル
ム感度とから被写体輝度LVに応じた露出値EVを算出
する。そして、得られた露出値EVに対して決まる開き
時間としてのタイマ時間Tを変換テーブルを用いて求
め、これをタイマ72にセットするとともに、トリガ信
号を発生して、これを駆動信号発生回路73に送る。ま
た、演算回路71には、フォトインタラプタ50からの
基準位置検出信号が入力され、この基準位置検出信号が
入力された瞬間に計時開始信号をタイマ72に送る。
【0028】演算回路71の変換テーブルは、予め設定
された露出制御が可能な露出値EVの全範囲を適当なス
テップごとに分割し、各々の露出値EVごとに特定のタ
イマ時間Tを対応づけたものとなっている。タイマ時間
Tは、シャッタ羽根31,32が開き方向にスライド移
動して基準位置に達した時点から、閉じ方向に移動させ
るためのシャッタ閉じ信号を発生させるまでの時間(こ
の例では、駆動信号を停止するまでの時間)であって、
一連の開閉動作を行ったときに、対応する露出値EVに
応じたほぼ適正な露光量が得られるように決められてい
る。そして、制御可能な露出値EVの範囲の上限値に対
応させたタイマ時間Tには、規定された最小開口径で露
出を行うために「0」が与えられ、この上限値から露出
値EVが小さくなるにしたがってタイマ時間Tが大きく
なるようにされている。なお、露出値EVが上限値を超
えるものは、上限値に対応したタイマ時間T(=
「0」)に変換される。
【0029】シャッタ羽根31,32の動作特性にバラ
ツキがあるため、各露出値EVに対応する変換テーブル
の各タイマ時間Tをどのような動作特性に基づいて決め
ても、少なからず露光量にバラツキが生じる。このた
め、「0」以外のタイマ時間Tについては、例えば頻度
の高いシャッタ羽根31,32の動作特性に応じて決め
ることで、より多くの場合に最適な露光量が得られるよ
うにしたり、動作特性のバラツキの範囲のうちの中間的
な動作特性に応じてタイマ時間Tを決めることで、露光
量のバラツキが適正露光量を中心とした一定の範囲に収
まるようにするのがよい。
【0030】タイマ72は、演算回路71からの計時開
始信号が入力された時点から計時を開始し、その計時す
る時間がセットされたタイマ時間Tになった瞬間に停止
信号を発生し、これを駆動信号発生回路73に送るが、
セットされたタイマ時間Tが「0」の場合には、タイマ
時間Tがセットされた時点で停止信号を送る。駆動信号
発生回路73は、演算回路71からのトリガ信号が入力
されると駆動信号を発生し、タイマ72からの停止信号
が入力されると駆動信号を停止する。これにより、駆動
信号発生回路73は、シャッタ羽根31,32が基準位
置に達した時点からタイマ時間Tが経過するまでの間に
駆動信号を発生し、タイマ時間Tが経過した時点で駆動
信号を停止する。この駆動信号は、ドライバ48に送ら
れる。
【0031】このようにして、シャッタ羽根31,32
が開き方向に移動を開始して、基準位置に達した時点で
計時を開始した時間に基づいて駆動信号を停止すること
により、シャッタ羽根31,32の開き方向への移動開
始のタイミングのズレや、移動開始初期におけるシャッ
タ羽根31,32の移動速度のバラツキによるシャッタ
羽根31,32が形成する開口の開口径への影響をでき
るだけなくしている。
【0032】次に上記構成の作用について図1を参照し
ながら説明する。なお、図1では、設計上の動作開始タ
イミング,移動速度で動作するシャッタ羽根31,32
の標準的な特性曲線を符号S0で示し、符号S1,S2
は、それぞれ基準位置を調節する際に考慮した動作特性
のバラツキの範囲内の最悪の場合の特性曲線である。特
性曲線S1は、標準的な特性曲線S0に対して動作開始
タイミングが遅れるとともに移動速度が遅い場合を、特
性曲線S2は、標準的な特性曲線S0に対して動作開始
タイミングが速くなるとともに移動速度が速い場合をそ
れぞれ表している。
【0033】フイルムパックが装填された状態でフレー
ミングを行って、レリーズボタン22を押圧操作して撮
影を行う。フレーミングされることにより、測光部60
は、被写体光を受光し、その強度に応じた被写体輝度L
Vを演算回路71に出力している。一方、レリーズボタ
ン22が押圧操作されると、マイクロコンピュータは、
レリーズ信号を演算回路71に送る。
【0034】このレリーズ信号により、演算回路71
は、測光部60から出力されている被写体輝度LVを取
り込み、この被写体輝度LVとフイルムユニット20の
フイルム感度とから露出値EVを求め、この露出値EV
を変換テーブルを用いてタイマ時間Tに変換する。例え
ば、被写体輝度が高く、得られた露出値EVが上限値で
あると、その露出値EVは「0」のタイマ時間Tに変換
し、これをタイマ72にセットする。この後、演算回路
71は、トリガ信号を駆動信号発生回路73に送る。
【0035】駆動信号発生回路73は、トリガ信号を受
け取ると駆動信号の発生を開始(ON)し、ドライバ4
8を介してソレノイド45に駆動電流を流す。すると、
プランジャ45aがコイル部45bに引き込まれて、回
動レバー37がコイルバネ47の付勢に抗して図3中で
時計方向に向けて回転を開始する。この回動レバー37
の回転により、回動レバー37の各腕37a、37bに
連結された各シャッタ羽根31,32が開き方向にスラ
イド移動する。
【0036】プランジャ45aの引き込み量が増えて回
動レバー37の回転角度が大きくなるのにしたがって、
シャッタ羽根31,32の開き方向へのスライド移動量
も大きくなる。そして、シャッタ羽根31,32の移動
位置D0に達した時点でシャッタ羽根31,32の開口
形成部31c,32cが重なり、この後に図4に示すよ
うに、シャッタ羽根31,32が基準位置(図1中の符
号D1)に達すると、フォトインタラプタ51の検出位
置51aに突起部50の辺50aが対峙して、フォトイ
ンタラプタ51から基準位置検出信号が演算回路71に
送られる。
【0037】基準位置検出信号が入力されると、その瞬
間に演算回路71は、計時開始信号をタイマ72に送
る。すると、この瞬間にタイマ72は計時を開始する
が、セットされているタイマ時間Tが「0」であるた
め、タイマ時間Tがセットされた計時開始信号が入力さ
れた瞬間、すなわち基準位置検出信号の発生と同時に停
止信号を発生し、これを駆動信号発生回路73に送る。
この駆動信号発生回路73は、停止信号の入力と同時に
駆動信号を停止(OFF)する。これにより、ソレノイ
ド45は、ドライバ48からの駆動電流が遮断される。
【0038】ソレノイド45の駆動電流が遮断されるこ
とにより、回動レバー37は、ソレノイド45からの時
計方向に回転される力が作用しなくなるため、コイルバ
ネ47の付勢によって反時計方向に回転しようとする
が、回動レバー37、プランジャ45a、シャッタ羽根
31,32の慣性等によって、すぐにはその回転を開始
しない。したがって、シャッタ羽根31,32について
も、駆動電流が遮断された瞬間には閉じ方向に向かって
スライド移動を開始しない。そして、駆動電流が遮断さ
れてからしばらくすると、回動レバー37がコイルバネ
47の付勢によって反時計方向の回転を開始するととも
に、シャッタ羽根31,32が閉じ方向に向かってスラ
イド移動を開始する。また、プランジャ45aは、この
回動レバー37の回転によってコイル部45bから引き
出される。
【0039】このようにして、シャッタ羽根31,32
は、開き方向から閉じ方向にスライド移動の向きを変え
る瞬間に露光開口30の前面で、この一連の開閉動作の
最大な開口径の開口を形成する。そして、基準位置は、
動作特性のバラツキを考慮して、一連の開閉動作中の最
大な開口径が少なくとも最小開口径となるように調節さ
れているから、シャッタ羽根31,32が基準位置を調
節する際に考慮した動作特性のバラツキの範囲内で動作
するのであれば、特性曲線S1、あるいは特性曲線S
0,S2に示されるように、最小開口径の開口を形成す
る移動位置D2に達すると同時に、あるいはさらに開き
方向にスライド移動してから閉じ方向へのスライド移動
を開始する。これにより、図6に示すように、シャッタ
羽根31,32は、露光開口30の前面に開口形成部3
1c,32cで少なくとも最小開口径の開口を形成す
る。
【0040】この後に、シャッタ羽根31,32は、閉
じ方向に向かってスライド移動することにより、開口径
を次第に小さくしていく。この閉じ方向へのスライド移
動中にシャッタ羽根31,32が移動位置D0を通過す
ると、シャッタ羽根31,32によって露光開口30が
完全に閉じられる。
【0041】このようにして、露出値EVが上限値の場
合のシャッタ羽根31,32の開閉動作が行われ、シャ
ッタ羽根31,32が開口を形成している間に、この開
口を介して露光開口30を通った被写体光でフイルムユ
ニット20が露光される。シャッタ羽根31,32の開
閉動作が完了して露光が完了すると、露光されたフイル
ムユニット20がインスタントカメラから排出される。
この排出の間に、フイルムユニット20の現像液ポッド
20aが裂開され、この現像液ポッド20aに内蔵され
た現像処理液による現像処理が完了され、所定時間の経
過後にプリント写真が得られる。このプリント写真は、
露光時にシャッタ羽根31,32が少なくとも最小開口
径で開口を形成するのでなにも画像が写っていないとい
ったことはない。
【0042】また、このようにして、シャッタ装置が対
応することができる本来の露出値EVの上限値に対応さ
せて、「0」のタイマ時間Tでも少なくとも最小開口径
の開口が形成されることができることから分かるよう
に、シャッタ羽根31,32の動作特性のバラツキに応
じて実際の露出値EVの上限値を本来の対応可能な露出
値EVの上限値よりも低く設定する必要がなくなるか
ら、多少の露光量にバラツキが生じるが高い被写体の輝
度域でも露出制御が可能になる。
【0043】なお、被写体輝度に応じた露出値EVが上
限値を超えている場合には、露出値EVが上限値の場合
と同様に「0」のタイマ時間Tでシャッタ羽根31,3
2の開閉動作が行われる。そして、この場合には、その
被写体輝度が高くなるにしたがって露光オーバとなって
しまうことはいうまでもない。また、被写体輝度に応じ
た露出値EVが上限値より小さい場合には、その露出値
EVに対応した有限なタイマ時間T(>0)がタイマ7
2にセットされた後に駆動信号が発生し、シャッタ羽根
31,32が開き方向にスライド移動される。そして、
シャッタ羽根31,32が基準位置に達してから、セッ
トされたタイマ時間Tが経過した時点で駆動信号が停止
され、この駆動信号の停止から遅れを持ってシャッタ羽
根31,32が閉じ方向にスライド移動する。これによ
り、シャッタ羽根31,32は、一連の開閉動作で露出
値EVに対応した露光時間と開口径とでフイルムユニッ
ト20を露光する。
【0044】図7,図8は、シャッタ羽根の開閉動作を
モータによるダイレクトドライブ方式で行うようにした
例を示すものである。なお、以下に詳細を説明する以外
の部分については、上記実施形態と同様であり、実質的
に機能が同じ構成部材については、上記実施形態と同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0045】図7において、ガイドピン35a等が形成
されたシャッタ基板80の背面側には、シャッタ羽根3
1,32,回動レバー37,フォトインタラプタ51,
露光開口30が形成されたマスク板81が組み付けられ
る。各シャッタ羽根31,32は、回動レバー37が回
動することによって、それぞれ開き方向(図中の矢線方
向)と、この開き方向と逆向きの閉じ方向とにスライド
移動される。
【0046】捩じりバネ82は、その中央部が回動レバ
ー37に形成されたピン83に通され、それぞれ一端が
回動レバー37の軸37cに掛けられ、他端がシャッタ
羽根31,32の連結孔41,42に掛けられている。
これらの捩じりバネ82によって、各シャッタ羽根3
1,32は、その連結孔41,42の内周を連結ピン3
8a,38bに押しつけられるようにして付勢されて、
がたつきがないように回動レバー37と連結される。
【0047】図8に示すように、シャッタ基板80の前
面側には、シャッタ羽根31,32の開閉動作を行うた
めのアクチュエータとしてのモータ84と、緩速機構8
5とが組み付けられている。モータ84は、永久磁石か
らなるロータ86と、ステータ87a,87bが形成さ
れたステータ部87とからなるムービングマグネットタ
イプのものが用いられている。
【0048】ロータ86には、回転軸86aが一体に設
けられており、この回転軸86aがシャッタ基板80に
形成された孔を介して背面側の回転レバー37の軸37
cに固定されている。また、回転軸86aには、これと
速度調節機構85に連結するクラッチ機構の一部である
モータ側レバー88が固定されている。ステータ部87
には、コイル87cが巻き付けられており、このコイル
87cに駆動電流を流すことによってロータ86が所定
の角度だけ回転する。
【0049】コイル87cの一方の端子にプラス電圧を
加えるようにして駆動電流を流すと、図9(a)に示す
ように、一方のステータ87aがN極となり、他方のス
テータ87bがS極となり、ロータ86は、そのS極を
一方のステータ87aに近づけた全開回転位置まで回転
する。また、コイル86bに逆向きの駆動電流を流す
と、図9(b)に示すように各ステータ87a,87b
の磁極が逆向きになり、ロータ86は、全開回転位置か
ら図9中で時計方向に回転し、そのN極が一方のステー
タ87aに近づいた閉鎖回転位置まで回転する。
【0050】ロータ86が閉鎖回転位置にある場合に
は、回転軸86a,回動レバー37を介して連結された
各シャッタ羽根31,32で露光開口30が閉じられ、
ロータ86が閉鎖位置から全開回転位置に向けて回転さ
れると、各シャッタ羽根31,32が開き方向にスライ
ド移動し、ロータ86が全開回転位置まで回転されると
露光開口30が全開される。
【0051】このようにして、モータ84をシャッタ羽
根31,32に連結された駆動部材としての回動レバー
37に直接に連結して、シャッタ羽根31,32をダイ
レクトドライブすることにより、シャッタ羽根31,3
2の開閉動作を行うための機構を簡単なものとすること
ができる。また、少ない部材でシャッタ羽根31,32
の開閉が行われるため、モータ84に連結された部材の
慣性を小さくすることができ、シャッタ羽根31,32
を開き方向から閉じ方向に転じさせる際の応答性を良く
することができる。
【0052】図8に示されるように、シャッタ基板80
の前面には、質量が大きなフライホイール90と、ホイ
ール側レバー91とが軸着されている。フライホイール
90には、捩じりバネ92が組み付けられている。この
捩じりバネ92は、その一端92aがシャッタ基板80
のピンに掛けられ、他端92bがフライホイール90の
前面に形成された溝90aに掛けられており、フライホ
イール90を図中矢線方向に付勢している。また、フラ
イホイール90の背面側(シャッタ基板側)には、ギア
93(図10参照)が一体に設けられている。
【0053】ホイール側レバー91は、その一端にフラ
イホイール90のギア93と噛合するセクタギア91a
が設けられ、また他端にはモータ側レバー88とともに
クラッチ機構を構成し、モータ側レバー88と係合する
受け部91bが設けられている。このホイール側レバー
91は、その背面側に形成されたピン91c(図10参
照)がシャッタ基板80に円弧状に設けられたガイド溝
94に挿入されることにより、セクタギア91aとギア
93との噛合が解除されない範囲で揺動可能となってい
る。
【0054】図10は、モータ84のロータ86が閉鎖
回転位置にあるときのフライホイール90,ホイール側
レバー91,モータ側レバー88の状態を示すものであ
る。ホイール側レバー91は、セクタギア91aがフラ
イホイール90のギア93と噛合しているため、このギ
ア93を介して捩じりバネ92によって図中時計方向に
付勢されており、ホイール側レバー91は、ロータ86
が閉鎖回転位置にあるときには、その受け部91bがモ
ータ側レバーの押圧部88aと当接した初期位置にあ
る。なお、ホイール側レバー91は、ガイド溝94によ
って揺動範囲が規制されるため、モータ側レバー88を
介して閉鎖回転位置にあるロータ86を回動させるよう
に揺動されることはない。
【0055】シャッタ羽根31,32を開き方向にスラ
イド移動させる際に、モータ84の回転軸86aが回転
すると、これとともにモータ側レバー88が反時計方向
に回動する。このときに、モータ側レバー88は、その
押圧部88aで受け部91bを押圧して、これらの係合
を維持したままホイール側レバー91を図中時計方向に
揺動する。これにより、ホイール側レバー91は、図1
1に示すように、最大でシャッタ羽根31,32で露光
開口30を全開する位置に対応する位置まで揺動され
る。また、このようにしてホイール側レバー91が揺動
する際には、このホイール側レバー91でフライホイー
ル90が捩じりバネ92の付勢力に抗した方向に回転さ
れる。
【0056】このようにして、質量が大きく慣性の大き
なフライホイール90を捩じりバネ92の付勢に抗して
回転させながら、モータ側レバー88の回転が行われる
ため、ロータ86の全開回転位置に向けての回転、すな
わちシャッタ羽根31,32の開き方向のスライド移動
は、モータ84だけの場合よりもゆっくりと行われる。
【0057】ロータ86の回転方向が閉鎖回転位置に向
く方向に転じた際には、ホイール側レバー91の受け部
91bから押圧部88aが離れる方向にモータ側レバー
88が回転する。また、フライホイール90は、捩じり
バネ92で付勢されているが、慣性が大きくすぐに捩じ
りバネ92で付勢されている方向に回転を開始しないの
で、これにともなってホイール側レバー91の初期位置
に向かう方向の揺動もすぐには開始されない。これによ
り、図12に示すように、受け部91bと押圧部88a
との係合が解除された状態で、モータ84でシャッタ羽
根31,32が閉じ方向にスライド移動される。
【0058】上記のようにして、シャッタ羽根31,3
2を開き方向へスライド移動させるときに、これの移動
速度を遅くすることで、シャッタ羽根31,32の慣性
が小さくなるため、スライド移動を開き方向から閉じ方
向に転る際の応答性が良くなる。このため、例えば動作
開始タイミングが遅れ移動速度が遅い動作特性を持つシ
ャッタ羽根31,32に対応させて、制御可能な露出値
EVの範囲の上限値に対応した最小開口径を得られるよ
うにして基準位置を設定しても、これよりも動作特性が
良い場合における露光量のバラツキを少なくすることが
可能となる。
【0059】なお、シャッタ羽根31,32を閉じ方向
にスライド移動させるときには、上記のように受け部9
1bと押圧部88との係合が解除されることで、フライ
ホイール90の慣性,捩じりバネ92の付勢力に影響さ
れてシャッタ羽根31,32の閉じ方向にスライド移動
を開始するときの応答性が悪くなることはない。ホイー
ル側レバー91は、捩じりバネ92の付勢力によってフ
ライホイール90が回動することにより、モータ側レバ
ー88の回転開始から遅れて、初期位置に戻る。
【0060】捩じりバネ92の付勢力は、フライホイー
ル90の回転角度に応じて変化する。このため、フライ
ホイール90に設けた孔90bと、ホイール側レバー9
1に設けた孔91dとが一致するようにして位置決めし
てこれらを組み付けることにより、適切な捩じりバネ9
2の付勢力がモータ84にかかるようにして、シャッタ
羽根31,32の開き方向へ動作するときの移動速度が
適切になるようにされている。
【0061】図13に電気的な構成を示すように、モー
タ84は、コントローラ70の駆動信号発生回路95か
らの駆動信号で制御されるドライバ96によって駆動さ
れる。この例における駆動信号発生回路95は、「Hレ
ベル」と「Lレベル」との2種類の駆動信号を発生し、
演算回路71からのトリガ信号が入力されてからタイマ
72からの停止信号が入力されるまでの間に「Hレベ
ル」の駆動信号を出力し、停止信号が入力されると「L
レベル」の駆動信号を所定の時間だけ出力し、さらに、
「Lレベル」の出力後には駆動信号を停止、すなわち駆
動信号の出力する出力端子をハイインピーダンスとす
る。
【0062】ドライバ96は、「Hレベル」の駆動信号
が入力されている間に、モータ84のロータ86を全開
回転位置に向けた方向に回転する方向の駆動電流をコイ
ル87cに流し、「Lレベル」の駆動信号が入力されて
いる間に、ロータ86を閉鎖回転位置に向けた方向に回
転する方向の駆動電流をコイル87cに流す。
【0063】シャッタ羽根31,32が基準位置に達し
たことは、上記実施形態と同様にしてシャッタ羽根31
に設けられた突起部50がフォトインタラプタ51の検
出位置51aを通過したことで検出されるが、開き方向
から閉じ方向に転じる際のシャッタ羽根31,32の応
答性が良くされていることに対応させて、例えば突起部
50のスライド方向の長さを調節することによって、シ
ャッタ羽根31,32が最小開口径が形成する位置の近
くまでスライド移動されたときに突起部50がフォトイ
ンタラプタ51の検出位置51aを通過するようにされ
ている。
【0064】すなわち、基準位置は、シャッタ羽根3
1,32の動作特性を考慮して、開き方向に移動中の各
シャッタ羽根31,32が基準位置に達したと同時に、
シャッタ閉じ信号の発生として駆動信号を「Lレベル」
としても、少なくとも規定された最小開口径の開口がシ
ャッタ羽根31,32によって形成される位置に調節さ
れるが、シャッタ羽根31,32の移動速度が速い場合
に比べて、その位置がシャッタ羽根31,32が最小開
口径が形成する位置の近くにされている。
【0065】次に上記構成の作用について図14を参照
しながら簡単に説明する。なお、図14は、図1と同様
にして、設計上の動作開始タイミング,移動速度で動作
するシャッタ羽根31,32の標準的な特性曲線を符号
S0で示し、符号S1,S2は、それぞれ基準位置を調
節する際に考慮した動作特性のバラツキの範囲内の最悪
の場合の特性曲線を示している。また、符号D0,D
1,D2についても、図1と同様に、開口形成部31
c,32cが重なる位置,基準位置,最小開口径の開口
を形成する移動位置をそれぞれ示している。
【0066】レリーズ信号の入力により演算回路71が
測光部60からの被写体輝度LVを取り込み、この被写
体輝度LVとフイルムユニット20のフイルム感度とか
ら露出値EVが求められる。そして、この露出値EVを
タイマ時間Tに変換する。例えば、露出値EVが上限値
である場合には、その露出値EVは「0」のタイマ時間
Tに変換されてタイマ72にセットされ、この後、演算
回路71がトリガ信号を駆動信号発生回路95に送る。
【0067】このトリガ信号の入力で駆動信号発生回路
73から「Hレベル」の駆動信号が出力されると、ドラ
イバ96からモータ84のコイル87cに駆動電流が流
される。これにより、モータ84のロータ86が全開回
転位置に向けて回転を開始する。
【0068】ロータ86とともに回転軸86aが回転を
開始すると、これに固定されたモータ側レバー88がホ
イール側レバー91の受け部91bと係合した状態でこ
れを押圧して、ホイール側レバー91を揺動させながら
回転する。ホイール側レバー91は、そのセクタギア9
1aがギア93に噛合しているから、捩じりバネ92の
付勢に抗して、質量の大きなフライホイール90を回転
させる。これにより、捩じりバネ92の付勢力及びフラ
イホイール90の慣性がモータ84の回転軸86aに負
荷としてかかり、回転軸86aの回転速度が遅くされ
る。
【0069】回転軸86aの回転は、これに固定された
回動レバー37に伝達され、この回動レバー37が図7
において時計方向に回転を開始する。この回動レバー3
7の回転により、シャッタ羽根31,32がそれぞれ開
き方向にスライド移動する。回転軸86aの回転は、上
記のようにして速度調節機構85によって遅くされてい
るから、これに応じてシャッタ羽根31,32の移動速
度も遅くなっている。
【0070】ロータ86の回転量が増えて回動レバー3
7の回転角度が大きくなるのにしたがって、シャッタ羽
根31,32の開き方向へのスライド移動量も大きくな
り、シャッタ羽根31,32の移動位置D0に達した時
点でシャッタ羽根31,32の開口形成部31c,32
cが重なり、この後にシャッタ羽根31,32が最小開
口径を形成する位置D2の少し手前の基準位置D1に達
すると、フォトインタラプタ51から基準位置検出信号
が演算回路71に送られる。
【0071】基準位置検出信号が入力されると、その瞬
間に演算回路71は、計時開始信号をタイマ72に送
り、タイマ72は計時を開始するが、セットされている
タイマ時間Tが「0」であるため、計時開始信号が入力
された瞬間に停止信号が発生し、これが駆動信号発生回
路95に送られる。駆動信号発生回路95は、この停止
信号の入力により、駆動信号を「Lレベル」とする。
【0072】駆動信号が「Lレベル」となると、ドライ
バ96は、駆動電流の流れる方向を逆転して、ロータ8
6は回転方向を逆向きに転じさせる。モータ側レバー8
8の押圧部88aは、ロータ86が閉鎖回転位置に向け
て回転するときには、ホイール側レバー91の受け部9
1bとの係合を解除した状態で回転できるようになって
いるから、フライホイール90の慣性が回転軸86aの
回転に影響を与えることがない。したがって、駆動電流
が逆向きに転じられてから、シャッタ羽根31,32
は、それ自体の慣性,回動レバー37,ロータ86の慣
性やモータ84の応答性による遅れを持って閉じ方向に
スライド移動を開始する。そして、このときの遅れは、
シャッタ羽根31,32の開き方向への移動速度が遅い
ので、移動速度が速い場合に比べて小さい。
【0073】このようにして、シャッタ羽根31,32
は、開き方向から閉じ方向にスライド移動の向きを変え
る瞬間に、この一連の開閉動作の最大な開口径の開口を
形成し、この後に、シャッタ羽根31,32は、閉じ方
向に向かってスライド移動することにより、露光開口3
0が完全に閉じられる。
【0074】基準位置は、動作特性のバラツキを考慮し
て、一連の開閉動作中の最大な開口径が少なくとも最小
開口径となるように調節されているから、図14に示さ
れるように、露出値EVが上限値の場合で、特性曲線S
1となるシャッタ羽根31,32の場合では、最小開口
径の開口を形成する移動位置D2に達すると同時に、閉
じ方向へのスライド移動を開始して露光開口30を閉じ
る。
【0075】また、特性曲線S0、あるいは特性曲線S
1となるシャッタ羽根31,32の場合では、最小開口
径の開口を形成する移動位置D2に達してから開き方向
にスライド移動し、この後に閉じ方向へのスライド移動
を開始するが、シャッタ羽根31,32の移動速度、ロ
ータ86,回転レバー37の回転速度が遅く、これらの
慣性が小さいので、シャッタ羽根31,32は開き方向
から閉じ方向にスライド方向を転じる際の遅れが小さい
から、このときに余分に開き方向へ移動する移動量が小
さくなる。結果として、動作特性のバラツキがあっても
露光量のバラツキが少なくなる。もちろん、被写体輝度
に応じた露出値EVが上限値より小さい場合にも、露光
量のバラツキが低減される。
【0076】上記実施形態では、ムービングマグネット
タイプのモータを用いてシャッタ羽根の開閉動作を行っ
ているが、その他のタイプのモータでシャッタ羽根の開
閉動作を行ってもよい。また、上記各実施形態では、シ
ャッタ羽根がスライド移動する例について説明したが、
シャッタ羽根が回動することにより開口を形成し、その
移動量(回転角度)に応じて開口径が変化されるもので
あってもよい。さらに、上記説明では、インスタントカ
メラについて説明したが、135タイプ等のロールフイ
ルムを使用するカメラにも本発明を利用することができ
る。
【0077】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のシャッタ
装置によれば、アクチュエータの駆動によりシャッタ羽
根が開き方向に移動されて基準位置に達したときに計時
を開始し、この計時された時間が露出値に対応する開き
時間に達した時点でシャッタ閉じ信号でシャッタ羽根を
閉じ方向に移動させるようにアクチュエータの駆動を制
御するシャッタ装置で、シャッタ羽根が基準位置に達す
ると同時にシャッタ閉じ信号を発生しても、シャッタ羽
根によって少なくとも所定の範囲内の最小開口径の開口
が形成されるようにしたから、被写体が高輝度で露出値
が高い場合にでも確実に露光が行われる。
【0078】また、アクチュエータとしてのモータの回
転軸を、シャッタ羽根に連結されてこれを開閉移動する
ための駆動部材に直接に連結してシャッタ羽根をモータ
でダイレクトドライブするようにしたから、簡単な構成
でシャッタ羽根の開閉移動を行うことができる。さら
に、速度調節機構を設けシャッタ羽根の開き方向への移
動速度を遅くすることにより、シャッタ羽根が開き方向
から閉じ方向に移動させる際の応答性がよくすることが
でき、露光量のバラツキを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタ装置の動作を示す説明図であ
る。
【図2】シャッタ装置を内蔵したインスタントカメラを
示す斜視図である。
【図3】シャッタ装置の概略的な構成を示す説明図であ
る。
【図4】シャッタ羽根が基準位置に移動した状態を示す
平面図である。
【図5】シャッタ羽根が開口の形成を開始する瞬間の状
態を示す平面図である。
【図6】シャッタ羽根が最小開口を形成した状態を示す
説明図である。
【図7】モータを用いてシャッタ羽根をダイレクトドラ
イブする例のシャッタ羽根を示す斜視図である。
【図8】図7のシャッタ羽根を駆動するムービングマグ
ネットタイプのモータを示す斜視図である。
【図9】モータのロータの回転状態を示す説明図であ
る。
【図10】ロータが閉鎖回転位置にあるときの速度調節
機構の状態を示す説明図である。
【図11】ロータが全開回転位置にあるときの速度調節
機構の状態を示す説明図である。
【図12】ロータが全開回転位置から閉鎖回転位置に戻
るときの速度調節機構の状態を示す説明図である。
【図13】シャッタ装置の電気的な構成を示すブロック
図である。
【図14】シャッタ装置の動作を示す説明図である。
【図15】従来のシャッタ装置の動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
31,32 シャッタ羽根 37 回動レバー 45 ソレノイド 47 コイルバネ 50 突起部 51 フォトインタラプタ 60 測光部 70 コントローラ 71 演算回路 72 タイマ 73,95 駆動信号発生回路 84 モータ 85 速度調節機構 86a 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータの駆動により開閉移動さ
    れ、開き方向の移動量が増加することにより開口の開口
    径を増大させるシャッタ羽根と、このシャッタ羽根が開
    き方向に移動されて基準位置に達したときに計時を開始
    するとともに、この計時された時間が被写体輝度に応じ
    て決められた露出値に対応する開き時間に達した時点で
    シャッタ閉じ信号を発生することにより、前記シャッタ
    羽根を閉じ方向に移動させるように前記アクチュエータ
    の駆動を制御する制御手段とを備え、各露出値について
    前記開き時間を決めることにより、前記シャッタ羽根の
    開閉移動で得られる開口の開口径が所定の範囲内で変化
    するシャッタ装置において、 前記基準位置は、前記シャッタ羽根がこの基準位置に達
    すると同時に前記シャッタ閉じ信号が発生された際に、
    前記シャッタ羽根によって少なくとも前記所定の範囲内
    の最小開口径の開口を得ることができる位置に調節され
    ていることを特徴とするシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータは、モータであり、
    前記シャッタ羽根に連結されてこれを開閉移動するため
    の駆動部材に前記モータの回転軸を直接に連結し、前記
    シャッタ羽根を前記モータでダイレクトドライブするこ
    とを特徴とする請求項1記載のシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ羽根の開き方向への移動速
    度を遅くするための速度調節機構を備えていることを特
    徴とする請求項1または2記載のシャッタ装置。
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