JPH11171295A - 容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法 - Google Patents
容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法Info
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- JPH11171295A JPH11171295A JP9364092A JP36409297A JPH11171295A JP H11171295 A JPH11171295 A JP H11171295A JP 9364092 A JP9364092 A JP 9364092A JP 36409297 A JP36409297 A JP 36409297A JP H11171295 A JPH11171295 A JP H11171295A
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Abstract
詰め飲料の製造装置及びその起動方法を提供する。 【解決手段】被処理飲料をその沸点近傍の温度まで急速
加熱し、それをヘッドスペース部を保持した状態で短時
間貯留し得る貯留槽34に貯留して溶存酸素の除去を行
う容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法であって、
前記送給手段30より水を供給する通液工程と、貯留槽
34内で水の液面を上限レベルと下限レベルの間で供給
量を維持させつつ、第一熱交換器32及び第二熱交換器
38の温度を各設定温度まで昇温する昇温工程と、送給
手段30により被処理飲料を供給しつつ、貯留槽34内
の被処理飲料濃度が実質的に定常状態に達するまで、貯
留槽34の液面レベルを上下させながら貯留液を排出
し、定常状態到達後、前記充填手段44への供給を開始
する被処理飲料切替工程と、を備えたことを特徴とす
る。
Description
装置及びその起動方法に関し、詳細には、飲料に高温短
時間の加熱殺菌を施す際の酸素による飲料の劣化を防止
すると共に殺菌済みの飲料中に酸素が溶け込まない様に
容器に充填し、密封するための装置とその装置の起動方
法に関する。
の腐敗を避けるため殺菌処理を施すことが必要である。
飲料の加熱殺菌法としては、飲料を缶、瓶等に充填、密
封した後に、100℃以上(通常120〜140℃)の
温度で加熱するレトルト殺菌法、飲料を細管式又はプレ
ート式の熱交換器等に通して加圧下で100℃以上(通
常120〜140℃)の高温にした後、飲料の温度を下
げて85〜95℃の温度で缶等に充填し、直ちに密封し
た後、缶等を倒立状態にして、熱い飲料の熱で缶蓋等を
殺菌するのに十分な時間だけ高温状態を維持する熱間充
填法(飲料の加熱温度を100℃未満にする場合もあ
る)、飲料を細管式熱交換器等に通して加圧下で100
℃以上の高温にした後、飲料の温度を下げて常温以下の
温度で殺菌済みの缶等に無菌雰囲気下で充填し、密封す
る無菌充填法等が通常使用されている。
ため、充填時に多少の菌汚染が生じたとしてもレトルト
殺菌中に死滅することから、充填前後における工程管理
が容易であるという利点がある。しかしながら、缶詰、
瓶詰という比較的容量の大きい容器中の高温の飲料を殺
菌終了後に急速に冷却することは極めて困難であり、飲
料が比較的長時間(数十分間)にわたり高温に維持さ
れ、味、香りが変わるなどの欠点がある。
器等に通して飲料を短時間100℃以上の高温度にする
高温短時間(100℃以上の温度を保つのは数秒間〜数
十秒間だけ)殺菌法を使用する熱間充填法及び無菌充填
法は、レトルト殺菌法に比べると飲料の加熱時間が非常
に短いのでそれだけ味、香りの良い飲料缶詰が得られる
という利点がある(熱間充填法と無菌充填法とでは、加
熱殺菌後に飲料の温度を低温まで下げることができる無
菌充填法を利用した缶詰飲料の方が味、香りが良いこと
はいうまでもない。)。
く、飲料中の溶存酸素濃度(溶存酸素量)にも大きく依
存しており、例えば、容器詰め茶飲料は、溶存酸素によ
って経時的に変色するため、加熱殺菌時間と共に溶存酸
素量を2ppm以下に低減することが望まれている。一般
に溶液の温度が上がると溶存酸素量は低下するため、熱
間充填法にあっては、飲料を充填する前に高温槽中に滞
留させることにより容器に充填直前にはかなり脱気でき
るが、その前の熱交換器を使用した加圧下での高温短時
間殺菌法で加熱処理される際には、加圧下であるために
脱気はされないので、高温(100℃を大幅に超える温
度)での加熱時に溶存酸素に起因する飲料の色素、香気
成分等の酸化変性が発生することが問題となっていた。
号公報に開示されているように原料水の脱気は行われて
いるが、どうしても飲料調合時に再度酸素が溶け込んで
しまう。ところが、従来は飲料調合後には、特別の脱気
処理は行われていなかった。また、果実飲料にあって
も、その本来有する香味、色素は酸化により容易に劣化
するため、低酸素濃度下での短時間加熱殺菌が望まれて
いた。
は、飲料を高温短時間殺菌する前に、飲料を飲料の沸点
近傍の温度に加熱し、加熱した飲料を上部にヘッドスペ
ースを有する貯留槽内に常圧下で短時間保持して飲料中
から脱気処理した後に、高温短時間殺菌処理すること
で、加熱殺菌時の飲料の酸化による劣化を防止する容器
詰め飲料の製造方法と装置を既に提案した特開平9−1
50896号及び特開平9−272516号)。
記製造方法及び装置を使って製造した飲料缶詰等は、高
温加熱殺菌する前に溶存酸素量が2ppm以下になってい
るので、加熱殺菌時に酸化による劣化が極めて少なく、
更に飲料を、実質的に酸素との接触を絶ちつつ缶等に充
填、密封するので、製造された缶詰等の貯蔵中にも飲料
の劣化が少ないという利点がある。
は、その製造ラインでいつも同じ飲料缶詰等だけを製造
する訳ではないので、しばしば製造ラインのうち、飲料
の通過する管路手段、ポンプ手段、抽出手段、飲料調合
タンク、熱交換器、及び充填装置等の内面側をCIP
(Cleaning In Place)洗浄した後、更に水道水又は/
及びイオン交換水で洗浄してから、新しく充填する飲料
を抽出装置で抽出し、調合タンクで飲料を調合し、熱交
換器で加熱殺菌し、熱交換器で冷却し、充填装置で容器
内に充填する際に、これらの中を通過させる必要があ
る。
合でも、別の飲料の充填が終了した後に、水道水又は/
及びイオン交換水で飲料が通過する際に触れる部分を洗
浄してから、次の飲料に切り換える際に、最初に製造さ
れる缶詰から所期の目的を達成した缶詰とするために
は、最初に流し始める飲料から脱気を十分に行った後、
高温加熱殺菌処理する必要があり、そのためには、飲料
が、熱交換器、ポンプ手段、貯留槽及び管路手段等に入
る前から、これらの装置が正常に作動(例えば、熱交換
器が設定温度に飲料を昇温又は冷却できる状態、ポンプ
手段が所定流量の飲料を送給又は圧送できる状態、貯留
槽が所定のヘッドスペースを維持でき、ヘッドスペース
ガスを排出する不活性ガスが供給されている状態)又は
飲料を正常に通過させ得る状態にあることが必要であ
る。
熱殺菌装置及び充填・密封装置から構成される飲料容器
詰め製造装置の起動時に、ポンプ手段、熱交換器、貯留
槽、管路手段等の中に、水道水又はイオン交換水が存在
している必要がある。ところが、上記容器詰め飲料製造
方法で使う装置は、従来から慣用されている飲料缶詰製
造装置と異なり、飲料が通る管路手段の途中にかなり大
きい容量を有する貯留槽を備えているので、ポンプ手
段、熱交換器、貯留槽及び管路手段等の中を水道水又は
イオン交換水から容器に充填する新しい飲料に略完全に
切り換わる(即ち、缶に充填できる状態になる。)まで
にかなりの量の飲料のロスが出てしまうというおそれが
あった。
れたものであり、上記飲料脱気・加熱殺菌・充填密封装
置を有する容器詰め飲料製造装置において、容器に充填
する飲料を変更する場合に、ポンプ手段、熱交換器、貯
留槽及び管路手段等の中を水道水又はイオン交換水から
新しい飲料に切り替えする際の新しい飲料のロスを少な
くすることができる容器詰め飲料製造装置及びその装置
の起動方法を提供することを目的とする。
に、本発明にかかる容器詰め飲料の製造装置は、水及び
被処理飲料から選ばれる液体を略常圧下で充填装置側へ
送給する送給手段と、該送給手段により送給される該液
体をその沸点近傍の温度まで急速加熱する第一熱交換器
と、加熱された該液体をヘッドスペース部を保持した状
態で短時間貯留し得る貯留槽と、該貯留槽のヘッドスペ
ース部から排気を行う脱気手段と、該脱気手段により脱
気された該液体を前記充填装置側へ圧送する圧送手段
と、該圧送手段により圧送される該液体を加圧下100
℃以上で高温短時間殺菌処理する第二熱交換器と、殺菌
済みの該液体を充填温度まで急速冷却する第三熱交換器
と、前記充填温度の被処理飲料を少なくとも内面側を洗
浄済みの容器に充填し、実質的に酸素との接触を絶ちつ
つ密封する充填装置及び密封装置から構成される充填手
段と、前記液体の供給源から前記充填装置までの間に設
けられ、その内部を前記液体が通る管路手段と、を備え
た容器詰め飲料の製造装置において、前記送給手段と前
記水及び前記被処理飲料の供給源との間には、前記水と
前記被処理飲料とを切り替え供給可能な第一切替手段を
備え、前記第一熱交換器と貯留槽との間には、前記第一
熱交換器よりの供給液の前記貯留槽への供給/非供給を
切り替え可能な第二切替手段を備え、前記第三熱交換器
と前記充填手段との間には、前記第三熱交換器よりの送
給液の前記充填手段への供給/非供給を切り替え可能な
第三切替手段を備え、前記貯留槽内には、液面検知器と
ヘッドスペース部の酸素濃度を測定する酸素濃度計と水
から被処理飲料へ切り替わったことを検出する計測器を
備え、前記貯留槽と前記充填装置との間の管路手段内に
は、溶存酸素濃度計を備えていることを特徴とする。
被処理飲料から選ばれる液体を略常圧下で充填装置側へ
送給する送給手段と、該送給手段により送給される該液
体をその沸点近傍の温度まで急速加熱する第一熱交換器
と、加熱された該液体をヘッドスペース部を保持した状
態で短時間貯留し得る貯留槽と、該貯留槽のヘッドスペ
ース部から排気を行う脱気手段と、該脱気手段により脱
気された該液体を前記充填装置側へ圧送する圧送手段
と、該圧送手段により圧送される該液体を加圧下100
℃以上の高温短時間殺菌処理する第二熱交換器と、殺菌
済みの該液体を充填温度まで急速冷却する第三熱交換器
と、前記充填温度被処理飲料を少なくとも内面側を洗浄
済みの容器に充填し、実質的に酸素との接触を絶ちつつ
密封する充填装置及び密封装置から構成される充填手段
と、前記液体の供給源から前記充填装置までの間に設け
られ、その内部を前記液体が通る管路手段と、前記送給
手段と前記水及び前記被処理飲料の供給源との間に、前
記水と前記被処理飲料とを切り替え供給可能な第一切替
手段を備え、さらに前記第一熱交換器と貯留槽との間
に、前記第一熱交換器よりの送給液の前記貯水槽への供
給/非供給を切り替え可能な第二切替手段を備え、前記
第三熱交換器と前記充填手段との間に、前記第三熱交換
器よりの送給液の前記充填手段への供給/非供給を切り
替え可能な第三切替手段を備え、前記貯留槽内に、液面
検知器とヘッドスペース部の酸素濃度を測定する酸素濃
度計及び水から被処理飲料へ切り替わったことを検出す
る計測器を備え、前記貯留槽と前記充填装置との間の管
路手段内に、溶存酸素濃度計を備えている容器詰め飲料
の製造装置の起動方法であって、前記送給手段により前
記水を供給する通水工程と、前記貯留槽内で水の液面を
上限レベルと下限レベルの間で上下させつつ、第一熱交
換器及び第二熱交換器の温度を各設定温度まで昇温する
昇温工程と、前記送給手段により被処理飲料を供給しつ
つ、貯留槽内の被処理飲料濃度が実質的に定常状態に達
するまで、貯留槽の液面レベルを上下させながら貯留液
を排出し、定常状態到達後、前記充填手段への供給を開
始する被処理飲料切替工程と、を備えていることを特徴
とする。
て、前記昇温工程及び水から被処理飲料への切替工程
は、貯留槽以降の管路手段内に不活性ガスを通して管路
手段内の酸素を排出することが好適である。なお、洗浄
の水としては、水道水を用いることも可能であるが、充
填に用いられる飲料の種類によっては、水道水中の微量
金属イオンなどが保存性、フレーバーに影響を与えるこ
ともあるので、イオン交換水などを用いることが好適で
あり、脱気されたイオン交換水などを用いればさらに好
適である。
造装置は、前述したように予熱手段により略常圧下で被
処理飲料をその沸点近傍まで急速加熱する。この状態で
被処理飲料中の溶存酸素の溶解度は急激に低下し、過飽
和ないし場合により気泡として出現する。そして、脱気
手段の貯留槽に至ると、前記飲料中の溶存酸素はヘッド
スペース部に放出され、該ヘッドスペース部に溜ったガ
スが除去されることにより飲料中の溶存酸素は貯留槽か
ら放出される。
送手段により加圧状態で送給され、殺菌手段により加圧
下に100℃以上の高温下で短時間に殺菌が行われる。
なお、貯留槽に貯留される時間は短時間、すなわち、数
秒〜数十秒、好ましくは十数秒程度である。従って、予
熱手段、脱気手段、及び殺菌手段で被処理飲料が高温に
維持される時間は短く、この間の被処理液の変性は最小
限に抑えられる。しかも、高温、加圧下に殺菌処理する
殺菌手段においては、脱気された被処理飲料が加熱対象
であるので、加熱効率がよい。
器詰め飲料の製造装置において、その起動を効率的に行
うことにある。すなわち、容器詰め飲料の製造装置にお
いては、始動時あるいは充填する飲料の交換時にCIP
洗浄した後更にイオン交換水などの水を用いて、飲料が
通過する装置内部の洗浄を行う必要がある。しかしなが
ら、前記製造装置は比較的容量の大きい貯留槽を備えて
おり、該貯留槽内の水と被処理飲料との置換方法によっ
ては、被処理飲料の大量の損失も生じ得る。
特定の起動方法を採用することにより、被処理飲料の損
失を低減すると共に、殺菌及び脱気の効率化を図ったの
である。すなわち、水を管路手段に流す通水工程と、貯
留槽内の液面を大きく上下させつつ、第一熱交換器およ
び第二熱交換器の温度上昇を行う昇温工程及び水から被
処理飲料への切替工程を採用することにより、貯留槽内
の液体を、送給手段から供給される脱気処理温度に加熱
された被処理飲料の温度、濃度状態に短時間で近づける
ことが可能となり、過渡状態における被処理飲料の損失
を最小限としつつ、短時間での温度、溶存酸素濃度の定
常化、水より被処理飲料への置換を行うことができる。
様について説明する。図1は本発明の一実施態様にかか
る容器詰め飲料の製造装置の概略構成が示されている。
同図に示す容器詰め飲料製造装置10は、飲料調合装置
12と、飲料の脱気・殺菌・充填・密封装置14とから
なる。そして、これらの装置は実線で表されている管路
手段で結ばれている。この管路手段を構成する配管内
を、洗浄用の水道水、イオン交換水、被処理飲料が通っ
て各装置へ送られるのである。
交換水が貯留された密閉脱気槽16と、密閉脱気槽16
を減圧下に置く真空ポンプ18と、前記密閉脱気槽16
に貯留されたイオン交換水を送給するサニタリーポンプ
20と、サニタリーポンプ20により送給される脱気イ
オン交換水を切換弁21を介して、一方の脱気イオン交
換水を50〜80℃に加温する熱交換器22と、熱交換
器22から送給される加温イオン交換水が送給される茶
葉抽出装置23と、茶葉抽出装置23で抽出された濃厚
茶葉抽出液が貯留された原液タンク26と、前記切換弁
21を介した他方の脱気イオン交換水が送給される脱気
イオン交換水を貯留する調合タンク24とを含む。
オン交換水と濃厚茶葉抽出液が順次供給され、所望の濃
度の茶飲料(被処理飲料)が調整される。一方、本発明
において特徴的な容器詰め飲料の脱気・殺菌・充填・密
封装置14は、送給手段を構成する送給ポンプ30と、
予熱手段を構成するプレート式の第一熱交換器32と、
脱気手段を有する貯留槽34と、圧送手段を構成する圧
送ポンプ36と、高温短時間殺菌手段を構成するプレー
ト式の第二熱交換器38と、冷却手段を構成するプレー
ト式の第三熱交換器40と、圧力制御弁42と、充填手
段を構成する充填装置及び密封装置とから成る充填・密
封装置44とを含む。
ク24に貯留された調合済み茶飲料を略常圧下で第一熱
交換器32へ送給する。第一熱交換器32は、送給ポン
プ30より送給される茶飲料を狭路中で熱交換によりそ
の沸点近傍の温度まで急速加熱する。ここで、茶飲料の
場合には例えば95℃程度まで加熱することが好適であ
り、この熱交換器32での加熱は沸点以下であるので、
加圧を行う必要はなく常圧のまま昇温すればよい。ここ
で予熱された茶飲料は、貯留槽34内に送られるが、そ
の供給口は、貯留槽34の上部壁又は上部壁近くの側壁
に設けるのが好ましい。また、貯留槽34の排出口は、
その底壁又は底壁近傍の側壁に設けるのが好ましい。
ンクよりなり、貯留槽34には前記熱交換器32で予熱
された茶飲料が常圧下に短時間保持される。そして、貯
留槽34のヘッドスペース部に溜まったガスはヘッドス
ペース部に供給される不活性ガスと共に貯留槽34外へ
除去される。なお、貯留槽34への茶飲料の滞留時間は
数秒〜数十秒であることが好適であり、数分貯留させる
ように構成すると貯留槽34の必要容量が大きくなるば
かりでなく、茶飲料が高温に維持される時間がそれだけ
長くなり、茶飲料の変質が進む原因ともなる。一方、貯
留槽34の容量が余りに小さいと、圧送ポンプ36の送
給量と第一熱交換器32からの供給量のバランスが崩れ
た場合に、オーバーフローを生じたりあるいは第二熱交
換器38へ空気が侵入してしまう等の不具合を生じるお
それがある。
た脱気済み茶飲料を加圧下に第二熱交換器38へ送給す
る。該交換器38では茶飲料の殺菌に必要な温度、例え
ば140℃で数秒ないし数十秒保持するように構成され
ている。この交換器38を経た殺菌済み茶飲料は直ちに
第三熱交換器40により例えば30℃まで急速冷却され
る。従って、茶飲料が百数十度の高温にさらされる時間
は長くても数十秒であり、すでに十分に脱気(脱酸素)
された状態で短時間高温にさらされるのみであるので、
茶飲料の香気成分あるいは色素成分に与える影響は極め
て小さいものとなる。
はこれら熱交換器38,40内の圧力を高圧に維持する
圧力制御弁42を介して充填・密封装置44に供給され
る。この充填・密封装置44は、圧力制御弁42を介し
て供給される充填温度に冷却された茶飲料を容器に充填
し、その後、実質的に無酸素雰囲気下で密封する。缶詰
の場合には、缶に茶飲料を充填した後、缶蓋の巻締めを
行う。むろん、茶飲料が充填される前に少なくとも缶胴
及び缶蓋の内面側は洗浄あるいは殺菌及び洗浄されてい
る。ここで、缶を密封する際の無酸素雰囲気を形成する
には、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガスを単独又は混
合して使用するのが好ましく、これらのガスとスチーム
との混合ガスも使用できる。
は、缶に缶蓋を巻締める際に窒素ガスによるアンダーカ
バーガッシングを行って、缶のヘッドスペース部の空気
を窒素ガスで置換する方法、充填装置から缶蓋巻締装置
の間の飲料充填済み缶搬送コンベア上方を覆うと共にそ
の側壁が少なくとも缶の開口部よりも下方に垂れ下がっ
ているように缶の通路を覆うカバー(又はトンネル)を
設け、カバー(又はトンネル)で囲まれた部分に窒素ガ
スを導入して上方からの缶の開口部に向けて窒素ガスを
吹き込んで缶のヘッドスペースの空気を窒素ガスで置換
した後、アンダーカバーガッシングを行う方法、これら
の手段に加えて缶蓋巻締装置をカバーで囲み、その中に
窒素ガスを導入して巻締めを窒素ガス雰囲気で行う方
法、及び缶蓋巻締装置をカバーで囲み、この中を窒素ガ
ス雰囲気にすると共にアンダーカバーガッシングする方
法がある。
缶のヘッドスペース部の酸素量を0.2ml/缶以下にま
で減少させることができ、また缶蓋巻締装置までの缶搬
送コンベア上方及び側方を覆うカバーを設けてこの中に
窒素ガスを導入し、上方から缶の開口部に向けて窒素ガ
スを吹き付けた後、缶蓋巻締め時にアンダーカバーガッ
シングを行うと、缶のヘッドスペース部の酸素量を0.
1ml/缶以下に削減でき、これらに加えて缶蓋巻締装置
をカバーで囲むと共にその中に窒素ガス雰囲気にする
と、缶のヘッドスペースカバー部の酸素量をほぼゼロに
することができる。
中に窒素ガスを導入して巻締めをする部分を窒素ガス雰
囲気にすると共にアンダーカバーガッシングすることに
より、缶にヘッドスペース部の酸素量0.1ml/缶以下
にすることができる。いずれの方法も、単に熱間充填を
するだけのもの(ヘッドースペース部の酸素量約2.0
ml/缶)よりもヘッドスペース部の酸素量を非常に少な
くできる。どの方法を選択するかは、缶詰を製造する工
場の設備やその飲料がどれくらい酸素によって劣化され
易いかを考慮して決定する。
は、殺菌後冷却(品質上からは30℃以下に冷却するの
が好ましいが、密封後の容器内圧の関係、即ち、真空度
を高くしたい場合とか、設備上の関係から、60〜70
℃程度に冷却するだけでも良い。)された飲料を、無菌
雰囲気下で、殺菌済の缶に充填し、殺菌済みの缶蓋で密
封する無菌充填法を採用するのが好ましい。この場合、
装置全体を無菌室内に収容しても良いが、少なくとも充
填・密封装置付近は、無菌雰囲気にするために、外気導
入部にはヘパフィルターが取り付けられ、外部よりも高
圧になっている無菌室内に、充填・密封装置を収容する
必要があり、また、缶を密封する際に無酸素雰囲気状態
を形成するために導入する不活性ガスもヘパフィルター
を通じて除菌する必要がある。
場合には、勿論無菌充填法を採用することもできるが、
飲料を82〜96℃程度の温度で缶に充填し、充填した
飲料の熱で缶及び蓋内面の殺菌をする熱間充填法を採用
しても良い。この場合にも、少なくとも密封時には不活
性ガス等により無酸素雰囲気を形成する。また、無菌充
填設備の様にコストの掛かる設備を設置できない場合に
は、前記した様に、貯留槽で飲料を脱気し、飲料を高温
短時間殺菌した後直ちに冷却し、60〜90℃で缶に充
填し、無酸素雰囲気で密封した後に、レトルト殺菌する
か又は高周波誘導加熱法を利用して缶自体を加熱し、そ
の際に、缶を回転又は動揺して缶内の飲料を撹拌させる
ことにより缶の熱を飲料に急速に伝える方法により後殺
菌しても良い。この様な後殺菌を行っても、飲料中の溶
存酸素量が極めて少なく、また缶のヘッドスペース部の
酸素量が少ないので、従来の様に溶存酸素量が多い状態
でレトルト殺菌していた缶詰飲料に比べて、缶詰飲料の
品質劣化は少ない。
参照しつつ説明する。図2には本発明にかかる製造装置
の要部が示されており、前記図1と対応する部分には同
一符号を付し、説明を省略する。同図より明らかなよう
に、被処理飲料が貯留される調合タンク24と送給ポン
プ30、イオン交換水収容タンク52の間には三方コッ
ク(第一切替手段)50配置されており、この三方コッ
ク50の操作により、送給ポンプ30へイオン交換水を
供給する通水工程と、三方コック50の流入口を調合タ
ンク24の流出口と連通させ、送給ポンプ30と調合タ
ンク24を連通させる被処理飲料工程とが切り替えられ
る。
にも三方コック(第二切替手段)54が設けられてお
り、その操作により、三方コック54の流出口を流量計
56を介して排出口に連通させる排出工程と、三方コッ
ク54の流出口を貯留槽34の供給口に連通させる貯留
工程とが切り替えられる。さらに、圧力調整バルブ42
と充填・密封装置44との間には流量計60及び三方コ
ック(第三切替手段)62が配置されている。この、三
方コック62の操作により、その流出口を排出口に連通
させる排出工程と、三方コック62の流出口を充填・密
封装置44のフィラータンクに接続する充填・密封工程
とが切り替えられる。
槽に収容されているイオン交換水(又は水道水)、被処
理飲料等を必要に応じて排出可能な排出口34aが設け
られている。前記流量計60の検知流量は、予めその日
に殺菌処理に必要な設定流量と比較されて、その比較結
果は前記圧送ポンプ36にフィードバックされその圧送
量の制御を行うとともに、前記設定流量は送給ポンプ3
0の速度設定の最初の目安として使用される。
槽34内に配置してある液面レベル計64の指示で別途
行っていく。また、貯留槽34には液面レベル計64及
び水道水又はイオン交換水と被処理飲料が識別できる測
定装置(例えば、糖度計、色差計、密度計又は比重計
等)66、ヘッドスペース部の酸素濃度を測定する酸素
濃度計78(図1参照)、貯留槽内の液の温度を検出す
る温度センサーが配置されており(図示せず)、液面レ
ベル計64は稼働下限レベルL1、定常下限レベルL
2、定常上限レベルL3、稼働上限レベルL4を検出す
ることができる。(但し、液面レベル計については検出
方法をこれに限定する必要はない。)ここで、液面が稼
働下限レベルL1より下がった状態で稼働を継続する
と、圧送ポンプ36以降の配管、ポンプ、熱交換器に空
気の吸入を生じさせることになり、最悪の場合、配管、
ポンプ等に空運転にもつながる。
状態で稼働を継続すると被処理液等の貯留槽からのオー
バーフローを生じる可能性がある。従って、これら稼働
上限レベル、稼働下限レベル付近での液面制御を行う場
合には、細心の注意が必要である。なお、溶存酸素除去
設定完了時には定常下限レベルと定常上限レベルの間で
液面が維持できるように送給ポンプ30を制御する。そ
して、各コックなどの切替操作に下記のような工程を経
て起動が行われる。
日に実施する流量を設定する(例50l/min)。この流
量計60への設定値は実際にライン稼働定常時に必要な
流量と比較され、その比較結果より前記圧送ポンプ36
の制御が行われる。また、前述した流量計60での設定
すべき予定流量は送給ポンプ30の速度にも反映され
る。 三方コック50は通水工程に設定(イオン交換水収容
タンク52の排水口に連通させる)し、三方コック54
は貯留工程に設定(貯留槽34の供給口に連通させる)
する。三方コック62は排出工程に設定(第三熱交換器
40を通過してきたイオン交換水を充填装置の手前で排
出させる)する。
量に近い流量が出るようポンプの設定を行ってお
く。)。 第一熱交換器32、第二熱交換器38、第三熱交換器
40のそれぞれの設定温度を調整しておく(例、第一熱
交換器95℃、第二熱交換器140℃、第三熱交換器3
0℃)。但し、各第一、第二熱交換器へ蒸気を供給する
ための蒸気バルブは止めておく。
面が定常下限液面L2に達したら圧送ポンプ36を起動
させる。 送給ポンプ30の流量>圧送ポンプ36の送給流量と
なるように送給ポンプ30の作動条件を変更する。ま
た、圧送ポンプ36はその日に実施する流量に調整す
る。なお、送給ポンプ30、圧送ポンプ36に大きな相
違がないようにする。
レベルL4が検知したら、三方コック54を排出工程に
設定(貯留槽34内に供給せず、排出させる)し、液面
が下降し稼働下限レベルL1に検知したら三方コック5
4を貯留工程に設定する。この操作を繰り返しつつ、次
の昇温工程に移行する。なお、このように貯留槽内の液
面の上下動を定常下限レベル、定常上限レベルを越えて
意図的に大きくすることで、貯留槽内に貯めている初期
に導入した温度の低いイオン交換水(又は水道水)と温
度の高いイオン交換水(又は水道水)を短時間に置換す
ることが出来る。また、貯留槽内に貯めるイオン交換水
(又は水道水)等は脱気を行う必要から沸点近傍付近に
速やかに昇温しておく必要がある。
圧送ポンプ36、第二熱交換器、第三熱交換器等に不活
性ガスによるパージ(加圧不活性ガスの導入により存在
する酸素の除去)を開始する。貯留槽34のタンク液面
より上の空隙部分については、導入した不活性ガス(例
えば、窒素ガス、炭酸ガス)によって酸素の外部への排
出及びイオン交換水への外気酸素の混入防止と接触防止
がなされる。また、液中から発生した過飽和の酸素の排
出にも用いられる。
(細管)を被処理飲料通過部に導入して、ステンレス配
管途中にチェック弁を設けた上でライン内に不活性ガス
を導入する。配管途中に不活性ガスを導入する理由とし
ては、貯留槽34以降に空気が残存している可能性が大
きく、単にイオン交換水の流通のみではタンク内の空隙
部や配管中のデッドスペース部にあるかもしれない酸素
を完全に除去する事は困難だからである。しかも貯留槽
34以降には溶存酸素を除去する工程がないため、不活
性ガスのパージにより貯留槽以降の残存酸素の完全な除
去を行うのである。
留槽、配管、圧送ポンプ36、第二熱交換器32、第三
熱交換器40内にあるイオン交換水中の溶存酸素が完全
に除去されていないので、不活性ガスによるパージを行
う意味は少ない。
に、蒸気バルブを開けて、第一熱交換器32が沸点近傍
に設定した温度に達した後、貯留槽内にある温度センサ
ーにてイオン交換水が沸点近傍になった事を再度確認し
た後、第二熱交換器38に蒸気を送り込むための蒸気バ
ルブを開けて、第二熱交換器38を設定した殺菌温度に
上昇させる。同条件完了後、次の被処理飲料切替工程に
移る。
(被処理飲料が収容されている調合タンク24の排出口
に連通させる)。
を検知したら、定常下限レベルL2を検知するまで、三
方コック62及び三方コック54を排出工程に切り替え
て、それぞれからイオン交換水又はイオン交換水と被処
理飲料の混合液を排出する。なお、三方コック54を排
出側にせずに、送給ポンプ30からの送給量を減少させ
ることも可能であるが、この場合には第一熱交換器32
を通過する液の量が大幅に変化するために熱交換器部分
の温度管理が困難となる。従って、本実施形態において
は、第一熱交換器32を通過する液量を変更することな
く、貯留槽34への貯留量を変化させるために、三方コ
ック54による流路切替を行っているのである。
を検知したら、稼働上限レベルL4に上昇するまで三方
コック54を貯留工程に切り替え、被処理飲料を貯留槽
34に導入する。 貯留槽34内のイオン交換水と被処理飲料の混合液が
実質的に被処理飲料単独に置き換わるまで、イオン交換
水(又は水道水)と被処理飲料が識別出来る測定装置6
6(茶飲料の場合には糖度計又は色差計)の値を確認し
つつ、及びの工程を繰り返す。測定装置66が所定
の値を示し、貯留槽34内が実質的に被処理飲料に切り
替わったら、液面レベル計64を定常上限レベルL3に
調整する。
4の定常下限レベルL2〜定常上限レベルL3の間で制
御する。すなわち、定常上限レベルL3検知後、送給ポ
ンプ30の送液量<圧送ポンプ36の送液量(例えば、
送給ポンプ30=圧送ポンプ36(100−X)/10
0:X=5%程度)になるように送液量に差を付けて液
面レベルを定常下限レベルL2にする。 定常下限レベルL2検知後、送給ポンプ30の送液量
>圧送ポンプ36の送液量(例えば、送給ポンプ30=
圧送ポンプ36(100+X)/100:X=5%程
度)になるように送液量に差を付けて液面レベルを定常
上限レベルL3にする。
計69により液中の溶存酸素濃度を確認し、目標濃度に
達したら、配管中に導入していた不活性ガスの導入を中
止する。 三方コック62を充填・密封装置工程に切り替えて殺
菌処理済み飲料を充填・密封装置44に送る。充填・密
封装置工程に切り替えて飲料缶詰を製造中に、もし溶存
酸素濃度計69が設定濃度を越えたならば、三方コック
62を排出工程に切り替えて殺菌済み飲料を充填・密封
装置44には送らずに排出する。排出中に溶存酸素濃度
上昇の原因を究明し、溶存酸素濃度を低下させる措置を
施し、目標濃度に回復したら、再度充填・密封装置工程
に切り替える。
6は排出モードで送液ポンプ30の流量を測定できるよ
うにしてあるが、この流量計が無くても支障はない。ま
た、貯留槽34内には市販のタンク洗浄ノズル68を配
置し、貯留槽34内のCIP(Cleaning In Place)洗
浄に用いる。
様に用いられるプレート式交換器について簡単に説明す
る。図4にはプレート式の第一交換器32の概念図が示
されている。同図より明らかなように、加熱される飲
料、例えば茶飲料は流路70を介して流れ、一方スチー
ム等の熱媒体は流路72を介して流れている。また、両
流路70,72の間には、熱伝導率の高い伝熱プレート
74が介在している。
体より伝熱プレート74を介して茶飲料流路ルート70
を流れる茶飲料に熱交換が行われ、熱媒体流路72の出
口からは温度の下がった熱媒体が、また茶飲料流路70
の出口からは昇温された茶飲料がそれぞれ流出する。図
5には本実施態様に用いられる熱交換器のより詳細な構
造が示されている。同図より明らかなように、茶飲料は
流路入口70aより熱交換器32内に流入し、流路出口
70bより流出する。
aより熱交換器32内に進入し、流路出口72bから吐
き出される。そして、熱交換器32は微細な間隔をあけ
て密閉配置された伝熱プレート74が多数配置されてお
り、例えば伝熱プレート74a,74bの間隙で形成さ
れる狭路には下部の入口側茶飲料流路より茶飲料が供給
され、茶飲料は狭路を図中上方に流れ、上部の出口側茶
飲料流路に流れ込む。
に隣接した伝熱プレート74cの間にも狭い間隙が形成
されており、この狭路には上部の入口側熱媒体流路72
より高温熱媒体が供給され、高温熱媒体は狭路を図中下
方に流れ、出口側熱媒体流路72bに流れ込む。従っ
て、茶飲料と熱媒体は薄い伝熱プレート74bにより隔
てられているのみであり、茶飲料と熱媒体が伝熱プレー
ト74bを介して熱交換しつつ逆方向に進行することと
なる。
は、前述したように茶飲料が流れる狭路と熱媒体が流れ
る狭路が交互に多数配置された構造となっており、大量
の茶飲料について短時間で均一かつ効率的な昇温を行わ
せることができる。本実施態様に係る容器詰め飲料の製
造装置は概略以上のように構成されており、これらを前
述したようにして起動した後、次のように運転して容器
詰め充填飲料を製造する。
は、プレート式の第一熱交換器32により被処理飲料を
その沸点近傍の温度にまで急速に加熱する。この際、水
溶液中における気体の溶解度は温度の上昇とともに減少
するため、第一熱交換器32による加熱により溶存酸素
のほとんどが過飽和ないし微細気泡の状態となる。この
状態の茶飲料が貯留槽34へ放出されることにより、溶
存酸素の過飽和分の酸素や微細気泡状態酸素が該貯留槽
34上部のヘッドスペース部に放出される。従って、こ
のヘッドスペースガスを除去することにより、茶飲料中
の溶存酸素のほとんどが除去されることとなる。
と温度の関係が示されている。同図より明らかなよう
に、20℃で9ppm 程度の溶存酸素が存在していたもの
が、温度60℃では5ppm 、温度95℃では溶存酸素濃
度が1ppm 程度となる。従って、調合タンク24内の茶
飲料の温度が60℃であると溶存酸素濃度が5ppm であ
ったのが、熱交換器32中で茶飲料が95℃まで昇温さ
れると溶存可能酸素濃度が1ppm となるのであるから、
差分4ppm の余剰溶存酸素は過飽和ないし微細気泡状と
なる。溶存酸素濃度2ppm 以下は茶類缶詰の品質上大き
な意義をもっており、特に1ppm 以下というのは例えば
茶飲料等においても長期にわたり変質が極めて生じにく
く、保存性向上に非常に効果的な酸素濃度である。
記余剰溶存酸素は貯留槽34のヘッドスペース部に放出
される。一方、貯留槽34内には窒素ボンベ76からの
フィルターで除菌された無菌の窒素ガスが供給されてお
り、前記ヘッドスペース部へ茶飲料中から放出された空
気(酸素)は窒素ガスとともに開口34a(図1)から
系外へ排出される。そして、溶存酸素濃度が例えば2pp
m 以下まで低減された調合液は、圧送ポンプ36により
プレート式の第二熱交換器38に送給される。第二熱交
換器38はプレート式の第二熱交換器32と同様の熱交
換器から構成されるが、調合液を常圧沸点以上の高温と
するため、圧送ポンプ36は調合液が沸騰しないように
加圧を行っている。
ppm 以下の茶飲料は、直ちにプレート式の第二熱交換器
40により30℃まで冷却された後、圧力制御弁42を
介して図示しない無菌室内に配置されている充填・密封
装置44に供給される。充填・密封装置44は充填装置
及び密封装置で構成され、無菌気雰囲気下で殺菌済みの
缶に茶飲料を充填し殺菌済みの缶蓋で缶を密封する。な
お、充填・密封装置44にもフィルターで除菌された窒
素ガスが供給されており、茶飲料は缶に充填された後、
実質的に酸素との接触が絶たれた状態で缶蓋により密封
される。
器詰め充填飲料の製造方法によれば、常圧下で被処理飲
料をその沸点近傍で滞留させ、この間に脱気を行い、さ
らに加圧、高圧下で十分な殺菌を行うため、充填・密封
装置44により充填される調合液は十分に殺菌、脱気さ
れたものとなる。なお、本実施態様においては窒素ガス
は貯留槽34のヘッドスペース部に供給されたが、例え
ば貯留槽34内でバブリングすることもフレーバーの放
散が問題にならない飲料では可能である。また、より脱
気の完全を図るために、本実施態様においては窒素ガス
を調合タンク24内にも供給している。
ヘッドスペース部および充填・密封装置44(フィラ
ー)のヘッドスペース部に酸素濃度計78を設けて、貯
留槽34のヘッドスペース部及びフィラーのヘッドスペ
ース部の酸素濃度を常時監視し、各工程における酸素濃
度が一定以上とならないように窒素ガス供給量を制御す
る(増減させる)。なお、本実施態様において貯留槽3
4としては例えば図7に示すような構造のものを用いる
ことが好適である。
槽34下部に流入路80、およびその反対側の下部に流
出路82を設け、両流路80,82の間には隔壁84が
設けられている。このため、流入路80から流入する飲
料は隔壁84に妨げられて一度液面(ヘッドスペースと
の接触面)に至り、十分な脱気が行われたのち流出路8
2から第二熱交換器38へ送給される。このため、貯留
槽34内部で液溜まりが生じることなく、しかも脱気効
率も高くなる。
に取り説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、コーヒー(ブラック)、茶類飲料(煎茶、ウーロン
茶、紅茶)等の現在レトルト殺菌の対象となっている飲
料、さらには果実飲料、スポーツ飲料、殺菌乳酸菌飲
料、トマト・野菜ジュース等の缶詰飲料や瓶詰飲料やプ
ラスチック容器詰め飲料及び紙やプラスチックや金属箔
等から成る複合容器詰め飲料についても適用可能である
ことは言うまでもない。
法にも適用したが、これに限られるものではなく、飲料
の熱で容器内面を殺菌する熱間充填法、60〜90℃で
充填・密封後、後殺菌を施す飲料缶詰製造法にも適用で
きる。また、前記実施態様においては熱交換器としてプ
レート式熱交換器を用いたが、例えば細管式熱交換器を
用いることも可能である。
め飲料の製造装置によれば、被処理飲料の沸点近傍まで
予熱した後常圧下に保持して脱気し、さらにその後高
温、加圧下に十分な殺菌を行うこととしたので、高温短
時間殺菌する前に十分な脱気を行うことが可能となる。
従って、本発明により飲料の調合時の色調、フレーバー
を殆ど損なわずに容器詰め飲料の製造ができ、また容器
詰め飲料の貯蔵中においても溶存酸素量及び容器のヘッ
ドスペース部の残存酸素量が少ないため上記の成分を安
定して保存することが可能となる。さらに、本発明にか
かる起動方法において、水を系に流す通水工程と、貯留
槽内の液面を大きく上下させつつ、第一熱交換器および
第二熱交換器の温度上昇を行う昇温工程及び被処理飲料
への切替工程を採用することにより、貯留槽内の液体
を、送給手段から供給される脱気処理温度に加熱された
被処理飲料の温度、濃度状態に短時間で近づけることが
可能となり、過渡状態における被処理飲料の損失を最小
限としつつ、短時間での温度、溶存酸素濃度の定常化、
水より被処理飲料への置換を行うことができる。
方法に用いられる飲料缶詰製造装置の概略構成図であ
る。
図である。
図である。
いられる熱交換器の概念の説明図である。
換器の説明図である。
明図である。
明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 水及び被処理飲料から選ばれる液体を略
常圧下で充填装置側へ送給する送給手段と、 該送給手段により送給される該液体をその沸点近傍の温
度まで急速加熱する第一熱交換器と、 加熱された該液体をヘッドスペース部を保持した状態で
短時間貯留し得る貯留槽と、 該貯留槽のヘッドスペース部から排気を行う脱気手段
と、 該脱気手段により脱気された該液体を前記充填装置側へ
圧送する圧送手段と、 該圧送手段により圧送される該液体を加圧下100℃以
上で高温短時間殺菌処理する第二熱交換器と、 殺菌済みの該液体を充填温度まで急速冷却する第三熱交
換器と、 前記充填温度に冷却された被処理飲料を少なくとも内面
側を洗浄済みの容器に充填し、実質的に酸素との接触を
絶ちつつ密封する充填装置及び密封装置から構成される
充填手段と、 前記液体の供給源から前記充填装置までの間に設けら
れ、その内部を前記液体が通る管路手段と、 を備えた容器詰め飲料の製造装置において、 前記送給手段と前記水及び前記被処理飲料の供給源との
間には、前記水と前記被処理飲料とを切り替え供給可能
な第一切替手段を備え、 前記第一熱交換器と前記貯留槽との間には、前記第一熱
交換器よりの送給液の前記貯留槽への供給/非供給を切
り替え可能な第二切替手段を備え、 前記第三熱交換器と前記充填手段との間には、前記第三
熱交換器よりの送給液の前記充填手段への供給/非供給
と切り替え可能な第三切替手段を備え、 前記貯留槽内には、液面検知器とヘッドスペース部の酸
素濃度を測定する酸素濃度計と水から被処理飲料へ切り
替わったことを検出する計測器とを備え、 前記貯留槽と前記充填装置との間の管路手段内には、溶
存酸素濃度計を備えていることを特徴とする容器詰め飲
料の製造装置。 - 【請求項2】 水及び被処理飲料から選ばれる液体を略
常圧下で充填装置側へ送給する送給手段と、 該送給手段により送給される該液体をその沸点近傍の温
度まで急速加熱する第一熱交換器と、 加熱された該液体をヘッドスペース部を保持した状態で
短時間貯留し得る貯留槽と、 該貯留槽のヘッドスペース部から排気を行う脱気手段
と、 該脱気手段により脱気された該液体を前記充填測定側へ
圧送する圧送手段と、 該圧送手段により圧送される該液体を加圧下100℃以
上で高温短時間殺菌処理する第二熱交換器と、 殺菌済みの該液体を充填温度まで急速冷却する第三熱交
換器と、 前記充填温度まで冷却された被処理飲料を少なくとも内
面側を洗浄済みの容器に充填し、実質的に酸素との接触
を絶ちつつ密封する充填装置及び密封装置から構成され
る充填手段と、 前記液体の供給源から前記充填装置までの間に設けら
れ、その内部を前記液体が通る管路手段と、 前記送給手段と前記水及び前記被処理飲料の供給源との
間に、前記水と前記被処理飲料とを切り替え供給可能な
第一切替手段を備え、 更に前記第一熱交換器と前記貯留槽との間に、前記第一
熱交換器よりの送給液の前記貯留槽への供給/非供給を
切り替え可能な第二切換手段を備え、 前記第三熱交換器と前記充填手段との間に、前記第三熱
交換器よりの送給液の前記充填手段への供給/非供給を
切り替え可能な第三切替手段を備え、 前記貯留槽内に、液面検知器とヘッドスペース部の酸素
濃度を測定する酸素濃度計及び水から被処理飲料へ切り
替わったことを検出する計測器を備え、 前記貯留槽と前記充填装置との間の管路手段内に、溶存
酸素濃度計を備えている容器詰め飲料の製造装置の起動
方法であって、 前記送給手段により前記水を供給する通水工程と、 前記貯留槽内で水の液面を上限レベルから下限レベルの
間で上下させつつ、第一熱交換器及び第二熱交換器の温
度を各設定温度まで昇温する昇温工程と、 前記送給手段により被処理飲料を供給しつつ、前記貯留
槽内の被処理飲料濃度が実質的に定常状態に達するま
で、前記貯留槽の液面レベルを上下させながら貯留液を
排出し、定常状態到達後、前記充填手段への供給を開始
する被処理飲料切替工程と、 を備えたことを特徴とする容器詰め飲料の製造装置の起
動方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の起動方法において、前
記昇温工程及び水から被処理飲料への切替工程では、貯
留槽以降の管路手段内に不活性ガスを通して管路手段内
の酸素を排出することを特徴とする容器詰め飲料の製造
装置の起動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36409297A JP3774556B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36409297A JP3774556B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11171295A true JPH11171295A (ja) | 1999-06-29 |
| JP3774556B2 JP3774556B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=18480956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36409297A Expired - Fee Related JP3774556B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3774556B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002107345A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Showa Tansan Co Ltd | 充填フイラー等の酸素濃度測定装置 |
| JP2002181805A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Katayama Chem Works Co Ltd | 汚染物質測定装置及びその装置を用いた汚染物質測定方法ならびに工業用水の水処理方法 |
| JP2016111981A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | アサヒ飲料株式会社 | 容器詰めコーヒー飲料の製造方法、容器詰めコーヒー飲料および容器詰めコーヒー飲料の香味劣化抑制方法 |
-
1997
- 1997-12-16 JP JP36409297A patent/JP3774556B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002107345A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Showa Tansan Co Ltd | 充填フイラー等の酸素濃度測定装置 |
| JP2002181805A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Katayama Chem Works Co Ltd | 汚染物質測定装置及びその装置を用いた汚染物質測定方法ならびに工業用水の水処理方法 |
| JP2016111981A (ja) * | 2014-12-17 | 2016-06-23 | アサヒ飲料株式会社 | 容器詰めコーヒー飲料の製造方法、容器詰めコーヒー飲料および容器詰めコーヒー飲料の香味劣化抑制方法 |
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| JP3774556B2 (ja) | 2006-05-17 |
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