JPH11327389A - 記録媒体、中間記録媒体、画像形成物質除去装置、画像形成物質除去方法及び転写装置 - Google Patents

記録媒体、中間記録媒体、画像形成物質除去装置、画像形成物質除去方法及び転写装置

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JPH11327389A
JPH11327389A JP10145029A JP14502998A JPH11327389A JP H11327389 A JPH11327389 A JP H11327389A JP 10145029 A JP10145029 A JP 10145029A JP 14502998 A JP14502998 A JP 14502998A JP H11327389 A JPH11327389 A JP H11327389A
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JP
Japan
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image
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JP10145029A
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English (en)
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Masaru Magai
勝 真貝
Toshiaki Tokita
才明 鴇田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は画像品質及び除去性能の良好な記録媒
体、中間記録媒体及び記録媒体と中間記録媒体から画像
を除去する画像形成物質除去装置、画像形成物質除去方
法及び転写装置を提供する。 【解決手段】画像形成物質除去装置1は、給紙ユニット
U1の給紙ケース101に載置された複数枚の記録媒体
2を1枚ずつ除去ユニットU2に給紙し、除去ユニット
U2で、ジグザグ搬送路を剥離ベルト214、215に
よ記録媒体2を狭持して所定圧力で加圧しつつ搬送・移
動させるとともに、所定温度に加熱する。記録媒体2
は、紙またはプラスチックフィルムからなる基材の表面
に画像形成物質と離型性及び相溶性を有するPVDF等
からなるコート層が形成されており、ジグザグ搬送され
る間に、記録媒体2から画像形成物質が剥離ベルト21
4、215に転写・除去される。画像形成物質の転写・
除去された記録媒体2は、排紙ユニットU4の排紙カセ
ット402内に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体、中間記
録媒体、画像形成物質除去装置、画像形成物質除去方法
及び転写装置に関し、詳細には、複写装置やプリンタ等
の画像形成装置により形成された画像を剥離部材に良好
に転写・除去可能な記録媒体、その画像形成物質を適切
に記録媒体から除去する画像形成物質除去装置と画像形
成物質除去方法及び絵皿等の被転写部材に画像を適切に
転写可能な中間記録媒体と転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、OA(Office Automation )化に
より、プリンターや複写機等により記録紙に情報が記録
されるようになり、オフィスでは、この情報の記録され
たプリンター用紙や複写用紙等の用紙が大量に発生する
が、その用紙の多くが無駄に捨てられているのが現状で
ある。
【0003】これらの情報の記録された用紙は、廃棄処
理を行うと、多大な費用がかかるとともに、廃棄処理に
よる地域環境の悪化、ひいては、紙を生産するための森
林伐採による地球規模での環境悪化につながる。
【0004】従来、この問題を解消して、紙のリサイク
ルを図るために、一度使用した用紙上のインキを取り除
き、浸して再びすくことにより、再生古紙として利用す
る処置を施していた。
【0005】この古紙を再生する処理では、大規模な古
紙再生施設が必要となる上、使用済みの古紙に対して、
分別、回収、輸送など再生古紙を得るまでにいくつもの
工程を踏まざるをえなかった。
【0006】そこで、本出願人は、先に、被記録材に画
像形成を行う前に、画像形成物質を被記録材から除去し
やすい状態にする前処理液を予め被記録材に塗布し、当
該前処理液の塗布された被記録材に画像が形成れると、
当該画像の形成された被記録材から画像形成物質を除去
して被記録材を再生する被記録材再生方法(特開平8−
152731号公報及び特開平7−13383号公報参
照)及び少なくとも一部が紙層で構成された複写あるい
は記録画像用画像支持体に、濃度0.1〜100重量%
の界面活性剤水溶液または界面活性剤、濃度0.1〜6
0重量%の水溶性ポリマー水溶液あるいはこれらの混合
水溶液の極微量を塗布後、該画像支持体と画像剥離体を
加熱・加圧接触させ乾燥し作成することを特徴とするリ
サイクル専用複写あるいは記録画像形成用支持体の製造
方法を提案している(特開平8−152731号公報参
照)。
【0007】これらの被記録材再生方法やリサイクル専
用複写あるいは記録画像形成用支持体の製造方法は、記
録媒体から画像形成物質を除去する際、前処理液等の液
体を使用するもので、湿式の方法といえるものである。
【0008】また、従来、上記湿式の方法ではなく、液
体を用いない乾式によって画像形成物質を除去する記録
媒体が種々提案されている。
【0009】例えば、支持体上に、例えば、シリコン系
の離型材を塗布した印刷体(特開平2−55195号公
報参照)、基体に硬化性シリコン化合物を含む液組成物
を施した後、乾燥させて被膜を形成した画像記録体(特
開平9−204060号公報参照)及び主としてパルプ
繊維で構成されている基材上に、シリコーン化合物と微
粒子とを含み、それぞれが化学反応により結合可能とな
るシリコーン化合物からなる液組成物を塗布または含浸
し乾燥して得られる被膜からなる記録面を有する画像記
録用紙(特開平9−204061号公報参照)等が提案
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報記載のものにあっては、なお、改良の余地があっ
た。すなわち、特開平8−152731号公報、特開平
7−13383号公報及び特開平8−152731号公
報記載の技術は、広範な被記録材(記録媒体)に対応す
ることはできるが、記録媒体から画像形成物質を除去す
る際に、前処理液等の液体を記録媒体に塗布し、また、
前処理液の塗布された記録媒体を乾燥させる手段が必要
となり、装置が大型化するとともに、コストが高くなる
とともに、液体を塗布するため、記録媒体の種類によっ
ては、記録媒体にシワ、波打ち及び伸び等が発生するお
それがあり、装置の小型化、低価格化の要望されている
今日、なお、改良の余地があるとともに、さらに適切に
記録媒体の再利用性を向上させる上で、シワや波打ち等
の発生を抑制することが要望されている。
【0011】また、上記特開平2−55195号公報、
特開平9−204060号公報及び特開平9−2040
61号公報記載の技術は、離型性を向上させて、記録媒
体からの画像形成物質の除去性能を向上させているが、
他方、離型性が向上されている分、画像形成物質の定着
性、すなわち、画像の定着性が悪く、記録媒体上の画像
部分に触れると画像が滲んだり、はげ落ちたりして、記
録媒体に形成される画像品質が悪化するという問題があ
った。
【0012】そこで、請求項1記載の発明は、記録媒体
を、基材の表面に所定の画像形成物質に対して所定の離
型性と所定の相溶性を合わせ持った材料によりコート層
を形成したものとし、再生時に、所定の剥離部材に画像
の形成されている面が密着された状態で所定温度で加圧
されると、画像形成物質が当該剥離部材に転写・除去さ
れて再生可能とすることにより、画像形成装置による記
録媒体への画像形成物質の定着性を良好なものとしつ
つ、剥離部材への画像形成物質の転写・除去性能を向上
させ、良好な画像品質を確保しつつ、再利用性を向上さ
せることのできる記録媒体を提供することを目的として
いる。
【0013】請求項2記載の発明は、中間記録媒体を、
基材の表面に所定の画像形成物質に対して所定の離型性
と所定の相溶性を合わせ持った材料により所定のコート
層を形成したものとし、転写時に、所定の被転写部材に
画像の形成されている面が密着された状態で所定温度で
加圧されると、画像形成物質が当該被転写部材に転写さ
れて画像を当該被転写部材に転写・形成するとともに、
画像形成物質が除去されて再利用可能とすることによ
り、画像形成装置による中間記録媒体への画像形成物質
の定着性を良好なものとしつつ、被転写部材への画像形
成物質の転写性能を向上させ、良好な画像品質を確保し
つつ、再利用性を向上させることのできる中間記録媒体
を提供することを目的としている。
【0014】請求項3記載の発明は、コート層を、ポリ
フッ化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンと他の高分
子との共重合体を材料として形成することにより、一般
の画像形成装置で最も多く利用されているスチレン−ア
クリル系の画像形成物質やバインダー樹脂以外の着色剤
に対して良好な離型性を有して、剥離部材や被転写部材
への転写性能を向上させるとともに、良好な定着性を維
持し、良好な画像品質を確保しつつ、再利用性を向上さ
せることのできる記録媒体及び中間記録媒体を提供する
ことを目的としている。
【0015】請求項4記載の発明は、コート層を、50
g/m2 以下の量の材料で形成することにより、基材の
特徴を損なうことなく、画像形成装置による記録媒体へ
の画像形成物質の定着性を良好なものとしつつ、剥離部
材や被転写部材への画像形成物質の転写性能を向上さ
せ、基材の特徴を生かしつつ、画像品質が良好で、再利
用性が良好な記録媒体及び中間記録媒体を提供すること
を目的としている。
【0016】請求項5記載の発明は、コート層を、無機
塩類または有機導電剤を添加した材料で形成することに
より、記録媒体及び中間記録媒体の表面抵抗を低下させ
て、画像形成装置や画像形成物質除去装置における記録
媒体や中間記録媒体の搬送時の記録媒体や中間記録媒体
同士の静電気による貼り付きを無くして、記録媒体や中
間記録媒体の重送等の搬送トラブルを防止し、搬送性能
を向上させるとともに、良好な画像品質を確保しつつ、
再利用性を向上させることのできる記録媒体及び中間記
録媒体を提供することを目的としている。
【0017】請求項6記載の発明は、コート層の形成さ
れた表面粗さを、最大表面粗さで5〜10μmの範囲と
することにより、表面粗さを適度な粗さとして、画像形
成装置や画像形成物質除去装置における記録媒体や中間
記録媒体同士の貼り付きを無くして、記録媒体や中間記
録媒体の重送等の搬送トラブルを防止し、搬送性能を向
上させるとともに、良好な画像品質を確保しつつ、再利
用性を向上させることのできる記録媒体及び中間記録媒
体を提供することを目的としている。
【0018】請求項7記載の発明は、基材をセルロース
を主体とする紙とすることにより、記録媒体や中間記録
媒体の手触りを通常使用されている一般紙と同様の手触
りとして、違和感無く利用することができるとともに、
良好な画像品質を確保しつつ、再利用性を向上させるこ
とのできる記録媒体及び中間記録媒体を提供する。
【0019】請求項8記載の発明は、基材をプラスチッ
ク材料とすることにより、記録媒体及び中間記録媒体の
剛性を向上させて、剥離じわや転写じわの発生を防止
し、耐久性を向上させるとともに、良好な画像品質を確
保しつつ、再利用性を向上させることのできる記録媒体
及び中間記録媒体を提供することを目的としている。
【0020】請求項9記載の発明は、基材の表面に所定
の画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を
合わせ持った材料により所定のコート層が形成され、画
像形成物質により当該コート層表面に画像の形成された
記録媒体を、画像形成物質の軟化点以上であって、か
つ、コート層の材料の熱変形温度未満の温度に加熱しつ
つ、コート層の材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体
と剥離部材とを加圧することにより、消費電力を削減し
つつ、効率的に記録媒体から画像形成物質を剥離部材に
転写除去し、記録媒体を効率的に再生することのできる
画像形成物質除去装置を提供することを目的としてい
る。
【0021】請求項10記載の発明は、記録媒体を加熱
温度に加熱する加熱部材を内蔵し回転駆動されるドラム
形状に形成された加熱手段の所定領域を覆う状態で剥離
部材を配設して、記録媒体を剥離部材に画像の形成され
た面が対向する状態でドラム形状の加熱手段と剥離部材
との間に狭持し、加圧手段で剥離部材を加熱手段に加圧
することにより、小型で、かつ、簡単な構成で、消費電
力を削減しつつ、効率的に記録媒体から画像形成物質を
剥離部材に転写除去し、記録媒体を効率的に再生するこ
とのできる安価で小型の画像形成物質除去装置を提供す
ることを目的としている。
【0022】請求項11記載の発明は、基材の表面に所
定の画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性
を合わせ持った材料により所定のコート層が形成され、
画像形成物質により当該コート層表面に画像の形成され
た記録媒体を、画像形成物質の軟化点以上であって、か
つ、コート層の材料の熱変形温度未満の温度に加熱しつ
つ、コート層の材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体
と剥離部材とを加圧することにより、消費電力を削減し
つつ、効率的に記録媒体から画像形成物質を剥離部材に
転写除去し、記録媒体を効率的に再生することのできる
画像形成物質除去方法を提供することを目的としてい
る。
【0023】請求項12記載の発明は、基材の表面に所
定の画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性
を合わせ持った材料により所定のコート層が形成され、
画像形成物質により当該コート層表面に画像の形成され
た中間記録媒体を、所定の被転写部材に当該画像の形成
されている面を密着させた状態で所定温度で加圧して、
画像形成物質を当該被転写部材に転写させる際、被転写
部材への中間記録媒体の加圧力を検出して通知すること
により、中間記録媒体に適切な加圧力を加えて、中間記
録媒体に形成されたミラー画像を効率的、かつ、適切に
被転写部材に転写させ、画像品質の良好な画像を被転写
部材に転写するとともに、中間記録媒体を再生利用する
ことのできる転写装置を提供することを目的としてい
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の記
録媒体は、所定の基材の表面に所定のコート層が形成さ
れおり、所定の画像形成物質により当該コート層表面に
画像が形成されて、所定の剥離部材に当該画像の形成さ
れている面が密着された状態で所定温度で加圧される
と、前記画像形成物質が当該剥離部材に転写・除去され
て再生可能な記録媒体であって、前記コート層は、前記
画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合
わせ持った材料により形成されていることにより、上記
目的を達成している。
【0025】ここで、記録媒体は、基材の表面にコート
層が形成されており、基材は、後述するように、紙やプ
ラスチックフィルム等を利用することができる。
【0026】コート層は、記録媒体の再利用性を向上さ
せ、画像品質を良好なものとするために、記録媒体上に
形成される画像形成物質との離型性が良好であること及
び画像形成物質との相溶性が良好であることが要求され
る。
【0027】コート層としては、まず、離型性の点か
ら、その材料としては、後述するように、フッ素を含有
した樹脂類が好適であり、このフッ素を含有した樹脂類
としては、例えば、電子写真式画像形成装置の定着ロー
ラの表面離型剤として用いられているPFA(テトラフ
ルオロエチレン/ポーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体、臨界表面張力 17.8mN/m)や画像形
成装置の中間転写ベルトとして用いられているETFE
(エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、臨界表
面張力 22.0mN/m)がある。これらの材料は、
画像形成物質であるトナーが付着しないか、または、ト
ナーが付着するが接着はしないという材料特性を持って
おり、コート層として好適である。また、定着ローラの
表面離型用として用いられるシリコン系のオイルなども
離型性のよい材料であり、コート層として適している。
さらに、コート層としては、このようなフッ素を含有す
る樹脂やシリコーン系のオイルの他に、ある種の界面活
性剤や画像形成物質と表面エネルギー的に離れた数値を
有する物質等を用いることができる。すなわち、画像形
成物質である一般のトナーの臨界表面張力は、32〜3
3mN/mであるので、この値から離れれば離れるほど
定着性は低下し、逆に離型性は、向上する。
【0028】また、上述のように、記録媒体としては、
画像品質を良好なものとするために、記録媒体上に形成
された画像の定着性や保存性が良好であることも要求さ
れる。すなわち、画像の記録された記録媒体を重ねて取
り扱ったり、保存した際に、記録媒体上の画像形成物質
が重ねられた他の記録媒体に移ったり、手で触れられた
際に画像のにじみや脱落が発生すると、画像品質が劣化
し、記録媒体としての役割を果たすことができないから
である。
【0029】そして、この画像形成物質の定着性は、画
像形成物質と記録媒体の表面、すなわち、コート層とが
接着状態に移行できる相互の相溶性を持たせることによ
り、確保することができる。この相溶性を持つとは、可
塑剤が高分子物質と相分離を起こさずに均一に混和する
性質をいうが、記録媒体のコート層の材料に、画像形成
物質に対してこのような特性を持たせると、画像成形物
質の定着性を確保することができる。
【0030】ところが、画像形成時及び再生時に、画像
形成物質とコート層が実際に相溶してしまう条件におか
れると、記録媒体上の画像形成物質を適切に除去して、
再生することが困難となるため、後述するように、画像
形成物質の軟化点以上であって、かつ、コート層の材料
の熱変形温度未満の温度に記録媒体を加熱し、コート層
の材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体と剥離部材と
を加圧するようにしている。
【0031】そして、上記離型性及び相溶性という特性
を有するコート層の材料としては、例えば、PVDF
(ポリフッ化ビニリデン、臨界表面張力 25mn/
m)またはPVDFと他の高分子との共重合体を挙げる
ことができる。
【0032】このPVDFは、フッ素樹脂の仲間である
ことから、基本的には不活性な樹脂で、一般的にいわれ
ている離型性を有している。したがって、PVDFは、
難接着性を有し、画像形成物質を剥離あるいは転写しや
すい性質を有している。一方、PVDFは、アクリル系
樹脂及び酢ビ系樹脂との相溶性を有していることが知ら
れている(「フッ素樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社
1990.11.30発行、P394参照)。また、
PVDFの可塑剤として、飽和ポリエステルが知られて
おり、可塑化効果も大きく、かつ、相溶性も良好である
ことが知られている(「高分子改質技術 配合・加工」
株式会社化学工業社 昭和54年12月1日発行、P1
52参照)。
【0033】また、一般に、画像形成装置に使用される
画像形成物質のバインダー樹脂としては、以下のような
ものを挙げることができる。熱定着用バインダー樹脂と
しては、ポリスチレン、スチレン−アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ビニルブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィンなどがあり、さら
に、圧力定着用として、ポリエチレン、エチレン−酢ビ
樹脂、スチレン−ブタジエンラバー等のワックス状ゴム
状樹脂類を挙げることができる。なかでも、スチレン−
アクリル系(アクリル酸のエステル状態)樹脂が、特
に、多く使用されており、次いで、ポリエステル系樹脂
が多く使用されている。ただし、ポリエステル系樹脂バ
インダーの中には、スチレン−アクリル系樹脂も含有さ
れる場合がある(特開平5−27478号公報及び特開
平9−43899号公報等参照)。
【0034】そして、画像形成物質のうち、上記スチレ
ン−アクリル系樹脂で形成されたものやスチレン−アク
リル系樹脂を含有したポリエステル系のバインダー樹脂
により形成されたものは、PVDFと相溶性を示し、記
録媒体のコート層として充分な定着性を有している。
【0035】また、スチレン−アクリル系樹脂を含有し
ないポリエステル系樹脂バインダーのみからなるポリエ
ステル系トナーは、PVDFと親和性を有しており、画
像形成装置で画像形成した際の記録媒体に対する充分な
定着性を有している。すなわち、PVDFは、フッ素樹
脂のなかでは、極性の高い樹脂であり、相溶性を示すア
クリル系樹脂、酢酸ビニル及びPVDFの可塑剤である
飽和ポリエステルと同じエステル結合を有しているた
め、画像形成物質であるポリエステル系トナーとは、親
和性を有し、記録媒体のコート層として適している。
【0036】そして、記録媒体には、乾式トナーを用い
た電子写真方式により画像が形成される。
【0037】上記構成によれば、記録媒体を、基材の表
面に所定の画像形成物質に対して所定の離型性と所定の
相溶性を合わせ持った材料によりコート層を形成したも
のとし、再生時に、所定の剥離部材に画像の形成されて
いる面が密着された状態で所定温度で加圧されると、画
像形成物質が当該剥離部材に転写・除去されて再生可能
としているので、画像形成装置による記録媒体への画像
形成物質の定着性を良好なものとしつつ、剥離部材への
画像形成物質の転写・除去性能を向上させることがで
き、良好な画像品質を確保することができるとともに、
記録媒体の再利用性を向上させることができる。
【0038】請求項2記載の発明の中間記録媒体は、所
定の基材の表面に所定のコート層が形成されており、所
定の画像形成物質により当該コート層表面にミラー反転
された画像が形成されて、所定の被転写部材に当該画像
の形成されている面が密着された状態で所定温度で加圧
されると、前記画像形成物質が当該被転写部材に転写さ
れて前記画像を当該被転写部材に転写・形成するととも
に、前記画像形成物質が除去されて再利用可能な中間記
録媒体であって、前記コート層は、前記画像形成物質に
対して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料
により形成されていることにより、上記目的を達成して
いる。
【0039】ここで、被転写部材は、飾り皿、陶板、金
属板、壁紙、画像形成装置にセット不可能な紙、木板、
タイル板及びプラスチック板等の画像形成装置では、直
接画像を形成することができない部材であり、このよう
な部材に中間記録媒体に形成されたミラー反転された画
像を転写して、正しい方向の画像を被転写部材に形成す
る。
【0040】上記構成によれば、中間記録媒体を、基材
の表面に所定の画像形成物質に対して所定の離型性と所
定の相溶性を合わせ持った材料により所定のコート層を
形成したものとし、転写時に、所定の被転写部材に画像
の形成されている面が密着された状態で所定温度で加圧
されると、画像形成物質が当該被転写部材に転写されて
画像を当該被転写部材に転写・形成するとともに、画像
形成物質が除去されて再利用可能としているので、画像
形成装置による中間記録媒体への画像形成物質の定着性
を良好なものとしつつ、被転写部材への画像形成物質の
転写性能を向上させることができ、良好な画像品質を確
保することができるとともに、中間記録媒体の再利用性
を向上させることができる。
【0041】上記各場合において、例えば、請求項3に
記載するように、前記コート層は、その前記材料がポリ
フッ化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンと他の高分
子との共重合体であってもよい。
【0042】上記構成によれば、コート層を、ポリフッ
化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンと他の高分子と
の共重合体を材料として形成しているので、一般の画像
形成装置で最も多く利用されているスチレン−アクリル
系の画像形成物質やバインダー樹脂以外の着色剤に対し
て良好な離型性を有して、剥離部材や被転写部材への転
写性能を向上させることができるとともに、良好な定着
性を維持することができ、良好な画像品質を確保するこ
とができるとともに、記録媒体及び中間記録媒体の再利
用性を向上させることができる。
【0043】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記コート層は、50g/m2 以下の量の前記材料
で形成されていてもよい。
【0044】ここで、コート層の材料を50g/m2
下にすると、基材との線膨張系数または加熱膨張係数の
関係から、被記録材を繰り返し再利用した後も、コート
層と基材とが層分離することなく、基材の質感を大きく
損なうことがない。また、コート層の材料の量の下限値
としては、本出願人の実験の結果では、基材が紙の場合
には、約2g/m2 の塗布量であると、紙の凹凸をカバ
ーすることができず、画像形成物質の取り残りが生じる
おそれがあるため、上記約5g/m2 が下限値となる。
すなわち、基材が紙の場合、コート層の材料が約2g/
2 の塗布量であると、画像除去後の残像濃度がOD値
(光学的反射濃度測定値)で、0.50と高く、元の文
字等の画像が認識されてしまうという不具合が観察され
ているが、コート層の材料が約5g/m2 以上の塗布量
では、OD値を0.02〜0.04まで1桁以上低く抑
えることができ、元の画像が認識されず、良好な画像除
去品質を確保することができる。また、基材がプラスチ
ックフィルムの場合には、コート層の材料の量が、約2
g/m2 の塗布量でも、画像形成物質の取り残りはな
く、完全に転写された。
【0045】上記構成によれば、コート層を、50g/
2 以下の量の材料で形成しているので、基材の特徴を
損なうことなく、画像形成装置による記録媒体への画像
形成物質の定着性を良好なものとしつつ、剥離部材や被
転写部材への画像形成物質の転写性能を向上させること
ができ、基材の特徴を生かしつつ、画像品質を向上させ
ることができるとともに、記録媒体及び中間記録媒体の
再利用性を向上させることができる。
【0046】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記コート層は、前記材料に無機塩類または有機導
電剤が添加されていてもよい。
【0047】すなわち、記録媒体は、搬送性を良好なも
のとするために、所定の表面粗さと表面抵抗を有してい
る必要があるが、コート層のコート材として、PVDF
を使用した場合には、電解質を添加することにより、導
電性を低下させて、表面抵抗を低下させることが搬送性
を向上させる上で有効である。この電解質は、無機塩類
としては、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム等の塩化物や硫酸ソーダ及びアルミン
酸ソーダを用いることができ、有機導電剤としては、例
えば、第4級アンモニウム塩、ポリスチレンスルフォン
酸、蟻酸ソーダ、グリセリン及び尿酸等を用いることが
でき、特に、本出願人がテストを行ったところ、有機導
電剤としては、テトラフルオロホウ酸・テトラ−n−ブ
チルアンモニウム(Tetra-n-butylammonium Tetrafluor
oborate 、分子量:329.27)が、特に良好であっ
た。
【0048】上記構成によれば、コート層を、無機塩類
または有機導電剤を添加した材料で形成しているので、
記録媒体及び中間記録媒体の表面抵抗を低下させて、画
像形成装置や画像形成物質除去装置における記録媒体や
中間記録媒体の搬送時の記録媒体や中間記録媒体同士の
静電気による貼り付きを無くして、記録媒体や中間記録
媒体の重送等の搬送トラブルを防止することができ、搬
送性能を向上させることができるとともに、良好な画像
品質を確保しつつ、記録媒体及び中間記録媒体の再利用
性を向上させることができる。
【0049】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記記録媒体または前記中間記録媒体は、前記コー
ト層の形成された表面粗さが、最大表面粗さで5〜10
μmの範囲であってもよい。
【0050】上記構成によれば、コート層の形成された
表面粗さを、最大表面粗さで5〜10μmの範囲として
いるので、表面粗さを適度な粗さとして、画像形成装置
や画像形成物質除去装置における記録媒体や中間記録媒
体同士の貼り付きを無くして、記録媒体や中間記録媒体
の重送等の搬送トラブルを防止することができ、搬送性
能を向上させることができるとともに、良好な画像品質
を確保しつつ、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を
向上させることができる。
【0051】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記基材は、セルロースを主体とする紙であっても
よい。
【0052】上記構成によれば、基材をセルロースを主
体とする紙としているので、記録媒体や中間記録媒体の
手触りを通常使用されている一般紙と同様の手触りとし
て、違和感無く利用することができるとともに、良好な
画像品質を確保しつつ、記録媒体及び中間記録媒体の再
利用性を向上させることができる。
【0053】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記基材は、プラスチック材料であってもよい。
【0054】上記構成によれば、基材をプラスチック材
料としているので、記録媒体及び中間記録媒体の剛性を
向上させて、剥離じわや転写じわの発生を防止すること
ができ、耐久性を向上させることができるとともに、良
好な画像品質を確保しつつ、記録媒体及び中間記録媒体
の再利用性を向上させることができる。
【0055】請求項9記載の発明の画像形成物質除去装
置は、所定の基材の表面に所定の画像形成物質に対して
所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料により
所定のコート層が形成され、前記画像形成物質により当
該コート層表面に画像の形成された記録媒体を、加熱手
段により所定温度に加熱しつつ、加圧手段により所定の
剥離部材に当該記録媒体の画像の形成されている面を密
着させた状態で加圧して、前記記録媒体から前記画像形
成物質を前記剥離部材に転写・除去する画像形成物質除
去装置であって、前記加熱手段は、前記画像形成物質の
軟化点以上であって、かつ、前記コート層の材料の熱変
形温度未満の温度に前記記録媒体を加熱し、前記加圧手
段は、前記コート層の材料の熱変形圧力未満の圧力で前
記記録媒体と前記剥離部材とを加圧することにより、上
記目的を達成している。
【0056】上記構成によれば、基材の表面に所定の画
像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わ
せ持った材料により所定のコート層が形成され、画像形
成物質により当該コート層表面に画像の形成された記録
媒体を、画像形成物質の軟化点以上であって、かつ、コ
ート層の材料の熱変形温度未満の温度に加熱しつつ、コ
ート層の材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体と剥離
部材とを加圧するので、消費電力を削減しつつ、効率的
に記録媒体から画像形成物質を剥離部材に転写除去する
ことができ、記録媒体を効率的に再生することができ
る。
【0057】この場合、例えば、請求項10に記載する
ように、前記加熱手段は、前記記録媒体を前記加熱温度
に加熱する加熱部材を内蔵し回転駆動されるドラム形状
に形成され、前記剥離部材は、当該ドラム形状の加熱手
段の所定領域を覆う状態で配設されて前記加熱手段の回
転とともに回転移動し、前記記録媒体は、前記剥離部材
に前記画像の形成された面が対向する状態で前記ドラム
形状の加熱手段と前記剥離部材との間に狭持され、前記
加圧手段は、前記剥離部材を前記加熱手段に前記圧力で
加圧するものであってもよい。
【0058】上記構成によれば、記録媒体を加熱温度に
加熱する加熱部材を内蔵し回転駆動されるドラム形状に
形成された加熱手段の所定領域を覆う状態で剥離部材を
配設して、記録媒体を剥離部材に画像の形成された面が
対向する状態でドラム形状の加熱手段と剥離部材との間
に狭持し、加圧手段で剥離部材を加熱手段に加圧してい
るので、小型で、かつ、簡単な構成で、消費電力を削減
しつつ、効率的に記録媒体から画像形成物質を剥離部材
に転写除去することができ、記録媒体を効率的にかつ安
価に再生することができる。
【0059】請求項11記載の発明の画像形成物質除去
方法は、所定の基材の表面に所定の画像形成物質に対し
て所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料によ
り所定のコート層が形成され、前記画像形成物質により
当該コート層表面に画像の形成された記録媒体を、所定
の剥離部材に当該記録媒体の画像の形成されている面を
密着させた状態で、前記画像形成物質の軟化点以上であ
って、かつ、前記コート層の材料の熱変形温度未満の温
度で加熱しつつ、前記コート層の材料の熱変形圧力未満
の圧力を印加して、前記画像形成物質を前記記録媒体か
ら前記剥離部材に転写・除去し、前記記録媒体を再生す
ることにより、上記目的を達成している。
【0060】上記構成によれば、基材の表面に所定の画
像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わ
せ持った材料により所定のコート層が形成され、画像形
成物質により当該コート層表面に画像の形成された記録
媒体を、画像形成物質の軟化点以上であって、かつ、コ
ート層の材料の熱変形温度未満の温度に加熱しつつ、コ
ート層の材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体と剥離
部材とを加圧するので、消費電力を削減しつつ、効率的
に記録媒体から画像形成物質を剥離部材に転写除去する
ことができ、記録媒体を効率的に再生することができ
る。
【0061】請求項12記載の発明の転写装置は、所定
の基材の表面に所定の画像形成物質に対して所定の離型
性と所定の相溶性を合わせ持った材料により所定のコー
ト層が形成され、前記画像形成物質により当該コート層
表面に画像の形成された中間記録媒体を、所定の被転写
部材に当該画像の形成されている面を密着させた状態で
所定温度で加圧して、前記画像形成物質を当該被転写部
材に転写させる転写装置であって、前記被転写部材への
前記中間記録媒体の加圧力を検出して所定方法で通知す
る圧力検出・通知手段を備えることにより、上記目的を
達成している。
【0062】上記構成によれば、基材の表面に所定の画
像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わ
せ持った材料により所定のコート層が形成され、画像形
成物質により当該コート層表面に画像の形成された中間
記録媒体を、所定の被転写部材に当該画像の形成されて
いる面を密着させた状態で所定温度で加圧して、画像形
成物質を当該被転写部材に転写させる際、被転写部材へ
の中間記録媒体の加圧力を検出して通知するので、中間
記録媒体に適切な加圧力加えて、中間記録媒体に形成さ
れたミラー画像を効率的、かつ、適切に被転写部材に転
写させることができ、画像品質の良好な画像を被転写部
材に転写することができるとともに、中間記録媒体を再
生利用することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0064】図1及び図2は、本発明の記録媒体、画像
形成物質除去装置及び画像形成物質除去方法の第1の実
施の形態を適用した記録媒体、画像形成物質除去装置及
び画像形成物質除去方法を示す図である。
【0065】図1は、本発明の記録媒体、画像形成物質
除去装置及び画像形成物質除去方法の第1の実施の形態
を適用した画像形成物質除去装置1の概略構成図であ
り、画像形成物質除去装置1は、給紙ユニットU1、除
去ユニットU2、クリーニングユニットU3及び排紙ユ
ニットU4等を備えている。
【0066】画像形成物質除去装置1は、給紙ユニット
U1から画像が記録済みの記録媒体を1枚ずつ除去ユニ
ットU2に給紙して、除去ユニットU2で剥離部材で記
録媒体を加熱・加圧しつつ搬送して、記録媒体上の画像
形成物質を剥離部材に転写・除去し、排紙ユニットU4
に排出・載置させ、剥離部材に転写された画像形成物質
をクリーニングユニットU3で除去して、剥離部材を記
録媒体の再生に再利用する。
【0067】以下、各ユニットU1〜U4について順次
説明する。給紙ユニットU1は、給紙ケース101、給
紙ローラ102、一対のレジストローラ103及び搬送
ローラ104等を備えており、給紙ケース101内に
は、再生対象である記録媒体2が複数枚収納される。
【0068】給紙ケース101内には、図示しないが、
記録媒体2の載置される底板を備えており、該底板は、
図示しないスプリング等により上方に付勢されて、給紙
ケース101内の記録媒体2の給紙ローラ102側の端
部を上方に持ち上げる。
【0069】給紙ローラ102は、図示しない駆動モー
タ等により所定タイミングで回転駆動され、給紙ケース
101内の記録媒体2を、最上段の記録媒体2から順次
送り出す。
【0070】給紙ローラ102により送り出された記録
媒体2は、図示しない分離機構で重送紙が分離され、一
枚の記録媒体2のみが、タイミング調整及びスキュー補
正のためのレジストローラ103で、搬送ローラ104
に送り出され、搬送ローラ104は、レジストローラ1
03から送り出されてきた記録媒体2を除去ユニットU
2に搬送する。
【0071】記録媒体2は、図2に示すように、基材3
の表裏両面にコート層4a、4bが形成されている。
【0072】基材3は、紙やプラスチックフィルム等を
利用することができ、特に、プラスチックフィルムは、
耐久性の面において優れている。この場合、記録媒体2
としては、複写装置やプリンタ等の画像形成装置で画像
を形成する際の記録媒体2の搬送性を良好なものとする
ために、所定の表面粗さと表面抵抗を有している必要が
ある。この表面粗さとしては、記録媒体2の重送等の搬
送トラブルを防止する上で、5〜10μm程度が必要で
あるが、紙は、本来、上記程度の適度な表面粗さ(9〜
10μm程度)を有しており、基材3として適してい
る。ところが、プラスチックフィルムは、その表面の平
坦性が良好すぎるため、基材3として使用する際には、
適度な表面粗さを付与する必要がある。このプラスチッ
クフィルムの表面に表面粗さを付与する方法としては、
例えば、一定の粗さを有するローラを用いて当該粗さを
プラスチックフィルム表面に転造するか、サンドブラス
等によりプラスチックフィルム表面を所定の粗さに荒ら
す方法があり、また、上記コート層4a、4bを形成し
た後、当該コート層4a、4b表面をサンドブラス等で
荒らす方法、あるいは、塗布液の中にフィラーとして、
微粉末の固体を含有させて同時に塗布する方法を採用し
てもよい。
【0073】コート層4a、4bは、記録媒体2の再利
用性を向上させ、画像品質を良好なものとするために、
記録媒体2上に形成される画像形成物質との離型性が良
好であること及び画像形成物質との相溶性が良好である
ことが要求される。
【0074】コート層4a、4bとしては、まず、離型
性の点から、その材料(コート材)として、フッ素を含
有した樹脂類が好適であり、このフッ素を含有した樹脂
類としては、例えば、電子写真式画像形成装置の定着ロ
ーラの表面離型剤として用いられているPFA(テトラ
フルオロエチレン/ポーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体、臨界表面張力 17.8mN/m)や画像
形成装置の中間転写ベルトとして用いられているETF
E(エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、臨界
表面張力 22.0mN/m)がある。これらの材料
は、画像形成物質であるトナーが付着しないか、また
は、トナーが付着するが接着はしないという材料特性を
持っており、コート層4a、4bとして好適である。ま
た、画像形成装置の定着ローラの表面離型用として用い
られるシリコン系のオイルなども離型性のよい材料であ
り、コート層4a、4bとして適している。さらに、コ
ート層4a、4bとしては、このようなフッ素を含有す
る樹脂やシリコーン系のオイルの他に、ある種の界面活
性剤や画像形成物質と表面エネルギー的に離れた数値を
有する物質等を用いることができる。すなわち、画像形
成物質である一般のトナーの臨界表面張力は、32〜3
3mN/mであるので、この値から離れれば離れるほど
定着性は低下し、逆に離型性は、向上する。
【0075】ところが、上述のように、記録媒体2とし
ては、画像品質を良好なものとするために、記録媒体2
上に形成された画像の定着性や保存性が良好であること
も要求される。すなわち、画像の記録された記録媒体2
を重ねて取り扱ったり、保存した際に、記録媒体2上の
画像形成物質が重ねられた他の記録媒体2に移ったり、
手で触れられた際に画像のにじみや脱落が発生すると、
画像品質が劣化し、記録媒体2としての役割を果たすこ
とができないからである。
【0076】そして、この画像形成物質の定着性は、画
像形成物質と記録媒体2表面、すなわち、コート層4
a、4bとが接着状態に移行できる相互の相溶性を持た
せることにより、確保することができる。この相溶性を
持つとは、可塑剤が高分子物質と相分離を起こさずに均
一に混和する性質をいうが、記録媒体2のコート層4
a、4bの材料に、画像形成物質に対してこのような特
性を持たせると、画像成形物質の定着性を確保すること
ができる。
【0077】ところが、画像形成時及び再生時に、画像
形成物質とコート層4a、4bが実際に相溶してしまう
条件におかれると、画像形成物質除去装置1で記録媒体
2上の画像形成物質を適切に除去して、再生することが
困難となるため、画像形成物質除去装置1では、後述す
るように、除去ユニットU2において、画像形成物質の
軟化点以上であって、かつ、コート層4a、4bの材料
の熱変形温度未満の温度に記録媒体2を加熱し、コート
層4a、4bの材料の熱変形圧力未満の圧力で記録媒体
2と後述する剥離部材とを加圧するようにしている。
【0078】そして、上記離型性及び相溶性という特性
を有するコート層4a、4bの材料としては、例えば、
PVDF(ポリフッ化ビニリデン、臨界表面張力 25
mn/m)またはPVDFと他の高分子との共重合体を
挙げることができる。
【0079】このPVDFは、フッ素樹脂の仲間である
ことから、基本的には不活性な樹脂で、一般的にいわれ
ている離型性を有しており、ゴミや汚れなどの付着しに
くいオーバーレイ用フィルム(例えば、呉羽化学工業製
のクレハKFCフィルム:商品名)としても周知のもの
である。したがって、PVDFは、難接着性を有し、画
像形成物質を剥離あるいは転写しやすい性質を有してい
る。一方、PVDFは、アクリル系樹脂及び酢ビ系樹脂
との相溶性を有していることが知られている(「フッ素
樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社 1990.11.
30発行、P394参照)。また、PVDFの可塑剤と
して、飽和ポリエステルが知られており、可塑化効果も
大きく、かつ、相溶性も良好であることが知られている
(「高分子改質技術 配合・加工」株式会社化学工業社
昭和54年12月1日発行、P152参照)。
【0080】そして、一般に、画像形成装置に使用され
る画像形成物質のバインダー樹脂としては、以下のよう
なものを挙げることができる。熱定着用バインダー樹脂
としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ビニルブチラール
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィンなどがあり、さ
らに、圧力定着用として、ポリエチレン、エチレン−酢
ビ樹脂、スチレン−ブタジエンラバー等のワックス状ゴ
ム状樹脂類を挙げることができる。なかでも、スチレン
−アクリル系(アクリル酸のエステル状態)樹脂が、特
に、多く使用されており、次いで、ポリエステル系樹脂
が多く使用されている。ただし、ポリエステル系樹脂バ
インダーの中には、スチレン−アクリル系樹脂も含有さ
れる場合がある(特開平5−27478号公報及び特開
平9−43899号公報等参照)。
【0081】そして、画像形成物質のうち、上記スチレ
ン−アクリル系樹脂で形成されたものやスチレン−アク
リル系樹脂を含有したポリエステル系のバインダー樹脂
により形成されたものは、PVDFと相溶性を示し、P
VDFは、これらの画像形成物質に対して、記録媒体2
のコート層4a、4bとして充分な定着性を有してい
る。
【0082】また、スチレン−アクリル系樹脂を含有し
ないポリエステル系樹脂バインダーのみからなるポリエ
ステル系トナーは、PVDFと親和性を有しており、画
像形成装置で画像形成した際の記録媒体2に対する充分
な定着性を有している。すなわち、PVDFは、フッ素
樹脂のなかでは、極性の高い樹脂であり、相溶性を示す
アクリル系樹脂、酢酸ビニル及びPVDFの可塑剤であ
る飽和ポリエステルと同じエステル結合を有しているた
め、画像形成物質であるポリエステル系トナーとは、親
和性を有し、PVDFは、これらの画像形成物質に対し
ても、記録媒体2のコート層4a、4bとして適してい
る。
【0083】さらに、コート層4a、4bは、基材3表
面に上記コート材を塗布すること等により形成され、そ
の量が、基材3との線膨張系数または加熱膨張係数の関
係から、50g/m2 以下が適切である。すなわち、コ
ート層4a、4bの量が上記範囲内であると、被記録材
2を繰り返し再利用した後も、コート層4a、4bと基
材3とが層分離することなく、基材3の質感を大きく損
なうこともない。コート層4a、4bのコート材の量の
下限値としては、本出願人の実験の結果では、基材3が
紙の場合には、約2g/m2 の塗布量であると、紙の凹
凸をカバーすることができず、画像形成物質の取り残り
が生じるおそれがあるため、上記約5g/m2 が下限値
となる。すなわち、基材が紙の場合、コート層の材料が
約2g/m2 の塗布量であると、画像除去後の残像濃度
がOD値(光学的反射濃度測定値)で、0.50と高
く、元の文字等の画像が認識されてしまうという不具合
が観察されているが、コート層の材料が約5g/m2
上の塗布量では、OD値を0.02〜0.04まで1桁
以上低く抑えることができ、元の画像が認識されず、良
好な画像除去品質を確保することができた。また、基材
3がプラスチックフィルムの場合には、コート材の量
が、約2g/m2 の塗布量でも、画像形成物質の取り残
りはなく、完全に転写された。
【0084】記録媒体2としては、上述のように、搬送
性を良好なものとするために、所定の表面粗さと表面抵
抗を有している必要があるが、コート層4a、4bのコ
ート材として、PVDFを使用した場合には、表面抵抗
に関しては、導電性を低下させるために、電解質を混入
することが好適である。この電解質は、無機塩類として
は、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグ
ネシウム等の塩化物や硫酸ソーダ及びアルミン酸ソーダ
を用いることができ、有機導電剤としては、例えば、第
4級アンモニウム塩、ポリスチレンスルフォン酸、蟻酸
ソーダ、グリセリン及び尿酸等を用いることができ、特
に、本出願人がテストを行ったところ、有機導電剤とし
ては、テトラフルオロホウ酸・テトラ−n−ブチルアン
モニウム(分子量:329.27)が、特に良好であっ
た。
【0085】そして、記録媒体2には、乾式トナーを用
いた電子写真方式により画像が形成される。
【0086】再び、図1において、除去ユニットU2
は、搬送ローラ201〜204、搬送ローラ205〜2
08、剥離ローラ209〜211、加圧ローラ212、
213及びシート状の剥離ベルト214、215等を備
えており、剥離ローラ209〜211は、それぞれ加熱
ヒーター216〜218を内蔵している。
【0087】剥離ローラ209〜211と加圧ローラ2
12、213は、それぞれ交互に当接する状態で配設さ
れているとともに、ジグザグ状に配設されている。
【0088】剥離ベルト(剥離部材)214は、所定の
幅、例えば、各種サイズの記録媒体2を挟持して、記録
媒体2上の画像形成物質を剥離・転写させるのに十分な
幅を有したエンドレスのリング状に形成され、搬送ロー
ラ201〜204に張り渡されているとともに、ジグザ
グ状に配設された各剥離ローラ209〜211と加圧ロ
ーラ212、213をジグザグ状に縫うように、配設さ
れている。また、剥離ベルト(剥離部材)215は、剥
離ベルト214と同様に、所定の幅、例えば、各種サイ
ズの記録媒体2を挟持して、記録媒体2上の画像形成物
質を剥離・転写させるのに十分な幅を有したエンドレス
のリング状に形成され、搬送ローラ205〜208に張
り渡されているとともに、ジグザグ状に配設された各剥
離ローラ209〜211と加圧ローラ212、213を
ジグザグ状に縫うように、配設されている。剥離ベルト
214及び剥離ベルト215は、少なくとも双方が対向
する面が、記録媒体2上の画像形成物質を転写・除去す
るのに充分な接着性を有している。
【0089】そして、剥離ベルト214と剥離ベルト2
15は、搬送ローラ201と搬送ローラ205の当接位
置で、密着一体化され、この密着一体化された状態で、
ジグザグ状に配設された剥離ローラ209〜211と加
圧ローラ212、213の間をジグザグに移動して、分
離ローラ202と分離ローラ206の当接位置で分離し
た後、それぞれ搬送ローラ203、204及び搬送ロー
ラ207、208を介して搬送ローラ201及び搬送ロ
ーラ205へ回転移動する。
【0090】この剥離ベルト214、215は、記録媒
体2上の画像形成物質と接着して記録媒体2から画像形
成物質を剥離・転写するための部材であり、剥離ベルト
214、215を構成する材料としては、具体的には説
明しないが、画像形成物質とある程度以上の接着性及び
耐熱性に優れ、表面変質が少なく、良好な剥離特性を有
することが必要である。
【0091】上記搬送ローラ201〜204、搬送ロー
ラ205〜208、剥離ローラ209〜211及び加圧
ローラ212、213は、図外の駆動機構により回転駆
動されることにより、密着一体化した剥離ベルト214
と剥離ベルト215を、剥離ローラ209〜211及び
加圧ローラ212、213の間をジグザグ状に縫うよう
に、図1中左から右方向に搬送・移動させる。
【0092】上記剥離ローラ209〜211は、上述の
ように、加熱ヒーター216〜218を内蔵しており、
加熱ヒーター216〜218により所定温度に加熱され
て、剥離ベルト214と剥離ベルト215との間に挟持
して搬送する記録媒体2を所定温度に加熱する。この場
合の加熱温度としては、上述のように、記録媒体2上の
画像形成物質を適切に剥離ベルト214、215に転写
・除去するために、画像形成物質の軟化点以上であっ
て、かつ、記録媒体2のコート層4a、4bの材料の熱
変形温度未満の温度であり、また、剥離ローラ209〜
211と加圧ローラ212、213との当接圧(加圧
力)は、コート層4a、4bの材料の熱変形圧力未満の
圧力を印加する。例えば、コート層4a、4bをPVD
Fで形成した場合、PVDFの熱変形温度が、4.6k
g/cm2 の圧力をかけたとき、156℃であるので、
これらの圧力未満及び加熱温度未満の圧力及び温度に設
定する。したがって、上記剥離ローラ209〜211及
び加圧ローラ212、213は、剥離ベルト214、2
15に記録媒体2の画像の形成されている面を密着させ
た状態で、所定圧力、すなわち、記録媒体2のコート層
4a、4bの熱変形圧力未満の圧力で加圧する加圧手段
として機能しており、剥離ローラ209〜211及び加
熱ヒーター216〜218は、剥離ベルト214、21
5に狭持された被記録材2を所定温度、すなわち、画像
形成物質の軟化点以上であって、かつ、コート層4a、
4bの材料の熱変形温度未満の温度に加熱する加熱手段
として機能している。
【0093】剥離ベルト214と剥離ベルト215によ
り右端の搬送ローラ202と搬送ローラ206に搬送さ
れてきた記録媒体2は、剥離ベルト214及び剥離ベル
ト215から分離されて、排紙ユニットU4に送り出さ
れる。
【0094】上記クリーニングユニットU3は、クリー
ニングローラ301、302、クリーニングブレード3
03、304及びクリーニングローラ301とクリーニ
ングブレード303及びクリーニングローラ302とク
リーニングブレード304をそれぞれ覆う状態で配設さ
れた画像形成物質受け容器305、306等を備えてお
り、クリーニングローラ301、302及びクリーニン
グブレード303、304は、それぞれ搬送ローラ20
4と搬送ローラ208部分で剥離ベルト214及び剥離
ベルト215に当接する状態で配設されている。
【0095】クリーニングブレード303、304は、
それぞれ剥離ベルト214、215に当接して、剥離ベ
ルト214、215に記録媒体2から転写された画像形
成物質を掻き落とし、クリーニングローラ301、30
2は、回転駆動されて、クリーニングブレード303、
304で掻き取り残された剥離ベルト214、215上
の画像形成物質を清浄に除去して、クリーニングする。
【0096】画像形成物質受け容器305、306は、
クリーニングブレード303、304及びクリーニング
ローラ301、302により剥離ベルト214、215
から掻き落とされた画像形成物質を内部に収納する。
【0097】上記給紙ユニットU1から除去ユニットU
2に送り出された記録媒体2は、除去ユニットU2の搬
送ローラ201と搬送ローラ205の間から剥離ベルト
214と剥離ベルト215の間に挿入され、剥離ベルト
214と剥離ベルト215の間に挟持される。画像形成
物質の形成された記録媒体2は、剥離ベルト214と剥
離ベルト215との間に挟持された状態で、かつ、剥離
ベルト214と剥離ベルト215の接着力により剥離ベ
ルト214及び剥離ベルト215に所定の接着力で接着
された状態でジグザグ状に搬送され、ジグザグ状に搬送
される間に、剥離ローラ209〜211に内蔵された加
熱ヒーター216〜218により加熱されつつ、記録媒
体2と剥離ベルト214、215とが相対変位する。記
録媒体2の画像形成物質は、加熱されることにより軟化
し、この状態で剥離ベルト214と剥離ベルト215に
加圧されつつ、ジグザグ状に搬送される間に、記録媒体
2と剥離ベルト214、215との間にせん断力が発生
して、このせん断力により記録媒体2から画像形成物質
が剥離し、剥離ベルト214、215に転写・除去され
て、画像形成物質の除去された記録媒体2が、分離ロー
ラ202と分離ローラ206の間から排紙ユニットU4
に送り出される。
【0098】そして、剥離の完了した剥離ベルト21
4、215は、それぞれクリーニングユニットU3のク
リーニングブレード303、304及びクリーニングロ
ーラ301、302により清浄にクリーニングされて、
再度、記録媒体2の再生処理に供される。
【0099】排紙ユニットU4は、排出ローラ401及
び排紙カセット402等を備えており、除去ユニットU
2から送り出された再生済みの記録媒体2を排出ローラ
401により排紙カセット402内に載置収納する。
【0100】なお、図1においては、記録媒体2の両面
が画像形成面であり、この画像形成面に固着されている
画像形成物質を剥離ベルト214と剥離ベルト215に
転写して、画像形成物質の除去を行っているが、記録媒
体2の片面にのみ画像形成物質が固着されている場合に
は、例えば、剥離ベルト215を剥離ベルト215と同
様の性質を有しているが、接着性を有していないリング
状のシールベルトとしてもよい。
【0101】また、画像形成物質除去装置1は、図示し
ないが、給紙ユニットU1の給紙ケース101に記録媒
体2があるか否かを検出する記録媒体検出手段、給紙ユ
ニットU1による記録媒体2の重送の有無を検出する重
送検出手段、記録媒体2の画像形成物質除去装置1内で
のジャムの発生を検出するジャム検出手段、除去ユニッ
トU2の各加熱ヒーター216〜218の温度を制御す
る温度制御手段及び画像形成物質受け容器305、30
6内の画像形成物質が満杯になったかどうかを検出する
満杯検知手段等が設けられている。
【0102】次に、本実施の形態の動作を説明する。画
像形成物質除去装置1は、電源が投入され、給紙ユニッ
トU1の給紙ケース101に記録媒体2が複数枚載置さ
れると、給紙ローラ102により給紙ケース101内の
記録媒体2を、最上段の記録媒体2から順次レジストロ
ーラ103及び搬送ローラ104を介して除去ユニット
U2に給紙する。このとき、レジストローラ103によ
りタイミング調整を行う。
【0103】除去ユニットU2は、複数の搬送ローラ2
01〜204及び搬送ローラ205〜208に張り渡さ
れるとともに、搬送ローラ201、205と搬送ローラ
202、206の間にジグザグ状態に配設された複数の
剥離ローラ209〜211と加圧ローラ212、213
により、ジグザグ状に形成されたジグザグ搬送路を密着
一体化された剥離ベルト214と剥離ベルト215を搬
送・移動させるとともに、加熱ヒーター216〜218
により剥離ローラ209〜211を加熱している。
【0104】給紙ユニットU1から搬送されてきた記録
媒体2は、搬送ローラ201と搬送ローラ205の部分
で剥離ベルト214と剥離ベルト215との間に挟持さ
れ、かつ、剥離ベルト214と剥離ベルト215の接着
力により剥離ベルト214及び剥離ベルト215に所定
の接着力で接着された状態でジグザグ搬送路を搬送され
る。
【0105】そして、記録媒体2は、上述のように、例
えば、紙あるいはプラスチックフィルムからなる基材3
の表面に、例えば、PVDFからなるコート層4a、4
bが形成され、記録媒体2の表面に画像を形成している
画像形成物質と離型性及び相溶性を有した状態となって
いる。
【0106】このように画像形成物質に対して離型性と
相溶性を有したコート層4a、4bの表面に当該画像形
成物質により画像の形成された記録媒体2が給紙ユニッ
トU1から除去ユニットU2に搬送される。
【0107】除去ユニットU2は、この画像形成物質に
より画像の形成された記録媒体2を、剥離ベルト214
と剥離ベルト215に密着一体的に挟持した状態でジグ
ザグ搬送路を搬送し、このジグザグ搬送路を搬送してい
る間に、記録媒体2と剥離ベルト214及び記録媒体2
と剥離ベルト215とを相対変位させ、記録媒体2と剥
離ベルト214及び剥離ベルト215との間にせん断力
を発生させる。このせん断力により記録媒体2から画像
形成物質が剥離させて、剥離ベルト214及び剥離ベル
ト215に転写・除去される。
【0108】また、剥離ベルト214と剥離ベルト21
5に挟持された記録媒体2は、上記ジグザグ搬送路を搬
送されている間に、剥離ローラ209〜211に内蔵さ
れた加熱ヒーター216〜218により加熱・加圧され
るが、この加熱温度は、画像形成物質の軟化点以上であ
って、かつ、記録媒体2のコート層4a、4bの材料の
熱変形温度未満の温度であり、また、剥離ローラ209
〜211と加圧ローラ212、213との当接圧(加圧
力)は、コート層4a、4bの材料の熱変形圧力未満の
圧力である。この状態で剥離ベルト214と剥離ベルト
215の間に記録媒体2を狭持してジグザグ搬送路を搬
送すると、記録媒体2上に画像を形成している画像形成
物質が軟化して、剥離し易い状態となり、画像形成物質
を効率的に剥離ベルト214及び剥離ベルト215に転
写・除去することができる。
【0109】上述のようにして、画像形成物質が剥離ベ
ルト214及び剥離ベルト215に転写・除去された記
録媒体2は、搬送ローラ202と搬送ローラ206部分
で剥離ベルト214及び剥離ベルト215から分離され
て、排紙ユニットU4に送り出されて、排紙ユニットU
4の排紙カセット402内に収納される。
【0110】そして、剥離ベルト214及び剥離ベルト
215に転写された画像形成物質は、それぞれクリーニ
ングユニットU3のクリーニングブレード303、30
4及びクリーニングローラ301、302により掻き落
とされ、画像形成物質受け容器305、306内に収納
される。このクリーニングユニットU3により清浄にク
リーニングされた剥離ベルト214及び剥離ベルト21
5は、再度、記録媒体2の再生処理に供される。
【0111】このように、画像形成物質除去装置1は、
画像形成物質により画像の形成された記録媒体2を、除
去ユニットU2の密着一体化した剥離ベルト214と剥
離ベルト215で挟持して、ジグザグ搬送路を搬送し
て、記録媒体2から画像形成物質を効率的に剥離して、
剥離ベルト214及び剥離ベルト215に転写・除去
し、記録媒体2を再生することができる。
【0112】そして、この再生対象の記録媒体2は、基
材3の表面に、画像形成物質と離型性及び相溶性、特
に、離型性を有するコート層4a、4bが形成されてお
り、適切に記録媒体2から画像形成物質を剥離ベルト2
14、215に転写・除去して良好に再生することがで
きる。
【0113】また、再生対象の記録媒体2は、画像形成
物質と相溶性を有しているコート層4a、4bが基材3
の表面に形成されているため、画像形成装置で記録媒体
2に画像を形成すると、当該画像を形成する画像形成物
質の定着性を良好なものとすることができ、画像品質を
向上させることができる。
【0114】図3は、本発明の記録媒体、画像形成物質
除去装置及び画像形成物質除去方法の第2の実施の形態
を適用した画像形成物質除去装置及び画像形成物質除去
方法を示す図である。
【0115】なお、本実施の形態の説明においては、上
記第1の実施の形態の説明で用いた符号を、必要に応じ
て、そのまま使用する。
【0116】図3は、本発明の記録媒体、画像形成物質
除去装置及び画像形成物質除去方法の第2の実施の形態
を適用した画像形成物質除去装置500の概略構成図で
あり、画像形成物質除去装置500は、記録媒体の片面
の画像形成物質を効率的に除去する小型の画像形成物質
除去装置で、給紙ユニットU1−2、除去ユニットU2
−2、クリーニングユニットU3−2及び排紙ユニット
U4−2等を備えている。
【0117】画像形成物質除去装置500は、給紙ユニ
ットU1−1から画像が記録済みの記録媒体を1枚ずつ
除去ユニットU2−2に給紙して、除去ユニットU2−
2で剥離部材で記録媒体を加熱・加圧しつつ搬送して、
記録媒体上の画像形成物質を剥離部材に転写・除去し、
排紙ユニットU4−2に排出・載置させ、剥離部材に転
写された画像形成物質をクリーニングユニットU3−2
で除去して、剥離部材を記録媒体の再生に再利用する。
【0118】以下、各ユニットU1−2〜U4−2につ
いて順次説明する。給紙ユニットU1−2は、給紙ケー
ス501、給紙ローラ502及び一対のレジストローラ
503等を備えており、給紙ケース501内には、再生
対象である記録媒体2(上記第1の実施の形態の記録媒
体2と同様である。)が除去する画像形成面を下側に向
けた状態で複数枚収納される。
【0119】給紙ケース501内には、図示しないが、
記録媒体2の載置される底板を備えており、該底板は、
図示しないスプリング等により上方に付勢されて、給紙
ケース501内の記録媒体2の給紙ローラ502側の端
部を上方に持ち上げる。
【0120】給紙ローラ502は、図示しない駆動モー
タ等により所定タイミングで回転駆動され、給紙ケース
501内の記録媒体2を、最上段の記録媒体2から順次
送り出す。
【0121】給紙ローラ502により送り出された記録
媒体2は、図示しない分離機構で重送紙が分離され、一
枚の記録媒体2のみを、タイミング調整及びスキュー補
正のためのレジストローラ503で除去ユニットU2−
2に搬送する。
【0122】除去ユニットU2−2は、搬送ローラ52
1〜524、ヒーターローラ525、加圧ゴムローラ5
26及びシート状の剥離ベルト527等を備えており、
ヒーターローラ525は、加熱ヒーター528を内蔵し
ている。
【0123】剥離ベルト(剥離部材)527は、記録媒
体2上の画像形成物質と接着して記録媒体2から画像形
成物質を剥離・転写するための部材であり、上記第1の
実施の形態の剥離ベルト214、215と同様に、所定
の幅、例えば、各種サイズの記録媒体2を挟持して、記
録媒体2上の画像形成物質を剥離・転写させるのに十分
な幅を有したエンドレスのリング状に形成され、画像形
成物質とある程度以上の接着性及び耐熱性に優れ、表面
変質が少なく、良好な剥離特性を有することが必要であ
る。剥離ベルト527は、搬送ローラ521〜524に
張り渡されているとともに、ヒーターローラ525に張
り渡されている。剥離ベルト527は、ヒートローラ5
25に対向する面が、記録媒体2上の画像形成物質を転
写・除去するのに充分な接着性を有しており、搬送ロー
ラ521〜524及びヒーターローラ525により、図
3に矢印で示す方向に回転駆動される。
【0124】ヒーターローラ525は、上述のように、
加熱ヒーター528を内蔵しており、加熱ヒーター52
8により所定温度に加熱されて、剥離ベルト527とヒ
ーターローラ525との間に挟持して搬送する記録媒体
2を所定温度に加熱し、加熱手段として機能している。
【0125】給紙ユニットU1−2から送り出されてき
た記録媒体2は、図3に矢印で示すように、搬送ローラ
521と剥離ベルト527に案内されつつ、剥離ベルト
527とヒーターローラ525の間に狭持され、剥離ベ
ルト525とヒーターローラ525に狭持された状態
で、ヒーターローラ525の周りを回って、搬送ローラ
524部分で剥離ベルト527から分離されて、排紙ユ
ニットU4−2に送り出される。
【0126】このヒーターローラ525の周囲に、上記
加圧ゴムローラ526が配設されており、加圧ゴムロー
ラ(加圧手段)526は、図示しない加圧機構により剥
離ベルト527を挟んでヒーターローラ525に所定の
圧力で加圧されている。この加圧ゴムローラ526のヒ
ーターローラ525との当接圧(加圧力)は、記録媒体
2のコート層4a、4bの材料の熱変形圧力未満の圧力
である。
【0127】なお、加圧ゴムローラ526は、図3で
は、1個のみ記載されているが、1個に限るものではな
く、複数個配設してもよく、加圧ゴムローラ526を複
数個配設すると、画像形成物質の除去性能を向上させる
ことができる。
【0128】上記クリーニングユニットU3−2は、ク
リーニングローラ531、クリーニングブレード53
2、押さえゴムローラ533及びクリーニングローラ5
31とクリーニングブレード532を覆う状態で配設さ
れた画像形成物質受け容器534等を備えており、クリ
ーニングローラ531は、剥離ベルト527を挟んで押
さえゴムローラ533に当接する状態で配設されてい
る。
【0129】クリーニングローラ531は、回転駆動さ
れて、剥離ベルト527に記録媒体2から転写された画
像形成物質を掻き落とし、クリーニングブレード532
は、剥離ベルト527に当接して、クリーニングローラ
531で掻き取り残された剥離ベルト527上の画像形
成物質を清浄に除去して、クリーニングする。
【0130】画像形成物質受け容器534は、クリーニ
ングローラ531及びクリーニングブレード532によ
り剥離ベルト527から掻き落とされた画像形成物質を
内部に収納する。
【0131】上記給紙ユニットU1−2から除去ユニッ
トU2−2に送り出された記録媒体2は、除去ユニット
U2−2の搬送ローラ521と剥離ベルト527に案内
されつつ、除去すべき画像の形成された面が剥離ベルト
527側に向いた状態で剥離ベルト527とヒーターロ
ーラ525の間に挿入され、剥離ベルト525とヒータ
ーローラ525の間に挟持される。画像形成物質の形成
された記録媒体2は、剥離ベルト527とヒーターロー
ラ525との間に挟持された状態で、かつ、剥離ベルト
527の接着力により剥離ベルト527に所定の接着力
で接着された状態で搬送され、この狭持された状態で搬
送される間に、ヒーターローラ525に内蔵された加熱
ヒーター528により加熱されるとともに、加圧ゴムロ
ーラ526により加圧されて、記録媒体2と剥離ベルト
527とが相対変位する。記録媒体2の画像形成物質
は、加熱されることにより軟化し、この状態で剥離ベル
ト527とヒーターローラ525に狭持された状態でヒ
ーターローラ525の周囲を搬送されるとともに、加圧
ゴムローラ526で加圧されると、記録媒体2と剥離ベ
ルト527との間にせん断力が発生して、このせん断力
により記録媒体2から画像形成物質が剥離し、剥離ベル
ト527に転写・除去されて、画像形成物質の除去され
た記録媒体2が、分離ローラ524部分から排紙ユニッ
トU4−2に送り出される。
【0132】そして、剥離の完了した剥離ベルト527
は、クリーニングユニットU3−2のクリーニングロー
ラ531及びクリーニングブレード532により清浄に
クリーニングされて、再度、記録媒体2の再生処理に供
される。
【0133】排紙ユニットU4−2は、排出ローラ54
1及び排紙カセット542等を備えており、除去ユニッ
トU2−2から送り出された再生済みの記録媒体2を排
出ローラ541により排紙カセット542内に載置収納
する。
【0134】また、画像形成物質除去装置500は、図
示しないが、給紙ユニットU1−2の給紙ケース501
に記録媒体2があるか否かを検出する記録媒体検出手
段、給紙ユニットU1−2による記録媒体2の重送の有
無を検出する重送検出手段、除去ユニットU2−2の加
熱ヒーター528の温度を制御する温度制御手段及び画
像形成物質受け容器534内の画像形成物質が満杯にな
ったかどうかを検出する満杯検知手段等が設けられてい
る。
【0135】次に、本実施の形態の動作を説明する。画
像形成物質除去装置500は、電源が投入され、給紙ユ
ニットU1−2の給紙ケース501に記録媒体2が画像
形成面を下に向けた状態で複数枚載置されると、給紙ロ
ーラ502により給紙ケース501内の記録媒体2を、
最上段の記録媒体2から順次レジストローラ503を介
して除去ユニットU2−2に給紙する。このとき、レジ
ストローラ503によりタイミング調整を行う。
【0136】除去ユニットU2−2は、複数の搬送ロー
ラ521〜524及びヒーターローラ525に張り渡さ
れた剥離ベルト527とヒーターローラ525との間に
搬送されてきた記録媒体2を、剥離ベルト527とヒー
ターローラ525の間に狭持して、ヒーターローラ52
5の周りを搬送する。
【0137】そして、記録媒体2は、上述のように、例
えば、紙あるいはプラスチックフィルムからなる基材3
の表面に、例えば、PVDFからなるコート層4a、4
bが形成され、記録媒体2の表面に画像を形成している
画像形成物質と離型性及び相溶性を有した状態となって
いる。
【0138】このように画像形成物質に対して離型性と
相溶性を有したコート層4a、4bの表面に当該画像形
成物質により画像の形成された記録媒体2が給紙ユニッ
トU1−2から除去ユニットU2−2に搬送される。
【0139】除去ユニットU2−2は、記録媒体2を剥
離ベルト527とヒーターローラ525との間に狭持し
てヒーターローラ525の周りを搬送する間に、ヒータ
ーローラ52の内蔵する加熱ヒーター528で記録媒体
2を加熱しつつ、加圧ゴムローラ526で加圧して、記
録媒体2上の画像形成物質を剥離ベルト527に転写・
除去し、搬送ローラ524部分から排紙ユニットU4−
2に排出する。
【0140】また、剥離ベルト527とヒーターローラ
525に挟持された記録媒体2は、ヒーターローラ52
5の周囲を搬送されている間に、ヒーターローラ525
の内蔵する加熱ヒーター528により加熱・加圧される
が、この加熱温度は、上述のように、画像形成物質の軟
化点以上であって、かつ、記録媒体2のコート層4a、
4bの材料の熱変形温度未満の温度であり、また、剥離
ベルト527を挟んだ状態でのヒーターローラ525と
加圧ゴムローラ526との当接圧(加圧力)は、コート
層4a、4bの材料の熱変形圧力未満の圧力である。こ
の状態で剥離ベルト527とヒーターローラ525の間
に記録媒体2を狭持してヒーターローラ525の周囲を
搬送すると、記録媒体2上に画像を形成している画像形
成物質が軟化して、剥離し易い状態となり、画像形成物
質を効率的に剥離ベルト527に転写・除去することが
できる。
【0141】上述のようにして、画像形成物質が剥離ベ
ルト527に転写・除去された記録媒体2は、搬送ロー
ラ524部分で剥離ベルト527から分離されて、排紙
ユニットU4−2に送り出されて、排紙ユニットU4−
2の排紙カセット542内に収納される。
【0142】そして、剥離ベルト527に転写された画
像形成物質は、それぞれクリーニングユニットU3−2
のクリーニングローラ531及びクリーニングブレード
532により掻き落とされ、画像形成物質受け容器53
4内に収納される。このクリーニングユニットU3−2
により清浄にクリーニングされた剥離ベルト527は、
再度、記録媒体2の再生処理に供される。
【0143】このように、画像形成物質除去装置500
は、画像形成物質により画像の形成された記録媒体2
を、除去ユニットU2−2の剥離ベルト527とヒータ
ーローラ525の間に挟持して、ヒーターローラ525
の周囲を搬送して、記録媒体2から画像形成物質を効率
的に剥離して、剥離ベルト527に転写・除去し、記録
媒体2を再生することができる。
【0144】そして、この再生対象の記録媒体2は、上
述のように、基材3の表面に、画像形成物質と離型性及
び相溶性、特に、離型性を有するコート層4a、4bが
形成されており、適切に記録媒体2から画像形成物質を
剥離ベルト527に転写・除去して良好に再生すること
ができる。
【0145】また、再生対象の記録媒体2は、画像形成
物質と相溶性を有しているコート層4a、4bが基材3
の表面に形成されているため、画像形成装置で記録媒体
2に画像を形成すると、当該画像を形成する画像形成物
質の定着性を良好なものとすることができ、画像品質を
向上させることができる。
【0146】さらに、画像形成物質除去装置500は、
記録媒体2をヒーターローラ525と剥離ベルト527
との間に挟んで、ヒーターローラ525の周囲を搬送す
ることにより、記録媒体2から画像形成物質を剥離ベル
ト527に転写させているため、画像形成物質除去装置
500を小型化することができる。
【0147】図4は、本発明の中間記録媒体及び転写装
置の第3の実施の形態を示す図であり、図4は、本発明
の中間記録媒体及び転写装置の第3の実施の形態を適用
した転写装置の正面部分断面図である。
【0148】図4において、転写装置600は、中間記
録媒体に記録された画像を、飾り皿、陶板、金属板、壁
紙、画像形成装置にセット不可能な紙、木板、タイル板
及びプラスチック板等の被転写体(被転写部材)に転写
するものであり、把持部601、アーム部602及びヒ
ートローラ603等を備えている。
【0149】中間記録媒体は、上記実施の形態の記録媒
体2と同様に、基材の両面にコート層が形成された構成
のものを使用することができるが、被転写体表面に中間
記録媒体を配置して、当該中間記録媒体を転写装置60
0で直接被転写体に加熱・加圧して中間記録媒体に記録
された画像を被転写体に転写する場合には、中間記録媒
体には、片面にのみ画像が形成されることとなるため、
中間記録媒体は、基材の片面にのみコート層が形成され
ていてもよい。
【0150】ヒートローラ603は、所定の幅を有した
芯ローラ604の表面に被膜層605が被覆されてお
り、被膜層605は、中間記録媒体の表面の多少の凹凸
を吸収して中間記録媒体上の画像形成物質を被転写体に
転写させる機能を有するもので、例えば、シリコンゴム
等で形成されている。転写装置600は、図示しない
が、ヒートローラ603の少なくとも被膜層605の表
面を所定の転写温度に加熱する加熱ヒーター、加熱ヒー
ターによる被膜層605の加熱温度を検出する温度検知
センサ及び温度検知センサの検出結果に基づいて加熱ヒ
ーターを制御して被膜層605の温度を転写温度に加熱
制御する加熱制御部等を備えている。この加熱制御部の
制御する加熱温度は、上述のように、中間記録媒体に画
像を形成している画像形成物質の軟化点以上であって、
かつ、中間記録媒体のコート層4a、4bの材料の熱変
形温度未満の温度である。
【0151】ヒートローラ603は、芯ローラ604に
回転軸606が設けられており、この回転軸606を介
してアーム部602に回転可能に取り付けられている。
【0152】アーム部602は、円筒状のアーム本体6
07、アーム本体607のヒートローラ603側に固定
されヒートローラ603を回転可能に保持する保持部材
608、アーム本体607内に収納されたコイルスプリ
ング609及び圧力検知センサ610等を備えており、
アーム本体607内には、把持部601のアーム部60
2側の端部に固定された延長ロッド611が侵入する状
態で配設されている。延長ロッド611の先端には、保
持板612が固定されており、保持板612は、上記ア
ーム本体607内に収納されたコイルスプリング609
の端部を保持している。したがって、アーム本体607
内のコイルスプリング609は、その一端側が保持部材
608に保持され、その他端側が延長ロッド611の保
持板612に保持された状態となっている。
【0153】圧力検知センサ(圧力検出・通知手段)6
10は、転写装置600のヒートローラ603により中
間記録媒体を挟んで被転写体に中間記録媒体を押し付け
る際に、中間記録媒体に付与している加圧力を検出する
もので、アーム本体607の外側面に取り付けられてい
る。圧力検知センサ610は、例えば、延長ロッド61
1のアーム本体607との相対位置を検出することによ
り、コイルスプリング609の付勢力(この付勢力は、
予め分かっている。)と延長ロッド611のアーム本体
607との相対位置からヒートローラ603を介して被
転写体との間に置かれた中間記録媒体にかかるか圧力を
検出する。圧力検知センサ610は、図示しないが、表
示部(例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等)
を備え、検出した加圧力を表示して通知する。なお、検
出圧力の通知方法は、上記表示出力するものに限るもの
ではなく、例えば、音声により検出した加圧力通知する
ものであってもよい。
【0154】把持部601は、ユーザが手で把持する部
分であり、ユーザは、把持部601を把持して、ヒート
ローラ603と被転写体との間に画像の形成された中間
記録媒体を挟んで、転写装置600のヒートローラ60
3を圧力検知センサ610の表示部に表示される加圧力
を見ながら被転写体方向に押し付け、加圧力が所定の適
正加圧力となる状態で中間記録媒体を挟んで被転写体表
面上をヒートローラ603を回転させつつ移動させる。
この適正加圧力は、中間記録媒体のコート層4a、4b
の材料の熱変形圧力未満の圧力である。
【0155】次に、本実施の形態の作用を説明する。転
写装置600は、中間記録媒体に画像形成物質により形
成された画像を、飾り皿、陶板、金属板、壁紙、画像形
成装置にセット不可能な紙、木板、タイル板及びプラス
チック板等の被転写体に転写する際に使用される。
【0156】すなわち、中間記録媒体は、基材の少なく
とも片面の表面にPVDF等によりコート層が形成され
ており、この中間記録媒体のコート層の形成された片面
の表面に、ミラー機能(画像を鏡のように反転する機
能)を有したディジタル複写機により当該ミラー機能に
よりミラー処理された画像やミラー機能を有したアプリ
ケーションソフトを搭載したパーソナルコンピュータ等
からミラー処理された画像がプリンタ等により形成され
る。
【0157】この中間記録媒体の画像の形成された側の
面を、被転写体の画像を転写させたい部分に合わせて密
着させ、この状態で転写装置600により中間記録媒体
の裏面側から中間記録媒体を被転写体に所定の適正加圧
力で加圧する。
【0158】すなわち、転写装置600は、電源が投入
されると、加熱制御部で加熱制御しつつ加熱ヒーターに
よりヒートローラ603の少なくとも被膜層605を上
記加熱温度に制御し、この加熱制御されたヒートローラ
603を被転写体に密着された中間記録媒体の裏面から
押し当てて、所定の適正加圧力で押し付けつつ、少なく
とも中間記録媒体の画像の形成された範囲を移動させ
る。
【0159】このとき、中間記録媒体は、基材の表面
に、画像形成物質と離型性及び相溶性離型性を有するコ
ート層が形成されており、適切に中間記録媒体から画像
形成物質を被転写体に転写することができる。
【0160】また、中間記録媒体は、画像形成物質と相
溶性を有しているコート層が基材の表面に形成されてい
るため、画像形成装置で中間記録媒体に画像を形成する
と、当該画像を形成する画像形成物質の定着性を良好な
ものとすることができ、画像品質を向上させることがで
きる。
【0161】
【実施例】〈実施例1〉上記第1の実施の形態の画像形
成物質除去装置1を用いて、以下のような実験を行っ
た。
【0162】まず、基材3へのコート層4a、4bを形
成するために、VDF(フッ化ビニリデン)とHFP
(ヘキサフルオロプロピレン)との共重合体粉末(エル
フ・アトケム・ジャパン株式会社製 KYNAR 27
50:商品名)15gに対してアセトン100gを混ぜ
て、約50℃で、スターラーを使用して、溶かして基材
3への塗布液を作成し、当該塗布液をワイヤーバーまた
はコーティングロールを用いて基材3としての紙または
プラスチックフィルムの表面に塗布してコート層4a、
4bを形成し、その後、溶剤を飛ばして乾燥させて、記
録媒体2を作成した。乾燥後の塗布重量は、上記共重合
物のみの塗布量として、5〜15g/m2であった。
【0163】上記記録媒体2をA4サイズに裁断し、コ
ピー機(株式会社 リコー製 FT2200:商品名)
を使用して、画像を形成した。
【0164】この記録媒体2に形成された画像の定着試
験を行ったところ、スミア法で、0.3以下(OD値)
であり、一般のPPC用紙に形成した画像の定着性と同
等の定着性を有していた。
【0165】次に、上記コピー機にて画像を形成した記
録媒体2を、図1に示した画像形成物質除去装置1で再
生処理を行った。再生条件は、画像形成物質除去装置1
の除去ユニットU2での剥離ローラ209〜211の加
熱ヒーター216〜218による加熱温度を、105
℃、搬送線速度を、35mm/sec、剥離ローラ20
9〜211と加圧ローラ212、213とのニップ部の
加圧力を、1.5kgf/cm2 とした。
【0166】上記条件で画像形成物質除去装置1により
記録媒体2の再生処理を行い、当該再生処理した記録媒
体2を、反射型の濃度計(グレタグ社製 SPM50:
商品名)で画像除去部の残像測定を行ったところ、反射
濃度は、記録媒体2の地肌を基準として、0.002〜
0.04であり、目視では、残像が認められないレベル
に画像形成物質が除去されていた。
【0167】そして、剥離ベルト214、215とし
て、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES
(ポリエーテルサルフォン)、PI(ポリイミド)、P
A(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケ
トン)、PC(ポリカーボネート)、PPS(ポリフェ
ニレンサルファイド)等のフッ素系以外のプラスチック
フィルム及びそれらの素材に酸化チタンやカーボンを含
有した素材などPVDFよりも画像形成物質との接着性
が良好な材料のものに交換して画像形成物質除去装置1
で上記再生処理を行ったところ、同様の再生処理を行う
ことができた。
【0168】また、上記再生した記録媒体2を上記コピ
ー機により画像を形成する処理と上記画像形成物質除去
装置1による再生処理を、数十回行ったが、画像の記録
媒体2への定着性及び画像の除去品質の低下は発生せ
ず、良好な結果を得た。
【0169】〈実施例2〉上記実施例と同様に塗布液を
作成するとともに、当該塗布液に微量の有機系導電剤で
あるテトラフルオロホウ酸・テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムを加えて塗布液とし、基材3として紙を使用する
ことを想定して、VDFとHFPとの共重合体粉末(上
記KYNAR 2750)15gに対して、2〜8wt
%混合し、アセトン100gを混ぜて、約50℃で、ス
ターラーを使用して、溶解させて紙の基材3への塗布液
を作成した。当該塗布液を上記同様の方法で紙の基材3
上に塗布してコート層4a、4bを形成して、記録媒体
2を作成した。この記録媒体2の乾燥後の表面抵抗は、
9×1011Ω〜3×1010Ωであった。
【0170】一方、プラスチック・フィルム(例えば、
東レ製ポリエステル・フィルム ルミラーE20:商品
名、厚み100μm)を基材3とする場合は、VDFと
HFPとの共重合体粉末15gに対して、4〜10wt
%混合し、アセトン100gを混ぜて、上記同様に塗布
液を作成して、上記プラスチック・フィルムの基材3に
塗布することにより、記録媒体2を作成した。この記録
媒体2の乾燥後の表面抵抗は、9×1011Ω〜2×10
11Ωであった。
【0171】なお、上記の場合、コート層4a、4bの
導電剤の含有量と記録媒体2としての表面抵抗の関係が
必ずしも一致していないが、これは、基材3である紙と
プラスチック・フィルムの導電性の差がコート層4a、
4bにも影響しているものと考えられる。また、コピー
機における記録媒体の表面抵抗の値は、5×1010Ω〜
1×1012Ωが画質上及び記録媒体の走行性上で良好な
範囲といわれており、上記各場合は、この範囲に入って
いる。
【0172】この記録媒体2に、静電気発生対策の施さ
れていない画像形成装置を含めて、種々の画像形成装置
を用いて画像形成を行った。
【0173】上記各種画像形成装置のいずれにおいて
も、記録媒体2の搬送性が良好であり、重送等の搬送ト
ラブルは、発生しなかった。
【0174】ところが、テトラフルオロホウ酸・テトラ
−n−ブチルアンモニウム等の記録媒体2の表面の導電
性を上げるための電解質を含まないコート層4a、4b
を形成した記録媒体2についても、各種画像形成装置で
画像形成を行ったところ、静電気発生対策の施されてい
ない一部の画像形成装置において、重送のトラブルが発
生した。
【0175】この電解質を含まないコート層4a、4b
を形成した記録媒体2の表面抵抗を測定したところ、表
面抵抗は、2×1014Ω〜3×1015Ωであった。
【0176】また、画像上の不具合として、肉眼敵には
差は見られなかったが、導電剤を含有しないコート層4
a、4bでは、倍率が10倍程度のルーペで観察する
と、画像の境界部に画像形成物質が飛散した痕跡が認め
られ、鮮明画像が得られていないことが分かった。ただ
し、鮮明画像を得るために含有させる有機導電剤の有効
量は、約1wt%で充分であった。
【0177】以上の結果から、テトラフルオロホウ酸・
テトラ−n−ブチルアンモニウム等の電解質を添加した
塗布液を塗布して、コート層4a、4bを形成すること
が、記録媒体2の搬送性能を向上させる上で効果的であ
ることが判明した。
【0178】〈実施例3〉上記実施例1と同様の塗布液
を作成し、基材3表面に当該塗布液を塗布してPVDF
共重合体のコート層4a、4bを形成して、記録媒体2
を作成した。この記録媒体2の表面粗さ(Rmax.)
は、15μmであった。
【0179】この記録媒体2を、55℃に加熱されると
ともに、加圧力4.52kgf/cm2 で当接されたロ
ーラ間を、通過させて、形状を転造した。
【0180】転造後の記録媒体2は、その平滑度が、8
7であり、一般の情報用紙の平滑度である35〜65に
近い値となっていた。この転造後の記録媒体2を使用し
て、各種画像形成装置で画像形成を行ったところ、搬送
性能は良好であり、重送等の搬送トラブルは発生しなか
った。
【0181】ところが、上記転造処理を行わない記録媒
体2は、平滑度が大きく、特に、プラスチックフィルム
を基材とした場合の記録媒体2の平滑度が最も大きく、
820であった。この転造処理を行わない記録媒体2を
使用して、各種画像形成装置で画像形成処理を行ったと
ころ、画像形成装置によっては、重送や不送り等の搬送
トラブルが発生する場合があった。
【0182】したがって、上記転造処理を記録媒体2に
施すことが、記録媒体2の搬送性能を向上させる上で、
効果的であることが判明した。
【0183】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0184】
【発明の効果】請求項1記載の発明の記録媒体によれ
ば、記録媒体を、基材の表面に所定の画像形成物質に対
して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料に
よりコート層を形成したものとし、再生時に、所定の剥
離部材に画像の形成されている面が密着された状態で所
定温度で加圧されると、画像形成物質が当該剥離部材に
転写・除去されて再生可能としているので、画像形成装
置による記録媒体への画像形成物質の定着性を良好なも
のとしつつ、剥離部材への画像形成物質の転写・除去性
能を向上させることができ、良好な画像品質を確保する
ことができるとともに、記録媒体の再利用性を向上させ
ることができる。
【0185】請求項2記載の発明の中間記録媒体によれ
ば、中間記録媒体を、基材の表面に所定の画像形成物質
に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材
料により所定のコート層を形成したものとし、転写時
に、所定の被転写部材に画像の形成されている面が密着
された状態で所定温度で加圧されると、画像形成物質が
当該被転写部材に転写されて画像を当該被転写部材に転
写・形成するとともに、画像形成物質が除去されて再利
用可能としているので、画像形成装置による中間記録媒
体への画像形成物質の定着性を良好なものとしつつ、被
転写部材への画像形成物質の転写性能を向上させること
ができ、良好な画像品質を確保することができるととも
に、中間記録媒体の再利用性を向上させることができ
る。
【0186】請求項3記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、コート層を、ポリフッ化ビニリデンあ
るいはフッ化ビニリデンと他の高分子との共重合体を材
料として形成しているので、一般の画像形成装置で最も
多く利用されているスチレン−アクリル系の画像形成物
質やバインダー樹脂以外の着色剤に対して良好な離型性
を有して、剥離部材や被転写部材への転写性能を向上さ
せることができるとともに、良好な定着性を維持するこ
とができ、良好な画像品質を確保することができるとと
もに、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向上させ
ることができる。
【0187】請求項4記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、コート層を、50g/m2 以下の量の
材料で形成しているので、基材の特徴を損なうことな
く、画像形成装置による記録媒体への画像形成物質の定
着性を良好なものとしつつ、剥離部材や被転写部材への
画像形成物質の転写性能を向上させることができ、基材
の特徴を生かしつつ、画像品質を向上させることができ
るとともに、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向
上させることができる。
【0188】請求項5記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、コート層を、無機塩類または有機導電
剤を添加した材料で形成しているので、記録媒体及び中
間記録媒体の表面抵抗を低下させて、画像形成装置や画
像形成物質除去装置における記録媒体や中間記録媒体の
搬送時の記録媒体や中間記録媒体同士の静電気による貼
り付きを無くして、記録媒体や中間記録媒体の重送等の
搬送トラブルを防止することができ、搬送性能を向上さ
せることができるとともに、良好な画像品質を確保しつ
つ、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向上させる
ことができる。
【0189】請求項6記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、コート層の形成された表面粗さを、最
大表面粗さで5〜10μmの範囲としているので、表面
粗さを適度な粗さとして、画像形成装置や画像形成物質
除去装置における記録媒体や中間記録媒体同士の貼り付
きを無くして、記録媒体や中間記録媒体の重送等の搬送
トラブルを防止することができ、搬送性能を向上させる
ことができるとともに、良好な画像品質を確保しつつ、
記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向上させること
ができる。
【0190】請求項7記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、基材をセルロースを主体とする紙とし
ているので、記録媒体や中間記録媒体の手触りを通常使
用されている一般紙と同様の手触りとして、違和感無く
利用することができるとともに、良好な画像品質を確保
しつつ、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向上さ
せることができる。
【0191】請求項8記載の発明の記録媒体及び中間記
録媒体によれば、基材をプラスチック材料としているの
で、記録媒体及び中間記録媒体の剛性を向上させて、剥
離じわや転写じわの発生を防止することができ、耐久性
を向上させることができるとともに、良好な画像品質を
確保しつつ、記録媒体及び中間記録媒体の再利用性を向
上させることができる。
【0192】請求項9記載の発明の画像形成物質除去装
置によれば、基材の表面に所定の画像形成物質に対して
所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料により
所定のコート層が形成され、画像形成物質により当該コ
ート層表面に画像の形成された記録媒体を、画像形成物
質の軟化点以上であって、かつ、コート層の材料の熱変
形温度未満の温度に加熱しつつ、コート層の材料の熱変
形圧力未満の圧力で記録媒体と剥離部材とを加圧するの
で、消費電力を削減しつつ、効率的に記録媒体から画像
形成物質を剥離部材に転写除去することができ、記録媒
体を効率的に再生することができる。
【0193】請求項10記載の発明の画像形成物質除去
装置によれば、記録媒体を加熱温度に加熱する加熱部材
を内蔵し回転駆動されるドラム形状に形成された加熱手
段の所定領域を覆う状態で剥離部材を配設して、記録媒
体を剥離部材に画像の形成された面が対向する状態でド
ラム形状の加熱手段と剥離部材との間に狭持し、加圧手
段で剥離部材を加熱手段に圧力で加圧しているので、小
型で、かつ、簡単な構成で、消費電力を削減しつつ、効
率的に記録媒体から画像形成物質を剥離部材に転写除去
することができ、記録媒体を効率的にかつ安価に再生す
ることができる。
【0194】請求項11記載の発明の画像形成物質除去
方法によれば、基材の表面に所定の画像形成物質に対し
て所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料によ
り所定のコート層が形成され、画像形成物質により当該
コート層表面に画像の形成された記録媒体を、画像形成
物質の軟化点以上であって、かつ、コート層の材料の熱
変形温度未満の温度に加熱しつつ、コート層の材料の熱
変形圧力未満の圧力で記録媒体と剥離部材とを加圧する
ので、消費電力を削減しつつ、効率的に記録媒体から画
像形成物質を剥離部材に転写除去することができ、記録
媒体を効率的に再生することができる。
【0195】請求項12記載の発明の転写装置によれ
ば、基材の表面に所定の画像形成物質に対して所定の離
型性と所定の相溶性を合わせ持った材料により所定のコ
ート層が形成され、画像形成物質により当該コート層表
面に画像の形成された中間記録媒体を、所定の被転写部
材に当該画像の形成されている面を密着させた状態で所
定温度で加圧して、画像形成物質を当該被転写部材に転
写させる際、被転写部材への中間記録媒体の加圧力を検
出して通知するので、中間記録媒体に適切な加圧力加え
て、中間記録媒体に形成されたミラー画像を効率的、か
つ、適切に被転写部材に転写させることができ、画像品
質の良好な画像を被転写部材に転写することができると
ともに、中間記録媒体を再生利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体、画像形成物質除去装置及び
画像形成物質除去方法の第1の実施の形態を適用した画
像形成装置除去装置の概略構成図。
【図2】図1の画像形成装置除去装置で画像形成物質の
除去される記録媒体の正面断面図。
【図3】本発明の記録媒体、画像形成物質除去装置及び
画像形成物質除去方法の第2の実施の形態を適用した画
像形成装置除去装置の概略構成図。
【図4】本発明の中間記録媒体及び転写装置の第3の実
施の形態を適用した転写装置の正面部分断面図。
【符号の説明】
1 画像形成物質除去装置 2 記録媒体 3 基材 4a、4b コート層 U1 給紙ユニット U2 除去ユニット U3 クリーニングユニット U4 排紙ユニット 101 給紙ケース 102 給紙ローラ 103 レジストローラ 104 搬送ローラ 201〜204 搬送ローラ 205〜208 搬送ローラ 209〜211 剥離ローラ 212、213 加圧ローラ 214、215 剥離ベルト 216〜218 加熱ヒーター 301、302 クリーニングローラ 303、304 クリーニングブレード 305、306 画像形成物質受け容器 401 排出ローラ 402 排紙カセット 500 画像形成物質除去装置 U1−2 給紙ユニット U2−2 除去ユニット U3−2 クリーニングユニット U4−2 排紙ユニット 501 給紙ケース 502 給紙ローラ 503 レジストローラ 521〜524 搬送ローラ 525 ヒーターローラ 526 加圧ゴムローラ 527 剥離ベルト 528 加熱ヒーター 531 クリーニングローラ 532 クリーニングブレード 533 押さえゴムローラ 534 画像形成物質受け容器 541 排出ローラ 542 排紙カセット 600 転写装置 601 把持部 602 アーム部 603 ヒートローラ 604 芯ローラ 605 被膜層 606 回転軸 607 アーム本体 608 保持部材 609 コイルスプリング 610 圧力検知センサ 611 延長ロッド 612 保持板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の基材の表面に所定のコート層が形成
    されおり、所定の画像形成物質により当該コート層表面
    に画像が形成されて、所定の剥離部材に当該画像の形成
    されている面が密着された状態で所定温度で加圧される
    と、前記画像形成物質が当該剥離部材に転写・除去され
    て再生可能な記録媒体であって、前記コート層は、前記
    画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合
    わせ持った材料により形成されていること特徴とする記
    録媒体。
  2. 【請求項2】所定の基材の表面に所定のコート層が形成
    されており、所定の画像形成物質により当該コート層表
    面にミラー反転された画像が形成されて、所定の被転写
    部材に当該画像の形成されている面が密着された状態で
    所定温度で加圧されると、前記画像形成物質が当該被転
    写部材に転写されて前記画像を当該被転写部材に転写・
    形成するとともに、前記画像形成物質が除去されて再利
    用可能な中間記録媒体であって、前記コート層は、前記
    画像形成物質に対して所定の離型性と所定の相溶性を合
    わせ持った材料により形成されていること特徴とする中
    間記録媒体。
  3. 【請求項3】前記コート層は、その前記材料がポリフッ
    化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンと他の高分子と
    の共重合体であることを特徴とする請求項1記載の記録
    媒体または請求項2記載の中間記録媒体。
  4. 【請求項4】前記コート層は、50g/m2 以下の量の
    前記材料で形成されていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の記録媒体または中間記録
    媒体。
  5. 【請求項5】前記コート層は、前記材料に無機塩類また
    は有機導電剤が添加されていることを特徴とする請求項
    3記載の記録媒体または中間記録媒体。
  6. 【請求項6】前記記録媒体または前記中間記録媒体は、
    前記コート層の形成された表面粗さが、最大表面粗さで
    5〜10μmの範囲であることを特徴とする請求項1か
    ら請求項5のいずれかに記載の記録媒体または中間記録
    媒体。
  7. 【請求項7】前記基材は、セルロースを主体とする紙で
    あることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか
    に記載の記録媒体または中間記録媒体。
  8. 【請求項8】前記基材は、プラスチック材料であること
    を特徴とする請求項1または請求項6記載のいずれかに
    記載の記録媒体または中間記録媒体。
  9. 【請求項9】所定の基材の表面に所定の画像形成物質に
    対して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材料
    により所定のコート層が形成され、前記画像形成物質に
    より当該コート層表面に画像の形成された記録媒体を、
    加熱手段により所定温度に加熱しつつ、加圧手段により
    所定の剥離部材に当該記録媒体の画像の形成されている
    面を密着させた状態で加圧して、前記記録媒体から前記
    画像形成物質を前記剥離部材に転写・除去する画像形成
    物質除去装置であって、前記加熱手段は、前記画像形成
    物質の軟化点以上であって、かつ、前記コート層の材料
    の熱変形温度未満の温度に前記記録媒体を加熱し、前記
    加圧手段は、前記コート層の材料の熱変形圧力未満の圧
    力で前記記録媒体と前記剥離部材とを加圧することを特
    徴とする画像形成物質除去装置。
  10. 【請求項10】前記加熱手段は、前記記録媒体を前記加
    熱温度に加熱する加熱部材を内蔵し回転駆動されるドラ
    ム形状に形成され、前記剥離部材は、当該ドラム形状の
    加熱手段の所定領域を覆う状態で配設されて前記加熱手
    段の回転とともに回転移動し、前記記録媒体は、前記剥
    離部材に前記画像の形成された面が対向する状態で前記
    ドラム形状の加熱手段と前記剥離部材との間に狭持さ
    れ、前記加圧手段は、前記剥離部材を前記加熱手段に前
    記圧力で加圧することを特徴とする請求項9記載の画像
    形成物質除去装置。
  11. 【請求項11】所定の基材の表面に所定の画像形成物質
    に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材
    料により所定のコート層が形成され、前記画像形成物質
    により当該コート層表面に画像の形成された記録媒体
    を、所定の剥離部材に当該記録媒体の画像の形成されて
    いる面を密着させた状態で、前記画像形成物質の軟化点
    以上であって、かつ、前記コート層の材料の熱変形温度
    未満の温度で加熱しつつ、前記コート層の材料の熱変形
    圧力未満の圧力を印加して、前記画像形成物質を前記記
    録媒体から前記剥離部材に転写・除去し、前記記録媒体
    を再生することを特徴とする画像形成物質除去方法。
  12. 【請求項12】所定の基材の表面に所定の画像形成物質
    に対して所定の離型性と所定の相溶性を合わせ持った材
    料により所定のコート層が形成され、前記画像形成物質
    により当該コート層表面に画像の形成された中間記録媒
    体を、所定の被転写部材に当該画像の形成されている面
    を密着させた状態で所定温度で加圧して、前記画像形成
    物質を当該被転写部材に転写させる転写装置であって、
    前記被転写部材への前記中間記録媒体の加圧力を検出し
    て所定方法で通知する圧力検出・通知手段を備えること
    特徴とする転写装置。
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