JPH11333987A - 透明被覆成形品およびその製造方法 - Google Patents

透明被覆成形品およびその製造方法

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JPH11333987A
JPH11333987A JP14179798A JP14179798A JPH11333987A JP H11333987 A JPH11333987 A JP H11333987A JP 14179798 A JP14179798 A JP 14179798A JP 14179798 A JP14179798 A JP 14179798A JP H11333987 A JPH11333987 A JP H11333987A
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transparent
polysilazane
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meth
cured product
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JP14179798A
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English (en)
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Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Satoshi Kondo
聡 近藤
Takashi Shibuya
崇 澁谷
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材との密着性や耐摩耗性、透明性、耐擦傷性
などに優れた透明被覆成形品を提供する。 【解決手段】透明合成樹脂基材表面の少なくとも一部
に、活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2個以上有
する多官能性化合物と、含フッ素ポリシラザンとを含有
する被覆組成物を塗工し、硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明合成樹脂基材
上に、活性エネルギ線(特に紫外線)硬化性の多官能性
化合物(a)と含フッ素ポリシラザン(b)を含有する
被覆組成物(A)の硬化物の層が形成された、耐摩耗
性、透明性、耐候性、撥水性、撥油性、離型性などに優
れた透明硬化物層を有する透明被覆成形品およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラスに代わる透明材料として透
明合成樹脂材料が使用されてきている。とりわけ芳香族
ポリカーボネート系樹脂は耐破砕性、透明性、軽量性、
易加工性などに優れ、その特徴を生かして、外壁、アー
ケード等の大面積の透明部材として各方面で使用されて
いる。また、自動車等の車両用にも一部にガラス(無機
ガラスをいう、以下同様)の代わりにこうした透明合成
樹脂材料が使われる例がみられる。しかし、ガラスの代
替として使用するには表面の硬度が充分ではなく、傷つ
きやすく摩耗しやすいことから透明性が損なわれやすい
問題があった。
【0003】そこで、従来より芳香族ポリカーボネート
系樹脂の耐擦傷性や耐摩耗性の改良には、最も一般的な
方法として、分子中にアクリロイル基等の重合性官能基
を2個以上有する重合硬化性化合物を基材に塗布し、熱
または紫外線等の活性エネルギ線により硬化させ、耐擦
傷性に優れた透明硬化物層を有する成形品を得る方法が
ある。この方法は、被覆用の組成物も比較的安定で、特
に紫外線硬化ができるため生産性に優れ、成形品に曲げ
加工を施した場合でも硬化被膜にクラックが発生せず表
面の耐擦傷性や耐摩耗性を改善できる。しかし、硬化被
膜が有機物のみからなるため表面の耐擦傷性の発現レベ
ルには限界があった。
【0004】一方、より高い表面硬度を基材に付与する
方法として、金属アルコキシドを基材に塗布し熱により
硬化させる方法がある。金属アルコキシドとしてはケイ
素系の化合物が広く用いられており、耐摩耗性にきわめ
て優れた硬化被膜を形成できる。しかし、この方法で
は、硬化被膜と基材との密着性に乏しいため、硬化被膜
の剥離やクラックを生じやすい等の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基材
との密着性や耐摩耗性、透明性、耐擦傷性などに優れた
透明被覆成形品およびその製造方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の発
明は、透明合成樹脂基材と、前記透明合成樹脂基材表面
の少なくとも一部に形成された透明硬化物層とを有する
透明被覆成形品であって、前記透明硬化物層が、活性エ
ネルギ線硬化性の重合性官能基を2個以上有する多官能
性化合物(a)と、含フッ素ポリシラザン(b)とを含
有する被覆組成物(A)の硬化物であることを特徴とす
る透明被覆成形品を提供する。
【0007】上記第1の発明によれば、透明合成樹脂基
材表面に、多官能性化合物(a)と含フッ素ポリシラザ
ン(b)とを含有する被覆組成物(A)の硬化物層を形
成したことにより、基材との優れた密着性を損なうこと
なく、優れた耐擦傷性を付与できる。さらに、フッ素を
含有するポリシラザンを用いることで、耐擦傷性がさら
に向上するとともに、撥水性、撥油性、離型性等にも優
れ、生産性が高い透明被覆成形品を得ることができる。
なお、通常のポリシラザンではなく、含フッ素ポリシラ
ザンを用いた方が耐擦傷性能に優れる理由は明らかでは
ないが、硬化皮膜においてフッ素を含有するポリシラザ
ンの表面への濃縮が起こっているものと推測される。
【0008】本発明における第2の発明は、透明合成樹
脂基材と、前記透明合成樹脂基材表面の少なくとも一部
に形成された透明硬化物層とを有する透明被覆成形品の
製造方法において、前記透明合成樹脂基材表面の少なく
とも一部に、活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2
個以上有する多官能性化合物(a)と含フッ素ポリシラ
ザン(b)とを含有する被覆組成物(A)を塗工し、次
に前記多官能性化合物(a)の活性エネルギ線の照射に
よる硬化と、前記含フッ素ポリシラザン(b)の硬化と
を、任意の順でまたは同時に行うことを特徴とする透明
被覆成形品の製造方法を提供する。
【0009】上記第2の発明によれば、透明合成樹脂基
材表面に、多官能性化合物(a)と含フッ素ポリシラザ
ン(b)とを含有する1液からなる被覆組成物(A)を
塗工し、上記多官能性化合物(a)および含フッ素ポリ
シラザン(b)を硬化させるだけで、上記のように耐擦
傷性、撥水性、撥油性、離型性等に優れた透明合被覆形
品を容易に製造できる。
【0010】本発明における第3の発明は、透明合成樹
脂基材と、前記透明合成樹脂基材表面の少なくとも一部
に形成された透明硬化物層とを有する透明被覆成形品の
製造方法において、前記透明合成樹脂基材表面の少なく
とも一部に、活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2
個以上有する多官能性化合物(a)と含フッ素ポリシラ
ザン(b)とを含有する被覆組成物(A)を塗工し、次
に前記多官能性化合物(a)の活性エネルギ線の照射に
よる硬化と、前記含フッ素ポリシラザン(b)の硬化と
を、任意の順でまたは同時に行うとともに、前記含フッ
素ポリシラザン(b)が未硬化または部分硬化の状態で
曲げ加工することを特徴とする透明被覆成形品の製造方
法を提供する。
【0011】上記第3の発明によれば、耐擦傷性、撥水
性、撥油性、離型性等に優れた曲げ加工された透明被覆
成形品を容易に製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における透明合成樹脂基材
(以下、単に基材という)の材料としては、各種透明合
成樹脂が使用できる。基材としては例えば、芳香族ポリ
カーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂
(アクリル樹脂)、ポリスチレン系樹脂などの透明合成
樹脂が使用でき、特に芳香族ポリカーボネート系樹脂が
好ましい。この基材は成形されたものであり、例えば平
板や波板などのシート状基材、フィルム状基材、各種形
状に成形された基材、少なくとも表面層が各種透明合成
樹脂からなる積層体等がある。特にシート状の基材やフ
ィルム状の基材が好ましい。
【0013】また、基材の厚さは、特に限定されない
が、1〜100mmが好ましい。厚さが1mm未満では
窓枠等の用途で剛性や強度が不足しやすく、厚さが10
0mm超では曲げ加工が困難となりやすく好ましくな
い。
【0014】活性エネルギ線硬化性の重合性官能基(以
下、「活性エネルギ線硬化性の重合性官能基」を単に
「重合性官能基」という)を2個以上有する多官能性化
合物(a)は、1種類の多官能性化合物であってもよ
く、また複数の種類の化合物を用いてもよい。複数の場
合、同一範疇の異なる化合物であってもよく、範疇の異
なる化合物であってもよい。例えば、後述アクリルウレ
タンの場合それぞれがアクリルウレタンである異なる化
合物の組み合わせであってもよく、一方がアクリルウレ
タン、他方がウレタン結合を有しないアクリル酸エステ
ル化合物である組み合わせであってもよい。
【0015】本明細書では、アクリロイル基およびメタ
クリロイル基を総称して(メタ)アクリロイル基とい
う。(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリレート等の表現も同様とする。な
お、下記のようにこれらの基や化合物のうちでより好ま
しいものはアクリロイル基を有するもの、例えばアクリ
ロイルオキシ基、アクリル酸、アクリレート等である。
【0016】重合性官能基としては、(メタ)アクリロ
イル基、ビニル基、アリル基などの不飽和基やそれを有
する基が挙げられ、(メタ)アクリロイル基が好まし
い。すなわち、多官能性化合物としては、(メタ)アク
リロイル基から選ばれる1種以上の重合性官能基を2個
以上有する化合物が好ましい。とりわけ紫外線によって
より重合しやすいアクリロイル基を有する化合物が好ま
しい。さらに好ましくは、(メタ)アクリロイルオキシ
基を2個以上有する化合物、すなわち多価アルコールな
どの2個以上の水酸基を有する化合物と(メタ)アクリ
ル酸とのポリエステル、が好ましい。
【0017】なお、多官能性化合物は1分子中に2種以
上の重合性官能基を有する化合物であってもよく、同じ
重合性官能基を有する化合物であってもよい。また、多
官能性化合物1分子中における重合性官能基の合計は2
〜50個が好ましく、3〜30個がより好ましい。
【0018】また、被覆組成物(A)において、多官能
性化合物(a)として2種以上の多官能性化合物が含ま
れていてもよい。また、多官能性化合物とともに、重合
性官能基を1個有する単官能性化合物が含まれていても
よい。この単官能性化合物としては、(メタ)アクリロ
イル基を有する化合物が好ましく、特にアクリロイル基
を有する化合物が好ましい。
【0019】なお、被覆組成物(A)においてこの単官
能性化合物を併用する場合、多官能性化合物(a)とこ
の単官能性化合物との合計に対するこの単官能性化合物
の割合は、特に限定されないが0〜60重量%が好まし
く、0〜30重量%がより好ましい。単官能性化合物の
割合が、60重量%超では硬化塗膜の硬さが低下し耐摩
耗性が不充分となるおそれがある。
【0020】さらに、多官能性化合物(a)としては、
重合性官能基以外に種々の官能基や結合を有する化合物
であってもよい。例えば、水酸基、カルボキシル基、ハ
ロゲン原子、ウレタン結合、エーテル結合、エステル結
合、チオエーテル結合、アミド結合、ジオルガノシロキ
サン結合などを有していてもよい。特に、ウレタン結合
を有する(メタ)アクリロイル基含有化合物(いわゆる
アクリルウレタン)と、ウレタン結合を有しない(メ
タ)アクリル酸エステル化合物が好ましい。以下、上記
した2種の多官能性化合物(a)について説明する。
【0021】(1)ウレタン結合を有する(メタ)アク
リロイル基含有化合物(以下アクリルウレタンという)
としては、例えば以下に示す〜のような化合物が挙
げられる。 (メタ)アクリロイル基と水酸基とを有する化合物
(X1)と、2個以上のイソシアネート基を有する化合
物(以下ポリイソシアネートという)との反応生成物。 上記化合物(X1)と2個以上の水酸基とを有する化
合物(X2)と、ポリイソシアネートとの反応生成物。 (メタ)アクリロイル基とイソシアネート基とを有す
る化合物(X3)と化合物(X2)との反応生成物。
【0022】これらの反応生成物においては、イソシア
ネート基が存在しないことが好ましいが、水酸基は存在
してもよい。したがって、これらの反応生成物の製造に
おいては、全反応原料の水酸基の合計モル数はイソシア
ネート基の合計モル数と等しいかそれより多いことがよ
り好ましい。
【0023】上記およびにおける化合物(X1)と
しては、(メタ)アクリロイル基と水酸基を各1個ずつ
有する化合物であってもよく、(メタ)アクリロイル基
2個以上と水酸基1個を有する化合物、(メタ)アクリ
ロイル基1個と水酸基2個以上を有する化合物、(メ
タ)アクリロイル基と水酸基を各2個以上有する化合物
であってもよい。
【0024】具体例として、上記順に、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
ジ(メタ)アクリレートなどがある。これらは2個以上
の水酸基を有する化合物と(メタ)アクリル酸とのモノ
エステルまたは1個以上の水酸基を残したポリエステル
である。
【0025】さらに化合物(X1)としては、エポキシ
基を1個以上有する化合物と(メタ)アクリル酸との開
環反応生成物であってもよい。エポキシ基と(メタ)ア
クリル酸との反応によりエポキシ基が開環してエステル
結合が生じるとともに水酸基が生じ、(メタ)アクリロ
イル基と水酸基を有する化合物となる。またエポキシ基
を1個以上有する化合物のエポキシ基を開環させて水酸
基含有化合物としそれを(メタ)アクリル酸エステルに
変換することもできる。
【0026】エポキシ基を1個以上有する化合物として
は、いわゆるエポキシ樹脂と呼ばれているポリエポキシ
ドが好ましい。ポリエポキシドとしては、例えば多価フ
ェノール類−ポリグリシジルエーテル(例えばビスフェ
ノールA−ジグリシジルエーテル)などのグリシジル基
を2個以上有する化合物や脂環族エポキシ化合物が好ま
しい。さらに、エポキシ基を有する(メタ)アクリレー
トと水酸基やカルボキシル基を有する化合物との反応生
成物も化合物(X1)として使用できる。エポキシ基を
有する(メタ)アクリレートとしては、例えばグリシジ
ル(メタ)アクリレートがある。
【0027】上記およびにおけるポリイソシアネー
トとしては、通常の単量体状のポリイソシアネートでも
よく、ポリイソシアネートの多量体や変性体またはイソ
シアネート基含有ウレタンプレポリマーなどのプレポリ
マー状の化合物でもよい。
【0028】具体的な単量体状のポリイソシアネートと
しては、例えば、以下のポリイソシアネートがある
([ ]内は略称)。2,6−トリレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、メチレンビス
(4−フェニルイソシアネート)[MDI]、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート[XDI]、水添XD
I、水添MDI。
【0029】また、多量体としては、3量体(イソシア
ヌレート変性体)、2量体、カルボジイミド変性体など
があり、変性体としてはトリメチロールプロパン等の多
価アルコールで変性して得られるウレタン変性体、ビュ
レット変性体、アロハネート変性体、ウレア変性体など
がある。プレポリマー状のものの例としては、後述ポリ
エーテルポリオールやポリエステルポリオールなどのポ
リオールとポリイソシアネートとを反応させて得られる
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーなどがあ
る。これらポリイソシアネートは2種以上併用できる。
【0030】なお、ポリイソシアネートとしては、特に
無黄変性ポリイソシアネート(芳香核に直接結合したイ
ソシアネート基を有しないポリイソシアネート)が好ま
しい。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネートな
どの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートなどの脂環族ポリイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネートがあ
る。上記のようにこれらポリイソシアネートの多量体や
変性体等も好ましい。
【0031】次に、上記およびにおける化合物(X
2)としては、多価アルコールや多価アルコールに比較
して高分子量のポリオールなどがある。多価アルコール
としては、2〜20個の水酸基を有する多価アルコール
が好ましく、特に2〜15個の水酸基を有する多価アル
コールが好ましい。多価アルコールは脂肪族多価アルコ
ールでもよく、脂環族多価アルコールや芳香核を有する
多価アルコールでもよい。芳香核を有する多価アルコー
ルとしては、例えば多価フェノール類のアルキレンオキ
シド付加物や多価フェノール類−ポリグリシジルエーテ
ルなどの芳香核を有するポリエポキシドの開環物などが
ある。
【0032】上記多価アルコールの具体例としては、例
えば以下のような多価アルコールがある。エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジオール、ジメチロールシクロヘキ
サン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエ
リスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレート、トリス(2−ヒドロキシプロピル)イソシ
アヌレート、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル
の開環物、ビニルシクロヘキセンジオキシドの開環物。
【0033】また、高分子量のポリオールとしては、ポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリ
エーテルエステルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ールなどがある。また、ポリオールとして水酸基含有ビ
ニルポリマーも使用できる。これら多価アルコールやポ
リオールは2種以上を併用できる。
【0034】上記ポリオールの具体例としては、例えば
以下のポリオールがある。ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ビスフェノールA−アルキレ
ンオキシド付加物、ポリテトラメチレングリコール等の
ポリエーテルポリオール。ポリε−カプロラクトンポリ
オール等の環状エステルを開環重合して得られるポリエ
ステルポリオール。アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、マレイン酸、フマル酸、アゼライン酸、グルタル酸
等の多塩基酸と上記多価アルコールとの反応で得られる
ポリエステルポリオール。1,6−ヘキサンジオールと
ホスゲンの反応で得られるポリカーボネートジオール。
【0035】さらに、水酸基含有ビニルポリマーとして
は、例えばアリルアルコール、ビニルアルコール、ヒド
ロキシアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートなどの水酸基含有単量体とオレフ
ィンなどの水酸基不含単量体との共重合体がある。上記
における化合物(X3)としては、2−イソシアネー
トエチル(メタ)アクリレート、メタクリロイルイソシ
アネートが挙げられる。
【0036】(2)多官能性化合物において好ましい化
合物である、ウレタン結合を有しない(メタ)アクリル
酸エステル化合物としては、(1)で記載した化合物
(X2)と同様の2個以上の水酸基を有する化合物と
(メタ)アクリル酸とのポリエステルが好ましい。2個
以上の水酸基を有する化合物としては、(1)で記載し
た多価アルコールやポリオールが好ましい。さらに、ポ
リエポキシドと(メタ)アクリル酸との反応生成物であ
る(メタ)アクリル酸エステル化合物も好ましく、ポリ
エポキシドとして、例えば、グリシジルエーテル型ポリ
エポキシド、脂環型ポリエポキシドなどのエポキシ樹脂
として市販されているものが使用できる。ウレタン結合
を含まない多官能性化合物の具体例としては、例えば以
下に示す〜のような化合物が挙げられる。
【0037】脂肪族多価アルコールの(メタ)アクリ
レート。1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロ
ールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート。
【0038】芳香核またはトリアジン環を有する多価
アルコールや多価フェノールの(メタ)アクリレート。
トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソ
シアヌレート、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル)−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ト
リス(2−(メタ)アクリロイルオキシプロピル)イソ
シアヌレート、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル)ビスフェノールA、ビス(2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル)ビスフェノールS、ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル)ビスフェノール
F、ビスフェノールAジメタクリレート。
【0039】水酸基含有化合物−アルキレンオキシド
付加物の(メタ)アクリレート、水酸基含有化合物−カ
プロラクトン付加物の(メタ)アクリレート、ポリオキ
シアルキレンポリオールの(メタ)アクリレート。ただ
し、以下の説明において、EOはエチレンオキシド、P
Oはプロピレンオキシドを表す。トリメチロールプロパ
ン−EO付加物のトリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパン−PO付加物のトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトール−カプロラクトン付加物の
ヘキサ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレート−カプロラクトン付加物のト
リ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート−カプロラクトン付加物のトリ
(メタ)アクリレート。
【0040】多官能性化合物(a)としては、被覆組成
物(A)の硬化物が充分な耐摩耗性を発揮しうるため
に、多官能性化合物(a)全体量に対して、30重量%
以上が重合性官能基を3個以上有する多官能性化合物で
あることが好ましく、特に50重量%以上が重合性官能
基を3個以上有する多官能性化合物であることがより好
ましい。
【0041】具体的な好ましい多官能性化合物(a)は
下記のアクリルウレタンとウレタン結合を有しない多官
能性化合物である。アクリルウレタンの場合、ペンタエ
リスリトールやその多量体であるポリペンタエリスリト
ールとポリイソシアネートとヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート)の反応生成物であるアクリルウレタ
ン、またはペンタエリスリトールやポリペンタエリスリ
トールの水酸基含有ポリ(メタ)アクリレートとポリイ
ソシアネートとの反応生成物であるアクリルウレタンで
あって重合性官能基を3個以上(好ましくは4〜20
個)有する多官能性化合物が好ましい。
【0042】ウレタン結合を有しない多官能性化合物と
しては、ペンタエリスリトール系ポリ(メタ)アクリレ
ートとイソシアヌレート系ポリ(メタ)アクリレートが
好ましい。ペンタエリスリトール系ポリ(メタ)アクリ
レートとは、ペンタエリスリトールやポリペンタエリス
リトールと(メタ)アクリル酸とのポリエステル(好ま
しくは重合性官能基を4〜20個有するもの)をいう。
イソシアヌレート系ポリ(メタ)アクリレートとは、ト
リス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレートまたはそ
の1モルに1〜6モルのカプロラクトンやアルキレンオ
キシドを付加して得られる付加物と(メタ)アクリル酸
とのポリエステル(重合性官能基を2〜3個有するも
の)をいう。これら好ましい多官能性化合物と他の重合
性官能基を2個以上有する多官能性化合物(特に多価ア
ルコールのポリ(メタ)アクリレート)とを併用するこ
とも好ましい。
【0043】多官能性化合物(a)とともに使用できる
単官能性化合物としては、例えば分子中に1個の(メ
タ)アクリロイル基を有する化合物が好ましい。そのよ
うな単官能性化合物は、水酸基、エポキシ基などの官能
基を有していてもよい。好ましい単官能性化合物は(メ
タ)アクリル酸エステル、すなわち(メタ)アクリレー
トである。
【0044】具体的な単官能性化合物としては、例えば
以下の化合物がある。メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート。
【0045】多官能性化合物(a)を硬化させるため
に、被覆組成物(A)は光重合開始剤を含有することが
好ましい。光重合開始剤としては、公知のものを使用で
きる。特に入手容易な市販のものが好ましい。被覆組成
物(A)において複数の光重合開始剤を使用してもよ
い。光重合開始剤としては、アリールケトン系光重合開
始剤(例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、
アルキルアミノベンゾフェノン類、ベンジル類、ベンゾ
イン類、ベンゾインエーテル類、ベンジルジメチルケタ
ール類、ベンゾイルベンゾエート類、α−アシロキシム
エステル類など)、含イオウ系光重合開始剤(例えば、
スルフィド類、チオキサントン類など)、アシルホスフ
ィンオキシド系光重合開始剤、ジアシルホスフィンオキ
シド系光重合開始剤、その他の光重合開始剤がある。特
に、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤およびジ
アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の使用が好ま
しい。また、光重合開始剤はアミン類などの光増感剤と
組み合わせて使用することもできる。
【0046】具体的な光重合開始剤としては例えば以下
のような化合物がある。4−フェノキシジクロロアセト
フェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、
4−t−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキ
シアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−
1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−メチル
−プロパン−1−オン、1−{4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル}−2−ヒドロキシ−2−メチル−プ
ロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フ
ェニル}−2−モルホリノプロパン−1−オン。
【0047】ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル
安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベ
ンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化
ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベ
ンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラキス(t−
ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、9,1
0−フェナントレンキノン、カンファーキノン、ジベン
ゾスベロン、2−エチルアントラキノン、4’,4”−
ジエチルイソフタロフェノン、α−アシロキシムエステ
ル、メチルフェニルグリオキシレート。
【0048】4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニル
スルフィド、チオキサントン、2−クロロチオキサント
ン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオ
キサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジ
クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン。2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ド、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、2,6
−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−
トリメチルペンチルホスフィンオキシド、ビス(2,
4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオ
キシド。
【0049】被覆組成物(A)における光重合開始剤の
量は、活性エネルギ線硬化性成分(多官能性化合物
(a)と単官能性化合物の合計)100重量部に対して
0. 01〜20重量部、特に0. 1〜10重量部が好ま
しい。
【0050】また、多官能性化合物(a)を硬化させる
活性エネルギ線としては特に紫外線が好ましい。しか
し、紫外線に限定されず、電子線やその他の活性エネル
ギ線を使用できる。紫外線源としてはキセノンランプ、
パルスキセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高
圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、
タングステンランプ等が使用できる。
【0051】次に、本発明における含フッ素ポリシラザ
ン(b)について説明する。まず、ポリシラザンとは、
[−Si−N−]の単位(シラザン単位)を2以上有す
る重合体であり、この化学式においてケイ素原子(4
価)の残りの2つの結合手、窒素原子(3価)の残りの
1つの結合手には、それぞれ水素原子や有機基などが結
合している。また、上記シラザン単位のみからなる線状
構造の重合体ばかりでなく、シラザン単位のケイ素原子
の残りの2つの結合手の一方または両方と他のシラザン
単位の窒素原子の結合手とが結合して環状構造が形成さ
れていてもよい。重合体は環状構造のみの繰り返しから
なっていてもよく、一部に環状構造を有する線状の重合
体であってもよく、さらに重合単位として[−Si−O
−]の単位(シリカ単位)が含まれていてもよい。
【0052】そこで、本発明における含フッ素ポリシラ
ザンとは、上記シラザン単位のケイ素原子の残りの2つ
の結合手のうち少なくとも一方に、1価の含フッ素有機
基が結合したシラザン単位を含むポリシラザンをいう。
好ましい含フッ素有機基が結合したシラザン単位はケイ
素原子に1個の含フッ素有機基と1個の水素原子を有
し、かつ窒素原子に水素原子が結合した含フッ素有機基
が結合したシラザン単位である。含フッ素ポリシラザン
はこの含フッ素有機基を有するシラザン単位のみからな
っていてもよく、この含フッ素有機基を有するシラザン
単位と他のシラザン単位を含むものであってもよい。好
ましい含フッ素ポリシラザンは含フッ素有機基を有する
シラザン単位と他のシラザン単位(特にペルヒドロシラ
ザンの単位)を含むものである。含フッ素有機基はたと
え少量であっても目的の効果を発揮するに充分である。
例えば、全シラザン単位の0.1モル%以上が含フッ素
有機基を有するシラザン単位であるものが使用でき、1
〜50モル%が含フッ素有機基を有するシラザン単位で
あるものが好ましい。
【0053】含フッ素有機基とは有機基の炭素原子に結
合した水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された1
価の有機基をいう。例えば、脂肪族炭化水素基、脂環族
炭化水素基、芳香族炭化水素基などの炭素原子に結合し
た水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された有機基
がある。好ましくは炭素原子に結合した水素原子の数に
して50%以上がフッ素原子に置換された有機基であ
る。含フッ素有機基は炭素の結合手でケイ素原子に結合
している(すなわち、含フッ素有機基とケイ素原子は炭
素−ケイ素結合で結合している)。有機基中にはエーテ
ル結合、エステル結合、イミノ結合その他の酸素原子、
窒素原子、イオウ原子等のヘテロ原子を有する結合を有
していてもよい。
【0054】好ましい含フッ素有機基はポリフルオロア
ルキル基である。特に高度にフッ素化されたアルキル基
(炭素原子に結合した水素原子の数にして60%以上、
特に80%以上がフッ素原子に置換されたアルキル基)
が好ましい。炭素原子に結合した水素原子の少数は塩素
原子に置換されていてもよい。このポリフルオロアルキ
ル基は直鎖状であるか短い分岐を有する直鎖状のものが
好ましい。またポリフルオロアルキル基の2個の炭素原
子間には上記の結合を有していてもよい。なお、このポ
リフルオロアルキル基のケイ素原子に結合する末端炭素
原子には水素原子のみが結合していることが好ましい。
【0055】特に好ましい含フッ素有機基はエーテル結
合を有していてもよいペルフルオロアルキル基を有する
有機基である。ペルフルオロアルキル基はアルキル基の
水素原子のすべてがフッ素原子に置換されたフルオロア
ルキル基をいう。エーテル結合を有するペルフルオロア
ルキル基とはペルフルオロアルキル基の2個の炭素原子
間に存在するエーテル性酸素原子を1個以上有する基を
いう。以下、これらエーテル結合を有していてもよいペ
ルフルオロアルキル基をRf 基という。Rf 基は直鎖状
のものであっても分岐状のものであってもよい。特に、
直鎖状のもの、およびトリフルオロメチル基などの短い
(炭素数1〜2)側鎖を有する直鎖状のものが好まし
い。Rf 基としては、炭素数1〜20、特に2〜16の
ペルフルオロアルキル基、および炭素数2〜35、特に
4〜25、エーテル性酸素原子数1〜7のエーテル結合
を有するペルフルオロアルキル基が好ましい。
【0056】ペルフルオロアルキル基を有する有機基と
しては一般式Rf −R−(式中、Rf は上記Rf 基を表
し、Rはフッ素原子を有しない2価の有機基を表す。)
で表されるものが好ましい。
【0057】Rとしては、Rf 側にまたは2個の炭素原
子間にエーテル結合、エステル結合、イミノ結合その他
の2価の結合基を有していてもよい炭素数10以下の2
価の有機基が好ましく、特に炭素数2〜6の2価の炭化
水素基(特にアルキレン基)が好ましい。
【0058】含フッ素有機基が結合したシラザン単位は
含フッ素有機基以外にケイ素原子と窒素原子に水素原子
や含フッ素有機基以外の有機基を有していてもよい。ま
た、ケイ素原子にはアルコキシ基などの加水分解性基を
有していてもよい。このような基としては、例えば、ア
ルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アリール基、
シクロアルキル基、またはハロゲン原子や水酸基等の置
換基を有するこれらの基がある。好ましい含フッ素有機
基以外のケイ素原子に結合した基は水素原子である。
【0059】上記のような含フッ素ポリシラザンは公知
であり、例えば特開平3−290437などに記載され
ている。また含フッ素ポリシラザンを含む被覆組成物も
市販されており、本発明ではこのような市販の被覆組成
物(例えば、後記実施例で用いる商品名「FPSZ」、
東燃社製)を用いることができ、この市販の被覆組成物
における含フッ素ポリシラザンは、Rf が炭素数4〜1
0の直鎖状ペルフルオロアルキル基、Rがトリメチレン
基またはジメチレン基であるペルフルオロアルキル基置
換アルキル基を含むシラザン単位を、全シラザン単位に
対して比較的少量(5〜20モル%程度)含む含フッ素
ポリシラザンであると考えられる。
【0060】含フッ素ポリシラザンの硬化物は通常のシ
ラザン化合物の硬化物と同様のものであり、窒素原子が
酸素原子に置換した、有機基を有するケイ素酸化物[ケ
イ素酸化物の平均組成SiO2-x (0<x≦1)]であ
ると考えられる。ケイ素原子に結合した含フッ素有機基
が存在することによりその分酸素原子が通常のシリカS
iO2 より少ない。また、ペルヒドロポリシラザンなど
の他のポリシラザンと併用することで3次元的に架橋し
たシリカの割合を高めることができる。
【0061】含フッ素ポリシラザンを含め一般的にポリ
シラザンは、鎖状、環状もしくは架橋構造を有する重合
体、または分子内にこれらの複数の構造を有する混合物
からなる。ポリシラザンの分子量としては数平均分子量
で200〜5万であるものが好ましい。数平均分子量が
200未満では焼成しても均一な硬化被膜が得られにく
い。数平均分子量が5万超では溶剤に溶解しにくくな
り、また塗工液自体が粘稠になるおそれがある。
【0062】このようなポリシラザンを硬化させてシリ
カとするためには通常焼成と呼ばれる加熱が必要であ
る。しかし、本発明においては基材が合成樹脂であるこ
とよりその焼成温度は制限される。すなわち、基材の耐
熱温度以上に加熱して硬化させることは困難である。一
般的に被覆組成物(A)の硬化物の耐熱性は基材のそれ
よりも高い。しかし場合によってはこの硬化物の耐熱性
が基材の耐熱性よりも低い場合があり、その場合はこの
硬化物の耐熱温度よりも低い温度でポリシラザンを硬化
させる必要が生じることもある。したがって、本発明に
おいて含フッ素ポリシラザン(b)の焼成生温度は芳香
族ポリカーボネート樹脂などの通常の合成樹脂を基材と
する場合は180℃以下とすることが好ましい。
【0063】含フッ素ポリシラザン(b)を低温で硬化
させるため、被覆組成物(A)は、触媒を含むことが好
ましい。触媒の種類や量により室温での硬化が可能とな
る。また、硬化を行う雰囲気としては空気中などの酸素
の存在する雰囲気が好ましい。
【0064】触媒としては、より低温でポリシラザンを
硬化させうる触媒を用いることが好ましい。そのような
触媒としては、例えば特開平7−196986に提案さ
れている金、銀、パラジウム、白金、ニッケルなどの金
属の微粒子、および特開平5−93275に提案されて
いるそれらのカルボン酸錯体が挙げられる。
【0065】また、触媒を被覆組成物(A)に添加して
おくのではなく、特開平9−31333に提案されてい
るように、触媒溶液、具体的にはアミン水溶液等に直接
基材を接触させる、またはその蒸気に一定時間曝すとい
った方法も採用できる。
【0066】ポリシラザンは光開始剤の存在下、活性エ
ネルギ線の照射により硬化が促進されることから、光開
始剤や活性エネルギ線の照射条件の最適化をはかること
により、本発明において含フッ素ポリシラザン(b)を
活性エネルギ線で硬化させることもできる。
【0067】被覆組成物(A)における多官能性化合物
(a)に対するポリシラザン(含フッ素ポリシラザン
(b)と他のポリシラザンとの合計)との割合は、耐摩
耗性と必要な表面特性等により適宜選択できるが、多官
能性化合物(a)/ポリシラザン=0.1/100〜1
00/0.1(重量比)の範囲であることが好ましい。
また基材との密着性を考慮した場合には多官能性化合物
(a)/ポリシラザン=20/100〜100/1(重
量比)の範囲であることが特に好ましい。
【0068】また、含フッ素ポリシラザン(b)と他の
ポリシラザンを併用する場合は、全ポリシラザン中の含
フッ素ポリシラザン(b)の割合は、撥水性能等の必要
な表面特性により決定されるが、充分な効果を得るため
には重量で10%以上であることが好ましい。
【0069】次に、本発明の実施に際して、透明硬化物
層の耐摩耗性や硬度を高める意味で被覆組成物(A)
は、平均粒径200nm以下のコロイド状シリカを含む
ことができる。また、上記コロイド状シリカの平均粒径
は1〜100nmであることがより好ましく、特に1〜
50nmが好ましい。コロイド状シリカの平均粒径が2
00nm超では、曇り(ヘーズ)が発生しやすくなる。
【0070】また、コロイド状シリカを使用する場合、
その使用する効果を充分発揮するためにはコロイド状シ
リカの量は、被覆組成物(A)中の活性エネルギ線硬化
性成分(多官能性化合物(a)と単多官能性化合物の合
計)100重量部に対して5〜300重量部が好まし
く、10〜250重量部がより好ましく、10〜50重
量部がさらにより好ましい。コロイド状シリカの量が5
重量部未満では、コロイド状シリカ配合が目的とする充
分な耐摩耗性が得られ難い。また300重量部超では、
被膜に曇り(ヘーズ)が発生しやすくなり、また得られ
た透明被覆成形品を、後記する熱曲げ加工などの2次加
工を行う場合には、クラックが生じやすくなるなどの問
題がある。
【0071】さらに、コロイド状シリカは、表面未修飾
のコロイド状シリカを使用できるが、好ましくは表面修
飾されたコロイド状シリカを使用する。表面修飾された
コロイド状シリカの使用は組成物中のコロイド状シリカ
の分散安定性を向上させる。修飾によってコロイド状シ
リカ微粒子の平均粒径は実質的に変化しないか、または
多少大きくなると考えられるが、得られる修飾コロイド
状シリカの平均粒径は上記範囲のものであると考えられ
る。以下、表面修飾されたコロイド状シリカ(以下、単
に修飾コロイド状シリカという)について説明する。
【0072】コロイド状シリカの分散媒としては種々の
分散媒が知られており、原料コロイド状シリカの分散媒
は特に限定されない。必要により分散媒を変えて修飾を
行うことができ、また修飾後に分散媒を変えることもで
きる。修飾コロイド状シリカの分散媒はそのまま被覆組
成物(A)中の硬化組成物の媒体(溶媒)とすることが
好ましい。被覆組成物(A)中の硬化組成物の媒体とし
ては、乾燥性などの面から比較的低沸点の溶媒、すなわ
ち通常の塗料用溶媒であることが好ましい。製造の容易
さなどの理由により、原料コロイド状シリカの分散媒、
修飾コロイド状シリカの分散媒および被覆組成物(A)
中の硬化組成物の媒体はすべて同一の媒体(溶媒)であ
ることが好ましい。このような媒体としては、塗料用溶
媒として広く使用されているような有機媒体が好まし
い。
【0073】分散媒としては、例えば以下のような分散
媒を使用できる。水。メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、エチレングリ
コールのような低級アルコール類。メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルセロソル
ブアセテート等のセロソルブ類。ジメチルアセトアミ
ド、トルエン、キシレン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、アセトンなど。
【0074】前記のように特に分散媒としては有機分散
媒が好ましく、上記有機分散媒のうちではさらにエチル
セロソルブアセテートやキシレン、酢酸ブチルなどの水
酸基を有しない有機分散媒が含フッ素ポリシラザン
(b)の貯蔵安定性の点で好ましい。なお、コロイド状
シリカとそれを分散させている分散媒との一体物をコロ
イド状シリカ分散液という。
【0075】コロイド状シリカの修飾は加水分解性ケイ
素基または水酸基が結合したケイ素基を有する化合物
(以下これらを修飾剤という)を用いて行うことが好ま
しい。加水分解性ケイ素基の加水分解によってシラノー
ル基が生じ、これらシラノール基がコロイド状シリカ表
面に存在すると考えられるシラノール基と反応して結合
し、修飾剤がコロイド状シリカ表面に結合すると考えら
れる。修飾剤は2種以上を併用してもよい。また後述の
ように互いに反応性の反応性官能基を有する修飾剤2種
をあらかじめ反応させて得られる反応生成物を修飾剤と
して用いることもできる。
【0076】修飾剤は2個以上の加水分解性ケイ素基や
シラノール基を有していてもよく、また加水分解性ケイ
素基を有する化合物の部分加水分解縮合物やシラノール
基を有する化合物の部分縮合物であってもよい。好まし
くは1個の加水分解性ケイ素基を有する化合物を修飾剤
として使用する(修飾処理過程で部分加水分解縮合物が
生じてもよい)。また、修飾剤はケイ素原子に結合した
有機基を有し、その有機基の1個以上は反応性官能基を
有する有機基であることが好ましい。
【0077】好ましい反応性官能基はアミノ基、メルカ
プト基、エポキシ基および(メタ)アクリロイルオキシ
基である。反応性官能基が結合する有機基としては、反
応性官能基を除いて炭素数8以下のアルキレン基やフェ
ニレン基が好ましく、特に炭素数2〜4のアルキレン基
(とりわけポリメチレン基)が好ましい。具体的な修飾
剤としては反応性官能基の種類によって分けると、例え
ば以下のような化合物がある。
【0078】(メタ)アクリロイルオキシ基含有シラ
ン類 3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルメチルジメトキシシランなど。
【0079】アミノ基含有シラン類 3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、N−(N−ビニルベンジル−2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アニリノ
プロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシランなど。
【0080】メルカプト基含有シラン類 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メル
カプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルメチルジエトキシシランなど。
【0081】エポキシ基含有シラン類 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピルトリエトキシシランなど。
【0082】イソシアネート基含有シラン類 3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−
イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソ
シアネートプロピルメチルジメトキシシラン、3−イソ
シアネートプロピルメチルジエトキシシランなど。
【0083】上記反応性官能基を有する修飾剤2種を、
あらかじめ反応させて得られる反応生成物としては、例
えば、アミノ基含有シラン類とエポキシ基含有シラン類
との反応生成物、アミノ基含有シラン類と(メタ)アク
リロイルオキシ基含有シラン類との反応生成物、エポキ
シ基含有シラン類とメルカプト基含有シラン類との反応
生成物、メルカプト基含有シラン類どうし2分子の反応
生成物などがある。
【0084】コロイド状シリカの修飾は通常、加水分解
性基を有する修飾剤を、触媒存在下でコロイド状シリカ
に接触させて加水分解することにより行う。例えば、コ
ロイド状シリカ分散液に修飾剤と触媒を添加し、コロイ
ド状シリカ分散液中で修飾剤を加水分解することによっ
て修飾できる。
【0085】触媒としては、酸やアルカリがある。好ま
しくは無機酸および有機酸から選ばれる酸を使用する。
無機酸としては、例えば塩酸、フッ化水素酸、臭化水素
酸等のハロゲン化水素酸や硫酸、硝酸、リン酸等を使用
できる。また有機酸としては、ギ酸、酢酸、シュウ酸、
(メタ)アクリル酸等を使用できる。反応温度としては
室温から用いる溶媒の沸点までの間が好ましく、反応時
間は温度にもよるが0.5〜24時間の範囲が好まし
い。
【0086】コロイド状シリカの修飾において、修飾剤
の使用量は特に限定されないが、コロイド状シリカ(分
散液中の固形分)100重量部に対し、修飾剤1〜10
0重量部が適当である。修飾剤の量が1重量部未満では
表面修飾の効果が得られにくい。また、100重量部超
では未反応の修飾剤やコロイド状シリカ表面に担持され
ていない修飾剤の加水分解物〜縮合物が多量に生じ、透
明被覆層の硬化組成物の硬化の際それらが連鎖移動剤と
して働いたり、硬化後の被膜の可塑剤として働き、硬化
被膜の硬度を低下させるおそれがある。
【0087】被覆組成物(A)は基材に塗工するために
溶剤で希釈して使用できる。溶剤による希釈は通常必須
であり、多官能性化合物(a)が特に低粘度の液体でな
いかぎり溶剤が使用される。溶剤としては、多官能性化
合物(a)およびポリシラザンの両方に可溶な溶剤を使
用する。コロイド状シリカを添加する場合には原料コロ
イド状シリカの分散媒をそのまま溶剤として使用しても
よい。
【0088】さらに、基材の種類により適切な溶剤を選
択して用いることが好ましい。そのなかでも、含フッ素
ポリシラザン(b)の貯蔵安定性を考慮した場合には分
子中に水酸基を含まない溶剤が特に好ましい。
【0089】具体的には炭化水素類、ハロゲン化炭化水
素類、ケトン類、エーテル類、エステル類などがある。
さらに例示すればペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、
メチルペンタン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、
イソオクタン、シクロペンタン、メチルシクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の炭化水素
類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ブロモ
ホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエ
タン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、ジオキ
サン、ジメチルジオキサン、テトラヒドロフラン、テト
ラヒドロピラン等のエーテル類、酢酸n−ブチル、ジエ
チレングリコールモノアセテートなどのエステル類など
が挙げられる。
【0090】溶剤の量は必要とする組成物の粘度、目的
とする硬化被膜の厚さ、乾燥温度条件などにより適宜変
更できる。通常は組成物中の硬化性成分(活性エネルギ
線硬化性成分とポリシラザンの合計) に対して重量で1
00倍以下が好ましく、0.1〜50倍がより好まし
い。
【0091】さらに、被覆組成物(A)には、必要に応
じて前記成分以外に種々の配合剤を含ませることができ
る。例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱
重合防止剤などの安定剤、レベリング剤、消泡剤、増粘
剤、沈降防止剤、顔料、着色染料、赤外線吸収剤、蛍光
増白剤、分散剤、帯電防止剤、防曇剤などの界面活性剤
類、酸、アルカリおよび塩類などから選ばれる硬化触媒
等を適宜含有してもよく、特に紫外線吸収剤や光安定剤
を含有することが好ましい。
【0092】そこで、紫外線吸収剤としては、市販され
ているような公知または周知の紫外線吸収剤を使用で
き、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、
フェニルトリアジン系紫外線吸収剤などがある。具体的
な化合物としては、例えば以下のような化合物がある。
【0093】3−{3−(2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル}プロピオン酸オクチル、2−(3,5−ジ−t−ペ
ンチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、p−t−ブチルフェニルサリシレート、2−{2−
ヒドロキシ−5−(2−アクリロイルオキシエチル)フ
ェニル}ベンゾトリアゾール、3−(3−ベンゾトリア
ゾール−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プ
ロピオン酸2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ
プロピル。
【0094】なお、被覆組成物(A)は重合性官能基を
2個以上有する多官能性化合物(a)を含有する組成物
であることから、上記化合物中、2−{2−ヒドロキシ
−5−(2−アクリロイルオキシエチル)フェニル}ベ
ンゾトリアゾール、3−(3−ベンゾトリアゾール−4
−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロピオン酸
2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルな
ど分子内に光重合性の官能基を持つものが特に好まし
い。なお、本発明においては、このような機能性基と重
合性基を有する化合物は前記多官能性化合物(a)や単
官能性化合物とはみなさないものとする。
【0095】また、光安定剤としては、合成樹脂用光安
定剤として通常使用されているようなヒンダードアミン
系光安定剤が好ましい。ヒンダードアミン系光安定剤と
しては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0096】2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−
[2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−4−[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ]−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、
2−ブチル−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)マロン酸ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3,
4−テトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボキシレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(ト
リデシル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシ
レート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタン−1,2,
3,4−テトラカルボキシレート、3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカル
ボニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチル
カルボニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,5,8,1
2−テトラキス[4,6−ビス{N−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミノ}−
1,3,5−トリアジン−2−イル]−1,5,8,1
2−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノ
ール/コハク酸ジメチル縮合物、2−t−オクチルアミ
ノ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン/N,
N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
ヘキサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物。
【0097】本発明の透明被覆成形品は、基材表面の少
なくとも一部に、多官能性化合物(a)と含フッ素ポリ
シラザン(b)とを含有する被覆組成物(A)を塗工し
た後、これを硬化して得ることができる。
【0098】ここで、被覆組成物(A)を塗工する手段
としては特に制限されず、公知の方法を採用でき、例え
ば、ディップ法、フローコート法、スプレー法、バーコ
ート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレード
コート法、エアーナイフコート法、スピンコート法、ス
リットコート法、マイクログラビアコート法等が挙げら
れる。
【0099】また、塗工された被覆組成物(A)を硬化
する方法としては、以下の3つ方法が挙げられる。 被覆組成物(A)を塗工した後に充分な量の活性エネ
ルギ線を照射して充分に多官能性化合物(a)の硬化を
終了させた後、含フッ素ポリシラザン(b)(他のポリ
シラザンとの併用の場合も含む、以下同様)の部分硬化
物または未硬化物を加熱するか、室温に放置するか、ま
たは含フッ素ポリシラザン(b)の硬化触媒溶液の蒸気
に曝すことで硬化させる方法。
【0100】被覆組成物(A)を塗工した後に含フッ
素ポリシラザン(b)の未硬化物を加熱するか、室温に
放置するか、または含フッ素ポリシラザン(b)の硬化
触媒溶液の蒸気に曝すことで硬化させた後、充分な量の
活性エネルギ線を照射して多官能性化合物(a)を硬化
させる方法。
【0101】上記エネルギ線の照射による多官能性化
合物の硬化と含フッ素ポリシラザン(b)の硬化をほぼ
同時に行う方法。この方法では、含フッ素ポリシラザン
(b)の硬化が多官能性化合物の硬化よりも通常遅いこ
とより、実際上はの方法と同じプロセスで硬化すると
考えられる。
【0102】なお、塗工後被覆組成物(A)が溶剤を含
んでいる場合は乾燥して溶剤を除いた後に、多官能性化
合物(a)を紫外線等を照射して硬化させ、さらに含フ
ッ素ポリシラザン(b)を加熱、室温放置、活性エネル
ギ線照射、または硬化触媒溶液の蒸気に曝すといった方
法で硬化させる。
【0103】本発明の実施に際しては、被覆組成物
(A)を用いて形成される硬化物の層の厚さが0.1〜
50μmであることが好ましい。この層厚が50μm超
では、活性エネルギ線による硬化が不充分になり基材と
の密着性が損なわれやすく好ましくない。また、0.1
μm未満では、耐摩耗性が不充分となるおそれがあり、
また基材自体の耐候性も不充分となるおそれがある。よ
り好ましい層厚は1 〜30μmである。
【0104】本発明の透明被覆成形品は、耐摩耗性や耐
擦傷性などの表面特性が、ガラスとほぼ同等のレベルを
有するため、従来、ガラスが用いられていた各種用途に
使用できる。また、各種用途のうち、車両用窓材として
の用途の場合、曲げ加工した成形品が必要となることが
多い。しかし、あらかじめ曲げ加工された基材を用いる
場合は、被覆組成物の塗工および硬化による透明硬化物
層の形成が困難となる。
【0105】そこで、曲げ加工された透明被覆成形品
は、基材上に、多官能性化合物(a)の未硬化物、部分
硬化物または完全硬化物と、含フッ素ポリシラザン
(b)の未硬化物または部分硬化物とを含む被覆組成物
(A)の未硬化物または部分硬化物の層を形成した後、
この層を有する基材を曲げ加工し、次いで含フッ素ポリ
シラザン(b)の未硬化物または部分硬化物を、および
多官能性化合物(a)の未硬化物や部分硬化物が存在す
る場合はそれを硬化させることにより、被覆組成物
(A)を完全に硬化させて、製造することが好ましい。
【0106】これによれば、曲げ加工のための加熱によ
って含フッ素ポリシラザン(b)の未硬化物や部分硬化
物が硬化するが、通常は曲げ加工に要する時間に比較し
て含フッ素ポリシラザン(b)の未硬化物や部分硬化物
の硬化に要する時間が長いことより、含フッ素ポリシラ
ザン(b)の硬化によって曲げ加工が困難になるおそれ
は少ない。
【0107】具体的には、例えば、基材上に前記被覆組
成物(A)を塗工した後、多官能性化合物(a)の未硬
化物、部分硬化物または完全硬化物と、含フッ素ポリシ
ラザン(b)を含むポリシラザンの未硬化物または部分
硬化物とを含む状態で、基材の熱軟化温度に5分間程度
加熱し、続いて曲げ加工を施す。その後含フッ素ポリシ
ラザン(b)の未硬化物や部分硬化物が硬化しうる温度
に保持するかまたは室温に放置し、活性エネルギ線を照
射するまたは含フッ素ポリシラザン(b)の硬化触媒溶
液の蒸気に曝すことで硬化させ、また多官能性化合物
(a)の未硬化物や部分硬化物が存在する場合はそれを
活性エネルギ線の照射により硬化させることにより、本
発明の曲げ加工された被覆成形品が得られる。このよう
な方法により、含フッ素ポリシラザン(b)が完全に硬
化する前に基材が変形し、その後、硬いシリカの層が形
成されるため、硬化物層のクラック等の不具合が生じる
ことがない。
【0108】以上のような方法により、優れた耐摩耗性
を有する透明被覆成形品の曲げ加工を可能としたため、
従来用いることができなかった車両用の窓、オートバイ
の風防、ゴーグル、曲面を持つショーケース等への応用
が可能となる。
【0109】
【実施例】以下、本発明を合成例(例1)、実施例(例
2〜10)、比較例(例11、12)に基づき説明する
が、本発明はこれらに限定されない。例2〜9および例
11、12についての各種物性の測定および評価は以下
に示す方法で行い、その結果を表1に示した。なお、表
1には通常のポリカーボネート板(表1のPC)および
通常のガラス(表1のGL)の物性の測定および評価の
結果も示す。
【0110】[初期曇価、耐摩耗性]JIS−R321
2における耐摩耗試験法により、2つのCS−10F摩
耗輪にそれぞれ500gの重りを組み合わせ500回転
させたときの曇価(ヘーズ)をヘーズメータにて測定し
た。曇価の測定は摩耗サイクル軌道の4カ所で行い、平
均値を算出した。初期曇価は耐摩耗試験前の曇価の値
(%)を、耐摩耗性は(摩耗試験後曇価)−(摩耗試験
前曇価)の値(%)を示す。
【0111】[密着性]サンプルを剃刀の刃で1mm間
隔で縦横それぞれ11本の切れ目を付け、100個の碁
盤目を作る。そして、市販のセロハンテープをよく密着
させた後、90度手前方向に急激にはがした際の、被膜
が剥離せずに残存した碁盤目の数(m)をm/100で
表す。サンプル作成後の初期密着性および60℃95%
の雰囲気下7日間保存した後の耐湿密着性も測定した。
【0112】[接触角]皮膜表面の水に対する接触角を
測定した。 [基材]厚さ3mmの透明な芳香族ポリカーボネート樹
脂板(150mm×300mm)。
【0113】[例1]キシレン分散型コロイド状シリカ
(シリカ含量30重量%、平均粒径11nm)100重
量部に、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン5
重量部と、0. 1N塩酸3. 0重量部を加え、100℃
にて6時間加熱撹拌した後12時間室温下で熟成するこ
とにより、メルカプトシラン修飾コロイド状シリカ分散
液を得た。
【0114】[例2]撹拌機および冷却管を装着した5
00mLの4つ口フラスコに、酢酸ブチル15g、キシ
レン15g、2−{2−ヒドロキシ−5−(2−アクリ
ロイルオキシエチル)フェニル}ベンゾトリアゾール
2.5g、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェ
ニル}−2−モルホリノプロパン−1−オン0.5g、
およびビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジニル)セバケート0.5gを
加え溶解させ、続いて水酸基を有するジペンタエリスリ
トールポリアクリレートと部分ヌレート化ヘキサメチレ
ンジイソシアネートの反応生成物であるウレタンアクリ
レート(1分子あたり平均15個のアクリロイル基を含
有)25gと低温硬化性のペルフルオロアルキル基含有
ポリシラザンのキシレン溶液(固形分20重量%、東燃
社製、商品名「FPSZ」)62.5gを加え窒素雰囲
気下、常温で1時間撹拌して被覆用組成物(A)(塗工
液1という)を得た。
【0115】そして、基材にバーコータを用いて塗工液
1を塗工(ウエット厚さ16μm)して、80℃の熱風
循環オーブン中で5分間保持した。これを空気雰囲気
中、高圧水銀灯を用いて2000mJ/cm2 (波長3
00〜390nm領域の紫外線積算エネルギ量、以下同
じ)の紫外線を照射した後、100℃の熱風循環オーブ
ン中で120分間保持することで膜厚5μmの透明硬化
物層を形成した。このサンプルを用いて前記各測定を行
った。
【0116】[例3]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。最後に100℃の熱風循環オー
ブン中で120分間保持する代わりに、23℃、相対湿
度55%の環境下で1日養生した。このサンプルを用い
て前記各測定を行った。
【0117】[例4]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1を塗工(ウエット厚さ
16μm)して、80℃の熱風循環オーブン中で5分間
保持した。これを100℃の熱風循環オーブン中で12
0分間保持した後、空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて
2000mJ/cm2 の紫外線を照射して、膜厚5μm
の透明硬化物層を形成した。このサンプルを用いて前記
各測定を行った。
【0118】[例5]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1の低温硬化性のペルフ
ルオロアルキル基含有ポリシラザンのキシレン溶液(固
形分20重量%、東燃社製、商品名「FPSZ」)を触
媒未添加のペルフルオロアルキル基含有ポリシラザンの
キシレン溶液(固形分20重量%)に変更し、最後に1
00℃の熱風循環オーブン中で120分間保持する代わ
りに、25℃に保たれた3%トリエチルアミン水溶液の
浴の上に3分保持することで硬化させた。このサンプル
を用いて前記各測定を行った。
【0119】[例6]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1を塗工(ウエット厚さ
16μm)して、80℃の熱風循環オーブン中で5分間
保持した。これを空気雰囲気中、高圧水銀灯を用いて3
000mJ/cm2 の紫外線を照射して、膜厚5μmの
透明硬化物層を形成した。このサンプルを用いて前記各
測定を行った。
【0120】[例7]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1の低温硬化性のペルフ
ルオロアルキル基含有ポリシラザンのキシレン溶液(固
形分20重量%、東燃社製、商品名「FPSZ」)の添
加量を37.5gに変更した。このサンプルを用いて前
記各測定を行った。
【0121】[例8]例2におけるサンプル調製方法を
以下のように変更した。塗工液1のウレタンアクリレー
トをジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに変更
した以外は同様な方法で透明硬化物層を得た。このサン
プルを用いて前記各測定を行った。
【0122】[例9]撹拌機および冷却管を装着した5
00mLの4つ口フラスコに、酢酸ブチル15g、キシ
レン15g、2−{2−ヒドロキシ−5−(2−アクリ
ロイルオキシエチル)フェニル}ベンゾトリアゾール
2.5g、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェ
ニル}−2−モルホリノプロパン−1−オン0.5g、
およびビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジニル)セバケート0.5gを
加え溶解させ、続いてトリス(2−アクリロイルオキシ
エチル)イソシアヌレート25g、例1で合成したメル
カプトシラン修飾コロイド状シリカ分散液30g、低温
硬化性のペルフルオロアルキル基含有ポリシラザンのキ
シレン溶液(固形分20重量%、東燃社製、商品名「F
PSZ」)62.5gを加え窒素雰囲気下、常温で1時
間撹拌して被覆用組成物(塗工液2という)を得た。
【0123】そして、基材にバーコータを用いて塗工液
2を塗工(ウエット厚さ16μm)して、80℃の熱風
循環オーブン中で5分間保持した。これを空気雰囲気
中、高圧水銀灯を用いて3000mJ/cm2 の紫外線
を照射することで膜厚5μmの透明硬化物層を形成し
た。このサンプルを用いて前記各測定を行った。
【0124】[例10]例9におけるサンプル調製方法
を以下のように変更した。塗工液2を基材にバーコータ
を用いて塗工(ウエット厚さ16μm)して、80℃の
熱風循環オーブン中で5分間保持した後、これを空気雰
囲気中、高圧水銀灯を用いて200mJ/cm2 の紫外
線を照射し、引き続いて170℃の熱風循環オーブン中
で5分間保持し、取り出し直後に透明硬化物層塗工面が
凸側になるように、300mmRの曲率を持つ型に押し
つけ、曲げ加工を施した。そして、さらに高圧水銀灯を
用いて3000mJ/cm2 の紫外線を照射したものの
外観を観察した結果、クラックやしわがない良好な硬化
物層を有していた。
【0125】一方、例9で最終的に得られた充分硬化し
た透明硬化物層を有するサンプルを170℃の熱風循環
オーブン中で5分間保持し、取り出し直後に透明硬化物
層塗工面が凸側になるように、300mmRの曲率を持
つ型に押しつけ、曲げ加工を施した。得られたサンプル
の外観を観察した結果、硬化物層にクラックとしわが発
生していた。
【0126】[例11]例2におけるサンプル調製方法
を以下のように変更した。塗工液1の低温硬化性のペル
フルオロアルキル基含有ポリシラザンのキシレン溶液
(固形分20重量%、東燃社製商品名「FPSZ」)を
低温硬化性のペルヒドロポリシラザンのキシレン溶液
(固形分20重量%、東燃社製、商品名「L110」)
に変更した以外は同様な方法で透明硬化物層を得た。こ
のサンプルを用いて、前記各測定を行った。
【0127】[例12]基材にバーコータを用いて低温
硬化性のペルフルオロアルキル基含有ポリシラザンのキ
シレン溶液(固形分20重量%、東燃社製商品名「FP
SZ」)を塗工(ウエット厚さ6μm)して、80℃の
熱風循環オーブン中で5分間保持した。これを100℃
の熱風循環オーブン中で120分間保持することで膜厚
1μmの透明硬化物層を形成した。このサンプルを用い
て前記各測定を行った。
【0128】
【表1】
【0129】
【発明の効果】発明の透明被覆成形品によれば、基材表
面に多官能性化合物(a)と含フッ素ポリシラザン
(b)とを含有する被覆組成物(A)の硬化物層を形成
したことにより、基材との優れた密着性を損なうことな
く、優れた耐擦傷性を付与できる。さらに、フッ素を含
有するポリシラザンを用いることで、耐擦傷性がさらに
向上するとともに、撥水性、撥油性、離型性等にも優
れ、生産性が高い透明合成樹脂成形品が得られる。ま
た、本発明では、含フッ素ポリシラザン(b)が未硬化
または部分硬化の状態で曲げ加工することにより、硬化
物層にクラック等を生じることなく、曲げ加工された表
面特性に優れた透明被覆成形品を製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 183/16 C09D 183/16 (72)発明者 山本 博嗣 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明合成樹脂基材と、前記透明合成樹脂基
    材表面の少なくとも一部に形成された透明硬化物層とを
    有する透明被覆成形品であって、前記透明硬化物層が、
    活性エネルギ線硬化性の重合性官能基を2個以上有する
    多官能性化合物(a)と、含フッ素ポリシラザン(b)
    とを含有する被覆組成物(A)の硬化物であることを特
    徴とする透明被覆成形品。
  2. 【請求項2】前記含フッ素ポリシラザン(b)が、ペル
    フルオロアルキル基含有ポリシラザンである請求項1記
    載の透明被覆成形品。
  3. 【請求項3】前記被覆組成物(A)が、さらに平均粒径
    200nm以下のコロイド状シリカを含有する請求項1
    または2記載の透明被覆成形品。
  4. 【請求項4】前記透明硬化物層の厚さが、0.1〜50
    μmである請求項1、2または3記載の透明被覆成形
    品。
  5. 【請求項5】透明合成樹脂基材と、前記透明合成樹脂基
    材表面の少なくとも一部に形成された透明硬化物層とを
    有する透明被覆成形品の製造方法において、前記透明合
    成樹脂基材表面の少なくとも一部に、活性エネルギ線硬
    化性の重合性官能基を2個以上有する多官能性化合物
    (a)と含フッ素ポリシラザン(b)とを含有する被覆
    組成物(A)を塗工し、次に前記多官能性化合物(a)
    の活性エネルギ線の照射による硬化と、前記含フッ素ポ
    リシラザン(b)の硬化とを、任意の順でまたは同時に
    行うことを特徴とする透明被覆成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】透明合成樹脂基材と、前記透明合成樹脂基
    材表面の少なくとも一部に形成された透明硬化物層とを
    有する透明被覆成形品の製造方法において、前記透明合
    成樹脂基材表面の少なくとも一部に、活性エネルギ線硬
    化性の重合性官能基を2個以上有する多官能性化合物
    (a)と含フッ素ポリシラザン(b)とを含有する被覆
    組成物(A)を塗工し、次に前記多官能性化合物(a)
    の活性エネルギ線の照射による硬化と、前記含フッ素ポ
    リシラザン(b)の硬化とを、任意の順でまたは同時に
    行うとともに、前記含フッ素ポリシラザン(b)が未硬
    化または部分硬化の状態で曲げ加工することを特徴とす
    る透明被覆成形品の製造方法。
JP14179798A 1998-05-22 1998-05-22 透明被覆成形品およびその製造方法 Pending JPH11333987A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338628A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Toppan Printing Co Ltd 活性エネルギー線硬化樹脂組成物およびその組成物を用いた積層体
JP2012508811A (ja) * 2008-11-14 2012-04-12 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー フルオロポリマー組成物および処理基材
JP2014065814A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Ishihara Chemical Co Ltd 車両の塗装表面用コーティング剤

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