JPH11508001A - 紙パルプを酸素脱リグニンするための方法 - Google Patents

紙パルプを酸素脱リグニンするための方法

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JPH11508001A JP9536800A JP53680097A JPH11508001A JP H11508001 A JPH11508001 A JP H11508001A JP 9536800 A JP9536800 A JP 9536800A JP 53680097 A JP53680097 A JP 53680097A JP H11508001 A JPH11508001 A JP H11508001A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、紙パルプの酸素脱リグニンのための方法という特徴を有する。この方法は、酸素脱リグニン工程の前または2つの酸素脱リグニン段階の間に過酢酸のような有機ペルオキシ酸を用いる活性化前処理工程を含む。通常の前処理工程を用いる酸素脱リグニンの方法を用いるときの約50%と比較して、約70から75の脱リグニンのレベルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 紙パルプを酸素脱リグニンするための方法 本発明はセルロースを含む紙パルプを酸素脱リグニンするための方法に関し、 前記パルプを漂白する前にリグニンの比率を減少させるためにセルロースを含む 紙パルプが形成され、次いで、前記パルプに1以上の段階において酸素を注入す るものであり、方法は、少なくとも1段階のパルプへの酸素の注入の前に少なく とも1前処理段階を含む。 紙製造産業を起源とする流出物は、近年環境上の関心事の対象となっている。 実際、研究によれば、塩素による脱リグニン(シンボルC)の第1段階の間に発 生し、アルカリ抽出(シンボルE)の間に抽出される有機塩素化合物はすなわち 、C−Eシーケンスの間に、受容溶媒中に蓄積することが示される。 有機塩素含有量(AOHおよびTOC、すなわちそれぞれ吸着有機ハロゲン化 物および総有機塩素によりシンボル化される)は、元素としての塩素の使用に線 形的に比例し、それ自体は、非漂白パルプにおいて存在するリグニン含有量を表 すカッパー価に依存することもまた知られる。 酸素脱リグニン化の使用を通して、有機塩素生成物の放出において相当量の減 少がもたらされ、それにより低カッパー価を有するパルプを製造することが可能 となる。次いでこれらのパルプは、低い複数の(multiple)塩素数によるかまたは 、別により少量の有機塩素生成物を発生させる二酸化塩素による塩素の部分的置 換により、漂白し得る。酸素脱リグニンは、非漂白パルプの初期値に比較して5 0%を超える、化学パルプのカッパー価を減少させることを可能とする。しかし ながら、脱リグニンのこの比は、セルロースの相当な崩壊を引き起こすことなし には50%を超え得ることはなく、このことは、パルプの機械的特性における減 少として観察される。この崩壊は、パルプの粘度の消失として表現される。 この崩壊に対してセルロースを保護するためにパルプにマグネシウム塩を加え ることもまた知られているがしかし、この添加にも拘らず、セルロースを実質的 に崩壊させることなしにパルプの45%から50%をこえる脱リグニンは不可能 である。 この不利益を克服するために、残留リグニンを、一方ではより効果的に、他方 ではより選択的に、酸素脱リグニンするために活性化しなければならない。この 目的のために多数の方法がすでに提案されている。 実際、酸素脱リグニン段階の間に、より反応性を高めるために残留リグニンを 修飾するために二酸化窒素(NO2)を用いることが知られている。例えば、K .アブラムソン(Abramhsson)、L.ローウェンダール(Lowendahl)およびO.サ ミュエルソン(Samuelson)による「酸素漂白前の二酸化窒素によるクラフトパル プの前処理(Pretreatment of Kraft Pulp with Nitrogen Dioxide before Oxyge n Bleaching)」という標題の論文(Svenk Papperstidn.84(18):R152,R158(1981)) において記載されているように二酸化窒素により、または、例えば、P.W.C クー(Ku)、J.S.シー(Hsieh)、D.ジャヤワント(Jayawant)およびL.L. フール(Houle)による「酸素脱リグニン、酸素強化抽出前のニトロソ化前処理を 用いることによる塩素化段階の排除(Chlorination Stage Elimination by Using Nitrosation Pretreatment before Oxygen Delignification,Oxygen Reinforce d Extraction)」という標題の論文(タッピ・ジャーナル,75(10):146-151(1992) )において記載されているように亜硝酸ナトリウムによりクラフトパルプが処理 されるとき、酸素脱リグニンにより、パルプの粘度の値または物理的特性が変わ ること無く、50%を超えてそれらのカッパー価が減少する。例えば、30の初 期カッパー価を有する針葉樹のクラフトパルプは、パルプ粘度の有意な消失なし に8から10のカッパー価に脱リグニンされ得る。これは、大体65%から73 %の脱リグニンに対応する。しかしながら、この方法は、そのコストに加えて、 流出物がボイラーにリサイクルされるとき窒素酸化物NOxを発生させやすい。 この問題を克服するために、より最近では他の処理が記述されている。これらの 処理の最も有効なものは、酸素段階に先立って(xOプロセス)か、または2つ の酸素脱リグニン段階の間に(OxOプロセス)かで、塩素化段階を用いること からなる。次の様々な論文から、すなわち D.ラシェナル(Lachenal)およびC.ドシュードン(De Choudens)、「高効率 酸素および過酸化物脱リグニン(High Efficiency Oxygen and Peroxide Deligni fication)」(Cell.Chem.Tech.20(5):553-557(1986))。 D.ラシェナル(Lachenal)、C.ドシュードン(De Choudens)、L.ブーゾン( Bouson)およびR.ラシャペーユ(Lachapelle)、「低負荷の塩素による化学パル プの全漂白(Full Bleaching of Chemical Pulp with Low Charges of Chrorine) 」(Paperi ja puu 70(7):616-619(1988))。 D.ラシェナル(Lachenal)およびM.ミュゲ(Muguet)、「OxOプロセスによ るTOClの減縮(Reducing TOCl with the OxO Process)」(Pulp and Paper Ca n.92(12):T297-T301(1991))。 D.ラシェナル(Lachenal)、L.ブールゾン(Bourson)、M.ミュゲ(Muguet) およびA.ショーベ(Chauvet)、「リグニン活性化は酸素および過酸化物脱リグ ニンを改良する(Lignin activation Improves Oxygen and Peroxide Delignific ation)」(Cell.Chem.Tech.24(5):593-601(1990))、D.ラシェナル(Lachenal) 、C.ドシュードン(De Choudens)、L.ブールザン(Boursin)およびR.ラシャ ペーユ(Lachapelle)、1987年国際酸素脱リグニン会議(International Oxyge n Delignification Conference)、サンディエゴ、会報、69。 二酸化窒素に匹敵する結果をもたらす、酸素脱リグニンを増大させるために、 塩素(Cl2)もしくは二酸化塩素(ClO2)またはこれら2つの反応物の混合物を 用いることが知られる。この方法の高い選択性を説明する仮説は、残留リグニン にフェノール基を導入することである。しかしながら、酸素段階からの流出物へ の塩化物(C1-)イオンの導入は、続く段階におけるボイラーでのそれらの処理を 妨げ、それらが引き起こす素材の腐食の問題を想起させる。このことは、様々な 国において新しい規制により提出される低い汚染レベルに達する上で、主要な不 利益を表す。加えて、塩素、二酸化塩素またはこれら2つの製品の混合物を用い るこの方法は、紙パルプ製造プラントがいわゆるTCFパルプ(「全体的に非塩 素系(Total Chlorine Free)」すなわち元素としての塩素を用いることのない別 のパルプ)を作る事を望むときには両立しない。 1990年にタッピ・ジャーナル177−187頁に発行されたV.R.パル タサラティ(Parthasarathy)、R.クライン(Klein)、V.S.M.サンダラム(S undarum)、H.ジャミール(Jameel)およびJ.S.グラツル(Gratzl)による 「南方松クラフトパルプの過酸化水素強化酸素脱リグニンおよび短期連続漂白(H ydrogen-peroxide-reinforced oxygen delignification of Southern pine kraf t pulp and short sequence bleaching)」という標題の論文から、酸素段階の活 性化剤として過酸化水素を用いることもまた知られる。過酸化水素は酸素の効果 に対して付加的な効果を有している、すなわち、酸素脱リグニン段階に過酸化水 素の小さな負荷(0.2から0.5%)を導入すること、すなわちOpシーケン スは、低いカッパー価と大体1.5センチポイズ大きい粘度を有するパルプを獲 得することを可能にする。前記の紙において、Op−Opタイプのプロセスを用 いることにより、2連続酸素段階(O−Oシーケンス)からなるプロセスの場合 においてたった61%であるのに対して、73%の脱リグニン化を得ることが可 能であることもまた記述される。同じ程度のカッパー価では、Op−Opプロセ スにしたがって作られたパルプは、より高い粘度とより優れた物理的特性を示す 。 K.フトン(Hutn)およびC.−L.リー(Lee)による「ジメチルジオキシラン (T)、化学パルプのための選択された漂白剤、OTOシーケンスにおいて段階 間処理として用いられたジメチルジオキシラン(Dimethyldioxirane(T),a Select ive Bleaching Agent for Chemical Pulps,dimethyldioxirane used as the int erstage treatment in an OTO sequence)」という論文(パルプおよび紙科学誌 (Journal of Pulp and Paper Science)、21(8):J263-J267(1995))から活性酸 素の起源としてジメチルジオキシランを用いることもまた知られる。ジメチルジ オキシラン(T)は、2つの酸素脱リグニン段階(OTO)の間の前処理として 試験される。得られた結果は、ジメチルジオキシランは、カッパー価の減少およ び粘度の保持の観点から二酸化塩素と同じくらい有効であることを示す。他方、 ジメチルジオキシランは、優れた白色度値を有するパルプを得ることを可能とす る。しかしながら、魅力あるものではあるが、ジメチルジオキシランは、アセト ンおよび過モノ硫酸またはその塩の一つを必要とするため、現場で作る上で困難 であり危険である反応物のジメチルジオキシランを用いることの主要な不利益を 、この方法は有している。したがって、この方法は工業的規模で用いることは困 難である。G.フォッサム(Fossum)とA.マークランド(Marklund)のタッピ・ジ ャーナル,71(11):79(1988)から、酸性溶媒中で過酸化水素による前処理を用いる ことは、中性溶媒中での過酸化水素による処理よりも、より有効であることが見 出だされることもまた知られる。その説明の一つとして、酸性溶媒中での少量の 過モノ硫酸の「インシチュ(in situ)(元の位置での)」形成があるであろう。 E.L.スプリンガー(Springer)とJ.D.マックスィーニー(McSweeny)の「 酸素脱リグニンの前のペルオキシモノスルフェートによる柔軟木材クラフトパル プの処理(Treatment of Softwood Kraft Pulps with Peroxymonosulfate Prior to Oxygen Delignification)」という論文(1992 国際パルプ漂白会議会報(Inter national Pulp Bleaching Conference Proceeding)、タッピプレス、ボストン、 537−545頁)から、酸素脱リグニン段階の前に実施されるカロ(Caro)の酸 の補助による針葉樹クラフトパルプの処理は、塩素による前処理と同じくらい有 効であるがしかし、パルプ中に存在する遷移金属が適切な処理により除去される 条件においてであることもまた知られる。しかしながら、そのような方法の不利 益は、それが、塩素による処理と同様な性能を得るために多量のキレート剤と多 量のカロの酸を用いることである。 K.G.マックグルーアー(McGrougher)およびR.W.アリソン(Allison)の 「ペルオキシ酸処理による改良された酸素脱リグニン(Improved Oxygen Deligni fication with Peroxyacid Treatment)」(アピタ(Appita)47(3),238-242 頁(19 94))、R.W.アリソン(Allison)、K.マックグルーサー(McGrouther)、D. ラシェナル(Lachenal)、C.ドシュードン(De Choudens)およびR.アンジェリ アー(Angelier)の「段階間ペルオキシモノ硫酸処理による改良された酸素脱リグ ニン。パート2。過酸化水素の効果(Improved Oxygen Delignification with In terstage Peroxymonosulfuric Acid Treatment.Part2.Effects of hydrogen Per oxide)」(1994 国際パルプ漂白会議会報、タッピプレス、サンディエゴ、521-5 29 頁)並びにR.W.アリソンおよびK.マックグルーサーの「段階間ペルオ キシモノ硫酸処理による改良された酸素脱リグニン(Improved Oxygen Delignifi cation with Interstage Peroxymonosulfuric Acid treatment)」(タッピジャ ーナル,78(10):134-142頁(1995))という標題の論文から、第2の酸素脱リグニ ン 段階(OxOシーケンス、ただしxはカロの酸による処理を表す)を活性化させ るために、カロの酸を用いることもまた知られる。この様に0.6容量%から2 .5容量%の過モノ硫酸による針葉樹クラフトパルプの処理は、再び遷移金属が 除去された条件において、脱リグニンと実質的に改良された選択性を可能とする 。前記の紙において、二酸化塩素による前処理は、脱リグニンと粘度の保持の観 点でより有効に維持することもまた記述される。 P.J.ネルソン(Nelson)、C.W.J.チン(Chin)、S.G.グローバー(G rover)およびH.リイナン(Ryynann)の「オーストラリアのユーカリ木材からの クラフトパルプの総無塩素漂白(Totally Chlorine-Free Bleaching of Kraft Pu lps from Australian Eucalyptus Woods)」(第8回IPWCP、ヘルシンキ、3 31-336 頁(1995))という標題の論文から、中間処理としてキシラナーゼによる 酵素処理を実施し、それが、2連続の酸素段階を用いて得るよりも低い値にユー カリパルプのカッパー価を減少させるための有効な手段であることが見出だされ ることが知られる。15%台の改善が2つの酸素段階の間の酵素処理の編入で観 察される。しかしながら、カッパー価における減少は56%を超えない。さらに 、木材生産におけるより大きなロスが酵素処理について観察される。 さらにその上、塩素含有反応物であるCl2およびClO2の使用は、環境に対 して有毒である有機塩素化合物を発生させ、このことは、ボイラーへの流出物の リサイクルを妨げ、いわゆるTCFパルプの製造と両立しない。 塩素を含まない酸化剤を用いる方法もまた不利益を表し、それらの中で言及し 得るものは以下である、すなわち、 −過酸化水素プロセスの場合においては効果の欠如、 −カロの酸のプロセスの場合においてはキレート剤または酸処理によるパルプ を前処理することの必要、 −ジメチルジオキシランとカロの酸(H2SO5)のプロセスの場合においては 、大きな反応物分量を用いることの必要、 −アセトン過酸化物の形成によるジメチルジオキシランプロセスの場合におけ る大きな資本上のコストおよび増大する安全性上の危険要素。 酵素プロセスについていえば、酸化反応物を用いるプロセスと比較したとき、 得られる脱リグニンのパーセンテージは、いまだ相対的に低い程度のままである 。加えて、生産上観察されたロスは、このプロセスを紙パルププラントの経済上 の必要と両立しないものとする。 これらのプロセスすべては、ある程度の数の不利益を有する。 リー(Li)らによる「2段階酸素脱リグニンの活性化(Activation of a two-sta ge oxygen delignification)」(第8回ISWPC、ヘルシンキ、6月6-9 日、1 995年、337-342 頁)という標題の論文から、2段階の酸素脱リグニンの間に、 酢酸:H22比=1.7において酢酸を有する水溶液中で過酸化水素との反応に より得られた平衡で過酢酸により紙パルプを処理することもまた知られる。平衡 での過酢酸によるこの処理は、パルプ中に存在する金属イオンを除去することを 意図する前処理より前に行うことが必要であり、前処理は、金属イオンを可溶化 することを目的とするキレート化段階とそれに続く、それらをパルプから抽出さ せる洗浄からなる。この前処理は、過酢酸段階の間にパルプの物理的特性に対し ての金属の有害な効果を回避するために必須である。前処理の後、過酢酸を用い て、酸素脱リグニン化の第2段階の前にパルプが洗浄される。 しかしながら、この様なプロセスは、特に大きな過酢酸投入、1時間を超える 保持時間、並びにこの過酢酸処理段階に加えて、キレート化および洗浄前処理お よび洗浄後処理の存在を含む多くの不利益を有する。 本発明は、先行技術の前処理プロセスの不利益を回避することを可能にする。 本発明に従う方法は、前記前処理段階が、先行のいずれのキレート化段階なしに 有機ペルオキシ酸の水溶液で前記パルプを処理するか、少なくともその一部分を そうするようにし、次いで酸素の注入へ移行することを特徴とする。 本発明による有機ペルオキシ酸による処理は、酸素段階の前にまたはそれとは 別にxOもしくはOxOもしくはxOxOシーケンスなどにしたがう2つの酸素 段階の間等に適用し得る。有機ペルオキシ酸はOxOシーケンスにしたがって適 用されることが好ましい。いかなる理論により拘束される事を望みはしないが、 出願人は、2連続酸素脱リグニン段階が実施されるとき、第1の酸素処理の後の パルプ中の残留リグニンのフェノール基における大きな減少のために、第2段階 は第1段階よりも非常に有効性に欠けると考える。本発明による、有機ペルオキ シ酸の使用は、新たなフェノール基の導入により残留リグニンを反応させること を可能にするようである。ヒドロキシル化反応剤である過酢酸による前処理は、 残留リグニンにそのような官能基を再導入することを可能とし、このようにして 、第2の酸素脱リグニン段階に向けてより反応性を有するものとする。 第1と第2の段階において注入される酸素の量は、それらの段階の間に過酢酸 の注入が起こるが、実質的に等しいことが好ましいであろう。しかしながら、優 先度は第1段階における酸素の注入に与えられ、第2段階において酸素の少し少 ない注入を伴い得るし、逆もまた同様である。 有機ペルオキシ酸は、過酢酸、過ギ酸、過プロピオン酸、モノペルオキシコハ ク酸、過安息香酸および/またはモノペルオキシフタル酸から選ばれる。 有機ペルオキシ酸は、水溶液となっている蒸留過酢酸(共沸混合蒸留により得 られる)、または平衡での過酢酸、すなわち過酢酸、酢酸および過酸化水素の混 合物であって、≦3重量%の強酸の量で、好ましくは≦1重量%の量で、 の反応について触媒として用いられる硫酸、リン酸、硝酸またはメタンスルホン 酸のような強酸をも含み得る混合物が好ましいであろう。平衡で過酢酸を用いる ときは、以下で定義される、パルプの粘度を保護するための1以上の助剤を用い ることが必要である。他方、蒸留により得られた過酢酸を用いるときは、これが 好ましくはあるけれども、粘度保護のためのそのような助剤を用いる必要はない 。粘度保護のための助剤は、リンの無機酸およびその塩が好ましく、特にそれら のアルカリ金属塩、ピロリン酸のナトリウム、カリウムなどのピロリン酸塩タイ プおよびアンモニウム塩が好ましいであろう。マグネシウム塩、特に硫酸マグネ シウム七水和物もまた粘度保護のための助剤として有益に用いることができる。 これらの様々な生成物の混合物もまた用いられ得る。 本発明による処理は、(リグニンを含む)セルロースに基づくすべてのパルプ に適用され、その場合において酸素による脱リグニンの処理が実施され得る。 過酢酸による前処理は、O−w−xシーケンス(Oは酸素による脱リグニンの 段階を表し、wは洗浄段階を表し、xは過酢酸による処理を表す)にしたがって 脱リグニン化され、洗浄されたパルプに適用されることが好ましい。それゆえ、 過酢酸による処理の前にパルプのキレート化の段階はない。酸素による処理の第 2の段階は次に、2つの間に洗浄することなしに、過酢酸の注入後直接に、実施 されることが好ましい。 本発明の代わりの形態にしたがって、粘度保護のための1以上の助剤または1 以上のセルロース保護剤が、パルプに過酢酸を注入する間より後でなく加え得る 。同様に、過酢酸による前処理が、空気、酸素または酸素もしくは等価の生成物 を含むそれ以外のガスの圧力下で実施し得る。 本発明によるOxOプロセスは、セルロースに基づくパルプのほぼ70%を超 える脱リグニンを得ることを可能にするが、これは工業的スキームに極めて単純 に組み込み得る。それは次の段階を好ましく含む、すなわち、 a)酸素による脱リグニンの第1の段階01では、 酸素が1から10バール、好ましくは2から5バールの圧力でパルプに注入さ れ、パルプは70℃から120℃の間、好ましくは80℃から100℃の間の温 度を取っている。パルプのpHは11ないし12が好ましく、保持時間(酸素注 入の時間)は30から180分であり、好ましくはほぼ60分である。この段階 の終りにパルプの洗浄が実施され、これがパルプのpHを8から11、さらに特 に9から10の間とする。01段階の後にこの洗浄段階を実施しないことも等し く可能である。この場合においては、pHは10.5から11.5に維持される ことが好ましい。 b)次の好ましい条件、すなわち、乾燥素材として表現された紙パルプのトン 当たり1から10kgの過酢酸投入がなされ、パルプの初期pHは5から9、好 ましくはほぼ7から8.5において、もし必要であるか適切であれば、上記定義 のように、パルプ粘度のための助剤を組み込んで、平衡での、または共沸混合蒸 留により得られた過酢酸の注入がこの第1の段階に続く。洗浄後にほぼ8から1 1、好ましくは9から10のpHを有するパルプに十分な量の過酢酸を添加する ことは、一般的に、過酢酸によるこの処理について適切であるpHすなわち5か ら9のpHに直接達することを可能とする。01段階の後に洗浄されていないパ ルプの場合において、過酢酸(または別の適切な有機ペルオキシ酸)の添加によ り、適切なpH(5から9)に直接に達することもまた一般的に可能である。も し7から8.5のpHを有することを好ましいと望むのであれば、次いでアルカ リ生成物を一般的に意図する値にpHを調整するために加えねばならない。ここ では、ソーダまたはこの種のいずれか他の生成物が適切である。この処理の温度 は、50℃から140℃が好ましく、60℃から110℃がより好ましく、処理 時間は1から60分が好ましく、30分未満が好ましく、せいぜい15分がより 好ましい。もし必要であれば(平衡での過酢酸または同様の生成物については一 般的に必要であり、共沸混合蒸留により得られた過酢酸では一般的に不必要では あるが、あれば好ましい)、1以上の粘度保護のための助剤が加えられ、例えば それは、0.5重量%のMgSO4・7H2Oおよび/または上記で定義された同 様量のリン生成物である。 c)過酢酸の注入の段階bの後に、洗浄なしで、酸素脱リグニンの第2段階0 2が、段階aについて記載されたものと同様である条件において実施されること が好ましく、それにより、pHについては12より少し低く、しかし好ましくは 11から12であることが可能である。この目的のために、ソーダのようなアル カリ剤が、段階bの終末で酸素注入の前に、好ましくは11から12である値に パルプのpHを戻すために十分な量で加えられる。 このように本発明にしたがって、思いがけないことに、過酢酸の注入の前のキ レート化を回避し、過酢酸による前処理の後で酸素の注入の前にパルプを洗浄し ないだけではなく、好ましくは少々アルカリ性で、中性pHに近いpH(5から 8.5)で、過酢酸によるこの処理を実施することもまた可能となる。 本発明のもう一つの代わりの形態によれば、用いられる過酢酸は、5重量%か ら55重量%の過酢酸を含む、共沸混合蒸留により得られる過酢酸からなる。 本発明のさらにもう一つの代わりの形態によれば、用いられる過酢酸は、10 重量%から40重量%の過酢酸および1重量%から25重量%の過酸化水素を含 む平衡化溶液からなり、その過酢酸は続く酸素脱リグニン段階の前のパルプの前 処理の目的のために存在し、その酸素脱リグニン段階の間に、過酸化水素はパル プに対して漂白効果を有する。 本発明は、図とともに、いかなる限定をも意味しないで示される、態様につい ての以下の例の補助により、よりよく理解されるであろう。図はすなわち、 図1は、本発明によるO1wQw(xO2)wプロセスの例示を示し、 図2は、本発明によるO1w(xO2)wプロセスの例示を示し、 図3は、図2の別の形態の例示を示す。 O1wQw(xO2)wシーケンスは図1において図式的に示され、そこでは、 パルプは先行技術にしたがってキレート化シーケンスQを経過する(しかしなが ら完全なシーケンスは先行技術の部分を形成しない)。酸素は、リグニンを含み 、まだ脱リグニンされていない紙パルプの処理のための回路のポイント1で注入 される。次に配管3に持ち出され、洗浄槽(w)4に運搬されるパルプの、酸素 による脱リグニンの第1の段階01を反応槽2は可能とし、洗浄槽(w)4から 、洗浄流出物5(通常除去される)が回収される。このように洗浄されて、パル プは配管6に運搬される。それは次いで、反応槽8内においてパルプと反応する キレート剤7の注入によりキレート化される。配管9において回収されたパルプ は次いで、洗浄槽10において洗浄され、「前管(pretube)」13においてパル プとの反応によりミキサー12における過酢酸の注入に向けて配管11中を運搬 される。酸素脱リグニンの第2の段階は、ミキサー14への酸素の注入、反応槽 15内での脱リグニン反応により直接に起こり、次いで洗浄槽16において洗浄 が起こる。このシーケンスにおいては、過酢酸の注入と酸素による脱リグニンの 第2の段階との間には洗浄はない。 本発明によれば、キレート化段階を含まないO1w(xO2)wシーケンスは、 図2において図式的に示される。この図において、図1におけるものと同じ要素 は、同じ参照番号を有している。洗浄槽4で洗浄した後、過酢酸がミキサー12 を通して注入され、前管13においてパルプと反応する。この段階の後には直接 、ミキサー14への酸素の注入および反応槽15内での酸素O2による脱リグニ ンが続く。本発明による方法はこの様に、キレート化とそれに続かなければなら ない洗浄を排除することを可能とし、このことは方法を単純にするだけでなく、 資本上のコストを有意に減少させる。 図3は図2の別の形態を示し、ここでも同じ要素は同じ参照番号を有する。あ る段階、一般的にパルプの順次の洗浄(例えば、過酢酸によるパルプの漂白の段 階の後)において、一般的に0.1重量%を超えるまで希釈された、過酢酸を含 む洗浄流出物は、ミキサー12で11に再注入されて回収される。もしこれらの 流出物を起源とする過酢酸の量が必要でないならば、本発明にしたがって、パル プのトン当たりの欲する量を得るために十分な量においてそれらに過酢酸(純粋 または希釈)を加え得る。もちろん、必要であれば濃縮し、または、パルプに注 入する前にいずれか適切な処理を施して、これらの流出物のある比率のみをリサ イクルすることは可能である。 例1: この例は、本発明にしたがって、過酢酸による処理の前にキレート化段階を与 えないことの利益を、比較により示すことを可能とする。 下の表は得られた結果を要約する。 Q:0.2%DTPA、初期pH6、10%濃度、70℃、60分。 x:1%dPAA、0.5%MgSO4・7H2O、初期PH5、10%濃度、 70℃、60分。 同じ程度の脱リグニン、同じ白色度、および同じ程度の強度の粘度が、キレー ト化なしでも観察される(右側の欄)。 例2: この例で、希釈過酢酸と平衡での過酢酸の効果を比較する。 操作条件は次の通りである。 Paa:1%PAA、10%濃度、初期pH5.3、80℃。 O2:2%NaOH、0.5%MgSO4・7H2O、2.5バールO2、1 0%濃度、初期pH11.7から12.1、90℃、60分。 w:3%濃度に希釈することによりイオン交換水で洗浄し、次いで35−40 %濃度に濃縮し、略95%効果に対応させる。 Paa段階の特定の条件は以下である。 dPAA:蒸留過酢酸、dPAA+:粘度保護のための助剤を含む蒸留過酢酸 。 ePAA:平衡化過酢酸、ePAA+:粘度保護のための助剤を含む平衡化過 酢酸。 PAA溶液の組成 AcOH:酢酸 TAO:全活性酸素 酸素による脱リグニンの第2の段階の後の結果は以下である。 Olw後のパルプの特性: 白色度:40.3%イソ カッパー価:10.5 粘度:901dm3/kg 上記の試験は、 70%より高い全脱リグニン率にもかかわらず、第2のO2段階の後に実質的 に粘度が損失しないことを示す。 −粘度における最低の降下は、dPAA+により得られる。選択性の順序は次 ぎの通りである。 −脱リグニンの最高速度は、ePAA+の場合において観察される。PAAは 、増大する脱リグニン力により分類される、すなわち、 ePAA+>dPAA+>ePAA>dPAA しかしながら、そのよりたかい全活性酸素のために、ePAAは、dPAAよ りもより高い酸化力で利益を得る。実際、PAAチャージが1%の場合において 、平衡化されたPAAと蒸留されたPAAについてそれぞれTAOは0.67お よび0.21%である。 −この後者の点を考慮にいれると、最も高い白色度はePAAの場合において 観察される。 例3: この例は、キレート化されたパルプとキレート化されていないパルプおよび何 がpHの効果であるのかを比較することを可能にする。 同じパルプの試料が素材とされ、第1の場合には、キレート化処理に続いて酸 素脱リグニン後の洗浄と過酢酸による処理の前の洗浄があり、第2の場合には、 同じ処理がキレート化と洗浄なしに行われる。得られた結果は次の通りである。 1.01wQwPaawシーケンス(キレート化パルプ) 操作条件: Q:0.2%DTPA(100%として)、pH6、10%濃度、70℃、6 0分。 Paa:1%蒸留過酢酸(dPAA)(100%として)、0.5%MgSO4 ・7H2O、pH3から6、10%濃度、70℃、70℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水による洗浄に続いて、35〜40% 濃度へのパルプの濃縮、略95%の有効性に対応する。 様々な試料のpHは変化しており、すべては同じO1wシーケンスにしたがっ てあらかじめ処理されている、すなわち酸素による脱リグニンであり、次いで水 で洗浄する。 得られた結果: O1w後のパルプの特性:酸素により脱リグニンされた針葉樹クラフトパルプ (スーパーバッチ・クッキング)は、 白色度:39.8%イソ カッパー価:11.9 粘度:867dm3/kgである。 得られた脱リグニンのパーセンテージは、酸素による脱リグニンの第1の段階 01の後に50%である。 蒸留された過酢酸による処理の後に粘度は変化しない。これらの操作条件にお いて、白色度と脱リグニン速度はpHとともに増大する。 pH5が直接に得られ、蒸留された過酢酸がこのパルプに混合された。 2.O1wPaawシーケンス(非キレート化パルプ) 操作条件: Paa(過酢酸):1%dPAA、10%濃度、 初期pH:5から9、90℃、30分。 得られた結果: O1w後のパルプの特性(O1w処理は、上記のようにすべての試料について 実施される): 白色度:41.1%イソ カッパー価:10.5 粘度:915dm3/kg これらの操作条件の中で、白色度、脱リグニンおよび粘度の観点からの最良の 妥協はpH8で得られる。 よりよい結果に加えて、少しアルカリ側のpHで段階xを実施することにはも う一つの利点がある。pH>7で段階xを実施することにより、O1からxに、 およびxからO2に変化するときのpHにおける飛躍はこのように最小まで減少 する。 このことは次のことを含意する、すなわち、 −よりよいpHのプロフィール、 −pHを調整するための酸またはソーダのより少ない使用、 −同じ種類の流出物(pHの観点から)。 例4: この例は、過酢酸の投入の効果を様々な温度で定量することを可能とする。 O1wPaawシーケンスの研究 70℃の温度での研究 操作条件: Paa:0.3−0.6および1.0%dPAA、初期pH5.5、10%濃 度、70℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて略95%有効度に 対応する35〜40%濃度への濃縮。 結果: O1w後のパルプの特性(上記の通り): 白色度:41.1%イソ カッパー価:10.5 粘度:915dm3/kg 90℃の温度での研究 操作条件: Paa:0.9および1.0%dPAA、10%濃度、初期pH5、90℃、 10から30分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて略95%有効度に 対応する35〜40%濃度への濃縮。 結果: O1w後のパルプの特性: 白色度:41.2%イソ カッパー価:10.5 粘度:901dm3/kg 結果が示すように、0.9%のdPPAの使用は、白色度における同じ向上と 、同じ脱リグニン速度と、同じ粘度とに達することを可能とする。加えて、その 様なdPPAの投入は、15分未満の保持時間に達することを可能にする。 例5: PaaおよびO2段階の間の洗浄の効果 O1wPaawO2およびO1w(PaaO2)wシーケンスの比較 操作条件: Paa:0.9%dPAA、10%濃度、初期pH5、90℃、10分。 O2:2.0%NaOH、0.5%MgSO4・7H2O、2.5バール、10 %濃度、初期pH11.5から12.1、90℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて略95%有効度に 対応する35〜40%濃度への濃縮。 結果: O1w後のパルプの特性: 白色度:41.2%イソ カッパー価:10.5 粘度:901dm3/kg PAAとO2段階の間の中間洗浄を排除することにより、同じレベルの白色度 と脱リグニンに達することが可能となる。 例6: シーケンスO1wQwePaawO2w O1w(dPaa+O2)wおよび O1w(Paae+O2)wにしたがった針葉樹クラフトパルプの脱リグニン 1.操作条件: Q:0.2%DTPA(100%として)、10%濃度、初期pH6、90℃ 、30分。 dPaa+:0.9%dPaa、0.5%Na2227、10%濃度、 初期pH8.0、90℃、10分。 ePaa+:0.9%ePaa、0.5%Na2227、10%濃度、初期 pH8.1、90℃、10分。 ePaa:0.9%ePaa、10%濃度、初期pH5.4、90℃、10分 。 O2:2.5%NaOH、0.5%MgSO4・7H2O、2.5バールO2、 10%濃度、初期pH11.5から12.0、90℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて95%有効度に対 応する35〜40%濃度への再濃縮。 2.結果: 結果はO2段階の後に与えられる ★本発明によるOxOシーケンス後に得られた脱リグニンの全体。 パルプの初期特性: スーパーバッチ・クッキングに由来する酸素による前脱リグニン針葉樹クラフ トパルプ(クッキング後のカッパー価:21) 白色度(%イソ):40.6 カッパー価:10.5 粘度(dm3/kg):883 例7: O1w(dPaa+O2)wシーケンスによる針葉樹クラフトパルプの脱リグ ニン:Paa段階の間のpHの効果 1.操作条件: dPaa+:0.9%dPAA、0.5%Na2227、10%濃度、初期 pH5.3および8.0、90℃、10分。 O2:2.5%NaOH、0.5%MgSO4・7H2O、2.5バールO2、 10%濃度、初期pH11.5から12.0、90℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて95%有効度に対 応する35〜40%濃度への再濃縮。 2.結果: 結果はO2段階の後に与えられる ★OxOシーケンス後に得られた脱リグニンの全体。 O1段階の後のパルプの初期特性: 従来のクッキングに由来する針葉樹クラフトパルプ(クッキング後のカッパー 価:37)、次いで酸素による前脱リグニン(O1w) 白色度(%イソ):31.7 カッパー価:18.5 粘度(dm3/kg):932 例8: シーケンスO1w dPaa+O2wおよびO1w(dPaa+O2)wによる 針葉樹クラフトパルプの脱リグニン:PaaおよびO2段階の間の洗浄の効果。 1.操作条件: Paad+:0.9%dPAAN、0.5%Na2227、10%濃度、初 期pH8.0、90℃、10分。 O2:2.5%NaOH、0.5%MgSO4・7H2O、2.5バールO2、 10%濃度、初期pH11.5から12.0、90℃、60分。 w:3%濃度への希釈によるイオン交換水での洗浄に続いて95%有効度に対 応する35〜40%濃度への再濃縮。 2.結果: 結果はO2段階の後に与えられる ★本発明によるOxOシーケンス後に得られた脱リグニンの全体。 O1w段階後のパルプの初期特性: スーパーバッチ・クッキングに由来する針葉樹クラフトパルプ(クッキング後 のカッパー価:21)および続く酸素による前脱リグニン。 白色度(%イソ):40.6 カッパー価:10.5 粘度(dm3/kg):882
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レドン、アンリー フランス国、78000 ベルサイユ、リュ・ ドゥ・ラサンブレ・ナシヨナル 1ビス (72)発明者 ミュゲ、ミシェル フランス国、78960 ボワザン・ル・ブル トヌー、リュ・デ・タマリス 42 (72)発明者 ラビリエ、ジャン−マルク フランス国、78280 ギヤンクール、サン トラル・パルク、プラース・マルタン・リ ュテール・キング 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.セルロースを含む紙パルプを形成し、次いでパルプの漂白の段階の前にこ のパルプにおけるリグニンの比率を減少させるために、前記パルプに単一もしく は複数の連続段階の間に酸素を注入し、少なくとも1つのパルプの前処理段階が 、少なくとも1つのパルプへの酸素注入の段階の前に設置されている、セルロー スを含む紙パルプの酸素脱リグニンをするための方法であって、前期前処理段階 が、いかなる事前のキレート化段階なしに有機ペルオキシ酸により前記パルプま たは少なくともその一部を処理し、次いで酸素の注入に向かうことからなること を特徴とする、セルロースを含む紙パルプの酸素脱リグニンをするための方法。 2.前処理段階が、酸素による脱リグニンの処理をすでに経たパルプについて 実施されることを特徴とする請求項1の方法。 3.有機ペルオキシ酸が、共沸混合蒸留により得られた過酢酸かまたは平衡で の過酢酸かのいずれかであることを特徴とする請求項1の方法。 4.パルプが過酢酸による前処理後にも酸素による処理の前にも洗浄されてい ないことを特徴とする請求項1および2のいずれか1項記載の方法。 5.用いられる過酢酸が、5重量%から55重量%の過酢酸を含む、共沸混合 蒸留により得られた過酢酸からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ か1項記載の方法。 6.用いられる過酢酸が10重量%から40重量%の過酢酸および1重量%か ら25重量%の過酸化水素を含む平衡化溶液からなり、該過酢酸は酸素による脱 リグニンの後段階の前のパルプの前処理の目的のために存在し、その酸素による 脱リグニンの間に過酸化水素がパルプに対して漂白効果を有することを特徴とす る請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。 7.有機ペルオキシ酸による前処理が5から9、好ましくは7から8.5のp Hで実施されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法。 8.過酢酸の量が、乾燥素材で表現された紙のトン当たり大体1から10kg であることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項記載の方法。 9.加えられる有機ペルオキシ酸の量が、前記有機ペルオキシ酸を用いたパル プの前処理のために必要なpHに達するのに直接に十分であることを特徴とする 請求項1ないし8のいずれか1項記載の方法。 10.リンの無機酸、そのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、それらから別々 に、または混合物としたものから選択されることが好ましい、少なくとも1つの 粘度保護のための助剤がこの様にパルプに注入されることを特徴とする、過酢酸 が用いられる、請求項1ないし9のいずれか1項記載の方法。 11.用いられる過酢酸が、有機ペルオキシ酸の注入の段階の下流に位置する 段階からの流出物に由来することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1 項記載の方法。
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