JPH1160630A - 吸水剤の製造方法 - Google Patents

吸水剤の製造方法

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JPH1160630A
JPH1160630A JP470798A JP470798A JPH1160630A JP H1160630 A JPH1160630 A JP H1160630A JP 470798 A JP470798 A JP 470798A JP 470798 A JP470798 A JP 470798A JP H1160630 A JPH1160630 A JP H1160630A
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邦彦 石崎
Hiroyoshi Fujimaru
洋圭 藤丸
Nobuyuki Harada
信幸 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無加圧下および高加圧下での吸収倍率が高
く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減されている
吸水剤を提供する。 【解決手段】 酸基含有不飽和単量体(塩)を含む単量
体成分を重合してなる含水ゲル状重合体を中和した後、
得られる重合体が有する官能基とを反応し得る架橋剤と
反応させる吸水剤の製造方法であって、酸基含有不飽和
単量体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲル
状重合体を後中和する工程と、上記後中和後の含水ゲル
状重合体を、ゲル状に保持しながら一定時間加熱処理す
る工程と、上記加熱処理された含水ゲル状重合体を、粉
末状に乾燥させる工程と、上記乾燥工程によって得られ
た重合体を、該重合体が有する官能基と反応し得る架橋
剤と反応させる工程とを含むことを特徴とする吸水剤の
製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水剤の製造方法
に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、紙オ
ムツ(使い捨てオムツ)や生理用ナプキン等の衛生材料
に好適に用いられ、上記衛生材料の吸水能力を著しく改
善することができる吸水剤の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大量の水を吸収させることを目的
として、紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット等の衛
生材料を構成する材料の一つに吸水性樹脂等の吸水剤が
幅広く利用されている。また衛生材料以外にも、土壌保
水剤並びに食品等のドリップシート等、吸水、保水を目
的として吸水性樹脂等の吸水剤が広範囲に利用されてい
る。
【0003】上記の吸水性樹脂としては、例えば、ポリ
アクリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリル
共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合
体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体
のケン化物、アクリロニトリル共重合体もしくはアクリ
ルアミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、
カチオン性モノマーの架橋体等が知られている。
【0004】そして、例えば上記衛生材料等に用いるた
めに、上記吸水性樹脂としては、以下の特性を備えてい
ることが望まれている。上記の吸水性樹脂が備えるべき
特性としては、体液等の水性液体に接した際の高い吸収
倍率や優れた吸水速度、通液性、膨潤ゲルのゲル強度、
水性液体を含んだ基材から水を吸い上げる際の吸引力等
が挙げられる。
【0005】しかしながら、これらの特性間の関係は必
ずしも正の相関関係を示さず、例えば、吸収倍率の高い
吸水性樹脂ほど通液性、ゲル強度、吸水速度等の物性が
低下する。そこで、このような吸水性樹脂の各種吸収特
性をバランス良く改良する方法として、吸水性樹脂の表
面近傍を架橋する方法が種々提案され、(1)特定の架
橋剤を用いる方法や、(2)架橋剤の均一分散方法が多
く提案されている。
【0006】上記の方法のうち、 (1)架橋剤として
特定の化合物を用いる方法としては、例えば、架橋剤と
して、多価アルコールを用いる方法(特開昭58−18
0233号公報、特開昭61−16903号公報)、多
価グリシジル化合物、多価アジリジン化合物、多価アミ
ン化合物、多価イソシアネート化合物を用いる方法(特
開昭59−189103号公報)、グリオキサールを用
いる方法(特開昭52−117393号公報)、多価金
属を用いる方法(特開昭51−136588号公報、特
開昭61−257235号公報、特開昭62−7745
号公報)、シランカップリング剤を用いる方法(特開昭
61−211305号公報、特開昭61−252212
号公報、特開昭61−264006号公報)、エポキシ
化合物とヒドロキシ化合物とを用いる方法(特開平2−
132103号公報)、アルキレンカーボネートを用い
る方法(DE−4020780号/米国特許54097
71号)等が知られている。
【0007】また、(2)架橋反応時に、架橋剤を吸水
性樹脂表面に均一に分散させて均一な表面架橋を行う方
法としては、例えば、架橋剤の添加時に、不活性無機粉
末を存在させる方法(特開昭60−163956号公
報、特開昭60−255814号公報)、2価アルコー
ルを存在させる方法(特開平1−292004号公
報)、エーテル化合物を存在させる方法(特開平2−1
53903号公報)、1価アルコールのアルキレンオキ
サイド付加物、有機酸塩、ラクタム等を存在させる方法
(特開平6−200046号/欧州特許第555692
号)等が知られている。
【0008】しかしながら、上記の表面処理方法は、確
かに吸水性樹脂の各種吸収特性のバランスの改良を行う
ことはできるものの、未だ充分であるとは言い難い。つ
まり、上記従来の方法により得られた吸水性樹脂は、近
年のトレンドである、吸水性樹脂を多量に使用し、か
つ、薄型化された衛生用品における吸収体に用いられる
吸水性樹脂に必要とされる特性を考慮した場合、未だ充
分な物性レベルにまで到達していないのが現状である。
このため、吸水性樹脂のさらなる高品質化が求められて
いる。
【0009】吸水性樹脂を高濃度に含有する吸収体中の
吸水性樹脂に必要とされる特性としては、無加圧状態で
の吸収倍率が高いことに加えて、従来よりもさらに高荷
重下、高加圧下での吸収倍率や液拡散性等の吸収特性に
優れることが挙げられる。また、吸水性樹脂を高濃度に
含有する吸収体を長時間着用した場合には、吸水性樹脂
中の水可溶成分量が徐々に溶出し、体液等の水性液体の
拡散性を低下させたり、上記水性液体の戻り量を増加さ
せたりする現象が生じる場合があり、吸水性樹脂中の水
可溶成分量をさらに低減させることが望まれている。
【0010】ところで、吸水性樹脂の代表的な製法とし
ては、(I)予め中和されたアクリル酸等を主成分とす
る単量体を重合する方法、(II)中和をしないかあるい
は中和しても所定範囲内の比較的低い中和率で中和した
アクリル酸等を主成分とする単量体を重合した後、得ら
れた含水ゲル状重合体を必要に応じて中和する、いわゆ
る後中和重合方法が知られている。例えば、特開平1−
126310号公報、米国特許第4,985,518号
に記載の吸水性樹脂の製造方法が、上記(I)の方法に
相当する。
【0011】しかしながら、上記(I)の方法は、水可
溶成分が比較的多く、該吸水剤を衛生用品に用いた場合
に、体液等の水性液体の拡散性を低下させたり、上記水
性液体の戻り量を増加させたりする現象が生じる虞れが
ある。このため、吸水性樹脂の製法としては、上記(I
I)の方法が、吸水性樹脂の無加圧下での吸収倍率を高
いまま維持させると共に水可溶成分を低減させる方法と
して、好適に用いられている。
【0012】上記(II)の方法としては、具体的には、
例えば、(l)アクリル酸をビニル架橋剤の存在下で重
合した後、アルカリ金属で中和し、得られた含水中和ゲ
ルを2価金属イオンでさらに架橋する方法(米国特許第
4,295,987号)、(m)カルボン酸等の遊離の
酸基を含有する単量体を重合してなる含水ゲル状重合体
にアルカリ金属含有化合物を添加して、該含水ゲル状重
合体中の酸基の少なくとも50モル%を中和する方法
(米国特許第4,654,039号)、(n)カルボン
酸等の酸基を含有する単量体と共重合性架橋剤を重合し
てなる含水ゲル状重合体にアルカリ金属含有化合物を添
加して、該含水ゲル状重合体中の酸基の50モル%〜9
0モル%を中和する方法、および、(o)カルボン酸等
の酸基を含有する単量体を重合してなる含水ゲル状重合
体にアルカリ金属含有化合物を添加して、該含水ゲル状
重合体中の酸基の50モル%〜90モル%を中和した
後、該含水ゲル状重合体が有する酸基および/またはア
ルカリ金属塩基と反応し得る反応性基を少なくとも2つ
以上有する化合物と架橋反応させる方法(特開平1−1
03606号公報、特開平1−103615号公報)、
(p)酸基含有単量体の10モル%〜50モル%が中和
されてなる単量体成分を重合し、さらに中和する方法
(特開平1−144404号公報、米国特許第4,98
5,514号)、(q)特定の3種類の重合開始剤を特
定量用いて、アクリル酸を、残存モノマー量が1000
ppm以下となるまで断熱重合した後、得られるポリア
クリル酸を、その中和率が50モル%〜100モル%と
なるように中和し、次いで、中和後の含水ゲル状重合体
に特定量の架橋剤を添加し、該含水ゲル状重合体を架橋
してからさらに乾燥粉砕する方法(特開平3−1744
14号公報、米国特許第5,145,906号) が知ら
れている。
【0013】しかしながら、本願発明者等が種々検討し
た結果、上記(II)の方法のように、酸基含有単量体を
重合した後で中和することにより得られた吸水性樹脂
は、水可溶成分を低減させることはできるものの、表面
架橋処理を行ったとしても、架橋効果が発現し難いこと
が判明した。
【0014】つまり、具体的には、上記(II)の方法を
用いた場合、加圧する荷重が低い(例えば20g/cm
2)場合における加圧下での吸収倍率は一定のレベルま
で向上するものの、高加圧下(例えば50g/cm2
での吸収倍率は向上し難いことが判明した。また、たと
え高加圧下での吸収倍率が高い吸水剤が得られたとして
も、該吸水剤を安定して得ることは容易でははなく、上
記(II)の方法に関して前述した何れの方法によって
も、高加圧下での吸収倍率が高い吸水剤を安定して得る
ことができるとは言い難いのが実情であった。
【0015】このため、無加圧下のみならず高加圧下で
の吸収倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来よりも
低減された、薄型の吸収体に好適に用いることができる
吸水剤、および、該吸水剤を安定して製造することがで
きる方法が求められている。
【0016】そこで、無加圧下および高加圧下での吸収
倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減さ
れている吸水剤が求められている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、無加圧
下および高加圧下での吸収倍率が高く、しかも、水可溶
成分量が従来よりも低減されている吸水剤の製造方法を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、酸基含有不飽和単量
体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲル状重
合体を、後中和した後、ゲル状に保持しながら加熱処理
を行い、その後、さらに乾燥させて粉末状にしてから架
橋剤と反応させることにより、無加圧下および高加圧下
での吸収倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来より
も低減されている吸水剤を安定して得ることができるこ
ともまた見い出した。
【0019】また、本発明者等は、中和ゲルの加熱処理
によって、吸水性樹脂の水可溶成分が若干増加するにも
拘らず、意外なことにも、かかる加熱処理によって水可
溶成分が増加した吸水性樹脂を粉末として表面近傍の架
橋処理を行うと、無加圧下および高加圧下での吸収倍率
が高くなることを見い出した。すなわち、不純物である
水可溶成分が増加するにも拘らず、中和ゲルの加熱処理
によって、無加圧下および高加圧下での吸収倍率が高く
なることを見い出した。
【0020】なお、本発明の水可溶成分は加熱処理によ
って増加しない場合もあるが、たとえ加熱処理で水可溶
成分が増加したとても、前記(i)の予め中和されたモ
ノマーを重合する従来の吸水性樹脂の製造方法よりは、
本発明の製造方法の方が遥かに水可溶成分が少ないこと
も見いだされた。
【0021】即ち、請求項1記載の発明にかかる吸水剤
の製造方法は、酸基含有不飽和単量体(塩)を含む単量
体成分を重合してなる含水ゲル状重合体を中和した後、
得られる重合体が有する官能基とを反応し得る架橋剤と
反応させる吸水剤の製造方法であって、酸基含有不飽和
単量体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲル
状重合体を後中和する工程と、上記後中和後の含水ゲル
状重合体を、ゲル状に保持しながら一定時間加熱処理す
る工程と、上記加熱処理された含水ゲル状重合体を、粉
末状に乾燥させる工程と、上記乾燥工程によって得られ
た重合体を、該重合体が有する官能基と反応し得る架橋
剤と反応させる工程とを含むことを特徴としている。
【0022】請求項2記載の発明にかかる吸水剤の製造
方法は、請求項1記載の吸水剤の製造方法において、上
記加熱処理が、上記重合体の水可溶成分が0.05重量
%〜20重量%の範囲内で増加するまで行われることを
特徴としている。
【0023】請求項3記載の発明にかかる吸水剤の製造
方法は、請求項1記載の吸水剤の製造方法において、上
記含水ゲル状重合体の中和および加熱処理が、ゲルの粉
砕と同時に行われることを特徴としている。
【0024】請求項4記載の発明にかかる吸水剤の製造
方法は、請求項3記載の吸水剤の製造方法において、加
熱処理された粉砕後の中和ゲルの平均粒子径が、0.2
〜2mmの範囲であることを特徴としている。
【0025】請求項5記載の発明にかかる吸水剤の製造
方法は、請求項1記載の吸水剤の製造方法において、上
記含水ゲル状重合体が、静置重合によって得られた重合
体であることを特徴としている。
【0026】請求項6記載の発明にかかる吸水剤の製造
方法は、請求項1記載の吸水剤の製造方法において、中
和ゲルの加熱処理温度が75〜100℃の範囲であるこ
とを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、無加圧下および高加
圧下での吸収倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来
よりも低減されている吸水剤の製造方法を提供すること
ができる。該吸水剤は、吸水剤が高濃度に含有された薄
型の吸収体に用いてもその吸収能を効果的に発揮するこ
とができるので、吸水剤を多量に使用し、かつ、薄型化
された衛生用品における吸収体にも好適に用いることが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態につ
いて詳しく説明する。
【0029】本発明の吸水剤の製造方法では、酸基含有
不飽和単量体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含
水ゲル状重合体を後中和する工程と、上記後中和後の含
水ゲル状重合体を、ゲル状に保持しながら一定時間加熱
処理する工程と、上記加熱処理された含水ゲル状重合体
を、粉末状に乾燥させる工程と、上記乾燥工程によって
得られた重合体を、該重合体が有する官能基と反応し得
る架橋剤と反応させる工程とを含むことを特徴としてい
るが、以下、先ず、本発明における重合および後中和方
法について述べる。
【0030】本発明にかかる吸水剤の製造方法において
用いられる含水ゲル状重合体は、酸基含有不飽和単量体
(塩)を含む単量体成分を重合してなる重合体である。
上記含水ゲル状重合体としては、酸基含有不飽和単量体
(塩)としてアクリル酸(塩)を用いた含水ゲル状重合
体が好ましく、また、0モル%〜40モル%が中和され
たアクリル酸(塩)を重合してなる含水ゲル状重合体で
あることが更に好ましく、また、0モル%が中和された
遊離のアクリル酸、すなわち、未中和のアクリル酸を重
合してなる含水ゲル状重合体であることが更により好ま
しい。
【0031】また、上記不飽和単量体成分は、上記アク
リル酸(塩)を主成分とし、必要に応じて、上記アクリ
ル酸(塩)以外のその他の単量体、つまり、上記アクリ
ル酸(塩)と共重合可能なその他の単量体を含んでいて
もよい。上記その他の単量体としては、特に限定される
ものではないが、具体的には、例えば、メタクリル酸、
マレイン酸、クロトン酸、ソルビン酸、イタコン酸、ケ
イ皮酸、無水マレイン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホ
ン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェー
ト等の酸基含有不飽和単量体およびその塩;アクリルア
ミド、メタアクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ビニルピリジ
ン、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルピペリジ
ン、N−アクリロイルピロリジン等のノニオン性の親水
基含有不飽和単量体等が挙げられる。これらその他の単
量体は、一種類のみを用いてもよく、適宜、二種類以上
を混合して用いてもよい。これらその他の不飽和単量体
を用いる場合には、単量体成分中のその他の不飽和単量
体割合が50モル%以下、好ましくは30モル%以下と
なるように設定すればよい。
【0032】また、上記含水ゲル状重合体を得る際に
は、内部架橋剤を用いて架橋構造を内部に導入すること
が望ましい。上記の内部架橋剤は、重合性不飽和基およ
び/または反応性基を一分子中に複数有する化合物であ
ればよく、特に限定されるものではない。つまり、内部
架橋剤は、上記酸基含有不飽和単量体と共重合および/
または反応する置換基を一分子中に複数有する化合物で
あればよい。尚、上記含水ゲル状重合体は、内部架橋剤
を用いなくとも架橋構造が形成される自己架橋型の構造
を有していてもよい。
【0033】上記内部架橋剤としては、具体的には、例
えば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、
グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンアク
リレートメタクリレート、エチレンオキサイド変性トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリア
リルホスフェート、トリアリルアミン、ポリ(メタ)ア
リロキシアルカン、(ポリ)エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
エチレンジアミン、ポリエチレンイミン、グリシジル
(メタ)アクリレート等が挙げられるが、特に限定され
るものではない。これら内部架橋剤は、一種類のみを用
いてもよく、適宜、二種類以上を混合して用いてもよ
い。そして、上記例示の内部架橋剤のうち、重合性不飽
和基を一分子中に複数有する内部架橋剤を用いることに
より、得られる吸水剤の吸収特性等をより一層向上させ
ることができる。
【0034】また、重合性不飽和基を一分子中に複数有
する内部架橋剤が好適に用いられるが、それらの中で
も、通常の吸水性樹脂の架橋重合に多用されているエス
テル結合を有する(メタ)アクリレート系架橋剤((ポ
リ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレートやトリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなど)
は、中和剤によっては本発明で良好な結果を有しない場
合があり、かかる架橋剤の場合、後述する一価陽イオン
の炭酸塩を中和剤に用いるべきである。
【0035】また、後述する一価陽イオンの水酸化物を
中和剤に用いる場合、好ましくは、重合性不飽和基を一
分子中に複数有する非エステル結合系内部架橋剤が本発
明では好適に用いられる。上記非エステル結合系内部架
橋剤としては、一分子内にアリル基,アミドエステル
基,ビニル基から選ばれる重合性官能基を複数有する内
部架橋剤が例示され、例えば、アリル系架橋剤として、
テトラアリルオキシエタンなどのアセタール、ペンタエ
リスリトールテトラアリルエーテル、ペンタエリスリト
ールトリアリルエーエテル、ペンタエリスリトールジア
リルエーエテル、トリメチロールプロパントリアリルエ
ーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、エ
チレングリコールジアリルエーテル、ジエチレングリコ
ールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリ
ルエーテル、単糖類、二糖類、多糖類、セルロースなど
の水酸基を一分子内に2個以上有する化合物から誘導さ
れるポリアリルエーテルなどのエーテル、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルシアヌルレートなどが挙げ
られる。また、アミド系架橋剤としては、N,N’−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミド、N,N’−メチレ
ンビス(N−ビニルアルキルアミド)などが例示され
る。さらに、ビニル系架橋剤としては、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルエーテルなどが例示される。
【0036】上記内部架橋剤の使用量は、架橋剤の種類
や目的の架橋密度にもよるが、前記単量体成分に対して
0.005モル%〜3モル%の範囲内が好ましく、0.
01モル%〜1.5モル%の範囲内がより好ましく、
0.05〜1モル%の範囲内が更に好ましい。上記内部
架橋剤の使用量が 0.005モル%よりも少ない場
合、並びに、3モル%よりも多い場合には、所望の吸収
特性を備えた吸水剤が得られない虞れがある。また、後
述する乾燥前の中和ゲルの加熱処理によって、その乾燥
重合体の水可溶成分を増加させる場合、目的とする乾燥
重合体の水可溶成分量に収まるように、適宜、内部架橋
剤の使用量は予め増量すればよい。
【0037】上記内部架橋剤を用いて架橋構造を吸水剤
内部に導入する場合には、上記内部架橋剤を、上記単量
体成分の重合時あるいは重合後、または重合、中和後に
反応系に添加するようにすればよい。
【0038】尚、上記重合に際しては、反応系に、澱
粉、澱粉の誘導体、セルロース、セルロースの誘導体、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、ポリア
クリル酸(塩)架橋体等の親水性高分子;次亜リン酸
(塩)等の連鎖移動剤、炭酸塩などの発泡剤等を添加し
てもよい。
【0039】上記単量体成分の重合方法としては、特に
限定されるものではなく、例えば、水溶液重合、逆相懸
濁重合、バルク重合、沈澱重合等の公知の方法を採用す
ることができる。このうち、重合反応の制御の容易さ、
および、得られる吸水剤の性能面から、単量体成分を水
溶液にして重合させる方法、即ち、水溶液重合および逆
相懸濁重合が好ましい。尚、水溶液重合、逆相懸濁重合
は、従来公知の重合方法であり、例えば、米国特許第4
625001号、同第4769427号、同第4873
299号、同第4093776号、同第436,732
3号、同第4446261号、同第4683274号、
同第4690996号、同第4721647号、同第4
738867号、同第4748076号等に記載されて
いる。
【0040】また、水溶液重合を行う場合、単量体や重
合体に対して、無攪拌で行う静置重合を行ってもよい
し、攪拌重合を行ってもよいし、静置重合と攪拌重合を
併用してもよいが、好ましくは、重合の少なくとも一部
が静置重合で行われることである。
【0041】上記重合方法として水溶液重合および逆相
懸濁重合を採用する場合の単量体成分の濃度、即ち、水
溶液中における単量体成分の割合は、特に限定されるも
のではないが、10重量%以上であることが好ましく、
15重量%〜40重量%の範囲内であることがさらに好
ましい。また、反応温度や反応時間等の反応条件は、用
いる単量体成分の組成等に応じて適宜設定すればよく、
特に限定されるものではないが、通常、10℃〜110
℃、好ましくは10℃〜90℃の温度範囲内で重合が行
われる。
【0042】また、重合開始時には、例えば、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のラジ
カル重合開始剤、或いは、紫外線や電子線等の活性エネ
ルギー線等を用いることができる。また、酸化性ラジカ
ル重合開始剤を用いる場合には、例えば、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−アスコ
ルビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合を行って
もよい。これら重合開始剤の使用量は、0.001モル
%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.01モル%〜
0.5モル%の範囲内がより好ましい。尚、重合開始剤
は、水等の溶媒に溶解または分散させればよい。
【0043】上記の重合により得られた重合体は、上記
単量体成分の水溶液濃度にもよるが、一般に含水ゲル状
重合体である。そして、本発明において、上記含水ゲル
状重合体は、さらに中和剤により必須に後中和される。
【0044】本願において後中和とは、中和をしないか
あるいは中和しても所定範囲内の比較的低い中和率を有
する酸基含有不飽和単量体(塩)を含む単量体成分を重
合した後、得られた重合体を中和することにより所望す
る中和率に調整することを示し、本実施の形態では酸基
含有不飽和単量体(塩)、好ましくは、0モル%〜40
モル%の中和率を有するアクリル酸(塩)を含む単量体
成分を重合した後で、得られた含水ゲル状重合体を中和
することにより、好ましくは55モル%を越える中和率
に調整することを示す。上記中和率とは、酸基含有不飽
和単量体と不飽和単量体塩との総量における不飽和単量
体塩のモル%であり、環境性、安全性の面から、60モ
ル%〜90モル%の範囲内に調整することがさらに好ま
しく、65モル%〜75モル%の中和率に調整すること
が最も好ましい。
【0045】本発明を達成するために用いられる上記中
和剤としては、特に限定されるものではなく、従来公知
の無機または有機の塩基または酸を使用することができ
る。上記中和剤の塩基としては、具体的には、例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸水素アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン
酸カリウム、リン酸アンモニウム、ホウ酸ナトリウム、
ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウム、乳酸ナトリウ
ム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、プロピオン酸ナ
トリウム、プロピオン酸カリウム、プロピオン酸アンモ
ニウム等など塩基が挙げられる。
【0046】これら中和剤は、一種類のみを用いてもよ
く、適宜二種類以上を混合して用いてもよい。そのなか
でも、アクリル酸を主成分とする単量体成分を重合して
得られる含水ゲル状重合体を後中和する場合には、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸
化アンモニウム等の一価陽イオンの水酸化物;炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム等
の一価陽イオンの炭酸塩が、工業的入手が容易で、しか
も、効率的に加圧下吸収倍率、特に高加圧下吸収倍率を
向上させることができることから好ましい。
【0047】また、無機酸または有機酸を用いてpHの
高い領域の含水ゲル状重合体の中和を行う方法、即ち、
一旦アルカリ性にしてから酸で中和する方法を用いた場
合でも、加熱処理を行う限り、高加圧下、高荷重下での
吸収倍率に優れる吸水剤を得ることができる。この場合
に用いられる上記有機酸または無機酸としては、例え
ば、リン酸、硫酸、塩酸、炭酸、硝酸、クエン酸、乳酸
等が挙げられるが特に限定されるものではない。この場
合にも、これら有機酸、無機酸は、一種類のみを用いて
もよいし、適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。
【0048】これら中和剤は、水溶液;スラリー;粉
末、顆粒等の粉体で含水ゲル状重合体に添加することが
できる。そのなかでも、上記中和剤を水溶液ないし水分
散液、さらには、水溶液として用いることが、本発明の
目的を達成する上で好ましい。また、上記水性液として
は、好ましくは水であり、水を主成分として各種の塩類
や親水性有機溶媒等を、本発明の目的を妨げない範囲内
で含んでいてもよい。
【0049】上記水性液を添加する際には、含水ゲル状
重合体に中和剤を添加し、含水ゲル状重合体表面が目的
のpH領域に中和されたことを確認することが好まし
い。この場合の中和確認は、フェノールフタレイン等の
中和指示薬が好適である。
【0050】中和剤と用いられる上記水性液の添加量
は、含水ゲル状重合体100重量部に対し、2重量部〜
100重量部の範囲内が好ましく、5重量部〜100重
量部の範囲内がさらに好ましく、10重量部〜50重量
部の範囲内が特に好ましい。上記水性液の添加量が2重
量部未満であれば、中和に時間がかかるのみならず、本
発明の中和ゲルの加熱処理を行い、架橋剤が乾燥後の重
合体粉末に添加するという本発明の方法でも、高加圧下
の吸収倍率が向上しにくい場合がある。一方、上記水性
液の添加量が100重量部を越えると乾燥条件が厳しく
なり、最終製品とするための乾燥工程に負担がかかりす
ぎるのみならず、得られる吸水性樹脂の諸物性も劣った
ものになり易く、工業的に好ましくない。上記水性液を
添加する場合には、該水性液と含水ゲル状重合体とを、
連続または間欠的に混合、混練を行うことが好ましい。
【0051】上記含水ゲル状重合体を中和する方法とし
ては、特に限定されるものではなく、例えば、複数の回
転軸を有する容器内で含水ゲル状重合体を、回転軸の回
転による剪断力により細分化しながら中和剤やその水溶
液を添加、混練する方法(特開平1−131209号公
報)等を用いることができる。本発明において、中和ゲ
ルを加熱処理する場合、中和剤が全て含水ゲル状重合体
に吸収され、フェノールフタレイン等の指示薬にて塩基
の消失が確認された時点をもって、一応の中和の終点と
見なしても構わない。
【0052】中和される前の含水ゲル状重合体の形状
は、静置重合ゲル、例えば、ベルト重合得られれたシー
ト状重合ゲルでもよし、重合筒状重合器で得られた筒状
ゲルでもよいし、箱型重合器で得られた箱状ゲルでもよ
いし、それら静置重合ゲルを細分化し表面積を大きくし
た粒子状ゲルでもよい。また、ニーダーなど攪拌重合で
得られた細分化ゲルでもよいし、逆相懸濁重合で得られ
た球状ゲルでもよい。これらの中では、静置重合ゲルが
好ましい。
【0053】本発明では、これらの含水ゲル状重合体に
対して、前述の中和剤を加えればよいが、本発明で好ま
しくは、含水ゲル状重合体の中和が、含水ゲル状重合体
の解砕と同時に行われる方法であり、さらには、水可溶
分低減や加圧下吸収倍率の点から、静置水溶液重合の含
水ゲル状重合体に対して、塩基性物質を添加して、中和
と同時にゲルの粉砕が行われることである。
【0054】これら中和に用いられる含水ゲル状重合体
の中でも、好ましくは、その最大直径が少なくとも1c
m、より好ましくは2cm以上、特に好ましくは3cm
以上、最も好ましくは5cm以上の粗大ゲルである。ま
た、上記含水ゲル状重合体を中和させる際の該含水ゲル
状重合体の温度は、40℃〜100℃の範囲内であるこ
とが好ましく、60℃〜90℃の範囲内であることがさ
らに好ましい。
【0055】上記粗大ゲルは前述の静置重合(一部静置
重合または完全な静置重合)によって得られ、その上限
は重合方法やスケールによって適宜決定されるが、通
常、その最大直径は200cm以下であることが好まし
く、100cm以下であることがさらに好ましく、50
cm以下であることが特に好ましい。重合後の含水ゲル
状重合体がこの範囲を逸脱する場合、必要に応じて、上
記含水ゲル状重合体を、その最大直径が1cm〜数十c
mとなるように粗粉砕した後、中和すればよい。
【0056】上記粗大ゲルまたは粉砕ゲルを中和する際
には、これらのゲルに塩基性物質を添加し、中和と同時
にこれらのゲルを粉砕する。このとき、好ましくは5m
m以下、さらに好ましくは2mm以下、特に好ましくは
約0.2mm〜2mmの範囲内となるように上記粗大ゲ
ルまたは粉砕ゲルを微粉砕しながら、中和および後述の
加熱処理することが好ましい。なお、上記の微粉砕した
ゲルは混練して、一体ゲル化させてもよい。粉砕には、
ニーダー等の混練機や各種ゲルカッター、ミートチョッ
パー等の多孔板付き押し出し機が用いられる。
【0057】尚、米国特許第4,985,514号に開
示されているように、含水ゲル状重合体を5mm以下に
微粉砕した後、該含水ゲル状重合体を後中和する場合、
上記の方法では加圧下の吸収倍率が向上しない虞があ
る。従って、上記吸水剤の製造方法として、中和ゲルを
架橋する前に該中和ゲルに加熱処理並びに乾燥を施す方
法を採用する場合には、最大直径が1cm以上の未粉砕
の静置重合ゲルに塩基性物質を添加し、フェノールフタ
レインによる着色が消えるまで、中和と同時に粉砕を行
うことが好ましく、中和後の加熱処理時も、中和ゲルを
粉砕ないし攪拌することがより好ましい。静置重合しな
い場合や上記含水ゲル状重合体の大きさが上記範囲を逸
脱する場合には、加圧下での吸収倍率が充分に向上しな
い虞がある。
【0058】なお、上記の加熱処理を行う場合に、後述
する(1)〜(12)の方法により中和を行ってもよ
い。上記含水ゲル状重合体の中和に、前記(1) の方法を
採用する場合に用いられる水性液の添加量は、含水ゲル
状重合体100重量部に対し、2重量部〜100重量部
の範囲内が好ましく、5重量部〜100重量部の範囲内
がさらに好ましく、10重量部〜50重量部の範囲内が
特に好ましい。上記水性液の添加量が2重量部未満であ
れば、中和に時間がかかると共に、中和後の含水ゲル状
重合体(中和ゲル)の加熱処理を行い、乾燥後の重合体
粉末に架橋剤を添加したとしても、高加圧下の吸収倍率
が向上し難い場合がある。一方、上記水性液の添加量が
100重量部を越えると、乾燥条件が厳しくなり、最終
製品とするための乾燥工程に負担がかかりすぎるのみな
らず、得られる吸水性樹脂の諸物性も劣ったものになり
易く、工業的に好ましくない。
【0059】併用される具体的な中和方法としては、例
えば、以下の(1)〜(12)の中和方法が挙げられ
る。
【0060】(1)含水ゲル状重合体に中和剤を添加し
て充分攪拌した後、さらに水性液を添加して中和剤に再
配列を起こさせる方法。
【0061】(2)含水ゲル状重合体を、目標とする中
和度を達成するために必要とされる中和剤の量よりも多
量の中和剤を含む中和剤溶液中に充分浸漬した後、濾過
する方法。
【0062】(3)中和剤を1μm〜1000μmの範
囲内の非常に微細な液滴とし、攪拌下、長時間かけて含
水ゲル状重合体と混合する方法。
【0063】(4)含水ゲル状重合体の粒径を1μm〜
1000μmの範囲内に調整した後、中和剤を添加する
方法。
【0064】(5)中和剤を添加した含水ゲル状重合体
を高圧状態もしくは加圧状態下で放置する方法。
【0065】(6)中和剤を添加した含水ゲル状重合体
にマイクロ波、超音波等を照射する方法。
【0066】(7)中和剤を添加した含水ゲル状重合体
を24時間以上放置する方法。
【0067】(8)界面活性剤や無機粉体の存在下で、
含水ゲル状重合体に中和剤を添加して混合する方法。
【0068】(9)逆相懸濁重合して得られた粒子状含
水ゲル状重合体に、中和剤水溶液を有機溶剤を介するこ
となく直接散布する方法。
【0069】(10)含水ゲル状重合体を乾燥し、必要
により粉砕して得られた最終製品としての吸水剤に近い
粒度を有する粉末(吸水剤前駆体)に、中和剤水溶液を
混合する方法。
【0070】(11)上記粉末(吸水剤前駆体)を、目
標とする中和度を達成するために必要とされる中和剤の
量よりも多量の中和剤を含む中和剤溶液中に充分浸漬し
た後、濾過する方法。
【0071】(12)アンモニア等のガス状中和剤と含
水ゲル状重合体とを反応させる方法等が挙げられる。
【0072】上記水性液を添加する場合には、該水性液
と含水ゲル状重合体とを、連続または間欠的に混合、混
練を行うことが好ましい。また、(1)の方法で、中和
を完了させるまでには、この混合物をさらに1時間以上
保持することが好ましく、より好ましくは2時間以上、
特に好ましくは6時間以上、最も好ましくは12時間以
上保持する。この場合の保持温度としては、0℃〜80
℃の範囲内であり、5℃〜50℃の範囲内で、含水ゲル
状重合体の含水率が変化しないような条件であることが
好ましい。
【0073】尚、従来の吸水剤の製造方法としては、予
め、所望する中和率を有するように中和されたアクリル
酸(塩)を重合することにより吸水剤を得る方法(特開
平1−12630号/米国特許4985518号など)
もある。しかしながら、この従来法により得られた吸水
剤は、水可溶成分が比較的高く、該吸水剤を衛生用品に
用いた場合に、体液等の水性液体の拡散性を低下させた
り、上記水性液体の戻り量を増加させたりする現象が生
じる虞れがあるので好ましくない。
【0074】例えば、上述した先行出願の方法には、ア
クリル酸(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲ
ル状重合体を中和した後、架橋剤で架橋してなる吸水性
樹脂について記載されている。しかしながら、これらの
文献では、後中和により得られた中和ゲルをさらに必須
に加熱処理した後、乾燥して最終製品である吸水剤に近
い粒度に調整し、表面架橋剤と反応させる重要性は考慮
されておらず、むしろ、中和ゲルの加熱や撹拌は重合体
の劣化を伴うものとして避けられていた。
【0075】つまり、含水ゲルの熱劣化や機械的劣化は
よく知られているため、従来の吸水性樹脂の原料として
用いられている、後中和工程を経てられた重合体は、重
合体の中和が実質終了した後、すなわちフェノールフタ
レインなどの指示薬で実質塩基の消費を確認された後
は、劣化を避け且つ生産性を向上させるため、中和ゲル
の加熱や撹拌は通常特に行われていない。
【0076】ところが、かかる従来の後中和工程を経て
得られた重合体を必須に粉末とした後、該重合体が有す
る官能基と反応し得る架橋剤と反応させて得られた吸水
性樹脂(吸水剤)は、低加圧下(例えば20g/c
2)における吸収倍率は一定のレベルまで向上する
が、高加圧下(例えば50g/cm2)における吸収倍
率は一定のレベルまで向上しないことが見いだされた。
【0077】しかしながら、本願発明者等の検討によれ
ば、上記中和ゲルを一旦加熱処理してから乾燥させて架
橋剤と反応させた場合、得られる吸水剤の水可溶成分が
たとえ増加したとしても、予め中和されたアクリル酸等
を主成分とする単量体成分を重合して吸水剤を得る方法
と比較して水可溶成分が少なく、しかも、意外なこと
に、無加圧下および高加圧下での吸収倍率が高くなるこ
とが判った。
【0078】さらに、上記中和ゲルに加熱処理を施した
としても、得られる重合体を、該重合体が有する官能基
と反応し得る架橋剤と反応させない場合や、該架橋剤が
乾燥後の重合体に添加されない場合にも、高加圧下にお
ける吸収倍率は一定のレベルまで向上し難く、高加圧下
における吸収倍率等の吸収特性に優れた吸水剤を安定し
て得ることができないことが判った。
【0079】そこで、本発明では、含水ゲル状重合体を
後中和した後、得られた中和ゲルに対して、必須に加熱
処理並びに乾燥が行われる。
【0080】本発明における中和ゲルの加熱処理とは、
上記含水ゲル状重合体をフェノールフタレンによる着色
が消えるまで中和した後、得られた中和ゲルを、ゲル状
に保ちながら一定時間加熱された状態に保つことを意味
している。上記中和ゲルの加熱処理は、乾燥前に行わ
れ、好ましくは、該中和ゲルの固形分を実質保ったまま
加熱される。
【0081】上記加熱処理時の中和ゲルの固形分は、1
0重量%〜70重量%の範囲が好ましく、(i)例え
ば、必要に応じて水性液を添加することにより、中和ゲ
ルの固形分の濃度変化が±30重量%以下の範囲内、好
ましくは±20重量%以下の範囲内、特に好ましくは±
10重量%以下の範囲内、最も好ましくは±5重量%以
下の範囲内となるように加熱処理を行うか、あるいは、
(ii)中和ゲルの固形分が10重量%〜70重量%の範
囲内となるように加熱処理が行われる。そして、好まし
くは、上記(i)および(ii)の条件を何れも満たすよ
うに加熱処理が行われる。
【0082】つまり、フェノールフタレイン等の指示薬
で中和が確認された後、上記中和ゲルの加熱処理は、該
中和ゲルをゲル状態のまま、該重合体中の水分量を、1
0重量%〜70重量%の範囲内、好ましくは15重量%
〜55重量%の範囲内、特に好ましくは20重量%〜4
0重量%の範囲内の範囲内に保持しながら一定時間行わ
れる。尚、本発明において、上記中和ゲルの水分量は、
上記中和ゲルの重量から固形分を除した値を示す。
【0083】また、上記中和ゲルの加熱時間は、0.2
時間〜10時間の範囲内が好ましく、0.3時間〜5時
間の範囲内がさらに好ましく、0.5時間〜4時間の範
囲内が特に好ましい。また、上記中和ゲルを加熱する際
には、中和ゲルが50℃以上となるように保持すること
が好ましく、65℃〜130℃の範囲内となるように保
持することがより好ましく、75℃〜100℃の範囲内
となるように保持することが特に好ましい。加熱温度は
水以外の溶媒や塩類の添加、圧力の調整などでも調整し
てもよいが、加熱温度が低い場合、本発明の効果が現れ
にくい場合があり、高すぎる場合には吸水性樹脂が劣化
する場合もある。
【0084】また、上記中和ゲルに加熱処理を施す際に
は、加熱と同時に攪拌を行うことが好ましく、さらに
は、攪拌と同時に中和ゲルの粉砕や混練を行うことが、
本発明の目的を達成する上で、より好ましい。また、粉
砕や混練を促進するため、上記中和ゲルを機械的に圧縮
してもよい。上記中和ゲルを攪拌する際の攪拌翼あるい
は回転軸の回転速度は、特に限定されるものではない
が、1rpm〜1000rpmの範囲内であることが好
ましく、10rpm〜500rpmの範囲内であること
がより好ましい。
【0085】本発明で中和および加熱処理に用いる装置
は、両者を均一にかつ確実に混合するために、大きな混
合力を備えていることが好ましい。上記の混合装置とし
ては、例えば、円筒型混合機、二重壁円錐型混合機、V
字型混合機、リボン型混合機、ミートチョパー、スクリ
ュー型混合機、流動型炉ロータリーデスク型混合機、気
流型混合機、双腕型ニーダー、内部混合機、粉砕型ニー
ダー、回転式混合機、スクリュー型押出機等が好適であ
る。なお、中和と加熱処理は、中和終了後、連続して同
じ装置で加熱処理を行ってもよいし、別の装置を用いて
もよい。
【0086】また、上記の加熱処理は、中和ゲルの温度
を上記の範囲内に保持することができるように、好まし
くは外部加熱で行われる。従って、上記の混合装置は、
熱源として、ジャケット、熱風、赤外線、マイクロ波等
を用いて外部から加熱することができるようになってい
ることが好ましい。また、中和に用いる混合装置と、中
和後の加熱処理に用いる加熱処理装置は、同一であって
もよいし、別であってもよいが、加熱処理装置も撹拌構
造を有することが好ましく、粉砕や混練を行うための構
造をさらに備えていることがより好ましい。
【0087】本発明において、上記の加熱処理を行う際
には、加熱に加え、中和ゲルの攪拌や混練、粉砕によ
り、水可溶成分の増加を伴うこともある。しかしなが
ら、予め中和されたアクリル酸等を主成分とする単量体
成分を重合して吸水剤を得る方法と比較すれば、上記の
方法を採用した場合に得られる吸水剤の水可溶成分は遙
に少ない。上記水可溶成分の増減は、加熱処理を行った
中和ゲルを乾燥した重合体(乾燥重合体)中の水可溶成
分の含有量(重量%)と、加熱処理を行わない中和ゲル
の水可溶成分の含有量(重量%)とを比較し、その増減
量を比較すれば容易に求めることができる。
【0088】上記乾燥重合体の水可溶成分は、上記中和
ゲルの加熱処理によって、一定または減少してもよい
が、むしろ、好ましくは0.05重量%〜20重量%の
範囲、より好ましくは0.1重量%〜10重量%の範
囲、特に好ましくは0.2重量%〜5重量%の範囲内で
増加するように加熱処理を行うことで、より高加圧下で
の吸収倍率に優れた吸水剤を安定して得ることができ
る。尚、加熱処理によってその乾燥重合体の水可溶成分
を増加させる場合、目的とする乾燥重合体の水可溶成分
量に収まるように、予め、適宜、重合条件の調整、例え
ば内部架橋剤の使用量を増量すればよい。
【0089】但し、加熱処理後の水可溶成分が多すぎる
場合、本発明の目的が達成されない場合がある。従っ
て、加熱処理によって、上記乾燥重合体の水可溶成分を
増加させる場合には、上記乾燥重合体の最終的な水可溶
成分量が20重量%以下、好ましくは15重量%以下、
さらに好ましくは10重量%以下となる範囲内におい
て、中和ゲルを加熱処理することが好ましい。加熱処理
後の水可溶成分量は、加熱処理の条件(温度、時間、撹
拌の有無)や、加熱処理前の中和ゲルの架橋密度によっ
て、適宜調整される。
【0090】中和ゲルの加熱処理によって、乾燥重合体
の水可溶成分量および加熱処理による該水可溶成分量の
増加量が上記の範囲内に入らない場合、低加圧下(例え
ば、20g/cm2)における吸収倍率は一定のレベル
まで向上するが、高加圧下(例えば、50g/cm2
における吸収倍率は一定のレベルまで向上し難い場合が
ある。
【0091】上記中和ゲルの加熱処理によって高加圧下
(例えば、50g/cm2)における吸収倍率が向上す
る理由の一つとしては、上記中和ゲルの加熱処理によっ
て、水可溶成分量が多くの場合、増加することから、加
熱処理によって吸水性樹脂の重合体構造に何らかの最配
列が起こり、その結果、後の工程である、上記乾燥重合
体に架橋剤を添加する工程に良好な影響を及ぼしている
と推定される。
【0092】また、中和ゲルの加熱を中止した後、保温
下ないし非保温下で2時間以上、好ましくは6時間以
上、さらに好ましくは12時間以上保持してから乾燥さ
せてもよい。上記加熱処理後の中和ゲルの保持温度とし
ては0℃〜80℃の範囲内であることが好ましく、5℃
〜50℃の範囲内で、かつ、中和ゲルの含水率が変化し
ないような条件であることがより好ましい。
【0093】上記して得られた、加熱処理後の中和ゲル
は必須に乾燥され、次いで、架橋剤を乾燥後の重合体粉
末に添加される。
【0094】上記加熱処理後の重合体は、乾燥状態(粉
末状態)であれば、その含水率を調整せずに架橋剤と反
応させることもできるが、最終製品の高加圧下での吸収
特性を最大限に高めるためには、上記の重合体を、好ま
しくはその含水率が10重量%以下となるように調整し
た後、必要に応じて粉砕を行い、所望の粒度に調整して
から架橋剤を添加、反応させることが好ましい。
【0095】加熱処理後の重合体(中和ゲル)を乾燥さ
せる方法としては、特に限定されるものではなく、例え
ば、熱風乾燥機やドラムドライヤー等を用いた薄膜乾燥
法、減圧乾燥法、流動床乾燥法、凍結乾燥法等、従来公
知の種々の乾燥方法を用いることができる。上記の重合
体を乾燥させる際の乾燥温度は、上記の重合体を乾燥さ
せることができれば、特に限定されるものではないが、
80℃〜230℃程度に設定すればよい。また、粉砕方
法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ハ
ンマー式粉砕機、ロール式粉砕機、またはジェット気流
式粉砕機等を用いて粉砕する方法等、従来公知の種々の
粉砕方法を用いることができる。上記の方法において、
乾燥とは、上記中和ゲルを、その固形分が80重量%以
上、好ましくは90重量%以上、より好ましくは95%
重量以上の粉末状態にすることを示す。
【0096】本発明にかかる吸水剤は、上記の方法によ
り後中和された重合体を粉末とした後、該重合体が有す
る官能基と反応し得る架橋剤と反応させ、表面架橋させ
ることによって得ることができる。このように、上記重
合体を上記架橋剤(以下、表面架橋剤と記す)の存在下
に処理し、表面架橋することによって、該重合体の表面
近傍の架橋密度を内部よりも高くすることができる。こ
れにより、吸収特性に優れる吸水剤を得ることができ
る。
【0097】以下、本発明における重合体粉末の架橋方
法について述べる。
【0098】本発明にかかる吸水剤は、上記のように、
中和ゲルを一旦加熱処理し、さらに乾燥させて粉末状に
した後、得られた吸水剤前駆体としての重合体を、該重
合体が有する官能基と反応し得る架橋剤と反応させ、表
面架橋させることによって得ることができる。
【0099】上記吸水剤前駆体としての重合体は、一次
粒子または造粒物として粉末で取り扱えるものであり、
不定形破砕状、球状、不定形顆粒状、棒状、略球状、扁
平状等の種々の形状を有している。そして、上記の重合
体の含水率は10重量%以下であることが好ましく、7
重量%以下であることがさらに好ましく、5重量%以下
であることが特に好ましい。また、乾燥後の重合体を、
粉砕、分級して得られる重合体粒子の平均粒子径は20
0μm〜600μmであり、より好ましくは150μm
以下の粒子の割合が10重量%以下、さらに好ましくは
150μm以下の粒子の割合が5重量%以下である。
【0100】表面架橋剤添加前の重合体の含水率が高い
場合、表面架橋剤が重合体内部まで浸透してしまうた
め、無加圧下および高加圧下での吸収倍率が低くなり易
い。特に、乾燥前の含水ゲルに架橋剤を添加する場合、
たとえ乾燥前に中和ゲルの加熱処理を行っても、水可溶
成分はある程度は低減できるが、無荷重下や加圧下の吸
収倍率に劣ったものとなり、本発明の目的は達成されな
い。
【0101】また、上記表面架橋剤としては、上記重合
体が有する官能基と反応可能な化合物であれば、特に限
定されるものではない。上記表面架橋剤としては、具体
的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリ
セリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
1,2−シクロヘキサノール、トリメチロールプロパ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリ
オキシプロピレン、オキシエチレンオキシプロピレンブ
ロック共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビトール
等の多価アルコール;エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリシドール等の多価エポキシ化合物;
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチ
レンヘキサミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミ
ン等の多価アミン化合物;2,4−トリレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の多価イソ
シアネート化合物;1,2−エチレンビスオキサゾリン
等の多価オキサゾリン化合物;1,3−ジオキソラン−
2−オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4
−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,
3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3
−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソパン−2−
オン等のアルキレンカーボネート;エピクロルヒドリ
ン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリ
ン等のハロエポキシ化合物;亜鉛、カルシウム、マグネ
シウム、アルミニウム、鉄、ジルコニウム等の水酸化物
および塩化物等の多価金属等が挙げられるが、特に限定
されるものではない。
【0102】これら表面架橋剤は、一種類のみを用いて
もよく、適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。こ
れら表面架橋剤のなかでも、溶解度パラメータ(SP
値)が互いに異なる第一表面架橋剤および第二表面架橋
剤を組み合わせてなる表面架橋剤(米国特許第5422
405号参照)を用いることが、高加圧下での吸収倍率
に特に優れる吸水剤を得ることができるので好ましい。
尚、上記の溶解度パラメータとは、化合物の極性を表す
ファクターとして一般に用いられる値である。本発明に
おいては、上記の溶解度パラメータに対して、ポリマー
ハンドブック第3版(WILEY INTERSCIENCE社発行)52
7頁〜539頁に記載されている溶媒の溶解度パラメー
タδ(cal/cm3)1/2の値を適用することとする。また、上
記の頁に記載されていない溶媒の溶解度パラメータに関
しては、該ポリマーハンドブックの524頁に記載され
ているSmallの式に、同525頁に記載されている
Hoyの凝集エネルギー定数を代入して導かれる値を適
用することとする。
【0103】上記の第一表面架橋剤としては、重合体が
有する官能基と反応可能な、溶解度パラメータが12.
5(cal/cm3)1/2以上の化合物が好ましく、13.0(cal
/cm3)1/2以上の化合物がより好ましい。上記の第一表面
架橋剤としては、具体的には、例えば、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール、エチレンカーボネート
(1,3−ジオキソラン−2−オン)、プロピレンカー
ボネート(4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オ
ン)等が挙げられるが、これら化合物に限定されるもの
ではない。これら第一表面架橋剤は、一種類のみを用い
てもよく、適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。
【0104】また、上記の第二表面架橋剤としては、重
合体が有する官能基と反応可能な、溶解度パラメータが
12.5(cal/cm3)1/2未満の化合物が好ましく、9.5
(cal/cm3)1/2 〜12.0(cal/cm3)1/2の範囲内の化合
物がより好ましい。上記の第二表面架橋剤としては、具
体的には、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘ
キサンジオール、トリメチロールプロパン、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジル
エーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル等が挙げられる
が、これら化合物に限定されるものではない。これら第
二表面架橋剤は、一種類のみを用いてもよく、適宜、二
種類以上を混合して用いてもよい。
【0105】上記表面架橋剤の使用量、即ち、上記第一
表面架橋剤および第二表面架橋剤の合計量は、用いる架
橋剤の種類やそれらの組み合わせ等にもよるが、最終的
に得られる吸水剤の固形分100重量部に対して、0.
001重量部〜10重量部の範囲内であることが好まし
く、0.01重量部〜5重量部の範囲内であることがさ
らに好ましい。上記表面架橋剤の使用量が上記範囲内で
あれば、吸水剤の表面近傍の架橋密度を内部よりも高く
することができ、これにより、荷重の大きさによらず、
加圧下での吸収特性に優れる吸水剤を得ることができ
る。上記架橋剤の使用量が0.001重量部未満であれ
ば、加圧下での吸収特性の改良効果が充分に得られない
虞れがあるので好ましくない。また、上記架橋剤の使用
量が10重量部を越えると、添加した架橋剤が効率良く
使用されず、不経済となるばかりか、吸水剤における最
適な架橋構造を形成する上で、表面架橋剤の量が過剰量
となり易く、過度に吸収倍率が低下する虞れがあるので
好ましくない。
【0106】上記重合体と表面架橋剤とを混合する際に
は、混合時あるいは混合後に、必要に応じて、水、水蒸
気、または水と親水性有機溶媒とからなる水性液等を添
加してもよい。このとき、上記表面架橋剤が多価アルコ
ールや多価エポキシ化合物、アルキレンカーボネート
等、重合体と共有結合で反応する化合物である場合に
は、溶媒として水、水蒸気、または水と親水性有機溶媒
とからなる水性液等を添加することにより、加圧下での
吸収特性が大きく向上する場合があるので好ましい。上
記親水性有機溶媒としては、特に限定されるものではな
いが、具体的には、例えば、メチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、iso−プロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチル
アルコール、t−ブチルアルコール等の低級アルコール
類;アセトン等のケトン類;ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド
等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類等が挙げられる。
【0107】この場合に使用される水の量は、用いる重
合体の種類や粒径等にもよるが、重合体の固形分100
重量部に対して、10重量部以下、好ましくは1重量部
〜5重量部の範囲内である。また、上記親水性有機溶媒
の使用量は、用いる重合体の種類や粒径等にもよるが、
重合体の固形分100重量部に対して、10重量部以
下、好ましくは0.1重量部〜5重量部の範囲内であ
る。
【0108】上記重合体と表面架橋剤とを混合する際に
は、例えば、上記の水性液中に重合体を分散させた後、
表面架橋剤を混合してもよく、水や水性液に溶解させた
表面架橋剤を、重合体に直接、噴霧若しくは滴下して混
合してもよい。また、水を用いて混合する場合には、水
に不溶な微粒子状の粉体や、各種有機酸や無機酸、界面
活性剤等を共存させてもよい。
【0109】上記重合体と表面架橋剤とを混合する際に
用いられる混合装置は、両者を均一にかつ確実に混合す
るために、大きな混合力を備えていることが好ましい。
上記の混合装置としては、例えば、円筒型混合機、二重
壁円錐型混合機、V字型混合機、リボン型混合機、スク
リュー型混合機、流動型炉ロータリーデスク型混合機、
気流型混合機、双腕型ニーダー、内部混合機、粉砕型ニ
ーダー、回転式混合機、スクリュー型押出機等が好適で
ある。
【0110】詳しい理由は不明であるが、本発明にかか
る重合体は、従来の後中和による重合体と比較して、表
面架橋剤との均一混合性に優れている。
【0111】本発明においては、上記重合体と表面架橋
剤とを混合した後、架橋剤の種類により、必要に応じて
加熱処理を行い、重合体の表面近傍を架橋させる。上記
加熱処理の処理温度は、用いる表面架橋剤にもよるが、
80℃以上が好ましく、100℃〜230℃の範囲内が
さらに好ましく、160℃〜220℃の範囲内が特に好
ましい。上記加熱処理温度が80℃未満であれば、加熱
処理に時間がかかり、生産性の低下を引き起こすのみな
らず、均一な架橋構造が形成されず、本発明の目的とす
る加圧下での吸収特性の高い吸水剤を得ることができな
い虞れがある。上記の加熱処理は、通常の乾燥機または
加熱炉を用いて行うことができる。上記の乾燥機として
は、例えば、溝型混合乾燥機、ロータリー乾燥機、デス
ク乾燥機、流動層乾燥機、気流型乾燥機、赤外線乾燥機
等が挙げられる。また、加熱処理時間は適宜決定される
が、好ましくは1〜120分、さらに好ましくは5〜6
0分の範囲である。
【0112】以上の製造方法により得られる吸水剤は、
無加圧下での吸収倍率が40g/g以上、さらには50
g/g以上と高いだけでく、水可溶成分量や高加圧下吸
収倍率も優れている。すなわち、本発明の製造方法で得
られる吸水剤は水可溶成分量が20重量%以下、好まし
くは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以
下、最も好ましくは5重量%以下と非常に少なく、しか
も、表面の架橋反応が均一に形成されるため、加圧下で
の吸収特性が改善され、50(g/cm2)という高加
圧下においても、人工尿に対して好ましくは25g/g
以上、より好ましくは最も好ましくは30g/g以上、
さらに好ましくは35g/g以上、最も好ましくは39
g/g以上という、極めて優れた吸収倍率を示す。
【0113】上記吸水剤は、このように、無加圧下およ
び高加圧下での吸収倍率が高く、無加圧下、加圧下に関
わらず、いかなる使用条件下においても吸水剤内部への
液体の吸収移行のための導液空間が確保されており、高
加圧条件下においても高い吸収倍率を得ることができ
る。このため、該吸水剤は、紙、粉砕パルプ等の親水性
繊維材料からなる支持構造体と複合されて、衛生用品等
の吸水剤として長時間好ましく使用することができる。
【0114】以上のように、本発明の吸水剤の製造方法
によれば、無加圧下および高加圧(荷重)下での吸収倍
率が高く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減され
ている吸水剤を提供することができる。このようにして
得られた吸水剤は、かかる物性を示すため、例えば、繊
維質材料とともに複合化して得られる紙おむつや生理用
ナプキン等の吸水性物品において、吸水剤とパルプ等の
繊維質材料との総和に対する吸水剤の比率(コア濃度)
が50重量%以上といった高濃度条件下で使用された場
合でも、荷重下におけるキャピラリーの閉塞を引き起こ
すことがない。
【0115】従って、該吸水剤を用いれば、長時間にわ
たって拡散性に優れ、しかも漏れの少ない吸収体、吸水
性物品を提供することができる。このように、本発明に
かかる吸水剤は、吸水剤が高濃度に含有された薄型の吸
収体に用いてもその吸水能を効率的に発揮することがで
きるので、吸水剤を多量に使用し、かつ、薄型化された
衛生用品における吸収体に好適に用いることができる。
【0116】
【実施例】本発明を実施するための最良の形態以下、実
施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではな
い。尚、吸水剤の諸性能は、以下の方法により測定し
た。
【0117】(a)常圧下での吸収倍率 1Lのイオン交換水中に、2.0gのKCl,2.0g
のNa2SO4,0.85gのNH42PO4,0.15
gの(NH42HPO4,0.19gのCaCl2,
0.23gのMgCl2を溶解させ人工尿を作成した。
次いで、重合体粉末ないし吸水剤0.2gを不織布製の
袋(60mm×60mm)に均一に入れ、0.9%生理
食塩水/ないし人工尿中に室温で浸漬した。浸漬60分
後に袋を引き上げ、遠心分離機を用いて 250Gで3
分間水切りを行った後、袋の重量W1(g)を測定し
た。また、同様の操作を重合体粉末ないし吸水剤を用い
ないで行い、そのときの重量W0(g)を測定した。そ
して、これら重量W1とW0から、次式(a)に従って
常圧下での吸収倍率(g/g)を算出した。
【0118】常圧下での吸収倍率(g/g)=(重量W
1(g)−重量W0(g)−0.2)/0.2(g) (b)高加圧下での吸収倍率 先ず、高加圧下での吸収倍率の測定に用いる測定装置に
ついて、図3を参照しながら、以下に簡単に説明する。
【0119】図3に示すように、測定装置は、天秤1
と、この天秤1上に載置された所定容量の容器2と、外
気吸入パイプ3と、導管4と、ガラスフィルタ6と、こ
のガラスフィルタ6上に載置された測定部5とからなっ
ている。
【0120】上記の容器2は、その頂部に開口部2a
を、その側面部に開口部2bをそれぞれ有しており、開
口部2aに外気吸入パイプ3が嵌入される一方、開口部
2bに導管4が取り付けられている。尚、容器2には、
所定量の人工尿12が入っている。また、上記外気吸入
パイプ3の下端部は、人工尿12中に没している。上記
外気吸入パイプ3は、容器2内の圧力をほぼ常圧(大気
圧)に保つために設けられている。、上記のガラスフィ
ルタ6は、直径70mmに形成されている。そして、容
器2およびガラスフィルタ6は、シリコーン樹脂からな
る導管4によって互いに連通している。また、ガラスフ
ィルタ6の容器2に対する位置および高さは一定に保た
れている。さらに、ガラスフィルタ6は、その上面が、
外気吸入パイプ3の下端面3aに対してごく僅かに高い
位置になるように固定されている。
【0121】上記測定部5は、濾紙7と、支持円筒9
と、この支持円筒9の底部に貼着された金網10と、重
り11とを有している。上記測定部5は、ガラスフィル
タ6上に、濾紙7、支持円筒9(つまり、金網10)が
この順に載置されると共に、支持円筒9内部、即ち、金
網10上に重り11が載置されてなっている。上記支持
円筒9は、内径60mmに形成され、金網10は、ステ
ンレスからなり、400メッシュ(目の大きさ38μ
m)に形成されている。そして、金網10上に、所定量
の吸水剤15が均一に散布されるようになっている。ま
た、重り11は、金網10、即ち、吸水剤15に対し
て、荷重(50g/cm2)を均一に加えることができ
るようになっている。
【0122】上記構成の測定装置を用いて加圧下での吸
収倍率を測定した。測定方法について以下に説明する。
【0123】先ず、容器2に所定量の人工尿12を入
れる、容器2に外気吸入パイプ3を嵌入する、等の所
定の準備動作を行った。次に、ガラスフィルタ6上に濾
紙7を載置した。一方、この載置動作に並行して、支持
円筒9内部、即ち、金網10上に、0.9gの吸水剤1
5を均一に撒布し、この吸水剤15上に重り11を載置
した。次いで、濾紙7上に、金網10、つまり、吸水剤
15および重り11を載置した上記支持円筒9を、その
中心部がガラスフィルタ6の中心部に一致するようにし
て載置した。そして、濾紙7上に支持円筒9を載置した
時点から、60分間にわたって経時的に、該吸水剤15
が吸水した人工尿12の重量W2(g)を、天秤1の測
定値から求めた。
【0124】記の重量W2(g)と、吸水剤15の重量
(0.9g)から、次式(b)に従って、高加圧下(5
0g/cm2)における吸水開始から60分後の吸収倍
率(g/g)を算出した。
【0125】高加圧下での吸収倍率(g/g)=重量W
2(g)/吸水剤の重量(g) (c)水可溶成分量 吸水剤0.5gを1000gの脱イオン交換水中に分散
させ、16時間攪拌した後、濾紙で濾過した。次いで、
得られた濾液50gを100mlビーカーにとり、該濾
液に 0.1N水酸化ナトリウム水溶液1ml、N/2
00・メチルグリコールキトサン水溶液10ml、およ
び0.1%トルイジンブルー水溶液4滴を添加した。そ
の後、上記ビーカー内の溶液をN/400・ポリビニル
硫酸カリウム水溶液を用いてコロイド滴定した。そし
て、溶液の色が青色から赤紫色に変化した時点を滴定の
終点として滴定量A(ml)を求めた。また、濾液50
gに代えて脱イオン水50gを用いて上記と同様の操作
を行い、ブランクとして滴定量B(ml)を求めた。そ
して、これら滴定量A・Bで決定された水可溶性成分の
モル濃度と、吸水剤の繰り返し単位当たりの分子量C
(例えば、中和率75%では88.5など)とから、水
可溶成分量(重量%)を算出した。
【0126】(d)重合体粉末の含水量 重合体粉末1.000gをアルミカップ(内径53mm
*高さ23mm)に入れ、180℃の無風オーブンで3
時間再乾燥し、その乾燥減量より重合体粉末の含水量
(重量%)を算出した。
【0127】(実施例1)シグマ型羽根を2本有する内
容積2.5Lのジャケット付き内面テフロンコーティグ
製双腕型ニーダーに蓋を付けた反応器内に、アクリル酸
240.0g、内部架橋剤としてのN,N’−メチレン
ビスアクリルアミド769mg(対アクリル酸0.15
モル%)、溶媒としての脱イオン946.6gを仕込ん
で反応液とした。次に、この反応液の温度を15℃に保
ちながら上記反応器内を窒素置換した。次いで、上記ニ
ーダーのブレードを攪拌しながら上記反応液に、重合開
始剤としての10重量%の2,2’−アゾビス(2−ア
ジノプロパン)二塩酸塩水溶液7.2g、2重量%のL
−アスコルビン酸水溶液3.0g、および7重量%の過
酸化水溶液3.42gを添加して重合を開始させた。こ
のとき、重合開始と同時にブレードを停止し、ジャケッ
トの温度が、反応液の温度とほぼ等しくなるように、反
応液の温度の上昇に追随してジャケットを適宜昇温しな
がら静置断熱重合を行った。そして、反応液の温度が最
高到達温度に達した後、ジャケットの温度をコントロー
ルして反応液の温度を55℃に維持し、該反応液を合計
1時間重合させることで含水ゲル状重合体(A)を得
た。
【0128】重合終了後、ニーダー中に詰まった120
0gの含水ゲル状重合体(A)に対しニーダー上部より
48重量%の苛性ソーダ水溶液180.4g(対アクリ
ル酸で65モル%)を一気(10秒以内)に添加した
所、含水ゲル状重合体の上部に未吸収の苛性ソーダ水溶
液が分離した2相状態となった。次いで、ニーダーのブ
レードを回転させることで、未粉砕の静置重合ゲルに塩
基性物質を添加して中和と同時にゲルの粉砕を行ったと
ころ、約10分で含水ゲル状重合体は10mm以下の不
定形に細分化され、かつフリーの苛性ソーダ水溶液も目
視では確認されなかったが、フェノールフタレイン溶液
を直接添加したところ、一部の含水ゲル状重合体にはフ
ェノールフタレインの赤紫色がいまだ見られた。そこ
で、さらにブレードの撹拌を続けたところ、40分後に
は含水ゲル状重合体は数mmにまで細分化され、フェノ
ールフタレインの赤紫色は個々の細分化含水ゲルにもは
や観察されれず、実質中和は終了した。こうして得られ
た中和ゲル(A)の中和率は65モル%で固形分は約2
1重量%であった。
【0129】次いで、ニーダー中の中和ゲル(A)に対
して、ニーダーの蓋をして撹拌しながら粉砕を継続し、
固形分を約21重量%の一定に保ちつつ、ジャケットの
温度を100℃に昇温させ中和ゲル(A)の加熱処理を
行った。次いで、3時間後にニーダーから加熱処理した
中和ゲル(平均粒径約1mm)を取り出し、160℃の
熱風で65分間・乾燥した、この乾燥物を振動ミルを用
いて粉砕し、分級することで、JIS標準篩300μm
〜600μmの粒子径を有する吸水剤前駆体としての重
合体粒子(以下、重合体粒子(1)と記す)を得た。該
重合体粒子(1)の含水率は7重量%であった。また、
この重合体粒子(1)の吸収倍率は65.0(g/g)
で、水可溶成分は7.2重量%であった。
【0130】次いで、得られた重合体粒子(1)100
重量部に対し、第一表面架橋剤としてのプロピレングリ
コールグリセリン1重量部、第二表面架橋剤としてのエ
チレングリコールジグリシジルエーテル0.05重量
部、並びに、水3重量部および親水性有機溶媒としての
イソプロピルアルコール2重量部からなる水性液計6.
05重量部を添加、混合し、得られた混合物を185℃
で20分間加熱処理することにより吸水剤(1)を得
た。この吸水剤の諸性能を上述した方法により測定し
た。この結果を、重合体粒子(1)の物性と併せて表1
に示す。
【0131】(実施例2)実施例1において、重合に用
いた内部架橋剤N,N’−メチレンビスアクリルアミド
の使用量を513mg(対アクリル酸0.10モル%)
とする以外は、実施例1と同様に静置断熱重合を行うこ
とで含水ゲル状重合体(B)を得た。
【0132】重合終了後、ニーダー中に詰まった約12
00gの含水ゲル状重合体(B)の上部より48重量%
の苛性ソーダ水溶液208.2g(対アクリル酸で75
モル%)を一気(10秒以内)に添加した所、含水ゲル
状重合体の上部に未吸収の苛性ソーダ水溶液が分離した
2相状態となった。次いで、ニーダーのブレードを回転
させることで、未粉砕の静置重合ゲルに塩基性物質を添
加して中和と同時にゲルの粉砕を行ったところ、約10
分で含水ゲル状重合体は10mm以下の不定形に細分化
され、かつフリーの苛性ソーダ水溶液も目視では確認さ
れなかったが、フェノールフタレイン溶液を直接添加し
たところ、一部の含水ゲル状重合体にはフェノールフタ
レインの赤紫色がいまだ見られた。そこで、さらにブレ
ードの撹拌を続けたところ、50分後には含水ゲル状重
合体は数mmにまで細分化され、フェノールフタレイン
の赤紫色は個々の細分化含水ゲルにもはや観察されれ
ず、実質中和は終了した。こうして得られた中和ゲル
(B)の中和率は75モル%で固形分は約21重量%で
あった。
【0133】上記して得られた中和ゲル(B)に対し
て、ニーダーの蓋をして撹拌しながら粉砕を継続し、固
形分を約21重量%の一定に保ちつつ、ジャケットの温
度を100℃に昇温させ中和ゲル(B)の加熱処理を行
った。次いで、3時間後にニーダーから加熱処理した中
和ゲル(平均粒径約1mm)を取り出し、160℃の熱
風で65分間・乾燥した。次いで、実施例1と同様に乾
燥・粉砕・分級することで、JIS標準篩300μm〜
600μmの粒子径を有する重合体粒子(2)を得た。
該重合体粒子(2)の含水率は8重量%であった。ま
た、この重合体粒子の吸収倍率は83.7(g/g)
で、水可溶成分は18.1重量%であった。
【0134】次いで、得られた重合体粒子(2)100
重量部に対して、実施例1と同様の架橋剤水性液計6.
05重量部を添加、混合し、得られた混合物を185℃
で40分間加熱処理することにより吸水剤(2)を得
た。結果を表1に示す。
【0135】(実施例3)未粉砕の一体ゲルに塩基を添
加し後にゲル細分化した実施例1,2と異なり実施例3
では、予め細分化しゲルに塩基を添加し中和した。すな
わち、実施例2において、含水ゲル状重合体(B)をニ
ーダーで5mm以下の粒子径に細分化した後、ニーダー
のブレードを回転させつつ、苛性ソーダ水溶液208.
2g(対アクリル酸で75モル%)を添加する以外は実
施例2と同様に重合および中和を行った。その結果、苛
性ソーダ水溶液は細分化ゲルに素早く吸収され、約10
分後にはフェノールフタレインの赤紫色は個々の細分化
含水ゲルにもはや観察されれず、実質中和は終了した。
【0136】こうして得られた中和ゲル(C)を実施例
2と同様にジャケットの温度を100℃に昇温させ中和
ゲル(C)の加熱処理を3時間行った。次いで、実施例
2と同様に乾燥・粉砕・分級することで、含水率約7重
量%の重合体粒子(3)を得た。次いで、得られた重合
体粒子(3)100重量部に対して、実施例2と同様の
架橋剤水性液6.05重量部を添加、混合し、185℃
で90分間加熱処理することにより吸水剤(3)を得
た。結果を表1に示すが、塩基添加前に予め5mm以下
に細分化した場合、加圧下吸収倍率が上がり難いことが
判る。
【0137】(実施例4)実施例1において、含水ゲル
状重合体(A)の中和に用いる48重量%の苛性ソーダ
水溶液の使用量を180.4g(対アクリル酸70モル
%)とする以外は実施例1と同様に重合および中和を行
った。その結果、中和開始後50分後には含水ゲル状重
合体は数mmにまで細分化され、フェノールフタレイン
の赤紫色は個々の細分化含水ゲルにもはや観察されれ
ず、実質中和は終了した。こうして得られた中和ゲル
(D)の中和率は70モル%で固形分は約21重量%で
あった。
【0138】上記して得られた中和ゲル(D)に対し
て、ニーダーの蓋をして撹拌しながら粉砕を継続し、固
形分を約21〜24重量%の上昇範囲に保ちつつ、ジャ
ケットの温度を100℃に昇温させ中和ゲル(D)の加
熱処理を1.5時間行った。
【0139】以下、実施例1と同様に乾燥・粉砕・分級
することで、含水率は約7重量%の重合体粒子(3)を
得た。次いで、得られた重合体粒子(4)100重量部
に対して、実施例1と同様の架橋剤水性液計6.05重
量部を添加、混合し、得られた混合物を185℃で30
分間加熱処理することにより吸水剤(4)を得た。結果
を表1に示す。
【0140】(実施例5)実施例4において、中和に用
いる塩基を苛性ソーダから炭酸ナトリウム粉末123.
6g(対アクリル酸70モル%)とする以外は実施例3
と同様に中和を行い。中和ゲル(F)を得た。以下、実
施例4と同様に記して得られた中和ゲル(F)に対し
て、加熱処理を1時間行い、次いで、実施例4と同様に
乾燥・粉砕・分級することで、含水率約7重量%の重合
体粒子(5)を得た。次いで、得られた重合体粒子
(7)に対して、実施例3と同様の架橋剤水性液6.0
5重量部を添加、混合し、185℃で40分間加熱処理
することにより吸水剤(5)を得た。結果を表1に示
す。
【0141】(実施例6)実施例1において、重合に用
いた内部架橋剤N,N’−メチレンビスアクリルアミド
の使用量を667mg(対アクリル酸0.13モル%)
とする以外は、実施例1と同様に静置断熱重合を行うこ
とで含水ゲル状重合体(D)を得た。
【0142】上記して得られた中和ゲル(D)に対し
て、ニーダーの蓋をして撹拌しながら、固形分を約21
〜24重量%の上昇範囲に保ちつつ、ジャケットの温度
を100℃に昇温させ中和ゲル(D)の加熱処理を45
分行った。以下、実施例1と同様に乾燥・粉砕・分級す
ることで、含水率約6重量%の重合体粒子(5)を得
た。
【0143】次いで、重合体粒子(5)100重量部に
実施例1と同様の架橋剤水性液6.05重量部を添加、
混合し、得られた混合物を185℃で20分間加熱処理
することにより吸水剤(5)を得た。結果を表1に示
す。
【0144】(実施例7)中和ゲルの加熱処理温度を下
げた実施例5を示す。実施例4において、中和ゲル
(C)の加熱処理に際してジャケットの温度を50℃す
る以外には実施例3と同様に行い、重合体粒子(8)を
得た。次いで、得られた重合体粒子(8)に対して、実
施例4と同様の架橋剤水性液6.05重量部を添加、混
合し、185℃で40分間加熱処理することにより吸水
剤(5)を得た。結果を表1に示す。表1より、中和ゲ
ルの加熱処理温度が低いと、加圧下吸収倍率がやや低下
することが判る。
【0145】(実施例8)実施例6において、重合に用
いた内部架橋剤をポリエチレングリコール(n=8)ジ
アクリレート2.43g(対アクリル酸0.15モル
%)とする以外は、実施例6と同様に静置断熱重合を行
うことで含水ゲル状重合体(G)を得た。以下、実施例
6と同様に炭酸ナトリウム粉末123.6g(対アクリ
ル酸70モル%)で中和を行い、さらに、実施例6と同
様に加熱処理を1時間行い、次いで、乾燥・粉砕・分級
することで、含水率は約7重量%の重合体粒子(8)を
得た。次いで、得られた重合体粒子(8)に対して、実
施例6と同様の架橋剤水性液6.05重量部を添加、混
合し、185℃で50分間加熱処理することにより吸水
剤(8)を得た。結果を表1に示す。
【0146】(実施例9)実施例4において、中和ゲル
(D)の加熱処理時にニーダーの回転数を30rpmか
ら75rpmに上げ細分化をさらに行う以外は実施例4
と同様に行い、JIS標準篩300μm〜600μmの
粒子径を有する重合体粒子(6)を得た。次いで、得ら
れた重合体粒子(5)に対して、実施例4と同様の架橋
剤水性液6.05重量部を添加、混合し、実施例4と同
様に加熱処理することにより吸水剤(6)を得た。結果
を表1に示す。表1より、加熱処理時に細分化が強いと
可溶分は増加するにも拘らず、加圧下吸収倍率は向上す
ることが判る。
【0147】(比較例1)実施例1において、含水ゲル
状重合体(A)を中和して得られた65モル%中和ゲル
(A)に対して、加熱処理を行わずに、中和ゲル(A)
を160℃の熱風で65分間・乾燥した。以下、実施例
1と同様に、この乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、分
級することで、JIS標準篩300μm〜600μmの
粒子径を有する比較用の吸水剤前駆体としての比較重合
体粒子(1)を得た。該比較重合体粒子(1)の含水率
は8重量%であった。また、この重合体粒子の吸収倍率
は65.0(g/g)で、水可溶成分は4.5重量%で
あった。すなわち、実施例1と比較例1より、100℃
で加熱処理した実施例1の重合体粒子(1)は、不純物
である水可溶成分が約2.7重量%増加していることが
わかる。
【0148】次いで、中和ゲルの加熱処理なしで得られ
た、水可溶成分の少ない比較重合体粒子(1)100重
量部に対して、実施例1と同様の架橋剤水性液計6.0
5重量部を添加、混合し、得られた混合物を185℃で
40分間加熱処理することにより比較吸水剤(2)を得
た。
【0149】(比較例2)実施例1と同様の反応器内
に、中和率75モル%の部分中和アクリル酸ナトリウム
塩の33重量%水溶液1200gに、内部架橋剤として
のポリエチレングリコール(n=8)ジアクリレート6
39mg(対アクリル酸塩で0.03モル%)を溶解さ
せてなる反応液を仕込んだ。次に、この反応液の温度を
30℃に保ちながら上記反応器内を窒素置換した。次い
で、上記ニーダーのブレードを攪拌しながら上記反応液
に、重合開始剤としての20重量%過硫酸ナトリウム水
溶液2.64gと、1%L−アスコルビン酸水溶液2.
2gとを添加して、ゲルを解砕しながら1時間重合を行
うことで、数mmに細分化された粒子状の含水ゲル状重
合体(C)を得た。得られた含水ゲル状重合体(C)は
75モル%中和ゲルであり、フェノールフタレインを添
加したところ、フェノールフタレインの赤紫色は確認さ
れなかった。
【0150】その後、含水ゲル状重合体(C)を実施例
1と同様の方法により乾燥、粉砕、分級して300〜6
00μmの粒子径を有する比較用の吸水剤前駆体として
の比較重合体粒子(2)を得た。該重合体粒子(2)の
含水率は6重量%であった。また、この重合体粒子
(C)の吸収倍率は68.4(g/g)で、水可溶成分
は24.1重量%であった。すなわち、実施例1や実施
例2と比較例2より、重合前に中和する実施例2の比較
重合体粒子(2)は、不純物である水可溶成分が多く且
つ吸収倍率も低いことがわかる。
【0151】次いで、得られた比較重合体粒子(2)1
00重量部に対して、実施例2と同様の架橋剤水性液計
6.05重量部を添加、混合し、得られた混合物を実施
例2と同様に185℃で40分間加熱処理することによ
り比較吸水剤(2)を得た。結果を表1に示す。
【0152】(比較例3)架橋剤を乾燥後の重合体粉末
に添加した実施例1〜9に対して、乾燥前の含水ゲルに
架橋剤を添加した比較例3を示す。すなわち、実施例4
において、得られた中和ゲル(C)の固形分100重量
部に対して、実施例4と同様の架橋剤水性液計6.05
重量部を添加、混合した。次いで、架橋剤を添加した中
和ゲル(C)に対して、実施例4と同様にジャケットの
温度を100℃に昇温させ加熱処理を1時間行った。以
下、中和ゲルを実施例4と同様に乾燥・粉砕・分級する
ことで、架橋剤を乾燥前の中和ゲルに添加し更に加熱処
理した、含水率約7%の比較吸水剤(3)を得た。表1
より、乾燥後の重合体粉末に架橋剤を添加しない場合、
加圧下吸収倍率が非常に低いことが判る。
【0153】(比較例4)実施例7で得られた重合体粒
子(7)をそのまま比較吸水剤(4)として用いた。表
1より、乾燥後の重合体粉末に架橋剤を添加しない場
合、加圧下吸収倍率が非常に低いことが判る。
【0154】
【表1】
【0155】表1に記載の結果から、本実施例で得られ
た重合体を用いた吸水剤は、中和ゲルの加熱処理によっ
て水可溶成分が増加しているのも拘らず、従来品より
も、無加圧(常圧)下のみならず、低加圧下および高加
圧下での吸収倍率が高く、しかし、水可溶成分量が比較
例で得られた重合体を用いた吸水剤よりも低減されてい
ることが判る。
【0156】発明の詳細な説明の項においてなした具体
的な実施態様、または実施例は、あくまでも、本発明の
技術内容を明らかにするものであって、そのような具体
例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、
本発明の精神と次に記載する特許請求事項の範囲内で、
いろいろと変更して実施することができるものである。
【0157】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にかかる吸
水剤の製造方法は、以上のように、酸基含有不飽和単量
体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲル状重
合体を中和した後、得られる重合体が有する官能基とを
反応し得る架橋剤と反応させる吸水剤の製造方法であっ
て、酸基含有不飽和単量体(塩)を含む単量体成分を重
合してなる含水ゲル状重合体を後中和する工程と、上記
後中和後の含水ゲル状重合体を、ゲル状に保持しながら
一定時間加熱処理する工程と、上記加熱処理された含水
ゲル状重合体を、粉末状に乾燥させる工程と、上記乾燥
工程によって得られた重合体を、該重合体が有する官能
基と反応し得る架橋剤と反応させる工程とを含む構成で
ある。
【0158】本発明の請求項2記載の発明にかかる吸水
剤の製造方法は、以上のように、請求項1の記載の製造
方法において、上記加熱処理が、上記重合体の水可溶成
分が0.05重量%〜20重量%の範囲内で増加するま
で行われることを特徴とする構成である。
【0159】本発明の請求項3記載の発明にかかる吸水
剤の製造方法は、以上のように、請求項1の記載の製造
方法において、上記含水ゲル状重合体の後中和および加
熱処理が、ゲルの粉砕と同時に行われることを特徴とす
る構成である。
【0160】本発明の請求項4記載の発明にかかる吸水
剤の製造方法は、以上のように、請求項3の記載の製造
方法において、加熱処理された粉砕後の中和ゲルの平均
粒子径が、0.2〜2mmの範囲であることを特徴とす
る構成である。
【0161】本発明の請求項5記載の発明にかかる吸水
剤の製造方法は、以上のように、請求項1の記載の製造
方法において、上記含水ゲル状重合体が、静置重合によ
って得られた重合体であることを特徴とする構成であ
る。
【0162】本発明の請求項6記載の発明にかかる吸水
剤の製造方法は、以上のように、請求項1の記載の製造
方法において、中和ゲルの加熱処理温度が75〜100
℃の範囲であることを特徴とする構成である。
【0163】上記の構成によれば、無加圧下および高加
圧下での吸収倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来
よりも低減されている吸水剤の製造方法を提供すること
ができる。該吸水剤は、吸水剤が高濃度に含有された薄
型の吸収体に用いてもその吸水能を効率的に発揮するこ
とができるので、吸水剤を多量に使用し、かつ、薄型化
された衛生用品における吸収体にも好適に用いることが
できるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において使用した加圧下の吸収倍率の
測定装置である。
【符号の説明】
1.天秤 2.容器 3.外気吸入パイプ 4.導管 5.測定部 6.ガラスフィルタ 7.濾紙 8.支持円筒 9.金網 10.重り 11.人工尿 2a.開口部 2b.開口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸基含有不飽和単量体(塩)を含む単量
    体成分を重合してなる含水ゲル状重合体を中和した後、
    得られる重合体が有する官能基とを反応し得る架橋剤と
    反応させる吸水剤の製造方法であって、酸基含有不飽和
    単量体(塩)を含む単量体成分を重合してなる含水ゲル
    状重合体を後中和する工程と、上記後中和後の含水ゲル
    状重合体を、ゲル状に保持しながら一定時間加熱処理す
    る工程と、上記加熱処理された含水ゲル状重合体を、粉
    末状に乾燥させる工程と、上記乾燥工程によって得られ
    た重合体を、該重合体が有する官能基と反応し得る架橋
    剤と反応させる工程とを含むことを特徴とする吸水剤の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 上記加熱処理が、上記重合体の水可溶成
    分が0.05重量%〜20重量%の範囲内で増加するま
    で行われることを特徴とする請求項1記載の吸水剤の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記含水ゲル状重合体の中和および加熱
    処理が、ゲルの粉砕と同時に行われることを特徴とする
    請求項1記載の吸水剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 加熱処理された粉砕後の中和ゲルの平均
    粒子径が、0.2〜2mmの範囲である請求項3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 上記含水ゲル状重合体が、静置重合によ
    って得られた重合体であることを特徴とする請求項1記
    載の吸水剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 中和ゲルの加熱処理温度が、75〜10
    0℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載の製造
    方法。
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