JPH1199311A - 復水濾過塔の運用方法 - Google Patents

復水濾過塔の運用方法

Info

Publication number
JPH1199311A
JPH1199311A JP9281331A JP28133197A JPH1199311A JP H1199311 A JPH1199311 A JP H1199311A JP 9281331 A JP9281331 A JP 9281331A JP 28133197 A JP28133197 A JP 28133197A JP H1199311 A JPH1199311 A JP H1199311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
condensate
filter element
tower
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9281331A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Tsuda
悟 津田
Shinichi Ohashi
伸一 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
Priority to JP9281331A priority Critical patent/JPH1199311A/ja
Publication of JPH1199311A publication Critical patent/JPH1199311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮にプリコート型フィルタエレメントを非プ
リコート型フィルタエレメント(例えば、プリーツ型カ
ートリッジフィルタ)と互換性を持たせて切り換えたと
しても、発電プラントの定期点検後の起動時からクリー
ンアップ運転期間中に急激な差圧上昇を招き、更には金
属クラッドがプリーツ型フィルタの目に詰まり、逆洗性
の低下を招き、フィルタの寿命に悪影響を及ぼす。 【解決手段】 本発明の復水濾過塔の運用方法は、復水
器4の前段に配置された復水濾過塔5を運用する方法に
おいて、定期点検後のクリーンアップ運転期間を経て定
常運転に至るまでの期間は、復水濾過塔5に用いられた
プリーツ型カートリッジフィルタ56に粉末イオン交換
樹脂をプリコートしておくことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所や火
力発電所等の発電プラントの復水脱塩処理塔の前段に配
置された復水濾過塔の運用方法に関し、更に詳しくは、
復水濾過塔の逆洗時に発生する廃棄物の削減を実現でき
る復水濾過塔の運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から原子力発電所や火力発電所等の
発電所では、原子力や火力を利用して蒸気を作り、この
蒸気で発電タービンを駆動して発電するようにしてい
る。例えば、沸騰水型原子力発電所(BWR)では、図
5に示すように、原子炉1で発生した水蒸気を高圧ター
ビン2、低圧タービン3の順に送り、各タービン2、3
で発電機を回転させている。そして、発電後の蒸気を復
水器4で冷却して復水とし、復水を復水濾過塔5、復水
脱塩塔6の順に送り、原子炉1等の機器類や配管等の配
管材料から発生した酸化鉄微粒子等の金属クラッドを復
水濾過塔5で除去し、次いでFeイオン、Cuイオン等
の種々のイオン成分を復水脱塩塔6で除去した後、復水
を原子炉1へ送るようにしている。また、原子炉1へ復
水を供給する前に、高圧タービン2及び低圧タービン3
それぞれの水蒸気の一部を低圧ヒータ7及び高圧ヒータ
8へ供給し、復水を加熱している。尚、図5において、
破線で示す9Aは蒸気配管、実線で示す9Bは復水配
管、10A、10B、10Cはいずれも給水ポンプであ
る。
【0003】従来から復水濾過塔5としては、例えば濾
材の表面に粉末イオン交換樹脂等の濾過助剤をプリコー
トしたプリコート型フィルタエレメントが用いられた復
水濾過塔や、中空糸膜フィルタを多数本束ねた中空糸膜
型フィルタエレメントが用いられた復水濾過塔が用いら
れている。前者のプリコート型復水濾過塔の場合には、
復水中の酸化鉄微粒子等の金属クラッドと不純物イオン
の一部を除去する濾過脱塩処理を行っているが、処理時
間が経過するに連れてフィルタの差圧が上昇したり、粉
末イオン交換樹脂の脱塩機能が低下するため、このよう
な現象が現れた時点で復水濾過塔を逆洗再生している。
この逆洗再生操作は通常一年間に4〜10回程度行われ
ている。特に沸騰水型原子力発電プラント(以下、「B
WR」と称す。)の場合には逆洗再生操作の度毎に放射
性物質で汚染された使用済みの粉末イオン交換樹脂が放
射性廃棄物として発生する。これに対し、後者の中空糸
膜型復水濾過塔の場合には濾過助剤を必要としないた
め、プリコート型復水濾過塔の逆洗再生時に発生する使
用済み粉末イオン交換樹脂のような放射性廃棄物が発生
しないため、近年建設されたBWRには中空糸膜型復水
濾過塔が採用されている。
【0004】既設のBWRの殆どにはプリコート型復水
濾過塔が設置されている。このプリコート型復水濾過塔
を全面的に中空糸膜型等の非プリコート型復水濾過塔に
切り換えるには、両者の濾過塔本体の構造が全く異なる
ため、濾過塔本体を含めた装置全体を更新するか、塔本
体を大幅に改造する必要があり、その経済的負担が過大
なものになる。そこで、経済的負担を軽減するためにも
塔本体の構造を殆ど改造することなく、プリコート型フ
ィルタエレメントと互換性を持って非プリコート型フィ
ルタエレメントに切り換えることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリコ
ート型フィルタエレメントを非プリコート型フィルタエ
レメント(例えば、プリーツ型フィルタ)と互換性を持
たせて切り換えたとしても、発電プラントの定期点検後
に、発電プラントのクリーンアップ運転期間を経て定常
運転に至るまでの期間に急激な差圧上昇を招き、更には
金属クラッドがプリーツ型フィルタの目に詰まり、逆洗
性の低下を招き、フィルタの寿命に悪影響を及ぼすとい
う課題があった。即ち、発電プラントの通常運転時には
復水中の金属クラッドの濃度やTOCの濃度はいずれも
20ppb程度の低いオーダーであるが、定期点検後の
クリーンアップ運転期間を経て定常運転に至るまでの期
間に最大1000ppb程度の金属クラッドや数100
ppb程度のTOC成分が含まれた水を処理している。
そして、この定期点検後のクリーンアップ運転期間を経
て定常運転に至るまでの期間に発生する金属クラッドは
例えば次の定期点検までの約一年間のプラント運転サイ
クル中に発生する金属クラッド量の約30%程度にも達
し、この大量の金属クラッドが起動時及びクリーンアッ
プ運転期間の約一週間前後の間に集中し、この間に急激
に差圧が上昇したり、逆洗性が低下し、フィルタエレメ
ントの寿命を短くするという課題があった。尚、定常運
転とは、発電プラントの本来の発電出力に達した状態で
の運転のことを意味し、以下の説明でも同様のことを意
味する。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、非プリコート型フィルタエレメントの急激
な差圧上昇を防止すると共に逆洗時の使用水量を節減す
ることができ、ひいてはフィルタエレメントの寿命を延
長することができる上に、使用済みプリコート剤の発生
量を格段に低減することができる復水濾過塔の運用方法
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の復水濾過塔の運用方法は、復水器の後段に配置された
復水濾過塔を運用する方法において、定期点検後のクリ
ーンアップ運転期間を経て定常運転に至るまでの期間
は、上記復水濾過塔に用いられたフィルタエレメントに
濾過助材をプリコートしておくことを特徴とするもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の復水濾過
塔の運用方法は、請求項1に記載の発明において、上記
フィルタエレメントとしてプリーツ型フィルタを用いる
ことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の復水濾過
塔の運用方法は、請求項1または請求項2に記載の発明
において、上記フィルタエレメントとしてプリコート型
フィルタエレメントと互換性のあるプリーツ型フィルタ
を用いることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明について説明する。尚、各図中、図1
は本発明の復水濾過塔の運用方法の一実施形態に用いら
れる復水濾過装置を示す構成図、図2は図1に示すフィ
ルタエレメントを示す図で、(a)はフィルタエレメン
トの濾過塔本体への取付構造を示す要部断面図、(b)
はフィルタエレメントを濾過塔本体へ取り付ける際に用
いられるシールアダプタを示す斜視図、図3は図2に示
すフィルタエレメントの一部を展開して示す分解斜視
図、図4は本発明の復水濾過装置の運用方法におけるフ
ィルタエレメントの運転日数とフィルタエレメントの通
水差圧との関係を示すグラフである。
【0011】まず、本発明の復水濾過塔の運用方法に用
いられる復水濾過装置について説明する。復水濾過装置
は、図1に示すように、復水濾過塔5及び調整槽11と
を備え、定期点検後、クリーンアップ運転期間を経過し
て定常運転に至るまでの期間は、調整槽11内で調整さ
れた濾過助材を復水濾過塔に導入し、濾過助材を復水濾
過塔のフィルタエレメントにプリコートするようにして
ある。濾過助材としては、例えば、イオン交換樹脂、イ
オン交換樹脂繊維、セルロース繊維、アクリル繊維等が
挙げられる。そして、本実施形態では濾過助材として粉
末イオン交換樹脂を用いた場合について説明する。図1
において復水濾過塔5は一塔のみを図示してあるが、通
常は、数塔並列配置されている。
【0012】上記復水濾過塔5は、図1、図2に示すよ
うに、塔本体51と、この塔本体51を上室52と下室
53に分割する隔壁(以下、「チューブシート」と称
す。)54と、このチューブシート54に所定間隔を空
けて多数本(例えば数10〜数100本)立設され且つ
上室52と下室53を連通する連通管(以下、「チュー
ブ」と称す。)55と、これらのチューブ55の上端に
上室52内で後述の押圧固定機構60を介してそれぞれ
立設されたフィルタエレメント(以下、「プリーツ型カ
ートリッジフィルタ」で代表する。)56とを備えてい
る。また、チューブシート54の中央には復水が流入す
る流入管51Aが取り付けられ、この流入管51Aは塔
本体51の底部を貫通し、復水配管9Bに接続されてい
る。そして、流入管51Aの出口上方には図示しないバ
ッフルプレートが水平に配置され、また、このバッフル
プレート中央にはドラフトチューブが立設され、このバ
ッフルプレート及びドラフトチューブを介して流入水が
上室52全体へ均等に分散するようにしてある。また、
塔本体51の底部には処理水が流出する流出管51Bが
取り付けられ、この流出管51Bは復水脱塩塔6へ通じ
る復水配管9Bに接続されている。尚、図1において、
51Cは溢流管で、塔本体51内を満水にする時にその
バルブ51Dを開放しておく。
【0013】また、上記調整槽11は、濾過助材である
粉末イオン交換樹脂に純水を加えて攪拌機11Aによっ
てスラリーとして調整し、このスラリーを塔本体51の
上室52内へ供給し、プリーツ型カートリッジフィルタ
56を粉末イオン交換樹脂によってプリコートするよう
にしてある。即ち、調整槽11のスラリー供給配管12
は図1に示すように流入管51A側の復水配管9Bに接
続され、破線の矢印で示すようにポンプ13を介して調
整槽11内のスラリーを上室52へ供給し、プリーツ型
カートリッジフィルタ56を粉末イオン交換樹脂でプリ
コートするようにしてある。また、流出管51B側には
スラリーの同伴水を回収する回収配管14が接続され、
この回収配管14は調整槽11の直前で二方向に分岐し
ている。そして、一方の分岐配管14Aは調整槽11に
接続され、他方の分岐配管14Bは調整槽11とポンプ
13と間に位置し、スラリー供給配管12に接続されて
いる。回収配管14の分岐配管14A、14Bの上流側
には逆洗用水または逆洗用空気を供給する逆洗配管15
が接続され、ポンプ16を用いて図1の一点鎖線の矢印
で示すように逆洗用水または逆洗用空気を塔本体51の
下室53内へ供給することにより、各プリーツ型カート
リッジフィルタ56からプリコートされた粉末イオン交
換樹脂を剥離、除去するようにしてある。また、流入管
51A側にはドレン配管17が接続され、このドレン配
管17から復水濾過塔5のドレン水や逆洗廃水等を系外
へ排出するようにしてある。更に、スラリー供給配管1
2と回収配管14には循環用配管18が接続され、ホー
ルディングポンプ19によって塔本体51内の保留水を
循環させ、プリーツ型カートリッジフィルタ56の表面
にプリコートされた粉末イオン交換樹脂が濾過塔停止時
にプリーツ型カートリッジフィルタ56から剥離しない
するようにしてある。尚、図1において、12A、14
C、15A、17A、18Aはいずれもバルブで、それ
ぞれの配管の流量を調節するようにしてある。
【0014】ところで、上記プリーツ型カートリッジフ
ィルタ56は押圧固定機構60を介して従来のプリコー
ト型フィルタエレメントと互換性をもって取り付けられ
ている。そこで、上記プリーツ型カートリッジフィルタ
56の塔本体51に対する取付構造について図2を参照
しながら説明する。即ち、上記押圧固定機構60は、図
2の(a)に示すように、プリーツ型カートリッジフィ
ルタ56の軸芯に従って貫通するガイドロッド61と、
このガイドロッド61の上部に取り付けられた第1受け
部材62と、この第1受け部材62とプリーツ型カート
リッジフィルタ56上端に配置された第2受け部材63
間に介装されたバネ部材64と、このバネ部材64を蓄
勢した状態でガイドロッド61の下端を取付用アダプタ
58に係止してプリーツ型カートリッジフィルタ56を
取付用アダプタ58に押圧固定するロックピン66とを
有している。また、第2受け部材63とバネ部材64の
間には小ガスケット(図示せず)が介装され、ガイドロ
ッド61付近からのフィルタ内への被処理水のリークを
防止している。取付用アダプタ58はガイドロッド61
の下端部が通る大きさの貫通孔を有し、この貫通孔には
ロックピン66が通る切欠部(図示せず)が形成されて
いる。そして、プリーツ型カートリッジフィルタ56の
下面と取付用アダプタ58の間には上述のシールアダプ
タ59が介装されている。また、第2受け部材63とプ
リーツ型カートリッジフィルタ56の上端面の間及びそ
の下端面とシールアダプタ591の間にはそれぞれガス
ケット67、67Aがそれぞれ介装されている。また、
ガイドロッド61は、ロッド本体61Aと、このロッド
本体61Aの上端で螺合する細長形状のナット部材61
Bとからなり、ナット部材61Bの下端面で第1受け部
材62が係止するようにしてある。
【0015】また、上記プリーツ型カートリッジフィル
タ56と取付用アダプタ58と間にはインターフェース
部材として図2の(b)に示すシールアダプタ59を設
けられている。このシールアダプタ59は、同図に示す
ように、取付用アダプタ58に嵌合するリング状のアダ
プタ本体591と、このアダプタ本体591の取付用ア
ダプタ側の面に装着されるシール部材592とを有して
いる。アダプタ本体591の下面にはやや深い凹陥部
(図示せず)が形成され、この凹陥部に嵌まり込んだシ
ール部材592を介して取付用アダプタ58のリング状
突起58Aと圧接するようにしてある。アダプタ本体5
91の上面にはやや浅い凹陥部591Aが形成され、周
囲のリング状突起591Bでプリーツ型カートリッジフ
ィルタ56の下面と圧接するようにしてある。
【0016】また、上記プリーツ型カートリッジフィル
タ56は図3に示すように構成されている。即ち、この
プリーツ型カートリッジフィルタ56は、同図に示すよ
うに、濾過膜561を一定の折幅を持って折り込んでプ
リーツ状に形成された円筒形の濾過体562と、この濾
過体562を内周面で支持する円筒形の支持体(以下、
「コア」と称す。)563と、濾過体562の外周面を
被覆する円筒形の保護体564と、これらの両端を円筒
形状に保持した状態で固定する一対のエンドプレート5
65とを有している。そして、コア563の周面には、
濾過体562で濾過された濾過水をコア563の内側空
間に集水するための多数の小径開口が分散して形成され
ており、また、保護体564は例えば網等の透水性の部
材によって形成されている。
【0017】上記濾過膜561は、例えば図3に示すよ
うに、濾過機能を有する例えばポリプロピレン製の不織
布561Aと、この不織布561Aの内面を被覆するサ
ポートネット561Bと、不織布561Aの外面を被覆
するスパンボンド561Cとで形成されている。サポー
トネット561Bは濾過膜561のプリーツ状の形態を
保持すると共に濾過膜561の内面が互いに密着しない
ようにしている。また、スパンボンド561Cは濾過膜
561の外面が互いに密着しないようにしている。
【0018】上記プリーツ型カートリッジフィルタ56
は濾過膜561がプリーツ状に折り込まれて円筒形に形
成されているため、プリコート型フィルタエレメントと
比較して外径が大きく、しかも取付用アダプタ58の内
径より大きく形成されている。そのため、両者間に互換
性がなく、プリコート型フィルタエレメントが嵌合した
取付用アダプタ58にプリーツ型カートリッジフィルタ
56をそのまま取り付けることができない。そこで、本
実施形態では塔本体51の基本的構造を改造することな
く、そのまま取り付けるためにプリーツ型カートリッジ
フィルタ56を取付用アダプタ58へ取り付けるための
インターフェース部材として前述のシールアダプタ59
が設けられている。
【0019】さて、本実施形態では例えば発電プラント
を定期点検した後、プラントの起動時に上記復水濾過塔
を以下のようにして運用している。即ち、まず、例えば
溢流管51Cのバルブ51Dを開放した状態で純水を供
給し、塔本体51内を満水にする。次いで、溢流管51
Cのバルブ51Dを閉じ、バルブ12A、14Cを開
き、ポンプ13を駆動しスラリー配管12を介して調整
槽11内のスラリーを流入管51Aから上室52内へ供
給すると、スラリーは上室51内で全体に分散し、同伴
水が各プリーツ型カートリッジフィルタ56を外側から
内側へ透過する間に粉末イオン交換樹脂が各プリーツ型
カートリッジフィルタ56の表面にプリコートされる。
各プリーツ型カートリッジフィルタ56を透過した同伴
水は回収配管14を経由して一部は調整槽11へ戻り、
残りはスラリー供給配管12に戻る。引き続き、調整槽
11内のスラリーがスラリー供給配管12を介して塔本
体51の上室52へ供給され、各プリーツ型カートリッ
ジフィルタ56が粉末イオン交換樹脂によりプリコート
される。各プリーツ型カートリッジフィルタ56に対し
て所定量の粉末イオン交換樹脂がプリコートされた時点
で、ポンプ13を停止し、バルブ12A、14Cを閉じ
ると共にバルブ18Aを開き、ホールディングポンプ1
9を駆動して塔本体51内の水を循環させ、各プリーツ
型カートリッジフィルタ56のプリーツ型カートリッジ
フィルタ56の表面に粉末イオン交換樹脂を保持させ
る。
【0020】しかる後、発電プラントのクリーンアップ
運転を行う。発電プラントの復水が復水濾過塔5へ導入
されると同時にホールディングポンプ19を停止する。
引き続き復水は復水配管9B及び流入管51Aを介して
塔本体51の上室52内へ流入し、各プリーツ型カート
リッジフィルタ56によって濾過、脱塩されて連通管5
5を経由して下室53に達し、流出管51B及び復水配
管9Bを経由して後段の復水脱塩塔へ供給される。従っ
て、定期点検後のクリーンアップ運転期間を経て定常運
転に至るまでの期間は、復水中に大量の金属クラッドや
TOC成分が含まれていても、これらはプリーツ型カー
トリッジフィルタ56の表面に形成された粉末イオン交
換樹脂のプリコート層によって確実に捕捉、除去される
ため、濾過膜561に直接付着して濾過膜561で目詰
まりが生じる虞がない。しかも、濾過膜561がプリー
ツ型で濾過容量が大きく、差圧上昇が緩やかであるた
め、金属クラッド等を効率良く除去することができ、ク
リーンアップ運転期間を短縮することができる。そし
て、クリーンアップ運転が終わる段階では、復水中に含
まれる金属クラッドは急激に低下してプラントの定常運
転時と変わらない極めて低い濃度(約20ppb程度)
に達しているため、その後の定常運転では濾過膜561
に対する負荷が格段に低下する。
【0021】クリーンアップ運転の後、発電プラントを
定常運転に切り換えるが、この間若しくは定常運転開始
後プリーツ型カートリッジフィルタ56の差圧より上昇
した時点で例えば逆洗用水を用いて復水濾過塔5を逆洗
し、本体51内の各プリーツ型カートリッジフィルタ5
6のプリコート層である粉末イオン交換樹脂を除去す
る。この逆洗操作は数塔ある復水濾過塔5について一塔
ずつ順次行い、最終的に全ての復水濾過塔5について行
う。逆洗操作の間も逆洗を行っている塔以外で復水の処
理を絶えず行っている。逆洗操作を行う場合には、図1
に示すように流入側及び流出側の復水配管9Bのバルブ
をそれぞれ閉じ、バルブ14C、15A及び17Aを開
いた後、ポンプ16を駆動して例えば逆洗用水を供給す
る。逆洗用水は逆洗配管15を介して塔本体51の下室
53内へ流入し、更に下室53から連通管55を経由し
て各プリーツ型カートリッジフィルタ56を内側から外
側へ透過する。この際、逆洗用水により各プリーツ型カ
ートリッジフィルタ56の濾過膜561から粉末イオン
交換樹脂が剥離され、上室52全体へ分散する。
【0022】粉末イオン交換樹脂は同伴水と共に流入管
51Aから流出し、ドレン配管17を介して系外へ排出
される。上述の逆洗操作により全ての粉末イオン交換樹
脂が各プリーツ型カートリッジフィルタ56から除去さ
れた時点で、ポンプ16を停止させると共にバルブ15
A、14C及び17Aを閉じ、一旦ホールディングポン
プ19を駆動して塔本体51内の水を循環用配管18を
介して循環させた後、再び復水配管9Bを開き、塔本体
51の上室52内へ復水を供給して発電プラントの定常
運転に入る。定常運転に入ると、復水は各プリーツ型カ
ートリッジフィルタ56で濾過され、金属クラッドが除
去された復水が連通管55から下室53内へ流入し、流
出管51Bから復水を経由して復水脱塩塔へ供給され
る。
【0023】発電プラントが定常運転に入ると、定常運
転段階では前述したように復水中の金属クラッドの濃度
が低く、しかも、プリーツ型カートリッジフィルタ56
は従来のプリコート型フィルタエレメントと比較して濾
過容量が大きいため、最終的に全ての復水濾過塔5につ
いて逆洗操作が終了した後は、次の定期点検後のクリー
ンアップ運転期間を経て定常運転に至るまでの期間を迎
えるまでは粉末イオン交換樹脂を使用する必要がないた
め、次の定期点検までに複数回のプリコート操作及び逆
洗操作を行う必要のある従来のプリコート型フィルタエ
レメントと比較して使用済み粉末イオン交換樹脂の廃棄
量を格段に低減することができ、しかも逆洗再生操作に
伴う使用水量を格段に低減することができる。尚、定期
点検後のクリーンアップ運転期間を経て定常運転に至る
までの期間にプリコートされたプリーツ型カートリッジ
フィルタ56の差圧が所定の差圧より上昇した場合はそ
の時点で逆洗操作を行っても良いことは云うまでもな
い。
【0024】以上説明したように本実施形態によれば、
定期点検後のクリーンアップ運転期間を経て定常運転に
至るまでの期間は、復水濾過塔に用いられたプリーツ型
カートリッジフィルタ56に粉末イオン交換樹脂をプリ
コートしておくため、定期点検後のクリーンアップ運転
期間を経て定常運転に至るまでの期間にプラント停止時
に発生した材料腐食による金属クラッドの殆どを粉末イ
オン交換樹脂により除去することができる。
【0025】従って、各プリーツ型カートリッジフィル
タ56を逆洗して粉末イオン交換樹脂を除去した後、定
常運転を開始しても、復水中に含まれている金属クラッ
ド量が僅なため、次の定期点検まで各プリーツ型カート
リッジフィルタ56にはそれほど大きな差圧上昇もなく
安定した運転を行うことができる。また、本実施形態で
は定期点検後のクリーンアップ運転期間を経て定常運転
に至るまでの期間だけ粉末イオン交換樹脂をプリコート
し、その後の定常運転では粉末イオン交換樹脂を除去す
るため、使用済み粉末イオン交換樹脂(BWRの場合に
は放射性廃棄物となる)の発生量を格段に低減すること
ができ、しかも逆洗再生操作に伴う使用水量を格段に低
減することができる。例えばプリコート型フィルタエレ
メントを用いた従来の復水濾過塔の場合には定期点検ま
での一年間に4〜10回の逆洗再生操作を行う必要があ
るが、本実施形態の場合には、定期点検までの一年間に
逆洗再生する回数は定期点検後のクリーンアップ運転期
間を経て定常運転に至るまでの期間の一度だけで済み、
使用済み粉末イオン交換樹脂(BWRの場合には放射性
廃棄物となる)の量を従来の1/4〜1/10に削減す
ることができる。
【0026】また、復水濾過塔5のフィルタエレメント
としてプリーツ型カートリッジ56を用いたため、濾過
容量が大きく、金属クラッド等を効率良く除去できるた
め、クリーンアップ運転の期間を短縮することができ
る。しかも、プリーツ型カートリッジフィルタ56が従
来のプリコート型フィルタエレメントと交換可能なた
め、既設の復水濾過塔5を殆ど改造することなく、極め
て低コストでフィルタエレメントを交換することができ
る。
【0027】
【実施例】
実施例1.本実施例では、プリーツ型フィルタエレメン
トを下記の量だけプリコートし、下記の実験条件で定期
点検後のクリーンアップ運転期間を経て定常運転に至る
までの期間中の復水に相当する酸化鉄微粒子及びTOC
成分を含む水の通水操作と逆洗操作を繰り返し行い、そ
の時の運転日数と差圧変動との関係を観察し、その結果
を図4に◆印で示した。また、参考のためにプリコート
しないプリーツ型フィルタエレメントを用い、プリコー
トした場合と同一の条件で実験を行い、その時の運転日
数と差圧変動との関係を観察し、その結果を図4に■印
で示した。尚、図4において矢印↓は空気及び水により
各フィルタエレメントを逆洗操作した時点を示してい
る。 〔実験条件〕 1.プリーツ型フィルタエレメントの仕様:外径65m
m、長さ250mm、濾過面積0.8m2、目開き1μ
m 2.通水流速:0.34m/h 3.入口水質:酸化鉄微粒子濃度1000ppb、TO
C濃度300ppb 4.プリコート剤:粉末カチオン交換樹脂:粉末アニオ
ン交換樹脂=3:1 5.プリコート量:40g/エレメント
【0028】図4に示す結果からも明らかなように、プ
リコートしたプリーツ型フィルタエレメントの場合には
差圧上昇が小さく、通水と逆洗操作を繰り返してもプリ
ーツ型フィルタエレメントの差圧上昇は僅かであり、プ
リーツ型フィルタエレメントに殆ど目詰まりがなく、逆
洗性の優れていることが判る。これに対してプリコート
しない場合には逆洗操作を繰り返す毎に差圧上昇が早ま
って通水時間が短くなり、しかもプリーツ型フィルタエ
レメント56の目詰まりが多くなって逆洗性が急激に低
下し、逆洗操作でも目詰まりが解消せず、寿命が短くな
ることが判る。従って、プリーツ型フィルタエレメント
をプリコートした場合には、酸化鉄微粒子やTOC成分
を効果的に除去することができ、しかも効率良く逆洗で
きることが判る。
【0029】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではなく、プラントの起動時及びクリーンアップ
運転期間中のみ、フィルタエレメントを濾過助材でプリ
コートする方法であれば、本発明の運用方法に包含され
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1〜
請求項3に記載の発明によれば、非プリコート型フィル
タエレメントの急激な差圧上昇を防止することができ、
ひいてはフィルタエレメントの寿命を延長することがで
きる上に、使用済みプリコート剤の発生量を格段に低減
することができる復水濾過装置の運用方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復水濾過塔の運用方法の一実施形態に
用いられる復水濾過塔及びその付帯設備を示す構成図で
ある。
【図2】図1に示すフィルタエレメントを示す図で、
(a)はフィルタエレメントの濾過塔本体への取付構造
を示す要部断面図、(b)はフィルタエレメントを濾過
塔本体へ取り付ける際に用いられるシールアダプタを示
す斜視図である。
【図3】図2に示すフィルタエレメントの一部を展開し
て示す分解斜視図である。
【図4】本発明の復水濾過装置の運用方法におけるフィ
ルタエレメントの運転日数とフィルタエレメントの通水
差圧との関係を示すグラフである。
【図5】発電所プラントの概要を示す構成図である。
【符号の説明】
5 復水濾過塔 6 復水脱塩塔 51 塔本体 52 上室 53 下室 56 プリーツ型カートリッジフィルタ(フィルタエ
レメント)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器の後段に配置された復水濾過塔を
    運用する方法において、定期点検後のクリーンアップ運
    転期間を経て定常運転に至るまでの期間は、上記復水濾
    過塔に用いられたフィルタエレメントに濾過助材をプリ
    コートしておくことを特徴とする復水濾過塔の運用方
    法。
  2. 【請求項2】 上記フィルタエレメントとしてプリーツ
    型フィルタを用いることを特徴とする請求項1に記載の
    復水濾過塔の運用方法。
  3. 【請求項3】 上記フィルタエレメントとしてプリコー
    ト型フィルタエレメントと互換性のあるプリーツ型フィ
    ルタを用いることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の復水濾過塔の運用方法。
JP9281331A 1997-09-29 1997-09-29 復水濾過塔の運用方法 Pending JPH1199311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9281331A JPH1199311A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 復水濾過塔の運用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9281331A JPH1199311A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 復水濾過塔の運用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1199311A true JPH1199311A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17637623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9281331A Pending JPH1199311A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 復水濾過塔の運用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1199311A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7972920B2 (en) 2002-07-31 2011-07-05 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Semiconductor memory device and a method of manufacturing the same, a method of manufacturing a vertical MISFET and a vertical MISFET, and a method of manufacturing a semiconductor device and a semiconductor device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7972920B2 (en) 2002-07-31 2011-07-05 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Semiconductor memory device and a method of manufacturing the same, a method of manufacturing a vertical MISFET and a vertical MISFET, and a method of manufacturing a semiconductor device and a semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5425079B2 (ja) 複合型ろ過脱塩装置
US6387271B1 (en) Method for separating solid particulates from a liquid
JPS6032499B2 (ja) 粒状不純物を清浄化する方法
JPH1199311A (ja) 復水濾過塔の運用方法
JP2000033210A (ja) 発電所復水濾過装置の運用方法
JP4523112B2 (ja) 復水濾過装置
JPH1199307A (ja) プリーツ型フィルタ
JPS62149304A (ja) 濾過装置
JPH01310710A (ja) 逆洗可能なプレコートフィルターエレメントの隔壁
JP4599326B2 (ja) ろ過装置および発電プラント
JPS6351907A (ja) 濾過装置
JP3767765B2 (ja) 復水処理方法及び復水処理装置
JPH0353999B2 (ja)
JP2694969B2 (ja) 中空糸モジュールを装着した濾過塔を有する発電プラントのクリーンアップ方法
JPS60142295A (ja) 濾過装置
JPS60206405A (ja) 中空糸膜濾過装置
JPH0747242A (ja) 非助剤型フィルタ
JP2005283515A (ja) 原子力発電所における逆洗水処理システム、および復水処理システム
JPS589095A (ja) 電子力発電プラント用ろ過脱塩装置
JP2963788B2 (ja) 制御棒駆動装置
JPH09206567A (ja) 発電プラントにおけるヒータドレン水の濾過方法及びその装置
JPH06170363A (ja) ろ過脱塩装置、ろ過脱塩方法およびろ過脱塩装置製造方法
JPH09308881A (ja) 復水脱塩装置の洗浄方法
JPH10232293A (ja) 沸騰水型原子力発電プラント
JPH11156358A (ja) フィルタエレメント及び復水濾過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060207