JPWO2019102995A1 - 内容物視認性の改善方法、塩化ビニル系樹脂組成物、安定化剤、塩化ビニル系樹脂成形体、医療材料、及び滅菌処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記塩化ビニル系樹脂成形体が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部含有することを特徴とする、内容物視認性の改善方法、に関する。
[式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
[式中、R3及びR4は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
曇り度の上昇値=X−Y
X:線量50kGyの電子線を照射し、その後、25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した後の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
Y:電子線照射前の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
[式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
[式中、R3及びR4は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
曇り度の上昇値=X−Y
X:線量50kGyの電子線を照射し、その後、25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した後の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
Y:電子線照射前の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
(a)下記一般式(1)で示される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は下記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部、及び
(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.01〜1.0重量部含むことを特徴とする、放射線照射によって滅菌処理された医療材料の原料である塩化ビニル系樹脂組成物、に関する。
曇り度の上昇値=X−Y
X:線量50kGyの電子線を照射し、その後、25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した後の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
Y:電子線照射前の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
前記塩化ビニル系樹脂組成物が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
(a)下記一般式(1)で示される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は下記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部、及び
(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.01〜1.0重量部含むことを特徴とする、医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体の放射線照射による滅菌処理方法、に関する。
曇り度の上昇値=X−Y
X:線量50kGyの電子線を照射し、その後、25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した後の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
Y:電子線照射前の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
本発明の安定化剤は、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルからなる。なお、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルと4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルは、単独でも可塑剤としての機能と安定化剤としての機能を発揮する。前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルは、下記一般式(1)の構造を有する化合物であることが好ましい。
本発明の4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルの原料である飽和脂肪族アルコールは、好ましくは炭素数7〜13、より好ましくは8〜11の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。炭素数が7〜13の飽和脂肪族アルコールとすることにより、揮発性等の問題やブリード等の問題が発生する懸念が小さくなり、好ましい態様として推奨される。
本発明の4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルの製造において、上記飽和脂肪族アルコールと4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸又はその酸無水物とのエステル化反応を行うに際し、飽和脂肪族アルコールは、例えば、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸又はその酸無水物1モルに対して、好ましくは2.05モル〜4.00モル、より好ましくは2.10モル〜3.00モル、特に好ましくは2.15モル〜2.50モルを使用することが推奨される。
本発明に係るエポキシ化反応とは、本発明の4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを得るための中間原料である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル中の不飽和結合のエポキシ化反応を意味し、通常、「有機合成化学、第23巻第7号、612〜619頁(1985)」等に記載されているよく知られたエポキシ化反応を用いて、容易に行うことができ、例えば、(i)エポキシ化剤に過酢酸や過蟻酸の様な有機過酸を用いる方法や、(ii)エポキシ化剤に過酸化水素を用いる方法などが挙げられる。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂に、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルからなる安定化剤を配合すること、または該安定化剤と他の可塑剤を組み合わせて配合することにより得られる。
β−ジケトン化合物及びその金属塩は、安定化剤として機能し、着色を抑制する。β−ジケトン化合物としては、例えば、アセチルアセトン、トリアセチルメタン、2,4,6−ヘプタトリオン、ブタノイルアセチルメタン、ラウロイルアセチルメタン、パルミトイルアセチルメタン、ステアロイルアセチルメタン、フェニルアセチルアセチルメタン、ジシクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメタン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、ビス(4−オクチルベンゾイル)メタン、ベンゾイルジアセチルメタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタン、ビス(4−カルボキシメチルベンゾイル)メタン、2−カルボキシメチルベンゾイルアセチルオクチルメタン、デヒドロ酢酸、シクロヘキサン−1,3−ジオン、3,6−ジメチル−2,4−ジオキシシクロヘキサン−1カルボン酸メチル、2−アセチルシクロヘキサノン、ジメドン、2−ベンゾイルシクロヘキサン、パルミトイルベンゾイルメタン、ジステアロイルメタン、及びアセト酢酸エチル等が挙げられる。金属塩の例としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、及びアルミニウム塩等が挙げられる。好ましくは、β−ジケトン化合物の金属塩であり、具体的には、デヒドロ酢酸亜鉛、アセチルアセトンカルシウム、アセチルアセトン亜鉛、及びアセチルアセトンマグネシウム等が挙げられる。特に好ましくは、デヒドロ酢酸亜鉛、及びアセチルアセトン亜鉛である。これらのβ−ジケトン化合物は、1種のみ使用してもよく、2種以上を併用してもよい。β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.01〜1.0重量部配合し、好ましくは0.05〜0.5重量部配合し、より好ましくは0.2〜0.5重量部配合する。
本発明で用いられる塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルあるいは塩化ビニリデンの単独重合体、及び塩化ビニルあるいは塩化ビニリデンの共重合体であり、その製造方法は、従来公知の重合方法で行われる。例えば、汎用塩化ビニル樹脂の場合は、油溶性重合触媒の存在下に懸濁重合する方法などが挙げられる。また、塩化ビニルペースト樹脂では水性媒体中で水溶性重合触媒の存在下に乳化重合する方法などが挙げられる。これらの塩化ビニル系樹脂の重合度は、通常300〜5000であり、好ましくは400〜3500であり、さらに好ましくは700〜3000である。この重合度が低すぎると耐熱性等が低下し、高すぎると成形加工性が低下する傾向がある。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化蓖麻子油、及びエポキシ化魚油等のエポキシ化動植物油類;エポキシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル、及びエポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル等のエポキシ化脂肪酸エステル類などの、前記4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル以外のエポキシ化合物を含有することが好ましい。より好ましくは、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化蓖麻子油、及びエポキシ化魚油等のエポキシ化動植物油類であり、最も好ましくはエポキシ化大豆油である。前記エポキシ化合物の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは0.1〜30重量部、より好ましくは1〜20重量部、さらに好ましくは5〜15重量部、特に好ましくは5〜10重量部である。前記エポキシ化合物は可塑剤としても機能するが、上記(a)4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル、及び(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種と併用することでより一層着色を抑制することが可能となる。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部、好ましくは10〜70重量部、より好ましくは10〜50重量部、さらに好ましくは20〜50重量部、及び他の可塑剤を0〜100重量部、好ましくは0〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部含有する。なお、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルと4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを併用する場合、前記重量部は合計量である。4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルの配合量が上記範囲であれば、本発明の効果、即ち放射線(電子線)照射滅菌による医療材料の透明性の低下、及び着色を抑制することができ、その結果、内容物視認性の低下を抑制することができ、さらに可塑剤としての性能も発揮する。また、他の可塑剤は、使用用途により要求される柔軟性により適宜調整されるものであるが、一般的には上記範囲であればほぼ全ての医療材料に適用可能である。なお、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルは一定の可塑化性能も有しており、その配合量と用途によっては、安定化剤かつ可塑剤として4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを単独で配合することも可能である。
本発明における「他の可塑剤」とは、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル又は上記一般式(1)で表される化合物、あるいは4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル又は上記一般式(2)で表される化合物を除く可塑剤を意味し、一般的に使われている塩化ビニル系樹脂用可塑剤を単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。その様な公知の可塑剤としては、具体的には、ジエチレングリコールジベンゾエート等の安息香酸エステル類;フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジウンデシル(DUP)、フタル酸ジトリデシル(DTDP)、テレフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOTP)、及びイソフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOIP)等のフタル酸エステル類;アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アジピン酸ジイソデシル(DIDA)、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル(DOS)、及びセバシン酸ジイソノニル(DINS)等の脂肪族二塩基酸エステル類;トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル(TOTM)、トリメリット酸トリイソノニル(TINTM)、及びトリメリット酸トリイソデシル(TIDTM)等のトリメリット酸エステル類;ピロメリット酸テトラ−2−エチルヘキシル(TOPM)等のピロメリット酸エステル類;リン酸トリ−2−エチルヘキシル(TOP)、及びリン酸トリクレジル(TCP)等のリン酸エステル類;ペンタエリスリトール等の多価アルコールのアルキルエステル;アジピン酸等の二塩基酸とグリコールとのポリエステル化によって合成された分子量800〜4000のポリエステル類;エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化蓖麻子油、及びエポキシ化魚油等のエポキシ化動植物油類;エポキシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル、及びエポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル等のエポキシ化脂肪酸エステル類;エポキシヘキサヒドロフタル酸ジエポキシステアリル、及び1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(DINCH)等の脂環式二塩基酸エステル類;ジカプリン酸1,4−ブタンジオール等の脂肪酸グリコールエステル類;アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)類、アセチルクエン酸トリヘキシル(ATHC)、アセチルクエン酸トリエチルヘキシル(ATEHC)、及びブチリルクエン酸トリヘキシル(BTHC)等のクエン酸エステル類;イソソルビドジエステル類;パラフィンワックスやn−パラフィンを塩素化した塩素化パラフィン類;塩素化ステアリン酸エステル等の塩素化脂肪酸エステル類;オレイン酸ブチル等の高級脂肪酸エステル類等が例示される。これらの中でも、血液バッグと血液関連の医療材料の場合は、DEHPが好ましく使われる傾向にあり、また最近の環境問題等の観点からは、TOTM等のトリメリット酸エステル類や、DINCH等の脂環式二塩基酸エステル類などが好ましく使われる。上記可塑剤の配合量は、本発明の効果を損なわない範囲で上述の通りその使用用途に応じて適宜調整されるものであり、通常塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0〜100重量部であり、好ましくは0〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部である。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、真空成形、圧縮成形、押出成形、射出成形、カレンダー成形、プレス成形、ブロー成形、粉体成形、スプレッドコーティング、ディップコーティング、スプレーコーティング、紙キャスティング、押出コーティング、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、スラッシュ成形、回転成形、注型、ディップ成形、溶着等の従来公知の方法を用いて成形加工することにより、所望の形状の塩化ビニル系樹脂成形体に成形することができる。
曇り度の上昇値=X−Y
X:線量50kGyの電子線を照射し、その後、25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した後の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
Y:電子線照射前の塩化ビニル系樹脂成形体の曇り度
本発明の医療材料は、前記塩化ビニル系樹脂成形体を放射線(電子線)照射滅菌したものであり、放射線(電子線)照射滅菌した後でも透明性が非常に高く、しかも低着色であり、内容物視認性に優れるものである。
本発明の内容物視認性の改善方法は、塩化ビニル系樹脂成形体からなる放射線(電子線)照射滅菌された材料(例えば、医療材料)の内容物視認性の改善方法であり、前記塩化ビニル系樹脂成形体が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部含有する塩化ビニル系樹脂組成物を原料とし、該塩化ビニル系樹脂組成物を用いて所望の形状に成形された塩化ビニル系樹脂成形体であることを特徴とする。
(1)飽和脂肪族アルコールの炭素数と直鎖状の飽和脂肪族アルコールの比率
本発明の実施例及び比較例で用いる4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル又は4,5−エポキシ−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジエステルにおいて、一般式(1)又は(2)における残基を規定する飽和脂肪族アルコールの炭素数、及び直鎖状の飽和脂肪族アルコールの比率は、その製造に用いた原料アルコール中の組成をガスクロマトグラフィー(以下GCと略記)によって測定した結果を、それら化合物中の飽和脂肪族アルコールの炭素数、及び直鎖状の飽和脂肪族アルコールの比率とした。前記GCによる原料アルコールの測定方法は次のとおりである。
《GCの測定条件》
機種:ガスクロマトグラフ GC−17A(島津製作所製)
検出器:FID
カラム:キャピラリーカラム ZB−1 30m
カラム温度:60℃から290℃まで昇温、昇温速度=13℃/分
キャリアガス:ヘリウム
試料:50%アセトン溶液
注入量:1μl
定量:安息香酸n−プロピルを内部標準物質として用いて定量した。
前記内部標準物質の選定に当たっては、原料アルコールに安息香酸n−プロピルがGCで検出限界以下であったことを予め確認した。
なお、上述のエステル化反応及びエポキシ化反応において、本発明の範囲内では原料アルコールの構造による反応性等に差異はなく、用いた原料アルコール中の組成比と一般式(1)又は(2)における残基を規定している飽和脂肪族アルコールの組成比に差異がないことは、予め確認している。
下記の製造例で得られた本発明の安定化剤化合物は次の方法で分析を行った。
エステル価:JIS K−0070(1992)に準拠して測定した。
酸価:JIS K−0070(1992)に準拠して測定した。
ヨウ素価:JIS K−0070(1992)に準拠して測定した。
オキシラン酸素:基準油脂分析試験法 2.3.7.1−2013「オキシラン酸素定量方法(その1)」に準拠して測定した。
色数:JIS K−0071(1998)に準拠して測定して、ハーゼン単位色数を求めた。
塩化ビニル樹脂(ストレート、重合度1050、商品名「Zest1000Z」、新第一塩ビ(株)製)100重量部に、本発明以外の安定化剤として、カルシウムステアレート(ナカライテスク(株)製)及びジンクステアレート(ナカライテスク(株)製)を各々0.3及び0.2重量部を配合し、モルタルミキサーで攪拌混合した後、表1〜4に記載の所定量の本発明に係る安定化剤と、必要に応じて表1〜4に記載の所定量の可塑剤を加え、均一になるまでハンドリング混合し、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を得た。この塩化ビニル系樹脂組成物を5×12インチの二本ロールを用いて160〜166℃で4分間溶融混練しロールシートを作製した。続いて162〜168℃×10分間プレス成形を行い、厚さ約1mmのプレスシートを作製した。
前項で得られたプレスシートより50mm×50mmの大きさに切り出し、試験用の試料とした。次に得られた試料を用いて、原子燃料工業(株)の電子線照射システムを利用して、10MeV電子加速器より電子線を試料に照射した。なお、照射した電子線の線量はすべて50kGyになる様に調整した。
(株)東洋精機製作所のヘイズメーター(HAZE−GARD2)を用いて、ASTM D 1003に準拠して、電子線照射前の試験片と、電子線照射後25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した試験片(電子線照射後10日目の試験片)の曇り度を測定した。電子線照射による曇り度の上昇値は上記電子線照射後10日目の試験片の値から照射前の試験片の値を引いた数値を電子線照射による上昇値とした。なお、得られた曇り度の数値が小さい程、透明性に優れている、または透明性の低下が少ないことを示す。
コニカミノルタ(株)の分光測色計(CM−5)を用いて、ASTM D 1925に準拠して電子線照射前の試験片と電子線照射後10日間25℃、60%相対湿度の恒温恒湿下で10日間静置した試験片(電子線照射後10日目の試験片)のイエローインデックスを測定した。電子線照射によるイエローインデックスの上昇値は上記電子線照射後10日目の試験片の値から照射前の試験片の値を引いた数値を電子線照射による上昇値とした。なお、得られたイエローインデックスの数値が小さい程、着色が少ないことを示す。
[製造例1]
温度計、デカンター、攪拌羽、還流冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物182.6g(1.2モル,新日本理化(株)製:リカシッドTH)、2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)、及びエステル化触媒としてテトライソプロピルチタネート0.24gを加え、反応温度を200℃としてエステル化反応を実施した。減圧下アルコールを還流させて生成水を系外へ除去しながら、反応溶液の酸価が0.5mgKOH/gになるまで反応を行った。反応終了後、未反応アルコールを減圧下で系外へ留去した後、常法に従って中和、水洗、脱水して目的とする本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物1」という。)369gを得た。
得られた化合物1は、エステル価:283mgKOH/g、酸価:0.01mgKOH/g、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)の代わりに炭素数9の直鎖状の飽和脂肪族アルコールを88.5モル%と炭素数9の分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールを11.1モル%含む脂肪族飽和アルコール(シェルケミカルズ社製、製品名:リネボール9)416g(2.9モル)を加えた以外は製造例1と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物2」という。)449gを得た。
得られた化合物2は、エステル価:260mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)の代わりに炭素数9/10/11の比率(モル比)が19/43/38であり、全体の直鎖率が84重量%である、炭素数9〜11の混合飽和脂肪族アルコール(シェルケミカルズ社製:ネオドール911)464g(2.9モル)を加えた以外は製造例1と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物3」という。)483gを得た。
得られた化合物3は、エステル価:247mgKOH/g、酸価:0.02mgKOH/g、色数:5であった。
上記「(3)塩化ビニルシートの作製」の方法に従って、安定化剤として製造例1で得られた化合物1を5重量部、更に可塑剤として市販のトリメリット酸トリ2−エチルヘキシル(TOTM)を50重量部用いて塩化ビニル系樹脂組成物を得た後、得られた塩化ビニル系樹脂組成物より塩化ビニルシートを作製した。
次に、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を上記「(4)電子線照射試験」に記載の条件にて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を10重量部用いた以外は、実施例1と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を20重量部用いた以外は、実施例1と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を化合物2に代えた以外は、実施例2と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を化合物3に代えた以外は、実施例2と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
TOTMを1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル(BASF社製、Hexamoll DINCH)に置き換えた以外は、実施例2と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
TOTMをフタル酸ジ2-エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、実施例2と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
TOTMを用いずに化合物1を50重量部用いた以外は、実施例1と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
TOTMを用いずに化合物2を50重量部用いた以外は、実施例4と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
TOTMを用いずに化合物3を50重量部用いた以外は、実施例5と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を用いない以外は、実施例1と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を用いない以外は、実施例6と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
化合物1を用いない以外は、実施例7と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表1に記載した。
[製造例4]
〔エステル化反応〕
温度計、デカンター、攪拌羽、還流冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物182.6g(1.2モル,新日本理化(株)製:リカシッドTH)、2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)、及びエステル化触媒としてテトライソプロピルチタネート0.24gを加え、反応温度を200℃としてエステル化反応を実施した。減圧下アルコールを還流させて生成水を系外へ除去しながら、反応溶液の酸価が0.5mgKOH/gになるまで反応を行った。反応終了後、未反応アルコールを減圧下で系外へ留去した後、常法に従って中和、水洗、脱水して中間原料である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル404gを得た。
次に、上温度計、攪拌羽、冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、上記エステル化反応で得られた4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを394g(1.0モル)仕込み、60〜70℃に昇温した。昇温後、60%過酸化水素水76.6g(1.35モル)、76%蟻酸18.3g(0.30モル)、及び75%燐酸1.47g(0.01モル)を2時間15分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、更に4時間上記温度を保持し、熟成して反応を完了した。反応終了後、水相を系外へ除去した後、常法に従って、水洗、脱水して目的とする本発明の安定化剤である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物4」という。)370gを得た。
得られた化合物4は、エステル価:273mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、ヨウ素価:2.6gI2/100g、オキシラン酸素:3.7%、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)の代わりに炭素数9の直鎖状の飽和脂肪族アルコールを88.5モル%と炭素数9の分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールを11.1モル%を含む脂肪族飽和アルコール(シェルケミカルズ社製、製品名:リネボール9)416g(2.9モル)を加えた以外は製造例4と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物5」という。)397gを得た。
得られた化合物5は、エステル価:256mgKOH/g、酸価:0.06mgKOH/g、ヨウ素価:1.7gI2/100g、オキシラン酸素:3.5%、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)の代わりに炭素数9/10/11の比率(モル比)が19/43/38であり、全体の直鎖率が84重量%である、炭素数9〜11の混合飽和脂肪族アルコール(シェルケミカルズ社製:ネオドール911)464g(2.9モル)を加えた以外は製造例4と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物6」という。)404gを得た。
得られた化合物6は、エステル価:242mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、ヨウ素価:1.7gI2/100g、オキシラン酸素:3.1%、色数:10であった。
上記「(3)塩化ビニルシートの作製」の方法に従って、安定化剤として製造例4で得られた化合物4を5重量部、更に可塑剤として市販のトリメリット酸トリ2−エチルヘキシル(TOTM)を50重量部用いて塩化ビニル系樹脂組成物を得た後、得られた塩化ビニル系樹脂組成物より塩化ビニルシートを作製した。
次に、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を上記「(4)電子線照射試験」に記載の条件にて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を10重量部用いた以外は、実施例11と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を20重量部用いた以外は、実施例11と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を化合物5に代えた以外は、実施例12と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を化合物6に代えた以外は、実施例12と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
TOTMを1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル(BASF社製、Hexamoll DINCH)に置き換えた以外は、実施例12と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
TOTMをフタル酸ジ2-エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、実施例12と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
TOTMを用いずに化合物4を50重量部用いた以外は、実施例11と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
TOTMを用いずに化合物5を50重量部用いた以外は、実施例14と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
TOTMを用いずに化合物6を50重量部用いた以外は、実施例15と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を用いない以外は、実施例11と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を用いない以外は、実施例16と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
化合物4を用いない以外は、実施例17と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射後10日目の試験片について、各試験片の曇り度とイエローインデックス(YI値)を測定し、照射後10日目の試験片の数値と上昇値の数値を表2に記載した。
[製造例7]
温度計、デカンター、攪拌羽、還流冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物182.6g(1.2モル,新日本理化(株)製:リカシッドTH)、2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)、及びエステル化触媒としてテトライソプロピルチタネート0.24gを加え、反応温度を200℃としてエステル化反応を実施した。減圧下アルコールを還流させて生成水を系外へ除去しながら、反応溶液の酸価が0.5mgKOH/gになるまで反応を行った。反応終了後、未反応アルコールを減圧下で系外へ留去した後、常法に従って中和、水洗、脱水して目的とする本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物1」という。)369gを得た。
得られた化合物1は、エステル価:283mgKOH/g、酸価:0.01mgKOH/g、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)の代わりに炭素数9の直鎖状の飽和脂肪族アルコールを88.5モル%と炭素数9の分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールを11.1モル%含む脂肪族飽和アルコール(シェルケミカルズ社製、製品名:リネボール9)416g(2.9モル)を加えた以外は製造例1と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物2」という。)449gを得た。
得られた化合物2は、エステル価:260mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール374g(2.9モル)の代わりに炭素数9/10/11の比率(モル比)が19/43/38であり、全体の直鎖率が84重量%である、炭素数9〜11の混合飽和脂肪族アルコール(シェルケミカルズ社製:ネオドール911)464g(2.9モル)を加えた以外は製造例1と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物3」という。)483gを得た。
得られた化合物3は、エステル価:247mgKOH/g、酸価:0.02mgKOH/g、色数:5であった。
上記「(3)塩化ビニルシートの作製」の方法に従って、可塑剤として化合物1を50重量部、更に安定化剤として市販のアセチルアセトン亜鉛を0.2重量部用いて塩化ビニル系樹脂組成物を得た後、得られた塩化ビニル系樹脂組成物より塩化ビニルシートを作製した。次に、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を上記「(4)電子線照射試験」に記載の条件にて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
アセチルアセトン亜鉛を0.5重量部用いた以外は、実施例21と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
実施例21において、さらにエポキシ化大豆油を5重量部用いた以外は、実施例21と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
アセチルアセトン亜鉛をデヒドロ酢酸亜鉛に代えた以外は、実施例23と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
化合物1を化合物2に置き換えた以外は、実施例23と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
化合物1を化合物3に置き換えた以外は、実施例23と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
アセチルアセトン亜鉛を用いない以外は、実施例21と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
化合物1をフタル酸ジ2-エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、比較例7と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
化合物1をフタル酸ジ2-エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、実施例21と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
化合物1をフタル酸ジ2-エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、実施例22と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表3に記載した。
[製造例10]
〔エステル化反応〕
温度計、デカンター、攪拌羽、還流冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物182.6g(1.2モル,新日本理化(株)製:リカシッドTH)、2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)、及びエステル化触媒としてテトライソプロピルチタネート0.24gを加え、反応温度を200℃としてエステル化反応を実施した。減圧下アルコールを還流させて生成水を系外へ除去しながら、反応溶液の酸価が0.5mgKOH/gになるまで反応を行った。反応終了後、未反応アルコールを減圧下で系外へ留去した後、常法に従って中和、水洗、脱水して中間原料である4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル404gを得た。
次に、上温度計、攪拌羽、冷却管を備えた1L四ツ口フラスコに、上記エステル化反応で得られた4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを394g(1.0モル)仕込み、60〜70℃に昇温した。昇温後、60%過酸化水素水76.6g(1.35モル)、76%蟻酸18.3g(0.30モル)、及び75%燐酸1.47g(0.01モル)を2時間15分かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後、更に4時間上記温度を保持し、熟成して反応を完了した。反応終了後、水相を系外へ除去した後、常法に従って、水洗、脱水して目的とする本発明の安定化剤である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物4」という。)370gを得た。
得られた化合物4は、エステル価:273mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、ヨウ素価:2.6gI2/100g、オキシラン酸素:3.7%、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)の代わりに炭素数9の直鎖状の飽和脂肪族アルコールを88.5モル%と炭素数9の分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールを11.1モル%含む脂肪族飽和アルコール(シェルケミカルズ社製、製品名:リネボール9)416g(2.9モル)を加えた以外は製造例10と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物5」という。)397gを得た。
得られた化合物5は、エステル価:256mgKOH/g、酸価:0.06mgKOH/g、ヨウ素価:1.7gI2/100g、オキシラン酸素:3.5%、色数:10であった。
2−エチルヘキシルアルコール378g(2.9モル)の代わりに炭素数9/10/11の比率(モル比)が19/43/38であり、全体の直鎖率が84重量%である、炭素数9〜11の混合飽和脂肪族アルコール(シェルケミカルズ社製:ネオドール911)464g(2.9モル)を加えた以外は製造例10と同様に実施して、本発明の安定化剤化合物である4,5−エポキシシクロヘキサンジカルボン酸ジエステル(以下、「化合物6」という。)404gを得た。
得られた化合物6は、エステル価:242mgKOH/g、酸価:0.04mgKOH/g、ヨウ素価:1.7gI2/100g、オキシラン酸素:3.1%、色数:10であった。
上記「(3)塩化ビニルシートの作製」の方法に従って、可塑剤として化合物4を50重量部、更に安定化剤として市販のアセチルアセトン亜鉛を0.5重量部用いて塩化ビニル系樹脂組成物を得た後、得られた塩化ビニル系樹脂組成物より塩化ビニルシートを作製した。次に、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を上記「(4)電子線照射試験」に記載の条件にて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
実施例27において、アセチルアセトン亜鉛の配合量を0.2重量部に変更し、さらにエポキシ化大豆油を5重量部用いた以外は、実施例27と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
実施例27において、アセチルアセトン亜鉛0.5重量部の代わりにデヒドロ酢酸亜鉛を0.2重量部用いた以外は、実施例27と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
アセチルアセトン亜鉛をデヒドロ酢酸亜鉛に代えた以外は、実施例28と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
化合物4を化合物5に置き換え、アセチルアセトン亜鉛の配合量を0.2重量部に変更した以外は、実施例27と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
実施例31において、さらにエポキシ化大豆油を5重量部用いた以外は、実施例31と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
実施例32において、化合物5を化合物6に置き換え以外は、実施例32と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
アセチルアセトン亜鉛を用いない以外は、実施例27と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
化合物4をフタル酸ジ2−エチルヘキシル(新日本理化(株)製、サンソサイザーDOP)に置き換えた以外は、比較例11と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
比較例12において、さらにアセチルアセトン亜鉛を0.2重量部用いた以外は、比較例12と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
比較例13において、アセチルアセトン亜鉛の配合量を0.5重量部に変更した以外は、比較例13と同様に実施して、塩化ビニルシートを作製し、得られた塩化ビニルシートより切り出した試験片を用いて電子線照射を行い、電子線照射前の試験片と電子線照射直後の試験片、電子線照射後10日経過の試験片について、各試験片のイエローインデックス(YI値)を測定し、電子線照射後10日目の試験片のYI値とその上昇値を表4に記載した。
Claims (17)
- 塩化ビニル系樹脂成形体からなる電子線照射滅菌された材料の内容物視認性の改善方法であって、
前記塩化ビニル系樹脂成形体が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部含有することを特徴とする、内容物視認性の改善方法。 - 塩化ビニル系樹脂100重量部と、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル5〜100重量部とを含む、電子線照射滅菌後の内容物視認性の改善された医療材料用の塩化ビニル系樹脂組成物。
- 下記一般式(1)で示される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は下記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルからなる、電子線照射滅菌後の塩化ビニル系樹脂成形体からなる材料の内容物視認性改善のための安定化剤。
[式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
[式中、R3及びR4は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。] - 請求項5に記載の安定化剤を含む塩化ビニル系樹脂成形体。
- 塩化ビニル系樹脂100重量部に対して前記安定化剤を5〜100重量部含有する請求項6に記載の塩化ビニル系樹脂成形体。
- 請求項6又は7に記載の塩化ビニル系樹脂成形体を含む電子線照射滅菌された医療材料。
- 塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
(a)下記一般式(1)で示される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は下記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部、及び
(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.01〜1.0重量部含むことを特徴とする、放射線照射によって滅菌処理された医療材料の原料である塩化ビニル系樹脂組成物。
[式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
[式中、R3及びR4は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。] - 前記(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩が、デヒドロ酢酸亜鉛、アセチルアセトンカルシウム、アセチルアセトン亜鉛、及びアセチルアセトンマグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である請求項9に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
- 更に、上記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル以外の(c)エポキシ化合物を0.1〜30重量部含む請求項9又は10に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
- 前記(c)エポキシ化合物がエポキシ化大豆油である請求項11に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
- 前記放射線が電子線である請求項9〜12のいずれかに記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
- 請求項9〜13のいずれかに記載の塩化ビニル系樹脂組成物から得られる医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体。
- 塩化ビニル系樹脂組成物から得られる医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体の放射線照射による滅菌処理方法であって、
前記塩化ビニル系樹脂組成物が、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
(a)下記一般式(1)で示される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル及び/又は下記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステルを5〜100重量部、及び
(b)β−ジケトン化合物及びその金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.01〜1.0重量部含むことを特徴とする、医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体の放射線照射による滅菌処理方法。
[式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。]
[式中、R3及びR4は、同一又は異なって、それぞれ飽和脂肪族アルコールから水酸基を除いた残基であって、前記飽和脂肪族アルコールは、炭素数7〜13の直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族アルコールである。] - 前記塩化ビニル系樹脂組成物は、更に、上記一般式(2)で示される4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ジエステル以外の(c)エポキシ化合物を0.1〜30重量部含む請求項15に記載の医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体の放射線照射による滅菌処理方法。
- 前記放射線が電子線である請求項15又は16に記載の医療材料用塩化ビニル系樹脂成形体の放射線照射による滅菌処理方法。
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