明細書
光伝送構造体、 光導波路、 光導波路の形成方法、 および、 光配線接続体 技術分野
本発明は、 光伝送構造体、 光導波路、 光導波路の形成方法、 および、 光配線接 続体に関する。 背景技術
近年、 光技術を利用した光通信や光情報処理、 あるいは電子機器、 光学機器等 の分野が急速に進展しつつあり、 各種光デバイスを接続するための技術の開発が 大きな課題となっている。 従来各種光デバイス間は、 光ファイバ等の光配線等を 介して接続されているが、 その接続には極めて高い位置精度が要求され、 このよ うな接続作業は手作業もしくは高精度な調芯設備により行われているため、 接続 コストが上昇する一因となるという問題があった。
そこで、 このような問題を解決するために、 自己形成光導波路の技術が開発さ れている。 これは、 光配線等の接続すべき端部を感光性組成物に浸漬し、 この光 配線等を介して感光性材料に光を照射することにより当材料を徐々に感光させて、 接続端部の先端に光導波路のコア部を形成するものである。 これにより、 特に高 価な調芯設備等を用いなくても、 光配線との間で光信号を伝送することができる ように構成された光導波路を形成することができ、 これにより接続コスト上昇の 一因となる問題を解決することができる。
以下、 このような自己形成光導波路の技術について、 簡単に説明しておく。 図 面を参照しながら説明する。 図 6 7 ( a ) 〜 (d ) は、 このような自己形成光導 波路の技術を用いて、 異なる光ファイバ間を接続するコア部を形成する方法の一 例を説明するための模式図である。
まず、 光ファイバ 1 1 2、 1 1 2 ' を、 それぞれの一端が向き合うように配置 し、 この光ファイバ 1 1 2、 1 1 2 ' の端部間を包囲するように感光性組成物 1 1 1を塗布する等により、 光ファイバ 1 1 2、 1 1 2 ' の端部をともに、 感光性 組成物 1 1 1に浸漬する (図 6 7 ( a ) 参照) 。 なお、 図中、 1 1 3、 1 1 3 '
は、 それぞれ光ファイバ 1 1 2、 1 1 2 ' のコアである。
次に、 一方の光ファイバ 1 1 2の向き合つていない端部側に、 高圧水銀ランプ 等の光を照射するための手段 (図示せず) を設け、 感光性組成物 1 1 1を硬化さ せるための光を、 上記手段を用いて一方の光ファイバ 1 1 2の一端から、 向き合 うように配置された光ファイバ 1 1 2 ' の一端に向けて照射する (図 6 7 ( b ) 参照) 。
このように、 一方の光ファイバ 1 1 2の一端から他方の光ファイバ 1 1 2 ' の 一端に向けて光を照射することにより、 感光性組成物 1 1 1力 光の経路に応じ て、 光ファイバ 1 1 2側から除々に硬化し、 光ファイバ 1 1 2と光ファイバ 1 1 2 ' とを接続する光導波路のコア部 1 1 4が形成されることとなる (図 6 7 ( c ) 〜 (d ) 参照) 。
また、 光通信や光情報処理等の光技術を利用した分野の進展に伴い、 通信技術 の中心として光ファイバに注目が集まっている。 特に I T (情報技術) 分野にお いては、 高速インターネット網の整備に、 光ファイバを用いた光通信技術が必要 となる。
光ファイバは、 ①低損失、 ②高帯域、 ③細径 ·軽量、 ④無誘導、 ⑤省資源等の 特徴を有しており、 この特徴を有する光ファイバを用いた通信システムでは、 従 来のメタリックケーブルを用いた通信システムに比べ、 中継器数を大幅に削減す ることができ、 建設、 保守が容易になり、 通信システムの経済化、 高信頼性化を 図ることができる。
また、 光ファイバは、 一つの波長の光だけでなく、 多くの異なる波長の光を 1 本の光ファイバで同時に多重伝送することができるため、 多様な用途に対応可能 な大容量の伝送路を実現することができ、 映像サービス等にも対応することがで さる。
このような光ファイバには、 半導体レーザ等の光学部品からの出射光を入射さ せるのであるが、 このとき、 如何に効率よく出射光を光ファイバに入射させるか は、 光通信における重要な要素となります。 特に長距離伝送を行う場合、 高効率 で出射光を光ファイバに入射させることが要求される。
ところが、 光ファイバと光学部品との間には、 光ファイバの熱膨張に起因する
光学部品の破損の防止等を目的として、 空隙を設けておく必要があり、 出射光を 光ファイバに効率よく入射させることの障害となっている。
そこで、 光学部品と光ファイバとの間にコリメートレンズや集光レンズ等のレ ンズを設け、 光学部品からの出射光を光ファイバに入射させる方法が用いられて いる。 この方法によれば、 光学部品と光ファイバとの間に空隙を設けている場合 であっても、 効率よく光学部品からの出射光を光ファイバに入射させることがで さる。
また、 この方法は、 光学部品から光ファイバへ光を伝達させる場合に限らず、 光ファイバから光学部品へ光を伝達させる場合や、 一の光ファイバから他の光フ アイバへ光の伝達させる場合等にも用いられている。 この方法によれば、 いずれ の場合であっても、 効率よく光を伝達させることができる。
さらに、 光通信や光情報処理等の光技術を利用した分野の進展とともに、 各種 光通信用デバイスが高性能化し、 これに伴い、 光通信用デバイス間の接続が複雑 になってきている。 発明の要約
光配線と光導波路との接続等を達成する際には、 上述したコストの問題とは另 IJ に、 他の大きな問題点も存在していた。 すなわち、 光配線と光導波路とを接続す る際には、 低接続損失を達成するために、 接続端部を平坦にする必要があり、 そ のため高精度な端面処理を施す必要があるとされていた。
一般的な光ファイバの接続を例に取ると、 光配線等の接続端部の端面が平滑で ない場合には、 融着技術で接続する際に気泡、 ファイバコアの乱れなどが生じて 接続損失等が発生したり、 ファイバ端面同士を単に付け合わせる物理的な接続 ( メカ二カルスプライス) の場合には、 光配線等との接続部分で、 伝送光の乱反射 等に起因した接続損失等が発生してしまうとされていた。 さらに、 上述の自己形 成光導波路の技術を用いても、 形成した光導波路と光配線等との接続部分で、 伝 送光の乱反射等に起因した接続損失等が発生するとされていた。
このため、 被覆部材等が除去された光ファイバ等を単純に接続する際において はファイバ力ッタ等を用いて切断することにより比較的平滑な端面を形成するこ
とができる力 \ 光フアイバ等が単数本または複数本組み込まれたフアイバアレイ やコネクタ等においては、 接続端面を揃える必要がある等の理由から、 切断の後、 微細砥粒を用いて長時間研磨処理を行っており、 また、 研磨処理方法も平面研磨 のみでなく、 P C研磨等の球面研磨、 斜め研磨等を行う必要がある場合もあり、 工程が煩雑化する、 コストが嵩むといった問題は避けることができないとされて いた。 具体的には、 シリカを含む研磨剤を用いた光ファイバ端面の研磨方法等が 提案されている。 しかしながら、 本発明者は、 光配線と光導波路とが結合してなる光伝送構造体 について詳細に検討した結果、 光配線の上記コア部が結合した部分の形状がどの ような形状であれ、 光配線と光導波路との間で好適に光信号の伝送を行うことが できることを見出し、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を完成させた また、 自己形成光導波路の技術を用いた光導波路の形成方法について詳細に検 討した結果、 光導波路のコア部を形成する場合には、 高精度な端面処理を施さな くても、 光配線との結合性に優れたコア部を形成することができ、 この場合には
、 上述した工程が煩雑化する等の問題を解消することができることを見出し、 第 一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法を完成させた。
第一群の本発明は、 第一の発明が光伝送構造体に関する発明であり、 第二の発 明が光導波路の形成方法に関する発明である。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 少なくとも光配線と光導波路 とが結合してなり、 上記光配線のコアと上記光導波路のコア部との間で光信号を 伝送することができるように構成された光伝送構造体であって、
上記光配線の上記光導波路のコア部と結合した部分は、 特に平坦化処理が施さ れていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが、 0 . 1 // m以上であることを特徴とする。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体では、 上記光配線のコアと上記光 導波路のコア部とが結合しており、 少なくとも、 上記光配線の上記光導波路のコ ァ部と結合した側の端部の外周に被覆層が形成されていてもよい。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 上記光導波路のコア部
の光屈折率は、 上記光配線の上記光導波路のコア部と結合した部分の光屈折率の
9 0〜1 1 0 %であることが望ましく、 9 5〜1 0 5 %であることがより望まし い。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 上記光導波路の コア部は、 上記光配線に結合した側と反対側の端面に光路変換ミラーが形成され ていてもよく、 また、 上記光導波路のコア部は、 少なくとも一の屈曲部を有して いてもよい。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体においては、 上記光配線の 表面であって、 光導波路のコア部と結合した部分以外の部分の一部または全部に 粗化面が形成されていることが望ましい。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光配 線の一部を浸潰し、 上記光配線を介して上記感光性組成物中に光を照射すること により、 上記感光性組成物中の光の経路に応じたコア部を形成する光導波路の形 成方法であって、
上記光配線の上記コア部と結合する部分は、 特に平坦化処理が施されていない か、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 μ m以上であ ることを特徴とする。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 上記感光性組成 物中に浸漬する光配線の一部は上記光配線の端部であり、 この光配線の端部の外 周には被覆層が形成されていることが望ましい。
また、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 上記コア 部の光屈折率は、 上記光配線の上記コア部と結合する部分の光屈折率の 9 0〜1 1 0 %であることが望ましく、 9 5〜 1 0 5 %であることがより望ましい。 また、 自己形成光尊波路の技術により光導波路を形成する場合には、 光フアイ バ等の光配線の一の端面から感光性組成物へ光を照射する必要がある。 そのよう な方法としては、 光ファイバの他の端面側に光源を設けた後、 その光源を用いて、 光ファイバの他の端面から光を入射させる方法が用いられている。 その方法によ れば、 入射させた光は、 光ファイバ中を導波して光ファイバの一の端面から出射 することになり、 感光性組成物中の光の経路に応じたコア部を形成することがで
さる。
しかしながら、 光ファイバの他の端面側に受光素子や発光素子等の光学部品が 設けられている場合には、 光ファイバの他の端面側に光源を設けることができな いため、 光ファイバの他の端面から光を入射させることができず、 光ファイバの 一の端面から感光性組成物へ光を照射することができなかった。 すなわち、 光フ アイバ等を含む光デバイスの構成等によっては、 自己形成光導波路の技術を用い ることができなかった。
このように自己形成光導波路の技術を用いることができない場合には、 上述し たような極めて高い位置精度が要求される煩雑な接続作業を行わなければならな いため、 工程が煩雑化する、 コストが嵩むといった問題を避けることができなか つた。
そこで、 本発明者はこの問題について鋭意検討を重ね、 その結果、 光配線の側 面を介して光を入射させることにより、 光配線の他の端面側に光源を設けること ができず、 光配線の他の端面から光を入射させることができなレ、場合であっても、 光配線の一の端面から感光性組成物へ光を照射することができ、 自己形成光導波 路の技術を用いて光導波路を形成することが可能となることを見出し、 第二群の 本発明の光導波路の形成方法を完成した。 第二群の本発明は、 光導波路の形成方 法に関する発明である。
第二群の本発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光配線の一の端面 を浸漬した後、 上記光配線の一の端面から光を照射することにより、 上記感光性 組成物中の光の経路に応じたコア部を形成する光導波路の形成方法であって、 上記光配線の一の端面から照射する光は、 上記光配線の側面を介して入射させ た光であることを特徴とする。
第二群の本発明の光導波路の形成方法においては、 上記光を入射させる光配線 の側面を、 上記光を入射させる前に、 湾曲させておくことが望ましい。 また、 上 記光配線の側面を介して入射させる光は、 レンズにより集光した光であることが 望ましい。
また、 自己形成光導波路の技術を用いて、 異なる光ファイバ間を接続する光導 波路を形成する場合には、 図 6 7に示したように、 一方の光ファイバの一端から
他方の光ファィバの一端へ向けて光を照射して光導波路を形成する方法だけでは なく、 異なる光ファイバのそれぞれの一端から他方の光ファイバの一端へ向けて 光を照射して光導波路を形成する方法を用いることもできる。
図 68 (a) 〜 (c) は、 自己形成光尊波路の技術を用いて、 異なる光フアイ バ間を接続する光導波路を形成する方法の他の一例を説明するための模式図であ る。
具体的には、 まず、 光学的に接続する 2本の光ファイバ 1 22、 1 22' の一 端を感光性組成物 121に浸漬するとともに、 その一端同士が略対向するように 光ファイバを配置する。 ここで、 光ファイバ同士の光軸は完全には合致していな い (図 68 (a) 参照) 。 なお、 図中、 1 23、 1 23' は、 それぞれ光フアイ ノ 1 22、 1 22' のコアである。
次に、 2本の光ファイバ 122、 1 22' の向き合つていない端部側に、 それ ぞれ光を照射するための手段 (図示せず) を設け、 上記手段を用いて、 それぞれ 2本の光ファイバ 1 22、 1 22' の一端から、 感光性組成物 121を硬化させ るための光を、 相手側の光ファイバ 1 22' 、 1 22の一端に向けて照射する ( 図 68 (b) 参照) 。
この場合、 光ファイバ 1 22、 1 22' の一端から出射される互いの出射光 X、 Yが重なり合う部分 Zにおいて光の強度が高くなる。 そこで、 光の強度は、 その 重畳部分 Zの光の強度のみが感光性組成物を重合させることができる強度となる ように設定すれば、 互いの出射光が重なり合う部分 Zにコア部 124が形成され ることになる (図 68 (c) 参照) 。
この方法では、 一対の光ファイバ 1 22、 1 22' の光軸が完全に合致してお らず、 ズレていたとしても、 光ファイバ 1 22、 1 22' の端部同士を結ぶ光の 経路に、 光導波路のコア部 1 24を形成し、 高い確率で両者を光学的に結合させ ることが可能である。
また、 この方法は、 異なる光ファイバの向き合ったそれぞれの一端からコア部 を形成する方法であるため、 図 67に示した方法と比べると、 異なる光ファイバ の向き合った一端が著しく離れている場合であっても、 より確実に異なる光ファ ィバ間を接続するコア部を形成することが可能である。
さらに、 この方法は、 異なる光ファイバの向き合ったそれぞれの一端からコア 部を形成する方法であるため、 図 6 7に示す方法に比べると、 短時間で異なる光 ファイバ間を接続するコア部を形成する:!とができる。
このような技術を用いて光導波路を形成する場合、 上述したように液体の感光 性組成物の一部を硬化させることによりコア部を形成することとなるため、 コア 部は形成時に流動しやすかつた。 しカゝしな力 Sら、 上述したように、 異なる光ファ ィバ間を接続するコア部を短時間で形成することにより、 該コア部が流動の影響 を受けにくく、 安定化した形状のコア部を形成することができる。
このように、 異なる光ファイバのそれぞれの一端から他方の光ファイバの一端 へ向けて光を照射してコア部を形成する方法 (以下、 双方向照射によりコア部を 形成する方法ともいう) は、 異なる光ファイバの光軸がズレている場合や、 異な る光ファイバの一端が著しく離れている場合であっても、 より確実に異なる光フ ァィバ間を接続する光導波路を形成することが可能であり、 安定化した形状のコ ァ部を形成することができるという点において、 一方の光ファィバの一端から他 方の光ファイバの一端へ向けて光を照射してコア部を形成する方法 (以下、 一方 向照射によりコア部を形成する方法ともいう) より望ましい方法であるといえる。 しかしながら、 双方向照射によりコア部を形成する方法は、 異なる光ファイバ のそれぞれの一端から他方の光ファィバの一端へ向けて光を照射することができ る場合にのみ用いることができる方法であり、 この双方向照射によりコア部を形 成する方法は、 光ファイバや光デバイスの構成等によっては用いることができな い場合があった。 異なる光ファイバの向き合つていない端部のうち、 一の光ファ ィバの端部側に光学部品が設けられているため、 光を照射するための手段を設け ることができない場合、 具体的には、 異なる光ファイバの向き合つていない端部 のうち、 一の光ファイバの端部側に受光素子が設けられている場合や、 感光性組 成物を硬化させることが可能な波長の光を照射することができない発光素子が設 けられている場合等には、 双方向照射によりコア部を形成する方法は用いること ができなかった。
このような場合、 安定化した形状の光導波路を確実に形成するためには、 一方 向照射によりコア部を形成する方法を用いて異なる光ファイバを接続する光導波
路を形成することが可能な範囲まで、 異なる光ファイバの向き合った端部を近づ ける必要があり、 異なる光ファイバの光軸を完全に合致させる必要があった。 そ のため、 高精度な位置合わせの作業を要求されることになり、 光導波路の形成ェ 程が煩雑になることがあった。 また、 光導波路の形成工程が煩雑になった場合、 自己形成光導波路の技術を用いて光ファイバの接続コスト上昇の一因となる問題 を解決することが困難であった。
そこで、 本発明者は鋭意検討を重ね、 第三群の本発明を完成した。 第三群の本 発明の目的は、 異なる光配線の向き合つていない端部のうち、 一の光配線の端部 側に光を照射するための手段を設けることができない場合であっても、 異なる光 配線の向き合ったそれぞれの一端からコア部を形成することができるようにする ことにより、 高精度な位置合わせの作業を行うことなく、 異なる光配線間を接続 する安定化した形状の光導波路を確実に形成することができる光導波路の形成方 法を提供することにある。 第三群の本発明は、 光導波路の形成方法に関する発明 である。
第三群の本発明の光導波路の形成方法は、 異なる光配線のそれぞれの一端が略 向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性組成物中に浸漬され るように、 上記光配線を配置し、 上記光配線を介して光を照射することにより、 上記光配線同士を接続するコア部を形成する光導波路の形成方法であって、 一の光配線側に、 上記一の光配線の一端から他の光配線の一端へ向けて光を照 射するための光照射手段を設けるとともに、 上記他の光配線側に、 上記光照射手 段を用いて照射した光を反射するための光反射手段を設け、
上記光照射手段を用いて上記一の光配線の一端から光を照射し、 照射した光を 上記光反射手段で反射させることにより、 上記異なる光配線の向き合ったそれぞ れの一端からコア部を形成することを特徴とする。
第三群の本発明の光導波路の形成方法において、 上記光反射手段は、 ミラーで ある力 または、 光フィルタであることが望ましい。
また、 既に説明したように、 光接続を達成する際に、 光ファイバ等を介して各 種光デバイス間を接続する方法としては、 コネクタを用いる方法や、 光ファイバ 等を各種光デバイスに融着させる方法や、 光ファイバ等と各種光デバイスとを光
学接着剤により接着させる方法等が用いられていた。 ところが、 これらの方法は いずれも、 光フアイバ等と各種光デバイスとを押し付けて固定することにより接 続する方法であります。 そのため、 接続時に、 光ファイバや各種光デバイスの端 面が傷付いたり、 接続部分が変形したりしてしまい、 光ファイバと各種光デバイ スとの接続部分で伝送光の乱反射等に起因した接続損失が発生するおそれがあつ た。
さらに、 光ファイバ等と各種光デバイスとを光学接着剤により接着させる方法 を用いる場合、 低損失接続を達成するには、 接続端部を平坦にしたり、 球面にし たりの高精度な端面処理を施す必要があるため、 工程が煩雑化したり、 コストが 嵩んだりするといった問題は避けることができないとされていた。
また、 上述した自己形成光導波路の技術を用いた場合、 感光性組成物が液体で あるため、 光導波路を形成する際にコア部が流動してしまい、 コア部の形状が不 安定になる場合があった。 そのようにコア部の形状が不安定な光導波路では、 各 種光デバイス間の低接続損失を達成することが困難であるという問題があった。 そこで、 本発明者は、 上記問題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、 異な る光配線同士を接続するコア部とクラッド部とからなる光導波路を形成した後、 少なくともコア部の両端を引っ張ることにより、 コァ部が流動することがなく、 その形状が安定化することを見出した。
また、 光配線または光学部品と接続されたコア部とクラッド部とからなる光導 波路であって、 少なくともコア部の両端が引っ張られている光導波路によれば、 コア部の形状が安定ィヒしており、 さらに、 光導波路の端面や、 該光導波路の両端 に接続された光配線等の端面に傷や変形等が発生せず、 異なる光配線等同士の低 接続損失を達成することができることを見出し、 第四群の本発明を完成させた。 第四群の本発明は、 第一の発明が光導波路に関する発明であり、 第二の発明が光 導波路の形成方法に関する発明である。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部とクラッド部とからなり、 その両端のそれぞれが光配線または光学部品と接続された光導波路であって、 少 なくとも上記コア部は、 その両端が引っ張られていることを特徴とする。 第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 上記コア部は、 感光性組成
物からなることが望ましい。 また、 上記クラッド部は、 樹脂組成物からなること が望ましい。
また、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 異なる光配線の それぞれの一端が略向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性 組成物中に浸漬されるように、 上記光配線を配置した後、 上記光配線の少なくと も一方から他方の光配線に光を照射することにより、 上記光配線同士を接続する コア部を形成し、 さらに、 上記コア部の两端を引っ張ることを特徴とする。
第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法においては、 上記コア部を 引っ張った後、 または、 上記コア部を引っ張つている際、 上記コア部の周囲に安 定なクラッド部を形成することが望ましい。
また、 上述したように、 光伝達時に光学部品と光ファイバとの間にレンズを配 置する場合、 該レンズとしては、 非常に小さなレンズを用いなければならない。 また、 効率よく光を伝達させるために、 レンズの形状には精密さが要求される。 そのようなレンズの製造は煩雑であり、 コストが嵩むという問題があった。
また、 光学部品や光ファイバ等とレンズとを配置する作業は、 手作業または高 精度な位置合わせを行うことができる設備により行われている。 それらの配置に は極めて高い位置精度が要求されるため、 コストが上昇する一因となるという問 題があった。
本発明者は、 上記問題を解説するために鋭意検討を重ねた結果、 コア部の形状 がその一端に向かって徐々に細くなる形状の光導波路であれば、 上記レンズに代 えて用いることができること、 および、 このような形状の光導波路を所定の方法 を用いることにより、 簡便、 かつ、 安価に形成することができることを見出した。 また、 上記した形状を有する光導波路は、 光学部品や光ファイバ等の光配線に 直接取り付けた状態で形成することも可能であり、 この場合には、 高い精度で位 置合わせを行う工程を必要としないため、 上述した問題を解消することができる ことを見出し、 第五群の本発明を完成させた。
第五群の本発明は、 第一の発明が光導波路に関する発明であり、 第二の発明が 光導波路の形成方法に関する発明である。
第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 光配線と独立して形成された光導
波路であって、
コア部の形状が、 その一端に向かって徐々に細くなる形状であることを特徴と する。
第五群の本発明の第一の発明の光導波路において、 上記コア部の周囲には、 ク ラッド部が形成されていることが望ましい。 また、 上記コア部は、 感光性組成物 からなることが望ましい。
また、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中 に、 光配線を介して光を照射することにより、 上記光を集束させる形状を有する 上記感光性組成物の硬化物を成長させ、 その一端に向かって徐々に細くなる形状 のコア部を形成することを特徴とする。
第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法においては、 上記コア部を 形成した後、 その周囲に安定なクラッド部を形成することが望ましい。
また、 光通信用デバイス間の接続が複雑になってきており、 これに伴い、 光通 信用デバイス間を接続する光配線を曲げる必要が生じる。 この際、 光配線を大き な角度で折り曲げたり、 半径の小さい円弧状に曲げたりした場合には、 光伝送能 が低下することとなる。 従って、 光配線を曲げる際に、 単純に光導波路を折り曲 げる場合には、 その放射損失等を考慮して微小角度で折り曲げなければならず、 光導波路の占有面積が大きくなつてしまうこととなる。 また、 光配線の光伝送能 を低下させることなく曲線状に曲げる場合、 例えば、 S字状に曲げる場合には、 その曲率半径の算出に正弦関数を使用する必要がある等、 複雑な設計が必要であ り、 設計の自由度が低かった。
また、 光配線を曲げる場合に、 光配線の曲げられた部分の外周部に反射手段を 設けたり、 光配線の一部にレンズ効果を有する高屈折領域を設けたりすることが 提案されている。 しかし、 このような光配線においても、 複雑な設計が必要であ り、 設計の自由度も低かった。
また、 光配線自体を曲げるのではなく、 光路のみを屈曲させるために、 光配線 の端部等に別部品としてミラー、 プリズム等を配設する方法等が提案されている。 このとき、 ミラー等の付加的な光部品を用いると、 その形成工程が煩雑になり、 さらには、 製造コストゃ製品価格が高くなるという点で不利であった。
さらに、 他の光路を屈曲させる方法としては、 斜めに研磨するなどして作製し た光配線端に空気など、 光屈折率の大幅に異なる物質を介在させ、 その大きな光 屈折率差を利用して光を全反射させる方法が提案されている。 しかしながらこの 方法では、 導波路と空気との間での大きな光屈折率差による全反射を利用するた め、 大きな屈曲角 (例えば、 9 0度) をなす光配線にしか適用できず、 任意の屈 曲角を形成するという要求に対する自由度が大幅に低かった。
そこで、 本発明者は、 上記問題点を解決するために鋭意検討を重ね、 その結果、 光屈折率が異なる光配線を複数接続し、 このとき、 少なくとも一の光配線の他の 光配線と接続する側の端面を所定の形状とすることにより、 任意の折れ曲がつた 形状の屈曲部を有する場合でも、 光伝送能に優れる光配線接続体とすることがで きることを見出し、 第六群の本発明を完成した。 第六群の本発明は、 光配線接続 体に関する発明である。
第六群の本発明の光配線接続体は、 複数の光配線が、 光信号を伝送することが できるように接続された光配線接続体であって、
上記光配線接続体は、 屈曲部を有しており、
互いに接続された上記光配線は、 その光屈折率が異なり、
上記光配線のうちの少なくとも一の光配線は、 他の光配線と接続された側の端 面が、 光軸と垂直に交わらないことを特徴とする。
第六群の本発明の光配線接続体は、 少なくとも光配線 Aと光配線 Bとを有し、 上記光配線 Aの端面と上記光配線 Bの端面とが接続され、
上記光配線 Aと上記光配線 Bとの接続部で折れ曲がつていることが望ましい。 また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 少なくとも光配線 Cと光配線 Dとを 有し、
記光配線 Cの端部の側面と、 上記光配線 Dの端面とが接続され、
上記光配線 Cと上記光配線 Dとの接続部で折れ曲がつていることが望ましい。 また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 少なくとも光配線 Eと光配線 Fと光 配線 Gとを有し、
上記光配線 Eの端部の側面と、 上記光配線 Fの端面とが接続されるとともに、 上記光配線 Eの光配線 Fが接続された側の端面と、 上記光配線 Gの端面とが接続
され、
上記光配線 Eと上記光配線 Fとの接続部、 および、 上記光配線 Eと上記光配線 Gとの接続部で折れ曲がつていることが望ましい。
また、 上述したような自己形成光導波路の技術を利用した光導波路の形成では、 通常、 単一の照射領域を備えた光源に対して一本の光導波路しか形成することが できないため、 効率が悪かった。 また、 多芯の光導波路が必要な場合には、 単芯 で形成した複数本の光導波路を融着ゃ接着剤により束ねなければならず、 後処理 が面倒であるという問題があった。
そこで、 光源の数を増やし、 それら光源から発せられた光をそれぞれレンズに よって集光させて光ファイバを通し、 複数本の光導波路を同時に形成することが 考えられるが、 そのようにすると設備が複雑になり、 設備コストが高価になると いう問題がある。
第七群の本発明は、 上記事情を鑑みてなされたものであって、 製造効率に優れ、 多芯接続が容易である光導波路の形成方法を提供することを目的とするものであ る。 第七群の本発明は、 光導波路の形成方法に関する発明である。
第七群の本発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光を照射すること によってその光の経路に応じた光導波路を形成する光導波路の形成方法であって、 単一の照射領域を備えた光源から出射された光を並列に載置された複数本の光 配線を通過させて上記感光性組成物中に照射することにより、 上記各光配線の先 端に複数本の光導波路を形成することを特徴とする。
第七群の本発明の光導波路の形成方法において、 上記光配線の入光端は、 上記 光源の出射端から所定の距離だけ離れて設けられていることが望ましい。
また、 上記光源の出射端の面積は、 上記光配線の入光端の面積よりも大きくさ れていることが望ましい。
また、 上記感光性組成物中に照射される光は、 光学的に結合すべき対をなす一 方の光配線からそれぞれ相手側の光配線に向けて照射されることが望ましい。 また、 上述した自己形成光導波路の技術を利用して光導波路を形成した場合、 形成した光導波路の断面の直径が一定にならないことがあった。
特に、 光導波路の長さが長くなつた場合には、 その先端側 (光配線と接続され
た側と反対側) の直径が細くなってしまうことがあった。 これは感光性組成物に 照射される光の光路において、 光配線側と先端側とでその強度が異なることがあ る (先端側で光の強度が弱くなる) ためと考えられる。
このように形成した光導波路の先端側が細くなると、 太い光フアイバを細い光 ファイバに接続する場合には好都合であるが、 逆に、 細い光ファイバを太い光フ アイバに接続しょうとする場合には、 好ましいものではない。 また、 光ファイバ をその直径に比べて大きな面積の発光部を有する光デバイスに接続しようとする 場合には、 光導波路の先端側の直径を充分に広げることができないため、 結合損 失が生じやすいこととなる。
このように、 従来の光導波路の形成方法では、 形成される光導波路の径を自由 に調整することは難しかつた。
第八群の本発明は、 上記事情に鑑みてなされたものであり、 形成される光導波 路の直径をある程度の範囲で自由に調整することができる光導波路の形成方法を 提供することを目的とするものである。 第八群の本発明は、 光導波路の形成方法 に関する発明である。
第八群の本発明の光導波路の形成方法は、 樹脂収容部内に感光性組成物を収容 し、 上記感光性組成物内に光を照射することによって光の照射域を線状に硬化さ せる光導波路の形成方法であって、
上記樹脂収容部内は、 上記光の照射域から周囲に散乱した後に回帰してくる光 の回帰率が上記光導波路の形成方向に沿って異なるようにしたことを特徴とする。 第八群の本発明の光導波路において、 上記光の回帰率は、 上記樹脂収容部の内 面における光の反射率を上記光導波路の形成方向に沿って変化させることで異な らせてあることが望ましい。
また、 上記光の回帰率は、 上記光の照射域と上記樹脂収容部の内面との距離を 上記光導波路の形成方向に沿って変化させることで異ならせてあることも望まし い。 図面の簡単な説明
図 1は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の一実施形態を模式的に
示す部分断面図である。
図 2 (a) 〜 (c) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 3は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面図である。
図 4 (a) 、 (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 5 (a) 、 (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 6は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面図である。
図 7は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面図である。
図 8 (a) 、 (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 9 (a) 、 (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 1 0は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模 式的に示す部分断面図である。
図 1 1は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の間で光信号を伝送す る場合の実施態様を模式的に示す部分断面図である。
図 1 2は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を配列させて使用する 場合の実施態様を模式的に示す部分断面図である。
図 1 3は、 従来の光伝送構造体の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図で ある。
図 1 4 (a) 〜 (d) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の一例を説明するための模式図である。
図 1 5は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の一部を 説明するための模式図である。
図 1 6は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の一部を 説明するための模式図である。
図 1 7は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の一部を 説明するための模式図である。
図 1 8 (a) 、 (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第二の発明の光導波路の 形成方法の工程の一部を説明するための模式図である。
図 1 9 (a) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の 一部を説明するための模式図であり、 (b) は、 (a ) の部分拡大断面図である。 図 20 (a) 〜 (d) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の別の一例を説明するための模式図である。
図 2 1 (a) 〜 (c) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の別の一実施形態を説明するための模式図である。
図 2 2は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の一部を 説明するための模式図である。
図 2 3は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程の一部を 説明するための模式図である。
図 24は、 実施例 1で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図であ る。
図 2 5は、 実施例 5で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図であ る。
図 26 (a ) 、 (b) は、 第二群の本発明の光導波路の形成方法の一例を説明 するための模式図である。
図 2 7 (a) 、 (b) は、 第二群の本発明の光導波路の形成方法の他の一例を 説明するための模式図である。
図 28は、 実施例 1 3で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図で ある。
図 2 9 (a) 、 (b) は、 第三群の本発明の光導波路の形成方法の一例を説明 するための概略図である。
図 30 (a) 〜 (d) は、 第三群の本発明の光導波路の形成方法により、 異な
る光配線間を接続するコア部を形成する様子を説明するための模式図である。 図 3 1 (a) 、 (b) は、 第三群の本発明の光導波路の形成方法の他の一例を 説明するための概略図である。
図 3 2は、 (a) 〜 (c) は、 それぞれ第四群の本発明の第一の発明の光導波 路の一例を模式的に示す断面図である。
図 3 3は、 実施例 1 7で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図で ある。
図 34は、 (a) ~ (d) は、 光導波路を構成するコア部の形状の一例を示す 模式図である。
図 3 5は、 コア部がアレイ状に多数形成された光導波路を示す模式図である。 図 36 (a) 〜 (c) は、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の一実施形態を説明するための模式図である。
図 3 7 (a) 〜 (c) は、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の別の一実施形態を説明するための模式図である。
図 3 8 (a) 〜 (c) は、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 のさらに別の一実施形態を説明するための模式図である。
図 3 9は、 実施例 1 9で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図で ある。
図 40は、 実施例 20で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図で ある。
図 4 1は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 図 4 2は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 図 4 3は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 図 44 (a) 〜 (c) は、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法の一 例を説明するための模式図である。
図 4 5 (a) 〜 (c) は、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法の一 例を説明するための模式図である。
図 46は、 実施例 2 1〜2 3で行った光伝送構造体の形成方法を説明するため の概略図である。
図 4 7は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 図 4 8は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 図 4 9は、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体 6 1 0 0における、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 1 2) と、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2との なす角 Θ iとの関係を示すグラフである。
図 5 0は、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体 6 1 0 0における、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角 α と、 光配線 6 1 0 1と光配 線 6 1 0 2とのなす角 Θ との関係を示すグラフである。
図 5 1は、 実施例 1 8の光導波路の形成方法を示す概略図である。
図 5 2は、 実施例 1 8において、 V溝基板に光ファイバを固定した状態の拡大 平面図である。
図 5 3は、 実施例 1 8において、 V溝基板に光ファイバを固定した状態の拡大 断面図である。
図 5 4は、 実施例 1 8において、 光導波路の形成状態を示す拡大断面図である。 図 5 5は、 実施例 2 5の光導波路の形成方法を示す概略図である。
図 5 6は、 実施例 2 5において、 V溝基板に光ファイバを固定した状態の拡大 平面図である。
図 5 7は、 実施例 2 5において、 光導波路の形成状態を示す拡大断面図である。 図 5 8は、 実施例 2 6— 1の光導波路の形成方法を示す概略図である。
図 5 9は、 図 5 8の A— A断面図である。
図 6 0は、 図 5 8の B— B断面図である。
図 6 1は、 図 5 8の C— C断面図である。
図 6 2は、 図 5 8の D— D断面図である。
図 6 3は、 実施例 2 6— 2の光導波路の形成方法を示す概略図である。
図 6 4は、 図 6 3の E— E断面図である。
図 6 5は、 実施例 2 6— 3の光導波路の形成方法を示す概略図である。
図 6 6は、 図 6 5の F— F断面図である。
図 6 7 ( a ) 〜 (d ) は、 自己形成光導波路の技術を用いて、 異なる光配線間 を接続するコア部を形成する方法の一例を説明するための模式図である。
図 6 8 (a) 〜 (c) は、 自己形成光導波路の技術を用いて、 異なる光配線間 を接続するコア部を形成する方法の他の一例を説明するための模式図である。 図 6 9は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模 式的に示す部分断面図である。
図 70は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を配列させて使用する 場合の別の実施形態を模式的に示す部分断面図である。 図 7 1は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 光配 線の端面を介して感光性組成物に照射する光の光路を説明するための説明図であ る。
図 7 2は、 実施例 8で行った光配線の形成方法を説明するための概略図である。 図 7 3は、 実施例 8で行った光導波路の形成方法を説明するための概略図であ る。
図 74は、 参考例 2で行った光配線の形成方法を説明するための概略図である c
符号の説明
1 00 1、 1 0 1 1、 1 0 2 1、 0 3 1 感光性組成物
1 002、 1 0 1 2、 1 0 1 2' 1 02 2、 1 0 2 2' 、 03 2 光配線 (光ファイバ)
1 0 0 3、 1 0 1 3、 1 0 2 3、 1 0 3 3 コア
1 004、 1 0 1 4、 1 0 24、 1 0 3 4 コア部
1 0 0 5、 1 0 1 5 紫外線照射装置
1 1 00 光伝送構造体
1 1 0 2 光配線
1 1 04 コア部
20 0 1、 20 1 1、 2 0 2 1、 2 0 3 1 2 04 1 感光性組成物
200 2、 20 1 2、 2 0 2 2、 2 0 3 2 204 2 光ファイバ
2002 a、 20 1 2 a、 20 22 a、 203 2 a、 2042 a、 204 2 b
(光ファイバの) 端面
20 0 3、 20 1 3、 2 0 2 3、 2 0 3 3、 204 3 コア
2004、 20 14、 2024、 2034、 2044 コア部
2007、、 20 1 7 防護壁
2045 紫外線照射装置
2048 ライトガイド
30 1 1、、 302 1 感光性組成物
30 1 2、、 3022 光ファイバ
30 1 3、、 3023 コア
30 14、、 3024 コア部
30 1 5、 、 3025 紫外線照射装置 (光照射手段)
30 1 7、、 3027 光学部品
30 18、、 3028 受光素子
30 1 9 ミラー (光反射手段)
3029 光フィルタ (光反射手段)
4 1 00、、 4 1 10、 4 1 20 光導波路
40 1 1、、 402 1 感光性組成物
40 1 2、 4022 光ファイバ
40 1 3、 4023 コア
40 14 、 4024 コア部
4 105 クラッド部
5001、 502 1、 503 1 5041 感光性組成物
5002、 5022、 503 2 5042 光ファイバ
5003、 5023 コア
5004、 5024、 5034 5044 コア部
5007 レンズ
600 1、 601 1 感光性組成物
6 100、 6 200 6300、 6400、 6500 光配線接続体
6 101、 6 102 620 1、 6202、 630 1、 6302、 6303 401、 6402、 6403、 650 1、 6502、 6 503 光配線
7010 テープ状ファイバ (複数本の光配線)
70 1 2 高圧水銀ランプ (光源)
70 1 3、 70 1 8 光ファイバ用 V溝基板
70 14 紫外線硬化樹脂 (感光性組成物)
70 1 5、 70 1 9 V溝押さえ板
80 1 0 ファイバ
80 1 1 光ファイバ用 V溝 (樹脂収容部)
80 1 2 樹脂貯留部 (樹脂収容部)
80 1 3 光ファイバ用基板
80 14 押さえ板
80 1 5 金属膜 発明の詳細な開示
まず、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体について説明する。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 少なくとも光配線と光導波路 とが結合してなり、 上記光配線のコアと上記光導波路のコア部との間で光信号を 伝送することができるように構成された光伝送構造体であって、
上記光配線の上記光導波路のコア部と結合した部分は、 特に平坦化処理が施さ れていないか、 または、 J I S B 0601に基づく面粗度 R a力 0. 1 μ m以上であることを特徴とする。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体では、 光配線の光導波路のコア部 と結合した部分に、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0601に基づく面粗度 R aが、 0. 1 / m以上であるにもかかわらず、 光配線 と光導波路との間での接続損失が充分に小さく、 光信号の伝送性に優れている。 また、 上記光伝送構造体を製造する際には、 光配線の光導波路のコア部と結合 する部分は、 高精度な端面処理を施さなくても、 通常、 電気配線等の切断に用い られる切断用治具を用いて切断するのみで形成することができるため、 光導波路 の形成工程を簡略化することができる。 さらに、 製造工程を簡略化することがで きるため、 経済的にも有利である。
第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 少なくとも光配線と光導波路
とが結合してなる。
上記光配線とは、 紫外線、 可視光、 赤外線等の光を通し、 それにより情報を伝 達するためのものであればよく、 その具体例としては、 光ファイバ等が挙げられ る。
上記光配線の上記光導波路のコア部と結合した部分は、 上述したように、 特に 平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 μ m以上である。
背景技術の欄においても既に説明したように、 光配線の端面について、 その面 粗度 R aを 0 . 1 /x m未満にする場合には、 例えば、 シリカ等の分散粒子を使用 した研磨処理等の煩雑な処理が必要であった。
また、 光ファイバを、 ファイバクリーバ (ファイバカツタ) を用いて切断した 場合には、 その切断面は鏡面であるとされており、 その面粗度 R aは、 実質的に 0である。 そのため、 ファイバクリーバを用いて光ファイバを切断することによ り、 煩雑な研磨処理なしに、 その端面の J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが、 0 . 1 μ πι未満の光配線を得ることができる。 しかしながら、 このような 光配線を用いて、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を製造する場合に は、 光ファイバを切断する工程で、 歩留まりが低下することとなる。 特に光ファ ィバが配列されたアレイ状の光伝送構造体を製造する場合には、 歩留まりの低下 が大きくなり、 作業自体にある程度の熟練を要していた。
これに対し、 光配線として、 その端面に平坦化処理が施されていないか、 また は、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが、 0 . 1 m以上の光配線を用 いれば、 光伝送構造体を製造する際に生じる、 上述したような不都合を回避する ことができる。
上記光配線の材料としては、 紫外線、 可視光、 赤外線等の光を通す材料であれ ば特に限定されず、 無機材料であってもよいし、 有機材料であってもよい。 無機材料としては、 石英ガラスを主成分としているもの、 ソーダ石灰ガラス、 ホウ硅ガラス等を主成分とする多成分ガラス等が挙げられ、 高分子材料 (プラス チック) としては、 シリコーン樹脂、 P MMA (ポリメタクリル酸メチル) 等の アクリル樹脂等が挙げられる。 さらに、 高分子材料 (プラスチック) として、 場
合により、 下記する光導波路として用いられる材料も用いることができる。
上記光導波路のコア部の材料としては有機材料が挙げられ、 その具体例として は、 後述する第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法で使用する感光 性組成物と同様のもの等が挙げられる。
また、 上記コア部には、 必要に応じて、 樹脂粒子、 無機粒子、 金属粒子等の粒 子が含まれていてもよい。 上記光配線との間で熱膨張係数の整合を図ることがで きるからである。 なお、 上記粒子の具体例としては、 後述する第一群の本発明の 第二の発明の光導波路の形成方法で使用する感光性組成物に含まれるものと同様 のもの等が挙げられる。 また、 後述する光導波路のクラッド部もまた、 必要に応 じて、 粒子が含まれていてもよい。 また、 上記光伝送構造体では、 上記光導波路のコア部の光屈折率の値は特に限 定されないが、 実用上使用することができる光屈折率の範囲を考慮した場合、 通 常、 上記光導波路は、 空気、 真空の光屈折率よりも大きい必要があるため、 光屈 折率の下限の値は 1 . 0より大きい値であり、 一方、 ダイヤモンド等の鉱物を除 いて、 光導波路のコア部となり得る殆どの物質の光導波路を考慮した場合、 光屈 折率の上限の値は 2 . 0以下の値であることが望ましい。
上記光導波路のコァ部の光屈折率の下限は、 上記光配線の上記光導波路のコァ 部と結合した部分の光屈折率の 9 0 %であることが望ましく、 一方、 上記光導波 路のコア部の光屈折率の上限は 1 1 0 %であることが望ましい。
上記光導波路のコア部の光屈折率が上記範囲にある場合には、 反射減衰量は 2
5 d B以上であり、 光信号の伝送性により優れることとなる。
具体的には、 石英ファイバ同士を付き合わせて接続する場合に、 光ファイバ同 土の間にわずかな間隙 (例えば、 空気層) が介在することとなり、 この場合、 光 ファイバのコアの屈折率を 1 . 4 6、 間隙 (空気層) の屈折率を 1 . 0 0とする と反射減衰量は 1 4 . 6 d Bとなるが、 光配線と光導波路とが結合してなり、 光 導波路のコア部が上記範囲の光屈折率を有する光伝送構造体では、 反射減衰量は、
2 5 d B以上であり、 光ファイバ同士を付き合わせる場合に比べて、 通信性に優 れることとなる。
なお、 上記反射減衰量 L R ( d B ) は、 下記式 (A) を用いて算出することが
できる。
LR =— 1 0 1 o g R · · · (A)
ただし、 R= { (n !-n 0) / (n i + n0) } 2であり、 は光ファイバの コアの屈折率、 n。は間隙 (空気層) の屈折率である。
また、 直接は比較することができないが、 反射減衰量が 25 dB以上であると は、 J I S C 5963 (光ファイバコード付き光コネクタの通則) に従えば、 その等級は。である。
上記光導波路のコァ部の光屈折率の下限は、 上記光配線の上記光導波路のコァ 部と結合した部分の光屈折率の 95%であることがより望ましく、 一方、 上記光 導波路のコア部の光屈折率の上限は 1 05%であることがより望ましい。
上記光導波路のコァ部の光屈折率が上記範囲にある場合には、 反射減衰量は 3 0 dB以上であり、 光信号の伝送性により優れることとなる。
なお、 直接は比較することができないが、 反射減衰量が 30 dB以上であると は、 J I S C 5963に従えば、 その等級は Dである。
また、 上記光導波路のコア部の光屈折率の下限は、 上記光配線の上記光導波路 のコア部と結合した部分の光屈折率の 98%であることがさらに望ましく、 一方、 上記光導波路のコア部の光屈折率の上限は 102%であることがさらに望ましい。 上記光導波路のコァ部の光屈折率が上記範囲にある場合には、 反射減衰量は 4 O dB以上 (正確には、 39. 9 dB以上) であり、 光信号の伝送性に特に優れ ることとなる。
なお、 直接は比較することができないが、 反射減衰量が 40 d B以上であると は、 J I S C 5963に従えば、 その等級は Fである。
また、 半導体レーザ等を用いて光伝送構造体に光信号を入射した際には、 光配 線と光導波路との界面での反射光の発生が雑音の発生原因となるが、 反射減衰量 が 4 O d B以上であると、 反射光に起因した雑音の発生を抑制することができる。 また、 反射光が半導体レーザに戻ると、 レーザ光の発信が不安定になり、 さら には、 半導体レーザの故障の原因となる場合があるが、 反射減衰量が 4 O dB以 上とすることにより、 このような不都合も回避することができる。
なお、 石英ファイバ同士を付き合わせて接続する場合に、 ファイバ同士の間の
間隙に上記と同等の光屈折率範囲を有する物質 (例えば、 シリコンオイル等) を 満たし、 反射減衰量を低下せしめる方法も一般的に用いられているが、 第一群の 本発明のように、 その端面が特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが、 0 . 1 / m以上であるような光配線を 用いる場合には、 光配線同士を付き合わせた際に、 必然的に不要な間隙が形成さ れてしまい、 光結合損失の低下を招いてしまうことは実用上避け得ない欠点であ つた。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光導波路のコア 部が感光性組成物を硬化させて形成したものである場合、 コア部が上記範囲の光 屈折率を有するとともに、 硬化前のコア部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組 成物自体の光屈折率は、 その下限が、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であ ることが望ましく、 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であることがさら に望ましい。 一方、 その上限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 1 1 0 %である ことが望ましく、 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることがさ らに望ましい。
上記感光性組成物自体の光屈折率が上記範囲にある場合、 光配線のコアと光導 波路のコア部との間での光信号の伝送損失がより小さくなり、 信頼性に優れるこ ととなるからである。
「光配線の光導波路のコア部と結合した部分の光屈折率」 とは、 上記結合した 部分が、 ステップインデックス光ファイバ (S I型光ファイバ) のコア等のよう に単一の光屈折率を有するものである場合にはその光屈折率をいい、 上記結合し た部分が、 グレーデッドインデックス光ファイバ (G I型光ファイバ) のような コアである場合には、 該光配線のコアがある範囲の光屈折率を有するものである ため、 そのピーク光屈折率をいう。
なお、 第一群の本発明の第一の発明で形成する光導波路のコア部の光屈折率も 同様に、 該コア部がある範囲の光屈折率を有する場合には、 そのピーク光屈折率 をコア部の光屈折率という。
以下、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の実施形態について、 図面 を参照しながら説明する。
図 1は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の一実施形態を模式的に 示す部分断面図である。
図 1に示すように、 光伝送構造体 1 1 00は、 コア 1 1 0 3とクラッド 1 1 0 5とからなる光配線 1 1 0 2とコア部 1 1 04からなる光導波路とが結合してお り、 光配線 1 1 0 2の光導波路のコア部 1 1 04と結合した部分 1 1 0 3 aには、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 060 1に基づく面 粗度 R aが、 0. Ι μπι以上である。 なお、 光伝送構造体 1 1 00においては、 クラッド 1 1 0 5の上記結合した部分 1 1 0 3 aと同一平面をなす部分 1 1 05 aもまた特に平坦化処理が施されていない力 \ または、 J I S B 060 1に 基づく面粗度 R a力 0. 1 /im以上である。
このような光伝送構造体 1 1 00においては、 光配線 1 1 02と光導波路のコ ァ部 1 1 04との間で確実に光信号の伝送を行うことができる。
また、 図 1に示した光伝送構造体では、 光導波路のコア部の光配線と結合した 側と反対側の端面 1 1 04 aは、 上記コア部の長手方向に垂直で、 かつ、 平坦な 形状を有しているが、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を構成する光 導波路の端面の形状は、 このような形状に限定されるわけではない。
具体的には、 図 2に示すように上記光導波路のコア部の光配線と結合した側と 反対側の端面の形状は、 傾斜面であってもよいし、 球面であってもよい。
図 2 (a) 〜 (c) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面部である。
図 2 (a) に示すように、 光伝送構造体 1 1 1 0では、 光導波路のコア部 1 1 14の光配線 1 1 1 2に結合した側と反対側の端面に光路変換ミラー (傾斜面) 1 1 1 4 aが形成されている。 このように、 光路変換ミラー 1 1 14 aが形成さ れている場合には、 光配線 1 1 1 2と光導波路のコア部 1 1 1 4とを介して伝送 されてきた光信号の光路を所望の方向に変更することができる。
なお、 光伝送構造体 1 1 1 0の構造は、 光路変換ミラー 1 1 1 4 aが形成され ている以外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00と同一である。 また、 図中、 1 1 1 3はコア、 1 1 1 5はクラッドである。
図 2 (b) に示すように、 光伝送構造体 1 1 20では、 光導波路のコア部 1 1
24の光配線 1 1 2 2に結合した側と反対側の端面 1 1 24 aには、 光反射防止 処理が施されている。
すなわち、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00では、 光導波路の光配線と結合 した側と反対側の端面 1 1 04 aは、 光導波路のコア部の光軸に垂直に形成され ているのに対し、 図 2 (b) に示した光伝送構造体 1 1 20の光導波路のコア部
1 1 24の端面 1 1 24 aは、 図 1に示したコア部 1 1 04の端面 1 1 04 aと 比べて 8° の傾斜を有する傾斜面となっている。
このように、 光導波路の光配線と結合した側と反対側の端面が所定の角度の傾 斜を有している場合には、 光配線と光導波路とを介して光信号を伝送した際に、 上記端面での光信号の反射を防止することができる。 勿論、 第一群の本発明の第 一の発明の光伝送構造体において、 上記傾斜面の傾斜の角度は特に限定されるも のではない。
なお、 光伝送構造体 1 1 20の構造は、 光路変換ミラー 1 1 24 aが形成され ている以外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00と同一である。 また、 図中、 1 1 2 3はコア、 1 1 2 5はクラッドである。 また、 (b) に示した断面図は、 第一群の本発明の第一の発明の実施形態を模式的に示したものであり、 実施形態 を理解しやすいように、 図中のコア部の端面の傾斜の角度は、 8° よりも大きく 記載している。
図 2 (c) に示すように、 光伝送構造体 1 1 30では、 光導波路のコア部 1 1 34の光配線 1 1 3 2に結合した側と反対側の端面にレンズ 1 1 34 aが形成さ れている。 このように、 レンズ 1 1 34 aが形成されている場合には、 光配線 1 1 3 2と光導波路のコア部 1 1 34とを介して伝送されてきた光信号を出射する 際に光が広がることがないため、 レンズ 1 1 34 aが形成された端面に対向する ように光学部品を配置した場合には、 該光学部品との間で好適に光信号を伝送す ることができる。
なお、 光伝送構造体 1 1 30の構造は、 レンズ 1 1 34 aが形成されている以 外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00と同一である。 また、 図中、 1 1 3 3 はコア、 1 1 3 5はクラッドである。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 コア部の端面に
レンズが形成されている場合、 該レンズの形状は特に限定されるものではない。 また、 光伝送構造体において、 光導波路のコア部の光配線に結合した側と反対 側の端面の形状は、 特にレンズとしての機能を持たず、 わずかにカーブした曲面 であってもよい。 これは、 後述するように、 このような形状の端面を持つ光伝送 構造体同士を物理的に接触させる際に利用することができる。
さらに、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光導波路のコ ァ部の形状は、 光配線に結合した側の端部から、 その反対側の端部に向かって除 々に細くなるような形状であってもよいし、 除々に太くなるような形状であって もよい。 また、 場合によっては、 光配線に結合した側の端部からその反対側の端 部に向かって除々に細くなつた後、 途中で一度太くなり、 その後、 再度細くなる ような形状であってもよい。
すなわち、 上記光導波路のコア部の形状は、 その一端から他端に向かって、 光 軸に垂直な方向の断面の形状が同一である必要はない。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光導波路のコア 部は、 少なくとも一の屈曲部を有していてもよい。
図 3は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面部である。
図 3に示すように、 光伝送構造体 1 1 4 0では、 光導波路のコア部 1 1 4 4に 屈曲部 1 1 4 4 aが形成されている。 このように、 屈曲部 1 1 4 4 aが形成され ている場合には、 コア部 1 1 4 4を介して光信号の伝送経路を所望の方向に変更 することができる。 なお、 光伝送構造体 1 1 4 0の構造は、 屈曲部 1 1 4 4 aが 形成されている以外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 0 0と同一である。 なお、 図中、 1 1 4 3はコア、 1 1 4 5はクラッドである。
上記コア部に形成される屈曲部の数は、 図 3に示すように、 1つに限定される わけではなく、 2つ以上であってもよい。
また、 上記屈曲部の角度は、 図 3に示すような 9 0 ° に限定されるわけではな く、 任意の角度であればよい。
また、 図 1〜 3に示した第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において は、 光導波路のコア部の光配線に結合した側と反対側の端面を介して出射、 また
は、 入射される光信号の方向は、 一の方向であつたが、 第一群の本発明の第一の 発明の光伝送構造体において、 上記端面を介して、 出射または入射される光信号 の方向は、 二以上の異なる方向であってもよい。 上記端面の形状をこのような形 状とした場合には、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 例えば、 光 カップラ (光分岐結合器) として機能することができる。 以下、 その具体例につ いて図面を参照しながら説明する。
図 4 (a) および (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構 造体の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 4 (a) に示すように、 光伝送構造体 1 1 50においては、 光導波路のコア 部 1 1 54の光配線 1 1 5 2と結合した側と反対側の端面に光分岐結合用ミラー 1 1 54 aが形成されている。 なお、 光分岐結合用ミラー 1 1 54 aは、 90° の角度をなす 2つの反射面から構成されている。 そのため、 光分岐結合用ミラー 1 1 54 aを介して、 光信号を出射する場合には、 該光信号が 2つの反射面のそ れぞれを介して異なる方向に出射されることとなる。
なお、 光伝送構造体 1 1 50の構造は、 光分岐結合用ミラー 1 1 54 aが形成 されている以外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00と同一である。 また、 図 中、 1 1 5 3はコア、 1 1 5 5はクラッドである。
また、 図 4 (b) に示す光伝送構造体 1 1 60においても、 (a) に示した光 伝送構造体 1 1 50と同様、 光導波路のコア部 1 1 64の光配線 1 1 6 2と結合 した側と反対側の端面に光分岐結合用ミラー 1 1 64 aが形成されており、 この 光路変換ミラーにより、 光導波路のコア部 1 1 64の光配線 1 1 6 2と結合した 側と反対側の端面から出射する光信号を 2つの光信号に分けることができる。 なお、 ( b ) に示す光伝送構造体 1 1 6 0は、 ( a ) に示す光伝送構造体 1 1 50と比べて、 光分岐結合用ミラーにおける各反射面の向きのみが異なる。 すな わち、 光伝送構造体 1 1 50では、 光配線 1 1 5 2側に凹むように光分岐結合用 ミラー 1 1 54 aが形成されているのに対し、 光伝送構造体 1 1 60では、 光配 線 1 1 6 2と反対側に突出するように光分岐結合用ミラー 1 1 64 aが形成され ている。 なお、 図中、 1 1 6 3はコア、 1 1 6 5はクラッドである。
図 4 (a) および (b) に示したような光伝送構造体 1 1 5 0、 1 1 60は、
光カップラとして機能することができる。
図 5 (a) および (b) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構 造体の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 5 (a) に示すように、 光伝送構造体 1 1 70においては、 この光伝送構造 体 1 1 70を構成する光導波路のコア部 1 1 74力 S、 異なる位置に形成された 2 つの端面 1 1 74 a、 1 1 74 bを有している。 また、 端面 1 1 74 aは光路変 換ミラーとなっている。
このような構成の光伝送構造体 1 1 70においては、 光配線 1 1 7 2から光導 波路のコア部 1 1 74に伝送されてきた光信号を、 端面 1 1 74 aを介して伝送 される光信号と、 端面 1 1 74 bを介して伝送される光信号とに分けることがで き、 また、 端面 1 1 74 aと端面 1 1 74 bとのそれぞれを介して別々に入射し てきた光信号をともに光配線 1 1 7 2を介して伝送することができる。
なお、 光伝送構造体 1 1 70の構成は、 光導波路 1 1 74の構造が異なる以外 は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00の構成と略同一である。 また、 図中、 1 1 7 3はコア、 1 1 7 5はクラッドある。
図 5 (b) に示すように、 光伝送構造体 1 1 8 0においては、 この光伝送構造 体 1 1 80を構成する光導波路のコア部 1 1 84が、 その途中で分岐しており、 異なる位置に形成された 2つの端面 1 1 84 a、 1 1 8 4 bを有している。 このような構成の光伝送構造体 1 1 80においてもまた、 光配線 1 1 8 2から 光導波路のコア部 1 1 84に伝送されてきた光信号を、 端面 1 1 84 aを介して 伝送される光信号と、 端面 1 1 84 bを介して伝送される光信号とに分けること ができ、 また、 端面 1 1 84 aと端面 1 1 84 bとのそれぞれを介して別々に入 射してきた光信号をともに光配線 1 1 8 2を介して伝送することができる。 なお、 光伝送構造体 1 1 80の構成は、 光導波路 1 1 84の構造が異なる以外 は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 00の構成と略同一である。 また、 図中、 1 1 8 3はコア、 1 1 8 5はクラッドである。
図 5 (a) および (b) に示したような光伝送構造体 1 1 70、 1 1 8 0もま た、 光カップラとして機能することができる。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 以下に図面を参照しな
がら説明するような実施形態であってもよい。
図 6は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面図である。
図 6に示すように、 光伝送構造体 1 1 9 0においては、 光配線 1 1 9 2を構成 するクラッド 1 1 9 5の表面に粗化面 1 1 9 5 aが形成されている。 このように 粗化面 1 1 9 5 aが形成されている場合には、 第一群の本発明の第一の発明の光 伝送構造体を接着剤等を介して他の光学部品、 フェルール等に取り付けた際に、 密着性が向上することとなるからである。
なお、 光伝送構造体 1 1 9 0の構成は、 粗化面 1 1 9 5 aが形成されている以 外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 0 0の構成と略同一である。 また、 図中、 1 1 9 3はコアである。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 粗化面の形成さ れる部分は、 クラッドの表面に限定されるわけではなく、 光配線の表面であって、 光導波路のコア部と結合した部分以外の部分であればよい。
上記光配線に粗化面を形成する方法としては特に限定されず、 物理研磨や、 化 学研磨等を用いることができる。
上記物理研磨としては、 紙やすりやラッピングペーパー等でこする方法等を用 いることができる。
また、 上記化学研磨としては、 上記光配線を溶かすことができる溶液中に浸漬 する方法等を用いることができる。 具体的には、 上記光配線が石英光ファイバで ある場合には、 K O H等の強アルカリ溶液や、 H F等の強酸溶液等の石英ガラス からなるクラッドを溶解することができる溶液中に浸漬する方法等を用いること ができる。
また、 上記光伝送構造体においては、 光配線の表面改質処理が施されていても よい。 表面改質処理が施されている場合もまた、 粗化面が形成されている場合と 同様、 フェルール等の他の光部品との密着性が向上することとなる。
上記表面改質処理としては、 プラズマ処理等が挙げられる。
また、 図 6に示した光伝送構造体 1 1 9 0における光導波路 1 1 9 4の形状は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 0 0の光導波路 1 1 0 4の構造と同一であるが、
上述したような、 光配線の表面であって、 光導波路のコア部と結合した部分以外 の部分に粗化面が形成されている形態の光伝送構造体において、 光導波路の形状 は、 図 2〜5に示したような形状であってもよいし、 その他の形状であってもよ レ、。
図 1〜6に示した光伝送構造体は、 光配線のコアと光導波路のコア部とが結合 してなるものであつたが、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光配線のコアと光導波路のコア部とは、 両者の間で光信号を伝送することができ るように構成されていれば必ずしも直接結合している必要はない。 従って、 第一 群の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 図 7に示すような構造を有していて もよい。
図 7は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式 的に示す部分断面図である。
図 7に示す光伝送構造体 1 2 0 0では、 光配線 1 2 0 2の一の端面 1 2 0 2 a がミラーとしての役割を果たすことができる形状を有しており、 そのため、 光配 線 1 2 0 2のコア 1 2 0 3と光導波路のコア部 1 2 0 4とは直接結合しておらず、 クラッド 1 2 0 5を介して光信号の伝送を行うことができる構成となっている。 また、 光配線 1 2 0 2のクラッド 1 2 0 5の光導波路のコア部 1 2 0 4と結合し た部分 1 2 0 5 aおよびその近傍は、 特に平坦化処理が施されていないか、 また は、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . l // m以上である。 このような構成の光伝送構造体においては、 光配線のコアと光導波路のコア部 との間で光配線のクラッドを介して光信号を好適に伝送することができる。 なお、 このような形態の光伝送構造体において、 光配線のクラッドは、 光信号の透過性 に優れる材質からなるものである。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光配線と結合し た光導波路の長さ特に限定されず、 図 1〜7に示した光導波路のように、 必ずし もある程度の長さを必要とするものではない。
図 6 9は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模 式的に示す部分断面図である。
図 6 9に示す光伝送構造体 1 4 0 0では、 光配線 1 4 0 2のコア 1 4 0 3の端
面 1 4 0 3 aに、 レンズとして機能することができる半球状の光導波路 1 4 0 4 が結合している。 このように、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体では、 光導波路として、 レンズとして機能することができる光導波路が光配線に直接結 合していてもよい。
なお、 図 6 9中、 1 4 0 5はクラッドである。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体では、 光配線の光導波路の コア部と結合した部分は、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが 0 . 1 μ mであり、 この部分には、 通常、 凹凸が存在している。 ここで、 このような光配線を含んで構成される第一群の本 発明の第一の発明の光伝送構造体においては、 光配線のコアの端面の凹んだ部分 にのみ光導波路が形成されていてもよい。
図 1〜 7、 図 6 9に示した光伝送構造体においては、 該光伝送構造体を構成す る光配線がコアとクラッドとからなるものであつたが、 第一群の本発明の第一の 発明の光伝送構造体を構成する光配線は、 光導波路のコア部と結合した側の端部 の外周に被覆層が形成されているものであってもよい。
以下、 光配線の外周に被覆層が形成された光伝送構造体について、 図面を参照 しながら説明する。 図 8 ( a ) 、 (b ) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発 明の光伝送構造体の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 8 ( a ) に示す光伝送構造体 1 2 1 0では、 光配線 1 2 1 2のコア 1 2 1 3 と光導波路のコア部 1 2 1 4とが直接結合しており、 光配線 1 2 1 2の光導波路 のコア部 1 2 1 4と結合した側の端部の外周には被覆層 1 2 1 7が形成されてい る。 なお、 光伝送構造体 1 2 1 0の構成は、 被覆層 1 2 1 7が形成されている以 外は、 図 1に示した光伝送構造体 1 1 0 0の構成と略同一である。 なお、 図中、 1 2 1 5はクラッドである。
このような部分に被覆層が形成されているため、 光伝送構造体 1 2 1 0は、 よ り機械的強度に優れることとなる。 以下、 この理由について、 図面を参照しなが ら簡単に説明しておく。
図 1 3は、 従来の光伝送構造体の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。 図 1 3に示す従来の光信号伝送用光路 1 3 0 0においては、 光配線の外周に被覆
層が形成されている場合であっても、 光配線 1 3 0 2の光導波路のコア部 1 30 4と結合した部分の外周 1 30 5 aには、 被覆層が形成されていない。 従来、 光 配線のコアと光導波路のコア部とを結合する際には、 上述したように光配線の端 面には平坦化処理を施す必要があるとされている。 このとき、 研磨処理等の平坦 化処理を行うには、 予め、 平坦化処理を施す光配線の端面の周囲の被覆層を剥離 してコア 1 3 0 3ゃクラッド 1 30 5を露出させておく必要があった。
このように、 光配線 1 3 0 2の光導波路のコア部 1 304と結合した部分の外 周の被覆層が剥離された光伝送構造体は、 外部から力が加わった際に、 この被覆 層が剥離された部分 1 30 5 aで折れたりし易く、 図 8に示した、 光配線 1 2 1 2の光導波路のコア部 1 2 1 4と結合した側の端部の外周には被覆層 1 2 1 7が 形成されている光伝送構造体 1 2 1 0に比べると、 その機械的強度に劣るもので ある。
また、 光配線の外周に被覆層が形成された光伝送構造体の実施形態は、 図 8 ( b ) に示す光伝送構造体 1 4 1 0のように、 光配線 1 4 1 2の光導波路のコァ部 1 4 1 4と結合する側の端面 (コア 1 4 1 3の端面 1 4 1 3 a、 および、 クラッ ド 1 4 1 5の端面 1 4 1 5a) 力 被覆層 1 4 1 7の端面 1 4 1 7 aよりも内側 に存在しており、 被覆層が形成された光配線の端面が凹形状になっていてもよい。 このような形状の光伝送構造体 14 1 0では、 コア部 1 4 1 4の光配線と結合 した部分の近傍 (図中、 Aと示す) もある程度保護することができるため、 この 場合も、 機械的強度に優れることとなる。
図 8 (b) に示した光伝送構造体の実施形態は、 光配線の光導波路のコア部と 結合する側の端面が、 被覆層の端面よりも内側に存在している以外は、 図 8 (a ) に示した光伝送構造体の実施形態と同様である。
また、 図 8 (a) および (b) に示したような、 光配線の光導波路のコア部と 結合した側の端部の外周に被覆層が形成されている光伝送構造体では、 該被覆層 の端面 (図 8 (a) 中 1 2 1 7 a、 図 8 (b) 中 1 4 1 7 aと示す) は、 平坦ィ匕 処理が施されていてもよいが、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 060 1に基づく面粗度 R aが 0. 1 / m以上であることが望ましい。 また、 光配線の外周に被覆層が形成された光伝送構造体の実施形態は、 図 8 (
a ) や、 図 8 ( b ) に示した実施形態に限定されるわけではなく、 例えば、 上記 被覆層が透明 (通信波長光に対して透明) である場合には、 光導波路のコア部が 結合する位置は、 上記被覆層の表面であってもよい。 この場合には、 光配線の端 面に所望の角度でミラーを形成しておくことにより、 被覆層を介して光信号を伝 送することができ、 光伝送構造体として機能することができる。
図 1 ~ 8に示した光伝送構造体においては、 光導波路のコア部の周囲の空気が クラッド部としての役割を果たすこととなっているが、 第一群の本発明の第一の 発明の光伝送構造体においては、 光導波路のコア部の周囲に有機材料等からなる クラッド部が形成されていてもよい。 上記光導波路がコア部と空気からなるクラ ッド部とで構成されている場合には、 コア部自身は非常に不安定で、 破損しやす く、 取り扱いを極めて慎重に行わなければならないため、 あまり実用的でない。 また、 上記コア部の周囲に有機材料等からなるクラッド部が形成されている場 合、 該有機材料は完全に硬化した状態であってもよいし、 半硬化状態や未硬化状 態であってもよいが、 完全に硬化した状態であることが望ましい。 半硬化状態や 未硬化状態の場合には、 クラッド部が空気の場合と同様、 コア部が不安定で、 取 り扱いを慎重に行わなけばならないからである。
これに対し、 クラッド部が完全に硬化した有機材料からなる場合には、 光導波 路の機械的強度が向上することとなる。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光導波路の光配 線と結合した側と反対側の端面には、 上述したような各種端面処理が施されてい. てもよいが、 他の光学部品が直接結合していてもよい。
以下、 その具体例について、 図面を参照しながら説明する。
図 9 ( a ) 、 (b ) は、 それぞれ第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体 の別の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 9 ( a ) に示すように、 光伝送構造体 1 2 2 0においては、 光導波路のコア 部 1 2 2 4の光配線 1 2 2 2と結合した側と反対側の端部もまた、 別の光配線 1 2 3 2と結合している。 また、 コア部 1 2 2 4の周囲には、 固体化されたクラッ ド部 1 2 2 8が形成されている。
このような構成の光伝送構造体 1 2 2 0では、 光配線 1 2 2 2と光配線 1 2 3
2との間で光導波路を介して好適に光信号の伝送を行うことができる。
この光伝送構造体 1 2 2 0においても、 光配線 1 2 2 2、 1 2 3 2の光導波路 のコア部 1 2 2 4と結合する部分の少なくとも一方は、 特に平坦化処理は施され ていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . I μ τη 以上である。 また、 図中、 1 2 2 3、 1 2 3 3はコア、 1 2 2 5、 1 2 3 5はク ラッドである。
図 9 ( b ) に示すように、 光伝送構造体 1 2 4 0においては、 光導波路のコア 部 1 2 4 4の光配線 1 2 4 2と結合した側と反対側の端部が光素子 1 2 4 9と結 合している。 また、 コア部 1 2 4 4の周囲には、 固体化されたクラッド部 1 2 4 8が形成されている。
このような構成の光伝送構造体 1 2 4 0では、 光素子が受光素子である場合に は、 光配線および光導波路を介して伝送されてきた光信号をこの受光素子で受信 することができ、 また、 光素子が発光素子である場合には、 この発光素子から発 信した光信号を光導波路および光配線を介して伝送することができる。 なお、 図 中、 1 2 4 3はコア、 1 2 4 5はクラッドである。
また、 光伝送構造体 1 2 4 0において、 光配線 1 2 4 9の光導波路 1 2 4 4と 接続する側の表面には、 樹脂からなる表面保護層 1 2 4 9 aが形成されており、 この表面保護層 1 2 4 9 aの光導波路と結合する部分には、 特に平坦化処理は施 されていない。 なお、 上記光素子の表面には、 上記表面被覆層が形成されていな くてもよい。 また、 上記表面被覆層の材質は、 上記コア部またはクラッド部の材 質と同一であってもよい。
このように、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体において、 光導波路 の光配線と結合した側と反対側の端面に他の光学部品 (光配線を含む) が結合し ている場合には、 該光学部品の光導波路のコア部と結合する部分は、 特に平坦化 処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが 0 . 1 m以上であってもよく、 この場合も、 光素子と光導波路との間で好適に 光信号を伝送することができる。
また、 図 9 ( a ) 、 ( b ) に示した光伝送構造体では、 光導波路のコア部の光 配線と結合した側と反対側の端部に光配線や光素子 (受光素子や発光素子) が結
合しているが、 この部分に結合することができるものは、 光配線や光素子に限定 されるわけではなく、 その他の具体例としては、 レンズ、 プリズム、 フィルタ、 ミラー等の光部品等が挙げられる。
また、 光導波路の光配線と結合した側の端面に形成されている光学部品が、 レ ンズ、 プリズム、 フィルタ、 ミラー等の光部品や光配線等である場合には、 これ らを介して上記光配線に結合した光導波路との間で光信号の伝送を行うことがで きるように、 さらに別の光導波路が、 光部品や光配線に結合していてもよい。 また、 このように、 その光導波路のコア部の光配線と結合した側と反対側の端 部に上記光学部品 (光配線や光素子、 光部品等) が結合した光伝送構造体では、 上記光学部品の上記コア部と結合する部分以外の部分に、 粗化面が形成されてい てもよい。
この部分を、 接着剤等を介して他の光学部品に取り付けた際等に密着性が向上 することとなるからである。
図 1 0は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の別の一実施形態を模 式的に示す部分断面図である。
図 1 0に示すように、 光伝送構造体 1 2 5 0においては、 コア部 1 2 5 4から なる光導波路の両端に光配線 1 2 5 2、 1 2 6 2が結合しており、 この光配線 1 2 5 2、 1 2 6 2の光導波路のコア部 1 2 5 4と結合した側の端部のそれぞれの 外周には被覆層 1 2 5 7、 1 2 6 7が形成されている。
このような構成の光伝送構造体 1 2 5 0は、 被覆層 1 2 5 7、 1 2 6 7が形成 されているため、 上述した理由で、 より機械的強度に優れることとなる。 なお、 図中 1 2 5 3、 1 2 6 3はコア、 1 2 5 5、 1 2 6 5はクラッドである。
以上、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の種々の実施形態について、 図面を参照しながら説明したが、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体の 実施形態は、 これらに限定されるものではない。
なお、 上記光伝送構造体を作製する方法については、 後に詳述する。
また、 ここまで、 個々の光伝送構造体の実施形態について説明したが、 第一群 の本発明の第一の発明の光伝送構造体は、 複数組み合わせて用いることもできる。 以下、 その具体的な実施態様について図面を参照しながら説明する。
図 1 1は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体同士の間で光信号を伝 送する場合の実施態様を模式的に示す部分断面図である。
図 1 1に示す実施態様では、 2つの光伝送構造体 1 2 7 0、 1 2 8 0が両者の 間で光信号の伝送を行うことができるように、 すなわち、 それぞれの光伝送構造 体の光導波路の光配線と結合した側と反対側の端部が対向するように配置されて いる。
なお、 光伝送構造体 1 2 7 0、 1 2 8 0の構造は、 光導波路のコア部 1 2 7 4、 1 2 8 4の周囲に固体化されたクラッド部 1 2 7 8、 1 2 8 8が形成されており、 さらに、 光導波路のコア部 1 2 7 4、 1 2 8 4の光配線 1 2 7 2、 1 2 8 2に結 合した側と反対側の端面にレンズ 1 2 7 9、 1 2 8 9が形成されている以外は、 図 2 ( c ) に示した光伝送構造体と同様である。 なお、 図中、 1 2 7 3、 1 2 8 3はコア、 1 2 7 5、 1 2 8 5はクラッドである。
このような実施態様では、 光伝送構造体同士の間で好適に光信号の伝送を行う ことができる。
また、 コア部の端面の形状が、 レンズとしての機能を特に持たず、 わずかに力 ーブした曲面であっても、 図 1 1に示した実施形態のように、 光伝送構造体の光 導波路の光配線と結合した側と反対側の端部が対向するように光伝送構造体同士 を配置する。 さらに、 これらの光伝送構造体を互いに押し付ける事により、 その 隙間での光屈折率の異なる空気の介在を最小にし、 光伝送構造体の接触部分で効 率よく接触することができ、 光伝送構造体同士の間で好適に光信号の伝送を行う ことができる。
なお、 2つの光伝送構造体の間で光信号の伝送を行うことができるように、 両 者を配置する場合、 光伝送構造体の他方の光伝送構造体と対向する端面は、 図 1 1に示したようにレンズが形成されている必要があるわけではなく、 任意の形状 を有していればよレ、。
図 1 2は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を配列させて使用する 場合の実施態様を模式的に示す部分断面図である。
図 1 2に示す実施態様では、 4つの光伝送構造体 1 2 9 0 a〜1 2 9 0 dが等 間隔に配列されており、 それぞれの光伝送構造体における光導波路の光配線と結
合した側と反対側の端部には、 レンズ 1 2 9 9 a〜 1 2 9 9 dが形成されている。 また、 それぞれの光伝送構造体の隣合う光伝送構造体との間隙には、 樹脂層 1 2 9 6 a〜 1 2 9 6 cが形成され、 この樹脂層 1 2 9 6 a〜 1 2 96 cにより、 隣合う光伝送構造体同士が固定されている。 なお、 樹脂層 1 2 96 a〜 l 2 96 cの材質は、 コア部 1 2 94、 または、 クラッド部 1 2 9 8の材質と同一であつ てもよいし、 異なっていてもよい。 また、 層 1 2 9 6 a〜 1 2 9 6 cは特に樹 脂にも限定されず、 単に空気であっても良いし、 ガラスのような無機物質であつ てもよい。
このような実施態様で用いることにより、 一度に多数の経路で光信号を伝送す ることが可能なァレイ状光伝送構造体として機能することできる。
なお、 光伝送構造体 1 2 90 a〜1 2 90 dのそれぞれの構造は、 図 1 1に示 した光伝送構造体 1 2 70と同一である。 また、 図中、 1 2 9 3はコア、 1 2 9 5はクラッドである。
また、 図 1 2に示した実施形態では、 光配線の光導波路と結合する部分は光伝 送構造体 1 2 9 0 a〜 1 2 90 dのすべてで揃っているが、 この部分は、 光伝送 構造体それぞれにおいて必ずしも揃っている必要はない。
図 70は、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を配列させて使用する 場合の別の実施形態を模式的に示す部分断面図である。
図 70に示す実施形態では、 図 1 2に示す実施形態と同様、 4つの光伝送構造 体 1 4 1 0 a~ 1 4 1 0 dが等間隔に配列されており、 それぞれの光伝送構造体 における光導波路の光配線と結合した側と反対側の端部には、 レンズ 1 4 1 9 a 〜 1 4 1 9 dが形成されている。
また、 図 70に示す実施形態においては、 コア 1 4 1 3およびクラッド 1 4 1 5からなる光配線と、 コア部 1 4 14およびクラッド部 1 4 1 8からなる光導波 路の界面の位置は不揃いである。 また、 光配線の光導波路と結合した側の端面の 形状も、 光伝送構造体 14 1 0 a〜 1 4 1 0 dのそれぞれにおいて、 同一ではな レ、。
また、 図 70に示す実施形態では、 それぞれの光伝送構造体の隣合う光伝送構 造体との間隙は、 樹脂層 14 1 6と空気層とから構成されている。 具体的には、
それぞれの光導波路の隣合う光導波路との間隙、 および、 それぞれの光配線にお ける光導波路と結合した側の端部近傍付近の隣合う光配線との間隙とが空気層で 構成され、 一方、 上記端部近傍付近以外の隣合う光配線同士の間隙が樹脂層で構 成されている。 なお、 この樹脂層により、 隣合う光配線同士が固定されている。 なお、 図 7 0に示した実施形態の具体例としては、 -ッパやはさみ等で切断さ れ、 切断された端部近傍の被覆層が除去されたファイバリボン (テープファイバ ) のそれぞれのファイバに、 光導波路が結合したもの等が挙げられる。
また、 図 1 2、 7 0に示した実施形態では、 光導波路の長さや、 光導波路の端 面の形状等はすべての光導波路で同一であつたが、 第一の本発明の第一の発明の 光伝送構造体を配列させて使用する実施形態では、 それぞれの光導波路の長さや、 光導波路の端面の形状等は、 光導波路ごとに異なっていてもよい。
また、 図 1 2、 7 0に示した実施形態では、 それぞれの光配線が等間隔で配列 されているが、 光伝送構造体を配列させて使用する実施形態では、 必ずしも光配 線は、 等間隔で配列されていなくてよい。
また、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体を複数用いたアレイ状光伝 送構造体では、 必ずしも、 隣合う光伝送構造体同士が樹脂層で固定されている必 要はなく、 複数の光伝送構造体のそれぞれが、 複数の V溝が形成された基板に固 定され、 この状態でアレイ状光伝送構造体と機能するものであってもよい。 また、 図 1 2、 7 0に示したアレイ状光伝送構造体において、 光導波路の光配 線と接合した側と反対側の端面にはレンズが形成されているが、 アレイ状光伝送 構造体において、 上記端面はレンズ以外の形状に端面処理が施されていてもよく、 また、 該端面に光学部品等が結合していてもよい。
次に、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法について説明する。 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光配 線の一部を浸漬し、 上記光配線を介して上記感光性組成物中に光を照射すること により、 上記感光性組成物中の光の経路に応じたコア部を形成する光導波路の形 成方法であって、
上記光配線の上記コア部と結合する部分は、 特に平坦化処理が施されていない カ または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 μ m以上であ
ることを特徴とする。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 感光性組成物に光を 照射する光配線の上記コア部と結合する部分が、 特に平坦化処理が施されていな いか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 / m以上で あっても、 光配線との接続性に優れるコア部を形成することができる。
従って、 上記光配線の上記コア部と結合する部分は、 高精度な端面処理を施さ なくても、 通常、 電気配線等の切断に用いられる切断用冶具を用いて切断したり
、 特に切断用冶具を用いることなく、 他の任意の切断方法 (例えば、 手で折る) を用いて切断したりするのみで形成することができ、 第一群の本発明の第二の発 明の形成方法では、 光導波路の形成工程を簡略化することができる。 また、 形成 工程を簡略化することができるため、 経済的にも有利である。
既に第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体について説明する際に述べた ように、 光配線の端面の面粗度 R aを 0 . 1 μ πι未満にする場合には、 煩雑な研 磨処理が必要であり、 また、 ファイバクリーバを用いて、 光ファイバを切断する 場合には、 光ファイバの端面の面粗度 R aは、 0 . 1 m未満になるものの、 フ アイバクリーバを用いた切断作業を経ることは歩留まりの低下に繋がり、 また、 作業自体にある程度の熟練を要していた。
これに対し、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 上述した ように、 煩雑な研磨処理が不要で、 工程の簡略化を図ることができる。 また、 経 済的にも有利である。
このような第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法を用いることに より、 光配線と光導波路とが結合してなる第一群の本発明の第一の発明の光伝送 構造体を好適に製造することができる。
なお、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 使用する 感光性組成物としては、 感光すると硬化するもの、 すなわち、 光硬化性樹脂を含 むものが望ましい。 光を照射することにより硬化し、 形成されたコア部が周囲と 混じり合うことなく、 そのまま安定に存在することとなるからである。
以下では、 感光性組成物とは、 特に断わりのない限り、 光硬化性樹脂を含むも のを指すこととする。
以下、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法について、 図面を参 照しながら説明する。
なお、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法を説明するための図面では、 光 配線のコア部と結合する部分を平坦に描画しているが、 図面は形成方法を模試的 に示したものであり、 実際には、 上述したように、 光配線のコア部と結合する部 分は、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基 づく面粗度 R a力 0 . 1 μ ιη以上である。
図 1 4 ( a ) 〜 (d ) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の一例を説明するための模式図である。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 まず、 感光性組成物 中に光配線の一端を浸漬し、 その後、 この光配線を介して、 上記感光性組成物に 光を照射することにより光の経路に応じたコア部を形成し光導波路とする。 上記光配線としては、 第一の発明の光伝送構造体を構成する光配線と同様のも の等が挙げられる。
具体的には、 まず、 感光性組成物 1 0 0 1を光配線 1 0 0 2のコア部と結合す る部分を包み込むように塗り付けたり (図 1 4 ( a ) 参照) 、 感光性組成物を容 器に入れ、 ここに、 光配線の一端を浸漬したりする。 上記感光性組成物について、 その硬化前後の光屈折率は特に限定されるもので はないが、 その硬化後の光屈折率 (コア部の光屈折率) は、 その下限が、 光配線 のコア部と結合する部分の光屈折率の 9 0 %であることが望ましく、 その上限が 、 光配線のコア部と接合する部分の光屈折率の 1 1 0 %であることが望ましい。 このような範囲の光屈折率を有するコア部を形成することができる感光性組成 物を用いることにより、 光配線の上記コア部と結合する部分が上記範囲の面粗度 を有していても、 該光配線との接続性に優れたコァ部を形成することができる。 また、 上記コア部の光屈折率の下限は、 上記光配線の上記コア部と結合する部 分の光屈折率の 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であることがさらに望 ましい。 一方、 上記コア部の光屈折率の上限は、 上記光配線の上記コア部と結合 する部分の光屈折率の 1 0 5 °/0であることがより望ましく、 1 0 2 %であること がさらに望ましい。
このような範囲の光屈折率を有するコア部を形成することが望ましい理由は、 第一群の本発明の第二の形成方法を用いて光配線に接続した光導波路を形成した 場合に、 光配線と光導波路とが接続された光伝送構造体が、 光信号の伝送性に優 れたものとなるからである。
なお、 上記範囲のそれぞれの光屈折率を有するコア部 (光導波路) を形成した 場合の具体的な反射減衰量は、 既に、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造 体について説明する際に述べたとおりである。
上記光配線のコアの光屈折率は、 その材料により異なるが、 純粋石英ガラスの 光屈折率は、 n Dが約 1 . 4 6であるので、 純粋石英ガラスを光配線に用いた場 合、 感光性組成物の硬化後の光屈折率は、 !!!^が約 3 1〜約 1 . 6 1の範囲 内であることが望ましい。 なお、 上記光屈折率 n Dは、 N aの輝線5 8 9 n mの 光を通過させたときの光屈折率を意味する。
また、 光配線や光導波路に用いる樹脂等の光屈折率は、 その波長に依存して変 化するが、 その比 (光導波路のコア部の光屈折率 光配線のコアの光屈折率) は 、 紫外線領域〜近赤外線領域において殆ど変わらない。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法においては、 上記感光性組成を 感光させて形成したコア部が上記範囲の光屈折率を有するとともに、 感光前のコ ァ部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組成物自体の光屈折率が、 下記の範囲内 にあることが望ましい。
すなわち、 上記感光性組成物自体の光屈折率の下限は、 上記光配線の上記光導 波路のコア部と結合する部分の光屈折率の 9 0 %であることが望ましく、 9 5 % であることがより望ましく、 9 8 %であることがさらに望ましい。 一方、 上記光 屈折率の上限は、 上記光配線のコア部と結合する部分の光屈折率の 1 1 0 %であ ることが望ましく、 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることが さらに望ましい。
感光前の光屈折率が上記範囲にある場合には、 光配線を介して感光性組成物に 光を照射した際に、 この光は、 所望の方向に確実に照射されることとなり、 上記 光配線と上記感光性組成物との界面で散乱することがほとんどないからである。
このように、 感光前後のコア部が上記範囲の光屈折率を有することにより、 高 精度な端面処理を施していない光配線と、 より高い信頼性で接続された光導波路 を形成することができる。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法において、 上記コア部が上記範 囲の光屈折率を有することが望ましい理由としては、 以下の理由も挙げられる。 以下、 その理由について、 図面を参照しながら簡単に説明する。
図 7 1は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 光配 線を介して照射する照射光の光路を説明するための説明図である。
一般に、 光ファイバ等の光配線の端面に、 特に平坦化処理を施さなかった場合 、 その端面の中心線 (図 7 1中、 ③と示す) が光軸に垂直であるとは考えにくい 通常、 光配線の端面の中心線と光軸とのなす角 Θ (図 7 1参照) は、 少なくと も 9 0度以外の角度となるものと考えられ、 また、 その角度が任意な値をとるこ とは避けられない。 この場合、 光配線のコアと光導波路のコア部とに光屈折率差 が存在すると、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法において、 感光性 a成物 に光を照射したときに、 照射光の光路が任意の方向に折れ曲がってしまう。 その 結果、 光導波路のコア部はその光路に応じて任意の角度に折れ曲がって形成され てしまう。
一般的にスネルの法則に近似的に考えると、 図 7 1において、 6く 9 0度で、 かつ、 光配線のコアの光屈折率〉光導波路のコア部の光屈折率のとき、 照射光の 光路は図中①の方向に折れ曲がることとなる。 一方、 θ < 9 0度で、 かつ、 光配 線のコアの光屈折率 <光導波路のコア部の光屈折率のとき、 光導波路は図中②の 方向に折れ曲がることとなる。 なお、 図中、 ④は中心線の法線を示す。
以上のように折れ曲がり角度がばらつくと、 第一群の本発明の第二の発明の 形成方法は、 どの光屈折率に対しても用いることができるものの、 結果的に形成 した光導波路のコア部がある所定の任意の方向に形成されることとなり、 最終的 な光導波路部品の特性値がばらつくこととなる。
というのも、 上述したように、 折れ曲がり角度は、 特に平坦化処理を施してい
ない光配線においては、 任意な値を取る中心線と光軸とのなす角 0に対して、 さ まざまな値を取り得るため、 具体的な折れ曲がり角度について一概に規定するこ とができないからである。
この欠点は、 特に平坦化処理も施していない光配線の端面の中心線を、 簡単な 研磨により、 光軸とのなす角が 9 0度となるようにすることによって改善するこ ともできる。 なお、 ここでいう簡単な研磨とは、 その端面の R aが、 0 . Ι μ πι 以上であるような研磨でよい。 従来からの微細砥粒用いた研磨に比べて大幅にそ の研磨工程を簡略化できるからである。
また、 上述した欠点を解消する他の方法として、 特に平坦化処理も施していな い光配線をそのまま使用し、 光配線のコアと光導波路のコア部との光屈折率の差 を小さくする方法も用いることができる。 従って、 この理由からも光屈折率の範 囲は上述の範囲にあることが望ましい。
具体的には、 ここで仮に、 0 = 4 5度であると仮定し、 光配線のコアの光屈折 率 = 1 . 4 8としたときの可能な折れ曲がり角度について述べると、 光導波路の コア部の光屈折率が、 光配線のコアの光屈折率の 9 0〜 1 1 0 %の場合、 コア部 の形成方向は、 光配線の光軸に対して 6 . 8〜一 5 . 0度の間で任意に折れ曲が る。 また、 上述した光導波路のコア部の光屈折率の範囲が 9 5〜1 0 5 %のとき には、 コア部の形成方向は光配線の光軸に対して 3 . 1〜一 2 . 7度の間で任意 に折れ曲がり、 さらに、 上述した光導波路のコア部の光屈折率の範囲が 9 8〜1 0 2 %のときには、 コア部の形成方向は光配線の光軸に対して 1 . 2〜一 1 . 1 度の間で任意に折れ曲がることとなる。 なお、 ここでは図中の①の方向に折れ曲 がる場合の折れ曲がり角度を正の値としている。
このように、 光配線のコアと光導波路のコア部との光屈折率の差が小さいほど、 折れ曲がり角は小さくなり、 最終的な光導波路部品の特性値のばらつきが小さ くなる。
上記感光性組成物としては、 硬化後に、 光導波路としての基本的な特性、 すな わち、 所望の波長帯域の光に対して透過性を有するとともに、 上記範囲の光屈折 率を有するものであれば特に限定されず、 具体的には、 Ρ ΜΜΑ (ポリメチルメ タクリレート) 、 重水素化 Ρ ΜΜΑ、 重水素フッ素化 P MM Α、 フッ素化 P MM
A等のアクリル樹脂に、 必要に応じて、 単量体や光重合開始剤、 増感剤等の各種 添加剤、 溶剤等を含むものが挙げられる。
また、 上記感光性組成物としては、 エポキシ樹脂、 フッ素化エポキシ樹脂、 ポ リオレフイン系樹脂、 重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂、 ベンゾシク ロブテン等に感光性を付与したものを樹脂成分として含み、 さらに、 必要に応じ て、 単量体や光重合開始剤、 增感剤等の各種添加剤、 溶剤等を含むものも挙げら れる。
なお、 上記樹脂成分に感光性を付与する方法としては、 その末端や側鎖にァリ ル基ゃァクリロイル基を付与する方法等が挙げられる。
また、 ァリル基やアタリロイル基を分子の末端または側鎖にもつポリェン化合 物と、 ポリチオール化合物と、 光重合開始剤と、 必要に応じて、 各種添加剤や溶 剤等とを含むものも感光性組成物として用いることができる。
なお、 本明細書において、 有機組成物からなる感光性組成物には、 上述したよ うな光の照射により化学反応を起こす高分子のみならず、 光の照射により光重合 反応が進行する単量体、 例えば、 (メタ) アクリル酸メチル等も含むものとし、 さらには、 2種類以上の樹脂成分および/または単量体が、 光の照射により化学 反応を起し、 樹脂複合体を形成するものも含むものとする。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法で用いる感光性組成物は、 光を 照射することにより硬化反応が進行するものであればよく、 例えば、 エポキシ榭 脂と、 芳香族ジァゾニゥム塩、 芳香族ョードニゥム塩等の光を照射することによ りルイス酸を発生する光開始剤と含むものであってよい。 また、 ベンゾインァノレ キルエーテル、 ァセトフエノン誘導体類、 ベンゾフエノンやその誘導体等の光を 照射することによりラジカルを生成する光開始剤と、 ラジカル重合機構により重 合が進行する樹脂成分とを含むものや、 塩素化ァセトフエノンやその誘導体等の 光を照射することにより強酸が遊離する光開始剤と、 酸により重合が進行する樹 脂成分とを含むものであってもよい。
従って、 本明細書においては、 樹脂成分が感光性の官能基を有さないものであ つても、 光を照射することにより硬化反応が進行するものは、 感光性組成物とい うこととする。
また、 上記光導波路の形成方法で用いる感光性組成物としては、 2種以上の感 光性組成物が混合されたものであってもよい。
上記感光性組成物中には、 さらに、 樹脂粒子、 無機粒子、 金属粒子等の粒子が 含まれていてもよい。
このような粒子を含む感光性組成物を用いて光導波路を形成することにより、 光配線と光導波路との間で熱膨張係数の整合をはかることができる。
上記樹脂粒子としては、 熱硬化性樹脂、 熱可塑性樹脂、 感光性樹脂、 熱硬化性 樹脂の一部が感光性化された樹脂、 熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との樹脂複合体、 感光性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体等からなるものが挙げられる。
具体的には、 エポキシ樹脂、 フエノール樹脂、 ポリイミ ド樹脂、 ビスマレイミ ド樹脂、 ポリフエ二レン樹脂、 ポリオレフイン樹脂、 フッ素樹脂等の熱硬化性樹 月旨; これらの熱硬化性樹脂の熱硬化基 (例えば、 エポキシ樹脂におけるエポキシ 基) にメタクリル酸やアクリル酸等を反応させ、 アクリル基を付与した樹脂;フ エノキシ樹脂、 ポリエーテルスルフォン (P E S ) 、 ポリスルフォン (P S F ) 、 ポリフエ二レンスルホン (P P S ) 、 ポリフエ二レンサルファイ ド (P P E S ) 、 ポリフエニルエーテル (P P E ) 、 ポリエーテルイミ ド (P I ) 等の熱可塑性樹 月旨;アクリル樹脂等の感光性樹脂等からなるものが挙げられる。
また、 上記熱硬化性樹脂と上記熱可塑性樹脂との樹脂複合体や、 上記アクリル 基を付与した樹脂や上記感光性樹脂と上記熱可塑性樹脂との樹脂複合体からなる ものを用いることもできる。
また、 上記樹脂粒子としては、 ゴムからなる樹脂粒子を用いることもできる。 また、 上記無機粒子としては、 アルミナ、 水酸化アルミニウム等のアルミユウ ム化合物、 炭酸カルシウム、 水酸化カルシウム等のカルシウム化合物、 炭酸カリ ゥム等のカリウム化合物、 マグネシア、 ドロマイ ト、 塩基性炭酸マグネシウム等 のマグネシウム化合物、 シリカ、 ゼォライ ト等のケィ素化合物等からなるものが 挙げられる。
また、 上記無機粒子として、 リンやリン化合物からなるものを用いることもで さる。
上記金属粒子としては、 金、 銀、 銅、 パラジウム、 ニッケル、 白金、 鉄、 亜鉛、
鉛、 アルミニウム、 マグネシウム、 カルシウム等からなるものが挙げられる。 これらの樹脂粒子、 無機粒子および金属粒子は、 単独で用いても良いし、 2種 以上併用してもよい。
また、 上記粒子の形状は特に限定されず、 球状、 楕円球状、 破砕状、 多面体状 等が挙げられる。 これらのなかでは、 球状、 または、 楕円球状が望ましい。 球状 や楕円球状の粒子には角がないため、 光導波路にクラック等が発生しにくいから である。
また、 上記粒子の粒径は、 通信波長より短いことが望ましい。 粒径が通信波長 より長いと光信号の伝送を阻害することがあるからである。
なお、 本明細書において、 粒子の粒径とは、 粒子の一番長い部分の長さをいう。 上記感光性組成物に粒子が含まれる場合、 その配合量の下限は、 硬化後の配合 量で 1 0重量%であることが望ましく、 2 0重量%であることがより望ましい。 一方、 上記配合量の上限は、 硬化後の配合量で 8 0重量%であることが望ましく、 7 0重量%であることがより望ましい。 粒子の配合量が 1 0重量%未満であると、 粒子を配合させる効果があまり得られないことがあり、 一方、 粒子の配合量が 8 0重量%を超えると、 光信号の伝送が阻害されることがあるからである。
また、 上記感光性組成物は、 上述したように、 光を照射することにより硬化し、 特定の範囲の光屈折率を有するコア部となる。
従って、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法では、 コア部が上記範囲の光 屈折率となる感光性組成物を選択して使用すればよいが、 上記範囲外の光屈折率 となる感光性組成物であっても、 その光屈折率を調整することにより使用するこ とができる。 また、 ここで、 感光性組成物の光屈折率を調整する場合、 硬化前後 のコァ部の光屈折率が上記範囲になるように調整することが望ましい。
一般に、 高分子の光屈折率は、 分子屈折と分子容との比が大きければ大きくな るため、 分子屈折および/または分子容を調整することにより、 高分子の光屈折 率を調整することができる。
具体的には、 分子屈折 (高分子の折り返し単位を構成する個々の基の原子屈折 の総和) を調整する場合には、 例えば、 塩素、 ィォゥ等の分極率の大きな基を導 入すると原子屈折が上がるため、 分子屈折を大きくすることができる。
また、 二重結合基や芳香族環基を導入し、 分子の対称性を下げた場合にも分極 率が大きくなり、 原子屈折が上がるため、 分子屈折を大きくすることができる。 また、 密度を調整する場合には、 架橋点間分子量を小さくすることにより密度 を大きくすることができる。
また、 フッ素は分極率に比してその体積が大きいため、 フッ素を含む基を導入 することによつても密度を大きくすることができる。
また、 第一群の本発明の第二の発明で使用する光配線 1 0 0 2の一端のコアの 端面 1 0 0 3 aは、 特に研磨処理等の平坦化処理が施されてなくてもよく、 この 場合、 端面の J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aは特に限定されない。 し かしながら、 端面に何の平坦化処理も施さずに、 端面の面粗度 R aが 0 . 1 z m 未満となることは考えにくいので、 通常、 その端面の面粗度 R aは、 少なくとも 0 . 1 m以上であると考えられる。
また、 ファイバアレイ等を製造する際には、 切断処理等が必要になることから、 第一群の本発明の第二の発明においても、 場合によっては、 簡単な研磨処理等の 平坦化処理を施してよいが、 その場合にも、 光配線の端面の面粗度 R aが 0 . 1 ju m未満となるように、 精密な研磨処理を施す必要はない。 なお、 ファイバカツ タ等を用いた切断処理も、 一種の端面の平坦化処理であるため、 第一群の本発明 の第二の発明では、 上記切断処理も平坦化処理に含めるものとする。
第一群の本発明の第二の発明において、 光配線の端面に上記平坦化処理を施し た場合、 少なくとも光配線の端面の面粗度 R aが 0 . 1 /x m以上となるように研 磨処理を施せばよい。 また、 研磨処理後の光配線の端面の面粗度 R aは、 1 /z m 以上であってもかまわない。 より簡単に低コストで研磨処理を行うことができる からである。 このような面粗度を有する部分は、 そのほぼ延長上に形成するコア 部との接続性にも優れる。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上述したように、 光 導波路のコア部と結合する部分は平坦化処理が施されていないか、 または、 少な くとも J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが、 0 . 1 x m以上であり、 こ の部分を感光性組成物に浸漬した後、 光配線 1 0 0 2を介して光を照射する (図 1 4 ( b ) 参照)
このように光配線 1 0 0 2を介して光を照射することにより、 感光性組成物 1 0 0 1力 S、 光の経路に応じて、 光配線側から硬化しはじめ、 光配線 1 0 0 2と結 合した光導波路のコア部 1 0 0 4が形成されることとなる (図 1 4 ( c ) 、 ( d ) 参照) 。
また、 このような光導波路の形成方法においては、 光配線 1 0 0 2を介して光 を照射する際に、 予め、 感光性組成物 1 0 0 1中の光路上にあて板を配置してお くことにより、 光配線と結合する側と反対側の端面のより平滑な光導波路を形成 することができる。
このように、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 照射し た光の経路に応じて、 光導波路側から除々にコア部が形成されていくこととなる。 従って、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法で用いる感光性組成物は、 硬 化後に、 その光屈折率が硬化前よりも高くなるものであることが望ましい。 硬化 後に光屈折率が高くなることにより、 光配線を介して照射した光が形成されたコ ァ部に閉じ込められつつ、 該コア部の先端から集中的に照射されることとなり、 光の経路に応じた光導波路をより確実に形成することができるからである。 また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法において、 感光性組成物を硬化 させる際に照射する光としては特に限定されず、 感光性組成物の組成を考慮して 適宜選択すればよく、 波長 2 0 0〜 5 0 0 n mの紫外線を含む光等を用いること ができる。
また、 このような波長の光を照射する光源としては、 高圧水銀ランプ等を用い ることができる。 また、 メタルハライ ドランプやキセノンランプ、 レーザ等も使 用することができる。
また、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 上記光配 線を介して光を照射する際には、 通常、 上記光配線の感光性組成物に浸漬した側 と反対側の端部から光を導入することとなるが、 場合によっては、 上記光配線の 側面から光を導入してもよい。 光配線の形状等によっては、 光配線の側面から光 を導入したほうが、 効率よく光を導入することができる場合があるからである。 なお、 光配線の側面から光を導入する具体的な方法としては、 第二の本発明の光 導波路の形成方法で用いる方法と同様の方法等を用いることができる。
このような工程を経ることにより、 光配線と結合した光導波路のコア部を形成 することができる。
また、 図 1 4 ( a ) 〜 (d ) 示した光導波路の形成方法を用いた場合には、 図 1に示した形態の光伝送構造体を製造することができるが、 第一群の本発明の第 二の発明の形成方法では、 反射板やあて板等を用いることにより、 図 2〜8に示 したような形状の光伝送構造体を形成することができる。
以下、 その具体例について、 図面を参照しながら説明する。
図 1 5〜図 1 9は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法の工程 の一部を説明するための模式図である。
図 2 ( a ) に示したような光配線と結合した側と反対側の端面に光路変換ミラ 一を有する光導波路を形成する場合には、 図 1 5に示すように、 第一群の本発明 の第二の発明の光導波路の形成方法において、 光配線 1 0 3 2を介して感光性組 成物 1 0 3 1中に光を照射する際に、 照射した光の光路上にあて板 1 0 3 6を配 置しておくことにより、 光配線と結合した側と反対側の端面 1 0 3 4 aの形状を あて板 1 0 3 6に沿った形状とすることができ、 その結果、 該端面を光路変換ミ ラーとすることができる。
図 1 5に示す光導波路の形成方法においては、 あて板の光が照射される面の光 配線の端面に対する傾きが 4 5 ° となるようにあて板を配置することにより、 9 0 ° 光路変換ミラーを形成しているが、 上記あて板の光が照射される面の光配線 の端面に対する傾きは 4 5 ° に限定されるわけではなく、 任意の傾きであればよ い。 具体的には、 上記あて板の光が照射される面の光配線の端面に対する傾きを 8 ° とすることにより、 図 2 ( b ) に示した光伝送構造体のように、 光導波路の 光配線と結合した側と反対側の端面を反射防止処理面とすることができる。 また、 球面を有するあて板を照射光の光路上に配置した場合には、 図 2 ( c ) に示した光伝送構造体のように、 光導波路の光配線と結合した側と反対側の端面 にレンズを形成することができる。
また、 あて板として、 光の照射される面の傾き 0 ° のあて板 (光の照射される 面が光配線の端面と平行のあて板) 用いてもよい。 図 1に示した形状の光伝送構 造体において、 光導波路のコア部の光配線と結合する側と反対側の端面がより平
滑になるからである。
なお、 第一群の本発明の第二の発明において、 「あて板の光が照射される面の 光配線の端面に対する傾き」 とは、 光配線の端面が光配線の出射端 (または入射 端) の光軸に垂直な面であると仮定した場合に、 該端面とあて板とのなす角をい 5。
上記あて板としては、 照射光をほぼ完全に透過および/または吸収するもの等 を用いることができる。 上記あて板の材質は、 光配線を介して照射する光の波長 や上記感光性組成物の光屈折率等を考慮して適宜選択すればよい。
また、 図 3に示したような光導波路のコァ部に屈曲部が形成された光伝送構造 体を製造する場合には、 図 1 6に示すように、 第一群の本発明の第二の発明の光 導波路の形成方法において、 光配線 1 0 4 2を介して感光性組成物 1 0 4 1中に 光を照射する際に、 照射する光の光路上にミラー 1 0 4 6を配置しておくことに より、 照射光の光路が屈曲するため、 屈曲部 1 0 4 4 aを有する光導波路のコア 部 1 0 4 4を形成することができる。
なお、 図 1 6に示す形成方法では、 形成する屈曲部の角度が 9 0 ° になるよう にミラーを酉 S置している。 その形成する屈曲部の角度は、 9 0 ° に限定されるも のではなく、 ミラーは、 所望の角度の屈曲部を形成することができるように配置 すればよい。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法で形成する屈曲部の数は、 1つ に限定されるわけではなく、 2つ以上であってもよい。 従って、 第一群の本発明 の第二の発明の形成方法では、 形成する屈曲部の数に応じて、 照射光の光路上に ミラーを配置すればよい。
上記ミラーの材質 (反射面の材質) としては、 光配線を介して照射する光に対 して高レヽ反射率を有するものであれば特に限定されず、 照射光の波長等を考慮し て適宜選択すればよい。 具体例としては、 アルミニウム、 シリコン等が挙げられ る。
また、 上記ミラーの反射面は、 所定の角度に光路を変換するためにある程度の 平坦化処理が施されている必要はあるが、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが 0 . 1 μ m以上であってもよい。
また、 図 4 ( a ) に示したような光配線と結合した側と反対側の端面に光分岐 結合用ミラーを有する光導波路を形成する場合には、 図 1 7に示すように、 光配 線 1 0 5 2を介して感光性組成物 1 0 5 1中に光を照射する際に、 照射する光の 光路上に 9 0 ° の角をなす 2面を有するあて板 1 0 5 6を配置しておくことによ り、 形成するコア部 1 0 5 4の光配線と結合した側と反対側の端面の形状をあて 板 1 0 5 6に沿った形状とすることができ、 その結果、 該端面を反射面 1 0 5 4 a、 1 0 5 4 bを有する光分岐結合用ミラーとすることができる。
なお、 光分岐結合用ミラーを有する光導波路を形成する場合のあて板の形状と しては、 図 1 7に示した形状に限定されるわけではなく、 形成する光分岐結合用 ミラーの形状に合わせて適宜選択すればよい。
また、 図 5 ( a ) に示したような光配線と結合した側と反対側が、 異なる位置 に形成された複数の端面を有する光導波路を形成する場合には、 図 1 8 ( a ) に 示すように、 光配線 1 0 6 2を介して感光性組成物 1 0 6 1中に光を照射する際 に、 照射する光の光路上の一部にのみあて板 1 0 6 6を配置する。
このように、 あて板 1 0 6 6を光路上の一部に配置することにより、 形成する コア部 1 0 6 4の一部にあて板 1 0 6 6に沿った形状の光路変換ミラー 1 0 6 4 aを形成することができる。 なお、 このような方法で用いるあて板の形状は特に 限定されるものではなく、 図 1 8 ( a ) に示したようにその厚さが厚いものであ つてもよいし、 厚さが薄いものであってもよい。
さらに、 図 5 ( b ) に示したような光導波路を形成する場合には、 図 1 8 ( b ) に示すように、 光配線 1 0 7 2を介して感光性組成物 1 0 7 1中に光を照射す る際に、 照射する光路上の一部にのみミラー 1 0 7 6を配置する。 このような位 置にミラーを配置することにより、 照射する光の一部が、 このミラー 1 0 7 6で 反射するため、 図 5 ( b ) に示したようなコア部 1 0 7 4を形成することができ る。
また、 図 7に示したような光配線との間で光信号を伝送することができるよう に構成されており、 光配線のコア部と直接結合しない光導波路を形成する場合に は、 図 1 9 ( a ) に示すように、 感光性組成物 1 0 8 1に浸漬する光配線 1 0 8 2の端部に、 予め、 ミラー 1 0 8 6を取り付けます。 このようにミラ一を取り付
けた状態で、 光配線 1 0 8 2を介して光を照射することにより、 図 7に示したよ うな、 光配線との間で光信号の伝送を行うことができ、 かつ、 光配線 1 0 8 2の クラッド 1 0 8 5に結合したコア部 1 0 8 4を形成することができる。
また、 光配線の端部にミラー 1 0 8 6を取り付けた場合、 光配線のミラーを取 り付ける側の端面は、 平坦化処理が施されていないか、 または、 上述した範囲の 面粗度を有しているため、 ミラーと密着するような形状にはなく、 通常、 図 1 9 ( b ) に示すように、 光配線の端面とミラーとの間には隙間 (図中、 A い A 2 と示す) が存在していることもある。
この場合、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法では、 このような状態にあ る光配線を感光性組成物に浸漬し、 該光配線を介して光を照射した際に、 光配線 の端面とミラー 1 0 8 6との間隙にも、 光導波路のコア部 1 0 8 4と同様の材質 からなる樹脂層 1 0 8 7 a、 1 0 8 7 b (光導波路のコア部として機能する) が 形成されることとなる。 その結果、 形成した光導波路は、 光配線との間で好適に 光信号の伝送を行うことができることとなる。
なお、 図 1 9 ( b ) は、 図 1 9 ( a ) の部分拡大図であり、 感光性組成物につ いては、 その記載を省略している。
また、 図 1 6、 図 1 8 ( b ) 、 図 1 9を参照しながら説明したような、 第一群 の本発明の第二の発明の形成方法においては、 光導波路を形成する際に使用した ミラーを、 形成後にそのまま光導波路に取り付けた状態にしておいてもよい。 さ らに、 光導波路の形成後には、 該ミラーを取り外してミラーに接していた部分を 空気等にさらしてもよい。 上記光導波路と空気とでは、 光屈折率が大幅に異なる ため、 空気自体がミラーとして機能するからである。 また、 ミラーを取り除いた 後、 通信波長に対してより反射光率の優れる別の金属膜、 多層膜などをスパッタ、 蒸着等の方法で取り付けてもよい。
なお、 上述したようにミラーを取り外す場合には、 形成時に用いるミラーの反 射面 (例えば、 コーティング層) は平坦であることが望ましく、 一方、 ミラーを 取り外すことがない場合には、 ミラーの反射面には特に平坦化処理が施されてい なくてもよい。
第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上述したような方法
を用いることにより、 光の経路に応じで硬化したコア部と、 未硬化のクラッド部 とからなる光導波路を形成することができる。
しかしながら、 未硬化のクラッド部は、 通常液体であり、 この状態では、 コア 部が流動しやすく、 光導波路として非常に不安定である。
従って、 上記コア部を形成した後、 上記未硬化のクラッド部に硬化処理を施す ことにより、 固体のクラッド部を形成することが望ましい。 そこで、 上記コア部 を形成した後、 未硬化のクラッド部に光を照射することにより、 系全体を固体化 することが可能である。 し力 しながら、 上記感光性組成物として 1種類の感光性 組成物のみを含むものを使用する場合には、 クラッド部の硬化により、 コア部と クラッド部とがほぼ同一の光屈折率を有することとなり、 コア部に光を閉じ込め ることができなくなるため、 光導波路として機能しなくなってしまう。
そのため、 以下のような方法を用いて固体化したクラッド部を形成することに より、 系全体が固体化した安定な光導波路とすることが望ましい。
すなわち、 上記コア部を形成した後、 その周囲の未硬化の感光性組成物を除去 し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂や樹脂組成物に浸漬した後、 硬化処理を施す ことによりクラッド部を形成する方法を用いることができる。 し力、しながら、 上 述したように、 コア部のみが硬化した状態では、 該コア部は非常に不安定なこと があり、 この状態で未硬化の感光性組成物を除去することは、 取り扱いを極めて 慎重に行わなければない。
従って、 下記のような方法を用いてクラッド部を形成することが望ましい。 すなわち、 上記感光性組成物中に、 コア部を形成するための感光性組成物 (以 下、 コア形成用樹脂ともいう) とは別に、 予め、 クラッド部を形成するための樹 脂または樹脂組成物 (以下、 クラッド形成用樹脂ともいう) を混合しておく。 こ こで、 クラッド形成用樹脂としては、 上記コア形成用樹脂よりも強い強度の光を 受けて初めて重合する感光性組成物であって、 硬化前後の光屈折率がともにコア 部の光屈折率よりも小さいものを選択しておく。 上記クラッド形成用樹脂として は、 上記した特性を有するものであれば、 上述した感光性組成物を適宜選択して 使用することができる。
そして、 上述したように、 光配線を介して光を照射する。 その際、 照射する光
としては弱い光、 すなわち、 コア形成用樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形 成用樹脂の重合は実質的にほぼ不可能な強度の光を照射する。 すると、 感光性組 成物のうち感光性がより高いコア形成用樹脂だけが選択的に重合を開始する。 コ ァ形成用樹脂おょぴクラッド形成用樹脂を含む感光性組成物のうち、 コア形成用 樹脂だけが重合を始めると、 未硬化のクラッド形成用樹脂は、 流動性を保ってい るため、 硬化していくコア形成用樹脂から排除されていく。 また、 コア部の光屈 折率は未硬化のクラッド形成用樹脂の光屈折率よりも大きいため、 光配線を介し て照射した光は形成されたコア部に閉じ込められつつ、 先端に集中的に照射され る。 その結果、 光配線の一端から照射された光によって、 光の経路に応じてコア 形成用樹脂が優先的に硬化し、 その光の経路に応じたコア部が形成され、 その周 囲を未硬化の感光性組成物が包囲した状態となる。
この後、 光源からの光を未硬化の感光性組成物全体に照射することができるよ うにし、 光源の出力を上げてクラッド形成用樹脂を重合させることが可能な強度 の光を照射する。 すると、 クラッド形成用樹脂および未硬化のコア形成用樹脂が 硬化してコア部を包囲するクラッド部を形成することができる。
このように、 重合反応が進行する光の強度が異なる 2種類の感光性組成物を予 め混合しておき、 これを用いて光導波路を形成する場合、 コア形成用樹脂および クラッド形成用樹脂としては、 互いに異なる重合反応機構を経て重合反応が進行 する樹脂を選択することができる。
すなわち、 アクリル系樹脂に代表されるようなラジカルによる逐次重合反応に よって重合が進むラジカル重合系の感光性組成物と、 エポキシ系樹脂に代表され るようなィオン対を介して重合が進むカチオン重合系の感光性組成物とを選択す ることができる。 これらを選択した場合、 ラジカル重合系の感光性組成物の方が、 カチオン重合系の感光性組成物よりも重合反応が急速に進行するため、 弱い光に よっては、 アクリル系樹脂だけが選択的に重合することになる。
また、 弱い光の照射によって、 より確実に一方の感光性組成物の重合が進行す るように、 上述の 2種類の感光性組成物の重合の進み具合いにさらに差をつけて もよい。
これは、 ラジカル重合系の感光性組成物の重合反応速度を速くすることにより
行うことができる。 具体的には、 アクリル系樹脂を例にとると、 アクリル系樹脂 の単位質量あたりに含まれるアクリル基の数を多く (すなわち、 アクリル当量を 少なく) したり、 単量体の濃度を高めることにより、 重合に関与する反応基の濃 度を高くして重合反応速度を速くすることができる。 また、 光重合開始剤の量子 収率 (光子量あたりのラジカル生成量) や濃度を高く して重合反応速度を速くす ることもできる。
また、 2種類の感光性組成物の重合の進み具合いに差をつけることは、 カチォ ン重合系の感光性組成物の重合反応速度を遅くすることによつても行うことがで きる。 具体的には、 エポキシ系樹脂を例にとると、 エポキシ系樹脂の単位質量あ たりに含まれるエポキシ基の数を少なく (すなわち、 エポキシ当量を多く) した り、 単量体の濃度を低くすることにより、 重合に関与する反応基の濃度を低く し て重合反応速度を遅くすることができる。 また、 重合に関与するイオン対の非求 核性を低く したり、 または、 光重合開始剤の量子収率 (光子量あたりのカチオン 生成量) を低く して重合反応速度を遅くすることもできる。
また、 同一の機構を経て重合反応が進行する感光性組成物同士を混合しても、 どちらか一方の感光性組成物のみを選択的に重合させることができる。 この場合、 同一の機構で反応が進行するため、 光重合開始剤ゃ増感剤の異なる樹脂同士を混 合しても選択的に重合させることは困難であるが、 マトリクスであるオリゴマ分 子に反応基の濃度差をつけることにより一方の感光性組成物のみを選択的に重合 させることができる。 ラジカル重合系のアクリル樹脂であれば、 反応基であるァ クリル当量に差をつければ、 ある照射光にて反応基の多い (すなわち、 アクリル 当量の少ない) 方が選択的に重合する。
このようなコア形成用樹脂およびクラッド形成用樹脂を用いて光導波路を形成 する場合、 1種類の光源で両者の重合反応を行うことができるため、 設備コスト や工程数を少なくすることができる。
なお、 コア形成用樹脂とクラッド形成用樹脂とを選択する際に、 両者の硬化波 長が全く同一でない場合でも、 増感剤等を添加することにより、 1種類の光源で 両者の重合反応を行うことができる。 これは、 照射する光の波長域に吸収を持た ないか、 または、 少量しか持たない感光性組成物であっても、 その波長域に吸収
を持つ適当な増感剤を添加し、 その増感剤が吸収したエネルギーを利用すること により、 重合反応を進行させることができるからである。 すなわち、 増感剤を添 加すると照射光の波長域内に大きな吸収を持たせ、 結果として感度を増大させる ことができる。 一般にこのような増感された吸収波長域はラジカル発生剤本来の 持つ吸収波長域よりもより長波長側に拡大され、 光源の発する光子を効率よく利 用することができるので、 感度が上昇する。
また、 上記クラッド形成用樹脂として、 上記した特性を有する感光性組成物に 代えて、 加熱処理を行うことにより始めて重合が進行する樹脂を選択し、 さらに、 コア部を形成した後、 強度の強い光を未硬化の感光性組成物全体に照射する方法 に代えて、 未硬化の樹脂を加熱硬化させる方法を用いてクラッド部を形成し、 光 導波路としてもよレ、。
さらには、 クラッド形成用樹脂として、 上記コア形成用樹脂とは異なる波長の 光を照射することにより初めて重合し、 硬化後の光屈折率が硬化後のコア形成用 樹脂の光屈折率よりも小さいものを選択しておき、 コア部を形成した後、 未硬化 の感光性組成物全体にクラッド形成用樹脂が重合する波長の光を照射する方法を 用いてクラッド部を形成し、 光導波路としてもよい。
このような形成方法を用いることにより、 光配線との接続性に優れるとともに、 系全体が固体化して安定性に優れる光導波路を形成することができる。
なお、 2種類以上の感光性組成物 (例えば、 コア形成用樹脂とクラッド形成用 樹脂) を含む感光性組成物を用いる場合、 それぞれの感光性組成物の混合比は特 に限定されない。
また、 第一群の本発明の第二の発明は、 2本の光配線間を光学的に接続する光 導波路を形成する方法としても用いることができる。
図 2 0 ( a ) 〜 (d ) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の別の一例を説明するための模式図である。 ここでは、 光配線として光ファイバ を用いた場合を例に、 光導波路の形成方法を説明する。
具体的には、 まず、 光学的に結合すべき対をなす光ファイバ 1 0 1 2、 1 0 1 2 ' を対向配置し、 この光ファイバ 1 0 1 2、 1 0 1 2 ' の端部間を包囲するよ うに感光性組成物を塗布する等により、 光ファイバ 1 0 1 2、 1 0 1 2 ' の端部
をともに、 感光性組成物 1 0 1 1に浸漬する (図 2 0 (a) 参照) 。
次に、 上記感光性組成物 1 0 1 1を硬化させるための光を、 一方の光ファイバ 1 0 1 2から対向する光ファイバ 1 0 1 2' に向けて照射する (図 20 (b) 参 照) 。
このように、 一方の光ファイバ 1 0 1 2から他方の光ファイバ 10 1 2' に向 かって光を照射することにより、 感光性組成物 1 0 1 1力 S、 光の経路に応じて、 光ファイバ 1 0 1 2側から除々に硬化し、 光ファイバ 1 0 1 2と光ファイバ 1 0 1 2' とを接続する光導波路のコア部が形成されることとなる (図 20 (c) 〜 (d) 参照) 。
この後、 必要に応じて、 上記した方法と同様の方法を用いてクラッド部を形成 することにより、 2本の光ファイバ間を光学的に接続する光導波路を形成するこ とができる。
また、 上述した 2本の光ファイバ間を接続する光導波路の形成方法では、 1本 の光ファイバのみを介して光を照射しているが、 この方法に代えて、 2本の光フ アイバのそれぞれから他方の光ファイバに向かって光を照射してもよい。 この場 合、 2本の光ファイバを介して同時に光を照射してもよいし、 それぞれの光ファ ィバから交互に光を照射してもよい。
また、 2本の光ファイバから他方の光ファイバに向かって、 同時に光を照射す る場合には、 2本の光ファイバの光軸がズレていたとしても、 2本の光ファイバ 間を接続するコア部を形成することができる。
図 2 1 (a) 〜 (c) は、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の別の一例を説明するための模式図である。
まず、 光学的に接続する 2本の光ファイバ 1 0 2 2、 1 0 2 2' の一端を感光 性組成物 1 0 2 1に浸漬するとともに、 その一端同士がほぼ対向するように光フ アイバを配置する。 なお、 光ファイバ同士の光軸はズレている (図 2 1 (a) 参 照) 。
次に、 2本の光ファイバ 1 0 22、 1 0 2 2' のそれぞれから感光性組成物 1 0 2 1を硬化させるための光を相手側の光ファイバ 1 0 2 2' 、 1 0 2 2に向け て照射する (図 2 1 (b) 参照) „ この場合、 光ファイバ 1 0 22、 1 0 22'
から出射される互いの出射光 x、 γが重なり合う部分 zにおいて光の強度が高く なる。 そこで、 その重畳部分 zの光の強度をコア形成用樹脂のみが重合可能な強 度となるように設定すれば、 互いの出射光が重なり合う部分 Zにコア部 1 0 2 4 が形成されることになる (図 2 1 ( c ) 参照) 。
この方法では、 一対の光ファイバ 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' の光軸がズレていたと しても、 両光ファイバ 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' の端部同士を結ぶ光の経路にコア部 1 0 2 4が形成され、 高い確率で両者を光学的に結合させることできる。
また、 図 2 0を参照しながら説明したように、 2本の光ファイバを対向配置し て、 これらの光ファイバの一方、 または、 両方から光を照射することにより、 2 本の光ファイバを接続する光導波路を形成する場合、 2本の光ファイバそれぞれ の感光性組成物に浸漬する端面の外周部分には、 被覆層が形成されていてもよい。 このような被覆層が形成されている光ファイバを用いて光導波路を形成すること により、 図 1 0に示したような光伝送構造体を製造することができる。
なお、 このような被覆層が形成された光ファイバを用いて、 光導波路を形成す る場合、 光ファイバのコア等と同一面をなす被覆層の端面は、 特に平坦化処理が 施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R aが 0 . 1 μ πι以上であることが望ましい。 このような形状を有する被覆層の端面は、 電気 配線等の切断に用いられる切断用治具で切断するのみで形成することができるか らである。 なお、 光配線の切断は、 特に切断用治具を用いることなく、 他の任意 の切断方法を用いて行ってもよい。
また、 2本の光配線間を接続するコア部を形成した後、 該コア部の周囲にクラ ッド部を形成する際には、 コア部の両端を引っ張りながら、 または、 コア部の両 端を引っ張った状態を維持しながら、 クラッド部を形成してもよい。
このようにコア部の両端を引っ張ることにより、 コア部の形状を安定化させる ことができるため、 このコア部の周囲にクラッド部を形成することにより、 安定 化した形状のコア部と、 安定なクラッド部とからなる光導波路を形成することが できる。
また、 上述したようにコア部を引っ張りながらクラッド部を形成する方法は、 下記のような安定なクラッド部を形成する方法においても用いることができる。
すなわち、 まず、 コア形成用樹脂のみからなる感光性組成物を用いてコア部を形 成した後、 未硬化の感光性組成物を除去する。 続いて、 上記コア部を別の樹脂組 成物に浸潰した後、 この樹脂組成物に硬化処理を施すような安定なクラッド部を 形成する方法においても用いることができる。
また、 このコア部の両端を引っ張ることにより、 安定化した形状のコア部と安 定なクラッド部とを形成にする方法は、 光配線間を接続する光導波路を形成する 場合のみならず、 光配線から、 ミラーやあて板、 光学部品等に向かって、 光を照 射することによりコア部を形成し、 その後、 コア部の周囲に安定なクラッド部を 形成する方法においても用いることができる。 この場合には、 光配線と、 ミラー やあて板、 光学部品等とを引っ張ることにより、 コア部の両端を引っ張ればよい。 さらに、 上述したようにコア部の両端を引っ張ることは、 硬化したクラッド部 を形成しな 、場合にも、 コア部を安定化させることができるという点から有用で ある。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法を用いることにより、 光配線と 光学部品とが光導波路を介して結合した光信号伝送用光路 (図 9 ( b ) 参照) を 形成することができる。
具体的には、 図 2 2に示すように、 光配線 1 0 9 2を介して感光性組成物 1 0 9 1中に光を照射する際に、 予め、 照射する光の光路上に光学部品 1 0 9 6を配 置しておき、 この状態で光配線 1 0 9 2を介して、 光を照射することにより光配 線 1 0 9 2と光学部品 1 0 9 6を接続する光導波路のコア部 1 0 9 4を形成する ことができる。 なお、 光学部品 1 0 9 6のコア部と結合する面には表面保護層 1 0 9 6 aが形成されている
さらに、 このようにしてコア部を形成した後、 上述した方法を用いて、 コア部 の周囲にクラッド部を形成することにより、 図 9 ( b ) に示した光伝送構造体と なる。
また、 第一群の本発明の第二の発明の形成方法を用いて、 光配線の一端と結合 した光導波路を形成することにより、 アレイ状の光伝送構造体を製造することも できる。
具体的には、 複数の光配線 1 0 9 0 a〜 l 0 9 0 d (図 2 3では、 4本) を等
間隔では整列させ、 この状態で整列させた光配線の一端を感光性組成物 1 0 9 1 中に浸漬し、 この状態で全ての光配線を介して光を照射する。 このとき、 照射す る光の光路上には、 照射する光の光路上には、 光導波路の端面にレンズを形成す るためのあて板 1 0 9 6を載置しておく。 さらに、 上述した方法で、 コア部の周 囲に固体化したクラッド部を形成することによりアレイ状の光伝送構造体を形成 することができる (図 2 3参照) 。 なお、 図中、 1 0 9 3は光配線のコアであり、 1 0 9 4は、 光導波路のコア部である。
なお、 このような方法を用いて製造したアレイ状の光伝送構造体では、 隣合う 光配線同士の間には、 上記クラッド部と同様の材質の樹脂層が形成されることと なる。
また、 アレイ状の光伝送構造体の形成において、 複数の光配線を等間隔で整列 させる際に、 複数の溝が等間隔で形成された基板の該溝に、 それぞれの光配線を 固定した場合には、 隣合う光配線同士の間を樹脂層で固定しなくてもアレイ状の 光伝送構造体とすることができる。
次に、 第二群の本発明の光導波路の形成方法について説明する。
第二群の本発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光配線の一の端面 を浸漬した後、 上記光配線の一の端面から光を照射することにより、 上記感光性 組成物中の光の経路に応じたコア部を形成する光導波路の形成方法であって、 上記光配線の一の端面から照射する光は、 上記光配線の側面を介して入射させ た光であることを特徴とする。
第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 光配線の側面を介して光を入射さ せるため、 光配線の他の端面側に光源を設けることができず、 光配線の他の端面 から光を入射させることができない場合であっても、 光配線の一の端面から感光 性組成物へ光を照射することが可能になる。
従って、 第二群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 光配線等と光学部品 との構成等に制約を殆ど受けることなく、 自己形成光導波路の技術により光導波 路を形成することができるため、 接続作業を簡略化することができるとともに、 経済的にも有利である。
上記光配線としては、 第一群の本発明の第一の発明の光配線接続体を構成する
光配線と同様のもの等が挙げられる。 なお、 第二群の本発明で用いる光配線は、 その端面に平坦化処理が施されていてもよいし、 特に、 端面処理が施されていな くてもよい。
また、 第二群の本発明で用いる光配線は、 その側面が被覆材により覆われてい てもよく、 覆われていなくてもよい。
被覆材により覆われていない光配線を用いる場合、 そのまま光配線の側面を介 して光を入射させることができる。 一方、 被覆材により覆われている光配線を用 いる場合には、 上記被覆材の一部を取り除くことにより、 光配線の側面を介して 光を入射させることが可能になる。
また、 光を透過させることが可能な被覆材により覆われている光配線を用いる 場合には、 上記被覆材の一部を取り除くことなく、 光配線の側面を介して光を入 射させることも可能である。
なお、 以下の説明においては、 被覆材により覆われていない光配線を用いる場 合について説明する。
以下、 第二群の本発明の光導波路の形成方法について、 図面を参照しながら説 明する。
図 2 6 ( a ) 〜 ( d ) は、 第二群の本発明の光導波路の形成方法の一例を説明 するための模式図である。 なお、 図中、 白抜きの矢印は、 光配線の側面を介して 入射させる光の経路、 または、 上記光配線中を導波する光の経路を模式的に示し ている。
( 1 ) まず、 感光性組成物中に光配線の一の端面を浸漬する。 具体的には、 感 光性組成物 2 0 0 1を光配線 2 0 0 2の端面 2 0 0 2 aを包み込むように塗り付 けたり (図 2 6 ( a ) 参照) 、 感光性組成物を容器に入れ、 ここに、 光配線の一 の端面を浸漬したりする。
このとき、 防護壁 2 0 0 7を設けておいてもよい (図 2 6 ( a ) 参照) 。 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 光源等を用いて照射した光を、 光 配線の側面を介して入射させるのであるが、 このとき、 光源等を用いて照射した 光の一部が、 光配線を介さずに感光性組成物に直接照射され、 これにより感光性 組成物が硬化してしまうおそれがある。 そこで、 防護壁を設けることにより、 光
配線を介さずに感光性組成物に照射される光等を遮蔽することができ、 そのよう な光によって感光性組成物が硬化してしまうことを防止することができる。
上記防護壁の配設位置は、 光配線を介さずに感光性組成物に直接照射される光 を遮蔽することができる位置であれば特に限定されるものではない。
また、 上記防護壁の材質、 形状等も特に限定されるものではなく、 光配線を介 さずに感光性組成物に直接照射させる光を遮蔽することができるものであればよ レ、。
上記感光性組成物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いる感光性組成 物と同様のもの等を用いることができる。
また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法に用いる感光性組成物は、 有機組 成物であることが望ましいが、 上記感光性組成物は有機組成物に限定されるもの ではなく、 石英に G e、 P等をドープしたもの等からなる無機組成物であっても よい。
上記感光性組成物中には、 さらに、 粒子が含まれていてもよい。 粒子を含む感 光性組成物を用いて光導波路を形成することにより、 光配線と光導波路との間で 熱膨張係数の整合をはかることができる。
なお、 上記粒子としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いる感光性組成物 に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。 上記粒子の形状や粒径、 配合量等 もまた、 第一群の本発明の第二の発明で用いる感光性組成物に含まれる粒子と同 様である。
また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 照射した光の経路に応じて、 光配線側から除々にコア部が形成されていくため、 上記感光性組成物は、 硬化後 に、 その光屈折率が硬化前よりも高くなるものであることが望ましい。 硬化後に 光屈折率が高くなることにより、 光配線を介して照射した光が形成されたコァ部 に閉じ込められつつ、 先端から集中的に照射されることとなり、 光の経路に応じ た光導波路をより確実に形成することができるからである。
第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 光配線の一の端面を感光性組成物 に浸漬した状態でコア部の形成を行うため、 この感光性組成物の硬化後の光屈折 率の下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望ましく、 その
上限は 1 1 0 %であることが望ましい。
上記範囲の光屈折率を有するコア部を形成することができる感光性組成物を用 いると、 該光配線との接続性により優れたコァ部を形成することができるからで ある。
上記感光性組成物の硬化後の光屈折率 (上記コア部の光屈折率) の下限は、 上 記光配線のコアの光屈折率の 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であるこ とがさらに望ましい。 一方、 その上限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることがさらに望ましい。
従って、 上記光配線のコアの材質が純粋石英ガラスなどであり、 その光屈折率 n Dが約 1 . 4 6である場合には、 上記感光性組成物としては、 硬化後の光屈折 率 n Dが、 約 1 . 3 1〜約 1 . 6 1であるものを用いることが望ましい。
なお、 光配線や光導波路に用いる樹脂等の光屈折率は、 その波長に依存して変 化するが、 その比 (光導波路のコア部の光屈折率ノ光配線のコアの光屈折率) は、 例えば、 紫外線領域〜近赤外線領域において殆ど変わらない。
また、 硬化前のコア部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組成物自体の光屈折 率もまた、 その下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望ま しく、 9 5 %がより望ましく、 9 8 %がさらに望ましい。 一方、 その上限は、 1 1 0 %であることが望ましく、 1 0 5 %がより望ましく、 1 0 2 %がさらに望ま しい。
このように第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 硬化後に上記した範囲 の光屈折率を有する感光性組成物を選択して使用することが望ましいが、 上記し た範囲外の光屈折率となる感光性組成物であっても、 その光屈折率を調整して使 用することができる。 また、 ここで、 感光性組成物の光屈折率を調整する場合、 硬化前後のコア部の光屈折率が上記範囲になるように調整することが望ましい。 上記感光性組成物の光屈折率を調整する方法としては、 第一群の本発明の第二 の発明で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 分子屈折や分子容を調整する方 法を用いることができる。
なお、 第二群の本発明において、 「光配線のコアの光屈折率」 とは、 光配線の コアがステップインデックス光ファイバ (S I型光ファイバ) のコアのように単
一の光屈折率を有するものである場合には、 その光屈折率をいい、 グレードイン デッタス光ファイバのようにある範囲の光屈折率を有するものである場合には、 そのピーク光屈折率をいう。
( 2 ) 次に、 光配線 2 0 0 2の側面を介して光を入射させることにより、 光配 線 2 0 0 2の一の端面から光を照射する (図 2 6 ( b ) 参照) 。 その結果、 感光 性組成物 2 0 0 1中の光の経路に応じたコア部を形成することができる。
光配線 2 0 0 2の側面を介して光を入射させることにより、 入射させた光の一 部は、 光配線 2 0 0 2中を導波して光配線 2 0 0 2の一の端面から感光性組成物 中に出射され、 その結果、 感光性組成物中に出射された光の経路に応じてコア部 が形成されることになる。
このとき、 上記光配線の側面を介して入射させる光としては特に限定されず、 上述した感光性組成物の組成等を考慮して適宜選択すればよく、 上記感光性組成 物が、 紫外線領域にて感光性を有する組成物であれば、 紫外線領域の波長の光を 照射すればよい。 紫外線領域の波長の光を照射する光源としては、 高圧水銀ラン プ等を用いることができる。 また、 メタルハライドランプやキセノンランプ、 レ 一ザ等も使用することができる。
また、 上記光源は、 必ずしも一つである必要はない。 複数の光源を用いて複数 の箇所から、 光配線の側面を介して光を入射させることとしてもよい。
また、 上記光配線の側面を介して入射させる光は、 レンズにより集光した光で あることが望ましい。 レンズにより集光しない場合と比べると、 光配線の側面を 介して入射させる光の強度を強くすることができるとともに、 光配線のコアに向 けて効率よく光を入射させることができるため、 光配線の一の端面から感光性組 成物へ照射する光の強度を強くすることができるからである。 このように、 感光 性組成物へ強い強度の光を照射することにより、 上記光配線の一の端面から効率 よくコア部を形成することができる。
上記レンズとしては、 光を集光することが可能なレンズであれば、 特に限定さ れるものではなく、 従来公知の集光レンズ等を挙げることができる。
光配線の側面を介して入射させる光と、 該光配線の光軸とのなす角の角度は 0 ° を超えていれば特に限定されるものではないが、 その角度は小さいほど望まし
い。 光配線の側面を介して入射させた光が光配線を透過してしまうことを抑制す ることにより、 上記光配線における光の損失を低減することができるため、 上記 光配線の一の端面から効率よくコァ部を形成することができるからである。 なお、 光配線の側面を介して入射させた光は、 必ずしも、 全反射により光配線 中を導波する必要はない。 光配線の側面を介して入射させた光は、 光配線内にお いて反射する際に徐々に減衰しながら、 光配線の一の端面から出射してもよい。 また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 光配線の側面を介して光を 入射させるため、 入射させた光の一部が上記光配線のクラッドを導波し、 光配線 の一の端面におけるクラッドからコア部が形成されてしまうことが危惧される。 しかしながら、 クラッドを導波する光は、 コアを導波する光と比べると減衰しや すく、 上記光配線の一の端面に到達するまでに殆ど消滅してしまうため、 上記ク ラッドからコア部が形成されることは略皆無であるといえる。
( 3 ) このように光配線 2 0 0 2の一の端面から光を照射することにより、 感 光性組成物 2 0 0 1が、 光の経路に応じて、 光配線側から硬化しはじめ、 光配線 2 0 0 2のコア 2 0 0 3の延長上に光導波路のコア部 2 0 0 4が形成されること になる (図 2 6 ( c ) 、 ( d ) 参照) 。
また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法は、 光配線の他の端面 (感光性組 成物中に浸漬していない端面) を介して光を入射させることが可能である場合に も用いることができ、 この場合には、 上記光配線の側面を介して光を入射させる とともに、 上記光配線の他の端面を介して光を入射させてもよい。 このようにす ることにより、 感光性組成物へ照射する光の強度を強くすることができるため、 上記光配線の一の端面からより効率よくコァ部を形成することが可能になる。 なお、 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 図 2 6に示すように、 光配 線の光を入射させる側面が真っ直ぐであってもよいが、 光を入射させる光配線の 側面を、 光を入射させる前に、 湾曲させておくことが望ましい。
光配線の側面を介して入射させた光が光配線を透過してしまうことを抑制する ことができ、 上記光配線における光の損失を低減することができるため、 上記光 配線の一の端面から効率よくコア部を形成することができるからである。
図 2 7 ( a ) 〜 (d ) は、 第二群の本発明の光導波路の形成方法の他の一例を
説明するための模式図である。 なお、 図中、 白抜きの矢印は、 光配線の側面を介 して入射させる光の経路、 または、 上記光配線中を導波する光の経路を模式的に 示している。
( 1 ) まず、 光配線 2 0 1 2の側面を湾曲させ、 感光性組成物 2 0 1 1中に光 配線 2 0 1 2の一の端面を浸漬する。 なお、 感光性組成物中に光配線の一の端面 を浸漬した後、 該光配線の側面を湾曲させてもよい。
また、 上記光配線を湾曲させる程度については、 光配線に損傷を与えない程度 であれば、 特に限定されるものではなく、 光配線の光屈折率等に応じて適宜設定 することが可能である。
また、 感光性組成物中に光配線の一の端面を浸漬する方法としては、 図 2 6を 参照しながら説明した光導波路の形成方法と同様に、 感光性組成物 2 0 1 1を光 配線 2 0 1 2の端面 2 0 1 2 aを包み込むように塗り付けたり (図 2 7 ( a ) 参 照) 、 感光性組成物を容器に入れ、 ここに、 光配線の一の端面を浸漬したりする。 このとき、 図 2 6を参照しながら説明した光導波路の形成方法と同様に、 防護壁 2 0 1 7を設けておいてもよい (図 2 7 ( a ) 参照) 。
また、 上記感光性組成物についても、 図 2 6を参照しながら説明した光導波路 の形成方法と同様のものを用いることができる。
( 2 ) 次に、 光配線 2 0 1 2の湾曲させた側面を介して光を入射させることに より、 光配線 2 0 1 2の一の端面から光を照射する (図 2 7 ( b ) 参照) 。 その 結果、 感光性組成物 2 0 1 1中の光の経路に応じたコア部 2 0 1 4を形成するこ とができる。
上記光配線の湾曲させた側面を介して入射させる光は、 光を入射させる箇所に おける該光配線の光軸に対して略平行であることが望ましい。
光配線の湾曲させた側面を介して入射させた光が該光配線を透過してしまうこ とをより確実に抑制することができ、 上記光配線における光の損失を低減するこ とができるため、 上記光配線の一の端面から効率よくコア部を形成することがで きるからである。
( 3 ) このように光配線 2 0 1 2の一の端面から光を照射することにより、 感 光性組成物 2 0 1 1が、 光の経路に応じて、 光配線側から硬化しはじめ、 光配線
2 0 1 2のコア 2 0 1 3の延長上に光導波路のコア部 2 0 1 4が形成されること になる (図 2 7 ( c ) 、 ( d ) 参照) 。
また、 図 2 7を参照しながら説明した光導波路の形成方法は、 光配線の湾曲さ せた側面の一箇所から光を入射させる方法であつたが、 光配線の湾曲させた側面 の複数の箇所から光を入射させる方法を用いることにしてもよい。
具体的には、 光配線を螺旋状にすることにより、 1個の光源を用いて、 光配線 の湾曲させた側面の複数の箇所から略同時に光を入射させてもよい。 この場合、 光配線の湾曲させた側面の一箇所から光を入射させる方法と比べて、 効率よく光 配線に光を入射させることができるため、 上記光配線の一の端面から効率よくコ ァ部を形成することができる。 勿論、 光配線を螺旋状にした後、 複数の光源を用 いて、 光配線の湾曲させた側面の複数の箇所から略同時に光を入射させてもよい。 さらに、 光配線の他の端面 (感光性組成物中に浸漬していない端面) を介して 光を入射させることが可能である場合には、 上記光配線の湾曲させた側面を介し て光を入射させるとともに、 上記光配線の他の端面を介して光を入射させてもよ い。 このようにすることにより、 上記光配線の一の端面から感光性組成物へ照射 する光の強度を強くすることができるため、 上記光配線の一の端面からより効率 よくコア部を形成することが可能になる。
第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 図 2 6を参照しながら説明した光 導波路の形成方法や、 図 2 7を参照しながら説明した光導波路の形成方法等によ り、 光の経路に応じて硬化したコア部と、 未硬化のクラッド部とからなる光導波 路を形成することができる。
しかしながら、 未硬化のクラッド部は、 通常液体であり、 この状態では、 コア 部が流動しやすく、 光導波路として非常に不安定である。
従って、 上記コア部を形成した後、 上記未硬化のクラッド部に硬化処理を施す ことにより、 固体のクラッド部を形成することが望ましい。 そこで、 上記コア部 を形成した後、 未硬化のクラッド部に光を照射することにより、 系全体を固体化 することが可能である。 しかしながら、 上記感光性組成物として 1種類の感光性 組成物のみを含むものを使用する場合には、 クラッド部の硬化により、 コア部と クラッド部とがほぼ同一の光屈折率を有することとなり、 コア部に光を閉じ込め
ることができなくなるため、 光導波路として機能しなくなってしまう。
そのため、 以下のような方法を用いて固体化したクラッド部を形成することに より、 系全体が固体化した安定な光導波路とすることが望ましい。
上記クラッド部を形成する場合には、 上記コア部を形成した後、 その周囲の未 硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂組成物 (感光性組 成物であってもよいし、 感光性組成物でなくてもよい) に浸漬した後、 この樹脂 組成物に硬化処理を施すことにより安定なクラッド部を形成することができる。 しかしながら、 この方法は、 形成するコア部の長さによっては、 未硬化の感光 性組成物を除去する際等に、 コア部の取り扱いを極めて慎重に行わなければなら ず、 あまり実用的ではないことがある。
従って、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法でも説明した方法、 すなわち、 感光性組成物として、 予め、 コア形成用樹脂とクラッド形成用樹脂と を混合しておいた感光性組成物を用いてコア部とクラッド部とを形成する方法を 用いることが望ましい。
ここで、 上記コア形成用樹脂および上記クラッド形成用樹脂とを含む感光性組 成物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いたものと同様の感光性組成物 を用いることができる。
この第二群の本発明では、 感光性組成物中へ光を照射する際に、 上述したよう に光配線の側面を介して該光配線の一の端面から上記感光性組成物へ、 コァ形成 用樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形成用樹脂の重合は実質的に殆ど不可能 な強度の光を照射することにより、 第一群の本発明の第二の発明の場合と同様、 コア形成用樹脂のみが優先的に硬化し、 その光の経路に応じたコア部が形成され るとともに、 その周囲を未硬化の感光性組成物が包囲した状態となる。
この後、 クラッド形成用樹脂を硬化することによりコア部の周囲に安定なクラ ッド部を形成することができる。 なお、 第二群の本発明の光導波路の形成方法に おいても、 第一群の本発明の第二の発明と同様、 クラッド形成用樹脂を硬化する 際に、 未硬化のコア形成用樹脂が硬化することもある。
このような形成方法を用いることにより、 光配線との接続性に優れるとともに、 系全体が固体化して安定性に優れる光導波路を形成することができる。
また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法また、 第一群の本発明の第二の発 明と同様、 2本の光配線間を光学的に接続する光導波路を形成する方法としても 用いることができる。 以下、 その方法を第一群の本発明の第二の発明を説明する 際にも参照した図 2 0を参照しながら説明する。
まず、 光学的に結合すべき対をなす光配線 1 0 1 2、 1 0 1 2' を対向配置し、 この光配線 1 0 1 2、 1 0 1 2' の端面 1 0 1 2 a、 1 0 1 2' a間を包囲する ように感光性組成物を塗布する等により、 光配線 1 0 1 2、 1 0 1 2' の向き合 つた端面 1 0 1 2 a、 1 0 1 2' aをともに、 感光性組成物 1 0 1 1に浸漬する (図 20 (a) 参照) 。
次に、 上記感光性組成物 1 0 1 1を硬化させるための光を、 一方の光配線 1 0 1 2の側面を介して入射させ、 光配線 1 0 1 2の端面 1 0 1 2 aから対向する光 配線 1 0 1 2' に向けて照射する (図 2 0 (b) 参照) 。
このように、 一方の光配線 1 0 1 2から他方の光配線 1 0 1 2' に向かって光 を照射することにより、 感光性組成物 1 0 1 1力 S、 光の経路に応じて、 光配線 1 0 1 2側から除々に硬化し、 光配線 1 0 1 2と光配線 1 0 1 2' とを接続する光 導波路のコア部が形成されることとなる (図 2 0 (c) 〜 (d) 参照) 。
この後、 上記した方法と同様の方法を用いてクラッド部を形成することにより、 2本の光配線間を光学的に接続する光導波路を形成することができる。
また、 2本の光配線間を接続するコア部を形成した後、 該コア部の周囲にクラ ッド部を形成する際には、 コア部の両端を引っ張りながら、 または、 コア部の両 端を引っ張った状態を維持しながらクラッド部を形成することが望ましい。 このようにコア部の両端を引っ張ることにより、 コア部の形状を安定化させる ことができるため、 このコア部の周囲にクラッド部を形成することにより、 安定 化した形状のコア部と、 安定なクラッド部とからなる光導波路を形成することが できる。 なお、 コア部の両端を引っ張る方法や、 コア部の両端を引っ張った状体 に維持する方法としては、 後述する第四群の本発明の第二の発明で用いる方法と 同様の方法等を用いることができる。
また、 上述したようにコア部を引っ張りながらクラッド部を形成する方法は、 まず、 コァ形成用樹脂のみからなる感光性組成物を用いてコア部を形成した後、
未硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂組成物にした後、 この樹脂組成物に硬化処理を施すことにより安定なクラッド部を形成する光導波 路の形成方法においても好適に用いることができる。
また、 上述した 2本の光配線間を接続する光導波路の形成方法では、 1本の光 配線の端面のみから光を照射しているが、 この方法に代えて、 2本の光配線のそ れぞれの端面から他方の光配線に向かって光を照射してもよい。
この場合、 それぞれの光配線の側面を介して光を入射させることにしてもよく、 また、 2本の光配線のうち、 一の光配線では、 その側面を介して光を入射させ、 他の光配線では、 その端面から光を入射させることにしてもよい。 いずれの方法 を用いるかについては、 光配線と光学部品との構造等により選択することが可能 である。
また、 2本の光配線のそれぞれの向き合った端面から同時に光を照射してもよ いし、 それぞれの向き合つた光配線の端面から交互に光を照射してもよい。 また、 2本の光配線のそれぞれの端面から他方の光配線に向かって、 同時に光 を照射する場合には、 2本の光配線の光軸がズレていたとしても、 2本の光配線 間を接続するコア部を形成することができる。 以下、 その方法を第一群の本発明 の第二の発明を説明する際にも参照した図 2 1を参照しながら説明する。
すなわち、 まず、 光学的に接続する 2本の光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' のそれ それの端面を感光性組成物 1 0 2 1に浸漬するとともに、 その端面同士がほぼ対 向するように光配線を配置する。 なお、 光配線同士の光軸はズレている (図 2 1 ( a ) 参照) 。
次に、 2本の光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' のそれぞれの端面 1 0 2 2 a、 1 0 2 2 ' aから感光性組成物 1 0 2 1を硬化させるための光を相手側の光配線 1 0 2 2 ' 、 1 0 2 2に向けて照射する (図 2 1 ( b ) 参照) 。 ここで、 端面 1 0 2 2 a、 1 0 2 2 ' aから照射する光は、 光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' のそれぞれ の側面を介して入射させる。
この場合、 光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' のそれぞれの端面から出射される互い の出射光 X、 Yが重なり合う部分 Zにおいて光の強度が高くなる。 そこで、 その 重畳部分 Zの光の強度をコァ形成用樹脂のみが重合可能な強度となるように設定
すれば、 互いの出射光が重なり合う部分 Zにコア部 1 0 2 4が形成されることに なる (図 2 1 ( c ) 参照) 。
この方法では、 一対の光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' の光軸がズレていたとして も、 両光配線 1 0 2 2、 1 0 2 2 ' の端面 1 0 2 2 a、 1 0 2 2 ' a同士を結ぶ 光の経路にコア部 1 0 2 4が形成され、 高い確率で両者を光学的に結合させるこ とできる。
上述したように、 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 異なる光配線を 接続するコア部を形成することが可能であるが、 このとき、 一の光配線に代えて、 受光素子等の光素子を使用し、 その受光面 (受光部) と他の光配線の一の端面と を感光性組成物中に浸漬することにより、 上記受光素子の受光面と上記他の光配 線の一の端面とを直接接続するコア部を形成することも可能である。 この場合、 上記他の光配線の側面を介して光を入射させ、 上記他の光配線の一の端面から、 上記受光面へ光を照射することになる。
また、 一の光配線に代えて、 発光素子等の光素子を使用し、 上述した方法と同 様の方法を用いることにより、 上記発光素子の発光面と上記他の光配線の一の端 面とを直接接続するコア部を形成することも可能である。
なお、 一の光配線に代えて用いることができる光学部品は、 上述した発光素子 ゃ受光素子等の光素子に限定されるものではなく、 レンズ、 ミラー等の光部品で あってもよい。
このように、 コア部が直接取り付けられた光配線や光学部品では、 光導波路 ( コア部) と光配線等との間で位置合わせが不要である。
次に、 第三群の本発明の光導波路の形成方法について説明する。
第三群の本発明の光導波路の形成方法は、 異なる光配線のそれぞれの一端が略 向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性組成物中に浸漬され るように、 上記光配線を配置し、 上記光配線を介して光を照射することにより、 上記光配線同士を接続するコア部を形成する光導波路の形成方法であって、 一の光配線側に、 上記一の光配線の一端から他の光配線の一端へ向けて光を照 射するための光照射手段を設けるとともに、 上記他の光配線側に、 上記光照射手 段を用いて照射した光を反射するための光反射手段を設け、
上記光照射手段を用いて上記一の光配線の一端から光を照射し、 照射した光を 上記光反射手段で反射させることにより、 上記異なる光配線の向き合ったそれぞ れの一端からコア部を形成することを特徴とする。
第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 光照射手段を用いて一の光配線の 一端から光を照射し、 照射レた光を上記光反射手段で反射させることにより、 上 記異なる光配線の向き合ったそれぞれの一端から他の光配線の一端へ向けて光を 照射することができる。 そのため、 異なる光配線の向き合つていない端部のうち、 一の光配線側に光照射手段を設けることが可能であれば、 他の光配線側に光照射 手段を設けることができない場合であっても、 異なる光配線のそれぞれの一端か ら他方の光配線の一端へ向けて光を照射してコア部を形成することが可能になる。 従って、 第三群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 光配線や光学部品の 構成等に制約を殆ど受けることなく、 異なる光配線のそれぞれの一端から他方の 光配線の一端へ向けて光を照射してコア部を形成することが可能であり、 高精度 な位置合わせの作業を行うことなく、 異なる光配線間を接続する安定化した形状 の光導波路を確実に形成することができる。
上記光配線としては、 第一群の本発明の第一の発明の光配線接続体を構成する 光配線と同様のもの等が挙げられる。 なお、 第三群の本発明で用いる光配線は、 その端面に平坦化処理が施されていてもよいし、 特に端面処理が施されていなく てもよい。
また、 本明細書においては、 上記光配線や、 形成した光導波路により光通信を 行う際に用いる光を、 伝送光ともいうことにする。
第三群の本発明において、 光反射手段は、 上記光照射手段を用いて照射した光 を反射することができる手段であれば、 特に限定されるものではない。 上記光反 射手段としては、 ミラー、 光フィルタ等を挙げることができる。 また、 回折格子、 プリズム、 ハーフミラー、 レンズ等を組み合わせて設けたり、 それらとミラーや 光フィルタとを組み合わせて設けたりして、 光反射手段として機能させることも 可能である。
これらのなかでは、 ミラー力、、 または、 光フィルタを用いることが望ましい。 製造工程が煩雑になることがなく、 また、 上記光照射手段を用いて照射した光を
高反射率で反射することができるため、 異なる光配線の向き合ったそれぞれの一 端から、 より確実にコア部を形成することができるからである。
以下、 第三群の本発明の光導波路の形成方法について、 図面を参照しながら説 明する。
なお、 以下の説明では、 第三群の本発明の光導波路の形成方法において、 光反 射手段としてミラーを用いる方法を、 第三群の本発明の第一の形成方法ともいう こととし、 光反射手段としてフィルタを用いる方法を、 第三群の本発明の第二の 形成方法ともいうこととして説明するが、 第三群の本発明の光導波路の形成方法 は、 これら第一および第二の形成方法に限定されるものではなく、 上述した光反 射手段のいずれを用いることとしてもよい。
まず、 第三群の本発明の第一の形成方法について説明する。
図 2 9 (a) 、 (b) は、 第三群の本発明の第一の形成方法の一例を説明する ための概略図である。
(1) まず、 図 2 9 (a) に示すように、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' を 配置し、 さらに、 光照射手段 3 0 1 5とミラー 30 1 9とを配置する。
具体的には、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' のそれぞれの端部 30 1 2 a , 30 1 2' aが向き合うように、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' を配置する。 このとき、 異なる光配線 (光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' ) の向き合った端 部 (端部 30 1 2 a、 30 1 2' a) 間の距離については、 特に限定されるもの ではないが、 光照射手段 30 1 5を用いて照射する光の強度や、 感光性組成物の 組成等を考慮し、 光反射手段であるミラー 30 1 9から充分な反射光が得られる 範囲内で設定することが望ましい。 なお、 光照射手段、 光反射手段および感光性 組成物については、 後で詳述することにする。
また、 光ファイバ 30 1 2には、 その端部のうち、 光ファイバ 30 1 2' と向 き合っていない端部 30 1 2 b側に、 受光素子 30 1 8を備えた光学部品 3 0 1 7が設けられている。
さらに、 端部 30 1 2 bと、 受光素子 30 1 8の受光面 30 1 8 aとの間には、 光ファイバ 30 1 2の熱膨張に起因して受光素子 30 1 8が破損することがない ように、 数十/ X m〜数 mm程度の空隙が設けられている。
そして、 光ファイバ 3 0 1 2 ' の端部のうち、 光ファイバ 3 0 1 2と向き合つ ていない端部 3 0 1 2 ' b側に、 光照射手段 3 0 1 5を設け、 さらに、 光フアイ バ 3 0 1 2の端部 3 0 1 2 bと受光素子 3 0 1 8の受光面 3 0 1 8 aとの間に設 けられた空隙に、 光反射手段であるミラー 3 0 1 9を設ける。
上記光照射手段は、 上記一の光配線 (光ファイバ 3 0 1 2 ' ) の一端から他の 光配線 (光ファイバ 3 0 1 2 ) の一端へ向けて光を照射することができるととも に、 感光性組成物を硬化させることが可能な光を照射する手段であれば、 特に限 定されるものではない。
上記感光性組成物を硬化させることが可能な光を照射する手段は、 感光性組成 物の組成等を考慮して適宜選択すればよく、 例えば、 紫外線領域にて感光性を有 する組成物であれば、 紫外線領域の波長の光を照射する手段を設けることとすれ ばよい。
また、 紫外線領域の波長の光を照射する手段としては、 高圧水銀ランプ等を用 いることができる。 また、 メタルハライドランプやキセノンランプ、 レーザ等も 使用することができる。 なお、 感光性組成物については後述する。
また、 異なる光配線の向き合つていない端部のうち、 一の光配線の端部側に発 光素子が設けられている場合、 上記発光素子を光照射手段として機能させること も可能である。 このとき、 上記発光素子は、 上述した光照射手段と同様に、 感光 性組成物を硬化させることができる光を照射するものである必要がある。
上記発光素子としては、 L D (半導体レーザ) 、 D F B— L D (分布帰還型— 半導体レーザ) 、 L E D (発光ダイオード) 等を挙げることができる。
また、 上記光照射手段を用いて一の光配線に光を入射する方法としては、 一の 光配線の端部のうち、 他の光配線の端部と向き合つていない端部に光を入射する ことが可能であれば、 一の光配線の端部のうち、 他の光配線の端部と向き合って いない端部に光を直接入射する方法に限定されるものではなく、 ミラーやガイド 等を介して間接的に光を入射する方法等を用いることも可能である。
また、 光反射手段として設けるミラーとしては、 特に限定されるものではなく、 光を透過させない全反射ミラー (例えば、 アルミミラー等) や、 特定の範囲內の 波長の光のみを反射させるミラー等を挙げることができる。 また、 レーザ光等の
特定の波長の光に対して高い反射率を有するレーザミラーを用いることが可能で ある。 上記ミラーの反射面形状としては、 平面、 凹面等を挙げることができ、 ま た、 ミラーの反射面形状が凹面である場合、 その凹面は球面であってもよく、 非 球面であってもよい。
また、 上記ミラーの反射率は 20%以上であることが望ましい。 異なる光配線 の向き合った端部の両方から効率よくコア部を形成することができるため、 第三 群の本発明の効果を充分に得ることができるからである。 なお、 上記ミラーの反 射率は、 上記光照射手段を用いて照射した光の波長に対する値である。
また、 ミラーとして、 上述した全反射ミラーを設ける場合、 脱着自在に設ける ことが望ましい。 光導波路の形成を終了した後、 上記ミラーを取り外すことがで きるからである。
一方、 ミラーとして、 光照射手段を用いて照射した光を反射することができ、 かつ、 伝送光を透過させることができるミラーを設ける場合には、 脱着自在に設 けてもよく、 固定して設けてもよい。 上記ミラーを設けた状態であっても、 伝送 光が反射されることがないので、 光導波路の形成を終了した後、 上記ミラーを取 り外す必要がないからである。
また、 第三群の本発明の第一の形成方法において、 ミラーを設ける位置は、 図
2 9に示すように、 受光素子 30 1 8の受光面 30 1 8 aと光ファイバ 30 1 2 の端部 30 1 2 bとの間に限定されるものではない。 光配線の任意の位置に、 コ ァを分断するスリ ッ トを形成し、 該スリ ッ トに、 ミラーを差し込むこととしても よい。
さらに、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' の向き合った一端を包囲するように 感光性組成物 30 1 1を塗布する等により、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' の 端部 3 0 1 2 a、 30 1 2' aをともに、 感光性組成物 30 1 1中に浸漬する。 上記感光性組成物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いる感光性組成 物と同様のもの等を用いることができる。
また、 第三群の本発明の光導波路の形成方法に用いる感光性組成物は、 有機組 成物であることが望ましいが、 上記感光性組成物は有機組成物に限定されるもの ではなく、 石英に G e、 P等をドープしたもの等からなる無機組成物であっても
よい。
上記感光性組成物中には、 さらに、 粒子が含まれていてもよい。 粒子を含む感 光性組成物を用いて光導波路を形成することにより、 光配線と光導波路との間で 熱膨張係数の整合をはかることができる。
なお、 上記粒子としては、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光 性組成物に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。 上記粒子の形状、 粒径、 配合量等もまた、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物に 含まれる粒子と同様である。
また、 第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 照射した光の経路に応じて、 光導波路側から除々にコア部が形成されていくため、 上記感光性組成物は、 硬化 後に、 その光屈折率が硬化前よりも高くなるものであることが望ましい。 硬化後 に光屈折率が高くなることにより、 光配線を介して照射した光が形成されたコア 部に閉じ込められつつ、 先端から集中的に照射されることとなり、 光の経路に応 じた光導波路をより確実に形成することができるからである。
第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 光配線の一端を感光性組成物に浸 漬した状態でコア部の形成を行うため、 この感光性組成物の硬化後の光屈折率の 下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望ましく、 その上限 は 1 1 0 %であることが望ましい。
上記範囲の光屈折率を有するコア部を形成することができる感光性組成物を用 いると、 該光配線との接続性により優れたコア部を形成することができるからで ある。
上記感光性組成物の硬化後の光屈折率の下限は、 上記光配線のコアの光屈折率 の 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であることがさらに望ましい。 一方、 その上限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることがさらに望ましい。
従って、 上記光配線のコアの材質が純粋石英ガラスであり、 その光屈折率 n D が約 1 . 4 6である場合には、 上記感光性組成物としては、 硬化後の光屈折率 n Dが、 約 1 . 3 1〜約1 . 6 1であるものを用いることが望ましい。
なお、 光配線や光導波路に用いる樹脂等の光屈折率は、 その波長に依存して変
化するが、 その比 (光導波路のコア部の光屈折率/光配線のコアの光屈折率) は、 紫外線領域〜近赤外線領域において殆ど変わらない。
また、 硬化前のコア部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組成物自体の光屈折 率もまた、 その下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0%であることが望ま しく、 9 5%がより望ましく、 9 8%がさらに望ましい。 一方、 その上限は、 1 1 0%であることが望ましく、 1 05%がより望ましく、 1 02%がさらに望ま しい。
このように第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 硬化後に上記した範囲 の光屈折率を有する感光性組成物を選択して使用することが望ましいが、 上記し た範囲外の光屈折率となる感光性組成物であっても、 その光屈折率を調整して使 用することができる。 また、 ここで、 感光性組成物の光屈折率を調整する場合、 硬化前後のコア部の光屈折率が上記範囲になるように調整することが望ましい。 上記感光性組成物の光屈折率を調整する方法としては、 第一群の本発明の第二 の発明で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 分子屈折や分子容を調整する方 法を用いることができる。
なお、 上記 「光配線のコアの光屈折率」 の定義は、 第二群の本発明と同様であ る。
上記 (1) の工程を行うことにより、 異なる光配線のそれぞれの一端が略向き 合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性組成物中に浸漬されるよ うに、 上記光配線を配置することができ、 さらに、 一の光配線側に、 上記一の光 配線の一端から他の光配線の一端へ向けて光を照射するための光照射手段を設け るとともに、 上記他の光配線側に、 上記光照射手段を用いて照射した光を反射す るための光反射手段を設けることができる。
(2) 次に、 光照射手段 30 1 5を用いて光ファイバ 30 1 2' の端部 3 0 1 2' aから光を照射し、 照射した光を、 光反射手段であるミラー 30 1 9で反射 させる (図 2 9 (b) 参照) 。 その結果、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' の向 き合ったそれぞれの端部 30 1 2 a、 30 1 2' aからコア部を形成することが できる。
具体的には、 光照射手段 30 1 5を用いて照射した光 (照射光) 3 0 1 5 aは、
光ファイバ 30 1 2' を介して、 光ファイバ 30 1 2' の端部 30 1 2' a力、ら、 光ファイバ 30 1 2の端部 30 1 2 aへ向けて照射される。 これにより、 端部 3 0 1 2' aからコア部が形成されていく。 また、 照射光 3 0 1 5 aは、 光フアイ ノ 30 1 2を介して、 光ファイバ 30 1 2の端部 3 0 1 2 bからミラー 30 1 9 へ照射され、 ミラー 30 1 9によって反射する。 ミラ一 3 0 1 9によって反射し た光 (反射光) 30 1 5 bは、 光ファイバ 30 1 2を介して、 光ファイバ 30 1 2の端部 30 1 2 aから照射される。 これにより、 端部 3 0 1 2 aからコア部が 形成されていく。
図 30 (a) 〜 (d) は、 上述した第一の光導波路の形成方法により、 異なる 光ファイバ間を接続するコア部を形成する様子を説明するための模式図である。 まず、 上述した (1) の工程を行うことにより、 図 30 (a) に示すように、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' のそれぞれの端部.3 0 1 2 a、 30 1 2' aが 向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った端部 30 1 2 a、 30 1 2' aがともに 感光性組成物 3 0 1 1中に浸漬されるように、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' を配置する。 なお、 図中、 30 1 3、 30 1 3' は、 それぞれ光ファイバ 3 0 1 2、 30 1 2' のコアである。
次に、 上述した (2) の工程を行い、 光照射手段 3 0 1 5 (図示せず) を用い て、 光ファイバ 30 1 2' の端部 30 1 2' a力 ら、 光ファイバ 30 1 2の端部 30 1 2 aへ向けて光を照射し、 光照射手段であるミラー 30 1 9で光が反射さ せることにより、 図 30 (b) に示すように、 光ファイバ 30 1 2' の端部 30 1 2' aから照射光 30 1 5 aを照射するとともに、 光ファイバ 30 1 2の端部 30 1 2 aから反射光 3 0 1 5 bを照射する。
このように、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' のそれぞれの端部 30 1 2 a, 30 1 2' aから光を照射することにより、 感光性組成物 30 1 1が、 光の経路 に応じて、 端部 30 1 2 a、 30 1 2' aから徐々に硬化し、 光ファイバ 3 0 1 2と光ファイバ 30 1 2' とを接続する光導波路のコア部を形成することができ る (図 3 0 (c ) 〜 (d) 参照) 。
また、 第一の光導波路の形成方法によれば、 図 68を参照しながら説明した双 方向照射によりコア部を形成する方法と同様に、 異なる光ファイバの向き合った
端部のそれぞれから光を照射してコア部を形成するため、 異なる光ファイバの光 軸が完全に合致していない場合であっても、 異なる光ファイバを接続するコア部 を形成することができる。
次に、 第三群の本発明の第二の形成方法について説明する。
図 3 1 (a) 、 (b) は、 第三群の本発明の第二の形成方法の一例を説明する ための概略図である。
( 1 ) まず、 図 3 1 (a ) に示すように、 光ファイバ 3022、 3022' を 配置し、 さらに、 光照射手段 3025と光フィルタ 302 9とを配置する。 具体的には、 上述した第一の光導波路の形成方法と同様にして、 光ファイバ 3 022、 3022' のそれぞれの端部 3022 a、 3022' aが向き合うよう に、 光ファイバ 3022、 3022' を配置し、 光ファイバ 3022側に、 光反 射手段である光フィルタ 3029を設ける。 光ファイバ 3022には、 その端部 のうち、 光ファイバ 3022' と向き合つていない端部 3022 b側に、 受光素 子 3028を備えた光学部品 3027が設けられている。
なお、 第三群の本発明の第二の形成方法では、 予め、 光ファイバ 3022側に、 光反射手段である光フィルタ 3029を設けておいてもよい。
上記光フィルタとしては、 光照射手段を用いて照射する光を反射することが可 能であれば、 特に限定されるものではなく、 LWPF (長波長域通過形フィルタ ) 、 BPF (帯域通過形フィルタ) 、 SWPF (短波長域通過形フィルタ) 等を 用いることができる。 また、 これらは、 組み合わせて用いることも可能である。 このとき、 伝送光を透過させることができない光フィルタを用いる場合、 上記 光フィルタを脱着自在に設けることが望ましい。 光導波路の形成を終了した後、 上記光フィルタを取り外すことができるからである。
一方、 伝送光を透過させることができる光フィルタを用いる場合には、 上記光 フィルタを脱着自在に設けてもよく、 固定して設けてもよい。 上記光フィルタを 設けた状態であっても、 伝送光が反射されることがないので、 光導波路の形成を 終了した後、 上記光フィルタを取り外す必要がないからである。
そのような光フィルタとしては、 誘電体多層膜フィルタ等を挙げることができ る。
上記誘電体多層膜フィルタは、 特に限定されるものではなく、 石英ガラス等の 基板の上にシリカゃチタニア等の薄膜を複数層にわたって構成したフィルタ等、 市販されている誘電体多層膜フィルタを用いることができる。 このような誘電体 多層膜フィルタは、 光配線の任意の位置にコアを分断するスリ ッ トを形成し、 該 スリツトに差し込むこと等により設けることができる。
また、 上記誘電体多層膜フィルタは、 必ずしも、 個別部品とする必要はなく、 光配線の端部にシリカゃチタニア等の薄膜を複数層にわたって蒸着させることに より、 直接、 光配線の端部に形成することも可能である。
このとき、 上記誘電体多層膜フィルタは、 他の光配線と向き合った端部に形成 してもよく、 他の光配線と向き合つていない端部に形成してもよい。
なお、 光フィルタとして、 ファイバグレーティングフィルタを用いることも可 能である。 上記ファイバグレーティングフィルタは、 G e等をドープした石英系 の光配線にコヒーレントな紫外線を照射し、 該光配線の長手方向に周期的な光屈 折率変調を生じさせる方法等により形成することができる。
また、 上述した光フィルタの反射率は 2 0 %以上であることが望ましい。 異な る光配線の向き合つた端部の両方から効率よくコア部を形成することができるた め、 第三群の本発明の効果を充分に得ることができるからである。 なお、 上記光 フィルタの反射率は、 上記光照射手段を用いて照射した光の波長に対する値であ る。
また、 上述した第三群の本発明の第一の形成方法と同様にして、 光ファイバ 3 0 2 2 ' の端部のうち、 光ファイバ 3 0 2 2と向き合つていない端部 3 0 2 2 ' b側に、 光照射手段 3 0 2 5を設ける。 なお、 光照射手段については、 第三群の 本発明の第一の形成方法と同様のものを用いることができる。
さらに、 上述した第三群の本発明の第一の形成方法と同様にして、 光ファイバ 3 0 2 2、 3 0 2 2 ' の向き合った一端を包囲するように感光性組成物 3 0 2 1 を塗布する等により、 光ファイバ 3 0 2 2、 3 0 2 2 ' の端部 3 0 2 2 a、 3 0 2 2 ' aをともに、 感光性組成物 3 0 2 1中に浸漬する。 上記感光性組成物とし ては、 上述した第三群の本発明の第一の形成方法と同様のものを用いることがで きる。
上記 (1 ) の工程を行うことにより、 異なる光配線 (光ファイバ 3 0 2 2、 3 0 2 2 ' ) のそれぞれの一端が略向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端が ともに感光性組成物中に浸漬されるように、 上記光配線を配置することができ、 さらに、 一の光配線側に、 上記一の光配線の一端から他の光配線の一端へ向けて 光を照射するための光照射手段を設けるとともに、 上記他の光配線側に、 上記光 照射手段を用いて照射した光を反射するための光反射手段を設けることができる。
( 2 ) 次に、 光照射手段 3 0 2 5を用いて光ファイバ 3 0 2 2 ' の端部 3 0 2 2 aから光を照射し、 照射した光を、 光反射手段である光フィルタ 3 0 2 9で反 射させる (図 3 1 ( b ) 参照) 。 その結果、 光ファイバ 3 0 2 2、 3 0 2 2 ' の 向き合ったそれぞれの端部 3 0 2 2 a、 3 0 2 2 ' aからコア部を形成すること ができる。
具体的には、 光照射手段 3 0 2 5を用いて照射した光 (照射光) 3 0 2 5 aは、 光ファイバ 3 0 2 2 ' を介して、 光ファイバ 3 0 2 2 ' の端部 3 0 2 2 ' a力、ら、 光ファイバ 3 0 2 2の端部 3 0 2 2 aへ向けて照射される。 これにより、 端部 3 0 2 2 ' aからコア部が形成されていく。 また、 照射光 3 0 2 5 aは、 光フアイ ノ 3 0 2 2を介して、 光ファイバ 3 0 2 2側に設けた光フィルタ 3 0 2 9へ照射 され、 光フィルタ 3 0 2 9によって反射する。 光フィルタ 3 0 2 9によって反射 した光 (反射光) 3 0 2 5 bは、 光ファイバ 3 0 2 2の端部 3 0 2 2 aから照射 される。 これにより、 端部 3 0 2 2 aからコア部が形成されていく。
第三群の本発明の第二の形成方法により、 異なる光ファイバ間を接続するコア 部を形成する様子については、 図 3 0に示した第三群の本発明の第一の形成方法 と同様であり、 既に説明済であるので、 ここでの説明は省略する。
また、 第三群の本発明の第二の形成方法によれば、 第三群の本発明の第一の形 成方法と同様に、 異なる光ファイバの光軸が完全に合致していない場合であって も、 異なる光ファイバを接続するコア部を形成することができる。
第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 上述した第一の形成方法や、 第二 の形成方法等により、 異なる光配線を接続するコア部と、 未硬化のクラッド部と からなる光導波路を形成することができる。
しかしながら、 未硬化のクラッド部は、 通常液体であり、 この状態では、 コア
部が流動しやすく、 光導波路として非常に不安定である。
従って、 上記コア部を形成した後、 上記未硬化のクラッド部に硬化処理を施す ことにより、 固体のクラッド部を形成することが望ましい。 そこで、 上記コア部 を形成した後、 未硬化のクラッド部に光を照射することにより、 系全体を固体化 することが可能である。 しかしながら、 上記感光性組成物として 1種類の感光性 組成物のみを含むものを使用する場合には、 クラッド部の硬化により、 コア部と クラッド部とがほぼ同一の光屈折率を有することとなり、 コア部に光を閉じ込め ることができなくなるため、 光導波路として機能しなくなってしまう。
そのため、 以下のような方法を用いて固体化したクラッド部を形成することに より、 系全体が固体化した安定な光導波路とすることが望ましい。
上記クラッド部を形成する場合には、 上記コア部を形成した後、 その周囲の未 硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂組成物 (感光性組 成物であってもよいし、 感光性組成物でなくてもよい) に浸漬した後、 この樹脂 組成物に硬化処理を施すことにより安定なクラッド部を形成することができる。 この方法は、 コア部が流動しやすく、 その形状が非常に不安定であるため、 未硬 化の感光性組成物を除去する際等に、 コア部の取り扱いを極めて慎重に行わなけ ればならない。
また、 上述したように、 未硬化の感光性組成物を除去する際等には、 光配線同 士を引っ張りながら、 該光配線に接続されたコア部を未硬化の感光性組成物から 持ち上げること等により、 コア部を引っ張りながら、 その周囲の未硬化の感光性 組成物を除去することが望ましい。 コア部の形状を安定化させた状態で、 その周 囲の未硬化の感光性組成物を除去することができるからである。 その後、 コア部 を引っ張った状態を保持したまま、 上記コア部を別の樹脂組成物に浸漬し、 この 樹脂組成物に硬化処理を施すことにより、 安定化した形状のコア部と、 安定なク ラッド部とからなる光導波路を形成することができる。
また、 上記した方法以外に、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方 法で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 感光性組成物として、 予め、 コア形 成用樹脂とクラッド形成用樹脂とを混合しておいた感光性組成物を用いて、 コア 部とクラッド部とを形成する方法を用いることもできる。
ここで、 上記コア形成用樹脂および上記クラッド形成用樹脂を含む感光性組成 物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いたものと同様の感光性組成物を 用いることができる。
この第三群の本発明では、 反射手段を用いた双方向照射で、 感光性組成物中に 光を照射する際に、 コア形成用樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形成用樹脂 の重合は実質的にほとんど不可能な強度の光を照射することにより、 第一群の本 発明の第二の発明の場合と同様、 コア形成用樹脂のみが優先的に硬化し、 その光 の経路に応じたコア部が形成されるとともに、 その周囲を未硬化の感光性組成物 が包囲した状態となる。
この後、 クラッド形成用樹脂を硬化することにより、 コア部の周囲に安定なク ラッドを形成することができる。 なお、 第三群の本発明の光導波路の形成方法に おいても、 第一群の本発明の第二の発明と同様、 クラッド形成用樹脂を硬化する 際に、 未硬化のコァ形成用樹脂が硬化することもある。
このような形成方法を用いることにより、 光配線との接続性に優れるとともに、 系全体が固体化して安定性に優れる光導波路を形成することができる。
また、 上述した方法によりクラッド部を形成する場合、 コア部をその両端から 引っ張りながら、 または、 コア部の両端を引っ張った状態を維持しながらクラッ ド部を形成することが望ましい。
上述したように、 異なる光配線を接続するコア部と、 未硬化のクラッド部とか らなる光導波路を形成した場合、 コア部が流動しやすく、 その形状は非常に不安 定である。 しかしながら、 コア部をその両端から引っ張ることにより、 その形状 を安定化させることができる。 従って、 コア部の形状を安定化させた状態で、 ク ラッド部を形成することにより、 より形状が安定化した光導波路を形成すること ができる。
ここでは、 感光性組成物中に異なる光配線の一端を浸漬して光導波路を形成す る方法について説明したが、 このとき、 一の光配線に代えて、 発光素子等の光素 子を使用し、 その発光面 (発光部) を感光性組成物中に浸潰したり、 該発光面に 感光性組成物を塗り付けたりすることにより、 光学部品の発光面に直接取り付け られたコア部を形成することができる。 この場合、 発光素子は、 上述したように、
感光性組成物を硬化させることができる光を照射するものである必要がある。 また、 一の光配線に代えて、 受光素子等の光素子を使用し、 その受光面 (受光 部) を感光性組成物中に浸漬したり、 該受光面に感光性組成物を塗り付けたりす ることにより、 光学部品の受光面に直接取り付けられたコァ部を形成することが できる。
この場合、 受光素子は、 その受光面が光照射手段から照射した光を反射するこ とができるものである必要がある。 このとき、 上記受光面は、 光反射手段として 機能していることになる。 また、 受光面に光フィルタを蒸着させることにより、 光配線と受光素子を接続するコア部を形成することもできる。
さらに、 異なる光配線に代えて、 感光性組成物を硬化させることができる光を 照射する発光素子と、 その受光面が光反射手段として機能する受光素子とを使用 することにより、 一の光学部品の発光面と他の光学部品の受光面とを接続するコ ァ部を形成することも可能である。
このように、 コア部が直接取り付けられた光配線や光学部品では、 光導波路 ( コア部) と光配線等との間で位置合わせが不要である。
次に第四群の本発明の第一の発明の光導波路について説明する。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部とクラッド部とからなり、 その両端のそれぞれが光配線または光学部品と接続された光導波路であって、 少 なくとも上記コア部は、 その両端が引っ張られていることを特徴とする。
第四群の本発明の第一の発明のコア部とクラッド部とからなる光導波路では、 コア部の両端が引っ張られているため、 該コア部の形状が安定化しており、 光導 波路内における光損失を低減させることができる。
また、 互いに押し付ける力が加わることがないため、 該光導波路の端面や、 該 光導波路の両端に接続された光配線等の端面に傷や変形等が発生せず、 伝送光の 乱反射や、 外部への放射等に起因した接続損失が発生しにくい。
従って、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路によれば、 異なる光配線等同 士の低接続損失を達成することができる。
ここで、 「その両端が引っ張られている」 とは、 光導波路における伝送光の進 行方向と略同じ方向または略逆の方向 (以下、 この 2方向を合わせて、 伝送光の
進行方向と略平行な方向という) 、 少なくともコア部の両端が引っ張られること により、 少なくとも上記コア部に引張応力が生じている状態をいう。 上記引張応 力は、 その両端に接続された光配線等が引っ張られること等に起因して、 少なく ともコア部に生じる力である。
従って、 重力等により、 伝送光の進行方向と略平行な方向にコア部が引っ張ら れていることも、 本発明における 「その両端が引っ張られている」 ことに該当す る。 一方、 重力等により、 伝送光の進行方向と略平行な方向以外の方向、 例えば、 伝送光の進行方向と略垂直な方向にコア部の両端が引っ張られていることは、 本 発明における 「その両端が引っ張られている」 ことには該当しない。
また、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路には、 少なくともコア部の一端 が固定され、 他端のみが引っ張られているものも含むこととする。 このように他 端のみが引っ張られている場合も、 コア部に生じている引張応力は、 その両端が 引っ張られているコア部と同様の状態にあり、 異なる光配線等同士の低接続損失 を達成することができるからである。
上記光学部品としては、 P D (フォトダイオード) 、 A P D (アバランシェフ オ トダイオード) 等の受光素子や、 L D (半導体レーザ) 、 D F B— L D (分布 帰還型一半導体レーザ) 、 L E D (発光ダイオード) 等の発光素子等の光素子や、 レンズ、 ミラー、 プリズム、 フィルタ等の光部品等が挙げられる。
上記光配線としては、 第一群の本発明の第一の発明の光配線接続体を構成する 光配線と同様のもの等が挙げられる。 なお、 第四群の本発明で用いる光配線は、 その端末に平坦化処理が施されてもよいし、 特に端面処理が施されていなくても よい。
次に、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路の構成について説明する。 第四群の本発明の第一の発明の光導波路の長さは、 特に限定されるものではな いが、 その材質等を考慮して設定されることが望ましい。 具体的には、 通常、 5
0〜5 0 0 0 /x m程度であり、 1 0 0〜 3 0 0 0 / m程度であることが望ましい。 上述した範囲内であれば、 コァ部の両端が引っ張られることにより形状が安定 化するという第四群の本発明の第一の発明の効果を充分に得ることができるから である。
上記光導波路の長さが、 5 0 μ πι未満であると、 光導波路が短すぎて、 その形 状が不安定になるおそれが殆どないため、 コア部の両端が引っ張られることによ り形状が安定化するという第四群の本発明の効果を充分に得ることができないお それがある。 一方、 5 0 0 0 / mを超えると、 光導波路が長すぎて、 コア部の両 端が引っ張られていても、 その形状が安定化しにくくなるため、 コア部の両端が 引っ張られることにより形状が安定化するという第四群の本発明の効果を充分に 得ることが困難になるおそれがある。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 コア部の断面視形状は、 特 に限定されるものではなく、 略真円の形状等を挙げることができる。 なお、 ここ でいう断面視形状とは、 上記コア部における伝送光の進行方向に垂直な該コア部 の切断面の形状をいう。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 コァ部の断面の大きさは、 特に限定されるものではないが、 上記光導波路の端部が、 光配線と接続されてい る場合、 上記端部におけるコア部の断面の大きさは、 上記光配線のコアの断面の 大きさと略同じであることが望ましい。 より確実に低接続損失を達成することが できるからである。
また、 上記光導波路の端部が光素子や光部品等の光学部品と接続されている場 合、 接続された光学部品が発光素子であれば、 上記端部におけるコア部の断面の 大きさは、 上記発光素子の発光面 (発光部) の大きさと略同じであるか、 または、 上記発光面 (発光部) の大きさより大きいことが望ましい。 より確実に低接続損 失を達成することができるからである。
一方、 接続された光学部品が受光素子であれば、 上記端部におけるコア部の断 面の大きさは、 上記受光素子の受光面 (受光部) の大きさと略同じであるか、 ま たは、 上記受光面 (受光部) の大きさより小さいことが望ましい。 より確実に低 接続損失を達成することができるからである。
なお、 上記コア部の断面の大きさは、 必ずしも一定である必要はない。 従って、 上記コア部の形状は、 特に限定されるものではなく、 部分的に太くなつている形 状であってもよく、 一端から他端に向けて徐々に太くなる形状であってもよい。 ただし、 第四群の本発明の第一の発明のコア部の形状は、 その一端に接続され
た光配線または光学部品より入射する伝送光の進行方向と、 光導波路における伝 送光の進行方向と、 他端に接続された光配線または光学部品へ出射する伝送光の 進行方向とが同じになる形状であることが望ましく、 具体的には、 円柱形状のコ ァを有する光配線同士を接続する光導波路であれば、 そのコア部の形状は円柱形 状であることが望ましい。 光導波路内における光損失を低減させることができる からである。
次に、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路の材質等について説明する。 第四群の本発明の第一の発明の光導波路の材質は特に限定されないが、 有機材 料からなるものが望ましく、 特にコア部は有機材料からなるものが望ましい。 上 記コア部が有機材料からなる場合、 その両端が引っ張られることにより、 その形 状が安定化しゃすく、 第四群の本発明の第一の発明の効果を充分に得ることがで きるからである。
上記有機材料の具体例としては、 P MMA (ポリメチルメタクリレート) 、 重 水素化 P MMA、 重水素フッ素化 P MMA、 フッ素化 P MMA等の樹脂成分に、 必要に応じて、 単量体、 光重合開始剤、 増感剤、 溶剤等が配合された感光性を有 する樹脂組成物;エポキシ樹脂、 フッ素化エポキシ樹脂、 ポリオレフイン系樹脂、 重水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂、 ベンゾシクロブテンからなる樹脂 等の樹脂成分に、 必要に応じて、 各種添加剤が配合された樹脂組成物等が挙げら れる。
なお、 本明細書においては、 以下、 樹脂組成物のうち、 特に感光性を有する樹 脂組成物を特に感光性組成物ともいうこととする。
上記樹脂組成物としては、 感光性組成物が望ましく、 特に、 上記コア部の材質 は感光性組成物が望ましい。 このような感光性組成物を用いることが、 第四群の 本発明の第一の発明の光導波路を形成するのに適しており、 特にコア部を形成す るのに適しているからである。 従って、 上記有機材料としては、 第一群の本発明 の第二の発明で用いる感光性組成物と同様のもの等を用いることができる。 また、 上記コア部には、 さらに粒子が含まれていてもよい。 このような粒子を 含む光導波路は、 光学部品や光配線に直接取り付けた際に、 この光学部品との間 で熱膨張係数の整合をはかることができる。
上記粒子の具体例としては、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感 光性組成物に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。
また、 上記粒子の形状や粒径もまた第二群の本発明の光導波路の形成方法で用 Vヽる感光性組成物に含まれる粒子と同様である。
上記コア部に粒子が含まれる場合、 その配合量は、 硬化後の配合量で 1 0〜8 0重量%であることが望ましく、 2 0〜7 0重量%であることがより望ましい。 粒子の配合量が 1 0重量%未満であると、 粒子を配合させる効果があまり得られ ないことがあり、 一方、 粒子の配合量が 8 0重量%を超えると、 光信号の伝送が 阻害されることがあるからである。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 クラッド部は、 コア部内を 導波する光を該コア部内に閉じ込める手段として機能するものであれば、 特に限 定されるものではない。 上記クラッド部は、 樹脂組成物から形成されていてもよ く、 また、 コア部の周囲に空気等の気体が存在する場合には、 該気体がクラッド 部として機能することになる。
ただし、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 上記クラッド部は、 上記樹脂組成物からなることが望ましい。
上述したように、 上記コア部の周囲が空気であっても、 通常、 上記した材質か らなるコア部は、 その光屈折率が、 空気よりも大きいため光導波路としての役割 を果たすことができるが、 上記コア部の周囲にクラッド部を形成することにより、 より確実に光信号を伝送することができるからである。
なお、 第四群の本発明において、 樹脂組成物とは、 樹脂成分に、 必要に応じて 各種添加剤配合されたものをいい、 勿論、 上記感光性組成物も樹脂組成物に含む こととする。
また、 上記コア部の材料が感光性組成物であって、 該感光性組成物が硬化後に、 光屈折率が硬化前よりも大きくなるものである場合には、 上記感光性組成物の一 部を硬化させて、 コア部を形成した際に、 該コア部の周囲に残る未硬化の感光性 組成物がクラッド部としての役割を果たすことができるものの、 この場合、 クラ ッドは流動性を有しており、 光導波路の信頼性という点であまり望ましくない。 従って、 クラッド部は硬化することにより安定化しているほうが望ましい。
上記クラッド部の材質としては、 その光屈折率が、 上記コア部の光屈折率より も小さいものであれば特に限定されず、 具体的には、 上記コア部の材質と同様の もの等が挙げられる。
また、 上記クラッド部の形状としては特に限定されるものではなく、 上記クラ ッド部の外観としては、 円柱状や角柱状等を挙げることができる。
また、 上記クラッド部にも上記した粒子が含まれていてもよい。
第四群の本発明の第一の発明の光導波路において、 少なくともコア部の両端が 引っ張られている力の大きさは、 上述した光導波路の太さ、 長さ、 材質等に応じ て、 上記光導波路が破断したり、 該光導波路とその両端に接続された光配線等と が外れたりしてしまうおそれのない範囲内で設定されることが望ましい。 また、 少なくともコア部の両端が引っ張られている力の大きさは、 常に一定である必要 はない。
また、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 少なくともコア部の両端が 引っ張られている状態を維持するための手段を備え、 該手段は上記光導波路と一 体的に構成されていることが望ましい。 その両端が引っ張られた状態で、 容易に 光導波路を移動させることができるからである。
ただし、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 必ずしも、 上述したよう な手段を備えていなくてもよい。 光導波路に接続された光配線等が、 光学微動台 (例えば、 Xステージ等) 等の装置に設置され、 該装置により光配線が引っ張ら れることにより、 コア部の両端が引っ張られている場合、 上記光導波路は、 上述 したような手段を備えていないが、 コア部の両端が引っ張られているので、 第四 群の本発明の第一の発明の光導波路である。 なお、 この場合、 光配線は光学微動 台に直接載置されていてもよいし、 光ファイバ固定台等の光配線を固定する部材 を介して載置されていてもよい。
次に、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路について、 図面を用いて説明す る。
図 3 2 ( a ) 〜 (c ) は、 それぞれ第四群の本発明の第一の発明の光導波路の 一例を模式的に示す断面図である。
なお、 図 3 2において、 白抜きの矢印は、 引っ張る力がかかっている方向を示
している。
(a) に示す光導波路 4 100は、 コア部 4 1 04と、 空気のクラッド部 (図 示せず) とからなり、 その一端が光配線 4 1 0 2のコア 4 1 0 3と接続され、 残 りの一端が光配線 4 1 1 2のコア 4 1 1 3と接続されている。 光配線 4 1 0 2、 4 1 1 2は、 それぞれが異なる光学微動台等の装置 (図示せず) に載置され、 該 装置によって引っ張られており、 該装置によって光配線 4 1 0 2、 4 1 1 2がそ れぞれ矢印に示す方向に引っ張られているため、 光導波路 4 1 00のコア部 4 1 04は、 その両端が引っ張られている。
( b ) に示す光導波路 4 1 1 0は、 ( a ) に示す光導波路 4 1 00のコア部 4 4 1 04の周囲に樹脂組成物からなるクラッド部 4 1 0 5が形成された光導波路 である。
また、 光配線 4 1 02、 4 1 1 2は、 上記光学微動台等の装置により引っ張ら れている力が取り除かれているが、 光導波路 4 1 1 0のコア部 4 1 04は、 その 両端が引っ張られている状態を維持している。 従って、 クラッド部 4 1 0 5は、 その両端が引っ張られている状態を維持するための手段としても機能しているこ とになる。
( c ) に示す光導波路 4 1 20は、 ( a ) に示す光導波路 4 1 00の両端に接 続された光配線 4 1 02、 4 1 1 2を一体的に覆う被覆層 4 1 06が形成された 光導波路である。
また、 光配線 4 1 02、 4 1 1 2は、 上記光学微動台等の装置により引っ張ら れている力が取り除かれているが、 光導波路 4 1 2 0のコア部 4 1 04は、 その 両端が引っ張られている状態を維持している。 従って、 被覆層 4 1 06は、 その 両端が引っ張られている状態を維持するための手段として機能していることにな る。
また、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部の両端が引っ張られ る力を調節することができるようにすることにより、 On/O f f スィッチとし て機能させることができる。 すなわち、 コア部の両端が引っ張られる力を強めて 該コア部の形状を安定化させ、 伝送光の光損失を低減させることにより、 伝送光 の通過を可能にして、 スィッチを 「On」 とし、 また、 上記コア部の両端が引つ
張られる力を弱めて該コア部の形状を不安定化させ、 伝送光の光損失を増大させ ることにより、 伝送光の通過を困難にし、 スィッチを 「O f f 」 とすることがで きるのである。
さらに、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部の両端が引っ張ら れるカを精度よく調節することができるようにすることにより、 光アツテネータ (光減衰器) として機能させることもできる。
すなわち、 コア部の両端が引っ張られる力を調節し該コア部の形状を変化させ、 伝送光の光損失を調節することにより、 上記光導波路を通過する伝送光の強度を 調整することもできるのである。
このような第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 例えば、 後述する第四 群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法により形成することができる。 次に、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法について説明する。 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 異なる光配線のそれぞ れの一端が略向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性組成物 中に浸漬されるように、 上記光配線を配置した後、 上記光配線の少なくとも一方 力 ら他方の光配線に光を照射することにより、 上記光配線同士を接続するコア部 を形成し、 さらに、 上記コア部の両端を引っ張ることを特徴とする。
第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 コア部を、 その両端 のそれぞれが光配線と接続された状態で形成することができ、 さらに、 上記コア 部の両端を引っ張るため、 従来技術のように、 光配線同士を接続する際に押し付 けて固定する必要がなく、 また、 コア部と光配線とが押し付けられることもない。 その結果、 接続時に、 光配線等の端面に傷や変形等を発生させることなく光導波 路を形成することができる。 また、 コア部の両端を引っ張るため、 コア部が流動 することがなく、 その形状が安定化した光導波路を得ることができる。
従って、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法により得られた光 導波路によれば、 該光導波路に接続された光配線間の低接続損失を達成すること ができる。
なお、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 異なる光配線 のそれぞれの一端が略向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光
性組成物中に浸漬されるように、 上記光配線を配置するのであるが、 光配線に代 えて、 光素子や光部品等の光学部品を用いることも可能である。
従って、 発光素子の発光面 (発光部) と、 受光素子の受光面 (受光部) とが略 向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った発光面および受光面がともに感光性組成 物中に浸潰されるように、 上記発光素子および受光素子を配置してもよい。 また、 光配線と光学部品とを向き合うように配置し、 これらを接続する光導波路を形成 してもよい。
また、 「異なる光配線のそれぞれの一端が略向き合い」 とは、 必ずしも、 異な る光配線の光軸が合致するように配置されていなくてもよく、 光配線の少なくと も一方から他方の光配線に光を照射することにより、 上記光配線同士を接続する コァ部を形成することができる範囲内であれば、 異なる光配線の光軸がズレてい てもよいことを意味する。
ここでは、 まず、 異なる光配線の光軸が合致するように上記光配線を配置する 場合について説明することとし、 異なる光配線の光軸がズレている場合について は、 後述することとする。
以下、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法について、 図面を参 照しながら説明する。 ここでは、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成 方法を説明する際に参照した図 20を参照しながら説明する。
第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 まず、 異なる光配線 のそれぞれの一端が向き合い、 かつ、 少なくとも向き合った一端がともに感光性 組成物中に浸漬されるように、 上記光配線を配置する。
具体的には、 まず、 光ファイバ 101 2、 101 2' を、 それぞれの一端が向 き合うように配置し、 この光ファイバ 1012、 1 01 2' の端部間を包囲する ように感光性組成物 10 1 1を塗布する等により、 光ファイバ 1012、 101 2' の端部をともに、 感光性組成物 101 1中に浸漬する (図 20 (a) 参照) 。 次に、 感光性組成物 101 1を硬化させるための光を、 一方の光ファイバ 10 1 2力ゝら、 向き合うように配置された光ファイバ 1 01 2' に向けて照射する ( 図 20 (b) 参照) 。
このように、 一方の光ファイバ 101 2から他方の光ファイバ 101 2' に向
かって光を照射することにより、 感光性組成物 1 0 1 1力 s、 光の経路に応じて、 光ファイバ 1 0 1 2側から除々に硬化し、 光ファイバ 1 0 1 2と光ファイバ 1 0 1 2 ' とを接続する光導波路のコア部が形成されることとなる (図 2 0 ( c ) 〜 ( d ) 参照) 。
なお、 本明細書においては、 光を照射することにより成長させる硬化物には、 半硬化物も含むこととする。 従って、 光を照射することにより感光性組成物を硬 ィ匕させることには、 感光性組成物を半硬化させることも含むものとする。
上述した 2本の光ファィバ間を接続する光導波路の形成方法では、 1本の光フ アイバのみを介して光を照射しているが、 この方法に代えて、 2本の光ファイバ のそれぞれから他方の光ファイバに向かって光を照射してもよい。 この場合、 2 本の光フアイバを介して同時に光を照射してもよいし、 それぞれの光ファィバか ら交互に光を照射してもよい。
また、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 感光性組 成物を硬化させる際に照射する光としては特に限定されず、 感光性組成物の組成 を考慮して適宜選択すればよく、 上記感光性組成物が紫外線領域にて感光性を有 する組成物であれば、 紫外線領域の波長の光を照射すればよい。 また、 紫外線領 域の波長の光を照射する光源としては、 高圧水銀ランプ等を用いることができる。 また、 メタルハライドランプやキセノンランプ、 レーザ等も使用することができ る。
このように、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 照射し た光の経路に応じて、 光配線側から除々にコア部が形成されていくこととなる。 従って、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組 成物は、 硬化後に、 その光屈折率が硬化前よりも高くなるものであることが望ま しい。 硬化後に光屈折率が高くなることにより、 光配線を介して照射した光が形 成されたコア部に閉じ込められつつ、 先端から集中的に照射されることとなり、 光の経路に応じた光導波路をより確実に形成することができるからである。 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 光配線の一端部を感 光性組成物に浸潰した状態でコア部の形成を行うため、 この感光性組成物の硬化 後の光屈折率の下限は、 上記光酉己線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望ま
しく、 その上限は 1 1◦%であることが望ましい。
上記範囲の光屈折率を有するコァ部を形成することができる感光性組成物を用 いると、 該光配線との接続性に優れたコア部をより形成することができるからで ある。
上記感光性組成物の硬化後の光屈折率の下限は、 上記光配線のコアの光屈折率 の 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であることがさらに望ましい。 一方、 その上限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることがさらに望ましい。
従って、 例えば、 上記光配線のコアの材料が純粋石英ガラスであり、 その光屈 折率 n Dが約 1 . 4 6である場合には、 上記感光性組成物としては、 硬化後の光 屈折率 n Dが、 約 1 . 3 1〜約 1 . 6 1であるものを用いることが望ましい。 また、 光配線や光導波路に用いる樹脂等の光屈折率は、 その波長に依存して変 化するが、 その比 (光導波路のコア部の光屈折率/ 光配線のコアの光屈折率) は、 例えば、 紫外線領域〜近赤外線領域において殆ど変わらない。
また、 硬化前のコア部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組成物等自体の光屈 折率もまた、 その下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望 ましく、 9 5 %がより望ましく、 9 8 %がさらに望ましい。 一方、 その上限は、 1 1 0 %であることが望ましく、 1 0 5 %がより望ましく、 1 0 2 %がさらに望 ましい。
このように第四群の本発明の 二の発明の光導波路の形成方法では、 硬化後に 上記した範囲の光屈折率を有する感光性組成物を選択して使用することが望まし いが、 上記した範囲外の光屈折率となる感光性組成物であっても、 その光屈折率 を調整して使用することができる。 また、 ここで、 感光性組成物の光屈折率を調 整する場合、 硬化前後のコア部の光屈折率が上記範囲になるように調整すること が望ましい。
上記感光性組成物の光屈折率を調整する方法としては、 第一群の本発明の第二 の発明で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 分子屈折や分子容を調整する方 法を用いることができる。
なお、 上記 「光配線のコアの光屈折率」 の定義は、 第二群の本発明と同様であ
る。
このような工程を経ることにより、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の 形成方法では、 光の経路に応じて硬化したコア部と、 未硬化のクラッド部とから なる光導波路を形成することができる。
しかしながら、 未硬化のクラッド部は、 通常液体であり、 この状態では、 コア 部が流動しやすく、 光導波路として非常に不安定である。
従って、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上記コア部 を形成した後、 上記コア部の両端を引っ張り、 その形状を安定化させる。
上記コア部の両端を引っ張る方法としては、 異なる光配線をそれぞれ別の光学 微動台等の装置に載置し、 その状態で、 異なる光配線を接続するコア部を形成し た後、 該装置により異なる光配線を引っ張る方法を挙げることができる。 なお、 光学微動台等の装置は、 必ずしも、 2台用いる必要はなく、 1台用いることとし てもよい。 その場合、 一の光配線を該一の光配線を固定するための台に載置 ·固 定し、 他の光配線を光学微動台等の装置に載置して、 該装置により該他の光配線 を引っ張ればよい。 また、 上記コア部の両端を引っ張る方法として、 該コア部を 引っ張る力に重力を用いる方法を採ることも可能である。 すなわち、 異なる光配 線を接続するコア部を形成した後、 一の光配線を持ち上げ、 該コア部を鉛直方向 にぶら下げることにより、 該コア部の両端を引っ張ることも可能である。
なお、 このように一の光配線を固定し、 他の光配線のみを引っ張る場合や、 一 の光配線を持ち上げ、 コア部を鉛直方向にぶら下げる場合にも、 上記コア部は、 その両端が引っ張られていることとなる。
上記コア部を引っ張る力の大きさは、 上述した光導波路の太さ、 長さ、 材質等 を考慮して設定することが望ましいが、 具体的には、 該コア部の長さが 5〜 5 0 %程度延びる力であることが望ましい。 なお、 この力は常に一定である必要はな い。
第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上述した方法でコア 部を引っ張った後、 または、 引っ張つている際、 該コア部の周囲に安定なクラッ ド部を形成することが望ましい。
コア部の両端を引っ張った後、 または、 引っ張つている際、 コア部の周囲に安
定なクラッド部を形成することにより、 コア部の両端が引っ張られた状態が維持 された光導波路を形成することができるからである。
従って、 得られた光導波路は、 該光導波路の両端に接続された光配線を引っ張 る力を取り除いた後でも、 コア部の両端が引っ張られた状態を維持することがで きる。 また、 安定なクラッド部を形成することにより、 より確実に光信号を伝送 することができる光導波路となる。
なお、 「引っ張つている際」 とは、 引っ張ることによりコア部の少なくとも一 の端部に変位が生じている状態をいう。 また、 「引っ張った後」 とは、 引っ張る 力を取り除いた状態をいうのではなく、 コア部の両端を引っ張つている状態であ り、 かつ、 コア部の端部に生じていた変位が停止した状態をいう。 従って、 「引 つ張っている際」 であっても、 「引っ張った後」 であっても、 コア部には引張応 力が生じていることになる。
上記クラッド部を形成する場合には、 上記コア部を形成した後、 その周囲の未 硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂組成物 (感光性組 成物であってもよいし、 感光性組成物でなくてもよい) に浸漬した後、 この樹脂 組成物に硬化処理を施すことにより安定なクラッド部を形成することができる。 この方法は、 未硬化の感光性組成物を除去する際等に、 コア部の取り扱いを極 めて慎重に行わなければならず、 あまり実用的ではなかった。
しかしながら、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法によれば、 光配線同士を引っ張りながら、 該光配線に接続されたコア部を未硬化の感光性組 成物から持ち上げること等により、 コア部を引っ張りながら、 該コア部の形状を 安定化させた状態で、 その周囲の未硬化の感光性組成物を除去することができる。 その後、 コア部を引っ張った状態を保持したまま、 上記コア部を別の樹脂組成物 に浸漬し、 この樹脂組成物に硬化処理を施すことにより、 安定化した形状のコア 部と、 安定なクラッド部とからなる光導波路を形成することができる。
なお、 コア部の周囲の未硬化の感光性組成物を除去する際には、 特に、 引っ張 る等の処理を施さず、 上記コア部を別の樹脂組成物に浸潰した後、 該樹脂組成物 に硬化処理を施す前にのみコア部を引っ張る処理を行ってもよい。
また、 上記した方法以外に、 第一群の本発明の第二の光導波路の形成方法で説
明した方法と同様の方法、 すなわち、 感光性組成物として、 予め、 コア形成用樹 月旨とクラッド形成用樹脂とを混合しておいた感光性組成物を用いて、 コア部とク ラッド部とを形成する方法も用いることができる。
ここで、 上記コア形成用樹脂および樹脂クラッド形成用樹脂を含む感光性組成 物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いたものと同様の感光性組成物を 用いることができる。
この第四群の本発明の第二の発明では、 まず、 感光性組成物中に、 コア形成用 樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形成用樹脂の重合は実質的にほとんど不可 能な強度の光を照射することにより、 第一群の本発明の第二の発明の場合と同様、 コア形成用樹脂のみが優先的に硬化し、 その光の経路に応じたコア部が形成され るとともに、 その周囲を未硬化の感光性組成物が包囲した状態となる。
次に、 上述した方法で、 コア部を引っ張った後、 または、 引っ張つている際に、 クラッド形成用樹脂を硬化することにより、 コア部の周囲に安定なクラッド部を 形成することができる。 なお、 このような方法を用いてクラッド形成用樹脂を硬 化する際には、 第一群の本発明の第二の発明と同様、 クラッド形成用樹脂を硬化 する際に、 未硬化のコァ形成用樹脂が硬化することもある。
このような形成方法を用いることにより、 光配線との接続性に優れるとともに、 系全体が固体化して安定性に優れる光導波路を形成することができる。
ここでは、 感光性組成物中に光配線の一端を浸漬して光導波路を形成する方法 について説明したが、 このとき、 光配線に代えて、 発光素子等の光素子を使用し、 その発光面 (発光部) を感光性組成物中に浸漬したり、 該発光面に感光性組成物 を塗り付けたりすることにより、 光学部品の発光面に直接取り付けられたコァ部 を形成することができる。
このように、 コア部が直接取り付けられた光配線や光学部品では、 光導波路 ( コア部) と光配線等との間で位置合わせが不要である。
次に、 異なる光配線の光軸が完全に合致していない場合の光導波路の形成方法 について説明する。 ここでは、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方 法を説明する際に参照した図 2 1を参照しながら説明する。
2本の光ファイバから他方の光ファイバに向かって、 同時に光を照射すること
により、 2本の光ファイバの光軸がズレていたとしても、 2本の光ファイバ間を 接続するコァ部を形成することができる。
すなわち、 まず、 光学的に接続する 2本の光ファイバ 1022、 1022' の 一端を感光性組成物 102 1に浸漬するとともに、 その一端同士がほぼ対向する ように光ファイバを配置する。 なお、 光ファイバ同士の光軸はズレている (図 2 1 (a) 参照) 。
次に、 2本の光ファイバ 1022、 1022' のそれぞれから感光性組成物 1 021を硬化させるための光を相手側の光ファイバ 1022' 、 1022に向け て照射する (図 21 (b) 参照) 。 この場合、 光ファイバ 1022、 1022' から出射される互いの出射光 X、 Yが重なり合う部分 Zにおいて光の強度が高く なる。 そこで、 その重畳部分 Zの光の強度をコア形成用樹脂のみが重合可能な強 度となるように設定すれば、 互いの出射光が重なり合う部分 Zにコア部 1024 が形成されることになる (図 2 1 (c) 参照) 。
この方法では、 一対の光ファイバ 1022、 1022' の光軸がズレていたと しても、 両光ファイバ 1022、 1022' の端部同士を結ぶ光の経路にコア部 24が形成され、 高い確率で両者を光学的に結合させることできる。
また、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上述したよう に光導波路を形成した場合、 その後、 光ファイバ 1022、 1022' の光軸を 合致させるようにコア部 1024を引っ張ってもよく、 光ファイバ 1022、 1 022' の光軸がズレたままコア部 1024を引っ張ってもよレ、。
なお、 ここでは、 感光性組成物を用いて光導波路を形成する方法について説明 したが、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路が感光性組成物以外の樹脂組成 物からなる場合には、 以下のような方法により光導波路を形成することができる。 すなわち、 異なる光配線をそれぞれの一端が向き合うように配置し、 それぞれ の一端の間に、 熱硬化性樹脂等を含む樹脂組成物が充填された筒状のコア部形成 用部材を配置して、 所定の温度で加熱することにより、 異なる光配線間を接続す るコア部を形成し、 その後、 上記コア部を残してコア部形成用部材を取り除き、 コア部をその両端から引っ張ることにより、 第四群の本発明の第一の発明の光導 波路を形成することができる。
次に、 第五群の本発明の第一の発明の光導波路について説明する。
第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 光配線と独立して形成された光導 波路であって、 コア部の形状が、 その一端に向かって徐々に細くなる形状である ことを特徴とする。
以下、 第五群の本発明の第一の発明の光導波路においては、 上記コア部の細く なった一端を、 頂部ともいうこととし、 他の一端を、 底部ともいうこととする。 第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部の形状がその一端に向かつ て徐々に細くなる形状であるため、 底部から入射した光を集束させることができ、 集束させた光を頂部から効率よく出射させることができる。
ここで、 「コア部の形状がその一端に向かって徐々に細くなる形状」 とは、 頂 部が底部よりも小さくなっている形状であれば特に限定されず、 四角柱の平行す る一組の面のみが、 略同一の傾斜を有するように削られたような形状であってよ い。 また、 略円錐状、 略角錐状、 氷柱状等、 頂部が底部よりも小さくなつており、 かつ、 頂部と底部とが略相似形を有するような形状や、 頂部が底部よりも小さく なっており、 かつ、 頂部と底部とが非相似形 (例えば、 頂部が円形で、 底部が多 角形等) を有するような形状が望ましい。 より確実に底部から入射した光を集束 させることができるからである。
また、 コア部の形状が、 頂部が底部よりも小さくなつており、 かつ、 頂部と底 部とが非相似形を有するような形状である場合には、 断面が円形の光ファイバの コアと、 断面が四角形の光配線のコア (例えば、 石英やポリマーからなる平面導 波路のコア).とを光導波路を介して接続する場合や、 断面が円形の光ファィバの コアと、 四角形をしたレーザダイォードの出射口とを光導波路を介して接続する 場合等に有用である。
従来は、 このような断面形状の異なる光配線や光学部品同士を接続する場合に は、 断面形状が異なることに起因して、 光接続損失が生じるおそれがあつたが、 上述したように、 頂部と底部とが非相似形を有するような形状の光導波路を使用 する場合には、 その断面形状を除々に変化させることにより、 互いに接続する光 配線や光学部品同士の断面形状の違いに起因した光接続損失の発生を抑制するこ とができ、 さらには、 底部から入射した光をより確実に頂部に向かって集束させ
ることができる。
また、 「光配線と独立して形成されている」 とは、 光配線の延長として同じ材 料により一体的に形成されているのではなく、 異なる材料により異なる時期に形 成されていることを意味し、 両者が接着された状態で形成されているか否かは問 題としない。 従って、 この光導波路は、 後述するように、 独立した部品として取 り极うこともできる。 ただし、 光配線の先端に光導波路を形成した際には、 これ らがお互いに接着された状態となっており、 そのまま使用することが望ましい。 位置合わせを行うことなく、 光信号を確実に受信することができるからである。 第五群の本発明の第一の発明の光導波路では、 光学部品同士や光配線同士、 ま た、 光学部品と光配線とを光学的に接続する際に、 これらの間に第五群の本発明 の第一の発明の光導波路を、 その底部から頂部に向かって光信号が伝送されるよ うに介在させることにより、 コリメートレンズや集光レンズ等の高価なレンズを 用いることなく、 光信号を確実に伝送することができる。
また、 上記コア部の底部を、 光信号を出射する側の光学部品や光配線に直接取 り付けることにより、 該コア部を介して、 光信号を確実に、 かつ、 効率よく伝送 することができる。
なお、 上記光学部品としては、 P D (フォトダイオード) 、 A P D (アバラン シェフオトダイオード) 等の受光素子や、 L D (半導体レーザ) 、 D F B— L D (分布帰還型—半導体レーザ) 、 L E D (発光ダイオード) 等の発光素子や、 レ ンズ、 ミラー、 プリズム、 フィルタ等の光部品等の光素子等が挙げられる。 上記光配線としては、 第一群の本発明の第一の発明の光配線接続体を構成する 光配線と同様のもの等が挙げられる。 なお、 第五群の本発明で用いる光配線は、 その端末に平坦化処理が施されてもよいし、 特に端面処理が施されていなくても よい。
第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部の形状が、 その一端に向か つて徐々に細くなる形状を有していればよく、 その材質は特に限定されない。 従って、 上記コア部は、 無機材料からなるものであってもよいし、 有機材料か らなるものであってもよい。
これらのなかでは、 加工性に優れるとともに、 低コストであるという点で有機
材料からなるものが望ましい。
上記無機材料の具体例としては、 L i N b〇3 (ニオブ酸リチウム) 、 Y I G (イツトリゥム鉄ガーネット) 等の絶縁体結晶; G a A S (ガリウム砒素) 、 I n P (インジウムリン) 等の半導体化合物;石英ガラスや S i 0 2— B 2 0 3— N a 2 O等の多成分系ガラス等が挙げられる。
上記有機材料の具体例としては、 P MMA (ポリメチルメタクリレート) 、 重 水素化 P MMA、 重水素フッ素化 P MMA、 フッ素化 P MMA等の樹脂成分に、 必要に応じて、 単量体、 光重合開始剤、 増感剤、 溶剤等が配合された感光性組成 物;エポキシ樹脂、 フッ素化エポキシ樹脂、 ポリオレフイン系樹脂、 重水素化シ リコーン樹脂等のシリコーン樹脂、 ベンゾシクロブテンからなる樹脂等の樹脂成 分に、 必要に応じて、 各種添加剤が配合された樹脂組成物等が挙げられる。 これらのなかでは、 感光性組成物が望ましい。 このような感光性組成物を用い ることが、 上記した形状を有するコア部を形成するのに適しているからである。 従って、 上記有機材料としては、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成 で用いる感光性組成物と同様のもの等を用いることもできる。
さらに、 上記感光性組成物は、 石英に G e、 P等をドープしたもの等からなる 無機組成物であってもよい。
なお、 このような感光性組成物を用いて上記した形状のコア部を形成する方法 については後述する。
また、 上記コア部には、 さらに粒子が含まれていてもよい。 このような粒子を 含む光導波路は、 光学部品や光配線に直接取り付けた際に、 この光学部品との間 で熱膨張係数の整合をはかることができる。
上記粒子の具体例としては、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感 光性組成物に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。
また、 上記粒子の形状や粒径もまた第二群の本発明の光導波路の形成方法で用 いる感光性組成物に含まれる粒子と同様である。
上記コア部に粒子が含まれる場合、 その配合量は、 硬化後の配合量で 1 0〜8 0重量%であることが望ましく、 2 0〜 7 0重量%であることがより望ましい。 粒子の配合量が 1 0重量%未満であると、 粒子を配合させる効果があまり得られ
ないことがあり、 一方、 粒子の配合量が 8 0重量%を超えると、 光信号の伝送が 阻害されることがあるからである。
第五群の本発明の第一の発明の光導波路では、 上記した形状のコア部の周囲に、 クラッド部が形成されていることが望ましい。 上記コア部の周囲にクラッド部を 形成することにより、 より確実に光信号を伝送することができるからである。 ここで、 上記コア部の材料が感光性組成物であって、 該感光性組成物が硬化後 に、 光屈折率が硬化前よりも大きくなるものである場合には、 上記感光性組成物 の一部を硬化させて、 コア部を形成した際に、 該コア部の周囲に残る未硬化の感 光性組成物がクラッド部としての役割を果たすことができる。 しかしながら、 こ の場合、 クラッドは流動性を有しており、 光導波路の信頼性という点であまり望 ましくない。 従って、 クラッド部は硬化することにより安定化しているほうが望 ましい。
また、 上記コア部が上述したような材質からなるものである場合、 その光屈折 率は、 空気よりも大きいため、 特に上記コア部の周囲に無機材料や有機材料から なるクラッド部を形成しなくても、 コア部の周囲に存在する空気がクラッドとし ての役割を果たし、 該コア部において光信号を伝送することができる。
従って、 第五群の本発明の第一の発明の光導波路においては、 空気もまた安定 なクラッド部としての役割を果たすことができる。
上記クラッド部の材質としては、 その光屈折率が、 上記コア部の光屈折率より も小さいものであれば特に限定されず、 具体的には、 上記コア部の材質と同様の もの等が挙げられる。
また、 上記クラッド部の形伏としては特に限定されず、 その外観が、 上記コア 部と同様、 一端に向かって徐々に細くなる形状であってもよいし、 円柱状や角柱 状等であってもよい。
また、 上記クラッド部にも上記した粒子が含まれていてもよい。
なお、 上記コア部や上記クラッド部の光屈折率を調整する方法としては、 従来 公知の方法を用いることができる。
すなわち、 上記光導波路が無機材料からなるものである場合には、 チタニア ( T i O 2 ) 、 アルミナ (A 1 2 0 3) 、 ゲルマニア (G e 0 2) 、 五酸化リン (P 2
05) 、 ィォゥ (S) 等の光屈折率を上げるドーパントや、 ポロ-ァ (B203) 、 フッ素 (F) 等の光屈折率を下げるドーパント等を配合することより光屈折率を 調整することができる。
このような第五群の本発明の第一の発明の光導波路を形成する方法としては、 上記コア部が無機材料からなるものである場合には、 従来公知の方法を用いるこ とができる。
すなわち、 無機材料からなる光導波路を形成する方法としては、 気相ェピタキ シ (VPE) 、 液相ェピタキシ (LPE) 、 分子線ェピタキシ (MPE) 等を用 いたェピタキシャル成長による方法;プラズマ CVD、 熱 CVD、 光 CVD等の 化学堆積法や、 真空蒸着法、 スパッタリング等の物理堆積法 (PVD) 等の堆積 法等を用いて形成することができる。
また、 このような方法を用いて無機材料からなるコア部を形成する際に、 コア 部の形状を、 その一端に向かって徐々に細くなる形状とするには、 このような形 状に原材料を成長させたり、 堆積させたりしてもよいし、 まず、 円柱状や角柱状 の光導波路を形成し、 その後、 エッチング処理や研磨処理等を施すことにより上 記した形状の光導波路としてもよい。
また、 上記コア部が有機材料からなるものである場合には、 後述する。 第五群 の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法により形成することができる。 なお、 以上の説明においては、 その一端に向かって徐々に細くなる形状のコア 部について説明したが、 コア部は、 図 34 (a) 〜 (d) に示すような形状のも のであってもよい。
すなわち、 (a) に示すコア部 501 1では、 その一端に向かって徐々に細く なった後、 端部近傍で一度太くなり、 その後、 もう一度細くなつている。 (b) に示すコア部 501 2では、 その一端に向かって徐々に細くなつていく力 S、 端部 では尖塔状とならず、 急激に細くなつて、 ほぼ球面を形成している。 (c) に示 すコア部 50 1 3では、 その一端に向かって徐々に細くなりかけた後、 短い距離 で太くなり、 再び徐々に細くなつている。 (d) に示すコア部 5014では、 そ の一端に向かって徐々に細くなつてはいるものの、 途中でほぼ垂直に屈曲してい る。
さらに、 第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 図 3 5に示すように、 コ ァ部 5 0 5 4がアレイ状に多数形成されたものであってもよい。 このような光導 波路では、 一度に、 多数の光学部品同士、 光配線同士を確実に光学的に接続する ことができ、 また、 一度に、 多数の光学部品と光配線とを光学的に接続すること ができ、 光信号を確実に伝送することができる。
次に、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法について説明する。 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に、 光 配線を介して光を照射することにより、 上記光を集束させる形状を有する上記感 光性組成物の硬化物を成長させ、 その一端に向かって徐々に細くなる形状のコア 部を形成することを特徴とする。
第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 その一端に向かって 徐々に細くなる形状のコア部を好適に形成することができる。
第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 照射した光の経路に 応じた硬化物を形成させることによりコア部を形成しており、 また、 この硬化物 を、 照射した光を集束させる形状で成長させていくため、 照射した光は、 感光性 組成物中で集束するような光路をとることとなり、 その結果、 その一端に向かつ て徐々に細くなる形状のコア部を形成することができる。
第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 感光性組成物中に、 光配線を介して光を照射することにより、 上記感光性組成物を硬化させることと なるが、 ここで、 光を照射する際には、
. ( i ) 上記光配線の一端を上記感光性組成物中に浸漬して光を照射する方法 ( 以下、 第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法ともいう) を用いてもよい し、
(H) 上記感光性組成物を容器内に入れておき、 この容器の壁面を介して光を 照射する方法 (以下、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法ともいう) を用いてもよい。
第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法では、 光配線に直接取り付けら れた光導波路を形成することができ、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成 方法では、 主に、 光学部品同士や光配線同士、 また、 光学部品と光配線とを光学
的に接続する際に、 レンズに代えて用いることが可能な光導波路を形成すること ができる。
ここでは、 まず、 第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法について図面 を参照しながら説明する。
図 3 6 (a) 〜 (c) および図 37 (a) 〜 (c) は、 それぞれ、 第五群の本 発明の第二の発明の光導波路の形成方法の一例 (第五群の本発明の第二の発明の 第一の形成方法) を説明するための模式図である。
第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法では、 まず、 感光性組成物中に 光配線の一端を浸漬し、 次に、 この光配線を介して、 上記感光性組成物に光を照 射することにより光の経路に応じたコア部を形成し光導波路とする。
具体的には、 まず、 感光性組成物 500 1を光配線 5 00 2の先端部を包み込 むように塗り付けたり (図 3 6 (a) 、 図 3 7 (a) 参照) 、 感光性組成物を容 器に入れ、 ここに光配線の一端を浸漬したりする。
次に、 光配線 5002を介して、 感光性組成物 500 1に光を照射することに より、 この感光性組成物 500 1の硬化物を成長させ、 照射する光の経路に応じ たコア部を形成する。
ここで、 感光性組成物 500 1の硬化物を成長させる際に、 照射する光を集束 させる形状の硬化物を成長させることにより (図 3 6 (b) 、 図 3 7 (b) 参照 ) 、 その一端に向かって徐々に細くなる形状のコア部を形成することができる ( 図 3 6 (c) 、 図 3 7 (c) 参照) 。
このような光を集束させる形状の硬化物を形成する方法としては、 光配線の光 を出射する側の端部に集光レンズゃコリメートレンズを取り付けておき、 この集 光レンズ等を介して光を照射する方法 (図 3 7参照) 、 弱い強度の光を照射する 方法、 これらを組み合わせた方法等が挙げられる。
なお、 弱い強度の光を照射する場合、 その具体的な強度は、 感光性組成物の組 成によって異なるため一概には言えない。
以下、 光配線を介して弱い強度の光を照射した際に、 光を集束させる形状の硬 化物が形成される理由について簡単に説明する。
;等の光配線を介して光を照射した場合、 光配線の出射側の端面での
光の強度分布は、 光配線の中心部分で一番強く、 その外緣部に向かって連続的に 弱くなる正規分布に近い形を有している。 そのため、 光配線を介して弱い強度の 光を感光性組成物に照射した場合には、 この強度部分を反映した硬化物が形成さ れることとなり、 この硬化物の形状が光を集束させる形状となると推察される。 なお、 光配線を介して強い強度の光を照射した場合でも光配線の出射端側の光 の強度部分は、 正規分布に近い形を有することがあるものの、 端面外縁部から照 射される光も感光性組成物を硬化させるのに充分な強度を有しており、 この場合、 光の強度分布を反映した硬化物を形成することができず、 硬化物の形状も光を集 束させる形状とはならないものと推察される。
このように、 第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法では、 照射する光 を集束させる形状の硬化物が成長していくことにより、 その一端に向かって徐々 に細くなる形状のコア部が形成されることとなる。
また、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法において、 感光性組 成物を硬化させる際に照射する光としては特に限定されず、 感光性組成物の組成 を考慮して適宜選択すればよく、 紫外線領域にて感光性を有する組成物であれば、 紫外線領域の波長の光を照射する光源、 高圧水銀ランプ等を用いることができる。 また、 メタルハライドランプやキセノンランプ、 レーザ等も使用することができ る。
また、 ここで用いる感光性組成物は、 硬化後に、 その光屈折率が硬化前よりも 高くなるものである必要がある。 硬化後に光屈折率が高くなることにより、 光配 線を介して照射した光が形成されたコア部に閉じ込められつつ、 その先端から集 束するように照射されることとなるからである。
この第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法の場合、 光配線の一端部を 感光性組成物に浸漬した状態でコア部の形成を行うため、 この感光性組成物の硬 化後の光屈折率の下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望 ましく、 その上限は 1 1 0 %であることが望ましい。
上記範囲の光屈折率を有するコァ部を形成することができる感光性組成物を用 いると、 該光配線との接続性により優れたコア部を形成することができるからで ある。
上記感光性組成物の硬化後の光屈折率の下限は、 上記光配線のコアの光屈折率 の 9 5 %であることがより望ましく、 9 8 %であることがさらに望ましい。 一方、 その上限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 1 0 5 %であることがより望ましく、 1 0 2 %であることがさらに望ましい。
従って、 例えば、 上記光配線のコアの材質が純粋石英ガラスであり、 その光屈 折率 n Dが約 1 . 4 6である場合には、 上記感光性組成物としては、 硬化後の光 屈折率 n Dが、 約 1 . 3 1〜約 1 . 6 1であるものを用いることが望ましい。 また、 光配線や光導波路に用いる樹脂等の光屈折率は、 その波長に依存して変 化するが、 その比 (光導波路のコア部の光屈折率 Z光配線のコアの光屈折率) は、 例えば、 紫外線領域〜近赤外線領域において殆ど変わらない。
また、 硬化前のコア部の光屈折率、 すなわち、 上記感光性組成物自体の光屈折 率もまた、 その下限は、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0 %であることが望ま しく、 9 5 %がより望ましく、 9 8 %がさらに望ましい。 一方、 その上限は、 1 1 0 %であることが望ましく、 1 0 5 %がより望ましく、 1 0 2 %がさらに望ま しい。
このように第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 硬化後に 上記した範囲の光屈折率を有する感光性組成物を選択して使用することが望まし いが、 上記した範囲外の光屈折率となる感光性組成物であっても、 その光屈折率 を調整して使用することができる。 また、 ここで、 感光性組成物の光屈折率を調 整する場合、 硬化前後のコア部の光屈折率が上記範囲になるように調整すること が望ましい。
上記感光性組成物の光屈折率を調整する方法としては、 例えば、 第一群の本発 明の第二の発明で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 分子屈折や分子容を調 整する方法を用いることができる。
なお、 上記 「光配線のコアの光屈折率」 の定義は、 第二群の本発明と同様であ る。
ここでは、 感光性組成物中に光配線の一端を浸漬して光導波路を形成する方法 について説明したが、 このとき、 光配線に代えて、 発光素子等の光素子を使用し、 その発光面 (発光部) を感光性組成物中に浸漬したり、 該発光面に感光性組成物
を塗り付けたりすることにより、 光学部品の発光面に直接取り付けられたコァ部 を形成することができる。
このように、 コア部が直接取り付けられた光配線や光学部品では、 光導波路 ( コァ部) と光配線等との間で位置合わせが不要である。
次に、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法について図面を参照しな がら説明する。
図 3 8 ( a ) 〜 (c ) は、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法 の一例 (第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法) を説明するための模式 図である。
第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法では、 まず、 感光性組成物を容 器に入れ、 次に、 この容器の壁面を介して、 上記感光性組成物に光を照射するこ とにより光の経路に応じたコア部を形成し光導波路とする。
なお、 上記容器の材質としては、 照射する光を透過するものであれば特に限定 されず、 また、 上記容器の形状も特に限定されない。
具体的には、 まず、 感光性組成物 5 0 2 1を円筒状の容器 5 0 2 5内に入れ、 この容器 5 0 2 5の底面に光配線 5 0 2 2の一端部を取り付け固定する (図 3 8 ( a ) 参照) 。
次に、 光配線 5 0 2 2から、 容器 5 0 2 5の壁面 (底面) を介して、 感光性組 成物 5 0 2 1に光を照射することにより、 この感光性組成物 5 0 2 1の硬化物を 成長させ、 照射する光の経路に応じたコア部を形成する。
ここで、 感光性組成物 5 0 2 1の硬化物を成長させる際に、 照射する光を集束 させる形状の硬化物を成長させることにより (図 3 8 ( b ) 参照) 、 その一端に 向かって徐々に細くなる形状のコア部を形成することができる (図 3 8 ( c ) 参 照) 。
このような光を集束させる形状の硬化物を形成する方法としては、 光配線の容 器の壁面に取り付ける側の端部に集光レンズゃコリメートレンズを取り付けてお き、 この集光レンズ等を介して光を照射する方法、 弱い強度の光を照射する方法、 これらを組み合わせた方法等が挙げられる。
なお、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法においても、 弱い強度の
光を照射する場合の光の強度は、 感光性組成物の組成や容器の材質等によって異 なるため、 一概には言えない。
このように、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法においても、 照射 する光を集束させる形状の硬化物が成長していくことにより、 その一端に向かつ て徐々に細くなる形状のコア部が形成されることとなる。
また、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法において、 感光性組成物 を硬化させる際に照射する光としては、 第五群の本発明の第二の発明の第一の形 成方法と同様のもの等が挙げられ、 その光源としても第五群の本発明の第二の発 明の第一の形成方法で用いるものと同様のものを用いることができる。
また、 第五群の本発明の第二の発明の第二の形成方法で用いる感光性組成物は、 第五群の本発明の第二の発明の第一の形成方法で用いる感光性組成物と同様、 硬 化後に、 その光屈折率が硬化前よりも高くなるものである必要がある。
このような第五群の本発明の第二の発明の第一または第二の形成方法を用いる ことにより、 その一端に向かって徐々に細くなる形状のコァ部を形成することが できる。
また、 第五群の本発明の第二の発明の第一または第二の形成方法において、 光 配線を介して照射した光の経路に応じたコア部を形成する際に、 この光の経路上 に受光面 (受光部) が配置されるように、 受光素子等の光素子を配置しておきま す。 この状態を維持したまま光を照射することによりコア部を形成した場合には、 感光性組成物の硬化物が上記受光面に向かって集束するように成長していくため、 光学部品の受光面に直接取り付けられたコァ部を形成することができる。 また、 このような方法で形成した、 コア部が直接取り付けられた光学部品では、 光信号 を確実に受信することができる。
第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 上述した方法でコア 部を形成した後、 該コア部の周囲に安定なクラッド部を形成することが望ましい。 安定なクラッド部を形成することにより、 より確実に光信号を伝送することが できる光導波路となるからである。
上記クラッド部を形成する場合には、 上記コア部を形成した後、 その周囲の未 硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コア部を別の樹脂組成物 (感光性組
成物であってもよいし、 感光性組成物でなくてもよい) に浸潰した後、 この樹脂 組成物に硬化処理を施すことにより安定なクラッド部を形成することができる。
しかしながら、 この方法は、 未硬化の感光性組成物を除去する際等に、 コア部 の取り扱いを極めて慎重に行わなければならず、 あまり実用的ではない。
従って、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法でも説明した方法、 すなわち、 感光性組成物として、 予め、 コア形成用樹脂とクラッド形成用樹脂と を混合しておいた感光性組成物を用いてコア部とクラッド部とを形成する方法を 用いることが望ましい。
ここで、 上記コア形成用樹脂および上記クラッド形成用樹脂とを含む感光性組 成物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いたものと同様の感光性組成物 を用いることができる。
この第五群の本発明の第二の発明では、 上述した弱い強度の光を照射する方法 や、 集光レンズ等を介して光を照射する方法を用いて感光性組成物中へ光を照射 する際に、 コア形成用樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形成用樹脂の重合は 実質的に殆ど不可能な強度の光を照射することにより、 第一群の本発明の第二の 発明の場合と同様、 コア形成用樹脂のみが優先的に硬化し、 その光の経路に応じ たコァ部が形成されるとともに、 その周囲を未硬化の感光性組成物が包囲した状 態となる。
この後、 クラッド形成用樹脂を硬化することによりコア部の周囲に安定なクラ ッド部を形成することができる。 なお、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路 の形成方法において.も、 第一群の本発明の第二の発明と同様、 クラッド形成用樹 脂を硬化する際に、 未硬化のコア形成用樹脂が硬化することもある。
このような形成方法を用いることにより、 光配線との接続性に優れるとともに、 系全体が固体化して安定性に優れる光導波路を形成することができる。
また、 図 3 4 ( a ) 〜 (c ) に示すような形状の光導波路を形成する場合は、 例えば、 上述した方法で感光性組成物に光を照射する際に、 光導波路の形状に応 じて、 照射する光の強度を経時的に変化させればよい。 また、 図 3 4 ( d ) に示 すような形状の光導波路を形成する場合には、 例えば、 上述した方法で感光性組 成物に光を照射する際に、 予め、 光の経路にミラー等を配置しておけばよい。
また、 コア部を形成する際、 レジスト形成法、 金型成形法、 露光 ·現像法、 R I E (Reactive Ion Etching) による方法等を用いることもできる。
次に、 第六群の本発明の光配線接続体について説明する
第六群の本発明の光配線接続体は、 複数の光配線が、 光信号を伝送することが できるように接続された光配線接続体であって、
上記光配線接続体は、 屈曲部を有しており、
互いに接続された上記光配線は、 その光屈折率が異なり、
上記光配線のうちの少なくとも一の光配線は、 他の光配線と接続された側の端 面が、 光軸と垂直に交わらないことを特徴とする。
第六群の本発明の光配線接続体は、 上述したように屈曲部を有するものである 力 S、 上記光配線接続体では、 上記屈曲部が、 滑らかな曲線状の屈曲部でなく、 折 れ曲がった屈曲部であっても、 光配線接続体に要求される特性、 すなわち、 優れ た光伝送能を有している。
さらに、 第六群の本発明の光配線接続体として、 折れ曲がった屈曲部を有する 光配線接続体とする場合には、 複雑な設計を必要とせず、 光伝送能に優れる光配 線接続体を容易に設計することができる。 加えて、 上記光配線接続体を光導波路 部品として使用する場合には、 そのサイズをコンパク トにすることができる。 また、 第六群の本発明の光配線接続体を利用すると、 ミラー等の付加的な光学 部品を使用することなく、 任意の角度で光信号の光路を屈曲させることができ、 従来の電気配線設計に見られたようなピッチ変換、 配線長合わせ、 合分岐線など の複雑な配線設計を、 光配線設計においても簡単に取り込むことができる。 上記光配線接続体は、 複数の光配線が、 光信号を伝送することができるように 接続されたものである。
上記光配線とは、 紫外線、 可視光、 赤外線等の光を通し、 それにより情報を伝 達するためのものであれば特に限定されず、 その具体例としては、 光ファイバ、 光導波路等が挙げられる。
また、 上記光配線は、 コアのみからなるものであってもよいし、 コアとクラッ ドとからなるものであってもよい。
上記光配線の材料としては、 紫外線、 可視光、 赤外線等の光を通す材料であれ
ば特に限定されず、 無機材料であってもよいし、 有機材料であってもよい。 上記無機材料としては、 L i N b〇3 (ニオブ酸リチウム) 、 Y I G (イット リゥム鉄ガーネット) 等の絶縁体結晶; S i (シリコン) 、 G a A S (ガリウム 砒素) 、 I n P (インジウムリン) 等の半導体化合物;石英ガラスや S i 0 2— B 2 0 3— N a 2 0等の多成分系ガラス等が挙げられる。
また、 上記無機材料としては、 石英ガラスを主成分とするものや、 ソーダ石灰 ガラス、 ホウ硅ガラス等を主成分とする多成分ガラス等も挙げられる。
さらに、 上記無機材料としては、 石英に G e、 P等をドープした感光性を有す る無機組成物等も挙げられる。
上記有機材料としては、 P MMA (ポリメチルメタクリレート) 、 重水素化 P MMA、 重水素フッ素化 P MMA、 フッ素化 P MMA等の樹脂成分に、 必要に応 じて、 単量体、 光重合開始剤、 増感剤、 溶剤等が配合された感光性組成物;ェポ キシ樹脂、 フッ素化エポキシ樹脂、 ポリオレフイン系樹脂、 シリコーン樹脂、 重 水素化シリコーン樹脂等のシリコーン樹脂、 ベンゾシクロブテンからなる樹脂等 の樹脂成分に、 必要に応じて、 各種添加剤が配合された樹脂組成物等が挙げられ る。
また、 上記樹脂組成物は、 感光性組成物であってもよく、 感光性組成物を用い る場合には、 上記エポキシ樹脂ゃォレフイン系樹脂等に感光性を付与し、 これら の樹脂に、 必要に応じて、 単量体、 光重合開始剤、 増感剤等を配合したものを感 光性組成物として用いることができる。
なお、 上記エポキシ樹脂や、 ポリオレフイン系樹脂等に感光性を付与する方法 としては、 これらの樹脂の末端や側鎖にァリル基ゃァクリロイル基を付与する方 法等が挙げられる。
また、 ァリル基ゃァクリロイル基を分子の末端または側鎖にもつポリェン化合 物と、 ポリチオール化合物と、 光重合開始剤と、 必要に応じて、 各種添加剤や溶 剤等とを含むものも感光性組成物として用いることができる。
また、 上記感光性組成物としては、 光を照射することにより硬化反応が進行す るものであればよく、 例えば、 エポキシ樹脂と、 芳香族ジァゾニゥム塩、 芳香族 ョードニゥム塩等の光を照射することによりルイス酸を発生する光開始剤とを含
むものも用いることができる。
さらに、 ベンゾインアルキルエーテル、 ァセトフエノン誘導体類、 ベンゾフエ ノンやその誘導体等の光を照射することによりラジカルを生成する光開始剤と、 ラジカル重合機構により重合が進行する樹脂成分とを含むものや、 塩素化ァセト フユノンやその誘導体等の光を照射することにより強酸が遊離する光開始剤と、 酸により重合が進行する樹脂成分とを含むものも感光性組成物として用いること ができる。
なお、 本明細書において、 感光性組成物には、 光の照射により化学反応を起す 高分子のみならず、 光の照射により、 光重合反応が進行する単量体、 例えば、 ( メタ) アクリル酸メチル等も含むものとし、 さらには、 2種類以上の樹脂成分お よび Zまたは単量体が、 光の照射により化学反応を起し、 樹脂複合体を形成する ものも含むものとする。
また、 上記光配線には、 樹脂粒子、 無機粒子、 金属粒子等の粒子が含まれてい てもよい。
粒子を配合することにより、 光配線同士の間で熱膨張係数の整合をはかること ができる。
上記粒子としては、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成 物に含まれる粒子と同様のもの等が挙げられる。 また、 上記粒子の形状や粒径は、 第二群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物に含まれる粒子と同 様である。
上記光配線に粒子が含まれる場合、 その配合量の下服は、 硬化後の配合量で 1 0重量%であることが望ましく、 2 0重量%であることがより望ましい。 また、 上記配合量の上限は、 8 0重量%であることが望ましく、 7 0重量%であること がより望ましい。 粒子の配合量が 1 0重量%未満であると、 粒子を配合させる効 果があまり得られないことがあり、 一方、 粒子の配合量が 8 0重量%を超えると、 光信号の伝送が阻害されることがあるからである。
また、 上記光配線の他の光配線と結合する部分の形状は特に限定されず、 平坦 化処理が施されていてもよいし、 特に平坦化処理が施されていなくてもよい。 ま た、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . Ι μ πι以上であってもよ
い。
また、 上記光配線の形状は特に限定されず、 直線状であってもよいし、 曲線状 であってもよレヽ。
また、 上記光配線の形状は、 円柱状、 四角柱状等、 光軸に垂直な方向に、 任意 の位置で切断した断面形状が全て同一の形状であってもよいし、 テーパー型、 紡 錘型等、 光軸に垂直な方向に、 任意の位置で切断した断面形状のそれぞれが異な る形状であってもよレ、。
以下、 第六群の本発明の光配線接続体の具体的な実施形態について説明する。 上記光配線接続体の実施形態の一例としては、 少なくとも光配線 Aと光配線 B とを有し、 上記光配線 Aの端面と上記光配線 Bの端面とが接続され、 上記光配線 Aと上記光配線 Bとの接続部で折れ曲がった形態 (以下、 第六群の本発明の第一 の実施形態ともいう) が挙げられる。
図 4 1は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 なお、 通常、 光配線とはコアとクラッドとからなるものであるが、 図 4 1におい ては、 光配線のコアのみを図示している。
図 4 1に示す光配線接続体 6 1 0 0は、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2と力 らなるものであり、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aと、 光配線 6 1 0 2の端面 6 1 0 2 aとが接続されている。
ここでは、 光配線 6 1 0 1が上記光配線 Aに該当し、 光配線 6 1 0 2が上記光 配線 Bに該当することとなる。
また、 光配線接続体 6 1 0 0.では、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (n i l ) と光 配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 1 2 ) とが異なり、 光配線 6 1 0 1の光配線 6 1 0 2と接続した側の端面 6 1 0 1 aは、 光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角 が 9 0 ° ではない。 なお、 図 4 1に示すひ 2も光軸と端面とのなす角と考え ることができるが、 本明細書において光軸と端面とのなす角とは、 9 0 ° よりも 小さい角、 すなわち、 図 4 1に示す a iのみをいうこととする。
また、 光配線接続体 6 1 0 0は、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 0 iが、 下記式 (1 ) の関係を満足している。
なお、 第六群の本発明において、 2本の光配線のなす角とは、 一の光配線の光
軸と他の光配線の光軸とのなす角をいう。
s i n ( 9 0 - a x) = in 1 2/ l ) X s i n ( 9 0 - α χ - Θ · · ■ ( 1 )
上記式 (1 ) は、 スネルの法則に基づいて算出することができるものであり、 通常、 光屈折率の異なる 2本の光配線が、 一直線上に接続されている場合には、 光配線同士の界面での屈折に起因して、 光信号を伝送した際に、 大きな伝送損失 が発生することとなるのであるが、 光屈折率の異なる 2本の光配線が、 上記式 ( 1 ) を満足するように接続されている場合には、 接続部での屈折に'起因した光伝 送能の低下が発生しない。 従って、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接 続体では、 上記式 (1 ) を満足していることが望ましい。 また、 光配線 A、 Bの 光屈折率の大小によっては、 後述する式 (1 ' ) を満足していることも望ましい。 このような光配線接続体 6 1 0 0は、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2との接 続部で折れ曲がった形態を有しているにもかかわらず、 確実に光信号を伝送する ことができる。
また、 図 4 1に示した光配線接続体 6 1 0 0では、 n i l < n 1 2、 すなわち、 「光配線 Aの光屈折率」 < 「光配線 Bの光屈折率」 であるが、 第一の実施形態の 光配線接続体における光配線 Aおよび光配線 Bの光屈折率の大小関係は、 「光配 線 Aの光屈折率」 > 「光配線 Bの光屈折率」 であってもよく、 このとき、 光配線 Bは図 4 1に示した方向とは逆側に折れ曲がることとなる。 すなわち、 図 4 1に 示す光配線接続体 6 1 0 0では、 光配線 6 1 0 2が光配線 6 1 0 1の光軸を基準 に図中下側に折れ曲がっているのに対し、 「光配線 Aの光屈折率」 > 「光配線 B の光屈折率」 の場合には、 光配線 Bが、 光配線 Aの光軸を基準に逆側に折れ曲が ることとなる。
この場合、 光配線接続体は下記式 (1 ' ) の関係を満たすことにより光配線 A と光配線 Bとの間で確実に光信号を伝送することができる。
s i n ( 9 0 - a = (n j 2/n j X s i n ( 9 0 - a x - (- Θ t) ) = ( n j 2 n J a) X s i n ( 9 0 - a x + Θ · ' ■ ( 1 ' )
なお、 上記式 (1 ' ) を満足する場合、 すなわち、 光配線 Bが光配線 Aの光軸 を基準に、 図 4 1に示した方向とは逆側に折れ曲がる場合には、 光配線 Aと光配
線 Bとのなす角は負の値をとることとなり、 これを上記式 (1' ) では、 (一 Θ と示すこととする。
このように、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体が上記式 (1) や式 (1' ) を満足する場合には、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (n i l) 、 光配 線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) 、 および、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 a力 S 光軸となす角 α の組み合わせによって、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2との なす角 0 i (以下、 折れ曲がり角 6 iともいう) を任意に選択することができる。 以下、 その具体例について、 図 49、 および、 図 50に示したグラフを参照し ながら説明する。
図 4 9は、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) と、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 Θ iとの関係を示すグラフである。 図 4 9に示すグラフでは、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (n i l) を、 n u = 1. 4 8に固定し、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角 tt lを 4 0° 、 45° 、 5 0° とした場合 における、 上記光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) と上記折れ曲がり角 Θ iとを それぞれ、 横軸と縦軸とにプロットしている。
図 4 9に示すグラフより明らかなように、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (H i , ) を 1. 4 8に固定し、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角 a jを 40° とした場合には、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 1 2) を 1. 4〜 1. 6 の間で選択することにより、 折れ曲がり角 0 を一4. 0 8° 〜4. 8 8° の間 で選択することができる。 また、 上記角 α ιを 4 5° とした場合には、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (η 12) を 1. 4〜 1. 6の間で選択することにより、 折れ 曲がり角 0 iを一3. 3 8° 〜4. 1 5° の間で選択することができ、 上記角ひ iを 50° とした場合には、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) を 1. 4〜 1. 6の間で選択することにより、 折れ曲がり角 θ を一 2. 8 1° 〜3. 5 2° の 間で選択することができる。
なお、 上記折れ曲がり角 0 が正の値をとるのは、 n u n で、 上記式 (1 ) を満足する場合であり、 上記折れ曲がり角 0 iが負の値をとるのは、 !! ^〉!! 12で、 上記式 (1' ) を満足する場合である。
ここでは、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) を選択することにより、 光配
線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 θ (折れ曲がり角 0 J を選択するこ とができることを明らかとしたが、 上述したように、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角ひ iを選択することによつても、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 0 i (折れ曲がり角 6 を選択することができる。
図 50は、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角 α と、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 0 iとの関係を示すグラフである。 なお、 図 5 0に示すグラフでは、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (n J を、 11 ^= 1. 4 8に固定し、 光配線 6 1 02の光屈折率 (n 12) を n 12= 1. 4、 1. 5、 1. 6とした場合における、 上記角 α ιと上記折れ曲がり角 0 とをそれぞれ、 横軸 と縦軸とにプロットしている。
図 50に示すグラフより明らかなように、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (η ^ ) を 1. 48に固定し、 光配線 6 1 0 2の光屈折率 (n 12) を n 12= l . 4と した場合には、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角ひ を 1 8. 9 ° 〜4 5° の間で選択することにより、 折れ曲がり角 0 を一 1 8. 5° 〜一 3. 4° の間で選択することができる。 なお、 この場合において、 上記角 α ιが 1 8. 9° より小さい場合には、 光配線 6 1 0 1の光軸と光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aの法線とのなす角が、 この端面 6 1 0 1 aの臨界角よりも大きくなるため、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とを介した光信号の伝送が困難となる。
また、 上記 n 12= 1. 5とした場合には、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 a が光軸となす角 a iを 1 5° 〜4 5° の間で選択することにより、 折れ曲がり角 θ ^を 0. 76° 〜 2. 6 3° の間で選択することができ、 上記 n 12= 1. 6と した場合には、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角ひ を 1 5° 〜 4 5° の間で選択することにより、 折れ曲がり角 0 iを 4. 1 5° 〜 1 1. 7° の間で選択することができる。
このように、 光配線 6 1 0 1の端面 6 1 0 1 aが光軸となす角ひ iを選択する ことによつても、 光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 0 2とのなす角 Θ! (折れ曲がり 角 θ を選択することができる。
この図 50に示した場合も、 図 4 9に示した場合と同様、 上記折れ曲がり角 Θ iが正の値をとるのは、 n n n ^で、 上記式 (1) を満足する場合であり、 上
記折れ曲がり角 0 iが負の値をとるのは、 nn !!^で、 上記式 (1' ) を満足 する場合である。
図 49、 50のグラフに示した例では、 光配線 6 1 0 1の光屈折率 (ti n) を固定していたが、 光配線 6 10 1の光屈折率 (n i l) を選択した場合にも、 同様に、 光配線 6 10 1と光配線 6 10 2とのなす角 θ , (折れ曲がり角 Θ ,) を選択することができる。
なお、 「光配線 Aの光屈折率」 〉 「光配線 Bの光屈折率」 で、 光配線 Aの光軸 と光配線 Aの端面の法線とのなす角が、 該端面の臨界角よりも大きい場合には、 光配線 Aと光配線 Bとの間で光信号の伝送を行うことができなくなるため、 (9 0— c^) の値は、 光配線 Aの端面の臨界角よりも小さいことが必要である。 このように、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体では、 光配線 6 101および光配線 6 102の光屈折率、 光配線 6 101の端面 6 101 aが光 軸となす角、 ならびに、 光配線 6 101と光配線 6 102とのなす角等を適宜選 択することにより、 所望の折れ曲がり角度を有する光配線接続体とすることがで きる。
第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体において、 光配線 6 101と 光配線 6102とのなす角 Θ の大きさの絶対値は特に限定されないが、 その下 限は、 0. 1° が望ましく、 0. 5° がより望ましい。 一方、 上記角 の上限 は、 1 0° が望ましく、 7° がより望ましい。 上記角 0 iが、 0. 1° 未満では、 光屈折率の異なる光配線同士を接続する効果をほとんど得ることができず、 上記 角 Θ が、 10° を超えると、 光配線 6 10 1と光配線 6 1 02との界面での光 信号の反射量が大きくなりすぎることがあるからである。
なお、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体の設計において、 上記 角 0 iが上記範囲を満足するように設計するには、 上述したように、 光配線 6 1 01の光屈折率 (n 、 光配線 6 102の光屈折率 (n 12) 、 および、 光配 線 6 1 01の端面が光軸となす角 α ιのうちの少なくとも一つを調節すればよい。 なお、 上記光配線接続体において、 光配線 Αと光配線 Βとの接続部で折れ曲が つているとは、 光配線 Aの光軸と光配線 Bの光軸とが平行でないことをいう。 上記光配線接続体の実施形態の別の一例としては、 少なくとも光配線 Cと光配
線 Dとを有し、 上記光配線 Cの端部の側面と上記光配線 Dの端面とが接続され、 上記光配線 Cと上記光配線 Dとの接続部で折れ曲がつている形態 (以下、 第六群 の本発明の第二の実施形態ともいう) が挙げられる。
図 4 2は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 なお、 通常、 光配線とはコアとクラッドとからなるものであるが、 図 42におい ては、 光配線のコアのみを図示している。
図 4 2に示す光配線接続体 6 200は、 光配線 6 20 1と光配線 6 20 2と力、 らなるものであり、 光配線 6 20 1の端部 6 20 1 aの側面 6 20 1 bと、 光配 線 6 20 2の端面 6 2 0 2 aとが接続されている。
ここでは、 光配線 6 20 1が上記光配線 Cに該当し、 光配線 6 202が上記光 配線 Dに該当することとなる。
なお、 第六群の本発明の光配線接続体において、 光配線の端部の側面とは、 光 配線の端部の近傍の側面を意味する。 また、 必ずしもコア自身の側面には限定さ れず、 特定の材料よりなるクラッド、 被覆等がコア周囲に存在する場合は、 クラ ッド、 被覆等を介した部分であってもよい。
また、 光配線接続体 6 200では、 光配線 6 2 0 1の光屈折率 (n 21) と光 配線 6 20 2の光屈折率 (n 22) とが異なり、 光配線 6 20 1の光配線 6 2 0 2と接続した側の端面は光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角 α 21が 9 0 ° ではない。
また、 光配線接続体 6 200では、 光信号は、 光配線 6 20 1の端面 6 20 1 aでの反射を介して、.光配線 6 20 1と光配線 6 202との間で伝送されること となる。
従って、 光配線 6 2 0 1の光屈折率 (n 21) と光配線 6 20 1の端面 6 2 0 1 aと接する媒体の光屈折率 (n 23) との大小関係は、 n 2 i !! 23であること が望ましく、 さらには、 光配線 6 20 1の端面 6 20 1 aの法線と、 光配線 6 2 0 1の光軸とのなす角 (9 0— α 21) は、 臨界角に近いことが望ましい。 臨界 角に近いと、 光配線 6 20 1と光配線 6 20 2との間でより確実に光信号が伝送 されることとなるからである。
なお、 上記臨界角は、 光配線 6 20 1の光屈折率 n 2 iと、 光配線 6 20 1の
端面 6 2 0 1 aと接する媒体の光屈折率 n 23とから、 下記式 (2 ) を用いるこ とにより容易に算出することができる。 なお、 下記式 (2 ) 中、 øが臨界角であ る。
また、 光配線接続体 6 2 0 0では、 光屈折率の異なる光配線 6 2 0 1と光配線 6 2 0 2とが接続されているため、 光配線 6 2 0 1の端面 6 2 0 1 aで反射して 光配線 6 2 0 2に伝送される光信号は、 光配線 6 2 0 1と光配線 6 2 0 2との界 面で屈折することとなる。 従って、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接 続体では、 光配線 6 2 0 1側から伝送され、 光配線 6 2 0 1の端面で反射した光 (以下、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体の説明においては、 単 に反射光という) の光軸と光配線 6 2 0 2の光軸とは一直線上にないことが望ま しい。
具体的には、 「光配線 6 2 0 1の光屈折率 n 21」 > 「光配線 6 2 0 2の光屈 折率 n 2 2」 の場合には、 図 4 2に示した光配線接続体 6 2 0 0のように反射光 の光軸と光配線 6 2 0 2の光軸とのなす角 0 2が、 下記式 (3 ) の関係を満足す ることが望ましい。
s i n (. 0— a 2 2) = n 2 1, n 2 2) X s i n ( 9 0— α 22— 0 2) · · • ( 3 )
なお、 式中 α 22は、 光配線 6 2 0 2の端面 6 2 0 2 aと光軸とのなす角であ る。
. また、 光屈折率 n 21く光屈折率 n 22の場合には、 光配線 6 2 0 2は図 4 2に 示した方向とは逆側に折れ曲がることとなる。 すなわち、 図 4 2に示す光配線接 続体 6 2 0 0では、 光配線 6 2 0 2が光配線 6 2 0 1の反射光の光軸を基準に、 図中右側に折れ曲がっているのに対し、 「光配線 Cの光屈折率」 < 「光配線 Dの 光屈折率」 の場合には、 光配線 Dは、 光配線 Cの反射光の光軸を基準に逆側に折 れ曲がることとなる。
この場合、 反射光の光軸と光配線 6 2 0 2の光軸とのなす角 0 2が、 下記式 ( 3 ' ) の関係を満足することが望ましい。
s i n ( 9 0— α 2 2) = 、η 2 1/ η。2) X s i η ( 9 0— α 2 2— (― θ 2)
) = (n 21/n 22) X s i n ( 90 - α 22+ Θ 2) · · · (3' )
なお、 上記式 (3' ) を満足する場合、 すなわち、 光配線 Dが光配線 Cの光軸 を基準に、 図 41に示した方向とは逆側に折れ曲がる場合には、 光配線 Cと光配 線 Dとのなす角は負の値をとることとなり、 これを上記式 (3' ) では、 (― Θ 2) と示すこととする。
このような光配線接続体 6200は、 光配線 6201および光配線 6202の 接続部で折れ曲がった形態を有しているにもかかわらず、 確実に光信号を伝送す ることができる。
第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体では、 光配線 6201および 光配線 6202の光屈折率、 光配線 6201の端面 620 1 aが光軸となす角、 光配線 6202の端面 6202 aが光軸となす角等を適宜選択することにより所 望の折れ曲がり角度を有する光配線接続体とすることができる。
また、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体においては、 光配線 6 201の端面で光信号が反射することとなるため、 光配線接続体 6200におけ る光配線 6201の端面 620 1 aの法線と光配線 620 1の光軸とのなす角 ( 90-α21) の大きさは、 光配線 620 1の端面における臨界角と同じ力、、 こ れよりも大きいことが望ましく、 上記臨界角よりも 2〜3° 程度大きいことがよ り望ましい。 上記角 (90—ひ 21) の大きさが、 臨界角よりも 2〜3° 程度大 きい場合には、 製造時に設計から若干のバラツキが生じたとしても、 得られた光 配線接続体では、 光配線 6201の端面 6201 aにおいて、 光信号がより確実 に反射されることとなるからである。
なお、 上記光配線接続体において、 光配線 Cと光配線 Dとの接続部で折れ曲が つているとは、 光配線 Cの光軸と光配線 Dの光軸とが平行でないことをいう。 上記光配線接続体の実施形態のさらに別の一例としては、 少なくとも光配線 E と光配線 Fと光配線 Gとを有し、 上記光配線 Eの端部の側面と上記光配線 Fの端 面とが接続されるとともに、 上記光配線 Eの光配線 Fが接続された側の端面と、 上記光配線 Gの端面とが接続され、 上記光配線 Eと上記 Fとの接続部、 および、 上記光配線 Eと上記光配線 Gとの接続部で折れ曲がつている形態 (以下、 第三の 実施形態ともいう) が挙げられる。
図 4 3は、 第六群の本発明の光配線接続体の一例を模式的に示す断面図である。 なお、 通常、 光配線とはコアとクラッドとからなるものであるが、 図 4 3におい ては、 光配線のコアのみを図示している。
図 4 3に示す光配線接続体 6 300は、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 302と光 配線 6 30 3とからなるものであり、 光配線 6 3 0 1の端部 6 30 1 aの側面 6 30 1 bと、 光配線 6 30 2の端面 6 30 2 aとが接続されるとともに、 光配線 6 30 1の光配線 6 30 2が接続された側の端面 6 3 0 1 aと、 光配線 6 303 の端面 6 3 0 3 aとが接続されている。
ここでは、 光配線 6 30 1が上記光配線 Eに該当し、 光配線 6 30 2が上記光 配線 Fに該当し、 光配線 6 30 3が上記光配線 Gに該当することとなる。
また、 光配線接続体 6 3 00では、 光配線 6 3 0 1の光屈折率 (n 31) と光 配線 6 30 2の光屈折率 (n 32) とが異なり、 光配線 6 3 0 1の光配線 6 3 0 2と接続した側の端面 6 30 1 aは光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角 α 31が 9 0° ではなく、 さらに、 光配線 6 3 0 1の光屈折率と光配線 6 30 3の 光屈折率 (η 33) とが異なる。
また、 光配線接続体 6 300では、 光配線 6 30 1と光配線 6 30 3とのなす 角 031が所定の関係を満足している。 具体的には、 第六群の本発明の第一の実 施形態の光配線接続体 6 1 00の光配線 6 1 0 1と光配線 6 1 02とのなす角 Θ iが満足している上記式 (1' ) で表される関係と同様の関係を満足している。 なお、 図 4 3に示した光配線接続体 6 3 00では、 「光配線 6 30 1の光屈折 率 n 31」 > 「光配線 6 3 0 3の光屈折率 n 33」 である。
この理由は以下の通りである。
既に、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体を説明する際にも同様 の趣旨を述べたように、 光配線 630 1の端面 6 30 1 aでの光の反射を介して 光配線 6 30 1と光導波路 6 3 02との間で光信号の伝送を行う場合には、 光配 線 6 3 0 1の光屈折率 (n 31) と光配線 6 3 0 1の端面 6 30 1 aと接する媒 体 (光配線 6 30 3) の光屈折率 (n 33) との大小関係は、 n 31〉n 33である ことが望ましいことによる。 また、 光配線 6 3 0 1の端面 6 30 1 aの法線と、 光配線 6 3 0 1の光軸とのなす角 (9 0— α 31) は、 臨界角に近いことが望ま
しいからである。 なお、 上記 (9 0—《 3 1 ) の角度が、 臨界角に近い程、 光配 線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2との間でより確実に光信号が伝送されることとなる。 なお、 光配線接続体 6 3 0 0では、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2との間で 光信号の伝送を行うとともに、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 3との間でも光信 号の伝送を行うため、 必ずしも光配線 6 3 0 1の端面 6 3 0 1 aの法線と、 光配 線 6 3 0 1の光軸とのなす角 (9 0—ひ 3 1 ) は、 臨界角に近ければ近い程望ま しいというわけではなく、 上記 (9 0— α 3 1 ) の角度は、 光配線 6 3 0 1と光 配線 6 3 0 2との間で光伝送能、 および、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 3との 間で光伝送能を考慮して適宜選択すればよい。
また、 光配線接続体 6 3 0 0では、 光屈折率の異なる光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2とが接続されているため、 光配線 6 3 0 1の端面 6 3 0 1 aで反射して 光配線 6 3 0 2に伝送される光信号は、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2との界 面で屈折することとなる。 従って、 第三の実施形態の光配線接続体では、 光配線 6 3 0 1側から伝送され、 光配線 6 3 0 1の端面で反射した光 (以下、 第六群の 本発明の第三の実施形態の光配線接続体の説明においては、 単に反射光という) の光軸と光配線 6 3 0 2の光軸とは一直線上にないことが望ましく、 反射光の光 軸と光配線 6 3 0 2の光軸とのなす角 0 3 2が、 所定の関係を満足していること が望ましい。
具体的には、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体 6 2 0 0におい て、 反射光の光軸と光配線 6 2 0 2の光軸とのなす角 0 2が満足している上記式 ( 3 ) または (3 ' ) で表される関係と同様の関係を満足していることが望まし い。
このような光配線接続体 6 3 0 0は、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2との接 続部、 および、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 3との接続部で折れ曲がった形態 を有しているにもかかわらず、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 2との間で光信号 の伝送を行うことができるとともに、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 3との間で 光信号の伝送を行うことができる。 従って、 第六群の本発明の第三の実施形態の 光配線接続体は、 光カップラ (光分岐結合器) として機能することができる。 第三の実施形態の光配線接続体では、 光配線 6 3 0 1、 光配線 6 3 0 2および
光配線 6 30 3の光屈折率、 光配線 6 30 1の端面 6 30 1 aが軸となす角、 光 配線 6 302の端面 6 3 0 2 aが光軸となす角等を適宜選択することにより所望 の折れ曲がり角度を有する光配線接続体とすることができる。
また、 第六群の本発明の第三の実施形態の光配線接続体において、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 3 0 3とのなす角 Θ 31の大きさの絶対値は特に限定されないが、 その下限は、 7° が望ましく、 1 0° がより望ましい。 一方、 上記角 Θ 31の上 限は、 光配線 6 30 1の端面 6 30 1 aにおける臨界角より 7° 小さいことが望 ましく、 上記臨界角より 1 0° 小さいことがより望ましい。 上記角 θ 31の大き さが、 7° 未満では、 光配線 6 30 1の端面 6 30 1 aにおいて、 光信号があま り反射せず、 光配線 6 3 0 1と光配線 6 302との間で光信号を充分に伝送する ことができないことがあり、 一方、 上記角 θ 31の大きさが、 上記臨界角よりも 7° 小さい角度を超える場合には、 光配線 63 0 1の端面 6 30 1 aにおいて、 光信号のほとんどが反射してしまい、 光配線 6 30 1と光配線 6 30 3との間で 光信号を充分に伝送することができないことがあるからである。
なお、 第六群の本発明の第三の実施形態の光配線接続体の設計において、 上記 角 Θ 3 iが上記範囲を満足するように設計するには、 光配線 6 3 0 1の光屈折率 (n 31) 、 光配線 6 3 0 2の光屈折率 (n 32) 、 光配線 6 3 0 3の光屈折率 ( n 33) 、 および、 光配線 6 3 0 1の端面が光軸となす角ひ 31のうちの少なくと も一つを調節すればよい。
なお、 上記光配線接続体において、 光配線 Eと光配線 Fとの接続部で折れ曲が つていると.は、 光配線 Eの光軸と光配線 Fの光軸とが平行でないことをいい、 上 記光配線接続体において、 光配線 Eと光配線 Gとの接続部で折れ曲がつていると は、 光配線 Eの光軸と光配線 Gの光軸とが平行でないことをいう。
なお、 第六群の本発明の第一〜第三の実施形態の光配線接続体は、 2本または 3本の光配線が接続されこものであるが、 第六群の本発明の光配線接続体の実施 形態は、 このような形態に限定されるわけではなぐ、 3本以上の光配線が接続さ れたものであってもよいし、 実施形態の光配線接続体に光配線以外の個別な部品、 すなわち。 レンズ、 ミラー、 プリズム、 フィルタ等の光部品や、 発光素子、 受光 素子等の光素子などに代表される光学部品が接続されていてもよい。
また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 上述した第一〜第三の実施形態の光 配線接続体を任意に組み合わせたものであってもよい。
また、 光カップラとして用いることができる第六群の本発明の光配線接続体の 実施形態は、 図 4 3に示した実施形態に限定されるわけではなく、 図 4 7、 4 8 に示すような実施形態であってもよい。
図 4 7および図 4 8は、 それぞれ第六群の本発明の光配線接続体の実施形態を 模式的に示す断面図である。 なお、 通常、 光配線とは、 コアとクラッドとからな るものであるが、 図 4 7、 4 8においては、 光配線のコアのみを図示している。 図 4 7に示す光配線接続体 6 4 0 0は、 光配線 6 4 0 1と光配線 6 4 0 2と光 配線 6 4 0 3とからなるものであり、 光配線 6 4 0 1の端面の一部 6 4 0 1 aと、 光配線 6 4 0 2の端面 6 4 0 2 aとが接続されるとともに、 光配線 6 4 0 1の端 面の別の一部 6 4 0 1 bと、 光配線 6 4 0 3の端面 6 4 0 3 aとが接続されてい る。 また、 この光配線接続体 6 4 0 0は、 図 4 7に示すとおり、 光配線 6 4 0 1 と光配線 6 4 0 2との接続部および光配線 6 4 0 1と光配線 6 4 0 3との接続部 で折れ曲がった形態を有している。
なお、 光配線 6 4 0 0において、 光配線 6 4 0 1と光配線 6 4 0 2との接続部 で折れ曲がっているとは、 光配線 6 4 0 1の光軸と光配線 6 4 0 2の光軸とが平 行でないことをいい、 光配線 6 4 0 1と光配線 6 4 0 3との接続部で折れ曲がつ ているとは、 光配線 6 4 0 1の光軸と光配線 6 4 0 3の光軸とが平行でないこと をいう。
また、 光配線接続体 6 4 0 0では、 光配線 6 4 0 1の光屈折率と光配線 6 4 0 2の光屈折率とが異なり、 光配線 6 4 0 1の光配線 6 4 0 2と接続する端面は、 光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角が垂直でない。 さらに、 光配線 6 4 0 1の光屈折率と光配線 6 4 0 3の光屈折率とが異なり、 光配線 6 4 0 1の光配線 6 4 0 3と接続する端面は、 光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角も垂直で ない。
なお、 光配線接続体 6 4 0 0を構成するそれぞれの光配線の光屈折率は、 光配 線 6 4 0 1の光屈折率く光配線 6 4 0 2の光屈折率、 かつ、 光配線 6 4 0 1の光 屈折率 <光配線 6 4 0 3の光屈折率の関係を有している。 ここで、 光配線 6 4 0
2と光配線 6 4 0 3は、 同一であってもよいし、 異なっていてもよい。
図 4 8に示す光配線接続体 6 5 0 0は、 光配線 6 5 0 1と光配線 6 5 0 2と光 配線 6 5 0 3とからなるものであり、 光配線 6 5 0 1の端面の一部 6 5 0 1 aと、 光配線 6 5 0 2の端面 6 5 0 2 aとが接続されるとともに、 光配線 6 5 0 1の端 面の別の一部 6 5 0 1 bと、 光配線 6 5 0 3の端面 6 5 0 3 aとが接続されてい る。 また、 この光配線接続体 6 5 0 0は、 図 4 8に示すとおり、 光配線 6 5 0 1 との光配線 6 5 0 2との接続部および光配線 6 5 0 1と光配線 6 5 0 3との接続 部で折れ曲がった形態を有している。
なお、 光配線 6 5 0 0において、 光配線 6 5 0 1と光配線 6 5 0 2との接続部 で折れ曲がっているとは、 光配線 6 5 0 1の光軸と光配線 6 5 0 2の光軸とが平 行でないことをいい、 光配線 6 5 0 1と光配線 6 5 0 3との接続部で折れ曲がつ ているとは、 光配線 6 5 0 1の光軸と光配線 6 5 0 3の光軸とが平行でないこと をいう。
また、 光配線接続体 6 5 0 0では、 光配線 6 5 0 1の光屈折率と光配線 6 5 0 2の光屈折率とが異なり、 光配線 6 5 0 1の光配線 6 5 0 2と接続する端面は、 光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角が垂直でなく、 さらに、 光配線 6 5 0 1の光屈折率と光配線 6 5 0 3の光屈折率とが異なり、 光配線 6 5 0 1の光配線 6 5 0 3と接続する端面は、 光軸 (図中、 太線矢印で示す) とのなす角も垂直で ない。
なお、 光配線接続体 6 5 0 0を構成するそれぞれの光配線の光屈折率は、 光配 線 6 5 0 1の光屈折率 >光配線 6 5 0 2の光屈折率、 かつ、 光配線 6 5 0 1の光 屈折率〉光配線 6 5 0 3の光屈折率の関係を有している。 ここで、 光配線 6 5 0 2と光配線 6 5 0 3は、 同一であってもよいし、 異なっていてもよい。
なお、 光配線接続体 6 4 0 0と光配線接続体 6 5 0 0との実施形態の違いは、 図 4 7および図 4 8から明らかなように、 光配線 6 4 0 1と光配線 6 5 0 1との それぞれの端面の形状にある。
すなわち、 光配線接続体 6 4 0 0では、 光配線 6 4 0 1側と反対側に突出する ような形状の端面 (6 4 0 1 a、 6 4 0 1 b ) が形成されているのに対し、 光配 線接続体 6 5 0 0では、 光配線 6 5 0 1側に凹むような形状の端面 ( 6 5 0 1 a、
6 5 0 1 b ) が形成されている。
このような光配線接続体 6 4 0 0、 6 5 0 0は、 上述したように光カップラと して用いることができる。
なお、 光配線接続体 6 4 0 0において、 光配線 6 4 0 2の光屈折率と光配線 6 4 0 3の光屈折率とが同一であり、 さらに、 端面 6 4 0 1 aが光軸となす角度と 端面 6 4 0 1 bが光軸となす角度とが同一である場合には、 光配線接続体 6 4 0 0は、 光信号をその強度が 1 : 1になるように分岐することができる。 さらに、 光配線接続体 6 5 0 0においても同様に、 光配線 6 5 0 2の光屈折率と光配線 6 5 0 3の光屈折率とが同一であり、 さらに、 端面 6 5 0 1 aが光軸となす角度と 端面 6 5 0 1 bが光軸となす角度とが同一である場合には、 光配線接続体 6 5 0 0は、 光信号をその強度が 1 : 1になるように分岐することができる。
また、 ここまで、 図面を参照しながら説明した光配線接続体は、 光配線同士の 接続部で折れ曲がった形状の屈曲部を有するものであつたが、 第六群の本発明の 光配線接続体は、 場合によっては、 滑らかな曲線状の屈曲部を有するものであつ てもよい。
具体例としては、 光屈折率 n hの光配線 Hと、 光屈折率 n iの光配線 I とが曲 線状の光配線 Jを介して接続され、 光配線 Jの光屈折率が、 光配線 H側から光配 線 Iに向かって n hから n iへと傾斜的に変化する形態の光配線接続体等が挙げ られる。
このような形態の光配線接続体もまた、 光屈折率の異なる光配線が接続された ものであるが、 光信号を確実に伝送することができる。
なお、 上述した曲線状の屈曲部を有する光配線接続体では、 光配線 Hおよび/ または光配線 Iの光配線 Jと接続された側の端面が、 光軸と垂直に交わらない。 次に、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法について説明する。 第六群の本発明の光配線接続体の製造方法は特に限定されず、 自己形成光導波 路の技術を利用する方法などを用いることができる。
以下、 この方法について図面を参照しながら説明する。 なお、 ここでは、 第六 群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体を製造する方法を例に説明する。 図 4 4 ( a ) 〜 (c ) は、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法の一
例を説明するための模式図である。 なお、 通常、 光配線とは、 コアとクラッドと からなるものであるが、 図 4 4においては、 光配線のコアのみを示している。 この製造方法では、 まず、 光配線接続体を構成する光配線のうちの一の光配線 (光配線 A) を出発材料とする。
上記光配線 Aの具体例としては、 上述したように、 光ファイバや光導波路等が 挙げられ、 この光配線 Aは、 光配線 Bと接続されることとなる端面の形状が光軸 と垂直に交わらない形状となるように処理を施しておく。
また、 ここで用いる光配線 Aは、 図 4 4に示すように、 コアのみからなるもの であってもよいし、 コアとクラッドとからなるものであってもよい。 また、 コア またはクラッドの外周部に被覆などが存在していてもよい。
上記光配線が光ファイバである場合、 その端面を上記した形状にする方法とし ては、 研磨処理等を用いることができる。
また、 上記光配線が光導波路である場合、 その端面を上記した形状にする方法 としては、 研磨処理や、 レーザやダイシングブレード等による切削加工等を用い ることができる。 また、 光導波路を作製する際に、 上記した形状の端面を有する ように光導波路を作製してもよい。
次に、 上述した感光性組成物中に、 少なくとも光配線 Aの処理した端面が浸漬 されるように、 上記光配線を配置し、 上記光配線を介して上記感光性組成物中に 光を照射することにより、 光の経路に応じたコアを形成し、 光配線 Aに接続され た他の光配線 (光配線 B ) とする。
具体的には、 まず、 感光性組成物 6 0 0 1を光配線 Aの処理した端面を包み込 むように塗り付けたり (図 4 4 ( a ) 参照) 、 感光性組成物を容器に入れ、 ここ に、 光配線 Aの処理した端面側を浸漬したりする。 なお、 図 4 4中、 6 0 0 2が 光配線 Aであり、 6 0 0 2 aが光配線 Aの端面である。
また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 光屈折率の異なる光配線が接続され たものであり、 上述したように、 接続される光配線の光屈折率と、 一の光配線の 端面の光軸とのなす角と、 光配線同士のなす角とが、 所定の関係を満足するもの であることが望ましい。
従って、 この自己形成光導波路の技術を利用した製造方法により光配線接続体
を製造する場合には、 硬化後に所望の光屈折率となる感光性組成物を選択して使 用すればよいが、 これ以外の感光性組成物であっても、 その光屈折率を調整する ことにより使用することができる。
なお、 感光性組成物の光屈折率を調整する場合、 硬化後の光屈折率が所望の値 になるとともに、 硬化前の光屈折率が所望の値になるように調整することが望ま しい。
上記感光性組成物の光屈折率を調整する方法としては、 第一群の本発明の第二 の発明で説明した方法と同様の方法、 すなわち、 分子屈折や分子容を調整する方 法を用いることができる。
また、 上記光配線 Aの処理が施された端面は、 上述したように、 平坦化処理が 施されていてもよいし、 特に平坦ィ匕処理が施されていなくてもよく、 その端面の 面粗度 R aは、 0 . 1 / m以上であってもよい。
従って、 上記端面は、 任意の切断方法 (二ツバ等の切断器具で切断する等) で 所定の角度に切断しただけであってもよい。
この製造方法では、 上述したように、 光配線 Aの一端を包み込むように感光性 組成物を塗布したり等した後、 光配線 Aを介して感光性組成物 6 0 0 1中に光を 照射する (図 4 4 ( b ) 参照)
このように光配線 Aを介して光を照射することにより、 感光性組成物 6 0 0 1 力 光の経路に応じて、 光配線 A側から硬化しはじめ、 光配線 Aと結合した光導 波路 (光配線 B ) が形成されることとなる (図 4 4 ( c ) 参照) 。 なお、 図 4 4 中、 6 0 0 4が光配線 Bである。
また、 図 4 4 ( c ) に示す光配線 Bは、 コアのみからなるものであり、 この状 態では、 コアからなる光配線 Bの周囲の未硬化の感光性組成物がクラッドとして の役割を果たすことができるため、 光信号を伝送することができる。
なお、 後述するように、 コアからなる光配線 Bの周囲の未硬化の感光性組成物 を硬化してコアとクラッドとからなる光配線 Bとしてもよレ、。
このような第六群の本発明の光配線接続体の製造方法では、 照射した光の経路 に応じて、 光配線 A側から除々に光配線 Bが形成されていくこととなる。
従って、 この製造方法で用いる感光性組成物は、 硬化後に、 その光屈折率が硬
化前よりも高くなる のであることが望ましい。 硬化後に光屈折率が高くなるこ とにより、 光配線 Aを介して照射した光が形成された光配線 Bに閉じ込められつ つ、 該光配線 Bの先端から集中的に照射されることとなり、 光の経路に応じた光 導波路 (光配線 B ) をより確実に形成することができるからである。
また、 この製造方法において、 感光性組成物を硬化させる際に照射する光とし ては特に限定されず、 感光性組成物の組成を考慮して適宜選択すればよく、 波長 2 0 0〜5 0 0 n mの紫外線を含む光等を用いることができる。
また、 このような波長の光を照射する光源としては、 高圧水銀ランプ等を用い ることができる。 また、 メタルハライ ドランプやキセノンランプ、 レーザ等も使 用することができる。
また、 この製造方法において、 光配線 Aを介して光を照射する際には、 通常、 光配線 Aの感光性組成物に浸潰した側と反対側の端部から光を導入することとな るが、 場合によっては、 光配線 Aの側面から光を導入してもよい。 光配線 Aの形 状等によっては、 光配線 Aの側面から光を導入したほうが、 効率よく光を導入す ることができる場合があるからである。
このような工程を経ることにより、 光配線 Aと光配線 B (光導波路) とが結合 した光配線接続体を製造することができる。
また、 この光配線接続体の製造方法では、 光配線 Aと接続され、 コアからなる 光配線 Bを形成した後、 上述したように、 コアの周囲に硬化したクラッドを形成 し、 コアとクラッドとからなる光配線 Bとしてもよい。 光配線としてより安定す ることとなるからである。 .
以下、 光配線 Bをコアとクラッドとからなる光配線とする方法について説明す る。
具体的には、 上記コアを形成した後、 その周囲の未硬化のクラッドに硬化処理 を施すことにより、 固体のクラッドを形成することができる。 そこで、 上記コア を形成した後、 未硬化のクラッドに光を照射することにより、 系全体を固体化す ることが可能である。 しかしながら、 上記感光性組成物として 1種類の感光性組 成物のみを含むものを使用する場合には、 硬化処理を施してクラッドを形成する ことにより、 コアとクラッドとがほぼ同一の光屈折率を有することとなり、 コア
に光を閉じ込めることができなくなるため、 光配線 Bとして機能しなくなつてし まう。
そのため、 以下のような方法を用いて固体化したクラッドを形成することによ り、 系全体が固体化した安定な光導波路 (光配線 B ) とすることが望ましい。 すなわち、 上記コアを形成した後、 その周囲の未硬化の感光性組成物を除去し、 続いて、 上記コアを別の樹脂や樹脂組成物に浸漬した後、 硬化処理を施すことに よりクラッドを形成する方法を用いることができる。 しかしながら、 上述したよ うに、 コアのみが硬化した状態では、 該コアは非常に不安定なことがあり、 この 状態で未硬化の感光性組成物を除去することは、 取り扱いを極めて慎重に行わな ければない。
従って、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法でも説明した方法、 すなわち、 感光性組成物として、 予め、 コア形成用樹脂とクラッド形成用樹脂と を混合しておいた感光性組成物を用いてコア部とクラッド部とを形成する方法を 用いることが望ましい。
ここで、 上記コア形成用樹脂および上記クラッド形成用樹脂とを含む感光性組 成物としては、 第一群の本発明の第二の発明で用いたものと同様の感光性組成物 を用いることができる。
この製造方法では、 上述したように、 光配線 Aを介して感光性組成物中へ光を 照射する際に、 コア形成用樹脂の重合は可能であるが、 クラッド形成用樹脂の重 合は実質的に殆ど不可能な強度の光を照射することにより、 第一群の本発明の第 二の発明の場合と同様、 コア形成用樹脂のみが優先的に硬化し、 その光の経路に 応じたコア部が形成されるとともに、 その周囲を未硬化の感光性組成物が包囲し た状態となる。
この後、 クラッド形成用樹脂を硬化することによりコア部の周囲に安定なクラ ッド部を形成することができる。 なお、 ここでは、 第一群の本発明の第二の発明 と同様、 クラッド形成用樹脂を硬化する際に、 未硬化のコア形成用樹脂が硬化す ることもある。
このような製造方法を用いることにより、 第一の実施形態の光配線接続体を製 造することができる。
また、 上述した自己形成光導波路の技術を利用して、 第二の実施形態の光配線 接続体を製造する場合には、 光配線 Aに代えて、 光配線 Cを用い、 少なくとも光 配線 Cの光配線 Dと接続されることとなる部分が、 感光性組成物中に浸漬される こととなるように光配線 Cを配置する以外は、 上述した第一の実施形態の光配線 接続体を製造する方法と同様の方法を用いて製造することができる。 このとき、 光配線 Cの端面には、 光軸とのなす角が所望の角度となるように研磨処理や切削 加工を施しておく。
また、 光配線 Cの端面とのなす角は、 光配線 Cの光屈折率や形成する光配線 D の光屈折率、 光配線 Cの端面が光配線 Dを形成する際に接することとなる部分の 媒体 (例えば、 感光性組成物) の光屈折率、 光配線 Cと光配線 Dとの折れ曲がり 具合等を考慮して適宜決定すればよい。
さらに、 上述した自己形成光導波路の技術を利用して、 第三の実施形態の光配 線接続体を製造する場合には、 光配線 Aに代えて、 光配線 Eを用い、 少なくとも 光配線 Eの端面および光配線 Eの光配線 Fと接続されることとなる部分が、 感光 性組成物中に浸漬されることとなるように光配線 Eを配置する以外は、 上述した 第一の実施形態の光配線接続体を製造する方法と同様の方法を用いて製造するこ とができる。 このとき、 光配線 Eの端面には、 光軸とのなす角が所望の角度とな るように研磨処理や切削加工を施しておく。
また、 光配線 Eの端面とのなす角は、 光配線 Eの光屈折率や、 形成する光配線 Fおよび光配線 Gの光屈折率、 感光性組成物の光屈折率、 光配線 Eと光配線 Fと の折れ曲がり具合、 光配線 Eと光配線 Gとの折れ曲がり具合、 第三の実施形態の 光配線接続体を光力ップラとする場合の該光力ッブラの特性等を考慮して適宜決 定すればよい。
また、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法としては、 反応性イオン エッチングを用いた方法、 露光現像法、 金型形成法、 レジスト形成法、 これらを 組み合わせた方法等の従来公知の光導波路の形成方法を利用する方法等も用いる ことができる。
ここでは、 上述したそれぞれの方法を用いて、 第六群の本発明の第一の実施形 態の光配線接続体を製造する方法について説明する。
上記反応性イオンエッチングを用いた方法を利用する製造方法では、
(i) まず、 基板や離型フィルム、 クラッド用樹脂層上に、 光配線 Aを形成す るためのコア形成用樹脂を塗布し、 さらに、 必要に応じて、 硬化処理を施すこと によりコア形成用樹脂層とする。
(ii) 次に、 上記コア形成用樹脂層上に、 マスク形成用の樹脂層を形成し、 次 いで、 このマスク形成用の樹脂層に露光現像処理を施すことにより、 コア形成用 樹脂層上にマスク (エッチングレジス ト) を形成する。
(iii) コア形成用樹脂層に反応性イオンエッチングを施すことにより、 マスク 非形成部分のコァ形成用樹脂層を除去し、 光配線 Aのコァを形成する
(iv) その後、 上記 (i) 〜 (iii) の工程を、 光配線 Bを形成するためのコア形 成用樹脂を用いて行い、 光配線 Aのコアと接続された光配線 Bのコアを形成する。 このような工程を経ることにより、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接 続体を製造することができる。
また、 クラッド用樹脂層上に光配線 Aおよび光配線 Bのコアを形成した場合に は、 このコアを覆うように、 さらにクラッド用樹脂層を形成してもよい。
また、 場合によっては、 上述した反応性イオンエッチングを用いる方法により、 光配線 Aと光配線 Bとを別々に形成した後、 両者を接続してもよい。
また、 上記露光現像法を利用する製造方法では、
(i) まず、 基板や離型フィルム、 クラッド用樹脂層上に、 光配線 Aを形成す るためのコア形成用樹脂を塗布し、 さらに、 必要に応じて、 半硬化処理を施すこ とによりコア形成用樹脂層を形成する。
(ii) 次に、 上記コア形成用樹脂層上に、 光配線 Aのコア形成部分に対応した パターンが描画されたマスクを載置し、 その後、 露光現像処理を施すことにより、 光配線 Aのコアを形成する。
(iii) その後、 上記 (i) および (ii) の工程を、 光配線 Bを形成するためのコ ァ形成用樹脂を用いて行い、 光配線 Aのコアと接続された光配線 Bのコアを形成 する。 このような工程を経ることにより、 第六群の本発明の第一の実施形態の光 配線接続体を製造することができる。
また、 クラッド用樹脂層上に光配線 Aおよび光配線 Bのコアを形成した場合に
は、 このコアを覆うように、 さらにクラッド用樹脂層を形成してもよい。
また、 場合によっては、 上述した露光現像法により、 光配線 Aと光配線 Bとを 別々に形成した後、 両者を接続してもよい。
また、 上記金型形成法を利用する方法では、
(i) まず、 基板や離型フィルム、 クラッド用樹脂層上に金型形成により光配 線 Aのコアを形成するための溝を形成する。
(ii) 次に、 上記溝内に光配線 Aを形成するためのコア形成用樹脂を印刷によ り充填し、 その後、 硬化処理を施すことにより光配線 Aのコアを形成する。
(iii) その後、 上記 (i) および (ii) と同様の工程を、 光配線 Bを形成するた めに行い、 光配線 Aのコアと接続された光配線 Bのコアを形成する。 このような 工程を経ることにより、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体を製造 することができる。
また、 クラッド用樹脂層上に光配線 Aおよび光配線 Bのコアを形成した場合に は、 このコアを覆うように、 さらにクラッド用樹脂層を形成してもよい。
また、 場合によっては、 上述した金型成形法により、 光配線 Aと光配線 Bとを 別々に形成した後、 両者を接続してもよい。
また、 上記レジス ト形成法を利用する製造方法では、
(0 まず、 基板や離型フィルム、 クラッド用樹脂層上にレジス ト用樹脂組成 物を塗布した後、 露光現像処理を施すことにより、 上記クラッド用樹脂層等上の コア非形成部分に、 コア形成用レジス トを形成する。
(ii) 次に、 上記レジス ト非形成部分に光配線 Aを形成するためのコア形成用 樹脂の塗布し、 さらに、 コア形成用樹脂を硬化した後、 上記コア形成用レジス ト を剥離することにより、 光配線 Aのコアを形成する。
(iii) その後、 上記 (i) および (ii) と同様の工程を、 光配線 Bを形成するた めに行い、 光配線 Aのコアと接続された光配線 Bのコアを形成する。 このような 工程を経ることにより、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体を製造 することができる。
また、 クラッド用樹脂層上に光配線 Aおよび光配線 Bのコアを形成した場合に は、 このコアを覆うように、 さらにクラッド用樹脂層を形成してもよい。
また、 場合によっては、 上述したレジス ト成形法により、 光配線 Aと光配線 B とを別々に形成した後、 両者を接続してもよい。
なお、 上述した反応性イオンエッチング等を用いた方法等を利用する製造方法 では、 同一の材料からなるクラッドを形成している。 一例としては、 光配線 Aと 光配線 Bとを別々に形成した後、 両者を接続する場合には、 光配線 Aに形成する クラッドと光配線 Bに形成するクラッドとは、 異なる材料からなるものであって もよい。
また、 ここでは、 反応性イオンエッチングを用いた方法、 露光現像法、 金型形 成法、 レジス ト形成法等により、 第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続 体を製造する方法について説明したが、 第六群の本発明の第二または第三の実施 形態の光配線接続体も略同様の方法を用いて製造することができる。
すなわち、 第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体を製造する場合に は、 光配線 Aを形成する方法と同様の方法を用いて、 光配線 Cを形成し、 光配線 Bを形成する方法と同様の方法を用いて光配線 Dを形成すればよい。
また、 第六群の本発明の第三の実施形態の光配線接続体を製造する場合には、 光配線 Aを形成する方法と同様の方法を用いて、 光配線 Eを形成し、 光配線 Bを 形成する方法と同様の方法を 2回繰り返すことにより、 光配線 Fおよび光配線 G を形成すればよい。
また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 上述したように、 3本以上の光配線 が接続されたものであってもよい。 そこで、 以下に、 3本の光配線が接続された 光配線接続体であって、 接続する光配線同士の光屈折率が異なるの光配線接続体 を製造する方法を簡単に説明しておく。
図 45 (a) 〜 (c) は、 第六群の本発明の光配線接続体を製造する方法の一 例を説明するための模式図である。 なお、 通常、 光配線とは、 コアとクラッドと からなるものであるが、 図 45においては、 光配線のコアのみを示している。 具体的には、 まず、 2本の光配線 6012、 6012' を対向配置し、 この光 ファイバ 601 2、 601 2' の端部間を包囲するように感光性組成物を塗布す る等により、 光配線 60 1 2、 601 2' の端部 601 2 a、 601 2 a' をと もに、 感光性組成物 60 1 1に浸漬する (図 45 (a) 参照) 。
光配線 60 1 2、 60 1 2' の具体例としては、 上述したように、 光ファイバ や光導波路等が挙げられ、 両者の光屈折率は同一でも異なっていてもよい。 また、 この光配線 60 1 2、 60 1 2' のそれぞれの端面 60 1 2 a、 60 1 2 a' に は、 光軸と端面とが垂直に交わらないように処理を施しておく。
なお、 光配線の端面を処理する方法としては、 上述した研磨処理や切削加工等 が挙げられる。 また、 光導波路を作製する際に、 上記した形状の端面を有するよ うに光導波路を作製してもよい。
次に、 上述した感光性組成物 60 1 1を硬化させるための光を、 一方の光配線 60 1 2から対向する他方の光配線 60 1 2' に向けて照射する (図 45 (b) 参照) 。
このように、 一方の光配線 6 0 1 2から他方の光配線 6 0 1 2' に向かって光 を照射することにより、 感光性組成物 60 1 1が、 光の経路に応じて、 光配線 6 0 1 2側から除々に硬化し、 光配線 60 1 2と光配線 60 1 2' とを接続する光 配線 6 0 1 4が形成されることとなる (図 4 5 (c ) 参照) 。
この後、 必要に応じて、 上記した方法と同様の方法を用いて光配線 60 1 4の 周囲に硬化したクラッドを形成することにより、 3本の光配線が接続され、 それ ぞれの接続部で折れ曲がつた光配線接続体とすることができる。
また、 上述した 2本の光配線間を接続する光配線接続体の製造方法では、 1本 の光配線のみを介して光を照射している。 この方法に代えて、 2本の光配線のそ れぞれから他方の光配線に向かって光を照射してもよい。 この場合、 2本の光配 線を介して同時に光を照射してもよいし、 それぞれの光配線から交互に光を照射 してもよレ、。
なお、 このような製造方法で製造された光配線接続体では、 光配線 60 1 4の 光屈折率は、 光配線 6 0 1 2、 6 0 1 2' の光屈折率と異なる。
次に、 第七群の本発明の光導波路の形成方法について説明する。
第七群の本発明の光導波路の形成方法は、 感光性組成物中に光を照射すること によってその光の経路に応じた光導波路を形成する光導波路の形成方法であって、 単一の照射領域を備えた光源から出射された光を並列に載置された複数本の光 配線を通過させて上記感光性組成物中に照射することにより、 上記各光配線の先
端に複数本の光導波路を形成することを特徴とする。
第七群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 単一の照射領域を備えた光源 に対して複数本の光導波路を一括して形成させることができるため、 上述した従 来の形成方法と比較して、 光導波路の製造効率が飛躍的に広まる。 なお、 複数本 の光配線に光を照射する場合でも、 1本毎にレンズで集光しなくても、 光源の照 射出力を大きくするか、 あるいは感光性組成物の感度を高くすることにより、 光 導波路の形成に必要な光強度は十分に確保することができる。
ところで、 光源から出射される光が拡散することにより、 出射光の光経路の中 心付近の光強度が高く、 端付近の光強度が低いという、 山形の光強度分布が生じ ることがある。 そうすると、 出射光を通す光配線の位置によって入光する光の強 度に差が生じ、 ひいては各光配線の先端に形成される光導波路の成長速度に差が 生じてしまうことになる。
従って、 第七群の本発明の光導波路の形成方法では、 上記光配線の入光端が、 上記光源の出射端から所定距離だけ離して設けられていることが望ましい。 このようにすると、 光源から出射された光の強度分布がほぼ均一な中心部分の 光を複数本の光配線に入光させることが可能となる。 従って、 光配線の先端に形 成される複数の光導波路をそれぞれ均一に形成することができるようになる。 さらに、 第七群の本発明の光導波路の形成方法では、 上記光源の出射端の面積 は上記光配線の入光端の面積よりも大きくされていることが望ましい。 この場合 にも、 複数本の光配線にそれぞれ均一な幾度の光を入光させることができ、 光配 線の先端に均一な光導波路を形成させることが可能である。
上記光源の出射端の面積を大きくする方法としては、 光源から出射端までの光 ガイ ドを太く したり、 複数本の光ガイ ドを束ねて使用したりする構造がある。 また、 第七群の本発明の光導波路の形成方法では、 上記感光性組成物に照射さ れる光は、 光学的に結合すべき対をなす一方の光配線からそれぞれ相手側の光配 線に向けて照射されることが望ましい。
上記構成とすることにより、 各光配線から出射される互いの出射光が重なり合 う部分において、 光強度が高くなる。 従って、 各光配線の光軸がずれていた場合 でも、 両光配線の端部を結ぶ経路に光導波路が形成され、 高い確率で光学的な結
合を達成することが可能となる。
なお、 第七群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物としては、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物と同様 のもの等が挙げられる。
次に、 第八群の本発明の光導波路の形成方法について説明する。
第八群の本発明の光導波路の形成方法は、 樹脂収容部内に感光性組成物を収容 し、 上記感光性組成物内に光を照射することによって、 光の照射域を線状に硬化 させる光導波路の形成方法であって、
上記樹脂収容部内は、 上記光の照射域から周囲に散乱した後に回帰してくる光 の回帰率が上記光導波路の形成方向に沿って異なるようにしたことを特徴とする。 感光性組成物內において、 光の照射域から周囲に散乱した後に回帰してくる光 が多い場合には、 光の照射域の光の強度が高くなり、 所定以上の強度の光が分布 している領域の直径が大きくなるため、 形成される光導波路の直径が大きくなる。 逆に、 回帰してくる光が少ない場合には、 光の照射域の光の強度は低くなるため、 形成される光導波路の直径は小さくなる。 よって、 第八群の本発明の光導波路の 形成方法のように、 光導波路の形成方向に沿って光の回帰率を異なる構成とする ことにより、 軸方向における光導波路の直径をある程度の範囲内で調整すること が可能となる。
このように、 光導波路の形成方向に沿って光の回帰率を異ならせる方法のひと つとしては、 樹脂収容部の内面における反射率を変化させる方法がある。 また、 他の方法としては、 光の照射域と樹脂収容部の内面との距離を変化させる方法が ある。
光の回帰率を光導波路の形成方向に沿って異ならせるためのひとつの方法は、 上述したように、 樹脂収容部の内面における光の反射率を変化させることである。 具体的には、 反射率を高くするためには、 光導波路を形成する感光性組成物よ りも低い屈折率を有する物質にて樹脂収容部の内面を形成すればよい。 そのよう にすると、 ある一定の入射角以上の光は樹脂収容部の内面において全反射される ので、 反射率を高めることとなる。 なお、 物質によっては照射光を吸収するもの もあるので、 照射光の波長範囲において吸収効率の低いものを使用することが好
ましい。 樹脂収容部の内面を構成するのに好ましい物質としては、 具体的には、 照射光が紫外領域の場合には石英ガラスであり、 可視領域であれば石英ガラス、 ソーダガラス、 ホウケィ酸ガラス等であり、 赤外領域では石英ガラス等である。 さらに反射率を高めたレ、場合には、 樹脂収容部の内面に例えばスパッタなどによ つて金属をコーティングすれば、 あらゆる角度にて入射される照射光をほとんど すべて反射させることができ、 感光性組成物中に照射される光の強度を高くする ことができる。
一方、 反射率を低くするためには、 照射光を吸収させればよく、 そのためには、 樹脂収容部の内面を照射光を吸収させる物質にて形成すればよい。 具体的には、 照射光が紫外線である場合には、 C e、 G eなど紫外線領域にて吸収係数の大き なものドープしたガラスが効果的であり、 紫外から可視領域の場合は F e、 C O、 N i、 C u、 M n等の遷移金属イオンをドープした、 いわゆる着色ガラスが有効 である。 また、 C d S— C d S e混晶系ガラスなどを用いたシャープカットフィ ルタなどは、 その混晶比によって吸収波長を制御できる。 また、 一般に有機材料 は無機材料よりも電子遷移や分子振動に基づく吸収が大きいので、 紫外から赤外 の領域にわたり、 光を吸収することができる。 あるいは、 樹脂収容部の内面を、 光導波路を形成する感光性組成物とほぼ同じ屈折率を有する物質にて形成すれぱ よい。 同じ屈折率であれば光は反射されないため、 反射率は低くなる。
また、 光の回帰率を光導波路の形成方向に沿って異ならせるための他の方法は、 照射された光を透過させることである。 その一番簡単な方法は、 光導波路が形成 される領域の近接に何も置かないことである。 領域の遠方には異物質があっても よく、 この場合は反射される光があっても充分にその強度は減衰するので、 形成 される光導波路の形状にはほとんど影響を及ぼさない。
上述した内容を確認するために下記の手順にて実験を行い、 光導波路の形成状 況について観察を行った。
① ファイバ力ッタなどで端面処理を施した G I型石英製マルチモードフアイ ノ (フジクラ社製; コア Zクラッド = 5 0 /z m/ 1 2 5 μ πι) を l m程度用意し た。
② ファイバの片端より、 高圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 (松下
マシンアンドビジョン社製、 5 2 5 2 L ) より紫外線を入射した。 ファイバの出 射端から出射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製 U I T - 1 5 0 ) を用いて 0 . 7〜0 . 8 mW/ c m 2になるように、 高圧水銀にランプの照射 強度を調整した。
<自由空間での形成 >
③一 A 長さ l c m、 内径 6 mm程度のアクリル製の筒を用意し、 底面をスラ ィドガラス上に接着剤にて固定した。 筒内部に紫外線を照射することによりラジ カル重合を起こす紫外線硬化型樹脂 (口ックタイ ト社製、 L o c t i t e 3 5 8 ) を注ぎこみ、 出射側のファイバ端を樹脂の中に入れた。 ファイバは筒の中心部 あたりに位置させ、 動かないように固定した。
<ガラス V溝中の形成 >
③— B 出射側のファイバの端部を石英ガラス製の光ファイバ用 V溝基板 (モ リテックス社製石英 V溝) に位置させ、 さらにそのファイバの端部全体に、 上記 紫外線硬化型樹脂を隙間無く埋まる様に塗布した。 石英製 V溝押さえ板にてファ ィバの端部および紫外線硬化型樹脂を動かない様に挟み込んだ。
④ ③ー Aおよび Bの状態にファイバを保持したまま、 ②にて照度を調整した 紫外線をファィバの出射端より紫外線硬化型樹脂中に照射した。
上記①〜④の操作を行い、 ファイバの出射端より自己形成される光導波路を観 察したところ、 ③一Aおよび Bのいずれの方法においても 1 0秒で約 1 . 5 mm の光導波路が形成されることが顕微鏡 (キーエンス社製 V H— 7 0 0 0 ) 上確認 された。.
また、 可視光をファイバの出射端より照射し、 光導波路からの漏光を観察する ことによつても、 光導波路の形状に沿って漏光が観察され、 出射した光が光導波 路内に閉じこめられていることを確認した。
さらに上記のように形成した光導波路の軸方向における径の変化を確認したと ころ、 いずれも出射端近傍の光導波路の径はファイバのコアと同じく 5 0 Ai m程 度であり、 出射端近傍から離れるにつれて少しずつ太くなり、 5 0 0 μ ΐηから 6 0 0 μ πι離れたところでは径が 6 0 μ πι程度であった。 しかし③— Αに示した方 法にて作製した光導波路はその後徐々に細くなり、 1 mm付近の径は約 4 5 // m、
1. 2 mm付近の径は約 30 つであった。 一方、 ③— Bで作製した光導波路は lmm付近の径は約 65 /zm、 1. 2 mm付近でも約 50 μ mの径を保持してい た。
上記実験結果からわかるように、 紫外線の照射域とアタリル製の筒との間に距 離を設けた③ー Aにおいては、 照射域内に回帰する光の強度が非常に弱いため、 先端側ほど光の強度が徐々に低下して形成される光導波路の径が小さくなる。 こ れに対し、 紫外線を反射する石英製の V溝基板の V溝中に紫外線を照射した③一 Bにおいては、 照射域から散乱した光は V溝および押さえ板表面で反射され、 照 射域内に回帰して光の強度が高くなるため、 径の大きい光導波路が得られる。 なお、 第八群の本発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物としては、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法で用いる感光性組成物と同様 のもの等が挙げられる。 発明を実施するための最良の形態
以下、 上述した第一群〜第八群の本発明に係る実施形態について詳細に説明す る。 なお、 第一群〜第八群の本発明に係る実施形態は、 これらに限定されるわけ ではない。
(実施例 1 )
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 紫外線照射時にラジカル重合反応により硬化するァクリ レート系の紫外線硬化性接着剤 (ロックタイト社製、 Lo c t i t e 358 ;以 下、 樹脂 Aという) を用意した。
なお、 この樹脂 Aの波長 589 nmにおける光屈折率は、 硬化前:約 1. 48 、 硬化後:約 1. 5 1である。
B. 光導波路の形成 (図 24参照)
(1) G I型石英製マルチモードファイバ (フジクラ社製、 コア/クラッド = 50 μ m/ 1 25 μ m) を 1 m程度用意した。
なお、 この光ファイバは、 感光性組成物に浸漬する側を切断用治具 (二ツバ) で切断した後、 通常の方法で端面側から 1 Omm程度の被覆層を剥がしてクラッ
ドを露出させ、 その後は特に平坦化処理を施さなかったものである。
また、 光ファイバの感光性組成物に浸漬する側のコアの端面の粗度は、 R aが l /xmで、 Rma Xが 10 mであった。 なお、 この端面の粗度は、 キーエンス 社製のレーザ変位計を用いて測定した。
また、 この光ファイバのコアの波長 589 nmにおける光屈折率は、 約 1. 4 8である。
(2) 次に、 光ファイバ 1002の一端に、 250Wの高圧水銀ランプを光源 とした紫外線照射装置 1005 (松下マシンアンドビジョン社製、 5252 L) より 200〜 500 nmの波長範囲に分光分布を持つ紫外線を含む光を入射して 、 光ファイバ 1002の他端から出射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ 電機社製、 U I T— 1 50) を用いて 0. 3 mW, cm2になるように調整した
(3) 次に、 出射側の光ファイバ 1002の端部を光ファイバ用 V溝基板 10 06 (モリテックス社製、 石英 V溝) に位置させ、 さらに、 その光ファイバ 10 02の端部全体に、 上記 Aの工程で用意した感光性組成物 1001を隙間無く埋 まるように塗布した。 その後、 V溝押さえ板にて光ファイバ 1002の端部およ び感光性組成物 100 1を動かないように挟み込んだ。
(4) 次に、 上記 (3) の状態に光ファイバ 1002を保持したまま、 上記 ( 2) にて照度を調整した紫外線を含む光を光ファイバ 1002の出射端より感光 性組成物 1 00 1中に照射し、 コア部を形成した。
また、 この (4) の工程においては、 紫外線を含む光を 1秒間、 3秒間、 およ び、 10秒間照射した際に、 形成したコア部の形状を顕微鏡 (キーエンス社製、 VH- 7000) を用いて観察した。 その結果、 紫外線を含む光を 1秒間照射し た際には約 300 μ m、 3秒間の照射では約 500 μ m、 10秒間の照射では約 1 mmのコア部が形成されていた。
上記 (4) の工程終了後に、 形成されたコア部に、 可視光を光ファイバ 100 2の出射端より照射し、 光導波路からの漏光観察したところ、 光導波路形状に沿 つて漏光が観察され、 安定した光導波路が形成されていることが確認された。
また、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバ 1 002のコアの光屈折率の 1 02 %である。
なお、 この光配線のコアの光屈折率に対する、 光導波路のコア部の光屈折率の 相対ィ直 (102%) は、 上述した光ファイバのコアの波長 589 nmにおける光 屈折率 (約 1. 48) と、 上記樹脂 Aの波長 589 nmにおける硬化後の光屈折 率 (約 1. 51) とから算出したものである。 また、 以下の実施例、 参考例およ び比較例においてもその算出方法は同様である。
また、 このようにして作製した、 光ファイバと光導波路とからなる光伝送構造 体の反射減衰量を測定したところ、 50 d Bであった。 なお、 反射減衰量の測定 は、 J I S C 596 1 6. 2. 4に記載されている方法 (4) に準じて行 つた。
(実施例 2)
実施例 1の Bの (3) の工程において、 照射光の光路上に石英ガラスからなる あて板を、 光ファイバの端面に対する傾きが 45° となるように配置した以外は 、 実施例 1と同様にして光導波路を形成した (図 1 5参照) 。
本実施例で形成した光導波路を顕微鏡観察したところ、 光導波路の光フアイバ と結合した側と反対側の端面に、 光ファイバの端面に対する傾きが 45° の光路 変換ミラーが形成されていることが確認できた。
また、 本実施例で形成した光導波路について、 未硬化の感光性組成物を取り除 き、 コア部の周囲を空気からなるクラッド部とした状態で、 実施例 1と同様に、 可視光を光ファィバの出射端より照射したところ、 光導波路の光フアイバと結合 した側と反対側の端面において、 可視光の光路が 90° 変換されていることが確 認された。
また、 本実施例で作製した、 光ファイバと光導波路とからなる光伝送構造体の 反射減衰量を測定したところ、 50 d Bであった。
(実施例 3 )
実施例 1の Bの (3) の工程において、 照射光の光路上に、 その反射面の材質 がアルミニウムであるミラーを、 光ファイバの端面に対する傾きが 45° となる
ように配置した以外は、 実施例 1と同様にして光導波路を形成した (図 1 6参照 本実施例で形成した光導波路を顕微鏡観察したところ、 光導波路が途中で 9 0 ° 屈曲していることが確認できた。
また、 本実施例で形成した光導波路について、 実施例 1と同様に、 可視光を光 ファイバの出射端より照射し、 光導波路の漏光を観察したところ、 光導波路の途 中で光路が 9 0 ° 変換されていることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 光ファイバと光導波路とからなる光伝送構造体の 反射減衰量を測定したところ、 5 0 d Bであった。
(実施例 4 )
実施例 1の Bの (3 ) の工程において、 照射光の光路上の一部に、 その反射面 の材質がアルミニウムであるミラーを、 光ファイバの端面に対する傾きが 4 5 ° となるように配置した以外は、 実施例 1と同様にして光導波路を形成した (図 1 8 ( b ) 参照) 。
本実施例で形成した光導波路を顕微鏡観察したところ、 光導波路の途中に光路 変換ミラーが形成されるとともに、 該光導波路がこの部分で 2方向に分岐してい ることが確認された。
また、 本実施例で形成した光導波路について、 実施例 1と同様に、 可視光を光 ファイバの出射端より照射し、 光導波路の漏光を観察したところ、 光導波路の途 中で光路が 2つに分岐していることが確認され、 さらに、 2つの端面のそれぞれ から可視光が出射していることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 光ファイバと光導波路とからなる光伝送構造体の 反射減衰量を測定したところ、 5 0 d Bであった。
(実施例 5 )
A . 感光性組成物の調製
実施例 1の Aと同様、 樹脂 Aを用意した。
B . 光導波路の形成 (図 2 5参照)
( 1 ) 実施例 1で用いたものと同様の長さ l m程度の G I型石英製マルチモー
ドファイバ (フジクラ社製、 コア/クラッド =50 μπι/1 25 /im) を 2本ず つ、 5組 (計 10本) 用意した。 なお、 光ファイバとしては、 感光性組成物に浸 漬する側を切断用治具 (二ツバ) により切断した後、 通常の方法により端面から
1 Omm程度の被覆層を剥がしてクラッドを露出させ、 その後、 特に平坦化処理 を施さなかったものを用いた。 これらの光ファイバの端面の粗度は、 各光フアイ バにおいてバラツキがあつたが、 平均して R aが 2 μ mで、 Rma xが 20 μπι であった。
(2) 上記一組の光ファイバ 101 2、 101 2' の片端より、 250Wの高 圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 101 5 (松下マシンアンドビジョン 社製、 5252 L) より 200〜500 nmの波長範囲に分光分布を持つ紫外線 を含む光を入力して、 出射側とするそれぞれの光ファイバ 101 2、 10 1 2' のもう一方の端から照射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T— 1 50) を用いて 0. 3mW/cm2になるように調整をした。
(3) 次に、 それぞれの出射側の光ファイバ 101 2、 101 2' の端部を 5 00 / m程度の間隔をあけて光ファイバ用 V溝基板 101 6 (モリテックス社製
、 石英 V溝) に付き合わせて位置させ、 さらにその付き合わせ部全体に、 上記 A の工程で用意した感光性組成物 101 1を光ファイバ 10 1 2、 101 2' 間に 隙間無く埋まるように塗布した。 その後、 V溝押さえ板にて付き合わせ部おょぴ 感光性組成物 10 1 1を動かないように挟み込んだ。
(4) 上記 (3) の状態に光ファイバ 1012、 101 2' を保持したまま、 一方の光ファイバ 101 2の入射側に波長 850 nmの LED光源 (安藤電機製 、 AQ 2140および AQ 4215) を用いて、 出力約一 l O dBm (約 0. 1 mW) の光を入射し、 他方の光ファイバ 101 2' の入射側から出射される光出 力をパワーメータ (安藤電機社製、 AQ 2 140および AQ2730) を用いて 測定した。
(5) さらに、 上記 (3) の状態に光ファイバ 101 2、 1012' を保持し たまま、 上記 (2) で照度を調整した紫外線を含む光を含む光をそれぞれの光フ アイバ 10 1 2、 101 2' の出射端より同時に、 感光性組成物 101 1中に 1
〜 2秒間照射した。
上記 (1) 〜 (4) の工程を、 5組の光ファイバのそれぞれについて行ったと ころ、 感光性組成物 101 1の硬化が未だ行われておらず、 上記 (4) の工程終 了時においては、 全ての組において 8 d B以上の光出力の損失が測定された。 ま た、 上記 (5) の工程終了時においては、 全ての組で双方の光ファイバ 10 12 、 101 2' の出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が真中付近で結 合していることが顕微鏡で観察された。
また、 上記 (5) の工程終了後、 上記 (4) の工程で用いた方法と同様の方法 により、 波長 850 nmでの光出力の損失を測定したところ、 1. 6〜3. 3 d Bであり、 この値は上記 (4) の工程終了後に各組の光ファイバ間で測定した値 よりも大幅に減少していた。 このことは、 各組の光ファイバにおいて、 2本の光 ファイバ 101 2、 101 2' が確実に光結合されていることを示しており、 上 記 (5) の工程終了後、 コア部を介して光が導波していることが確認された。 また、 本実施例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 102%である。
(実施例 6 ) ' 実施例 5の Bの (1) の工程において、 実施例 1で用いたものと同様の長さ 1 m程度の G I型石英製マルチモードファイバを 2本ずつ、 5組 (計 10本) 用意 した。 なお、 光ファイバとしては、 感光性組成物に浸漬する側を切断用治具 (二 ツバ) により切断した後、 被覆層を剥がす処理を施さず、 さらに、 特に平坦化処 理も施さなかったものを用いた以外は実施例 1と同様にして光導波路を形成した 。 なお、 切断した光ファイバの端面の粗度は、 各光ファイバにおいてバラツキが あつたが、 平均して R aが 2 / mで、 R m a xが 20 mであった。 また、 本実 施例で使用した光ファイバは、 感光性組成物に浸漬する側の端面付近に被覆層が 残っている。
本実施例で形成した光導波路について、 コァ部の形状を顕微鏡観察したところ
、 安定な形状で観察され、 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合しているこ とが顕微鏡で観察された。
さらに、 実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバにつ いて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照射 した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 1. 5〜3. 3 dBに大幅に減 少していることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 102%である。
(実施例 7 )
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 紫外線照射時に硬化する紫外線硬化性接着剤 (ァーデル 社製、 OPTOKLEB HV 1 6 ;以下、 樹月旨 Bとレ、う) を用意した。
なお、 この樹脂 Bの波長 589 nmにおける光屈折率は、 硬化前:約 1. 57 、 硬化後:約 1. 60である。
B. 光導波路の形成
上記 Aの工程で用意した感光性組成物 (樹脂 B) を用いた以外は、 実施例 5と 同様にして、 上記樹脂 Bからなる光導波路のコア部を形成した。 このコア部の形 状を顕微鏡観察したところ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部 が真中付近で結合していることが確認された。
さらに、 実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバにつ いて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照射 した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 2. 3〜6. 5 dBに減少して いることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ
れた光ファイバのコアの光屈折率の 1 0 8 %である。
(実施例 8 )
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 上記樹脂 B、 および、 紫外線照射時に硬化するアタリレ ート系の紫外線硬化性接着剤 (ダイキン社製、 ォプトダイン UV 2 0 0 0 ;以 下、 樹脂 Cという) を用意した。
なお、 この樹脂 Cの波長 5 8 9 nmにおける光屈折率は、 硬化前:約 1. 4 5 、 硬化後:約 1. 4 8である。
B. 光配線の形成 (図 7 2参照)
( 1 ) 平坦な石英ガラス板 1 5 1 4上に、 上記樹脂 Bをスピンコートで、 硬化 後の膜厚が約 4 0 jumとなるように塗布し、 コア形成用樹脂層 1 5 1 3' を形成 した (図 7 2 ( a ) 参照) 。
(2) 次に、 コアパターン (幅 40 i m) が描画されたマスク (図示せず) を、 コア形成用樹脂層上に載置し、 その後、 露光処理を施して直線状のコア 1 5 1 3 を形成した。 さらに、 未露光部分をアルコールで除去した後 (図 7 2 (b) 参照 ) 、 形成したコア 1 5 1 3の上に上記樹脂 Cを適量塗布し、 その後、 露光処理を 施して上記樹脂 Cを硬化させた。
(3) このような工程を経ることにより、 コア 1 5 1 3が樹脂 Bの硬化物から なり、 クラッドが石英ガラス 1 5 1 4と樹脂 Cの硬化物 1 5 1 5とからなる光配 線 (直線状導波路) を形成した (図 7 2 ( c ) 参照) 。
(4) 以上の光配線を 5本作製し、 それぞれの配線をほぼ真中で破断切断した。
C. 光導波路の形成 (図 7 3参照)
( 1 ) 上記 Bの工程を経て作製した 5組 (計 1 0本) の光配線 (直線状導破路 ) を用意した。 なお、 光配線の感光性組成物に浸漬する側のコアの端面は、 破断 切断した後、 特に、 平坦化処理を施さなかったものを用いた。 これらの光配線の 端面の粗度は、 各光配線のそれぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 μ χη で、 Rm a Xが 2 0 μ mであった。
(2) 上記一組の光配線 1 5 1 2、 1 5 1 2' の片端より、 2 50Wの高圧水
銀ランプを光源とした紫外線照射装置 (松下マシンアンドビジョン社製、 525 2 L) より 200〜 500 nmの波長範囲に分光分布を持つ紫外線を含む光を、 光ファイバを通じて入力して、 出射側とするそれぞれの光配線 1 5 12、 1 51 2' のもう一方の端から照射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製 、 U I T— 1 50) を用いて 0. 3mWZcm2になるように調整をした。
(3) 次に、 それぞれの出射側の光配線 1 5 12、 1 51 2' の端部を 500 μπι程度の間隔をあけて付き合わせて位置させ、 さらにその付き合わせ部全体に 、 上記 Αの工程で用意した感光性組成物 (樹脂 C) 1 5 1 1を光配線 1 51 2、 1 51 2' 間に隙間無く埋まるように塗布した (図 73 (a) 参照) 。 その後、 押さえ板にて付き合わせ部および樹脂 Cを動かないように挟み込んだ。
(4) 上記 (3) の状態に光配線 1 51 2、 1 5 1 2' を保持したまま、 一方 の光配線 1 512の入射側に波長 850 nmの LED光源 (安藤電機製、 AQ2 140および AQ 42 1 5) を用いて、 出力約— l O dBm (約 0. 1 mW) の 光を入射し、 他方の光配線 1 5 1 2' の入射側から出射される光出力をパワーメ ータ (安藤電機社製、 AQ 2 140および AQ 2730) を用いて測定した。
(5) さらに、 上記 (3) の状態に光配線 151 2、 1 5 1 2' を保持したま ま、 上記 (2) の工程で照度を調整した紫外線を含む光をそれぞれの光配線 15 12、 1 5 12' の出射端より同時に、 感光性組成物 (樹脂 C) 151 1中に 1 〜 2秒間照射した (図 73 (b) 参照) 。
上記 (5) の工程終了時においては、 全ての組で双方の光配線 151 2、 15
1 2' の出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が真中付近で結合して いることが顕微鏡で観察された (図 73 (c) 参照) 。
実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光配線について、 光出力 の損失を測定したところ、 各組ともに光配線から同時に光を照射した前後におい て、 上記損失が 8 d B以上から 2. 5〜6. 8 d Bへと減少していることが確認 された。
また、 本実施例で作製した、 2本の光配線と光導波路とからなる光伝送構造体 の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光配線のコアの光屈折率の 93%である。
(実施例 9)
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 紫外線照射時に硬化する紫外線硬化性接着剤 (No 1 a n d社製、 NOA 72 ;以下、 樹脂 Dという) を用意した。
なお、 この樹脂 Dの波長 589 nmにおける光屈折率は、 硬化前:約 1. 53 、 硬化後:約 1. 56である。
B. 光導波路の形成
上記 Aの工程で用意した感光性組成物 (樹脂 D) を用いた以外は、 実施例 5と 同様にして、 上記樹脂 Dからなる光導波路のコア部を形成した。 このコア部の形 状を顕微鏡観察したところ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部 が真中付近で結合していることが確認された。
さらに、 実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバにつ いて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照射 した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 2. 1〜5. 7 dBにかなり減 少していることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 105%である。
(実施例 10)
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 上記樹脂 C、 および、 上記樹脂 Dを用意した。
B. 光配線の形成
実施例 8の Bの (1) 〜 (4) の工程と同様の方法を用いて、 コアが樹脂 Dの 硬化物からなり、 クラッドが石英ガラスと樹脂 Cの硬化物とからなる光配線 (直 線状導波路) を 5本形成し、 それぞれの光配線をほぼ真中で破断切断した。
C. 光導波路の形成
(1) 上記 Bの工程を経て作製した 5組 (計 10本) の光配線 (直線状導破路 ) を用意した。 なお、 光配線の感光性組成物に浸漬する側のコアの端面は、 破断 切断した後、 特に、 平坦化処理を施さなかったものを用いた。 これらの光配線の 端面の粗度は、 各光配線のそれぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 /m で、 Rm a Xが 20 At mであった。
これらの光配線を用い、 実施例 8の Cの (2) 〜 (5) の工程と同様の方法を 用いて、 コアが樹脂 Cよりなる光導波路の形成を行った後、 コア部の形状を顕微 鏡で観察したところ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中 付近で結合していることが顕微鏡で観察された。
また、 実施例 5と同様の方法を用いて、 光出力の損失を 5組の光配線について 測定したところ、 各組ともに光配線から同時に光を照射した前後において、 上記 損失が 8 d B以上から 1. 9~5. 6 d Bと、 かなり減少していることが確認さ れた。 .
また、 本実施例で作製した、 2本の光配線と光導波路とからなる光伝送構造体 の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光配線のコアの光屈折率の 95%である。
(実施例 1 1 )
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 上記樹脂 A、 および、 上記樹脂 Cを用意した。
B. 光配線の形成
実施例 8の Bの (1) 〜 (4) の工程と同様の方法を用いて、 コアが樹脂 Aの 硬化物からなり、 クラッドが石英ガラスと樹脂 Cの硬化物とからなる光配線 (直 線状光導波路) を 5本形成し、 それぞれの配線を真中より破断切断した。
C. 光導波路の形成
(1) 上記 Bの工程を経て作製した 5組 (計 10本) の光配線 (直線状導破路 ) を用意した。 なお、 光配線の感光性組成物に浸漬する側のコアの端面は、 破断
切断した後、 特に、 平坦化処理を施さなかったものを用いた。 これらの光配線の 端面の粗度は、 各光配線のそれぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 /z m で、 R m a Xが 2 0 mであった。
これらの光配線を用い、 実施例 8の Cの (2 ) 〜 (5 ) の工程と同様の方法を 用いて、 コアが樹脂 Cよりなる光導波路の形成を行った後、 コア部の形状を顕微 鏡で観察したところ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中 付近で結合していることが顕微鏡で観察された。
また、 実施例 5と同様の方法を用いて、 光出力の損失を 5組の光配線について 測定したところ、 各組ともに光配線から同時に光を照射した前後において、 上記 損失が 8 d B以上から 1 . 8〜3 . 4 d Bと、 大幅に減少していることが確認さ れた。
また、 本実施例で作製した、 2本の光配線と光導波路とからなる光伝送構造体 の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 5 0 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光配線のコアの光屈折率の 9 8 %である。
(実施例 1 2 )
A . 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 樹脂 Cを用意した。
B . 光導波路の形成
上記 Aに代えて、 上記 Aの工程で用意した感光性組成物 (樹脂 C ) を用いた以 外は、 実施例 5と同様にして、 上記樹脂 Cからなる光導波路のコア部を形成した 。 このコア部の形状を顕微鏡観察したところ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合していることが確認された。
さらに、 実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバにつ いて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照射 した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 1 d B以下に大幅に減少してい ることが確認された。
また、 本実施例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構
造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 60 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 100%である。
(参考例 1 )
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 樹脂 C、 紫外線照射時に硬化する紫外線硬化性接着剤 ( ダイキン社製、 ォプトダイン UV 1000 ;以下、 樹脂 Eという) 、 および、 同じく紫外線照射時に硬化する紫外線硬化性接着剤 (ァーデル社製、 OPTOK LEB HV 1 53 ;以下、 樹脂 Fという) を用意した。
なお、 この樹脂 Eの波長 589 nmにおける光屈折率は、 硬化前:約 1. 42 、 硬化後:約 1. 45であり、 樹脂 Fの波長 589 nmにおける光屈折率は、 硬 化前:約 1. 60、 硬化後:約 1. 63である。
B. 光配線の形成
実施例 8の Bの (1) 〜 (4) の工程と同様の方法を用いて、 コアが樹脂 Fの 硬化物からなり、 クラッドが石英ガラスと樹脂 Cの硬化物とからなる光配線 (直 線状導波路) を 5本形成し、 それぞれの光配線をほぼ真中で破断切断した。
C. 光導波路の形成
(1) 上記 Bの工程を経て作製した 5組 (計 10本) の光配線 (直線状導破路 ) を用意した。 なお、 光配線の感光性組成物に浸漬する側のコアの端面は、 破断 切断した後、 特に、 平坦化処理を施さなかったものを用いた。 これらの光配線の 端面の粗度は、 各光配線のそれぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 で、 Rm a Xが 20 μ mであった。
(2) これらの光配線を用い、 さらに、 樹脂 Cに代えて樹脂 Eを用いた以外は 、 実施例 8のじの (2) 〜 (5) の工程と同様にして、 コア部が樹脂 Eよりなる 光導波路の形成を行った後、 コア部の形状を顕微鏡で観察したところ、 安定な形 状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合していることが顕微 鏡で観察された。
また、 実施例 5と同様の方法を用いて、 光出力の損失を 5組の光配線について
測定したところ、 各組ともに光配線から同時に光を照射した前後において、 上記 損失が 8 dB以上から 3. :!〜 7. 9 d Bと、 減少していることが確認された。 また、 本参考例で作製した、 2本の光配線と光導波路とからなる光伝送構造体 の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 50 d B以上であった。
なお、 本参考例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光配線のコアの光屈折率の 89%である。
(参考例 2)
A. 感光性組成物の準備
感光性組成物として、 上記樹脂 E、 および、 樹脂 Fを用意した。
B. 光配線の形成 (図 74参照) 。
(1) 平坦な石英ガラス板 524上に、 旭硝子社製、 サイ トップ (以下、 樹脂 Gという) をスピンコートで、 乾燥後の膜厚が約 20 Ax mとなるように塗布し、 乾燥して下部クラッド 525 aを形成した。
なお、 上記樹脂 Gの波長 589 nmにおける光屈折率は、 乾燥後、 約 1. 34 である。
(2) 形成した下部クラッド 525 aに、 上記樹脂 Eをスピンコートで、 硬化 後の膜厚が約 40 mとなるように塗布し、 コア形成用樹脂層 523' を形成し た (図 74 (a) 参照) 。
(3) 次に、 コアパターン (幅 40//m) が描画されたマスク (図示せず) を 、 コア形成用樹脂層 523' 上に載置し、 その後、 露光処理を施して直線状のコ ア 523を形成した。
(4) さらに、 コア形成用樹脂層 523' の未露光部分をアルコールで除去し (図 74 (b) 参照) 、 その後、 コア 523上を含む下部クラッド 525 a上に
、 上記樹脂 Gを適量塗布、 乾燥し、 コア 523の周囲にクラッド 525を形成し た。
このような工程を経ることにより、 コアが樹脂 Eの硬化物からなり、 クラッド が樹脂 Gからなる光配線 (直線状導波路) を形成した (図 74 (c) 参照) 。
(5) 以上の光配線を 5本作製し、 それぞれの配線をほぼ真中で破断切断した
C . 光導波路の形成
( 1 ) 上記 Bの工程を経て作製した 5組 (計 1 0本) の光配線 (直線状導破路 ) を用意した。 なお、 光配線の感光性組成物に浸漬する側のコアの端面は、 破断 切断した後、 特に、 平坦化処理を施さなかったものを用いた。 これらの光配線の 端面の粗度は、 各光配線のそれぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 /i m で、 R m a Xが 2 0 μ mであった。
これらの光配線を用い、 さらに、 樹脂 Cに代えて樹脂 Fを用いた以外は、 実施 例 8の Cの (2 ) 〜 (5 ) の工程と同様にして、 コアが樹脂 Fよりなる光導波路 の形成を行った後、 コア部の形状を顕微鏡で観察したところ、 安定な形状で観察 された。 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合していることが顕微鏡で観察 された。
実施例 5で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光配線について、 光出力 の損失を測定したところ、 各組ともに光配線から同時に光を照射した前後におい て、 上記損失が 8 d B以上から 2 . 9〜7 . 8 d Bへと減少していることが確認、 された。
また、 本参考例で作製した、 2本の光配線と光導波路とからなる光伝送構造体 の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 5 0 d B以上であった。
なお、 本参考例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光配線のコアの光屈折率の 1 1 2 %である。
(比較例 1 )
( 1 ) 実施例 1で使用したものと同様の G I型石英製マルチモードファイバを 2本ずつ、 5組 (計 1 0本) 用意した。 なお、 光ファイバの他方の光ファイバと 付き合わせる側のコアの端面は、 切断用治具 (二ツバ) を用いて切断した後、 通 常の方法で端面側から 1 O mm程度の被覆層を剥がしてクラッドを露出させ、 そ の後は、 特に平坦化処理を施さなかった。 これら端面の粗度は、 各光ファイバそ れぞれでばらつきはあったが平均して R aが 2 / mで、 R m a xが 2 0 μ mであ つた。
この一組の光ファイバを光ファイバ用 V溝基板 (モリテックス社製、 石英 V溝 ) 上で、 5 0 0 μ πι程度の間隔をあけて付き合わせて載置した。
その後、 V溝押さえ板を用いて、 2本の光ファイバを動かないように固定した この付き合わせて接続した 2本の光ファイバの反射減衰量を、 5組それぞれに ついて測定したところ、 全ての組で 2 5 d B以上であった。 なお、 反射減衰量の 測定は、 J I S C 5 9 6 1 6 . 2 . 4に記載されている方法 (4 ) に準じ て行った。
また、 比較例 1で対向配置した 5組の光ファイバ間の接続損失を測定したとこ ろ、 3 0〜5 5 d Bであった。 なお、 接続損失の測定は、 実施例 5の (4 ) のェ 程で用いた方法と同様の方法、 すなわち、 一の光ファイバの付き合わせた側と反 対の側から出力約— 1 0 d B m (約 0 . l mW) の光を入射し、 他方の光フアイ バの付き合わせた側と反対の側から出射される光出力を測定する方法を用いた。 なお、 本比較例では、 光導波路を形成していないが、 2本の光ファイバの間隙 には空気 (光屈折率: 1 . 0 0 ) が存在しており、 これは、 接続された光フアイ バのコアの光屈折率の 6 8 %である。
(比較例 2 )
実施例 1 2において、 下記の光ファイバを用いた以外は、 実施例 1 2と同様に して光伝送構造体を作製した。
すなわち、 実施例 1 2で用意したものと同様の長さ l m程度の G I型石英製マ ルチモードファイバを 2本ずつ、 5組 (計 1 0本) 用意し、 光ファイバの感光性 組成物に浸漬する側のコアの端面を、 切断用治具 (二ッパ) を用いて切断した後 、 通常の方法で端面側から 1 0 mm程度の被覆層を剥がしてクラッドを露出させ 、 さらに端面をアルミナ砥粒を用いて垂直、 平滑に研磨した光ファイバを用いた 。 これら端面の粗度は、 各光ファイバのそれぞれでばらつきはあったが平均して R a力 S O . 0 5 μ mであった。
上記した端面処理を施した光ファイバを用い、 実施例 1 2と同様にして上記樹 脂 Cからなる光導波路のコア部を形成し、 このコア部の形状を顕微鏡観察したと
ころ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合して いることが確認された。
さらに、 実施例 1 2で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバに ついて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照 射した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 1 d B以下に大幅に減少して いることが確認された。
また、 本比較例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 6 0 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 1 0 0 %である。
(比較例 3 )
実施例 1 2において、 下記の光ファイバを用いた以外は、 実施例 1 2と同様に して光伝送構造体を作製した。
すなわち、 実施例 1 2で用意したものと同様の長さ l m程度の G I型石英製マ ルチモードファイバを 2本ずつ、 5組 (計 1 0本) 用意し、 光ファイバの感光性 組成物に浸漬する側のコアの端面を、 切断用治具 (二ツバ) を用いて切断した後 、 通常の方法で端面側から 1 O mm程度の被覆層を剥がしてクラッドを露出させ 、 光ファイバカツタを用いて切断することにより、 端面を垂直に鏡面処理した光 ファイバを用いた。 これら端面の粗度は、 各光ファイバのそれぞれでばらつきは あつたが平均して R aが 0 . O l /z m以下であった。
上記した端面処理を施した光ファイバを用い、 実施例 1 2と同様にして上記樹 脂 Cからなる光導波路のコァ部を形成し、 このコァ部の形状を顕微鏡観察したと ころ、 安定な形状で観察された。 また、 それぞれのコア部が真中付近で結合して いることが確認された。
さらに、 実施例 1 2で用いた方法と同様の方法を用いて、 5組の光ファイバに ついて、 光出力の損失を測定したところ、 各組ともに光ファイバから同時に光照 射した前後において、 上記損失が 8 d B以上から、 1 d B以下に大幅に減少して いることが確認された。
また、 本比較例で作製した、 2本の光ファイバと光導波路とからなる光伝送構 造体の反射減衰量を測定したところ、 5組とも 6 0 d B以上であった。
なお、 本実施例で形成した光導波路のコア部の光屈折率は、 該コア部が接続さ れた光ファイバのコアの光屈折率の 1 0 0 %である。
実施例 1〜 1 2、 参考例 1〜 2、 および、 比較例 1〜 3の結果を表 1に示す。
)比較例 1では、光配線同士の間に光導波路を形成しておらず、ここにいう光屈折 率は、光配線同士の間に存在する空気の光屈折率である
表 1に示した結果から明らかなように、 実施例 1〜4で作製した光伝送構造体 は、 光配線の光導波路と結合する端面のコアに、 平坦化処理が施されておらず、 面粗度 R aが 1 /i mであったが、 その反射減衰量は 5 0 d Bであり、 好適に光通 信用デバイスとして使用することができることが明らかとなった。
また、 実施例 1 2に係る光伝送構造体と、 比較例 2および 3に係る光伝送構造 体とを比較した場合、 光配線のコアの端面の R aにかかわらず、 すなわち、 光配 線の端面処理の有無にかかわらず、 得られた光伝送構造体の特性 (光配線間の接 続損失、 反射減衰量) に差がない。 この結果からも、 上記光伝送構造体が、 光通 信用デバイスとして好適に用いることができることが明らかとなった。
また、 実施例 5、 7〜 1 2、 参考例 1、 2と、 比較例 1を比較した場合、 光導 波路を形成した実施例 5、 7 - 1 2 , 参考例 1、 2のほう力 光導波路を形成し なかった比較例 1と比較して光伝送性に優れることは、 接続損失の比較から明ら かである。
さらに、 実施例 5、 7 - 1 2 , 参考例 1、 2のそれぞれを詳細に比較すると、 光導波路のコア部の光屈折率と、 該コア部が接続した光導波路のコアの光屈折率 とがほぼ等しいとき (実施例 1 2 ) 、 その接続損失および損失のばらつきが最小 となる。 また、 光導波路のコア部の光屈折率が、 該コア部が接続した光導波路の コアの光屈折率の 9 8〜 1 0 2 %であるとき (実施例 5および実施例 1 1 ) 、 9 5〜: L 0 5 %であるとき (実施例 9および 1 0 ) 、 9 0〜: L 1 0 %であるとき ( 実施例 7および 8 ) には、 この順序で接続損失およびそのばらつきが大きくなつ ていることが分かる。
また、 光導波路のコア部の光屈折率が、 該コア部の接続した光配線のコアの光 屈折率の 8 5〜1 1 5 %であるとき (参考例 1および 2 ) には、 さらに、 接続損 失、 および、 そのバラツキが大きくなつており、 上記光導波路のコア部の光屈折 率が、 上記光配線のコアの光屈折率の 9 0〜1 1 0 %である場合に比べて、 その 光伝送能が劣ることが明らかとなつた。
また、 実施例 5と実施例 6とを比較した結果、 光伝送構造体の接続損失には、 光配線の光導波路と接続する側の端部の被覆層の有無は影響がないことが明らか
となった。
(実施例 1 3) 光導波路の形成 (図 28参照)
(1) ファイバカツタを用いて端面処理を施した、 長さ約 lmの G I型石英製 マルチモード光ファイバ (フジクラ社製、 コア Zクラッド =50 125 /i m) を用意した。
さらに、 光ファイバ 2042の端面 2042 bに着色テープを貼り付け、 紫外 線照射装置 2045 (松下マシンアンドビジョン社製、 5252 L) を用いて照 射する紫外線を含む光が、 光ファイバ 2042の端面 2042 bから入射しない ようにした。
(2) 次に、 光ファイバ 2042の側面を湾曲させた。 なお、 光ファイバ 20
42の湾曲させた箇所における曲率半径は 100 mm程度であった。 ここで曲率 半径とは、 光を入射させる箇所における曲率円の半径をいう。
さらに、 高圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 2045よりライ トガイ ド 2048を通じて照射された紫外線を含む光を、 光ファイバ 2042の湾曲さ せた側面を介して入射させた。 このとき、 ライ トガイ ド 2048の軸 (中心軸) と、 光を入射させる箇所における光ファイバ 2042の光軸とを略合致させた状 態で、 光ファイバ 2042の湾曲させた側面を介して紫外線を含む光を入射させ た。
その後、 出射側とする光ファイバ 2042の端面 2042 aから照射される紫 外線の強度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T_ 1 50) を用いて測定し た。
その結果、 紫外線の強度は、 0. O lmW/cm2以下 (検出限界以下) であ つた。 し力 し、 光ファイバ 2042の端面 2042 aから光が照射されているこ とは、 光ファイバ 2042の端面 2042 aから光 (ランプ光に含まれる可視光 線) が視認することができたことにより確認した。
(3) 次に、 光ファイバ 2042の端面 2042 aを光ファイバ用 V溝基板 2 046 (モリテックス社製、 石英 V溝) 上に载置し、 端面 2042 aの全体に感 光性組成物 2041 (樹脂 A) を隙間なく埋まるように塗布した。
次に光ファイバ用 V溝基板 2046上に V溝押さえ板を載置し、 該押さえ板に
て光ファイバ 2042の端面 2042 aおよび感光性組成物 2041を動かない ように固定した。
(4) 次に、 光ファイバ 2042を固定したまま、 上記 (2) の工程と同様の 方法を用いて、 紫外線を含む光を感光性組成物 2041に照射することにより ( 図 28参照) 、 感光性組成物 203 1を硬化させ、 光導波路を形成した。
上記 (4) の工程で紫外線を含む光を 5分間照射した結果、 その長さが約 30 / m〜約 50 /imのコア部が形成されているのが、 顕微鏡 (キーエンス社製、 V H- 7000) により確認された。
(実施例 14) 光導波路の形成
光ファイバの湾曲した側面を介して、 光ファイバの一の端面から感光性組成物 に光を照射する際、 紫外線照射装置よりライ トガイドを通じて照射された紫外線 を含む光を、 集光レンズ (松下マシンアンドビジョン社製) により集光した後、 上記光ファイバの湾曲した側面を介して入射させることとした以外は、 実施例 1 3と同様にして光導波路を形成した。
なお、 上記紫外線照射装置より照射した紫外線の強度は、 実施例 1 3と同じと した。 また、 紫外線を含む光を照射した時間についても、 実施例 13と同様に 5 分間とした。
その結果、 実施例 13で形成したコア部 (長さ :約 30〜50 /im) より長い コア部が形成されているのが、 顕微鏡により確認された。
実施例 14において形成したコア部が、 実施例 1 3において形成したコア部よ り長かったのは、 紫外線照射装置よりライ トガイドを通じて照射された紫外線を 含む光を、 集光レンズにより集光させることにより、 光ファイバの湾曲した側面 を介して入射させる紫外線の強度を強くするとともに、 効率よく光ファイバのコ ァに光を入射させることができたためであると考えられる。
(実施例 1 5) 光導波路の形成 (図 30参照)
(1) ファイバカツタを用いて端面処理を施した、 長さ約 lmの G I型石英製 マルチモード光ファイバ (フジクラ社製、 コア クラッド =50/1 25 μπι) を 2本用意した。
(2) 光ファイバ 3012' の片端より、 250Wの高圧水銀ランプを光源と
した光照射手段である紫外線照射装置 (松下マシンアンドビジョン社製、 525 2 L) (図示せず) より紫外線を含む光を入射し、 出射側とする光ファイバ 30 1 2' の他端から照射される紫外線の強度を 0. 3mW/cm2程度になるよう に調整した。 なお、 紫外線の強度の測定は、 紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T— 1 50) を用いて行った。
(3) 次に、 光ファイバ 30 12、 301 2' の端部 301 2 a、 301 2' aを 500 /zm程度の間隔をあけて光ファイバ用 V溝基板 3016 (モリテック ス社製、 石英 V溝) に付き合わせて配置させ、 さらに、 その付き合わせ部全体に、 紫外線硬化型樹脂組成物 30 1 1 (樹脂 A) を隙間なく埋まるように塗布した。 その後、 V溝押さえ板にて付き合わせ部および感光性組成物 301 1を動かない ように挟み込んだ。
(4) 上記 (3) の状態に光ファイバ 301 2、 301 2' を保持したまま、 一方の光ファイバ 301 2' の入射端に波長 850 nmの LED光源 (安藤電気 製、 AQ 2140および AQ 421 5) を用いて、 出力約一 10 d Bm (約 0. lmW) の光を入射し、 他方の光ファイバ 30 12の入射端から出射される光出 力をパヮ一メータ (安藤電気社製、 . AQ 2140および AQ 2730) を用いて 測定した。
(5) 次に、 光ファイバ 301 2の入射端側に、 アルミミラー (図示せず) を 配置した。 このとき、 光ファイバ 301 2の入射端側の端面と、 上記アルミミラ 一の反射面とは平行であり、 それらの距離は 1 Ο μ m以下であった。
. (6) さらに、 上記 (5) の状態に光ファイバ 301 2、 3012' を保持し たまま、 上記 (2) で照度を調整した紫外線を含む光を光ファイバ 301 2' の 出射端より、 感光性組成物 30 1 1中に 1〜2秒間照射し、 その後、 上記アルミ ミラーを取り除いた。
上記 (1) 〜 (4) の工程を行ったところ、 感光性組成物 301 1の硬化が未 だ行われておらず、 上記 (4) の工程終了時においては、 8 dB以上の光出力の 損失が測定された。 また、 上記 (6) の工程終了時においては、 双方の光フアイ ノ 301 2、 3012' の出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が結 合していることが顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 7000) で観察された。
(7) 上記 (6) の工程を行った後、 上記 (4) の工程と同様の方法を用いて、 光ファイバ 3 0 1 2' の入射側から出射される光出力の測定を実施した。
その結果、 3 d B以下の光出力の損失が測定された。
上記 (7) の工程終了時において測定された光出力の損失 (3 d B以下) 力 上記 (4) の工程終了時において測定された光出力の損失 (8 d B以上) より少 なかったことは、 双方の光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' の出射端の間にコア部 からなる光導波路が形成され、 上記光導波路により、 光ファイバ 30 1 2、 30 1 2' が接続されていることを示している。
上記 (6) の工程終了後、 可視光を光ファイバ 30 1 2の出射端より照射し、 光導波路からの漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿って漏光が観 察され、 形成した光導波路に出射した光が上記光導波路内に閉じ込められている ことが確認された。
また、 実施例 1 5とは別に、 図 2 9に示すように、 受光素子 30 1 8を備えた 光学部品 30 1 7を設けた光ファイバ 30 1 2と、 光ファイバ 30 1 2' とを用 いて、 上述した実施例 1 5と同様の方法により、 コア部からなる光導波路を形成 した。 その後、 この光導波路について、 光ファイバ 30 1 2' から伝送光を入射 したところ、 受光素子 3 0 1 8により上記伝送光を受光することができた。
(実施例 1 6) 光導波路の形成 (図 3 1参照)
(1) 上述した実施例 1 5の (1) 〜 (3) の工程と同様の方法を用いて、 異 なる光ファイバ 302 2、 3 022' のそれぞれの端部が向き合い、 かつ、 少な くとも向き合った一端がともに感光性組成物 3 0 2 1中に浸漬されるように、 .異 なる光ファイバ 302 2、 3 022' を配置し、 さらに、 光ファイバ 30 22' の片端より紫外線照射装置を用いて紫外線を含む光を入射し、 出射側とする光フ アイバ 30 2 2' の他端から照射される紫外線の強度を 0. 3mW/cm2程度 になるように調節した。
なお、 図 3 1では、 光ファイバ 30 2 2の端部 302 2 bには、 受光素子 30 2 8を備えた光学部品 30 2 7が設けられているが、 実施例 1 6で使用した光フ アイバ 30 2 2の端部 302 2 bには、 光学部品 30 2 7は設けられていない。
(2) 次に、 一方の光ファイバ 30 2 2' の入射端に波長 8 50 nmの LED
光源 (安藤電気製、 AQ 2 1 40および AQ42 1 5) を用いて、 出力約一 1 0 d Bm (約 0. l mW) の光を入射し、 他方の光ファイバ 30 2 2の入射端から 出射される光出力をパワーメータ (安藤電気社製、 AQ 2 1 40および AQ 27 3 0) を用いて測定した。
(3) 次に、 光ファイバ 3 0 2 2側に、 光フィルタ 302 9 (誘電体多層膜フ ィルタ) を設けた。
なお、 図 3 1では、 光ファイバ 30 2 2にコアを分断するスリットを形成し、 該スリットに光フィルタを差し込んでいるが、 実施例 1 6では、 光ファイバ 30
2 2の入射端側に光フィルタ 3 0 2 9を設けた。
(4) さらに、 上記 (3) の状隼に光ファイバ 30 2 2、 30 22' を保持し たまま、 上記 (1) で強度を調整した紫外線を含む光を光ファイバ 30 22' の 出射端より、 感光性組成物 3.0 2 1中に 1〜 2秒間照射し、 その後、 光フィルタ
30 2 9を取り除いた。
上記 (1) の工程を行ったところ、 感光性組成物 30 1 1の硬化が未だ行われ ておらず、 上記 (2) の工程終了時においては、 8 d B以上の光出力の損失が測 定された。 また、 上記 (4) の工程終了時においては、 双方の光ファイバ 3 02 2、 3.02 2' の出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が結合してい ることが顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 7 000) で観察された。
(5) 上記 (4) の工程を行った後、 上記 (2) の工程と同様の方法を用いて、 光ファイバ 30 2 2' の入射側から出射される光出力の測定を実施した。
その結果、 3 d B以下の光出力の損失が測定された。.
上記 (5) の工程終了時において測定された光出力の損失 (3 d B以下) 力 上記 (4) の工程終了時において測定された光出力の損失 (8 d B以上) より少 なかったことは、 双方の光ファイバ 30 2 2、 30 2 2' の出射端の間にコア部 からなる光導波路が形成され、 上記光導波路により、 光ファイバ 30 2 2、 30 2 2' が接続されていることを示している。
また、 上記 (5) の工程終了後、 可視光を光ファイバ 30 2 2の出射端より照 射し、 光導波路からの漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿って漏 光が観察され、 形成した光導波路に出射した光が上記光導波路内に閉じ込められ
ていることが確認された。
また、 実施例 16とは別に、 図 31に示すように、 受光素子 3028を備えた 光学部品 3027を設けた光ファイバ 3022と、 光ファイバ 3022' とを用 いて、 上述した実施例 16と同様の方法により、 コア部からなる光導波路を形成 した。 その後、 この光導波路について、 光ファイバ 3022' から伝送光を入射 したところ、 受光素子 3028により上記伝送光を受光することができた。
(実施例 1 7) 光導波路の形成 (図 33参照)
(1) ファイバカツタを用いて端面処理を施した、 長さ約 lmの G I型石英製 マルチモード光ファイバ (フジクラ社製、 コアノクラッド =50ノ1 25 /xm) を 2本用意した。
(2) それぞれの光ファイバ 401 2、 401 2' の片端より、 250Wの高 圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 40 1 5 (松下マシンアンドビジョン 社製、 5252 L) より紫外線を含む光を、 光ファイバ 401 2の一端から入射 し、 光ファイバ 401 2の他端から照射される紫外線の強度を 0. 3mW/cm 2程度になるように調整した。 なお、 紫外線の強度の測定は、 紫外線照度計 (ゥ シォ電機社製、 U I T— 1 50) を用いて行った。
(3) 次に、 光ファイバ 40 12、 40 1 2' のそれぞれを、 2台の光学微動 台 (Xステージ) (図示せず) 上に載置した光ファイバ固定台のそれぞれに固定 し、 さらに、 それぞれの出射側の光ファイバ 401 2、 401 2' の端部を 50 0 μπι程度の間隔をあけて光ファイバ用 V溝基板 4016 (モリテックス社製、 石英 V溝) に付き合わせて配置させ、 さらにその付き合わせ部全体に、 紫外線硬 化型樹脂組成物 401 1 (樹脂 Α) を隙間なく埋まるように塗布した。 その後、 V溝押さえ板にて付き合わせ部および感光性組成物 401 1を動かないように挟 み込んた。
(4) 上記 (3) の状態に光ファイバ 401 2、 401 2' を保持したまま、 一方の光ファイバ 401 2の入射側に波長 850 nmの LED光源 (安藤電機製、 AQ 2140および AQ421 5) を用いて、 出力約一 l O dBm (約 0. lm W) の光を入射し、 他方の光ファイバ 40 12' の入射側から出射される光出力 をパワーメータ (安藤電機社製、 AQ2140および AQ 2730) を用いて測
定した。
(5) さらに、 上記 (3) の状態に光ファイバ 4012、 4012' を保持し たまま、 上記 (2) で照度を調整した紫外線を含む光をそれぞれのファイバ 40 1 2、 401 2' の出射端より同時に、 感光性組成物 40 1 1中に 1〜2秒間照 射した。
上記 (1) 〜 (4) の工程を行ったところ、 感光性組成物 401 1の硬化が未 だ行われておらず、 上記 (4) の工程終了時においては、 8 d B以上の光出力の 損失が測定された。 また、 上記 (5) の工程終了時においては、 双方の光フアイ バ 401 2、 4012' の出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が真 中付近で結合していることが顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 7000) で観察 された。
(6) 上記 (5) の工程を行った後、 上記 (4) の工程と同様の方法を用いて、 光ファイバ 401 2' の入射側から出射される光出力の測定を実施した。
その結果、 3 d B以下の光出力の損失が測定された。
上記 (6) の工程終了時において測定された光出力の損失 (3 dB以下) 1S 上記 (4) の工程終了時において測定された光出力の損失 (8 dB以上) より少 なかったことは、 双方の光ファイバ 40 1 2、 40 1 2' の出射端の間にコア部 からなる光導波路が形成され、 上記光導波路により、 光ファイバ 40 12、 40 1 2' が接続されていることを示している。
また、 上記 (6) の工程終了後、 可視光を光ファイバ 401 2の出射端より照 射し、 光導波路からの漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿って漏 光が観察され、 形成した光導波路に出射した光が上記光導波路内に閉じ込められ ていることが確認された。
(7) さらに、 上記 (6) の状態を保持し、 光ファイバ 40 1 2' の入射側か ら出射される光出力の測定を連続的に実施した。
その結果、 上記 (6) の工程終了時において測定された光出力の損失 (3 d B 以下) が時間とともに増大していくことが確認、された。
具体的には、 上記 (6) の工程において光出力の測定を実施してから約 30秒 後には、 約 5 d Bの光出力の損失が測定され、 約 60秒後には、 約 10 d Bの光
出力の損失が測定された。
また、 顕微鏡により観察すると、 光出力の損失の増大に伴い、 光ファイバ 40 1 2、 401 2' 間に形成された光導波路が流動によって変形しているのが確認 された。
(8) その後、 光ファイバ 4012' の入射側から出射される光出力の測定を 行っている状態で、 光ファイバ 4012、 401 2' の付き合わせ部が動かない ように挟み込んでいた V溝押さえ板の固定を緩め、 上記光学微動台を用いて、 光 ファイバ 401 2、 401 2' の端部の間隔が約 50 μ m広がるように、 光ファ ィバ 40 1 2、 40 1 2' を引っ張った。
このとき、 3 d B以下の光出力の損失が測定された。
(9) さらに、 光ファイバ 40 12、 40 12' の端部の間隔が約 50 μ m広 がるように、 光ファイバ 401 2、 401 2' を引っ張るという工程を繰り返し ながら、 光ファイバ 401 2' の入射側から出射される光出力の測定を連続的に 実施した。
その結果、 光出力の損失が減少していき、 光ファイバ 4012、 40 1 2' の 端部の間隔が約 700 imになったとき、 2 d B以下の光出力の損失が測定され た。
上記 (9) の工程終了時において測定された光出力の損失 (2 dB以下) 、 上記 (8) の工程終了時において測定された光出力の損失 (3 dB以下) より少 なかったのは、 引っ張り続けることにより、 光導波路の形状が安定化し、 該光導 波路が、 光損失を少なくすることがでぎる形状になったためであると考えられる。
(実施例 18) 光導波路の形成
A. 感光性組成物の調整
紫外線照射時にラジカル重合反応により硬化するァクリレート系の紫外線硬化 性接着剤 (樹脂 A) と、 同じく、 紫外線照射時にカチオン重合反応により硬化す るフッ素化エポキシ系の紫外線便化性接着剤 (NTT— AT社製;以下、 樹脂 H という) とを重量比 1 : 1で混合することにより感光性組成物を調製した。
B. 光導波路の形成
(1) 実施例 1 7の (3) において、 A. で調整した感光性組成物を用いた以
外は、 実施例 1 7の (1) 〜 (7) と同様にして、 その両端に光ファイバが接続 されたコア部からなる光導波路を形成した。
また、 実施例 1 7の (5) 〜 (7) の工程においては、 紫外線を含む光を 3秒 間照射した際に、 形成したコア部の形状を顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 70 00) を用いて観察した。 その結果、 双方の光ファイバの出射端よりコア部が形 成され、 それぞれのコア部が真中付近で結合していることが観察された。
なお、 本実施例とは別に、 実施例 1 7の (1) 〜 (7) と同様の工程を、 単独 の樹脂 Aおよび樹脂 Hのそれぞれについて行い、 上記と同様に、 3秒間紫外線を 含む光を照射した際のコア部の形状を顕微鏡で観察した。 その結果、 樹脂 Aにつ いては、 双方の光ファイバの出射端よりコア部が形成され、 それぞれのコア部が 真中付近で結合していることが観察された。 一方、 樹脂 Hについては、 双方の光 ファイバの出射端よりコア部が形成されているが、 それぞれのコア部は結合して いないことが観察された。
さらに、 樹脂 Hについては紫外線を含む光を照射し続けコア部の形状を顕微鏡 で観察した。 その結果、 紫外線を含む光の照射を開始してから 10秒後において も、 コア部が結合していないことが観察された。
これらの結果力 ら、 上記 (1) 〜 (7) の工程を経て形成されたコア部は、 感 光性組成物中の樹脂 Aが選択的に硬化して形成されたものと考えられる。
(2) 次に、 コア部の両端を引っ張った状態で、 上記と同じ紫外線照射装置 4 01 5を用いて、 30 OmW/c m2の照度を持つ紫外線を光ファイバ 401 2、
40 1 2' の付き合わせ部分の感光性組成物 401 1を含む V溝基板 401 3全 体に 30秒間照射し、 クラッド部を形成した。
この (2) の工程でクラッド部を形成した後、 顕微鏡観察を行なったところ、 上記 (1) の工程終了後に観察されたコア部は、 その形が保持されていることが 確認された。 さらに、 可視光を光ファイバ 401 2の出射端より照射し、 光導波 路からの漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿つて漏光が観察され、 コア部の周囲に安定したクラッド部が形成されていることが確認された。
(3) その後、 コア部の両端に接続された光ファイバを引っ張ることを止め、 光出力の損失を測定した。 その結果、 2 dB以下の光出力の損失が測定された。
このように、 上記 (3) の工程終了時において測定された光出力の損失 (2 d B以下) 力 上記 (1) の工程終了時において測定された光出力の損失 (2 dB 以下) と同じであつたのは、 コア部の両端を引っ張った状態でクラッド部を形成 したことにより、 コア部の両端が引っ張った状態が維持され、 安定化した形状が 維持されたためであると考えられる。
(実施例 1 9 )
(1) ファイバカツタを用いて端面処理を施した、 長さ約 lmの G I型石英製 マルチモード光ファイバ (フジクラ社製、 コア Zクラッド = 50/1 25 /xm) を用意した。
(2) 次に、 高圧水銀ランプ 5038' を光源とした紫外線照射装置 5038
(松下マシンアンドビジョン社製、 5252 L) よりライ トガイド 5037を通 じて照射された紫外線を含む光を、 石英製マルチモード光ファイバ 5032の一 端部から入射し、 他端から照射される紫外線の強度を 0. O l mWZcm2以下 (検出限界以下) になるように調整した。 なお、 光ファイバの他端から光が照射 されていることは、 該光ファイバの端部から光 (ランプ光に含まれる可視光線) が視認できたことにより確認した。
なお、 紫外線の強度の測定は、 紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T— 1 5 0) を用いて行った。
(3) 次に、 石英製マルチモード光ファイバ 5032の一端を石英ガラス製の 光ファイバ用 V溝基板 5035 (モリテックス社製) 上に載置し、 この光フアイ バの一端部全体に紫外線硬化型樹脂組成物 503 1 (樹脂 A) を隙間なく埋まる ように塗布した。 次に、 光ファイバ用 V溝基板 5035上に V溝押さえ板を載置 し、 該押さえ板にて光ファイバ 5032の端部および紫外線硬化型樹脂組成物 5 03 1を動かないように固定した。
(4) 次に、 石英製マルチモード光ファイバ 5032を固定したまま、 上記 (
2) の工程で調整した強度で紫外線を含む光 5039を紫外線硬化型樹脂組成物 5031に照射することにより、 該樹脂組成物を硬化させ、 その一端が徐々に細 くなる形状の光導波路 5034を形成した (図 3 9参照) 。
上記 (4) の工程で紫外線を含む光を約 5分間照射した結果、 その長さが約 3
0 μπι〜約 50 /imの先端が徐々に細くなる形状のコア部が形成されているのが、 顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 7000) により確認された。
また、 この形成したコア部を取り出し、 波長 532 nmのレーザ光をコア部の 底部から入射したところ、 該コア部の頂部にレーザ光が集光されていることが確
(実施例 20)
(1) まず、 集光タイプのコリメ トレンズ (焦点距離: 5 mm (波長 850 nm) ) に G I型マルチモード光ファイバ (コア/クラッド = 50Z125 /im ) の一端が取り付けられた光ファイバコリメータ (レンズ付き光ファイバ) (日 本板硝子社製、 OPCL ;長さ約 lm) を用意した。
(2) 次に、 高圧水銀ランプ 5048' を光源とした紫外線照射装置 5048 (松下マシンアンドビジョン社製、 5252 L) よりライ トガイド 5047を通 じて照射された紫外線を含む光を、 光ファイバコリメータ 5042のコリメート レンズ 5042' を取り付けた側と反対側の端部から入射し、 他方の端部からコ リメ トレンズ 5042' を介して照射される紫外線の強度を約 0. 3 0. 5 mWZc m2になるように調整した。
なお、 紫外線の強度の測定は、 紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T— 1 5 0) を用いて行った。
(3) 次に、 上記 (1) および (2) の工程とは別に、 長さ約 l cm、 内径約 6 mm程度のアクリル製の筒 5045を用意し、 その一端をスライドガラス 50
46上に接着剤を用いて固定した。
その後、 筒 5045内に、 紫外線硬化型樹脂組成物 5041 (樹脂 A) に注ぎ 込み、 さらに、 筒 5045の下部に、 光ファイバコリメータ 5042のコリメ トレンズ 5042' 側をスライ ドガラス 5046を介して取り付け、 接着剤によ り固定した。
なお、 光ファイバコリメータ 5042は、 コリメートレンズが筒 5045の略 中央部に位置するように取り付けた。
(4) 次に、 光ファイバコリメータ 5042を、 筒 5045にスライドガラス
5046を介して固定したまま、 上記 (2) の工程で調整した強度で紫外線を含
む光 5 04 9を紫外線硬化型樹脂組成物 5 04 1に照射することにより、 該樹脂 組成物を硬化させ、 その一端が徐々に細くなる形状の光導波路 5 0 44を形成し た (図 4 0参照) 。
上記 (4) の工程で紫外線を含む光を照射した結果、 紫外線照射開始から約 1 0秒後に約 l mm、 約 3 0秒から 9 0秒後にかけて約 2 mmの先端が徐々に細く なる形状のコァ部が形成されているのが確認された。
また、 紫外線を含む光を 9 0秒間照射した後、 形成したコア部を取り出し、 波 長 5 3 2 nmのレーザ光をコア部の底部から入射したところ、 該コア部の頂部に レーザ光が集光されていることが確認された。
(実施例 2 1 :第六群の本発明の第一の実施形態の光配線接続体の作製)
A. 光配線 Aの作製 (図 4 6参照)
( 1 ) G I型石英製マルチモードファイバ (フジクラ社製、 コア クラッド = 5 0 μ m/丄 2 5 μ を 1 m程度用意した。
( 2) 次に、 2 5 0Wの高圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 6 0 2 5 (松下マシンアンドビジョン社製、 5 2 5 2 L) より 2 0 0〜5 00 nmの波長 範囲に分光分布を持つ紫外線を含む光を入射して、 ファイバ 6 0 2 2の他端から 出射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製、 U I T— 1 5 0) を用 いて 0. 3 mWZ c m2になるように調整した。
( 3) 次に、 出射側のファイバ 6 0 2 2の端部を光ファイバ用 V溝基板 6 0 2 6 (モリテックス社製、 石英 V溝) に位置させ、 その後、 照射光の光路上に石英 ガラスからなるあて板 (図示せず) を、 ファイバ 6.0 2 2の光軸とのなす角が 4 5° となるように配置し、 さらに、 そのファイバ 6 0 2 2の端部全体に、 上記 ( 2) で用いた感光性組成物 (樹脂 A) 6 0 2 1を隙間なく埋まるように塗布した。 その後、 V溝押さえ板にてファイバ 6 0 2 2の端部および感光性組成物 6 0 2 1 を動かないように挟み込んだ。
(4) 次に、 上記 (3) の状態にファイバ 6 0 2 2を保持したまま、 上記 (2 ) にて照度を調整した紫外線を含む光をファイバ 6 0 2 2の出射端より感光性組 成物 6 0 2 1中に照射し、 ファイバ 6 0 2 2と接続された側と反対側に、 光軸と のなす角が 4 5° の端面が形成された光導波路を形成した。
本実施例では、 このファイバと光導波路との接続体を光配線 Aとして用いる。 B. 光配線接続体の作製
上記 Aの (4) の工程が終了した後、 光導波路の周囲の未硬化の樹脂組成物と あて板とを除去し、 その後、 光導波路の光軸とのなす角が 45° の端面全体に、 感光性組成物 (樹脂 C) を隙間なく埋まるように塗布した。
次に、 25 OWの高圧水銀ランプを光源とした紫外線照射装置 (松下マシンァ ンドビジョン社製、 5252 L) を用い、 光配線 Aを介して、 200〜 500 η mの波長範囲に分光分布を持つ紫外線を含む光を感光性組成物に照射することに より、 光配線 Aと接続された光導波路 (光配線 B) を形成し、 光配線接続体を完 成した。
なお、 本工程で照射した紫外線の照度は、 0. 3mWZcm2である。
上記 Bを経て形成した光配線接続体を顕微鏡 (キーエンス社製、 VH— 700 0) を用いて観察したところ、 光配線 Aと光配線 Bとが接続されており、 両者の なす角は、 1° であった (なお、 図 4 1に示す 0 では、 =— 1° となる。 これは、 樹脂 Aの光屈折率 >樹脂 Bの光屈折率のためである。 ) 。
さらに、 可視光を光配線 Aを構成するフアイバの光導波路と接続された側と反 対側の端部より入射し、 光配線 Aを介して光配線 Bに向かって照射したところ、 光配線 Aおよび光配線 Bからの漏光が、 両光配線の接続部において、 光配線に沿 つて屈曲していることが観察され、 光配線接続体として機能していることが確認 された。
さらに、 波長 850 nmの赤外線を、 光配線 Aを構成するファイバの光導波路 と接続された側と反対側の端部より入射し、 光配線 Aを介して光配線 Bに向かつ て導波させ、 光配線 Bの光配線 Aと接続された側と反対側から出射される赤外線 強度を測定し、 光損失を算出した。 本実施例で形成した光配線接続体の光損失は、 1. O d Bであった。
(実施例 22 :第六群の本発明の第二の実施形態の光配線接続体の作製) 実施例 21の Aの (3) の工程において、 照射光の光路上に配置するあて板の 角度を、 ファイバの光軸とのなす角 (図 42に示す^21) が 9° となるように 配置した以外は、 実施例 2 1と同様にして光配線接続体を形成した。
なお、 本実施例で作製した光配線接続体では、 実施例 2 1の Aの工程と略同様 の工程を経て作製したファイバと光導波路との接続体が光配線 Cに該当し、 実施 例 2 1の Bの工程と同様の工程を経て形成した光導波路が光配線 Dに該当するこ ととなる。
本実施例で形成した光配線接続体を顕微鏡 (キーエンス社製、 V H— 7 0 0 0 ) を用いて観察したところ、 光配線 Cの端部の側面に光配線 Dが接続されていた。 さらに、 可視光を光配線 Cを構成するファィバの光導波路と接続された側と反 対側の端部より入射し、 光配線 Cを介して光配線 Dに向かって照射したところ、 光配線 Cおよび光配線 Dからの漏光が、 両光配線の接続部において、 光配線に沿 つて屈曲していることが観察され、 光配線接続体として機能していることが確認 された。
(実施例 2 3 :第六群の本発明の第三の実施形態の光配線接続体の作製) 実施例 2 1の Aの (3 ) の工程において、 照射光の光路上に配置するあて板の 角度を、 ファイバの光軸とのなす角 (図 4 3に示す《3 1 ) が 1 3 ° となるよう に配置した以外は、 実施例 2 1と同様にして光配線接続体を形成した。
なお、 実施例で作製した光配線接続体では、 実施例 2 1の Aの工程と略同様の 工程を経て作製したファイバと光導波路との接続体が光配線 Eに該当し、 実施例 2 1の Bの工程と同様の工程を経て形成した光導波路が光配線 Fおよび光配線 G に該当することとなる。
本実施例で形成した光配線接続体を顕微鏡 (キーエンス社製、 V H— 7 0 0 0 ) を用いて観察したところ、 光配線 Eの端部の側面に光配線 Fが接続されるとと もに、 光配線 Eの端面に光配線 Gが接続されていた。
さらに、 可視光を光配線 Eを構成するファイバの光導波路と接続された側と反 対側の端部より入射し、 光配線 Eを介して光配線 Fおよび光配線 Gに向かって照 射したところ、 光配線 E、 光配線 Fおよび光配線 Gからの漏光が、 光配線 Eと、 光配線 Fおよび光配線 Gとの接続部において、 光配線に沿って屈曲しているとと もに、 分岐していることが観察され、 光配線接続体として機能していることが確 認された。
また、 光配線 Fおよぴ光配線 Gのそれぞれの端部からの漏光の強度を比較した
ところ、 おおよそ光配線 F :光配線 G= l : 1 0であり、 本実施例で作製した光 配線接続体は、 分配比の異なる光カツブラとして機能することが明らかとなつた。
(比較例 4)
( 1) 平坦な石英のガラス板 (波長 5 8 9 nmにおける光屈折率: 1. 4 6) 上に、 実施例 1で使用した感光性組成物 (樹脂 A) をスピンコートで、 硬化後の 膜厚が 40 /imとなるように塗布し、 コア形成用樹脂層を形成した。
(2) 次に、 コアパターン (幅 40 /im) が描画されたマスクを、 コア形成用 樹脂層上に載置し、 その後、 露光処理を施してコアを形成した。 なお、 ここでは、 折れ曲がったコアを形成し、 その折れ曲がり角度は 1° とした。 さらに形成した コアの上に感光性組成物を適量塗布した。
このような工程を経ることにより、 コアが感光性組成物の硬化物からなり、 ク ラッドが石英ガラスと未硬化の感光性組成物とからなる光導波路を形成した。 本比較例で形成した光導波路は、 折れ曲がり角度 1° で折れ曲がった形状を有 しており、 その全長は、 実施例 2 1で形成した光配線 Aと光配線 Bとの合計長と 同一である。 また、 本比較例で形成したコアの光屈折率は、 全て一様である。 また、 本比較例で形成した光導波路の一の端部より、 可視光をコア内に導入し、 その漏光を観察したところ、 光導波路の形状に沿った漏光が観察されたものの、 これと同時に、 屈曲部付近において、 一部の光がコアから放射しており (放射損 失が生じており) 、 作製した光導波路が設計どおりに機能していないことが明ら かとなつた。
さらに、 本比較例で作製した光導.波路の一端より、 波長 8 50 nmの赤外線を コア内に導入し、 他端より出射される赤外線強度を測定し、 光損失を算出した。 本比較例で作製した光導波路の光損失は、 1. 8 d Bであった。
この結果から明らかなように、 本比較例で作製した光導波路の光損失は、 実施 例 2 1の光配線接続体の光損失よりも、 0. 8 d B大きかった。 このように、 本 比較例において、 光損失が大きくなつたのは、 上述したように、 光導波路の屈曲 部付近において生じた放射損失に起因するものと考えられ、 このことからも、 本 比較例で作製した光導波路が設計どおりに機能していないことが明らかとなった。 一様な光屈折率を有する光導波路を曲げる場合において、 屈曲部での放射損失
をなくそうとすると、 その折れ曲がり角度を小さく しなければならず、 実施例 2 1〜 23の光配線接続体のような、 光屈折率が異なる光配線が接続された光配線 接続体に比べてそのサイズが大きくなる。
(実施例 24 :図 5 1〜 54参照)
( 1 ) ファイバカツタなどで端面処理を施した 1 2芯のテープ状 G I型石英製 マルチモードファイバ 7010 (フジクラ社製; コア/クラッド = 50 m/1 25 μ m) を 1 m程度用意した。
(2) テープ状ファイバ 7010の片端より、 高圧水銀ランプ 70 1 2を光源 とした紫外線照射装置 (松下マシンアンドビジョン社製、 5252 L) よりライ トガイドを通じて紫外線を含む光を入射した (図 5 1参照) 。 この時、 テープ状 ファイバ 7010の入光端とライトガイ ドの出射端との間の距離を、 3 Omm〜 4 Ommとした。 テープ状ファイバ 7010の出射端から出射される紫外線照度 を紫外線照度計 (ゥシォ電機製 U I T— 1 50) を用いて 0. 5〜0. 7mWZ cm2になるように、 高圧水銀にランプ 70 1 2の照射強度を調整した。
(3) 光ファイバ用 V溝基板 701 3 (モリテックス社製石英 V溝) の片端に、 フォトダイォードアレイ 70 16を、 フォトダイォードの素子 701 7が V溝と つきあわされるように固定した (図 52参照) 。 そしてテープ状ファイバ 701 0の出射側の端部を、 フォトダイオードの素子 70 1 7との間の距離が約 2 mm となるように、 光ファイバ用 V溝基板 7013に位置させた。 さらにテープ状フ アイバ 70 10の端部付近からフォトダイオードアレイ 70 16側 (図 52中右 側) に、 紫外橡を照射することによりラジカル重合を超こす紫外線硬化型樹脂 7 014 (樹脂 A) を隙間無く埋まる様に塗布した (図 52参照) 。 V溝押さえ板 70 1 5にてテープ状ファイバ 70 10の端部および紫外線硬化型樹脂 7014 を動かない様に挟み込んだ (図 53参照) 。
(4) 上記 (3) の状態にテープ状ファイバ 7010を保持したまま、 (2) にて照度を調整した紫外線を含む光をテープ状ファイバ 7010の出射端より紫 外線便化型樹脂 7014中に照射した (図 54参照) 。
上記 (2) の状態において、 テープ状ファイバ 7010を構成する複数本の各 ファイバ 70 1 1のうち、 端に位置するファイバ 701 1および中央に位置する
ファイバ 7 0 1 1から出射される各紫外線の照度を比較したところ、 大差はなか つた。 また、 上記 (1 ) 〜 (4) の操作を行い、 テープ状ファイバ 7 0 1 0の出 射端より自己形成される光導波路を観察したところ、 1秒で約 4 0 0 μ πι、 3秒 で約 6 0 0 μ πι、 1 0秒で 1 mm以上の光導波路が、 テープ状ファイバ 7 0 1 0 の各ファイバ 7 0 1 1の先端からほぼ均一に形成されることが顕微鏡 (キーェン ス社製 VH— 7 0 0 0) 上確認された。
さらに可視光をテープ状ファイバ 7 0 1 0の出射端より照射し、 光導波路から の漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿って漏光が観察され、 安定 した光導波路が形成されていることが確認された。
(実施例 2 5 :図 5 5〜図 5 7参照)
( 1 ) ファイバカツタなどで端面処理を施した l m程度の 1 2芯のテープ状 G I型石英製マルチモードファイバ 7 0 1 0 (フジクラ社製; コア/クラッド= 5 0 μ m/ 1 2 5 μ m) を 2本用意した。
(2) それぞれのテープ状ファイバ 7 0 1 0, 7 0 1 0の片端より、 高圧水銀 ランプ 7 0 1 2を光源とした紫外線照射装置 (松下マシンアンドビジョン、 5 2
5 2 L) よりライ トガイドを通じて紫外線を含む光を入力した。 この時、 テープ 状ファイバ 7 0 1 0の入光端とライ トガイドの出射端との間の距離を、 3 Omm 〜4 Ommとした。 出射側とするそれぞれのファイバ 7 0 1 0, 7 0 1 0のもう 一方の端から照射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥシォ電機社製 U I T一 1 5 0) を用いて 0. 5〜0. 7mWノ c m2になるように、 高圧水銀ランプ 7 0 1 2の照射強度を調整をした。
(3) それぞれの出射側のテープ状ファイバ 7 0 1 0, 7 0 1 0の端部を l m m程度の間隔をあけて光ファイバ用 V溝基板 7 0 1 8 (モリテックス社製石英 V 溝) に付き合わせて位置させ、 さらにその付き合わせ部全体に実施例 24にて使 用した紫外線硬化型樹脂 7 0 1 4をテープ状ファイバ 7 0 1 0 , 70 1 0間に隙 間無く埋まる様に塗布した。 V溝押さえ板 7 0 1 9にて付き合わせ部および紫外 線硬化型樹脂 7 0 1 4を動かない様に挟み込んだ。
(4) 上記 (7) の状態にテープ状ファイバ 7 0 1 0, 7 0 1 0を保持したま ま、 上記 (6) で照度を調整した紫外線を含む光をそれぞれのテープ状ファイバ
7010, 70 10の出射端より同時に、 紫外線硬化樹脂 7014中に 1秒から 2秒間照射した。
上記 (1) 〜 (4) の操作を行ったところ、 双方のテープ状ファイバ 70 10, 7010の出射端より光導波路が形成され、 それぞれの光導波路が真中付近で結 合していることが顕微鏡上観察された。 また実施例 24と同様に、 可視光を一方 のテープ状ファイバ 7010の照射端より照射し、 テープ状ファイバ 7010, 7010間の光導波路からの漏光を観察することによつても、 光導波路形状に沿 つて漏光が観察され、 安定した光導波路が形成されていることが確認された。 なお、 実施例 24、 25の実施形態は、 第七群の本発明に係る実施形態の一例 であるが、 上述したように、 第七群の本発明に係る実施形態は、 これらの実施形 態にのみ限定されるわけでなく、 例えば、 次の (1) 〜 (3) のような実施形態 等も第七群の本発明の技術的範囲に含まれ、 さらに、 下記以外にも要旨を逸脱し ない範囲内で種々変更して実施することができる。
すなわち、 (1) 実施例 24、 25に示した実施形態では、 光源として光が拡 散する高圧水銀ランプ 701 2を使用する構成としたが、 これに限らず、 例えば レーザーのように光が拡散しない光源を使用する構成としてもよい。 その場合は、 スポット径の大きいレーザー光源を使用することにより、 均一な多芯の光導波路 を一括に形成することが可能である。 また、 光源は必ずしもひとつでなくてもよ く、 複数の光源を束ねて単一スポットとする構成としてもよい。
(2) 実施例 24、 25に示した実施形態では、 テープ状光ファイバ 7010 の先端に光導波路を形成する構成としたが、 これに限らず、 例えば同心配置の多 芯光フアイバに応用してもよい。
(3) 実施例 25に示した実施形態では、 それぞれのテープ状ファイバ 701 0, 7010の出射端より同時に感光性組成物に照射する構成としたが、 これに 限らず、 交互に照射するようにしてもよい。
(実施例 26 )
(1) ファイバカツタなどで端面処理を施した G I型石英製マルチモードファ ィバ 8010 (フジクラ社製; コア/ /クラッド =50 /xmZl 25 μπι) を lm 程度用意した。
( 2 ) ファイバ 8 0 1 0の片端より、 高圧水銀ランプを光源とした紫外線照射 装置 (松下マシンアンドビジョン社製、 5 2 5 2 L ) より紫外線を含む光を入射 した。 ファイバ 8 0 1 0の出射端から出射される紫外線照度を紫外線照度計 (ゥ シォ電機社製 U I T— 1 5 0 ) を用いて 0 . 7〜0 . 8 mWZ c m 2になるよう に、 高圧水銀にランプの照射強度を調整した。
(実施例 2 6— 1 :発光ダイオードアレイとの接続 (I) )
( 3 ) — A 図 5 8〜図 6 2に示すような、 軸方向の両端部側に光ファイバ用 V溝 8 0 1 1が形成されるとともに、 中間部に底深に開放された容器状の樹脂貯 留部 8 0 1 2が形成された石英ガラス製の光ファイバ用基板 8 0 1 3を用意した。 この光ファイバ用基板 8 0 1 3の片側端部に、 発光ダイオードアレイ 8 0 2 0を、 発光ダイォードの素子 8 0 2 1が光ファイバ用基板 8 0 1 3の V溝 8 0 1 1とつ きあわされるように固定した (図 5 8および図 5 9参照) 。 また光ファイバ用基 板 8 0 1 3の他端側の V溝 8 0 1 1に、 ファイバ 8 0 1 0の出射側の端部を、 発 光ダイオードの素子 8 0 2 1との間の距離が約 l mmとなるように位置させた。 さらにファイバ 8 0 1 0の端部付近から発光ダイオードアレイ 8 0 2 0側 (図中 右側) に、 紫外線を照射することによりラジカル重合を起こす紫外線硬化型樹脂 (樹脂 A) を隙間無く埋め込んだ (図示せず) 。 石英製押さえ板 8 0 1 4にてフ アイバ 8 0 1 0の端部および紫外線硬化型樹脂を動かない様に挟み込んだ。
(実施例 2 6 _ 2 : フォ トダイォードアレイとの接続)
( 3 ) — B 図 6 3および図 6 4に示すような、 軸方向の片端部側に光フアイ バ用 V溝 8 0 1 1が形成されるとともに、 他端部側に底深の樹脂貯留部 8 0 1 2 が形成された石英ガラス製の光ファイバ用 V溝基板 8 0 1 3の樹脂貯留部 8 0 1 2側に、 フォトダイオードアレイ 8 0 3 0を、 その素子 8 0 3 1が光ファイバ用 基板 8 0 1 3と突き合わされる向きに固定した。 また、 光ファイバ用 V溝基板 8 0 1 3の他端部側の V溝 8 0 1 1に、 ファイバ 8 0 1 0の出射側の端部を、 フォ トダイオードの素子 8 0 1 7との間の距離が約 l mmとなるように位置させた。 さらにファイバ 8 0 1 0の端部付近からフォトダイォ一ドアレイ 8 0 3 0側 (図 中右側) に、 実施例 2 6— 1と同様の紫外線硬化型樹脂を隙間無く埋まる様に塗 布した (図示せず) 。 石英製押さえ板 8 0 1 4にてファイバ 8 0 1 0の端部およ
び紫外線硬化型樹脂を動かない様に挟み込んだ。
(実施例 26— 3 :発光ダイオードアレイとの接続 (II) )
(3) -C 図 6 5および図 6 6に示すような、 軸方向の片端部側の溝内に金 属膜 80 1 5が形成された石英ガラス製の光ファイバ用 V溝基板 80 1 3の片端 に、 発光ダイオードアレイ 8 020を固定した。 また、 光ファイバ用 V溝基板 8 0 1 3の他端部側の V溝 80 1 1に、 ファイバ 80 1 0の出射側の端部を、 発光 ダイオードの素子 80 2 1との間の距離が約 lmmとなるように位置させた。 さ らにファイバ 80 1 0の端部付近から発光ダイォードアレイ 8020側 (図中右 側) に、 実施例 26— 1と同様の紫外線硬化型樹脂を隙間無く埋まる様に塗布し た (図示せず) 。 上記 V溝基板 80 1 3の金属膜 80 1 5と対応する位置に同じ く金属膜が形成された石英製押さえ板 80 14にてファイバ 80 1 0の端部およ び紫外線硬化型樹脂を動かない様に挟み込んだ。
(4) (3) — A〜Cの状態にファイバ 80 1 0を保持したまま、 (2) にて 照度を調整した紫外線を含む光をファイバ 80 1 0の出射端より紫外線硬化型樹 脂中に照射した。
上記 (1) 〜 (4) の操作を行い、 ファイバ 80 1 0の出射端より自己形成さ れる光導波路を観察したところ、 (3) _A~Cのいずれの方法においてもファ ィバ 80 1 0と発光ダイォードアレイ 80 20あるいはフォトダイォードアレイ 8 030の素子 802 1、 80 3 1との間に光導波路が形成されることが顕微鏡 (キーエンス社製 VH— 7 00 0) 上確認された。
また可視光をファイバ 80 1 0の出射端より照射し、 光導波路からの漏光を観 察することによつても、 光導波路の形状に沿って漏光が観察され、 出射した光が 光導波路内に閉じこめられていることを確認した。
さらに上記のように形成し、 顕微鏡により上部観察された光導波路の軸方向の 径を確認したところ、 上記予備実験と同様にいずれも出射端近傍の光導波路の径 は 50 jum程度であり、 500 μπιから 600 μ m離れたところでは径が 6 0 μ m程度であった。 また、 実施例 26— 1および実施例 26— 3で作製した光導波 路は、 発光ダイォードの素子 8 02 1の近傍での径が約 6 5 μ m、 7 5 / mであ り、 素子 802 1の径とほぼ同等かそれ以上であった。 一方、 実施例 2 6— 2で
は徐々に細くなり、 フォトダイォードの素子 8 0 3 1の近傍で約 4 5 mであり、 素子 8 0 3 1の径とほぼ同等かそれ以下であった。
なお、 実施例 2 6の実施形態は、 第八群の本発明に係る実施形態の一例である 力 上述したように、 第八群の本発明に係る実施形態は、 これらの実施形態にの み限定されるわけでなく、 例えば、 次の (1 ) 、 (2 ) のような実施形態等も第 八群の本発明の技術的範囲に含まれ、 さらに、 下記以外にも要旨を逸脱しない範 囲内で種々変更して実施することができる。
すなわち、 (1 ) 実施例 2 6では、 2 0 0 n m〜5 0 0 n mの波長範囲に分光 分布を持つ紫外線を含む光を高圧水銀ランプにより照射したが、 レーザ等の単色 光を照射してもよい。
( 2 ) 実施例 2 6では、 光ファイバと光デバイスとを接続させる方法を述べた 力 これに限らず、 径の異なる光ファイバ同士を光結合させる場合に適用させて もよい。 また、 その場合には、 両方の光ファイバから相手側の光ファイバに向け て照射させる構成としてもよい。 産業上利用の可能性
以上説明したように、 第一群の本発明の第一の発明の光伝送構造体では、 光配 線の光導波路のコア部と結合した部分に、 特に平坦化処理が施されていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 /x m以上であるに もかかわらず、 光配線と光導波路との間で好適に光信号の伝送を行うことができ る。' なお、 このような光伝送構造体を製造する場合、 その製造工程を簡略化する ことができる。
また、 第一群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 感光性組成物 等に光を照射する光配線の上記コア部と結合する部分が、 特に平坦化処理が施さ れていないか、 または、 J I S B 0 6 0 1に基づく面粗度 R a力 0 . 1 μ m以上であっても、 光配線との接続性に優れるコア部を形成することができる。 従って、 上記光配線の上記コア部と結合する部分は、 高精度な端面処理を施さ なくても形成することができるため、 本発明の形成方法では、 光導波路の形成ェ 程を簡略化することができる。 なお、 形成工程を簡略化することができるため、
経済的にも有利である。
また、 第二群の本発明の光導波路の形成方法では、 光配線の側面を介して光を 入射させるため、 光配線の他の端面側に光源を設けることができず、 光配線の他 の端面から光を入射させることができない場合であっても、 光配線の一の端面か ら感光性組成物へ光を照射することが可能になる。
従って、 第二群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 光配線と光学部品と の構成等に制約を殆ど受けることなく、 自己形成光導波路の技術により光導波路 を形成することができるため、 接続作業を簡略化することができるとともに、 経 済的にも有利である。
また、 第三群の本発明の光導波路の形成方法では、 光照射手段を用いて一の光 配線の一端から光を照射し、 照射した光を上記光反射手段で反射させることによ り、 上記異なる光配線の向き合ったそれぞれの一端から他の光配線の一端へ向け て光を照射することができる。 そのため、 異なる光配線の向き合つていない端部 のうち、 一の光配線側に光照射手段を設けることが可能であれば、 他の光配線側 に光照射手段を設けることができない場合であっても、 異なる光配線のそれぞれ の一端から他方の光配線の一端へ向けて光を照射してコア部を形成することが可 能になる。
従って、 第三群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 光配線や光学部品の 構成等に制約を殆ど受けることなく、 異なる光配線のそれぞれの一端から他方の 光配線の一端へ向けて光を照射してコア部を形成することが可能であり、 高精度 な位置合わせの作業を行うことなく、 異なる光配線間を接続する安定化した形状. の光導波路を確実に形成することができる。
また、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路は、 コア部の両端のそれぞれが 光配線または光学部品と接続され、 少なくとも上記コア部は、 その両端が引っ張 られているため、 コア部の形状が安定化しており、 光導波路内における光損失を 低減させることができる。
さらに、 互いに押し付ける力が加わることがないため、 該光導波路の端面や、 該光導波路の両端に接続された光配線等の端面に傷や変形等が発生せず、 伝送光 の乱反射や、 外部への放射等に起因した接続損失が発生しにくい。
従って、 第四群の本発明の第一の発明の光導波路によれば、 異なる光配線等同 士の低接続損失を達成することができる。
また、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 コア部を、 そ の両端のそれぞれが光配線と接続された状態で形成することができ、 さらに、 上 記コア部の両端を引っ張るため、 従来技術のように、 コア部を光配線に接続する 際に押し付けて固定する必要がなく、 コア部と光配線とが押し付けられることも ない。 その結果、 光配線やコア部の端面に傷や変形等を発生させることなく光導 波路を形成することができる。 また、 コア部の両端を引っ張るため、 コア部が流 動することがなく、 その形状が安定化した光導波路を得ることができる。
従って、 第四群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法によれば、 該光導 波路に接続された光配線間の低接続損失を達成することができる。
また、 第五群の本発明の第一の発明の光導波路は、 上述した形状を有している ため、 底部から入射した光を集束させることができ、 集束させた光を頂部から効 率よく出射させることができる。
従って、 光学部品同士や光配線同士、 また、 光学部品と光配線とを光学的に接 続する際に、 これらの間に第五群の本発明の第一の発明の光導波路を、 その底部 から頂部に向かって光信号が伝送されるように介在させることにより、 コリメ一 トレンズや集光レンズ等の高価なレンズを用いることなく、 光信号を確実に伝送 することができる。
また、 上記コア部の底部を、 光信号を出射する側の光学部品や光配線に直接取 り付けた.り、 上記コア部の頂部を光信号を受信する側の光学部品や光配線に直接 取り付けたりすることにより、 該コア部を介して、 光信号を確実に、 かつ、 効率 よく伝送することができる。
また、 第五群の本発明の第二の発明の光導波路の形成方法では、 照射した光の 経路に応じた硬化物を形成させることによりコア部を形成しており、 また、 この 硬化物を照射した光を集束させる形状で成長させていくため、 照射した光は、 感 光性組成物中で集束するよ'うな光路をとることとなり、 その結果、 その一端に向 かって徐々に細くなる形状のコア部を形成することができる。
また、 第六群の本発明の光配線接続体は、 屈曲部が、 滑らかな曲線状の屈曲部
でなく、 折れ曲がった屈曲部であっても優れた光伝送能を有している。
さらに、 上記光配線接続体として、 折れ曲がった屈曲部を有する光配線接続体 とする場合には、 複雑な設計を必要とせず、 光伝送能に優れる光配線接続体を容 易に設計することができる。 加えて、 上記光配線接続体を光導波路部品として使 用する場合には、 そのサイズをコンパク トにすることができる。
また、 第六群の本発明の光配線接続体を利用すると、 ミラ一等の付加的な光部 品を使用することなく、 任意の角度で光信号の光路を屈曲させることができ、 従 来の電気配線設計に見られたようなピッチ変換、 配線長合わせ、 合分岐線などの 複雑な配線設計を、 光配線設計においても簡単に取り込むことができる。
また、 第七群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 単一の照射領域を備え た光源に対して複数本の光導波路を一括して形成させることができるため、 従来 の形成方法と比較して、 光導波路の形成効率が飛躍的に広まる。
また、 第八群の本発明の光導波路の形成方法によれば、 光導波路の形成方向に 沿って、 樹脂収容部の内面における光の反射率を異なるようにしたり、 あるいは 感光性組成物中に照射される光の照射域と樹脂収容部の内面との距離を異なるよ うにしておくことにより、 感光性組成物中の光導波路の形成路に回帰される光の 強度を調節することが可能となる。 すなわち、 形成される光導波路の形状をある 程度の範囲で自由に調整することが可能となり、 面積の異なるフアイバゃ光デバ ィスを結合効率よく光結合させることができるという優れた効果を奏する。