明細書
変化情報認識装置および変化情報認識方法
技術分野
【0 0 0 1】 本発明は、 口の動きや口から発せられる音声、 または人の動作な ど、 認識対象物の変化状態を認識する変化情報認識装置およぴ変化情報認、識方法 に関する。
背景技術
【0 0 0 2】 画像処理などの分野においては、 撮像した画像から、 人が話す声 や人の動作など、 状態が変化するものの変化を認識することが行われる。 このよ うな状態の変化を認識するものとして、 たとえば特開平 1 0— 2 7 4 5 1 6号公 報に開示された顔の方向検出装置がある。 この顔の方向検出装置は、 カメラで得 られる画像から、 顔領域と目 ■ 口などの特徴領域とを抽出し、 顔領域の中心位置 などから顔の方向を検出するものである。
発明の開示
【0 0 0 3】 上述した特開平 1 0— 2 7 4 5 1 6号公報に開示された顔の方向 検出装置では、 口の位置などを抽出してから顔の方向を検出するが、 口の動きな どまでは検出することができない。 そのため、 人の言葉などを認識することはで きないという問題があった。
[ 0 0 0 4 ] そこで、 本発明の課題は、 認識対象物の変化状態を正確に認識し て、 たとえば人の話す言葉などを認識することができるようにした変化情報認識 装置および変化情報認識方法を提供することにある。
【0 0 0 5】 本発明に係る変化情報認識装置は、 認識対象物の変化情報を取得 する変化情報取得手段と、 認識対象物の基本的な変化状態を基本変化情報として あらかじめ記憶する基本変化情報記憶手段と、 変化情報取得手段で取得された認 識対象物の変化情報と、 あらかじめ記憶された基本変化情報とを比較して、 認識 対象物の変化状態を検出する変化状態比較手段と、 を備えるものである。
【0 0 0 6】 本発明に係る変化情報認識装置においては、 変化情報取得手段で 取得された変化情報と、 あらかじめ記憶された基本変化情報とを比較することに より、 認識対象物を認識する。 たとえば、 認識対象物が人の口など、 一定の相関 関係を持つ動きをすることが多いものである場合には、 この動きを基本変化情報 としてあらかじめ記憶しておき、 取得した変化情報と比較することにより、 確実 に認識対象物を認識することができる。
【0 0 0 7】 ここで、 基本変化情報は、 認識対象物の変化状態を基本単位に分 割した変化情報単位として、 基本変化情報記憶手段に記憶されているのが好適で ある。
【0 0 0 8】 このように、 基本変化情報を変化情報単位に分割した情報として 記憶しておくことにより、 さらに高精度で認識対象物を認識することができる。
[ 0 0 0 9 ] また、 変化情報取得手段を認識対象物を撮像する撮像手段とし、 変化情報を撮像手段によつて取得した画像における宪話に伴う口周辺の画像変化 に関する情報とすることができる。
【0 0 1 0】 このように、 変化情報を発話に伴う口周辺の画像変化とすること により、 人の発話の内容を精度よく認識することができる。
【0 0 1 1〗 さらに、 変化情報取得手段を認識対象物が発生する音を取得する 集音手段とし、 変化情報を集音手段によって取得した認識対象物が発生する音の 周波数成分変化に関する情報とすることもできる。
[ 0 0 1 2 ] このように、 集音手段、 たとえばマイクから取得した音の周波数 成分に関する変化情報とすることにより、 認識対象物が発生する音、 たとえば人 の発話の内容を高精度で認識することができる。
【0 0 1 3】 また、 変化情報取得手段を認識対象物を撮像する撮像手段とし、 変化情報を撮像手段によつて取得した画像における認識対象物の動きに伴う画像 変化に関する情報とすることもできる。 あるいは、 変化情報取得手段を認識対象 物を撮像する撮像手段とし、 変化情報を認識対象物の回転に伴う画像変化に関す
る情報とすることもできる。
【0 0 1 4】 このように、 変化情報が認識対象物の動きや回転による画像の変 化であっても、 それらの変化を高精度で認識することができる。
【0 0 1 5】 また、 上述した基本変化情報が、 特徴空間上の情報の系列として 設定された基本変化系列情報であり、 変化情報取得手段で取得した認識対象物の 変化系列情報を特徴空間へ射影して射影変化情報を作成する変化情報射影装置を さらに備え、 変化状態比較手段が、 認識対象物の変化情報と基本変化情報との比 較に代えて、 射影変化情報と基本変化系列情報とを比較して、 検出象物の変化状 態を認識することが好適である。
【0 0 1 6】 本発明においては、 変化情報を特徴空間の情報系列として認識し ている。 このため、 取得された変化系列情報と、 あらかじめ設定された基本変化 系列情報とを比較している。 このため、 取得された変化系列情報と基本変化系列 情報との類似度 (適合度) を定量的に判断することができる。
[ 0 0 1 7 ] ここで、 変化状態比較手段は、 基本変化系列情報の連続性と射影 変化情報の連続性とを比較することにより、 認識対象物の変化状態を検出する態 様とするのが好適である。 このように、 射影変化情報として射影された変化系列 情報の連続性を基本変化系列情報と比較することにより、 変化しながら移動する 認識対象物を精度良く認識することができる。
[ 0 0 1 8 ] 多次元で表すことのできる情報は、 多次元空間上の一点として表 現し得る。 この情報をより低次元の空間上の一点として射影することが可能であ り、 このより低次元の空間は特徴空間として定義される。
【0 0 1 9】 例えば、 多次元空間の一点として表現し得る一つの静止画像を、 三次元空間 (特徴空間) 上の一点として射影することが可能である。 この場合、 連続する複数枚の画像を、 三次元空間 (特徴空間) 上の線 (射影軌跡) として表 現することができる。 基本系列情報を特徴空間上のチューブ状の領域として設定 し、 射影変化情報から得られる特徴空間上の射影軌跡とを比較する (例えば、 チ
ユーブ状の領域内に射影軌跡が含まれるかどうか比較する) ことで、 認識対象物 の変化状態を認識することが可能となる。
【0 0 2 0】 また、 変化情報取得手段で取得された認識対象物の変化情報に基 づいて、 基本変化系列情報を作成する学習手段をさらに備える態様とするのが好 適である。 このように、 変化情報取得手段で取得された認識対象物の変化に基づ いて、 基本変化情報を作成または更新する学習手段を備えることにより、 認識対 象物に応じた基本変化系列情報を精度良く作成することができる。
【0 0 2 1】 他方、 上記課題を解決した本発明に係る変化情報認識方法は、 認 識対象物の変化情報を取得する変化情報取得工程と、 認識対象物の基本的な変化 状態を基本変化情報としてあらかじめ記憶する基本変化情報予備記憶工程と、 変 化情報取得工程において取得した認識対象物の変化情報と、 あらかじめ記憶され た基本変化情報とを比較して、 認識対象物の変化状態を認識する変化状態比較ェ 程と、 を備えることを特徴とする。
【0 0 2 2〗 また、 基本変化予備記憶工程で、 認識対象物の変化状態を基本単 位に分割した変化情報単位を前記基本変化情報としてあらかじめ記憶しておくこ とが好適である。 このように、 基本変化情報を変化情報単位に分割した情報とし て記憶しておくことにより、 さらに高精度で認識対象物を認識することができる
【0 0 2 3】 また、 変化情報取得工程において取得する変化情報が認識対象物 を撮像した画像に関する情報であり、 かつ、 基本変化情報予備記憶工程において 予め記憶される基本変化情報も画像に関する情報であり、 変化状態比較工程にお いて、 変化情報及び基本変化情報の画像に関する情報を比較して認識対象物の変 化状態を認識することが好適である。 このように、 変化情報が認識対象物を撮像 した画像に関する情報とすることで、 認識対象物の変化を高精度で認識すること ができる。
【0 0 2 4】 さらに、 変化情報取得工程において取得する変化情報が認識対象
物が発生する音に関する情報であり、 かつ、 基本変化情報予備記憶工程において 予め記憶される基本変化情報も音に関する情報であり、 変化状態比較工程におい て、 変化情報及び基本変化情報の音の周波数成分を比較して認識対象物の変化状 態を認識することが好適である。 このように、 変化情報が認識対象物が発生する 音に関する情報とすることで、 認識対象物が発生する音、 たとえば人の発話の内 容を高精度に認識することができる。
図面の簡単な説明
【0 0 2 5】 図 1は、 本発明の第 1の実施形態に係る変化情報認識装置のブロ ック構成図である。
図 2は、 口を含む顔の画像を模式的に示す図である。
図 3 Aは、 口の形状の連続的な変化の状態 (第 1例) を示すテンプレートを模 式的に示す図である。
図 3 Bは、 口の形状の連続的な変化の状態 (第 2例) を示すテンプレートを模 式的に示す図である。
図 4 A〜Hは画像中における口の形状の連続的な変化の状態を模式的に示す図 である。
図 5 A〜Hは画像中における口の形状と、 テンプレート中の口の形状と一致す る位置を模式的に示す図である。
図 6 A〜Fは、 従来の口の形状のテンプレートを模式的に示す図である。
図 7は、 第 1の実施形態に係る変化情報認識方法の手順を示すフローチヤ一ト である。
図 8 Aは、 静止画における口と認識しうる位置を模式的に示す図である。
図 8 Bは、 動画における口と認識しうる位置を模式的に示す図である。
図 9は第 2の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。
図 1 0 Aは、 連続する口の変化パターンを時間ごとに模式的に示した図である
図 1 O Bは、 図 1 O Aにおける変化パターンの前半部分の変化を模式的に示し た図である。
図 1 0 Cは、 図 1 O Aにおける変化パターンの後半部分の変化を模式的に示し た図である。
図 1 1は第 2の実施形態に係る変化情報認識方法の手順の要部を示すフローチ ヤートである。
図 1 2 A〜Hは口を含む画像における連続的な変化の状態を模式的に示す図で ある。
図 1 3は第 3の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 1 4は発音の変化とそれに割り当てた記号の対応関係を示す表である。 図 1 5は 「あ」 の母音を発する口に形状から、 「い」 の母音を発する口の形状 に至るまでの口の変形過程を模式的に示す図である。
図 1 6 Aは、 「おはようございます」 の音を文字で表している。
図 1 6 Bは、 図 1 6 Aの音にそれぞれ対応する口の形状を模式的に示す図であ る。
図 1 6 Cは、 図 1 6 Bの音の変化に対応する記号をそれぞれ示す図である。 図 1 7は第 3の実施形態に係る変形情報認識方法の手順の要部を示すフ口ーチ ヤートである。
図 1 8 Aは、 「あ」 から 「い」 に変化する口の形状の変化を模式的に示す図で ある。
図 1 8 Bは、 「い」 から 「う」 に変化する口の形状の変化を模式的に示す図で ある。
図 1 9は第 4の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 2 O Aは、 ある音声の周波数一強度グラフの時刻 t = 1〜3での変化を示し ている。
図 2 0 Bは、 別の音声の周波数一強度グラフの時刻 t = 1 ~ 3での変化を示し
ている。
図 2 1はある一定のフレーム間隔をおいて、 一定のフレーム長の長さのフレー ム長に切り取られる音声変化情報を概概略的に示す図である。
図 2 2 A〜Hは、 T 1〜T 8の時間の 8つに切り取られた音声変化情報から作 成された音声変化単位の波形を示すグラフである。
図 2 3 Α〜Ηは、 図 2 2 Α~Ηにおいて音声変化単位のグラフと一致する部分 を示す説明図である。
図 2 4は第 4の実施形態に係る変形情報認識方法の手順を示すフ口一チヤ一ト である。
図 2 5は第 4の実施形態に係る音声認識の手順を示すフローチャートである。 図 2 6は第 5の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 2 7はジエスチヤ認識に用いる基本体変化単位の時刻における画像の例を模 式的に示す図である。
' 図 2 8 A〜 Jは、 歩行者認識に用いる基本体変化単位の時刻における画像の例 を示す図である。
図 2 9は第 6の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 3 0 A〜Lは、 人形の頭部が回転する際の画像を模式的に示す図である。 図 3 1は第 7の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 3 2は 「ん」 から 「あ」 を発話する口の動きを示す動画像を模式的に示す図 である。
図 3 3は図 3 2に示す動画像に基づいて作成した特徴空間上のグラフを示す図 である。
図 3 4は他の変形パターンを含めて、 動画像に基づいて作成した特徴空間上の グラフを示す図である。 .
図 3 5は複数の人のある発話での口の動きを特徴空間に射影した際の曲線を示 す図である。
図 3 6は特徴空間に生成されたハイパーチューブを示す図である。
図 3 7は複数のハイパーチューブを配置した特徴空間を示す図である。
図 3 8はハイパーチューブを生成する手順を示すフローチャートである。
図 3 9は特徴空間に 3次元特徴べクトルをプロットした点をつないで形成した 3つの軌跡を示す図である。
図 4 0は 3つの軌跡とそれらの軌跡に基づいて形成された代表軌跡を示す図で ある。
図 4 1は代表軌跡を求める際に生成する超平面を求める手順を説明するための 1である。
図 4 2は代表軌跡を求める際の手順を説明するための超平面を示す図である。 図 4 3は第 7の実施形態に係る変化情報認識方法の手順を示すフローチヤ一ト である。
図 4 4 Aは、 ある変形を表すハイパーチューブ H Tおよび入力系列軌跡 1 Lの 軌跡を合わせて示した図である。
図 4 4 Bは、 ハイパーチューブの開始点を 0、 終了点を 1とする横軸上に、 代 表軌跡からの距離を縦軸とするグラフに対応付けした状態を示す図である。
図 4 5は第 8の実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 4 6は一定時間切り取るウィンドウを動かすことなく動画を撮像した状態を 説明するための図である。
図 4 7 Aは、 切り取るウィンドウを動かして口を追跡した動画を説明する図で ある。
図 4 7 Bは、 図 4 7 Aに対応する特徴空間上の軌跡とハイパーチューブとを示 す図である。
発明を実施するための最良の形態
【0 0 2 6】 以下、 図面を参照して、 本発明の好適な実施形態について詳細に 説明する。 なお、 各実施形態において、 重複する説明は省略することがある。
【0 0 2 7】 まず、 本発明の第 1の実施形態について説明する。 図 1は、 本実 施形態に係る変化情報認識装置のブロック構成図である。 図 1に示すように、 本 実施形態に係る変化情報認識装置 1は、 系列情報記憶装置 1 1と、 基本変化情報 記憶装置 1 2と、 変化状態比較装置 1 3とを備えている。
【0 0 2 8】 系列情報記憶装置 1 1は、 図示しない本発明の変化情報取得手段 である撮像装置となるカメラに接続されている。 カメラでは、 認識対象物となる 口を含む顔を撮像している。 撮像した人の口の画像は、 一定時間の間隔をおいて 、 系列情報記憶装置 1 1に出力される。 系列情報記憶装置 1 1では、 これらの一 定時間をおいて出力される複数の画像を系列情報 J 1 1として記憶する。
【0 0 2 9】 基本変化情報記憶装置 1 2には、 あらかじめ人の口の形状がとり 得るパターンが複数記憶されている。 この口の形状がとり得るパターンについて は、 後に詳細に説明する。
【0 0 3 0〗 変化状態比較装置 1 3には、 系列情報記憶装置 1 1から系列情報 が出力され、 基本変化情報記憶装置 1 2から基本変化情報が出力される。 変化状 態比較装置 1 3では、 これらの系列情報および基本変化情報を比較することによ り、 口の形状の変化を検出して、 口に相当する部分を検出する。 さらに、 変化状 態比較装置 1 3は、 図示しない出力装置に接続されており、 検出した口に相当す る部分の位置を、 変化情報の位置情報 J 1 2として出力装置に出力する。 また、 変化状態比較装置 1 3では、 口に相当する部分を検出するとともに、 口の動きを も検出する。 この検出した口の動きも、 変化情報に対応する記号情報 J 1 3とし て図示しない出力装置に出力する。
【0 0 3 1】 それでは、 本実施形態に係る変化情報認識装置 1による変化情報 認識方法について説明する。 本実施形態に係る変化情報認識装置 1の系列情報記 憶装置 1 1には、 図示しないカメラで撮影された、 たとえば図 2に示す口 Mを含 む顔 Fの画像 G 1などの画像が順次出力される。 系列情報記憶装置 1 1では、 こ れらの画像を記憶しておく。 この画像が複数枚、 たとえば 8枚揃ったときに、 こ
れらの画像を系列情報としてまとめて、 変化状態比較装置 1 3に出力する。
【0 0 3 2】 また、 基本変化情報記憶装置 1 2には、 口の変化のパターンを表 す画像情報が複数記憶されている。 たとえば、 図 3 に示す1 = 1〜4の第1変 化パターンが第 1テンプレート P 1として、 図 3 Bに示す t = 1〜4の第 2変化 パターンが第 2テンプレート P 2として、 基本変化情報記憶装置 1 2にそれぞれ 記憶されている。 両変化パターンでは、 ある時刻での画像が t = 1の画像であり 、 一定時間経過した後の次の画像が t = 2の画像であり、 さらに一定時間経過し た後の画像が t = 3の画像であり、 それからさらに一定時間経過した後の画像が t = 4とされている。 第 1テンプレート P 1で表される第 1変化パターンでは、 大きく開いた口 Mの形状 ( 「あ」 の母音を発するときの口の形状) から、 横に細 長く開いた口 Mの形状 ( 「い」 の母音を発するときの口の形状) に変化する状態 を示している。 また、 第 2テンプレート P 2で表される第 2変化パターンでは、 大きく開いた口 Mの形状 ( 「あ」 の母音を発するときの口の形状) から、 縦長に 開いた口 Mの形状 ( 「お」 の母音を発するときの口の形状) に変化する状態を示 している。
【0 0 3 3〗 変化状態比較装置 1 3には、 8枚の画像からなる系列情報の動画 が系列情報記憶装置 1 1から出力され、 第 1 , 第 2変化パタ一ンを示すテンプレ 一卜 P l, P 2が、 基本変化情報記憶装置 1 2から出力される。 ここで、 系列情 報記憶装置 1 1カゝら出力された系列情報には図 4に示す変化を示す領域が含まれ ていたとする。 図 4 A〜Hは、 それぞれ時刻 t = 1〜8に相当する画像を示して いる。 図 4に示す画像に表示された形状の動きと図 3に示すテンプレート P 1, P 2の形状の動きとを比較すると、 図 5に示すように、 テンプレート P 1の動き が図 4 D〜Gに示す動きと一致していることがわかる。 このことから、 図 5 D〜 Gにおいて破線 Bで示した部分が口に相当する部分であるということを認識する ことができる。 また、 このときに、 口は第 1テンプレート P 1に相当する動きを していたことも同時に認識することができる。
【0034】 ここで、 従来においては、 たとえば図 6 A〜Fに示すように、 複 数の口のテンプレート T 1〜T 6を用意しておき、 撮像装置で撮像された画像を ラスタスキャンして、 テンプレート Τ 1〜Τ 6に相当する部分を口として検出す るようにしていた。 しかし、 この方法では、 画像の中に存在する壁のシミゃ背景 の一部であって、 口と類似する形状のものも口として検出してしまう誤検出や、 検出漏れなどの不都合が考えられた。
【0035】 これに対して、 本実施形態に係る変化情報認識装置では、 静止画 のような瞬間的に切り取られた画像のみを対象とするのではなく、 変化する形状 の変形パターンを見つけるようにしているので、 誤検出や検出漏れなどを少なく することができる。 しかも、 口の位置とその変形の様子とを同時に同定すること ができる。 なお、 図 3から図 5は、 説明を簡単にするために、 口の動きに適用し た形で説明を行った。 しかし、 特に口の動きに限定したものではなく、 一般的な 図形の変形であればどのような技術にも適用することができるものである。 【0036〗 続いて、 本実施形態の具体的な変化情報認識方法について説明す る。 図 7は、 本実施形態に係る変化情報認識方法の手順を示すフロ一チヤ一トで ある。 図 7に示すように、 本実施形態に係る変化情報認識方法では、 まず、 8枚 ある画像のフレーム番号を表す定数 f (ί定義域 =1〜8) およびそれらの画像 を撮像した時刻を表す変数 t 定義域= 1〜8) を初期化し (S 1) 、 次に、 2枚あるテンプレート P 1, P 2で表される変化パターンを表す変数 d (d= 1 , 2) を初期化する (S 2) 。 続いて、 第 1変化パターン d = 1における時刻 t
(以下 Γ t (d) J と示す) = 1のパターンの類似パターンを、 最初のフレーム f = 1の画像から探し出し (S 3) 、 時刻 t (d) のパターンの類似パターンが 見つかつたか否かを判断する (S 4) 。
【0037】 その結果、 類似パターンが見つかった場合には、 時刻 t (d) の パターンが見つかつたこと、 および、 フレーム f 1における類似パターンが見 つかった位置を、 変化パターン d =l用の記憶領域に 記憶する (S 5) 。 そし
て、 時刻 t (d) =1に 1を加算して、 t (d) =2とする (S 6) 。 それから 、 すべての変化パターン d (= 1, 2) において、 類似パターンを探し出す処理 が終了したか否かを判断する (S 7) 。
【0038】 一方、 ステップ S 4において、 類似パターンが見つからなかった 場合には、 ステップ S 7に進み、 すべての変化パターン d (= 1, 2) を探し出 す処理が終了したか否かを判断する。 そして、 ステップ S 7において、 すべての 変化パターン d (=1, 2) を探し出す処理が終了していないと判断したら、 変 化パターンを進めて変化パターン (d+ l) とし (S 8) 、 ステップ S 3に戻つ て、 フレーム f の画像から類似のパターンを探す。 また、 すべての変化パターン が探し終わったと判断したら、 次のフレーム f + 1に進む (S 9) 。
【0039】 こうして次のフレームに進んだら、 すべてのフレーム f (= 1〜 8) を処理し終わったか否かを判断する (S 10) 。 その結果、 すべてのフレー ムの処理が終わっておらず、 処理が終わっていないフレームがあると判断したと きには、 ステップ S 2に戻って、 処理を継続する。 一方、 すべてのフレームの処 理が終わったと判断したときには、 変化ごとの記憶領域の記憶されている情報か ら、 検出された変化パターン (変化情報に対応する記号) とその位置を、 図示し ない出力装置を介して出力する (S 1 1) 。 このようにして、 口の位置および口 の動きを検出することができる。
【0040】 このように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 1においては、 静止画像でなく、 動画によって表される画像の動きから認識対象物である口の位 置を検出するようにしている。 このため、 図 8 Aに示すように、 静止画によるテ ンプレートを用いた従来の認識方法では、 多数の口の候補 C 1 , C 2…を認識し てしまう。 これに対して、 本実施形態に係る認識方法では、 一定時間をおいて撮 影した複数の画像から口 Mの変化を検出しているので、 図 8 Bに示すように、 候 補 C内に口 Mを確実に認識することができる。 しかも、 口 Mの動きを複数枚の画 像に見られる変化で追従していることから、 口 Mの動きまでをも検出することが
できる。
【0 0 4 1】 なお、 本実施形態では、 テンプレート P 1 , P 2において、 それ ぞれ時刻 t = 1〜4として 4つの時刻での画像を設定しているが、 テンプレート 内の画像数は 2以上であればよい。 たとえば、 時刻 t = 1, 2として、 2つの時 刻での画像からテンプレートを設定することもできる。
【0 0 4 2】 次に、 本発明の第 2の実施形態について説明する。 図 9は、 本実 施形態に係る変化情報認識装置のブロック構成図である。 図 9に示すように、 本 実施形態に係る変化情報認識装置 2は、 上記第 1の実施形態と同様の系列情報記 憶装置 2 1、 基本変化情報記憶装置 2 2、 および変化状態比較装置 2 3を備えて いる。 このうち、 系列情報記憶装置 2 1および変化状態比較装置 2 3は、 上記実 施形態における系列情報記憶装置 1 1および変化状態比較装置 1 3とそれぞれ同 一の構成を有しており、 基本変化情報記憶装置 2 2は、 上記第 1の実施形態にお ける基本変化情報記憶装置 1 2とは、 異なる構成を有している。
【0 0 4 3〗 本実施形態に係る基本変化情報記憶装置 2 2は、 複数の基本変化 情報単位記憶装置 2 4 A, 2 4 B…を有している。 各基本変化情報単位記憶装置 2 4 A, 2 4 B…には、 認識対象物の変化状態を基本単位に分割した変化情報単 位 (変化パターン) として記憶されている。 この変化パターンは、 認識対象物の 一連の変化パターンにおける最小の単位となるパターンである。 たとえば、 図 1 0 Aに示すような時刻 t = 1〜 7の間における変化パターン Pがあるとする。 こ の時刻 t = 1 ~ 7に対応した一連の変化パターンにおいて、 図 1 0 Bに示す t =
1〜 4の変化が、 図 1 0 Cに示す t = l〜4 (図 1 0 Aの t = 4〜7の変化に相 当する) とは異なる意味を持った最小単位であることがある。 たとえば、 図 1 0 Aにおける t = l ~ 4で 「お」 から 「あ」 に変化する口の形状を表し、 t = 4〜 7で 「あ」 から 「い」 に変化する口の形状を表すような場合である。 図 1 0 B , Cに示す t = l〜4のような変化が、 それぞれ最小単位のテンプレート P 3, P
4として、 各基本変化情報単位記憶装置 2 4 A, 2 4 B…に記憶されている。
【0 0 4 4】 次に、 本実施形態に係る変化情報認識方法について説明する。 図 1 1は、 本実施形態に係る変化情報認識方法の手順の要部を示すフローチャート である。 図 1 1に示すように、 本実施形態に係る変化情報認識方法では、 上記第 1の実施形態に係る認識方法と同様にして、 系列情報記憶装置 2 1において系列 情報 J 2 1 (たとえば 8枚の画像からなる情報) を取得して、 変化状態比較装置 2 3に出力する。 変化状態比較装置 2 3では、 出力された系列情報から各変化情 報単位を検出する (S 2 1 ) 。 また、 基本変化情報記憶装置 2 2からは、 変化状 態比較装置 2 3に対して、 基本変化情報単位記憶装置 2 4に記憶された基本変化 情報単位を示すテンプレート P 3, P 4が出力される。
【0 0 4 5】 変化状態比較装置 2 3では、 検出した変化情報単位と、 基本変化 情報記憶装置 2 2から出力された基本変化情報単位のテンプレート P 3, P 4と を比較し、 変化情報単位の連続性を考慮して一連の変化を検出する ( S 2 2 ) 。 たとえば、 系列情報記憶装置 2 1から出力された系列情報 J 2 1力 図 1 2 A〜 Hにそれぞれ示す 8枚の画像であったとする。 変化状態比較装置 2 3では、 これ らの系列情報 J 2 1による画像と、 基本変化情報記憶装置 2 2から出力されたテ ンプレート P 3 , P 4とを比較して、 系列情報における一連の変化を検出する。
[ 0 0 4 6 ] いま、 図 1 2 A〜ト Iに示す系列情報を表す 8枚の画像では、 図 1 2 A〜Dに示す画像における実線 Rで囲む口 Mの形状が、 図 1 0 Bに示すテンプ レート P 3の変化と同一の変化を示している。 また、 図 1 2 D〜Gに示す画像に おける破線 Bで囲む口 Mの形状が、 図 1 0 Cに示すテンプレート P 4の変化と同 一の変化を示している。 このことから、 系列情報 J 2 1には、 図 1 O Aに示す形 状変化を行う認識対象物としての口があることが認識される。
【0 0 4 7】 こうして認識された認識対象物である変化情報としての口は、 そ の変化情報単位の位置情報 J 2 2として変化状態比較装置 2 3から図示しない出 力装置に出力される。 それと同時に、 変化情報単位に対応する記号情報 J 2 3が 、 変化状態比較装置 2 3から図示しない出力装置に出力される。 出力装置では、
変化情報単位の位置情報から変化情報 J 2 4を取得し、 変化情報単位に対応する 記号情報 J 2 3力ゝら、 変化情報に対応する記号情報 J 2 5を取得する。
【0 0 4 8】 ここで、 たとえば系列情報を表す画像に、 図 1 0 Bに示すテンプ レート P 3の形状変化と同一の形状変化が見られたとしても、 その後に、 図 1 0 Cに示すテンプレート P 4で表される形状変化と同一の形状変化が見られないこ とがある。 この場合には、 図 1 O Aに示す一連の変化は起こってはいないと判断 することができ、 その結果として誤検出を防止することができる。 また、 連続し た変化情報単位の特定組み合わせをあらかじめ記憶していることから、 任意の変 化を少ない記憶容量で表現することができる。 さらに、 一連の変化を、 その変化 よりも小さい変化の単位に分割することにより、 ロバストに変化の様子を検出こ とが可能となり、 さらには複雑な変化をより単純な変化の組み合わせで表現する ことができるので、 実装が容易になるとともに、 少ない記憶容量で複雑な変化を 扱うことができる。
【0 0 4 9〗 次に、 本発明の第 3の実施形態について説明する。 0 1 3は、 本 実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 本実施形態に係る変 化情報認識装置は、 口変形認、識装置として用いることができる。 図 1 3に示すよ うに、 本実施形態に係る変化情報認識装置 3は、 動画記憶装置 3 1、 口基本変形 情報記憶装置 3 2、 および口変形状態比較装置 3 3とを備えている。
【0 0 5 0】 動画記憶装置 3 1は、 図示しない動画撮像装置に接続されている 。 この動画撮像装置は、 認識対象物となる口を含む顔の動画を撮像しており、 動 画撮像装置は、 撮像した動画の動画情報 J 3 1を動画記憶装置 3 1に対して出力 している。
【0 0 5 1】 口基本変形情報記憶装置 3 2は、 人の口の動きがとり得るパター ンがあらかじめ記憶された複数の口基本変形単位記憶装置 3 4 A, 3 4 B…を有 している。 各口基本変形単位記憶装置 3 4 A, 3 4 B…には、 口基本変形単位が あらかじめ記憶されている。 この口基本変形単位については、 後に説明する。
【0 0 5 2】 口変形状態比較装置 3 3には、 動画記憶装置 3 1から口変形単位 情報が出力され、 口基本変形情報記憶装置 3 2から口基本変形単位情報が出力さ れる。 口変形状態比較装置 3 3では、 これらの口変形単位情報と口基本変形単位 情報とを比較することにより、 口の動きを認識する。 さらに、 口変形状態比較装 置 3 3は、 図示しない出力装置に接続されており、 動画記憶装置 3 1から出力さ れたロ変形単位の位置を口変形単位位置情報 J 3 2として出力装置に出力する。 また、 それと同時に、 口変形単位に対応する記号情報 J 3 3を出力装置に出力す る。
【0 0 5 3】 また、 口基本変形情報記憶装置 3 2における口基本変形単位記憶 装置 3 4 A, 3 4 B…には、 口の変形パターンを示す動画に対応した口変形単位 の形状およびその形状に対応する記号情報がそれぞれ記憶されている。 人が発話 を行う際の口の形状は、 主に母音および撥音によつて決定される (日本語の場合 ) 。 母音とは、 「あ」 「い」 「う」 「え」 「お」 の 5音を指すものであるが、 こ れに撥音である 「ん」 を加えて考えると、 すべての発話はこれらの 6音とそれ以 外の 5音への組み合わせとして表現することができる。 図 1 4は、 上記の 6音か ら他の 5音へのすべての組み合わせについて、 記号を割り当てたものを示す表で あ 。
【0 0 5 4】 図 1 4に示すように、 「あ J を 1、 「い」 を 2、 「う」 を 3、 「 え」 を 4、 「お」 を 5、 「ん J を 0とすると、 たとえば 「あ」 から 「い」 への変 形は 「1 2」 という記号で表される。 図 1 5には、 「あ」 の母音を発する口の形 状から、 「い」 の母音を発する口の形状に至るまでの口の変形過程を模式的に示 している。 時刻 t = lでは、 「あ」 の音を発しており、 口 Mは大きく開いた状態 にある。 この状態から、 時刻が進むにつれて、 口が徐々に狭まるように変形して いき、 時刻 t = 8のときには、 口 Mが 「い」 の音を発する形状をなしている。 こ のように、 「あ」 から 「い」 に変形するまでの口の変形を t = 1〜8までの間で 連続画像で示している。 このような 「あ」 から 「い」 に変形するまでの口の変形
を示す動画を、 「あ」 を表す記号 「1」 と 「い」 を表す記号 「2」 とを用いて、 記号 「1 2」 で表す。
【0 0 5 5】 この考え方を用いると、 たとえば図 1 6 Aに示すように、 「おは ようございます(これは日本語である。 英語での Good morning.の意味) 」 という 発話は、 子音を除いて母音だけをみると図 1 6 Bに示すように、 「おあおうおあ いあう」 となる。 この発話に伴う口の変形は、 上記の記号を用いると、 図 1 6 C に示すように、 5 1→1 5→5 3→3 5→5 1→1 2→2 1→1 3と表すことが できる。 口基本変形情報記憶装置 3 2には、 これらの記号に対応する口基本変形 単位が各口基本変形単位記憶装置 3 4 A, 3 4 B…のそれぞれに記憶されている
【0 0 5 6】 従来、 発話を認識する手段としては 「あ」 や 「い」 を表す口の形 状を見つけるようなアプローチがなされていた。 これに対して、 本実施形態では 、 「あ」 から 「い」 に至るまでに口の形状が変形する過程を、 あらかじめ記憶さ れる口基本変形記憶単位に対応させて捉えようとするものである。
【0 0 5 7】 それでは、 本実施形態に係る変化情報認識装置 3による変形情報 認識方法について説明する。 図 1 7は、 本実施形態に係る変形情報認識方法の手 順の要部を示すフローチヤ一トである。 本実施形態に係る変形情報認識方法では 、 まず、 動画撮像装置で撮像した口を含む顔の動画が、 動画撮像装置から動画記 憶装置 3 1に出力され、 動画記憶装置 3 1に記憶される。 一方、 口基本変形情報 記憶装置 3 2には、 各口基本変形単位記憶装置 3 4 A , 3 4 B…において、 口基 本変形単位に対応する変化情報およびおよび口基本変形単位に対応する記号があ らかじめ記憶されている。 動画記憶装置 3 1からは、 口変形状態比較装置 3 3に 対して、 動画が出力され、 口基本変形情報記憶装置 3 2からは、 口変形状態比較 装置 3 3に対して口基本変形単位の変形情報および口基本単位に対応する記号が 出力される。
【0 0 5 8】 口変形状態比較装置 3 3においては、 動画記憶装置 3 1から出力
された動画おょぴロ基本変形情報記憶装置 3 2から出力された口基本変形単位と の比較を行い、 動画における口変形単位が存在する位置および口変形に対応する 記号を検出する (S 3 1 ) 。 次に、 一定時間経過した後の動画上において、 口変 形位置が存在する位置および口変形に対応する記号を検出する。 続いて、 検出さ れた各口変形単位について、 先に検出された口変形単位である第 1の変形と、 後 に検出された口変形単位である第 2の変形が同じ位置で行われていたか否かを判 断する (S 3 2 ) 。
【0 0 5 9】 その結果、 同じ位置で検出されたものではないと判断したときに は、 ステップ S 3 1に戻って同様の処理を繰り返す。 一方、 同じ位置で検出され たものであると判断したときには、 それらの第 1の変形に対応する記号の終了を 表す記号と、 第 2の変形に対応する記号の開始を表す記号とを比較し、 両者が同 じであるか否かを判断する ( S 3 3 ) 。 その結果、 両者が同じではないと判断し たときには、 ステップ S 3 1に戻って、 同様の処理を繰り返す。
[ 0 0 6 0 ] それに対して、 たとえば、 図 1 8 Aに示すように、 第 1の変形で は口 Mが t = 1〜 8に示すように動き、 対応する記号が 1 2であり、 第 2の変形 では口 Mが t = 8〜t 1 5に示すように動き、 対応する記号が 2 3であったとす る。 これは、 第 1の変形では、 発話を母音レベルで理解すると、 口の形状が 「あ J から 「い」 に変化したこと、 および第 2の変形では、 口の形状が 「い」 から Γ う」 に変化したことを意味している。 このように、 それらの第 1の変形に対応す る記号の終了を表す記号と、 第 2に変形に対応する記号の開始を表す記号とが同 じである場合には、 第 1の変形と第 2の変形との繋ぎにおける時間位置で、 その 記号に対応する音が発せられていたと考えられる。 先の例でいえば、 第 1の変形 に対応する記号の終了を表す記号と、 第 2の変形に対応する記号の開始を表す記 号がいずれも 「2」 であり、 同じである。 このような場合には、 第 1の変形と第 2の変形とは連続して行われたものであると判断することができる。
【0 0 6 1】 そして、 第 1の変形に対応する記号の終了を表す記号と、 第 2に
変形に対応する記号の開始を表す記号が同じである場合には、 第 1の変形と第 2 の変形との繋ぎにおける時間位置およびその記号をそれぞれ口変形単位位置情報 J 3 2および口変形単位に対応する記号情報 J 3 3として、 図示しない出力装置 に出力する (S 3 4 ) 。 出力装置においては、 口変形単位位置情報 J 3 2から口 の位置情報 J 3 4を求め、 口変形単位に対応する記号情報 J 3 3から、 発話単語 情報 J 3 5を求める。 こうして、 変化情報認識方法が終了する。
【0 0 6 2】 このように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 3においては、 発話に伴う口の変形を、 5種類の母音および 1種類の撥音という 6種類の音に対 応する口の形から、 その音以外の 5種類の口の形への変形という単位に分割して いる。 このため、 入力した動画像から口の位置を検出するとともに、 どの時点で どの音が発音されたかを確実に認識することができるので、 発話認識装置として 用いることができる。 また、 発音された音を連続して認識することで、 発話され た単語を認識することもできる。
[ 0 0 6 3 1 なお、 本実施形態では、 母音および撥音の 6つの音から口基本変 形単位を作成しているが、 5 0音のすべてについて、 口基本変形単位を作成する 態様とすることもできる。 この場合、 日本語には濁音半濁音を含めて、 6 8の音 があるので、 6 7 X 6 8の口基本変形単位を用 I,、ることになる。
【0 0 6 4〗 次に、 本発明の第 4の実施形態について説明する。 図 1 9は、 本 実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 本実施形態に係る変 化情報認識装置は、 音声変化認識装置として用いることができる。 図 1 9に示す ように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 4は、 波形解析装置 4 1と、 音声波 形記憶装置 4 2と、 音声情報記憶装置 4 3と、 音声変化比較装置 4 4と、 を備え ている。
【0 0 6 5】 波形解析装置 4 1は、 図示しな!/、音声取得手段となるたとえばマ イクに接続されており、 マイクでは、 人が発話する際の音声を取得している。 マ イクは、 取得した音声情報 J 4 1を波形解析装置 4 1に出力する。 波形解析装置
4 1は、 出力された音声情報 J 4 1を、 たとえばウェーブレット変換することに よって解析する。 ゥユーブレット解析によって得られた波形は、 音声波形記憶装 置 4 2に出力される。 音声波形記憶装置 4 2は、 出力された波形を記憶する。 【0 0 6 6】 音声情報記憶装置 4 3は、 音声変化単位記憶装置 4 5 A, 4 5 B …を備えている。 音声変化単位記憶装置 4 5 A, 4 5 B…には、 音声変化単位と してあらかじめ記憶された基本音声変化単位おょぴそれに対応する記号がそれぞ れ記憶されている。 基本音声変化単位は、 発話での任意の音素を発声したときの 周波数の波形から別の任意の音素を発声したときの周波数への変化を表している 。 この基本音声変化単位は、 たとえば図 2 O A又は Bに示す周波数スペク トルを 有している。 図 2 O Aはある音声を発した場合の時刻 t = 1〜 3における周波数 スぺクトルを表すグラフ、 図 2 0 Bは他の音声を発した場合の時刻 t = 1〜 3に おける周波数スぺクトルを示すグラフである。 各グラフは、 横軸に周波数、 縦軸 に周波数ごとの強度 (スペク トルレベル) を対応させている。 図 2 O A, Bに示 すグラフは、 音素から音素への変化を表す例であり、 時刻 t = 1〜 3ごとに示さ れるグラフのそれぞれに対応する音があり、 t = 1の時刻にある音素に対応する 音が発せられ、 t = 2の波形を経て t = 3の別の音素に対応する音が発せられた ことを示している。
【0 0 6 7〗 音声変化比較装置 4 4には、 音声波形記憶装置 4 2から音声波形 情報が出力され、 音声情報記憶装置 4 3から基本音声変化単位およびそれに対応 する記号が出力される。 音声変化比較装置 4 4では、 これらの音声波形情報と基 本音声変化単位とを比較することにより、 音声を認識する。 さらに、 音声変化比 較装置 4 4は、 図示しない出力装置に接続されており、 検出した音声変化単位に 対応する記号 (以下 「音声変化単位対応記号」 という) 情報 J 4 2を出力装置に 出力している。
【0 0 6 8】 それでは、 本実施形態に係る変化情報認識装置 4による変形情報 認識方法について説明する。 本実施形態に係る変化情報認識装置 4では、 マイク
等で取得した音声情報 J 4 1をウェーブレツト解析し、 音声変化単位を作成する 。 この音声変化単位を、 あらかじめ記憶している基本音声変化単位と比較するこ とにより、 音声の変化を認識するものである。 たとえば、 音声変化情報がマイク から取得され、 波形解析装置 4 1に出力されたとする。 波形解析装置 4 1では、 図 2 1に示すように、 音声変化情報を、 ある一定のフレーム間隔、 たとえば 1 0 m s e cの間隔をおいて、 一定のフレーム長、 たとえば 3 O m s e cの長さのフ レーム長に切り取り、 複数の音声変化単位を作成する。 図 2 2 A〜Hには、 t l 〜 t 8の時間の 8つに切り取られた音声変化情報から作成された音声変化単位の 波形がそれぞれ示されている。
【0 0 6 9】 このような音声変化単位の波形を作成したら、 これらの音声変化 単位と、 音声情報記憶装置 4 3に記憶されている図 2 0に示す基本音声変化単位 とを比較する。 その結果、 図 2 2 A〜Hに示す音声変化単位のうちに、 図 2 O A 又は Bに示す基本音声変化単位と同一の波形を有する部分があつたときに、 基本 音声変化単位を表す音声が発声されていると判断することができる。 図 2 2に示 す例では、 図 2 3に示すように、 図 2 3 E〜Gの波形 ( t = 5〜 7の波形) が、 図 2 0 Aに示す波形 ( t = 1〜 3の波形) と一致している。 したがって、 この部 分で図 2 O Aに示す基本音声変化単位に対応する音声と同一の音声を発声してい ることがわかる。 このように、 音声変化単位と基本音声変化単位とを比較して、 一致または類似する部分がある場合に、 基本音声変化単位に対応する音声を発声 していることがわかる。
【0 0 7 0】 続いて、 本発明の具体的な変化情報認識方法について説明する。 図 2 4は、 本実施形態に係る変形情報認識方法の手順を示すフローチヤ一トであ る。 変化情報認識装置 4の波形解析装置 4 1には、 図示しないマイク等から取得 された音声情報が出力される。 波形解析装置 4 1では、 これらの音声をウェーブ レッ ト解析し、 たとえば図 2 2に示す 8つの波形に分割して、 8つのフレームか らなる音声変化単位を作成する。 波形解析装置 4 1は、 作成した音声変化単位を
音声波形記憶装置 42に出力する。 音声波形記憶装置 42では、 これらの音声変 化単位を記憶しておく。
【0071】 また、 音声情報記憶装置 43には、 複数の基本音声変化単位が記 憶されている。 そして、 音声波形記憶装置 42は、 記憶している音声変化単位を 音声変化比較装置 44に出力し、 音声情報記憶装置 43は、 記憶している基本音 声変化単位およびそれに対応する記号を音声変化比較装置 44に出力する。 音声 変化比較装置 44では、 舎声波形記憶装置 42から出力された音声変化単位およ び音声情報記憶装置 43から出力された基本音声変化単位を比較する。
【0072】 両者の比較を行うにあたり、 まず、 音声変化単位のフレーム番号 を表す変数およびその時刻を表す変数を初期化しフレーム f = 1、 時刻 t = 1と する (S 41) 。 次に、 基本音声変化情報を表す変数を初期化して、 変化パター ン d =lとする (S 42) 。 この変化パターンとしては、 図 2 OA, Bに示す 2 つの変化パターンを含む複数の変化パターンが記憶されている。 その数は音素の 数に基づいて定められ、 たとえば音素数が nである場合には、 変化パターン数を n X (n— 1) とすることができる。
[0073] 次に、 変化パターン d = 1における時刻 t (d) = 1の波形と、 音声変化単位におけるフレーム f =lの波形の類似度を算出する (S 43) 。 そ の結果、 類似度が一定値以上であるか否かを判断し (S 44) 、 類似度が一定値 以上であると判断したときには、 変化パターン d用の記憶領域に、 時刻 t (d) の波形が見つかつたこと、 見つかった時刻 (またはフレーム番号) を記憶する ( S 45) 。 そして、 次の時刻 t = 2には、 t (d) = 2のパターンを対象とする 旨を記憶しておく。 それから、 変化パターン d= 1における時刻 t (d) = 1に 1を加算して、 t (d) + 1 (=2) とする (S 46) 。 それから、 すべての変 化パターンにおいて、 類似パターンが探し終わったか否かを判断する (S 47) 。 ここでは、 図 20 Bに示す変化パターン d = 2についての処理が終わってない ので、 類似パターンを探し終わっていないと判断し、 次の変化パターンを加算し
て d+ 1とする (S 48) 。
【0074】 こうして、 すべての変化パターンについて、 類似パターンが探し 終わり、 ステップ S 47ですベての変化パターンを探し終わったと判断したとき には、 フレーム f 二 1に 1を加算して、 次のフレーム f + 1 (=2) とする (S 49) 。 それから、 すべてのフレーム f (= 1-8) についての処理が終了した か否かを判断を行う (S 50) 。 その結果、 処理が終了していないと判断したと きには、 ステップ S42に戻って、 再度変化パターンの初期化を行い、 類似度の 計算を行う (S43) 。 一方、 すべてのフレーム f (= 1-8) での処理が終了 したと判断したら、 変化パターンごとに記憶領域に記憶されている情報から、 検 出された変化パターンを出力する (S 51) 。 このようにして、 変化パターンを 処理することにより、 たとえば図 22に示す音声変化単位から、 図 2 OAに示す 基本音声変化単位を検出することができる。
【0075〗 こうして、 音声変化単位が検出されたら、 図 25に示す処理を行 うことにより、 発話の内容を認識することができる。 図 25は、 本実施形態に係 る音声認識の手順を示すフローチャートである。
【0076】 図 24に示すフローチャートにしたがって、 音声変化単位を検出 したら、 図 25に示すように、 入力された音声変化単位から、 この音声変化単位 対応記号情報 J 42 (図 1 9) を図示しない出力装置に出力する (S 52) 。 出 力装置では、 音声変化比較装置 44から出力された音声変化単位対応記号情報 J 42を参照し、 複数出力される音声変化単位に対応する記号のうち、 第 1音声変 化単位対応記号と、 第 2音声変化単位対応記号が時間的に連続しているか否かを 判断する (S 53) 。
【0077】 その結果、 時間的に連続していないと判断したときには、 ステツ プ S 52に戻って同様の処理を繰り返す。 一方、 時間的に連続していると判断し たときには、 第 1音声変化単位対応記号の終了を表す記号と、 第 2音声変化単位 対応記号の開始を表す記号が同じであるか否かを判断する (S 54) 。 たとえば
、 第 1音声変化単位対応記号が音素 Aから音素 Bに変化するものであり、 第 2音 声変化単位対応記号が音素 Bから音素 Cに変化するものである場合には、 第 1音 声変化単位対応記号の終了を表す記号と第 2音声変化単位対応記号の開始を表す 記号とがー致すると判断する。 また、 たとえば第 1音声変化単位対応記号が音素 Aから音素 Bに変化するものであり、 第 2音声変化単位対応記号が音素 Aから音 素 Cに変化するものである場合には、 第 1音声変化単位対応記号の終了を表す記 号と第 2音声変化単位対応記号の開始を表す記号とがー致しないと判断する。
【0 0 7 8】 その結果、 第 1音声変化単位対応記号の終了を表す記号と第 2音 声変化単位対応記号の開始を表す記号とがー致しないと判断した場合には、 ステ ップ S 5 2に戻って同様の処理を繰り返す。 一方、 第 1音声変化単位対応記号の 終了を表す記号と第 2音声変化単位対応記号の開始を表す記号とがー致している と判断したときには、 第 1音声変化単位対応記号と第 2音声変化単位対応記号と の間繫ぎ目の時間位置と対応する記号を出力する (S 5 5 ) 。 上記の例でいえば 、 第 1音声変化単位対応記号と第 2音声変化単位対応記号の間には音素 Bがある と判断する。
【0 0 7 9】 このような処理を繰り返すことにより、 発話単語 J 4 3 (図 1 9 ) を認識することができる。
【0 0 8 0】 このように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 4においては、 取得した音声を音声変化単位に分割し、 基本音声変化単位との比較を行って音声 を検出している。 このため、 発話された単語等を確実に認識することができる。
[ 0 0 8 1 ] 次に、 本発明の第 5の実施形態について説明する。 本実施形態で は、 変化情報として、 ジヱスチヤ認識、 歩行者認識、 表情認識のような体の各部 位の移動および変形に伴う体変化の認識を対象とする。
【0 0 8 2】 図 2 6は、 本実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図 である。 図 2 6に示すように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 5は、 動画記 憶装置 5 1と、 体変化情報記憶装置 5 2と、 体変化比較装置 5 3と、 を備えてい
る。 この変化情報認識装置 5は、 体変化認識装置、 歩行者認識装置、 表情認識装 置などとして用いることができる。
【0 0 8 3】 動画記憶装置 5 1は、 図示しない動画撮像装置に接続されている 。 この動画撮像装置は、 認識対象物となる人の体の動画を撮像しており、 動画撮 像装置は、 撮像した動画情報 J 5 1を動画記憶装置 5 1に出力している。
【0 0 8 4】 体変化情報記憶装置 5 2は、 人の体の動きがとり得るパターンが あらかじめ記憶された複数の体変化単位記憶装置 5 4 A, 5 4 B…を有している 。 体変化単位記憶装置 5 4 A, 5 4 B…には、 人の体の動きを表す基本体変化単 位があらかじめ記憶されている。
【0 0 8 5】 体変化比較装置 5 3には、 動画記憶装置 5 1から体変化単位情報 が出力され、 体変化情報記憶装置 5 2から基本体変化単位情報が出力される。 体 変化比較装置 5 3では、 これらの体変化単位情報と基本体変化単位情報とを比較 することにより、 人の体の動きを認識する。 さらに、 体変化比較装置 5 3は、 図 示しない出力装置に接続されており、 動画記憶装置 5 1から出力された画像上に おける人の体の位置を体変化単位の位置情報 J 5 2として出力装置に出力する。 また、 それと同時に、 体変化単位に対応する記号情報 J 5 3を出力装置に出力す る。 出力装置においては、 体変化単位の位置情報 J 5 2から口の位置情報 J 5 4 を求め、 体変化単位に対応する記号情報 J 5 3力ゝら、 体動作の識別情報 J 5 5を 求める。
【0 0 8 6】 体変化単位記憶装置 5 4 A, 5 4 B…には、 人の動きを示す動画 に対応した手、 足、 腕などの変化を示す基本体変化単位の形状およびその形状に 対応する記号情報がそれぞれ記憶されている。 たとえば、 図 2 7には、 ジエスチ ャ認識に用いる基本体変化単位の時刻 t = 1〜8における画像の例を示している 。 図 2 7 A〜Hに示す基本体変化単位の例では、 t = 1の時点で右手を開いた様 子を示しており、 その手を開いた状態から開始して t = 8の時点でその手を閉じ るまでの様子を連続的に示している。
【0 0 8 7】 本実施形態に係る変化情報認識装置 5においては、 上記第 3の実 施形態に係る変化情報認識装置 3による変化情報認識方法と同様の方法により、 人の体の位置およびその体の動作 (体動作) を認識することができる。 具体的に は、 上記第 3の実施形態における口基本変形情報記憶装置 3 2を本実施形態の体 変化情報記憶装置 5 2、 口変形状態比較装置 3 3を体変化比較装置 5 3に置き換 え、 図 1 7に示すフローチャートと同様の手順による処理を行うことにより、 体 変化単位の位置および体動作を認識することができる。
【0 0 8 8】 こうして、 動画撮像装置から出力された動画像に基づいて、 手や 腕の位置と、 ジエスチヤに対応する記号を得ることができ、 その記号からどのよ うなジエスチヤ指示がなされているかを識別することができる。
【0 0 8 9】 また、 変化情報認識装置 5により、 動画像上における歩行者の位 置およびその動作を認識することもできる。 図 2 8には、 歩行者認識に用いる基 本体変化単位の時刻 t = 1〜 1 0における画像の例を示している。 図 2 8 A〜 J に示す基本体変化単位の例では、 t = 1の時点における歩行者の姿勢を示してお り、 その姿勢から開始して t = 1 0の時点における歩行者の姿勢に至るまでの動 作を連続的に示している。 これら図 2 8 A~ Jに示される歩行者の画像は、 体変 化情報記憶装匱 5 2における体変化単位記憶装置 5 4 A , 5 4 B…にそれぞれあ らかじめ記憶されている。
【 0 0 9 0】 図 2 8に示す例では、 上記第 3の実施形態に係る変化情報認識装 置 3と同様の方法により、 人の歩行動作 (体動作) を認識することができる。 こ の場合も、 図 1 7に示すフローチャートと同様の手順による処理を行うことによ り、 体変化単位の位置および体動作を認識することができる。 こうして、 動画撮 像装置から出力された動画像に基づいて、 歩行者の位置と、 歩行者の動作状況を 識別することができる。
【0 0 9 1】 また、 図示はしないが、 本実施形態に係る変化情報認識装置 5に より、 人の表情の変化を認識することもできる。 人の感情には喜怒哀楽があり、
人は、 それらの感情に応じた表情または無感情な表情をとる。 このように、 喜怒 哀楽および無表情に対応する顔の 5つの画像から、 無表情から喜ぴ、 怒りから悲 しみといった 5 X 4の変化情報単位を用意することにより、 動画像における顔の 位置およびその顔の表情をも認識することができる。
【0 0 9 2】 次に、 本発明の第 6の実施形態について説明する。 本実施形態で は、 認識対象物となる物体が回転したとき、 回転する物体の位置とその回転に伴 う変化を認識の対象とする。
【0 0 9 3】 図 2 9は、 本実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図 である。 図 2 9に示すように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 6は、 動画記 憶装置 6 1と、 回転情報記憶装置 6 2と、 回転物体比較装置 6 3と.、 を備えてい る。 この本実施形態に係る変化情報認識装置 6は、 回転物体認識装置として用い ることができる。
【0 0 9 4〗 動画記憶装置 6 1は、 図示しない動画撮像装置に接続されている 。 この動画撮像装置は、 認識対象物となる回転する認識対象物、 たとえば人の頭 の動画を撮像している。 この動画撮像装置は、 撮像した動画情報 J 6 1を動画記 憶装置 6 1に出力している。
【0 0 9 5〗 回転情報記憶装置 6 2は、 回転する認識対象物の回転パターンが あらかじめ記憶された複数の回転単位記憶装置 6 4 A, 6 4 B…を有している。 回転単位記憶装置 6 4 A, 6 4 B…には、 認識対象物の回転を表す基本回転単位 があらかじめ記憶されている。
【0 0 9 6】 回転物体比較装置 6 3には、 動画記憶装置 6 1から回転単位情報 が出力され、 回転情報記憶装置 6 2から基本回転単位情報が出力される。 回転物 体比較装置 6 3では、 これらの回転単位情報と基本回転単位情報とを比較するこ とにより、 たとえば人の頭の回転に伴う変化を認識する。 さらに、 回転物体比較 装置 6 3は、 図示しない出力装置に接続されており、 動画記憶装置 6 1から出力 された画像上における人の頭の位置を回転単位の位置情報 J 6 2として出力装置
に出力する。 また、 それと同時に、 回転単位に対応する記号情報 J 6 3を出力装 置に出力する。 出力装置においては、 回転単位の位置情報 J 6 2から回転物体で ある人の頭の位置情報 J 6 4を求め、 回転単位に対応する記号情報 J 6 3力、ら、 回転の識別情報 J 6 5を求める。
【0 0 9 7】 回転単位記憶装置 6 4 A, 6 4 B…には、 人の頭の回転を示す動 画に対応した頭の向きの変化を示す回転変化単位の形状およびその形状に対応す る記号情報がそれぞれ記憶されている。 図 3 0 A〜Lは、 人形の頭部が回転する 際の画像を模式的に示している。 このうち、 図 3 0 A〜Eに示す 0度から始まつ て 1 2 0度に到達するまでの回転を第 1回転、 図 3 0 E〜 Iに示す 1 2 0度から 始まって 2 4 0度に到達するまでの回転を第 2回転、 図 3 0 1 ~ Lを経て図 3 0 Aに戻るまでに示す 2 4 0度から始まって 3 6 0度 (0度) に到達するまでの回 転を第 3回転とする。 逆に、 図 3 O Aから始まり、 図 3 0 L ~ Iに至るまでに示 す 3 6 0度 (0度) から始まって 2 4 0度に到達するまでの回転を第 4回転、 図 3 0 I〜Eに示す 2 4 0度から始まって 1 2 0度に到達するまでの回転を第 5回 転、 図 3 0 E〜Aに示す 1 2 0度から始まって 0度に到達するまでの回転を第 6 回転とする。 これらの第 1回転から第 6回転までの画像およびそれに対応する記 号が、 回転単位記憶装置 6 4 A, 6 4 B…にそれぞれ記憶されている。
【0 0 9 8】 本実施形態に係る変化情報認識装置 6においては、 上記第 3の実 施形態に係る変化情報認識装置 3による変化情報認識方法と同様の方法により、 回転する認識対象物からなる回転単位の位置およびその回転動作を認識すること ができる。 具体的には、 上記第 3の実施形態における口基本変形情報記憶装置 3 2を本実施形態の回転情報記憶装置 6 2、 口変形状態比較装置 3 3を回転物体比 較装置 6 3に置き換え、 図 1 7に示すフローチャートと同様の手順による処理を 行うことにより、 回転単位の位置およぴ回転動作を認識することができる。 【0 0 9 9】 こうして、 動画撮像装置から出力された動画像に基づいて、 回転 する認識対象物の位置と、 回転単位に対応する記号を得ることができ、 その記号
からどのような回転状態となっているかを識別することができる。
【0 1 0 0】 次に、 本発明に第 7の実施形態について説明する。 図 3 1は、 本 実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図である。 図 3 1に示すように 、 本実施形態に係る変化情報認識装置 7は、 学習装置 7 1と認識装置 7 2とを備 えている。 学習装置 7 1には、 特徴空間生成装置 7 3及び射影装置 7 4が設けら れている。 射影装置 7 4は、 学習装置 7 1及び認識装置 7 2の双方で用いられる
【0 1 0 1】 学習装置 7 1における特徴空間生成装置 7 3には、 あらかじめ用 意された学習用系列情報 J 7 1が入力されている。 特徴空間生成装置 7 3には、 学習用系列情報 J 7 1をサンプル用としてたとえば 3 0程度用意されており、 特 徴空間生成装置 7 3は、 これらの学習用系列情報 J 7 1から特徴空間を生成する ί 0 1 0 2〗 射影装置 7 4は、 特徴空間生成装置 Ί 3および図示しない動画撮 像装置に接続されている。 特徴空間生成装置 7 3は、 特徴空間を生成するための 特徴空間生成情報を射影装置 7 4に出力する。 また、 図示しない動画撮像装置は 、 認識対象物となる口を含む顔の動画を撮像しており、 撮像された顔の動画像が 認識用系列情報 J 7 2として動画撮像装置から出力される。 射影装置 7 4は、 動 画撮像装置から出力された顔の動画像 (認識用系列情報 J 7 2 ) に基づいて、 こ の動画像を特徴空間に射影して得られる射影軌跡を生成している。
【0 1 0 3】 また、 学習装置 7 1には、 特徴空間に、 後に説明するチューブ状 のモデル (以下 「ハイパーチューブ」 という) を生成するハイパーチュ一ブ生成 装置 7 5が設けられており、 学習装置 7 1および認識装置 7 2のそれぞれに用い るハイパーチューブ記憶装置 7 6が設けられている。 さらに、 認識装置 7 2には 、 特徴空間におけるハイパーチューブの変化を認識する系列比較装置 7 7が設け られている。 射影装置 7 4は、 ハイパーチューブ生成装置 7 5および系列比較装 置 7 7に動画像の射影軌跡を射影軌跡情報として出力する。
【0 1 0 4】 ハイパーチューブ生成装置 7 5は、 射影装置 7 4から出力された 動画像の射影軌跡情報から、 特徴空間におけるハイパーチューブを生成し、 ハイ パーチューブ情報としてハイパーチューブ記憶装置 7 6に出力する。 ハイパーチ ユーブ記憶装置 7 6では、 ハイパーチューブ生成装置 7 5から出力されたハイパ 一チューブ情報と、 各ハイパーチューブに対応する記号とを記憶している。 また 、 ハイパーチューブ記憶装置 7 6は、 記憶しているハイパーチューブ情報と各ハ ィパーチューブに対応する記号とを系列比較装置 7 7に出力する。 系列比較装置 7 7では、 射影装置 7 4から出力された射影軌跡と、 ハイパーチューブ記憶装置 7 6から出力されたハイパーチューブ情報とを比較することにより、 変化情報単 位の位置およびそれに対応する記号を求める。 それから、 それぞれ変化情報単位 位置情報 J 7 3および変化情報対応記号情報 J 7 4として、 それぞれ図示しない 出力装置に出力する。
【0 1 0 5〗 本実施形態に係る特徴空間生成装置 7 3では、 画像から所定の特 徴量を取り出して特徴空間で表現している。 たとえば、 1枚の画像の特徴量が 3 次元ベクトルで表現される場合、 1枚の画像は三次元空間上の 1点として表現さ れる。 この前提のもと、 たとえば図 3 2に示す 「ん」 から 「あ」 を発話する口の 動きを示す動画像を入力し、 動画像を構成する画像をそれぞれ三次元空間上にプ 口ットする。 すると、 図 3 3に示すように、 この動画像を表す 9枚の各画像は、 それらの各画像の点をその時間順に結んだ特徴空間上の軌跡として表現される。
[ 0 1 0 6 ] この特徴量は特に限定されるものではないが、 たとえば主成分分 析によって得られた上位固有値に対応する固有べクトルを基底とする空間 (固有 空間) への射影成分とすることができる。 たとえば、 いま、 画像をべクトルとみ なすと、 縦 1 6 X横 1 6画素の濃淡画像は、 各要素に濃淡値を持つ 1 6 X 1 6 = 2 5 6次元のベタトルとして表現することができる。 そこで、 ベクトルとして表 現された多数の画像を学習用系列情報 J 7 1とし、 これらの学習用系列情報 J 7 1におけるべクトルの分散共分散行列を求め、 その固有べクトルと対応する固有
値を求める。 そして、 固有値の値の大きい方から 3つの固有ベクトルを取り出し 、 これらの 3つのベクトルが張る空間を特徴空間 (固有空間) とする。 そして、 学習用系列情報 J 7 1における 2 5 6次元のべクトルデータを、 この特徴空間に 射影したときの成分を各軸の値として持つ点を考えると、 ある 2 5 6次元空間の 1点として表現できる 1枚の画像は、 三次元空間の 1点として表現することがで きる。
【0 1 0 7】 この点について、 さらに具体的に説明すると、 たとえば学習用系 列情報 J 7 1として、 図 1 4に示す 3 0パターンの変形単位の動画像を表す複数 の画像を複数の人数分用意する。 そのうちの 1つのパターンである変形単位、 た とえば記号 1 2で表される変形単位の場合では、 「あ」 を発音したときの口の形 から、 「い」 を発音したときの口の形まで変形する口の形の変形を連続的に数枚 の画像で表現する。 このような図 1 4に示す 3 0パターンの変形単位について、 複数人数分の学習用系列情報 J 7 1を用意し、 これらの学習用系列情報 J 7 1か ら特徴空間 (固有空間) を求める。
【0 1 0 8】 ここで求められた特徴空間は、 学習用系列情報 J 7 1を用いた口 画像をより少ない情報量として表現することができる空間となっている。 この特 徴空間では、 見かけ上わずかな違いしかない変形をしている画像は、 特徴空間の 中では互いに近 、位置の点に射影される。
[ 0 1 0 9 ] 次に、 ハイパーチューブの生成について説明する。
【0 1 1 0】 特徴空間生成装置 7 3で特徴空間が生成された後、 射影装置 7 4 には学習用系列情報 J 7 1が出力される。 射影装置 7 4では、 生成された特徴空 間に学習用系列情報 J 7 1を射影して射影軌跡を生成する。 図 3 4は、 三次元の 特徴空間を示しており、 この特徴空間に、 たとえば 「ん」 → 「あ」 の変形を示す 折れ線、 「ん」 → 「い」 の変形を示す折れ線、 「ん」 → 「う」 の変形を示す折れ 線、 「ん」 → 「え」 の変形を示す折れ線、 「ん」 → 「お」 の変形を示す折れ線が 示されている。 そして、 これらの軌跡 (折れ線) を滑らかな曲線として表現する
【0 1 1 1】 ところで、 当然のことながら、 同じ音を発している場合でも、 人 によって口の形は微妙に異なっているし、 口の開き方や口の形も微妙に違う。 し たがって、 同じ発話であっても特徴空間に描かれる軌跡はまったく同じものには ならず、 適当なばらつきを持っていることになる。 たとえば図 3 5に示す曲線で は、 複数の人 (6人) がある発話を行った際の口の動きを特徴空間に射影した際 の曲線 C 1〜C 6を示している。 これらの複数の曲線 C 1〜C 6に見られるよう に、 特徴空間に描かれる軌跡はまったく同じものにはならず、 適当なばらつきを 持っている。
【0 1 1 2】 そこで、 図 3 6に示すように、 同じ変形を表す複数の軌跡を代表 する曲線 C Cを 1つ設定し、 その代表軌跡のまわりのばらつきを円 E 1, E 2 · ·· の半径で表現すると、 ちょうどチューブ状のモデルを構成することができる。 こ のチューブ状のモデルをハイパーチューブ H Tとすることができる。
【0 1 1 3〗 このハイパーチューブ H Tは、 同一の変形を表すものであるが、 個人差などによって生じるばらつきを確率的に表現したモデルとであると考える ことができる。 このハイパーチューブ H Tを生成する際の代表の軌跡 C Cを求め るには、 図 3 5に示すような同一の変形を表す複数の軌跡 C 1〜C 6などを平均 したものとすることもできるし、 別の適当な計算方法を採用することもできる。 また、 ばらっきを表す円の半径は、 代表軌跡上の各点の進行方向とは垂直の方向 にある各軌跡上の点までの距離の分散 σ 2を求めた上でそのばらつきを正規分布 とみなして 9 5 %点である 1 . 9 6 σを半径とすることもできるし、 他の方法を 用いて求めてもよい。
【0 1 1 4】 こうして生成したハイパーチューブ Η Τを特徴空間上に 1つまた は複数配置しておく。 複数のハイパーチューブ Η Τを配置した場合、 1つのハイ パーチューブは 1つの変形に対応することになる。 図 3 7に複数のハイパーチュ ーブを配置した特徴空間を示すが、 たとえばハイパーチューブ Η Τ 1はある変形
A、 たとえば発話時の 「あ」 から 「い」 への変形を表し、 ハイパーチューブ H T 2は、 別の変形 B、 たとえば発話時の 「う」 から 「え」 への変形を表している。 図 3 7中では、 ハイパーチューブは H T 1 , H T 2の 2つが存在している。 図中 の a , b, cは、 射影装置 7 4から出力された動画像の射影軌跡情報に相当する 。
【0 1 1 5】 続いて、 本実施形態に係る変化情報認識装置 7による変化情報認 識方法について説明する。 ここでは、 まず、 ハイパーチューブを生成する手順に ついて説明する。 図 3 8は、 本実施形態に係る変化情報認識方法のうち、 ハイパ 一チューブを生成する手順を示すフローチャートである。 学習装置 7 1には、 あ らかじめ多くの変化情報を学習させてハイパーチューブを生成させる。 認識装置 7 2では、 そのハイパーチューブを利用して、 変化情報の認識を行う。 ハイパー チューブを生成するための学習用系列情報 J 7 1となる動画像はある音を発音し たときの口の形から、 別の音を発音したときの口の形への変形を連続して時間順 に並べたものである。 これを一つの変形単位とすると、 認識したいすべての変形 分の学習用系列情報 J 7 1を複数人数、 たとえば 3 0 0人分それぞれの変化分に ついて用意する ( S 7 1 ) 。 変化単位のパターン数は、 図 1 4に示したとおり 3 0パターンが必要である。 このパターン数は、 認識する対象と認識の詳細さによ つて適宜規定することができる。 たとえば、 変化情報認識装置 7を音声認識装置 として用いて音声認識を行う場合、 音素の数が 2 9であれば、 とり得る変形のパ ターンは 2 9 X 2 8の 8 1 2パターンとなる。
【0 1 1 6】 次に、 3 0 0人分用意した学習用系列情報 J 7 1から、 特徴空間 生成装置 7 3を用いて特徴空間を生成する (S 7 2 ) 。 特徴空間の生成は次のよ うに行われる。 一般に、 画像の画素ごとの色や濃淡値をそのまま扱おうとすると 、 情報量が多すぎて計算時間が掛かり過ぎたり、 認識には不必要な余計な情報が 含まれていたりするために、 これらのことが問題となることが多い。 そこで、 画 像から何らかの特徴量を取り出して処理をすることが一般的である。 本実施形態
では、 画素ごとの濃淡値を特徴量として利用する。 いま、 1枚の画像の画素数を nとすると、 上記のとおり、 濃淡画像の場合には画素ごとの濃淡値 (特徴量) を 要素として持つ n次元のベタトルとして表現することができ、 それは n次元空間 上の 1点として表される。 ここで、 画像から取り出された特徴量が m次元べタト ルで表されるとし、 ; m< nであるならば、 n次元の情報量を持つ 1枚の画像は、 特徴量抽出により m次元に圧縮され、 m次元空間上の 1点として表すことができ る。 特徴空間生成装置 73では、 この m次元の空間を張る m本の軸を求める。 本 実施形態では、 3本の軸を求めて 3次元空間を生成した場合について説明する。 【011 7】 特徴空間を求めるにはさまざまな方法があるが、 本実施形態では 、 固有空間を特徴空間としている。 固有空間とは、 主成分分析により求められた 固有べクトルと固有値のペアのうち、 固有値大きい方から m個の固有べクトルカ S 張る空間をいう。 1枚の画像を n次元のベクトルとみなし、 ここではその画像の ベタトルを Xと示す。 固有空間を求めるには、 最低 2枚の画像のベクトルが必要 であるが、 画像が多量にあることが望ましい。 これらの複数の画像におけるそれ ぞれのベクトル Xを入力して分散共分散行列を、 下記 (1) 式によって算出する
【0 1 1 8】 S = E { (x-mx) (x— mx) T} ■ · · (1)
ここで、 mxは、 複数のベタトル Xの平均べク トルで、 mx = E{x}と定義され る。
【01 1 9】 次に、 (2) 式に示す固有値問題を解く。
【0120】 S Uj =え · · · (2)
上記 (2) 式において、 求めるべき固有空間の次元を m次元とすると、 固有値 の大きさを比較し、 大きい方から m個の固有値に対応する固有ベク トル {uい u 2, . · ·, um}によって張られる空間が特徴空間となる。 本実施形態では、 3 次元の固有空間を生成する (m=3) ので、 固有ベクトル {uい u2, u3}から 3次元の固有空間を生成する。
【0121】 こうして特徴空間を生成したら、 射影装置 74には、 学習用系列 情報 J 71が出力されるとともに、 特徴空間生成装置 73から特徴空間生成情報 である固有ベクトル u (={u1; u2, · ■ · , uj) が出力される。 射影装置 74では、 動画像を特徴空間に射影して得られる射影軌跡を生成する。 この射影 軌跡としては、 上記固有べクトル uを利用し、 学習用系列情報 J 71の画像にお ける n次元べクトル Xを下記 (3) 式によって変換されてなる m次元特徴べクト ル yを用いることができる。
【0122】 y = {uい u 2, ■ · -, um}Tx · · · (3)
上記のように、 本実施形態では、 m= 3としているので、 3次元特徴べクトル yとする。
【0123】 こうして特徴空間および 3次元特徴べクトルを生成したら、 特徴 空間生成装置 73は特徴空間をハイパーチューブ生成装置 75に出力し、 射影装 置 74は、 3次元特徴べク トルをハイパーチューブ生成装置 75に出力する。 ハ ィパーチューブ生成装置 75では、 出力された特徴空間および 3次元特徴べクト ルに基づいて、 ハイパーチューブを生成する。 ハイパーチューブを生成する前提 として、 1枚の画像は 3次元特徴空間上の 1点に射影されることになるので、 一 連の変形を表す画像列はその 3次元特徴空間上の点の軌跡として表すことができ る。 ここで、 学習用系列情報 J 71が、 複数の変形単位ごとに用意されているの で、 射影装置 74からは、 学習用系列情報 J 71の数に対応する複数の 3次元特 徴べクトル列が出力される。 ハイパーチュープ生成装置 75では、 これらの複数 の 3次元特徴べクトル列を、 射影前の学習用系列情報 J 71における変形単位ご とに分類する (S 73) 。 続いて、 射影前の学習用系列情報 J 71における変形 単位ごとに分類された 3次元特徴べクトル列を、 それらの変形単位ごとに特徴空 間にプロットする、 変形単位の数に対応した複数の軌跡を求める (S 74) 。 こ れらの軌跡は、 たとえば図 35に示す曲線 C 1〜C 6で表される。
【0 1 24】 こうして、 特徴空間における複数の軌跡を求めたら、 これらの複
数の軌跡を代表する代表軌跡を求める (S 75) 。 代表軌跡は、 様々の方法によ り求めることができるが、 ここでは得られる複数の軌跡の平均を採用する方法に ついて説明する。 いま、 各軌跡は同一の種類の変形を表す軌跡であるので、 特徴 空間上ではおおむね似た軌跡を描く。 しかし、 同一の種類の変形を表す場合でも 、 その系列を構成する 3次元特徴ベク トルの数と配置は同じとは限らない。 いま
、 特徴空間に 3次元特徴べクトルをプロットした点をつないで形成した 3つの軌 跡の例を図 39に示す。 図 39に示す例では、 同一の変形を示す 3つの軌跡 C 1 1〜C 1 3を示しており、 軌跡 C 1 1は、 特徴空間にプロットされた 6つの点 P 1 1〜P 1 6をつないで形成されている。 これに対して、 軌跡 C 12は、 特徴空 間にプロットされた 5つの点 P 21〜P 25を、 軌跡 C 1 3は、 特徴空間にプロ ットされた 5つの点 P 31〜P 35をそれぞれつないで形成されている。
[0 1 25] そこで、 各軌跡が同数の点から構成されるように、 各軌跡 C 1 1 〜C 1 3上の点をプロットし直す再設定を行う。 各軌跡 C 1 1〜C 1 3上の点を プロットし直す方法としては、 スプライン曲線法などのさまざまな方法があるが 、 ここでは、 単純に軌跡 C 1 1〜C 1 3を、 それぞれが同じ距離比率となるよう に設定する。 そのため、 図 40に示すように、 各軌跡 C 1 1〜C 1 3をそれぞれ 7つの点から構成されるように、 点を配置しなおしている。 こうして、 軌跡 C 1 1上には点 P 41〜Ρ 47、 軌跡 C 1 2上には点 Ρ 51〜Ρ 57、 軌跡 C 1 3上 には点 Ρ 6 1-P 67がそれぞれ配置された形になる。
[01 26] そして、 これらの各軌跡 C 1 1〜 C 1 3について、 それぞれ順番 が対応する点の座標値の平均を算出し、 この座標値の平均にあたる点をそれぞれ プロットして、 これらの点をつなぎ合わせる。 具体的には、 軌跡 C 1 1における 点 Ρ 41、 軌跡 C 12における点 Ρ 51、 軌跡 C 13における点 Ρ 61の座標の 平均値を計算して、 点 Ρ 71の座標を算出する。 同様に、 点 Ρ42, Ρ 52, Ρ 62の座標から点 Ρ 72の座標、 点 Ρ 43, Ρ 53, Ρ 63の座標から点 Ρ 73 の座標、 点 Ρ 44, Ρ 54, Ρ 64の座標から点 Ρ 74の座標を算出する。 また
、 点 P45, P 55, P 65の座標から点 P 75の座標、 点 P 46 , P 56 , P 66の座標から点 P 76の座標、 点 P47, P 57, P 67の座標から点 P 77 の座標をそれぞれ算出する。 こうして求められた各点 P 71〜P 77をつなぎ合 わせることにより、 代表軌跡 CCを生成することができる。
【0127】 こうして、 代表軌跡を求めたら、 代表軌跡の各点について、 その 周囲の軌跡までの距離の分散を求める (S 76) 。 この分散は、 代表軌跡 CC上 の各点 P 71〜P 77における代表軌跡 CMの進行方向と直交する方向に超平面 を仮定し、 この超平面と各軌跡 C 11〜C 1 3とが交差した点との距離の分散に よって求めることができる。 なお、 本実施形態では 3次元空間の例を示している ので、 超平面ではなく二次元の平面であるが、 説明の容易のため、 以降も超平面 と記述する。 この点について、 図 41を用いて説明すると、 代表軌跡 CM上の点 P 72における代表軌跡 CMの進行方向と直交する超平面 S P 2を仮定する。 こ の超平面 S P 2と、 各軌跡 C 1 1〜C 1 3とが交差する各点 P 42 A, P 52 A , P 53 Aを求める。 そして、 点 P 72と点 P 42 Aとの距離、 点 P 72と点 5 2 Aとの距離、 および点 P 72と点 62 Aとの距離の分散を求める。 そして、 こ の分散を、 たとえば下記 (4) 式に示す関数における引数 Xに代入する。
【0128】 ί (χ) = 1. 96 (x) 1 2 ■ · · (4)
なお、 ここで用いた係数の 1. 96は、 係数の一例である。
【0129】 そして、 図 42に示すように、 この (4) 式における引数 Xとし て求めた ί ( χ ) を入力した値を半径とする円 Ε 2を超平面 S Ρ 2上に設定する 。 また、 代表軌跡 CC上におけるその他の各点 Ρ 71、 Ρ 73〜Ρ 77について も、 同様の処理によって超平面 S Ρ 1, S P 3〜SP 7を求め、 その上に図 36 に示すような円 E l, E 3〜E 7を求める。 こうして、 分散を引数とした関数の 値を半径とする円 E 1〜E 7を各点 P 71~P 77に設定して (S 77) 、 これ らの円 E 1〜E 7をつなげることにより、 図 36に示すようなハイパーチューブ HTを生成することができる。
【0 1 3 0】 このようにしてハイパーチューブを生成した後に、 認識処理を行 うことができるようになる。 続いて、 ハイパーチューブを用いた変化認識の処理 について説明する。 図 4 3は、 本実施形態に係る変化情報認識方法の手順を示す フローチヤ一トである。
【0 1 3 1】 まず、 図示しない動画像撮像において、 認識対象物となる人の口 を含む顔の動画像を撮像し、 認識用系列情報として射影装置 7 4に出力する。 射 影装置 7 4においては、 入力された動画像に対して、 適当な大きさのウィンドウ を設定する (S 8 1 ) 。 ウィンドウを設定したら、 このウィンドウに合わせて、 出力された動画像の一部を切り取る (S 8 2 ) 。 このようにして動画像の一部を 切り取ることにより、 ウィンドウの大きさに切り取られた動画を得ることができ る。 続いて、 切り取ったウィンドウの大きさを適宜拡大縮小し、 最終的に動画の 大きさを学習用画像 (学習用系列情報 J 7 1作成する際に用いる画像) の大きさ に合わせる ( S 8 3 ) 。 こうして、 大きさを調整されたウィンドウにおける動画 を、 特徴空間生成装置 7 3で生成した特徴空間上に、 ハイパーチューブを作成し たのと同様の手順によって、 その軌跡として写像し、 入力系列軌跡を生成する ( S 8 4 ) 。 こして生成した入力系列軌跡は、 系列比較装置 7 7に出力される。 ま た、 系列比較装置 7 7には、 ハイパーチューブ記憶装置 7 6に記憶されている複 数のハイパーチューブおよびそのハイパーチューブに対応する記号が出力される 【0 1 3 2】 系列比較装置 7 7では、 射影装置 7 4から出力された入力系列軌 跡およびハイパーチューブ記憶装置 7 6から出力されたハイパーチューブを比較 し、 両者の適合度を求める (S 8 5 ) 。 両者の適合度は次のようにして求めるこ とができる。 上述のように、 ハイパーチューブ H Tは、 同一の変形に対して生じ る個体差を確率的に表現したモデルである。 このモデルは、 代表軌跡 C C上の各 位置についてそのばらつきを円の半径で表現した確率密度関数とみなすことがで きるので、 入力系列軌跡とハイパーチューブとの適合度は、 確率として計算する
ことができる。 図 44 Aは、 ある変形を表すハイパーチューブ HTおよび入力系 列軌跡 I Lの軌跡を合わせて示したものである。 ここで、 ハイパーチューブ HT は、 代表軌跡 CCを有している。 ハイパーチューブ HTが示す変形単位は、 ハイ パーチューブ HT内の進行方向により 2種類、 正反対の変形を考えることができ る。 ここでは矢印 Yの方向に沿った変形単位であるとすると、 図 44 Bに示すよ うに、 ハイパーチューブの開始点を 0、 終了点を 1とする横軸上に、 代表軌跡 C じからの距離を横軸とするグラフに対応付けすることができる。 このグラフは、 ちょうどハイパーチューブを水平に引き伸ばしたものとみなすことができる。 【0 1 3 3】 ここで、 代表軌跡 CC上の位置 Xにおけるハイパーチューブの半 径を定義域 0≤ χ≤ 1に対する関数 p (x) とし、 代表軌跡 CC上の位置 Xから の入力系列軌跡 I Lに対する距離を f ( X ) とすると、 ハイパーチューブ i と入 力系列の適合度 S iは下記 (5) 式で表すことができる。 f ん、 ヽ
Si dx (5)
0
(5) 式において、 N (。, D (x) は、 平均 0、 分散 1の正規確率密度関数と する。 上記 (5) 式により、 入力系列軌跡 I Lと、 ハイパーチューブ HTとの適 合度を求めることができる。
【0 1 34】 このような適合度を複数のハイパーチューブ HTに対して求め、 全てのハイパーチューブ HTと入力系列軌跡 I Lとの適合度との計算が終了した か否かを判断し (S 8 6) 、 終了していない場合には、 ステップ S 8 5に戻って 他のハイパーチューブ HTと入力系列軌跡 I Lとの適合度を計算する。 一方、 す ベてのハイパーチューブ HTに対して適合度を計算したら、 その入力系列軌跡 I Lとの適合度が所定のしきい値より大きいハイパーチューブ HTを選択し (S 8 7) 、 そのハイパーチューブ HTおよびそれに対応する記号を記憶しておく。
【0 1 3 5】 入力系列は、 入力動画をウィンドウに合わせて切り取つたもので
あるので、 ウィンドウを移動あるいは拡大縮小し、 入力動画における他の部分に ついても同様の一連の処理を繰り返す。 そのため、 入力動画の全ての領域につい て、 上記の処理を行ったか否かを判断する (S 8 8 ) 。 その結果、 いまだ処理さ れていない領域がある場合には、 切り取り用のウィンドウを移動または拡大縮小 し (S 8 9 ) 、 ステップ S 8 2に戻って、 同様の処理を繰り返す。 一方、 すべて の領域での処理が終了したと判断したときには、 選択されたハイパーチューブ H Tに対応する変化情報対応記号情報 J 7 4 (図 3 1 ) およびそのときのウィンド ゥの変化情報単位位置情報 J 7 3を図示しない出力装置に出力する (S 9 0 ) 。 このようにして、 学習用系列情報からハイパーチューブを生成し、 それを特徵空 間に配置して入力系列との適合度を計算することにより、 入力動画像中における 認識対象物の位置と変形の種別を検出することができる。
[ 0 1 3 6 ] なお、 本実施形態において、 ある動画像を入力すると、 その動画 像は特徴空間上の軌跡としてあらわされることになるが、 その軌跡と各ハイパー チューブとの評価値を計算する手段を備えることにより、 入力された軌跡の全部 または一部がある一定値以上 (または一定値以下) の評価値を持つ場合、 その中 で最も評価値が高い (または低い) ハイパーチューブに対応する変形を認識する 態様とすることができる。
[ 0 1 3 7 ] また、 本実施形態においては、 学習用系列情報から求めたハイパ 一チューブにより、 口の動きから発話を認識する態様について説明した力 s、 他の 変形情報に対しても同様のハイパーチューブを生成した変形認識を行うことがで きる。 たとえば、 変化情報が音声取得手段から取得された音声変化である場合、 「あ」 → 「い」 、 「あ」 → 「う」 への周波数の変化をハイパーチューブで表すこ とができる。 変化情報が動画像撮像手段で撮像された動画中におけるジエスチヤ の変化である場合、 手を閉じた状態から開いた状態への変化をハイパーチューブ で表すことができる。 変化情報が動画像撮像手段で撮像された歩行者の歩行状態 の変化である場合には、 1回の歩行動作における変形をハイパーチューブで表す
ことができる。 さらに、 変化情報が動画像撮像手段で撮像された表情の変化であ る場合、 無表情から喜びの表情への変化をハイパーチューブで表すこともできる 。 変化情報が動画像撮像手段で撮像された回転物体の変化である場合には、 顔の 向きが 0度の状態から 9 0度の状態に変化する際の変化をハイパーチューブで表 すことができる。
【0 1 3 8】 次に、 本発明に第 8の実施形態について説明する。
【0 1 3 9】 図 4 5は、 本実施形態に係る変化情報認識装置のプロック構成図 である。 図 4 5に示すように、 本実施形態に係る変化情報認識装置 8は、 上記第 7の実施形態と比べて、 軌跡の連続性保存装置 8 8および部分系列切り取り装置 8 9が設けられている点において主に異なる。
【0 1 4 0】 連続性保存装置 8 8には、 ハイパーチューブにおける代表軌跡に 相当する軌跡の連続性が保存されている。 軌跡の連続性は、 軌跡の変化量が、 所 定のしきレヽ値以下となっているか否かによって判断され、 所定のしさレヽ値以下の ときに連続性があると判断する。 連続性保存装置 8 8には、 部分系列切り取り装 置 8 9が接続されており、 部分系列切り取り装置 8 9には、 連続性保存装置 8 8 に保存された軌跡の連続性が連続性保存装置 8 8から出力される。
【0 1 4 1〗 次に、 本実施形態に係る変化情報認識方法について説明する。 本 実施形態に係る変化情報認識方法においては、 上記第 7の実施形態と同様、 学習 用系列情報が学習装置 8 1に出力される。 学習装置 8 1では、 出力された学習用 系列情報 J 7 1から特徴空間生成装置 8 3において特徴空間を生成し、 ハイパー チューブ生成装置 8 5においてハイパーチューブを生成し、 生成されたハイパー チューブをハイパーチューブ記憶装置 8 6が記憶する。
【0 1 4 2】 一方、 認識装置 8 2においては、 図示しない動画像撮像手段によ つて撮像された動画に基づく情報が出力される。 この情報として、 上記第 7の実 施形態では、 認識用系列情報が出力されたが、 本実施形態では、 この点について は異なる。 本実施形態では、 図示しない動画像撮像手段によって撮像された動画
像からなる入力系列情報 J 8 2を、 部分切り取り装置 8 9によって部分系列情報 J 8 3に切り取る。 ここで、 部分系列切り取り装置 8 9には、 軌跡の連続性が出 力されており、 部分系列切り取り装置 8 9では、 この軌跡の連続性に基づいて入 力系列情報 J 8 2を切り取り、 部分系列情報 J 8 3を生成する。
【0 1 4 3】 ここで、 たとえば上記第 7の実施形態では、 入力動画の一部をゥ インドウに合わせて切り取るにあたり、 図 4 6に示すように動画を構成する一定 時間の間、 切り取るウィンドウを動かすことについては想定されていないもので ある。 このことは、 変形している物体が画像中で静止していることを前提として いるものであるので、 認識対象物が画像内で移動してしまうと、 認識対象物を検 出できなくなってしまうおそれがある。 実際のシーンでは、 認識対象物は移動し ていることも少なくなく、 このような場合には対応できないことになつてしまう
【0 1 4 4〗 これに対して、 本実施形態に係る変化認識方法では、 軌跡の変化 の連続性に対応させて、 動画像の部分系列情報を形成するように、 入力系列情報 を切り取つている。 認識対象物が移動していたとして、 図 4 7 Aに示すように、 ウィンドウ Wが正しく認識対象物となる口 Mを追跡できていたとすると、 図 4 7 Bに示すように、 特徴空間に射影される射影軌跡 Cは特定のハイパーチューブ H Tと適合度が高く、 かつ特徴空間内において滑らかな曲線を描く。 また、 通常の テレビ信号程度のフレームレート (たとえば 3 0 H z ) があれば、 シーンに写る 物体の移動は隣接したフレーム間ではわずかであり、 変化もあまり急激でない。 このため、 通常、 追跡されるウィンドウ Wの位置の変化も滑らかな軌跡を描くこ とになる。
【0 1 4 5】 したがって、 特徴空間内におけるハイパーチューブの軌跡の連続 性と、 入力系列情報におけるウィンドゥ Wの移動軌跡の連続性が同時に満たされ るようにウィンドウ Wを移動させることにより、 変形しながら移動する口 Mを検 出 '追跡し、 その変形の様子も同時に検出することができる。 こうして、 部分系
列情報 J 8 3を生成し、 部分系列情報を射影装置 8 4に出力する、 射影装置 8 4 では、 部分系列情報 J 8 3を特徴空間に射影して部分系列の軌跡情報 J 8 4を生 成し、 系列比較装置 8 7に出力する。 系列比較装置 8 7では、 射影装置 7 4から 出力された部分系列の軌跡およびハイパーチューブ記憶装置 7 6から出力された ハイパーチューブを比較し、 両者の適合度を上記第 7の実施形態と同様の方法に よって求める。 そして、 上記第 7の実施形態と同様にして選択されたハイパーチ ユーブ H Tに対応する記号情報 J 8 6およびそのときのウィンドウの位置情報 J 8 5を図示しない出力装置に出力する。 このようにして、 動画像中の認、識対象物 の位置と変形の種別を検出することができる。
[ 0 1 4 6 ] このように、 本実施形態に係る変化認識方法においては、 軌跡の 連続性を保存する連続性保存手段を設けたので、 動画像中で移動する認識対象物 の変形およびその位置を確実に認識することができる。
[ 0 1 4 7 ] なお、 上記実施形態における図 1および図 1 2では、 実施形態の 説明を容易にするために、 人の口を例にして説明したが、 物体の変形を伴うもの であれば容易に他のものにも容易に適用することができる。
【0 1 4 8】 以上のとおり、 本発明によれば、 認識対象物の変化状態を正確に 認識して、 たとえば人の話す言葉などを認識することができるようにした変化情 報認識装置および変化情報認識方法を提供することができる。
産業上の利用可能性
【0 1 4 9】 本発明は、 口の動きや口から発せられる音声、 または人の動作な ど、 認識対象物の変化状態を認識する変化情報認識装置および変化情報認識方法 に利用することができる。