明 細 書
3, 3, 3_トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、医薬'農薬の中間体として、また含フッ素重合体等の機能性材料の製 造原料または合成中間体として有用な 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの 製造方法に関する。
発明の背景
[0002] 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドは、医薬'農薬の中間体として、また含フ ッ素重合体等の機能性材料の製造原料または合成中間体として極めて重要な化合 物であり、従来、以下に示す製造方法が報告されている。
[0003] 一般にカルボン酸クロリドを製造する方法として、相当するカルボン酸を塩ィ匕チォ- ル、ォキシ塩化リン、五塩化リン等の塩素化剤により、カルボン酸クロリドとする方法が 知られている。
[0004] 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造法としては、非特許文献 1には CF
(CH ) C1をグリニャール化合物とした後、酸化して CF (CH ) OHを得、これをクロム
3 2 2 3 2 2
酸で酸化し、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸とした後、五塩化リンで塩素化して 3 , 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを得る方法が記載されている。
[0005] 非特許文献 2には 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸をフタ口イルク口リドで塩素化 し、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを得る方法が記載されている。
[0006] また、フッ素原子を含まな!/、芳香族アルデヒドや、炭化水素系アルデヒドは、 N-ブ 口モスクシンイミドの様な N-ブロモ化合物により、カルボン酸ブロミドとする方法が知ら れている(非特許文献 3— 6)。中でも、芳香族アルデヒドの様に、カルボ-ル炭素の α位 (ここでいう α位とは、カルボニル炭素の隣の炭素部位を指す)に水素を持たな い化合物は、塩素により塩素化され、相当するカルボン酸クロリドを与えることが知ら れている (非特許文献 7)。
非特許文献 1 : Journal of the American Chemical Societyゝ第 77卷、 1901頁〜 1902 頁、 1955年
非特許文献 2 : Journal of Fluorine Chemistry,第 86卷、 99頁〜 104頁、 1997年 非特許文献 3 :日本化学会誌、第 77卷、 591頁〜 594頁、 1956年
非特許文献 4 :日本化学会誌、第 79卷、 487頁〜 490頁、 1958年
非特許文献 5 : Tetrahedron Letters,第 20卷、 3809頁〜 3810頁、 1979年 非特許文献 6 : Tetrahedron Letters,第 31卷、 7237頁〜 7240頁、 1990年 非特許文献 7 : Organic Syntheses, Coll. Vol. 1、 155頁、 1941年
発明の概要
[0007] 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを製造する方法は公知である。しかしな がら、非特許文献 1及び非特許文献 2に記載されている、 3, 3, 3—トリフルォロプロ ピオン酸を五塩化リンゃフタル酸クロリドにより塩素化する方法は、原料として用いら れる 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸の工業的な製造方法としてはいくつか問題が あった。すなわち、従来 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造方法は、前 述に示すように、多段階工程である上、非特許文献 1に関しては大量の取扱いが難 しいクロム酸を用いる必要があった。さらに、上述の塩素ィ匕剤が取扱いには必ずしも 容易ではなぐさらに 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸自身、腐食性が高いことから 、工業的な製造にはいくぶん難があった。
[0008] このように、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの、安価で工業的生産に適 する製造方法を確立することが課題であった。
[0009] 本発明者らは、上記の問題点に鑑み、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの 工業的製造に適した方法を見出すベぐ鋭意検討を行った。その結果、式 [1]で表さ れる 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒド
[化 1]
0
F3C^AU [ 1 ] を、塩素(C1 )、塩化スルフリル(SO C1 )、有機 N—クロ口化合物のみ力も成る群から
2 2 2
選ばれる塩素化剤と反応させることで、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピ オン酸クロリド
[化 2]
O
F3C^AC| [ 2 ] を得る(以下、この塩素化剤を反応させる工程を「第 1工程」ともいう。)ことを見出した
[0010] この第 1工程においては、これまでに、フッ素原子を持たない、 α位の炭素部位に 水素原子を持つアルデヒド化合物に対して、塩素化剤を反応させて塩素化させて、 対応するカルボン酸クロリドを製造する技術は知られていな力つた。例えば、プロピオ ンアルデヒドに塩素や塩化スルフリルを反応させても、対応するプロピオン酸クロリド は全く得られず、 α位の炭素部位が塩素化された生成物、その他多くの生成物が得 られる (参考例 1—5を参照)。
[0011] さらに、本発明の原料である式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアル デヒドは、 α位の炭素原子にトリフルォロメチル基 (CF基)が存在する。このトリフル
3
ォロメチル基の強 、電子求引性のため、 a位の炭素原子に結合して 、る水素原子 の反応性は、トリフルォロメチル基を持たないそれと比べて、さらにエネルギー的に不 安定となり、従来、非特許文献 3— 7に開示されている基質とは異なり、副反応を誘発 する傾向も大きぐ式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを製造 するのは極めて困難であると予想された。
[0012] ところが発明者らは、このようなフッ素原子を持つ反応基質に塩素化剤を反応させ たところ、目的とする式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを容 易に製造できると!、う知見を得た。
[0013] これまでに、フッ素原子を含まない炭化水素系アルデヒドの臭素化や、フッ素原子 を含まな 、芳香族アルデヒドの塩素化の例は知られて ヽたが (非特許文献 3— 7)、 本工程のように、フッ素原子を持つ炭化水素系のアルデヒドが、上述の塩素化剤と効 率よく反応を起こす例はこれまで知られていな力つた。
[0014] また、本発明者は、上述の反応がある特定条件下、特に有利に進行することを見出 した。本工程では、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドを塩
素化することで、目的物である、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 クロリドを得ることができるが、詳細は後述するが、該目的物と共に、それ以外の生成 物、すなわち、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸ゃ α位の炭素原 子に塩素が導入された式 [4]〜式 [6]で表される化合物、そしてその他不純物が生 成すると 、つた、副反応を誘発することがあった (スキーム 1参照)。
[化 3]
(スキーム : L )
[ 5 ] [ 6 ]
[0015] しかし、発明者らはこのような反応基質に対して特定の条件、すなわち有機過酸ィ匕 物、ァゾ系ラジカル開始剤等の「ラジカル開始剤」や「低極性溶媒」(本明細書では、 比誘電率 15. 0以下の溶媒を「低極性溶媒」という。なお、低極性溶媒は「非極性溶 媒」とも言う。)を、前述した塩素化剤と共に組み合わせて使用することにより、式 [4] 〜式 [6]で表される化合物の生成を抑制し、さらに該目的物である式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの選択性が向上するという知見を得た。
[0016] さらに、本発明者らは、前述した塩素化剤と共に「ラジカル開始剤」や「低極性溶媒 」を組み合わせながら、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを 得る際、反応系内に加える順序を変更して行うことにより、前述の式 [4]〜式 [6]で表 される化合物を劇的に抑え、更に高い選択率で目的の 3, 3, 3—トリフルォロプロピ オン酸クロリドを得ることができる、驚くべき知見も得た (実施例 6、 16参照)。
[0017] ここでは、ラジカル開始剤及び低極性溶媒を組み合わせた場合、塩素化剤が反応 系内により多く存在している状態 (例えば反応開始時など)にすることで、塩素化剤が ラジカル開始剤と反応して、反応活性種である塩素ラジカル (Cl,)が発生しやすぐ
式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドと塩素ラジカルが反応し て該目的物が高選択的に得られるものと推測される。
[0018] このように、本発明にお 、て、上述した塩素化剤を用い、ラジカル開始剤や低極性 溶媒を適宜組み合わせる条件、そして式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピ オンアルデヒド及び塩素化剤に対し、反応系内へ加える順序を変更すると ヽぅ条件 に従うことで、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを、高選択 率にて製造することが可能であり、工業的規模で製造する上で非常に優れた方法で ある。
[0019] 発明者らはさらに、第 1工程で得られた式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロ ピオン酸クロリドを、加水分解することで、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロ ピオン酸
[化 4]
0
3〇\/^0|_| [ 3 ] が得られる(以下、この加水分解する工程を「第 2工程」ともいう。)ことも見出した。
[0020] 第 1工程における目的物以外に生成することがあった前述の式 [3]〜式 [6]で表さ れる化合物についても、第 2工程終了後に通常の精製操作により、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸以外の化合物を容易に取り除くこともできることと なった。
[0021] すなわち本発明は、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドを 塩素(C1 )、塩化スルフリル (SO C1 )、有機 N—クロ口化合物のみ力 成る群力 選
2 2 2
ばれる塩素ィ匕剤により塩素化することを含む、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸クロリドの製造法を提供する。また、得られた式 [2]で表される 3, 3, 3- トリフルォロプロピオン酸クロリドを加水分解することを含む、式 [3]で表される 3, 3, 3 —トリフルォロプロピオン酸を製造する方法も併せて提供する。
図面の簡単な説明
[0022] [図 1]図 1は、実施例 1—6における、得られた生成物の選択率を比較したものである
[図 2]図 2は、実施例 7— 16における、得られた生成物の選択率を比較したものであ る。
[図 3]図 3は、参考例 1 5における、得られた生成物の選択率を比較したものである 詳細な説明
[0023] 本発明によれば、医薬'農薬の中間体として、また含フッ素重合体等の機能性材料 の製造原料または合成中間体として有用な、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロ リドを、 3, 3 , 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドから、安価かつ簡便に、工業的規 模で効率よく製造できる。また、ラジカル開始剤、低極性溶媒を適宜組み合わせて使 用することにより、更に高い選択率で製造できるという効果を奏する。
[0024] 以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明は、式 [ 1 ]で表される 3, 3 , 3 —トリフルォロプロピオンアルデヒドを、塩素(C1 )、塩化スルフリル(SO C1 )、有機 N
2 2 2 クロ口化合物から選ばれる塩素化剤により塩素化することを特徴とする、式 [2]で 表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造方法である(この式 [2]で 表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドを製造する工程を第 1工程とも言う
) o
[0025] 続いて、得られた式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドを、加 水分解することで、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸を製造するェ 程 (第 2工程とも言う)を含め、以下に、スキーム 2としてまとめる。
[化 5]
(スキーム 2 )
[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ]
[0026] まず、本発明の第 1工程について説明する。第 1工程では、式 [ 1 ]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒドを塩素(C1 )、塩化スルフリル(SO C1 )、有機 N
クロ口化合物から選ばれる塩素ィ匕剤により塩素化し、式 [2]で表される 3, 3, 3 ト リフルォロプロピオン酸クロリドを得る工程である。
[0027] 本工程の出発原料である式 [1]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデ ヒドは、従来の公知の方法にて製造できる。
[0028] 本工程で用いられる塩素ィ匕剤は、塩素、塩化スルフリル、有機 N クロ口化合物が 用いられる。有機 N クロ口化合物の、具体的な例としては、 N—クロロスクシンイミド
、トリクロロイソシァヌール酸、ジクロロジメチルヒダントインである。これらはいずれも塩 素ィ匕剤として有用である力 この中でも、塩素、塩化スルフリル、トリクロ口イソシァヌ一 ル酸が特に好ましく用いられる。
[0029] 塩素化剤の使用量は、式 [1]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒド
1モルに対して、通常 0. 8モル〜 3モルであり、好ましくは 0. 9モル〜 2. 5モル、更に 好ましくは、 1モル〜 2モルである。
[0030] ただし、塩素化剤の中でも、有機 N クロ口化合物の場合は、式 [1]で表される 3,
3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒド 1モルに対して、通常塩素原子換算で、前述 と同じ範囲にて使用することができる。
[0031] 反応温度は通常、 0°C〜150°C程度で行い、 15〜100°Cが好ましぐ 30〜70°Cが より好ましい。反応温度が 0°Cより低いと反応が遅ぐ 150°Cよりも高い温度では式 [1
]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドの他に、別の部位に塩素原 子が置換した異性体の副生が多くなり、選択率が低下することがあるので好ましくな い。
[0032] 本発明で用いられる塩素化剤の常温、常圧での状態に関し、それぞれ気体状態又 は固体状態、特に制限はなぐ当業者が適宜選択することができる。塩素化の方法 は特に限定されず、流通系またはバッチ式あるいは半バッチ式で行うことができる。
[0033] また、反応圧力については特に制限はないが、常圧(大気圧)、もしくは加圧下にて 反応をすることができる。
[0034] 例えば、塩素化剤が気体の場合、常圧 (大気圧)で、反応器の一方を開放系にして 塩素化剤を導入するか、耐圧反応容器を用い、容器を密閉して加圧条件にて反応 を行うこともできる。しかしながら、常圧 (大気圧)で、反応器の一方を開放系にし、塩
素化剤を導入するほうが、穏和な条件でも塩素化が充分に進行することからも、好ま しい。
[0035] また、塩素化剤が気体の場合、接触効率を高めるための慣用の手段、例えば、ガス の導入速度の調節、撹拌装置、ガス吹き込み装置、スパージヤー (多孔分散管)など による方法を適宜用いることは有効である。
[0036] 加圧下で反応を行う場合は、通常 0. 1〜: LOMPa (絶対圧。以下、本明細書に同じ )であり、は 0. l〜5MPa、さらに好ましくは 0. 3〜2MPaとするのが好ましい。
[0037] 本工程に用いられる反応器は、常圧もしくは加圧下で反応を行う際、圧力に耐える ものであれば材質に特に制限はなぐ四フッ化工チレン榭脂、クロ口トリフルォロェチ レン榭脂、フッ化ビ-リデン榭脂、 PFA榭脂、ガラスなどを内部にライニングした反応 器、もしくはガラス容器を使用することができる。ステンレス鋼、鉄などが内壁となって いる反応容器の場合も反応自体は進行するが、金属が塩素化剤により腐食を引き起 こしたりことがあるので、前述の反応容器を用いることが好ま 、。
[0038] 一方、塩素化剤の種類に問わず、反応が進行するのに伴い、塩ィ匕水素ガスが発生 するが、反応領域力 排出させ、水、アルカリ性水溶液などでトラップすることができ る。
[0039] 本工程は、カルボ-ル炭素に対する塩素化反応の選択性をより向上させるために、 ラジカル開始剤を共存させることができる。具体的には、有機過酸化物、ァゾ系ラジ カル開始剤、光が好適に用いることができる。
[0040] 有機過酸化物としては、過酸化ベンゾィル(ベンゾィルペルォキシド、略名 "BPO")、 ケトンペルォキシド、ペルォキシケタール、ハイド口ペルォキシド、ジアルキルペルォ キシド、ジァシルペルォキシド、ペルォキシエステル、ペルォキシジカーボネートを例 示できる。
[0041] ァゾ系ラジカル開始剤としては、 2, 2'—ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル)(ァゾ ビスイソブチ口-トリル、略名" AIBN")、 2, 2, 一ァゾビス(4—メトキシ一 2, 4 ジメ チルバレ口-トリル)、 2, 2'—ァゾビス(2, 4 ジメチルバレ口-トリル)、ジメチル 2, 2,—ァゾビス(2—メチルプロピオネート)、 2, 2,—ァゾビス(2—メチルブチ口-トリル ) , 2, 2,ーァゾビス(2— (2—イミダゾリン 2—ィル)プロパン)二塩酸塩、 2, 2,ーァ
ゾビス(2—(2—イミダゾリン 2—ィル)プロパン)二硫酸塩、 2, 2,ーァゾビス(2—メ チルプロピオンアミジン)二塩酸塩を例示できる。
[0042] また、本塩素化反応の実施に際して光を触媒とする場合、光源は高圧水銀ランプ、 低圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、 UVランプ、タングステンランプ、発光ダイオード等 力 なる群より選ばれる少なくとも一種である力 これらのうちハロゲンランプ、 UVラン プが好ましい。
[0043] ラジカル開始剤を用いる場合、ラジカル開始剤の使用量は、式 [1]で表される 3, 3 , 3 トリフルォロプロピオンアルデヒド 1モルに対して通常 0. 01〜20モル0 /0であり、 好ましくは 0. 1〜10モル%、更に好ましくは 0. 5〜5モル%である。ラジカル開始剤 は反応の進行状況を観察して、適宜追加することもできる。ラジカル開始剤の量が原 料 1モルに対して 0. 01モル%未満では反応が途中で停止しやすぐ収率が低下す る恐れがあるため好ましくなぐ 20モル%を超えると経済的に好ましくない。また、ラジ カル開始剤は必要に応じて、反応の途中で追加することもできる。
[0044] 本発明における反応は、無溶媒で反応を行ってもよ!ヽが、溶媒を使用することもで きる。具体的には、式 [1]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒドの力 ルポニル炭素に対する塩素化反応の選択性をさらに向上させるため、比誘電率が 1 5. 0以下の範囲内にある溶媒を、「低極性溶媒」として用いることが好ましい。低極性 溶媒のうち、比誘電率が 1. 0〜12. 0の範囲にある有機溶媒が好ましぐ比誘電率が 1. 8〜10. 0の範囲内にある有機溶媒を用いるのが特に好ましい。
[0045] 比誘電率が 15. 0以下の範囲内にある低極性溶媒としては、ベンゼン(2. 27)、ト ルェン(2. 38)、ェチルベンゼン(2. 40)、メシチレン(2. 27)、 1, 4 ジォキサン(2 . 21)、 o キシレン(2. 57)、 m—キシレン(2. 37)、 p キシレン(2. 27)、ペンチル エーテノレ(2. 77)、ナフタレン(2. 54)、 p ジクロ口ベンゼン(2. 41)、 m—ジクロ口 ベンゼン(5. 04)、 o ジクロロベンゼン(9. 93)、 2, 4 ジクロロべンゾトリフルオリド (2. 0〜15. 0)、 2, 5 ジクロロベンゾ卜リフルオリド(2. 0〜15. 0)、 2, 2 ジメチル プロパン(1. 80)、 2—メチルブタン(1. 83)、 n—ペンタン(1. 84)、 2, 2 ジメチル ブタン(1. 87)、 n—へキサン(1. 88)、 2—メチルペンタン(1. 88)、 2, 3 ジメチル ブタン(1. 89)、 3—メチルペンタン(1. 90)、 2, 4 ジメチルペンタン(1. 91)、 2—
メチルへキサン(1. 92)、 n—ヘプタン(1. 92)、 3—メチルへキサン(1. 93)、 2, 3— ジメチルペンタン(1. 94)、 2, 2, 4—トリメチルペンタン(1. 94)、 n—オクタン(1. 95 )、 2, 2, 3—卜!;メチルペンタン(1. 96)、シクロペンタン(1. 97)、n—ノナン(1. 97) 、 n—デカン(1. 99)、 n—ドデカン(2. 00)、メチルシクロへキサン(2. 02)、シクロへ キサン(2. 02)、ジブチルエーテル(3. 08)、四塩化炭素(2. 24)、塩化メチレン(8 . 93)等が挙げられる (括弧内は比誘電率)。
[0046] これらのうち、 p—ジクロロベンゼン、 m—ジクロロベンゼン、 o—ジクロロベンゼン、 2 , 4—ジクロロべンゾトリフルオリド、 2, 5—ジクロロべンゾトリフルオリド、四塩化炭素が 好ましぐ中でも、 p—ジクロロベンゼン、 2, 4—ジクロロべンゾトリフルオリドは、化合 物としての安定性も格段に高いために、塩素化され難ぐまた、後処理段階にて式 [2 ]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドから容易に除去できることから 、特に好ましく用いられる。
[0047] なお、比誘電率が 15. 0を超える溶媒 (本明細書では「極性溶媒」と呼ぶ)、例えば ァセトニトリル(37. 5)、 Ν,Ν—ジメチルホルムアミド(DMF) (36. 7)、ジメチルスル ホキシド(DMSO) (46. 7)、へキサメチルリン酸トリアミド(ΗΜΡΑ) (30. 0)等の非 プロトン性極性溶媒でも本反応は進行するが(実施例 7、 8参照)、前述の低極性溶 媒を用いることで、更に選択性を向上させることができる (括弧内は比誘電率)。
[0048] 溶媒の使用量は、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドに対 して、通常 40〜: LOOO重量0 /0であり、好ましくは 60〜700重量0 /0、更に好ましくは、 8 0〜400重量%である。
[0049] 溶媒は、単独で使用してもよいし、 2種類以上のものを混合溶媒として使用してもよ い。なお、混合溶媒を使用する場合、成分の一部として、比誘電率が 15. 0を上回る 溶媒が含まれていても、「混合溶媒」全体の比誘電率が 15. 0以下であるならば好適 に使用できる。しかし、上記の条件を満たす溶媒を単独で使用するのが最も簡便で ある。
[0050] 本工程では、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドを塩素化 する際、塩素化剤と共に、前述したラジカル開始剤および非極性溶媒を組み合わせ て使用することにより、式 [4]〜式 [6]で表される化合物の生成を抑制することができ
る。
[0051] 例えば、塩素化剤として塩素や塩化スルフリルを用いた際(実施例 1— 16参照)、
(1)塩素のみや、塩化スルフリルのみ反応させた場合 (ラジカル開始剤及び低極性 溶媒を共存させない条件)
(1)の条件でも該目的物である式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸 クロリドを得ることが可能であるが(実施例 1、 10参照)、以下の条件、
(2)ラジカル開始剤非存在下、低極性溶媒存在下にて反応させた場合 (実施例 3、 1 1参照)
(3)ラジカル開始剤存在下、低極性溶媒非存在下にて反応させた場合 (実施例 2、 1 2参照)
(4)ラジカル開始剤及び低極性溶媒存在下で反応させた場合 (実施例 4 6、 9、 13 16参照)
以上、(2)〜 (4)の条件で反応を行った場合には、(1)の条件で反応を行ったとき よりも、高選択的に式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドを得る ことができる。
[0052] 一方、塩素化剤として有機 N クロ口化合物を反応させた場合は、低極性溶媒以 外の溶媒でも該目的物を得ることができる(実施例 17)が、低極性溶媒を用いること で、該目的物である式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドを、 更に高選択率で得ることができる(実施例 18参照)。
[0053] 本工程における反応形態については、特に制限はないが、本発明者らは、原料で ある式 [1]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒドを、塩素、塩化スル フリル、有機 N クロ口化合物力 選ばれる塩素化剤により塩素化し、式 [2]で表され る 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドを得る際、用いる塩素ィ匕剤および式 [1] で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドを、反応系内へカ卩える順序を 変更して行うことにより、前述のスキーム 1に示す式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフル ォロプロピオン酸クロリド以外の生成物を劇的に抑え、更に高選択的に該目的物を 得ることができる。
[0054] 具体的には、 [1]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオンアルデヒドを先に仕込
み、その後に塩素化剤を逐次的に、もしくは連続的に供給したりすることでも、該目 的物が得られるが、ここでは、反応の際、特に反応初期段階において、前述した塩素 ィ匕剤が式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドよりも多く反応系 内に存在している状態、すなわち、最初に塩素化剤を導入した後に、続いて式 [1] で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドを連続的もしくは逐次的にカロえ る力、反応器に最初に塩素化剤を導入しながら、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフル ォロプロピオンアルデヒドを連続的もしくは逐次的にカ卩えることで、スキーム 1に示す ように、 α位の炭素原子に塩素が導入された式 [4]〜式 [6]で表される化合物を劇 的に抑えることができる。
[0055] また、塩素化剤を、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオンアルデヒドと反 応開始時において同時に等量ずつ加えることでも同様に式 [4]〜式 [6]で表される 化合物を劇的に抑えることができる。
[0056] 例えば、本実施例 6にお!/、て、 2, 2'ーァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル)を仕込 んだ後、最初に塩素を導入しながら、式 [1]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピ オンアルデヒドを添加する力、実施例 8や実施例 16において、 2, 2,一ァゾビス(2-メ チルプロピオ-トリル)を仕込んだ後、 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド及び 塩化スルフリルをそれぞれ同時に滴下することは、本発明にお 、て特に好ま 、実 施態様の一つである。
[0057] 反応時間については、特に制限はなぐガスクロマトグラフィー等で反応の進行状 況を確認し、終点に近づいたことを確認した後、反応工程を終了することが好ましい
[0058] 反応後の処理は特に限定されず、反応終了後の反応物の処理は、通常の有機合 成の処理法に基づいて行えばよい。反応液を蒸留等の通常の手段に付して、式 [2] で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを得ることができる。
[0059] なお、本工程では、式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド以 外に、後述する第 2工程の該目的物である、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸が生成することがあるが、このまま、後述する第 2工程の原料として使用 することは差し支えない。
[0060] また、本工程では、反応液を蒸留等の通常の手段を用いた後も、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸や、式 [4]〜式 [6]で表される化合物が残存する ことがあるが(実施例 6、実施例 16— 18参照)、これらを含む混合物を、後に述べる 第 2工程における出発原料として使用することもできる(実施例 19— 21参照)。
[0061] また、詳細は後述する力 本発明で得られた式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォ 口プロピオン酸クロリドを加水分解することで、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸
[化 6]
0
3し\/^。|_| [ 3」 を得ることができる。
[0062] 次に、第 2工程について説明する。第 2工程は、第 1工程で得られた式 [2]で表され る 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドを、加水分解して、式 [3]で表される 3, 3 , 3—トリフルォロプロピオン酸を得る工程である。ここで言う加水分解とは、水が作用 して起こる分解反応のことを言う。
[0063] 本工程に用いる水の使用量は、基質である式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸クロリド 1モルに対して、 1モル以上であれば特に制限はないが、好まし くは 1〜1000モルであり、更に好ましくは 1〜: LOOモルである。それ以上用いても良 いが、反応器内の容積あたりの収量が減るので好ましくない。
[0064] 反応温度は通常、— 30°C〜 + 150°C、好ましくは— 10°C〜 + 120°Cで、さらに好 ましくは 0°C〜 + 100°Cの範囲である。反応温度が— 30°Cより低いと反応が遅ぐ 15 0°Cよりも高い温度では式 [2]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドゃ 、反応進行中に徐々に生成する、該目的物である式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフル ォロプロピオン酸、そして加水分解に用いる水等が気化してしまうことからも、好ましく ない。
[0065] 本工程では、酸の存在下にて加水分解を行っても良い。例えば酸を使用する場合 、用いられる酸は、ブレンステッド酸であれば特に限定されないが、塩酸、硫酸、硝酸
、燐酸、珪酸、臭化水素酸、ホウ酸等の無機酸や、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、 吉草酸、ピバル酸、シユウ酸、コハク酸、アジピン酸、クロトン酸、メタンスルホン酸、ト リフルォロメタンスルホン酸等の有機酸を例示することができる。その使用量は、使用 する酸の価数により変化するが、例えば 1価の酸の場合、式 [2]で表される 3, 3, 3— トリフルォロプロピオン酸クロリド 1モルに対して、酸の使用量は、 1モル以上であり、 好ましくは、 1〜5モルである。また、 2価の酸の場合、式 [2]で表される 3, 3, 3 トリ フルォロプロピオン酸クロリド 1モルに対して、酸の使用量は、 0. 5モル以上であり、 好ましくは、 0. 5〜2. 5モルである。また、酸の濃度に関して特に限定は無いが、 10 %〜90%が好ましい。酸の存在下にて加水分解を行う場合の、用いる水の使用量は 、基質である式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリド 1モルに対し て、 1モル以上であれば特に制限はないが、好ましくは 1〜: L000モルであり、更に好 ましくは 1〜: L00モルである。また、上述した酸の中に水が含まれている場合はその 水を使用しても良い。
[0066] し力しながら、本工程では、水のみを用いることでも、充分に加水分解が進行し、該 目的物である、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸を得ることができ る。
[0067] 反応後の処理は特に限定されな!、が、反応液を有機溶媒と接触させ、 目的物を有 機相に抽出した後、蒸留等の通常の手段に付して、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフ ルォロプロピオン酸を得ることができる。
[0068] 本工程では、先の第 1工程において、第 1工程で得られた式 [2]で表される 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリド以外に生成することがあった、式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸や、式 [4]〜式 [6]で表される化合物を含んだものを 、本工程における出発原料として使用した場合 (実施例 19— 21参照)、該目的物で ある式 [3]で表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸以外に、式 [4]〜式 [6]で表 される化合物、または式 [4]〜式 [6]で表される化合物の一部が加水分解したものが 得られることがある。しカゝしながら、本工程終了後に通常の精製操作により、式 [3]で 表される 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸以外の化合物を容易に取り除くことがで き、高収率で該目的物を得ることが可能である。
[0069] 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、これらの実施態様に限られない。 ここで、組成分析値の「%」とは、反応混合物を直接ガスクロマトグラフィー(特に記述 のない場合、検出器は FID)によって測定して得られた組成の「面積%」を表す。 実施例 1
[0070] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコに、 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 100g (0.892mol )、を仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに、 50°C付近、流量 200mlZminで塩 素(2.18mol)を 4時間導入した。その後、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定 したところ、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 41. 3%、 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸 0. 1%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 39. 0% 、 3, 3, 3—トリフルォロ— 2, 2—ジクロロプロピオンアルデヒド 5. 4%、 3, 3, 3—トリ フルオロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 9. 2%、その他不純物 5. 0%であった。 スペクトルデータ
3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド;
NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm):3.75 (2H,q,J = 9.2Hz)
3
19F— NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm): - 64.85(3F,t J = 9.2Hz)
3
Massスペクトル(Obsd m/z) ; 146(M+),111(CF CH CO), 83(CF CH ),69(CF
3 2 3 2
)
3
3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド;
iH— NMR ^ベクトル (400MHz, CDC1 ) δ (ppm):4.58(lH,qJ = 6.1Hz),9.49(lH
3
,s)
19F— NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm): - 70.45(3F,d,J = 6.1Hz)
3
Massスペクトル(Obsd m/z); 146(M+),117(CF CHC1), 82(CF CH),69(CF )
3 3 3
3, 3, 3—トリフノレ才ロ一 2, 2—ジクロ口プロピ才ンァノレデヒド;
NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm):9.29(lH,s)
3
19F— NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm):— 74.99(3F,s)
3
Massスペクトル(Obsd m/z) ; 181(M++ 1),151(CF CC1 ),132(CF CC1 ),116(
CF CC1),97(CF CC1),69(CF )
3 2 3
3, 3, 3 トリフノレオロー 2 クロ口プロピオン酸クロリド;
— NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm):5.01(lH,qJ = 5.6Hz)
3
19F— NMR ^ベクトル (400MHz,CDCl ) δ (ppm):— 71.26(3F,d,J = 5.6Hz)
3
Massスペクトル(Obsd m/z); 180(M+),145(CF CHClCO),117(CF CHC1),82
3 3
(CF CH),69(CF )
3 3
実施例 2
[0071] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素、 AIBN)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 30. 0g (0. 268m ol)、 2, 2,―ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル) 0. 870g (0.0053mol)を仕込み、 攪拌下、 50°Cにカロ熱した。これに、 50°C付近、流量 20mlZminで塩素(0.218mol )を 4時間導入した。その後、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、 3 , 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリド 52. 2%、 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン 酸 1. 8%、 3, 3, 3 卜リフルォロ 2 クロ口プロピオンアルデヒド 2. 9%、 3, 3, 3— トリフルォロ 2, 2 ジクロロプロピオンアルデヒド 3. 1%、 3, 3, 3 トリフルォロ 2 クロ口プロピオン酸クロリド 34. 0%、その他不純物 6. 0%であった。
実施例 3
[0072] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素、 2, 4 ジクロロべンゾトリフ ルオリド)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 30. 0g (0. 268m ol)、 2, 4 ジクロロべンゾトリフルオリド 30. Ogを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。 これに、 50°C付近、流量 20mlZminで塩素(0.218mol)を 4時間導入した。その後 、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプ 口ピオンアルデヒド 9. 0%、 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリド 51. 2%、 3, 3 , 3 トリフルォロプロピオン酸 0. 8%、 3, 3, 3 トリフルオロー 2 クロ口プロピオン ァノレデヒド 23. 4%, 3, 3, 3 トリフノレ才ロー 2, 2 ジク口口プロピ才ンァノレデヒド 3.
6%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 11. 5%、その他不純物 0. 5%であった。
実施例 4
[0073] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素、 2, 4—ジクロロべンゾトリフ ノレオリド、 AIBN)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 30. Og (0. 268m ol)。 2, 4—ジクロ口べンゾトリフルオリド 30. Og、 2, 2, 一ァゾビス(2-メチルプロピオ 二トリノレ) 0. 870g (0.0053mol)を仕込み、 枠下、 50oCにカロ熱した。これに、 50oC 付近、流量 20mlZminで塩素(O.163mol)を 3時間導入した。その後、反応液をガ スクロマトグラフィーにより測定したところ、溶媒の 2, 4—ジクロロべンゾトリフルオリド を除くと、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 65. 7%、 3, 3, 3—トリフルォロ プロピオン酸 1. 6%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 3. 0% 、 3, 3, 3—トリフルォロ— 2, 2—ジクロロプロピオンアルデヒド 2. 0%、 3, 3, 3—トリ フルオロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 24. 6%、その他不純物 3. 1%であった。 実施例 5
[0074] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素、 1, 2-ジクロロベンゼン、 A IBN)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 30. Og (0. 268m ol)、 1, 2-ジクロロベンゼン 30. Og、 2, 2,―ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル) 0. 870g (0.0053mol)を仕込み、 枠下、 50oCにカロ熱した。これに、 50oC付近、流量 20mlZminで塩素(O.163mol)を 3時間導入した。その後、反応液をガスクロマトグ ラフィーにより測定したところ、溶媒の 1, 2-ジクロロベンゼンを除くと、 3, 3, 3—トリフ ルォロプロピオンアルデヒド 1. 0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 66. 0 %、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 1. 4%、 3, 3, 3—トリフルォロ— 2—クロロプ ロピオンアルデヒド 0. 2%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2, 2—ジクロ口プロピオンアルデ ヒド 0. 7%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオン酸クロリド 26. 2%、 3, 3, 3
トリフルォロプロピオン酸 1. 4%、その他不純物 4. 5%であった。
実施例 6
[0075] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩素、 2, 4 ジクロロべンゾトリフ ノレオリド、 AIBN)
マグネチックスターラー、流量計、温度計、冷却管、塩素の除外設備を備えたガラス 製 50ml三口フラスコに、 2, 4 ジクロロべンゾトリフルオリド 30. Og、 2, 2,—ァゾビス (2-メチルプロピオ-トリル) 0. 870g (0.0053mol)を仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱 した。これに、 50°C付近、流量 50mlZminで塩素(0.340mol)を導入しながら、シリ ンジにて、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 30. Og (0. 268mol)を 30分力、 けて添加した。その後 50°C付近で 2時間加熱撹拌して、反応液をガスクロマトグラフ ィ一により測定したところ、溶媒の 2, 4 ジクロロべンゾトリフルオリドを除くと、 3, 3, 3 —トリフルォロプロピオン酸クロリド 96. 2%、 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸 0. 7 %、 3, 3, 3 トリフルオロー 2 クロ口プロピオン酸クロリド 0. 3%、その他不純物 2. 8%であった (このとき得られた反応液における、それぞれの化合物の選択率を図 1 に示す)。
[0076] また、溶媒として使用した 2, 4 ジクロ口べンゾトリフルオリドと生成物を分離する目 的で、得られた反応液を常圧にて単蒸留し、 40〜70°Cの留分魏め、 目的の 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 25. 2g (純度 97. 4%、収率 62. 5%)を得た(こ の留分のその他としては、 3, 3, 3 トリフルォロ一 2 クロ口プロピオン酸クロリド(GC 純度 0.3%)、 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸 (GC純度 0.1%)、その他不純物( 0じ純度2.2%) )。
実施例 7
[0077] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 AIBN、ァセトニ トリル)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、ァ セトニトリル 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 2, 2'—ァゾビス(2-メ チルプロピオ-トリル) 0.15g (0. O009mol)を速やかに投入後、塩化スルフリル 9.0
g (0. 0670mol)を 5分間かけて滴下した。その後、 50°C付近で 4時間加熱攪拌し、 反応液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒のァセトニトリルを除くと、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 1.0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 クロリド 16.9%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオンアルデヒド 14.9%、 3, 3 , 3—トリフルオロー 2, 2—ジクロ口プロピオンアルデヒド 41.1%、その他不純物 26.1 %であった。
実施例 8
[0078] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 AIBN、ァセトニ トリル)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコに、ァセトニトリル 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 2, 2,—ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル) 0.15g (0. O009mol)を速やかに投入後、 それぞれの滴下ロートより 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 5. Og (0. 0446 mol)及び塩化スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を同時に 5分間かけて滴下した。その 後、 50°C付近で 4時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定した。 溶媒のァセトニトリルを除くと、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 34. 0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 0. 5%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオン ァノレデヒド 17. 5%, 3, 3, 3—トリフノレ才ロー 2, 2—ジク口口プロピ才ンァノレデヒド 6. 7%、その他不純物 41. 3%であった。
実施例 9
[0079] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、トルエン、 AIBN )
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、ト ルェン 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 2, 2,ーァゾビス(2-メチル プロピオ-トリル) 0.15g (0. O009mol)を速やかに投入後、塩ィ匕スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を 5分間かけて滴下した。その後、 50°C付近で 2時間加熱攪拌し、反応 液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒のトルエンを除くと、原料の 3, 3, 3-ト
リフルォロプロピオンアルデヒド 26.0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 5 8.2%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 0.3%、 3, 3, 3—トリフルォロ— 2—クロ口 プロピオンアルデヒド 3.0%、その他不純物 12.5%であった。
実施例 10
[0080] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5.0g (0. 0446mol)を仕 込み、 50°Cにカロ熱した。これに塩ィ匕スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を 5分間かけて 滴下した。その後、 50°C付近で 4時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーに より測定したところ、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 18.0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 68.5%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 1.7 %、 3, 3, 3—卜!;フルォロ— 2—ク
ロロプロピオンアルデヒド 9.1%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2, 2—ジクロロプロピオンァ ルデヒド 0. 5%、3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオン酸クロリド 1.2%、その 他不純物 1.0%であった。
実施例 11
[0081] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 2, 4—ジクロロ ベンゾトリフルオリド)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、 2 , 4—ジクロロべンゾトリフルオリド 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 塩化スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を 5分間かけて滴下した。その後、 50°C付近で 4 時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒の 2, 4—ジク ロロべンゾトリフルオリドを除くと、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 17 . 7%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 70. 0%、 3, 3, 3—トリフルォロプ ロピオン酸 1. 4%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 6.2%、 3 , 3, 3—トリフルォロ— 2, 2—ジクロロプロピオンアルデヒド 0. 3%、 3, 3, 3—トリフル オロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 0. 7%、その他不純物 3. 7%であった。
実施例 12
[0082] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 BPO)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)を 仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 75%過酸化ベンゾィル 0.29g (0. 0009 mol)を速やかに投入後、塩ィ匕スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を 5分間かけて滴下し た。その後、 50°C付近で 2時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測 定したところ、原料の 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 11.0%、 3, 3, 3—トリ フルォロプロピオン酸クロリド 72.5%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 0.4%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオンアルデヒド 5.3%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2, 2—ジクロロプロピオンアルデヒド 0.4%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピ オン酸クロリド 2.7%、その他不純物 7.7%であった。
実施例 13
[0083] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 BPO、 2, 4—ジ クロ口べンゾトリフルオリド)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、 2 , 4—ジクロロべンゾトリフルオリド 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 7 5%過酸化ベンゾィル (含水品) 0.29g (0. O009mol)を速や力に投入後、塩化スル フリノレ 9.0g (0. 0670mol)を 5分間力けて滴下した。その後、 50°C付近で 2時間カロ 熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒の 2, 4—ジクロ口ベン ゾトリフノレ才リドを除くと、原料の 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 15.0%、 3 , 3, 3—トリフルォロプロピ
オン酸クロリド 76.4%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 0.3%、 3, 3, 3—トリフル オロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 2.6%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピ オン酸クロリド 0.4%、その他不純物 5.3%であった。
実施例 14
[0084] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 BPO、 1,2-ジク
ロロベンゼン)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、 1, 2-ジクロロベンゼン 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 75%過酸ィ匕べ ンゾィル(含水品) 0.29g (0. O009mol)を速やかに投入後、塩ィ匕スルフリル 9.0g (0 . 0670mol)を 5分間かけて滴下した。その後、 50°C付近で 2時間加熱攪拌し、反応 液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒の 1,2-ジクロロベンゼンを除くと、原 料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 13.0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピ オン酸クロリド 79.3%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオンアルデヒド 3.1% 、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 0.7%、その他不純物 3.9% であった。
実施例 15
[0085] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 AIBN、 2, 4— ジクロロべンゾトリフルオリド)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコ【こ、 3, 3, 3-トリフノレ才ロプロピ才ンァノレデヒド 5. Og (0. 0446mol)、 2 , 4—ジクロロべンゾトリフルオリド 5.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 2 , 2,—ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル) 0.15g (0. O009mol)を速やかに投入後 、塩ィ匕スルフリル 9.0g (0. 0670mol)を 5分間かけて滴下した。その後、 50°C付近で 2時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒の 2, 4—ジ クロ口べンゾトリフルオリドを除くと、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒド 6 .0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 83.8%、 3, 3, 3—トリフルォロプロ ピオン酸 1.9%、 3, 3, 3—トリフルォロ一 2—クロ口プロピオンアルデヒド 2.8%、 3, 3 , 3—トリフルォロ一 2,2—ジクロロプロピオンアルデヒド 0.2%、 3, 3, 3—トリフルォロ —2—クロ口プロピオン酸クロリド 1.2%、その他不純物 4.1%であった。
実施例 16
[0086] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;塩化スルフリル、 AIBN、 2, 4— ジクロロべンゾトリフルオリド)
マグネチックスターラー、滴下ロート 2本、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 5 OOml四口フラスコに、 2, 4—ジクロロべンゾトリフルオリド 100. Ogを仕込み、攪拌下 、 50。Cにカロ熱した。これに 2, 2, 一ァゾビス(2-メチルプロピオ-トリル) 2. 9g (0. 01 77mol)を速やかに投入後、それぞれの滴下ロートより 3, 3, 3-トリフルォロプロピオ ンァノレデヒド 100. 0g (0. 892mol)及び塩ィ匕スノレフリノレ 132. 4g (0. 981mol)を同 時に 1時間かけて滴下した。滴下終了後、 55〜65°Cで 1時間加熱攪拌し、反応液を ガスクロマトグラフィーにより測定した。溶媒の 2, 4—ジクロロべンゾトリフルオリドを除 くと、原料の 3, 3, 3-トリフノレ才口プロピ才ンァノレデヒド 0. 4%、 3, 3, 3—トリフノレ才口 プロピオン酸クロリド 94. 5%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸 1. 2%、 3, 3, 3— トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 0. 2%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ 口プロピオン酸クロリド 0. 2%、その他不純物 3. 5%であった(このとき得られた反応 液における、それぞれの化合物の選択率を図 2に示す)。
[0087] また、溶媒として使用した 2, 4—ジクロ口べンゾトリフルオリドと生成物を分離する目 的で、得られた反応液を常圧にて単蒸留し、 40〜70°Cの留分 145gを得た。この留 分をガスクロマトグラフィー (検出器: TCD)により測定すると、 目的の 3, 3, 3—トリフ ルォロプロピオン酸クロリド 89. 3%、塩化スルフリル 9. 9%、その他 0. 8%であった。 実施例 17
[0088] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;トリクロロイソシァヌール酸、ァセト 二トリル)
マグネチックスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 50m 1三口フラスコに、トリクロ口イソシァヌール酸 4. 5g (0. 0193mol)、ァセトニトリル 10g を仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これ〖こ 3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒ ド 5. 0g (0.0446mol)を 5分かけて滴下した。その後、 50°C付近で 4時間加熱攪拌 し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、溶媒のァセトニトリルを除くと 、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 68. 5%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオ ン酸 0. 8%、 3, 3, 3—トリフルォロ— 2—クロ口プロピオンアルデヒド 13. 2%、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオン酸クロリド 0. 5%、その他不純物 17. 0%であ つた o
実施例 18
[0089] (3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリドの製造;トリクロロイソシァヌール酸、 2, 4 ージクロ口べンゾトリフルオリド)
メカ-カルスターラー、滴下ロート、温度計、冷却管 (開放系)を備えたガラス製 500ml 三口フラスコに、トリクロ口イソシァヌール酸 89. 9g (0. 387mol)、 2, 4—ジクロロべ ンゾトリフルオリド 200.0gを仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。これに 3, 3, 3-トリフ ルォロプロピオンアルデヒド 100g (0.893mol)を 15分かけて滴下した。その後、 50 °C付近で 2時間加熱攪拌し、反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、溶 媒の 2, 4—ジクロ口べンゾトリフルオリドを除くと、原料の 3, 3, 3-トリフルォロプロピオ ンアルデヒド 1. 0%、 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド 90. 0%、 3, 3, 3—ト リフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド 0. 2%、その他 8. 8%であった。
[0090] また、析出した固体を濾別後、濾液をガラス製不規則充填物を充填した蒸留塔を 用い単蒸留し、 69°C〜70°Cの留分を集め、 目的の 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン 酸クロリド 51. Og (純度 98. 5%、収率 51. 0%)を得た (この留分のその他としては、 3, 3, 3—トリフルオロー 2—クロ口プロピオンアルデヒド(GC純度 0.4%)、その他不 純物(GC純度 1.1%) )。
[参考例 1] (塩素)
3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用いた他 は、実施例 1と操作、条件共に同様に行った。反応液をガスクロマトグラフィーにより 測定したところ、 2—クロ口プロピオンアルデヒド 3.5%、 2, 2—ジクロロプロピオンアル デヒド 0.1%、 2—クロ口プロピオン酸クロリド 0.1%、プロピオン酸 0. 3%、その他 96.0 %であり、 目的物であるプロピオン酸クロリドは全く得られな力つた。
[参考例 2] (塩素、 2, 4—ジクロロべンゾトリフルオリド、 AIBN)
3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用いた他 は、実施例 6と操作、条件共に同様に行った。反応液をガスクロマトグラフィーにより 測定したところ、 2—クロ口プロピオンアルデヒド 20. 3%、 2, 2—ジクロ口プロピオンァ ルデヒド 3. 2%、 2—クロ口プロピオン酸クロライド 36. 6%、プロピオン酸 0. 1%、そ の他 39. 8%であり、 目的物であるプロピオン酸クロリドは全く得られな力つた。
[参考例 3] (塩化スルフリル)
3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用いた他 は、実施例 10と操作、条件共に同様に行った。反応液をガスクロマトグラフィーにより 測定したところ、 2 クロ口プロピオンアルデヒド 87. 6%、 2, 2 ジクロ口プロピオンァ ルデヒド 4. 1%、その他 8. 3%であり、プロピオン酸クロリドは全く得られなかった。
[参考例 4] (塩化スルフリル、 2, 4 ジクロ口べンゾトリフルオリド)
3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用いた他 は、実施例 11と操作、条件共に同様に行った。反応液をガスクロマトグラフィーにより 測定したところ、 2 クロ口プロピオンアルデヒド 85. 4%、 2, 2 ジクロ口プロピオンァ ルデヒド 1. 6%、その他 13. 0%であり、プロピオン酸クロリドは全く得られなかった。
[参考例 5] (塩化スルフリル、 2, 4 ジクロ口べンゾトリフルオリド、 AIBN)
3, 3, 3-トリフルォロプロピオンアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用いた他 は、実施例 16と操作、条件共に同様に行った。反応液をガスクロマトグラフィーにより 測定したところ、 2 クロ口プロピオンアルデヒド 73. 8%、 2, 2 ジクロ口プロピオンァ ルデヒド 6. 0%、 2 クロ口プロピオン酸クロライド 3. 2%、プロピオン酸 0. 5%、その 他 16. 5%であり、プロピオン酸クロリドは全く得られな力つた。
実施例 19
(3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸の製造)
マグネチックスターラー、冷却管 (開放系)を備えた 50mlの三口フラスコに、実施例 6 で得られた 3, 3, 3—トリフルォロプロピオン酸クロリド(GC純度 97.4%)、 3, 3, 3—ト リフルォロ 2 クロ口プロピオン酸クロリド(GC純度 0.3%)、 3, 3, 3 トリフルォロ プロピオン酸 (GC純度 0.1%)、その他不純物(0じ純度2.2%)が含有している混合 物 25.2g (173mmol)を仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。その後、これに水 3.4g ( 190mmol、 1. 05当量)をカ卩え、 4時間加熱攪拌した反応液をガスクロマトグラフィー により ¾J定したところ、 3, 3, 3 トリフノレ才ロプロピ才ン酸 97.2%、 3, 3, 3 トリフノレ 才ロ 2—クロ口プロピ才ン酸
0.3%、その他の不純物 2.5%であった。反応終了後、得られた反応液をそのまま常 圧蒸留し(沸点 136°C)、 目的の 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸(収量 18.7g、収
率 84. 5%、純度 99. 9%)を得た。
実施例 20
[0092] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸の製造)
マグネチックスターラー、冷却管 (開放系)を備えた 100mlの三口フラスコに、実施例 1 6で得られた 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸クロリド(GC純度 89.3%、検出器; T CD)、塩化スルフリル (GC純度 9.9 %、検出器; TCD)、その他不純物(GC純度 0.8 %)が含有している混合物 100g (685mmol)を仕込み、攪拌下、 50°Cに加熱した。 その後、これに水 12.9g (719mmol、 1. 05当量)をカ卩え、 5時間加熱攪拌した反応 液をガスクロマトグラフィー (検出器; TCD)により測定したところ、 3, 3, 3—トリフルォ 口プロピオン酸 88.3%、塩化スルフリル 10.0%、その他の不純物 1.7%であった。反 応終了後、得られた反応液をそのまま常圧蒸留し (沸点 136°C)、 目的の 3, 3, 3 ト リフルォロプロピオン酸 [収量 61.4g、収率 70.5%、純度 99. 9% (検出器; TCD) ]を 得た。
実施例 21
[0093] (3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸の製造)
マグネチックスターラー、冷却管 (開放系)を備えた 50mlの三口フラスコに、実施例 1 8で得られた 3, 3, 3 HJフノレ才 Pプ Pピ才ン酸ク PU (GC純度 98.5%)、 3, 3, 3 トリフルォロ - 2 -クロ口プロピオンアルデヒド(GC純度 0.4%)、その他不純物(G C純度 1.1%)が含有している混合物 50.0g (342mmol)を仕込み、攪拌下、 50°Cに 加熱した。その後、これに水 6.4g (360mmol、 1. 05当量)を加え、 5時間加熱攪拌 した反応液をガスクロマトグラフィーにより測定したところ、 3, 3, 3—トリフルォロプロ ピオン酸 98.2%、 3, 3, 3 トリフルオロー 2 クロ口プロピオンアルデヒド 0.4%、そ の他の不純物 1.4%であった。反応終了後、得られた反応液をそのまま常圧蒸留し( 沸点 136°C)、 目的の 3, 3, 3 トリフルォロプロピオン酸(収量 35.2g、収率 80.5% 、純度 99. 9%)を得た。