明 細 書
短パルスレーダ及びその制御方法
技術分野
[0001] 本発明は、短パルスレーダ(short—range radar)及びその制御方法に係り、特 に、 22乃至 29GHzの UWB (Ultra Wideband)で使用する短パルスレーダにおい て、国際無!^;通信規貝 I」 (International Radio Communication Regulations: RR)の規定を正しく遵守することができるようにするための技術を採用した短パルス レーダ及びその制御方法に関する。
背景技術
[0002] 近時、車載用の近距離レーダや視覚障害者のためのレーダとして、 UWBを用いた 短パルスレーダが実用化されようとしている。
[0003] この種の UWBを用いる短パルスレーダは、通常のレーダと同様に、送信部のアン テナから短パルス波を空間に放射し、その空間に存在する対象物による反射波を受 信部で受信して、当該対象物の解析処理を行うようになされている。
[0004] 図 24は、従来技術によるこの種の短パルスレーダの送信部の概略構成を示すプロ ック図である。
[0005] すなわち、この短パルスレーダの送信部では、キャリア信号発生器 1から連続的に 出力されている UWB内の所定周波数のキャリア信号 Sがスィッチ回路 2に入力され る。
[0006] このスィッチ回路 2がパルス発生器 3から所定周期で出力されたパルス信号 Paで断 続的にオンオフされることにより、短パルス波(バーストキャリア) Pbが生成される。
[0007] この短パルス波(バーストキャリア) Pbは、増幅器 4で増幅された後、アンテナ 5から 空間に放射される。
[0008] し力 ながら、上記のようにキャリア信号 Sの経路に挿入されたスィッチ回路 2を断続 的にオンオフさせて短パルス波 Pbを生成する構成によると、スィッチ回路 2がターン オフされている期間ではキャリア信号の出力を完全に停止させることが理想的でもあ るにかかわらず、実際には、スィッチ回路 2のリークにより、キャリア信号の出力を完全
に停止させることができないとレ、う問題がある。
[0009] この場合、通常、スィッチ回路 2がターンオフされている期間(例えば、 1 μ s)は、ス イッチ回路 2がターンオンされている期間(例えば、 Ins)に比べて極めて長い期間で あるので、平均化するとキャリアリークの電力は無視し得ないものとなる。
[0010] 特に、前記したように周波数の高い UWBでこのキャリア信号のリークを防止するこ とは困難である。
[0011] このため、短パルス波 Pbのスペクトラム密度 Sxは、例えば、図 25に示すように、キ ャリア周波数 fcの位置にリーク成分^ が大きく突出したものになる。
[0012] このリーク成分 は、正規の送信タイミングに出力された短パルス波 Pbに対する 反射波の実質的な受信感度を制限することになるので、レーダ探査範囲が狭められ ることにより、空間に存在する対象物としての低反射率の障害物の検出が困難になる
[0013] また、前記 UWBレーダシステムに関して、 FCC (Federal Communication Co mmission of USA)は、次の非特許文献 1において、図 26に示すようなスぺクトラ ムマスクを規定している。
[0014] このスペクトラムマスクは、 2004年 12月 16日付けで改定発行されたもので、下記 の非特許文献 2に示される 2002年 2月 14日付けで開示された最初の規格より一段 と厳しい規格となっている。
[0015] この改定スペクトラムマスクにおいて、 UWBのうち、 22· 0乃至 23. 12GHzの範囲 及び 29. 0GHz以上の範囲の電力密度は 61. 3dBm/MHz以下に規定されて レヽると共に、 23. 12乃至 23. 6GHz及び 24. 0乃至 29. OGHzの範囲の電力密度 は一 41. 3dBm/MHz以下に規定されている。
[0016] また、いわゆる RR電波発射禁止帯(radiowave emission prohibited band) あるいは RR電波発射制限帯域(radiowave emission restricted band)とも呼 ばれ、電波天文(radio astronomy)や地球探查衛星(Earth Exploration Sat ellite service : EESS)のパッシブセンサを保護するため、国際無線通信規則(RR )で意図的に電波発射を禁止している 23. 6乃至 24. 0GHzでは、従来の放射電力 密度より 20dB低レ、 _ 61. 3dBm/MHzに抑えられてレ、る。
[0017] 上記スペクトラムマスクによると、所定の各帯域内におけるエネルギーの総量がそ れぞれの値以下となるように規制されているので、上記のようなリーク成分 が大き いと、その分だけ正規の送信タイミングにおける短パルス波 Pbの出力レベルを低く設 定しなければならず、レーダとしての探査距離等が大きく制限されてしまう。
[0018] そこで、図 26に示しているように、 UWBのうち、一41. 3dBm/MHzより高いレべ ルの電力放射が許されているドッブラレーダ用の 24. 05乃至 24. 25GHzの帯域(S hort Range Device: SRD)に、短パルス波 Pbのキャリア周波数を一致させること により、そのリーク成分 による問題を避けることも考えられている。
[0019] しかし、この SRD帯の近傍には、前述の RR電波発射禁止帯が存在し、し力も、上 記のようにパルス信号でキャリア信号を断続したパルス変調信号である短パルス波 P bは、数 100MHz乃至 2GHzのスペクトラム幅を有してレ、る。
[0020] このため、上記のように RR電波発射禁止帯の近傍の SRD帯にキャリア周波数を設 定した場合、その短パルス波 Pbのスペクトラムのかなり高いレベルの部分が RR電波 発射禁止帯に重なってしまうので、実際上、その放射電力密度を上記最新のスぺタト ラムマスクで規制されている 61. 3dBm以下に抑えることは極めて困難である。
[0021] また、 RR電波発射禁止帯の放射レベルを 41. 3dBm/MHzまで認めるとした F CCの最初の規格では、上記 EESSに妨害を与えないように、地球上で他の目的に 使用する電波の垂直面の放射方向(仰角方向)について、 30° を超える範囲の放射 強度が、放射角 0° 乃至 30° までの放射強度に対して— 25dB以下(2005年 1月以 降)となるよう規定され、その規格は数年毎に厳しくなつている。
[0022] したがって、上記のように SRD帯にキャリア周波数を設定した場合には、その送信 電波の放射方向が高くならないように、アンテナの垂直面のサイドローブを抑える必 要がある。
[0023] しかし、アンテナの垂直面のサイドローブを抑えるためには、多数のアンテナ素子を 高さ方向に並べてアレー化しなければならず、高さ寸法が大きくなり、車載用レーダ として適用することが困難となる。
[0024] また、リーク成分^ による問題を避けるために、スィッチ回路 2自体のアイソレーシ ヨンを改善する方法も種々考案されている。
[0025] しかるに、上記した非常に高い周波数帯で高いアイソレーションが得られるスィッチ は実現できたとしても極めて高価であるので、そのような極めて高価なスィッチは普 通の人が使用する自動車のための車載レーダや視覚障害者用のレーダには採用す ることは極めて困難である。
非特許文献 1 : FCC 04- 285, "SECOND REPORT AND ORDER AND
SECOND MEMORANDAM OPINION AND ORDER"
非特許文献 2 : FCC 02-48, "FIRST REPORT AND ORDER" 発明の開示
[0026] 本発明の目的は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、安価な構成で、規定 されているスペクトラムマスクを遵守しながら、 RR電波発射禁止帯、 SRD帯への妨害 を起こさないようにした短ノ^レスレーダ及びその制御方法を提供することである。
[0027] 本発明の第 1の態様によれば、上記目的を達成するために、
送信アンテナ(22)から所定の短パルス波 (Pt)を空間(1)に放射する送信部(21) と、
前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr)を受信処理する受信部 (4 0)と、
前記受信部(40)からの出力信号に基づいて前記対象物(la)についての解析処 理を行う信号処理部(61)とを具備し、
前記送信部(21)は、
前記短パルス波(Pt)の幅より長レ、幅 (Tc)を有する第 1パルス (P1)を所定周期 (T g)で出力する第 1パルス発生部(23)と、
前記第 1パルス発生部(23)が前記第 1パルス(P1)を出力している期間中で且つ 該出力を開始してから所定時間 (Ts)が経過したタイミングに前記短パルス波(Pt)の 幅に対応した幅の第 2パルス (P2)を出力する第 2パルス発生部(24)と、
前記第 1パルス発生部(23)が前記第 1パルス (P1)を出力している期間だけ発振 動作して前記短パルス波 (Pt)の周波数帯の信号を出力する発振器 (25)と、 前記発振器 (25)からの出力信号 (U)を受け、前記第 2パルス発生部(24)が前記 第 2パルス (P2)を出力してレ、る期間だけオンして前記発振器(25)からの出力信号(
U)を通過させるスィッチ(26)とを有し、該スィッチ(26)からの出力信号 (V)を前記 所定の短パルス波(Pt)として前記空間(1)に放射することを特徴とする短パルスレ ーダが提供される。
[0028] また、本発明の第 2の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記第 1パルス (P1)の幅 Tc、前記第 2パルス (P2)の幅 Tpおよび前記スィッチ(2 6)のアイソレーション Iが、次の関係、
(Tc/Tp) 2≤I
を満たすように設定されていることを特徴とする第 1の態様に従う短パルスレーダが提 供される。
[0029] また、本発明の第 3の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記空間(1)に放射される短パルス波(Pt)のスペクトラムのメインローブのほぼ全 体が、 24. 0乃至 29. OGHzの範囲に入るように、前記発振器(25)の発振周波数及 び前記第 2パルス(P2)の幅 Tpが設定されていることを特徴とする第 1の態様に従う 短パルスレーダが提供される。
[0030] また、本発明の第 4の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記送信部(21)の送信アンテナ(22)は、アンテナ素子(123)をキヤビティ(130) で囲んだ構造を有し、該キヤビティ(130)の共振周波数が 23. 6乃至 24. OGHzの 帯域に入るようにして、該帯域の利得を低下させてレ、ることを特徴とする第 3の態様 に従う短パルスレーダが提供される。
[0031] また、本発明の第 5の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記受信部 (40)は、
前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr)を受信する受信アンテナ( 41)と、
前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 ( )を検波す る検波回路 (44)と、
前記検波回路 (44)によって検波された信号 (W=I, Q)を積分すると共に、その積 分結果を保持するサンプルホールド回路 (48)とを有し、
前記検波回路 (44)が、
前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 )を同相で 2分岐して一対の信号 (VI , V2)を出力する分岐回路 (45)と、
前記分岐回路 (45)からの前記一対の信号 (VI , V2)を線形乗算する線形乗算器 (46)と、
前記線形乗算器 (46)によって線形乗算された出力信号力 ベースバンド成分 (1, Q)を抽出する低域通過フィルタ (47)とによって構成されていることを特徴とする第 1 の態様に従う短パルスレーダが提供される。
[0032] また、本発明の第 6の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記受信部 (40)は、
前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr)を受信する受信アンテナ( 41)と、
前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 ( )を検波す る検波回路 (44)と、
前記検波回路 (44)によって検波された信号 (W=I, Q)を積分すると共に、その積 分結果を保持するサンプルホールド回路 (48)とを有し、
前記検波回路 (44)が、
前記発振器 (25)からの出力信号 (U)をローカル信号として、前記受信信号 ) を直交検波する直交復調器 (51)と、
前記直交復調器(51)によって直交検波された出力信号力 ベースバンド成分 (1, Q)を抽出する低域通過フィルタ (47)とによって構成されていることを特徴とする第 1 の態様に従う短パルスレーダが提供される。
[0033] また、本発明の第 7の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記受信部 (40)は、
前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr)を受信する受信アンテナ( 41)と、
前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 ( )を検波す る検波回路 (44)と、
前記検波回路 (44)によって検波された信号 (W=I, Q)を積分すると共に、その積
分結果を保持するサンプルホールド回路 (48)とを有し、
前記検波回路 (44)が、
前記発振器 (25)からの出力信号 (U)を遅延する可変遅延器 (50)と、
前記可変遅延器 (50)からの出力信号 (Ur)をローカル信号として、前記受信信号 ( )を直交検波する直交復調器 (51)と、
前記直交復調器 (51)によって直交検波された出力信号力 ベースバンド成分 (1, Q)を抽出する低域通過フィルタ (47)とによって構成されていることを特徴とする第 1 の態様に従う短パルスレーダが提供される。
また、本発明の第 8の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記受信部 (40)は、
前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr)を受信する受信アンテナ( 41)と、
前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 )を検波す る検波回路 (44)と、
前記検波回路 (44)によって検波された信号 (W=I, Q)を積分すると共に、その積 分結果を保持するサンプルホールド回路 (48)とを有し、
前記検波回路 (44)が、
前記発振器 (25)からの出力信号を参照信号として受け、該参照信号の周波数が 安定している期間には該参照信号に周波数同期した信号 (Vvco)を出力する電圧 制御発振器 (56)を含み、前記参照信号の周波数が安定している期間が経過した後 には、前記電圧制御発振器(56)の状態を前記参照信号の周波数が安定している期 間の終了直前の状態に保持する位相同期ループ回路(54, 55, 56, 57, 58)と、 前記位相同期ループ回路(54, 55, 56, 57, 58)の前記電圧制御発振器(56)が 出力する前記信号 (Vvco)をローカル信号として、前記受信信号 ( )を直交検波 する直交復調器 (51)と、
前記直交復調器 (51)によって直交検波された出力信号力 ベースバンド成分 (1, Q)を抽出する低域通過フィルタ (47)とによって構成されていることを特徴とする第 1 の態様に従う短パルスレーダが提供される。
[0035] また、本発明の第 9の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記線形乗算器 (46)は、
前記一対の信号 (VI , V2)のうちの第 1信号 (VI)が差動入力される第 1の差動増 幅器 (46a)と、
前記第 1の差動増幅器 (46a)の負荷側に接続され、前記一対の信号 (VI , V2)の うちの第 2信号 (V2)が差動入力される第 2及び第 3の差動増幅器 (46b、 46c)と、 前記第 2及び第 3の差動増幅器 (46b、 46c)の負荷側に接続され、前記第 1信号( VI)と第 2信号 (V2)の積に等しい信号成分 (VI X V2)または—(VI XV2)のみを 出力する第 1及び第 2の負荷抵抗 (R3、 R4)とを有するモノリシックマイクロ波集積回 路からなるギルバートミキサで構成されることを特徴とする第 5の態様に従う短ノ^レス レーダが提供される。
[0036] また、本発明の第 10の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記受信部 (40)からの出力信号 (H)をデジタル信号に変換して前記信号処理部 (61)に入力させるアナログ/デジタル変換器 (60)をさらに具備することを特徴とす る第 1の態様に従う短ノ^レスレーダが提供される。
[0037] また、本発明の第 11の態様によれば、上記目的を達成するために、
予め決められたスケジュールにしたがって、あるいは、前記信号処理部(61)からの 処理結果に応じて、前記送信部(21)及び前記受信部(40)の少なくとも一方を制御 する制御部(62)をさらに具備することを特徴とする第 1の態様に従う短ノ^レスレーダ が提供される。
[0038] また、本発明の第 12の態様によれば、上記目的を達成するために、
送信アンテナ(22)を有する送信部(21)と、受信部 (40)と、信号処理部(61)とを 準備するステップと、
前記送信部(21)を用いて、前記送信アンテナ(22)から所定の短パルス波(Pt)を 空間(1)に放射するステップと、
前記受信部 (40)を用いて、前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射波 (Pr )を受信処理するステップと、
前記信号処理部(61)を用いて、前記受信部 (40)からの出力信号に基づいて前
記対象物(la)についての解析処理を行うステップとを具備し、
前記所定の短パルス波(Pt)を空間(1)に放射するステップは、
第ェパルス発生部(23)と、第 2パルス発生部(24)と、発振器 (25)と、スィッチ(26) とを準備するステップと、
前記第 1パルス発生部(23)を用いて、前記短パルス波(Pt)の幅より長い幅 (Tc) を有する第 1パルス (P1)を所定周期 (Tg)で出力するステップと、
前記第 2パルス発生部(24)を用いて、前記第 1パルス発生部(23)が前記第 1パル ス (P1)を出力している期間中で且つ該出力を開始してから所定時間 (Ts)が経過し たタイミングに前記短パルス波(Pt)の幅に対応した幅の第 2パルス (P2)を出力する ステップと、
前記発振器(25)を用いて、前記第 1パルス発生部(23)が前記第 1パルス (P1)を 出力している期間だけ発振動作させて前記短パルス波 (Pt)の周波数帯の信号を出 力させるステップと、
前記スィッチ(26)を用いて、前記発振器(25)からの出力信号 (U)を受け、前記第 2パルス発生部(24)が前記第 2パルス(P2)を出力してレ、る期間だけオンさせて前記 発振器(25)からの出力信号 (U)を通過させるステップと、
前記スィッチ(26)からの出力信号 (V)を前記所定の短パルス波(Pt)として前記空 間(1)に放射させるステップとを有することを特徴とする短ノ^レスレーダの制御方法 が提供される。
[0039] また、本発明の第 13の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記第 1パルス (P1)の幅 Tc、前記第 2パルス(P2)の幅 Tp及び前記スィッチ(26) のアイソレーション Iが、次の関係、
(Tc/Tp) 2≤I
を満たすように設定されていることを特徴とする第 12の態様に従う短パルスレーダの 制御方法が提供される。
[0040] また、本発明の第 14の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記空間(1)に放射される短パルス波(Pt)のスペクトラムのメインローブのほぼ全 体が、 24. 0乃至 29. OGHzの範囲に入るように、前記発振器(25)の発振周波数及
び前記第 2パルス(P2)の幅 Tpが設定されていることを特徴とする第 12の態様に従う 短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0041] また、本発明の第 15の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記送信部(21)の送信アンテナ(22)は、アンテナ素子(123)をキヤビティ(130) で囲んだ構造を有し、該キヤビティ(130)の共振周波数が 23. 6乃至 24. 0GHzの 帯域に入るようにして、該帯域の利得を低下させていることを特徴とする第 14の態様 に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0042] また、本発明の第 16の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記反射波(Pr)を受信処理するステップは、
受信アンテナ (41)と、検波回路 (44)と、サンプルホールド回路 (48)とを準備する ステップと、
前記受信アンテナ (41)を用いて、前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射 波(Pr)を受信するステップと、
前記検波回路 (44)を用いて、前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波(P r)の受信信号 )を検波するステップと、
前記サンプノレホールド回路 (48)を用いて、前記検波回路 (44)によって検波され た信号 (W)を積分すると共に、その積分結果を保持するステップとを有し、
前記受信信号 )を検波するステップは、
分岐回路 (45)と、線形乗算器 (46)と、低域通過フィルタ (47)とを準備するステツ プと、
前記分岐回路 (45)を用いて、前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (P r)の受信信号 (R' )を同相で 2分岐して一対の信号 (VI , V2)を出力するステップと 前記線形乗算器 (46)を用レ、て、前記分岐回路 (45)からの前記一対の信号 (VI , V2)を線形乗算するステップと、
前記低域通過フィルタ (47)を用いて、前記線形乗算器 (46)によって線形乗算さ れた出力信号からベースバンド成分を抽出するステップとによって構成されているこ とを特徴とする第 12の態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0043] また、本発明の第 17の態様によれば、上記目的を達成するために、 前記反射波(Pr)を受信処理するステップは、
受信アンテナ (41)と、検波回路 (44)、とサンプルホールド回路 (48)とを準備する ステップと、
前記受信アンテナ (41)を用いて、前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射 波(Pr)を受信するステップと、
前記検波回路 (44)を用いて、前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (P r)の受信信号 (R' )を検波するステップと、
前記サンプノレホールド回路 (48)を用いて、前記検波回路 (44)によって検波され た信号 (W)を積分すると共に、その積分結果を保持するステップとを有し、
前記受信信号 ( )を検波するステップは、
直交復調器 (51)と、低域通過フィルタ (47)とを準備するステップと、
前記直交復調器(51)を用いて、前記発振器(25)からの出力信号 (U)をローカル 信号として、前記受信信号 (R)を直交検波するステップと、
前記低域通過フィルタ(47)を用いて、前記直交復調器(51)によって直交検波さ れた出力信号からベースバンド成分を抽出するステップとによって構成されているこ とを特徴とする第 12の態様に従う短ノ^レスレーダの制御方法が提供される。
[0044] また、本発明の第 18の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記反射波(Pr)を受信処理するステップは、
受信アンテナ (41)と、検波回路 (44)と、サンプルホールド回路 (48)とを準備する ステップと、
前記受信アンテナ (41)を用いて、前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射 波(Pr)を受信するステップと、
前記検波回路 (44)を用いて、前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (P r)の受信信号 (R' )を検波するステップと、
前記サンプノレホールド回路 (48)を用いて、前記検波回路 (44)によって検波され た信号 (W)を積分すると共に、その積分結果を保持するステップとを有し、
前記受信信号 ( )を検波するステップは、
可変遅延器 (50)と、直交復調器 (51)と、低域通過フィルタ (47)とを準備するステ ップと、
前記可変遅延器(50)を用いて、前記発振器(25)からの出力信号 (U)を遅延する ステップと、
前記直交復調器 (51)を用いて、前記可変遅延器 (50)からの出力信号 (Ur)を口 一カル信号として、前記受信信号 (R)を直交検波するステップと、
前記低域通過フィルタ (47)を用いて、前記直交復調器 (51)によって直交検波さ れた出力信号からベースバンド成分を抽出するステップとによって構成されているこ とを特徴とする第 12の態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
また、本発明の第 19の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記反射波(Pr)を受信処理するステップは、
受信アンテナ (41)と、検波回路 (44)と、サンプルホールド回路 (48)とを準備する ステップと、
前記受信アンテナ (41)を用いて、前記空間(1)に存在する対象物(la)による反射 波(Pr)を受信するステップと、
前記検波回路 (44)を用いて、前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波(P r)の受信信号 )を検波するステップと、
前記サンプノレホールド回路 (48)を用いて、前記検波回路 (44)によって検波され た信号 (W)を積分すると共に、その積分結果を保持するステップとを有し、
前記受信信号 )を検波するステップは、
電圧制御発振器(56)を含む位相同期ループ回路(54, 55, 56, 57, 58)と、直交 復調器 (51)と、低域通過フィルタ (47)とを準備するステップと、
前記電圧制御発振器 (56)を用いて、前記発振器 (25)からの出力信号 (U)を参照 信号として受け、該参照信号の周波数が安定している期間には該参照信号に周波 数同期した信号 (Lvco)を出力するステップと、
前記位相同期ループ回路(54, 55, 56, 57, 58)を用いて、前記参照信号の周波 数が安定している期間が経過した後には、前記電圧制御発振器 (56)の状態を前記 参照信号の周波数が安定している期間の終了直前の状態に保持するステップと、
前記直交復調器(51)を用いて、前記位相同期ループ回路(54, 55, 56, 57, 58 )の前記電圧制御発振器(56)が出力する前記信号 (Lvco)をローカル信号として、 前記受信アンテナ (41)で受信された前記反射波 (Pr)の受信信号 )を直交検 波するステップと、
前記低域通過フィルタ (47)を用いて、前記直交復調器 (51)によって直交検波さ れた出力信号からベースバンド成分 (I, Q)を抽出するステップとによって構成されて レ、ることを特徴とする第 12の態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0046] また、本発明の第 20の態様によれば、上記目的を達成するために、
前記線形乗算器 (46)を用レ、て、前記分岐回路 (45)からの前記一対の信号 (VI , V2)を線形乗算するステップは、
第 1の差動増幅器 (46a)と、第 2及び第 3の差動増幅器 (46b、 46c)と、第 1及び第 2の負荷抵抗 (R3、 R4)とを含むモノリシックマイクロ波集積回路からなるギルバートミ キサを準備するステップと、
前記第 1の差動増幅器 (46a)を用いて、前記一対の信号 (VI , V2)のうちの第 1信 号 (VI)を差動入力させるステップと、
前記第 1の差動増幅器 (46a)の負荷側に接続される前記第 2及び第 3の差動増幅 器 (46b、 46c)を用いて、前記一対の信号 (VI , V2)のうちの第 2信号 (V2)を差動 入力させるステップと、
前記第 2及び第 3の差動増幅器 (46b、 46c)の負荷側に接続される前記第 1及び 第 2の負荷抵抗 (R3、 R4)を用いて、前記第 1信号 (VI)と第 2信号 (V2)の積に等し い信号成分 (VI X V2)または一(VI XV2)のみを出力させるステップとを有すること を特徴とする第 16の態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0047] また、本発明の第 21の態様によれば、上記目的を達成するために、
アナログ Zデジタル変換器 (60)を準備するステップと、
前記アナログ Zデジタル変換器 (60)を用いて、前記受信部 (40)からの出力信号 ( H)をデジタル信号に変換して前記信号処理部(61)に入力させるステップとをさらに 具備することを特徴とする第 12の態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供され る。
[0048] また、本発明の第 22の態様によれば、上記目的を達成するために、 制御部(62)を準備するステップと、
前記制御部(62)を用いて、予め決められたスケジュールにしたがって、あるいは、 前記信号処理部(61)からの処理結果に応じて、前記送信部(21)及び前記受信部( 40)の少なくとも一方を制御するステップとをさらに具備することを特徴とする第 12の 態様に従う短パルスレーダの制御方法が提供される。
[0049] 以上のように、本発明の短パルスレーダの送信部は、第 1パルスを受けて発振動作 状態となり所定時間が経過して安定した段階で、第 2パルスによりスィッチを短時間 閉じて短パルス波を出力させるようにしている。
[0050] このため、第 1パルスの非出力期間におけるスィッチからのリークをゼロとすることが できるので、短パルス波の周期に対して第 1パルスの出力期間が十分小さければ、ァ イソレーシヨンが格別高くない安価なスィッチを用いたとしても平均リーク量を少なく することができ、短パルスレーダ全体としての放射電力密度を規定のスペクトラムマス クの範囲内に抑えることが可能となる。
[0051] また、第 1パルスの幅 Tc、第 2パルス信号の幅 Tp及びスィッチのアイソレーション I 力 (Tc/Tp) 2≤Iの関係を満たすように設定されている短パルスレーダの場合、に は、平均リーク量を第 2パルスに同期して出力される短パルス波のパワー以下に抑圧 すること力 Sできる。
[0052] また、空間に放射される短パルス波のスペクトラムのメインローブのほぼ全体力 24 . 0乃至 29. 0GHzの範囲に入るように、発振器の発振周波数及び第 2パルスの幅が 設定されている短パルスレーダの場合、 RR電波発射禁止帯、 SRD帯等への電波の 放射をより確実に防止することができる。
[0053] また、送信アンテナとして、アンテナ素子をキヤビティで囲んだ構造を有し、そのキ ャビティの共振周波数が 23. 6乃至 24. OGHzの範囲に入るようにして、この帯域の 利得を低下させることにより、 RR電波発射禁止帯、 SRD帯等への電波の放射をより 確実に防止可能な UWBの短パルスレーダ及びその制御方法を実現することができ る。
図面の簡単な説明
[図 1]図 1は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実 施形態の全体構成を示すブロック図である。
[図 2]図 2は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実 施形態の要部の動作を説明するために示すタイミングチャートである。
[図 3A]図 3Aは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の概略構成を示す回路図である。
[図 3B]図 3Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の概略構成を示す回路図である。
[図 4A]図 4Aは、本発明による短ノ^レスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示すパルス変調波の信号波形と図である
[図 4B]図 4Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示すパルス変調波のスペクトラムを示す図 である。
[図 5A]図 5Aは、本発明による短ノ^レスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示すパルス変調波の電力波形図である。
[図 5B]図 5Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示すパルス変調波の電力スペクトラムを示 す図である。
[図 6A]図 6Aは、本発明による短ノ^レスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示す短パルス波の電力波形図である。
[図 6B]図 6Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示す短パルス波の電力スペクトラムを示す 図である。
[図 7]図 7は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実 施形態の要部の動作を説明するためにスィッチのアイソレーション、第 1パルスの時 間幅及びキャリアリークによる増分との関係を図表化して示す図である。
[図 8]図 8は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実
施形態の要部の動作を説明するために短パルス波のスペクトラムを UWBに適用され る規定のスペクトラムマスクとの関係において示す図である。
園 9]図 9は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実 施形態の要部の動作を説明するために示すバンドレギュレーションフィルタ(BRF) の特 14図である。
[図 10]図 10は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す送信アンテナの斜視図である。
[図 11]図 11は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す送信アンテナの正面図である。
園 12]図 12は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す送信アンテナの背面図である。
園 13]図 13は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す図 11の 13— 13線断面図である。
[図 14]図 14は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す図 11の 14— 14線断面図である。 園 15]図 15は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示すアレー型の送信アンテナの平面図で ある。
[図 16]図 16は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す送信アンテナに設けたキヤビティの共 振による利得低下領域を有する場合の特性図である。
園 17]図 17は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す回路図である。
[図 18]図 18は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の動作を説明するために示す波形図である。
園 19]図 19は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の 実施形態の要部の構成を説明するために示す回路図である。
園 20A]図 20Aは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第
2の実施形態の全体構成を示すブロック図である。
[図 20B]図 20Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 3 の実施形態の全体構成を示すブロック図である。
[図 20C]図 20Cは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 3の実施形態の要部の構成を示すブロック図である。
[図 21]図 21は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 3の 実施形態の要部の動作を説明するために示すタイミングチャートである。
[図 22]図 22は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 4の 実施形態の全体構成を示すブロック図である。
[図 23]図 23は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 4の 実施形態の要部の動作を説明するために示すタイミングチャートである。
[図 24]図 24は、従来技術による短パルスレーダの概略構成を示すブロック図である。
[図 25]図 25は、従来技術による短パルスレーダの動作を説明するために示す短パル ス波のスペクトラム図である。
[図 26]図 26は、従来技術による短パルスレーダの動作を説明するために示す UWB の短パルスレーダに対する FCC勧告によるスペクトラムマスク図である。
発明を実施するための最良の形態
[0055] 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
[0056] (第 1の実施形態)
図 1は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実施形 態の全体構成を示すブロック図である。
[0057] 本発明に係る短パルスレーダ 20は、基本的には、送信アンテナ 22から所定の短パ ノレス波 Ptを空間 1に放射する送信部 21と、前記空間 1に存在する対象物 laによる反 射波 Prを受信処理する受信部 40と、前記受信部 40からの出力信号に基づいて前 記対象物 laについての解析処理を行う信号処理部 61とを具備し、前記送信部 21は 、前記短パルス波 Ptの幅より長い幅 Tcを有する第 1パルス P1を所定周期 Tgで出力 する第 1パルス発生部 23と、前記第 1パルス発生部 23が前記第 1パルス P1を出力し ている期間中で且つ該出力を開始してから所定時間 Tsが経過したタイミングに前記
短パルス波 Ptの幅に対応した幅の第 2パルス P2を出力する第 2パルス発生部 24と、 前記第 1パルス発生部 23が前記第 1パルス P1を出力している期間だけ発振動作し て前記短パルス波 Ptの周波数帯の信号を出力する発振器 25と、前記発振器 25から の出力信号 Uを受け、前記第 2パルス発生部 24が前記第 2パルス P2を出力している 期間だけオンして前記発振器 25からの出力信号 Uを通過させるスィッチ 26とを有し 、該スィッチ 26からの出力信号 V (び を含む V)を前記所定の短ノ^レス波 Ptとして 前記空間 1に放射することを特徴としてレ、る。
[0058] また、本発明に係る短パルスレーダの制御方法は、基本的には、送信アンテナ 22 を有する送信部 21と、受信部 40と、信号処理部 61とを準備するステップと、前記送 信部 21を用いて、前記アンテナ 22から所定の短パルス波 Ptを空間 1に放射するステ ップと、前記受信部 40を用いて、前記空間 1に存在する対象物 laによる反射波 Prを 受信処理するステップと、前記信号処理部 61を用いて、前記受信部 40からの出力 信号に基づいて前記対象物 laについての解析処理を行うステップとを具備し、前記 所定の短ノ^レス波 Ptを空間 1に放射するステップは、第 1パルス発生部 23と、第 2パ ノレス発生部 24と、発振器 25と、スィッチ 26とを準備するステップと、前記第 1パルス 発生部 23を用いて、前記短パルス波 Ptの幅より長い幅 Tcを有する第 1パルス P1を 所定周期 Tgで出力するステップと、前記第 2パルス発生部 24を用いて、前記第 1パ ノレス発生部 23が前記第 1パルス P1を出力している期間中で且つ該出力を開始して 力 所定時間 Tsが経過したタイミングに前記短パルス波 Ptの幅に対応した幅の第 2 パルス P2を出力するステップと、前記発振器 25を用いて、前記第 1パルス発生部 23 が前記第 1パルス P1を出力している期間だけ発振動作させて前記短パルス波 Ptの 周波数帯の信号を出力させるステップと、前記スィッチ 26を用いて、前記発振器 25 力 の出力信号 Uを受け、前記第 2パルス発生部 24が前記第 2パルス P2を出力して レ、る期間だけオンさせて前記発振器 25からの出力信号 Uを通過させるステップと、 前記スィッチ 26からの出力信号 V(lT を含む V)を前記所定の短パルス波 Ptとして 前記空間 1に放射させるステップとを有することを特徴としている。
[0059] 具体的には、図 1に示すように、この短パルスレーダ 20は、送信部 21と、受信部 40 と、アナログ Zデジタル (A/D)変換器 60と、信号処理部 61及び制御部 62とによつ
て構成されている。
[0060] 送信部 21は、後述する制御部 62から図 2の(a)に示すように、所定周期 Tg (例え ば、 1 μ S)で出力される送信トリガ信号 Gを受ける毎(立ち上力 Sりタイミング)に、所定 幅 Τρ (例えば、 Ins)で所定周波数 fc (例えば、 26GHz)の短パルス波(バースト波) Ptを生成して送信アンテナ 22から空間 1へ放射する。
[0061] この送信部 21は、図 1に示しているように、送信アンテナ 22の他に、第 1パルス発 生部 23と、第 2パルス発生部 24と、発振器 25と、スィッチ 26と、電力増幅器 30と、帯 域除去フィルタとして機能するバンドレギュレーションフィルタ(BRF) 31とを有してい る。
[0062] 第 1パルス発生部 23は、図 2の(b)に示すように、空間 1に放射しょうとする短パル ス波 Ptの幅 Tpより長い幅 Tc (ノ、ィレベル時間幅とする)を有する第 1パルス PIを周 期 Tgで生成して出力する。
[0063] この時間幅 Tcは、発振器 25の出力信号の振幅と周波数が安定するのに必要な時 間 Tsと幅 Tpとの和以上で、且つ周期 Tgに対して十分短くなる値 (例えば、数 ns乃至 数 10ns)に設定されている。
[0064] また、第 2パルス発生部 24は、図 2の(c)に示すように、第 1パルス発生部 23が第 1 パルス P1を出力している期間中で且つその出力を開始してから所定時間(発振安定 時間) Tsが経過したタイミングに幅 Tp (ノヽィレベル時間幅とする)の第 2パルス P2を 生成して出力する。
[0065] なお、ここでは、各パルス PI , P2がハイレベルパルスの場合で説明する力 ローレ ベルパルスであってもよレ、。
[0066] 発振器 25は、図 2の(d)に示すように、第 1パルス発生部 23が第 1パルス P1を出力 している期間だけ発振動作して、空間 1に放射しょうとする短パルス波 Ptの周波数 fc のバーストキャリア信号 Uを出力する。
[0067] この発振器 25の構成としては種々考えられる力 前記した UWBの周波数割り当て 状態を考慮すると周波数安定度が高いことが要求されるので、 Qが大きい共振器を 有していることが必要となる。
[0068] 例えば、図 3Aに示す発振器 25のように、増幅器 25aと、共振器 25bと、帰還回路 2
5c及び発振制御用のスィッチ 25dとで構成し、信号ラインとアース間に挿入されたス イッチ 25dを第 1パルス P1の入力期間だけオフさせることにより、発振状態にすること ができる。
[0069] また、図 3Bに示す発振器 25のように、増幅器 25aの電源ラインに揷入されたスイツ チ 25dを第 1パルス P1の入力期間だけオンさせることにより、発振状態にすることが できる。
[0070] 上記構成の発振器 25の周波数安定度は共振器 25bの Qの大きさで決まり、共振器 25bの Qが大きい程、図 2の(d)に示しているように、立ち上がり時間、即ち、発振動 作を開始してから信号 Uの振幅および周波数が安定するまでの時間 Tsが長くなる。
[0071] しかるに、前記したように時間 Tcが周期 Tgより十分短ければ、アイソレーションの格 別高くなレ、スィッチ 26を用いてもリークによる影響を無視することができるので、安価 な回路構成で前記した UWBの短パルスレーダに要求される規定のスペクトラムマス クを遵守すること力 Sできる。
[0072] スィッチ 26は、発振器 25から出力されるバーストキャリア信号 Uを受け、第 2パルス 発生部 24が第 2パルス信号 P2を出力している期間だけ信号通過状態 (オン状態)と なり、それ以外の期間は信号非通過状態 (オフ状態)となる。
[0073] したがって、スィッチ 26から出力される信号 Vには、図 2の(e)に示すように、発振器 25が発振動作している期間 Tcに出力されるバーストキャリア信号 Uに対して、スイツ チ 26がオフ状態の間のリーク成分 Lcと、スィッチ 26がオン状態の間に通過してきた 信号び とが含まれることになり、発振器 25が発振動作していない期間の出力信号 成分は、理論上ゼロである。
[0074] スィッチ 26からの出力信号 Vは、電力増幅器 30で増幅され、 BRF31により不要帯 域成分が除去されて送信アンテナ 22に供給され、該送信アンテナ 22から短パルス 波 Ptとして空間 1へ放射される。
[0075] この送信部 21は、上記のように第 1パルス P1で発振器 25を発振状態にし、その出 力信号 Uの振幅と周波数が安定した後に、スィッチ 26を Tp時間だけオンにして、短 パルス波 Ptを出力するようにしている。
[0076] したがって、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実
施形態によれば、従来技術の短ノ^レスレーダのように連続波をスィッチでオンオフし て短パルス波 Ptを出力する構成に比べて、リーク成分の平均電力を等価的に Tc/ Tgに低減することができるので、アイソレーションが格段に高いスィッチを用いなくて も、 UWBの短パルスレーダに要求される規定のスペクトラムマスクを遵守することが できる。
[0077] 次に、第 1パルスの時間幅 Tc、第 2パルスの時間幅 Tp及びスィッチ 26のアイソレー シヨン Iとの関係について考察する。
[0078] 図 4Αに示すように、周波数 fcの連続波を時間幅 Τでパルス変調したときの信号波 形 s(t)をフーリエ変換すると、図 4Bに示すような sine関数(sin x/x)のスペクトラム
S (f)力 S得られる。
[0079] これを式で表すと以下のようになる。
[0080] S(f)= (Sp)
•{sin[7rT(f fc)B/[7rT(f fc)]
ここで、 Spはスペクトラムのピーク電力を表すものとする。
[0081] また、図 5Aは時間領域の電力波形 p(t)を示しており、図 5Bはその電カスペクトラ ムを示している。
[0082] Parsevalの定理により、時間領域の全電力と周波数領域の全電力とは等しいので
、次式が成立する。
[0083] J I s(t) I 2dt= J I S(f) I 2df
ただし、記号 J"は時間 tあるいは周波数 fについての ∞乃至 +∞の積分を表す。
[0084] 上式の左辺は電圧の 2乗の積分であり、図 5Aにより、電力は Ρρ·Τである力 、
ί I s(t) I 2dt = Pp-T
となる。
[0085] また、右辺の sine関数の 2乗の定積分は、次の公式、
j [sin x x」 = π
を使うことにより、
ί I s(f) 12df=sP/T
と表すことができる。
[0086] 以上により、次の関係、
Sp = Pp -T2
が得られ、この結果から、パルス幅 Tの 2乗に比例してスペクトラムのピークが増加す ること力 S半 IJる。
[0087] 次に、図 6Aに示すように時間幅 Tcの間だけ存在する電力 Pcのキャリアリーク上に 、時間幅 Tpの電力 Ppのキャリア信号び が重畳されている信号 Vを考える。
[0088] ここで、電力比 PpZPcがスィッチ 26のアイソレーション Iである。
[0089] キャリア信号び 及びキャリアリーク Lcの全電力は、それぞれ Ρρ 'Τρ及び Pc 'Tcで あるから、それぞれの等価スペクトラムピーク Sp及び Scは、前式を用いて以下のよう に表すことができる。
[0090] Sp = Pp -Tp2
Sc = Pc -Tc2
上記考察では、等価スペクトラムピーク Sp及び Scが別々に求められている。
[0091] しかるに、実際には、図 6Bに示すように等価スペクトラムピーク Sp及び Scを合計し た全体のスペクトラムピーク Spからの増分 Δ Sが重要になる。
[0092] 図 7は、パルス幅 Tp= Insとしたときの、キャリアリーク時間 Tcとスィッチ 26のァイソ レーシヨン Iを変えたときの増分 Δ Sを求めた結果を図表化して示してレ、る。
[0093] 増分 A Sの上限を 3dBとすると、アイソレーション I = 20dB (電力比 100倍)のスイツ チ 26を用いた場合、図 7から Tc= 10ns以下で増分 A Sを 3dB以下にできることが判 る。
[0094] また、パルス幅 Tp= Insで発振動作を起動して安定させるのに比べ、その 10倍の 10nsで発振動作を起動して Ins以上の安定時間を設けることは、技術的に格段に 容易であるので、発振器 25を安価な構成で実現することができる。
[0095] 上記増分 Δ Sの上限の 3dBは、等価スペクトラムピーク Sp、 Scが等しくなる場合で ある。
[0096] したがって、
Pc -Tc2≤Pp -Tp2
(Tc/Tp) 2≤Pp/Pc = I
が成立するように第 2パルス P2の時間幅 Tcを決定すれば、リーク成分による増分 Δ
Sを 3dB以下に抑えることができる。
[0097] なお、リーク成分を最小にするには、第 1パルス P1の時間幅 Tcを必要最小限の Ts
+Tpに等しくなるように設定するとともに、第 1パルス P1の立ち下がりタイミング (発振 動作終了タイミング)と第 2パルス Ρ2の立ち下がりタイミング (スィッチ 26をオフ状態に するタイミング)とを一致させればょレ、。
[0098] このように第 1の実施形態による短パルスレーダの送信部 21は、第 1パルス P1を受 けて発振動作状態となった発振器 25から振幅及び周波数が安定な信号が出力され ているときに、第 2パルス Ρ2によりスィッチ 26を Τρ時間オンさせて短ノ^レス波を出力 させるようにしている。
[0099] このため、第 1の実施形態による短パルスレーダの送信部 21によれば、第 1パルス P1の非出力期間におけるスィッチ 26からのキャリアリークを完全にゼロとすることが できるので、短パルス波 Ptの周期 Tgに対して第 1パルス P1の出力期間 Tcが十分小 さければ、アイソレーションの低い安価なスィッチ 26を用いたとしてもキャリアリークの 平均電力を少なくすることができる。
[0100] これにより、本発明の第 1の実施形態によれば、例えば、図 8に示すように、スィッチ 26からの出力信号 Vのスペクトラム Sxを前記した UWBの短パルスレーダに要求され る規定のスペクトラムマスクの範囲内に抑えることが可能となるので、規定されている スペクトラムマスクを遵守しながら、 RR電波発射禁止帯、 SRD帯への妨害を起こさな レ、ようにした短パルスレーダ及びその制御方法を実現することができる。
[0101] したがって、第 1の実施形態による短パルスレーダの送信部 21は、リーク電力によ つて大きく制限されていた短パルス波 Ptの放射電力レベルを規定電力範囲で最大 限有効に使用することができる。
[0102] また、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 1の実施形 態によれば、キャリアリークの平均電力を少なくできるので、 UWBの任意の帯域に短 パルス波 Ptのメインローブを配置できるので、そのメインローブのほぼ全体が RR電 波発射禁止帯と重ならないようにすることができる。
[0103] ここで、短パルス波 Ptのメインローブのほぼ全体としては、例えば、スペクトラム Sx
のピークから 20dBまでの範囲を一つの基準とすることができる。
[0104] そして、このときピークが一 41. 3dBm/MHzであれば、短パルス波 Ptのメイン口 ーブの下側のレベルは、常に RR電波発射禁止帯の規定レベル 61. 3dB/MHz 以下となって前記した規定のスペクトラムマスクを満たすことになる。
[0105] ただし、短パルス波 Ptのサイドローブのレベルが RR電波発射禁止帯において— 6
1. 3dB/MHzを超える場合には、後述する BRF31または送信アンテナ 22のノッチ 作用により、短パルス波 Ptのサイドローブのレベルが RR電波発射禁止帯において
- 61. 3dBZMHzを超えなレ、ように減衰させればょレ、。
[0106] 上記スィッチ 26からの出力信号 Vは、電力増幅器 30により規定電力に増幅された 後、 BRF31を介して送信アンテナ 22に供給され、この送信アンテナ 22から短パルス 波 Ptとして探査対象の空間 1へ放射される。
[0107] BRF31は、例えば、図 9に示すように、 23. 6乃至 24GHzの RR電波発射禁止帯 に対して大きな減衰特性をもつノッチフィルタであり、この BRF31により、 RR電波発 射禁止帯への放射レベルはさらに低減する。
[0108] なお、電力増幅器 30の利得は、後述の制御部 62によって可変できるようになされ ている。
[0109] 短パルス波 Ptを空間 1に放射する送信アンテナ 22は、 UWBの短パルス波 Ptを効 率よく空間へ放射するために、広帯域な特性を有していることが要求される。
[0110] この第 1の実施形態による短パルスレーダでは、 UWBで広帯域に使用できるアン テナとして、スパイラル素子を用いた円偏波型のアンテナを用いている。
[0111] 勿論、このスパイラル素子を用いた円偏波型のアンテナに代えて、ボウタイアンテ ナ等を素子とした直線偏波アンテナを用いることもできる。
[0112] 図 10乃至図 14は、送信アンテナ 22の基本構造を示している。
[0113] この送信アンテナ 22は、例えば、低誘電率(3. 5前後)の基板で厚さ 1. 2mmの誘 電体基板 121と、その誘電体基板 121の一面側(図 10、図 11で背面側)に設けられ た地板導体 122と、誘電体基板 121の反対面側(図 10、図 11で前面側)にパターン 形成された右巻き矩形スパイラルの不平衡型のアンテナ素子 123と、このアンテナ素 子 123のスパイラル中心側の端部(給電点)に一端が接続され、誘電体基板 121を
その厚さ方向に貫通して地板導体 122の穴 122aを通過する給電ピン 125とを有して いる。
[0114] 不平衡型の給電線、例えば、同軸ケーブルや、地板導体 122をアースラインとする コプレーナ線路あるいは後述するマイクロストリップ線路等により給電ピン 125の他端 側から給電することにより、アンテナ素子 123から左回り円偏波の電波を放射すること ができる。
[0115] ただし、このような構造のアンテナでは、誘電体基板 121の表面に沿った表面波が 励振され、その表面波の影響により所望特性が得られない場合がある。
[0116] そこで、この第 1の実施形態の送信アンテナ 22では、図 13、図 14に示しているよう に、一端側が地板導体 122に接続され、誘電体基板 121を貫通して、他端側が誘電 体基板 121の反対面まで延びたピン状の複数の金属ポスト 130を、アンテナ素子 12 3を囲むように所定間隔で設けてキヤビティ構造とし、さらに、誘電体基板 121の反対 面側に、各金属ポスト 130の他端側をその並び方向に沿って順次短絡し、且つ各金 属ポスト 130との接続位置からアンテナ素子 123方向に所定距離延びた枠状導体 1 32を設けて、表面波を抑圧している。
[0117] ここで、枠状導体 132のキヤビティ内壁から内側に延びる距離(以下リム幅と記す) を Lとする。
R
[0118] このリム幅 Lは、キヤビティ内の電波の伝搬波長の数分の 1に相当している。
R
[0119] なお、この場合、複数の金属ポスト 130は、例えば、誘電体基板 121に貫通して形 成される複数の穴の内壁にそれぞれメツキ加工 (スルーホールメツキ)することで実現 されている。
[0120] このような枠状導体 132を備えたキヤビティをスパイラルで励振することによって、表 面波が抑圧され、広帯域にわたり対称性のよい指向性を有する円偏波アンテナを得 ること力 Sできる。
[0121] また、このキヤビティをボウタイアンテナ等の直線偏波アンテナ素子で励振しても、 やはり表面波が抑圧され円偏波と同様な広帯域特性を有する直線偏波アンテナを 得ること力 Sできる。
[0122] 上記図 10に示す送信アンテナ 22は、単独で UWBの各種通信システムに用いるこ
とができる。
[0123] しかるに、図 10に示す送信アンテナ 22単独では、 UWBの短パルスレーダとして必 要とされる利得が不足する場合や、ビームを絞る必要がある場合には、上記送信アン テナ 22をアレー化すればょレ、。
[0124] また、円偏波型のアンテナをアレー化する場合、交差偏波分を抑圧して、アンテナ 全体としての偏波特性を改善できるシーケンシャル回転アレーを採用することができ る。
[0125] シーケンシャル回転アレーとは、次の非特許文献 3で発表されているように、同一平 面上に複数 Nの同一のアンテナ素子を配置したアレーアンテナにおいて、各アンテ ナ素子を放射方向の軸回りに順次 ρ · π /Νラジアンずつ回転して配置するとともに、 各アンテナ素子への給電位相をその配置角に応じて ρ · π /Νラジアンずつ偏移さ せるようにしたアンテナである。
[0126] ここで、 ρは、 1以上 N—1以下の整数である。
^^特 3午文献 3 : T. Teshirogi et al. , Wideband Circularly Polarized Arra y Antenna with Sequential Rotation and Phase Shift of Element s, "ISAP- 85, 024— 3, pp. 1 17— 120, 1985 このような構造にすることで、各 アンテナ素子の偏波特性が不完全な円偏波(つまり楕円偏波)の場合であっても、ァ ンテナ全体としては交差偏波成分が相殺されてほぼ完全な円偏波特性を得ることが できる。
[0127] 図 15は、上記原理を用いてアレー化した送信アンテナ 22の構成を示している。
[0128] この送信アンテナ 22は、縦長矩形の共通の誘電体基板 及び図示しない地 板導体に、前記アンテナ素子 123を、 2列 4段にアレー化して構成したものである。
[0129] また、このアンテナ 22の地板導体側には、複数のアンテナ素子に励振信号を分配 給電するための給電部(図示せず)が形成されてレ、る。
[0130] 誘電体基板 12 の表面には、図 10の場合と同様に右巻き矩形スパイラルに形成 された 8つのアンテナ素子 123 (1)〜: 123 (8)が 2列 4段に設けられてレ、る。
[0131] また、各アンテナ素子 123 (1)〜: 123 (8)は、一端側が地板導体に接続されている 複数の金属ポスト 130を並べて形成したキヤビティにより囲まれていると共に、各金属
ポスト 130との接続位置から各アンテナ素子 123方向に所定距離(前記したリム幅 L R分)延びた枠状導体 132' により、複数の金属ポスト 130の他端側をその並び方向 に沿って連結して形成されていることにより、各アンテナ素子毎に表面波の発生を抑 圧するようにしている。
[0132] 上記した送信アンテナ 22は、誘電体基板 に、金属ポスト 130によるキヤビテ ィと枠状導体 132' を設けることによって共振器を構成し、これを円偏波のアンテナ 素子で励振していると考えることができる。
[0133] 共振器であるから共振周波数が存在し、その周波数ではアンテナの入力インピー ダンスが非常に大きくなるので、送信アンテナ 22は放射をしなくなる。
[0134] この場合、共振周波数は、前記共振器と円偏波のアンテナ素子の構造パラメータと で決まる。
[0135] したがって、上記した構成の送信アンテナ 22は、そのアンテナ利得の周波数特性 力 前記共振周波数付近で急激に深い落ち込み(ノッチ)を生じることになる。
[0136] この共振周波数を、例えば、前記した RR電波発射禁止帯(23. 6乃至 24. 0GHz) に合わせれば、当該送信アンテナ 22を用いる短パルスレーダから放射される短パル ス波 Ptによる地球探査衛星(EESS)への干渉を大幅に低減させることができる。
[0137] 図 16は、この点を考慮して、前記図 15に示した構成の送信アンテナ 22を試作し、 該送信アンテナ 22の主偏波の右旋円偏波成分 (RHCP)と、交差偏波の左旋円偏 波成分 (LHCP)との利得の周波数特性を測定した結果を示している。
[0138] この図 16に示す例では、主偏波成分は、 24. 5乃至 31GHzにわたつて 13dBi以 上の利得を有しており、且つ RR電波発射禁止帯で、ピークレベルから約 20dB低下 した鋭レ、ノッチが生じてレ、ることが判る。
[0139] このノッチが生じる周波数は、共振器またはスパイラル型のアンテナ素子のいずれ か一方、あるいは両方の構造パラメータを適切に選択することにより、前記した RR電 波発射禁止帯に容易に一致させることができる。
[0140] したがって、このノッチ周波数を RR電波発射禁止帯に合わせることにより、前記し たキャリアリークの低減技術と併せて、 RR電波発射禁止帯への電波の放射レベルを 容易に 20dB以上低減させることができ、前記 FCC勧告による新たなスペクトラムマス
クを満たすことができる。
[0141] これは BRF31無しでも実現できるので、当該 BRF31を設置するためのスペースが 不要となり、且つ BRF31による挿入損失も生じないという効果をもたらす。
[0142] このように構成された送信アンテナ 22から空間 1へ放射された短パルス波 Ptは、空 間 1内の対象物 2で反射され、その反射波 Prが受信部 40の受信アンテナ 41で受信 される。
[0143] この受信アンテナ 41の構成は、送信アンテナ 22と同一構成とすることができる。
[0144] ただし、円偏波の電波は、反射によって偏波回転方向が逆転する性質を有してい るので、受信アンテナ 41の偏波回転方向を送信アンテナの偏波回転方向と逆に設 定することにより、受信アンテナ 41での 2次反射成分 (より厳密には偶数次反射成分 )を抑圧して、 1次反射成分 (より厳密には奇数次反射成分)に対する選択性を高くす ること力 Sできるので、受信アンテナ 41での 2次反射によって生じる偽像を低減させるこ とができる。
[0145] 反射波 Prを受信した受信アンテナ 41から出力される受信信号 Rは、低雑音増幅器
(LNA) 42により増幅された後、帯域幅 2GHz程度のバンドパスフィルタ(BPF) 43に より帯域制限される。
[0146] なお、 LNA42の利得は、制御部 62によって可変できるようになつている。
[0147] そして、帯域制限された受信信号 R' は、検波回路 44に入力されて検波される。
[0148] 検波回路 44の方式は、直交復調方式等を含めて種々考えられる力 ここでは自乗 検波方式の構成例を説明する。
[0149] すなわち、自乗検波方式の検波回路 44は、 BPF43から出力される受信信号 R' を同相(0° )で 2分岐して一対の信号 VI, V2に分岐する分岐回路 45と、この受信 信号 が同相で 2分岐された一対の信号 VI , V2を線形乗算する線形乗算器 46と 、線形乗算器 46の出力信号からベースバンド成分 W ( = I, Q)を抽出する低域通過 フィルタ(LPF) 47とによって構成されてレ、る。
[0150] 線形乗算器 46には、二重平衡ミキサを用いる等レ、くつかの方式があるが、高速動 作をするものとして、ギルバートミキサを用いて構成する方法が考えられる。
[0151] ギルバートミキサは、図 17に示すように、 3組の差動増幅器 46a、 46b、 46cからな
る。
[0152] そして、トランジスタ Ql , Q2、ェミッタ抵抗 Rl , R2及び定電流源 Iからなる第 1の差 動増幅器 46aに前記一対の信号 VI , V2のうちの第 1信号 VIが差動入力される。
[0153] また、この第 1の差動増幅器 46aの負荷側に接続されたトランジスタ Q3, Q4及びト ランジスタ Q5, Q6からなる第 2及び第 3の差動増幅器 46b、 46cに前記一対の信号 VI, V2のうちの第 2信号 V2が差動入力される。
[0154] これにより、この第 2及び第 3の差動増幅器 46b、 46cの各負荷側に接続された負 荷抵抗 R3、 R4から第 1信号 VIと第 2信号 V2の積 VI X V2または—(VI X V2)に等 しい信号成分のみが出力される。
[0155] なお、図 17において、 Vbl , Vb2及び Vb3は、それぞれ第 1の差動増幅器 46a及 び第 2、第 3の差動増幅器 46b、 46cのバイアス用の電源である。
[0156] この構成の線形乗算器 46に、前記一対の信号 VI, Vとして、例えば、図 18の(a) に示すような正弦状の信号 R' (t)を同相でバースト状に入力すると、その出力信号 は、図 18の(b)に示すように、入力信号!^ (t)を 2乗した波形 (t) 2となり、その包 絡線 (ベースバンド) Wは、入力信号 (t)の電力に比例している。
[0157] このように複数の差動増幅器からなるギルバートミキサによる線形乗算器 46は、モ ノリシックマイクロ波集積回路 (MMIC)で極めて小型に構成することができ、しかも、 ローカル信号を供給する必要がないので、電力消費が少なくて済むという利点がある
[0158] そして、検波回路 44で得られたベースバンド信号 Wは、サンプルホールド回路 48 に入力される。
[0159] このサンプルホールド回路 48は、図 19にその原理図を示すように、抵抗 48aとコン デンサ 48bによる積分回路にスィッチ 48cを介してベースバンド信号 Wが入力される 構成を有しており、パルス発生器 49からのパルス信号 P3がハイレベル(ローレベル でもよレ、)の間、スィッチ 48cを閉じてベースバンド信号 Wを積分し、ノ ルス信号 P3が ローレベルになると、スィッチ 48cを開いて積分結果を保持する。
[0160] パルス発生器 49は、制御部 62から、前記送信トリガ信号 Gより Ts時間以上遅れて 出力される受信トリガ信号 を受ける毎に所定幅 Tdのパルス信号 P3を生成して、
サンプノレホールド回路 48に出力する。
[0161] したがって、この受信部 40は、受信トリガ信号 を受けてから所定時間 T3が経過 するまでの間に受信された反射波 Prに対する検波処理を含む受信処理を行ってい る。
[0162] なお、図示していないが、パルス信号 P3の幅 Tdは制御部 62によって可変できるよ うになつている。
[0163] サンプノレホールド回路 48で積分されて保持された信号 Hは、その保持直後に AZ D変換器 60によってデジタル信号に変換された後、信号処理部 61に入力される。
[0164] 信号処理部 61は、受信部 40で得られた信号 Hに基づいて、空間 1に存在する対 象物 laについての解析を行レ、、その解析結果を図示しない出力機器 (例えば、表示 器、音声発生器)によって報知すると共に、制御に必要な情報を制御部 62に通知す る。
[0165] 制御部 62は、この短パルスレーダ 20について予め決められたスケジュールにした がって、あるいは、信号処理部 61の処理結果に応じて、送信部 21および受信部 40 の少なくとも一方に対する各種制御(トリガ信号 G、 G' の間の遅延時間の可変制御 等)を行うことにより、短パルスレーダとして所望の距離領域の探査を行わせる。
[0166] なお、前記送信部 21の発振器 25では、図 3に示したように増幅器 25aの入力側と アースラインの間をスィッチ回路 25dで閉じて、正帰還が力からない状態(発振停止 状態)にしている。
[0167] これに代えて、増幅器 25aの出力側とアースラインの間、すなわち、共振器 25bの 両端をスィッチ回路 25dで閉じて発振停止状態にするようにしてもよい。
[0168] また、発振器 25に用いる共振器 25bは LC型のものだけでなぐ伝送路型 (例えば、 λ /4型)で構成するようにしてもょレ、。
[0169] (第 2の実施形態)
図 20Αは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 2の実 施形態の全体構成を示すブロック図である。
[0170] なお、図 20Αにおいて前述した図 1に示す第 1の実施形態による短ノ^レスレーダと 同様に構成される部分については、それらと同一の参照符号を付してその説明を省
略するものとする。
[0171] 前記第 1の実施形態では、受信部 40の検波回路 44としてローカル信号が不要な 自乗検波方式による線形乗算器 46を採用していたのに対し、この第 2の実施形態で は、受信部 40の検波回路 4としてローカル信号が必要となる直交復調方式による直 交復調器 51を採用している。
[0172] この直交復調方式による直交復調器 51を用いる場合、受信信号の周波数と等しい ローカル信号が必要となり、このローカル信号として、送信部 21の発振器 25から出 力されるバーストキャリア Uを用いることが考えられる。
[0173] ただし、前記したように、バーストキャリア Uの出力期間 Tcは、キャリアリークの平均 電力を抑圧するためにあまり長くすることができない。
[0174] しかるに、短ノ^レスレーダとしての探查距離があまり長くなければ、ローカル信号と して、送信部 21の発振器 25から出力されるバーストキャリア Uを用いる直交復調方 式による検波方式を使うことができる。
[0175] したがって、この第 2の実施形態では、短パルスレーダとしての探査距離があまり長 くない場合に適用するものであって、簡易な構成で実現できるのが特徴である。
[0176] なお、この第 2の実施形態の構成については、後述する第 3の実施形態で示される 図 20B、図 20Cの可変遅延器 50を省略して送信部 21の発振器 25から出力される バーストキャリア Uを直交変調器 51にローカル信号として、直接入力することにより実 現できるので、ここではその説明を省略するものとする。
[0177] (第 3の実施形態)
図 20Bは、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 3の実 施形態の全体構成を示すブロック図である。
[0178] なお、図 20Bにおいて前述した図 1に示す第 1の実施形態による短パルスレーダと 同様に構成される部分については、それらと同一の参照符号を付してその説明を省 略するものとする。
[0179] 前述した第 2の実施形態では、短パルスレーダとしての探查距離があまり長くない 場合に適用されるのに対し、第 3の実施形態では、短パルスレーダとしての探查距離 が長い場合に適用される、
しかるに、短ノ^レスレーダとしての探査距離が長い場合には、送信部 21の発振器 2 5から出力されるバーストキャリア Uの出力期間 Tcが長くなり、キャリアリークが大きく なるという問題が生じる。
[0180] これを解消するために、この第 3の実施形態では、図 20Bに示す短パルスレーダ 2 0のように、送信部 21の発振器 25から出力されるパーストキャリア Uを可変遅延器 50 で適宜遅延してローカル信号 Urとして直交復調器 51に与えるようにする。
[0181] すなわち、この第 3の実施形態による短パルスレーダは、可変遅延器 50の遅延量 を制御することにより、短パルスレーダとしての探查範囲をシフトすることが可能となる ように考えられている。
[0182] なお、図 20A, Bでは、直交復調器 51からのベースバンド成分 I、 Qを含む 2系統の 出力を 1系統にまとめて示している。
[0183] しかるに、実際には、図 20Cに示すように、直交復調器 51からのベースバンド成分
I、 Qを含む 2系統の出力は、後続の LPF47、サンプルホールド回路 48、 A/D変換 器 60についてもそれぞれ 2系統で処理されることになる。
[0184] この直交復調器 51は、いわゆる直交検波器であり、その内部構造は、図 20Cに示 すような構成となっている。
[0185] すなわち、 BPF43からの受信信号 R' 力 移相器 51aにより 90° 位相差をも つ 2信号に分けられて 2つのミキサ 51b, 51cにそれぞれ入力される。
[0186] この 2つのミキサ 51b, 51cには、それぞれ、ローカル信号(この場合、可変遅延器 5
0により遅延したローカル信号 Ur)が同相で与えられていることにより、両ミキサ 51b,
51cからベースバンド成分 I、 Qをそれぞれ含む信号が出力される。
[0187] この 2つのミキサ 51b, 51cからの出力は、 2つの LPF47a, 47bに入力される。
[0188] そして、 2つの LPF47a, 47bは、ベースバンド成分 I、 Qを抽出して、 2つのサンプ ノレホーノレド回路 48a, 48bに出力させる。
[0189] このサンプルホールド回路 48a, 48bでそれぞれ積分されると共にホールドされた ベースバンド成分 I、 Qは、それぞれ、 2つの A/D変換器 60a, 60bによりデジタノレ信 号に変換されて、信号処理部 61に供給される。
[0190] なお、図 20A, B, Cにおいて、受信信号 とローカル信号 Urとを入れ替えた構
成でも直交復調器 51を用いることができる。
[0191] この図 20Bに示す構成の短パルスレーダ 20の場合、送信側については、前記図 2 で示したのと同様の動作が図 21の(a)〜(e)に示すように行われて、短パルス波 Pt が空間へ発射される。
[0192] そして、その空間に存在する対象物 laからの反射波 Prが受信されて、例えば、図 2 1の(f)に示すようなタイミングで受信信号 が直交復調器 51に入力される。
[0193] ここで、図 21の(g)に示しているように、制御部 62の制御により Tr時間遅延された ローカル信号 Urが受信信号 と重ならないタイミングで直交復調器 51に入力され た場合には、検波回路 44の出力 W( = I、 Q)はほぼゼロである。
[0194] しかるに、ローカル信号 Urの遅延時間 Trがさらに大きくなつて、ローカル信号 Urが 受信信号 と重なるタイミングで直交復調器 51に入力された場合には、その重複 期間に受信信号 の振幅と位相に対応した信号 W( = I、 Q)が出力される。
[0195] そして、図 21の(h)に示すように、ローカル信号 Urの周波数と振幅が安定している タイミングで且つ受信信号 R' の入力期間に重なるようにしてパルス P3がサンプルホ 一ルド回路 48に与えられると、図 21の(i)に示すように、受信信号 R' に対応した保 持出力 H ( = Hi、 Hq)が得られ、八/0変換器60 (60&, 60b)でデジタル信号に変 換される。
[0196] この、デジタル信号に基づいて、信号処理部 61により対象物 laについての解析処 理がなされる。
[0197] このように、送信側で用いているバーストキャリア Uを遅延して受信側の直交復調器
51のローカル信号として用いる第 3の実施形態による短パルスレーダでは、送信の 場合と同様に、受信に必要なタイミングのみキャリア信号が短時間だけ出力されるの で、受信用のキャリア信号が連続的に出力されている場合と比べ、受信側から漏れる キャリア信号についてもその放射強度を十分低くすることができる。
[0198] また、第 3の実施形態による短パルスレーダでは、装置構成上も直交変調器 51以 外に可変遅延器 50のみを追加するだけでよぐ高感度な検波処理を比較的簡易な 構成で実現することができる。
[0199] (第 4の実施形態)
図 22は、本発明による短パルスレーダ及びその制御方法が適用される第 4の実施 形態の全体構成を示すブロック図である。
[0200] なお、図 22において前述した図 1に示す第 1の実施形態による短パルスレーダと同 様に構成される部分については、それらと同一の参照符号を付してその説明を省略 するものとする。
[0201] 図 22に示す第 4の実施形態による短パルスレーダ 20は、位相同期ループ(PLL) 構成、すなわち、同一分周比の分周器 54、 55と、電圧制御発信器 (VCO) 56と、位 相比較器 57と、ホールド回路 58とを用レ、、 VC056から直交復調器 51に連続的に 出力されるローカル信号 Lvcoの周波数をバーストキャリア Uにロックさせて安定化す る構成を採用している。
[0202] なお、分周器 54、 55は省略することも可能である。
[0203] ここで、ホールド回路 58は、第 2パルス P2を受け、バーストキャリア Uが入力してい る期間で且つその周波数が安定している所定期間(例えば、第 2パルス P2の立ち上 力 Sりから立ち下がりまで)に、位相比較器 57の出力信号を VC056に与えてローカル 信号 Lvcoの位相及び周波数をバーストキャリア Uにロックさせ、その所定期間が経 過した後は、その所定期間の終了直前に保持した位相比較器 57の出力信号を VC 056に与えることにより、自走状態におけるローカル信号 Lvcoの周波数ずれを最小 限に抑えるようにしている。
[0204] この場合、ローカル信号 Lvco自体は連続波であるので、探査範囲の信号抽出は 前記したサンプルホールド回路 48で行われる。
[0205] なお、図 22では、直交復調器 51からのベースバンド成分 I、 Qを含む 2系統の出力 を 1系統にまとめて示している。
[0206] しかるに、実際には、前述した図 20Cに示すように、直交復調器 51からのベースバ ンド成分 I、 Qを含む 2系統の出力は、後続の LPF47a、 47b,サンプルホールド回路 48a、 48b、 A/D変換器 60a、 60bについてもそれぞれ 2系統で処理されることにな る。
[0207] すなわち、このように構成される第 4の実施形態による短パルスレーダ 20の場合で も、送信側については、前記図 2で示したのと同様の動作が図 23の(a)〜(e)に示す
ように行われて、短パルス波 Ptが空間 1へ発射され、その空間 1に存在する対象物 1 aからの反射波 Prが受信されて、例えば、図 23の(f)に示すようなタイミングで反射信 号 が直交復調器 51に入力されることになる。
[0208] そして、 VC056から直交変調器 51に入力されるローカル信号 Lvcoの周波数は、 図 23の(g)に示すように、第 2パルス P2が入力している期間はロック状態となり、その 期間が終了した後は、 VC〇56への制御信号が保持されたホールド状態となり、ロー カル信号 Lvcoの周波数がほぼ安定に保持される。
[0209] この安定保持時間は、第 1パルス P1の幅 Tcに対して十分長く且つ最長探査距離 に対応した時間より長レ、ものとする。
[0210] したがって、図 23の(h)に示すように、サンプルホールド回路 48に対するパルス信 号 P3の入力タイミングが、受信信号 の入力タイミングと重なった場合に、その受 信信号 の振幅と位相に応じたベースバンドの出力 W ( = I、 Q)が得られ、図 23の (i)に示すように、その保持出力 H ( = Hi、 Hq)が A/D変換器 60を介して信号処理 部 61に出力されて、対象物 laに対する解析処理等がなされる。
[0211] このように、バーストキャリア Uを参照信号とする PLLにより周波数が安定化された口 一カル信号を用いて直交検波する構成の場合、短パルス波 Ptの発射タイミングから 長期間(すなわち、長距離)の探査が連続的に行える。
[0212] なお、ここでは、第 2パルス P2の出力期間だけロック期間としている力 これは本発 明を限定するものではなぐ発振器 25の出力信号の周波数が安定している期間であ れば第 2パルスの出力期間とは無関係にロック期間を設定することもできる。
[0213] その場合には、ロック期間を特定するためのパルス信号を制御部 62から別途発生 させればよレ、。
[0214] 上記した図 20A, B、 C及び図 22の短パルスレーダ 20のように、検波回路 44として 直交復調器 51を用いた場合、ローカル信号を必要とする不利がある。
[0215] しかるに、直交復調器 51を用いた場合、そのダイナミックレンジが自乗検波方式に 比べて dB値で 2倍広ぐ入力信号のレベルが小さい場合でも検波可能であるので、 高感度受信が必要とされる短パルスレーダには有効である。
[0216] したがって、以上のような本発明によれば、安価な構成で、規定されているスぺタト
ラムマスクを遵守しながら、 RR電波発射禁止帯、 SRD帯への妨害を起こさないように した短パルスレーダ及びその制御方法を提供することが可能となる。