WO2010035741A1 - 装飾用宝石及び装飾用宝石のカッティング方法 - Google Patents
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- A44C17/00—Gems or the like
- A44C17/001—Faceting gems
Definitions
- crown part 10 As shown in FIGS. 1 and 2, eight crown main facets are formed on the outer periphery of the substantially conical surface of the crown portion 10 so as to be even in the circumferential direction along the substantially conical surface of the truncated cone.
- (Bezel facets) 12 and eight star facets 13 each formed in a region defined by the outer periphery of the table surface 11 which is a substantially frustoconical top surface and two adjacent crown main facets 12;
- There are 16 upper girdle facets 14 each formed as a pair in a region defined by the outer periphery of the girdle part 30 and two adjacent crown main facets 12.
- the visual perception amount (the square root of the physical amount of light) is calculated only for patterns having an area of 100 mesh or more, and the sum is used as the reflection evaluation index. It should be noted that a pattern having an area smaller than 100 meshes is excluded from the reflection evaluation index because there is a high possibility that a person cannot be identified.
- the reflection evaluation index is 400 or more, and the correlation between the maximum pavilion angle p and crown angle c is shown in FIG. It was determined for nine colored stones 1 with a rate n between 1.55 and 2.40.
- n represents the refractive index
- the relational expressions in five types of colored stones 1 having refractive indexes n of 1.60, 1.80, 2.00, 2.20, 2.40 are shown in FIG. Indicated.
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Abstract
屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ラウンドブリリアントカットが施されたカラーストーン1であって、パビリオン角pとクラウン角cとが、-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2といった相関関係を満たすようになっている(ただし、A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×nで表わされ、B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×nで表わされ、K1=+4、K2=-4で表わされる。)。
Description
本発明は、屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ブリリアントカットが施された装飾用宝石及びそのカッティング方法に関する。
装飾用宝石として代表的なものとしてダイヤモンドがある。このダイヤモンドでは、カラット(重さ)やカラー(色)やクラリティー(内包物の質と量)といった原石に基づく価値と、カット(プロポーション、シンメトリー及びポリッシュ)といった人の作業による価値とが合わさって、その総合的な価値が評価されている。ダイヤモンドの価値評価では、カラットによる価値評価を除けば、カラーやクラリティーにおいては無色透明なものほど価値が高く評価され、しかも、色の濃淡度合よりも、カットによるブリリアンシーやシンチレーションといった輝き度合が高いものほど価値が高く評価されている。この輝き度合は、通常、外部からの入射光がダイヤモンドの内部で反射した反射光の総量といった物理的な反射光量として算出される。
このような物理的な反射光量を高くして、ダイヤモンドの輝き度合を高めるカットデザインとしては、58面体からなるブリリアントカットにおいて、パビリオン角pを40.75度、クラウン角cを34.50度、テーブル径をガードル径対比53%にするという、数学者のトルコフスキーが提案したカットデザインがあり、理想的なカットデザインとされている。
一方、ダイヤモンド以外の装飾用宝石として、ルビーやサファイアといったカラーストーン(いわゆる色石)がある。これらカラーストーンでは、それぞれのカラーストーン独自の色(例えばルビーは紅色、サファイアは青色など)があり、カラーストーンの価値評価では、重さによる価値評価を除けば、従来、輝き度合よりも色の濃淡度合が重視される傾向にあった。そのため、カラーストーンにおける輝き度合いを高めるための技術は少なく、装飾用宝石の輝きを向上させるための一般的な技術として、ダイヤモンドとカラーストーンの両者を含む装飾用宝石において、パビリオン角とクラウン角とが所定の値になるように材料の屈折率nに応じてカットする技術が提案されている程度であった(例えば特許文献1)。
ところで、カラーストーンを人が美しいと感じる観点には、色の濃淡度合だけでなく、ダイヤモンドと同様に、輝き度合も含まれているはずである。しかしながら、輝き度合を高めるカットデザインが長年研究されてきたダイヤモンドと、カラーストーンとでは、屈折率が異なることから(例えば、ダイヤモンドの屈折率は2.42、ルビーやサファイアの屈折率は1.762など)、ダイヤモンドでのカット技術をそのままカラーストーンに適用しても、カラーストーンの輝き度合を高めることは難しかった。しかも、カラーストーンの中でも、例えばルビーの屈折率が1.762であるのに対し、エメラルドの屈折率が1.577であるといったように、カラーストーンの種類間でも屈折率が異なっているため、異なる種類のカラーストーン間で共用できるカット条件が望まれていた。
また、カラーストーンの輝き度合を判断する際、カラーストーン内部での反射光の総量といった物理的な反射光量の多さと、人が美しいと感じる輝き度合の高さとは、必ずしも一致しておらず、人が美しいと感じる輝き度合が高いカラーストーンが望まれていた。
本発明は、上記した事情に鑑みて為されたものであり、カラーストーンを観察する人に対してカラーストーンの輝きをより美しく感じさせることができるカットデザインが施された装飾用宝石を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した事情に鑑みて為されたものであり、カラーストーンを観察する人に対してカラーストーンの輝きをより美しく感じさせることができるカットデザインのためのカット条件を、異なる種類のカラーストーン間で共用できるカット方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねる過程で、ブリリアントカットが施されたカラーストーンの輝きをより美しく感じさせるためには、反射光の総量といった物理的な反射光量の多さに基づくのではなく、観察する人が知覚できる光量を基準とした「視知覚反射光の量」に基づくべきであることに着目した。そして、「視知覚反射光の量」を多くすることができるカットデザインについて更に考察すると、「視知覚反射光の量」を多くするためのパビリオン角とクラウン角といったブリリアントカットにおけるカット条件と、カラーストーンの種類によって異なる屈折率とが所定の相関関係を有していることがわかった。そこで、本発明者らは、前述した相関関係にカラーストーンの屈折率を代入することで、カット条件であるパビリオン角とクラウン角とを決定することができれば、異なる屈折率を有するカラーストーンの輝きをカラーストーンの種類毎に、より美しく感じさせることができるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
本発明に係る装飾用宝石は、屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ブリリアントカットが施された装飾用宝石であって、パビリオン角pとクラウン角cとが下記数式(1)
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすことを特徴とする装飾用宝石である(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つパビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる)。
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすことを特徴とする装飾用宝石である(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つパビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる)。
また、本発明に係る装飾用宝石のカッティング方法は、屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ブリリアントカットが施された装飾用宝石のカッティング方法であって、パビリオン角pとクラウン角cとが下記数式(1)
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧―A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすように装飾用宝石をカッティングする方法である(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つパビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる)。
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧―A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすように装飾用宝石をカッティングする方法である(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つパビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる)。
本発明に係る装飾用宝石及び装飾用宝石のカッティング方法は、パビリオン角pとクラウン角cとが、数式(1)である、-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2を満たすようになっている。このような数式(1)による相関関係に対し、異なる屈折率nである1.55~2.40のいずれかを代入してパビリオン角pとクラウン角cとを決定したカットデザインとすることにより屈折率nに応じて「視知覚反射光」を多くすることができ、そのようなカットデザインが施された装飾用宝石を観察する人に対して、装飾用宝石の輝きをより美しく感じさせることが可能となる。しかも、数式(1)によれば、屈折率nに応じたパビリオン角pとクラウン角cとが決定されるため、「視知覚反射光」を多くすることができるカット条件を、異なる種類のカラーストーン間で共用できる。
本発明に係る装飾用宝石は、屈折率nが1.70超~2.40である場合、パビリオン角pが38~43度であることが好ましい。これにより、屈折率nが1.70超~2.40である場合に「視知覚反射光」を更に多くすることができる。また、本発明に係る装飾用宝石は、屈折率nが2.30~2.40である場合、クラウン角cが14度以上であることが好ましい。これにより、「視知覚反射光」を一層多くすることができ、装飾用宝石の輝きを一層美しく感じさせることが可能となる。
本発明に係る装飾用宝石は、屈折率nが1.55~1.70である場合、パビリオン角pが38~41度(但し、臨界角sin-1(1/n)より大きい)であることが好ましい。これにより、屈折率nが1.55~1.70である場合に「視知覚反射光」を更に多くすることができる。
本発明によれば、「視知覚反射光」を多くしてカラーストーンを観察する人に対してカラーストーンの輝きをより美しく感じさせることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、本実施形態に係るラウンドブリリアンカットを施したカラーストーン(装飾用宝石)の正面図であり、図2はその平面図、図3はその底面図である。なお、図1~図3に示すように、水平面内で互いに90度をなすようにX軸及びY軸を設定し、鉛直方向にZ軸を定めて3次元直交座標系を設定し、以下必要な場合にXYZ座標系を用いて説明する。
カラーストーン1は、ラウンドブリリアントカットが施された58面体からなるカラーストーンであり、例えば、ルビー(屈折率1.762)やサファイア(屈折率1.762)といった屈折率nがダイヤモンドの屈折率2.42より小さい原料から構成されている。カラーストーン1の他の材料としては、ジルコニア(屈折率n:1.925)、エメラルド(屈折率n:1.577)、アクアマリン(屈折率n:1.577)、トルマリン(屈折率n:1.624)、アレキサンドライト(屈折率n:1.746)などが例示されるが、これらに限定されるわけではなく、屈折率nが1.55~2.40の間にある材料からなる装飾用宝石であればよい。上述した各屈折率nは、20℃の温度雰囲気下において、ナトリウムD線(589.3nm)を照射した際の屈折率である。
このような材料からなるカラーストーン1は、図1に示されるように、観察者側に形成された正八角形からなるテーブル面11(図2参照)を有する略円錐台形に形成されたクラウン部10と、Z軸方向に観察者側と逆方向にあるキューレットGに向かって突出する略円錐形に形成されたパビリオン部20と、クラウン部10の底面とパビリオン部20の底面との間に形成され、円柱形状に形成されたガードル部30とを備えている。なお、テーブル面11の中心OとキューレットGとを通る中心軸線がXYZ座標系におけるZ軸と一致し、ガードル部30におけるキューレットG側の平面(又はパビリオン部20の底面)がXYZ座標系におけるXY平面と一致している。
まず、クラウン部10について説明する。図1及び図2に示されるように、クラウン部10の略円錐面からなる外周には、略円錐台形の円錐表面に沿って周方向に均等となるように形成された8個のクラウンメインファセット(ベーゼルファセット)12と、略円錐台形の頂面であるテーブル面11の外辺と隣接する2つのクラウンメインファセット12とによって画定される領域にそれぞれが形成される8個のスターファセット13と、ガードル部30の外辺と隣接する2つのクラウンメインファセット12とによって画定される領域にそれぞれ一対として形成される16個のアッパーガードルファセット14と、を備えている。
クラウンメインファセット12は、図2に示されるように、正八角形のテーブル面11の1つの頂点(例えばA1)と、その頂点とテーブル面11の中心Oとを結んだ線を延出して、その延出線L1がガードル部30の外辺と接する頂点(例えばA2)とを対頂点とする四角形状の平面であり、テーブル面11の中心Oを中心として延出線L1をXY平面に沿って±22.5度にそれぞれ傾けた延出回転線L2,L3に残りの2つの頂点(例えばA3,A4)が形成されるようになっている。一のクラウンメインファセット12における上述した頂点(例えばA3,A4)は、隣接するクラウンメインファセット12の1つの頂点としてそれぞれが共有されるようになっており、8個のクラウンメインファセット12は、このような頂点を介して連結される。
スターファセット13は、正八角形のテーブル面11における隣接する2つの頂点(例えばA1とA5)と、その2つの頂点を一頂点としている2つのクラウンメインファセット12で共有される頂点(例えばA4)とによって形成される三角形状の平面である。このスターファセット13は、テーブル面11と共有する頂点を隣接するスターファセット13とも共有しており、8個のスターファセット13は、このような頂点を介して連結される。
アッパーガードルファセット14は、クラウンメインファセット12の4辺のうちガードル部30の外辺と交わる2辺のうちの1辺と(例えば辺A2A3)と、延出線を±22.5度のいずれかに傾けた延出回転線(例えばL2)がガードル部30の外辺と交わる点(A6)とで画定される略三角形状の平面である。アッパーガードルファセット14は、この延出回転線を介して線対称に形成された別のアッパーガードルファセット14と、延出回転線と一致する辺を共有しており、一対の三角形を8つ(計16個の三角形)を形成している。
続いて、パビリオン部20について説明する。パビリオン部20は、図1及び図3に示されるように、その頂点にキューレットGと呼ばれている部分を備え、略円錐表面には、8個のパビリオンメインファセット21と、ガードル部30の外辺と2つのパビリオンメインファセット21とによって画定される領域にそれぞれ1対として形成される16個のロワーガードルファセット22と、を備えている。
パビリオンメインファセット21は、頂点となるキューレットGと、キューレットGとガードル部30の外辺とを結んだ線を延出してその延出線L1’がガードル部30の外辺と接する頂点(例えばB1)とを対頂点とする四角形状の平面であり、キューレットG(すなわちZ軸)を中心として延出線L1’をXY平面に沿って±22.5度にそれぞれ傾けた延出回転線L2’,L3’に残りの2つの頂点(例えばB2,B3)が形成されるようになっている。パビリオンメインファセット21におけるキューレットGから延出回転線L2’、L3’上の頂点(例えばB2,B3)を結んだ辺は、隣接するパビリオンメインファセット21の一辺と共有されるようになっており、8個のパビリオンメインファセット21がこのような一辺を介して連結される。なお、クラウンメインファセット12の頂点を決める延出線L1とパビリオンメインファセット21の頂点を決める延出線L1’とがXY平面上においては略一致することから、クラウンメインファセット12とパビリオンメインファセット21とはガードル部30を挟んでほぼ対向する位置に形成される。
ロワーガードルファセット22は、パビリオンメインファセット21の4辺のうちガードル部30の外辺と交わる2辺のうちの1辺(例えば辺B1B2)と、延出回転線(例えばL2’)がガードル部30の外辺と交わる点(例えばB4)とで画定される略三角形状の平面である。このようなロワーガードルファセット22は、クラウンメインファセット12とパビリオンメインファセット21との関係と同様に、アッパーガードルファセット14と、ガードル部30を挟んでほぼ対向する位置に形成される。
ガードル部30は、円柱形状であって、観察者側の上面がクラウン部10の底面と一致し、キューレットG側の下面がパビリオン部20の底面と一致するように形成され、円柱の外周面が58面体のうちの1面を形成している。このガードル部30における観察者側の上面とキューレットG側の下面とは略平行であり、観察者側の上面がXY平面と平行となっている。なお、ガードル部30の高さは、通常できるだけ小さくするようにされていることから、以下の説明でガードル部30における上面と下面とを特に区別せずにXY平面として説明する場合もある。
続いて、上述したカラーストーン1において、外部から内部への入射光の反射による輝き度合を決定する重要なファクターとなるクラウン角cとパビリオン角pとについて説明する。図4は、上述したラウンドブリリアンカットを施したカラーストーン1の略式断面図である。
図4に示されるように、クラウン部10のクラウンメインファセット12が、ガードル部30の上面(すなわちXY平面)となす角度がクラウン角cであり、パビリオン部20のパビリオンメインファセット21が、ガードル部30の下面(すなわちXY平面)となす角度がパビリオン角pである。なお、クラウン部10を形成するクラウンメインファセット12、スターファセット13、及びアッパーガードルファセット14をまとめたものはクラウン面とよばれ、パビリオン部20を形成するパビリオンメインファセット21、及びロワーガードルファセット22をまとめたものはパビリオン面とよばれる。
次に、上述したカラーストーン1に外部から光が入射して反射し、輝きを発生させる仕組みについて簡単に説明する。水平の天井に一様に分布した光源からの光をカラーストーン1に照射して、例えば、その光の一部が、図5に示されるように、カラーストーン1の図示テーブル面11から入射すると、その入射光R1は、カラーストーン1内部で所定の反射を繰り返して、図示右側のクラウン面15から反射光R2として出射して、観察者に観察され、輝きが発生したと認識される。このような輝きは、上述した経路を経て発生するものだけでなく、図示右側のクラウン面15から入射した入射光が逆側の図示左側のクラウン面15から出射したり、テーブル面11から入射した入射光がテーブル面11から出射する場合などにも発生する。このように、カラーストーン1に外部から入射した光がカラーストーン1中で数回反射して反射光として出射され、出射される光によってカラーストーン1のファセット面に反射光パターンを生じさせる。反射光パターンが多く、その反射光が強いと、カラーストーン1の輝きを強め、カラーストーン1の美しさを向上させることに繋がる。
ただし、外部からの光のうちの一部(例えば、Z軸を中心軸とした20度未満の角度における光)は観察者によって遮られて、カラーストーン1に入射されない確率が高く、また、Z軸を中心軸として45度よりも大きい角度で入射する光は、距離による減衰で照度が低い上に障害物によって遮られる場合があるので、入射されないか又は反射されない確率が高い。したがって、輝き度合を評価する際には、入射光は、Z軸を中心軸とした入射角度に応じた寄与率を考慮して、その光量があらかじめ定められるようになっている。
ところで、輝きの発生の元となる反射光の多さは、従来、反射光の総量といった物理的な反射光量の多さとして算出されていたが、本実施形態では、観察者が視認して知覚することができる「視知覚反射光」といった概念による反射評価指数として算出するようにしている。
ここで、「視知覚反射光」といった概念による反射評価指数について説明する。人の視知覚は、一般的に小さな光点の強さを刺激量として感じることから、反射評価指数とは、人が感じる刺激強さとしての視知覚量を意味している。すなわち、物理的に求めた反射光の総量をそのまま使用して反射評価指数(すなわち輝きの発生量)とするのではなく、反射パターンにおける光の量を観察者が刺激として感じる視知覚量に換算して反射評価指数とする。このような換算にあたり、例えば、スチーブンスの法則(例えば、松田隆夫著、「視知覚」、2000年版、株式会社培風館、p10-12参照)によれば、小光点の場合、人が感じる刺激強さとしての視知覚量は、物理的光の量の平方根に比例することが知られている。
そこで、この法則を適用し、美的に知覚し得る最小物理的反射光量を単位として、その倍数として表わした反射パターン毎の光の量の平方根を求め、その総和を反射評価指数とする。物理的反射光量を求める際には、カラーストーン1の半径を200等分したメッシュに切って、入射光の寄与率を加味した反射光の量をメッシュ毎に求め、同一パターンについて加えた和をそのパターンの物理的反射光の量とする。カラーストーン1は、半径数mm程度なので、各メッシュは数百μm2となる。人が識別できる大きさを勘案して100メッシュ以上の面積をもったパターンのみについて視知覚量(物理的な光量の平方根)を計算して、その総和を反射評価指数とする。なお、100メッシュより小さい面積をもったパターンは人が識別できない可能性が高いため、反射評価指数から除外する。
すなわち、反射評価指数=Σ{(100メッシュ以上のパターン毎についての寄与率を考慮した物理的反射光量)/知覚しうる最小物理的反射光の量の単位}1/2とした。なお、ここで、Σは反射パターンについての総和を意味する。この反射評価指数が400を超えると、カラーストーン1を観察する人に対して、カラーストーン1の輝きをより美しいと感じさせることができる。
次に、上述した反射評価指数を評価基準として、反射評価指数が400以上であって、しかも、最大となるパビリオン角pとクラウン角cとの相関関係を、図6に示されるように、屈折率nが1.55~2.40の間である9種類のカラーストーン1において求めた。なお、図6の表におけるnは屈折率を示し、A及びBは、下記の一般式(7)
c=-A(n)×p+B(n)・・・(7)
における係数A、Bをそれぞれ示している。さらに、9種類のカラーストーン1の内、屈折率nがそれぞれ1.60、1.80、2.00、2.20、2.40である5種類のカラーストーン1における関係式を図7に示した。
c=-A(n)×p+B(n)・・・(7)
における係数A、Bをそれぞれ示している。さらに、9種類のカラーストーン1の内、屈折率nがそれぞれ1.60、1.80、2.00、2.20、2.40である5種類のカラーストーン1における関係式を図7に示した。
代表的な屈折率n毎に相関関係を示すと、例えば、図6及び図7から明らかなように、屈折率nが1.60の場合、クラウン角cが下記数式(8)
c=-2.4454×p+126.7747・・・(8)
で表わされ、屈折率nが1.80の場合、クラウン角cが下記数式(9)
c=-2.4755×p+127.7027・・・(9)
で表わされ、屈折率nが2.00の場合、クラウン角cが下記数式(10)
c=-2.564×p+130.44・・・(10)
で表わされ、屈折率nが2.20の場合、クラウン角cが下記数式(11)
c=-2.8114×p+138.0563・・・(11)
で表わされ、屈折率nが2.40の場合、クラウン角cが下記数式(12)
c=-3.2385×p+152.1213・・・(12)
で表わされる。
c=-2.4454×p+126.7747・・・(8)
で表わされ、屈折率nが1.80の場合、クラウン角cが下記数式(9)
c=-2.4755×p+127.7027・・・(9)
で表わされ、屈折率nが2.00の場合、クラウン角cが下記数式(10)
c=-2.564×p+130.44・・・(10)
で表わされ、屈折率nが2.20の場合、クラウン角cが下記数式(11)
c=-2.8114×p+138.0563・・・(11)
で表わされ、屈折率nが2.40の場合、クラウン角cが下記数式(12)
c=-3.2385×p+152.1213・・・(12)
で表わされる。
ここで、上述した相関関係を、屈折率nをパラメータとして、一般式(7)
c=-A(n)×p+B(n)・・・(7)
として表わすとすると、A(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、B(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされる。したがって、これらの相関関係から明らかなように、屈折率1.55~2.40である材料からなり、ラウンドブリリアントカットが施されたカラーストーン1は、パビリオン角pとクラウン角cとが上述した数式(2)及び(3)による一般式(7)を満たすときに、反射評価指数が最大となって最も輝いて見え、観察者がカラーストーン1を最も美しいと感じることができるのである。
c=-A(n)×p+B(n)・・・(7)
として表わすとすると、A(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、B(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされる。したがって、これらの相関関係から明らかなように、屈折率1.55~2.40である材料からなり、ラウンドブリリアントカットが施されたカラーストーン1は、パビリオン角pとクラウン角cとが上述した数式(2)及び(3)による一般式(7)を満たすときに、反射評価指数が最大となって最も輝いて見え、観察者がカラーストーン1を最も美しいと感じることができるのである。
このようなカラーストーン1をカッティングする方法としては、クラウン部10やパビリオン部20におけるクラウン角cやパビリオン角pが上述した一般式(7)による相関関係を満たすように、所定の方法で研磨処理することにより、実現される。また、後述する反射評価指数が400以上となるカラーストーン1のカッティング方法においても同様である。なお、研磨処理自体は従来技術のため、その詳細な説明はここでは省略する。
続いて、観察者がカラーストーン1をより美しいと感じるといわれている反射評価指数が400以上である場合におけるパビリオン角pとクラウン角cとの相関関係を、屈折率n毎に求める。まずは、屈折率nが2.40のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図8では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが2.40のカラーストーン1では、下記の数式(13)と(14)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(13)~(17)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。なお、屈折率nが2.30の場合でも同様の傾向があり、屈折率nが2.30~2.40のカラーストーン1では、クラウン角cが14度以上であると、より安定的に反射評価指数が400以上となる。
c=-3.2385×p+156.1213・・・(13)
c=-3.2385×p+148.1213・・・(14)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=14・・・(17)
c=-3.2385×p+156.1213・・・(13)
c=-3.2385×p+148.1213・・・(14)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=14・・・(17)
次に、屈折率nが2.20のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図9では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが2.20のカラーストーン1では、下記の数式(18)と(19)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(18)、(19)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-2.8114×p+142.0563・・・(18)
c=-2.8114×p+134.0563・・・(19)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=-2.8114×p+142.0563・・・(18)
c=-2.8114×p+134.0563・・・(19)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
次に、屈折率nが2.00のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図10では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが2.00のカラーストーン1では、下記の数式(20)と(21)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(20)、(21)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-2.564×p+134.44・・・(20)
c=-2.564×p+126.44・・・(21)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=-2.564×p+134.44・・・(20)
c=-2.564×p+126.44・・・(21)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
ここで、屈折率nが2.00~2.40のカラーストーン1の場合における相関関係を一般式としてまとめると、屈折率nが2.00~2.40のカラーストーン1では、下記の数式(22)と(23)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(22)、(23)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされる。)
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされる。)
次に、屈折率nが1.90のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図11では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが1.90のカラーストーン1では、下記の数式(24)と(25)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(24)~(26)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった(但し、パビリオン角p=38~41度の場合には数式(25)が適用され、パビリオン角p=41超~43度の場合には数式(26)が適用される。)。
c=-2.505×p+132.6282・・・(24)
c=-2.505×p+124.6282・・・(25)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.505×p+125.2271・・・(26)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=-2.505×p+132.6282・・・(24)
c=-2.505×p+124.6282・・・(25)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.505×p+125.2271・・・(26)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
次に、屈折率nが1.80のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図12では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが1.80のカラーストーン1では、下記の数式(27)と(28)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(27)~(29)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった(但し、パビリオン角p=38~41度の場合には数式(28)が適用され、パビリオン角p=41超~43度の場合には数式(29)が適用される。)。
c=-2.4755×p+131.7027・・・(27)
c=-2.4755×p+123.7027・・・(28)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.4755×p+125.2476・・・(29)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=-2.4755×p+131.7027・・・(27)
c=-2.4755×p+123.7027・・・(28)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.4755×p+125.2476・・・(29)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
次に、屈折率nが1.75のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図13では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが1.75のカラーストーン1では、下記の数式(30)と(31)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(30)~(32)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった(但し、パビリオン角p=38~41度の場合には数式(31)が適用され、パビリオン角p=41超~43度の場合には数式(32)が適用される。)。
c=-2.4676×p+131.4417・・・(30)
c=-2.4676×p+123.4417・・・(31)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.4676×p+125.884・・・(32)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
c=-2.4676×p+131.4417・・・(30)
c=-2.4676×p+123.4417・・・(31)
(ただし、p=38~41度の場合)
c=-2.4676×p+125.884・・・(32)
(ただし、p=41超~43度の場合)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
ここで、屈折率nが1.75~1.90のカラーストーン1の場合における相関関係を一般式としてまとめると、屈折率nが1.75~1.90のカラーストーン1では、下記の数式(22)と(23)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(16)、(22)、(23)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、p=38~41度の場合、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、p=41超~43度の場合、K2は、下記数式(6)で表わされる。
K2=-10.526(0.382-(n-2.12)1/2・・・(6)
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38・・・(15)
p=43・・・(16)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、p=38~41度の場合、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、p=41超~43度の場合、K2は、下記数式(6)で表わされる。
K2=-10.526(0.382-(n-2.12)1/2・・・(6)
次に、屈折率nが1.70のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図14では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが1.70のカラーストーン1では、下記の数式(25)と(26)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(15)、(25)~(27)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-2.4614×p+131.2395・・・(25)
c=-2.4614×p+123.2395・・・(26)
p=38・・・(15)
p=41・・・(27)
c=-2.4614×p+131.2395・・・(25)
c=-2.4614×p+123.2395・・・(26)
p=38・・・(15)
p=41・・・(27)
次に、屈折率nが1.55のカラーストーン1の場合における相関関係を求めた。図15では、この相関関係を、パビリオン角pが37~44度の間の値であり、クラウン角cが10~40度の間の値となる範囲で示している。その結果、屈折率nが1.55のカラーストーン1では、下記の数式(28)と(29)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(27)~(30)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-2.4311×p+130.3922・・・(28)
c=-2.4311×p+122.3922・・・(29)
p=40.2(臨界角)・・・(30)
p=41・・・(27)
なお、屈折率nが1.64より小さい場合、パビリオン角pが38~40.2度で臨界角よりも小さくなることがある。このパビリオン角pが臨界角よりも小さくなると、パビリオン面で反射してテーブル面11やクラウンメインファセット12に向かう光が無くなり、反射評価指数が極めて小さくなる。このため、屈折率nが例えば1.55の場合、パビリオン角pが臨界角(40.2度)よりも大きくなるようにしている。なお、臨界角は、sin-1(1/n)により求められる。
c=-2.4311×p+130.3922・・・(28)
c=-2.4311×p+122.3922・・・(29)
p=40.2(臨界角)・・・(30)
p=41・・・(27)
なお、屈折率nが1.64より小さい場合、パビリオン角pが38~40.2度で臨界角よりも小さくなることがある。このパビリオン角pが臨界角よりも小さくなると、パビリオン面で反射してテーブル面11やクラウンメインファセット12に向かう光が無くなり、反射評価指数が極めて小さくなる。このため、屈折率nが例えば1.55の場合、パビリオン角pが臨界角(40.2度)よりも大きくなるようにしている。なお、臨界角は、sin-1(1/n)により求められる。
ここで、屈折率nが1.55~1.70のカラーストーン1の場合における相関関係を一般式としてまとめると、屈折率nが1.55~1.70のカラーストーン1では、下記の数式(22)と(23)とで囲まれる領域で反射評価指数が400以上となり、下記の数式(22)、(23)、(27)、(31)で囲まれる領域で、より安定的に反射評価指数が400以上となった。
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38(又は臨界角)・・・(31)
p=41・・・(27)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされる。)
c=-A(n)×p+B(n)+K1・・・(22)
c=-A(n)×p+B(n)+K2・・・(23)
p=38(又は臨界角)・・・(31)
p=41・・・(27)
(ただし、数式(22)及び数式(23)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(22)及び数式(23)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(22)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(23)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされる。)
以上詳述したように、本実施形態に係るカラーストーン1及びカラーストーン1のカッティング方法によれば、パビリオン角pとクラウン角cとが、数式(1)である、-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2といった相関関係を満たすようになっている。このような数式(1)による相関関係に対し、異なる屈折率nである1.55~2.40のいずれかを代入してパビリオン角pとクラウン角cとを決定したカットデザインとすることにより屈折率nに応じて「視知覚反射光」を多くすること、例えば、反射評価指数を400以上とすることができ、そのようなカットデザインが施されたカラーストーン1を観察する人に対して、カラーストーン1の輝きをより美しく感じさせることが可能となる。しかも、数式(1)によれば、屈折率nに応じたパビリオン角pとクラウン角cとが決定されるため、「視知覚反射光」を多くすることができるカット条件を、異なる種類のカラーストーン間で共用できる。
なお、本実施形態では、いわゆる色がついた装飾用宝石であるカラーストーンに本発明を適用した場合について説明したが、本発明を、屈折率nが1.55~2.40である材料からなる無色透明な装飾用宝石に用いてもよい。
本発明は、カラーストーンを観察する人に対してカラーストーンの輝きをより美しく感じさせることができるカットデザインが施された装飾用宝石として利用可能である。
1…カラーストーン(装飾用宝石)、10…クラウン部、11…テーブル面、12…クラウンメインファセット、13…スターファセット、14…アッパーガードルファセット、20…パビリオン部、21…パビリオンメインファセット、22…ロワーガードルファセット、30…ガードル部、G…キューレット、O…中心点。
Claims (6)
- 屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ブリリアントカットが施された装飾用宝石であって、
パビリオン角pとクラウン角cとが下記数式(1)
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧-A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすことを特徴とする装飾用宝石。
(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つ前記パビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる。) - 屈折率nが1.70超~2.40である場合、前記パビリオン角pが38~43度であることを特徴とする請求項1に記載の装飾用宝石。
- 屈折率nが2.30~2.40である場合、前記クラウン角cが14度以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾用宝石。
- 屈折率nが1.55~1.70である場合、前記パビリオン角pが38~41度(但し、臨界角sin-1(1/n)より大きい)であることを特徴とする請求項1に記載の装飾用宝石。
- ルビー、サファイア、ジルコニア、エメラルド、アクアマリン、トルマリン、アレキサンドライトのいずれか1つからなることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の装飾用宝石。
- 屈折率nが1.55~2.40である材料からなり、ブリリアントカットが施された装飾用宝石のカッティング方法であって、
パビリオン角pとクラウン角cとが下記数式(1)
-A(n)×p+B(n)+K1≧c≧―A(n)×p+B(n)+K2・・・(1)
を満たすように前記装飾用宝石をカッティングする方法。
(ただし、数式(1)におけるA(n)は、下記数式(2)
A(n)=-1.122×n5+9.14×n4-26.752×n3+32.982×n2-12.842×n・・・(2)
で表わされ、数式(1)におけるB(n)は、下記数式(3)
B(n)=-22.323×n5+184.166×n4-527.616×n3+594.102×n2-128.68×n・・・(3)
で表わされ、数式(1)におけるK1は、下記数式(4)
K1=+4・・・(4)
で表わされ、数式(1)におけるK2は、下記数式(5)
K2=-4・・・(5)
で表わされ、屈折率nが1.70~1.90であって且つ前記パビリオン角pが41超~43度である場合には、数式(1)におけるK2は、上記数式(5)に代えて、下記数式(6)
K2=-10.526(0.382-(n-2.1)2)1/2・・・(6)
により表わされる。)
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