JP2000006331A - 食品包装用ラップフィルム - Google Patents

食品包装用ラップフィルム

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JP2000006331A
JP2000006331A JP12913098A JP12913098A JP2000006331A JP 2000006331 A JP2000006331 A JP 2000006331A JP 12913098 A JP12913098 A JP 12913098A JP 12913098 A JP12913098 A JP 12913098A JP 2000006331 A JP2000006331 A JP 2000006331A
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wrap film
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Takayoshi Watanabe
敬嘉 渡辺
Kiyokazu Igawa
清和 井川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己粘着性、透明性、カット性、低臭気性、
耐熱性、安全性に優れる食品包装用ラップフィルムを提
供する。 【解決手段】 脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂
を単独または2種類組み合わせたものを0〜10重量%
配合した非晶性樹脂層(a)の片面または両面に、脂環
族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂を単独または2種類
組み合わせたものを0.5〜15重量%、防曇剤を0.
3〜8.0重量%配合したポリオレフィン樹脂層(b)
を共押出積層してなるものである。このような配合によ
ると、自己粘着性、透明性、カット性、低臭気性、耐熱
性、安全性に優れる食品包装用ラップフィルムが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2層か
らなる共押出積層食品包装用ラップフィルムに関する。
更に詳しくは、自己粘着性、透明性、カット性、低臭気
性、耐熱性、安全性に優れる食品包装用ラップフィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】食品包装用ラップフィルムは、生鮮食品
や冷凍食品を直接あるいは食器等の容器に入れた状態で
ラップ包装して、冷蔵庫での食品保存や電子レンジでの
加熱調理に使用されている。食品をこの種のフィルムで
ラップ包装することにより、食品の鮮度保持、香気の減
少防止、防塵、飛散漏洩防止、臭気移行防止等の効果を
得ることを目的としている。
【0003】一般にこの種フィルムは、のこ刃状の金
属、紙あるいはプラスチック製の切断刃を備え付けた収
納箱に収納した状態で使用され、フィルムを手で引き出
し適宜必要量を切断刃でカットする。
【0004】このような食品包装に供されるラップフィ
ルムには、自己粘着性、適度なガス透過性による鮮度保
持性、防曇性、透明性、柔軟性、耐熱性、フィルム自身
の低臭性、収納箱の切断刃でのカット性が良好であるこ
とが求められる。
【0005】これまでに食品包装用ラップフィルムとし
ては、二軸延伸したポリ塩化ビニリデン系樹脂フィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレン系フィル
ム、ポリメチルペンテン系フィルム、また積層フィルム
として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン、ポリアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネートなどの樹脂層を少なく
とも2種以上組み合わせたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食品包装用ラップフィルムにおいては、例えば、二軸延
伸したポリ塩化ビニリデン系樹脂フィルム(例えば、特
公昭38−4174号)は、フィルムを引き出し切断刃
でカットする際、フィルムの引き裂き強度が極めて低い
ためフィルムのカット性は良好であるが、切断刃以外の
方向に裂け易く取り扱い性が悪い。また、適度なガス透
過性がないため、野菜等の生鮮食品の保存にこの種のラ
ップフィルムを使用した場合、鮮度保持効果が期待でき
ない。
【0007】ポリ塩化ビニル系フィルムやポリエチレン
系フィルム(例えば、特開平6−179787号、特公
昭59−23268号)は、電子レンジでの加熱調理に
使用した場合、耐熱性が低いためフィルムが融着し、食
品や食器からの剥離が困難となる場合がある。
【0008】ポリメチルペンテン系フィルム(例えば、
特開平5−342115号)は、引き裂き強度が高いた
めフィルムのカット性と、柔軟性が不十分であるため食
品や食器に対するラップ性が悪い。
【0009】上記のポリ塩化ビニリデン系樹脂フィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレン系フィルム
の問題を解決する目的で、ポエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリアミドなどの樹脂層を組
み合わせて考案されたフィルム、(例えば、特願平4−
297392号、特願平7−232488号)は、粘着
性が弱くフィルムのカット性が悪い。
【0010】また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの樹
脂層を組み合わせたもの(例えば、特開平5−1162
62号、特開平6−238848号)は、粘着性、カッ
ト性、耐熱性に優れたラップフィルムとして提案されて
いるが、ポリプロピレンとポリエチレンテレフタレート
あるいはポリカーボネート樹脂層を共押出積層してフィ
ルムを得た場合、それぞれの樹脂層間で剥離が生じ易い
欠点がある。このため、フィルムを手で引き出し切断刃
でカットする際に樹脂層間での剥離が生じると、フィル
ムのちぎれ現象が生じ良好なカット性が得られない問題
がある。この問題を防ぐために、共押出積層時にそれぞ
れの樹脂層間に接着層を設けて層間の接着強度を改善す
る方法が提案されているが、樹脂層数が多くなると、共
押出装置及び樹脂組成のコストが高くなる問題を有して
いる。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、食品包装に供されるラップフィルムで求められ
る、自己粘着性、適度なガス透過性による鮮度保持性、
防曇性、透明性、柔軟性、耐熱性、フィルム自身の低臭
性、収納箱の切断刃での良好なカット性を満足する優れ
た食品包装用ラップフィルムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記特性
を満足すべく鋭意検討を重ねた結果、脂環族飽和炭化水
素樹脂、テルペン樹脂を単独または2種類組み合わせた
ものを0〜10重量%配合した非晶性樹脂層(a)の片
面または両面に、脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹
脂を単独または2種類組み合わせたものを0.5〜15
重量%、防曇剤を0.3〜8.0重量%配合したポリオ
レフィン樹脂層(b)を共押出積層することで優れた食
品包装用フィルムが得られることを知見し、本発明を完
成するに至った。
【0013】ここで、非晶性樹脂層(a)の樹脂として
は、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂層及びポリ
エチレンテレフタレート樹脂が挙げられる。この非晶性
樹脂層(a)とは、無定形状態にある樹脂層であり、樹
脂が非結晶性のものであるか、または樹脂を溶融状態か
ら急冷することにより非結晶状態にしたものである。
【0014】ポリオレフィン樹脂層(b)の樹脂として
は、低密度ポリエチレン樹脂、ブテン−1、ヘキセン−
1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1等のα−オ
レフィンとエチレンとを共重合した直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂、遷移金属をπ電子系の不飽和環状化合物で
挾んだ構造の化合物からなるメタロセン触媒でα−オレ
フィンとエチレンとを共重合した直鎖状低密度ポリエチ
レン樹脂、プロピレン樹脂、α−オレフィンとプロピレ
ンの共重合したポリプロピレン系樹脂が挙げられ、これ
らを単独または2種類以上の組み合わせで用いることが
できる。
【0015】ポリオレフィン樹脂層(b)に配合される
防曇剤としては、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられ、
これは単独または2種類以上の組み合わせで用いられ
る。これらの防曇剤とは、理研ビタミン(株)よりOL
−100、DO−100、O71−DE、L−250
A、B−205等の商品名で市販されているものであ
る。防曇剤の添加量は、ポリオレフィン樹脂層(b)に
対して0.3〜8.0重量%とし、フィルム成型法、フ
ィルム厚み、被包装食品種、包装形態等により適宜調整
する。
【0016】本発明での脂環族炭化水素樹脂とは、芳香
族系石油樹脂に水素添加した樹脂であって、荒川化学
(株)より“アルコン”の商品名で市販されているもの
である。また、テルペン樹脂とは、β−ピネン、ジペン
テン、α−ピネン、d−リモネン等のテルペン単量体を
重合したものや、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン等の芳香族単量体とテルペン単量体とを共重
合した芳香族変性テルペン樹脂類、あるいはフェノー
ル、クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール類を
テルペン単量体と共重合したテルペンフェノール樹脂類
が挙げられ、また、これらのテルペン樹脂に水素添加し
て得られた水素添加テルペン樹脂であってもよい。これ
らのテルペン樹脂として、ヤスハラケミカル(株)より
“CLEARON”および“YSレジン”の商品名で市
販されているものである。脂環族飽和炭化水素樹脂、テ
ルペン樹脂の配合量は、非晶性樹脂層(a)に対して0
〜10重量%配合、ポリオレフィン樹脂層(b)に対し
て0.5〜15重量%とする。
【0017】脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂を
配合させることにより、フィルムを手で引き出し切断刃
でカットする際に非晶性樹脂層(a)とポリオレフィン
樹脂層(b)の樹脂層間での剥離を抑え、フィルムのち
ぎれ現象を防ぎ、良好なカット性が得られる。
【0018】また、ポリオレフィン樹脂層(b)に配合
された防曇剤との相乗効果により、良好な自己粘着性と
フィルム引き出し性を両立することができる。これら特
性を得るために、ポリオレフィン樹脂層(b)に防曇剤
0.8〜5.0重量%、脂環族飽和炭化水素樹脂、テル
ペン樹脂を単独または2種類組み合わせたものを0.5
〜15重量%にすることが望ましい。防曇剤の配合量が
0.8重量%未満では、自己粘着性とフィルム引き出し
性が悪く、逆に5.0重量%を越えると、防曇剤の過剰
なフィルム表面へのマイグレーションにより、透明性の
低下、不快なべたつき感や防曇剤臭が感じられ好ましく
ない。脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂の配合量
が0.5重量%未満では、自己粘着性とカット性が悪
く、逆に15重量%を越えると自己粘着性が過剰にな
り、フィルムを容易に引き出せなくなる。
【0019】配合材料と非晶性樹脂層(a)およびポリ
オレフィン樹脂層(b)を構成する樹脂への混合は、押
出機による溶融混合、各種撹拌混合装置等の公知の方法
を用いることができる。
【0020】混合後の樹脂組成物は、共押出が可能なT
ダイ法あるいはインフレーション法で積層してフィルム
を得ることができる。具体的には、非晶性樹脂層(a)
およびポリオレフィン樹脂層(b)を別々の押出機で溶
融混練を行ない、多層フィードブロックと接合したTダ
イ、またはマルチマニホールドTダイに供給し、溶融押
出された積層樹脂を、冷却温調したキャスティングロー
ルで急冷する方法が挙げられる。溶融押出された積層樹
脂を急冷することにより、より透明性、粘着性に優れた
フィルムが得られる。必要に応じて、滑剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤、補強剤、離型剤、発
泡剤、架橋剤、蛍光剤、防黴剤、抗菌剤、加工助剤、顔
料、粘度調整剤等を本発明の樹脂配合に包含できる。
【0021】本発明における積層フィルムの厚みは、非
晶性樹脂層(a)とポリオレフィン樹脂層(b)との全
層の合計厚みが4〜30μmであり、好ましくは6〜1
6μmで、かつ非晶性樹脂層(a)の厚みが全層の合計
厚みの10〜60%である。全層の合計厚みが6μm未
満の場合は、フィルムとしての強度が不十分である。1
6μmを越える場合は、フィルムとしての強度が高くな
りすぎ、カット性、粘着性、ラップ性を損なう。非晶性
樹脂層(a)の厚みが全層の合計厚みの10%未満の場
合は、耐熱性が不十分となり、60%を越えると柔軟性
が低下するため粘着性、ラップ性が不十分となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る食品包装用ラ
ップフィルムの実施例について、これとの比較例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらの実施例の記載のみに限
定されるものではない。
【0023】この実施例においては、ダイ幅550mm
の2種3層フィードブロック型Tダイ装置を用いて、表
1に示した樹脂層(a)を口径40mm、L/D25の
押出機、樹脂層(b)を口径50mm、L/D25の押
出機にて溶融混練し、25℃に温調したキャスティング
ロールで引き取り、幅300mm、厚み10μmの積層
フィルムを得た。積層フィルムの層構成は、樹脂層
(a)を中心層、樹脂層(b)を表層として、(b)/
(a)/(b)の2種3層とした。各層の厚み構成は、
樹脂層(a)の中心層厚を2μm、樹脂層(b)の表層
厚を片側4μmとなるようにした。
【0024】
【実施例1】非晶性樹脂層(a)として住友ダウ(株)
製のポリカーボネート樹脂(商品名:カリバー200−
30、MFR=30、密度1.20)95重量%に、ヤ
スハラケミカル(株)製のテルペン樹脂(商品名:CL
EARON P−125、軟化点125℃、ガラス転移
温度68℃)を5重量%配合した樹脂組成物を用いた。
ポリオレフィン樹脂層(b)として三菱化学(株)製の
ポリプロピレン樹脂(商品名:ノバテックPP4400
F、MFR=6.0、密度0.90)を88重量%、ヤ
スハラケミカル(株)製テルペン樹脂(商品名:CLE
ARON P−125、軟化点125℃、ガラス転移温
度68℃)を10重量%、理研ビタミン(株)製の防曇
剤(商品名:DO−100、ポリグリセリンオレイン酸
エステル)を2重量%配合した樹脂組成物を用いた。
【0025】
【実施例2】非晶性樹脂層(a)としてユニチカ(株)
製のポリエチレンテレフタレート樹脂(商品名:MA−
2101、IV=0.64、密度1.34)を用いた。
ポリオレフィン樹脂層(b)として住友化学工業(株)
製の低密度ポリエチレン樹脂(商品名:スミカセンCE
3506、MFR=5.0、密度0.931)を50重
量%、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(商品名:エクセ
レンVL800、MFR=20、密度0.905)を3
8重量%、荒川化学工業(株)製の脂環族飽和炭化水素
樹脂(商品名:アルコンP−125、軟化点125℃、
ガラス転移温度81℃)を10重量%、理研ビタミン
(株)製の防曇剤(商品名:リケマールDO−100、
ポリグリセリンオレイン酸エステル)を2重量%配合し
た樹脂組成物を用いた。
【0026】
【実施例3】非晶性樹脂層(a)としてクラレ(株)製
のメタクリル樹脂(商品名:EH−1000、MFR=
1.2、密度1.2)を用いた。ポリオレフィン樹脂層
(b)として住友化学工業(株)製の低密度ポリエチレ
ン樹脂(商品名:スミカセンCE3506、MFR=
5.0、密度0.931)を60重量%、直鎖状低密度
ポリエチレン樹脂(商品名:エクセレンVL800、M
FR=20、密度0.905)を28重量%、ヤスハラ
ケミカル(株)製のテルペン樹脂(商品名:CLEAR
ON P−125、軟化点125℃、ガラス転移温度6
8℃)を10重量%、理研ビタミン(株)製の防曇剤
(商品名:DO−100、ポリグリセリンオレイン酸エ
ステル)を2重量%配合した樹脂組成物を用いた。
【0027】
【比較例1】非晶性樹脂層(a)として住友ダウ(株)
製のポリカーボネート樹脂(商品名:カリバー200−
30、MFR=30、密度1.20)を用いた。ポリオ
レフィン樹脂層(b)として三菱化学(株)製のポリプ
ロピレン樹脂(商品名:ノバテックPP4400F、M
FR=6.0、密度0.90)を98重量%、理研ビタ
ミン(株)製の防曇剤(商品名:DO−100、ポリグ
リセリンオレイン酸エステル)を2重量%配合した樹脂
組成物を用いた。
【0028】
【比較例2】非晶性樹脂層(a)としてユニチカ(株)
製のポリエチレンテレフタレート樹脂(商品名:MA−
2101、IV=0.64、密度1.34)を用いた。
ポリオレフィン樹脂層(b)として住友化学工業(株)
製の低密度ポリエチレン樹脂(商品名:スミカセンCE
3506、MFR=5.0、密度0.931)を60重
量%、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(商品名:エクセ
レンVL800、MFR=20、密度0.905)を3
4重量%、理研ビタミン(株)製の防曇剤(商品名:D
O−100、ポリグリセリンオレイン酸エステル)を6
重量%配合した樹脂組成物を用いた。
【0029】
【比較例3】非晶性樹脂層(a)としてユニチカ(株)
製のポリエチレンテレフタレート樹脂(商品名:MA−
2101、IV=0.64、密度1.34)を用いた。
ポリオレフィン樹脂層(b)として住友化学工業(株)
製の低密度ポリエチレン樹脂(商品名:スミカセンCE
3506、MFR=5.0、密度0.931)を40重
量%、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(商品名:エクセ
レンVL800、MFR=20、密度0.905)を3
3重量%、ヤスハラケミカル(株)製のテルペン樹脂
(商品名:CLEARON P−125、軟化点125
℃、ガラス転移温度68℃)を25重量%、理研ビタミ
ン(株)製の防曇剤(商品名:DO−100、ポリグリ
セリンオレイン酸エステル)を2重量%配合した樹脂組
成物を用いた。
【0030】
【参考例1〜3】参考例1としてA社製の市販の塩化ビ
ニリデン系ラップフィルム、参考例2としてC社製の市
販のポリメチルペンテン系ラップフィルム、参考例3と
してM社製のポリプロピレン系樹脂とナイロン系樹脂の
積層ラップフィルムを用いた。
【0031】
【評価方法】実施例、比較例、参考例のフィルムについ
ては、下記に示した評価方法によりフィルム特性の評価
を行ない、その評価結果を表1中に併記した。
【0032】(透明性)透明性に関しては、自動式曇度
計(日本電色工業製NDH−24型)を用いて、HAZ
E値を測定した。
【0033】(粘着力)250mmにカットしたラップ
フィルムを、内径40mm、幅300mm、重量3kg
のゴムロールでガラス板と加圧密着させ、東洋精機製ス
トログラフR2型を用いて角度150度方向にTピール
剥離強度を測定した。
【0034】(引き出し性)収納箱に入れた状態のラッ
プフィルムを手で引き出した際に、軽く容易に引き出せ
る場合を○、引き出しが少し重い場合を△、引き出しが
重くラップフィルムが収納箱から飛び出そうな場合を×
とした。
【0035】(カット性)収納箱に備え付けた破断刃
で、フィルムを手で引き出しカットする際に、容易にカ
ットできる場合を○、少し抵抗感があるがカットできる
場合を△、強い抵抗感があり容易にカットできない場合
を×とした。また、樹脂層間での剥離が生じフィルムの
ちぎれ現象、破断刃以外の方向に裂け易く取り扱い性が
悪い場合も、その程度により△、または×とした。
【0036】(ラップ性)食器や食品をラップフィルム
で包装した際に、柔軟性と密着性の程度が良好な場合を
○、やや良好な場合を△、悪い場合を×とした。
【0037】(官能臭気)室温に冷えたご飯を陶器製の
茶碗に入れ、ラップフィルムで包装し電子レンジで2分
間加熱を行ないご飯を温める。その後素早くラップフィ
ルムを剥離し、ラップフィルムとご飯の官能臭気を評価
した。ご飯以外の臭気が感じられない場合を○、ご飯以
外のわずかな臭気が感じられる場合を△、ご飯以外の臭
気が感じられる場合を×とした。
【0038】(耐熱性)東京都条例第1027号に準
じ、ラップフィルムを幅30mm、長さ140mmの短
冊状に切り取り、その両端に全幅を挾む治具を取り付け
る。治具間の距離は90mmとして一方の治具に10g
の重りをつり下げた状態で恒温槽に1時間入れて溶断し
ない温度を求め耐熱温度とした。
【0039】(防曇性)水温20±3℃の蒸留水200
mlを500mlビーカに入れ、このビーカ開口部にラ
ップフィルムをシワができないように張り付け、これを
速やかに0〜3℃の温度に保った業務用冷蔵庫に入れ、
そのラップフィルム表面の状態変化を観察した。水滴が
ほとんどない、あるいは水滴が少しあるが許容範囲内の
場合を○、水滴が少しある場合を△、水滴が多くある場
合を×とした。
【0040】(感触)ラップフィルムを手で直接触れ、
不快なべたつき感がなく可撓性も良好な場合を○、不快
なべたつき感がある場合を△、剛性が高く可撓性が悪い
場合を×とした。
【0041】(ガス透過性)日本分光製ガス透過試験器
Gasperm−100を用いて、酸素、炭酸ガスの透
過量を測定した。
【0042】(透湿度)JIS規格Z0208の試験法
により透過度を測定した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る食品包
装用ラップフィルムは、脂環族飽和炭化水素樹脂、テル
ペン樹脂を単独または2種類組み合わせたものを0〜1
0重量%配合した非晶性樹脂層(a)の片面または両面
に、脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂を単独また
は2種類組み合わせたものを0.5〜15重量%、防曇
剤を0.3〜0.8重量%配合したポレオレフィン樹脂
層(b)を共押出積層してなるものである。このような
配合によると、自己粘着性、透明性、カット性、低臭気
性、耐熱性、安全性に優れる食品包装用ラップフィルム
が得られるという効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57:02) (C08L 23/00 47:00) (C08L 101/00 57:02) (C08L 101/00 47:00) Fターム(参考) 3E086 AB02 AD13 BB15 BB22 BB41 BB58 BB90 4F100 AK01A AK02A AK02B AK02C AK02H AK03B AK03C AK25A AK42A AK45A BA02 BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C BA15 CA10B CA10C EH20 GB15 GB23 JA12A JJ03 JK20 JL00 JL13 JN01 YY00 YY00A 4J002 BA013 BB03X BB05X BB12X BB14X BG05W BK003 CF06W CG00W EH046 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂
    を単独または2種類組み合わせたものを0〜10重量%
    配合した非晶性樹脂層(a)の片面または両面に、脂環
    族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂を単独または2種類
    組み合わせたものを0.5〜15重量%、防曇剤を0.
    3〜8.0重量%配合したポリオレフィン樹脂層(b)
    を共押出積層したことを特徴とする食品包装用ラップフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 前記非晶性樹脂層(a)が、ポリカーボ
    ネート樹脂層、メタクリル樹脂層及びポリエチレンテレ
    フタレート樹脂層から選ばれる1つの樹脂層からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の食品包装用ラップフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記非晶性樹脂層(a)及びポリオレフ
    ィン樹脂層(b)の合計厚みが4〜30μmであり、か
    つ非晶性樹脂層(a)の厚みが全層の合計厚みの10〜
    60%であることを特徴とする請求項1又は2記載の食
    品包装用ラップフィルム。
JP12913098A 1998-04-24 1998-05-12 食品包装用ラップフィルム Pending JP2000006331A (ja)

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JP12913098A JP2000006331A (ja) 1998-04-24 1998-05-12 食品包装用ラップフィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003019778A (ja) * 2001-07-09 2003-01-21 Asahi Kasei Corp ポリプロピレン系多層ラップフィルム
JP2015199939A (ja) * 2014-03-31 2015-11-12 三井化学株式会社 樹脂組成物およびその用途

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