JP2000008401A - 油圧ショベル用のエクステンションアーム - Google Patents

油圧ショベル用のエクステンションアーム

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JP2000008401A
JP2000008401A JP10181076A JP18107698A JP2000008401A JP 2000008401 A JP2000008401 A JP 2000008401A JP 10181076 A JP10181076 A JP 10181076A JP 18107698 A JP18107698 A JP 18107698A JP 2000008401 A JP2000008401 A JP 2000008401A
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rod
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extension arm
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JP10181076A
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Daijiro Matsumoto
大次郎 松本
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Matsumoto Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業で、短時間のうちにアーム長さの
調整が行える油圧ショベル用のエクステンションアーム
を提供する。 【解決手段】 油圧ショベル用のエクステンションアー
ム10を、伸縮延長アーム部21および伸縮延長ロッド
部23を有する長さ調整可能な構造としたので、作業高
さや作業深さが異なる現場であっても、従来のようなア
ーム交換場での面倒な交換作業を伴うことなく、簡単な
アーム長さの調整を行うだけで可動アーム13を所望の
長さまで延長することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧ショベルに具
備されたアームを延長するエクステンションアーム、詳
しくは油圧ショベルを用いて、高所または低所などでの
各種の土木建設作業を可能にする油圧ショベル用のエク
ステンションアームに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば土木工事現場の地盤を掘削する際
には、油圧ショベルが用いられることがある。掘削用の
油圧ショベルは、走行装置の上部に旋回体が搭載され、
この旋回体に、垂直面内で回動するブームおよびアーム
を介して、バケット(土木建設用アタッチメント)が取
り付けられている。この油圧ショベルは、走行装置によ
り掘削現場まで移動した後、旋回体を水平旋回させた
り、ブームおよびアームを垂直回動させたりすること
で、バケットを用いて地盤を掘削する機械である。
【0003】ところで、この油圧ショベルを使用して、
例えばビルの地下階にあたる部分を深堀する場合には、
掘削の途中で、バケットが地面に届かなくなる場合があ
る。そこで、このようなときには、従来からアームの先
端にエクステンションアームを取り付けて、アームの長
さを延長している。このエクステンションアームは、ア
ームを延長する延長アーム部と、アームに軸支されたバ
ケット操作用の操作ロッドを延長する延長ロッド部とか
らなる。延長ロッド部は、延長アーム部の側部に並行リ
ンクを介して連結されている。なお、エクステンション
アームの長さは、その地盤を深堀する距離に応じて、例
えば500〜2000mmまで数種類が揃えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧ショベル用のエクステンションアームに
よれば、その長さが一定であったので、油圧ショベルに
より深堀する地盤の深さを変更するたびに、エクステン
ションアームを交換しなければならなかった。具体例を
挙げれば、例えば地下1階の部分を深堀した後、地下2
階の部分を掘削する場合などには、まず走行装置により
油圧ショベルを掘削現場からアーム交換場まで移動す
る。次に、この場所で旋回体のアームから短尺なエクス
テンションアームおよびバケットを取り外し、その後、
このアームの先端に、長尺なエクステンションアームお
よびバケットを順次取り付けるという、比較的手間がか
かる交換作業を強いられていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、簡単な作業で、短時間のう
ちにアーム長さを調整することができる油圧ショベル用
のエクステンションアームを提供することを、その目的
としている。また、この発明は、構造が簡単で廉価な油
圧ショベル用のエクステンションアームを提供すること
を、その目的としている。さらに、この発明は、伸縮延
長アーム部および伸縮延長ロッド部の伸縮率を高めるこ
とができる油圧ショベル用のエクステンションアームを
提供することを、その目的としている。そして、この発
明は、断面円形の伸縮延長ロッド部でも、エクステンシ
ョンアームの長さ調整時に、固定ロッドおよびスライド
ロッドのピン連結の作業を比較的簡易な作業にすること
ができる油圧ショベル用のエクステンションアームを提
供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、油圧ショベルのブームの先端部に軸支されたアーム
と、このアーム先端に取り付けられる土木建設用アタッ
チメントとの間に着脱可能に介在される油圧ショベル用
のエクステンションアームにおいて、上記アームを長さ
調整可能に延長する伸縮延長アーム部と、この伸縮延長
アーム部にリンクを介して軸支されて、上記アームに軸
支された上記土木建設用アタッチメントの操作ロッドを
長さ調整可能に延長する伸縮延長ロッド部とを備えた油
圧ショベル用のエクステンションアームである。
【0007】土木建設用アタッチメントとしては、例え
ば掘削用のバケット,コンクリート構造物などを破砕す
る油圧ブレーカ,ビル解体用の圧砕機,鉄骨を切断する
鉄骨カッタ,舗装破砕用の道路破砕機,鉄屑や岩石など
を掴むフォーク,材木などの積み込み作業に用いられる
グラップル,宅地造成工事などに用いられる法面バケッ
ト,基礎工事用のクラムシェルバケット,残土のガラ選
別などに用いられるスケルトンバケット,各種の土木工
事用の生コンバケット,岩盤掘削用のリッパーバケッ
ト,管工事用バケット,樹木の堀り取り機である根切り
バケット,スコップ機能を有するマス堀バケット,コン
クリート面をハツるコンクリートハツリ機,溝掘削作業
などに用いる切削攪拌機,発破用のドリル,建柱などの
穴掘作業用の油圧オーガ,杭打ち,杭抜き用の油圧バイ
ブロ,土砂などを篩う自動ふるい機,河川などの草を刈
る草刈機などが挙げられる。
【0008】伸縮延長アーム部および伸縮延長ロッド部
の断面形状は、それぞれ円形,楕円形でもよく、また三
角形,四角形以上の多角形や任意の形状でもよい。ま
た、伸縮延長アーム部および伸縮延長ロッド部の長さ調
整構造としては、例えばテレスコープ式、油圧シリンダ
式,電動シリンダ式などが挙げられる。すなわち、伸縮
の形態は複数段伸縮でも、無段階伸縮でもよい。しか
も、このテレスコープ式の場合、例えばこれらの伸縮式
のアーム部およびロッド部の伸縮部分に、複数のピン孔
のいずれかに固定ピンを差し込んで、各段の伸縮長さを
さらに細かく調整する長さ細調整構造を付加することも
できる。
【0009】また、請求項2に記載した発明によると、
上記伸縮延長アーム部は、固定アームにスライドアーム
が出し入れ可能に挿入され、上記伸縮延長ロッド部は、
固定ロッドにスライドロッドが出し入れ可能に挿入さ
れ、これらの上記スライドアームおよびスライドロッド
は、それぞれ固定ピンおよび複数のピン孔を有するピン
連結構造を介して、上記固定アームまたは固定ロッドに
連結位置を変更可能に固定されている請求項1に記載の
油圧ショベル用のエクステンションアームである。
【0010】固定アームおよびスライドアームと、固定
ロッドおよびスライドロッドにおいて、それぞれ互いに
連通可能に穿孔されたピン孔の形成個数は、各々複数個
ずつであれば限定されない。使用される固定ピンの数
も、1本でも、2本以上でもよい。また、1本の固定ピ
ンの先端部を二股状またはそれ以上に分岐させて、2箇
所以上のピン孔に同時に挿入するようにしてもよい。こ
のようにすれば、1回のピン挿入操作で、より堅固なピ
ン連結が得られる。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明によると、
上記固定アームは、上記複数のピン孔が、それぞれアー
ム長さ方向に沿って互いに所定間隔をあけて穿孔されて
いる筒状の固定アーム先部と、この固定アーム先部が固
着される先細り部、および、上記固定アーム先部より断
面積が大きくて上記アームに軸着される拡張元部を有す
るアーム軸着部とを備え、上記伸縮延長アーム部の最大
収縮時には、上記スライドアームの元部が上記先細り部
の内部空間に収納配置され、上記スライドアームの元部
には、少なくとも1つのピン孔が穿孔されている請求項
2に記載の油圧ショベル用のエクステンションアームで
ある。
【0012】固定アームの拡張元部は、法面を有する先
細り部を介して固定アーム先部に連結される。しかも、
その断面積は固定アーム先部の断面積より大きい。こう
することで、スリムになった固定アーム先部の強度が高
められ、かつ固定アームひいてはエクステンションアー
ムが軽量化する。すなわち、この拡張元部において、固
定アーム先部との連結部を先細り形状にしたことは、エ
クステンションアームの全体において、少なからずメリ
ットがある。このスライドアームの元部に穿孔されるピ
ン孔の穿孔数は、1つでも2つ以上の複数でもよい。要
は、ピン連結がしにくい法面付きの先細り部に収まるス
ライドアームの元部に、ピン孔が穿孔されていればよ
い。
【0013】さらにまた、請求項4に記載の発明は、上
記伸縮延長アーム部が断面矩形のアームであり、上記伸
縮延長ロッド部が断面円形のロッドである請求項2また
は請求項3に記載の油圧ショベル用のエクステンション
アームである。
【0014】
【作用】この発明によれば、油圧ショベルを用いた各種
の土木建設作業の作業高さや作業深さを変更する場合に
は、例えば作業現場の近くなどで、アームに連結された
エクステンションアームの構成体である伸縮延長アーム
部の長さ、および、伸縮延長ロッド部の長さをそれぞれ
調整することで、所望するエクステンションアームの長
さが得られる。その結果、作業高さや作業深さが異なる
現場でも、従来のように、現場から離れたアーム交換場
まで移動して、多数の作業員を要する手間暇のかかるエ
クステンションアームの交換作業を行う必要がなく、上
述した簡単な長さ調整の作業を行うだけでよい。
【0015】特に、請求項2に記載の発明によれば、エ
クステンションアームの長さ変更時には、固定アームか
らスライドアームを所定の長さだけ出し入れすること
で、この伸縮延長アーム部の長さ調整が行われる。な
お、ピン固定構造による固定アームとスライドアームと
のピン連結に際しては、固定アームのピン孔およびスラ
イドアームのピン孔に、固定ピンを一連に差し込むこと
で、両部材をピン連結する。一方、伸縮延長ロッド部の
場合では、固定ロッドからスライドロッドを所定長さだ
け出し入れすることで、伸縮延長ロッドの長さが調整さ
れる。その際、互いに合致された固定ロッドおよびスラ
イドロッドのピン孔同士に、固定ピンを差し込み、ピン
連結する。このように、エクステンションアームの長さ
調整構造に、固定ピンと多数のピン孔とを有するピン連
結構造を採用したので、エクステンションアームの長さ
調整構造が簡単になる。その結果、故障しにくくて廉価
となる。
【0016】また、請求項3に記載の発明によると、エ
クステンションアームの最大収縮時には、スライドアー
ムおよびスライドロッドを、対応する固定アームまたは
固定ロッドの内部空間に引き込ませる。ピン連結可能な
アーム長さおよびロッド長さの範囲で、スライドアーム
およびスライドロッドを固定アームまたは固定ロッドに
最大限引き込ませる。なお、この際、スライドアーム
の、少なくとも1つのピン孔が形成された元部は、先細
り部の内部空間に収納される。先細り部は傾斜する法面
を有し、ピン連結がしにくいので、通常は、ピン孔が形
成されない。したがって、固定アームとスライドアーム
とのピン連結は、固定アーム先部のピン孔と、スライド
アームのピン孔とに固定ピンを差し込むことで行われ
る。
【0017】一方、エクステンションアームの最大伸長
時には、ピン連結可能なアーム長さおよびロッド長さの
範囲で、スライドアームおよびスライドロッドを固定ア
ームおよび固定ロッドからそれぞれ最大限の長さまで引
き出す。そして、スライドアームの元部の最も端側に形
成されたピン孔と、固定アームの最も先端側に形成され
たピン孔とにピンを挿入し、ピン連結する。このように
構成し、作用することで、伸縮延長アーム部および伸縮
延長ロッド部の伸縮率を高めることができる。
【0018】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
伸縮延長アーム部が断面矩形のアームであり、かつ伸縮
延長ロッド部が断面円形のロッドであるので、伸縮延長
アーム部のスライドアームは周方向への回動が規制され
る。すなわち、スライドアームは矩形の固定アームの各
周側面をガイドとして、直線的な移動で出し入れされ
る。したがって、このスライドアームにリンクで連結さ
れたスライドロッドは、周方向に回動自在な断面円形を
したロッドであっても、必然的に周方向への回動が規制
され、直線的な移動のみで出し入れされることになる。
その結果、このように断面円形の伸縮延長ロッド部であ
っても、エクステンションアームの長さ調整時に、スラ
イドロッドのピン孔と、固定ロッドのピン孔とを合致さ
せやすくなる。このため、ピン連結作業が簡単になっ
て、長さ調整にかかる時間を短縮することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る油
圧ショベル用のエクステンションアームを説明する。図
1は、この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエク
ステンションアームの正面図である。図2は、この発明
の一実施例に係る油圧ショベル用のエクステンションア
ームが適用された油圧ショベルの斜視図である。図3
は、この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエクス
テンションアームの一部を構成する伸縮延長アーム部の
平面図である。図4は、この発明の一実施例に係る油圧
ショベル用のエクステンションアームの一部を構成する
伸縮延長ロッド部の平面図である。図5は、図1のS5
−S5拡大断面図である。図6は、図1のS6−S6拡
大断面図である。図7は、図1のS7−S7位置でのス
ライドアームの拡大断面図である。図8は、図1のS8
−S8拡大断面図である。図9は、図1のS9−S9拡
大断面図である。
【0020】図2において、10はこの発明の一実施例
に係る油圧ショベル用のエクステンションアーム(以
下、エクステンションアームという場合がある)であ
る。このエクステンションアーム10は、油圧ショベル
11のブーム12の先端部に軸支されたアーム13と、
このアーム13の先端に取り付けられるバケット(土木
建設用アタッチメント)14との間に着脱可能に介在さ
れて、このアーム13の長さを延長する部材である。図
2において、16は油圧ショベル11の走行装置、17
は旋回体、18は旋回体17に取り付けられて、ロッド
18aの出し入れによりブーム12を回動させる第1の
油圧シリンダ、19はブーム12に取り付けられて、ロ
ッド19aの出し入れによりアーム13を回動させる第
2の油圧シリンダ、20はアーム13に取り付けられ
て、ロッド(操作ロッド)20aの出し入れにより、エ
クステンションアーム10の伸縮延長ロッド部を介して
バケット14を操作する第3の油圧シリンダである。以
下、この油圧ショベル用のエクステンションアーム10
の構造を詳細に説明する。
【0021】図1,図2に示すように、エクステンショ
ンアーム10は、主に、連結軸13aを介してアーム1
3の先端部に軸支された伸縮延長アーム部21と、この
伸縮延長アーム部21に一対ずつのリンク22A,22
Bを介して軸支されて、ロッド20aの長さを延長する
伸縮延長ロッド部23とから構成されている。この伸縮
延長アーム部21は、アーム13の長さを、長さ調整可
能に延長する断面矩形の部材であり、固定アーム24に
スライドアーム25が出し入れ可能に挿入されたテレス
コープ構造を有している。図1,図3に示すように、固
定アーム24は、長四角筒状の固定アーム先部26と、
この固定アーム先部26の元部が固着されて、しかもア
ーム13の先端部に軸着されるアーム軸着部27とを有
している。
【0022】固定アーム先部26には、3つのピン孔2
6aが、それぞれアーム長さ方向に沿って互いに所定間
隔をあけて穿孔されている。また、アーム軸着部27
は、固定アーム先部26が固着される先細り部27a
と、固定アーム先部26より断面積が大きな拡張元部2
7bとを有している。拡張元部27bの両側板27cの
先端部は外方に延長している。さらに、これらの側板2
7cの元部および先部には、それぞれ軸孔27d,27
eが一対ずつ穿孔されている。このうち、元部側の両軸
孔27dと、アーム13の先端部に穿孔された軸孔13
aとに連結軸28を挿着することにより、エクステンシ
ョンアーム10がアーム13に軸支される。一方、先部
側の両軸孔27eとリンク22Bの元部側の軸孔22a
とに連結軸29を挿着することにより、リング22Bが
固定アーム24に軸着される。なお、アーム軸着部27
の内部空間は、仕切り板27fによって、先細り部27
a側と、拡張元部27b側とに2分割されている。
【0023】上記スライドアーム25は、その元部に、
アーム長さ方向に沿った2つのピン孔25a,25bが
穿孔されている。しかも、このスライドアーム25の先
部には、アーム長さ方向に沿った2つの軸孔25c,2
5dが穿孔されている。なお、スライドアーム25上で
の元部端側のピン孔25bの形成位置は、伸縮延長アー
ム部21が最も収縮したときに、このピン孔25bが先
細り部27aの内部空間に収納配置される位置として設
計されている。また、他方のピン孔25aは、スライド
アーム25の収縮時に、固定ピン50を介して、このス
ライドアーム25を固定アーム24にピン連結するため
の孔である(図6も参照)。軸孔25cは、バケット1
4に対する軸着用である。別の軸孔25dは、リンク2
2Aとの連結用である。この軸孔25dと、リンク22
Aの元部側の軸孔22aとは、連結軸30を介して連結
されている。なお、図5に示すように、固定アーム先部
26の先端部の内周面には、固定アームライナ51が固
着されている。一方、スライドアーム25の元部外周面
には、図7に示すように、この固定アームライナ51に
当接することで、スライドアーム25が外部に飛び出す
のを防止するスライドアームライナ52が固着されてい
る。
【0024】次に、図1,図4を参照して、伸縮延長ロ
ッド部23の構成を説明する。この伸縮延長ロッド部2
3は、アーム13に軸支された第3の油圧シリンダ20
のロッド20aの長さを、長さ調整可能に延長する断面
円形の部材であり、円筒状の固定ロッド31の内部空間
に、円筒状のスライドロッド32が出し入れ可能に挿入
されている。すなわち、基本とする構造は、伸縮延長ア
ーム部21と同じテレスコープ構造である(図8も参
照)。固定ロッド31の周側面には、ロッド周板の対向
部分を貫通して、ロッド長さ方向に沿った左右6対のピ
ン孔31aが穿孔されている。これらのピン孔31a
は、隣接した左右2対ずつを1組とし、合計3組配置さ
れている。固定ロッド31の元部には、軸孔31bが穿
孔されている。この軸孔31bと、リンク22Bの先端
部の軸孔22aとに連結軸33を差し込むことで、固定
ロッド31がリンク22Bと連結される。
【0025】スライドロッド32の元部の周側面には、
一対のピン孔32aが穿孔されている。なお、両ピン孔
32a間の距離は、固定ロッド31側の隣接するピン孔
31a間の距離と等しい。すなわち、スライドロッド3
2の任意の突出位置で、互いに合致した一対のピン孔3
1a,32aの中に、先端が二股状になった二股固定ピ
ン34を一連に差し込むことで、スライドロッド32が
固定ロッド31に着脱可能に固定される(図9も参
照)。スライドロッド32の先端部には、リンク22A
と連結するための軸孔32bが穿孔されている。この軸
孔32bと、リンク22Aの軸孔22aとに、一連に連
結軸35を差し込むことで、このスライドロッド32と
リンク22Aとが連結される。
【0026】次に、この油圧ショベル用のエクステンシ
ョンアーム10を適用した油圧ショベル11による現場
の地面の深堀作業と、掘削の深さ変更にともなうアーム
13のアーム長さの変更作業を説明する。図2に示すよ
うに、油圧ショベル11を走行装置16により掘削現場
まで移動し、その後、旋回体17を水平旋回させたり、
ブーム12およびアーム13を回動させたりすること
で、エクステンションアーム10の先端にリンク連結さ
れたバケット14を使って地盤の深堀を行う。
【0027】深堀の進行にともない、掘削の途中で、予
め取り付けられていたエクステンションアーム10で
は、バケット14が地面に届かなくなる場合がある。こ
のような際に、エクステンションアーム10の長さ調整
(伸長調整)が行われる。すなわち、運転手の操作で、
バケット14を深堀穴から引き上げ、その後、旋回体1
7を旋回するなどして、このバケット14を、深堀現場
近くの地面の上に載置する。それから、伸縮延長アーム
部21の固定ピン50および伸縮延長ロッド部23の二
股固定ピン34を、ピン孔25a,26aと、一連のピ
ン孔31a,32aとから抜き取る。
【0028】次いで、伸縮延長アーム部21および伸縮
延長ロッド部23を、所定長さだけ伸長させてピン固定
する。具体例を挙げれば、例えばアームを最大延長した
いときには、図1の二点鎖線に示すように、固定アーム
先部26の先端側のピン孔26aと、スライドアーム2
5の元部端側のピン孔25bとを合致させ、その後、こ
れらのピン孔25b,26aに一連に固定ピン50を差
し込み、ボルト50a(図6参照)により固定する。一
方、この作業と同時に、固定ロッド31の先端側にある
1組のピン孔31aと、スライドロッド32の一対のピ
ン孔32aとを合致させ、その後、これらのピン孔31
a,32aに、一連に二股固定ピン34を差し込み、ボ
ルト34aにより固定する。こうして、エクステンショ
ンアーム10が所望の長さに伸長される。その結果、作
業高さや作業深さが異なる現場でも、従来のような現場
から離れたアーム交換場まで移動して、多数の作業員を
要する手間暇のかかるエクステンションアームの交換作
業を行わなくてもよい。
【0029】また、このようにエクステンションアーム
10の長さ調整構造に、固定ピン34,50と多数のピ
ン孔25b,26a,31a,32aとを有するピン連
結構造を採用したので、エクステンションアーム10の
長さ調整構造が簡単になる。その結果、故障がしにく
く、しかも廉価となる。さらに、エクステンションアー
ム10の最大収縮時には、スライドアーム25の元部に
形成されたピン孔25bが、先細り部27aの内部空間
に収納される。その結果、伸縮延長アーム部21および
伸縮延長ロッド部23の伸縮率を高めることができる。
【0030】さらにまた、伸縮延長アーム部21が断面
矩形のアームであるので、伸縮延長アーム部21のスラ
イドアーム25は周方向への回動が規制される。すなわ
ち、スライドアーム25は長四角形の筒体である固定ア
ーム先部26の各周側面をガイドにして、直線的な移動
で出し入れされる。したがって、このスライドアーム2
5に、平行四辺形リンクの一部を構成するリンク22A
で連結されたスライドロッド32は、このように周方向
に回動自在な断面円形のロッドにもかかわらず、周方向
への回動が規制され、直線的な移動だけで出し入れされ
る。この結果、アーム長さ調整時に、スライドロッド3
2のピン孔32aと、固定ロッド31のピン孔31aと
を合致させやすくなり、その結果、ピン連結作業が容易
となり、このアーム長さ調整にかかる作業時間を短縮す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、エクステンションア
ームの延長アーム部および延長ロッド部を、それぞれ長
さ調整が可能な伸縮延長アーム部および伸縮延長ロッド
部としたので、作業高さや作業深さが異なる現場であっ
ても、従来のようなアーム交換場での面倒な交換作業を
伴うことなく、この簡単なアーム長さの調整を行うだけ
で対応することができる。
【0032】特に、請求項2に記載の発明によれば、伸
縮延長アーム部および伸縮延長ロッド部をピン固定式の
テレスコープタイプとしたので、エクステンションアー
ムの長さ調整構造が簡単となり、コスト的にも廉価とな
る。
【0033】また、請求項3に記載の発明によれば、伸
縮延長アーム部の最大収縮時に、スライドアームの元部
が先細り部の内部空間に収納配置されるようにし、しか
もこのスライドアームの元部に、少なくとも1つのピン
孔を穿孔するようにしたので、伸縮延長アーム部および
伸縮延長ロッド部の伸縮率を高めることができる。
【0034】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
伸縮延長アーム部を断面矩形のアームとし、伸縮延長ロ
ッド部を断面円形のロッドとしたので、このように断面
円形の伸縮延長ロッド部であっても、エクステンション
アームの長さ調整時に、固定ロッドおよびスライドロッ
ドのピン連結の作業を比較的簡易な作業にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエ
クステンションアームの正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエ
クステンションアームが適用された油圧ショベルの斜視
図である。
【図3】この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエ
クステンションアームの一部を構成する伸縮延長アーム
部の平面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る油圧ショベル用のエ
クステンションアームの一部を構成する伸縮延長ロッド
部の平面図である。
【図5】図1のS5−S5拡大断面図である。
【図6】図1のS6−S6拡大断面図である。
【図7】図1のS7−S7拡大断面図である。
【図8】図1のS8−S8位置でのスライドアームの拡
大断面図である。
【図9】図1のS9−S9拡大断面図である。
【符号の説明】
10 油圧ショベル用のエクステンションアーム、 11 油圧ショベル、 12 ブーム、 13 アーム、 14 バケット(土木建設用アタッチメント)、 20a ロッド(操作ロッド)、 21 伸縮延長アーム部、 22A,22B リンク、 23 伸縮延長ロッド部、 24 固定アーム、 25b,26a,31a,32a ピン孔、 25 スライドアーム、 26 固定アーム先部、 27 アーム軸着部、 27a 先細り部、 27b 拡張元部、 31 固定ロッド、 32 スライドロッド、 34 二股固定ピン、 50 固定ピン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ショベルのブームの先端部に軸支さ
    れたアームと、このアームの先端に取り付けられる土木
    建設用アタッチメントとの間に着脱可能に介在される油
    圧ショベル用のエクステンションアームにおいて、 上記アームを長さ調整可能に延長する伸縮延長アーム部
    と、 この伸縮延長アーム部にリンクを介して軸支されて、上
    記アームに軸支された上記土木建設用アタッチメントの
    操作ロッドを長さ調整可能に延長する伸縮延長ロッド部
    とを備えた油圧ショベル用のエクステンションアーム。
  2. 【請求項2】 上記伸縮延長アーム部は、固定アームに
    スライドアームが出し入れ可能に挿入され、 上記伸縮延長ロッド部は、固定ロッドにスライドロッド
    が出し入れ可能に挿入され、 これらのスライドアームおよびスライドロッドは、それ
    ぞれ固定ピンおよび複数のピン孔を有するピン連結構造
    を介して、上記固定アームまたは固定ロッドに連結位置
    を変更可能に固定されている請求項1に記載の油圧ショ
    ベル用のエクステンションアーム。
  3. 【請求項3】 上記固定アームは、 上記複数のピン孔が、それぞれアーム長さ方向に沿って
    互いに所定間隔をあけて穿孔されている筒状の固定アー
    ム先部と、 この固定アーム先部が固着される先細り部、および、固
    定アーム先部より断面積が大きくて上記アームに軸着さ
    れる拡張元部を有するアーム軸着部とを備え、 上記伸縮延長アーム部の最大収縮時には、上記スライド
    アームの元部が上記先細り部の内部空間に収納配置さ
    れ、上記スライドアームの元部には、少なくとも1つの
    ピン孔が穿孔されている請求項2に記載の油圧ショベル
    用のエクステンションアーム。
  4. 【請求項4】 上記伸縮延長アーム部が断面矩形のアー
    ムであり、上記伸縮延長ロッド部が断面円形のロッドで
    ある請求項2または請求項3に記載の油圧ショベル用の
    エクステンションアーム。
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