JP2000009934A - 位相差板の製造方法 - Google Patents
位相差板の製造方法Info
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Abstract
相差むらを小さくすることのできる位相差板の製造方法
を提供する。 【解決手段】 重量平均分子量が4.5万以下である内
層樹脂の両面に、重量平均分子量が6万以上である外層
樹脂が積層された熱可塑性樹脂フィルムを、該熱可塑性
樹脂のTg−30℃〜Tg+100℃の温度範囲で予熱
した後、該予熱温度よりも低い温度へ冷却しつつ延伸す
る。
Description
伸された熱可塑性樹脂フィルムよりなる位相差板の製造
方法に関し、例えば、液晶表示装置で位相差を補償する
ために用いて好適な位相差板の製造方法に関する。
ク)液晶表示装置やSTN(スーパーツイステッドネマ
チック)液晶表示装置が各種OA機器や表示機器に用い
られている。しかしながら、上記液晶表示装置では、液
晶セルで生じる位相差により表示画面が着色するという
問題があった。そのため位相差板を用いて位相差を補償
して上記着色を解消する方法が行われている。
部分の全面にわたり色むらやコントラストむらが小さい
ことが強く要求される。従って、このような均一な表示
を可能とするには液晶表示セルに貼り合わされる位相差
板の位相差が全面にわたり均一であることが必要であ
る。
を液晶表示装置に組み込んだ際に、位相差板の位相差ば
らつきにより生じる画質不良であり、位相差のばらつき
を抑制することが必要である。ところで、位相差板にお
ける位相差補償性能は位相差で表される。位相差は樹脂
フィルムの屈折率差(即ち複屈折性)をΔn、樹脂フィ
ルムの厚さをdとしたとき、Δn×dで表される。
して、特開平8−122526号公報には、延伸前の原
反フィルムの溶剤含有量を固形分基準で0.5〜7重量
部として延伸することが開示されている。しかし、この
方法で得られた位相差板では、例えば屈折率差Δnが幅
方向に均一化されていたとしても、フィルムの厚みdが
ばらついていると位相差がばらつくことになり、必ずし
も色むらやコントラストむらが解消できるとは限らなか
った。
に鑑みてなされたものであって、厚み精度がよくないフ
ィルムでも延伸後の位相差むらを充分小さくすることの
できる位相差板の製造方法を提供することを目的とす
る。
方法は、重量平均分子量が4.5万以下である内層樹脂
の両面に、重量平均分子量が6万以上である外層樹脂が
積層された熱可塑性樹脂フィルムを、該熱可塑性樹脂の
Tg−30℃〜Tg+100℃の温度範囲で予熱した
後、該予熱温度よりも低い温度へ冷却しつつ延伸するこ
とを特徴とする。
は、延伸した後に位相差板として要求される100〜1
000nmの位相差が得られるものであれば限定され
ず、例えばセルロース系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリサルホン系
樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリアリレート系樹
脂等が挙げられる。
にすぐれるポリカーボネート系樹脂やポリサルホン系樹
脂が好ましく、ポリサルホン系樹脂は光の波長分散性が
液晶に近い特性を有するので特に好ましい。光の波長分
散性がよいということは、液晶によって各波長で異なる
楕円偏光になった光を良好に補償することができ、液晶
表示のコントラストが向上することである。
とすると、本発明では上記熱可塑性樹脂フィルムをTg
−30℃〜Tg+100℃の温度範囲で予熱する。予熱
温度がTg−30℃よりも低いと、フィルムの柔軟性が
不足して延伸の際に破断しやすくなる。また、Tg+1
00℃よりも高いと、熱可塑性樹脂フィルムの保形性が
低下し、搬送などにおいてフィルムが垂れたり変形する
ことがある。
クロ波もしくは遠赤外線等を利用したヒーター、温度調
節して加熱されたロールもしくは金属ベルト等を用いた
公知の加熱手段を採用することができる。
ィルムを上記予熱温度よりも低い温度へ冷却しつつ延伸
する。延伸はフィルムの押出成形工程に連続して行って
もよく、フィルムを押出成形後一旦巻き取り、その後延
伸を行う別工程としてもよい。延伸の形態は縦一軸延
伸、横一軸延伸、縦横同時二軸延伸、逐次二軸延伸など
いずれでもよいが、縦一軸延伸によるものが視野角特性
にすぐれるので好ましい。延伸倍率は特に限定しない
が、液晶表示装置に使用する場合は通常1.2〜2倍程
度とされる。
よりも低い温度へ冷却しつつ延伸するのは、熱可塑性樹
脂フィルムの厚みの大きい部分と小さい部分との熱容量
差に起因する冷却速度の差にもとづき生じる温度差によ
り屈折率差Δnが異なることを利用するためである。ま
た同時に、外層樹脂と内層樹脂との温度差を利用し、内
層樹脂よりも温度の低い外層樹脂をより高配向させるこ
とにより、厚みの大きい部分と小さい部分との位相差を
近づけるためである。
ムが破断しない限り特に限定するものではない。しかし
ながら、Tg−30℃よりも低い温度で延伸を行うと熱
可塑性樹脂フィルムの破断が起こりやすくなるので、予
熱温度はTg付近からTg+100℃の範囲とし、延伸
時の温度はTg−30℃を下回らないようにするのが好
ましい。
層樹脂よりも重量平均分子量の大きい熱可塑性樹脂を用
いる。この理由は位相差をより均一にするためで、同一
延伸条件では重量平均分子量の大きい外層樹脂の方が配
向度が高くなり屈折率差が大きいので、それにより外層
樹脂と内層樹脂との屈折率差がより大きくなる。
が6万よりも小さいと、延伸しても配向の緩和が速く充
分な配向を付与できず、所望の位相差を得ることが困難
である。厚みを大きくすれば所望の位相差を得ることは
可能であるが、コスト高となり、重くて取扱い性がよく
ない等の問題がある。また、内層樹脂の重量平均分子量
が4.5万を超えると外層樹脂との配向度の差が充分つ
かず位相差の均一性が不充分となる。
ルムの成形方法は、多層化が可能であり、厚み精度がよ
く、成形による低歪み性などの面からTダイ共押出成形
法が好適であるが、溶液キャスティング法により多層成
形する方法も採用できる。
30℃〜Tg+100℃の温度範囲で予熱した後、該予
熱温度よりも低い温度へ冷却しつつ延伸するので、平面
方向にみてフィルムに厚みむらがあっても、延伸時にお
いて厚みの大きい部分では冷却され難く、厚みの小さい
部分よりも温度が高くなる。屈折率差Δnはフィルム温
度が高いほど小さくなるので厚みの大きい部分ではΔn
が小さく、位相差を厚みの小さい部分に近づけることが
できる。
布をみると、外部から冷却を受けたフィルムは厚み方向
全体にわたり均一な温度分布ではなく、表面から中心部
へ向かって昇温する温度勾配が生じており、延伸による
配向度、即ち屈折率差は内層樹脂の方が小さい。この状
態で延伸されるとフィルム全体にわたって厚みむらを相
殺して屈折率差が均一となり、位相差むらを小さくする
ことができる。
も重量平均分子量の大きい熱可塑性樹脂を用いているの
で、外層樹脂での配向度が内層樹脂に比べ、より大きく
なり上記のように表面から中心部へ向けて昇温する厚み
方向における温度勾配が生じたときの効果を高める作用
がある。
る。 (実施例1)ポリサルホン樹脂(帝人アモコエンジニア
リングプラスチック社製,商品名「P−3500」,重
量平均分子量65000)ペレットとポリサルホン樹脂
(帝人アモコエンジニアリングプラスチック社製,商品
名「P−1700」,重量平均分子量44000)ペレ
ットをそれぞれ異なる二軸押出機を用いてそれぞれ30
0℃で混練した後、共押出用のTダイで金型温度300
℃、金型先端温度(リップ温度)330℃に設定して3
層押出成形を行った。各層の厚みは30μm、20μ
m、30μmに設定した。冷却ロール温度150℃に設
定し、金属ロールとゴムロールでニップ冷却し、厚み8
1±2μmのポリサルホン未延伸フィルムを作製した。
オーブンで220℃に予熱し、190℃のオーブン中の
ロール延伸機(ロール温度190℃)にて延伸倍率1.
3倍に縦一軸延伸し、平均厚み69±2.5μmの延伸
フィルムを得た。
0mm、長さ1000mmの位相差フィルム試料を切り
出した。この試料の位相差(レターデーション値)を5
90nmで幅方向、長さ方向とも1cm間隔で測定した
ところ、平均値は502nm、レターデーション値のば
らつきの最大値(シート面内におけるレターデーション
値の最大値−最小値)は2.8nmであった。
化成社製,商品名「パンライトK−1300」,重量平
均分子量65000)ペレットとポリカーボネート樹脂
(帝人化成社製,商品名「パンライトK−1200」,
重量平均分子量43000)ペレットを、それぞれ異な
る二軸押出機を用いてそれぞれ250℃で混練した後、
共押出用のTダイで金型温度260℃、金型先端温度
(リップ温度)270℃に設定して3層押出成形を行っ
た。各層の厚みは30μm、20μm、30μmに設定
した。冷却ロール温度120℃に設定し、金属ロールと
ゴムロールでニップ冷却し、厚み80±2μmのポリカ
ーボネート未延伸フィルムを作製した。
のと同じロール延伸機(ロール温度190℃)にて予熱
ゾーン170℃、延伸ゾーン145℃(ロール温度14
5℃)に設定し、延伸倍率1.4倍に縦一軸延伸し、平
均厚み66±2.5μmの延伸フィルムを得た。
同様にして位相差を測定したところ、平均値は680n
m、レターデーション値のばらつきの最大値は3.2n
mであった。
コエンジニアリングプラスチック社製,商品名「P−3
500」,重量平均分子量65000)ペレットを二軸
押出機を用いて290℃で混練した後、金型温度290
℃、金型先端温度(リップ温度)330℃に設定して押
出成形を行った。冷却ロール温度150℃に設定し、金
属ロールとゴムロールでニップ冷却し、厚み80±2μ
mのポリサルホン未延伸フィルムを作製した。
のと同じロール延伸機にて、予熱ゾーン200℃、延伸
ゾーン195℃(ロール温度195℃)に設定し、延伸
倍率1.4倍に縦一軸延伸し、平均厚み71±2.5μ
mの延伸フィルムを得た。
同様にして位相差を測定したところ、平均値は615n
m、レターデーション値のばらつきの最大値は25nm
であった。
はキャスティング法によるフィルムに比べて厚み精度が
劣るが、このような厚み精度がよくない溶融押出フィル
ムでも延伸後の位相差が均一な位相差板を提供できる。
従って、キャスティング法に比べて設備が安価であり、
溶剤を用いないので安全に製造することのできる押出成
形フィルムを利用して高精度の均一性を有する位相差板
を得ることができ、更に、位相差の高い(500nm以
上)の位相差板にも適用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量平均分子量が4.5万以下である内
層樹脂の両面に、重量平均分子量が6万以上である外層
樹脂が積層された熱可塑性樹脂フィルムを、該熱可塑性
樹脂のTg−30℃〜Tg+100℃の温度範囲で予熱
した後、該予熱温度よりも低い温度へ冷却しつつ延伸す
ることを特徴とする位相差板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17746698A JP4171105B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 位相差板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17746698A JP4171105B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 位相差板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000009934A true JP2000009934A (ja) | 2000-01-14 |
| JP4171105B2 JP4171105B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=16031429
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17746698A Expired - Fee Related JP4171105B2 (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 位相差板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4171105B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002156525A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-31 | Fuji Photo Film Co Ltd | 位相差板及びその製造方法 |
| WO2007034973A1 (en) * | 2005-09-21 | 2007-03-29 | Fujifilm Corporation | Producing method of polymer film |
| WO2007066514A1 (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-14 | Konica Minolta Opto, Inc. | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置 |
| WO2007108562A1 (ja) * | 2006-03-23 | 2007-09-27 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 位相差フィルムおよびその製造方法 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP17746698A patent/JP4171105B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US8357321B2 (en) | 2005-09-21 | 2013-01-22 | Fujifilm Corporation | Producing method of polymer film |
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| JPWO2007066514A1 (ja) * | 2005-12-09 | 2009-05-14 | コニカミノルタオプト株式会社 | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置 |
| WO2007108562A1 (ja) * | 2006-03-23 | 2007-09-27 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 位相差フィルムおよびその製造方法 |
| US7744969B2 (en) | 2006-03-23 | 2010-06-29 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Retardation film and method for production thereof |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4171105B2 (ja) | 2008-10-22 |
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