JP2000052006A - 金属片の連続鋳造装置および連続鋳造方法 - Google Patents

金属片の連続鋳造装置および連続鋳造方法

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JP2000052006A
JP2000052006A JP10228910A JP22891098A JP2000052006A JP 2000052006 A JP2000052006 A JP 2000052006A JP 10228910 A JP10228910 A JP 10228910A JP 22891098 A JP22891098 A JP 22891098A JP 2000052006 A JP2000052006 A JP 2000052006A
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magnetic pole
molten steel
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casting
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JP10228910A
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Inventor
Katsuaki Morita
克明 森田
Ichiro Yamashita
一郎 山下
Yoichiro Tsumura
陽一郎 津村
Koichi Hirata
耕一 平田
Masahiro Kasai
正弘 葛西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同じ電流密度で得られる起磁力が大きく、ま
た、飽和磁束密度が高い、回転磁界の印加の下で金属片
の鋳造を行なう連続鋳造装置を提供する。 【解決手段】両端が開口した筒状のモールド1と、この
モールド1の開口端の片側より溶鋼3を供給するノズル
2と、溶鋼3を冷却するための冷却装置4と、モールド
1内の溶鋼3に回転磁界を印加するための電磁石と、溶
鋼3が成長して作られる凝固シェル9及び凝固シェル9
が成長して作られる鋼片11を引き抜くための回転ロー
ル10により連続鋳造装置を構成する。そして、磁極7
は、先端部分の幅を狭く、根元部分の幅を広く形成し、
その形状に合わせてその周囲を覆うように励磁コイル6
を巻く。この結果、隣り合う磁極先端角どうしの距離が
長くなり、また、磁極7のほぼ全長に亘って励磁コイル
6を巻くことが出来、漏れ磁束を減らすと同時に溶鋼貫
通磁束を増加させて起磁力を大きく出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属片の連続鋳造
装置及び連続鋳造方法に係り、特に、電磁石による回転
磁界の印加の下で鋳造する金属片の連続鋳造装置及び連
続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属片を連続鋳造する場合に、電
磁石を用いて鋳片の送出の方向を軸とする回転磁界を溶
融金属に印加することにより、良質の鋳片を得る連続鋳
造装置が知られている。特開平9−29403号公報に
このような連続鋳造装置の代表例が記載されている。
【0003】図5〜図7は、従来における金属片の連続
鋳造装置の構成例を示したもので、図5は外観構成を示
す斜視図、図6は水平断面図、図7は垂直断面図であ
る。金属片の連続鋳造装置は、モールド1、ノズル2、
冷却装置4、ヨーク5に設けられた磁極7′及び励磁コ
イル6′からなる電磁石を具備し、ノズル2を介してモ
ールド1内に供給された溶鋼3は冷却装置4で冷却さ
れ、モールド1との接触面に凝固シェル9が生成され
る。この凝固シェル9が成長しながら2基の回転ロール
10によって下方向へ導伴され、鋼片11となって連続
的に送り出される。
【0004】上記電磁石は、モールド1の外周に設けら
れた枠状のヨーク5と、このヨーク5の内側に配置され
た4つの磁極7′と、この磁極7′の外周に巻かれた4
つの励磁コイル6′とからなり、この4つの励磁コイル
6′に2つの交流電源8が接続される。この交流電源8
によって励磁コイル6′に交流電流が供給されると、向
かい合う磁極間に溶鋼貫通磁束12が発生し、これによ
って溶鋼3内に、鋼片11の送出の方向を軸とする均一
な回転磁界が発生する。
【0005】この回転磁界によって生じるローレンツ力
が鋼片11の送出方向に対し垂直に作用し、鋼片11の
送出方向の流れである注入時の下方流、またその循環流
として発生する上方流の流速を低下させることが出来
る。このため、下方流によって生じていた凝固シェル9
の不均一な成長が防止されると共に、上方流によって生
じていた溶鋼3中の介在物の巻き込みが抑制される。以
下、この効果を電磁ブレーキ作用と呼ぶ。
【0006】また、上記回転磁界によって周方向に溶鋼
3の流れが発生する。このためモールド内壁との接触部
から成長する溶鋼凝固シェルが等結晶化され、更に、溶
鋼3内部に含まれるガス成分が均一に拡散するので、生
成する鋼片11の表面の小孔数が減少する。以下、この
効果を電磁攪拌作用と呼ぶ。
【0007】これらの電磁ブレーキ作用、電磁攪拌作用
は溶鋼貫通磁束12が多いほど、大きな効果を得ること
が出来る。
【0008】一方、前記電磁石では、溶鋼貫通磁束12
が発生すると同時に、隣り合う2つの磁極間を磁路とす
る漏れ磁束13が発生する。これに関連して、このよう
な従来の連続鋳造装置では、次の点のような課題があ
る。
【0009】従来の回転磁界の印加の下で鋳造する連続
鋳造装置において、回転磁界を得るための電磁石の構造
は、水平断面を見たときの磁極の幅が(以下、磁極の幅
とは、水平断面を見たときの磁極の幅のことを指す)、
根元部分(図6で、ヨーク5寄りの端)から先端部分
(図6で、モールド1寄りの端)まで均一である。ま
た、隣り合う磁極に巻かれる励磁コイル6′どうしが接
触しないように励磁コイル6′は磁極根元部分に集中し
て巻かれている。このため次のような問題がある。
【0010】(1)隣り合う磁極7′の磁極先端角どう
しを結ぶ距離が短く、この部分の磁路に磁束が集中して
漏れ磁束13となり、溶鋼貫通磁束12が少ない。
【0011】(2)交流電源8により供給する電流値を
大きくすると、磁極根元部分の磁束密度が上限値(飽和
磁束密度)に達しやすく、溶鋼3に作用させることの出
来る磁束密度の上限値が小さい。
【0012】(3)励磁コイル6′に覆われていない磁
極先端部分からの漏れ磁束13が多く、溶鋼貫通磁束1
2が少なく、また、励磁コイル6′を巻く領域(コイル
断面積)が狭く、大きな起磁力を得られない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
電磁石による回転磁界の印加の下で金属片の鋳造を行な
う連続鋳造装置は、漏れ磁束があることと、得られる磁
束密度に飽和磁束密度という上限値があることから、得
られる起磁力に上限があり、従って、鋳造片に作用させ
ることの出来る電磁攪拌作用、電磁ブレーキ作用の効果
にも上限があった。
【0014】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、同じ電流密度で得られる起磁力が大きく、
また、飽和磁束密度が高い、回転磁界の印加の下で金属
片の鋳造を行なう連続鋳造装置および連続鋳造方法を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に対応
する金属片の連続鋳造装置は、電磁石による回転磁界の
印加の下で金属片の鋳造を行なう連続鋳造装置におい
て、鋳造対象を垂直方向に流す過程で凝固させるための
モールドと、4つの磁極が、鋳造対象を取り囲むよう
に、隣り合う磁極の軸が一つの水平面上で90度の角度
をなす位置に配置され、向かい合う磁極間に鋳造対象を
貫通する磁束が水平方向に発生する、前記回転磁界を印
加するための電磁石とを具備し、前記4つの磁極は根本
部分の幅より先端部分の幅を狭く形成したことを特徴と
する。
【0016】本発明の請求項2に対応する金属片の連続
鋳造装置は、電磁石による回転磁界の印加の下で金属片
の鋳造を行なう連続鋳造装置において、鋳造対象を垂直
方向に流す過程で凝固させるためのモールドと、4つの
磁極が、鋳造対象を取り囲むように、隣り合う磁極の軸
が一つの水平面上で90度の角度をなす位置に配置さ
れ、向かい合う磁極間に鋳造対象を貫通する磁束が水平
方向に発生する、前記回転磁界を印加するための電磁石
とを具備し、前記4つの磁極は、根本部分に均一な幅の
領域を形成すると共に、この均一幅の領域より先端部分
の幅を狭く形成したことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項3に対応する金属片の連続
鋳造装置は、請求項1又は2に対応する金属片の連続鋳
造装置において、前記電磁石のコイルが、磁極形状に合
わせて磁極全体を覆うように巻かれていることを特徴と
する。
【0018】本発明の請求項4に対応する金属片の連続
鋳造方法は、前記請求項3に対応する金属片の連続鋳造
装置を用いて、炭素鋼を鋳造する連続鋳造方法におい
て、鋳造速度が1.6〜5m/minで、前記電磁石に
よって発生する磁界のモールド中央磁極中心部の磁束密
度が0.2〜0.3T、前記回転磁界を発生させるため
の交流電流の周波数が0.3〜1Hzの条件にて鋳造す
ることを特徴とする。
【0019】本発明の電磁石による回転磁界の印加の下
で鋳造を行なう金属片の連続鋳造装置および連続鋳造方
法は、漏れ磁束を減らすと同時に溶鋼貫通磁束を増加さ
せることが出来、同じ電流密度で得られる起磁力を大き
くすることが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】[第1実施形態]図1は本発明の第1実施
形態に係る金属片の連続鋳造装置の外観構成を示す斜視
図、図2は同水平断面図ある。
【0022】この第1実施形態に係る金属片の連続鋳造
装置は、両端が開口した筒状のモールド1と、モールド
1の開口端の片側よりモールド1に溶鋼3を供給するノ
ズル2と、モールド1の一部を覆うように設置された、
モールド1内の溶鋼3を冷却するための冷却装置4と、
この冷却装置4の一部を覆うように設置され、モールド
1内の溶鋼3に回転磁界を印加するためのヨーク5に設
けられた磁極7及び励磁コイル6からなる電磁石と、溶
鋼3が成長して作られる凝固シェル9およびこの凝固シ
ェル9が成長して作られる鋼片11を、モールド1の溶
鋼3が供給される反対側の開口端から引き抜くための2
基の回転ロール10を具備している。
【0023】上記ノズル2を介してモールド1内に供給
された溶鋼3は冷却装置4で冷却され、モールド1との
接触面に凝固シェル9が生成される。この凝固シェル9
が成長しながら回転ロール10により下方向へ導伴さ
れ、鋼片11となって連続的に送り出される。すなわ
ち、溶鋼3は、前記従来装置の図7に示したように鋼片
11の送出の方向に対して垂直な方向について、外縁部
から中心に向かって成長していき、また、その成長は、
鋼片11の送出の方向について、ノズル2から離れるほ
ど進んでいる。
【0024】上記電磁石は、ヨーク5に設けられた4つ
の磁極7と、この磁極7の外周に巻かれて交流電源8に
接続される4つの励磁コイル6とを有している。磁極7
は、モールド1の外側において、隣り合う磁極の軸が一
つの水平面上で90度の角度をなす位置に配置される。
前記電磁石において、向かい合う2つの磁極7に巻かれ
た励磁コイル6は、相互の磁束を強め合う方向に巻かれ
ており、同じ交流電源8に接続し、向かい合う2つの磁
極7の作る磁束の位相差を0度とする。また、隣り合う
2つの磁極7に巻かれた励磁コイル6は、別々の交流電
源8に接続し、位相差を90度ずらした交流電流を供給
し、隣り合う2つの磁極7の作る磁束の位相差を90度
とする。
【0025】交流電源8によって励磁コイル6に交流電
流が流れると、強磁性体である磁極7及びヨーク5を介
して、向かい合う磁極7間に溶鋼貫通磁束12が発生す
る。このとき、向かい合う2つの磁極7の間を磁路とす
る2組の溶鋼貫通磁束12の位相差は90度となり、相
互に作用して溶鋼3内には、鋼片11の送出の方向を軸
とする均一な回転磁界が発生する。
【0026】本実施形態で重要なのは、電磁石の磁極7
及び励磁コイル6の形状であり、磁極先端部分の幅は狭
く、磁極根元部分の幅は広く、励磁コイル6は磁極7の
形状に合わせてその周囲を覆うように巻かれている。
【0027】磁極7の先端部の幅を狭くすることによ
り、隣り合う磁極先端角どうしの距離が長くなり、漏れ
磁束13を減らすと同時に溶鋼貫通磁束12を増加させ
ることが出来る。これは以下のことから説明される。溶
鋼中心の磁束密度Bg(T)は、磁極7内の磁束密度B
c(T)に比例し、次式で表される。
【0028】 Bg=(P0/(P0+P1))・Bc ・・・(1) 但し、P0:溶鋼貫通磁束12の通る磁路のパーミアン
ス(H) P1:漏れ磁束13の通る磁路のパーミアンス(H) 上記(1)式において、パーミアンスP1を小さくする
と磁束密度Bcの係数が大きくなり、溶鋼中心の磁束密
度Bgも大きくなるので、磁束が通過する断面積が一定
とすると、向かい合う磁極間の距離を一定に保ったま
ま、溶鋼貫通磁束12を増加させることが出来る。一般
に、2つの磁極間のパーミアンスP(H)は次式で表さ
れ、 P=μS/L ・・・(2) 但し、μ:透磁率(H/m) S:磁路の断面積(m2) L:磁路の長さ(m) 上記(2)式より、パーミアンスPを小さくするには、
磁路Lを長くすれば良いことが分かる。図2に示すよう
に、磁極先端幅を狭くし、漏れ磁束13の磁路を長くす
ることにより、パーミアンスP1は小さくなり溶鋼貫通
磁束12を増加させることが出来る。
【0029】また、磁極7の根元部分の幅を広くするこ
とにより、磁極根元部分の磁束密度が上限値(飽和磁束
密度)に達し難くすることが出来る。これは以下のこと
から説明される。
【0030】磁極7内の磁束密度Bcは磁極の材質によ
り上限値(飽和磁束密度)を持つため、溶鋼中心の磁束
密度Bgも上限値を持つ。磁極7内の磁束数Φ(Wb)
は、次式で表される。
【0031】Φ=Bc・Sc ・・・(3) 但し、Sc:磁極断面積(m2) 図2に示したように、磁極根元部分の幅を大きくし磁極
断面積Scを大きくすることにより、磁束数Φの上限値
を増やすことが出来る。磁極7内の磁束数Φの増加に伴
い、溶鋼部への作用磁束数も増加させることが出来るの
で、溶鋼中心の磁束密度の上限値を大きくすることが出
来る。溶鋼中心の磁束密度の増加に伴い、電磁攪拌、電
磁ブレーキ効果は大きくなるので、溶鋼に作用させるこ
との出来る電磁攪拌、電磁ブレーキ効果の上限を大きく
とることが出来る。
【0032】更に、本発明では、磁極7の先端部分の幅
を狭く根元部分の幅を広くすることによって、磁極全体
を覆うように励磁コイル6を巻くことが可能となり、磁
極7の形状に合わせ、磁極全体を覆うように励磁コイル
6を巻くことによって、(a)磁極側面からの漏れ磁束
の磁路を励磁コイル6で遮断することが出来、溶鋼貫通
磁束12を増加させることが出来る。例えば、図2に示
すように、励磁コイル6が磁極7全体を覆う構造とする
と、漏れ磁束13の磁路の断面積が狭くなる。磁路の断
面積Sを小さくすると、(2)式から分かるようにパー
ミアンスP1が小さくなるため、溶鋼貫通磁束12を増
加させることが出来る。
【0033】(b)また、隣り合う磁極に巻かれるコイ
ルどうしが接触することなく、従来装置に比べコイル断
面積を広くとることが出来、大きな起磁力を得ることが
出来る。
【0034】本実施形態における具体例として、図4の
実線aに、ヨーク外寸法720(mm)×720(mm)、
向かい合う磁極間距離270(mm)、モールド内寸法1
69(mm)×169(mm)、磁極先端幅70(mm)、磁
極根元幅170(mm)とした場合の磁極内磁束密度Bc
に対する溶鋼中心磁束密度Bgの計算値を示す。合わせ
て、ヨーク外寸法760(mm)×760(mm)、向かい
合う磁極間距離210(mm)、モールド内寸法150
(mm)×150(mm)、磁極幅は先端と根元で等しく1
30(mm)である従来装置の計算値も点線cとして示
す。なお、このとき励磁コイル6を流れている電流の周
波数は5(Hz)である。
【0035】図4の直線の傾きは(1)式における磁極
内磁束密度Bcの係数を示す。図4より、(1)式にお
ける磁極内磁束密度Bcの係数が、従来装置では約0.
12であったものが、本発明に基づく装置では、約0.
21まで大きくなったことが分かる。また、磁極7の飽
和磁束密度によって決まる溶鋼中心磁束密度Bgの上限
値が約0.18(T)から約0.32(T)まで大きく
なったことも分かる。
【0036】また、上記本発明による装置では、励磁コ
イル6は磁極7全体を覆うように幅75mmで巻かれてお
り、コイル領域の断面積は9.0E−3(mm2)である
のに対し、上記従来装置では励磁コイル6は磁極7の根
元から70(mm)部分までの部分に幅80(mm)で集中
して巻かれており、コイル領域の断面積は、5.6E−
3(mm2)である。すなわち、本発明に基づく装置の方
が、同じ電流密度で得られる起磁力を従来装置より約
1.6倍大きくすることが出来る。例えば、本実施形態
に基づく磁石装置(磁極高さ400mm)を用いて、モー
ルド中心部の磁束密度0.2〜0.3T、電源周波数
0.3〜1Hzの条件にて、炭素鋼を鋳造速度1.6〜
5m/minにて鋳造した結果、 (1)電磁ブレーキ作用と相関のあるモールド内のシェ
ルの厚さの分布を見たとき、シェル厚さの平均値からの
偏差で、本装置がない場合±37%であったものが、本
装置を設置する事により±19.6%にする事が出来
た。 (2)また、電磁攪拌効果と相関のある鋳造片横断面の
等軸晶率は、本装置がない場合は9.8%であったもの
が、本装置を設置する事により45〜50%に等結晶化
する事が出来た。
【0037】[第2実施形態]図3に、本発明に係る第
2実施形態の水平断面図を示す。
【0038】この第2実施形態の連続鋳造装置は、第1
実施形態と同様に、モールド1、ノズル2、冷却装置
4、および電磁石を具備し、ノズル2を介してモールド
1内に供給された溶鋼3は冷却装置4で冷却され、モー
ルド1との接触面に凝固シェル9が生成される。この凝
固シェル9が成長しながら図示されていない回転ロール
によって下方向へ導伴され、鋼片11となり連続的に送
り出される。
【0039】前記電磁石は、第1実施形態と同様に、ヨ
ーク5と4つの磁極7を有しており、励磁コイル6には
2つの交流電源8が供給される。このとき向かい合う磁
極間に溶鋼貫通磁束12が発生し、溶鋼3内には、鋼片
11の送出の方向を軸とする均一な回転磁界が発生す
る。また、同時に、隣り合う2つの磁極間を磁路とする
漏れ磁束13が発生する。
【0040】本実施形態で重要なのは、電磁石の磁極7
及び励磁コイル6の形状であり、磁極先端部分の幅は狭
く、磁極根元部分の幅は広く、磁極根元付近には磁極幅
が均一な部分がある。そして、励磁コイル6は磁極形状
に合わせてその周囲を覆うように巻く。磁極7の先端部
の幅を狭くすることにより、隣り合う磁極先端角どうし
の距離が長くなり、漏れ磁束13を減らすと同時に溶鋼
貫通磁束12を増加させることが出来る。これは以下の
ことから説明される。
【0041】第1実施形態のように、磁極7の先端部分
の幅を狭く、根元部分を広くするのに加えて、磁極7の
根元部分付近に幅が均一な部分を設けることにより、コ
イル断面積を広くとることが出来、第1実施形態よりも
更に、大きな起磁力を得ることが出来る。
【0042】本実施形態の具体例として、図4の破線b
に、ヨーク外寸法870(mm)×870(mm)、向かい
合う磁極間距離270(mm)、モールド内寸法169
(mm)×169(mm)、磁極先端幅70(mm)、磁極根
元幅170(mm)、磁極幅均一部長さ75(mm)に設定
した場合の磁極内磁束密度Bcに対する溶鋼中心磁束密
度Bgの計算値を示す。なお、このとき励磁コイル6を
流れている電流の周波数は5(Hz)である。図4に示
す破線bより、(1)式における磁極内磁束密度Bcの
係数は、約0.18であることが分かり、第1実施形態
と同様、従来装置に比べ大きくなったことが分かる。
【0043】本実施形態では、従来装置に比較して同じ
電流密度で得られる起磁力を約2.7倍大きくすること
が出来、また、第1実施形態と比較しても起磁力を約
1.7倍大きくすることが出来る。また、溶鋼中心磁束
密度Bcの上限値は約0.27Tである。上記実施形態
に基づく装置では、励磁コイル6は磁極7全体を覆うよ
うに幅75mmで巻かれており、コイル領域の断面積は1
5E−3(mm2)である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による金属
片の連続鋳造装置では、鋳造対象を取り囲むように、隣
り合う磁極の軸が90度の角度をなして電磁石内に配置
された4つの磁極について、先端部分の幅は狭く、根元
部分の幅は広くするようにしたので、隣り合う磁極先端
角どうしの距離が長くなり、また、磁極形状に合わせて
磁極のほぼ全長にわたって巻くことが出来るため、漏れ
磁束を減らすと同時に溶鋼貫通磁束を増加させることが
出来、同じ電流密度で得られる起磁力を大きくすること
が出来る。また、磁極の先端部分の幅は狭く、根元部分
の幅は広くするのに加えて、磁極の根元部分付近に磁極
幅が均一な部分を設けることにより、更に大きな起磁力
を得ることが出来る。
【0045】また、根元部分の幅を広くすることで、根
元部分の磁束密度が飽和磁束密度に達しにくくなる。
【0046】以上のように、同じ電流密度で得られる電
磁石の起磁力が大きくなることで、同じ電流密度で得ら
れる電磁ブレーキ作用および電磁攪拌作用の効果を上げ
ることが出来る。また、同じ電流密度で得られる電磁石
の起磁力が大きくなることと、磁束密度の上限が高くな
ることから、電磁ブレーキ作用および電磁攪拌作用の効
果の上限が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る金属片の連続鋳造
装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態における水平断面図。
【図3】本発明の第2実施形態における水平断面図。
【図4】本発明装置及び従来装置の磁極内磁束密度に対
する溶鋼中心磁束密度の関係を示す図。
【図5】従来における金属片の連続鋳造装置の外観構成
を示す斜視図。
【図6】従来の金属片の連続鋳造装置の水平断面図。
【図7】従来の金属片の連続鋳造装置の垂直断面図。
【符号の説明】
1 モールド 2 ノズル 3 溶鋼 4 冷却装置 5 ヨーク 6 励磁コイル 7 磁極 8 交流電源 9 凝固シェル 10 回転ロール 11 鋼片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 陽一郎 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 平田 耕一 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 葛西 正弘 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4E004 AA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石による回転磁界の印加の下で金属
    片の鋳造を行なう連続鋳造装置において、 鋳造対象を垂直方向に流す過程で凝固させるためのモー
    ルドと、 4つの磁極が、鋳造対象を取り囲むように、隣り合う磁
    極の軸が一つの水平面上で90度の角度をなす位置に配
    置され、向かい合う磁極間に鋳造対象を貫通する磁束が
    水平方向に発生する、前記回転磁界を印加するための電
    磁石とを具備し、 前記4つの磁極は根本部分の幅より先端部分の幅を狭く
    形成したことを特徴とする金属片の連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 電磁石による回転磁界の印加の下で金属
    片の鋳造を行なう連続鋳造装置において、 鋳造対象を垂直方向に流す過程で凝固させるためのモー
    ルドと、 4つの磁極が、鋳造対象を取り囲むように、隣り合う磁
    極の軸が一つの水平面上で90度の角度をなす位置に配
    置され、向かい合う磁極間に鋳造対象を貫通する磁束が
    水平方向に発生する、前記回転磁界を印加するための電
    磁石とを具備し、 前記4つの磁極は、根本部分に均一な幅の領域を形成す
    ると共に、この均一幅の領域より先端部分の幅を狭く形
    成したことを特徴とする金属片の連続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の金属片の連続鋳
    造装置において、 前記電磁石のコイルが、磁極形状に合わせて磁極全体を
    覆うように巻かれていることを特徴とする金属片の連続
    鋳造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の金属片の連続鋳造装置
    を用いて炭素鋼を鋳造する連続鋳造方法において、 鋳造速度が1.6〜5m/minで、前記電磁石によっ
    て発生する磁界のモールド中央磁極中心部の磁束密度が
    0.2〜0.3T、前記回転磁界を発生させるための交
    流電流の周波数が0.3〜1Hzの条件にて鋳造するこ
    とを特徴とする金属片の連続鋳造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100406165C (zh) * 2003-06-17 2008-07-30 Usinor公司 可使喷嘴内移动的熔融金属电磁旋转的连续铸造装置
JP2020006420A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 日本製鉄株式会社 電磁ブレーキ装置
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