JP2000052011A - 連続鋳造方法 - Google Patents
連続鋳造方法Info
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- JP2000052011A JP2000052011A JP10225563A JP22556398A JP2000052011A JP 2000052011 A JP2000052011 A JP 2000052011A JP 10225563 A JP10225563 A JP 10225563A JP 22556398 A JP22556398 A JP 22556398A JP 2000052011 A JP2000052011 A JP 2000052011A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、短い軽圧下帯でも十分に鋳
片偏析を改善する連続鋳造方法を提供することである。 【解決手段】 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法にお
いて、軽圧下帯入り側の鋳片中心固相率が0.2以下
で、且つ、軽圧下帯出側の鋳片中心固相率が下記(1)
式で示す中心固相率を下限とし、0.7を上限とした範
囲で鋳片の軽圧下をすることを特徴とする連続鋳造方
法。 Y=-0.0111*X+0.8 ・・・・・・・(1) Y ;軽圧下帯出側の鋳片中心固相率(-) X ;等軸晶率(%)
片偏析を改善する連続鋳造方法を提供することである。 【解決手段】 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法にお
いて、軽圧下帯入り側の鋳片中心固相率が0.2以下
で、且つ、軽圧下帯出側の鋳片中心固相率が下記(1)
式で示す中心固相率を下限とし、0.7を上限とした範
囲で鋳片の軽圧下をすることを特徴とする連続鋳造方
法。 Y=-0.0111*X+0.8 ・・・・・・・(1) Y ;軽圧下帯出側の鋳片中心固相率(-) X ;等軸晶率(%)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続鋳造で鋳片
を鋳造する際に生じる粒状偏析の悪化を防止する軽圧下
技術に関するものである。
を鋳造する際に生じる粒状偏析の悪化を防止する軽圧下
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業においては、省エネルギーを目的
に20数年前から連続鋳造による鋳片の製造をおこなっ
てきた。
に20数年前から連続鋳造による鋳片の製造をおこなっ
てきた。
【0003】その際に問題になるのは、中心部に集積す
る濃化溶鋼の偏析である。この偏析した部分の成分濃度
が高い時には、例えばビレットやブルームから製造した
線材の場合には、ワイヤに伸線する際に、偏析部とその
他の部位の硬さが違うことにより破断が生じ断線する。
また、スラブ鋳片の場合、例えば厚板を製造する場合に
は中心偏析部の靱性が低下するなどの問題が発生する。
る濃化溶鋼の偏析である。この偏析した部分の成分濃度
が高い時には、例えばビレットやブルームから製造した
線材の場合には、ワイヤに伸線する際に、偏析部とその
他の部位の硬さが違うことにより破断が生じ断線する。
また、スラブ鋳片の場合、例えば厚板を製造する場合に
は中心偏析部の靱性が低下するなどの問題が発生する。
【0004】これらの偏析を改善する為に、例えば、特
開平5-220554号公報ではブルーム鋳造においては、鋳型
内の電磁撹拌装置を用いて鋳片の中心部を等軸晶化した
後に軽圧下して粒状偏析粒径のサイズを減少させる方法
も報告されている。この方法では、中心部が等軸晶化す
ると偏析成分の濃化した溶鋼が分散しやすく、いわゆる
V偏析となるが、これに軽圧下を加えることにより半凝
固状態の溶鋼流動を抑制し、粒状偏析のサイズを軽減で
きるとしている。また、溶鋼流動に影響する鋳片の中心
固相率の範囲は、固相率の下限は0.05ないし0.1 、固相
率の上限は0.7ないし1.0 であると言われている。
開平5-220554号公報ではブルーム鋳造においては、鋳型
内の電磁撹拌装置を用いて鋳片の中心部を等軸晶化した
後に軽圧下して粒状偏析粒径のサイズを減少させる方法
も報告されている。この方法では、中心部が等軸晶化す
ると偏析成分の濃化した溶鋼が分散しやすく、いわゆる
V偏析となるが、これに軽圧下を加えることにより半凝
固状態の溶鋼流動を抑制し、粒状偏析のサイズを軽減で
きるとしている。また、溶鋼流動に影響する鋳片の中心
固相率の範囲は、固相率の下限は0.05ないし0.1 、固相
率の上限は0.7ないし1.0 であると言われている。
【0005】しかし、広い範囲の固相率での流動を軽圧
下で抑制しようとすると、それだけ軽圧下帯の長さを必
要とする。例えば、160mm角のビレットの場合、軽圧
下帯の必要長さは3m〜3.5mになり、設備費が増大
する。従って、設備費抑制のため、軽圧下帯の長さを必
要最小限の長さで設置している。しかし、これが操業条
件の裕度を狭める結果となり、生産する品種によっては
鋳造速度を落とし生産能率を低下させるなどの要因とな
っていた。
下で抑制しようとすると、それだけ軽圧下帯の長さを必
要とする。例えば、160mm角のビレットの場合、軽圧
下帯の必要長さは3m〜3.5mになり、設備費が増大
する。従って、設備費抑制のため、軽圧下帯の長さを必
要最小限の長さで設置している。しかし、これが操業条
件の裕度を狭める結果となり、生産する品種によっては
鋳造速度を落とし生産能率を低下させるなどの要因とな
っていた。
【0006】連続鋳造工程で更に生産性を向上させるた
めには、鋳造速度を増加させなければならない。しか
し、例えばビレットの軽圧下の場合には、鋳造速度が速
く、必要軽圧下帯の長さがブルームなどに比較し、より
問題が顕著である。特にビレット連続鋳造機では鋳造速
度が速く、上記ブルーム連鋳機と同じ考え方で軽圧下の
長さを設計すると更に長い設備が必要となる。
めには、鋳造速度を増加させなければならない。しか
し、例えばビレットの軽圧下の場合には、鋳造速度が速
く、必要軽圧下帯の長さがブルームなどに比較し、より
問題が顕著である。特にビレット連続鋳造機では鋳造速
度が速く、上記ブルーム連鋳機と同じ考え方で軽圧下の
長さを設計すると更に長い設備が必要となる。
【0007】軽圧下帯の長さが充分に確保できる場合に
は、ビレットの場合でも特開平6-63715 号公報にあるよ
うに、凝固時に鋳造方向に溶鋼が吸引されて発生すると
言われているV偏析は防止出来る。即ち、粒状偏析は微
細な等軸晶の間に分散するという知見が得られている。
は、ビレットの場合でも特開平6-63715 号公報にあるよ
うに、凝固時に鋳造方向に溶鋼が吸引されて発生すると
言われているV偏析は防止出来る。即ち、粒状偏析は微
細な等軸晶の間に分散するという知見が得られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、短い
軽圧下帯でも十分に鋳片偏析を改善する連続鋳造方法を
提供することである。
軽圧下帯でも十分に鋳片偏析を改善する連続鋳造方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は以下の通
りである。 ( 1) 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法において、軽
圧下帯入り側の鋳片中心固相率が0.2以下で、且つ、
軽圧下帯出側の鋳片中心固相率が下記式1で示す中心固
相率を下限とし、0.7を上限とした範囲で鋳片の軽圧
下をすることを特徴とする連続鋳造方法。 (式1)Y=-0.0111*X+0.8 (式の記号の説明)Y は軽圧下帯出側の鋳片中心固相率
(-) X は等軸晶率(%) (2)前記軽圧下をする際に、全圧下量を10mm以下と
することを特徴とする請求項1記載の連続鋳造方法。 (3)軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法において、鋳
型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片に沿った
距離が下記式3で示す距離以下で、且つ、軽圧下帯長さ
を下記式2で示す長さを下限とし、下記式4で示す長さ
を上限とした範囲で鋳片の軽圧下をすることを特徴とす
る連続鋳造方法。 (式2)L=(-1.38*X+82.84)*d2*Vc*10-6 (式3)LD=d2*Vc/4000 (式4)LMAX=82*d2*Vc*10-6 (式の記号の説明) Lは軽圧下帯長さの下限(m) LDは鋳型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片
に沿った距離(m) LMAXは軽圧下帯長さの上限(m) Xは等軸晶率(%) dはビレットの幅(mm) Vcは鋳造速度(m/min) 以下、本発明を細述する。
りである。 ( 1) 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法において、軽
圧下帯入り側の鋳片中心固相率が0.2以下で、且つ、
軽圧下帯出側の鋳片中心固相率が下記式1で示す中心固
相率を下限とし、0.7を上限とした範囲で鋳片の軽圧
下をすることを特徴とする連続鋳造方法。 (式1)Y=-0.0111*X+0.8 (式の記号の説明)Y は軽圧下帯出側の鋳片中心固相率
(-) X は等軸晶率(%) (2)前記軽圧下をする際に、全圧下量を10mm以下と
することを特徴とする請求項1記載の連続鋳造方法。 (3)軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法において、鋳
型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片に沿った
距離が下記式3で示す距離以下で、且つ、軽圧下帯長さ
を下記式2で示す長さを下限とし、下記式4で示す長さ
を上限とした範囲で鋳片の軽圧下をすることを特徴とす
る連続鋳造方法。 (式2)L=(-1.38*X+82.84)*d2*Vc*10-6 (式3)LD=d2*Vc/4000 (式4)LMAX=82*d2*Vc*10-6 (式の記号の説明) Lは軽圧下帯長さの下限(m) LDは鋳型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片
に沿った距離(m) LMAXは軽圧下帯長さの上限(m) Xは等軸晶率(%) dはビレットの幅(mm) Vcは鋳造速度(m/min) 以下、本発明を細述する。
【0010】課題解決の為、発明者らは、軽圧下帯の長
さを種々変化させて鋳造実験を行った。
さを種々変化させて鋳造実験を行った。
【0011】その結果、軽圧下帯の入り側の位置は中心
固相率を0.2以下とし、出側位置を変更して軽圧下帯
の長さを変化させると、圧下帯を短くした場合の偏析を
解析すると鋳片の中心部の周りは軽圧下による逆V偏析
になっているのに対し、中央部はV偏析になっている
(所謂、逆Wの形状をした偏析)。その形態から推定す
ると、軽圧下帯では凝固収縮を補う以上の圧下がなされ
鋳片中心周辺が凝固し、その後、軽圧下帯を出たところ
でもう一度凝固収縮がおこり濃化溶鋼が集積し鋳片中心
部にV偏析が発生し凝固したものと推測できる。
固相率を0.2以下とし、出側位置を変更して軽圧下帯
の長さを変化させると、圧下帯を短くした場合の偏析を
解析すると鋳片の中心部の周りは軽圧下による逆V偏析
になっているのに対し、中央部はV偏析になっている
(所謂、逆Wの形状をした偏析)。その形態から推定す
ると、軽圧下帯では凝固収縮を補う以上の圧下がなされ
鋳片中心周辺が凝固し、その後、軽圧下帯を出たところ
でもう一度凝固収縮がおこり濃化溶鋼が集積し鋳片中心
部にV偏析が発生し凝固したものと推測できる。
【0012】次に軽圧下帯の入り側の位置は中心固相率
を0.2以下とし、偏析に対する凝固組織と軽圧下帯出
側中心固相率との影響を検討した。その結果、図1に示
すように、等軸晶率が高い程、軽圧下帯出側中心固相率
が低い領域まで偏析良好領域が広がり、短い軽圧下帯で
も良好な結果が得られることが判った。これは、等軸晶
率の増加により等軸晶間にある濃化溶鋼の流動が抑制さ
れて凝固収縮による濃化溶鋼の集積が防止された為と推
測される。この場合、軽圧下帯にある鋳片の中心固相率
は軽圧下帯入り側の固相率が0.2以下で、且つ、軽圧
下帯出側での中心固相率は0.7未満で、且つ、下式
(1)で求められる鋳片中心固相率以上の範囲で圧下す
ると、V偏析が抑制されていることから軽圧下帯では凝
固収縮に見合う圧下がなされていることがわかる。
を0.2以下とし、偏析に対する凝固組織と軽圧下帯出
側中心固相率との影響を検討した。その結果、図1に示
すように、等軸晶率が高い程、軽圧下帯出側中心固相率
が低い領域まで偏析良好領域が広がり、短い軽圧下帯で
も良好な結果が得られることが判った。これは、等軸晶
率の増加により等軸晶間にある濃化溶鋼の流動が抑制さ
れて凝固収縮による濃化溶鋼の集積が防止された為と推
測される。この場合、軽圧下帯にある鋳片の中心固相率
は軽圧下帯入り側の固相率が0.2以下で、且つ、軽圧
下帯出側での中心固相率は0.7未満で、且つ、下式
(1)で求められる鋳片中心固相率以上の範囲で圧下す
ると、V偏析が抑制されていることから軽圧下帯では凝
固収縮に見合う圧下がなされていることがわかる。
【0013】(式1)Y=-0.0111*X+0.8 (式の記号の説明)Y は軽圧下帯出側の鋳片中心固相率
(-) X は等軸晶率(%) この範囲は従来から有効であると言われていた、圧下す
べき範囲は鋳片の中心固相率0.05〜0.2から0.
7〜1.0までの範囲であるという認識に比べると格段
に短く済む。
(-) X は等軸晶率(%) この範囲は従来から有効であると言われていた、圧下す
べき範囲は鋳片の中心固相率0.05〜0.2から0.
7〜1.0までの範囲であるという認識に比べると格段
に短く済む。
【0014】このように組織の等軸晶率と組み合わせれ
ば、短い軽圧下帯でも効率的に偏析の改善を図れる。
ば、短い軽圧下帯でも効率的に偏析の改善を図れる。
【0015】本発明で軽圧下帯入り側中心固相率を0.
2以下としたのは、0.2を超えると中心部に強いV偏
析が生じて軽圧下の効果が得られないからである。ま
た、軽圧下帯出側の中心固相率を0.7未満としたの
は、0.7以上では本発明の軽圧下帯短縮による効果が
得られないからである。また、式(1)は図1の偏析良
好域の範囲に基づいて定めた。
2以下としたのは、0.2を超えると中心部に強いV偏
析が生じて軽圧下の効果が得られないからである。ま
た、軽圧下帯出側の中心固相率を0.7未満としたの
は、0.7以上では本発明の軽圧下帯短縮による効果が
得られないからである。また、式(1)は図1の偏析良
好域の範囲に基づいて定めた。
【0016】割れ感受性の強い鋼については、軽圧下帯
の各ロールの圧下量を1.5mm以下とする必要がある。
圧下量が1.5mmを超えると、割れ感受性の強い鋼で
は軽圧下中に凝固界面での割れが生じる可能性があるか
らである。通常の割れ感受性の鋼についてはこの限りで
はない。
の各ロールの圧下量を1.5mm以下とする必要がある。
圧下量が1.5mmを超えると、割れ感受性の強い鋼で
は軽圧下中に凝固界面での割れが生じる可能性があるか
らである。通常の割れ感受性の鋼についてはこの限りで
はない。
【0017】今回の一連の解析の中で、鋳片が軽圧下帯
に入る位置における等軸晶率が、少なくとも鋳片中心固
相率が0.5以下の部分が既に等軸晶化していることが
重要であることがわかった。これは、130角のビレッ
トでは35%の等軸晶率に相当する。従って、本発明に
おいては、等軸晶率を35%以上とすることが好まし
い。通常のビレット連続鋳造において等軸晶率を35%
以上とするためには、鋳型内電磁攪拌を行い、又は鋳型
内溶鋼過熱度を低減し、もしくはその両方を行うことに
よって実現することができる。
に入る位置における等軸晶率が、少なくとも鋳片中心固
相率が0.5以下の部分が既に等軸晶化していることが
重要であることがわかった。これは、130角のビレッ
トでは35%の等軸晶率に相当する。従って、本発明に
おいては、等軸晶率を35%以上とすることが好まし
い。通常のビレット連続鋳造において等軸晶率を35%
以上とするためには、鋳型内電磁攪拌を行い、又は鋳型
内溶鋼過熱度を低減し、もしくはその両方を行うことに
よって実現することができる。
【0018】本発明の軽圧下帯においては、好ましくは
ロール配置は300mm間隔で軽圧下長さ分だけ軽圧下
ロールを配置し、各ロールでの最低圧下量は0.7mm
/ロールとする。
ロール配置は300mm間隔で軽圧下長さ分だけ軽圧下
ロールを配置し、各ロールでの最低圧下量は0.7mm
/ロールとする。
【0019】なお、鋳片の凝固時期を中心固相率で示し
たのは、樹間等の濃化溶鋼の集積が始まるのは鋳片中心
部の通過抵抗が増大する凝固時期と推定され、この通液
抵抗増大に対し、中心固相率が最も影響を及ぼすと考え
られているためで、中心固相率は偏析発生は偏析発生の
凝固時期を示す指標として最も適切と考えられる。中心
固相率は下式に示すように鋳片中心部の温度の関数とし
て算出することができる。鋳片中心部の温度は冷却条件
や鋳造速度等の操業条件に基づき伝熱計算により予め計
算するか、または鋳造中の冷却や冷却速度等の条件によ
り計算する。この中心固相率は冷却条件、鋳片サイズ、
鋼種が決まれば凝固時間の関数であり、同じ凝固時間の
関数であるシェル厚、未凝固厚、未凝固率に容易に計算
出来る。 鋳片の中心固相率=(T1−T)/(T1−T2) T1:鋳片の液相線温度(℃) T2:鋳片の固相線温度(℃) T3:鋳片の中心温度(℃) 下記式(2)〜(4)を用いて鋳造条件を決定すること
により、本発明の軽圧下帯の入り側・出側での中心固相
率条件を満足することができる。
たのは、樹間等の濃化溶鋼の集積が始まるのは鋳片中心
部の通過抵抗が増大する凝固時期と推定され、この通液
抵抗増大に対し、中心固相率が最も影響を及ぼすと考え
られているためで、中心固相率は偏析発生は偏析発生の
凝固時期を示す指標として最も適切と考えられる。中心
固相率は下式に示すように鋳片中心部の温度の関数とし
て算出することができる。鋳片中心部の温度は冷却条件
や鋳造速度等の操業条件に基づき伝熱計算により予め計
算するか、または鋳造中の冷却や冷却速度等の条件によ
り計算する。この中心固相率は冷却条件、鋳片サイズ、
鋼種が決まれば凝固時間の関数であり、同じ凝固時間の
関数であるシェル厚、未凝固厚、未凝固率に容易に計算
出来る。 鋳片の中心固相率=(T1−T)/(T1−T2) T1:鋳片の液相線温度(℃) T2:鋳片の固相線温度(℃) T3:鋳片の中心温度(℃) 下記式(2)〜(4)を用いて鋳造条件を決定すること
により、本発明の軽圧下帯の入り側・出側での中心固相
率条件を満足することができる。
【0020】 L=(-1.38*X+82.84)*d2*Vc*10-6 ・・・・・(2) LD=d2*Vc/4000 ・・・・・(3) LMAX=82*d2*Vc*10-6 ・・・・・(4) L;軽圧下帯長さの下限(m) LD;鋳型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片
に沿った距離(m) LMAX;軽圧下帯長さの上限(m) X;等軸晶率(%) d;ビレットの厚み(mm) Vc;鋳造速度(m/min)
に沿った距離(m) LMAX;軽圧下帯長さの上限(m) X;等軸晶率(%) d;ビレットの厚み(mm) Vc;鋳造速度(m/min)
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明の
実施の形態を説明する。
実施の形態を説明する。
【0022】
【実施例】120-130mm 角型ビレットを鋳造出来る連続鋳
造機を用いて高炭素鋼を鋳造した。炭素濃度は0.4〜
0.9%である。軽圧下帯はメニスカスから11.5m
〜13.5mの位置に設置した。圧下勾配が0.6〜
1.4mm/ロールになるように調整をした。等軸晶率
は鋳型内に電磁攪拌装置を設け、溶鋼を攪拌することで
増加させた。
造機を用いて高炭素鋼を鋳造した。炭素濃度は0.4〜
0.9%である。軽圧下帯はメニスカスから11.5m
〜13.5mの位置に設置した。圧下勾配が0.6〜
1.4mm/ロールになるように調整をした。等軸晶率
は鋳型内に電磁攪拌装置を設け、溶鋼を攪拌することで
増加させた。
【0023】鋳片を適正な固相率で圧下するためには、
鋳造速度と二次冷却水量を調整して鋳片の凝固殻厚みを
調整した。調整にあたっては計算式を用いたが、計算の
精度は、鋳片表面から鉄製の鋲を打ち込みその溶融状況
で確認した。
鋳造速度と二次冷却水量を調整して鋳片の凝固殻厚みを
調整した。調整にあたっては計算式を用いたが、計算の
精度は、鋳片表面から鉄製の鋲を打ち込みその溶融状況
で確認した。
【0024】表1が試験の結果である。
【0025】
【表1】
【0026】表からも明らかなように、等軸晶率が高く
ても軽圧下入り側の中心固相率が高いと適正な固相率で
圧下出来ないので、中心部に強いV偏析が生じて品質と
しては不満足であった(実施例5)。
ても軽圧下入り側の中心固相率が高いと適正な固相率で
圧下出来ないので、中心部に強いV偏析が生じて品質と
しては不満足であった(実施例5)。
【0027】また、等軸晶率が低い場合には軽圧下が必
要な範囲が広くなるので、特定の鋳造速度では適正な凝
固時期で圧下しても、速度が変動した場合、特に速度が
増加すると軽圧下帯出側の中心固相率が適正範囲から外
れてしまうため、鋳片の中心部の周りは軽圧下による逆
V偏析になっているのに、中央部はV偏析が発生した
(実施例2)。
要な範囲が広くなるので、特定の鋳造速度では適正な凝
固時期で圧下しても、速度が変動した場合、特に速度が
増加すると軽圧下帯出側の中心固相率が適正範囲から外
れてしまうため、鋳片の中心部の周りは軽圧下による逆
V偏析になっているのに、中央部はV偏析が発生した
(実施例2)。
【0028】それに対し、上記と同じ軽圧下帯を用い、
同じ速度で鋳造したにも関わらず、(実施例1)では、
等軸晶率が35%以上確保されているので、速度変動時
にも軽圧下帯入り側・出側の中心固相率は適正範囲内に
維持され、偏析の悪化は見られなかった。
同じ速度で鋳造したにも関わらず、(実施例1)では、
等軸晶率が35%以上確保されているので、速度変動時
にも軽圧下帯入り側・出側の中心固相率は適正範囲内に
維持され、偏析の悪化は見られなかった。
【0029】また、等軸晶率が35%の場合、軽圧下帯
長さが2mであっても固相率が0.1から0.4の範囲
で圧下すれば偏析は良好であった(実施例3) 更に、等軸晶が低い場合には連続して偏析が悪化してい
た、固相率が0.1から0.4での圧下においては、等
軸晶率が増加すると更に良好な中心偏析が得られた(実
施例4)。
長さが2mであっても固相率が0.1から0.4の範囲
で圧下すれば偏析は良好であった(実施例3) 更に、等軸晶が低い場合には連続して偏析が悪化してい
た、固相率が0.1から0.4での圧下においては、等
軸晶率が増加すると更に良好な中心偏析が得られた(実
施例4)。
【0030】
【発明の効果】本発明により短い軽圧下帯を用いても偏
析を軽減することが出来た。このことにより、例えば、
従来のビレット連鋳機に比べて高生産性を維持したまま
で品質の良好な鋳片を製造可能となった。加えて、連続
鋳造機を建設する際に、少ない設備費で品質の良い鋳片
を製造出来る連鋳機を提供てきるとともに、操業に際し
ては、軽圧下を行うロール本数が少ないのでロールの整
備時間が短縮される。
析を軽減することが出来た。このことにより、例えば、
従来のビレット連鋳機に比べて高生産性を維持したまま
で品質の良好な鋳片を製造可能となった。加えて、連続
鋳造機を建設する際に、少ない設備費で品質の良い鋳片
を製造出来る連鋳機を提供てきるとともに、操業に際し
ては、軽圧下を行うロール本数が少ないのでロールの整
備時間が短縮される。
【0031】このように、簡単な設備で高品質の鋳片が
製造出来ることは、製造に要するエネルギーも少なくて
済み、エネルギーの削減のメリットがある。
製造出来ることは、製造に要するエネルギーも少なくて
済み、エネルギーの削減のメリットがある。
【図1】偏析形態に与える等軸晶率と軽圧下帯出側固相
率の影響を示す図である。
率の影響を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 淳 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 (72)発明者 東 豊一郎 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内 Fターム(参考) 4E004 MC07 NA01 NB02 NC04
Claims (3)
- 【請求項1】 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法にお
いて、軽圧下帯入り側の鋳片中心固相率が0.2以下
で、且つ、軽圧下帯出側の鋳片中心固相率が下記(1)
式で示す中心固相率を下限とし、0.7を上限とした範
囲で鋳片の軽圧下をすることを特徴とする連続鋳造方
法。 Y=-0.0111*X+0.8 ・・・・・・・(1) Y ;軽圧下帯出側の鋳片中心固相率(-) X ;等軸晶率(%) - 【請求項2】 前記軽圧下帯で軽圧下をする際に、全圧
下量を10mm以下とすることを特徴とする請求項1記載
の連続鋳造方法。 - 【請求項3】 軽圧下帯を有する鋼の連続鋳造方法にお
いて、鋳型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片
に沿った距離が下記(3)式で示す距離以下で、且つ、
軽圧下帯長さを下記(2)式で示す長さを下限とし、下
記(4)式で示す長さを上限とした範囲で鋳片の軽圧下
をすることを特徴とする連続鋳造方法。 L=(-1.38*X+82.84)*d2*Vc*10-6 ・・・・・(2) LD=d2*Vc/4000 ・・・・・(3) LMAX=82*d2*Vc*10-6 ・・・・・(4) L;軽圧下帯長さの下限(m) LD;鋳型内メニスカスから軽圧下帯入り側までの鋳片
に沿った距離(m) LMAX;軽圧下帯長さの上限(m) X;等軸晶率(%) d;ビレットの厚み(mm) Vc;鋳造速度(m/min)
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10225563A JP2000052011A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 連続鋳造方法 |
| TW88122671A TW418134B (en) | 1998-08-10 | 1999-12-22 | Continuously casting billets and manufacturing method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10225563A JP2000052011A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 連続鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000052011A true JP2000052011A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16831271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10225563A Pending JP2000052011A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 連続鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000052011A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007089920A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Toshiba Corp | 生体診断装置 |
-
1998
- 1998-08-10 JP JP10225563A patent/JP2000052011A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007089920A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Toshiba Corp | 生体診断装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040427 |