JP2000064183A - 刺繍方法 - Google Patents

刺繍方法

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JP2000064183A
JP2000064183A JP10229024A JP22902498A JP2000064183A JP 2000064183 A JP2000064183 A JP 2000064183A JP 10229024 A JP10229024 A JP 10229024A JP 22902498 A JP22902498 A JP 22902498A JP 2000064183 A JP2000064183 A JP 2000064183A
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Japan
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embroidery
mask material
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cloth
embroidered
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Yukio Takada
幸夫 高田
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KANAZAWA ART SHISHU KK
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KANAZAWA ART SHISHU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な色彩の変化を表現することができる刺
繍方法を提供する。 【解決手段】 本発明の刺繍方法は、生地の表面の少な
くとも一部にマスク材を載置するマスク材載置工程と、
マスク材載置工程においてマスク材が載置された生地
に、刺繍が施されるべき部分と刺繍が施されるべきでな
い部分との境界を表す輪郭刺繍を施す輪郭刺繍工程と、
輪郭刺繍工程において輪郭刺繍が施された後に、刺繍が
施されるべき部分に存するマスク材を除去する第1のマ
スク材除去工程と、第1のマスク材除去工程においてマ
スク材が除去された刺繍がされるべき部分に刺繍を施す
刺繍工程と、刺繍工程において生地に刺繍が施された後
に、当該刺繍を着色する着色工程と、着色工程において
刺繍を着色した後に、刺繍が施されていない部分からマ
スク材を除去する第2のマスク材除去工程とを備えて構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生地に刺繍を施す
刺繍方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】色糸を用いて生地上に模様や図柄を縫い
表す刺繍は、布地や皮革地などに模様や図柄を表現する
ために広く用いられており、かかる刺繍を生地に施すた
めの種々の刺繍方法が知られている。
【0003】また、異なる色彩を有する複数の刺繍糸を
用いて刺繍を行う刺繍方法も知られており、かかる刺繍
方法によれば、複数の有彩色の配色パターンを有する刺
繍を生地に施すことも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異なる色彩を
有する複数の刺繍糸を用いて刺繍を行う上記刺繍方法に
は、以下のような問題点があった。
【0005】すなわち、刺繍を異なる色彩を有する複数
の刺繍糸を用いて生地に施す場合は、刺繍の配色パター
ンにおいて表現できる色彩の数は、刺繍を施す際に用い
る異なる色彩を有する刺繍糸の数に限定される。特に、
工業的に刺繍を施す場合は、設備上の制約、製造コスト
上の制約などから、使用できる刺繍糸の数は著しく制限
される。その結果、生地に施された刺繍は、多彩な色彩
の変化を表現できない。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解決し、多
彩な色彩の変化を表現することができる刺繍方法を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の刺繍方法は、生地に刺繍を施す刺繍工程
と、刺繍工程において生地に刺繍が施された後に、当該
刺繍を着色する着色工程とを備えたことを特徴としてい
る。
【0008】刺繍工程において生地に刺繍が施された後
に当該刺繍を着色することで、刺繍糸の色彩に限定され
ず、刺繍に多彩な色彩の変化を与えることが可能とな
り、多彩な色彩の変化を表現することができるさがら刺
繍が実現する。
【0009】本発明の刺繍方法は、生地の表面の少なく
とも一部にマスク材を載置するマスク材載置工程と、マ
スク材載置工程においてマスク材が載置された生地に刺
繍を施す刺繍工程と、刺繍工程において生地に刺繍が施
された後に、当該刺繍を着色する着色工程と、着色工程
において刺繍を着色した後に、刺繍が施されていない部
分からマスク材を除去するマスク材除去工程とを備えた
ことを特徴としてもよい。
【0010】生地の表面の少なくとも一部にマスク材を
載置することで、着色工程において刺繍を着色する際
に、刺繍以外の部分が着色されることを防止することが
できる。
【0011】本発明の刺繍方法は、生地の表面の少なく
とも一部にマスク材を載置するマスク材載置工程と、マ
スク材載置工程においてマスク材が載置された生地に、
刺繍が施されるべき部分と刺繍が施されるべきでない部
分との境界を表す輪郭刺繍を施す輪郭刺繍工程と、輪郭
刺繍工程において輪郭刺繍が施された後に、刺繍が施さ
れるべき部分に存するマスク材を除去する第1のマスク
材除去工程と、第1のマスク材除去工程においてマスク
材が除去された刺繍が施されるべき部分に刺繍を施す刺
繍工程と、刺繍工程において生地に刺繍が施された後
に、当該刺繍を着色する着色工程と、着色工程において
刺繍を着色した後に、刺繍が施されていない部分からマ
スク材を除去する第2のマスク材除去工程とを備えたこ
とを特徴としてもよい。
【0012】刺繍が施されるべき部分と刺繍が施される
べきでない部分との境界を表す輪郭刺繍を施し、刺繍が
施されるべき部分に存するマスク材を除去することで、
刺繍が施された部分に不要なマスク材が残留することが
なくなる。
【0013】本発明の刺繍方法は、上記生地がフェルト
であることを特徴としてもよい。
【0014】本発明の刺繍方法は、刺繍が、生地の一方
の面側から刺繍糸を刺して生地の他方の面側でループを
作り、このループを連ねることで点状の模様を表現する
刺繍であることを特徴としてもよい。
【0015】刺繍が生地の一方の面側から刺繍糸を刺し
て生地の他方の面側でループを作り、このループを連ね
ることで点状の模様を表現する刺繍であることで、刺繍
が立体的になり、かかる立体的な刺繍に多彩な色彩の変
化を与えることで、美感が喚起される。
【0016】本発明の刺繍方法は、刺繍が、アクリル、
ウール、レーヨン、シルク、ポリエステル、ジアセテー
ト、トリアセテート、麻からなる群から選択されるいず
れかの素材からなる刺繍糸によって施されたものである
ことを特徴としてもよい。
【0017】本発明の刺繍方法は着色加工が、インクジ
ェット方式によって施されたものであることを特徴とし
てもよい。
【0018】インクジェット方式で着色加工を施すこと
で、容易に多彩な色彩の変化を与えることができる。
【0019】本発明の刺繍方法は、着色加工が、インク
ジェットプリンタを用いて施され、インクジェットプリ
ンタに対する刺繍の位置決めは、生地が固定された刺繍
枠をインクジェットプリンタに設けられた位置決め用の
外枠に嵌合させることによって行われることを特徴とし
てもよい。
【0020】刺繍枠と外枠とを嵌合させることによって
位置決めをすることで、容易かつ精度の高い位置決めが
可能となる。
【0021】本発明の刺繍方法は、着色加工が、カチオ
ン染料、酸性染料、反応染料、分散染料、直接染料、含
金属染料からなる群から選択されるいずれかの染料を用
いて施されたものであることを特徴としてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態にかかる
刺繍方法について図面を用いて説明する。尚、本発明の
実施形態にかかる刺繍方法によって施される刺繍は、日
本の伝統的な刺繍であるさがら刺繍である。さがら刺繍
とは、生地の裏から刺繍糸を刺して生地の表側でループ
を作り、このループを連ねることで点状の模様を表現す
る刺繍であり、その立体感から美感が喚起されるという
特徴を有する。
【0023】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態にかかる刺繍方法について説明する。まず、本実施形
態に係る刺繍方法の構成について説明する。図1〜図6
は本実施形態に係る刺繍方法の工程図である。
【0024】本実施形態に係る刺繍方法は、生地の表面
の少なくとも一部にマスク材を載置するマスク材載置工
程(図1)と、マスク材載置工程においてマスク材が載
置された生地に、刺繍が施されるべき部分と刺繍が施さ
れるべきでない部分との境界を表す輪郭刺繍を施す輪郭
刺繍工程(図2)と、輪郭刺繍工程において輪郭刺繍が
施された後に、刺繍が施されるべき部分に存するマスク
材を除去する第1のマスク材除去工程(図3)と、第1
のマスク材除去工程においてマスク材が除去された刺繍
が施されるべき部分に刺繍を施す刺繍工程(図4)と、
刺繍工程において生地に刺繍が施された後に、当該刺繍
を着色する着色工程(図5)と、着色工程において刺繍
を着色した後に、刺繍が施されていない部分からマスク
材を除去する第2のマスク材除去工程(図6)とを備え
て構成される。以下、各工程を詳細に説明する。
【0025】マスク材載置工程では、図1に示すよう
に、フェルト製の生地12のおもて面(さがら刺繍を施
す側の面)の全面に、マスク材であるポリフォーム・ポ
リエチレンフィルム18を載置する。ここで、図1にお
いては、生地12の全面にポリフォーム・ポリエチレン
フィルム18を載置しているが、これは後段の着色工程
でマスク材として有効に機能すれば、全面でなくても良
い。すなわち、さがら刺繍を施すべき部分の近傍にのみ
ポリフォーム・ポリエチレンフィルム18を載置しても
よい。
【0026】続いて、輪郭刺繍工程では、図2に示すよ
うに、マスク材載置工程においてポリフォーム・ポリエ
チレンフィルム18が載置された生地12に、さがら刺
繍が施されるべき部分A(図2中の「abc」のパター
ン部分)とさがら刺繍が施されるべきでない部分Bとの
境界を表す輪郭刺繍16を形成する。ここで、輪郭刺繍
16は、レーヨン製あるいはポリエステル製の黒色の刺
繍糸(例えば(株)川口商事製のパールヨット120/
2レーヨン糸(商品名))を用いてサテン縫いによって
形成される。ここで、黒色の刺繍糸を用いるのは、後段
の着色工程による輪郭刺繍16への着色の影響を受けに
くくするため、すなわち、輪郭刺繍16への着色を目立
たなくさせるためである。
【0027】続く、第1のマスク材除去工程では、図3
に示すように、生地12に載置されたポリフォーム・ポ
リエチレンフィルム18のうち、さがら刺繍が施される
べき部分Aのポリフォーム・ポリエチレンフィルム18
を除去する。さがら刺繍が施されるべきでない部分Bに
残されたポリフォーム・ポリエチレンフィルム18は、
後工程においてさがら刺繍を着色加工する際に、生地1
2の着色を防ぐマスクとして機能する。ここで、上記輪
郭刺繍工程で、さがら刺繍が施されるべき部分Aとさが
ら刺繍が施されるべきでない部分Bとの境界に輪郭刺繍
16を形成したことから、かかる輪郭刺繍16の部分で
ポリフォーム・ポリエチレンフィルム18が破断し、さ
がら刺繍が施されるべき部分Aのポリフォーム・ポリエ
チレンフィルム18を容易に除去することができる。
【0028】続いて、刺繍工程では、図4に示すよう
に、上記第1のマスク材除去工程においてポリフォーム
・ポリエチレンフィルム18を除去した部分、すなわ
ち、さがら刺繍が施されるべき部分Aに、さがら刺繍1
4(図4中の「abc」のパターン)を施す。この際、
さがら刺繍14は、アクリル製の白色若しくは薄い色の
刺繍糸(例えば、(株)川口商事製のパールヨットソフ
テーヌG900(商品名))によって施される。従っ
て、この時点においてさがら刺繍14は、白色若しくは
薄い色一色のパターンとなっている。
【0029】続く、着色工程では、上記刺繍工程によっ
て施されたさがら刺繍14の表面に前処理剤を塗布し、
乾燥させる。前処理剤は後工程の着色加工時に、染料の
にじみを防止するために用いられるものであり、アルギ
ン酸ソーダなどの成分を含む前処理剤(例えば鴨川化成
(株)製のダックアルギンNSLL(商品名))が用い
られる。
【0030】さがら刺繍14の表面に前処理剤を塗布し
た後、インクジェットプリンタの所定の位置に生地12
を固定し、生地12に施されたさがら刺繍14に、あら
かじめコンピュータ等によって作成された配色パターン
を、インクジェット方式により転写する。その際、生地
12が固定された刺繍枠をインクジェットプリンタに設
けられた位置決め用の外枠に嵌合させることによって、
インクジェットプリンタに対するさがら刺繍14の位置
決めが行われる。また、上記刺繍枠及び外枠の一部には
溝部が設けられており、当該溝部を、インクジェットプ
リンタのヘッド部が通過できるようになっている。イン
クジェットプリンタにより、さがら刺繍14には、図5
に示すような着色加工がなされる。尚、インクジェット
プリンタとしては、例えば(株)石坂商事製のLUNA
JET 900FEII(商品名)などの汎用インクジ
ェットプリンタを用いれば良い。また、当該着色加工に
用いる染料としては、アクリル系に対しては、発色度と
堅牢度が高いカチオン染料を用いればよい。かかるカチ
オン染料としては、例えば、(株)石坂商事製のLJ−
Y801A(イエロー)、LJ−M701A(マゼン
ダ)、LJ−C701A(シアン)、LJ−K701A
(ブラック)(商品名)などがあげられる。
【0031】続く、第2のマスク材除去工程では、図6
に示すように、生地12上のさがら刺繍14が施されて
いない部分に残されたポリフォーム・ポリエチレンフィ
ルム18を除去し、その後、さがら刺繍14が施された
生地12を加熱処理する。より詳細には、さがら刺繍1
4が施された生地12をスチーマに挿入し、105℃で
20分間加熱する。加熱処理を行うことで、染料がさが
ら刺繍に浸透する。
【0032】続いて、さがら刺繍14が施された生地1
2の洗浄処理を行う。具体的には、60℃に加熱した洗
浄剤の中に、さがら刺繍14が施された生地12を約1
0分間浸す。かかる洗浄処理によって、さがら刺繍14
に定着しなかった余分な染料が除去される。洗浄剤とし
ては、例えば特殊アニオン活性剤などの成分を含む洗浄
剤(例えば、第一工業製薬(株)製のトライポールCD
(商品名))を用いればよい。
【0033】その後、仕上げ洗浄、仕上げ乾燥を経て、
さがら刺繍付き生地10が完成する。ここで、さがら刺
繍14は、生地12上に施された後に、インクジェット
方式によって表面を着色加工されており、多彩かつ鮮明
な色彩パターンを有している(図6においては、かかる
色彩パターンを濃淡で示している)。
【0034】次に、本実施形態にかかる刺繍方法の作
用、効果について説明する。本実施形態に係る刺繍方法
においては、刺繍工程において生地12にさがら刺繍1
4が施された後に当該さがら刺繍14を着色する。その
結果、刺繍糸の色彩に限定されず、さがら刺繍14に多
彩な色彩の変化を与えることが可能となる。その結果、
本実施形態に係る刺繍方法によって施されたさがら刺繍
14は、多彩な色彩の変化を表現することができる。ま
た、従来、色彩を有する刺繍糸によって施されたさがら
刺繍によっては表現できなかった、多色パターンやグラ
デーションパターン等も表現することが可能となる。
【0035】また、本実施形態に係る刺繍方法において
は、インクジェット方式で着色加工を施すことで、さが
ら刺繍14に対し、容易に多彩な色彩の変化を与えるこ
とができる。特に、さがら刺繍14を施す刺繍糸の素材
に適合した染料(インク)を適宜選択することにより、
刺繍糸の素材によらず、さがら刺繍14の配色パターン
を鮮明にすることが可能となる。
【0036】また、本実施形態に係る刺繍方法において
用いられる刺繍は、刺繍が生地12の一方の面側から刺
繍糸を刺して生地12の他方の面側でループを作り、こ
のループを連ねることで点状の模様を表現する刺繍、す
なわちさがら刺繍14であるであることから、刺繍が立
体的になり、かかる立体的な刺繍に多彩な色彩の変化を
与えることで、極めて心地よい美感が喚起される。
【0037】さらに、本実施形態に係る刺繍方法におい
ては、さがら刺繍14を着色加工する前に、生地12に
ポリフォーム・ポリエチレンフィルム18を載置するこ
とで、着色工程においてさがら刺繍14を着色する際
に、さがら刺繍14以外の部分が着色されることを防止
することができる。その結果、不要な着色により、生地
12が汚れることがなくなる。
【0038】さらに、本実施形態に係る刺繍方法におい
ては、さがら刺繍が施されるべき部分Aとさがら刺繍が
施されるべきでない部分Bとの境界を表す輪郭刺繍16
を施し、さがら刺繍が施されるべき部分Aに存するポリ
フォーム・ポリエチレンフィルム18を除去すること
で、さがら刺繍14が施された部分に不要なポリフォー
ム・ポリエチレンフィルム18が残留することがなくな
る。
【0039】(第2の実施形態)続いて、本発明の第2
の実施形態に係る刺繍方法について説明する。本実施形
態に係る刺繍方法は、生地の表面の少なくとも一部にマ
スク材を載置するマスク材載置工程(図7)と、マスク
材載置工程においてマスク材が載置された生地に刺繍を
施す刺繍工程(図8)と、刺繍工程において生地に刺繍
が施された後に、当該刺繍を着色する着色工程(図9)
と、着色工程において刺繍を着色した後に、刺繍が施さ
れていない部分からマスク材を除去するマスク材除去工
程(図10)とを備えて構成される。
【0040】ここで、第2の実施形態に係る刺繍方法
が、上記第1の実施形態に係る刺繍方法と異なる点は、
第2の実施形態に係る刺繍方法は、輪郭刺繍工程(図
2)と第1のマスク材除去工程(図3)とがない点であ
る。
【0041】本実施形態に係る刺繍方法においては、さ
がら刺繍が施されるべき部分Aに存するマスク材を除去
する第1のマスク材除去工程(図3)とがないことか
ら、さがら刺繍14の下部にマスク材であるポリフォー
ム・ポリエチレンフィルム18が残留するが、かかる残
留したポリフォーム・ポリエチレンフィルム18は、着
色工程の際にさがら刺繍14の部分に吹き付けられた染
料が裏地にまで浸透することを防止するという効果があ
る。
【0042】また、本実施形態に係る刺繍方法によって
施されたさがら刺繍14が、多彩な色彩の変化を表現す
ることができることは、上記第1の実施形態に係る刺繍
方法と同様である。
【0043】上記各実施形態に係る刺繍方法において
は、着色工程におけるマスク材として機能させるため
に、ポリフォーム・ポリエチレンフィルム18を生地1
2上に載置していたが、着色箇所を適切に制御可能であ
れば、ポリフォーム・ポリエチレンフィルム18を用い
なくても良い。
【0044】上記各実施形態に係る刺繍方法において用
いる生地12はフェルト地であったが、これは皮革地、
綿地など様々な変形が考えられる。
【0045】上記各実施形態にかかる刺繍方法において
は、さがら刺繍14を施す刺繍糸としてアクリル製の刺
繍糸を用いていたが、さがら刺繍14を施す刺繍糸とし
て、ウール、レーヨン、シルク、ポリエステル、ジアセ
テート、トリアセテート、麻など様々な素材の刺繍糸を
用いることが可能である。表1に、各素材の刺繍糸の一
例を挙げる。
【0046】
【表1】
【0047】また、上各記実施形態にかかる刺繍方法に
おいては、さがら刺繍14を着色する染料としてカチオ
ン染料を用いていたが、酸性染料、反応染料、分散染
料、直接染料、含金属染料などを用いても良い。表2
に、各染料の一例を挙げる。尚、表2に示す各染料は、
(株)石坂商事製のものである。
【0048】
【表2】
【0049】また、表3にさがら刺繍14を施す刺繍糸
と、各刺繍糸を用いてさがら刺繍を施した場合の適切な
染料、加熱処理の条件、洗浄処理の条件、定着処理の条
件の例を示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明の刺繍方法は、刺繍工程において
生地に刺繍が施された後に当該刺繍を着色する。その結
果、刺繍糸の色彩に限定されず、刺繍に多彩な色彩の変
化を与えることが可能となる。その結果、本発明に係る
刺繍方法によって施された刺繍は、多彩な色彩の変化を
表現することができる。また、従来、色彩を有する刺繍
糸によって施された刺繍によっては表現できなかった、
多色パターンやグラデーションパターン等も表現するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図6】本発明の第1の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかる刺繍方法の工
程図である。
【図10】本発明の第2の実施形態にかかる刺繍方法の
工程図である。
【符号の説明】
10…さがら刺繍付き生地、12…生地、14…さがら
刺繍、16…輪郭刺繍、18…ポリフォーム・ポリエチ
レンフィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生地に刺繍を施す刺繍方法において、 前記生地に前記刺繍を施す刺繍工程と、 前記刺繍工程において前記生地に前記刺繍が施された後
    に、該刺繍を着色する着色工程とを備えたことを特徴と
    する刺繍方法。
  2. 【請求項2】 生地に刺繍を施す刺繍方法において、 前記生地の表面の少なくとも一部にマスク材を載置する
    マスク材載置工程と、 前記マスク材載置工程において前記マスク材が載置され
    た前記生地に前記刺繍を施す刺繍工程と、 前記刺繍工程において前記生地に前記刺繍が施された後
    に、該刺繍を着色する着色工程と、 前記着色工程において前記刺繍を着色した後に、前記刺
    繍が施されていない部分から前記マスク材を除去するマ
    スク材除去工程と、を備えたことを特徴とする刺繍方
    法。
  3. 【請求項3】 生地に刺繍を施す刺繍方法において、 前記生地の表面の少なくとも一部にマスク材を載置する
    マスク材載置工程と、 前記マスク材載置工程において前記マスク材が載置され
    た前記生地に、前記刺繍が施されるべき部分と前記刺繍
    が施されるべきでない部分との境界を表す輪郭刺繍を施
    す輪郭刺繍工程と、 前記輪郭刺繍工程において前記輪郭刺繍が施された後
    に、前記刺繍が施されるべき部分に存する前記マスク材
    を除去する第1のマスク材除去工程と、 前記第1のマスク材除去工程において前記マスク材が除
    去された前記刺繍が施されるべき部分に前記刺繍を施す
    刺繍工程と、 前記刺繍工程において前記生地に前記刺繍が施された後
    に、該刺繍を着色する着色工程と、 前記着色工程において前記刺繍を着色した後に、前記刺
    繍が施されていない部分から前記マスク材を除去する第
    2のマスク材除去工程と、を備えたことを特徴とする刺
    繍方法。
  4. 【請求項4】 前記生地はフェルトであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の刺繍方法。
  5. 【請求項5】 前記刺繍は、 前記生地の一方の面側から刺繍糸を刺して前記生地の他
    方の面側でループを作り、このループを連ねることで点
    状の模様を表現する刺繍であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の刺繍方法。
  6. 【請求項6】 前記刺繍は、 アクリル、ウール、レーヨン、シルク、ポリエステル、
    ジアセテート、トリアセテート、麻からなる群から選択
    されるいずれかの素材からなる刺繍糸によって施された
    ものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の刺繍方法。
  7. 【請求項7】前記着色加工は、 インクジェット方式によって施されたものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の刺繍方
    法。
  8. 【請求項8】前記着色加工は、インクジェットプリンタ
    を用いて施され、 前記インクジェットプリンタに対する前記刺繍の位置決
    めは、前記生地が固定された刺繍枠を前記インクジェッ
    トプリンタに設けられた位置決め用の外枠に嵌合させる
    ことによって行われることを特徴とする請求項7に記載
    の刺繍方法。
  9. 【請求項9】 前記着色加工は、 カチオン染料、酸性染料、反応染料、分散染料、直接染
    料、含金属染料からなる群から選択されるいずれかの染
    料を用いて施されたものであることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれか1項に記載の刺繍方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000043218A3 (de) * 1999-01-22 2000-11-30 Harald Bessler Abbildungsverfahren von bildern auf textilien
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CN102704220A (zh) * 2012-06-27 2012-10-03 深圳市奥普特电脑绣花有限公司 一种电脑刺绣的方法
CN104342863A (zh) * 2013-07-26 2015-02-11 江西弘扬刺绣艺术有限公司 一种利用电脑绣花机进行绣花的方法
CN111254605A (zh) * 2020-01-19 2020-06-09 广东溢达纺织有限公司 绣花工艺及绣花织物
JP7178463B1 (ja) * 2021-07-29 2022-11-25 佐川印刷株式会社 刺繍装飾品の製造方法及び刺繍装飾品の製造システム

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