JP2000077196A - 希ガス放電灯の点灯装置 - Google Patents

希ガス放電灯の点灯装置

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JP2000077196A
JP2000077196A JP10245896A JP24589698A JP2000077196A JP 2000077196 A JP2000077196 A JP 2000077196A JP 10245896 A JP10245896 A JP 10245896A JP 24589698 A JP24589698 A JP 24589698A JP 2000077196 A JP2000077196 A JP 2000077196A
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gas discharge
discharge lamp
rare gas
external electrodes
lighting device
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JP10245896A
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Norikazu Yamamoto
紀和 山本
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】希ガス放電灯の外囲器サイズを極端に変更した
り、管入力,点灯周波数を高めたりしなくても、希ガス
放電灯の光量をさらに高めることができる希ガス放電灯
の点灯装置を提供すること。 【解決手段】内面に発光層を有する外囲器1の外周面に
複数の外部電極51,52,6を離隔・配置してなる希
ガス放電灯DLと、発振トランスTRAの入力側にスイ
ッチング素子,コンデンサCAを備え、駆動信号による
スイッチング素子QA1,QA2のスイッチング動作に
基づいて発振トランスの出力側にパルス電圧を発生する
複数の高周波高電圧発生回路HA1,HA2とを具備
し、前記希ガス放電灯を複数の高周波高電圧発生回路の
出力側に、複数の外部電極のうち、一つを共通電極と
し、他の外部電極にパルス電圧が印加されるように接続
し、かつ希ガス放電灯の共通電極と複数の外部電極との
間にパルス電圧を、印加タイミングが重ならないように
選択的に印加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯の点
灯装置に関し、特に、内面に発光層を有するガラスバル
ブの外周面に複数の帯状の外部電極を配置した希ガス放
電灯を高周波高電圧発生回路に接続してなる点灯装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図11〜図13に示
す希ガス放電灯Lを提案した。同図において、1は例え
ばガラスバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器
であって、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍
光体などの蛍光体よりなる発光層2が形成されている。
特に、この発光層2には所定の開口角を有するアパ−チ
ャ部2aがほぼ全長に亘って形成されている。そして、
外囲器1の封着構造はガラスバルブの端部にディスク状
の封着ガラス板を封着して構成されているが、例えば単
にガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断するいわ
ゆるトップシ−ルによって構成することもできる。尚、
この外囲器1の密閉空間には水銀などの金属蒸気を含ま
ないキセノンを主成分とする希ガスが所定量封入されて
いる。
【0003】この外囲器1の外周面にはシ−ト構体3が
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シ−ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面
に互いに所定の間隔だけ離隔配置して接着された不透光
性の金属部材よりなる帯状の一対の外部電極5,6と、
この外部電極5,6の端部から導出された端子5t,6
tと、透光性シ−ト4の一方の面に付与された接着層9
とから構成されている。尚、シ−ト構体3の外囲器1へ
の装着状態において、外部電極5,6の一端5a,6a
の間には第1の開口部7が、外部電極5,6の他端5
b,6bの間には第2の開口部8がそれぞれ形成されて
おり、発光層2からの光は主としてアパ−チャ部2aか
ら第1の開口部7を介して外部に放出される。又、シ−
ト構体3において、透光性シ−ト4は、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト(PET)樹脂が好適するが、ポリ
エステル樹脂など他の樹脂も利用できる。
【0004】又、上述のシ−ト構体3は外囲器1の外周
面に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との
間に位置するように装着(巻回)されている。このシ−
ト構体3の外囲器1への装着は、例えば図14に示すよ
うに行われる。まず、シ−ト構体3をステ−ジ10に展
開状態で配置する。次に、このシ−ト構体3における透
光性シ−ト4の一端4aに外囲器1を配置すると共に、
外囲器1が一対の従動ロ−ラ11,11にて透光性シ−
ト4に押しつけられるようにセットした上で、ステ−ジ
10を若干M方向に移動させた後、N方向に移動させ
る。すると、シ−ト構体3は透光性シ−ト4の上におい
て相対的に転動し、その外周面にはシ−ト構体3が巻回
されることにより装着が行われる。尚、シ−ト構体3に
おいて、外部電極5,6はその表面に形成された接着層
を利用して外囲器1の外周面に接着されており、透光性
シ−ト4はそれの一方に形成された接着層9を利用して
巻回時に外囲器1の外周面に接着されると共に、それぞ
れの端部4a,4bは第2の開口部8で重ね合わされて
接着されている。
【0005】この希ガス放電灯Lは、例えば図15に示
す点灯装置によって点灯される。この点灯装置は、例え
ば周波数が30KHzで電圧が2500V0-P 程度の高
周波高電圧を発生し、かつ出力波形がほぼ正弦波である
インバ−タ回路Hと、インバ−タ回路Hへの直流電力の
供給をコントロ−ルするトランジスタなどのスイッチン
グ素子Qと、平滑用のコンデンサCとから構成されてお
り、インバ−タ回路Hは、例えば一次コイルTRa,T
Rb、二次コイルTRc及び励磁コイルTRdを有する
発振トランスTRと、一次コイルTRa,TRbの中点
とスイッチング素子Qとの間に接続されたチョ−クコイ
ルCHと、一次コイルTRa,TRbに接続された第
1,第2のスイッチング素子(例えばトランジスタ)Q
a,Qbと、第1,第2のトランジスタQa,Qbのベ
−スと励磁コイルTRdとの間に接続された抵抗Ra,
Rbとから構成されている。このインバ−タ回路Hの出
力側(二次コイルTRc)には希ガス放電灯Lの外部電
極5,6が接続される。
【0006】この点灯装置において、端子T1,T2間
に例えば商用電源を全波整流した直流電源を接続した上
で、端子T3に駆動信号を適時の間隔で付与すると、ス
イッチング素子QがONとなり、第1,第2のトランジ
スタQa,Qbが適時にON,OFFすることにより、
発振トランスTRの二次コイルTRcには上述の高周波
高電圧が発生して希ガス放電灯Lの外部電極5,6に印
加される。これにより、この希ガス放電灯Lは、熱陰極
や冷陰極を用いた放電灯のように外囲器の長手方向に沿
った1つの放電路によって点灯するものとは異なり、外
部電極5,6の間(外囲器1の長手方向に対してほぼ直
角方向)に無数の放電路が形成されることによって縞状
の状態で点灯する。この状態において、希ガスの励起線
によって発光層2が励起されて発光し、光はアパ−チャ
部2aから第1の開口部7を介して外部に放出される。
【0007】特に、この希ガス放電灯Lには水銀が用い
られていないために、点灯後における光量の立ち上がり
が急峻であり、点灯と同時に光量がほぼ100%近くに
まで達するという特徴を有している。このために、ファ
クシミリ,イメ−ジスキャナ,複写機などのOA機器の
原稿読取用の光源として好適するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、この希ガス放電灯Lを原稿照射装置に適用した場合
には、アパ−チャ部構造の採用により発光層2の放射光
の高密度化が可能となることから、原稿面照度を高める
ことができ、原稿の読み取りを確実に行うことができる
ものである。
【0009】しかしながら、近時、OA機器は、その処
理能力を高め、事務処理の効率化を図るために、原稿の
送り速度をさらに高速化する傾向にあり、上述の希ガス
放電灯Lをそのまま適用すると、原稿の読み取り精度
(解像度)が損なわれるようになる。
【0010】従って、原稿の高速化に対応するには、原
稿面の照度をさらに高めるように希ガス放電灯の光出力
(光量)を増加すればよい。例えば外囲器1の管径を太
くすると共に管入力(電力)を増加させれば、比較的に
容易に光量を増加させることができるものの、この種装
置では原稿面と希ガス放電灯との間隔が6〜12mm程
度と狭いために、かかる間隔以上に太い管径の希ガス放
電灯は配置が難しくなるという問題がある。
【0011】又、インバ−タ回路Hの出力周波数を高く
しても、光出力(光量)を増加させることができるもの
の、希ガス放電灯Lの端部での光量が減少し、軸方向の
輝度分布の均一性が損なわれるようになるために、OA
機器に適用した場合、原稿の読み取り精度が損なわれる
ようになる。
【0012】かといって、サイズを変更したり、出力周
波数を高くしたりしないで希ガス放電灯の管入力を増加
させれば、ある程度の光量の増加は期待できるものの、
管入力を増加させる割りには光量の増加割合は少なく、
十分な読み取り精度が期待できないのみならず、管入力
の増加によりインバ−タ回路Hの負荷が大きくなる分、
点灯装置のコストが高騰するようになる。
【0013】それ故に、本発明の目的は、希ガス放電灯
の外囲器サイズを極端に変更したり、管入力,点灯周波
数などを高めたりしなくても、希ガス放電灯の光量をさ
らに高めることができる希ガス放電灯の点灯装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有する外囲器
の外周面に金属部材よりなる帯状の複数の外部電極を、
外囲器のほぼ全長に亘って第1,第2の開口部が形成さ
れるように互いに離隔して配置してなる希ガス放電灯
と、発振トランスの入力側にスイッチング素子,コンデ
ンサを備え、駆動信号の付与・停止によるスイッチング
素子のスイッチング動作に基づいて発振トランスの出力
側にパルス状の高周波高電圧を発生する複数の高周波高
電圧発生回路とを具備し、前記希ガス放電灯を複数の高
周波高電圧発生回路の出力側に、複数の外部電極のう
ち、一つを共通の外部電極とし、他の外部電極にそれぞ
れに対応する高周波高電圧発生回路からパルス状の高周
波高電圧が印加されるように接続し、かつ希ガス放電灯
の共通電極と複数の外部電極との間に高周波高電圧を、
印加タイミングが重ならないように選択的に印加するこ
とを特徴とする。
【0015】又、本発明の第2の発明は、内面に発光層
を有する直管状の外囲器と、外囲器の全長とほぼ同程度
の長さを有する透光性シ−トの一方の面に金属部材より
なる帯状の複数の外部電極を、第1,第2の開口部が形
成されるように互いに離隔して配置し、かつ外部電極の
位置する側の透光性シ−ト面に接着層を形成してなるシ
−ト構体とを備え、外囲器の外周面にシ−ト構体を、外
囲器と透光性シ−トとの間に外部電極が位置するように
巻回してなる希ガス放電灯と、発振トランスの入力側に
スイッチング素子,コンデンサを備え、駆動信号の付与
によるスイッチング素子のスイッチング動作に基づいて
発振トランスの出力側にパルス状の高周波高電圧を発生
する複数の高周波高電圧発生回路とを具備し、前記希ガ
ス放電灯を複数の高周波高電圧発生回路の出力側に、複
数の外部電極のうち、一つを共通の外部電極とし、他の
外部電極にそれぞれに対応する高周波高電圧発生回路か
らパルス状の高周波高電圧が印加されるように接続し、
かつ希ガス放電灯の共通の外部電極と複数の外部電極と
の間に高周波高電圧を、印加タイミングが重ならないよ
うに選択的に印加することを特徴とする。
【0016】又、本発明の第3の発明は、前記希ガス放
電灯における共通の外部電極を接地したことを特徴と
し、第4の発明は、前記希ガス放電灯を、発光層からの
放射光が主として第1の開口部から外部に放出されるよ
うに構成すると共に、第1の開口部を形成する複数の外
部電極のそれぞれの側縁部をストレ−ト状に形成し、か
つ第2の開口部を形成する複数の外部電極のうち、少な
くとも一方の外部電極の側縁部に異形部を形成して構成
したことを特徴とし、第5の発明は、前記希ガス放電灯
において、外囲器の外周面に透光性の絶縁部材を、外部
電極が被覆されるように装着してなり、絶縁部材を透光
性シ−ト又は熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブにて構
成したことを特徴とする。
【0017】さらには、本発明の第6の発明は、前記高
周波高電圧発生回路は、一次,二次コイルを有する発振
トランスと、発振トランスの一次コイルに直列接続した
スイッチング素子と、発振トランスの一次コイルとスイ
ッチング素子との直列回路にほぼ並列的に接続したコン
デンサと、スイッチング素子に駆動信号を付与する駆動
回路とを具備し、駆動信号の付与・停止によるスイッチ
ング素子のスイッチング動作に基づいて発振トランスの
二次コイルにパルス状の高周波高電圧を発生させるよう
に構成したことを特徴とし、第7の発明は、前記希ガス
放電灯の点灯状態における繰り返し周期のそれぞれの1
周期内において希ガス放電灯のそれぞれの外部電極間に
流れるランプ電流の方向が反転する跳ね返り期間内にス
イッチング素子をON動作させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯の点灯装置の第1の実施例について図1〜図3を参照
して説明する。尚、図11〜図15に示す先行技術と同
一部分には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略
する。同図において、この実施例の特徴部分は、外囲器
1の外周面に帯状の複数の外部電極51,52,6を、
第1,第2の開口部7,8,8が形成されるように配置
すると共に、共通の外部電極6の側縁部6a,6bに異
形部6A,6Aを形成して希ガス放電灯DLを構成した
ことと、高周波高電圧発生回路HAをパルス状の高周波
高電圧を発生する複数の高周波高電圧発生回路HA1,
HA2にて構成すると共に、希ガス放電灯DLを複数の
高周波高電圧発生回路HA1,HA2の出力側に、複数
の外部電極51,52,6のうち、一つを共通の外部電
極6とし、他の外部電極51,52にそれぞれに対応す
る高周波高電圧発生回路HA1,HA2からパルス状の
高周波高電圧が印加されるように接続し、かつ希ガス放
電灯の共通の外部電極6と複数の外部電極51,52と
の間に高周波高電圧を、印加タイミングが重ならないよ
うに選択的に印加することである。
【0019】上述の希ガス放電灯DLにおいて、外囲器
1の外周面には帯状の複数の外部電極51,52,6
が、第1,第2の開口部7,8,8が形成されるように
配置されており、第2の開口部8,8における外部電極
6の側縁部6a,6bにはほぼ三角状の異形部6A,6
Aがほぼ全長に亘って形成されている。この異形部6
A,6Aは周期性を有するように形成されており、例え
ば外囲器1の外径が8mmの場合には異形部6A,6A
を含めた幅が8mm,異形部6A,6Aのピッチが4m
m,異形部6A,6A(三角部分の頂点)の高さが1.
5mm程度の寸法に設定することが望ましいが、希ガス
放電灯,点灯装置の仕様によっては適宜に変更できる。
尚、外部電極6の異形部6A,6Aと外部電極51,5
2の側縁部51b,52bとの間隔(第2の開口部8,
8の開口幅)は全長に亘ってほぼ一定となるように設定
されている。又、第1の開口部7の開口幅(間隔)も全
長に亘ってほぼ一定となるように設定されている。
【0020】又、外囲器1の内部空間にはキセノンガス
を主成分とする希ガスが封入されており、その封入圧力
は例えば83〜200トルの範囲に設定されている。こ
の範囲では始動特性,光出力(原稿面照度),チラツキ
に関する改善効果が得られる。しかしながら、封入圧力
が83トル未満になると、光出力に対する改善効果が不
十分になるし、逆に、封入圧力が200トルを超える
と、始動特性が損なわれるのみならず、縞状の放電状態
が目視され、アパ−チャ部2aから放出される光にチラ
ツキが生ずるようになる。従って、希ガスの封入圧力は
上記範囲内に設定することが望ましい。
【0021】又、発光層2は、希ガス放電灯の用途によ
って、使用する蛍光体が1種のみにて構成されたり、2
種以上を混合して構成されたりする。例えば三波長域発
光形の場合には、例えば青色領域に発光スペクトルを有
するユ−ロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウ
ム蛍光体,緑色領域に発光スペクトルを有するセリウム
・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体,赤色領域に発
光スペクトルを有するユ−ロピウム付活硼酸イットリウ
ム・ガドリウム蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形
成され、その付着量は1cm2 当たり5〜30mgの範
囲に設定されている。この範囲では十分の光量(光出
力)が得られるものの、その付着量が5mg未満になる
と、光量不足によって原稿面照度が不十分になるし、逆
に、付着量が30mgを超えると、均質な発光層の形成
が困難になる。従って、発光層2の付着量は上記範囲内
に設定することが望ましい。
【0022】さらに、外部電極51,52,6のそれぞ
れの離隔部分には第1,第2の開口部7,8,8が形成
されており、それぞれの開口角θ1 ,θ2 はθ1 >θ2
の関係に設定されている。第1の開口部7の開口角θ1
は60〜90°の範囲が、第2の開口部8,8の開口角
θ2 は55°程度がそれぞれ望ましい。しかしながら、
第1の開口部7の開口角θ1 は用途によっては上記範囲
外に設定することも可能であり、第2の開口部8,8は
絶縁破壊しない程度に狭いことが望ましく、例えば最低
2mm程度の離隔距離を確保することが推奨される。
尚、上述のアパ−チャ部2aの開口角は第1の開口部7
の開口角θ1 とほぼ同程度に設定されている。
【0023】一方、パルス状の高周波高電圧を発生する
高周波高電圧発生回路HAは複数、例えば第1,第2の
高周波高電圧発生回路HA1,HA2から構成されてお
り、その具体的な回路構成はほぼ同じである。例えば第
1の高周波高電圧発生回路HA1は、一次コイルTR
a,二次コイルTRcを有する発振トランスTRAと、
発振トランスTRAの一次コイルTRaに直列に接続さ
れた電界効果形トランジスタ(FET)などのスイッチ
ング素子QA1と、発振トランスTRAの一次コイルT
Raとスイッチング素子QA1との直列回路にほぼ並列
的に接続されたコンデンサCAと、スイッチング素子Q
A1のゲ−トに接続され、同ゲ−トにほぼ方形波の駆動
信号(ゲ−ト信号)を付与する駆動回路20とによって
構成されている。尚、この駆動回路20は駆動信号のO
Nデュ−ティ比を変更できるようにPWM(Pulse W
idth Modulation )機能が付与されている。そして、
第1,第2の高周波高電圧発生回路HA1,HA2の出
力側(二次コイルTRc)には希ガス放電灯DLが、そ
の外部電極51,52,6にパルス状の高周波高電圧が
印加されるように接続されており、外部電極51,5
2,6のうち、共通の外部電極として機能する外部電極
6が接地されている。特に、駆動回路20,20からの
駆動信号(ゲ−ト信号)によってスイッチング素子QA
1,QA2をON動作させる駆動タイミングが互いに重
ならず、しかも、それぞれの繰り返し波形の1周期
(T)内において希ガス放電灯DLに流れるランプ電流
の方向が反転する跳ね返り期間(t2 )内に設定されて
いる。
【0024】このように構成された点灯装置は次のよう
に動作する。まず、第1,第2の高周波高電圧発生回路
HA1,HA2の入力側に直流電源EBを接続すると、
それぞれのコンデンサCAは充電される。この状態で、
第1の高周波高電圧発生回路HA1の駆動回路20から
スイッチング素子QA1のゲ−トに図4(a)及び図5
(b)に示すように方形波の駆動信号(スイッチング素
子QA1のゲ−トに浮遊容量を有するために立ち上がり
が鈍った波形になる)を印加すると、スイッチング素子
QA1は図4(b)に示すようにON,OFF動作し、
ドレイン電流が流れる。ON動作時には、コンデンサC
A,直流電源EBから発振トランスTRAの一次コイル
TRaに電流が流れ、発振トランスTRAの一次コイル
TRaには電磁エネルギ−が蓄積される。次に、スイッ
チング素子QA1がOFF状態になると、蓄積された電
磁エネルギ−の作用に基づいて二次コイルTRcにはパ
ルス状の高周波高電圧が発生し、希ガス放電灯DLの外
部電極51と共通の外部電極6との間に印加される。そ
して、外部電極6の側縁部6b側の異形部6Aに電界が
集中することによって、外部電極51,6間には放電が
生起され、希ガス放電灯DLは点灯状態になり、図4
(c),図5(a)及び図6(b)に示すように繰り返
し周期におけるそれぞれの1周期(T)の前半部分の期
間t1 でランプ電流Ibが流れると共に、希ガス放電灯
DLがコンデンサを形成する関係で同放電灯に電荷が蓄
積される。ランプ電流Ibが0になると、希ガス放電灯
DLに蓄積された電荷がランプ電流Ibとして跳ね返り
期間t2 に、期間t1 の方向とは逆方向に流れるように
なる。この跳ね返り期間t2 の前半にスイッチング素子
QA1に駆動信号を付与すると、図5(a)及び図6
(b)において斜線で示すランプ電流Ibjが、期間t
2 に流れるランプ電流に重畳されて流れる。尚、スイッ
チング素子QA1への駆動信号の付与タイミングを、図
5(b)において点線で示すように、跳ね返り期間t2
の範囲外に遅らせると、ランプ電流Ibは図5(a)及
び図6(b)において点線で示すような減衰振動とな
り、斜線で示すランプ電流Ibjは流れなくなる。これ
によって、希ガス放電灯DLは例えば図6(a)に示す
ように発光(φ)し、ランプ電流Ibjの増加に対応し
て明るさφも図6(a)において斜線(φj)で示すよ
うに増加される。尚、スイッチング素子QA1への駆動
信号の付与タイミングは跳ね返り期間t2 の早い時期ほ
ど、点灯装置への入力をことさらに増やさなくても斜線
で示すランプ電流Ibjを効果的に増加させることがで
きる。
【0025】一方、第2の高周波高電圧発生回路HA2
におけるコンデンサCAの充電状態において、駆動回路
20からスイッチング素子QA2のゲ−トに図4(d)
及び図5(b)に示すように方形波の駆動信号(スイッ
チング素子QA2のゲ−トに浮遊容量を有するために立
ち上がりが鈍った波形になる)を印加すると、スイッチ
ング素子QA2は図4(e)に示すようにON,OFF
動作し、ドレイン電流が流れる。ON動作時には、コン
デンサCA,直流電源EBから発振トランスTRAの一
次コイルTRaに電流が流れ、発振トランスTRAの一
次コイルTRaには電磁エネルギ−が蓄積される。次
に、スイッチング素子QA2がOFF状態になると、蓄
積された電磁エネルギ−の作用に基づいて二次コイルT
Rcにはパルス状の高周波高電圧が発生し、希ガス放電
灯DLの外部電極52と共通の外部電極6との間に印加
される。そして、外部電極6の側縁部6a側の異形部6
Aに電界が集中することによって、外部電極52,6間
には放電が生起され、希ガス放電灯DLは点灯状態が継
続され、図4(f),図5(a)及び図6(b)に示す
ように繰り返し周期におけるそれぞれの1周期(T)の
前半部分の期間t1 でランプ電流Ibが流れると共に、
希ガス放電灯DLがコンデンサを形成する関係で同放電
灯に電荷が蓄積される。ランプ電流Ibが0になると、
希ガス放電灯DLに蓄積された電荷がランプ電流Ibと
して跳ね返り期間t2 に、期間t1 の方向とは逆方向に
流れるようになる。この跳ね返り期間t2 の前半にスイ
ッチング素子QA2に駆動信号を付与すると、図5
(a)及び図6(b)において斜線で示すランプ電流I
bjが、期間t2 に流れるランプ電流に重畳されて流れ
る。尚、スイッチング素子QA2への駆動信号の付与タ
イミングを、図5(b)において点線で示すように、跳
ね返り期間t2 の範囲外に遅らせると、ランプ電流Ib
は図5(a)及び図6(b)において点線で示すような
減衰振動となり、斜線で示すランプ電流Ibjは流れな
くなる。これによって、希ガス放電灯DLは例えば図6
(a)に示すように発光(φ)し、ランプ電流Ibjの
増加に対応して明るさφも図6(a)において斜線(φ
j)で示すように増加される。尚、スイッチング素子Q
A2への駆動信号の付与タイミングは跳ね返り期間t2
の早い時期ほど、点灯装置への入力をことさらに増やさ
なくても斜線で示すランプ電流Ibjを効果的に増加さ
せることができる。
【0026】以上のように希ガス放電灯DLの外部電極
51,6間及び外部電極52,6間にはパルス状の高周
波高電圧が、その印加タイミングが重ならないように交
互に印加されることによって、それぞれの外部電極間に
は図4(c),(f)及び図5(a)に示すランプ電流
Ib(Ibj)が交互に流れる。これらのランプ電流に
よる個々の発光は図6(a)に示す通りであるが、それ
ぞれの外部電極間にはランプ電流Ib(Ibj)が例え
ば90°程度のタイミング差(位相差)を以て流れるこ
とから、ランプ電流に伴う発光も90°程度のタイミン
グ差を以て重畳される。即ち、図6(a)に示す発光波
形が外部電極51,6間に流れるランプ電流によるもの
であると仮定すると、外部電極52,6間に流れるラン
プ電流による発光はその発光ピ−クが、同図の発光ピ−
ク間に位置するように重畳され、希ガス放電灯DLの第
1の開口部7から放出される光量は増加される。
【0027】この実施例によれば、希ガス放電灯DLの
複数の外部電極51,52と共通の外部電極6との間に
はパルス状の高周波高電圧が交互に印加されるために、
個々の外部電極間に印加される高周波高電圧の周波数が
低くても、ト−タル的には恰も高い周波数の高周波高電
圧によって点灯した状態を実現でき、明るさを著しく増
加させることができる。即ち、それぞれの外部電極間に
印加される高周波高電圧の周波数は希ガス放電灯DLの
端部の明るさが極端に低下しない範囲で極力高く設定で
きるために、軸方向における輝度分布の均一性を改善で
きる。従って、例えばOA機器の原稿照射装置に適用し
た場合、原稿の送り速度の高速化にも対応が可能とな
る。
【0028】特に、希ガス放電灯DLの点灯状態におい
て、スイッチング素子QA1,QA2のOFF動作後の
期間t1 に流れるランプ電流Ibの方向が反転する跳ね
返り期間t2 内にスイッチング素子QA1,QA2をO
N動作させているために、高周波高電圧発生回路HA
1,HA2の入力電流をことさらに増加させなくても、
跳ね返り期間t2 に流れるランプ電流をIbj分だけ増
加させることができ、これに伴って、明るさ(光量)φ
もφj分だけ増加させることができる。従って、希ガス
放電灯DLの光量を増加でき、例えばOA機器における
原稿の送り速度の高速化にも対応が可能となる。
【0029】しかも、希ガス放電灯DLにおける第2の
開口部8,8を形成する複数の外部電極のうち、共通の
外部電極6の側縁部6a,6bには三角状の異形部6
A,6Aが周期性を有するように形成されているため
に、高周波高電圧発生回路HA1,HA2から外部電極
51,52にパルス状の高周波高電圧を交互に印加した
場合、異形部6A,6Aにおける三角部分の頂点部分に
電界が集中し、希ガス空間を介して外部電極間で容易に
放電する。従って、電源変動によって外部電極間への印
加電圧が少々低くなったりしても確実に点灯させること
ができる上、チラツキの発生を抑制できる。特に、点灯
装置への組み込み状態において、異形部6Aの形成され
た共通電極としての外部電極6が接地されているため
に、異形部の形成と相俟って、放電状態の安定性を向上
でき、チラツキの発生を効果的に抑制できる。
【0030】又、希ガスの封入圧力を高くすると、光出
力は増加する反面、始動特性は損なわれるようになる
が、外部電極6の側縁部6a,6bに三角状の異形部6
A,6Aを形成することによって、希ガスの封入圧力の
上限を200トルにまで拡大しても、実用に供し得る始
動特性が確保でき、移動縞(チラツキ)の発生も効果的
に抑制でき、その上、光出力を有効に改善できる。従っ
て、原稿照射装置に適用した場合には、安定した放電状
態が得られる上に、原稿面照度を高めることができるこ
とから、読み取り品位の向上が期待できる。
【0031】又、発光層2の付着量が1cm2 当たり5
〜30mgの範囲に設定すれば、複数の外部電極51,
52にパルス状の高周波高電圧を交互に印加すること及
び希ガスの封入圧力を83〜200トルに設定すること
と相俟ってアパ−チャ部2aを介して第1の開口部7か
ら放出される光出力を効果的に増加できる。
【0032】この発光層2の付着量は通常の照明用蛍光
ランプに比較すると2〜10倍程度に設定されており、
通常の照明用蛍光ランプでは特性的に好ましいものでは
ないと考えられている量であるにも拘らず、希ガス放電
灯では光出力が有効に増加している。この原因について
は明らかではないが、外部電極間(外囲器1の長手方向
に対してほぼ直角方向)における希ガス空間部に無数の
放電路が形成されることによって縞状の状態で点灯する
希ガス放電灯に特有の現象と考えられる。
【0033】又、第1の開口部7の開口角θ1 を60〜
90°の範囲に設定すれば、パルス状の高周波高電圧の
印加による点灯と相俟って第1の開口部7から放出され
る光出力を一層に増加させることができる。この際に、
第2の開口部8,8の離隔長さ(異形部6Aの先端との
間隔)を2mm程度に設定すれば、第2の開口部8から
の光の漏洩が抑制され、第1の開口部7から放出される
光出力の一層の改善効果が期待できる。
【0034】さらには、第1,第2の高周波高電圧発生
回路HA1,HA2は主として発振トランスTRA,ス
イッチング素子QA1(QA2),コンデンサCAにて
構成されているために、図15に示す従来装置に比べて
回路構成を簡略化でき、コストを有効に低減できる。そ
の上、希ガス放電灯DLにはパルス状の高周波高電圧が
印加されるために、希ガス放電灯DLの発光効率を改善
でき、放電状態の安定化をも期待できる。
【0035】図7は本発明の第2の実施例を示すもので
あって、基本的な構成は図1〜図3に示す希ガス放電灯
の点灯装置と同じである。異なる点は、第1,第2の高
周波高電圧発生回路HA1,HA2の出力側に接続され
た希ガス放電灯DLの外部電極51,52,6のうち、
共通の外部電極6の側縁部6a,6bに対向する外部電
極51,52の側縁部51b,52bに三角状の異形部
51A,52Aを形成したことである。尚、外部電極6
は接地されている。
【0036】この実施例によれば、第1の実施例と同様
の効果が得られる上、外部電極51,52と共通の外部
電極6との間にパルス状の高周波高電圧が交互に印加さ
れた場合、外部電極51のストレ−ト状の側縁部51b
と異形部6Aとの間及び外部電極52のストレ−ト状の
側縁部52bと異形部6Aとの間で放電が生ずるのであ
るが、一方の側縁部51b,52bがストレ−ト状に構
成されているために、両者のピッチ合わせ(位置合わ
せ)の必要がなく、組立性を改善できる。
【0037】図8は本発明の第3の実施例を示すもので
あって、基本的な構成は図1〜図3に示す希ガス放電灯
の点灯装置と同じである。異なる点は、第1,第2の高
周波高電圧発生回路HA1,HA2の出力側に接続され
た希ガス放電灯DLの外部電極51,52,6のうち、
共通の外部電極6の側縁部6a,6bに、軸方向の端部
を除く中央部分(例えば全長の20〜70%、好ましく
は30〜50%の範囲)に三角状の異形部6A,6Aを
形成し、それ以外の外部電極の側縁部はすべてストレ−
ト状に形成したことである。尚、外部電極6は接地され
ている。
【0038】この実施例によれば、第1の実施例と同様
の効果が得られる上、外部電極6の中央部分は異形部6
Aの形成によって電極としての面積が縮小されているた
めに、点灯時における電流密度が低くなり、軸方向にお
ける外囲器1の中央部分と端部との温度差が緩和される
ことによって点灯初期から安定状態に至るまでに生ずる
照度の減衰を近似させることができる。従って、有効発
光長における照度分布を均一化する方向に改善できる。
【0039】又、共通の外部電極6における異形部6
A,6Aの形成領域が第1,第2の実施例に比較して狭
いにも拘らず、同様の始動特性が得られる上に、異形部
6A,6Aの形成されていない部分にも異形部分と同様
な放電が生成され、安定した放電状態が得られる。
【0040】図9は本発明の第4の実施例を示すもので
あって、基本的な構成は図8に示す希ガス放電灯の点灯
装置と同じである。異なる点は、高周波高電圧発生回路
HA1,HA2の出力側に接続された希ガス放電灯DL
における外部電極51,52の側縁部51b,52b
に、軸方向の端部を除く中央部分(例えば全長の20〜
70%、好ましくは30〜50%の範囲)に三角状の異
形部51A,52Aを形成し、それ以外の外部電極の側
縁部はすべてストレ−ト状に形成したことである。尚、
外部電極6は接地されている。
【0041】図10は本発明の第5の実施例を示すもの
であって、基本的な構成は図1〜図3に示す希ガス放電
灯の点灯装置と同じである。異なる点は、高周波高電圧
発生回路HA1,HA2の出力側に接続された希ガス放
電灯DLにおいて、外囲器1の外周面に外部電極51,
52と側縁部6a,6bに異形部を有する共通の外部電
極6とを、第1,第2の開口部7,8,8が形成される
ように互いに離隔して貼着すること及び外囲器1の外周
面に熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブ12を、貼着し
た外部電極51,52,6が被覆されるように装着し、
熱収縮させて密着させたことである。尚、この保護チュ
−ブ12としては、例えば熱収縮性の付与されたPET
樹脂などが好適し、例えば150〜200°C程度に加
熱することによって熱収縮して外囲器1に密着される。
【0042】この実施例によれば、第1の実施例のよう
に透光性シ−ト(外装用の絶縁部材)に重ね合わせ部分
が存在しないために、どのような条件下で使用しても、
保護チュ−ブ12が外囲器1から剥がれることはなく、
外部電極51,52,6の露出を確実に防止でき、安全
性を高めることが期待できる。
【0043】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば希ガス放電灯の発光層はアパ−
チャ部を省略して外囲器の内面全体に形成することもで
きる。又、外部電極の異形部は三角状の他、半円状,矩
形状,台形状などに構成することもできるし、そのピッ
チ,高さなどは希ガス放電灯のサイズに応じて適宜に変
更できるし、異形部を省略することもできる。又、複数
の高周波高電圧発生回路から複数の外部電極へのパルス
電圧の印加は同時期にならないように交互に印加すれば
よく、90°の位相差での印加に制約されない。又、外
部電極の配置数は3つより増加させることもでき、この
場合、高周波高電圧発生回路も増加する必要がある。高
周波高電圧発生回路はパルス状の高周波電圧を発生でき
れば、図示例の回路の他に、適宜の回路を採用できる。
さらに、外部電極の形態において、帯状とは全体として
の形態が帯状であることを意味し、側縁部や側縁部でな
い部分に異形部,孔などが存在したりするものも含まれ
るものとする。
【0044】
【実施例】次に、実験例について説明する。まず、青色
領域に発光スペクトルを有するユ−ロピウム付活アルミ
ン酸バリウム・マグネシウム蛍光体,緑色領域に発光ス
ペクトルを有するセリウム・テルビウム付活リン酸ラン
タン蛍光体,赤色領域に発光スペクトルを有するユ−ロ
ピウム付活硼酸イットリウム・ガドリウム蛍光体をそれ
ぞれ65,15,20重量%の割合で混合してなる水溶
性の蛍光体塗布液を外径が10mm,長さが360mm
の鉛ガラスよりなる外囲器の内面に塗布し発光層を形成
する。次に、スクレ−パを用いて発光層の一部を強制的
に剥がすことによって開口角75°のアパ−チャ部を形
成する。尚、発光層の付着量は15mg/cm2 であ
る。次に、外囲器を封止し、内部空間にキセノンガスを
120トルの圧力で封入する。然る後、この外囲器の外
周面にシ−ト構体を巻回し図2に示す構造の希ガス放電
灯を製造した。尚、3つの帯状の外部電極には幅が5m
mアルミニウム箔を用い、共通の外部電極の側縁部には
ピッチが4mmで頂点の高さが1.5mmの三角状の異
形部を形成し、第1の開口部の開口角θ1 は75°,第
2の開口角θ2 はそれぞれほぼ57°である。
【0045】この希ガス放電灯を図1に示す点灯回路に
組み込み、異形部を有する外部電極を接地し、第1,第
2の高周波高電圧発生回路の入力電流を1A、出力電圧
(パルス電圧)を3400V0-P (周波数は80KH
z)に設定し、第1,第2の高周波高電圧発生回路の出
力電圧をそれぞれの外部電極間(51−6間,52−6
間)にほぼ90°の位相差で印加して希ガス放電灯を点
灯させ、希ガス放電灯の第1の開口部の中央部分から8
mm離れた部所に照度計を配置して照度を測定したとこ
ろ、75000Lxであった。尚、3つの外部電極を2
つにし、それの幅を10mmとし、第1の開口部を75
°,第2の開口角を55°として第1の高周波高電圧発
生回路にて点灯させたところ、第1の開口部の中央部分
における照度は36000Lxであった。このように本
発明装置においては複数の外部電極にパルス電圧を交互
に印加することによって、実質的に高い周波数で点灯さ
せた状態が実現でき、明るさを飛躍的に増加できた。
又、共通の外部電極を接地することで点灯状態でのチラ
ツキの発生はなく、安定した放電状態が観察された。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、希ガス放
電灯の複数の外部電極と共通の外部電極との間にはパル
ス状の高周波高電圧が交互に印加されるために、個々の
外部電極間に印加される高周波高電圧の周波数が低くて
も、ト−タル的には恰も高い周波数の高周波高電圧によ
って点灯した状態を実現でき、明るさを著しく増加させ
ることができる。即ち、それぞれの外部電極間に印加さ
れる高周波高電圧の周波数は希ガス放電灯の端部の明る
さが極端に低下しない範囲で極力高く設定できるため
に、軸方向における輝度分布の均一性を改善できる。従
って、例えばOA機器の原稿照射装置に適用した場合、
原稿の送り速度の高速化にも対応が可能となる。
【0047】特に、希ガス放電灯の点灯状態において、
スイッチング素子のOFF動作後の期間t1 に流れるラ
ンプ電流の方向が反転する跳ね返り期間t2 内にスイッ
チング素子をON動作させれば、複数の高周波高電圧発
生回路の入力電流を余り増加させなくても、跳ね返り期
間t2 に流れるランプ電流を増加させることができ、こ
れに伴って、明るさ(光量)も増加させることができ
る。従って、希ガス放電灯としてのト−タル的な光量を
増加できる。
【0048】特に、点灯装置に組み込む希ガス放電灯に
おける第1,第2の開口部を形成する外部電極の適宜の
側縁部に異形部を形成すれば、高周波高電圧発生回路か
ら外部電極にパルス状の高周波高電圧を印加した場合、
異形部分に電界が集中し、希ガス空間を介して外部電極
間で容易に放電するようになる。従って、電源変動によ
って外部電極への印加電圧が少々低くなったりしても確
実に点灯させることができ、チラツキの発生を抑制でき
る上に、希ガス放電灯の発光効率を高めることができ
る。
【0049】又、点灯装置への組み込み状態において、
異形部の形成された外部電極を接地すれば、外部電極へ
の異形部の形成と相俟って、放電状態の安定性をより向
上でき、チラツキの発生を効果的に抑制できる。
【0050】さらには、高周波高電圧発生回路は希ガス
放電灯における外部電極数に応じて複数の高周波高電圧
発生回路にて構成されており、主として発振トランス,
スイッチング素子,コンデンサ,駆動回路にて構成され
ているために、先行技術の点灯装置に比べて回路構成を
簡略化でき、コストを有効に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す点灯装置の電気回
路図。
【図2】図1に示す希ガス放電灯を示す縦断面図。
【図3】図2に示す希ガス放電灯の外囲器及び外部電極
の展開図。
【図4】図1の動作を説明するための図であって、同図
(a)はスイッチング素子QA1へのゲ−ト信号図、同
図(b)はスイッチング素子QA1のドレイン電流図、
同図(c)は希ガス放電灯の外部電極51−6間のラン
プ電流図、同図(d)はスイッチング素子QA2へのゲ
−ト信号図、同図(e)はスイッチング素子QA2のド
レイン電流図、同図(f)は希ガス放電灯の外部電極5
2−6間のランプ電流図。
【図5】ランプ電流とスイッチング素子の駆動タイミン
グとの関係を示す図であって、同図(a)はランプ電流
波形の拡大図、同図(b)はスイッチング素子のゲ−ト
信号の拡大図。
【図6】発光波形とランプ電流との関係を示す図であっ
て、同図(a)は発光波形図、同図(b)はランプ電流
波形の拡大図。
【図7】本発明の第2の実施例を示す希ガス放電灯の外
囲器及び外部電極の展開図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す希ガス放電灯の外
囲器及び外部電極の展開図。
【図9】本発明の第4の実施例を示す希ガス放電灯の外
囲器及び外部電極の展開図。
【図10】本発明の第5の実施例を示す縦断面図。
【図11】先行技術にかかる希ガス放電灯の縦断面図。
【図12】先行技術にかかるシ−ト構体の展開図。
【図13】図12のX−X断面図。
【図14】先行技術にかかる希ガス放電灯の製造方法を
説明するための縦断面図。
【図15】先行技術にかかる希ガス放電灯の点灯装置の
電気回路図。
【符号の説明】
1 外囲器 2 発光層 2a アパ−チャ部 3 シ−ト構体 4 透光性シ−ト(絶縁部材) 51,52,6 外部電極 51a,51b,52a,52b,6a,6b 側縁部
(端部) 6A,51A,52A 異形部 7 第1の開口部 8 第2の開口部 12 保護チュ−ブ(絶縁部材) 20 駆動回路 DL 希ガス放電灯 HA,HA1,HA2 高周波高電圧発生回路 TRA 発振トランス TRa 一次コイル TRc 二次コイル QA1,QA2 スイッチング素子 CA コンデンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に発光層を有する外囲器の外周面に
    金属部材よりなる帯状の複数の外部電極を、外囲器のほ
    ぼ全長に亘って第1,第2の開口部が形成されるように
    互いに離隔して配置してなる希ガス放電灯と、発振トラ
    ンスの入力側にスイッチング素子,コンデンサを備え、
    駆動信号の付与・停止によるスイッチング素子のスイッ
    チング動作に基づいて発振トランスの出力側にパルス状
    の高周波高電圧を発生する複数の高周波高電圧発生回路
    とを具備し、前記希ガス放電灯を複数の高周波高電圧発
    生回路の出力側に、複数の外部電極のうち、一つを共通
    の外部電極とし、他の外部電極にそれぞれに対応する高
    周波高電圧発生回路からパルス状の高周波高電圧が印加
    されるように接続し、かつ希ガス放電灯の共通の外部電
    極と複数の外部電極との間に高周波高電圧を、印加タイ
    ミングが重ならないように選択的に印加することを特徴
    とする希ガス放電灯の点灯装置。
  2. 【請求項2】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
    と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性シ
    −トの一方の面に金属部材よりなる帯状の複数の外部電
    極を、第1,第2の開口部が形成されるように互いに離
    隔して配置し、かつ外部電極の位置する側の透光性シ−
    ト面に接着層を形成してなるシ−ト構体とを備え、外囲
    器の外周面にシ−ト構体を、外囲器と透光性シ−トとの
    間に外部電極が位置するように巻回してなる希ガス放電
    灯と、発振トランスの入力側にスイッチング素子,コン
    デンサを備え、駆動信号の付与によるスイッチング素子
    のスイッチング動作に基づいて発振トランスの出力側に
    パルス状の高周波高電圧を発生する複数の高周波高電圧
    発生回路とを具備し、前記希ガス放電灯を複数の高周波
    高電圧発生回路の出力側に、複数の外部電極のうち、一
    つを共通の外部電極とし、他の外部電極にそれぞれに対
    応する高周波高電圧発生回路からパルス状の高周波高電
    圧が印加されるように接続し、かつ希ガス放電灯の共通
    の外部電極と複数の外部電極との間に高周波高電圧を、
    印加タイミングが重ならないように選択的に印加するこ
    とを特徴とする希ガス放電灯の点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記希ガス放電灯における共通の外部電
    極を接地したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    希ガス放電灯の点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記希ガス放電灯を、発光層からの放射
    光が主として第1の開口部から外部に放出されるように
    構成すると共に、第1の開口部を形成する複数の外部電
    極のそれぞれの側縁部をストレ−ト状に形成し、かつ第
    2の開口部を形成する複数の外部電極のうち、少なくと
    も一方の外部電極の側縁部に異形部を形成して構成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の希ガス放電灯
    の点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記希ガス放電灯において、外囲器の外
    周面に透光性の絶縁部材を、外部電極が被覆されるよう
    に装着してなり、絶縁部材を透光性シ−ト又は熱収縮性
    樹脂よりなる保護チュ−ブにて構成したことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波高電圧発生回路は、一次,二
    次コイルを有する発振トランスと、発振トランスの一次
    コイルに直列接続したスイッチング素子と、発振トラン
    スの一次コイルとスイッチング素子との直列回路にほぼ
    並列的に接続したコンデンサと、スイッチング素子に駆
    動信号を付与する駆動回路とを具備し、駆動信号の付与
    ・停止によるスイッチング素子のスイッチング動作に基
    づいて発振トランスの二次コイルにパルス状の高周波高
    電圧を発生させるように構成したことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の希ガス放電灯の点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記希ガス放電灯の点灯状態における繰
    り返し周期のそれぞれの1周期内において希ガス放電灯
    のそれぞれの外部電極間に流れるランプ電流の方向が反
    転する跳ね返り期間内にスイッチング素子をON動作さ
    せることを特徴とする希ガス放電灯の点灯装置。
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